(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-25
(45)【発行日】2022-09-02
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
F25D 17/08 20060101AFI20220826BHJP
F25D 23/06 20060101ALI20220826BHJP
F25D 23/02 20060101ALI20220826BHJP
F25D 21/04 20060101ALI20220826BHJP
【FI】
F25D17/08 303
F25D23/06 K
F25D23/02 D
F25D23/02 305A
F25D21/04 K
F25D21/04 M
(21)【出願番号】P 2019011005
(22)【出願日】2019-01-25
【審査請求日】2021-09-08
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川本 修平
(72)【発明者】
【氏名】磯野 啓博
【審査官】西山 真二
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-043981(JP,A)
【文献】特開2002-107038(JP,A)
【文献】特開2003-109081(JP,A)
【文献】特開2017-078554(JP,A)
【文献】特開2016-156572(JP,A)
【文献】特開2015-068510(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 17/06 - 17/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵室を有する筐体と、
左扉と右扉とによって前記貯蔵室の前面開口を閉鎖する左右一対の扉と、
前記左扉と前記右扉の一方に固定されており、前記左右一対の扉によって前記前面開口が閉鎖された閉鎖状態において、前記左扉と前記右扉の他方に当接する仕切体と、
前記貯蔵室に冷気を吹き出すための吹き出し口と、を備え、
前記吹き出し口は、前記閉鎖状態において前記仕切体を避けた位置に向けて冷気を吹き出すように開口して
おり、
前記吹き出し口よりも前記貯蔵室の前面側に配置されており、前記閉鎖状態において前記吹き出し口から前記貯蔵室内に吹き出された冷気を前記貯蔵室内の中央部に向けて案内する第1案内部材をさらに備え、
前記第1案内部材は、前記貯蔵室の一方の側面に固定されている、冷蔵庫。
【請求項2】
前記第1案内部材よりも前記貯蔵室の前記前面側に配置されており、前記貯蔵室の他方の側面に固定されている第2案内部材をさらに備え、
前記第2案内部材は、前記閉鎖状態において前記第1案内部材によって案内された冷気を前記貯蔵室の後面側に向けて案内する、請求項
1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記貯蔵室内の冷気を吸い込むための吸い込み口をさらに備え、
前記吸い込み口は、前記閉鎖状態において前記第2案内部材によって案内された冷気を吸い込むように開口している、請求項
2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
貯蔵室を有する筐体と、
左扉と右扉とによって前記貯蔵室の前面開口を閉鎖する左右一対の扉と、
前記左扉と前記右扉の一方に固定されており、前記左右一対の扉によって前記前面開口が閉鎖された閉鎖状態において、前記左扉と前記右扉の他方に当接する仕切体と、
前記貯蔵室に冷気を吹き出すための吹き出し口と、を備え、
前記吹き出し口は、前記閉鎖状態において前記仕切体を避けた位置に向けて冷気を吹き出すように開口しており、
前記吹き出し口は、前記閉鎖状態において前記貯蔵室を正面視したときに前記貯蔵室の後面において前記仕切体よりも左右の一方側に開口している第1開口と、前記仕切体よりも左右の他方側に開口している第2開口と、を備え、
前記第1開口から吹き出される冷気の第1流量が前記第2開口から吹き出される冷気の第2流量よりも大きくなるように構成されて
おり、
前記第1開口は、前記閉鎖状態において前記左右一対の扉のうち前記仕切体よりも左右の他方側に位置する扉に向かって冷気が吹き出されるように開口している、冷蔵庫。
【請求項5】
前記第1開口の開口面積が前記第2開口の開口面積よりも大きい、請求項
4に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記第1開口に沿って延びており、前記第1開口から冷気が吹き出される向きを調整する第1ルーバと、
前記第2開口に沿って延びており、前記第2開口から冷気が吹き出される向きを調整する第2ルーバと、をさらに備える、請求項
4または5に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記第1開口と前記第2開口とよりも前記貯蔵室の前面側に配置されており、前記第1開口と前記第2開口とに重なって配置されている前板をさらに備える、請求項
4から
6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、左右一対の扉を備える冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示される冷蔵庫は、冷蔵室を画定する筐体と、冷蔵室の前面開口を閉塞する左右一対の扉と、冷蔵室の前面開口を閉鎖する状態で左右一対の扉の間に形成される隙間を閉鎖する仕切体と、冷蔵室に冷気を吹き出すための吹き出し口と、を備える。冷気が吹き出し口から冷蔵室に吹き出ることによって、冷蔵室が冷却される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の冷蔵庫では、冷蔵室の冷気の温度と冷蔵室外の外気の温度との温度差に起因して、仕切体に結露が発生することがある。特に、仕切体の温度が低いほど結露が多く発生する。
【0005】
本明細書では、仕切体に結露が発生することを抑制することができる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示される冷蔵庫は、貯蔵室を有する筐体と、左扉と右扉とによって前記貯蔵室の前面開口を閉鎖する左右一対の扉と、前記左扉と前記右扉の一方に固定されており前記左右一対の扉によって前記前面開口が閉鎖された閉鎖状態において、前記左扉と前記右扉の他方に当接する仕切体と、前記貯蔵室内に冷気を吹き出すための吹き出し口と、を備え、前記吹き出し口は、前記閉鎖状態において前記仕切体を避けた位置に向けて冷気を吹き出すように開口している。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】
図1のII-II線における冷蔵庫の断面図である。
【
図3】第2実施例の冷蔵庫の冷蔵室を正面視した図である。
【
図4】
図3のIV-IV線におけるダクト板の断面図である。
【
図5】第2実施例の冷蔵庫の冷蔵室内の冷気の流れを示す図である。
【
図7】第4実施例の冷蔵庫の冷蔵室の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施例)
図1及び
図2を参照して、第1実施例の冷蔵庫10を説明する。
図1及び
図2に示すように、冷蔵庫10は、筐体12と、複数の扉30、32、34、36と、仕切体38と、冷却器40と、ファン42と、ダクト部材50と、を備える。筐体12は、断熱性を有する。筐体12は、その内部に、第1冷凍室20と、第2冷凍室22と、野菜室24と、冷蔵室26と、を有する。第1冷凍室20と第2冷凍室22とは、冷凍温度帯の貯蔵室であり、野菜室24と冷蔵室26は、冷蔵温度帯の貯蔵室である。
【0009】
図1に示すように、各貯蔵室20、22、24,26は、下から上に向かって、第1冷凍室20、第2冷凍室22、野菜室24、冷蔵室26の順に並んでいる。第1冷凍室20の前面開口20aは、引き出し式の扉30によって開閉される。第1冷凍室20には、食品を収容する収容容器が配置されている。第2冷凍室22の前面開口22aは、引き出し式の扉32によって開閉される。第2冷凍室22には、食品を収容する収容容器が配置されている。野菜室24の前面開口24aは、引き出し式の扉34によって開閉される。野菜室24には、食品を収容する収容容器が配置されている。
【0010】
図2に示すように、冷蔵室26の前面開口26aは、左右一対の扉36(左扉36aと右扉36b)によって開閉される。左扉36aの左側端部は、筐体12に回動可能に枢支されている。右扉36bの右側端部は、筐体12に回動可能に枢支されている。左扉36aと右扉36bとによって冷蔵室26の前面開口26aが閉鎖された閉鎖状態において、左扉36aと右扉36bとの間に、隙間36cが形成されている。
【0011】
右扉36bの左側端部には、仕切体38が回動可能に固定されている。左扉36aと右扉36bとによって冷蔵室26の前面開口26aが閉鎖される閉鎖状態において、仕切体38は、冷蔵室26の左側側面26b側に配置されている。また、閉鎖状態において、仕切体38は、左扉36aに当接する。この結果、仕切体38によって、左扉36aと右扉36bとの間の隙間36cが閉鎖される。これにより、冷蔵室26の気密性が保持される。
【0012】
仕切体38の内部には、図示省略のヒータが収容されている。ヒータが発熱すると、仕切体38の温度が上昇する。仕切体38は、冷蔵室26の冷気によって冷却されているが、ヒータによって加熱されることによって、仕切体38の温度と冷蔵室26外の外気の温度との温度差が小さくなる。
【0013】
冷蔵庫10は、複数の扉ポケット44をさらに備える。複数の扉ポケット44は、樹脂材料で作製されている。複数の扉ポケット44のそれぞれには、食品が収容される。複数の扉ポケット44は、第1扉ポケット44aと第2扉ポケット44bとを備える。第1扉ポケット44aは左扉36aの冷蔵室26側の面に固定されており、第2扉ポケット44bは右扉36bの冷蔵室26側の面に固定されている。左扉36aと右扉36bとによって冷蔵室26の前面開口26aは閉鎖される閉鎖状態において、第1扉ポケット44aと第2扉ポケット44bとの間には、仕切体38が配置される。
【0014】
図1に示すように、筐体12は、その内部に冷却器室28をさらに有する。冷却器室28は、野菜室24と冷蔵室26との後部に形成されている。冷却器室28には、冷却器40とファン42とが配置されている。冷却器40は、冷却器室28内の空気を冷却する。図示省略のファンモータが駆動して、ファン42が回転することによって、冷却器室28内の空気(即ち冷気)が圧送される。
【0015】
冷蔵室26の後部には、ダクト部材50が配置されている。
図2に示すように、ダクト部材50は、ダクト板52と中板54とを備える。ダクト板52は、冷蔵室26の後部に配置されている。ダクト板52には、例えば食品が載置される載置棚(
図1参照)が固定されている。ダクト板52は、樹脂材料で作製されている。ダクト板52と筐体12の冷蔵室26側の面との間に隙間が形成されている。ダクト板52は、筐体12の冷蔵室26側の面を前方から覆っている。ダクト板52と筐体12の冷蔵室26側の面との間には、中板54が配置されている。中板54は、樹脂材料で作製されている。中板54は、ダクト板52に連結されている。また、中板54は、筐体12の冷蔵室26側の面に当接している。これにより、中板54は、ダクト板52と筐体12の冷蔵室26側の面との間の隙間を左右に分割する。以下では、分割された一方の空間(
図2では左側の空間)を第1流路56と呼び、分割された他方の空間(
図2では右側の空間)を第2流路58と呼ぶ。
【0016】
図1に示すように、第1流路56は、冷却器室28に連通している。第1流路56には、冷却器室28内のファン42によって圧送された冷気が送られる。第1流路56は、上下方向に延びている。第1流路56には、ファン42によって圧送された冷気が上流側から下流側に向かって流れる。
【0017】
ダクト板52と筐体12の冷蔵室26側の面との間には、上部開口60(
図1参照)と、複数の吹き出し口62(
図2参照)と、複数の吸い込み口64(
図2参照)とが形成されている。
図1に示すように、上部開口60は、第1流路56の下流に位置している。上部開口60によって、第1流路56と冷蔵室26とが連通している。第1流路56を下流まで流れた冷気は、上部開口60を通り、冷蔵室26に向かって吹き出る。
【0018】
複数の吹き出し口62は、第1流路56の上流側から下流側に向かって一列に並んで配置されている。
図2では、1個の吹き出し口62のみが図示されている。
図2に示すように、吹き出し口62は、ダクト板52の左端部側に位置している。吹き出し口62によって、第1流路56と冷蔵室26とが連通している。吹き出し口62は、第1流路56から冷蔵室26に向けて冷気を吹き出すように開口している。また、吹き出し口62は、仕切体38を避けた位置に向けて冷気を吹き出すように開口している。第1流路56を流れる冷気は、吹き出し口62を通り、冷蔵室26に向かって吹き出る。
【0019】
複数の吸い込み口64は、第2流路58の上流側から下流側に向かって一列に並んで配置されている。
図2では、1個の吸い込み口64のみが図示されている。吸い込み口64は、ダクト板52の右端部側に位置している。吸い込み口64によって、冷蔵室26と第2流路58とが連通している。吸い込み口64は、冷蔵室26から第2流路58に向けて冷気を吸い込むように開口している。冷蔵室26を流れた冷気は、吸い込み口64に吸い込まれ、第2流路58に送られる。
【0020】
第2流路58には、吸い込み口64を介して冷蔵室26から冷気が送られる。第2流路58は、上下方向に延びている。第2流路58には、冷気が上流側から下流側に向かって流れる。第2流路58を流れる冷気は、第1流路56を流れる冷気と反対の方向に流れる。図示省略しているが、第2流路58は、冷却器室28に連通している。第2流路58を流れる冷気は、冷却器室28に送られる。
【0021】
冷蔵庫10は、第1案内部材70と第2案内部材72とをさらに備える。
図1に示すように、第1案内部材70は、冷蔵室26に配置されている。第1案内部材70は、冷蔵室26の上面から下側に向かって上下方向に(
図2では紙面垂直方向に)連続して延びている。
図2に示すように、第1案内部材70は、冷蔵室26の左側側面26bに固定されている。第1案内部材70は、吹き出し口62よりも冷蔵室26の前面26a側に配置されている。第1案内部材70は、第1扉ポケット44aと第2扉ポケット44bとよりも冷蔵室26の後面26d側(即ちダクト部材50側)に配置されている。第1案内部材70は、冷蔵室26の中央部26eよりも吹き出し口62側に配置されている。冷蔵室26の中央部26eとは、冷蔵室26の左側側面26bと右側側面26cとの中央位置であって、冷蔵室26の前面26aと後面26dとの中央位置である。
図2では、冷蔵室26の中央部26eの位置が破線状の丸によって図示されている。第1案内部材70は、冷蔵室26の左側側面26bから内側に向かって突出している。第1案内部材70の幅(即ち冷蔵室26の前後方向における長さ)は、冷蔵室26の左側側面26bから内側に向かって徐々に小さくなる。第1案内部材70は、吹き出し口62側(即ちダクト部材50側)に位置する第1案内面70aを有する。第1案内面70aは、冷蔵室26の左側側面26bに対して傾斜している。第1案内面70aは、冷蔵室26の左側側面26bから中央部26eに向かって延びている。第1案内面70aは、吹き出し口62から吹き出した冷気を冷蔵室26の中央部26eに向けて案内する。なお、変形例では、第1案内面70aは湾曲していてもよい。
【0022】
図2に示すように、第2案内部材72は、冷蔵室26に配置されている。図示省略しているが、第2案内部材72は、冷蔵室26の上面から下側に向かって上下方向に連続して延びている。第2案内部材72は、冷蔵室26の右側側面26cに固定されている。冷蔵室26の右側側面26cは、冷蔵室26の左側側面26bと対向している。第2案内部材72は、第1案内部材70と冷蔵室26の中央部26eよりも冷蔵室26の前面26a側に配置されている。第2案内部材72は、第1扉ポケット44aと第2扉ポケット44bとよりも冷蔵室26の後面26d側(即ちダクト部材50側)に配置されている。第2案内部材72は、冷蔵室26の右側側面26cから内側に向かって突出している。第2案内部材72の幅(即ち冷蔵室26の前後方向における長さ)は、冷蔵室26の右側側面26cから内側に向かって徐々に小さくなる。第2案内部材72は、吸い込み口64側(即ちダクト部材50側)に位置する第2案内面72aを有する。第2案内面72aは、冷蔵室26の右側側面26cに対して傾斜している。第2案内面72aは、冷蔵室26の右側側面26cから左側側面26bに向かって延びている。第2案内面72aは、第1案内面70aによって案内された冷気を冷蔵室26の後面26d側(即ちダクト部材50側)に向けて案内する。なお、変形例では、第2案内面72aは、湾曲していてもよい。
【0023】
次に、
図2を参照して、冷蔵庫10の冷蔵室26内における冷気の流れを説明する。以下では、扉36が冷蔵室26の前面開口26aを閉鎖している閉鎖状態における冷蔵室26を流れる冷気の流れを説明する。まず、冷却器室28内の冷気は、第1流路56を流れ、吹き出し口62から冷蔵室26に吹き出る。次に、冷気は、冷蔵室26の左側側面26bに沿って冷蔵室26の前面26aに向かって(
図2中の方向D1に向かって)流れる。
【0024】
冷気が第1案内部材70まで流れると、冷気は、第1案内部材70の第1案内面70aに沿って流れる。これにより、冷気の流れる向きは、方向D1から方向D2に変わる。この結果、冷気は、冷蔵室26の中央部26eを通り、冷蔵室26の右側側面26cに向かって流れる。
【0025】
その後、冷気が冷蔵室26の右側側面26cまで流れると、冷気は、第2案内部材72の第2案内面72aに沿って流れる。これにより、冷気の流れる向きは、方向D2から方向D3に変わる。方向D3は、方向D1と反対の方向である。この結果、冷気は、冷蔵室26の右側側面26cに沿って冷蔵室26の後面26d側に向かって流れる。
【0026】
その後、冷気が冷蔵室26の後面26dまで流れると、冷気は、吸い込み口64に吸い込まれる。吸い込み口64に吸い込まれた冷気は、第2流路58を流れ、冷却器室28に戻る。
【0027】
(効果)
上述したように、ダクト板52と筐体12の冷蔵室26側の面との間には吹き出し口62が形成されている。吹き出し口62は、仕切体38を避けた位置に向けて冷気を吹き出すように開口している。このため、
図2に示すように、吹き出し口62から冷蔵室26に吹き出た冷気は、方向D1、D2、D3の順に冷蔵室26を流れ、吸い込み口64に吸い込まれる。即ち、冷気は、仕切体38に当たることなく、即ち仕切体38を避けて冷蔵室26を流れる。これにより、冷気が仕切体38に当たることが抑制される。この結果、仕切体38の温度が低下して、仕切体38に結露が発生することを抑制することができる。
【0028】
また、第1案内部材70は、吹き出し口62よりも冷蔵室26の前面26a側に配置されている。第2案内部材72は、吸い込み口64側(即ちダクト部材50側)に位置する第2案内面72aを有する。このため、
図2に示すように、冷蔵室26を方向D1の向きに流れる冷気が第1案内部材70まで流れると、冷気は、第1案内部材70の第1案内面70aに沿って流れる。これにより、冷気の向きが方向D1からD2に変わり、冷気は、冷蔵室26の中央部26eに向かって流れる。この結果、第1案内部材70の第1案内面70aによって、冷気の流れる向きを変えることができる。
【0029】
また、第2案内部材72は、冷蔵室26の右側側面26cに固定されている。第2案内部材72は、第1案内部材70よりも冷蔵室26の前面26a側に配置されている。第2案内部材72は、吸い込み口64側(即ちダクト部材50側)に位置する第2案内面72aを有する。このため、
図2に示すように、第1案内部材70に案内されて方向D2に流れる冷気が第2案内部材72まで流れると、冷気は、第2案内部材72の第2案内面72aに沿って流れる。これにより、冷気の向きが方向D2からD3に変わり、冷気は、冷蔵室26の後面26d側に向かって流れる。この結果、第2案内部材72の第2案内面72aによって、冷蔵室26の冷気を循環させることができる。
【0030】
また、ダクト板52と筐体12の冷蔵室26側の面との間には、吸い込み口64が形成されている。吸い込み口64は、冷蔵室26から第2流路58に向けて冷気を吸い込むように開口している。このため、
図2に示すように、第2案内部材72に案内されて方向D3の向きに流れる冷気が冷蔵室26の後面26dまで流れると、冷気は吸い込み口64に吸い込まれる。この結果、吸い込み口64に冷気を効率良く吸い込ませることができる。
【0031】
第1案内部材70は、冷蔵室26の左側側面26bに固定されている。このため、冷蔵室26に食品を収容する空間を確保することができる。
【0032】
(第2実施例)
図3から
図5を参照して、第2実施例を説明する。第2実施例では、第1実施例と異なる点を説明し、第1実施例と同様の点については同様の符号を付して説明を省略する。第2実施例の冷蔵庫100では、ダクト部材50は、第1実施例の中板54を備えていない。また、ダクト部材50と筐体12の冷蔵室26側の面との間には、第2流路58が形成されていない。ダクト部材50は、ダクト板52を備える。ダクト板52と筐体12の冷蔵室26側の面との間には、隙間が形成されている。第2実施例では、この隙間を第1流路56と呼ぶ。
図3に示すように、ダクト板52には、吹き出し口162が形成されている。吹き出し口162は、ダクト板52を貫通している。吹き出し口162によって、第1流路56と冷蔵室26とが連通している。吹き出し口162は、第1流路56から冷蔵室26に向けて冷気を吹き出すように開口している。
【0033】
複数の開口164、166、168、170によって、冷気を吹き出すための吹き出し口162が構成されている。吹き出し口162は、複数の第1開口164と、複数の第2開口166と、複数の第3開口168と、複数の第4開口170と、を備える。
図3では、1個の第1開口164と第2開口166と第3開口168と第4開口170とにのみ符号が付されている。複数の第1開口164と複数の第2開口166と複数の第3開口168と複数の第4開口170とのそれぞれは、第1列164aと第2列166aと第3列168aと第4列170aとのそれぞれに沿って並んでいる。
図3では、第1列164aと第2列166aと第3列168aと第4列170aとが破線によって図示されている。第1列164aと第2列166aと第3列168aと第4列170aとは、上下方向に対して平行に延びている。各列164a、166a、168a、170aは、冷蔵室26の左側側面26bから右側側面26cに向かって、第3列168a、第1列164a、第2列166a、第4列170aの順に並んでいる。
【0034】
図5に示すように、冷蔵室26を正面視したとき、複数の第1開口164は、仕切体38の左右方向の幅の中央位置よりも左扉36a側に配置されている。また、複数の第1開口164は、ダクト板52の左右方向の幅の中央位置よりも冷蔵室26の左側側面26b側に配置されている。
【0035】
冷蔵室26を正面視したとき、複数の第2開口166は、仕切体38の左右方向の幅の中央位置よりも右扉36b側に配置されている。また、複数の第2開口166は、ダクト板52の左右方向の幅の中央位置よりも冷蔵室26の右側側面26c側に配置されている。複数の第2開口166は、ダクト板52の左右方向の幅の中央位置に対して、複数の第1開口164と反対側に配置されている。
図5に示すように、冷蔵室26を正面視したとき、複数の第2開口166は、閉鎖状態における第2扉ポケット44bと重なって配置されている。
【0036】
図3に示すように、第2開口166の上下方向の幅H2は、第1開口164の上下方向の幅H1と等しい。
図4に示すように、第2開口166の左右方向の幅W2は、第1開口164の左右方向の幅W1よりも短い。開口面積は上下方向の幅と左右方向の幅との積である。このため、第2開口166の開口面積よりも第1開口164の開口面積が大きい。
【0037】
図5に示すように、冷蔵室26を正面視したとき、複数の第3開口168は、仕切体38の左右方向の幅の中央位置と複数の第1開口164とよりも冷蔵室26の左側側面26b側に配置されている。
図5に示すように、冷蔵室26を正面視したとき、複数の第3開口168は、閉鎖状態における第1扉ポケット44aと重なって配置されている。
【0038】
第3開口168は、第1開口164と同様の形状を有する。このため、
図3及び
図4に示すように、第3開口168の上下方向の幅H3と左右方向の幅W3とのそれぞれは、第1開口164の上下方向の幅H1と左右方向の幅W1とのそれぞれと等しい。第3開口168の開口面積は、第1開口164の開口面積と等しい。
【0039】
図5に示すように、冷蔵室26を正面視したとき、複数の第4開口170は、仕切体38の左右方向の中央位置と複数の第2開口166よりも冷蔵室26の右側側面26c側に配置されている。複数の第4開口170は、ダクト板52の左右方向の幅の中央位置に対して、複数の第3開口168と反対側に配置されている。
図5に示すように、冷蔵室26を正面視したとき、複数の第4開口170は、閉鎖状態における第2扉ポケット44bと重なって配置されている。
【0040】
第4開口170は、第2開口166と同様の形状を有する。このため、
図3及び
図4に示すように、第4開口170の上下方向の幅H4と左右方向の幅W4とのそれぞれは、第2開口166の上下方向の幅H2と左右方向の幅W4とのそれぞれと等しい。第4開口170の開口面積は、第3開口168の開口面積と等しい。
【0041】
図4及び
図5に示すように、ダクト部材50は、第1ルーバ174と、第2ルーバ176と、第3ルーバ178と、第4ルーバ180と、さらに備える。第1ルーバ174と第2ルーバ176と第3ルーバ178と第4ルーバ180とは、樹脂材料で作製されている。第1ルーバ174と第2ルーバ176と第3ルーバ178と第4ルーバ180とは、ダクト板52の第1流路56側の面に固定されている。
【0042】
第1ルーバ174は、ダクト板52の中央位置側における第1開口164の縁部に沿って配置されている。図示省略しているが、第1ルーバ174は、第1流路56の最も上流側に位置する第1開口164の上流側縁部から最も下流側に位置する第1開口164の下流側縁部まで延びている。第1ルーバ174の基部174aは、ダクト板52の第1流路56側の面に固定されている。第1ルーバ174は、ダクト板52の中央位置から離間する方向(即ち冷蔵室26の左側側面26b側)に向かって傾斜して延びている。第1ルーバ174は湾曲している。第1ルーバ174の先端部174bは、ダクト板52の第1流路56側の面と離間している。第1ルーバ174は、第1流路56を流れる冷気を第1開口164に案内する。
【0043】
第2ルーバ176は、ダクト板52の中央位置側における第2開口166の縁部に沿って配置されている。図示省略しているが、第2ルーバ176は、第1流路56の最も上流側に位置する第2開口166の上流側縁部から最も下流側に位置する第2開口166の下流側縁部まで延びている。第2ルーバ176の基部176aは、ダクト板52の第1流路56側の面に固定されている。第2ルーバ176は、ダクト板52の中央位置から離間する方向(即ち冷蔵室26の右側側面26c側)に向かって傾斜して延びている。第2ルーバ176は湾曲している。ダクト板52の第1流路56側の面に対する第2ルーバ176の傾斜角度は、ダクト板52の第1流路56側の面に対する第1ルーバ174の傾斜角度よりも大きい。第2ルーバ176の先端部176bは、ダクト板52の第1流路56側の面と離間している。
図4に示すように、第2ルーバ176の先端部176bとダクト板52の第1流路56側の面との間の第2距離L2は、第1ルーバ174の先端部174bとダクト板52の第1流路56側の面との間の第1距離L1と等しい。第2ルーバ176は、第1流路56を流れる冷気を第2開口166に案内する。
【0044】
図5に示すように、第3ルーバ178は、ダクト板52の中央位置側における第3開口168の縁部に沿って配置されている。図示省略しているが、第3ルーバ178は、第1流路56の最も上流に位置する第3開口168の上流側縁部から最も下流側に位置する第3開口168の下流側縁部まで延びている。第3ルーバ178の基部178aは、ダクト板52の第1流路56側の面に固定されている。第3ルーバ178は、第1ルーバ174と同様の形状を有する。このため、
図4に示すように、第3ルーバ178の先端部178bとダクト板52の第1流路56側の面との間の第3距離L3は、第1ルーバ174の先端部174bとの間の第1距離L1と等しい。第3ルーバ178は、第1流路56を流れる冷気を第3開口168に案内する。
【0045】
図5に示すように、第4ルーバ180は、ダクト板52の中央位置側における第4開口170の縁部に沿って配置されている。図示省略しているが、第4ルーバ180は、第1流路56の最も上流側に位置する第4開口170の上流側縁部から最も下流側に位置する第4開口170の下流側縁部まで延びている。第4ルーバ180の基部180aは、ダクト板52の第1流路56側の面に固定されている。第4ルーバ180は、第2ルーバ176と同様の形状を有する。このため、
図4に示すように、第4ルーバ180の先端部180bとダクト板52の第1流路56側との間の第4距離L4は、第3ルーバ178の先端部178bとダクト板52との間の第3距離L3と等しい。第4ルーバ180は、第1流路56を流れる冷気を第4開口170に案内する。
【0046】
次に、
図5を参照して、冷蔵庫100の冷蔵室26内における冷気の流れを説明する。以下では、扉36が冷蔵室26の前面開口26aを閉鎖している閉鎖状態における冷蔵室26を流れる冷気の流れを説明する。まず、第1開口164と第3開口168とから冷蔵室26に吹き出る冷気の流れを説明する。第1開口164から吹き出る冷気の特徴は、第3開口168から吹き出る冷気の特徴と同一であるため、以下では、第1開口164から吹き出る冷気を説明する。第1流路56を流れる冷気は、第1ルーバ174の先端部174bとダクト板52の第1流路56側の面との間を通り、第1ルーバ174に沿って流れる。その後、冷気は、
図5に示す方向F1の向きで第1開口164から冷蔵室26に吹き出る。方向F1は、仕切体38の左右方向の幅の中央位置よりも左側から、仕切体38よりも右側の右扉36bに向かって流れる冷気の向きである。方向F1は、前後方向に対して第1角度A1だけ傾斜している。冷気は、第1開口164から冷蔵室26に向けて仕切体38を避けるように吹き出る。
【0047】
次に、第2開口166と第4開口170とから冷蔵室26に吹き出る冷気の流れを説明する。第2開口166から吹き出る冷気の特徴は、第4開口170から吹き出る冷気の特徴と同一であるため、以下では、第2開口166から吹き出る冷気を説明する。第1流路56を流れる冷気は、第2ルーバ176の先端部176bとダクト板52の第1流路56側の面との間を通り、第2ルーバ176に沿って流れる。その後、冷気は、
図5に示す方向F2の向きで第2開口166から冷蔵室26に吹き出る。方向F2は、仕切体38の左右方向の幅の中央位置よりも右側から、仕切体38よりも右側の右扉36bに向かって流れる冷気の向きである。方向F2は、前後方向に対して第2角度A2だけ傾斜している。第2角度A2は、第1角度A1よりも小さい。冷気は、第2開口166から冷蔵室26に向けて仕切体38を避けるように吹き出る。
【0048】
また、上述したように、第1開口164の開口面積は、第2開口166の開口面積よりも大きい。このため、第2開口166から吹き出る冷気の第2流量よりも第1開口164から吹き出る冷気の第1流量が大きい。この結果、第2開口166から吹き出る冷気は、第1開口164から吹き出る冷気を横断して流れない。これにより、第2開口166から吹き出る冷気は、左扉36aに向かって流れずに、右扉36bに向かって流れる。仕切体38を避けた位置に冷気が流れる。
【0049】
(効果)
上述したように、第2実施例の冷蔵庫100では、冷蔵室26を正面視したとき、複数の第1開口164が、仕切体38の左右方向の幅の中央位置よりも左扉36a側に配置されており、複数の第2開口166が、仕切体38の左右方向の幅の中央位置よりも右扉36b側に配置されている。第2開口166から吹き出る冷気の第2流量よりも第1開口164から吹き出る冷気の第1流量が大きい。このため、吹き出し口162が1個の開口を備える場合と比較して、各開口(第1開口164と第2開口166)から吹き出る冷気の流量が小さい。この結果、例えば、ダクト板52に固定された載置棚に載置されている食品によって冷気の向きが変化して仕切体38に冷気が当たる場合でも、吹き出し口162が1個の開口を備える場合と比較して、仕切体38の温度が低下することを抑制することができる。これにより、仕切体38に結露が発生することを抑制することができる。
【0050】
また、第1開口164の開口面積は、第2開口166の開口面積よりも大きい。このため、第1開口164から冷蔵室26に吹き出る冷気の第1流量を第2開口166から冷蔵室26に吹き出る冷気の第2流量よりも大きくすることができる。
【0051】
また、第1開口164は、冷蔵室26に冷気を吹き出すように開口している。第1開口164から吹き出た冷気は、仕切体38の左右方向の幅の中央位置よりも左側から仕切体38よりも右側の右扉36bに向かって流れる。第1開口164から吹き出る冷気の第1流量は、第2開口166から吹き出る冷気の第2流量よりも大きい。このため、第2開口166から吹き出る冷気は、第1開口164から吹き出る冷気によって、左扉36aに向かって流れない。このため、第2開口166から吹き出る冷気が仕切体38に当たることを抑制することができる。
【0052】
第1ルーバ174の傾斜角度は、第2ルーバ176の傾斜角度よりも大きい。このため、第1開口164から吹き出る冷気の第1角度A1は、第2開口166から吹き出る冷気の第2角度A2よりも小さい。この結果、第1ルーバ174と第2ルーバ176の傾斜角度によって、第1開口164と第2開口166とから吹き出る冷気の向きを調整することができる。
【0053】
(対応関係)
第1開口164と第3開口168とは、「第1開口」の一例であり、第2開口166と第4開口170とは、「第2開口」の一例である。
【0054】
(第3実施例)
図6を参照して、第3実施例を説明する。第3実施例では、第2実施例と異なる点を説明し、第2実施例と同様の点については同様の符号を付して説明を省略する。第3実施例では、第1開口164の上下方向の幅と左右方向の幅W1とのそれぞれは、第2開口166の上下方向の幅と左右方向の幅W2とのそれぞれと等しい。また、第3開口168の上下方向の幅と左右方向の幅W3とのそれぞれは、第4開口170の上下方向の幅と左右方向の幅W4とのそれぞれと等しい。即ち、第1開口164の形状と第2開口166の形状と第3開口168の形状と第4開口170の形状は等しい。この結果、冷蔵室26を正面視したとき、第1開口164と第2開口166と第3開口168と第4開口170との見た目を同一にすることができる。
【0055】
第1ルーバ174の先端部174bとダクト板52との間の第1距離L1は、第2ルーバ176の先端部176bとダクト板52との間の第2距離L2よりも長い。このため、第1ルーバ174の先端部174bとダクト板52との間を通る冷気の流量は、第2ルーバ176の先端部176bとダクト板52との間を通る冷気の流量よりも大きい。この結果、第1開口164から冷蔵室26に吹き出す冷気の第1流量を第2開口166から冷蔵室26に吹き出す冷気の第2流量よりも大きくすることができる。第1ルーバ174と第2ルーバ176の傾斜角度によって、第1開口164と第2開口166とから吹き出す冷気の流量に差をつけることができる。
【0056】
また、第3ルーバ178の先端部178bとダクト板52との間の第3距離L3は、第4ルーバ180の先端部180bとダクト板52との間の第4距離L4よりも長い。このため、第1ルーバ174と第2ルーバ176とによる冷気の第1流量と第2流量の関係と同様に、第3開口168から冷蔵室26に吹き出す冷気の第3流量を第4開口170から冷蔵室26に吹き出す冷気の第4流量よりも大きくすることができる。第3ルーバ178と第4ルーバ180の傾斜角度によって、第3開口168と第4開口170とから吹き出す冷気の流量に差をつけることができる。
【0057】
(第4実施例)
図7を参照して、第4実施例を説明する。第4実施例では、第2実施例と異なる点を説明し、第2実施例と同様の点については同様の符号を付して説明を省略する。第4実施例では、冷蔵庫100は、前板290をさらに備える。前板290は、樹脂材料で作製されている。前板290は、冷気を通す微細口(図示省略)を有する。前板290は、ダクト板52よりも冷蔵室26の前面26a側に配置されている。前板290は、上下方向と左右方向に延びている。前板290は、第1開口164と第2開口166と第3開口168と第4開口170とに重なって配置されている。このため、冷蔵室26を正面視しても、前板290によって、第1開口164と第2開口166と第3開口168と第4開口170とが見えない。この結果、冷蔵室26のデザイン性を良好にすることができる。
【0058】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0059】
(1)上記の第1実施例では、第1案内部材70は、冷蔵室26の左側側面26bに固定されている。しかしながら、第1案内部材70は、冷蔵室26の左側側面26bから離れた位置に配置されていてもよい。また、第2案内部材72は、冷蔵室26の右側側面26cに固定されている。しかしながら、第2案内部材72は、冷蔵室26の右側側面26cから離れた位置に配置されていてもよい。
【0060】
(2)上記の第2実施例から第4実施例では、ダクト部材50は、第1ルーバ174と、第2ルーバ176と、第3ルーバ178と、第4ルーバ180と、を備える。しかしながら、ダクト部材50は、第1ルーバ174と、第2ルーバ176と、第3ルーバ178と、第4ルーバ180と、を備えなくてもよい。
【0061】
(3)上記の第2実施例から第4実施例では、第1ルーバ174と第2ルーバ176と第3ルーバ178と第4ルーバ180とのそれぞれは湾曲している。しかしながら、第1ルーバ174と第2ルーバ176と第3ルーバ178と第4ルーバ180とのそれぞれは湾曲していなくてもよい。
【0062】
(4)上記の第4実施例では、冷蔵庫100は、1個の前板290を備える。しかしながら、冷蔵庫100は、複数の前板290を備えていてもよい。この場合、第1開口164と第2開口166と第3開口168と第4開口170とのそれぞれに、複数の前板290のそれぞれが重なって配置されていてもよい。
【0063】
(5)上記の実施例では、仕切体38は、右扉36bの左側端部に回動可能に固定されている。しかしながら、仕切体38は、左扉36aの右側端部に回動可能に固定されていてもよい。この場合、左扉36aと右扉36bとによって冷蔵室26の前面開口26aが閉鎖される閉鎖状態において、仕切体38は、右扉36bに当接する。
【0064】
(6)上記の第1実施例の冷蔵庫10に上記の第2実施例から第4実施例の冷蔵庫100の構成を組み合わせてもよい。
【0065】
また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0066】
10、100:冷蔵庫
12 :筐体
20 :第1冷凍室
20a、22a、24a:前面開口
22 :第2冷凍室
24 :野菜室
26 :冷蔵室
26a :前面開口、前面
26b :左側側面
26c :右側側面
26d :後面
26e :中央部
28 :冷却器室
30、32、34、36:扉
36a :左扉
36b :右扉
38 :仕切体
40 :冷却器
42 :ファン
50 :ダクト部材
52 :ダクト板
54 :中板
56 :第1流路
58 :第2流路
60 :上部開口
62、162:吹き出し口
64 :吸い込み口
70 :第1案内部材
70a :第1案内面
72 :第2案内部材
72a :第2案内面
164 :第1開口
166 :第2開口
168 :第3開口
170 :第4開口
174 :第1ルーバ
174a、176a、178a、180a:基部
174b、176b、178b、180b:先端部
176 :第2ルーバ
178 :第3ルーバ
180 :第4ルーバ
290 :前板