(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-25
(45)【発行日】2022-09-02
(54)【発明の名称】店舗アプリケーション制御装置、店舗アプリケーション制御方法及び店舗アプリケーション制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220826BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20220826BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
G06Q30/06
G06Q30/02 320
(21)【出願番号】P 2021109853
(22)【出願日】2021-07-01
【審査請求日】2021-07-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】320005501
【氏名又は名称】株式会社電通
(73)【特許権者】
【識別番号】516046215
【氏名又は名称】Supership株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100174528
【氏名又は名称】木村 晋朗
(72)【発明者】
【氏名】宮前 政志
(72)【発明者】
【氏名】柴田 秀和
(72)【発明者】
【氏名】中村 槙介
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-113133(JP,A)
【文献】特開2019-067075(JP,A)
【文献】国際公開第2019/098253(WO,A1)
【文献】特開2017-062558(JP,A)
【文献】特開2018-165882(JP,A)
【文献】特開2015-127846(JP,A)
【文献】特開2015-088054(JP,A)
【文献】特開2016-004364(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0142562(US,A1)
【文献】特開2014-095954(JP,A)
【文献】特開2018-206226(JP,A)
【文献】特開2010-087799(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの端末を近付けて近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)を行うことにより、前記ユーザが自身の来店を伝えるための能動的なアクションに基づいて前記ユーザの来店を検出する来店検出部と、
前記ユーザの能動的なアクションに基づいて前記ユーザの来店が検出されたとき、前記ユーザの端末に、店内モードと店外モードで異なる動作態様を有する店舗アプリケーションのうちの前記店内モードを起動させる店内モード起動部と、
前記店内モードの起動中における前記ユーザの情報をコンテンツとして出力するユーザ情報コンテンツ出力部と、
を有
し、
前記ユーザ情報コンテンツ出力部は、
前記店内モードにおける前記ユーザの行動データとして、
前記ユーザの端末を近付けて近距離無線通信を行うという能動的なアクションに基づく前記ユーザの来店検出に関する情報と、
入店者IDログと、入店時刻ログと、入店店舗ログと、前記ユーザの店舗利用にかかる特典の参加回数ログと、当選履歴ログと、参加情報ログと、広告IDログとを含むイベントログに関する情報と、
ビーコン許諾ログと、位置情報許諾ログとを含むオプトインログに関する情報と、
販売促進表示ログと、販売促進参加ログとを含むエントリーログに関する情報と、
棚別受信ログを含む店内回遊ログに関する情報と、
前記特典の利用有無を含む前記ユーザの購買に関する情報と、
にかかる一連の情報を出力する、
ことを特徴とする店舗アプリケーション制御装置。
【請求項2】
前記店内モードの起動とともに、前記ユーザの店舗利用にかかる特典を付与する特典付与部をさらに有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の店舗アプリケーション制御装置。
【請求項3】
前記ユーザ情報コンテンツ出力部は、
前記店内モードにおける前記ユーザの行動データに、前記店外モードにおける前記ユーザの行動データとして、店舗アプリケーションの閲覧ページと、閲覧時刻と、閲覧回数とを含むID別行動ログデータを付加して出力する、
ことを特徴とする請求項
1又は請求項2に記載の店舗アプリケーション制御装置。
【請求項4】
前記ユーザの能動的なアクションに基づいて前記ユーザの来店が検出された場合において、前記ユーザの端末に前記店舗アプリケーションがダウンロードされていないとき、前記ユーザの端末に前記店舗アプリケーションのダウンロードを誘導する店舗アプリケーションダウンロード誘導部をさらに有する、
ことを特徴とする請求項1から請求項
3のいずれかに記載の店舗アプリケーション制御装置。
【請求項5】
前記店内モードの起動中、前記店舗アプリケーションに連動した無線標識をトリガーとして、前記ユーザの端末に、前記ユーザの店舗利用にかかる通知が行われる、
ことを特徴とする請求項1から請求項
4のいずれかに記載の店舗アプリケーション制御装置。
【請求項6】
前記ユーザの退店を検出する退店検出部と、
前記ユーザの退店が検出されたとき、前記ユーザの端末における前記店舗アプリケーションを前記店内モードから前記店外モードに移行させる店外モード移行部と、
をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項
5のいずれかに記載の店舗アプリケーション制御装置。
【請求項7】
ユーザの端末を近付けて近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)を行うことにより、前記ユーザが自身の来店を伝えるための能動的なアクションに基づいて前記ユーザの来店を検出する来店検出ステップと、
前記ユーザの能動的なアクションに基づいて前記ユーザの来店が検出されたとき、前記ユーザの端末に、店内モードと店外モードで異なる動作態様を有する店舗アプリケーションのうちの前記店内モードを起動させる店内モード起動ステップと、
前記店内モードの起動中における前記ユーザの情報をコンテンツとして出力するユーザ情報コンテンツ出力ステップと、
をコンピュータにより実行する
とともに、
前記ユーザ情報コンテンツ出力ステップでは、
前記店内モードにおける前記ユーザの行動データとして、
前記ユーザの端末を近付けて近距離無線通信を行うという能動的なアクションに基づく前記ユーザの来店検出に関する情報と、
入店者IDログと、入店時刻ログと、入店店舗ログと、前記ユーザの店舗利用にかかる特典の参加回数ログと、当選履歴ログと、参加情報ログと、広告IDログとを含むイベントログに関する情報と、
ビーコン許諾ログと、位置情報許諾ログとを含むオプトインログに関する情報と、
販売促進表示ログと、販売促進参加ログとを含むエントリーログに関する情報と、
棚別受信ログを含む店内回遊ログに関する情報と、
前記特典の利用有無を含む前記ユーザの購買に関する情報と、
にかかる一連の情報を出力する、
ことを特徴とする店舗アプリケーション制御方法。
【請求項8】
ユーザの端末を近付けて近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)を行うことにより、前記ユーザが自身の来店を伝えるための能動的なアクションに基づいて前記ユーザの来店を検出する来店検出ステップと、
前記ユーザの能動的なアクションに基づいて前記ユーザの来店が検出されたとき、前記ユーザの端末に、店内モードと店外モードで異なる動作態様を有する店舗アプリケーションのうちの前記店内モードを起動させる店内モード起動ステップと、
前記店内モードの起動中における前記ユーザの情報をコンテンツとして出力するユーザ情報コンテンツ出力ステップと、
をコンピュータに実行させる
とともに、
前記ユーザ情報コンテンツ出力ステップでは、
前記店内モードにおける前記ユーザの行動データとして、
前記ユーザの端末を近付けて近距離無線通信を行うという能動的なアクションに基づく前記ユーザの来店検出に関する情報と、
入店者IDログと、入店時刻ログと、入店店舗ログと、前記ユーザの店舗利用にかかる特典の参加回数ログと、当選履歴ログと、参加情報ログと、広告IDログとを含むイベントログに関する情報と、
ビーコン許諾ログと、位置情報許諾ログとを含むオプトインログに関する情報と、
販売促進表示ログと、販売促進参加ログとを含むエントリーログに関する情報と、
棚別受信ログを含む店内回遊ログに関する情報と、
前記特典の利用有無を含む前記ユーザの購買に関する情報と、
にかかる一連の情報を出力する、
ことを特徴とする店舗アプリケーション制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、店舗アプリケーション制御装置、店舗アプリケーション制御方法及び店舗アプリケーション制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、販売促進情報を配信するシステムにおいて、販売促進情報を閲覧したユーザが販売促進情報に対応の店舗を利用したことに応じて、ユーザに特典が付与されるようにした特典付与管理システム及び特典付与管理方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、販売促進情報閲覧から対応店舗利用、ユーザ特典付与までの流れが煩雑であるため、柔軟で利便性に富んだ店舗アプリケーションの利用という観点において、改良の余地がある。
【0005】
そこで本開示は、柔軟で利便性に富んだ店舗アプリケーションの利用を可能とする店舗アプリケーション制御装置、店舗アプリケーション制御方法及び店舗アプリケーション制御プログラムを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る店舗アプリケーション制御装置は、ユーザの端末を近付けて近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)を行うことにより、前記ユーザが自身の来店を伝えるための能動的なアクションに基づいて前記ユーザの来店を検出する来店検出部と、前記ユーザの能動的なアクションに基づいて前記ユーザの来店が検出されたとき、前記ユーザの端末に、店内モードと店外モードで異なる動作態様を有する店舗アプリケーションのうちの前記店内モードを起動させる店内モード起動部と、前記店内モードの起動中における前記ユーザの情報をコンテンツとして出力するユーザ情報コンテンツ出力部と、を有し、前記ユーザ情報コンテンツ出力部は、前記店内モードにおける前記ユーザの行動データとして、前記ユーザの端末を近付けて近距離無線通信を行うという能動的なアクションに基づく前記ユーザの来店検出に関する情報と、入店者IDログと、入店時刻ログと、入店店舗ログと、前記ユーザの店舗利用にかかる特典の参加回数ログと、当選履歴ログと、参加情報ログと、広告IDログとを含むイベントログに関する情報と、ビーコン許諾ログと、位置情報許諾ログとを含むオプトインログに関する情報と、販売促進表示ログと、販売促進参加ログとを含むエントリーログに関する情報と、棚別受信ログを含む店内回遊ログに関する情報と、前記特典の利用有無を含む前記ユーザの購買に関する情報と、にかかる一連の情報を出力する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、柔軟で利便性に富んだ店舗アプリケーションの利用を可能とする店舗アプリケーション制御装置、店舗アプリケーション制御方法及び店舗アプリケーション制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態に係る店舗アプリケーション制御装置の概略構成の一例を示す図である。
【
図2】店舗の入口に設置されたNFCタグの一例を示す図である。
【
図3】サーバ側装置の内部構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図4】店内モードと店外モードを有する店舗アプリケーションの一例を示す概念図である。
【
図5】店内モードの起動とともに付与されるユーザの店舗利用にかかる特典の一例を示す図である。
【
図6】入店タッチ時のユーザ端末の挙動の一例を場合分けして示す図である。
【
図7】店内モード起動中の店舗アプリケーションの動作の一例を示す図である。
【
図8】ユーザ情報コンテンツ出力部が出力するユーザ情報コンテンツの一例を示す概念図である。
【
図9】店内モードと店外モードにおける取得データの活用の一例を示す概念図である。
【
図10】一実施形態に係るユーザ端末及びサーバ側装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図11】一実施形態に係るユーザ端末、サーバ側装置などのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係る店舗アプリケーション制御装置1の概略構成の一例を示す図である。「店舗アプリケーション制御装置」は、「店舗アプリケーション制御システム」と読み替えられてもよい(両者を同義としてもよい)。また、一実施形態に係る店舗アプリケーション制御方法及び店舗アプリケーション制御プログラムは、店舗アプリケーション制御装置1に含まれるコンピュータ(CPU:Central Processing Unit)に各種の処理ステップを実行させることによって実現される。
【0011】
図1に示すように、店舗アプリケーション制御装置1は、ユーザ端末10と、サーバ側装置20と、ユーザ端末10とサーバ側装置20を接続するネットワーク30とを有している。
図1では、ユーザ端末10とサーバ側装置20を単一構成として簡略化して描いているが、これは作図の便宜上の理由によるものである。実際には、ハードウェア構成としても、ソフトウェア構成としても、ユーザ端末10とサーバ側装置20は、
図1に描いたよりも複雑な構成を有している。詳細については後述するが、例えば、サーバ側装置20は、複数のサーバやデータベース等を含んで構成されていてもよい。
【0012】
店舗アプリケーション制御装置(店舗アプリケーション制御システム)1は、ユーザ端末10とサーバ側装置20を含んだ構成として捉えてもよいし、ユーザ端末10を含まずサーバ側装置20だけを含んだ構成として捉えてもよい。つまり、店舗アプリケーション制御装置1において、ユーザ端末10は必須の構成要件ではない。
【0013】
ユーザ端末10は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末などの携帯端末(移動通信端末)である。つまり、本明細書におけるユーザ端末10は、サーバ側装置20との間で各種の通信を行うことができる通信デバイスである。ユーザ端末10は、例えば、有線及び/又は無線(例えば、Long Term Evolution(LTE)、5th Generation New Radio(5G NR)、Wi-Fi(登録商標)など)を介して、ネットワーク(インターネットなど)と通信してもよい。ユーザ端末10は、ユーザの操作により、ブラウザ及びその他の各種のアプリケーションを実行する。
【0014】
サーバ側装置20は、ユーザ端末10との間で各種の通信を行うことができる通信デバイスであればよく、デバイス、回路などで読み替えられてもよい。とりわけ、サーバ側装置20は、ユーザ端末10における店舗アプリケーションの実行及びこれに関連する情報の収集と活用を制御するべく、ユーザ端末10との間で各種の通信を行う。
【0015】
図2に示すように、店舗アプリケーション制御装置1は、店舗の入口(店頭)に設置されたNFC(Near Field Communication)タグ40を有している。NFCタグ40は、給電の必要がなく設置場所に自由度がある近距離無線通信タグである。ユーザ端末10は、NFCによる近距離無線通信機能を搭載している。ユーザ端末10をNFCタグ40に近付ける(かざす)ことによって、ユーザ端末10とNFCタグ40の近距離無線通信が行われて、ユーザの来店が検出される。すなわち、NFCタグ40は、ユーザ端末10をNFCタグ40に近付ける(かざす)というユーザのアクションに基づいて、ユーザ端末10との近距離無線通信(NFC)によりユーザの来店を検出する「来店検出部」を構成する。NFCタグ(来店検出部)40によるユーザの来店検出情報は、サーバ側装置20に送られる。
【0016】
なお、ユーザのアクションは、ユーザ端末10をNFCタグ40に近付ける(かざす)ことに限定されない。例えば、ユーザ端末10を所定位置で振動させるなど、ユーザが自身の来店を能動的に伝えるためのアクションであることが好ましい。一方、例えばGPS(Global Positioning System)を利用した受動的なユーザの来店検出は、個人情報の保護の観点から好ましくない。また、ユーザ端末10を利用した近距離無線通信の方式はNFCに限定されず、その他の方式であってもよい。このように、「来店検出部」は、ユーザのアクションに基づいてユーザの来店を検出するものであればよく、その具体的態様には自由度があり、種々の設計変更が可能である。
【0017】
図3は、サーバ側装置20の内部構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0018】
図3に示すように、サーバ側装置20は、店内モード起動部21と、特典付与部22と、店舗アプリケーションダウンロード誘導部23と、退店検出部24と、店外モード移行部25と、ユーザ情報コンテンツ出力部26とを有している。
【0019】
店内モード起動部21は、ユーザのアクションに基づいてユーザの来店が検出されたとき(ユーザ端末10とNFCタグ40の近距離無線通信が検出されたとき)、ユーザ端末10に、店内モードと店外モードで異なる動作態様を有する店舗アプリケーションのうちの店内モードを起動させる。
【0020】
図4は、店内モードと店外モードを有する店舗アプリケーションの一例を示す概念図である。本実施形態では、ユーザ端末10における店舗アプリケーションの利用時に、店内でしか利用できず店内に特化したサービス提供にかかる店内モードと、店内以外での利用にかかる店外モードとのいずれかが選択される。ユーザ端末10のディスプレイには、店舗アプリケーションの利用時(起動時)に、店内モードと店外モードのいずれが選択されているかが表示される。特に、店内モードである旨を表示する際には、店舗アプリケーションの表示画面に特徴的な枠を作って来店演出するとともに、店内モードのメリットを告知するようにポップアップ表示を行うことが好ましい。
【0021】
ユーザ端末10に店舗アプリケーションがダウンロードされていることを前提として、店舗アプリケーションの非起動状態でユーザのアクションに基づいてユーザの来店が検出されたとき(ユーザ端末10とNFCタグ40の近距離無線通信が検出されたとき)、店舗アプリケーションが店内モードにて起動される。また、店舗アプリケーションが店外モードで起動されている状態でユーザのアクションに基づいてユーザの来店が検出されたとき(ユーザ端末10とNFCタグ40の近距離無線通信が検出されたとき)、店舗アプリケーションが店外モードから店内モードに移行される。
【0022】
店舗アプリケーションの店内モードでの起動(移行)は、例えば、次のようにして実行される。ユーザのアクションに基づいてユーザの来店が検出された(ユーザ端末10とNFCタグ40の近距離無線通信が検出された)ことをトリガーとして、ユーザ端末10にPUSH通知やAppClip(アップクリップ)等の店内モードへの導線を表示し、その導線を介したタップ後に、来店アクションと店内モード確認の許可を経た上で、店内モードが起動(移行)される。なお、これと同様の挙動により、後述する店舗アプリケーションの店外モードでの起動、あるいは、店内モードから店外モードへの移行が実行されてもよい。
【0023】
特典付与部22は、店内モード起動部21による店舗アプリケーションの店内モードの起動とともに、ユーザの店舗利用にかかる特典を付与する。
【0024】
図5A、
図5Bは、店内モードの起動とともに付与されるユーザの店舗利用にかかる特典の一例を示す図である。
図5A、
図5Bは、入店タッチ(ユーザ端末10をNFCタグ40にかざすアクション)を習慣化(誘発)させる仕掛けの一例として、来店ルーレットによるクーポン付与の仕組みを持たせている。
図5Aの例では、店内モードの起動とともに来店ルーレットが自動的に回されて、無料クーポン、100円引きクーポン、50円引きクーポン、20円引きクーポン、10円引きクーポンが抽選されるようになっている。
図5Bの例では、特定の商品としてのコーヒーの50円引きクーポンが当選している。ここでは、クーポンの対象が特定の商品としてのコーヒーである場合を例示して説明したが、コーヒー以外の商品が対象であってもよいし、全商品を対象とするクーポンであってもよい。また、特典の内容は来店ルーレットに限定されず、その他の態様の特典であってもよい。ユーザによる入店タッチ(ユーザ端末10をNFCタグ40にかざすアクション)に連動して、店内モードでの店舗アプリケーションの起動が行われ、さらに店舗利用にかかる特典付与が一体的に行われることで、店内モードでの店舗アプリケーションの利用が促進される。
【0025】
店舗アプリケーションダウンロード誘導部23は、ユーザのアクションに基づいてユーザの来店が検出された場合(ユーザ端末10とNFCタグ40の近距離無線通信が検出された場合)において、ユーザ端末10に店舗アプリケーションがダウンロードされていないとき、ユーザ端末10に店舗アプリケーションのダウンロードを誘導する。入店タッチ(ユーザ端末10をNFCタグ40にかざすアクション)した全てのユーザ端末10が、店舗アプリケーションをダウンロード済みとは限らない。そこで、例えば、ユーザ端末10のディスプレイに店舗アプリケーションのダウンロード画面を表示したり、店舗アプリケーションのストアを表示したりして、ユーザ端末10に店舗アプリケーションのダウンロードを誘導することが好ましい。
【0026】
図6は、入店タッチ(ユーザ端末10をNFCタグ40にかざすアクション)時のユーザ端末10の挙動の一例を場合分けして示す図である。
図6に示すように、入店タッチ(ユーザ端末10をNFCタグ40にかざすアクション)が行われると、店舗アプリケーションのDLユーザか否かが判断される。店舗アプリケーションのDLユーザである場合、例えば、PUSH通知やAppClip等の導線を経由したタップ後に、店内モードでの店舗アプリケーションの起動が行われる。これにより、店舗アプリケーションの休眠ユーザの再利用が促進されるとともに、店舗アプリケーションの起動が習慣化されることが期待できる。店舗アプリケーションの非DLユーザである場合、店舗アプリケーションのDLストアに誘導される。これにより、店舗アプリケーションの新規のダウンロード獲得が促進されることが期待できる。
【0027】
退店検出部24は、ユーザの退店を検出する。店外モード移行部25は、退店検出部24によりユーザの退店が検出されたとき、ユーザ端末10における店舗アプリケーションを店内モードから店外モードに移行させる。退店検出部24は、例えば、ユーザ端末10の店内Wi-Fi(登録商標)が非検知となったこと、GPSデータによる入店時座標からの移動が検出されたことにより、ユーザの退店を検出することができる。また、退店検出部24は、ビーコンの仕組みでユーザ端末10を検知できなくなったことをトリガーとしてアクションさせるデリゲートメソッド(例えばdidExitRegion)を実装することにより、ユーザの退店を検出することができる。あるいは、退店検出部24は、入店から所定時間(例えば30分)が経過したことを以って、ユーザの退店を検出(推定)し、自動的に店内モードをログアウトして店外モードに移行してもよい。このように、退店検出部24がどのようにしてユーザの退店を検出するかには自由度があり、種々の設計変更が可能である。
【0028】
ユーザ情報コンテンツ出力部26は、店内モードの起動中におけるユーザの情報をコンテンツとして出力する。店内モードの起動中におけるユーザの情報とは、例えば、店内における回遊情報や購買情報、特典付与部22により付与された特典の利用情報等を含む。
【0029】
より具体的に、ユーザ情報コンテンツ出力部26は、店内モードにおけるユーザの行動データとして、入店タッチ、入店イベント(特典付与を含む)、店内モード表示(オプトイン確認)、店内販促(ビーコン連動)、回遊イベント(ビーコン連動)、購買(IDPOS)にかかる一連の情報をユーザ情報コンテンツとして出力することができる。また、ユーザ情報コンテンツ出力部26は、上記の店内モードにおけるユーザの行動データに、店外モードにおけるユーザの行動データ、ユーザの個人情報、その他の各種情報を付加した形で、ユーザ情報コンテンツを出力することもできる。ユーザ情報コンテンツ出力部26が出力するユーザ情報コンテンツについては、後でさらに詳細に説明する。
【0030】
図7A、
図7B、
図7Cは、店内モード起動中の店舗アプリケーションの動作の一例を示す図である。
図7Aで例示した店舗は、ドリンク、食材、ホットフード、スイーツ、即席麺、アイス、食品、パン、衛生用品、文具などの商品が陳列されて、所望の商品をレジにて会計するコンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア、ホームセンターなどである。ただし、
図7Aは一例にすぎず、店舗アプリケーションの適用対象となる店舗の態様には自由度があり、種々の設計変更が可能である。
【0031】
図7Aに示すように、店舗内の所定位置には、例えば、ビーコンやRFID(Radio Frequency Identification)、Wi-Fi(登録商標)などの無線標識発信装置が設置されている。
図7Aの例では、衛生用品売り場の近傍にビーコンが設置されている。このような無線標識発信装置は、店舗アプリケーションに連動した無線標識を発信する。例えば、無線標識は、当該店舗における商品の購入に当たって利用できるクーポンをスタンプ形式で発行するイベントPUSH通知を送るためのものである。店内モード起動中に、ユーザが特定商品の陳列ゾーンに入ると(
図7A)、ユーザ端末10が無線標識に反応したことをトリガーにして、その特定商品にかかるイベントPUSHがユーザ端末10に通知される(
図7B、
図7C)。イベントPUSH通知の態様には自由度があり、例えば、
図7Bに示すように、「各商品の近くでプッシュ通知を受信しよう!スタンプを集めると特別クーポンをプレゼント」などのメッセージを表示して、複数商品に亘るイベントPUSH通知を受け取ることをユーザに促し、それを達成したときにさらなる特典を付与することが可能である。
【0032】
このようにして、店内モードの起動中、店舗アプリケーションに連動した無線標識をトリガーとして、ユーザ端末10に、ユーザの店舗利用にかかる通知(イベントPUSH通知)が行われる。ユーザの店舗利用にかかる通知は、上述したスタンプラリーなどによる棚商品の販促プロモーションに連動していてもよいし、アンケート規格などによる棚商品の陳列や入替に関する意見募集に連動していてもよい。
【0033】
図8は、ユーザ情報コンテンツ出力部26が出力するユーザ情報コンテンツの一例を示す概念図である。
【0034】
ユーザ情報コンテンツは、例えば、店内モードにおけるユーザの行動データと、店外モードにおけるユーザの行動データとを1to1で表示したものとすることができる。
【0035】
店内モードにおけるユーザの行動データは、次の情報を含む。まず、入店(タッチ)時、すなわち、ユーザ端末10とNFCタグ40の近距離無線通信の検出が行われ、その後の入店イベント(自動画面推移)時に、イベントログが取得される。このイベントログでは、入店者IDログ、入店時刻ログ、入店店舗ログなどがユーザの行動データとして取得される。また、例えば入店ルーレット時のイベントログとして、参加回数ログ、当選履歴ログの他、参加情報ログ、広告IDログなどがユーザの行動データとして取得される。次いで、店内モード表示(オプトイン確認)時に、オプトインログとして、ビーコン許諾ログ、位置情報許諾ログがユーザの行動データとして取得される。次いで、店内販促(ビーコン連動)時に、エントリーログとして、販促CP表示ログ、販促CP参加ログがユーザの行動データとして取得される。次いで、回遊イベント(ビーコン連動)時に、店内回遊ログとして、棚別受信ログがユーザの行動データとして取得される。最後に、ユーザの実際の購買(IDPOS)データ(クーポン使用有無等を含む)がユーザの行動データとして取得される。店内モード表示、店内販促、回遊イベントの各段階は、店内モードのうち、ビーコン連携環境で実行される。
【0036】
このように、店内モードにおいて、ユーザの入店から退店までを補足し、データ取得ログを組み合わせたデータマーケティングを実現することができる。すなわち、各ユーザのIDに、入店(タッチ)後におけるイベントフラグ、店内フラグ(オプトインフラグ)、エントリーフラグ、回遊フラグを紐付けて、購買データから逆算した顧客管理が実現可能になる(店内モードを利用した会計時にレジとスムーズに連携することができる)。別言すると、ユーザの行動と決済データを連動させて、店内アクションログのoneID化によるID単位での分析、ID単位でのマーケティングに活用することができる。
【0037】
一方、店外モードにおけるユーザの行動データは、店内モードで取得した各ログデータ、購買データ、店舗アプリケーションの起動時の閲覧データなどを活用し、これらに適宜、結合や編集などのカスタマイズを加えたものとすることができる。具体的に、店外モードにおけるユーザの行動データは、店舗アプリケーションの閲覧ページ、閲覧時刻、閲覧回数を含むID別行動ログデータとすることができる。
【0038】
図9は、店内モードと店外モードにおける取得データ(アクションログ)の活用の一例を示す概念図である。
図9に示すように、店内モードと店外モードにおける取得データ(アクションログ)は、例えば、owned media(自社で保有するメディア)において、コンテンツ/キャンペーン/クーポン/インセンティブ/push通知/メッセージとして、ID別ターゲティング配信される。また、店内モードと店外モードにおける取得データ(アクションログ)は、例えば、paid media(広告費等の費用を支払って掲載するメディア)において、各媒体へのIDpushによるデータとして、ID別ターゲティング配信される。
【0039】
このように、本開示に係る店舗アプリケーション制御装置1は、ユーザのアクションに基づいてユーザの来店を検出するNFCタグ(来店検出部)40と、ユーザのアクションに基づいてユーザの来店が検出されたとき、ユーザ端末10に、店内モードと店外モードで異なる動作態様を有する店舗アプリケーションのうちの店内モードを起動させる店内モード起動部21とを有している。これにより、柔軟で利便性に富んだ店舗アプリケーションの利用が可能となる。
【0040】
図10は、一実施形態に係るユーザ端末10及びサーバ側装置20の機能構成の一例を示す図である。
図10に示すように、ユーザ端末10及びサーバ側装置20は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、入力部140と、出力部150と、を有する。なお、
図10では、ユーザ端末10及びサーバ側装置20の機能ブロックの一例を示しており、
図10に描いていない他の機能ブロックを有していてもよい。また、一部の機能ブロックを含まない構成としてもよい。
【0041】
制御部110は、ユーザ端末10及び/又はサーバ側装置20の制御を実施する。制御部110は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置により構成することができる。
【0042】
記憶部120は、ユーザ端末10及び/又はサーバ側装置20で利用する情報を記憶する。記憶部120は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるメモリ、ストレージ、記憶装置などにより構成することができる。
【0043】
通信部130は、ユーザ端末10及び/又はサーバ側装置20の通信(例えば両者の相互通信)を行う。通信部130は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置により構成することができる。なお、通信部130は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
【0044】
入力部140は、ユーザ端末10及び/又はサーバ側装置20における入力を受け付ける。また、入力部140は、所定の機器、記憶媒体などと接続され、データの入力を受け付けてもよい。入力部140は、入力結果を例えば制御部110に出力してもよい。入力部140は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるキーボード、マウス、ボタンなどの入力装置、入出力端子、入出力回路などにより構成することができる。また、入力部140は、表示部と一体となった構成(例えば、タッチパネル)としてもよい。
【0045】
出力部150は、ユーザ端末10及び/又はサーバ側装置20における出力を行う。例えば、出力部150は、画像を表示する表示部、音声を出力する音声出力部などを含んで構成されてもよい。表示部は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるディスプレイ、モニタなどの表示装置により構成することができる。また、音声出力部は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるスピーカーなどの出力装置により構成することができる。
【0046】
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線によって接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0047】
例えば、本開示の一実施形態における装置(ユーザ端末10、サーバ側装置20など)は、本開示のアプリケーション評価方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図11は、一実施形態に係るユーザ端末10、サーバ側装置20などのハードウェア構成の一例を示す図である。上述のユーザ端末10、サーバ側装置20などは、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0048】
なお、本開示において、装置、回路、デバイス、ユニット、サーバなどは、互いに読み替えることができる。ユーザ端末10、サーバ側装置20などのハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0049】
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサによって実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法を用いて、2以上のプロセッサによって実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
【0050】
ユーザ端末10、サーバ側装置20などにおける各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みなどを制御することによって実現される。
【0051】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。なお、上述の制御部110などの各部は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0052】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部110は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
【0053】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、一実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0054】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD-ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。なお、上述の記憶部120は、メモリ1002及び/又はストレージ1003によって実現されてもよい。
【0055】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、SIMカードを含んでもよい。なお、上述の通信部130は、通信装置1004によって実現されてもよい。
【0056】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウスなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカーなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。なお、上述の入力部140及び出力部150は、それぞれ入力装置1005及び出力装置1006によって実現されてもよい。
【0057】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1008によって接続される。バス1007は、単一のバスによって構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0058】
また、ユーザ端末10、サーバ側装置20などは、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0059】
(変形例)
なお、本開示において説明した用語及び/又は本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0060】
本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。また、本開示においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
【0061】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0062】
情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
【0063】
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的な通知に限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
【0064】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0065】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体及び信号波形の少なくとも1つを介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0066】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。
【0067】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0068】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0069】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0070】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びこれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0071】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0072】
以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。
【符号の説明】
【0073】
1 店舗アプリケーション制御装置(店舗アプリケーション制御システム)
10 ユーザ端末
20 サーバ側装置
21 店内モード起動部
22 特典付与部
23 店舗アプリケーションダウンロード誘導部
24 退店検出部
25 店外モード移行部
26 ユーザ情報コンテンツ出力部
30 ネットワーク
40 NFCタグ(来店検出部)
【要約】
【課題】柔軟で利便性に富んだ店舗アプリケーションの利用を可能とする店舗アプリケーション制御装置、店舗アプリケーション制御方法及び店舗アプリケーション制御プログラムを提供する。
【解決手段】本開示の一態様に係る店舗アプリケーション制御装置は、ユーザのアクションに基づいて前記ユーザの来店を検出する来店検出部と、前記ユーザのアクションに基づいて前記ユーザの来店が検出されたとき、前記ユーザの端末に、店内モードと店外モードで異なる動作態様を有する店舗アプリケーションのうちの前記店内モードを起動させる店内モード起動部と、を有することを特徴とする。
【選択図】
図3