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特許7130640ピーク対平均電力比低減のための同期信号送信技法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-26
(45)【発行日】2022-09-05
(54)【発明の名称】ピーク対平均電力比低減のための同期信号送信技法
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20220829BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220829BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04L27/26 200
H04W72/04 136
H04W72/04 132
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019524175
(86)(22)【出願日】2017-09-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-12-26
(86)【国際出願番号】 US2017053240
(87)【国際公開番号】W WO2018089116
(87)【国際公開日】2018-05-17
【審査請求日】2020-09-11
(31)【優先権主張番号】62/421,630
(32)【優先日】2016-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/713,225
(32)【優先日】2017-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ムハンマド・ナズムル・イスラム
(72)【発明者】
【氏名】ナヴィド・アベディーニ
(72)【発明者】
【氏名】ジュエルゲン・セザンヌ
(72)【発明者】
【氏名】スンダル・スブラマニアン
(72)【発明者】
【氏名】ビラル・サディク
(72)【発明者】
【氏名】アシュウィン・サンパス
(72)【発明者】
【氏名】ジュンイ・リ
【審査官】玉田 恭子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/147994(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0286507(US,A1)
【文献】特開2015-173456(JP,A)
【文献】QUALCOMM INCORPORATED,Time Accuracy for Contiguous Carrier Aggregation[online], 3GPP TSG-RAN WG4♯56 R4-103053,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG4_Radio/TSGR4_56/Documents/R4-103053.zip>,2010年08月17日
【文献】QUALCOMM INCORPORATED,Multi-beam SYNC design[online], 3GPP TSG-RAN WG1#86b R1-1610159,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_86b/Docs/R1-1610159.zip>,2016年10月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04W 72/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局におけるワイヤレス通信のための方法であって、
1組の同期信号を識別するステップと、
前記1組の同期信号の各同期信号に関して1組の位相オフセットから位相オフセットを選択するステップと、
前記選択された位相オフセットを使用して1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリア上で前記1組の同期信号の各同期信号を送信するステップであって、前記1組の同期信号が周波数分割多重化を使用して同時に送信され、前記1組の同期信号の各同期信号が前記1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられ、前記1組の同期信号の第1の同期信号が第1の位相オフセットに従って位相シフトされ、前記1組の同期信号の第2の同期信号が第2の位相オフセットに従って位相シフトされ、前記第1の位相オフセットと前記第2の位相オフセットとが異なる、ステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記異なるコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信するステップが、
異なる無線周波数内で各同期信号を送信するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1組の同期信号が、1次同期信号(PSS)、または2次同期信号(SSS)、またはそれらの組合せを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
時分割多重化を使用して前記1組の同期信号の各PSSおよび各SSSを多重化するステップ
をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記位相オフセットを選択するステップが、
前記1組の同期信号にわたって位相ランプを加えるステップであって、各同期信号が1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられる、ステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記位相オフセットを選択するステップが、
1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアにわたってシーケンスを加えるステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記シーケンスが、ショートZadoff-Chuシーケンス、または拡張Zadoff-Chuシーケンス、またはショート最大長(M)シーケンス、または拡張Mシーケンスを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
1組のコンポーネントキャリアのコンポーネントキャリアの数、または前記1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられた同期信号のシーケンス、または両方に少なくとも部分的に基づいて、前記1組の位相オフセットを識別するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1組の位相オフセットに関連付けられたピーク対平均電力比(PAPR)またはキュービックメトリック(CM)を識別するステップであって、前記1組の位相オフセットを識別するステップが、前記識別されたPAPRまたは前記識別されたCMを最小化することに少なくとも部分的に基づく、ステップ、または
前記1組の位相オフセットに関連付けられたピーク対平均電力比(PAPR)またはキュービックメトリック(CM)を識別するステップであって、前記1組の位相オフセットを識別するステップが、前記識別されたPAPRまたは前記識別されたCMが所定のしきい値未満であるかどうかに少なくとも部分的に基づく、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記1組の同期信号用の1つまたは複数のシーケンスを選択するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記1つまたは複数のシーケンスが、Zadoff-Chuシーケンス、または最大長(M)シーケンス、またはそれらの組合せを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記1つまたは複数のシーケンスを選択するステップが、
ピーク対平均電力比(PAPR)もしくはキュービックメトリック(CM)を最小化するZadoff-Chuシーケンスのルートおよびサイクリックシフトの1つもしくは複数の組合せを選択するステップ、もしくは
前記PAPRもしくは前記CMを最小化した最大長(M)シーケンスの多項式およびサイクリックシフトの1つもしくは複数の組合せを選択するステップ、または
所定のしきい値を下回るピーク対平均電力比(PAPR)値もしくはキュービックメトリック(CM)値に対応するZadoff-Chuシーケンスのルートおよびサイクリックシフトの1つもしくは複数の組合せを選択するステップ、もしくは
所定のしきい値を下回る前記PAPR値もしくは前記CM値に対応する最大長(M)シーケンスの多項式およびサイクリックシフトの1つもしくは複数の組合せを選択するステップ
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記選択された位相オフセットを使用して同期信号ブロックを送信するステップであって、前記同期信号ブロックが、PSS、SSS、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、および前記PBCHの復調基準信号(DMRS)のうちの少なくとも1つまたは複数を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項14】
基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を行うための手段を備える、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、各々が本出願の譲受人に譲渡された、2017年9月22日に出願された「Synchronization Signal Transmission Techniques For Peak-To-Average Power Ratio Reduction」と題する、Islamらによる米国特許出願第15/713,225号、および2016年11月14日に出願された「Synchronization Signal Transmission Techniques For Peak-To-Average Power Ratio Reduction」と題する、Islamらによる米国仮特許出願第62/421,630号の優先権を主張するものである。
【0002】
以下は、一般に、基地局におけるワイヤレス通信に関し、より詳細には、ピーク対平均電力比(PAPR)低減のための同期信号送信技法に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)システムまたは新無線(NR)システム)が含まれる。ワイヤレス多元接続通信システムは、各々が、場合によってはユーザ機器(UE)として知られる場合がある複数の通信デバイス向けの通信を同時にサポートする、いくつかの基地局またはアクセスネットワークノードを含んでもよい。
【0004】
ワイヤレス通信ネットワークは、送信信号に対するより大きい経路損失に関連付けられる場合があるミリメートル波(mmW)スペクトルを使用して動作することができる。そのような場合、基地局からブロードキャストされ、UEによって使用される信号を含むワイヤレス信号の強度を高めるために、ビームフォーミングが使用されてもよい。しかしながら、様々な送信構成は、特定の信号に関連付けられた電力比に影響を及ぼす場合があり、そのような信号に関する技法を実装することが望ましい場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
記載される技法は、ピーク対平均電力比(PAPR)低減のための同期信号送信技法をサポートする、改善された方法、システム、デバイス、または装置に関する。一般に、記載される技法は、周波数分割多重化(FDM)を使用して同時に送信される、1組の位相オフセットを使用する同期信号の送信を実現する。記載される技法は同期信号ブロックの送信も実現し、各同期信号ブロックは、1つもしくは複数のコンポーネントキャリア上で送信されるか、または広帯域キャリア上で同時に送信される。たとえば、基地局は、1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で送信される予定の1組の同期信号(たとえば、1組の1次同期信号(PSS))を識別することができる。場合によっては、各PSSは異なるコンポーネントキャリアに関連付けられてもよく、基地局は、異なるコンポーネントキャリア上で1組のPSSを送信するとき、各PSSに異なる位相オフセットを加えることができる。いくつかの例では、基地局は、コンポーネントキャリアごとに異なるアンテナポートを使用して、コンポーネントキャリア上で同期信号ブロックを送信することができる。
【0006】
ワイヤレス通信の方法が記載される。方法は、1組の同期信号を識別することと、1組の同期信号の各同期信号に関して1組の位相オフセットから位相オフセットを選択することと、選択された位相オフセットを使用して1組の同期信号を送信することであって、1組の同期信号が周波数分割多重化を使用して同時に送信される、送信することとを含んでもよい。
【0007】
ワイヤレス通信用の装置が記載される。装置は、1組の同期信号を識別するための手段と、1組の同期信号の各同期信号に関して1組の位相オフセットから位相オフセットを選択するための手段と、選択された位相オフセットを使用して1組の同期信号を送信するための手段であって、1組の同期信号が周波数分割多重化を使用して同時に送信される、手段とを含んでもよい。
【0008】
ワイヤレス通信用の別の装置が記載される。装置は、プロセッサ、プロセッサと電子通信しているメモリ、およびメモリに記憶された命令を含んでもよい。命令は、1組の同期信号を識別することと、1組の同期信号の各同期信号に関して1組の位相オフセットから位相オフセットを選択することと、選択された位相オフセットを使用して1組の同期信号を送信することであって、1組の同期信号が周波数分割多重化を使用して同時に送信される、送信することとをプロセッサに行わせるように動作可能であってもよい。
【0009】
ワイヤレス通信用の非一時的コンピュータ可読媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読媒体は、1組の同期信号を識別することと、1組の同期信号の各同期信号に関して1組の位相オフセットから位相オフセットを選択することと、選択された位相オフセットを使用して1組の同期信号を送信することであって、1組の同期信号が周波数分割多重化を使用して同時に送信される、送信することとをプロセッサに行わせるように動作可能な命令を含んでもよい。
【0010】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、1組の同期信号を送信することは、1組のコンポーネントキャリアの1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することを含む。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することを含み、各同期信号は1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられる。
【0011】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、異なるコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することは、異なる無線周波数帯域内で各同期信号を送信することを含む。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、1組の同期信号を送信することは、広帯域キャリア内の周波数領域内で同時に1組の同期信号を送信することを含む。
【0012】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、1組の同期信号は、PSS、または2次同期信号(SSS)、またはそれらの組合せを含む。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、時分割多重化を使用して1組の同期信号の各PSSおよび各SSSを多重化するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0013】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、位相オフセットを選択することは、1組の同期信号にわたって位相ランプを加えることを含み、各同期信号は1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられる。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、位相オフセットを選択することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアにわたってシーケンスを加えることを含む。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、シーケンスは、ショートZadoff-Chuシーケンス、または拡張Zadoff-Chuシーケンス、またはショート最大長(M)シーケンス、または拡張Mシーケンスを含む。
【0014】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、1組のコンポーネントキャリアのコンポーネントキャリアの数、または1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられた同期信号のシーケンス、または両方に少なくとも部分的に基づいて、1組の位相オフセットを識別するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、1組の位相オフセットに関連付けられたPAPRまたはキュービックメトリック(CM)を識別するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよく、1組の位相オフセットを識別することは、識別されたPAPRまたは識別されたCMを最小化することに少なくとも部分的に基づいてもよい。
【0015】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、1組の位相オフセットに関連付けられたPAPRまたはCMを識別するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよく、1組の位相オフセットを識別することは、識別されたPAPRまたは識別されたCMが所定のしきい値未満であり得るかどうかに少なくとも部分的に基づいてもよい。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、1組の同期信号用の1つまたは複数のシーケンスを選択するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、1つまたは複数のシーケンスは、Zadoff-Chuシーケンス、またはMシーケンス、またはそれらの組合せを含む。
【0016】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、1つまたは複数のシーケンスを選択することは、PAPRまたはCMを最小化するZadoff-Chuシーケンスのルートおよびサイクリックシフトの1つまたは複数の組合せを選択することを含む。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PAPRまたはCMを最小化したMシーケンスの多項式およびサイクリックシフトの1つまたは複数の組合せを選択するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0017】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、1つまたは複数のシーケンスを選択することは、所定のしきい値を下回ってもよいPAPR値またはCM値に対応するZadoff-Chuシーケンスのルートおよびサイクリックシフトの1つまたは複数の組合せを選択することを含む。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、所定のしきい値を下回ってもよいPAPR値またはCM値に対応するMシーケンスの多項式およびサイクリックシフトの1つまたは複数の組合せを選択するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0018】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、選択された位相オフセットを使用して同期信号ブロックを送信するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよく、同期信号ブロックは、PSS、SSS、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、およびPBCHの復調基準信号(DMRS)のうちの少なくとも1つまたは複数を含む。
【0019】
ワイヤレス通信の方法が記載される。方法は、1組の同期信号ブロックを識別することと、1組の同期信号ブロックの各同期信号ブロックを送信することであって、各同期信号ブロックが、1組のコンポーネントキャリアの1つもしくは複数のコンポーネントキャリア上で送信されるか、または広帯域キャリア上で同時に送信される、送信することとを含んでもよい。
【0020】
ワイヤレス通信用の装置が記載される。装置は、1組の同期信号ブロックを識別するための手段と、1組の同期信号ブロックの各同期信号ブロックを送信するための手段であって、各同期信号ブロックが、1組のコンポーネントキャリアの1つもしくは複数のコンポーネントキャリア上で送信されるか、または広帯域キャリア上で同時に送信される、手段とを含んでもよい。
【0021】
ワイヤレス通信用の別の装置が記載される。装置は、プロセッサ、プロセッサと電子通信しているメモリ、およびメモリに記憶された命令を含んでもよい。命令は、1組の同期信号ブロックを識別することと、1組の同期信号ブロックの各同期信号ブロックを送信することであって、各同期信号ブロックが、1組のコンポーネントキャリアの1つもしくは複数のコンポーネントキャリア上で送信されるか、または広帯域キャリア上で同時に送信される、送信することとをプロセッサに行わせるように動作可能であってもよい。
【0022】
ワイヤレス通信用の非一時的コンピュータ可読媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読媒体は、1組の同期信号ブロックを識別することと、1組の同期信号ブロックの各同期信号ブロックを送信することであって、各同期信号ブロックが、1組のコンポーネントキャリアの1つもしくは複数のコンポーネントキャリア上で送信されるか、または広帯域キャリア上で同時に送信される、送信することとをプロセッサに行わせるように動作可能な命令を含んでもよい。
【0023】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、各同期信号ブロックを送信することは、基地局の異なるアンテナポートを使用して、または基地局の同じアンテナポートを使用して各同期信号ブロックを送信することを含む。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、異なるアンテナポートに対応する同期信号ブロックを生成するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、異なるアンテナポートから1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリア内で同期信号ブロックを送信するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0024】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で各同期信号ブロックを送信することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリア上で各同期信号ブロックを送信することを含み、各同期信号ブロックは1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられる。
【0025】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、各同期信号ブロックを送信することは、第2のビーム構成の第2の幅よりも大きい第1の幅を有する第1のビーム構成を使用して各同期信号ブロックを送信することを含み、第2のビーム構成は、同じアンテナポートから1組のコンポーネントキャリアの複数のコンポーネントキャリア上で同期信号ブロックを送信することに関連付けられる。
【0026】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1のビーム構成は、複数のビーム方向に少なくとも部分的に基づいてもよい。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第2の送信電力よりも大きい第1の送信電力を識別するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよく、第2の送信電力は、同じアンテナポートから1組のコンポーネントキャリアの複数のコンポーネントキャリア上で同期信号ブロックを送信することに関連付けられ、1組のコンポーネントキャリアの1つまたは複数のコンポーネントキャリア内で各同期信号ブロックを送信することは、第1の送信電力を使用することを含む。
【0027】
上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、各同期信号ブロックは、PSS、SSS、PBCH、およびPBCHのDMRSのうちの少なくとも1つまたは複数を含む。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、異なるコンポーネントキャリアに関連付けられたアンテナポート、または選択された送信ビーム、または両方の指示を識別するためのプロセス、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよく、同期信号ブロックを送信することは指示を送信することを含む。上述された方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、各同期信号ブロックを送信することは、各同期信号を送信しながら別の信号を送信することを控えることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートする基地局におけるワイヤレス通信用のシステムの一例を示す図である。
図2】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートするワイヤレス通信システムの一例を示す図である。
図3】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートする同期信号ブロック構成の一例を示す図である。
図4】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートする送信方式の一例を示す図である。
図5】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートする送信方式の別の例を示す図である。
図6】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートするシステム内のプロセスフローの一例を示す図である。
図7】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートするシステム内のプロセスフローの別の例を示す図である。
図8】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートするデバイスのブロック図である。
図9】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートするデバイスのブロック図である。
図10】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートするデバイスのブロック図である。
図11】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートするデバイスを含むシステムのブロック図である。
図12】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法向けの方法を示す図である。
図13】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法向けの方法を示す図である。
図14】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法向けの方法を示す図である。
図15】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法向けの方法を示す図である。
図16】本開示の態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法向けの方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
いくつかのワイヤレス通信システムは、ミリメートル波(mmW)周波数レンジ、たとえば、28GHz、40GHz、60GHzなどで動作することができる。これらの周波数におけるワイヤレス通信は、増大する信号減衰(たとえば、経路損失)に関連付けられる場合があり、信号減衰は、温度、気圧、回折などの様々な要因によって影響を受ける場合がある。その結果、エネルギーをコヒーレントに組み合わせ、これらの周波数における経路損失を克服するために、ビームフォーミングなどの信号処理技法が使用されてもよい。
【0030】
(たとえば、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を含む)基地局による同期信号および同期信号ブロックの送信は、基地局とのそのタイミングを同期させるためにユーザ機器(UE)によって利用されてもよい。加えて、mmW周波数レンジを使用するワイヤレス通信システムでは、同期信号はビームフォーミング技法を利用してリンクバジェットを満たすことができる。そのような場合、基地局は、いくつかのアナログ重み係数を使用して様々な方向のビームを形成するために、アンテナのサブアレイに接続されたいくつかのアンテナポート(たとえば、1つ、2つ、4つ、8つのアンテナポート)を使用することができ、アンテナポートに関連付けられた同期信号は異なる方向に送信されてもよい。すなわち、基地局は複数の方向にビームを掃引することができ、同期信号は各方向に比較的短い持続時間の間送信されてもよい。
【0031】
同期信号は、時分割多重化(TDM)または周波数分割多重化(FDM)を使用して基地局によって送信されてもよいが、TDMは、場合によっては、PSSなどの同期信号の低減されたピーク対平均電力比(PAPR)に関連付けられる場合がある。場合によっては、(異なるアンテナポートからの複数の方向のPSSの同時送信などの)複数のコンポーネントキャリアを使用してPSSが送信される場合、同期信号のためのPAPRの低減は、TDM単独の使用では維持されない場合がある。したがって、同期信号のPAPR(またはキュービックメトリック(CM))を低減するTDMまたはFDMを使用して信号が送信され得る技法が存在してもよい。
【0032】
いくつかの例では、基地局は、FDMを使用して同時に送信される同期信号(たとえば、PSS)の送信に選択された1組の位相オフセットを使用することができ、1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で送信される1つまたは複数の同期信号に異なる位相オフセットが加えられてもよい。すなわち、第1のコンポーネントキャリア内で送信される第1の同期信号は、(たとえば、第2の位相オフセットを使用して)第2のコンポーネントキャリア内で送信される第2の同期信号に対して、(たとえば、第1の位相オフセットを使用して)位相シフトされてもよい。次いで、同期信号は、1つまたは複数のコンポーネントキャリア上でシンボル期間の間送信されてもよい。たとえば、同期信号は、異なるコンポーネントキャリア上で、または同じコンポーネントキャリア上で送信されてもよい。追加または代替として、基地局は、送信アンテナポートごとにただ1つのコンポーネントキャリアを使用して1組の同期信号の同期信号を送信することができる。たとえば、異なるアンテナポートからのPSSは、異なるそれぞれのコンポーネントキャリア上で送信されてもよい。1組のコンポーネントキャリア上で送信されるPSSへの位相オフセットの付加、および1つまたは複数のコンポーネントキャリア上での異なるアンテナポートからのPSSの送信は、送信信号のPAPRを低減し、他の利益をもたらすことができる。いくつかの例では、同期信号ブロックは、1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で送信されてもよく、広帯域キャリア上で同時に送信されてもよい。そのような場合、同期信号ブロックは、基地局の同じかまたは異なるアンテナポートを使用して送信されてもよい。
【0033】
最初にワイヤレス通信システムの文脈で本開示の態様が記載される。次いで、同期信号送信方式のさらなる例が提供される。本開示の態様はさらに、PAPRを低減のための同期信号送信技法に関する装置図、システム図、およびフローチャートによって図示され、それらを参照して記載される。
【0034】
図1は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、基地局105と、UE115と、コアネットワーク130とを含む。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、LTE(もしくはLTEアドバンスト)ネットワークまたは新無線(NR)ネットワークであってもよい。場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼性(すなわち、ミッションクリティカル)通信、低遅延通信、および低コストで低複雑度のデバイスとの通信をサポートすることができる。ワイヤレス通信システム100は、同期信号を送信するときの持続したPAPRの低減を可能にするシステムの一例であってもよい。
【0035】
基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介してUE115とワイヤレスに通信することができる。各基地局105は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供することができる。ワイヤレス通信システム100の中に示された通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含んでもよい。制御情報およびデータは、様々な技法に従ってアップリンクチャネルまたはダウンリンクチャネル上で多重化されてもよい。制御情報およびデータは、たとえば、TDM技法、FDM技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法を使用して、ダウンリンクチャネル上で多重化されてもよい。いくつかの例では、ダウンリンクチャネルの送信時間間隔(TTI)中に送信される制御情報は、カスケード方式で異なる制御領域間で(たとえば、共通制御領域と1つまたは複数のUE固有制御領域との間で)分散されてもよい。
【0036】
UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散されてもよく、各UE115は固定式または移動式であってもよい。UE115はまた、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または他の何らかの適切な用語で呼ばれる場合がある。UE115はまた、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、パーソナル電子デバイス、ハンドヘルドデバイス、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、アプライアンス、自動車などであってもよい。
【0037】
場合によっては、UE115はまた、(たとえば、ピアツーピア(P2P)プロトコルまたはデバイス間(D2D)プロトコルを使用して)他のUEと直接通信することが可能であってもよい。D2D通信を利用するUE115のグループのうちの1つまたは複数は、セルのカバレージエリア110内にあってもよい。そのようなグループ内の他のUE115は、セルのカバレージエリア110の外部にあるか、または場合によっては、基地局105からの送信を受信することが不可能な場合がある。場合によっては、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループ内の1つおきのUE115に送信する1対多(1:M)システムを利用することができる。場合によっては、基地局105は、D2D通信用のリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、D2D通信は、基地局105とは無関係に実行される。
【0038】
基地局105は、コアネットワーク130と、かつ互いに通信することができる。たとえば、基地局105は、バックホールリンク132(たとえば、S1など)を介してコアネットワーク130とインターフェースすることができる。基地局105は、バックホールリンク134(たとえば、X2など)を介して、直接的または(たとえば、コアネットワーク130を介して)間接的のいずれかで、互いに通信することができる。基地局105は、UE115との通信のための無線構成およびスケジューリングを実行することができ、または基地局コントローラ(図示せず)の制御下で動作することができる。いくつかの例では、基地局105は、マクロセル、スモールセル、ホットスポットなどであってよい。基地局105はまた、eノードB(eNB)105と呼ばれる場合がある。
【0039】
基地局105は、S1インターフェースによってコアネットワーク130に接続されてもよい。コアネットワークは発展型パケットコア(EPC)であってもよく、発展型パケットコア(EPC)は、少なくとも1つのモビリティ管理エンティティ(MME)と、少なくとも1つのサービングゲートウェイ(S-GW)と、少なくとも1つのパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)とを含んでもよい。MMEは、UE115とEPCとの間のシグナリングを処理する制御ノードであってよい。すべてのユーザのインターネットプロトコル(IP)パケットは、それ自体がP-GWに接続され得るS-GWを介して転送されてもよい。P-GWは、IPアドレス割振りならびに他の機能を提供することができる。P-GWは、ネットワーク事業者のIPサービスに接続されてもよい。事業者のIPサービスは、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、およびパケット交換(PS)ストリーミングサービス(PSS)を含んでもよい。
【0040】
ワイヤレス通信システム100は、700MHzから2600MHz(2.6GHz)の周波数帯域を使用する極超短波(UHF)周波数領域内で動作することができるが、場合によっては、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)は、5GHzもの高い周波数を使用することができる。この領域は、波長が約1デシメートルから1メートルの長さに及ぶので、デシメートル帯域として知られる場合もある。UHF波は、主に見通し線によって伝搬することができ、建物および環境的な特徴によって遮断される場合がある。しかしながら、波は、屋内に位置するUE115にサービスを提供するには十分壁を貫通することができる。UHF波の送信は、スペクトルの短波(HF)または超短波(VHF)部分のより小さい周波数(およびより長い波)を使用する送信と比較して、より小さいアンテナおよびより短いレンジ(たとえば、100km未満)によって特徴付けられる。場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、スペクトルの超高周波(EHF)部分(たとえば、30GHz~300GHz)を利用することもできる。この領域は、波長が約1ミリメートルから1センチメートルの長さに及ぶので、ミリメートル帯域として知られる場合もある。したがって、EHFアンテナは、UHFアンテナよりもさらに小さく、より間隔が密であってもよい。場合によっては、これは、(たとえば、指向性ビームフォーミングのための)UE115内のアンテナアレイの使用を容易にすることができる。しかしながら、EHF送信は、UHF送信よりもさらに大きい大気減衰を受け、距離がより短い場合がある。
【0041】
ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間のミリメートル波(mmW)通信をサポートすることができる。mmWまたはEHF帯域で動作するデバイスは、ビームフォーミングを可能にするために複数のアンテナを有することができる。すなわち、基地局105は、複数のアンテナまたはアンテナアレイを使用して、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を行うことができる。(空間フィルタリングまたは指向性送信と呼ばれる場合もある)ビームフォーミングは、ターゲット受信機(たとえば、UE115)の方向にアンテナビーム全体を方向付けおよび/または誘導するために、送信機(たとえば、基地局105)において使用され得る信号処理技法である。これは、特定の角度における送信信号が強め合う干渉に遭遇し、他の角度における送信信号が弱め合う干渉に遭遇するように、アンテナアレイ内の要素を組み合わせることによって実現されてもよい。
【0042】
多入力多出力(MIMO)ワイヤレスシステムは、送信機(たとえば、基地局105)と受信機(たとえば、UE115)との間の送信方式を使用し、送信機と受信機の両方は複数のアンテナを装備している。ワイヤレス通信システム100のいくつかの部分は、ビームフォーミングを使用することができる。たとえば、基地局105は、基地局105がUE115とのその通信におけるビームフォーミングのために使用することができるアンテナポートのいくつかの行および列を有するアンテナアレイを有することができる。信号は、異なる方向に複数回送信されてもよい(たとえば、各送信は異なるようにビームフォーミングされてもよい)。mmW受信機(たとえば、UE115)は、同期信号を受信しながら、複数のビーム(たとえば、アンテナサブアレイ)を試みることができる。
【0043】
場合によっては、基地局105またはUE115のアンテナは、ビームフォーミングまたはMIMO動作をサポートすることができる1つまたは複数のアンテナアレイ内に位置してもよい。1つまたは複数の基地局のアンテナまたはアンテナアレイは、アンテナタワーなどのアンテナアセンブリにおいてコロケートされてもよい。場合によっては、基地局105に関連付けられたアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的位置に配置されてもよい。基地局105は、複数のアンテナまたはアンテナアレイを使用して、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を行うことができる。
【0044】
LTEまたはNRにおける時間間隔は、(Ts=1/30,720,000秒のサンプリング期間であり得る)基本時間単位の倍数で表現されてもよい。時間リソースは、0から1023までの範囲のシステムフレーム番号(SFN)によって識別され得る、10ms(Tf=307200Ts)の長さの無線フレームに従って編成されてもよい。各フレームは、0から9までの番号が付けられた10個の1msのサブフレームを含んでもよい。サブフレームは、2つの0.5msのスロットにさらに分割されてもよく、それらの各々は、(各シンボルの先頭に追加されたサイクリックプレフィックスの長さに依存する)6個または7個の変調シンボル期間を含む。サイクリックプレフィックスを除くと、各シンボルは2048個のサンプル期間を含む。場合によっては、サブフレームは、TTIとしても知られる最小のスケジューリング単位であってもよい。他の場合には、TTIは、サブフレームよりも短くてもよく、または(たとえば、短いTTIバースト内で、もしくは短いTTIを使用する選択されたコンポーネントキャリア内で)動的に選択されてもよい。
【0045】
ワイヤレス通信システム100は、複数のセルまたはキャリア上での動作、キャリアアグリゲーション(CA)またはマルチキャリア動作と呼ばれる場合がある特徴をサポートすることができる。キャリアは、コンポーネントキャリア、レイヤ、チャネルなどと呼ばれる場合もある。「キャリア」、「コンポーネントキャリア」、「セル」、および「チャネル」という用語は、本明細書で互換的に使用される場合がある。UE115は、キャリアアグリゲーションのために、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアおよび1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアで構成されてもよい。キャリアアグリゲーションは、周波数分割複信(FDD)コンポーネントキャリアと時分割複信(TDD)コンポーネントキャリアの両方とともに使用されてもよい。
【0046】
場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、拡張コンポーネントキャリア(eCC)を利用することができる。eCCは、より広い帯域幅、より短いシンボル持続時間、より短いTTI、および修正された制御チャネル構成を含む、1つまたは複数の特徴によって特徴付けられてもよい。場合によっては、eCCは、(たとえば、複数のサービングセルが準最適または非理想的なバックホールリンクを有するとき)キャリアアグリゲーション構成またはデュアル接続構成に関連付けられてもよい。eCCはまた、(2つ以上の事業者がスペクトルを使用することを許可された場合)免許不要スペクトルまたは共有スペクトルにおいて使用するために構成されてもよい。広い帯域幅によって特徴付けられたeCCは、全帯域幅を監視することが可能でないか、または(たとえば、電力を節約するために)限られた帯域幅を使用することを選ぶUE115によって利用され得る1つまたは複数のセグメントを含んでもよい。
【0047】
場合によっては、eCCは、他のCCのシンボル持続時間と比較して低減されたシンボル持続時間の使用を含んでもよい、他のCCとは異なるシンボル持続時間を利用することができる。より短いシンボル持続時間は、増大したサブキャリア間隔に関連付けられてもよい。eCC内のTTIは、1つまたは複数のシンボルから構成されてもよい。場合によっては、TTI持続時間(すなわち、TTI内のシンボルの数)は可変であってもよい。場合によっては、eCCは、他のCCのシンボル持続時間と比較して低減されたシンボル持続時間の使用を含んでもよい、他のCCとは異なるシンボル持続時間を利用することができる。より短いシンボル持続時間は、増大したサブキャリア間隔に関連付けられる。eCCを利用する、UE115または基地局105などのデバイスは、低減されたシンボル持続時間(たとえば、16.67マイクロ秒)で広帯域信号(たとえば、20、40、60、80MHzなど)を送信することができる。eCC内のTTIは、1つまたは複数のシンボルから構成されてもよい。場合によっては、TTI持続時間(すなわち、TTI内のシンボルの数)は可変であってもよい。
【0048】
ワイヤレスネットワークにアクセスしようと試みるUE115は、基地局105からのPSSを検出することによって、初期セル探索を実行することができる。PSSは、スロットタイミングの同期を可能にすることができ、物理レイヤ識別情報値を示すことができる。次いで、UE115はSSSを受信することができる。SSSは、無線フレーム同期を可能にすることができ、セルを識別するために物理レイヤ識別情報値と組み合わされ得るセル識別情報値を提供することができる。SSSはまた、複信モードおよびサイクリックプレフィックス長の検出を可能にすることができる。TDDシステムなどの一部のシステムは、SSSを送信するが、PSSを送信しない場合がある。PSSとSSSの両方は、それぞれ、キャリアの中央の62個のサブキャリアおよび72個のサブキャリア内に位置してもよい。PSSおよびSSSを受信した後、UE115は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)内で送信され得るマスタ情報ブロック(MIB)を受信することができる。MIBは、システム帯域幅情報、システムフレーム番号(SFN)、および物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)構成を含んでもよい。MIBを復号した後、UE115は、1つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)を受信することができる。たとえば、SIB1は、他のSIB用のセルアクセスパラメータおよびスケジューリング情報を含んでもよい。SIB1を復号することは、UE115がSIB2を受信することを可能にすることができる。SIB2は、ランダムアクセスチャネル(RACH)手順、ページング、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、電力制御、サウンディング基準信号(SRS)、およびセル規制に関する無線リソース制御(RRC)構成情報を含んでもよい。
【0049】
いくつかの例では、ビームフォーミングを使用して送信される同期信号は、(RACHメッセージ2などの)特定のリンクバジェットを満たす最良の送受信ビームペアを識別するために使用されてもよい。場合によっては、周波数領域内の同期信号は、最小帯域幅に制限される場合がある。たとえば、同期信号送信は、35MHzと40MHzとの間の帯域幅に関連付けられる場合がある。加えて、同期信号に使用される直交周波数分割多重(OFDM)シンボルは、他の信号と周波数分割多重化されない場合があり、それは、基地局によるフル送信電力をサポートすることができる。
【0050】
ワイヤレス通信システム100は、FDMを使用して同時に送信される1組の位相オフセットを使用する、同期信号の送信をサポートすることができる。記載される技法は同期信号ブロックの送信も実現し、各同期信号ブロックは、1つもしくは複数のコンポーネントキャリア上で送信されるか、または広帯域キャリア上で同時に送信される。たとえば、基地局105は、1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で送信される予定の1組の同期信号(たとえば、1組のPSS)を識別することができる。場合によっては、各PSSは異なるコンポーネントキャリアに関連付けられてもよく、基地局105は、異なるコンポーネントキャリア上で1組のPSSを送信するとき、各PSSに異なる位相オフセットを加えることができる。いくつかの例では、基地局105は、コンポーネントキャリアごとに異なるアンテナポートを使用して、コンポーネントキャリア上で同期信号ブロックを送信することができる。
【0051】
図2は、PAPR低減のための同期信号送信技法向けのワイヤレス通信システム200の一例を示す。ワイヤレス通信システム200は、図1を参照して記載された対応するデバイスの例であり得る、基地局105-aおよびUE115-aを含んでもよい。ワイヤレス通信システム200は、1組の位相オフセットを使用する、基地局105-aからのPSSの送信の一例であってもよい。追加または代替として、ワイヤレス通信システム200は、アンテナポートごとに1つのコンポーネントキャリア内のPSSの送信の一例であってもよい。
【0052】
ワイヤレス通信システム200は、mmW通信システムの一例であってもよく、したがって、ビームフォーミングを使用してシステム内の経路損失を克服することができる。基地局105-aからの同期信号(たとえば、PSS、SSS、PBCH)の送信は、基地局105-aとのそのタイミングを同期させるためにUE115-aによって使用されてもよい。たとえば、基地局105-aは、ビーム205を使用して複数の方向に同期信号を送信することができ、基地局105-aの異なるアンテナポートは、異なる方向に送信するために使用される。加えて、基地局105-aによって送信された同期信号は、各方向を通って掃引されてもよく、異なる方向に対応する信号は、異なるシンボル期間内に送信されてもよい(たとえば、OFDMシンボル)。場合によっては、基地局105-aはまた、PSSとデータを多重化することを控えてもよい。
【0053】
同期信号は、TDMまたはFDMを使用して基地局105-aによって送信されてもよい。しかしながら、PSSが複数のコンポーネントキャリアを使用して送信された場合、PSSのためのPAPRの低減は、TDMの使用のみでは維持されない場合がある。結果として、同期信号のPAPR(またはキュービックメトリック(CM))を低減するFDMを使用して、基地局105-aによって同期信号が送信され得るいくつかの技法が存在してもよい。
【0054】
いくつかの例では、基地局105-aは、FDM方式で同時に送信される同期信号の送信に1組の位相オフセットを使用することができ、1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で送信される同期信号に異なる位相オフセットが加えられる。たとえば、第1のコンポーネントキャリア内で送信される第1のPSSは、第2のコンポーネントキャリア内の第2のPSSに対して位相シフトされてもよく、PSSは異なるコンポーネントキャリア内で同時に送信されてもよい。したがって、1組のコンポーネントキャリア上で送信される同期信号への位相オフセットの付加は、送信された信号のPAPRを低減することができる。たとえば、位相オフセットを含むPSSの送信に関連付けられたPAPRは、位相オフセットなしにPSSが送信されたときのPAPRよりも低い場合がある。場合によっては、コンポーネントキャリアは複数のアンテナポート向けのPSS送信を含んでもよく、アンテナポートは各々同時に異なる方向に送信する。追加または代替として、異なる位相オフセットを有する同期信号は、広帯域キャリア内の周波数領域内で送信されてもよい。
【0055】
基地局105-aは、1つまたは複数のコンポーネントキャリアにわたって送信される同期信号への位相オフセットの付加のためのいくつかの技法を使用することができる。たとえば、異なるコンポーネントキャリアに関連付けられた同期信号にわたって位相ランプが加えられてもよく、または同じコンポーネントキャリアに関連付けられた同期信号にわたって位相ランプが加えられてもよい。他の例では、異なるコンポーネントキャリアにわたってシーケンスが使用されてもよい。たとえば、異なるコンポーネントキャリアにわたってZadoff-Chuシーケンスまたは最大長(M)シーケンスが加えられてもよい。そのような場合、それぞれのキャリアにわたってショートZadoff-ChuシーケンスまたはショートMシーケンスが使用されてもよい。追加または代替として、異なるコンポーネントキャリアにわたって拡張Zadoff-Chuシーケンスまたは拡張Mシーケンスが使用されてもよい。
【0056】
場合によっては、基地局105-aは、1組の位相オフセットを決定するときに同期信号送信の異なる態様を使用することができる。たとえば、基地局105-aが選択する1組の位相オフセットは、同期信号を送信するために使用される1組のコンポーネントキャリア内のコンポーネントキャリアの数に基づいてもよい。1組の位相オフセットはまた、同期信号のシーケンスに基づいてもよい。加えて、1組の位相オフセットはまた、PAPRまたはCMが最小化されるように選ばれてもよく、PAPRまたはCMがしきい値未満になるように選ばれてもよい。基地局105-aは、ワイヤレス通信システム200内のPAPRまたはCMの測定に基づいて、1組の位相オフセットを決定することができる。たとえば、基地局105-aは、PAPRの初期測定を実行し、測定に基づいて1組の位相オフセットを決定し、続けて将来1組の位相オフセットを使用することができる。
【0057】
同期信号を送信するとき、基地局105-aは、異なるコンポーネントキャリア上で同期信号を送信するためにシーケンスを選択することができる。そのような場合、(たとえば、ルートおよびサイクリックシフト、またはベースシーケンスの長さを含む)基地局105-aによって使用されるシーケンスは、システム内のPAPRまたはCMを低減するために選ばれてもよい。たとえば、Zadoff-Chuシーケンスのルートおよびサイクリックシフト(またはルートおよびベースシーケンス長)は、PAPRまたはCMを最小化するために選ばれてもよい。追加または代替として、Zadoff-Chuシーケンスは、システムのPAPRまたはCMが所定のしきい値を下回ったままであるように選ばれてもよい。システムのPAPRまたはCMが最小化されるか、または所定のしきい値を下回ったままであるようにMシーケンスを選ぶために、同様の技法が使用されてもよい。たとえば、PAPRまたはCMまたは両方を最小化するために、多項式およびサイクリックシフト、またはそれらの組合せが選択されてもよい。
【0058】
場合によっては、各コンポーネントキャリア内でPSSと同じ位相オフセットを用いて、さらなる同期信号が送信されてもよい。たとえば、基地局105-aは、各コンポーネントキャリア内でPSSと同じ位相オフセットを使用して、他の同期信号(たとえば、SSSおよびPBCH)を送信することができる。所与のコンポーネントキャリア内のSSSまたはPBCHは、したがって、そのコンポーネントキャリア内のPSSと比較して同じ位相オフセットを有することができ、他のコンポーネントキャリア内のSSSおよびPBCHは、異なる位相オフセットを有することができる。しかしながら、場合によっては、さらなる同期信号は、送信されたPSSとは異なる位相オフセットを有することができる。
【0059】
いくつかの例では、基地局105-aは、送信アンテナポートごとにただ1つのコンポーネントキャリアを使用して同期信号(たとえば、PSS)を送信することができる。すなわち、異なるアンテナポートからのPSSは、それぞれのコンポーネントキャリア上で送信されてもよい。そのような場合、PSSについてのPAPR(またはCM)は低減されてもよく、各コンポーネントキャリア内のPSS用の単一のZadoff-Chuシーケンスの送信は、複数のコンポーネントキャリアにわたってPSSを送信するアンテナポートに複数のZadoff-Chuシーケンスが使用されるときよりも低いPAPRに関連付けられてもよい。
【0060】
単一のコンポーネントキャリア内でPSSを送信するために使用される各アンテナポートはまた、より広いビーム205に関連付けられてもよい。すなわち、基地局105-aのアンテナポートは、各シンボルの間に(たとえば、異なるビーム205を使用して)複数の方向に送信していてもよく、ビーム205は、アンテナポートが単一の方向に送信しているか、または狭いビーム205を使用しているときよりも広い場合がある。加えて、各アンテナポートは、PSSを送信するためにブーストされた電力を有することができ、ブーストされた電力は、アンテナポートが(たとえば、各シンボルの間に単一の方向に)複数のコンポーネントキャリアにわたってPSSを送信しているときよりも大きい。たとえば、アンテナポートは、PSS送信用のn個のコンポーネントキャリアのうちの1つのみを使用している場合があり、したがって、そのアンテナポート用の送信電力は、(たとえば、より広いビーム205の使用に起因して)n倍にブーストされる場合がある。面積利得はより広いビーム205とともに落ちる場合があるが、ブーストされた送信電力は、複数のコンポーネントキャリア上で単一のビーム205を使用して信号が送信された場合と同じUE115-aにおける受信電力をもたらすことができる。
【0061】
場合によっては、PSS送信と同じ構成でさらなる同期信号が送信されてもよい。すなわち、各アンテナポートからのSSSおよびPBCHはまた、PSSがこの方式で送信されるときに単一のコンポーネントキャリア内で送信されてもよい。場合によっては、同期信号のこの構成は、各コンポーネントキャリアに関連付けられたアンテナポートを指すことができるか、または送信ビーム205の選択を示すこともできる。
【0062】
図3は、PAPR低減のための同期信号送信用の同期信号ブロック構成300の一例を示す。同期信号ブロック構成300は、UE115に同期信号(たとえば、PSS、SSS、PBCHなど)を送信するために、基地局105によって使用されてもよい。たとえば、同期信号ブロック構成300は、UE115がセルに対する初期アクセスに使用するいくつかの同期信号バースト305を含んでもよい。
【0063】
同期信号バースト305は、特定の持続時間(たとえば、T2)を有することができ、周期的に送信されてもよく、リソースは特定の期間(たとえば、T1)によって時間領域内で分離されてもよい。たとえば、同期信号バースト305は、250μsの持続時間を有することができ、5msごとに送信されてよい。加えて、各同期信号バースト305は、複数のシンボル310(たとえば、14個のOFDMシンボル)を含んでもよく、同期信号用のリソースが割り振られてもよい。
【0064】
たとえば、同期信号バースト305内では、複数の連続する同期信号ブロック315がシンボル310内で送信されてもよい。各同期信号ブロックは、PSS、SSS、PBCH、もしくはモビリティ基準信号(MRS)、またはそれらの組合せを含んでもよい、いくつかの同期信号320を含んでもよい。場合によっては、各同期信号ブロック315は、同期信号の指向性送信に関連付けられてもよい。すなわち、各シンボル310内の同期信号ブロック315は、異なる方向の送信に指定されてもよい。
【0065】
同期信号ブロック315は、TDMまたはFDMに従って多重化された同期信号320を含んでもよい。たとえば、同期信号ブロック315は、少なくとも1つまたは複数のPSS、SSS、およびPBCHを含んでもよい。場合によっては、PSSのPAPRは、(たとえば、FDMと比較して)TDMを用いて改善することができ、Zadoff-ChuシーケンスまたはMシーケンスに基づく同期信号は、PSSが他の信号と多重化されていない場合、比較的低いPAPRを維持することができる。加えて、PBCH復調は、(専用基準トーンを使用する場合と比較して)基準としてSSSを使用することができ、より効率的なリソース利用を実現することができる。
【0066】
図4は、PAPR低減のための同期信号送信技法用の送信方式400の一例を示す。送信方式400は、複数の方向に同期信号をブロードキャストするために基地局105によって使用されてもよく、アンテナポートの各ビームは異なる方向に関連付けられてもよい。加えて、送信方式400は、1組の位相オフセットを使用して複数のコンポーネントキャリアにわたって同期信号を送信する異なるアンテナポートの一例であってもよい。
【0067】
送信方式400は、基地局105の異なるアンテナポートから発信する複数のアンテナポート送信405を含んでもよい。各アンテナポート送信405は、異なるビームを使用する同期信号の送信に対応する複数のシンボル410を含んでもよく、各ビーム(たとえば、b1~b8)は異なる方向に関連付けられてもよい。たとえば、第1のアンテナポート送信405-aは、第1のアンテナポート(AP1)からの4つの異なるビーム(たとえば、b1~b4)用のシンボル410を含んでもよい。同様に、第2のアンテナポート送信405-bは、第2のアンテナポート(AP2)からの4つの異なるビーム(たとえば、b5~b8)用のシンボル410を含んでもよい。
【0068】
いくつかの例では、各アンテナポート送信405によって送信される同期信号は、コンポーネントキャリア415にわたって同期信号に加えられた1組の位相オフセットを有する複数のコンポーネントキャリア415を使用することができる。たとえば、第1のアンテナポート送信405-aおよび第2のアンテナポート送信405-b内のPSSは、第1のコンポーネントキャリア415-aを使用して送信されてもよい。加えて、第3のアンテナポート送信405-cおよび第4のアンテナポート送信405-d内で送信されるPSSは、第2のコンポーネントキャリア415-bに含まれてもよい。図4の例では、第3のアンテナポート送信405-cは、第1のアンテナポート送信405-aと同じビームからの送信を含む。第4のアンテナポート送信405-dおよび第2のアンテナポート送信405-bに関して同じことが示されている。所与のビームに対応する同期信号は、異なるコンポーネントキャリアのシンボル410内で同時に送信されてもよい。したがって、送信方式400は、4つのシンボル410の間の2つの異なるアンテナポート用の8つの異なるビーム(たとえば、アンテナポートごとに8つの異なる方向)の送信を示すことができる。
【0069】
上述されたように、各コンポーネントキャリア415内で送信された同期信号は、1組の位相オフセットを使用することができ、それぞれのコンポーネントキャリア用の同期信号は異なる位相オフセットを有する。たとえば、第1のコンポーネントキャリア415-aは、第2のコンポーネントキャリア415-b内で送信されたPSSとは異なる位相オフセットを有するPSSを含んでもよい。コンポーネントキャリア415内で送信された他の同期信号(たとえば、SSS、PBCHなど)は、それぞれのコンポーネントキャリア415内で送信されたPSSと同じ位相オフセットを有することができる。いくつかの例では、他の同期信号は異なる位相オフセットを有することができる。
【0070】
図5は、PAPR低減のための同期信号送信技法用の送信方式500の一例を示す。送信方式500は、複数の方向に同期信号をブロードキャストするために基地局105によって使用されてもよく、アンテナポートの各ビームは異なる方向に関連付けられてもよい。加えて、送信方式500は、1組の位相オフセットを使用して複数のコンポーネントキャリアにわたって同期信号を送信する異なるアンテナポートの一例であってもよい。
【0071】
送信方式500は、基地局105の異なるアンテナポートから発信する複数のアンテナポート送信505を含んでもよい。各アンテナポート送信505は、複数のビームを使用する同期信号の送信に対応する複数のシンボル510を含んでもよく、各ビーム(たとえば、b1~b8)は異なる方向に関連付けられてもよい。たとえば、第1のアンテナポート送信505-aは、第1のアンテナポート(AP1)からの8つの異なるビーム(たとえば、b1~b8)用の4つのシンボル510を含んでもよく、各シンボル510は2つの異なるビームに関連付けられる。同様に、第2のアンテナポート送信505-bは、第2のアンテナポート(AP2)からの8つの異なるビーム(たとえば、b1~b8)用の4つのシンボル510を含んでもよい。
【0072】
各アンテナポート送信505によって送信される同期信号は、単一のコンポーネントキャリア515を使用することができる。たとえば、第1のアンテナポート送信505-aおよび第2のアンテナポート送信505-b内のPSSは、1つのコンポーネントキャリア515を使用して送信されてもよい。したがって、送信方式500は、4つのシンボル510にわたって2つの異なるアンテナポート用の8つの異なるビーム(たとえば、アンテナポートごとに8つの異なる方向)の送信だが、単一のコンポーネントキャリア515を使用することを示すことができる。
【0073】
場合によっては、送信方式500は、(たとえば、図4を参照して記載された送信方式400と比較して)比較的低いPAPRに関連付けられてもよい。たとえば、送信方式500は、送信方式400と同じ時間間隔内で同じ数のビーム用のPSSを送信するために使用されてもよい。したがって、単一のZadoff-Chuシーケンスは、複数のコンポーネントキャリアにわたって使用される複数のZadoff-Chuシーケンスと比較して、送信方式500を使用するPSS送信に使用されてもよく、それは、低減されたPAPRまたは低減されたCMにつながることができる。
【0074】
図6は、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートするシステム内のプロセスフロー600の一例を示す。プロセスフロー600は、図1および図2を参照して記載された対応するデバイスの例であり得る、UE115-bおよび基地局105-bを含んでもよい。たとえば、基地局105-bおよびUE115-bは、mmW通信システム内で動作することができる。プロセスフロー600は、複数のコンポーネントキャリアにわたって送信される同期信号への1組の位相オフセットの付加を示すことができる。
【0075】
ステップ605において、基地局105-bは、システム内の現在のPAPR(またはCM)を随意に測定することができる。いくつかの例では、この測定は1組の位相オフセットを決定するために使用されてもよい。追加または代替として、この測定は、基地局105-bによって完了する一度だけの測定であってもよい。
【0076】
ステップ610において、基地局105-bは1組の同期信号を識別することができる。たとえば、基地局105-bは1組のPSSを識別することができ、各PSSは1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられる。場合によっては、基地局105-bは1組のSSSを識別することができ、TDMを使用して各PSSおよび各SSSを多重化することができる。
【0077】
ステップ615において、基地局105-bは、1組の同期信号の各同期信号に関して1組の位相オフセットから位相オフセットを選択することができる。場合によっては、位相オフセットの選択は、各々が1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられた同期信号にわたって位相ランプを加えることを含んでもよい。追加または代替として、位相オフセットを選択することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアにわたって、ショートZadoff-Chuシーケンス、拡張Zadoff-Chuシーケンス、ショートMシーケンス、または拡張Mシーケンスなどのシーケンスを加えることを含む。
【0078】
いくつかの例では、基地局105-bは、1組のコンポーネントキャリアのコンポーネントキャリアの数、または1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられた同期信号のシーケンス、または両方に少なくとも部分的に基づいて、1組の位相オフセットを識別することができる。基地局105-bはまた、1組の位相オフセットに関連付けられたPAPRまたはCMを識別することができる。したがって、1組の位相オフセットを識別することは、識別されたPAPRまたは識別されたCMを最小化することに基づいてもよい。場合によっては、基地局105-bは、1組の位相オフセットに関連付けられたPAPRまたはCMを識別することができ、1組の位相オフセットを識別することは、識別されたPAPRまたは識別されたCMが所定のしきい値未満であるかどうかに基づく。
【0079】
ステップ620において、基地局105-bはUE115-bに同期信号を送信することができる。たとえば、基地局105-bは、選択された位相オフセットを使用して1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することができる。場合によっては、同期信号はFDMを使用して同時に送信されてもよい。場合によっては、基地局105-bは、選択された位相オフセットを使用して同期信号ブロックを送信することができ、同期信号ブロックは、PSS、SSS、およびPBCHのうちの少なくとも1つまたは複数を含む。すなわち、ステップ620におけるUE115-bへの送信は、(図3を参照して記載された同期信号ブロック315などの)同期信号ブロックに多重化され得るいくつかの異なる同期信号を含んでもよい。
【0080】
いくつかの例では、1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で各PSSを送信することは、異なる周波数帯域内で各PSSを送信することを含む。加えて、基地局105-bは、送信されるPSS用のZadoff-Chuシーケンスを選択することができる。場合によっては、Zadoff-Chuシーケンスの選択は、PAPRまたはCMを最小化するZadoff-Chuシーケンスのルートおよびサイクリックシフトまたはベースシーケンス長の1つまたは複数の組合せを選択することを含んでもよい。Zadoff-Chuシーケンスはまた、Zadoff-Chuシーケンスのルートおよびサイクリックシフトが所定のしきい値を下回るPAPR値またはCM値に対応するように選択されてもよい。いくつかの例では、基地局105-bは、各同期信号を送信しながら(たとえば、別のデータ信号などの)別の信号を送信しなくてもよい。
【0081】
ステップ625において、UE115-bは、受信されたPSS、SSS、およびPBCHに基づいて、基地局105-bとの同期を実現することができる。すなわち、UE115-bは、時間領域内の無線フレーム、サブフレーム、スロット、およびシンボルの同期を識別することができ、基地局105-bとのアクセス手順を進めることができる。
【0082】
図7は、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートするシステム内のプロセスフロー700の一例を示す。プロセスフロー700は、図1および図2を参照して記載された対応するデバイスの例であり得るUE115-cおよび基地局105-cを含んでもよい。たとえば、基地局105-cおよびUE115-cは、mmW通信システム内で動作することができる。プロセスフロー700は、アンテナポートごとに単一のコンポーネントキャリアを使用する、基地局105-cの異なるアンテナポートからのPSSの送信を示すことができる。
【0083】
ステップ705において、基地局105-cは、(たとえば、UE115-cを含む)複数のUE115にブロードキャストされる予定の同期信号を識別することができる。たとえば、1組のPSSが識別されてもよく、1組のPSSの各PSSは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられてもよい。いくつかの例では、1組のPSSの各PSSは同じPSSシーケンスに関連付けられる。
【0084】
ステップ710において、基地局105-cは、1組の同期信号ブロック(たとえば、図3を参照して記載された同期信号ブロック315)を生成することができ、同期信号ブロックは異なるアンテナポートに対応することができる。同期信号ブロックは、各PSS、SSS、PBCH、またはそれらの組合せを含んでもよい。
【0085】
ステップ715において、基地局105-cは同期信号ブロックを送信することができ、UE115-cはそれらを受信することができる。場合によっては、同期信号は、基地局105-cからの指向性送信に関連付けられてもよい。同期信号ブロックを送信することは、基地局105-cの異なるアンテナポートを使用して1組のコンポーネントキャリアの1つまたは複数のコンポーネントキャリア内で各同期信号ブロックを送信することを含んでもよい。追加または代替として、同期信号ブロックを送信することは、広帯域キャリア上で同時に同期信号ブロックを送信することを含んでもよい。いくつかの例では、基地局105-cは、(たとえば、各アンテナポートが単一のコンポーネントキャリアを使用して同期信号ブロックを送信する場合)基地局105-cのそれぞれのアンテナポートから異なるコンポーネントキャリア内で同期信号ブロックを送信することができる。
【0086】
同期信号ブロックを送信することはまた、たとえば、比較的広いビームを使用して1組の同期信号ブロックの各同期信号ブロックを送信することを含んでもよい。たとえば、基地局105-cは、第2のビーム構成の第2の幅よりも大きい第1の幅を有する第1のビーム構成を使用することができ、第2のビーム構成は、(図1図2図4、および図6を参照して記載されたアンテナポートなどの)同じアンテナポートから1組のコンポーネントキャリアの複数のコンポーネントキャリア上で同期信号ブロックを送信することに関連付けられてもよい。場合によっては、第1のビーム構成は、基地局105-cによって使用される複数のビーム方向に基づいてもよく、信号は異なる方向を通って掃引されてもよい。
【0087】
基地局105-cはまた、第2の送信電力よりも大きい第1の送信電力を識別することができ、第2の送信電力は、同じアンテナポートから1組のコンポーネントキャリアの複数のコンポーネントキャリア上で同期信号ブロックを送信することに関連付けられる。結果として、基地局105-cは、第1の送信電力を使用して異なるアンテナポートから1組のコンポーネントキャリアの1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で各同期信号ブロックを送信することができる。場合によっては、基地局105-cは、異なるコンポーネントキャリアに関連付けられたアンテナポート、または選択された送信ビーム、または両方の指示を識別することができ、同期信号ブロックを送信することは指示を送信することを含んでもよい。いくつかの例では、基地局105-cは、各同期信号ブロックを送信しながら別の信号を送信しなくてもよい。
【0088】
ステップ720において、UE115-cは、受信されたPSS、SSS、およびPBCHに基づいて、基地局105-cとの同期を実現することができる。すなわち、UE115-cは、時間領域内の無線フレーム、サブフレーム、スロット、およびシンボルの同期を識別することができ、基地局105-cとのアクセス手順を進めることができる。
【0089】
図8は、本開示の様々な態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートするワイヤレスデバイス805のブロック図800を示す。ワイヤレスデバイス805は、図1および図2を参照して記載された基地局105の態様の一例であってもよい。ワイヤレスデバイス805は、受信機810と、同期信号マネージャ815と、送信機820とを含んでもよい。ワイヤレスデバイス805はまた、プロセッサを含んでもよい。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0090】
受信機810は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびPAPR低減のための同期信号送信技法に関する情報など)に関連付けられた制御情報などの情報を受信することができる。情報はデバイスの他の構成要素に渡されてもよい。受信機810は、図11を参照して記載されるトランシーバ1135の態様の一例であってもよい。
【0091】
同期信号マネージャ815は、図11を参照して記載される同期信号マネージャ1115の態様の一例であってもよい。同期信号マネージャ815および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装されてもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、同期信号マネージャ815および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかの機能は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本開示に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せによって実行されてもよい。
【0092】
同期信号マネージャ815および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、機能の一部が1つまたは複数の物理デバイスによって異なる物理的位置に実装されるように分散されることを含む、様々な位置に物理的に配置されてもよい。いくつかの例では、同期信号マネージャ815および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、本開示の様々な態様による別個でかつ明確な構成要素であってもよい。他の例では、同期信号マネージャ815および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、限定はしないが、受信機、送信機、トランシーバ、本開示に記載された1つもしくは複数の他の構成要素、または本開示の様々な態様によるそれらの組合せを含む、1つまたは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わされてもよい。
【0093】
同期信号マネージャ815は1組の同期信号を識別することができ、場合によっては、1組の同期信号の各同期信号は、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられてもよい。同期信号マネージャ815はまた、1組の同期信号の各同期信号に関して1組の位相オフセットから位相オフセットを選択し、選択された位相オフセットを使用して各同期信号を送信することができ、1組の同期信号はFDMを使用して同時に送信される。いくつかの例では、同期信号マネージャ815は1組の同期信号ブロックを識別することができ、1組の同期信号ブロックの各同期信号ブロックを送信することができる。そのような場合、各同期信号ブロックは、1組のコンポーネントキャリアの1つもしくは複数のコンポーネントキャリア上で送信されるか、または広帯域キャリア上で同時に送信されてもよい。
【0094】
送信機820は、デバイスの他の構成要素によって生成された信号を送信することができる。いくつかの例では、送信機820は、トランシーバモジュール内で受信機810とコロケートされてもよい。たとえば、送信機820は、図11を参照して記載されるトランシーバ1135の態様の一例であってもよい。送信機820は単一のアンテナを含んでもよく、またはそれは1組のアンテナを含んでもよい。
【0095】
図9は、本開示の様々な態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートするワイヤレスデバイス905のブロック図900を示す。ワイヤレスデバイス905は、図1および図8を参照して記載されたワイヤレスデバイス805または基地局105(たとえば、mmW周波数スペクトル内で動作する基地局)の態様の一例であってもよい。ワイヤレスデバイス905は、受信機910と、同期信号マネージャ915と、送信機920とを含んでもよい。ワイヤレスデバイス905はまた、プロセッサを含んでもよい。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0096】
受信機910は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびPAPR低減のための同期信号送信技法に関する情報など)に関連付けられた制御情報などの情報を受信することができる。情報はデバイスの他の構成要素に渡されてもよい。受信機910は、図11を参照して記載されるトランシーバ1135の態様の一例であってもよい。
【0097】
同期信号マネージャ915は、図11を参照して記載される同期信号マネージャ1115の態様の一例であってもよい。同期信号マネージャ915はまた、同期信号構成要素925と、位相オフセット構成要素930と、コンポーネントキャリアマネージャ935とを含んでもよい。
【0098】
同期信号マネージャ915および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装されてもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、同期信号マネージャ915および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかの機能は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本開示に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せによって実行されてもよい。
【0099】
同期信号マネージャ915および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、機能の一部が1つまたは複数の物理デバイスによって異なる物理的位置に実装されるように分散されることを含む、様々な位置に物理的に配置されてもよい。いくつかの例では、同期信号マネージャ915および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、本開示の様々な態様による別個でかつ明確な構成要素であってもよい。他の例では、同期信号マネージャ915および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、限定はしないが、受信機、送信機、トランシーバ、本開示に記載された1つもしくは複数の他の構成要素、または本開示の様々な態様によるそれらの組合せを含む、1つまたは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わされてもよい。
【0100】
同期信号構成要素925は1組の同期信号を識別することができる。場合によっては、各同期信号は、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられてもよい。いくつかの例では、1組の同期信号は、PSS、またはSSS、またはそれらの組合せを含む。場合によっては、1組の同期信号の各同期信号は同じシーケンスに関連付けられる。いくつかの例では、同期信号構成要素925は1組の同期信号ブロックを識別することができる。場合によっては、各同期信号ブロックは、PSS、SSS、PBCH、およびPBCHのDMRSのうちの少なくとも1つまたは複数を含む。
【0101】
位相オフセット構成要素930は、1組の同期信号の各同期信号に関して1組の位相オフセットから位相オフセットを選択することができ、1組のコンポーネントキャリアのコンポーネントキャリアの数、または1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられた同期信号のシーケンス、または両方に基づいて、1組の位相オフセットを識別することができる。いくつかの例では、位相オフセット構成要素930は、1組の位相オフセットに関連付けられたPAPRまたはCMを識別することができ、1組の位相オフセットを識別することは、識別されたPAPRまたは識別されたCMを最小化することに基づく。追加または代替として、位相オフセット構成要素930は、1組の位相オフセットに関連付けられたPAPRまたはCMを識別することができ、1組の位相オフセットを識別することは、識別されたPAPRまたは識別されたCMが所定のしきい値未満であるかどうかに基づく。場合によっては、位相オフセットを選択することは、各々が1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられた同期信号にわたって位相ランプを加えることを含む。
【0102】
場合によっては、位相オフセットを選択することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアにわたってシーケンスを加えることを含む。シーケンスは、ショートZadoff-Chuシーケンス、または拡張Zadoff-Chuシーケンス、またはショートMシーケンス、または拡張Mシーケンスを含んでもよい。いくつかの例では、位相オフセットを選択することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアにわたってショートZadoff-Chuシーケンスを加えることを含む。場合によっては、位相オフセットを選択することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアにわたって拡張Zadoff-Chuシーケンスを加えることを含む。
【0103】
コンポーネントキャリアマネージャ935は、選択された位相オフセットを使用して1組のコンポーネントキャリアの1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することができる。いくつかの例では、コンポーネントキャリアマネージャ935は、選択された位相オフセットを使用して1組の同期信号を送信することができ、1組の同期信号はFDMを使用して同時に送信される。場合によっては、1組の同期信号を送信することは、1組のコンポーネントキャリアの1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することを含む。いくつかの例では、異なるコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することは、異なる無線周波数帯域内で各同期信号を送信することを含む。場合によっては、1組の同期信号を送信することは、広帯域キャリア内の周波数領域内で同時に1組の同期信号を送信することを含む。
【0104】
追加または代替として、コンポーネントキャリアマネージャ935は、1組の同期信号の各同期信号ブロックを送信することができ、各同期信号ブロックは、1組のコンポーネントキャリアの1つもしくは複数のコンポーネントキャリア上で送信されるか、または広帯域キャリア上で同時に送信される。場合によっては、1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することは、異なる周波数帯域内で各同期信号を送信することを含む。場合によっては、各同期信号を送信することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することを含み、各同期信号は、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられてもよい。場合によっては、各PSSを送信することは、各同期信号を送信しながら別の信号を送信することを控えることを含む。追加または代替として、各同期信号を送信することは、各同期信号を送信しながらデータ信号を送信することを控えることを含む。
【0105】
いくつかの例では、各同期信号ブロックを送信することは、基地局の異なるアンテナポートを使用して、または基地局の同じアンテナポートを使用して各同期信号ブロックを送信することを含む。場合によっては、1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で各同期信号ブロックを送信することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリア上で各同期信号ブロックを送信することを含み、各同期信号ブロックは1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられる。いくつかの例では、各同期信号ブロックを送信することは、第2のビーム構成の第2の幅よりも大きい第1の幅を有する第1のビーム構成を使用して各同期信号ブロックを送信することを含み、第2のビーム構成は、同じアンテナポートから1組のコンポーネントキャリアの複数のコンポーネントキャリア上で同期信号ブロックを送信することに関連付けられる。場合によっては、第1のビーム構成は複数のビーム方向に少なくとも部分的に基づく。いくつかの例では、各同期信号ブロックを送信することは、各同期信号ブロックを送信しながら別の信号を送信することを控えることを含む。
【0106】
送信機920は、デバイスの他の構成要素によって生成された信号を送信することができる。いくつかの例では、送信機920は、トランシーバモジュール内で受信機910とコロケートされてもよい。たとえば、送信機920は、図11を参照して記載されるトランシーバ1135の態様の一例であってもよい。送信機920は単一のアンテナを含んでもよく、またはそれは1組のアンテナを含んでもよい。
【0107】
図10は、本開示の様々な態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートする同期信号マネージャ1015のブロック図1000を示す。同期信号マネージャ1015は、図8図9、および図11を参照して記載された同期信号マネージャ815、同期信号マネージャ915、または同期信号マネージャ1115の態様の一例であってもよい。同期信号マネージャ1015は、同期信号構成要素1020と、位相オフセット構成要素1025と、コンポーネントキャリアマネージャ1030と、SSSマネージャ1035と、多重化構成要素1040と、シーケンスセレクタ1045と、同期信号ブロックマネージャ1050と、送信電力構成要素1055とを含んでもよい。これらのモジュールの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと直接的または間接的に通信することができる。
【0108】
同期信号マネージャ1015および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装されてもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、同期信号マネージャ1015および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかの機能は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本開示に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せによって実行されてもよい。
【0109】
同期信号マネージャ1015および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、機能の一部が1つまたは複数の物理デバイスによって異なる物理的位置に実装されるように分散されることを含む、様々な位置に物理的に配置されてもよい。いくつかの例では、同期信号マネージャ1015および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、本開示の様々な態様による別個でかつ明確な構成要素であってもよい。他の例では、同期信号マネージャ1015および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、限定はしないが、受信機、送信機、トランシーバ、本開示に記載された1つもしくは複数の他の構成要素、または本開示の様々な態様によるそれらの組合せを含む、1つまたは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わされてもよい。
【0110】
同期信号構成要素1020は1組の同期信号を識別することができる。場合によっては、各同期信号は、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられてもよい。いくつかの例では、1組の同期信号は、PSS、またはSSS、またはそれらの組合せを含む。場合によっては、1組の同期信号の各同期信号は同じシーケンスに関連付けられる。いくつかの例では、同期信号構成要素1020は1組の同期信号ブロックを識別することができる。場合によっては、各同期信号ブロックは、PSS、SSS、PBCH、およびPBCHのDMRSのうちの少なくとも1つまたは複数を含む。
【0111】
位相オフセット構成要素1025は、1組の同期信号の各同期信号に関して1組の位相オフセットから位相オフセットを選択することができ、1組のコンポーネントキャリアのコンポーネントキャリアの数、または1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられた同期信号のシーケンス、または両方に基づいて、1組の位相オフセットを識別することができる。いくつかの例では、位相オフセット構成要素1025は、1組の位相オフセットに関連付けられたPAPRまたはCMを識別することができ、1組の位相オフセットを識別することは、識別されたPAPRまたは識別されたCMを最小化することに基づく。追加または代替として、位相オフセット構成要素1025は、1組の位相オフセットに関連付けられたPAPRまたはCMを識別することができ、1組の位相オフセットを識別することは、識別されたPAPRまたは識別されたCMが所定のしきい値未満であるかどうかに基づく。場合によっては、位相オフセットを選択することは、各々が1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられた同期信号にわたって位相ランプを加えることを含む。
【0112】
場合によっては、位相オフセットを選択することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアにわたってシーケンスを加えることを含む。シーケンスは、ショートZadoff-Chuシーケンス、または拡張Zadoff-Chuシーケンス、またはショートMシーケンス、または拡張Mシーケンスを含んでもよい。いくつかの例では、位相オフセットを選択することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアにわたってショートZadoff-Chuシーケンスを加えることを含む。場合によっては、位相オフセットを選択することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアにわたって拡張Zadoff-Chuシーケンスを加えることを含む。
【0113】
コンポーネントキャリアマネージャ1030は、選択された位相オフセットを使用して1組のコンポーネントキャリアの1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することができる。いくつかの例では、コンポーネントキャリアマネージャ1030は、選択された位相オフセットを使用して1組の同期信号を送信することができ、1組の同期信号はFDMを使用して同時に送信される。場合によっては、1組の同期信号を送信することは、1組のコンポーネントキャリアの1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することを含む。いくつかの例では、異なるコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することは、異なる無線周波数帯域内で各同期信号を送信することを含む。場合によっては、1組の同期信号を送信することは、広帯域キャリア内の周波数領域内で同時に1組の同期信号を送信することを含む。
【0114】
追加または代替として、コンポーネントキャリアマネージャ1030は、1組の同期信号の各同期信号ブロックを送信することができ、各同期信号ブロックは、1組のコンポーネントキャリアの1つもしくは複数のコンポーネントキャリア上で送信されるか、または広帯域キャリア上で同時に送信される。場合によっては、1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することは、異なる周波数帯域内で各同期信号を送信することを含む。場合によっては、各同期信号を送信することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリア上で各同期信号を送信することを含み、各同期信号は、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられてもよい。場合によっては、各同期信号ブロックを送信することは、各同期信号ブロックを送信しながら別の信号を送信することを控えることを含む。追加または代替として、各同期信号ブロックを送信することは、各同期信号ブロックを送信しながらデータ信号を送信することを控えることを含む。
【0115】
いくつかの例では、各同期信号ブロックを送信することは、基地局の異なるアンテナポートを使用して、または基地局の同じアンテナポートを使用して各同期信号ブロックを送信することを含む。場合によっては、1つまたは複数のコンポーネントキャリア上で各同期信号ブロックを送信することは、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリア上で各同期信号ブロックを送信することを含み、各同期信号ブロックは1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられる。いくつかの例では、各同期信号ブロックを送信することは、第2のビーム構成の第2の幅よりも大きい第1の幅を有する第1のビーム構成を使用して各同期信号ブロックを送信することを含み、第2のビーム構成は、同じアンテナポートから1組のコンポーネントキャリアの複数のコンポーネントキャリア上で同期信号ブロックを送信することに関連付けられる。場合によっては、第1のビーム構成は複数のビーム方向に少なくとも部分的に基づく。いくつかの例では、各同期信号ブロックを送信することは、各同期信号ブロックを送信しながら別の信号を送信することを控えることを含む。
【0116】
SSSマネージャ1035は1組のSSSを識別することができる。多重化構成要素1040は、時分割多重化を使用して1組の同期信号の各PSSおよび各SSSを多重化することができる。シーケンスセレクタ1045は、1組の同期信号用の1つまたは複数のシーケンスを選択することができる。場合によっては、1つまたは複数のシーケンスは、Zadoff-Chuシーケンス、またはMシーケンス、またはそれらの組合せを含んでもよい。場合によっては、Zadoff-Chuシーケンスを選択することは、PAPRまたはCMを最小化するZadoff-Chuシーケンスのルートおよびベースシーケンス長を選択することを含む。場合によっては、Zadoff-Chuシーケンスを選択することは、所定のしきい値を下回るPAPR値またはCM値に対応するZadoff-Chuシーケンスのルートおよびベースシーケンス長を選択することを含む。場合によっては、1つまたは複数のシーケンスを選択することは、PAPRもしくはCMを最小化するZadoff-Chuシーケンスのルートおよびサイクリックシフトの1つもしくは複数の組合せを選択すること、またはPAPRもしくはCMを最小化したMシーケンスの多項式およびサイクリックシフトの1つもしくは複数の組合せを選択することを含む。場合によっては、1つまたは複数のシーケンスを選択することは、所定のしきい値を下回るPAPR値もしくはCM値に対応するZadoff-Chuシーケンスのルートおよびサイクリックシフトの1つもしくは複数の組合せを選択すること、または所定のしきい値を下回るPAPR値もしくはCM値に対応するMシーケンスの多項式およびサイクリックシフトの1つもしくは複数の組合せを選択することを含む。
【0117】
同期信号ブロックマネージャ1050は、異なるアンテナポートに対応する同期信号ブロックを生成し、異なるアンテナポートから1組のコンポーネントキャリアの1つまたは複数のコンポーネントキャリア内で同期信号ブロックを送信することができる。同期信号ブロックマネージャ1050はまた、コンポーネントキャリアに関連付けられたアンテナポート、または選択された送信ビーム、または両方の指示を識別することができ、同期信号ブロックを送信することは指示を送信することを含む。場合によっては、同期信号ブロックマネージャ1050は、選択された位相オフセットを使用して同期信号ブロックを送信することができ、同期信号ブロックは、PSS、SSS、およびPBCHのうちの少なくとも1つまたは複数を含む。
【0118】
送信電力構成要素1055は、第2の送信電力よりも大きい第1の送信電力を識別することができ、第2の送信電力は、同じアンテナポートから1組のコンポーネントキャリアの複数のコンポーネントキャリア上で同期信号ブロックを送信することに関連付けられ、異なるアンテナポートから1組のコンポーネントキャリアの1つまたは複数のコンポーネントキャリア内で各同期信号ブロックを送信することは、第1の送信電力を使用することを含む。
【0119】
図11は、本開示の様々な態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートするデバイス1105を含むシステム1100の図を示す。デバイス1105は、たとえば、図1図8、および図9を参照して記載されたワイヤレスデバイス805、ワイヤレスデバイス905、または基地局105の構成要素の一例であってもよく、またはそれらを含んでもよい。デバイス1105は、同期信号マネージャ1115、プロセッサ1120、メモリ1125、ソフトウェア1130、トランシーバ1135、アンテナ1140、ネットワーク通信マネージャ1145、および基地局通信マネージャ1150を含む、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向音声およびデータ通信用の構成要素を含んでもよい。これらの構成要素は、1つまたは複数のバス(たとえば、バス1110)を介して電子通信していてもよい。デバイス1105は、1つまたは複数のUE115とワイヤレスに通信することができる。
【0120】
プロセッサ1120は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を含んでもよい。場合によっては、プロセッサ1120は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを操作するように構成されてもよい。他の場合には、メモリコントローラはプロセッサ1120の中に統合されてもよい。プロセッサ1120は、メモリに記憶されたコンピュータ可読命令を実行して、様々な機能(たとえば、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートする機能またはタスク)を実行するように構成されてもよい。
【0121】
メモリ1125は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含んでもよい。メモリ1125は、実行されると、本明細書に記載された様々な機能をプロセッサに実行させる命令を含む、コンピュータ可読コンピュータ実行可能ソフトウェア1130を記憶することができる。場合によっては、メモリ1125は、とりわけ、周辺構成要素またはデバイスとの相互作用などの、基本的なハードウェアおよび/またはソフトウェア動作を制御することができる基本入出力システム(BIOS)を含んでもよい。
【0122】
ソフトウェア1130は、PAPR低減のための同期信号送信技法をサポートするコードを含む、本開示の態様を実装するコードを含んでもよい。ソフトウェア1130は、システムメモリまたは他のメモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。場合によっては、ソフトウェア1130は、プロセッサによって直接実行可能ではない場合があるが、(たとえば、コンパイルされ、実行されると)本明細書に記載された機能をコンピュータに実行させることができる。
【0123】
トランシーバ1135は、上述されたように、1つまたは複数のアンテナ、有線リンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信することができる。たとえば、トランシーバ1135は、ワイヤレストランシーバを表してもよく、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信することができる。トランシーバ1135はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信用にアンテナに供給し、アンテナから受信されたパケットを復調するモデムを含んでもよい。
【0124】
場合によっては、ワイヤレスデバイスは単一のアンテナ1140を含んでもよい。しかしながら、場合によっては、デバイスは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る、2つ以上のアンテナ1140を有してもよい。ネットワーク通信マネージャ1145は、(たとえば、1つまたは複数の有線バックホールリンクを介して)コアネットワークとの通信を管理することができる。たとえば、ネットワーク通信マネージャ1145は、1つまたは複数のUE115などのクライアントデバイス向けのデータ通信の転送を管理することができる。
【0125】
ネットワーク通信マネージャ1145および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装されてもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、ネットワーク通信マネージャ1145および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかの機能は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本開示に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せによって実行されてもよい。
【0126】
ネットワーク通信マネージャ1145および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、機能の一部が1つまたは複数の物理デバイスによって異なる物理的位置に実装されるように分散されることを含む、様々な位置に物理的に配置されてもよい。いくつかの例では、ネットワーク通信マネージャ1145および/またはその様々なサブコンポーネントの少なくともいくつかは、本開示の様々な態様による別個でかつ明確な構成要素であってもよい。他の例では、ネットワーク通信マネージャ1145および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、限定はしないが、受信機、送信機、トランシーバ、本開示に記載された1つもしくは複数の他の構成要素、または本開示の様々な態様によるそれらの組合せを含む、1つまたは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わされてもよい。
【0127】
基地局通信マネージャ1150は、他の基地局105との通信を管理することができ、他の基地局105と協働してUE115との通信を制御するためのコントローラまたはスケジューラを含んでもよい。たとえば、基地局通信マネージャ1150は、ビームフォーミングまたはジョイント送信などの様々な干渉軽減技法のために、UE115への送信についてのスケジューリングを調整することができる。いくつかの例では、基地局通信マネージャ1150は、基地局105間の通信を実現するために、LTE/LTE-Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを提供することができる。
【0128】
基地局通信マネージャ1150および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装されてもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、基地局通信マネージャ1150および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかの機能は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本開示に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せによって実行されてもよい。
【0129】
基地局通信マネージャ1150および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、機能の一部が1つまたは複数の物理デバイスによって異なる物理的位置に実装されるように分散されることを含む、様々な位置に物理的に配置されてもよい。いくつかの例では、基地局通信マネージャ1150および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、本開示の様々な態様による別個でかつ明確な構成要素であってもよい。他の例では、基地局通信マネージャ1150および/またはその様々なサブコンポーネントのうちの少なくともいくつかは、限定はしないが、受信機、送信機、トランシーバ、本開示に記載された1つもしくは複数の他の構成要素、または本開示の様々な態様によるそれらの組合せを含む、1つまたは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わされてもよい。
【0130】
図12は、本開示の様々な態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法向けの方法1200を示すフローチャートを示す。方法1200の動作は、本明細書に記載されたように、基地局105またはその構成要素によって実施されてもよい。たとえば、方法1200の動作は、図8図11を参照して記載されたように、同期信号マネージャによって実行されてもよい。いくつかの例では、基地局105は、1組のコードを実行して、以下に記載される機能を実行するようにデバイスの機能要素を制御することができる。追加または代替として、基地局105は、専用ハードウェアを使用して以下に記載される機能を実行することができる。
【0131】
ブロック1205において、基地局105は1組の同期信号を識別することができる。ブロック1205の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1205の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、同期信号構成要素によって実行されてもよい。
【0132】
ブロック1210において、基地局105は、1組の同期信号の各同期信号に関して1組の位相オフセットから位相オフセットを選択することができる。ブロック1210の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1210の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、位相オフセット構成要素によって実行されてもよい。
【0133】
ブロック1215において、基地局105は、選択された位相オフセットを使用して1組の同期信号を送信することができ、1組の同期信号は周波数分割多重化を使用して同時に送信される。ブロック1215の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1215の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、コンポーネントキャリアマネージャによって実行されてもよい。
【0134】
図13は、本開示の様々な態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法向けの方法1300を示すフローチャートを示す。方法1300の動作は、本明細書に記載されたように、基地局105またはその構成要素によって実施されてもよい。たとえば、方法1300の動作は、図8図11を参照して記載されたように、同期信号マネージャによって実行されてもよい。いくつかの例では、基地局105は、1組のコードを実行して、以下に記載される機能を実行するようにデバイスの機能要素を制御することができる。追加または代替として、基地局105は、専用ハードウェアを使用して以下に記載される機能を実行することができる。
【0135】
ブロック1305において、基地局105は1組の同期信号を識別することができる。ブロック1305の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1305の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、同期信号構成要素によって実行されてもよい。
【0136】
1組の同期信号を識別した後、基地局105は、1組の同期信号の各同期信号に関して1組の位相オフセットから位相オフセットを選択することができる。いくつかの例では、基地局105は様々な技法を使用して位相オフセットを選択することができる。たとえば、ブロック1310において、基地局は、各々が1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられた同期信号にわたって位相ランプを加えることによって随意に位相オフセットを選択することができる。ブロック1310の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1310の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、位相オフセット構成要素によって実行されてもよい。
【0137】
ブロック1315において、基地局105は、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアにわたってショートZadoff-ChuシーケンスまたはショートMシーケンスを加えることによって随意に位相オフセットを選択することができる。ブロック1315の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1315の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、位相オフセット構成要素によって実行されてもよい。
【0138】
追加または代替として、基地局105は、ブロック1320において、1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアにわたって拡張Zadoff-Chuシーケンスまたは拡張Mシーケンスを加えることによって随意に位相オフセットを選択することができる。ブロック1320の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1320の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、位相オフセット構成要素によって実行されてもよい。
【0139】
ブロック1325において、基地局105は、選択された位相オフセットを使用して1組の同期信号を送信することができ、1組の同期信号は周波数分割多重化を使用して同時に送信される。ブロック1325の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1325の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、コンポーネントキャリアマネージャによって実行されてもよい。
【0140】
図14は、本開示の様々な態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法向けの方法1400を示すフローチャートを示す。方法1400の動作は、本明細書に記載されたように、基地局105またはその構成要素によって実施されてもよい。たとえば、方法1400の動作は、図8図11を参照して記載されたように、同期信号マネージャによって実行されてもよい。いくつかの例では、基地局105は、1組のコードを実行して、以下に記載される機能を実行するようにデバイスの機能要素を制御することができる。追加または代替として、基地局105は、専用ハードウェアを使用して以下に記載される機能を実行することができる。
【0141】
ブロック1405において、基地局105は1組の同期信号を識別することができる。ブロック1405の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1405の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、同期信号構成要素によって実行されてもよい。
【0142】
ブロック1410において、基地局105は、1組のコンポーネントキャリアのコンポーネントキャリアの数、または1組のコンポーネントキャリアの異なるコンポーネントキャリアに関連付けられた同期信号のシーケンス、または両方に少なくとも部分的に基づいて、1組の位相オフセットを識別することができる。ブロック1410の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1410の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、位相オフセット構成要素によって実行されてもよい。
【0143】
ブロック1415において、基地局105は、同期信号ごとに1組の位相オフセットから位相オフセットを選択することができる。ブロック1415の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1415の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、位相オフセット構成要素によって実行されてもよい。
【0144】
ブロック1420において、基地局105は、選択された位相オフセットを使用して1組の同期信号を送信することができ、1組の同期信号は周波数分割多重化を使用して同時に送信される。ブロック1420の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1420の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、コンポーネントキャリアマネージャによって実行されてもよい。
【0145】
図15は、本開示の様々な態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法向けの方法1500を示すフローチャートを示す。方法1500の動作は、本明細書に記載されたように、基地局105またはその構成要素によって実施されてもよい。たとえば、方法1500の動作は、図8図11を参照して記載されたように、同期信号マネージャによって実行されてもよい。いくつかの例では、基地局105は、1組のコードを実行して、以下に記載される機能を実行するようにデバイスの機能要素を制御することができる。追加または代替として、基地局105は、専用ハードウェアを使用して以下に記載される機能を実行することができる。
【0146】
ブロック1505において、基地局105は1組の同期信号ブロックを識別することができる。ブロック1505の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1505の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、同期信号構成要素によって実行されてもよい。
【0147】
ブロック1510において、基地局105は、1組の同期信号ブロックの各同期信号ブロックを送信することができ、各同期信号ブロックは、1組のコンポーネントキャリアの1つもしくは複数のコンポーネントキャリア上で送信されるか、または広帯域キャリア上で同時に送信される。ブロック1510の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1510の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、コンポーネントキャリアマネージャによって実行されてもよい。
【0148】
図16は、本開示の様々な態様による、PAPR低減のための同期信号送信技法向けの方法1600を示すフローチャートを示す。方法1600の動作は、本明細書に記載されたように、基地局105またはその構成要素によって実施されてもよい。たとえば、方法1600の動作は、図8図11を参照して記載されたように、同期信号マネージャによって実行されてもよい。いくつかの例では、基地局105は、1組のコードを実行して、以下に記載される機能を実行するようにデバイスの機能要素を制御することができる。追加または代替として、基地局105は、専用ハードウェアを使用して以下に記載される機能を実行することができる。
【0149】
ブロック1605において、基地局105は1組の同期信号ブロックを識別することができる。ブロック1605の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1605の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、同期信号構成要素によって実行されてもよい。
【0150】
ブロック1610において、基地局105は、第2の送信電力よりも大きい第1の送信電力を識別することができ、第2の送信電力は、同じアンテナポートから1組のコンポーネントキャリアの複数のコンポーネントキャリア上で同期信号ブロックを送信することに関連付けられる。ブロック1610の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1610の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、送信電力構成要素によって実行されてもよい。
【0151】
ブロック1615において、基地局105は、1組の同期信号ブロックの各同期信号ブロックを送信することができ、各同期信号ブロックは、1組のコンポーネントキャリアの1つもしくは複数のコンポーネントキャリア上で送信されるか、または広帯域キャリア上で同時に送信され、各同期信号ブロックを送信することは、第1の送信電力を使用することと、第2のビーム構成の第2の幅よりも大きい第1の幅を有する第1のビーム構成を使用することとを含む。いくつかの例では、第1のビーム構成は複数のビーム方向に少なくとも部分的に基づく。加えて、第2のビーム構成は、同じアンテナポートから1組のコンポーネントキャリアの複数のコンポーネントキャリア上で同期信号を送信することに関連付けられてもよい。ブロック1615の動作は、図1図7を参照して記載された方法に従って実行されてもよい。いくつかの例では、ブロック1615の動作の態様は、図8図11を参照して記載されたように、コンポーネントキャリアマネージャによって実行されてもよい。
【0152】
いくつかの例では、図12図16を参照して記載された方法1200、1300、1400、1500、または1600のうちの2つ以上からの態様が組み合わされてもよい。方法1200、1300、1400、1500、および1600は例示的な実装形態にすぎず、方法1200、1300、1400、1500、または1600の動作は、他の実装形態が可能であるように並べ替えられるか、または場合によっては変更されてもよいことに留意されたい。
【0153】
本明細書に記載された技法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)、および他のシステムなどの、様々なワイヤレス通信システムに使用されてもよい。「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば、互換的に使用される。符号分割多元接続(CDMA)システムは、CDMA2000、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装することができる。CDMA2000は、IS-2000規格、IS-95規格、およびIS-856規格をカバーする。IS-2000リリースは、一般に、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれる場合がある。IS-856(TIA-856)は、一般に、CDMA2000 1xEV-DO、高速パケットデータ(HRPD)などと呼ばれる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形形態を含む。時分割多元接続(TDMA)システムは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術を実装することができる。
【0154】
直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、発展型UTRA(E-UTRA)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実装することができる。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE-A)は、E-UTRAを使用するユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)のリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A、およびモバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する組織からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する組織からの文書に記載されている。本明細書に記載された技法は、上述されたシステムおよび無線技術、ならびに他のシステムおよび無線技術に使用されてもよい。LTEまたはNRのシステムの態様が例として記載されてもよく、説明の大部分においてLTEまたはNRの用語が使用されてもよいが、本明細書に記載された技法はLTEまたはNRの用途以外に適用可能である。
【0155】
本明細書に記載されたネットワークを含むLTE/LTE-Aネットワークでは、発展型ノードB(eNB)という用語は、一般に、基地局を記述するために使用されてもよい。本明細書に記載された1つまたは複数のワイヤレス通信システムは、異なるタイプの発展型ノードB(eNB)が様々な地理的領域にカバレージを提供する、異種LTE/LTE-AまたはNRのネットワークを含んでもよい。たとえば、各eNB、次世代ノードB(gNB)、または基地局は、マクロセル、スモールセル、または他のタイプのセルに通信カバレージを提供することができる。「セル」という用語は、文脈に応じて、基地局、基地局に関連付けられたキャリアもしくはコンポーネントキャリア、またはキャリアもしくは基地局のカバレージエリア(たとえば、セクタなど)を記述するために使用されてもよい。
【0156】
基地局は、トランシーバ基地局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eNB、gNB、ホームノードB、ホームeノードB、または他の何らかの適切な用語を含む場合があるか、または当業者によってそのように呼ばれる場合がある。基地局用の地理的カバレージエリアは、カバレージエリアの一部分のみを構成するセクタに分割されてもよい。本明細書に記載された1つまたは複数のワイヤレス通信システムは、異なるタイプの基地局(たとえば、マクロセル基地局またはスモールセル基地局)を含んでもよい。本明細書に記載されたUEは、マクロeNB、スモールセルeNB、gNB、中継基地局などを含む、様々なタイプの基地局およびネットワーク機器と通信することが可能であってもよい。重複する異なる技術向けの地理的カバレージエリアが存在してもよい。
【0157】
マクロセルは、一般に、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にすることができる。スモールセルは、同じまたは異なる(たとえば、免許必要、免許不要などの)周波数帯域内でマクロセルとして動作することができる、マクロセルと比較して低電力の基地局である。スモールセルは、様々な例による、ピコセル、フェムトセル、およびマイクロセルを含んでもよい。ピコセルは、たとえば、小さい地理的エリアをカバーすることができ、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にすることができる。フェムトセルも、小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることができ、フェムトセルとの関連性を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE、自宅内のユーザ用のUE、など)による制限付きアクセスを提供することができる。マクロセル用のeNBは、マクロeNBと呼ばれる場合がある。スモールセル用のeNBは、スモールセルeNB、ピコeNB、フェムトeNB、またはホームeNBと呼ばれる場合がある。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セル(たとえば、コンポーネントキャリア)をサポートすることができる。
【0158】
本明細書に記載された1つまたは複数のワイヤレス通信システムは、同期動作または非同期動作をサポートすることができる。同期動作の場合、基地局は、同様のフレームタイミングを有することができ、異なる基地局からの送信は、時間的にほぼ整合されてもよい。非同期動作の場合、基地局は、異なるフレームタイミングを有することができ、異なる基地局からの送信は、時間的に整合されなくてもよい。本明細書に記載された技法は、同期動作または非同期動作のいずれかに使用されてもよい。
【0159】
本明細書に記載されたダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれてもよく、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれてもよい。たとえば、図1および図2のワイヤレス通信システム100および200を含む、本明細書に記載された各通信リンクは、1つまたは複数のキャリアを含んでもよく、各キャリアは、複数のサブキャリア(たとえば、異なる周波数の波形信号)から構成される信号であってもよい。
【0160】
添付の図面に関して本明細書に記載された説明は、例示的な構成を記載し、実装され得るまたは特許請求の範囲内に入るすべての例を表してはいない。本明細書で使用される「例示的」という用語は、「例、事例、または例示として働く」ことを意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利」を意味するものではない。発明を実施するための形態は、記載された技法の理解を与えるための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実践されてよい。いくつかの事例では、記載された例の概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形態で示される。
【0161】
添付の図面では、同様の構成要素または特徴は、同じ参照ラベルを有してもよい。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュ、および同様の構成要素を区別する第2のラベルを続けることによって区別されてもよい。本明細書において第1の参照ラベルのみが使用される場合、説明は、第2の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のうちのいずれにも適用可能である。
【0162】
本明細書に記載された情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表されてもよい。たとえば、上記の説明全体にわたって参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてもよい。
【0163】
本開示に関して記載された様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書に記載された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装されてもよい。
【0164】
本明細書に記載された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装されてよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内である。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、上述された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはそれらのいずれかの組合せを使用して実装することができる。機能を実装する特徴はまた、機能の一部が異なる物理的位置に実装されるように分散されることを含む、様々な位置に物理的に配置されてもよい。また、特許請求の範囲内を含む本明細書で使用されるように、項目のリスト(たとえば、「~の少なくとも1つ」もしくは「~の1つまたは複数」などのフレーズによって始まる項目のリスト)において使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCの少なくとも1つのリストが、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような包括的リストを示す。また、本明細書で使用される「~に基づく」というフレーズは、条件の閉集合を指すものと解釈されるべきではない。たとえば、「条件Aに基づく」として記載される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づいてもよい。言い換えれば、本明細書で使用される「~に基づく」というフレーズは、「~に少なくとも部分的に基づく」というフレーズと同様に解釈されるべきである。
【0165】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用することができ、汎用コンピュータもしくは専用コンピュータまたは汎用プロセッサもしくは専用プロセッサによってアクセスできる任意のその他の非一時的媒体を含んでもよい。また、任意の接続はコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD(disc)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(disc)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0166】
本明細書における説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするために提供される。本開示に対する様々な修正は、当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用されてもよい。したがって、本開示は、本明細書に記載された例および設計に限定されず、本明細書で開示された原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【符号の説明】
【0167】
100 ワイヤレス通信システム
105 基地局
105-a 基地局
105-b 基地局
105-c 基地局
110 カバレージエリア
115 UE
115-a UE
115-b UE
115-c UE
125 通信リンク
130 コアネットワーク
132 バックホールリンク
134 バックホールリンク
200 ワイヤレス通信システム
205 ビーム
300 同期信号ブロック構成
305 同期信号バースト
310 シンボル
315 同期信号ブロック
320 同期信号
400 送信方式
405 アンテナポート送信
405-a 第1のアンテナポート送信
405-b 第2のアンテナポート送信
405-c 第3のアンテナポート送信
405-d 第4のアンテナポート送信
410 シンボル
415 コンポーネントキャリア
415-a 第1のコンポーネントキャリア
415-b 第2のコンポーネントキャリア
500 送信方式
505 アンテナポート送信
505-a 第1のアンテナポート送信
505-b 第2のアンテナポート送信
510 シンボル
515 コンポーネントキャリア
600 プロセスフロー
605 ステップ
610 ステップ
615 ステップ
620 ステップ
625 ステップ
700 プロセスフロー
705 ステップ
710 ステップ
715 ステップ
720 ステップ
800 ブロック図
805 ワイヤレスデバイス
810 受信機
815 同期信号マネージャ
820 送信機
900 ブロック図
905 ワイヤレスデバイス
910 受信機
915 同期信号マネージャ
920 送信機
925 同期信号構成要素
930 位相オフセット構成要素
935 コンポーネントキャリアマネージャ
1000 ブロック図
1015 同期信号マネージャ
1020 同期信号構成要素
1025 位相オフセット構成要素
1030 コンポーネントキャリアマネージャ
1035 SSSマネージャ
1040 多重化構成要素
1045 シーケンスセレクタ
1050 同期信号ブロックマネージャ
1055 送信電力構成要素
1100 システム
1105 デバイス
1110 バス
1115 同期信号マネージャ
1120 プロセッサ
1125 メモリ
1130 ソフトウェア
1135 トランシーバ
1140 アンテナ
1145 ネットワーク通信マネージャ
1150 基地局通信マネージャ
1200 方法
1205 ブロック
1210 ブロック
1215 ブロック
1300 方法
1305 ブロック
1310 ブロック
1315 ブロック
1320 ブロック
1325 ブロック
1400 方法
1405 ブロック
1410 ブロック
1415 ブロック
1420 ブロック
1500 方法
1505 ブロック
1510 ブロック
1600 方法
1605 ブロック
1610 ブロック
1615 ブロック
図1
図2
図3
図4
図5
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図10
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