IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ グァンドン オッポ モバイル テレコミュニケーションズ コーポレーション リミテッドの特許一覧

特許7130005リソース指示方法、ユーザー装置、ネットワーク機器及びコンピュータ記憶媒体
<>
  • 特許-リソース指示方法、ユーザー装置、ネットワーク機器及びコンピュータ記憶媒体 図1
  • 特許-リソース指示方法、ユーザー装置、ネットワーク機器及びコンピュータ記憶媒体 図2
  • 特許-リソース指示方法、ユーザー装置、ネットワーク機器及びコンピュータ記憶媒体 図3
  • 特許-リソース指示方法、ユーザー装置、ネットワーク機器及びコンピュータ記憶媒体 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-25
(45)【発行日】2022-09-02
(54)【発明の名称】リソース指示方法、ユーザー装置、ネットワーク機器及びコンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220826BHJP
【FI】
H04W72/04 132
H04W72/04 131
H04W72/04 136
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2019566639
(86)(22)【出願日】2017-11-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-06
(86)【国際出願番号】 CN2017111415
(87)【国際公開番号】W WO2019095225
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2020-10-29
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】シェン、ジア
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】Ericsson,Summary of offline discussion on RBG size[online],3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1719167,2017年10月13日
【文献】Ericsson,On DL/UL Resource Allocation[online],3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1718644,2017年10月03日
【文献】OPPO,Resource allocation for PDSCH/PUSCH[online],3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1718048,2017年09月30日
【文献】Guangdong OPPO Mobile Telecom,Bandwidth part configuration and frequency resource allocation[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710164,2017年06月16日
【文献】OPPO,Resource allocation for PDSCH/PUSCH[online],3GPP TSG RAN WG1 #91 R1-1719973,2017年11月18日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー装置に適用されるリソース指示方法であって、
少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択することと、
ターゲットマッピング関係における帯域幅部分のサイズ範囲に基づき、ターゲットリソースブロックグループのサイズを決定することと、
ターゲットリソースブロックグループのサイズ及びネットワーク側から送信された第1制御情報に基づき、周波数領域リソースを割り当てることと、を含み、
前記少なくとも2つの候補マッピング関係は少なくとも第1マッピング関係及び第2マッピング関係を含み、前記第1マッピング関係において、異なる帯域幅部分のサイズ範囲は異なるリソースブロックグループサイズに対応し、前記第2マッピング関係において、少なくとも2種の帯域幅部分のサイズ範囲は同じリソースブロックグループサイズに対応するリソース指示方法。
【請求項2】
前記方法は、更に、
ネットワーク側から少なくとも2つの候補マッピング関係を取得することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択することは、
ネットワーク側から送信された第1構成シグナリングに基づいて少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択し、
又は、
プリセットルールに従って少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
物理ダウンリンク制御チャネルを介して第1制御情報を受信する請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
第1構成シグナリングは無線リソース制御(RRC)構成情報によって取得される請求項3に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク機器に適用されるリソース指示方法であって、
ユーザー装置がターゲットマッピング関係におけるターゲットリソースブロックグループのサイズに基づいて周波数領域リソースを割り当てるように指示するための第1制御情報をユーザー装置に送信することを含み、
前記ターゲットマッピング関係は少なくとも2つの候補マッピング関係のうちの1つであり、前記少なくとも2つの候補マッピング関係は少なくとも第1マッピング関係及び第2マッピング関係を含み、前記第1マッピング関係において、異なる帯域幅部分のサイズ範囲は異なるリソースブロックグループサイズに対応し、前記第2マッピング関係において、少なくとも2種の帯域幅部分のサイズ範囲は同じリソースブロックグループサイズに対応するリソース指示方法。
【請求項7】
前記方法は、更に、
前記ユーザー装置に少なくとも2つの候補マッピング関係を設定することを含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、更に、
前記ユーザー装置が少なくとも2つのマッピング関係からターゲットマッピング関係を選択するように指示するための第1構成シグナリングを前記ユーザー装置に送信することを含む請求項6に記載の方法。
【請求項9】
物理ダウンリンク制御チャネルを介して第1制御情報を伝送する請求項6~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
第1構成シグナリングは無線リソース制御(RRC)構成情報によって取得される請求項8に記載の方法。
【請求項11】
ユーザー装置であって、
少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択し、ターゲットマッピング関係における帯域幅部分のサイズ範囲に基づき、ターゲットリソースブロックグループのサイズを決定し、ターゲットリソースブロックグループのサイズ及びネットワーク側から送信された第1制御情報に基づき、周波数領域リソースを割り当て、前記少なくとも2つの候補マッピング関係は少なくとも第1マッピング関係及び第2マッピング関係を含み、前記第1マッピング関係において、異なる帯域幅部分のサイズ範囲は異なるリソースブロックグループサイズに対応し、前記第2マッピング関係において、少なくとも2種の帯域幅部分のサイズ範囲は同じリソースブロックグループサイズに対応する第1処理ユニットと、
ネットワーク側から送信された第1制御情報を受信する第1通信ユニットと、を備えるユーザー装置。
【請求項12】
前記異なる帯域幅部分のサイズ範囲が対応する前記異なるリソースブロックグループサイズは、それぞれ1、2、4、8、及び16である請求項11に記載のユーザー装置。
【請求項13】
前記少なくとも2種の帯域幅部分のサイズ範囲が対応する前記同じリソースブロックグループサイズは16である請求項11に記載のユーザー装置。
【請求項14】
前記ユーザー装置は、更に、
ネットワーク側から少なくとも2つの候補マッピング関係を取得する第1通信ユニットを含む請求項11に記載のユーザー装置。
【請求項15】
前記第1通信ユニットはネットワーク側から送信された第1構成シグナリングを受信し、前記第1処理ユニットはネットワーク側から送信された第1構成シグナリングに基づいて少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択し、
又は、
前記第1処理ユニットはプリセットルールに従って少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択する請求項11に記載のユーザー装置。
【請求項16】
物理ダウンリンク制御チャネルを介して第1制御情報を受信する請求項11~15のいずれか1項に記載のユーザー装置。
【請求項17】
第1構成シグナリングは無線リソース制御(RRC)構成情報によって取得される請求項15に記載のユーザー装置。
【請求項18】
ネットワーク機器であって、
ユーザー装置がターゲットマッピング関係におけるターゲットリソースブロックグループのサイズに基づいて周波数領域リソースを割り当てるように指示するための第1制御情報をユーザー装置に送信する第2通信ユニットを備え、
前記ターゲットマッピング関係は少なくとも2つの候補マッピング関係のうちの1つであり、前記少なくとも2つの候補マッピング関係は少なくとも第1マッピング関係及び第2マッピング関係を含み、前記第1マッピング関係において、異なる帯域幅部分のサイズ範囲は異なるリソースブロックグループサイズに対応し、前記第2マッピング関係において、少なくとも2種の帯域幅部分のサイズ範囲は同じリソースブロックグループサイズに対応するネットワーク機器。
【請求項19】
前記ネットワーク機器は、更に、
少なくとも2つの候補マッピング関係を決定する第2処理ユニットを備え、
前記第2通信ユニットは前記ユーザー装置に少なくとも2つの候補マッピング関係を設定する請求項18に記載のネットワーク機器。
【請求項20】
前記第2通信ユニットは前記ユーザー装置が少なくとも2つのマッピング関係からターゲットマッピング関係を選択するように指示するための第1構成シグナリングを前記ユーザー装置に送信する請求項18に記載のネットワーク機器。
【請求項21】
物理ダウンリンク制御チャネルを介して第1制御情報を伝送する請求項18~20のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項22】
第1構成シグナリングは無線リソース制御(RRC)構成情報によって取得される請求項20に記載のネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信処理技術分野に関し、特にリソース指示方法、ユーザー装置、ネットワーク機器及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のLTEシステムにおいて、周波数領域リソース割り当て粒度がRBG(リソースブロックグループ)であり、1つのRBGに含まれるリソースブロック(RB)の数すなわちRBG sizeがシステム帯域幅に関連し、表1に示される。
【表1】
【0003】
5G NR標準では、既にRBG sizeがシステム帯域幅のサイズではなく、端末の帯域幅部分(BWP:Bandwidith part)のサイズに関連することを決定した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術において、RBGサイズと帯域幅部分のサイズとのマッピング関係を明確にすることがない。異なるBWPサイズがいずれも異なるRBG sizeに対応すれば、良好なスケジューリング柔軟性を実現することができるが、異なる端末が異なるBWPサイズを有してもよく、1つのセル内に複数のスケジューリング粒度を同時に用いる必要があるため、より高い基地局のスケジューリング複雑性を引き起こしてしまう。異なるRBG sizeに対していずれも同じRBG sizeを用いると、基地局スケジューラを簡素化することができるが、スケジューリング柔軟性を大幅に制限してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的問題を解決するために、本発明の実施例はリソース指示方法、ユーザー装置、ネットワーク機器及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【0006】
本発明の実施例はユーザー装置に適用されるリソース指示方法を提供し、
少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択することと、
ターゲットマッピング関係における帯域幅部分のサイズ範囲に基づき、ターゲットリソースブロックグループのサイズを決定することと、
ターゲットリソースブロックグループのサイズ及びネットワーク側から送信された第1制御情報に基づき、周波数領域リソースを割り当てることと、を含み、
前記少なくとも2つの候補マッピング関係は少なくとも第1マッピング関係及び第2マッピング関係を含み、前記第1マッピング関係において、各組の帯域幅部分のサイズ範囲は異なるリソースブロックグループサイズにマッピングし、前記第2マッピング関係において、少なくとも2組の帯域幅部分のサイズ範囲は同じリソースブロックグループサイズにマッピングできる。
【0007】
本発明の実施例はネットワーク機器に適用されるリソース指示方法を提供し、
ユーザー装置がターゲットマッピング関係におけるターゲットリソースブロックグループのサイズに基づいて周波数領域リソースを割り当てるように指示するための第1制御情報をユーザー装置に送信することを含み、
前記ターゲットマッピング関係は少なくとも2つの候補マッピング関係のうちの1つであり、前記少なくとも2つの候補マッピング関係は少なくとも第1マッピング関係及び第2マッピング関係を含み、前記第1マッピング関係において、各組の帯域幅部分のサイズ範囲は異なるリソースブロックグループサイズにマッピングし、前記第2マッピング関係において、少なくとも2組の帯域幅部分のサイズ範囲は同じリソースブロックグループサイズにマッピングできる。
【0008】
本発明の実施例はユーザー装置を提供し、
少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択し、ターゲットマッピング関係における帯域幅部分のサイズ範囲に基づき、ターゲットリソースブロックグループのサイズを決定し、ターゲットリソースブロックグループのサイズ及びネットワーク側から送信された第1制御情報に基づき、周波数領域リソースを割り当て、前記少なくとも2つの候補マッピング関係は少なくとも第1マッピング関係及び第2マッピング関係を含み、前記第1マッピング関係において、各組の帯域幅部分のサイズ範囲は異なるリソースブロックグループサイズにマッピングし、前記第2マッピング関係において、少なくとも2組の帯域幅部分のサイズ範囲は同じリソースブロックグループサイズにマッピングできる第1処理ユニットと、
ネットワーク側から送信された第1制御情報を受信する第1通信ユニットと、を備える。
【0009】
本発明の実施例はネットワーク機器を提供し、
ユーザー装置がターゲットマッピング関係におけるターゲットリソースブロックグループのサイズに基づいて周波数領域リソースを割り当てるように指示するための第1制御情報をユーザー装置に送信する第2通信ユニットを備え、
前記ターゲットマッピング関係は少なくとも2つの候補マッピング関係のうちの1つであり、前記少なくとも2つの候補マッピング関係は少なくとも第1マッピング関係及び第2マッピング関係を含み、前記第1マッピング関係において、各組の帯域幅部分のサイズ範囲は異なるリソースブロックグループサイズにマッピングし、前記第2マッピング関係において、少なくとも2組の帯域幅部分のサイズ範囲は同じリソースブロックグループサイズにマッピングできる。
【0010】
本発明の実施例はユーザー装置を提供し、
プロセッサと、プロセッサにおいて実行できるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記方法のステップを実行することに用いられる。
【0011】
本発明の実施例はネットワーク機器を提供し、
プロセッサと、プロセッサにおいて実行できるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、を備え、
前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行するとき、上記方法のステップを実行することに用いられる。
【0012】
本発明の実施例はコンピュータ記憶媒体を提供し、
コンピュータ実行可能命令が記憶され、前記コンピュータ実行可能命令が実行されるとき、上記方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施例の技術案において、ユーザー装置は少なくとも2つの候補マッピングテーブル関係に基づき、ターゲットマッピング関係を決定し、更にネットワーク側から送信された制御情報によって利用すべき周波数領域リソースを決定することができ、且つ、少なくとも2つの候補マッピング関係には異なるBWP範囲が異なるRBGサイズにマッピングする第1マッピング関係及び同じRBGサイズにマッピングする第2マッピング関係は含まれてもよい。このように、このような複数のマッピング関係を柔軟に利用してユーザー装置に周波数領域リソースを割り当てることができ、それによりスケジューリング柔軟性を実現するとともに、更に基地局のスケジューリング複雑性及び端末の操作複雑性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は本発明の実施例に係るリソース指示方法のフローチャートである。
図2図2は本発明の実施例のユーザー装置の要部構成の模式図である。
図3図3は本発明の実施例のネットワーク機器の要部構成の模式図である。
図4図4は本発明の実施例のハードウェアアーキテクチャの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施例の特徴及び技術的内容をより詳しく理解できるために、以下に図面を参照しながら本発明の実施例の実現を詳しく説明し、添付の図面は参照・説明のためのものであって、本発明の実施例を制限するためのものではない。
【0016】
実施例1
本発明の実施例はユーザー装置に適用されるリソース指示方法を提供し、図1に示すように、
少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択するステップ101と、
ターゲットマッピング関係における帯域幅部分のサイズ範囲に基づき、ターゲットリソースブロックグループのサイズを決定するステップ102と、
ターゲットリソースブロックグループのサイズ及びネットワーク側から送信された第1制御情報に基づき、周波数領域リソースを割り当てるステップ103と、を含み、
前記少なくとも2つの候補マッピング関係は少なくとも第1マッピング関係及び第2マッピング関係を含み、前記第1マッピング関係において、各組の帯域幅部分のサイズ範囲は異なるリソースブロックグループサイズにマッピングし、前記第2マッピング関係において、少なくとも2組の帯域幅部分のサイズ範囲は同じリソースブロックグループサイズにマッピングできる。
【0017】
2つのマッピング関係については、表2に示される。
【表2】
【0018】
表2から分かるように、第1マッピング関係において、異なる帯域幅部分のサイズ範囲が異なるリソースブロックグループサイズに対応し、例えば、表2では、それぞれマッピングするリソースブロックグループサイズが1、2、4、8、16であるが、第2マッピング関係において、複数の異なる帯域幅部分のサイズがそれぞれ同じリソースブロックグループサイズに対応し、例えば、表2では、3つの帯域幅部分のサイズ範囲に対応する同じリソースブロックグループサイズがいずれも4であり、残りの2つの帯域幅部分のサイズ範囲に対応する他のリソースブロックグループサイズがいずれも16である。また、表中のBWPのサイズ範囲については、実際の状況に応じて設定してもよく、表中に一例を示すが、ここで全ての例を挙げない。
【0019】
ここで、前記ターゲットマッピング関係は第1マッピング関係又は第2マッピング関係であってもよい。
【0020】
なお、実際にはより多くのマッピング関係が存在してもよいが、本実施例では全てのマッピング関係を挙げないと理解すべきである。
【0021】
上記ステップ101では、少なくとも2つの候補マッピング関係は、ユーザー装置における予め設定される少なくとも2つの候補マッピング関係であってもよく、ネットワーク側から取得した少なくとも2つの候補マッピング関係であってもよい。
【0022】
ネットワーク側から少なくとも2つの候補マッピング関係を取得する方式は、無線リソース制御(RRC)構成情報から取得する方式であってもよく、無論、他の情報から取得する方式であってもよい。
【0023】
具体的に、少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択することは、
ネットワーク側から送信された第1構成シグナリングに基づいて少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択し、
又は、
プリセットルールに従って少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択することを含む。
【0024】
第1構成シグナリングがRRC構成情報によって取得されてもよい。ユーザー装置が前記第1構成シグナリングに基づいて少なくとも2つの候補マッピング関係からどのターゲットマッピング関係を選択するかを決定するように、前記第1構成シグナリングにはネットワーク側の能力情報が含まれてもよい。例えば、ネットワーク側(基地局)の能力はその負荷能力がより低いことを現す場合、第2マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができ、逆に、第1マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができる。
【0025】
また、第1構成シグナリングからネットワーク側の指示するユーザー装置の選択すべきターゲットマッピング関係を取得することができ、このような方式では、ネットワーク側(すなわち基地局)自体はその能力がより大きな負荷を許容できるかどうかを判断してもよく、できる場合、第1構成シグナリングによって第1マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することをユーザー装置に通知することができ、逆に、第1構成シグナリングによって第2マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することをユーザー装置に通知することができる。
【0026】
プリセットルールに従って少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択することにおいて、前記プリセットルールはユーザー装置自体の検出した現在のシステム負荷に基づいて判断することであってもよく、例えば、現在検出したシステム負荷がより大きい場合、第2マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができ、逆に、第1マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択する。システム負荷の検出方式はネットワーク側から送信されたシステム負荷情報によって取得されてもよく、本実施例では具体的な送信方式は省略する。
【0027】
また、更にユーザー装置の検出したネットワーク側の参照信号の品質によって判断してもよく、例えば、ネットワーク側の参照信号の品質がより低いと検出した場合、第2マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができ、ネットワーク側の参照信号の品質がより高いと検出した場合、第1マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができる。
【0028】
参照信号の品質の判断方式は、干渉がプリセット干渉閾値より小さい場合に品質がより高く、逆に品質がより低いことを示すことであってもよく、又は、信号対雑音比がプリセット信号対雑音比閾値より高い場合に品質がより高いことを示し、逆に、品質がより低いことを示すことであってもよい。なお、更に他の判断方式があってもよく、本実施例では全ての判断方式を挙げない。
【0029】
上記ステップ102では、ターゲットマッピング関係における帯域幅部分のサイズ範囲に基づき、ターゲットリソースブロックグループのサイズを決定し、上記表2を参照してもよく、ターゲットマッピング関係を決定するとき、ユーザー装置の様々な帯域幅部分のサイズ範囲に対応する複数のリソースブロックグループのサイズを把握することができる。
【0030】
更に、ステップ103を実行し、ネットワーク側から送信された第1制御情報によって、ターゲットマッピング関係からどのリソースブロックグループのサイズをユーザー装置の利用する周波数領域リソースとして選択するかを決定することができる。
【0031】
第1制御情報は物理ダウンリンク制御チャネルから伝送された制御情報であってもよい。具体的な内容はリソースブロックグループに対応する識別情報を示すことであってもよく、リソースブロックグループについての識別情報はユーザー装置及びネットワーク側がいずれも取得できる情報であってもよく、
又は、ユーザー装置が帯域幅部分のサイズに基づいて自体の利用すべきリソースブロックグループのサイズを決定するように、第1制御情報の具体的な内容は更にユーザー装置の利用すべき部分帯域幅のサイズを示すことであってもよく、
又は、第1制御情報の具体的な内容は更にネットワーク側がユーザー装置の利用すべきリソースブロックグループのサイズを直接指示することであってもよい。
【0032】
第1制御情報は物理ダウンリンク制御チャネルから伝送された制御情報であってもよい。第1制御情報の具体的な内容はリソースブロックグループに対応する識別情報を示すことであってもよく、リソースブロックグループについての識別情報はユーザー装置及びネットワーク側がいずれも取得できる情報であってもよく、
又は、ユーザー装置が帯域幅部分のサイズに基づいて自体の利用すべきリソースブロックグループのサイズを決定するように、第1制御情報の具体的な内容は更にユーザー装置の利用すべき帯域幅部分のサイズを示すことであってもよく、
又は、第1制御情報の具体的な内容は更にネットワーク側がユーザー装置の利用すべきリソースブロックグループのサイズを直接指示することであってもよい。
【0033】
実施例2
本発明の実施例はネットワーク機器に適用されるリソース指示方法を提供し、
ユーザー装置がターゲットマッピング関係におけるターゲットリソースブロックのサイズに基づいて周波数領域リソースを割り当てるように指示するための第1制御情報をユーザー装置に送信することを含み、
前記ターゲットマッピング関係が少なくとも2つの候補マッピング関係のうちの1つであり、前記少なくとも2つの候補マッピング関係は少なくとも第1マッピング関係及び第2マッピング関係を含み、前記第1マッピング関係において、各組の帯域幅部分のサイズ範囲は異なるリソースブロックグループサイズにマッピングし、前記第2マッピング関係において、少なくとも2組の帯域幅部分のサイズ範囲では同じリソースブロックグループサイズにマッピングできる。
【0034】
本実施例に係るネットワーク機器はネットワーク側の基地局、又はユーザー装置と制御シグナリング及び構成シグナリングの伝送を行うことのできる他の機器であってもよい。
【0035】
本発明の実施例はネットワーク機器に適用されるリソース指示方法を提供し、
ユーザー装置がターゲットマッピング関係におけるターゲットリソースブロックグループのサイズに基づいて周波数領域リソースを割り当てるように指示するための第1制御情報をユーザー装置に送信することを含み、
前記ターゲットマッピング関係が少なくとも2つの候補マッピング関係のうちの1つであり、前記少なくとも2つの候補マッピング関係は少なくとも第1マッピング関係及び第2マッピング関係を含み、前記第1マッピング関係において、各組の帯域幅部分のサイズ範囲は異なるリソースブロックグループサイズにマッピングし、前記第2マッピング関係において、少なくとも2組の帯域幅部分のサイズ範囲では同じリソースブロックグループサイズにマッピングできる。
【0036】
表2から分かるように、第1マッピング関係において、異なる帯域幅部分のサイズ範囲が異なるリソースブロックグループサイズに対応し、例えば、表2では、それぞれマッピングするリソースブロックグループサイズが1、2、3、4であるが、第2マッピング関係において、複数の異なる帯域幅部分のサイズがそれぞれ同じリソースブロックグループサイズに対応し、例えば、表2では、3つの帯域幅部分のサイズ範囲に対応する同じリソースブロックグループサイズがいずれも1であり、残りの2つの帯域幅部分のサイズ範囲に対応する他のリソースブロックグループサイズが3である。また、表中のBWPのサイズ範囲については、実際の状況に応じて設定してもよく、表中に一例を示すが、ここで全ての例を挙げない。
【0037】
ここで、前記ターゲットマッピング関係は第1マッピング関係又は第2マッピング関係であってもよい。
【0038】
表2から分かるように、第1マッピング関係において、異なる帯域幅部分のサイズ範囲が異なるリソースブロックグループサイズに対応し、例えば、表2では、それぞれマッピングするリソースブロックグループサイズが1、2、4、8及び16であるが、第2マッピング関係において、複数の異なる帯域幅部分のサイズがそれぞれ同じリソースブロックグループサイズに対応し、例えば、表2では、3つの帯域幅部分のサイズ範囲に対応する同じリソースブロックグループサイズがいずれもであり、残りの2つの帯域幅部分のサイズ範囲に対応する他のリソースブロックグループサイズが16である。また、表中のBWPのサイズ範囲については、実際の状況に応じて設定してもよく、表中に一例を示すが、ここで全ての例を挙げない。
【0039】
少なくとも2つの候補マッピング関係は、ユーザー装置における予め設定される少なくとも2つの候補マッピング関係であってもよく、ネットワーク機器が前記ユーザー装置に設定した少なくとも2つの候補マッピング関係であってもよい。
【0040】
ユーザー装置に少なくとも2つの候補マッピング関係を送信する方式は、無線リソース制御(RRC)構成情報から取得する方式であってもよく、無論、他の情報から取得する方式であってもよい。
【0041】
具体的に、少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択する方式は、前記ユーザー装置が少なくとも2つのマッピング関係からターゲットマッピング関係を選択するように指示するための第1構成シグナリングを前記ユーザー装置に送信する方式であってもよい。
【0042】
第1構成シグナリングがRRC構成情報によって取得されてもよい。ユーザー装置が前記第1構成シグナリングに基づいて少なくとも2つの候補マッピング関係からどのターゲットマッピング関係を選択するかを決定するように、前記第1構成シグナリングにはネットワーク側の能力情報が含まれてもよい。例えば、ネットワーク側(基地局)の能力はその負荷能力がより低いことを現す場合、第2マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができ、逆に、第1マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができる。
【0043】
また、第1構成シグナリングからネットワーク側の指示するユーザー装置の選択すべきターゲットマッピング関係を取得することができ、このような方式では、ネットワーク側(すなわち基地局)自体はその能力がより大きな負荷を許容できるかどうかを判断してもよく、できる場合、第1構成シグナリングによって第1マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することをユーザー装置に通知することができ、逆に、第1構成シグナリングによって第2マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することをユーザー装置に通知することができる。
【0044】
本実施例において、第1制御情報は物理ダウンリンク制御チャネルから伝送された制御情報であってもよい。具体的な内容はリソースブロックグループに対応する識別情報を示すことであってもよく、リソースブロックグループについての識別情報はユーザー装置及びネットワーク機器がいずれも取得できる情報であってもよく、
又は、ユーザー装置が帯域幅部分のサイズに基づいて自体の利用すべきリソースブロックグループのサイズを決定するように、第1制御情報の具体的な内容は更にユーザー装置の利用すべき部分帯域幅のサイズを示すことであってもよく、
又は、第1制御情報の具体的な内容は更にネットワーク機器がユーザー装置の利用すべきリソースブロックグループのサイズを直接指示することであってもよい。
【0045】
以上によれば、上記考案を用いることにより、ユーザー装置は少なくとも2つの候補マッピングテーブル関係に基づき、ターゲットマッピング関係を決定し、更にネットワーク側から送信された制御情報によって利用すべき周波数領域リソースを決定することができ、且つ、少なくとも2つの候補マッピング関係には異なるBWP範囲が異なるRBGサイズにマッピングする第1マッピング関係及び同じRBGサイズにマッピングする第2マッピング関係が含まれてもよい。このように、このような複数のマッピング関係を柔軟に利用してユーザー装置に周波数領域リソースを割り当てることができ、それによりスケジューリング柔軟性を実現するとともに、更に基地局のスケジューリング複雑性及び端末の操作複雑性を低減することができる。
【0046】
本実施例において、第1制御情報は物理ダウンリンク制御チャネルから伝送された制御情報であってもよい。第1制御情報の具体的な内容はリソースブロックグループに対応する識別情報を示すことであってもよく、リソースブロックグループについての識別情報はユーザー装置及びネットワーク機器がいずれも取得できる情報であってもよく、
又は、ユーザー装置が帯域幅部分のサイズに基づいて自体の利用すべきリソースブロックグループのサイズを決定するように、第1制御情報の具体的な内容は更にユーザー装置の利用すべき帯域幅部分のサイズを示すことであってもよく、
又は、第1制御情報の具体的な内容は更にネットワーク機器がユーザー装置の利用すべきリソースブロックグループのサイズを直接指示することであってもよい。
【0047】
2つのマッピング関係については、表2に示される。
【表4】
【0048】
表2から分かるように、第1マッピング関係において、異なる帯域幅部分のサイズ範囲が異なるリソースブロックグループサイズに対応し、例えば、表2では、それぞれマッピングするリソースブロックグループサイズが1、2、4、8、16であるが、第2マッピング関係において、複数の異なる帯域幅部分のサイズがそれぞれ同じリソースブロックグループサイズに対応し、例えば、表2では、3つの帯域幅部分のサイズ範囲に対応する同じリソースブロックグループサイズがいずれも4であり、残りの2つの帯域幅部分のサイズ範囲に対応する他のリソースブロックグループサイズがいずれも16である。また、表中のBWPのサイズ範囲については、実際の状況に応じて設定してもよく、表中に一例を示すが、ここで全ての例を挙げない。
【0049】
ここで、前記ターゲットマッピング関係は第1マッピング関係又は第2マッピング関係であってもよい。
【0050】
なお、実際にはより多くのマッピング関係が存在してもよいが、本実施例では全てのマッピング関係を挙げないと理解すべきである。
【0051】
少なくとも2つの候補マッピング関係は、ユーザー装置における予め設定される少なくとも2つの候補マッピング関係であってもよく、第1通信ユニット22がネットワーク側から取得した少なくとも2つの候補マッピング関係であってもよい。
【0052】
ネットワーク側から少なくとも2つの候補マッピング関係を取得する方式は、無線リソース制御(RRC)構成情報から取得する方式であってもよく、無論、他の情報から取得する方式であってもよい。
【0053】
具体的に、少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択することは、
前記第1通信ユニット22がネットワーク側から送信された第1構成シグナリングを受信し、前記第1処理ユニット21がネットワーク側から送信された第1構成シグナリングに基づいて少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択すること、
又は、
前記第1処理ユニット21がプリセットルールに従って少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択すること、を含む。
【0054】
第1構成シグナリングがRRC構成情報によって取得されてもよい。ユーザー装置が前記第1構成シグナリングに基づいて少なくとも2つの候補マッピング関係からどのターゲットマッピング関係を選択するかを決定するように、前記第1構成シグナリングにはネットワーク側の能力情報が含まれてもよい。例えば、ネットワーク側(基地局)の能力はその負荷能力がより低いことを現す場合、第2マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができ、逆に、第1マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができる。
【0055】
また、第1構成シグナリングからネットワーク側の指示するユーザー装置の選択すべきターゲットマッピング関係を取得することができ、このような方式では、ネットワーク側(すなわち基地局)自体はその能力がより大きな負荷を許容できるかどうかを判断してもよく、できる場合、第1構成シグナリングによって第1マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することをユーザー装置に通知することができ、逆に、第1構成シグナリングによって第2マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することをユーザー装置に通知することができる。
【0056】
プリセットルールに従って少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択することにおいて、前記プリセットルールはユーザー装置自体の検出した現在のシステム負荷に基づいて判断することであってもよく、例えば、現在検出したシステム負荷がより大きい場合、第2マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができ、逆に、第1マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択する。システム負荷の検出方式はネットワーク側から送信されたシステム負荷情報によって取得されてもよく、本実施例では具体的な送信方式は省略する。
【0057】
また、更にユーザー装置の検出したネットワーク側の参照信号の品質によって判断してもよく、例えば、ネットワーク側の参照信号の品質がより低いと検出した場合、第2マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができ、ネットワーク側の参照信号の品質がより高いと検出した場合、第1マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができる。
【0058】
参照信号の品質の判断方式は、干渉がプリセット干渉閾値より小さい場合に品質がより高く、逆に品質がより低いことを示すことであってもよく、又は、信号対雑音比が予め設定される信号対雑音比閾値より高い場合に品質がより高いことを示し、逆に、品質がより低いことを示すことであってもよい。なお、更に他の判断方式があってもよく、本実施例では全ての判断方式を挙げない。
【0059】
ターゲットマッピング関係における帯域幅部分のサイズ範囲に基づき、ターゲットリソースブロックグループのサイズを決定し、上記表2を参照してもよく、ターゲットマッピング関係を決定するとき、ユーザー装置の様々な帯域幅部分のサイズ範囲に対応する複数のリソースブロックグループのサイズを把握することができる。
【0060】
更に、前記第1処理ユニット21はネットワーク側から送信された第1制御情報によって、ターゲットマッピング関係からどのリソースブロックグループのサイズをユーザー装置の利用する周波数領域リソースとして選択するかを決定することができる。
【0061】
第1制御情報は物理ダウンリンク制御チャネルから伝送された制御情報であってもよい。具体的な内容はリソースブロックグループに対応する識別情報を示すことであってもよく、リソースブロックグループについての識別情報はユーザー装置及びネットワーク側がいずれも取得できる情報であってもよく、
又は、ユーザー装置が帯域幅部分のサイズに基づいて自体の利用すべきリソースブロックグループのサイズを決定するように、第1制御情報の具体的な内容は更にユーザー装置の利用すべき部分帯域幅のサイズを示すことであってもよく、
又は、第1制御情報の具体的な内容は更にネットワーク側がユーザー装置の利用すべきリソースブロックグループのサイズを直接指示することであってもよい。
【0062】
以上によれば、上記考案を用いることにより、ユーザー装置は少なくとも2つの候補マッピングテーブル関係に基づき、ターゲットマッピング関係を決定し、更にネットワーク側から送信された制御情報によって利用すべき周波数領域リソースを決定することができ、且つ、少なくとも2つの候補マッピング関係には異なるBWP範囲が異なるRBGサイズにマッピングする第1マッピング関係及び同じRBGサイズにマッピングする第2マッピング関係が含まれてもよい。このように、このような複数のマッピング関係を柔軟に利用してユーザー装置に周波数領域リソースを割り当てることができ、それによりスケジューリング柔軟性を実現するとともに、更に基地局のスケジューリング複雑性及び端末の操作複雑性を低減することができる。
【0063】
実施例4
本発明の実施例はネットワーク機器を提供し、図3に示すように、
ユーザー装置がターゲットマッピング関係におけるターゲットリソースブロックのサイズに基づいて周波数領域リソースを割り当てるように指示するための第1制御情報をユーザー装置に送信する第2通信ユニット31を備え、
前記ターゲットマッピング関係が少なくとも2つの候補マッピング関係のうちの1つであり、前記少なくとも2つの候補マッピング関係は少なくとも第1マッピング関係及び第2マッピング関係を含み、前記第1マッピング関係において、各組の帯域幅部分のサイズ範囲は異なるリソースブロックグループサイズにマッピングし、前記第2マッピング関係において、少なくとも2組の帯域幅部分のサイズ範囲では同じリソースブロックグループサイズにマッピングできる。
【0064】
第1制御情報は物理ダウンリンク制御チャネルから伝送された制御情報であってもよい。第1制御情報の具体的な内容はリソースブロックグループに対応する識別情報を示すことであってもよく、リソースブロックグループについての識別情報はユーザー装置及びネットワーク側がいずれも取得できる情報であってもよく、
又は、ユーザー装置が帯域幅部分のサイズに基づいて自体の利用すべきリソースブロックグループのサイズを決定するように、第1制御情報の具体的な内容は更にユーザー装置の利用すべき帯域幅部分のサイズを示すことであってもよく、
又は、第1制御情報の具体的な内容は更にネットワーク側がユーザー装置の利用すべきリソースブロックグループのサイズを直接指示することであってもよい。
【0065】
2つのマッピング関係については、表2に示される。
【表5】
【0066】
表2から分かるように、第1マッピング関係において、異なる帯域幅部分のサイズ範囲が異なるリソースブロックグループサイズに対応し、例えば、表2では、それぞれマッピングするリソースブロックグループサイズが1、2、4、8、16であるが、第2マッピング関係において、複数の異なる帯域幅部分のサイズがそれぞれ同じリソースブロックグループサイズに対応し、例えば、表2では、3つの帯域幅部分のサイズ範囲に対応する同じリソースブロックグループサイズがいずれも4であり、残りの2つの帯域幅部分のサイズ範囲に対応する他のリソースブロックグループサイズがいずれも16である。また、表中のBWPのサイズ範囲については、実際の状況に応じて設定してもよく、表中に一例を示すが、ここで全ての例を挙げない。
【0067】
本発明の実施例はネットワーク機器を提供し、図3に示すように、
ユーザー装置がターゲットマッピング関係におけるターゲットリソースブロックグループのサイズに基づいて周波数領域リソースを割り当てるように指示するための第1制御情報をユーザー装置に送信する第2通信ユニット31を備え、
前記ターゲットマッピング関係が少なくとも2つの候補マッピング関係のうちの1つであり、前記少なくとも2つの候補マッピング関係は少なくとも第1マッピング関係及び第2マッピング関係を含み、前記第1マッピング関係において、各組の帯域幅部分のサイズ範囲は異なるリソースブロックグループサイズにマッピングし、前記第2マッピング関係において、少なくとも2組の帯域幅部分のサイズ範囲では同じリソースブロックグループサイズにマッピングできる。
【0068】
なお、実際にはより多くのマッピング関係が存在してもよいが、本実施例では全てのマッピング関係を挙げないと理解すべきである。
【0069】
少なくとも2つの候補マッピング関係は、ユーザー装置における予め設定される少なくとも2つの候補マッピング関係であってもよく、ネットワーク機器が前記ユーザー装置に設定した少なくとも2つの候補マッピング関係であってもよく、すなわち、ネットワーク機器は、更に、
少なくとも2つの候補マッピング関係を決定する第2処理ユニット32を備え、
前記第2通信ユニット31は前記ユーザー装置に少なくとも2つの候補マッピング関係を設定する。
【0070】
第2通信ユニット31がユーザー装置に少なくとも2つの候補マッピング関係を送信する方式は、無線リソース制御(RRC)構成情報から取得する方式であってもよく、無論、他の情報から取得する方式であってもよい。
【0071】
具体的に、少なくとも2つの候補マッピング関係からターゲットマッピング関係を選択する方式は、第2通信ユニット31が前記ユーザー装置の少なくとも2つのマッピング関係からターゲットマッピング関係を選択するように指示するための第1構成シグナリングを前記ユーザー装置に送信する方式であってもよい。
【0072】
第1構成シグナリングがRRC構成情報によって取得されてもよい。ユーザー装置が前記第1構成シグナリングに基づいて少なくとも2つの候補マッピング関係からどのターゲットマッピング関係を選択するかを決定するように、前記第1構成シグナリングにはネットワーク側の能力情報が含まれてもよい。例えば、ネットワーク側(基地局)の能力はその負荷能力がより低いことを現す場合、第2マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができ、逆に、第1マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することができる。
【0073】
また、第1構成シグナリングからネットワーク側の指示するユーザー装置の選択すべきターゲットマッピング関係を取得することができ、このような方式では、ネットワーク側(すなわち基地局)自体はその能力がより大きな負荷を許容できるかどうかを判断してもよく、できる場合、第1構成シグナリングによって第1マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することをユーザー装置に通知することができ、逆に、第1構成シグナリングによって第2マッピング関係をターゲットマッピング関係として選択することをユーザー装置に通知することができる。
【0074】
本実施例において、第1制御情報は物理ダウンリンク制御チャネルから伝送された制御情報であってもよい。具体的な内容はリソースブロックグループに対応する識別情報を示すことであってもよく、リソースブロックグループについての識別情報はユーザー装置及びネットワーク機器がいずれも取得できる情報であってもよく、
又は、ユーザー装置が帯域幅部分のサイズに基づいて自体の利用すべきリソースブロックグループのサイズを決定するように、第1制御情報の具体的な内容は更にユーザー装置の利用すべき部分帯域幅のサイズを示すことであってもよく、
又は、第1制御情報の具体的な内容は更にネットワーク機器がユーザー装置の利用すべきリソースブロックグループのサイズを直接指示することであってもよい。
【0075】
以上によれば、上記考案を用いることにより、ユーザー装置は少なくとも2つの候補マッピングテーブル関係に基づき、ターゲットマッピング関係を決定し、更にネットワーク側から送信された制御情報によって利用すべき周波数領域リソースを決定することができ、且つ、少なくとも2つの候補マッピング関係には異なるBWP範囲が異なるRBGサイズにマッピングする第1マッピング関係及び同じRBGサイズにマッピングする第2マッピング関係が含まれてもよい。このように、このような複数のマッピング関係を柔軟に利用してユーザー装置に周波数領域リソースを割り当てることができ、それによりスケジューリング柔軟性を実現するとともに、更に基地局のスケジューリング複雑性及び端末の操作複雑性を低減することができる。
【0076】
本発明の実施例は更にユーザー装置、又はネットワーク機器のハードウェア構成のアーキテクチャを提供し、図4に示すように、少なくとも1つのプロセッサ41、メモリ42、少なくとも1つのネットワークインターフェース43を備える。各コンポーネントがバスシステム44によって一体に結合される。バスシステム44はこれらのコンポーネント同士の接続通信を実現することに用いられると理解される。バスシステム44はデータバスを備える以外に、更に電源バス、制御バス及び状態信号バスを備える。しかしながら、明確に説明するために、図4には様々なバスをいずれもバスシステム44で示す。
【0077】
本発明の実施例のメモリ42は揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの2つを含んでもよいと理解される。
【0078】
本実施例において、第1制御情報は物理ダウンリンク制御チャネルから伝送された制御情報であってもよい。第1制御情報の具体的な内容はリソースブロックグループに対応する識別情報を示すことであってもよく、リソースブロックグループについての識別情報はユーザー装置及びネットワーク機器がいずれも取得できる情報であってもよく、
又は、ユーザー装置が帯域幅部分のサイズに基づいて自体の利用すべきリソースブロックグループのサイズを決定するように、第1制御情報の具体的な内容は更にユーザー装置の利用すべき帯域幅部分のサイズを示すことであってもよく、
又は、第1制御情報の具体的な内容は更にネットワーク機器がユーザー装置の利用すべきリソースブロックグループのサイズを直接指示することであってもよい。
【0079】
前記プロセッサ41は上記実施例1又は実施例2の方法ステップを処理できるように構成され、ここで詳細な説明は省略する。
【0080】
本発明の実施例はコンピュータ記憶媒体を提供し、前記コンピュータ記憶媒体にコンピュータ実行可能命令が記憶され、前記コンピュータ実行可能命令が実行されるとき、上記実施例1又は実施例2の方法ステップを実施する。
【0081】
本発明の実施例の上記装置はソフトウェア機能モジュールの形式で実現され、且つ独立した製品として販売又は利用されるとき、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本発明の実施例の技術案の本質又は従来技術に貢献する部分はソフトウェア製品の形式で具現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部を実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。このように、本発明の実施例はいずれか特定のハードウェアとソフトウェアとの組み合わせに制限されない。
【0082】
それに対応して、本発明の実施例は更にコンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ記憶媒体を提供し、該コンピュータプログラムは本発明の実施例のリソース指示方法を実行するように構成される。
【0083】
例示のため、既に本発明の好適な実施例を開示したが、当業者は様々な改良、追加及び置換も可能であると理解し、従って、本発明の範囲は上記実施例に制限されない。
図1
図2
図3
図4