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特許7130111フィルタ制御方法、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-25
(45)【発行日】2022-09-02
(54)【発明の名称】フィルタ制御方法、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/39 20180101AFI20220826BHJP
   F24F 8/90 20210101ALI20220826BHJP
【FI】
F24F11/39
F24F8/90 120
F24F8/90 130
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2021504190
(86)(22)【出願日】2019-05-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-18
(86)【国際出願番号】 CN2019088549
(87)【国際公開番号】W WO2020029655
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-01-25
(31)【優先権主張番号】201810888226.8
(32)【優先日】2018-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810888205.6
(32)【優先日】2018-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517344192
【氏名又は名称】広東美的制冷設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR-CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Lingang Road,Beijiao,Shunde,Foshan,Guangdong,China
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】張誼
(72)【発明者】
【氏名】張武軍
(72)【発明者】
【氏名】山崎 和雄
【審査官】佐藤 正浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-002652(JP,A)
【文献】特開2006-194562(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/39
B01D 46/42
F24F 8/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタが設置されているエアコンに適用されるフィルタ制御方法であって、前記エアコンには、前記フィルタを掃除するためのブラシと、前記ブラシを制御するためのステッピングモータと、前記ブラシと組み合わされるラバーストリップとが設置され、前記フィルタ制御方法は、
前記フィルタに対する移送操作及び前記フィルタに対する回送操作を循環的に実行して、かつ前記回送操作の回送回数を更新するステップと、
更新後の回送回数が第一既定閾値に達して、かつ前記回送操作が完了したとき、前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御して、かつ前記ラバーストリップを正方向に回転するように制御するステップと、
前記ステッピングモータの正方向回転角度が最大移送角度に達したことを検知したとき、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御するステップと、
前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達したことを検知したとき、前記ステッピングモータを運転停止するように制御するステップと
を含むフィルタ制御方法。
【請求項2】
前記移送操作は第一既定角度に基づいて前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御することを含み、前記回送操作は第二既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御することを含み、前記第一既定角度が前記第二既定角度より大きい
請求項1に記載のフィルタ制御方法。
【請求項3】
前記ステッピングモータを運転停止するように制御する前記ステップの後に、前記フィルタ制御方法はさらに、
前記ラバーストリップを逆方向に回転するように制御し、前記ラバーストリップの逆方向回転の継続時間が既定時間に達したとき、回転を停止するように前記ラバーストリップを制御して、かつ前記回送回数をリセットするステップ
を含む請求項1に記載のフィルタ制御方法。
【請求項4】
前記エアコンにはさらに、前記フィルタを検知するための検知モジュールが設置され、前記フィルタ制御方法はさらに、
起動/停止命令を受けて、前記ラバーストリップが回転しているか否かを確定するステップと、
前記ラバーストリップが回転している場合、回転を停止するように前記ラバーストリップを制御して、かつ前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか確定し、或いは、前記ラバーストリップが回転を停止している場合、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか確定するステップと、
前記検知モジュールが前記フィルタを検知した場合、第三既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御するステップと、
前記ステッピングモータの逆方向回転角度が前記第三既定角度に達したことを検知したとき、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ前記起動/停止命令に対応する操作を実行するステップと
を含む請求項3に記載のフィルタ制御方法。
【請求項5】
前記ラバーストリップが回転している場合、回転を停止するように前記ラバーストリップを制御して、かつ前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか確定し、或いは、前記ラバーストリップが回転していない場合、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか確定するステップの後に、前記フィルタ制御方法はさらに、
前記検知モジュールが前記フィルタを検知できなかった場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、前記ブラシにより前記フィルタを回送するステップと、
前記ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したかをリアルタイムに確定して、前記フィルタを検知した後に、前記ステッピングモータの逆方向回転角度が前記第三既定角度に達したとき、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ前記起動/停止命令に対応する操作を実行するステップと
を含む請求項4に記載のフィルタ制御方法。
【請求項6】
前記ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したかをリアルタイムに確定するステップの後に、前記フィルタ制御方法はさらに、
前記検知モジュールが前記フィルタを検知できなかったと確定して、かつ前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達したとき、前記ステッピングモータの逆方向回転回数を更新するステップと、
更新後の逆方向回転回数が第二既定閾値以下である場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、前記ブラシにより前記フィルタを回送するステップを引き続き実行するステップと
を含む請求項5に記載のフィルタ制御方法。
【請求項7】
前記ステッピングモータの逆方向回転回数を更新する前記ステップの後に、前記フィルタ制御方法はさらに、
更新後の逆方向回転回数が前記第二既定閾値より大きい場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ第一故障情報を出力するステップと、
前記逆方向回転回数を初期化し、かつ前記起動/停止命令に対応する操作を実行するステップと
を含む請求項に記載のフィルタ制御方法。
【請求項8】
前記エアコンにはさらに、前記フィルタを検知する検知モジュールが設置され、
回転を停止するように前記ラバーストリップを制御して、かつ前記回送回数をリセットする前記ステップの後に、前記フィルタ制御方法はさらに、
前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、前記ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したかをリアルタイムに確定して、第三既定角度に基づいて、前記ステッピングモータを回転するように制御するステップと、
前記ステッピングモータの回転角度が第三既定角度に達したとき、前記ステッピングモータを運転停止するように制御するステップと
を含む請求項3に記載のフィルタ制御方法。
【請求項9】
前記検知モジュールが前記フィルタを検知したかをリアルタイムに確定する前記ステップの後に、前記フィルタ制御方法はさらに、
前記検知モジュールが現在前記フィルタを検知できなかったと確定して、かつ前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達したとき、前記フィルタの第一検知回数を更新するステップと、
更新後の第一検知回数が第三既定閾値より大きい場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御するステップと、
第二故障情報を出力して、かつ前記第一検知回数をリセットするステップと
を含む請求項8に記載のフィルタ制御方法。
【請求項10】
前記フィルタの第一検知回数を更新する前記ステップの後に、前記フィルタ制御方法はさらに、
更新後の第一検知回数が前記第三既定閾値以下である場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、前記ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したかをリアルタイムに確定するステップを引き続き実行するステップと
を含む請求項9に記載のフィルタ制御方法。
【請求項11】
前記フィルタ制御方法はさらに、
前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御した後に起動/停止命令を受けた場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、前記起動/停止命令に対応する操作を実行するステップ
を含む請求項8に記載のフィルタ制御方法。
【請求項12】
前記エアコンにはさらに、前記フィルタを検知する検知モジュールが設置され、
前記フィルタに対する移送操作及び前記フィルタに対する回送操作を循環的に実行する前記ステップの前に、前記フィルタ制御方法はさらに、
前記エアコンの電源がオンにされたとき、或いはフィルタ掃除命令を検知したとき、現在前記検知モジュールが前記フィルタを検知した場合、第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御して、ブラシにより前記フィルタを移送するステップと、
前記第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータの回転を制御する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したかをリアルタイムに確定するステップと、
前記検知モジュールが前記フィルタを検知できなかったと確定して、かつ前記ステッピングモータの回転角度が前記第四既定角度に達したとき、第三既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、ブラシにより前記フィルタを回送するステップと
を含む請求項1に記載のフィルタ制御方法。
【請求項13】
前記検知モジュールが前記フィルタを検知したかをリアルタイムに確定する前記ステップの後に、前記フィルタ制御方法はさらに、
前記検知モジュールが前記フィルタを検知したと確定して、前記フィルタの第二検知回数を更新するステップと、
更新後の第二検知回数が第四既定閾値より大きい場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ第三故障情報を出力するステップと
を含む請求項12に記載のフィルタ制御方法。
【請求項14】
前記フィルタの第二検知回数を更新する前記ステップの後に、前記フィルタ制御方法はさらに、
更新後の第二検知回数が前記第四既定閾値以下である場合、前記第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御するステップを引き続き実行するステップ
を含む請求項13に記載のフィルタ制御方法。
【請求項15】
前記フィルタ制御方法はさらに、
前記エアコンの電源をオンにして、或いは前記第三故障情報を出力して、前記第二検知回数をリセットするステップ
を含む請求項14に記載のフィルタ制御方法。
【請求項16】
前記フィルタ制御方法はさらに、
前記エアコンの電源がオンにされたとき、或いはフィルタ掃除命令を検知したとき、前記検知モジュールが前記フィルタを検知できなかった場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、前記ブラシにより前記フィルタを回送するステップと、
前記ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したかをリアルタイムに確定して、第五既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御するステップと、
前記ステッピングモータの逆方向回転角度が前記第五既定角度に達したとき、前記ステッピングモータを運転停止するように制御するステップと
を含む請求項12に記載のフィルタ制御方法。
【請求項17】
前記検知モジュールが前記フィルタを検知したかをリアルタイムに確定する前記ステップの後に、前記フィルタ制御方法はさらに、
前記検知モジュールが前記フィルタを検知できなかったと確定し、かつ前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達したとき、前記フィルタの第三検知回数を更新するステップと、
更新後の第三検知回数が第五既定閾値より大きい場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ第四故障情報を出力するステップと
を含む請求項16に記載のフィルタ制御方法。
【請求項18】
前記フィルタの第三検知回数を更新する前記ステップの後に、前記フィルタ制御方法はさらに、
更新後の第三検知回数が前記第五既定閾値以下である場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、前記ブラシにより前記フィルタを回送するステップを引き続き実行するステップと
を含む請求項17に記載のフィルタ制御方法。
【請求項19】
前記フィルタ制御方法はさらに、
前記エアコンの電源がオンにされたとき、或いは前記第四故障情報を出力したとき、前記第三検知回数をリセットするステップ
を含む請求項17に記載のフィルタ制御方法。
【請求項20】
前記第四故障情報は検知モジュール故障情報、フィルタ故障情報及び前記ブラシと前記フィルタとの間の歯車噛み合い故障情報を含む
請求項17に記載のフィルタ制御方法。
【請求項21】
前記フィルタ制御方法はさらに、
前記第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御して、ブラシにより前記フィルタを移送した後に、起動/停止命令を受けた場合、前記第三既定角度に基づいて、回転操作を完了するように前記ステッピングモータを制御して、前記起動/停止命令に対応する操作を実行するステップ
を含む請求項12に記載のフィルタ制御方法。
【請求項22】
前記検知モジュールは検知スイッチを含み、前記フィルタが前記検知スイッチを押圧した時、押圧信号を発信させ、前記検知モジュールが送信した押圧信号を受信すると、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したと判定する
請求項4、8、12のいずれか一項に記載のフィルタ制御方法。
【請求項23】
メモリー、プロセッサー及び前記メモリーに記憶されて且つ前記プロセッサーで実行できるコンピュータ読み取り可能な命令を含むエアコンであって、前記コンピュータ読み取り可能な命令が前記プロセッサーにより実行された時、
前記フィルタに対する移送操作及び前記フィルタに対する回送操作を循環的に実行して、かつ前記回送操作の回送回数を更新するステップと、
更新後の回送回数が第一既定閾値に達して、かつ前記回送操作が完了したとき、前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御して、かつ前記ラバーストリップを正方向に回転するように制御するステップと、
前記ステッピングモータの正方向回転角度が最大移送角度に達したことを検知したとき、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御するステップと、
前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達したことを検知したとき、前記ステッピングモータを運転停止するように制御するステップと
を実現するエアコン。
【請求項24】
コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時、
前記フィルタに対する移送操作及び前記フィルタに対する回送操作を循環的に実行して、かつ前記回送操作の回送回数を更新するステップと、
更新後の回送回数が第一既定閾値に達して、かつ前記回送操作が完了したとき、前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御して、かつ前記ラバーストリップを正方向に回転するように制御するステップと、
前記ステッピングモータの正方向回転角度が最大移送角度に達したことを検知したとき、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御するステップと、
前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達したことを検知したとき、前記ステッピングモータを運転停止するように制御するステップと
を実現するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は広東美的制冷設備有限公司、美的集団股フン有限公司により2018年08月06日に提出された、出願名称が「フィルタ制御方法、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体」で、中国特許出願番号が「201810888205.6」の中国特許出願の優先権、及び出願名称が「フィルタ制御方法、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体」で、中国特許出願番号が「201810888226.8」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容を引用により本願に組み入れる。
【0002】
本願はエアコンの技術分野に関し、特にフィルタ制御方法、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
従来のエアコンでは、室内の空気を室内熱交換器と熱交換させる前に、エアコン室内機の作動安定性を向上させる一方、室内機により吹き出される空気の品質を高くするために、まずは、フィルタによって濾過して、空気中のほこり又は不純物が室内熱交換器の内部に入ることを避ける必要があるので、エアコンにフィルタが取り付けられる。
【0004】
エアコンの運転に伴い、フィルタ上のほこりが徐々に積み重なり、清潔及び健康のために、定期的にフィルタを洗浄する必要がある。フィルタの洗浄方式は、手動洗浄及び自動洗浄を含む。手動洗浄では、エアコンのパネルを取り外して、フィルタを取り出して洗浄し、洗浄が完了してから再び取り付ける必要があるので、作業過程が比較的煩雑であるが、フィルタを自動洗浄する方式のエアコンを採用する場合、フィルタを自動掃除する時、フィルタのほこりはエアコン自身が備える掃除機構によって取り除くことができ、掃除機構は回転によりフィルタの巻き動作を駆動して、フィルタ上のほこりを集塵ボックスに掃き出すことで、掃除の目的を実現する。
【0005】
しかしながら、フィルタを自動洗浄する方式のエアコンを採用する場合、多くの場合、直接掃除過程を実行して、即ち、掃除機構が回転によりフィルタの巻き動作を駆動することで、フィルタの掃除を行うので、現在のフィルタと掃除機構との適合が悪ければ、フィルタの掃除効率を低下させてしまう。例えば、掃除機構がフィルタの巻き動作を駆動する時、フィルタと掃除機構との適合が悪いことで、フィルタの回転速度が正常な場合より遅くなり、フィルタの掃除が不完全になるおそれがある。
【0006】
上記内容は本願の技術案の理解を助けるために用いられ、上記内容が先行技術だと認めるわけではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願の主な目的は、従来のフィルタを自動掃除するエアコンにおいて、フィルタの掃除効率が低い技術問題を解決するためのフィルタ制御方法、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を実現するために、本願は、フィルタが設置されているエアコンに適用されるフィルタ制御方法を提案する。前記エアコンには、前記フィルタを掃除するためのブラシと、前記ブラシを制御するためのステッピングモータと、前記ブラシと組み合わされるラバーストリップとが設置され、前記フィルタ制御方法は、
前記フィルタに対する移送操作及び前記フィルタに対する回送操作を循環的に実行して、かつ前記回送操作の回送回数を更新するステップと、
更新後の回送回数が第一既定閾値に達して、かつ前記回送操作が完了したとき、前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御して、かつ前記ラバーストリップを正方向に回転するように制御するステップと、
前記ステッピングモータの正方向回転角度が最大移送角度に達したことを検知したとき、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御するステップと、
前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達したことを検知したとき、前記ステッピングモータを運転停止するように制御するステップとを含む。
【0009】
また、上記目的を実現するために、本願はさらにエアコンを提案する。前記エアコンは、メモリー、プロセッサー及び前記メモリーに記憶されて且つ前記プロセッサーで実行できるコンピュータ読み取り可能な命令を含み、前記コンピュータ読み取り可能な命令が前記プロセッサーにより実行された時、上記の何れか一項に記載のフィルタ制御方法のステップを実現する。
【0010】
また、上記目的を実現するために、本願はさらにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提案する。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にはコンピュータ読み取り可能な命令が記憶されており、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時、上記の何れか一つに記載のフィルタ制御方法のステップを実現する。
【0011】
本願によれば、前記フィルタに対する移送操作及び前記フィルタに対する回送操作を循環的に実行して、かつ前記回送操作の回送回数を更新し、続いて更新後の回送回数が第一既定閾値に達して、かつ前記回送操作が完了した時、前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御して、かつ前記ラバーストリップを正方向に回転するように制御し、その後、前記ステッピングモータの正方向回転角度が最大移送角度に達したことを検知した時、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、そして前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達したことを検知した時、前記ステッピングモータを運転停止するように制御する。移送操作及び回送操作を循環的に実行することで、フィルタ及びブラシをいずれも完全に移動可能にして、即ち、フィルタの歯車とブラシの歯車との嵌合が良好で、フィルタを掃除する際、フィルタの運動速度とステッピングモータの回転速度とが一致しないことにより、フィルタの巻き速度が比較的遅くなる状況が存在せず、フィルタの掃除効率を向上させる。そして、最大移送角度まで回転するようにステッピングモータを制御することでフィルタの完全な掃除を保証して、最大回送角度まで回転するようにステッピングモータを制御することで、掃除が完了した時にフィルタが初期位置に復帰することを保証して、後続のフィルタの掃除を容易にして、フィルタの掃除効率をさらに向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本願実施例の案に係るハードウェア運転環境におけるエアコンの構成模式図である。
図2】本願のフィルタ制御方法の第一実施例の流れ模式図である。
図3】本願のエアコンのフィルタ掃除過程における各段階のフィルタ位置の構成模式図であり、図(a)はフィルタが初期位置にある構成模式図で、図(b)はフィルタが中間位置にある構成模式図で、図(c)はフィルタが最大移送位置にある構成模式図である。添付図面を参照して、実施例と組み合わせて本願目的の実現、機能特徴及び長所をさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本願によれば、フィルタを掃除する際、フィルタに対する移送操作及びフィルタに対する回送操作を循環的に実行することで、フィルタ及びブラシを完全に移動可能にして、即ち、フィルタの歯車とブラシの歯車との間の嵌合を良好にして、フィルタを掃除する時にフィルタの運動速度とステッピングモータの回転速度とが一致しないようにすることにより、フィルタの巻き速度を比較的遅くしてしまうことはなく、フィルタの掃除効率を向上させた。そして、最大移送角度まで回転するようにステッピングモータを制御することでフィルタの完全な掃除を保証して、最大回送角度まで回転するようにステッピングモータを制御することで、掃除が完了する時にフィルタが初期位置に復帰するのを保証して、後続のフィルタの掃除を容易にする。
【0014】
上記の技術案をより良く理解するために、以下では、図面を参照して本開示の例示的実施例についてより詳細に説明する。図面では本開示の例示的実施例を示しているが、ここで述べた実施例に限定されることなく、各種の形式により本開示を実現できることは、理解しておく必要がある。逆に、これらの実施例を提案するのは、本開示をよりはっきり理解できるようにするためで、かつ本開示の範囲を完全に当業者に伝えられるようにするためである。
【0015】
上記の技術案をより良く理解するために、以下では、明細書の図面及び具体的な実施態様を組み合わせて上記技術案について詳しく説明する。
【0016】
ここで説明する具体的な実施例は本願を解釈するためだけに使われるものであって、本願を限定するために使われるものではないことは、理解しておくべきである。
【0017】
図1に示すように、図1は本願実施例の案に係るハードウェア運転環境におけるエアコンの構成模式図である。
【0018】
図1に示すように、このエアコンは、プロセッサー1001(例えばCPU)、ネットワークインターフェース1004、ユーザインターフェース1003、メモリー1005、通信バス1002を含んでもよい。通信バス1002はこれらの部品間の接続や通信を実現するために使われる。ユーザインターフェース1003はディスプレイ(Display)、入力手段(例えばキーボード(Keyboard))を含んでもよく、好ましくは、ユーザインターフェース1003はさらに標準の有線インターフェース、無線インターフェースを含んでもよい。好ましくは、ネットワークインターフェース1004は標準の有線インターフェース、無線インターフェース(例えばWI-FIインターフェース)を含んでもよい。メモリー1005としては高速RAMメモリーであってもよく、安定したメモリー(non-volatile memory)、例えば磁気ディスクメモリーでもよい。好ましくは、メモリー1005は前記プロセッサー1001とは独立した記憶装置でもよい。
【0019】
このましくは、エアコンはさらにウェブカメラ、RF(Radio Frequency,無線周波数)電気回路、センサー、オーディオ電気回路、WiFiモジュール等を含んでも良い。その中で、センサーは例えば光センサー、モーションセンセー及び他のセンサーである。もちろん、エアコンにはさらにジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサーなど他のセンサーを配置しってもよく、ここでは改めて説明しない。
【0020】
当業者にとっては、図1に示すエアコンの構造はエアコンに対する限定を構成せず、図示より多い或いは少ない部品を含んでもよく、或いは一部の部品を組み合わせたり、異なる部品の配置としてもよいことは、理解できるであろう。
【0021】
図1に示すように、一種のコンピュータ記憶媒体としてのメモリー1005の中には、オペレーティングシステム、ネットワーク通信モジュール、ユーザインターフェースモジュール及びコンピュータ読み取り可能な命令を含んでもよい。
【0022】
図1に示すエアコンにおいて、ネットワークインターフェース1004は主にバックエンドサーバーと接続され、バックエンドサーバーとのデータ通信に利用される。ユーザインターフェース1003は主にクライアント側(ユーザ側)と接続され、クライアント側とのデータ通信に利用される。そしてプロセッサー1001はメモリー1005の中に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出すために利用できる。
【0023】
本実施例において、エアコンは、メモリー1005、プロセッサー1001及び前記メモリー1005上に記憶されて且つ前記プロセッサー1001上で実行できるコンピュータ読み取り可能な命令を含み、その中で、プロセッサー1001はメモリー1005の中に記憶されているコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出す時、本願の各実施例におけるフィルタ制御方法のステップを実行する。
【0024】
本願はさらにフィルタ制御方法を提供する。図2及び図3を参照し、図2は本願のフィルタ制御方法の第一実施例の流れ模式図である。図3は本願のエアコンのフィルタ掃除過程における各段階のフィルタ位置の構成模式図であり、図(a)はフィルタが初期位置にある構成模式図で、図(b)はフィルタが中間位置にある構成模式図で、図(c)はフィルタが最大移送位置にある構成模式図である。
【0025】
本実施例において、このフィルタ制御方法はフィルタ10が設置されているエアコンに適用され、このエアコンには、フィルタ10を掃除するためのブラシ30と、ブラシ30を制御するためのステッピングモータ(不図示)及び前記ブラシ30と組み合わされるラバーストリップ40とが設置されている。
【0026】
フィルタ10の両側及びブラシ30の両側にはいずれも歯車が設置され、フィルタ10の両側の歯車がブラシ30の両側の歯車と互いに嵌合されることにより、ブラシ30でフィルタ10を駆動する。
【0027】
図(a)において、フィルタ10が初期位置にある場合、このフィルタ10は検知モジュール20(検知スイッチ)を押圧して、かつ検出スイッチを最小形態に変更させ、図(b)において、ステッピングモータが正方向及び逆方向に回転する時、このステッピングモータはブラシ30を通して、この中間位置まで巻くようにフィルタ10を駆動し、図(c)において、フィルタ10の洗浄過程において、ステッピングモータが最大移送角度まで正方向に回転した時、フィルタ10は最大移送位置にあり、この時このステッピングモータが引き続き正方向に回転すると、ろ過10網の脱落などを招いて、フィルタ10が正常に位置復帰及び初期位置に復帰できなくしてしまう。
【0028】
フィルタを掃除する際、ステッピングモータが正方向に回転し、ブラシ30上の歯車がフィルタ10上の歯車を駆動して、フィルタ10を移送して、フィルタ10が図(a)中の初期位置から図(b)中の位置に次第に移動して、最後は図(c)中の最大移送位置に移動するようにし、そして、ステッピングモータは逆方向に回転して、ブラシ30がフィルタ10を再び逆方向へ回転するように駆動(回送)し、フィルタ10を(a)中の初期位置に復帰させて、この時、一回の掃除過程が完了する。
【0029】
移送及び回送過程のいずれにおいても、ラバーストリップ40は正方向に回転し、ブラシ30上の細い毛がフィルタ10の網目内に突いて、フィルタ10上に付着したほこりを突き出すとともに、ラバーストリップ40の回転で、突き出されたほこりを集塵ボックス内にこすることで、フィルタ10を掃除する目的を達成する。正方向回転とは反時計回り回転であり、逆方向回転とは時計回り回転であり、即ち、ステッピングモータとラバーストリップ40は正方向回転時にいずれも時計回りに回転し、ステッピングモータとラバーストリップ40は逆方向回転時にいずれも時計回りに回転する。
【0030】
さらに、このエアコンにはさらに、フィルタ10を検知するための検知モジュール20が設置され、この検知モジュール20は初期位置にあるフィルタ10のブラシ30から遠く離れる一端に設置され、この検知モジュール20は接触センサー、圧力センサー又は検知スイッチとすることが可能である。
【0031】
この検知モジュール20を接触センサーとすると、このフィルタ10がこの接触センサーに接触した時、この接触センサーが接触信号を検知して、かつこの接触信号をエアコンのコントローラーに送り、コントローラーはこの接触信号により、検知モジュール20(接触センサー)がフィルタ10を検出できたと判定できる。
【0032】
この検知モジュール20を圧力センサーとすると、このフィルタ10がこの圧力センサーを押圧した時、この圧力センサーが検知した圧力信号が大きくなり、この圧力センサーはそれが検知した圧力値をエアコンのコントローラーにリアルタイムに発信でき、コントローラーはこの圧力値によって、検知モジュール20(圧力センサー)がフィルタ10を検知したか否かを判断できる。例えば、一つの圧力閾値を設定して、この圧力センサーが検知した圧力値がこの圧力閾値より大きい場合、検知モジュール20(圧力センサー)がフィルタ10を検知したと判定する。
【0033】
検知モジュール20が検知スイッチとすると、前記フィルタ10が前記検知スイッチを押圧した時、押圧信号を発信させて、前記検知モジュール20が発信した押圧信号を受信すると、前記検知モジュール20が前記フィルタ10を検知したと判定する。この検知スイッチは弾性スイッチであり、フィルタ10がこの検知スイッチをだんだん押圧する時、フィルタ10の圧力がだんだん増大するので、押圧スイッチがだんだんきつく押されるようにして、さらにはフィルタ10を完全に初期位置に戻れるようにして、さらにはフィルタ10の完全な位置復帰を実現する。本実施例では、エアコンのコストを下げるために、この検知モジュール20を検知スイッチとする。
【0034】
本願のフィルタ10制御方法はフィルタ10の位置の確認、検知モジュール20の確認プロセス、フィルタ10の掃除プロセス、及びフィルタ10の位置修正プロセスを含み、本実施例はフィルタ10の掃除プロセスである。
【0035】
このフィルタ制御方法は以下のステップを含む。
ステップS110:前記フィルタに対する移送操作及び前記フィルタに対する回送操作を循環的に実行して、かつ前記回送操作の回送回数を更新する。
【0036】
本実施例では、フィルタ10を掃除する際、まずはフィルタ10に対する移送操作及びフィルタ10に対する回送操作を循環的に実行して、かつ回送操作を実行した時回送操作の回送回数を更新する。具体的な実行手順としては、移送操作-回送操作-移送操作-回送操作...である。移送操作を実行する際、ステッピングモータが正方向に回転して、ブラシ30を正方向に回転するように駆動することで、ブラシ30によりフィルタ10を移送し、この時、フィルタ10の運動方向は初期位置から掃除最大位置へ向かう方向であり、図3に示すように、このステッピングモータが正方向に回転する時、ステッピングモータがブラシ30を反時計回りに回転するように駆動し、回送操作を実行する際、ステッピングモータが逆方向に回転して、ブラシ30を逆方向に回転するように駆動することで、ブラシ30によりフィルタ10を回送し、この時、フィルタ10の運動方向は掃除最大位置から初期位置へ向かう方向であり、図3に示すように、このステッピングモータが逆方向に回転する時、ステッピングモータがブラシ30を時計回りに回転するように駆動する。
【0037】
具体的に、移送操作は第一既定角度に基づいてステッピングモータを正方向に回転するように制御することで、前記ブラシ30により前記フィルタ10を移送することを含み、前記回送操作は第二既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御することで、前記ブラシ30により前記フィルタ10を回送することを含み、前記第一既定角度が前記第二既定角度より大きい。
【0038】
第一既定角度はこのステッピングモータの回転軸の回転角度であり、この回転軸はブラシ30と同期して回転でき、即ち、回転軸が第一既定角度だけ回転すると、このブラシ30は同時に第一既定角度だけ回転し、他の実施例において、この回転軸はブラシ30と非同期に回転でき、即ち、回転軸の回転角度とブラシ30の回転角度とには一つの比例関係が存在する。
【0039】
第一既定角度は第二既定角度より大きく、第一既定角度は130度、150度に設定でき、それに応じて、この第二既定角度は90度、110度などに設定できる。
【0040】
第一既定角度を第二既定角度より大きくとすることで、毎回のフィルタ10の移送量を回送量より大きくして、フィルタ10が再び初期位置に戻すのを避ける。
【0041】
ステップS120、更新後の回送回数が第一既定閾値に達し、かつ前記回送操作が完了した時、前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御して、かつ前記ラバーストリップを正方向に回転するように制御する。
【0042】
第一既定閾値は回送回数の初期値によって合理的に設定でき、例えば、回送回数の初期値が0である場合、この第一既定閾値は3に設定できる。
【0043】
本実施例では、更新後の回送回数が第一既定閾値に達して、かつ回送操作が完了した時、複数回のフィルタ10に対する移送及び回送を経て、フィルタ10及びブラシ30をいずれも完全に移動可能にして、即ち、フィルタ10の歯車とブラシ30の歯車との間の嵌合を良好にして、フィルタ10を掃除する時にフィルタ10の運動速度とステッピングモータの回転速度とが一致しない問題が存在しない。この場合、ステッピングモータを正方向に回転するように制御して、かつラバーストリップ40を正方向に回転するように制御し、ステッピングモータによりブラシ30を正方向に回転するように駆動する一方、ブラシ30が今度フィルタ10を正方向に巻くように駆動して、ブラシ30上の細い毛がフィルタ10の網目内に突いて、フィルタ10上に付着したほこりを突き出すとともに、ラバーストリップ40の回転で、突き出されたほこりを集塵ボックス内にこすることで、フィルタ10を掃除する目的を達成する。
【0044】
ステップS130:前記ステッピングモータの正方向回転角度が最大移送角度に達したことを検知した時、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御する。
【0045】
本実施例では、前記ステッピングモータの正方向回転角度が最大移送角度に達したことを検知した場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、ステッピングモータによりブラシ30を逆方向に回転するように駆動する一方、ブラシ30が今度フィルタ10を逆方向に巻くように駆動して、ブラシ30上の細い毛がフィルタ10の網目内に突いて、フィルタ10上に付着したほこりを突き出すとともに、ラバーストリップ40の回転で、突き出されたほこりを集塵ボックス内にこすることで、フィルタ10を掃除する目的を達成する。
【0046】
この最大移送角度は、フィルタ10が初期位置から最大掃除位置に移動した時にステッピングモータの回転角度-第一既定閾値×(第一既定角度と第二既定角度との差)とすることで、このフィルタ10の巻き量が過ぎないように保証して、フィルタ10の脱落などの状況によりフィルタ10を回送できなくしてしまうのを回避する。
【0047】
ステップS140:前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達したことを検知した時、前記ステッピングモータを運転停止するように制御する。
【0048】
本実施例では、ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達した時、このフィルタ10は既に位置復帰し、即ち、フィルタ10は現在初期位置にあるので、ステッピングモータを運転停止するように制御して、さらにはフィルタ10に対する掃除を完了する。
【0049】
さらに、一実施例において、ステップS140の後に、このフィルタ制御方法はさらに以下のステップを含む。
前記ラバーストリップを逆方向に回転するように制御し、前記ラバーストリップの逆方向回転の継続時間が既定時間に達した時に、回転を停止するように前記ラバーストリップを制御して、かつ前記回送回数をリセットする。
【0050】
ステッピングモータの停止時に、ラバーストリップ40を逆方向に回転するように制御し、かつ逆方向回転の継続時間が既定時間に達した時に、ラバーストリップ40の回転を停止することで、掃除されたほこりを全て集塵ボックス内にこするのを保証でき、回送回数をリセットすることで、後続の掃除操作のスムーズな実行を容易にする。
【0051】
回送回数をリセットするとは、この回送回数を対応する初期値に設定することであり、この初期値は任意の一つの定数とすることができる。例えば、この初期値が0である場合、この回送回数をリセットするとは、この回送回数を0に設定することを指す。他の実施例では、エアコンの電源をオンにしてから前記回送操作の回送回数を更新するまでの任意の時点でこの回送回数をリセットすることが可能である。
【0052】
本実施例が提案するフィルタの制御方法として、前記フィルタに対する移送操作及び前記フィルタに対する回送操作を循環的に実行して、かつ前記回送操作の回送回数を更新し、そして更新後の回送回数が第一既定閾値に達して、かつ前記回送操作が完了した時、前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御して、かつ前記ラバーストリップを正方向に回転するように制御するが、それから前記ステッピングモータの正方向回転角度が最大移送角度に達したことを検知した時、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、そして前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達したことを検知した時、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、移送操作及び回送操作を循環的に実行することで、フィルタ及びブラシをいずれも完全に移動可能にして、即ち、フィルタの歯車とブラシの歯車との間の嵌合が良好で、フィルタを掃除する際、フィルタの運動速度とステッピングモータの回転速度とが一致しないことにより、フィルタの巻き速度を比較的遅くしてしまう状況が存在せず、フィルタの掃除効率を向上させた。そして、最大移送角度まで回転するようにステッピングモータを制御することでフィルタの完全な掃除を保証して、最大回送角度まで回転するようにステッピングモータを制御することで、掃除が完了する時にフィルタが初期位置に復帰するのを保証して、後続のフィルタの掃除を容易にして、さらにはフィルタの掃除効率を向上させる。
【0053】
第一実施例に基づいて、本願のフィルタ制御方法の第二実施例を提案する。本実施例において、エアコンにはさらに前記フィルタを検知するための検知モジュール20が設置され、このフィルタ制御方法はさらに以下のステップを含む。
ステップS150、起動/停止命令を受けた時、前記ラバーストリップが回転しているか否かを確定する。
【0054】
ステップS160、前記ラバーストリップが回転している時、回転を停止するように前記ラバーストリップを制御して、かつ前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか否かを確定し、或いは、前記ラバーストリップが回転を停止した時、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか否かを確定する。
【0055】
ステップS170、前記検知モジュールが前記フィルタを検知した場合、第三既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御する。
【0056】
ステップS180:前記ステッピングモータの逆方向回転角度が第三既定角度に達したことを検知した時、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ前記起動/停止命令に対応する操作を実行する。
【0057】
本実施例では、ラバーストリップ40が回転を停止したと保証した場合、前記検知モジュール20が前記フィルタ10を検知したか否かを確定して、検知した場合、第三既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御し、ラバーストリップ40が回転していないと保証する上でステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、さらにはブラシ30を逆方向に回転するように駆動することで、ブラシ30でフィルタ10を回送する。ステッピングモータの逆方向回転角度が第三既定角度に達したことを検知した時、ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ前記起動/停止命令に対応する操作を実行する。これにより、フィルタ10が位置復帰する時、起動/停止命令に対応する操作を実行し、さらにはこのエアコンをオン/オフする時に、フィルタ10が初期位置に位置するように保証して、後続のフィルタ10の洗浄を容易にする。
【0058】
第三既定角度は合理的に設定でき、例えば、第二既定角度は200度、250度などに設定できる。
【0059】
本実施例では、起動/停止命令に対応する操作を実行してから、この起動/停止命令が起動命令である場合、エアコンが起動して運転してから、本願におけるフィルタを掃除するステップを再び実行し、この起動/停止命令が停止命令である場合、エアコンが停止してから或いは次回起動して運転する時に、本願におけるフィルタを掃除するステップを再び実行する。
【0060】
本実施例が提案するフィルタ制御方法によれば、起動/停止命令を受けた時、前記検知モジュールが現在前記フィルタを検知したか否かを判断して、そして、前記検知モジュールが前記フィルタを検知した場合、第三既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御することで、前記ブラシにより前記フィルタを回送し、そして、前記の前記ステッピングモータの逆方向回転角度が第三既定角度に達したことを検知した時、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ前記起動/停止命令に対応する操作を実行し、起動/停止命令を実行する前に、フィルタを初期位置に戻すことで、後続のフィルタの洗浄を容易にして、フィルタの洗浄の効率をさらに向上させる。
【0061】
第二実施例に基づいて、本願のフィルタ制御方法の第三実施例を提案する。本実施例において、このフィルタ制御方法はさらに、
前記検知モジュールが前記フィルタを検知できなかった場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御することで、前記ブラシにより前記フィルタを回送するステップS190と、
前記ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか否かをリアルタイムに確定するステップS200と、
前記検知モジュールが前記フィルタを検知したと確定した場合、前記フィルタを検知した後に前記ステッピングモータの逆方向回転角度が第三既定角度に達したことを検知した時、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ前記起動/停止命令に対応する操作を実行するステップS210とを含む。
【0062】
本実施例では、ラバーストリップ40が回転を停止した時、検知モジュール20が前記フィルタ10を検知できなかった場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御することで、ブラシ30の逆方向回転を駆動し、さらには前記ブラシ30により前記フィルタ10を回送する。ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、検知モジュール20がこのフィルタ10を検知した場合、ステッピングモータを再び逆方向に第三既定角度回転するように制御してから、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ前記起動/停止命令に対応する操作を実行して、フィルタ10が初期位置に戻るのを保証する。
【0063】
本実施例が提案するフィルタ制御方法によれば、前記検知モジュールが前記フィルタを検知できなかった場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、前記ブラシにより前記フィルタを回送し、続いて前記ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか否かをリアルタイムに確定し、その後、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したと確定した場合、前記フィルタを検知した後に前記ステッピングモータの逆方向回転角度が第三既定角度に達したことを検知した時、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ前記起動/停止命令に対応する操作を実行、起動/停止命令を実行する前にフィルタを初期位置に戻すことで、後続のフィルタの洗浄を容易にして、フィルタ洗浄の効率を向上させる。ステッピングモータが逆方向に回転する過程においてフィルタを検知した時、ステッピングモータを再び逆方向に第三既定角度回転するように制御することで、このフィルタが位置復帰する即ち初期位置に戻るのを保証して、フィルタとブラシとの間の歯が食い違い或いは位置復帰しない状況を回避できる。
【0064】
第三実施例に基づいて、本願のフィルタ制御方法の第四実施例を提案する。本実施例において、ステップS200の後に、このフィルタ制御方法はさらに、
前記検知モジュールが前記フィルタを検知できなかったと確定して、かつ前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達した時、前記ステッピングモータの逆方向回転回数を更新するステップS220と、
更新後の逆方向回転回数が第二既定閾値以下である場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御することで、前記ブラシにより前記フィルタを回送するステップを引き続き実行するステップS230とを含む。
【0065】
本実施例では、ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達した時に、まだフィルタ10を検出できなかった場合、ステッピングモータの逆方向回転回数を更新し、即ち、現在の逆方向回転回数に一を足して、更新後の逆方向回転回数を得る。更新後の逆方向回転回数が第二既定閾値以下である場合、ステップS190を引き続き実行し、さらにはフィルタ10の巻き速度が比較的遅い場合に、フィルタ10が初期位置に戻れるようにする。
【0066】
第二既定閾値は逆方向回転回数の初期値によって合理的に設定でき、例えば、逆方向回転回数の初期値が0である場合、この第二既定閾値は3に設定できる。
【0067】
さらに、一実施例において、ステップS220の後に、前記フィルタ制御方法はさらに、更新後の逆方向回転回数が第二既定閾値より大きい場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ第一故障情報を出力し、前記逆方向回転回数をリセットし、かつ前記起動/停止命令に対応する操作を実行するステップを含む。
【0068】
更新後の逆方向回転回数が第二既定閾値より大きい場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ第一故障情報を出力して、逆方向回転回数をリセットし、即ちこの逆方向回転回数を初期値に設定してから、前記起動/停止命令に対応する操作を実行する。具体的に、エアコンのディスプレイにこの第一故障情報を表示させてもいいが、或いは、このエアコンが現在既にネットワークに接続されている場合、この第一故障情報を既定端末、例えば使用者の端末或いは修理員の端末に送信してもよい。
【0069】
この第一故障情報は検知モジュール故障情報、フィルタ故障情報及び前記ブラシと前記フィルタとの間の歯車噛み合い故障情報を含む。
【0070】
本実施例が提案するフィルタ制御方法によれば、前記検知モジュールが前記フィルタを検知できなかったと確定して、かつ前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達した時、前記ステッピングモータの逆方向回転回数を更新して、続いて、更新後の逆方向回転回数が第二既定閾値以下である場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御することで、前記ブラシにより前記フィルタを回送するステップを引き続き実行することにより、フィルタの巻き速度が比較的遅い場合に、ステッピングモータを逆方向に回転するように複数回制御することで、フィルタを初期位置に戻して、フィルタとブラシとの間の歯の食い違い又は位置復帰しない状況を避けることが可能で、後続のフィルタの洗浄を容易にして、フィルタ洗浄の効率をさらに向上させる。
【0071】
第一実施例に基づいて、本願のフィルタ制御方法の第五実施例を提案する。本実施例において、エアコンにはさらに前記フィルタを検知するための検知モジュールが設置され、回転を停止するように前記ラバーストリップを制御して、かつ前記回送回数をリセットするステップの後に、前記フィルタ制御方法はさらに、
前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、かつ前記ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか否かをリアルタイムに確定するステップS240と、
前記検知モジュールが現在前記フィルタを検知したと確定した場合、前記第三既定角度に基づいて前記ステッピングモータの回転を制御するステップS250と、
前記ステッピングモータの回転角度が第三既定角度に達した時、前記ステッピングモータを運転停止するように制御するステップS260とを含む。
【0072】
本実施例において、ラバーストリップ40が回転を停止した時に、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、かつ前記ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、前記検知モジュール20が前記フィルタ10を検知したか否かをリアルタイムに確定し、前記検知モジュール20が現在前記フィルタ10を検知したと確定した場合、前記第三既定角度に基づいて前記ステッピングモータの回転を制御し、その後このステッピングモータを停止して、フィルタ10とブラシ30との間の歯の食い違い又は位置復帰しない状況を避けて、フィルタ10が初期位置に戻るのを保証して、後続のフィルタ10の洗浄を容易にして、フィルタ10の洗浄の効率をさらに向上させる。
【0073】
さらに、一実施例において、このフィルタ制御方法はさらに、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御した後に起動/停止命令を受けた場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御する時、前記起動/停止命令に対応する操作を実行するステップを含む。
【0074】
本実施例が提案するフィルタ制御方法によれば、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、かつ前記ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか否かをリアルタイムに確定し、続いて前記検知モジュールが現在前記フィルタを検知したと確定できた時、前記第三既定角度に基づいて前記ステッピングモータの回転を制御し、その後前記ステッピングモータの回転角度が第三既定角度に達した時、前記ステッピングモータを運転停止するように制御することで、フィルタの掃除を完了した時にフィルタが初期位置に戻るのを保証して、フィルタとブラシとの間の歯の食い違いで位置復帰しにくい或いは位置復帰しない状況を避けて、後続のフィルタの洗浄を容易にして、フィルタの洗浄の効率をさらに向上させることが可能である。
【0075】
第五実施例に基づいて、本願のフィルタ制御方法の第六実施例を提案する。本実施例において、ステップS240の後に、このフィルタ制御方法はさらに、
前記検知モジュールが現在前記フィルタを検知できなかったと確定して、かつ前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達した場合、前記フィルタの第一検知回数を更新するステップS270と、
更新後の第一検知回数が第三既定閾値より大きい場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御するステップS280と、
第二故障情報を出力して、かつ前記第一検知回数をリセットするステップS290とを含む。
【0076】
本実施例において、このステッピングモータが逆方向に回転する過程において、この検知モジュール20がフィルタ10を検知したか否かをリアルタイムに確定し、前記検知モジュール20が前記フィルタ10を検知できなかったと確定して、かつ前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達した場合、即ちステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達した時に検知モジュール20がまだフィルタ10を検知できなかった場合、フィルタ10の第一検知回数を更新し、更新後の第一検知回数が第三既定閾値より大きい場合、現在このフィルタ10がブラシ30の回転に伴って運動していない、或いは運動量が非常に小さく、フィルタ10の詰まり、ブラシ30とフィルタ10との間の歯車噛み合い故障が存在する可能性があり、或いは、検知モジュール20に故障が生じてこの検知モジュール20の識別にエラーができたことになり、この場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ第二故障情報を出力して、且つ前記第一検知回数をリセットし、具体的に、エアコンのディスプレイにこの第二故障情報を表示させてもいいが、或いは、このエアコンが現在既にネットワークに接続されている場合、この第二故障情報を既定端末、例えば使用者の端末或いは修理員の端末に送信してもよい。
【0077】
この第二故障情報は検知モジュール故障情報、フィルタ故障情報及び前記ブラシと前記フィルタとの間の歯車噛み合い故障情報を含む。第三既定閾値は第一検知回数の初期値によって合理的に設定でき、例えば、第一検知回数の初期値が0である場合、この第三既定閾値は3に設定できる。
【0078】
さらに、一実施例において、ステップS270の後に、このフィルタ制御方法はさらに、更新後の第一検知回数が第三既定閾値以下である場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、かつ前記ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか否かをリアルタイムに確定するステップを引き続き実行するステップを含む。
【0079】
本実施例では、更新後の第一検知回数が第三既定閾値以下である場合、引き続きステップS240を実行することで、フィルタ10を再び回送して、複数の回送でブラシ30によりフィルタ10を駆動するのを試みる。
【0080】
さらに、もう一つの実施例において、このフィルタ制御方法はさらに、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御した後に起動/停止命令を受けた場合、第二故障情報を出力する時、前記起動/停止命令に対応する操作を実行するステップを含む。
【0081】
本実施例が提案するフィルタ制御方法によれば、前記検知モジュールが現在前記フィルタを検知できなかったと確定して、かつ前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達した時、前記フィルタの第一検知回数を更新して、続いて、更新後の第一検知回数が第三既定閾値より大きい場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、そして前記エアコン故障に対応する第二故障情報を出力して、かつ前記第一検知回数をリセットし、ステッピングモータを逆方向に回転するように複数回制御してもフィルタを検知できない場合、このエアコンに現在故障が存在すると確定して、さらに第二故障情報を出力できるので、保守者がこの第二故障情報によってこのエアコンに対してメンテナンスするのを容易にして、さらには使用者の体験を改善する。
【0082】
第一実施例に基づいて、本願のフィルタ制御方法の第七実施例を提案する。本実施例において、
ステップS300、エアコンの電源をオンにして運転させる或いはフィルタ掃除命令を検知した時、現在前記検知モジュールが前記フィルタを検知した場合、第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御して、ブラシにより前記フィルタを移送する。
【0083】
本実施例では、エアコンの電源をオンにして運転させる或いはフィルタ掃除命令を検知した場合、検知モジュール20の検知信号を通して、検知モジュール20がフィルタ10を検知したか否かを確定し、現在この検知モジュール20がこのフィルタ10を検知した場合、このフィルタ10が現在この検知モジュール20を押圧していると確定するが、フィルタ10が既に完全に位置復帰したとは保証できなく、かつ掃除機構が正常に運転できるか否かを保証できないため、第四既定角度に基づいてステッピングモータを正方向に回転するように制御し、ステッピングモータが正方向に第四既定角度回転することで、ブラシ30を同時に第四既定角度回転するように駆動して、ブラシ30によりこのフィルタ10を移送する。
【0084】
第四既定角度は第三既定角度より小さく、この第四既定角度は第三既定角度によって合理的に設定でき、例えば、この第三既定角度が200度である場合、この第四既定角度を180度などに設定できる。
【0085】
使用者はエアコンに対応するリモコン、或いはこのエアコンの管理APPをインストールした移動端末でこのフィルタ掃除命令を発信でき、即ち、この掃除命令はエアコンが受けたエアコンにより発信された或いは移動端末により発信された命令である。或いは、このエアコンの累計運転時間が既定時間間隔に達した時に、この掃除命令を自動的に発信して、かつ掃除が完了した後に、運転時間を改めて累計する。
【0086】
ステップS310、第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータの回転を制御する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか否かをリアルタイムに確定する。
【0087】
本実施例において、ステッピングモータの正方向回転の過程において、検知モジュール20の検知結果を通してこの検知モジュール20が前記フィルタ10を検知したか否かをリアルタイムに確定して、フィルタ10がブラシ30の回転に伴って移動するか否かを確定できる。
【0088】
具体的に、検知モジュール20が検知スイッチであるために、フィルタ10と検知モジュール20とが接触した時、この検知モジュール20はこのフィルタ10を検知できるので、ステッピングモータの正方向回転の過程において、ステッピングモータの正方向回転の角度が既定角度値に達した時に、前記検知モジュール20が前記フィルタ10を検知したか否かをリアルタイムに確定できる。この既定角度値は、掃除機構及び検知モジュール20がいずれも正常である場合、検知スイッチがフィルタ10に完全に押下されてからフィルタ10と完全に分離するまで、ステッピングモータが正方向に回転した角度である。
【0089】
ステップS320、前記検知モジュールが前記フィルタを検知しなかったと確定して、かつ前記ステッピングモータの回転角度が前記第四既定角度に達した時、前記第三既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、ブラシにより前記フィルタを回送する。
【0090】
本実施例では、第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御する過程において検知モジュール20がこのフィルタ10を検知しなかった場合、フィルタ10がブラシ30に伴って運動でき、現在掃除機構(ブラシ30を含む)及びフィルタ10のいずれにも故障が存在しないことになり、この場合、第三既定角度に基づいてステッピングモータを逆方向に回転するように制御することで、ブラシ30によりフィルタ10を回送し、即ち、ステッピングモータが逆方向に第三既定角度回転することで、ブラシ30を第三既定角度回転するように駆動して、かつブラシ30によりフィルタ10を駆動して、フィルタ10を初期位置に調節して、即ち、位置復帰させる。
【0091】
本実施例では、ステップS320の後に、ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、検知モジュールがこのフィルタ10を検知した場合、ステッピングモータの逆方向回転角度がこの第三既定角度に達した時、このステッピングモータを運転停止するように制御して、さらにはフィルタ10の位置復帰を実現する。ステッピングモータの逆方向回転角度がこの第三既定角度に達した時に検知モジュールがまだこのフィルタ10検知しなかった場合、第三既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御するステップを引き続き実行して、第三既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御するステップを実行した回数が既定値になると、このステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ故障注意情報を出力する。
【0092】
さらに、一実施例において、このフィルタ制御方法はさらに、第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御することで、ブラシにより前記フィルタを移送した後に、起動/停止命令を受けた場合、第三既定角度に基づいて、回転操作を完了するように前記ステッピングモータを制御した時、前記起動/停止命令に対応する操作を実行するステップを含む。
【0093】
本実施例が提案するフィルタ制御方法によれば、エアコンの電源をオンにして運転させる或いはフィルタ掃除命令を検知した時、現在前記検知モジュールが前記フィルタを検知したと確定した場合、第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御することで、ブラシにより前記フィルタを移送して、そして、第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータの回転を制御する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか否かをリアルタイムに確定して、そして前記検知モジュールが前記フィルタを検知できなかったと確定して、かつ前記ステッピングモータの回転角度が前記第四既定角度に達した時に、第三既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御することで、ブラシにより前記フィルタを回送し、フィルタに対する移送及び回送により、フィルタが完全に位置復帰する、即ち、フィルタが適切に取り付けられた初期位置にあるのを保証して、後続のフィルタの掃除効率を向上させる。
【0094】
第七実施例に基づいて、本願のフィルタ制御方法の第八実施例を提案する。本実施例において、ステップS310の後に、このフィルタ制御方法はさらに、
前記検知モジュールが前記フィルタを検知したと確定した時、前記フィルタに対応する第二検知回数を更新するステップS330と、
更新後の第二検知回数が第四既定閾値より大きい場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ第三故障情報を出力するステップS340とを含む。
【0095】
第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御する過程において、検知モジュール20がこのフィルタ10を検知した場合、フィルタ10の第二検知回数を更新し、例えば、現在の第二検知回数に一を足して、新しい第二検知回数として、かつこの第二検知回数が第四既定閾値より大きいか否かを判断し、更新後の第二検知回数が第四既定閾値より大きければ、即ちステップS300を実行した回数が第四既定閾値に達せば、ステッピングモータが正方向に回転する過程においてこの検知モジュール20が依然としてこのフィルタ10を検知し、現在このフィルタ10はブラシ30の回転に伴って運動していないか、或いは運動量が非常に少なく、即ち、ブラシ30によりフィルタ10の回転を駆動することが不可能で、或いは、検知モジュール20に故障が生じてこの検知モジュール20による識別にエラーを生じさせたことになり、この場合、第三故障情報を出力して、この第三故障情報は現在のエアコンの故障に対応する故障情報であり、具体的に、エアコンのディスプレイにこの第三故障情報を表示させるか、或いは、このエアコンが現在既にネットワークに接続されている場合、この第三故障情報を既定端末、例えば使用者の端末又は修理員の端末に送信することが可能である。
【0096】
具体的に、ステッピングモータの正方向回転の角度が既定角度に達した後に、検知モジュール20がこのフィルタ10を検知したと確定する。第四既定閾値は第二検知回数の初期値によって合理的に設定でき、例えば、第二検知回数の初期値が0である場合、この第四既定閾値は3に設定できる。
【0097】
第三故障情報は検知モジュール故障情報及びフィルタ故障情報を含む。
【0098】
さらに、一実施例において、ステップS330の後に、このフィルタ制御方法はさらに、更新後の第二検知回数が第四既定閾値以下である場合、第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御するステップを引き続き実行することを含む。
【0099】
本実施例では、更新後の第二検知回数が第四既定閾値以下である場合、ステップS300を続けることで、フィルタを再び移送して、複数の移送でブラシによりフィルタを駆動するのを試みる。
【0100】
さらに、もう一つの実施例において、このフィルタ制御方法はさらに以下のステップを含む。
前記エアコンの電源をオンにした、或いは第三故障情報を出力した時、前記第二検知回数をリセットする。
【0101】
本実施例では、エアコンの電源をオンにした時、或いは第三故障情報を出力した時、この第二検知回数をリセットし、即ち、この第二検知回数を対応する初期値に設定することができ、この初期値は任意の一つの定数とすることができる。例えば、この初期値が0である場合、この第二検知回数をリセットするとは、この第二検知回数を0に設定することを指す。他の実施例では、エアコンの電源をオンにしてから第二検知回数を更新するまでの任意の時点で第二検知回数をリセットすることも可能である。
【0102】
さらに、一実施例において、このフィルタ制御方法はさらに、第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御することで、ブラシにより前記フィルタを移送した後に、起動/停止命令を受けた場合、前記第二検知回数をリセットした後に、前記起動/停止命令に対応する操作を実行するステップを含む。
【0103】
本実施例が提案するフィルタ制御方法によれば、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したと確定した時に、前記フィルタの第二検知回数を更新して、続いて更新後の第二検知回数が第四既定閾値より大きい場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ第三故障情報を出力して、ステッピングモータを正方向に回転するように複数回制御してもフィルタを検知できる場合、このエアコンに現在故障が存在すると確定して、さらに第三故障情報を出力できるので、保守者がこの第三故障情報によってこのエアコンに対してメンテナンスするのを容易にして、さらには使用者の体験を改善する。
【0104】
第七実施例に基づいて、本願のフィルタ制御方法の第九実施例を提案する。本実施例において、フィルタ制御方法はさらに以下のステップを含む。
ステップS350、前記エアコンの電源をオンにした或いはフィルタ掃除命令を検知した時、前記検知モジュールが前記フィルタを検知しなかった場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御して、前記ブラシにより前記フィルタを回送する。
【0105】
本実施例では、エアコンの電源をオンにして運転させる或いはフィルタ掃除命令を検知した場合、検知モジュール20の検知信号を通して、検知モジュール20がフィルタ10を検知したか否かを確定し、現在この検知モジュール20がこのフィルタ10を検知できなかった場合、このフィルタ10が位置復帰していないことになり、さらにはステッピングモータを逆方向に回転するように制御し、ブラシ30の逆方向回転を駆動して、前記ブラシ30によりこのフィルタ10を回送する。
【0106】
ステップS360、前記ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか否かをリアルタイムに確定する。
【0107】
ステップS370、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したと確定した時、第五既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御する。
【0108】
ステップS380、前記ステッピングモータの逆方向回転角度が前記第五既定角度に達した時、前記ステッピングモータを運転停止するように制御する。
【0109】
本実施例では、このステッピングモータが逆方向に回転する過程において、この検知モジュール20がフィルタ10を検知したか否かをリアルタイムに確定して、前記検知モジュール20が前記フィルタ10を検知したと確定した場合、ブラシ30によりフィルタ10の回転を駆動でき、掃除機構及びフィルタ10に現在故障が存在しないと確定して、この時、第五既定角度に基づいてステッピングモータを逆方向に回転するように制御し、即ち、ステッピングモータを逆方向に第五既定角度回転させることで、ブラシ30を逆方向に第五既定角度回転させて、ブラシ30によりフィルタ10を位置復帰するように駆動する。このステッピングモータの逆方向回転角度が前記第五既定角度に達した場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、現在このフィルタ10は既に位置復帰した。
【0110】
第五既定角度は、既定角度により合理的に設定でき、既定角度値は、掃除機構及び検知モジュールがいずれも正常である場合、検知スイッチがフィルタ10に完全に押下されてからフィルタ10と完全に分離するまで、ステッピングモータが正方向に回転した角度であり、この第五既定角度はこの既定角度値より大きい。例えば、この第五既定角度は120度に設定できる。
【0111】
さらに、一実施例において、このフィルタ制御方法はさらに、第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御することで、ブラシにより前記フィルタを移送した後に、起動/停止命令を受けた場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御した後に、前記起動/停止命令に対応する操作を実行するステップを含む。
【0112】
本実施例が提案するフィルタ制御方法によれば、フィルタ掃除命令を検知した時、前記検知モジュールが前記フィルタを検知できなかった時、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御することで、前記ブラシにより前記フィルタを回送して、続いて前記ステッピングモータが逆方向に回転する過程において、前記検知モジュールが前記フィルタを検知したか否かをリアルタイムに確定して、そして前記検知モジュールが前記フィルタを検知したと確定した時、第五既定角度に基づいて前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御し、そして前記ステッピングモータの逆方向回転角度が前記第五既定角度に達した時に、前記ステッピングモータを運転停止するように制御することで、フィルタを回送することで掃除機構及びフィルタに故障が存在するか否かを確定でき、故障が存在しない即ち検知モジュール20が前記フィルタを検知した時、フィルタを引き続き回送してフィルタを位置復帰させて、さらにはフィルタの完全な位置復帰を保証して、後続のフィルタの掃除効率をさらに向上させる。
【0113】
第九実施例に基づいて、本願のフィルタ制御方法の第十実施例を提案する。本実施例において、ステップS360の後に、このフィルタ制御方法はさらに、
前記検知モジュールが前記フィルタを検知しなかったと確定して、かつ前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達した時、前記フィルタの第三検知回数を更新するステップS390と、
更新後の第三検知回数が第五既定閾値より大きい場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ第四故障情報を出力するステップS400とを含む。
【0114】
本実施例において、このステッピングモータが逆方向に回転する過程において、この検知モジュール20がフィルタ10を検知したか否かをリアルタイムに確定し、前記検知モジュール20が前記フィルタ10を検知しなかったと確定して、かつ前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達した場合、即ちステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達した時に検知モジュール20がまだフィルタ10を検知できなかった場合、フィルタ10の第三検知回数を更新し、更新後の第三検知回数が第五既定閾値より大きい場合、現在このフィルタ10がブラシ30の回転に伴って運動していない、或いは運動量が非常に小さく、フィルタ10の詰まり、ブラシ30とフィルタ10との間の歯車噛み合い故障が存在する可能性があり、或いは、検知モジュール20に故障が生じてこの検知モジュール20の識別にエラーができたことになり、この場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、かつ第四故障情報を出力する。具体的に、エアコンのディスプレイにこの第四故障情報を表示させてもいいが、或いは、このエアコンが現在既にネットワークに接続されている場合、この第四故障情報を既定端末、例えば使用者の端末或いは修理員の端末に送信してもよい。
【0115】
この第四故障情報は検知モジュール故障情報、フィルタ故障情報及び前記ブラシと前記フィルタとの間の歯車噛み合い故障情報を含む。第五既定閾値は第三検知回数の初期値によって合理的に設定でき、例えば、第三検知回数の初期値が0である場合、この第五既定閾値は3に設定できる。
【0116】
さらに、一実施例において、ステップS390の後に、このフィルタ制御方法はさらに、更新後の第三検知回数が第五既定閾値以下である場合、前記ステッピングモータを逆方向に回転するように制御することで、前記ブラシにより前記フィルタを回送するステップを引き続き実行することを含む。
【0117】
本実施例では、更新後の第三検知回数が第五既定閾値以下である場合、引き続きステップS380を実行することで、フィルタ10を再び回送して、複数の回送でブラシ30によりフィルタ10を駆動するのを試みる。
【0118】
さらに、もう一つの実施例では、このフィルタ制御方法はさらに、前記エアコンの電源をオンにした、或いは第四故障情報を出力した時、前記第三検知回数をリセットすることを含む。
【0119】
本実施例では、エアコンの電源をオンにした時、或いは第四故障情報を出力した時、この第三検知回数をリセットし、即ち、この第三検知回数を対応する初期値に設定することができ、この初期値は任意の一つの定数とすることができる。例えば、この初期値が0である場合、この第三検知回数をリセットするとは、この第三検知回数を0に設定することを指す。他の実施例では、エアコンの電源をオンにしてから第二検知回数を更新するまでの任意の時点で第三検知回数をリセットすることも可能である。
【0120】
さらに、もう一つの実施例において、このフィルタ制御方法はさらに、第四既定角度に基づいて前記ステッピングモータを正方向に回転するように制御することで、ブラシにより前記フィルタを移送した後に、起動/停止命令を受けた場合、第四故障情報を出力した後に、前記起動/停止命令に対応する操作を実行するステップを含む。
【0121】
本実施例が提案するフィルタ制御方法によれば、前記検知モジュールが現在前記フィルタを検知しなかったと確定して、かつ前記ステッピングモータの逆方向回転角度が最大回送角度に達した時、前記フィルタの第三検知回数を更新して、続いて、更新後の第三検知回数が第五既定閾値より大きい場合、前記ステッピングモータを運転停止するように制御して、そして第四故障情報を出力して、ステッピングモータを逆方向に回転するように複数回制御してもフィルタを検知できない場合、このエアコンに現在故障が存在すると確定して、さらに第四故障情報を出力できるので、保守者がこの第四故障情報によってこのエアコンに対してメンテナンスするのを容易にして、さらには使用者の体験を改善する。
【0122】
ところで、本願の実施例はさらにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提案する。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にはコンピュータ読み取り可能な命令が記憶されており、前記コンピュータ読み取り可能な命令がプロセッサーにより実行された時は本願の各実施例におけるフィルタ制御方法のステップを実現する。
【0123】
当業者にとって、本願の実施例は方法、システム、或いはコンピュータプログラム製品として提供できることは、理解できるであろう。このため、本願は全ハードウェア実施例、全ソフトウェア実施例、又はソフトウェアとハードウェアの側面を組み合わせた実施例の形式を採用できる。また、本願は、コンピュータ使用可能なプログラムコードが含まれている一つ又は複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリー、CD-ROM、光メモリーなどを含むが、それらに限定されない)上で実施されるコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。
【0124】
本願は、本願の実施例による方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品の流れ図及び/又はブロック図を参照して説明されたのである。コンピュータプログラム命令により、流れ図及び/又はブロック図中の各流れ及び/又はブロック、及び流れ図及び/又はブロック図中の流れ及び/又はブロックの組み合わせを実現できることは、理解しておく必要がある。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込み式プロセッサー或いは他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサーに提供して一つの機器を生成して、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサーによって実行された命令が流れ図の一つの流れ又は複数の流れ及び/又はブロック図の一つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するための装置を生成させる。
【0125】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器を、特定の方式で作動するようにブートさせることが可能なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよく、これにより、このコンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されている命令により命令装置を含む製造品を生成させて、この命令装置は流れ図の一つの流れ又は複数の流れ及び/又はブロック図の一つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現する。
【0126】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理機器にロードされて、コンピュータ又は他のプログラム可能な機器上で一連の操作ステップを実行してコンピュータによって実現する処理を生成させて、コンピュータ又は他のプログラム可能な機器上で実行された命令で、流れ図の一つの流れ又は複数の流れ及び/又はブロック図の一つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0127】
クレームでは、カッコの間に括られたいずれの符号もクレームに対する制限とは捉えるべきでないことは、注意しておく必要がある。単語「含む」は、クレームに列挙されていない部品或いはステップを排除しない。部品の前にある単語「一」または「一つ」は複数のそのような部品の存在を排除するわけではない。本願はいくつかの異なる部品を有するハードウェアそして適切にプログラミングされたコンピュータにより実現できる。いくつかの装置を列挙したユニットクレームにおいて、これらの装置の中のいくつかは同じハードウェアにより具体的に実現できる。単語第一、第二及び第三などの使用はいかなる順番も表さない。これらの単語を名称として解釈できる。
【0128】
本願の好適な実施例を説明したが、当業者が基本的な創造的構想を心得ると、これらの実施例に対して他の変更と修正を行うことができる。このため、添付の特許請求の範囲は、好適な実施例及び本願の範囲に入る全ての変更と修正を含むように解釈されると意図されている。
【0129】
当業者により、本願の精神と範囲を逸脱することなく、本願に対して各種の修正と変形を行うことができることは、明らかである。こうして、本願のこれらの修正と変形が本願の特許請求の範囲及びその同等の技術の範囲内に入れば、本願もこれらの修正と変形を含むように意図されている。
【符号の説明】
【0130】
10 フィルタ
20 検知モジュール
30 ブラシ
40 ラバーストリップ
図1
図2
図3(a)】
図3(b)】
図3(c)】