(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-26
(45)【発行日】2022-09-05
(54)【発明の名称】作業機
(51)【国際特許分類】
B60Q 1/24 20060101AFI20220829BHJP
E02F 9/00 20060101ALI20220829BHJP
【FI】
B60Q1/24 C
B60Q1/24 D
E02F9/00 Z
(21)【出願番号】P 2018031023
(22)【出願日】2018-02-23
【審査請求日】2020-06-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】100120341
【氏名又は名称】安田 幹雄
(72)【発明者】
【氏名】佐井 拓真
(72)【発明者】
【氏名】松本 厚
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-112967(JP,A)
【文献】国際公開第96/022195(WO,A1)
【文献】特開2007-090909(JP,A)
【文献】特開2004-116346(JP,A)
【文献】特開昭62-157837(JP,A)
【文献】実開昭63-102540(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60Q 1/24
E02F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転席を有する機体と、
前記機体に搭載された原動機と、
前記機体に揺動可能に支持された作業装置と、
前記作業装置に備えられ
た作業灯と、
始動キーが挿入される差し込み口を備え、前記始動キーを用いて行われる前記原動機の駆動指示及び停止指示を受け付けるイグニッションスイッチと、
前記イグニッションスイッチからの前記始動キーの抜脱を検出するキー検出装置と、
前記キー検出装置が前記始動キーの抜脱を検出した場合に、前記作業灯に関する所定の制御を実行開始する制御装置と、を備え
た作業機であって、
前記作業灯は、前記作業機の周囲を照明し、
前記制御装置は、前記作業灯を点灯させている状態で前記キー検出装置が前記始動キーの抜脱を検出した場合、所定の設定消灯時間が経過するまでは前記作業灯を点灯状態で維持し、前記設定消灯時間が経過したときに前記作業灯を消灯させる作業機。
【請求項2】
前記制御装置は、前記始動キーが前記イグニッションスイッチに挿入されている状態で且つ前記作業灯が点灯している状態から、前記キー検出装置が前記始動キーの抜脱を検出した場合、前記作業灯の点灯を所定時間継続する請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
前記制御装置は、前記始動キーが前記イグニッションスイッチに挿入されている状態で且つ作業灯が消灯している状態から前記キー検出装置が前記始動キーの抜脱を検出した場合、前記作業灯の点灯を開始する請求項1に記載の作業機。
【請求項4】
前記作業装置は、前記機体に対して上下揺動可能に支持されたブームと、前記ブームに上下揺動可能に支持されたアームと、前記アームに支持されたバケットとを備え、
前記作業灯は、前記ブーム又は前記アームに備えられている請求項1~3のいずれか1項に記載の作業機。
【請求項5】
原動機と、
作動具と、
始動キーが挿入される差し込み口を備え、前記始動キーを用いて行われる前記原動機の駆動指示及び停止指示を受け付けるイグニッションスイッチと、
前記イグニッションスイッチからの前記始動キーの抜脱を検出するキー検出装置と、
前記キー検出装置が前記始動キーの抜脱を検出した場合に、前記作動具に関する所定の制御を実行開始する制御装置と、を備えた作業機であって、
前記作動具は、前記作業機の周囲または内部を照明する照明灯であり、
前記制御装置は、
前記照明灯を点灯させている状態で前記イグニッションスイッチが前記原動機の停止指示を受け付けた場合であって、前記停止指示を受け付けてから所定の第1設定時間が経過するまでに前記キー検出装置によって前記始動キーの抜脱が検出されない場合には、前記停止指示を受け付けてから前記第1設定時間が経過するまで前記照明灯を点灯状態に維持し、前記第1設定時間が経過したときに前記照明灯を消灯させ、
前記照明灯を点灯させている状態で前記イグニッションスイッチが前記原動機の停止指示を受け付けた後、前記第1設定時間が経過する前に前記キー検出装置が前記始動キーの抜脱を検出した場合には、抜脱を検出してから所定の第2設定時間が経過するまでは前記照明灯を点灯状態に維持し、前記第2設定時間が経過したときに前記照明灯を消灯させる作業機。
【請求項6】
原動機と、
作動具と、
始動キーが挿入される差し込み口を備え、前記始動キーを用いて行われる前記原動機の駆動指示及び停止指示を受け付けるイグニッションスイッチと、
前記イグニッションスイッチからの前記始動キーの抜脱を検出するキー検出装置と、
前記キー検出装置が前記始動キーの抜脱を検出した場合に、前記作動具に関する所定の制御を実行開始する制御装置と、を備えた作業機であって、
前記作動具は、前記作業機の周囲または内部を照明する照明灯であり、
前記作業機は、
作業機を駆動するアクチュエータと、
前記アクチュエータを駆動可能状態と駆動不能状態とに切り換えるロック操作部材とを備え、
前記制御装置は、前記照明灯を点灯させている状態で前記キー検出装置が前記始動キーの抜脱を検出し、且つ前記アクチュエータが駆動不能状態である場合、抜脱を検出してから所定時間が経過するまでは前記照明灯を点灯状態に維持し、前記所定時間が経過したときに前記照明灯を消灯させる作業機。
【請求項7】
前記制御装置は、
前記照明灯を点灯させている状態で前記イグニッションスイッチが前記原動機の停止指示を受け付けた場合、前記停止指示を受け付けてから所定の第1設定時間が経過するまでに前記キー検出装置によって前記始動キーの抜脱が検出され且つ前記アクチュエータが駆動不能状態である場合を除き、前記停止指示を受け付けてから前記第1設定時間が経過するまで前記照明灯を点灯状態に維持し、前記第1設定時間が経過したときに前記照明灯を消灯させ、
前記照明灯を点灯させている状態で前記イグニッションスイッチが前記原動機の停止指示を受け付けた後、前記停止指示を受け付けてから所定の第1設定時間が経過するまでに前記キー検出装置によって前記始動キーの抜脱が検出され且つ前記アクチュエータが駆動不能状態である場合には、抜脱を検出してから所定の第3設定時間が経過するまでは前記照明灯を点灯状態に維持し、前記第3設定時間が経過したときに前記照明灯を消灯させる請求項6に記載の作業機。
【請求項8】
前記キー検出装置は、前記始動キーと前記イグニッションスイッチとの間の通信状態に
応じて前記始動キーの抜脱を検出する請求項1~7のいずれかに記載の作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、前照灯や作業灯を備えた作業機として特許文献1の作業機が知られている。特許文献1の作業機では、夜間等の暗いときに作業者が作業機から降車する際に足元灯を装備していなくても周囲を照らすことができるように、スタータスイッチをONからOFFに切り換えた後も所定の時間が経過するまでは作業灯を点灯状態で維持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の作業機では、スタータスイッチをONからOFFに切り換えた時点で作業者が降車を開始することを前提として作業灯の消灯タイミングが設定されている。しかしながら、実作業においては、スタータスイッチをONからOFFに切り換えた後もすぐに作業者が降車しない場合があり、作業灯の消灯タイミングが作業者の行動に必ずしも適していない場合があった。
【0005】
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、作業灯等の作動具の作動のタイミングを作業者の行動に適したタイミングに設定することができる作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明の一態様に係る作業機は、運転席を有する機体と、前記機体に搭載された原動機と、前記機体に揺動可能に支持された作業装置と、前記作業装置に備えられた作業灯と、始動キーが挿入される差し込み口を備え、前記始動キーを用いて行われる前記原動機の駆動指示及び停止指示を受け付けるイグニッションスイッチと、前記イグニッションスイッチからの前記始動キーの抜脱を検出するキー検出装置と、前記キー検出装置が前記始動キーの抜脱を検出した場合に、前記作業灯に関する所定の制御を実行開始する制御装置と、を備えた作業機であって、前記作業灯は、前記作業機の周囲を照明し、前記制御装置は、前記作業灯を点灯させている状態で前記キー検出装置が前記始動キーの抜脱を検出した場合、所定の設定消灯時間が経過するまでは前記作業灯を点灯状態で維持し、前記設定消灯時間が経過したときに前記作業灯を消灯させる。
【発明の効果】
【0007】
上記の構成によれば、始動キーの抜脱を検出したタイミングに応じて作動具に関する所定の制御を実行開始するので、作業者の行動に適したタイミングで作動具を動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】第1変形例における作業灯の点灯フローを示す図である。
【
図4】第2変形例における作業灯の点灯フローを示す図である。
【
図5】第3変形例における作業灯の点灯フローを示す図である。
【
図6】第4変形例における作業灯の点灯フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図7に示すように、作業機1は、下部の走行装置2と、上部の機体3とを備えている。尚、
図7では、作業機の一例としてバックホーを示しているが、本発明を適用可能な作業機はバックホーに限定されず、例えば、ホイールローダ、スキッドステアローダ、コンパクトトラックローダ、トラクタ等であってもよい。尚、作業機の運転席に着座した運転者の前側(
図7の左側)を前方、運転者の後側(
図7の右側)を後方、運転者の左側(
図7の手前側)を左方、運転者の右側(
図7の奥側)を右方として説明する。
【0010】
走行装置2は、ゴム製覆帯を有する左右一対の走行体4を備えている。走行装置2は、走行体4を走行モータで駆動するようにしたクローラ式走行装置が採用されている。走行装置2の前部にはドーザ5が設けられている。
機体3は、旋回台12と、作業装置(掘削装置)13とを有している。旋回台12は、走行装置2上に、旋回装置11を介して上下方向の軸芯回りに旋回自在に支持されている。作業装置13は、旋回台12の前部に設けられている。旋回台12には、原動機8,ラジエータ,運転席9,燃料タンク,作動油タンク等が搭載されている。また、旋回台12には、運転席9を囲むキャビン14が搭載されている。原動機8は、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、電動モータ等である。この実施形態では、原動機8はディーゼルエンジンである。なお、原動機8は、エンジン(ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン)と電動モータとの両方を有するハイブリッドであってもよい。
【0011】
作業装置13は、スイングブラケット17と、ブーム18と、アーム19と、バケット20とを有している。スイングブラケット17は、旋回台12の前部に設けられた支持ブラケット16に揺動自在に支持されている。また、スイングブラケット17は、旋回台12内に備えられたスイングシリンダに連結している。ブーム18は、スイングブラケット17に上下揺動自在に支持されている。このブーム18は、当該ブーム18とスイングブラケット17との間に介装されたブームシリンダ22の伸縮によって揺動する。アーム19は、ブーム18に上下揺動自在に支持されている。このアーム19は、当該アーム19とブーム18との間に介装されたアームシリンダ23の伸縮によって揺動する。バケット20は、アーム19に支持されている。このバケット20は、当該バケット20とアーム19との間に介装されたバケットシリンダ21の伸縮によって揺動する。
【0012】
アーム19の先端部には、バケット20の代わりにグラップル,サム,ブレーカ,ブラッシュカッタ,チルトバケット,ロータリーグラーブル等のアタッチメントが装着可能となっている。説明の便宜上、バケット20の代わりに装着するグラップル,サム,ブレーカ,ブラッシュカッタ,チルトバケット,ロータリーグラーブル等のことを補助アタッチメントという。アーム19の先端部には、補助アタッチメントを動作させるためのアクチューエータに、作動油を供給する作動油供給部(図示省略)が設けられている。
【0013】
図1は、作業機1の制御ブロックの概略図を示している。
図1に示すように、作業機1は、制御装置50を備えている。制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路(電気・電子回路)と制御プログラム等を記憶する記憶媒体とを含んでいて、演算回路が制御プログラムを実行することで作業機1の各部の動作を制御する。
制御装置50には、運転席9の側方に設けられたロック操作部材25と、ロック操作部材25の操作によって切り換え可能なアンロード弁26とが接続されている。ロック操作部材25を一方向に操作した場合(運転席9と操縦台との間の通路を開放する方向に操作した場合)、制御装置50は、アンロード弁26を供給位置26Bから遮断位置26Aに切り換えることで、バケットシリンダ21、ブームシリンダ22、アームシリンダ23等の油圧アクチュエータ(アクチュエータ)27への作動油の供給を停止する。一方、ロック操作部材25を他方向に操作した場合(運転席9と操縦台との間の通路を遮断する方向に操作した場合)、制御装置50は、アンロード弁26を遮断位置26Aから供給位置26Bに切り換えることで、油圧アクチュエータ27への作動油の供給を行う。即ち、ロック操作部材25は、油圧アクチュエータ27に作動油を供給する供給位置25Aと作動油を供給しない遮断位置25Bとに揺動自在であって、当該ロック操作部材25を揺動することにより、油圧アクチュエータ27への作動油を遮断又は供給に切り換えることができる。即ち、ロック操作部材25は、油圧アクチュエータ27を駆動可能状態と駆動不能状態とに切り換えることができる。
【0014】
また、制御装置50には、運転席9の近傍に設けられた操縦装置28と、操縦装置28の操縦によって操作される制御弁29とが接続されている。操縦装置28を中立位置から一方に操作した場合、制御装置50は、一方に対応した制御弁29を第1位置29Aに切り換えることで、油圧アクチュエータ27への作動油の供給を行う。また、操縦装置28を中立位置から一方とは反対の他方に操作した場合、制御装置50は、他方に対応した制御弁29を第2位置29Bに切り換えることで、油圧アクチュエータ27への作動油の供給を行う。つまり、油圧制御では、操縦装置28の操作に応じて、制御弁29を一方又は他方に切り換えることで、油圧アクチュエータ27に対する作動油の供給方向を変えて、当該油圧アクチュエータ27を作動させる。
【0015】
図1に示すように、制御装置50には、イグニッションスイッチ60が接続されている。イグニッションスイッチ60は、原動機8の駆動指示及び停止指示のいずれかを受け付けるものであって、キーシリンダ61を有している。キーシリンダ61には、原動機8の始動の指令を行う始動キー(イグニッションキー)62を差し込む差し込み口61Aが形成されている。キーシリンダ61の差し込み口61Aに始動キー62を差し込んで当該始動キー62を回転させることにより、キーシリンダ61は複数の位置に切り換えることができる。具体的には、キーシリンダ61は、OFF位置、ON位置、スタート位置に切換可能である。キーシリンダ61がOFF位置(原動機8の停止指示を受け付ける位置)である場合は、イグニッションスイッチ60はOFFであって、制御装置50は原動機8を駆動停止状態にする。キーシリンダ61がON位置(原動機8の駆動指示を受け付ける位置)である場合、イグニッションスイッチ60はOFFであり、原動機8を駆動停止状態であるが、作業機1に設けられた様々な電装品にバッテリー等の電力供給部の電力が供給される。キーシリンダ61がスタート位置に切り替えられると、イグニッションスイッチ60はONになり、制御装置50は、スタータ63を作動させ、原動機8の駆動を開始させる。
【0016】
作業機1は、盗難防止装置70を備えている。盗難防止装置70は、イモビライザであって、記憶部71と、受信部72と、認証部73、送信部74とを有している。記憶部71及び送信部74は、始動キー62に設けられている。具体的には、記憶部71及び送信部74は、始動キー62に内蔵されたトランスポンダICチップ等のICチップに設けられている。記憶部71は、予め定められたIDコード等の認証情報(第1認証情報)を記憶している。送信部74は、トランスポンダICチップに内蔵されたコイル等から構成されていて、電磁誘導等によって第1認証情報を作業機1側(キーシリンダ61側)に送信する。
【0017】
受信部72は、キーシリンダ61に設けられたコイル等で構成されていて、始動キー62をイグニッションスイッチ60(キーシリンダ61の差し込み口61A)に差し込んだ場合に、電磁誘導等によって送信部74が送信した第1認証情報を受信する。認証部73は、始動キー62から送信された第1認証情報と、予め作業機1側に記憶された認証情報(第2認証情報)とを照合する。具体的には、認証部73は、制御装置50に設けられていて、キーシリンダ61がスタート位置に切り換えられた場合に、当該制御装置50に記憶された第2認証情報と、受信部72が受信した第1認証情報とを照合し、イグニッションスイッチ60に差し込まれた始動キー62が正当な始動キーであるか否かの認証処理を実行する。認証部73は、例えば、第1認証情報と第2認証情報とが一致することで認証が成立すると、原動機8の駆動を許可し、スタータ63を作動させ、原動機8を駆動する。一方、認証部73は、第1認証情報と第2認証情報とが一致しない認証不成立の場合、原動機8の駆動を不許可とし、スタータ63を作動させず、原動機8は駆動されない。
【0018】
さて、作業機1は、点灯状態と消灯状態とに切り換え可能な作業灯(作動具)75を備えている。本実施形態では、作業灯75は、ブーム18に備えられており、作業機1の周囲を照らすことができる。ただし、作業灯75の設置位置はこれに限らず、例えば、アーム19に備えられていてもよく、キャビン14に備えられていてもよい。また、制御装置50には、作業灯75を手動操作により点灯状態と消灯状態とに切り換えるための作動スイッチ76が接続されている。また、本実施形態では、後述するように、イグニッションスイッチ60(キーシリンダ61)から始動キー62が抜かれたことを契機に制御装置50が作業灯75の消灯タイミングを制御する。
【0019】
制御装置50は、イグニッションスイッチ60(キーシリンダ61)から始動キー62が抜かれたことを検出するキー検出部(キー検出装置)51と、作業灯75の点灯状態を制御する点灯制御部52とを備えている。キー検出部51は、盗難防止装置70の機能を用いてイグニッションスイッチ60から始動キー62が抜かれたことを検出する。具体的には、始動キー62をイグニッションスイッチ60(キーシリンダ61)に近づけると(あるいはキーシリンダ61に差し込むと)、受信部72と送信部74との間で発生する磁界によって、受信部72が第1認証情報を受信する。これにより、キー検出部51は、イグニッションスイッチ60(キーシリンダ61)に始動キー62が差し込まれたことを検出することができる。また、イグニッションスイッチ60(キーシリンダ61)に差し込まれた始動キー62を抜くと、第1認証情報を受信部72が受信できなくなる。これにより、キー検出部51は、イグニッションスイッチ60(キーシリンダ61)から始動キー62が抜かれたことを検出することができる。
【0020】
なお、キー検出部51がイグニッションスイッチ60から始動キー62が抜かれたことを検出する方法は上述した方法に限られるものではない。例えば、始動キー62が抜かれたことを、イグニッションスイッチ60(キーシリンダ61)を撮像する撮像装置の撮像結果に応じて検出してもよく、始動キー62が抜かれることを機械的に検出する検出スイッチをキーシリンダ61に設けてもよい。
【0021】
点灯制御部52は、始動キー62が挿入状態で作業灯75が作動している状態(点灯している状態)から抜脱に変化した場合、作業灯75の点灯を所定時間継続する。例えば、点灯制御部52は、始動キー62が抜かれた時点で消灯時間のカウントダウンを行ったり、設定消灯時間の延長を行う。或いは、制御装置50は、始動キー62が挿入状態で作業灯75の作動が停止している状態(作業灯75が消灯している状態)から抜脱状態になった場合、作業灯75の作動を開始する(作業灯75を点灯する)。例えば、始動キー62が挿入状態において制御装置50が作業灯75を消灯している場合、当該制御装置50は、始動キー62が抜かれた時点で作業灯75を点灯する。
【0022】
図2は、作業灯75の消灯制御フローを示している。
図2に示すように、イグニッションスイッチ60がOFFの状態になると(S1)、点灯制御部52は、作動スイッチ76がON又はOFFのいずれの状態であるかを判断する(S2)。作動スイッチ76がONであり、作動スイッチ76によって作業灯75の点灯が指示されている場合(S2、ON)は、点灯制御部52は、作業灯75に接続されたリレー77のONを継続することで作業灯75の点灯を続ける(S3)。一方、作動スイッチ76がOFFである場合(S2、OFF)は、点灯制御部52は、作業灯75に接続されたリレー77をOFFしたまま(作業灯75を消灯させたまま)、処理を終了する。
【0023】
また、S3において作業灯75の点灯を継続した場合、点灯制御部52は、始動キー62の抜脱動作が行われたか否かを判断する(S4)。そして、点灯制御部51は、始動キー62の抜脱動作が行われていないと判断した場合、S3に戻って作業灯75の点灯を続ける。つまり、イグニッションスイッチ60がOFFであり原動機8の駆動を停止させる状態(S1)で且つ作動スイッチ76がONで作業灯75を作動させる状態(S2、ON)において、始動キー62がキーシリンダ61に挿入されている挿入状態では制御装置50は作業灯75の点灯を続ける。
【0024】
一方、キー検出部51は、S4において始動キー62の抜脱動作が行われたと判断した場合、予め定められた消灯時間(設定消灯時間)のカウントダウンを開始する(S5)。その後、点灯制御部52は、設定消灯時間のカウントダウンが終了したか否か、即ち、設定消灯時間が経過したか否かを判断する(S6)。そして、設定消灯時間のカウントダウンが終了していない場合(S6、No)は、点灯制御部52は、作業灯75を点灯状態に保ったまま設定消灯時間のカウントダウンを継続する。また、設定消灯時間のカウントダウンが終了した場合(S6、Yes)は、点灯制御部52は、リレー77をOFFして作業灯75を消灯させ(S7)、消灯制御フローを終了する。したがって、作業灯75の作動スイッチ76をON状態にしたまま作業者が始動キー62を抜くと、作業灯75は設定消灯時間が経過するまで点灯し、設定消灯時間が経過すると消灯する。
<第1変形例>
図3は、作業灯75の消灯制御フローの第1変形例を示している。
図3では、S1~S3、S5~S7の処理は、
図2と同様である。第1変形例では、始動キー62が抜かれた場合に設定消灯時間の延長を行う。
【0025】
図3に示すように、イグニッションスイッチ60がOFFの状態になり(S1)、且つ、作動スイッチ76がONである場合(S2、ON)に、点灯制御部52は、作業灯75を点灯状態で維持するとともに(S3)、消灯時間(設定消灯時間)のカウントダウンを行う(S5)。
その後、点灯制御部52は、設定消灯時間のカウントダウンが終了したか否か、即ち、設定消灯時間が経過したか否かを判断する(S6)。そして、設定消灯時間のカウントダウンが終了したと判断した場合(S6、Yes)は、点灯制御部52は作業灯75を消灯させ(S7)、消灯制御フローを終了する。
【0026】
一方、S6においてカウントダウンが終了していないと判断した場合、点灯制御部52は、設定消灯時間の延長が既に行われたか否かを判断する(S11)。そして、点灯制御部52は、所定作動時間の延長を行っている場合(S11、Yes)、S3の処理に戻る。一方、点灯制御部52は、所定作動時間の延長を行っていない場合(S11、No)、始動キー62の抜脱動作が行われたか否かを判断する(S12)。
【0027】
そして、点灯制御部52は、始動キー62の抜脱動作が行われていないと判断した場合(挿入状態である場合、S12、No)は、処理をS3に戻す。
一方、点灯制御部52は、始動キー62の抜脱動作が行われたと判断した場合(S12、Yes)は、設定消灯時間を延長し(S13)、S3の処理に戻る。このように、変形例1では、作業者が始動キー62を抜くと、作業灯75の点灯時間が延長される。
【0028】
つまり、第1変形例において、点灯制御部52は、作業灯75を点灯させている状態(S2、ON)でイグニッションスイッチ60が原動機8の停止指示を受け付けた場合(S1)であって、停止指示を受け付けて(S1)から所定の第1設定時間が経過するまで(設定消灯時間のカウントダウンが終了するまで(S6、Yes))始動キー62の抜脱が検出されない場合(S12、No)には、停止指示を受け付けて(S1)から第1設定時間が経過するまで、作業灯75を点灯状態に維持し(S3)、第1設定時間が経過したときに作業灯75を消灯させる(S7)。
【0029】
また、第1変形例において、点灯制御部52は、作業灯75を点灯させている状態(S2、ON)でイグニッションスイッチ60が原動機8の停止指示を受け付けた(S1)後、第1設定時間が経過する前(S6、Yesになる前)にキー検出装置が始動キー62の抜脱を検出した場合(S12、Yes)には、抜脱を検出してから所定の第2設定時間(S13で設定した設定消灯時間を延長した時間)が経過するまでは、作業灯75を点灯状態に維持し(S3)、第2設定時間が経過したときに(設定消灯時間の延長S13の経過後のS6、Yes)、作業灯75を消灯させる(S7)。
<第2変形例>
図4は、作業灯75の消灯制御フローの第2変形例を示している。上述した実施形態では、始動キー62が抜脱状態であるか否かに基づいて、作業灯75を制御していたが、第2変形例では、始動キー62が抜脱状態であるか否かに加え、ロック操作部材25の状態に基づいて、作業灯75を制御する。
図4では、S3の処理の後にS20の処理を行うこと以外は、
図2と同様である。
【0030】
図4に示すように、上述した実施形態と同様に、イグニッションスイッチ60がOFFの状態になり(S1)、且つ、作動スイッチ76がONである場合(S2、ON)、点灯制御部52は、作業灯75の点灯を継続する(S3)。
次に、点灯制御部52は、ロック操作部材25が遮断位置25Bであるか否かを判断する(S20)。そして、点灯制御部52は、ロック操作部材25が遮断位置25Bでない場合(S20、No)は、S3に戻って作業灯75の点灯を継続させる。つまり、点灯制御部52は、イグニッションスイッチがOFFにされた場合であっても、ロック操作部材25が遮断位置25Bでない場合には、作業灯75の点灯を継続させる。
【0031】
一方、点灯制御部52は、S20においてロック操作部材25が遮断位置25Bであると判断した場合(S20、Yes)、始動キー62の抜脱動作が行われたか否かを判断する(S4)。そして、点灯制御部52は、始動キー62の抜脱動作が行われていないと判断した場合(S4、No)、S3に戻って作業灯75の点灯を継続させる。
一方、点灯制御部52は、始動キー62の抜脱動作が行われたと判断した場合(S4、Yes)、予め定められた設定消灯時間のカウントダウンを開始する(S5)。
【0032】
そして、点灯制御部52は、設定消灯時間のカウントダウンが終了したか否かを判断する(S6)。S6において設定消灯時間のカウントダウンが終了していないと判断した場合(S6、No)は、点灯制御部52は、S3に戻って作業灯75の点灯を継続、即ち、作業灯75の点灯を所定時間継続する。また、設定消灯時間のカウントダウンが終了した場合(S6、Yes)は、点灯制御部52は、作業灯75を消灯させ(S7)、消灯制御フローを終了する。なお、第2変形例において、S20の処理とS4の処理の順序を入れ替えてもよい。すなわち、S3の処理の後、始動キー62の抜脱動作が行われたか否かを判断し(S4)、抜脱動作が行われた場合にロック操作部材25が遮断位置25Bであるか否かを判断し(S20)、始動キー62の抜脱動作が行われ、且つロック操作部材25が遮断位置25Bである場合にはS5の処理に進み、その他の場合にはS3の処理に戻るようにしてもよい。
<第3変形例>
図5は、作業灯75の点灯フローの第3変形例を示している。
図5では、S11において設定消灯時間が延長済みではないと判断した場合にS30の処理を行うこと以外は、
図3と同様である。
【0033】
図5に示すように、点灯制御部52は、S11において設定消灯時間の延長がまだ行われていないと判断した場合(S11、No)、点灯制御部52は、ロック操作部材25が遮断位置25Bであるか否かを判断する(S30)。そして、点灯制御部52は、ロック操作部材25が遮断位置25Bでないと判断した場合(S30、No)、処理をS3に戻す。一方、点灯制御部52は、S30においてロック操作部材25が遮断位置25Bであると判断した場合(S30、Yes)、始動キー62の抜脱動作が行われたか否かを判断する(S12)。そして、点灯制御部52は、始動キー62の抜脱動作が行われていないと判断した場合(S12、No)、処理をS3に戻す。一方、始動キー62の抜脱動作が行われていないと判断した場合(S12、Yes)、設定消灯時間の延長を行い(S13)、S6の処理に戻る。
【0034】
第3変形例において、点灯制御部52は、作業灯75を点灯させている状態(S2、ON)でイグニッションスイッチ60が原動機8の停止指示を受け付けた場合(S1)、停止指示を受け付けて(S1)から所定の第1設定時間が経過するまで(S6、Yes)にキー検出装置によって始動キー62の抜脱が検出され(S12、Yes)且つアクチュエータ27が駆動不能状態である場合(S30、Yes)を除き、停止指示を受け付けて(S1)から第1設定時間が経過するまで作業灯75を点灯状態に維持(S3)し、第1設定時間が経過したときに作業灯75を消灯させている(S7)。
【0035】
また、第3変形例において、点灯制御部52は、作業灯75を点灯させている状態(S2、ON)でイグニッションスイッチ60が原動機8の停止指示を受け付けた後(S1)であって、停止指示を受け付けて(S1)から所定の第1設定時間が経過するまで(S6、Yes)にキー検出装置によって始動キー62の抜脱が検出され(S12、Yes)且つアクチュエータ27が駆動不能状態である場合(S30、Yes)には、抜脱を検出してから所定の第3設定時間(S13で設定した設定消灯時間の延長の時間)が経過するまでは、作業灯75を点灯状態に維持し(S3)、第3設定時間が経過したときに(設定消灯時間の延長S13の経過後のS6、Yes)、作業灯75を消灯させる(S7)。
<第4変形例>
図6は、作業灯75の点灯フローの第4変形例を示している。
図6では、S4の処理に代えてS40の処理を行う点以外は、
図2と同様である。S3で作業灯75の点灯を継続させた後、点灯制御部52は、ロック操作部材25が遮断位置25Bであるか否かを判断する(S40)。そして、S40でロック操作部材25が遮断位置25Bではないと判断した場合、点灯制御部52は、S3の処理に戻って作業灯75の点灯を継続させる。
【0036】
一方、S40でロック操作部材25が遮断位置25Bであると判断した場合、点灯制御部52は、予め定められた設定消灯時間のカウントダウンを開始し(S5)、カウントダウンが終了したか否かを判断する(S6)。そして、S6でカウントダウンが終了していないと判断した場合にはS3の処理に戻り、カウントダウンが終了したと判断した場合には作業灯75を消灯させて処理を終了する。
【0037】
なお、上記の説明では、始動キー71の抜脱を契機として作動具としての作業灯(照明灯)75の消灯タイミングを制御する実施例について説明したが、始動キー71の抜脱を契機として動作制御を行う作動具はこれに限るものではない。例えば、キャビン内の室内灯(照明灯)、表示装置、エアコン、足元灯(照明灯)、エンジンルーム内の冷却装置、作業機1の周囲あるいはキャビン内を撮像するカメラ、ドライブレコーダ、各種通信装置等の作動具の動作を、始動キー71の抜脱を契機として制御するようにしてもよい。
【0038】
本発明の一態様に係る作業機1は、原動機8と、作動具と、始動キー62が挿入される差し込み口62Aを備え、始動キー62を用いて行われる原動機8の駆動指示及び停止指示を受け付けるイグニッションスイッチ60と、イグニッションスイッチ60からの始動キー62の抜脱を検出するキー検出装置と、キー検出装置が始動キー62の抜脱を検出した場合に、作動具に関する所定の制御を実行開始する制御装置50とを備えている。これによれば、始動キー62が抜かれた抜脱になったことを起点として、作業灯75等の作動具の制御を実行しているため、作業者の行動に対応させて作動具を作動させることができる。例えば、作業者はイグニッションスイッチ60をONからOFFした後、イグニッションスイッチ60に挿入している始動キー62を抜いてから降車する行動に移ることになるため、降車する行動と作動具の作動とを合わせやすく、作業者の意図通りに作動具を作動させることができる。
【0039】
制御装置50は、始動キー62がイグニッションスイッチ60に挿入されている状態で且つ作動具が作動している状態から、キー検出装置が始動キー62の抜脱を検出した場合、作動具の作動を所定時間継続する。これによれば、例えば、始動キー62をイグニッションスイッチ60から抜く前に作動具を作動させている場合において、始動キー62を抜いた後も作動具を延長して作動させることができる。
【0040】
制御装置50は、始動キー62がイグニッションスイッチ60に挿入されている状態で且つ作動具が停止している状態からキー検出装置が始動キー62の抜脱を検出した場合、作動具の作動を開始する。これによれば、始動キー62をイグニッションスイッチ60から抜く前に作動具を停止させている場合において、始動キー62を抜いたタイミングで、作動具の作動を開始することができる。
【0041】
作動具は、作業機の周囲または内部を照明する照明灯であり、制御装置50は、照明灯を点灯させている状態でキー検出装置が始動キーの抜脱を検出した場合、所定の設定消灯時間が経過するまでは照明灯を点灯状態で維持し、設定消灯時間が経過したときに照明灯を消灯させる。これによれば、作業者が始動キー抜いて降車するタイミングでは、照明灯による作業機の周囲又は内部の点灯を維持することができる一方、設定消灯時間の経過後には自動的に消灯することができる。
【0042】
制御装置50は、照明灯を点灯させている状態でイグニッションスイッチ60が原動機8の停止指示を受け付けた場合であって、停止指示を受け付けてから所定の第1設定時間が経過するまでにキー検出装置によって始動キーの抜脱が検出されない場合には、停止指示を受け付けてから第1設定時間が経過するまで照明灯を点灯状態に維持し、第1設定時間が経過したときに照明灯を消灯させ、照明灯を点灯させている状態でイグニッションスイッチ60が原動機8の停止指示を受け付けた後、第1設定時間が経過する前にキー検出装置が始動キーの抜脱を検出した場合には、抜脱を検出してから所定の第2設定時間が経過するまでは照明灯を点灯状態に維持し、第2設定時間が経過したときに照明灯を消灯させる。これによれば、作業者がイグニッションスイッチ60によって原動機8を停止させた後、始動キーを抜いていない状態では照明灯を第1設定時間だけ点灯させることができ、第1設定時間の経過後は自動的に消灯することができる。一方、作業者がイグニッションスイッチ60によって原動機8を停止させた後、作業者が降車等をするために、照明灯を点灯中に始動キーを抜いた場合は、当該照明灯の点灯を第2設定時間に延長して、降車時における作業機の周囲又は内部の点灯を維持することができる。
【0043】
作業機は、作業機を駆動するアクチュエータ27と、アクチュエータ27を駆動可能状態と駆動不能状態とに切り換えるロック操作部材25とを備え、制御装置50は、照明灯を点灯させている状態でキー検出装置が始動キーの抜脱を検出し、且つアクチュエータ27が駆動不能状態である場合、抜脱を検出してから所定時間が経過するまでは照明灯を点灯状態に維持し、所定時間が経過したときに照明灯を消灯させる。
【0044】
制御装置50は、照明灯を点灯させている状態でイグニッションスイッチ60が原動機8の停止指示を受け付けた場合、停止指示を受け付けてから所定の第1設定時間が経過するまでにキー検出装置によって始動キーの抜脱が検出され且つアクチュエータ27が駆動不能状態である場合を除き、停止指示を受け付けてから第1設定時間が経過するまで照明灯を点灯状態に維持し、第1設定時間が経過したときに照明灯を消灯させ、照明灯を点灯させている状態でイグニッションスイッチ60が原動機8の停止指示を受け付けた後、停止指示を受け付けてから所定の第1設定時間が経過するまでにキー検出装置によって始動キーの抜脱が検出され且つアクチュエータ27が駆動不能状態である場合には、抜脱を検出してから所定の第3設定時間が経過するまでは照明灯を点灯状態に維持し、第3設定時間が経過したときに照明灯を消灯させる。これによれば、上述したように、作業者による始動キー62の抜くという行動に加え、ロック操作部材25を遮断位置25Bに操作したタイミングで照明灯の点灯の時間を延長することができる。つまり、作業者はイグニッションスイッチ60をONからOFFした後、イグニッションスイッチ60に挿入している始動キー62を抜くと共にロック操作部材25を遮断位置25Bにしてから降車する行動に移ることがあるため、一連の動作を行ったタイミングで照明灯の時間を延長することができる。
【0045】
キー検出装置は、始動キー62とイグニッションスイッチ60との間の通信状態に応じて始動キーの抜脱を検出する。これによれば、始動キー62が抜かれたことを検出する装置を簡単に構成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0046】
1 作業機
8 原動機
25 ロック操作部材
27 アクチュエータ
50 制御装置
60 イグニッションスイッチ
61A 差し込み口
62 始動キー
75 作業灯(照明灯、作動具)