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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-25
(45)【発行日】2022-09-02
(54)【発明の名称】シャープペンシル
(51)【国際特許分類】
   B43K 21/00 20060101AFI20220826BHJP
【FI】
B43K21/00 B
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019008002
(22)【出願日】2019-01-21
(65)【公開番号】P2019151096
(43)【公開日】2019-09-12
【審査請求日】2021-11-12
(31)【優先権主張番号】P 2018039107
(32)【優先日】2018-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】303022891
【氏名又は名称】株式会社パイロットコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100187159
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 英明
(74)【代理人】
【識別番号】100196047
【弁理士】
【氏名又は名称】柳本 陽征
(72)【発明者】
【氏名】瀬利 伸一
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】実開昭54-33737(JP,U)
【文献】実開昭54-20730(JP,U)
【文献】実開昭49-88821(JP,U)
【文献】実開昭49-57039(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43K 21/00-21/26
B43K 24/00-24/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
芯が突出する先端開口部ならびに該芯を補充するための後端開口部を有する軸筒と、前記軸筒内に内蔵された芯タンクと、前記芯タンクの前方に位置し該芯タンクと連動するチャックと、前記チャックおよび前記芯タンクを後方に付勢するチャックスプリングと、付属具と、前記芯タンクの後方に位置し前記付属具を保持する付属具保持部材と、前記付属具保持部材の後方に位置し前記軸筒の前記後端開口部から突出した操作部とを有し、前記操作部を操作することにより該操作部と連動した前記チャックを前進させて前記芯を繰り出すシャープペンシルであって、前記軸筒内に、前記芯タンク内に収容された前記芯の後端に当接する表示体をシャープペンシルの軸心方向に前後動可能に配し、前記芯タンク内の最後の前記芯が前方に移動することにより、予備芯の後端に当接した前記表示体が追従して前方に移動すると共に、前記軸筒に前記表示体の移動状態を該軸筒の外部から視認し得る窓部を設け、前記表示体が、前記芯タンク内に挿脱され且つ該芯タンク内に収容された前記芯の後端に当接する芯当接部と、前記芯当接部の後方に設けた表示部とを備え、シャープペンシルの前記軸心方向を上下とし前記窓部を正面視した際の前記表示部の幅をX、前記芯当接部の幅をYとした場合に、XとYとがX>Yの関係式になることを特徴とするシャープペンシル。
【請求項2】
前記表示体が前記付属具保持部材に遊着され、前記軸筒もしくは前記芯タンクに前記付属具保持部材を装着した状態において前記表示体が該軸筒内に位置して前記軸心方向に前後動可能となり、前記軸筒もしくは前記芯タンクから前記付属具保持部材を脱着することによって前記表示体も軸筒内から抜脱されることを特徴とする、請求項1に記載のシャープペンシル。
【請求項3】
前記窓部が、前記軸筒の一部を透明もしくは半透明に形成してなることを特徴とする、請求項1または2に記載のシャープペンシル。
【請求項4】
前記表示体が、弾発部材により前記軸筒の前記先端開口部方向に付勢されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシャープペンシル。
【請求項5】
前記予備芯は、前記表示体の前記芯当接部が当該予備芯の後端に当接した状態から後方へ後退可能である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシャープペンシル。
【請求項6】
前記表示体が最も後退した状態において、前記芯当接部の前端は、前記芯タンク内に位置する、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシャープペンシル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャープペンシルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、軸筒の内部に芯タンクを内蔵し、芯タンクの前方に該芯タンクと連動するチャックを設け、芯タンクに芯を収容し、シャープペンシルの後端を押圧して軸筒の先端開口部から芯を突出させた状態で紙面などへ筆記を行うシャープペンシルはよく知られており、筆記により芯が消耗し、芯タンク内の芯を使い切ると、使用者が新規の芯を芯タンク内に補充するようになっている。
【0003】
このようなシャープペンシルにおいては、芯タンクの内径が大きいと、チャックに芯がスムーズに供給され難いという課題があるために、芯タンクの内径を小さくすることが広く行われている。
その反面、芯タンクの内径が小さいと、芯を芯タンク内に少量しか収容することができず、芯を頻繁に芯タンク内に補充する必要があるが、芯タンク内の予備芯の有無ならびに芯の消費状況を外部から確認することができないため、芯タンク内に予備芯が収容されていないままでシャープペンシルを持ち歩いて使用時に困ったり、使用時に予期せずに芯が切れて困ったりするおそれがあった。
【0004】
こうした問題を鑑みて、特許文献1(実公昭61-78685号公報)では、芯を収容する芯タンクを透明とし、軸筒に設けた窓から芯タンクの一部分を外部より視認できるようにしたシャープペンシルが開示されている。
この特許文献1では、芯タンク内の芯を窓部から直接視認して確認するが、一般的に芯はその直径が細く、また色も黒色のため、芯の有無が見にくく容易には確認できないおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】実公昭61-78685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、芯タンクの内径が小さくチャックへの芯供給がスムーズであり、且つ芯タンク内の予備芯の有無ならびに芯の消費状況を外部から容易に確認することができるシャープペンシルを得ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
「1.芯が突出する先端開口部ならびに該芯を補充するための後端開口部を有する軸筒と、前記軸筒内に内蔵された芯タンクと、前記芯タンクの前方に位置し該芯タンクと連動するチャックと、前記チャックおよび前記芯タンクを後方に付勢するチャックスプリングと、付属具と、前記芯タンクの後方に位置し前記付属具を保持する付属具保持部材と、前記付属具保持部材の後方に位置し前記軸筒の前記後端開口部から突出した操作部とを有し、前記操作部を操作することにより該操作部と連動した前記チャックを前進させて前記芯を繰り出すシャープペンシルであって、前記軸筒内に、前記芯タンク内に収容された前記芯の後端に当接する表示体をシャープペンシルの軸心方向に前後動可能に配し、前記芯タンク内の最後の前記芯が前方に移動することにより、予備芯の後端に当接した前記表示体が追従して前方に移動すると共に、前記軸筒に前記表示体の移動状態を該軸筒の外部から視認し得る窓部を設け、前記表示体が、前記芯タンク内に挿脱され且つ該芯タンク内に収容された前記芯の後端に当接する芯当接部と、前記芯当接部の後方に設けた表示部とを備え、シャープペンシルの前記軸心方向を上下とし前記窓部を正面視した際の前記表示部の幅をX、前記芯当接部の幅をYとした場合に、XとYとがX>Yの関係式になることを特徴とするシャープペンシル。
2.前記表示体が前記付属具保持部材に遊着され、前記軸筒もしくは前記芯タンクに前記付属具保持部材を装着した状態において前記表示体が該軸筒内に位置して前記軸心方向に前後動可能となり、前記軸筒もしくは前記芯タンクから前記付属具保持部材を脱着することによって前記表示体も軸筒内から抜脱されることを特徴とする、前記1項に記載のシャープペンシル。
3.前記窓部が、前記軸筒の一部を透明もしくは半透明に形成してなることを特徴とする、前記1項または2項に記載のシャープペンシル。
4.前記表示体が、弾発部材により前記軸筒の前記先端開口部方向に付勢されていることを特徴とする、前記1項ないし3項のいずれか1項に記載のシャープペンシル。
5.前記予備芯は、前記表示体の前記芯当接部が当該予備芯の後端に当接した状態から後方へ後退可能である、前記1項ないし4項のいずれか1項に記載のシャープペンシル。
6.前記表示体が最も後退した状態において、前記芯当接部の前端は、前記芯タンク内に位置する、前記1項ないし5項のいずれか1項に記載のシャープペンシル。」である。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、軸筒の後端開口部から突出した操作部を操作することにより該操作部と連動したチャックを前進させて芯を繰り出すシャープペンシルにおいて、芯タンク内の残芯の有無ならびに消費状況を外部から容易に確認することができるシャープペンシルを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態のシャープペンシルで、芯タンク内に予備芯がある状態を示す縦断面図である。
図2図1のシャープペンシルのA1-A1横断面図である。
図3図1のシャープペンシルで、芯タンク内に予備芯がない状態を示す縦断面図である。
図4図3のシャープペンシルのA3-A3横断面図である。
図5図3のシャープペンシルのB3-B3横断面図である。
図6図1のシャープペンシルに芯を補充する状態を示す縦断面図である。
図7図1のシャープペンシルの消しゴムを使用する状態を示す縦断面図である。
図8】シャープペンシルの一変形例を示す縦断面図である。
図9A】シャープペンシルの他の変形例を示す部分縦断面図である。
図9B図9Aのシャープペンシルの動作を示す部分縦断面図である。
図9C図9Aのシャープペンシルの動作を示す部分縦断面図である。
図10A】シャープペンシルのさらに他の変形例を示す部分縦断面図である。
図10B図10Aのシャープペンシルの動作を示す部分縦断面図である。
図10C図10Aのシャープペンシルの動作を示す部分縦断面図である。
図11A】シャープペンシルのさらに他の変形例を示す部分縦断面図である。
図11B図11Aのシャープペンシルの動作を示す部分縦断面図である。
図11C図11Aのシャープペンシルの動作を示す部分縦断面図である。
図12】シャープペンシルのさらに他の変形例を示す縦断面図である。
図13】シャープペンシルのさらに他の変形例を示す縦断面図である。
図14A】シャープペンシルの後軸の一変形例を示す縦断面図である。
図14B図14Aの後軸のC-C横断面図である。
図15A】シャープペンシルのさらに他の変形例を示す縦断面図である。
図15B図15Aのシャープペンシルの動作を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照して本実施の形態のシャープペンシル1を詳細に説明する。
【0011】
図1は、本実施の形態のシャープペンシル1で、芯タンク8内に予備芯91がある状態を示す縦断面図であり、図2は、図1のシャープペンシル1のA1-A1横断面図であり、図3は、図1のシャープペンシル1で、芯タンク8内に予備芯91がない状態を示す縦断面図であり、図4は、図3のシャープペンシル1のA3-A3横断面図であり、図5は、図3のシャープペンシル1のB3-B3横断面図である。
なお、本明細書では、シャープペンシル1の中心軸線が延びる方向(長手方向、縦断面図における上下方向)を軸心方向、軸心方向と直交する方向を径方向(直径方向)、中心軸線周りの円周方向を周方向とする。また、軸心方向に沿って、筆記する際に紙面等の被筆記面に近接する側を前方とし、被筆記面から離間する側を後方とする。すなわち、縦断面図における上方、すなわちキャップ5側を後方と表現し、縦断面図における下方、すなわち軸筒の先端開口部3a側を前方と表現する。
【0012】
本実施の形態のシャープペンシル1は、図1に示すように、円筒形状の軸筒本体2の前方に先口3を設け、軸筒本体2の後方は後軸4に嵌入され、軸筒本体2と先口3と後軸4とで軸筒が構成され、後端開口部4aより後端が閉塞された略円筒形状のキャップ5を突出させている。
軸筒本体2内には、後端開口部4aから前方に向けて略円筒形状の付属具保持部材6が挿入され、付属具保持部材6の前端は縮径されて嵌合部6aを形成し、後述する芯タンク8の後端に設けられた嵌合部8aに挿嵌されている。
図2に示すように、軸筒本体2の後部内周面には複数の係合溝2aが形成され、付属具保持部材6の外周面には複数の係合突起6bが形成され、係合溝2aと係合突起6bとが噛み合うことにより、軸筒本体2と付属具保持部材6との回り止め(回転規制)がなされている。
図1に示すように、付属具保持部材6の後端は円柱状にくりぬかれて、付属具として円柱形状の消しゴム7が挿嵌され、付属具保持部材6の後部外周面には雄螺子部6cが設けられ、前部内周面に雌螺子部5aが設けられた前記キャップ5が着脱可能に螺合され、キャップ5により消しゴム7は覆われている。
【0013】
軸筒本体2の内部にはポリプロピレン製のパイプからなる内径2.2mmの芯タンク8が配され、芯タンク8内には芯9ならびに予備芯91が収容され、芯タンク8の後端開口部には嵌合部8aが設けられて前記付属具保持部材6の前端に設けられた前記嵌合部6aが挿嵌され、芯タンク8の前端は略円筒形状の連結具10内に挿入され、芯タンク8の先端開口部には黄銅からなるチャック11が圧入固着されている。
【0014】
チャック11の前部は複数分割して構成され、チャック頭部11aにはリング状の締具12が外嵌され、締具12の後端を受け止める連結具10と芯タンク8前端との間にチャックスプリング13が張嵌され、チャックスプリング13により後方に付勢されたチャック頭部11aが芯9を保持している。
先口3は両端が開口した先細り形状であり、先端開口部3aから芯9が突出され、内部に芯9を保持する芯ホルダー14が配置され、後部内周面には雌螺子部3bが設けられ、連結具10の前部外周面に設けられた雄螺子部10aと螺合している。
【0015】
付属具保持部材6の内部は、前端から全長の約3/4となる深さまで円柱状にくりぬかれ、両側面には軸心方向に延びるスリット6dが形成されている。
付属具保持部材6の内部には略円柱形状の表示体15が前後動可能に配置され、付属具保持部材6と表示体15との間にはスプリング16が張嵌され、表示体15はスプリング16により前方に付勢され、表示体15の後部両側面には突出部15aが形成され、前記スリット6d内に突出部15aが嵌入され、突出部15aの側面には表示部15bが設けられている。
表示体15の前部は、前端から全長の約1/2となる長さまで縮径されて芯当接部15cが設けられ、芯当接部15cの前端は芯タンク8内に挿入されている。
軸筒本体2は透明な樹脂で成形され、窓部2b以外の軸筒本体2の表面に有色の印刷を施して窓部2bが設けられている。
図1図2図3図4において、破線で表した部分が窓部2bである)
図2図4図5に示すように、窓部2bを正面視した際に、表示体15の表示部15bの幅Xは3mmであり、表示体15の芯当接部15cの幅Yは2mmであり、窓部2bの幅X1は3mmである。
なお、図示しないが窓部の高さは5mmである。
図1に示すように、芯タンク8内に予備芯91がある場合には、芯当接部15cの前端が芯タンク8内に収容された予備芯91の後端に当接することにより、表示体15の表示部15bが軸筒本体2の窓部2bよりも後方に位置しているので、表示部15bは軸筒本体2の窓部2bから視認されない。
【0016】
なお、表示部15bの色と窓部2bの周囲を構成する部分の色とは互いに異ならせることが好ましい。例えば、表示部15bが濃色を有している場合には、窓部2bの周囲を構成する部分は淡色を有していることが好ましい。とりわけ、表示部15bが濃色を有している場合、窓部2bの周囲を構成する部分が白色に近い色を有していると、窓部2bの周囲に対して表示部15bが視認されやすくなり、好ましい。
【0017】
筆記により芯9が消耗した場合には、チャックスプリング13の弾発力に抗してキャップ5をシャープペンシル1の前方に向けて押圧すると、キャップ5と螺合した付属具保持部材6が前方に移動し、付属具保持部材6と嵌合した芯タンク8が前方に移動し、チャック11が芯9をつかんだ状態で前方に移動し、締具12が先口3の内面に当接して移動を停止し、締具12がチャック頭部11aから外れてチャック頭部11aが拡開するまで芯9が繰り出される。
チャック頭部11aが拡開しても、芯9は芯ホルダー14に保持されるため先端開口部3aから落下することはない。
キャップ5の押圧をやめると、チャックスプリング13の弾発力により芯タンク8が後方に移動し、チャック11が後方に移動し、締具12が連結具10の前端に当接して停止しチャック頭部11aに外嵌され、チャック頭部11aが閉じて芯9が固定され筆記が可能となる。
【0018】
次に、図3図4図5を用いて、本実施の形態のシャープペンシル1で予備芯91がない状態について詳細に説明する。
筆記によりチャック頭部11aに保持された芯9を使い切り、芯タンク8内に収容された最後の予備芯91がその自重によりチャック11内に落下し、予備芯91の後端に当接していた表示体15が追従して前方に移動することにより、表示体15の表示部15bが軸筒本体2の窓部2bから視認される。
このとき、芯タンク8の内径が小さいために、チャック11への芯供給はスムーズである。
また、先端開口部3aを上に向けた状態でシャープペンシル1を把持しても、表示体15はスプリング16により前方に付勢されているので後退せず、窓部2bの表示は芯タンク8内に予備芯91がない状態の表示を維持する。なお、スプリング16は省略することも可能である。この場合、予備芯91がない状態で先端開口部3aを下に向けたときに、表示体15は自重により前進する。その一方、先端開口部3aを上に向けると、表示体15は自重により後退する。この場合でも、先端開口部3aを下に向けた状態において、予備芯91の有無を確認することができる。
【0019】
次に、図6を用いて、本実施の形態のシャープペンシル1に芯9を補充する状態について詳細に説明する。
軸筒本体2を一方の手で把持し、もう一方の手でキャップ5を把持し、キャップ5を後方に引くと、キャップ5はその前部内周面の雌螺子部5aにより付属具保持部材6の後部外周面の雄螺子部6cに螺合されているために軸心方向の力が加わっても付属具保持部材6から脱着しないので、キャップ5と共に付属具保持部材6が後方に引っ張られ、付属具保持部材6前端の嵌合部6aと芯タンク8後端の嵌合部8aとの嵌合が脱着され、キャップ5と消しゴム7が挿嵌された付属具保持部材6とが連結されたままの状態でシャープペンシル1から抜き取られ、後端開口部4aが開放される。
このとき、表示体15はその自重ならびにスプリング16の弾発力により前方に移動するが、表示体15の後部両側面に設けられた突出部15aが付属具保持部材の両側面に設けられたスリット6dに嵌入されているために、突出部15aがスリット6dの前端に当接して、付属具保持部材6からの表示体15の落下が防止され、表示体15もシャープペンシル1から抜き取られる。
芯9を後端開口部4aからシャープペンシル1内に落とし込むと、芯9が芯タンク8内に収容される。
軸筒本体2を一方の手で把持し、もう一方の手でキャップ5を把持してキャップ5と連結されたままの付属具保持部材6と表示体15を後端開口部4aからシャープペンシル1内に挿入すると、芯タンク8の後端に設けられた嵌合部8aに付属具保持部材6の前端に形成された嵌合部6aが挿嵌されて、芯タンク8内への芯9の補充が完了する。
【0020】
次に、図2図7を用いて、本実施の形態のシャープペンシル1の消しゴム7を使用する状態について詳細に説明する。
軸筒本体2を一方の手で把持し、もう一方の手でキャップ5を把持し、キャップ5を後方からみて反時計回りに回転させると、キャップ5が螺合した付属具保持部材6にも後方からみて反時計回りの力が加わるが、付属具保持部材6はその外周面に形成された複数の係合突起6bが軸筒本体2の後部内周面に形成された複数の係合溝2aに噛み合っているために周方向の力が加わっても軸筒本体2に対して回転しないので、キャップ5のみが回転して付属具保持部材6の後部外周面に設けられた雄螺子部6cとキャップ5の内周面に設けられた雌螺子部5aとの螺合が脱着され、付属具保持部材6に挿嵌された消しゴム7が露出して使用可能となる。
【0021】
本実施の形態では、芯タンク8の内径を大きくすることなく表示部15bの幅を広くすることができ、表示体15の移動状態を窓部2bから視認することで、芯タンク8内に収容された予備芯91の有無ならびに消費状況を窓部2bから容易に確認することができる、チャック11への芯供給がスムーズなシャープペンシルとなった。
また、シャープペンシル1に対してキャップ5を軸心方向の後方に向かって引くだけで、シャープペンシル1からキャップ5と消しゴム7と付属具保持部材6と表示体15とがまとめて脱着されて後端開口部4aを開放することができ、まずシャープペンシル1からキャップ5を取り外して机上に置き、次いで、消しゴム7が挿嵌された付属具保持部材6を取り外して机上に置くという二重の手数がなくなり、キャップ5や消しゴム7を保持した付属具保持部材6や表示体15を紛失することなく、容易に芯9を補充することができた。
また、シャープペンシル1に対してキャップ5を周方向に向かって回転するだけで消しゴム7を露出することができ、消しゴム7の使用時と前記芯9の補充時とでシャープペンシル1の把持する部分を変えることがなかった。
【0022】
本実施の形態では、軸筒内に、芯タンク8内に収容された芯9の後端に当接する表示体15を軸心方向に前後動可能に配し、芯タンク8内の最後の芯9が前方に移動することにより、予備芯91の後端に当接した表示体15が追従して前方に移動すると共に、軸筒に表示体15の移動状態を軸筒の外部から視認し得る窓部2bを設け、表示体15に、芯タンク8内に挿脱され且つ芯タンク8内に収容された芯9の後端に当接する芯当接部15cと、芯当接部15cの後方に設けた表示部15bとを備え、窓部2bを正面視した際の表示部15bの幅をX、芯当接部15cの幅をYとした場合に、XとYとがX>Yの関係式になるように構成することにより、芯タンク8内の最後の芯9がチャック11内に入ると、該芯9に追従して表示体15が前方に移動し、窓部2bから表示体15の移動状態が見えると共に、芯タンク8の内径を大きくすることなく表示部15bの幅を広くすることが出来るので、チャック11への芯供給がスムーズであり、且つ芯タンク8内の予備芯91の有無ならびに芯9の消費状況を外部から容易に確認し得るシャープペンシル1を得ることが可能となる。
【0023】
芯タンク8内に予備芯91を含む複数の芯9がある場合には、予備芯91の前端がその自重によりチャック11の後端に当接し、表示体15の芯当接部15cの前端がその自重により予備芯91の後端に当接することにより、表示体15は前方に移動しない。
一方、チャックに保持された芯9を使い切り、芯タンク8内の予備芯91が最後の芯9となった場合には、この最後の芯9が自重によりチャック内に入ると、予備芯91の後端が前方に移動することにより、最後の芯9の後端に当接していた表示体15がその自重により芯9に追従して前方に移動する。
この表示体15の移動状態を外方から見えるように構成してあるために、芯タンク8内の予備芯91の有無ならびに消費状況を容易に確認することができる。
【0024】
本実施の形態における表示体15の材質は、特に限定されず樹脂や金属など様々な材質を選択することができ、また表示体15の形状も、特に限定されず円柱形状や角柱形状など様々な形状を選択することができる。
たとえば、芯タンク8内に予備芯91を含む複数の芯9が収容されている場合には、予備芯91の後端に表示体15が当接し、この状態において窓部2bから見える表示部15bを白色とし、芯タンク8内の最後の芯9が前方に移動することにより、最後の芯9の後端に当接した表示体15が芯9に追従して前方に移動し、この状態において窓部2bから見える表示部15bを赤色とすることにより、白色から赤色への窓部2bの色変化で芯タンク8内の予備芯91の有無を外部から容易に確認することができるので好ましい。
また、表示体15の表示部15bに文字を印刷したり、記号を刻印したりすることにより、窓部2bの柄変化で芯タンク8内の予備芯91の有無を外部から容易に確認することもできる。
また、芯タンク8内に予備芯91を含む複数の芯9が収容されている場合には、予備芯91の後端に表示体15が当接し、この状態においては窓部2bから表示部15bが見えず、芯タンク8内の最後の芯9が前方に移動することにより、最後の芯9の後端に当接した表示体15が芯9に追従して前方に移動し、この状態においては窓部2bから表示部15bが見える構成とすることにより、窓部2bから表示部15bが見えるようになることで芯タンク8内の予備芯91の有無を外部から容易に確認することもでき、またはその逆として、芯タンク8内に予備芯91を含む複数の芯9が収容されている場合には窓部2bから表示部15bが見えて、表示体15が前方に移動した状態においては窓部2bから表示部15bが見えない構成とすることにより、窓部2bから表示部15bが見えなくなることで芯タンク8内の予備芯91の有無を外部から容易に確認することもできる。
また、芯タンク8内に予備芯91を含む複数の芯9が収容されている状態において窓部2bから見える表示部15bの幅よりも、芯タンク8内の最後の芯9が前方に移動し表示体15が芯9に追従して前方に移動した状態において窓部2bから見える表示部15bの幅を広くした構成としたり、またはその逆の構成とすることにより、窓部2bから見える表示部15bの幅を変化させることで芯タンク8内の予備芯91の有無を外部から容易に確認することもできる。
さらに、芯タンク8内の予備芯91の有無に応じて、窓部2bから見える表示部15bの形状を変化させたりしてもよい。
さらにまた、表示体15の前端が、芯タンク8内に収容された予備芯91の後端だけでなくチャック11内に入った芯9の後端にも当接する構成とすることにより、使用中の芯9が消耗するにつれて表示体15が前方に向けて連続的に移動するので、たとえば表示部15bの表面にその前方から後方に向かって色調や色の濃淡が連続的に変化するグラデーションを施して、窓部2bから見える表示部15b表面の色調や色の濃さの変化により使用中の芯9の残量を連続的に確認できるようにしてもよい。
なお、表示部15bの幅とは、シャープペンシル1の軸心方向を上下とし窓部2bを正面視した際における、シャープペンシル1の軸心方向に直交する方向(直径方向)の表示部15bの長さを示すものであり、表示部15bが円柱形や円筒形であれば、その直径を示すものである。
【0025】
本実施の形態では、表示部15bの幅を広くしても芯タンク8の内径を大きくする必要がないので、軸筒の太さを太くすることなく軸筒と芯タンク8との間に間隙を設け、該間隙に重量体をシャープペンシル1の軸心方向に前後動可能に配置し、軸筒を前後に振ることにより前進させた重量体でチャック11を前進させて芯9を軸筒の先端開口部から繰り出すことができる芯繰り出し機構を搭載した振出式シャープペンシルとすることができる。
また、筆記時に手で把持する部分の軸筒を太くする必要がないため、手の小さい使用者でも筆記しやすくすることができる。
表示部15bの幅Xは、その見やすさと軸筒内への配置のしやすさの観点から2mm以上且つ5mm以下が好ましく、芯当接部15cの幅Yは、チャック11への芯供給がスムーズな内径の小さい芯タンク8内に挿脱されることから、1mm以上且つ4mm以下が好ましく、XとYとの差は1mm以上であることが好ましい。
また、表示体15の移動状態や表示部15bの見やすさの観点から、窓部2bの幅X1は2mm以上であることが好ましく、窓部2bの長さは3mm以上であることが好ましい。
【0026】
本実施の形態における表示体15の配設方法は、シャープペンシル1の軸心方向に前後動可能に配してあれば特に限定されないが、表示体15を付属具保持部材6に遊着させることができる。
たとえば、付属具保持部材6として、その後端に消しゴム7が挿嵌された消しゴム保持部材を用い、該消しゴム保持部材の前方に表示体15を遊着させ、芯タンク8の後端に消しゴム保持部材を挿嵌した状態において前記表示体15が該芯タンク8内に位置して軸心方向に前後動可能とすることにより、芯タンク8内に収容された予備芯91の有無に応じて表示体15が前方に移動して窓部2bから残芯の有無を容易に確認できるだけでなく、軸筒を一方の手で把持し、消しゴム保持部材をもう一方の手で把持し、消しゴム保持部材を軸心方向の後方に向かって引くという一度の動作により、シャープペンシル1から消しゴム保持部材と表示体15とをまとめて脱着することができるので、先ずシャープペンシル本体からキャップ5ならびに消しゴム保持部材を取り外し、次いで芯タンク8から表示体15を取り出すという芯補充時の手間を減少することができる。
また、消しゴム保持部材に該消しゴム7を覆うキャップ5を装着した場合には、軸筒または芯タンク8への消しゴム保持部材の装着/脱着方向と、消しゴム保持部材へのキャップ5の装着/脱着方向とを異なる方向とすることにより、前記の芯補充時の手間をさらに減少することができる。
たとえば、芯タンク8への消しゴム保持部材の装着/脱着をシャープペンシル1の軸心方向の前方に向かって押す/後方に向かって引くという操作により行い、消しゴム保持部材へのキャップ5の装着/脱着をシャープペンシル1の周方向の時計回りもしくは反時計回りの回転操作により行うことによって、軸筒を一方の手で把持し、キャップ5をもう一方の手で把持し、キャップ5を軸心方向の後方に向かって引くという一度の動作によりシャープペンシル1からキャップ5と消しゴム7と消しゴム保持部材と表示体15とをまとめて脱着して芯9を補充することができ、軸筒を一方の手で把持し、キャップ5をもう一方の手で把持し、キャップ5を周方向に回転するという一度の動作により、消しゴム保持部材からキャップ5を脱着して消しゴム7を露出させて使用することができ、芯9の補充時と消しゴム7の使用時とでシャープペンシル1の把持する部分を変えることがない。
【0027】
本実施の形態における窓部2bは、外部から軸筒の内部が視認可能であればよい。
軸筒に該軸筒の内外を連通する穴を開口して窓部2bを設けてもよく、軸筒の一部を透明もしくは半透明に形成して窓部2bを設けてもよい。
特に、軸筒の一部を透明もしくは半透明に形成して窓部2bを設けた場合には、軸筒や芯タンク8の内部に外部からほこりやゴミなどが入って表示体15の前後動を妨げたり、汚れや傷などにより表示部15bが見難くなったりすることがないので、より好ましい。
また、軸筒を透明もしくは半透明の材質で形成し、窓部2b以外の軸筒の表面に有色の印刷や塗装を施して窓部2bを設けてもよく、窓部2b以外の軸筒の表面に有色のフィルムを貼付して窓部2bを設けてもよい。
また、軸筒全体を不透明の材質で形成し、窓部2bに該当する部分を開口して透明体を嵌め込んで窓部2bを設けてもよく、二色成形やインサート成形などの手法により、軸筒全体を不透明に成形し且つ窓部2bを透明に成形して窓部2bを設けてもよい。
また、窓部2bをレンズにして、芯タンク8内の予備芯91の有無による表示体15の移動状態をさらに見やすくすることもできる。
【0028】
本実施の形態の表示体15を、芯タンク8内に収容された芯9の後端に当接させ、シャープペンシル1の軸心方向に前後動可能に配する構造は特に限定されないが、軸筒の内側にコイルバネ(スプリング16)を配置し、コイルバネの一端を付属具保持部材6に固着し、もう一端を表示体15に固着し、表示体15を前方に付勢することが好ましい。
これは、コイルバネがあると、たとえば芯タンク8内に予備芯91がないシャープペンシル1を軸筒の先端開口部を上に向けた状態で把持した場合であっても、表示体15がコイルバネにより前方に付勢されていることにより、表示体15はその自重で後退することがないので、窓部2bの表示は表示体15が前方に移動した状態、すなわち芯タンク8内に予備芯91がない状態の表示を維持し、芯タンク8内の予備芯91の有無ならびに芯9の消費状況を外部から容易に確認することができるためである。
【0029】
本実施の形態の芯タンク8は、その材質は特に限定されず樹脂や金属など様々な材質を選択することができるが、その内壁面にシリコーン処理を施すことが好ましい。
シリコーン処理を施すことにより、表示体15が芯タンク8の内壁面に接触した場合においても、表示体15のスムーズな前後動が妨げられない。
また、予備芯91の後端部が芯タンク8の内壁面に擦れることによる芯タンク8の内壁面汚れが生じにくくなり、芯9の粉末が発生した場合においても、芯9の粉末が付着することによる芯タンク8の内壁面汚れが生じにくくなる。
【0030】
本実施の形態の芯タンク8は、その形状は特に限定されず円筒形状など様々な形状を選択することができるが、芯タンク8の後部にその内径が拡大した拡径部を設けることが好ましい。
拡径部を設けることで、拡径部前端を芯支持部とし、芯タンク8に予備芯91を含む複数の芯が収容された状態において、予備芯91の後端部を前記拡径部の内壁面から離間させることができる。
また、拡径部を設けることにより、軸筒の後端開口部から芯タンク8に芯9を補充する際に、芯タンク8の後端がそのまま芯9の入り口になっている場合と比較して芯9の補充が容易になる。
また、芯タンク8に予備芯91を収容した状態でシャープペンシル1を持ち歩いて振動が加わった場合や、シャープペンシル1に落下などによる衝撃が加わった場合にも、予備芯91の後端部が芯タンク8の内壁面に擦れることによる芯タンク8の内壁面汚れが生じにくく、芯タンク8ならびに窓部2bを透しての芯9の後端部および/または表示体15の移動状態の確認が容易になる。
また、予備芯91の後端部が芯タンク8の内壁面に擦れることにより発生する芯9の粉末が減少するため、芯9の粉末が付着することによる芯タンク8の内壁面汚れが生じにくく、芯タンク8ならびに窓部2bを透しての芯9の後端部および/または表示体15の移動状態の確認が容易になる。
さらにまた、芯9の粉末がチャック11内などに入り込むことによる芯詰まりなどが生じにくい。
なお、芯タンク8に予備芯91を収容した状態において、予備芯91の後端から拡径部前端の芯支持部までの長さをLとし、芯支持部を通る水平面と予備芯91とが形成する角度をθとした場合に、芯タンク8の内径と拡径部の内径との差が2Lcosθ以上となるように芯タンク8と拡径部とを形成すると、芯タンク8内で予備芯91が傾いた場合でも予備芯91の後端を常に拡径部の内壁面から離間させることができるので、芯9の後端部と芯タンク8との接触を効果的に抑制することができる。
【0031】
本実施の形態の付属具としては、誤字を修正するための消しゴム7の他に、ボールペンやマーキングペン、修正テープ、スマートフォンやタブレット端末用のタッチペンなどを適宜用いることができる。
また、芯9として可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を含むと共に筆記により可逆熱変色性を有する筆跡を形成可能な固形芯を用い、付属具として紙面との摩擦熱により前記固形芯による筆跡の色を変色もしくは消色可能な摩擦部材を用いることもできる。
【0032】
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を適宜参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
【0033】
図8は、シャープペンシル1の一変形例を示す縦断面図である。図示されたシャープペンシル1では、軸筒は、軸筒本体2と先口3との間に配置された前軸21と、前軸21、軸筒本体2及び後軸4の内側に配置された内軸22と、を有している。前軸21は、全体として略円筒形状を有している。前軸21の前方外側には雄螺子部21aが設けられており、前軸21の後方内側には雌螺子部21bが設けられている。前軸21の雄螺子部21aが先口3の雌螺子部3bに対して螺合することにより、前軸21が先口3に取り付けられる。内軸22は、全体として略円筒形状を有している。内軸22の前方外側には雄螺子部22aが設けられており、内軸22の後方外側には係合突起22bが設けられている。内軸22の雄螺子部22aが前軸21の雌螺子部21bに対して螺合することにより、内軸22が前軸21に取り付けられる。また、内軸22の係合突起22bが後軸4に設けられた係合穴部4bに係合することにより、内軸22が後軸4に取り付けられる。
【0034】
内軸22は窓部22cを有している。窓部22cは、当該窓部22cを介して表示体15の表示部15bを使用者から視認可能にする部分である。本変形例では、窓部22cは、内軸22を内面から外面まで貫通した貫通孔として構成されるが、これに限られず、窓部22cは、内軸22の透明部分として構成したり、内軸22に設けられた貫通孔内に他の透明部材を挿入して構成されてもよい。軸筒本体2における少なくとも窓部22cの径方向外側に位置する部分は、透明部材で構成されている。これにより、使用者は、当該透明部材を通して内軸22の窓部22cを視認することができる。なお、本明細書における「透明」とは、無色透明のみならず、有色透明をも含む。
【0035】
本変形例に係るシャープペンシル1では、窓部22cを貫通孔で構成することが可能になるので、当該窓部22cを介した表示体15の視認性を向上させることができる。さらに、窓部22cが軸筒本体2で覆われていることから、塵埃等の異物が窓部22cを介して内部に入り込むことを防止することができる。
【0036】
また、本変形例に係るシャープペンシル1では、内軸22の外面に加飾して加飾部を設けることができる。この場合、内軸22の加飾部が軸筒本体2で覆われていることから、加飾部が使用者の手や外部の部材で擦過されることがなく、これにより加飾部が摩損することを防止することができる。
【0037】
図9A図9Cは、シャープペンシル1の他の変形例を示す縦断面図である。図9A図9Cにおいて、破線は、図9Aにおける芯当接部15cの先端の軸心方向の位置を示している。
【0038】
芯タンク8内に予備芯91がある場合、図9Aに示されているように、表示体15は、芯当接部15cの先端が予備芯91の後端に当接している。芯9が消費されて芯9の残り長さが減少すると、芯9の前端が先口3の先端開口部3aから前方へ突出した状態で、芯9の後端がチャック11の後端よりも前方に位置するようになる。このとき、図9Bに示されているように、予備芯91の前端がチャック11内へ進入することがある。この場合、芯9と予備芯91とが軸心方向に沿って一直線状に並ぶ。このとき、表示体15は、図9Aに示された位置よりも予備芯91が前進した分だけ前方に位置するようになる。
【0039】
この状態で、芯9を収納するために後退させると、芯9に押されて予備芯91も後退する。本変形例では、図9Cに示されているように、表示体15は、芯当接部15cが予備芯91の後端に当接する位置(図9Aに示した位置)から後方へ後退可能に構成されている。したがって、芯9に押されて予備芯91が後退した際に、予備芯91とともに表示体15も後退することができる。これにより、予備芯91は、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ後退可能とされている。好ましくは、表示体15は、芯当接部15cが予備芯91の後端に当接する位置から後方へ0.5mm以上後退可能に構成される。より好ましくは、表示体15は、芯当接部15cが予備芯91の後端に当接する位置から後方へ2mm以上後退可能に構成される。なお、芯当接部15cが予備芯91の後端に当接する位置とは、予備芯91の前端が軸心方向に沿った芯9の後方に位置していない状態で、換言すると、予備芯91の前端が芯9の後端よりも径方向の外側に位置する状態で、芯当接部15cが最も前方に位置し、これにより芯当接部15cが予備芯91の後端に当接する位置を指す。
【0040】
図10A図10Cは、シャープペンシル1のさらに他の変形例を示す縦断面図である。図10A図10Cにおいて、破線は、図10Aにおける芯当接部15cの先端の軸心方向の位置を示している。
【0041】
図10A図10Cに示された例では、表示体15の芯当接部15cの先端に、逃げ部15dが形成されている。図示された例では、逃げ部15dは、芯当接部15cの先端面から後方へ向けて窪んだ凹部15eで構成されている。凹部15eの軸心方向に沿った深さは、2mm以上であることが好ましい。
【0042】
芯タンク8内に予備芯91がある場合、図10Aに示されているように、表示体15は、芯当接部15cの先端が予備芯91の後端に当接している。芯9の残り長さが減少すると、図9A図9Cを参照して説明した変形例と同様に、芯9の後端がチャック11の後端よりも前方に位置し、図10Bに示されているように、予備芯91の前端がチャック11内へ進入し得る。
【0043】
この状態で、芯9を収納するために後退させると、芯9に押されて予備芯91も後退する。本変形例では、表示体15の芯当接部15cの先端に、凹部15eが形成されている。したがって、予備芯91の後端は、凹部15e内に進入し、軸心方向に沿って後退することができる。これにより、予備芯91は、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ後退可能とされている。とりわけ、凹部15eの軸心方向に沿った深さが0.5mm以上であると、予備芯91は、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ0.5mm以上後退可能になるので好ましい。さらに、凹部15eの軸心方向に沿った深さが2mm以上であると、予備芯91は、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ2mm以上後退可能になるのでより好ましい。
【0044】
図11A図11Cは、シャープペンシル1のさらに他の変形例を示す縦断面図である。図11A図11Cにおいて、破線は、図11Aにおける芯当接部15cの先端の軸心方向の位置を示している。
【0045】
図11A図11Cに示された例では、表示体15の芯当接部15cの先端に、逃げ部15dが形成されている。図示された例では、逃げ部15dは、芯当接部15cの先端に設けられた斜面15fを含んでいる。斜面15fは、軸心方向と径方向の両方に対して傾斜している。斜面15fにおける、最も前方に位置する点と最も後方に位置する点との軸心方向に沿った距離は、2mm以上であることが好ましい。
【0046】
芯タンク8内に予備芯91がある場合、図11Aに示されているように、表示体15は、芯当接部15cの先端が予備芯91の後端に当接している。芯9の残り長さが減少すると、図9A図9Cを参照して説明した変形例と同様に、芯9の後端がチャック11の後端よりも前方に位置し、図11Bに示されているように、予備芯91の前端がチャック11内へ進入し得る。
【0047】
この状態で、芯9を収納するために後退させると、芯9に押されて予備芯91も後退する。本変形例では、表示体15の芯当接部15cの先端に、斜面15fが形成されている。したがって、予備芯91の後端は、斜面15fに沿って後退することができる。これにより、予備芯91は、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ後退可能とされている。とりわけ、斜面15fにおける、最も前方に位置する点と最も後方に位置する点との軸心方向に沿った距離が0.5mm以上であると、予備芯91は、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ0.5mm以上後退可能になるので好ましい。さらに、斜面15fにおける、最も前方に位置する点と最も後方に位置する点との軸心方向に沿った距離が2mm以上であると、予備芯91は、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ2mm以上後退可能になるのでより好ましい。
【0048】
また、図11A図11Cに示された例では、予備芯91の前端がチャック11内へ進入した状態で、使用中の芯9を収納するために後退させ、これにより芯9に押されて予備芯91も後退した際に、予備芯91の位置が、芯9の軸線上(シャープペンシル1の中心軸線上)から径方向にずれ、これにより、芯9の後方に予備芯91が位置し、芯9と予備芯91とが軸心方向に沿って直列に並ぶ状態が解消される。したがって、芯9の後退が妨げられたり、芯9に押されて予備芯91が折損することが防止される。
【0049】
図9A図11Cを参照して説明した各変形例のさらなる変形例として、表示体15の少なくとも芯当接部15cが、柔軟性を有する材料やスプリング等の弾発部材で形成されていてもよい。この場合、予備芯91の前端がチャック11内へ進入した状態で、使用中の芯9を収納するために後退させ、これにより芯9に押されて予備芯91も後退した際に、芯当接部15cが変形することにより、予備芯91の後端が後退することができるようになる。これにより、予備芯91は、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ後退可能とされている。とりわけ、芯当接部15cを形成する材料及び芯当接部15cの形状は、予備芯91が、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ0.5mm以上後退可能になるように選択されることが好ましい。さらに、芯当接部15cを形成する材料及び芯当接部15cの形状は、予備芯91が、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ2mm以上後退可能になるように選択されることがより好ましい。
【0050】
図9A図11Cを参照して説明した各変形例、及び、上述した当該各変形例のさらなる変形例では、予備芯91は、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ後退可能とされている。これにより、予備芯91は、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ後退可能とされている。したがって、芯9の後方に予備芯91が位置することにより芯9の後退が妨げられたり、芯9に押されて予備芯91が折損することが防止される。好ましくは、予備芯91は、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ0.5mm以上後退可能とされる。より好ましくは、予備芯91は、表示体15の芯当接部15cが当該予備芯91の後端に当接した状態から後方へ2mm以上後退可能とされる。この場合、芯9の後方に予備芯91が位置することにより芯9の後退が妨げられたり、芯9に押されて予備芯91が折損することが、より効果的に防止される。
【0051】
図12は、シャープペンシル1のさらに他の変形例を示す縦断面図である。図12には、シャープペンシル1が先端開口部3aを上方に向けた状態において示されている。図示された例では、図1を参照して説明した実施の形態と比較して、スプリング16が省略されている。換言すると、図12に示されたシャープペンシル1は、スプリング16を有していない。この場合、先端開口部3aを上方に向けた状態では、表示体15は自重により後退する。本変形例に係るシャープペンシル1では、表示体15が最も後退した状態において、表示体15の芯当接部15cの前端は、芯タンク8内に位置している。すなわち、表示体15がいずれの位置に配置されていても、芯当接部15cの前端は、芯タンク8から外れることがない。このような構成は、芯当接部15cの軸心方向の長さを適切に設定することにより実現することができる。
【0052】
芯タンク8内では、芯9や予備芯91が擦過されることにより塵埃が生じ得る。本変形例のシャープペンシル1によれば、先端開口部3aが上方を向き表示体15が最も後退した状態においても、このような塵埃が芯タンク8から漏出することを抑制できる。したがって、塵埃によりシャープペンシル1が汚れることを抑制することが可能になる。
【0053】
図13は、シャープペンシル1のさらに他の変形例を示す縦断面図である。図示されたシャープペンシル1では、軸筒本体2は、第1部分2cと、第1部分2cの後方に配置された第2部分2fとを有しており、第1部分2cと第2部分2fとは互いに着脱可能に構成されている。第1部分2c及び第2部分2fは、それぞれ全体として略円筒形状を有している。第1部分2cの前方外側には雄螺子部2dが設けられており、第1部分2cの後方外側には嵌合部2eが設けられている。第1部分2cの雄螺子部2dが先口3の雌螺子部3bに対して螺合することにより、第1部分2cが先口3に取り付けられる。第2部分2fの前方内側には嵌合部2gが設けられており、第2部分2fの後方内側には係合部2hが設けられている。第2部分2fの係合部2hが後軸4の前方外側に設けられた係合部4cと係合することにより、第2部分2fが後軸4に取り付けられる。第1部分2cの嵌合部2eと、第2部分2fの嵌合部2gとは、互いに着脱可能に嵌合する。これにより、第1部分2cと第2部分2fとが互いに組み付けられる。このような構成により、本変形例のシャープペンシル1は、第1部分2cの嵌合部2eと、第2部分2fの嵌合部2gとの間で、前方部分1aと後方部分1bとに分割可能となっている。シャープペンシル1が前方部分1aと後方部分1bとに分割された状態において、芯タンク8は前方部分1a内で後方に向けて開口している。
【0054】
付属具保持部材6は、後軸4及び軸筒本体2の第2部分2fの内部を貫通して軸心方向に延びており、付属具保持部材6の前端は、第2部分2fの前端から前方へ突出している。付属具保持部材6の外面には係合突起6eが設けられており、係合突起6eが後軸4の前端に係合することにより、付属具保持部材6が後軸4及び軸筒本体2から後方に抜けることが妨げられている。図示された例では、付属具保持部材6の前端は、軸筒本体2の第1部分2cの嵌合部2eと第2部分2fの嵌合部2gとが互いに嵌合した状態において、すなわちシャープペンシル1の前方部分1aと後方部分1bとが互いに対して組み付けられた状態において、芯タンク8の後端に当接する。
【0055】
表示体15の芯当接部15cの軸心方向の長さは、表示体15が最も前方に位置している状態において、表示体15の芯当接部15cの前端が付属具保持部材6の前端から前方へ突出しない長さとされている。とりわけ図13に示された例では、表示体15が最も前方に位置している状態において、表示体15の芯当接部15cの前端と付属具保持部材6の前端とは、軸心方向において略同一の位置にある。
【0056】
本変形例において、芯タンク8内に芯9(予備芯91)を補充する際には、まず軸筒本体2の第1部分2cの嵌合部2eと第2部分2fの嵌合部2gとを分離することにより、シャープペンシル1を前方部分1aと後方部分1bとに分割する。これにより、前方部分1a内で芯タンク8が後方に向けて開口する。次に、芯タンク8内に芯9(予備芯91)を挿入する。その後、軸筒本体2の第1部分2cの嵌合部2eと第2部分2fの嵌合部2gとを互いに嵌合させることにより、前方部分1aと後方部分1bとを互いに対して組み付ける。
【0057】
本変形例のシャープペンシル1によれば、芯タンク8内に芯9(予備芯91)を補充する際に、シャープペンシル1を前方部分1aと後方部分1bとに分割しても、表示体15の芯当接部15cの前端が付属具保持部材6の前端から前方へ突出しない。これにより、芯タンク8内に芯9(予備芯91)を補充する際に芯当接部15cが外部に露出することがなく、比較的細い部材である芯当接部15cが他の部材に接触して曲がったり折れたりすることを防止することができる。また、芯タンク8内に芯9(予備芯91)を補充する際に、付属具保持部材6を軸筒から外す必要がないので、軸筒から外された付属具保持部材6が破損したり紛失したりすることを防止することができる。
【0058】
図14Aは、シャープペンシル1の後軸4の一変形例を示す縦断面図であり、図14Bは、図14AのC-C線に対応する横断面図であり、後軸4内に付属具保持部材6が挿入された状態で後軸4が示されている。本変形例の後軸4の内面には、当該内面に沿って軸心方向及び周方向に螺旋状に延びるカム斜面を含むカム部4dと、軸心方向に沿って延びる係合溝4eと、が形成されている。図示された例では、周方向に180度離間して2つのカム部4dが設けられ、周方向に180度離間して2つの係合溝4eが設けられている。1つのカム部4dは、軸心方向に対して周方向の一方側に傾斜して後方を向く第1カム斜面4d1と、軸心方向に対して周方向の他方側に傾斜して後方を向く第2カム斜面4d2と、を含んでいる。また、付属具保持部材6は、周方向に180度離間して2つの係合突起6bを有している。
【0059】
本変形例において、付属具保持部材6を後方から後軸4内に挿入すると、付属具保持部材6の各係合突起6bがカム部4dの第1カム斜面4d1又は第2カム斜面4d2に当接して各係合溝4eへ向けて案内される。したがって、各係合突起6bと各係合溝4eとを正確に位置合わせせずに、付属具保持部材6を後軸4内に挿入しても、各係合突起6bと各係合溝4eとがスムーズに噛み合うようになる。したがって、付属具保持部材6の軸筒への着脱の容易性が向上する。
【0060】
図15A及び図15Bは、シャープペンシル1のさらに他の変形例を示す縦断面図である。本変形例では、付属具保持部材6の嵌合部6aの後方外面に凸部6fが設けられている。凸部6fは、周方向に沿って環状に形成されている。凸部6fの外径は、後軸4の最小内径(前方部分の内径)よりもやや大きくなっている。これにより、凸部6fは、使用者の操作により付属具保持部材6に軸心方向に沿って比較的大きな力が作用した場合には、後軸4の最小内径部分(前方部分)を通過することができるが、キャップ5、付属具保持部材6及び消しゴム7の自重程度の比較的小さな力が作用した場合には、後軸4の最小内径部分を通過することができない。また、付属具保持部材6の嵌合部6aが芯タンク8の嵌合部8aに完全に挿入されている状態(図15A参照)において、凸部6fと後軸4の前端との軸心方向の離間距離は、嵌合部6aの軸心方向の長さよりも大きくなっている。
【0061】
このようなシャープペンシル1によれば、落下等の衝撃により付属具保持部材6の嵌合部6aと芯タンク8の嵌合部8aとの間の嵌合が解除された場合(図15B参照)であっても、付属具保持部材6が軸筒から外れることを防止することができる。これにより、芯タンク8の予備芯91が芯タンク8外へこぼれることがない。また、軸筒から外れた付属具保持部材6が紛失してしまうことも防止することができる。
【0062】
なお、図15A及び図15Bを参照して説明した変形例において、付属具保持部材6の外面に標識部を設け、付属具保持部材6の嵌合部6aが芯タンク8の嵌合部8aに完全に挿入されている状態では当該標識部が使用者から視認されず、嵌合部6aの嵌合部8aへの嵌合が不完全な状態では、当該標識部が使用者から視認されるようにしてもよい。この場合、標識部が視認されることにより使用者は付属具保持部材6の軸筒への取付けが不十分であることを認識することが可能になる。なお、標識部の具体的態様は特に限られないが、標識部は、例えば周方向に延びる線状の凸部、凹部又は印刷部とすることができる。
【0063】
他の変形例として、窓部2bの表面および/または裏面が多面体形状を有するようにしてもよい。例えば窓部2bの表面および/または裏面がダイヤカット形状を有するようにしてもよい。これにより、表示体15の見え方が向上し、芯タンク8内の予備芯91の有無を容易に確認することが可能になる。
【0064】
さらに他の変形例として、芯タンク8内に予備芯91があるときには、窓部2bから表示体15が視認され、予備芯91がないときには、窓部2bから芯タンク8の内壁面や軸筒の内壁面が視認されるようにしてもよい。この場合、芯タンク8の内壁面や軸筒の内壁面の色を、表示体15の表示部15bと区別して視認しやすい色とすることが好ましい。
【符号の説明】
【0065】
1…シャープペンシル、1a…前方部分、1b…後方部分、
2…軸筒本体、2a…係合溝、2b…窓部、2c…第1部分、2d…雄螺子部、2e…嵌合部、2f…第2部分、2g…嵌合部、2h…係合部、
3…先口、3a…先端開口部、3b…雌螺子部、
4…後軸、4a…後端開口部、4b…係合穴部、4c…係合部、4d…カム部、4d1…第1カム斜面、4d2…第2カム斜面、4e…係合溝、
5…キャップ、5a…雌螺子部、
6…付属具保持部材、6a…嵌合部、6b…係合突起、6c…雄螺子部、6d…スリット、6e…係合突起、6f…凸部、
7…消しゴム、
8…芯タンク、8a…嵌合部、
9…芯、91…予備芯、
10…連結具、10a…雄螺子部、11…チャック、11a…チャック頭部、
12…締具、13…チャックスプリング、14…芯ホルダー、
15…表示体、15a…突出部、15b…表示部、15c…芯当接部、15d…逃げ部、15e…凹部、15f…斜面、
16…スプリング、
21…前軸、21a…雄螺子部、21b…雌螺子部、
22…内軸、22a…雄螺子部、22b…係合突起、22c…窓部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図12
図13
図14A
図14B
図15A
図15B