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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-25
(45)【発行日】2022-09-02
(54)【発明の名称】共同広告提案システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220826BHJP
【FI】
G06Q30/02 444
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2018128214
(22)【出願日】2018-07-05
(65)【公開番号】P2020009045
(43)【公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-07-01
(73)【特許権者】
【識別番号】518240277
【氏名又は名称】有限会社エイデー
(74)【代理人】
【識別番号】100092956
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 栄男
(74)【代理人】
【識別番号】100101018
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 正
(72)【発明者】
【氏名】門脇 誠
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3094008(JP,U)
【文献】特開2011-65577(JP,A)
【文献】特開2003-237946(JP,A)
【文献】特開2013-114448(JP,A)
【文献】特開2013-97528(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1業種店舗と、前記第1業種店舗と異なる業種である第2業種店舗による異業種の共同広告を広告提案会社が提案する共同広告提案システムであって、
前記第1業種店舗における商圏を特定する商圏データを記憶する第1業種店舗商圏データ記憶手段、
前記各第2業種店舗について、前記広告提案会社への発注ランク度を記憶するランク度記憶手段、
前記第2業種店舗の位置情報を記憶する第2業種店舗位置情報記憶手段、
前記第1業種店舗のうちいずれかが選択されると、前記位置情報から当該店舗の商圏に属し、かつ、前記発注ランク度の高い第2業種店舗を、前記選択された第1業種店舗と共同広告を行う候補として決定する候補決定手段、
を備えた共同広告提案システム。
【請求項2】
請求項1の共同広告提案システムにおいて、
前記ランク度は、前記各第2業種店舗から前記広告提案会社への発注頻度であること、
を特徴とする共同広告提案システム。
【請求項3】
請求項1の共同広告提案システムにおいて、
前記ランク度は、前記各第2業種店舗から前記広告提案会社への年間発注金額であること、
を特徴とする共同広告提案システム。
【請求項4】
請求項1の共同広告提案システムにおいて、
前記第1業種店舗は携帯電話ショップであり、前記第2業種店舗は飲食店であること、
を特徴とする共同広告提案システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかの共同広告提案システムにおいて、
前記第2業種店舗のブランド力指標を記憶するブランド力指標記憶手段を有しており、
前記候補決定手段は、前記ブランド力指標が高い第2業種店舗を候補として決定すること、
を特徴とする共同広告提案システム。
【請求項6】
請求項5の共同広告提案システムにおいて、
前記ブランド力指標は、集客期待度であること、
を特徴とする共同広告提案システム。
【請求項7】
請求項6の共同広告提案システムにおいて、
前記集客期待度は客単価が閾値を超えているかを示す識別子であること、
を特徴とする共同広告提案システム。
【請求項8】
請求項6の共同広告提案システムにおいて、
前記第2業種店舗についてランチ営業の有無をブランド力指標として記憶するブランド力指標記憶手段を有しており、
前記候補決定手段は、前記ブランド力指標が高い第2業種店舗を候補として決定すること、
を特徴とする共同広告提案システム。
【請求項9】
請求項1の共同広告提案システムにおいて、
前記共同広告物はポスティング用の広告であること、
を特徴とする共同広告提案システム。
【請求項10】
請求項9の共同広告提案システムにおいて、
前記ポスティング用の広告は、A5封筒およびA5サイズを3のシートに分割した形状のクーポンであり、前記クーポンの各シート間はミシン目で切断可能に連結されており、かつ、各シートには表面に割り引く金額が記載されていること、
を特徴とする共同広告提案システム。
【請求項11】
第1業種店舗と、前記第1業種店舗と異なる業種である第2業種店舗による異業種の共同広告を広告提案会社が提案する共同広告提案システムであって、
前記第1業種店舗および前記第2業種店舗の位置情報を記憶する店舗位置情報記憶手段、
前記各店舗について、前記広告提案会社への発注ランク度を記憶するランク度記憶手段、
前記第1業種店舗のいずれかが選択されると、前記店舗位置情報記憶手段に記憶された位置情報に基づいて、選択された第1業種店舗と前記各第2業種店舗とのアクセス容易度を演算するアクセス容易度演算手段、
前記発注ランク度と、前記アクセス容易度に基づいて、前記選択された第1業種店舗と共同広告を行う前記各第2業種店舗候補を決定する候補決定手段、
を備えた共同広告提案システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、異業種間の複数の店舗の集客を可能とする広告提案システムに関し、特に、異業種間の店舗の組み合わせに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、携帯クーポンを利用した店舗の販売促進システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-338638号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の手法は、パソコンまたは携帯電話を利用するので、携帯電話などを有していないユーザに対しては、来店を促すことができない。
【0005】
この発明は、異業種間の複数の店舗の集客を可能とする広告提案システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1)本発明にかかる共同広告提案システムは、第1業種店舗と、前記第1業種店舗と異なる業種である第2業種店舗による異業種の共同広告を広告提案会社が提案する共同広告提案システムであって、前記第1業種店舗における商圏を特定する商圏データを記憶する第1業種店舗商圏データ記憶手段、前記各第2業種店舗について、前記広告提案会社への発注ランク度を記憶するランク度記憶手段、前記第2業種店舗の位置情報を記憶する第2業種店舗位置情報記憶手段、前記第1業種店舗のうちいずれかが選択されると、前記位置情報から当該店舗の商圏に属し、かつ、前記発注ランク度の高い第2業種店舗を、前記選択された第1業種店舗と共同広告を行う候補として決定する候補決定手段、を備えている。したがって、異業種間で広告効果の高い共同広告を提案することができる。
【0007】
2)本発明にかかる共同広告提案システムにおいては、前記ランク度は、前記各第2業種店舗から前記広告提案会社への発注頻度である。したがって、提案を受け入れてもらいやすい店舗を選択することができる。
【0008】
3)本発明にかかる共同広告提案システムにおいては、前記ランク度は、前記各第2業種店舗から前記広告提案会社への年間発注金額である。したがって、提案を受け入れてもらいやすい店舗を選択することができる。
【0009】
4)本発明にかかる共同広告提案システムにおいては、前記第1業種店舗は携帯電話ショップであり、前記第2業種店舗は飲食店である。したがって、携帯電話ショップと飲食店との共同広告を提案できる。
【0010】
5)本発明にかかる共同広告提案システムにおいては、前記第2業種店舗のブランド力指標を記憶するブランド力指標記憶手段を有しており、前記候補決定手段は、前記ブランド力指標が高い第2業種店舗を候補として決定する。したがって、ブランド力指標が高い第2業種店舗との共同広告を提案できる。
【0011】
6)本発明にかかる共同広告提案システムにおいては、前記ブランド力指標は、集客期待度である。したがって、集客期待度が高い第2業種店舗との共同広告を提案できる。
【0012】
7)本発明にかかる共同広告提案システムにおいては、前記集客期待度は客単価が閾値を超えているかを示す識別子である。したがって、客単価の高い第2業種店舗との共同広告を提案できる。
【0013】
8)本発明にかかる共同広告提案システムにおいては、前記第2業種店舗についてランチ営業の有無をブランド力指標として記憶するブランド力指標記憶手段を有しており、前記候補決定手段は、前記ブランド力指標が高い第2業種店舗を候補として決定する。
【0014】
9)本発明にかかる共同広告提案システムにおいては、前記共同広告物はポスティング用の広告である。したがって、集客率の高いポスティング広告を提案できる。
【0015】
10)本発明にかかる共同広告提案システムにおいては、前記ポスティング用の広告は、A5封筒およびA5サイズを3のシートに分割した形状のクーポンであり、前記クーポンの各シート間はミシン目で切断可能に連結されており、かつ、各シートには表面に割り引く金額が記載されている。したがって、集客率の高いポスティング広告を提案できる。
【0016】
11)本発明にかかる共同広告提案システムは、第1業種店舗と、前記第1業種店舗と異なる業種である第2業種店舗による異業種の共同広告を広告提案会社が提案する共同広告提案システムであって、前記第1業種店舗および前記第2業種店舗の位置情報を記憶する店舗位置情報記憶手段、前記各店舗について、前記広告提案会社への発注ランク度を記憶するランク度記憶手段、前記第1業種店舗のいずれかが選択されると、前記店舗位置情報記憶手段に記憶された位置情報に基づいて、選択された第1業種店舗と前記各第2業種店舗とのアクセス容易度を演算するアクセス容易度演算手段、前記発注ランク度と、前記アクセス容易度に基づいて、前記選択された第1業種店舗と共同広告を行う前記各第2業種店舗候補を決定する候補決定手段、を備えている。したがって、異業種間で広告効果の高い共同広告を提案することができる。
【0017】
本明細書において、「ポスティング広告」とは、様々な販促対象物を家庭や事業所などに配布する手法をいう。「戻り率」とは、配布枚数のうち来店してくれる率をいう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】共同広告提案システム1の機能ブロック図である。
図2】共同広告提案システム1のハードウェア構成を示す図である。
図3】区分データを示す。
図4】区分データを地図データ上に色分け配置した状態を示す。
図5】封筒のデザインの一例である。
図6】クーポンのデザインの一例である。
図7】招待状のデザインの一例である。
図8】実績データの一例である。
図9】処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0019】
1・・・・ 共同広告提案システム
23・・・CPU
27・・・メモリ
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(第1実施形態)
機能ブロック図
図1に、本件発明にかかる共同広告提案システム1の機能ブロック図を示す。
【0021】
共同広告提案システム1は、第1業種店舗と、この第1業種店舗と異なる業種である第2業種店舗による異業種の共同広告を広告提案会社が提案するための共同広告提案システムであって、第1業種店舗商圏データ記憶手段5、ランク度記憶手段3、第2業種店舗位置情報記憶手段7、候補決定手段9、およびブランド力指標記憶手段11を備えている。
【0022】
第1業種店舗商圏データ記憶手段5は、第1業種店舗における商圏を特定する商圏データを記憶する。ランク度記憶手段3は、第2業種店舗について、前記広告提案会社への発注ランク度を記憶する。第2業種店舗位置情報記憶手段7は、第2業種店舗の位置情報を記憶する。候補決定手段9は、第1業種店舗のうちいずれかが選択されると、前記位置情報から当該店舗の商圏に属し、かつ、前記発注ランク度の高い第2業種店舗を、前記選択された第1業種店舗と共同広告を行う候補として決定する。ブランド力指標記憶手段11は、第2業種店舗のブランド力指標を記憶しており、候補決定手段9は、前記ブランド力指標が高い第2業種店舗を候補として決定することもできる。
【0023】
2.ハードウェア構成
共同広告提案システム1のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。同図は、共同広告提案システム1を、CPUを用いて構成したハードウェア構成の一例である。
【0024】
共同広告提案システム1は、CPU23、メモリ27、ハードディスク26、モニタ30、光学式ドライブ25、入力デバイス28、通信ボード31、およびバスライン29を備えている。CPU23は、ハードディスク26に記憶された各プログラムにしたがいバスライン29を介して、各部を制御する。
【0025】
ハードディスク26は、オペレーティングシステムプログラム26o(以下OSと略す)、メインプログラム26p、一般店舗データ26t、商圏データ保有店舗データ26S、デザインデータ26dが記憶される。メインプログラム26pの処理は、後述する。
【0026】
一般店舗データ26tは、図3Aに示すように店舗ID、名称、住所、業種ID、店舗の位置(座標)、およびランクが記憶されている。本実施形態においては、S,A,B,C,Dの5ランクとしたがこれに限定されない。ランクは図3Bに示すような本件共同広告を提案する広告提案会社が、自社への発注頻度、発注額など過去の取引履歴などから、決めればよい。
【0027】
商圏データ保有店舗データ26Sは、図4Aに示すように店舗ID、名称、住所、店舗の位置(座標)および使用区分IDが記憶されている。使用区分IDは、商圏の範囲を特定するデータである。たとえば、店舗ID「D23352」は、使用区分として、使用区分ID「10011」、「10012」、「10013」を商圏とする。各使用区分IDについては、図4Bに示すように、区分ID事にどの地域かが記憶されている。図5に区分に分けられた地図描画データを示す。このように、商圏データ保有店舗は、当該店舗における商圏範囲を特定するためのデータである使用区分IDを記憶している。
【0028】
デザインデータ26dは、封筒のデザインデータ(図6参照)、クーポンのデザインデータ(図7参照)、招待状のデザインデータ(図8参照)が候補として、記憶されている。封筒、クーポン、および招待状の各デザインについては、単位枚数あたりの印刷費が記憶されている(図示せず)。なお、クーポンのデザインデータは、A5サイズを3のシートに分割した形状であり、各シート間はミシン目で切断可能に連結されており、各シートには、表面に割り引く金額が記載されている。なお、図6図8では一部のみ表示しているが、かかる封筒、クーポン、および招待状の各デザインは色違い、パターン違いで、実際は、多数存在する。
【0029】
本実施形態においては、オペレーティングシステムプログラム(OS)26oとして、Windows10(登録商標または商標)を採用したが、これに限定されるものではない。
【0030】
なお、上記各プログラムは、光学式ドライブ25を介して、プログラムが記憶されたCD-ROM25aから読み出されてハードディスク26にインストールされたものである。なお、CD-ROM以外に、フレキシブルディスク(FD)、ICカード等のプログラムをコンピュータ可読の記録媒体から、ハードディスクにインストールさせるようにしてもよい。さらに、通信回線を用いてダウンロードするようにしてもよい。
【0031】
本実施形態においては、プログラムをCD-ROMからハードディスク26にインストールさせることにより、CD-ROMに記憶させたプログラムを間接的にコンピュータに実行させるようにしている。しかし、これに限定されることなく、CD-ROMに記憶させたプログラムを光学式ドライブ25から直接的に実行するようにしてもよい。なお、コンピュータによって、実行可能なプログラムとしては、そのままインストールするだけで直接実行可能なものはもちろん、一旦他の形態等に変換が必要なもの(例えば、データ圧縮されているものを、解凍する等)、さらには、他のモジュール部分と組合して実行可能なものも含む。
【0032】
3. フローチャート
図9に、共同広告提案システムの処理フローチャートを示す。
【0033】
CPU23は、図2に示すハードディスク26の商圏データ保有店舗データ26tから、商圏データを保有する店舗を抽出して表示する(ステップS101)。
【0034】
CPU23は、いずれかが選択されるか否か判断しており(ステップS102)、ユーザが、いずれかを選択すると、選択された店舗の商圏データ内にある一般店舗を抽出する(ステップS107)。これは、一般店舗データの各商店の位置データ(座標)が、前記選択された店舗の商圏データ内にあるか否かを判断すればよい。たとえば、店舗ID「23352」が選択されると、使用区分IDとして、「10011,10012、10013」であるので、当該区分内に位置する店舗を図3Aから抽出すればよい。この場合、店舗ID「C50123」、「F10042」、「B32001」、「A10011」が抽出されたとする。
【0035】
CPU23は、発注ランク度で、抽出した店舗を並べ替える(ステップS117)。この場合、店舗ID「A10011」がランク「S」、店舗ID「C50123」がランク「B」、店舗ID「B32001」がランク「C」、店舗ID「F10042」がランク「D」であるので、その順に並べ替えかえられる。
【0036】
CPU23は、並べ替えた店舗を候補としてモニタ30に表示する(ステップS119)。
【0037】
このように、商圏内でかつ、ランクが高い店舗を、共同広告の候補として出力することができる。
【0038】
かかる共同広告により、ポスティング広告を行う場合の1社あたりの費用を削減できるとともに、相乗効果により、一方に来るユーザを他方の店舗への来店する率が向上させる効果が期待できる。
【0039】
特に、共同広告物として、双方に来店した場合の特典を付与することで、より来店率の向上が期待できる。たとえば、共同広告物であるクーポンに2次元バーコードを印刷しておき、これをもって一方の店舗に来店すると、他方の店舗における特別な特典が与えられるようにしてもよい。
【0040】
さらに、双方に来店すると、特別な特典が与えられるようにしてもよい。
【0041】
本実施形態において採用した広告媒体におけるクーポンのデザインデータは、A5サイズを3のシートに分割した形状であり、各シート間はミシン目で切断可能に連結されており、各シートには、表面に割り引く金額が記載されている。したがって、従来のポスティング広告の戻り率0.02%程度と比べると、50倍以上の効果があるポスティング広告が可能となる。
【0042】
本実施形態においては、ランク度として、一般店舗から広告提案会社への発注頻度を採用したが、発注頻度以外に組み合わせることで、相乗効果があるような指標を採用してもよい。
【0043】
また、ランク度は発注頻度だけでなく、さらに、年間発注金額を考慮してもよい。
【0044】
各第2業種店舗について、ブランド力指標を別途記憶しておき、ブランド力指標が高い第2業種店舗を候補として決定してもよい。ブランド力指標とは、第2業種店舗として飲食店を採用する場合には、別途定めた閾値を超えた客単価を超えているかを示すフラグを記憶しておけばよい。または、ブランドイメージからくる集客期待度を表す指標であってもよい。
【0045】
本実施形態においては、第1業種店舗として、携帯ショップのみが記載されている場合について説明したが、商圏データを保有している店舗であれば他の業種であってもよい。また、第1業種店舗からユーザが、いずれかを選択する様にしたが、第1業種店舗についても、発注履歴から定めたランクを設けておき、ランクの高い第1業種店舗を最初に特定する第1業種店舗として、決定するようにしてもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、第1業種店舗として、商圏データを記憶させるようにしたが、これをなくして、異なる店舗間の位置データに基づいて、アクセス容易度を演算し、発注ランク度と、前記アクセス容易度に基づいて、前記選択された第1業種店舗と共同広告を行う前記各第2業種店舗候補を決定するようにしてもよい。
【0047】
この場合、下記のような発明として把握することができる。
【0048】
第1業種店舗と、前記第1業種店舗と異なる業種である第2業種店舗による異業種の共同広告を広告提案会社が提案する共同広告提案システムであって、
前記第1業種店舗および前記第2業種店舗の位置情報を記憶する店舗位置情報記憶手段、
前記各店舗について、前記広告提案会社への発注ランク度を記憶するランク度記憶手段、
前記第1業種店舗のいずれかが選択されると、前記店舗位置情報記憶手段に記憶された位置情報に基づいて、選択された第1業種店舗と前記各第2業種店舗とのアクセス容易度を演算するアクセス容易度演算手段、
前記発注ランク度と、前記アクセス容易度に基づいて、前記選択された第1業種店舗と共同広告を行う前記各第2業種店舗候補を決定する候補決定手段、
を備えた共同広告提案システム。
【0049】
上記実施形態においては、図1に示す機能を実現するために、CPUを用い、ソフトウェアによってこれを実現している。しかし、その一部若しくはすべてを、ロジック回路等のハードウェアによって実現してもよい。
【0050】
なお、上記プログラムの一部の処理をオペレーティングシステム(OS)にさせるようにしてもよい。
【0051】
また、店舗データのような各種のデータについては、その構成をリレーショナルデータベースのように別々のファイルとして管理してもよいし、逆に第1業種店舗と第2業種店舗をまとめて1の店舗データとして管理してもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9