(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-26
(45)【発行日】2022-09-05
(54)【発明の名称】止血クリップの為の再搭載可能なアプリケータ
(51)【国際特許分類】
A61B 17/122 20060101AFI20220829BHJP
A61B 17/128 20060101ALI20220829BHJP
【FI】
A61B17/122
A61B17/128
(21)【出願番号】P 2021001428
(22)【出願日】2021-01-07
(62)【分割の表示】P 2018567193の分割
【原出願日】2017-09-18
【審査請求日】2021-01-07
(32)【優先日】2016-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】キング、ジョセフ ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】ライアン、ショーン
(72)【発明者】
【氏名】エステベス、ラモン
【審査官】宮崎 敏長
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-135864(JP,A)
【文献】中国実用新案第203252684(CN,U)
【文献】特開2010-136820(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/122
A61B 17/128
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対のクリップアームを含むクリップアセンブリであって、
両クリップアームはそれぞれ近位端から遠位端まで延び、
両クリップアー
ムの近位端は、カプセルのチャンネル内に受承されるヨークによって互いに連結され、
両クリップアームの遠位端が互いに離間する組織受け入れ姿勢
から両クリップアームの遠位端が互いに接近する組織クリップ姿勢
へと移動させる前記クリップアセンブリと、
前記クリップアセンブリを収容するカートリッジの開口部に挿入されて前記クリップアセンブリに連結される遠位部を有するアプリケータであって、前記アプリケータは、カテーテルと制御部材とを含み、前記カテーテルは近位端から遠位端まで延び且つ内部を貫通して延びる管腔を含み、前記カテーテルの遠位端は、前記カプセルの近位端に連結されるように構成され、前記制御部材は、前記カテーテルの管腔内を貫通して延び
、且つその遠位部に沿って延びる複数のノードを含み、前記ノードはそれぞれ、前記制御部材のノード以外の部分の断面積よりも大きな断面積を有し且つ前記複数のノードのうちの最遠位のノードであるとき前記クリップアームの近位端に連結されるように構成され、前記最遠位のノードは、付与された力が予め定められた閾値を超えた時、隣
接する直
近のノードから分離されて、前記クリップアセンブリを前記アプリケータから離脱させる、前記アプリケータと
を備える再搭載可能なクリップ装置。
【請求項2】
前記カプセルの近位端は、前記カテーテル内に受承される、請求項1に記載の再搭載可能なクリップ装置。
【請求項3】
前記カプセルは、横方向外方姿勢に付勢された可撓性タブを備える、請求項1又は2に記載の再搭載可能なクリップ装置。
【請求項4】
前記可撓性タブは、前記カプセルの壁を切り出すことにより形成され、切り出された部分は、横方向外方に傾斜するように付勢されている、請求項3に記載の再搭載可能なクリップ装置。
【請求項5】
前記クリップアセンブリが前記カートリッジ内に収容された時、前記可撓性タブは、前記カテーテル内に受承されるように圧縮される、請求項3又は4に記載の再搭載可能なクリップ装置。
【請求項6】
前記可撓性タブが前記カテーテル内に受承された時、前記可撓性タブは、前記カテーテルの内面によって拘束される、請求項3~5のいずれか一項に記載の再搭載可能なクリップ装置。
【請求項7】
前記制御部材は遠位方向に移動可能に構成され、前記制御部材が前記カプセルを前記カテーテルに対して遠位方向に押すと、前記可撓性タブは、前記カテーテルの遠位端を超えて遠位方向に移動され、前記可撓性タブは、横方向に延びる付勢された姿勢に回復することが許可される、請求項3~6のいずれか一項に記載の再搭載可能なクリップ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリップシステムに関し、より詳細には再搭載可能な内視鏡クリップシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
胃腸管(GI)系システム、胆道系、血管系等の体管腔、及び中空器官の疾患の治療は、内視鏡を用いて行われることが多く、多くの場合には、内部の出血を制御することが必要である。止血クリップは、傷周囲の組織を把持して、傷の端部を一時的に固定し、自然治癒過程を経て傷が永久的に閉鎖することを可能にする。専用の内視鏡クリップ装置が体内の所望の部位にクリップを搬送する為に使用され、その後クリップ搬送装置は回収されて、クリップは体内に留置される。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、クリップアセンブリが一対のクリップアームを備えることと、各クリップアームが近位端から遠位端まで延びていることと、クリップアームの両近位端がクリップアームの遠位端が互いに離間する組織受け取り姿勢とクリップアームの遠位端が互いに接近する組織クリップ姿勢との間で移動するようにカプセルのチャネルの内部に受承されることと、クリップアセンブリに連結されて組織受け入れ姿勢と組織クリップ姿勢との間でクリップアセンブリを移動するように構成されたアプリケータと、アプリケータが複数のノードを有する制御部材からなることと、各ノードが制御部材のノード以外の部分の断面積よりも大きくクリップアームの近位端に連結される断面を有することと、最遠位のノードは、クリップアセンブリをアプリケータから離脱させる為に、付与された力が所定の閾値を超えた際に、そのノードの隣のすぐ近位のノードから分離されること、とからなる組織を治療するシステムに関する。
【0004】
実施形態では、クリップアームの近位端は、各ノードを受承する寸法と形状に形成された長尺状のスロットを備えたヨークを介して連結される。実施形態では、ヨークは、最遠位のノードによって付与された力が所定の閾値を超えた時に変形するように構成されている。実施形態では、各ノードは、クリップアームの近位端との連結を許容する一方でそこからの離脱を防止する寸法と形状で形成される。実施形態では、各ノードの遠位表面は丸みを帯びているが、各ノードの近位表面はほぼ平坦である。
【0005】
実施形態では、複数のノードの隣接するノードは、制御部材の連結部を介して互いに連結され、各連結部は、付与された力が所定の閾値を超えた時には、連結されている近位のノードから分離するように構成されている。
【0006】
実施形態では、各連結部は、遠位端から近位端に向かってテーパを有し、制御部材の各連結部のテーパの太さは、複数の連結部のうちの遠位の連結部から近位の連結部にかけて次第に太くなっている。
【0007】
実施形態では、各連結部は、その周囲に延びる少なくとも1つの切り欠きを備え、少なくとも1つの切り欠きの数と寸法と深さと長さのうちの1つは、複数の連結部のうちの遠位の連結部から近位の連結部にかけて減少する。
【0008】
実施形態では、各連結部は、連結されている近位のノードに溶接され、各連結部の溶接の強度は、複数の連結部のうちの遠位の連結部から近位の連結部にかけて増加する。
実施形態では、アプリケータは、その遠位端にカテーテルをさらに備え、カテーテルは、クリップアセンブリのカプセルに離脱可能に連結することができる。
【0009】
実施形態では、カテーテルは、摩擦結合及びスナップ結合のうちのいずれか一方を用いてカプセルに連結することができる。
実施形態では、カプセルの近位端は、クリップアセンブリを組織受け入れ姿勢から組織クリップ姿勢に移動させた際にアプリケータの遠位端に接し、最遠位のノードが隣のすぐ近位のノードから分離することにより、カプセルはアプリケータの遠位端から分離される。
【0010】
実施形態では、システムは、アプリケータの遠位端に連結されたトーション部材をさらに備え、トーション部材は、その内部の一部に沿って傾斜表面を備える為、カプセルの近位端が、傾斜表面に沿って摺動した時には、クリップアセンブリは、アプリケータに対して回転する。
【0011】
実施形態では、システムは、アプリケータの遠位部の内部に移動可能に収容された切断部材をさらに備え、切断部材は、非切断姿勢と切断姿勢の間で移動することができ、切断部材は、最遠位のノードと隣のすぐ近位のノードとの間に配置される。
【0012】
本発明は、クリップアセンブリとアップリケータからなる再搭載可能なクリップ装置にも関する。クリップアセンブリは、一対のクリップアームを備え、各クリップアームは、近位端から遠位端まで延び、各クリップアームの近位端は、クリップアームの遠位端が互いに離間する組織受け入れ姿勢とクリップアームの遠位端が互いに接近する組織クリップ姿勢との間でクリップアームを移動する為に、カプセルのチャネル内部に受承されるヨークを介して互いに連結される。アプリケータは、クリップアセンブリに連結する為に、クリップアセンブリを収容するカートリッジの開口部を通過して挿入される遠位部を有し、アプリケータは、カテーテルと制御部材とを備え、カテーテルは、近位端から遠位端まで延び、且つ内部を貫通して延びる管腔を備え、カテーテルの遠位端は、カプセルの近位端に連結されるように構成され、制御部材は、カテーテルの管腔を通過して延び、且つその遠位部に沿って複数のノードを備え、各ノードは、制御部材のノード以外の部分の断面積よりも大きくクリップアームの近位端に連結し得る断面を有し、ノードのうちの最遠位の1つは、クリップアセンブリをアプリケータから離脱する為に、付与された力が所定の閾値を超えた場合に、隣のすぐ近位の1つから離脱することができる。
【0013】
本発明は、制御部材の最遠位のノードを第1クリップアセンブリのクリップアームの近位端に連結することによって第1クリップアセンブリを搭載する工程と、搭載したクリップアセンブリを体内の標的部位に内視鏡の作業チャネルを介して挿入する工程と、第1クリップアセンブリを、クリップアームの遠位端が互いに離間する組織受け取り姿勢とクリップアームの遠位端が互いに接近する組織クリップ姿勢との間で移動させる工程と、標的組織をその間に把持するまで、制御部材をアプリケータに対して近位方向に移動させる工程と、所望する場合には、最遠位のノードを隣のすぐ近位のノードから分離して第1クリップアセンブリをアプリケータから離脱する為に、制御部材をさらに近位方向に引く工程とからなる、組織を治療する方法にも関する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の例示的な実施形態に係るシステムを示す長軸方向の断面図。
【
図2】
図1のシステムに係るアプリケータを示す長軸方向の断面図。
【
図3】
図1に係るシステムを配置姿勢で示す長軸方向の断面図。
【
図4】
図1のシステムに係るアプリケータとクリップセンブリ間の連結を示す長軸方向の断面図。
【
図5】本発明の代替的な実施形態に係るアプリケータとクリップアセンブリ間の連結を示す長軸方向の断面図。
【
図6】
図1に係るシステムのアプリケータの制御部材の遠位部を示す側面図。
【
図7】本発明の別の例示的な実施形態に係る制御部材の遠位部を示す側面図。
【
図8】本発明のさらに別の例示的な実施形態に係る制御部材の遠位部を示す側面図。
【
図9】本発明のさらに別の例示的な実施形態に係るシステムを示す長軸方向の断面図。
【
図10】
図9のシステムのトーション部材を示す長軸方向の断面図。
【
図11】本発明のさらに別の例示的な実施形態に係るシステムを示す長軸方向の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、以下の説明と類似する要素が同一の参照番号で示されている添付の図面とを参照することにより、より詳細に理解することができる。本発明は、クリップシステムに関し、より詳細には、再搭載が可能な内視鏡クリップシステムに関する。本発明の例示的な実施形態は、内視鏡施術の前にアプリケータアセンブリの遠位端に搭載されるクリップアセンブリについて説明する。クリップが体内の所望の標的部位に配置されると、アプリケータアセンブリには、新しいクリップを再搭載することができる。具体的には、アプリケータアセンブリは、複数のノードを有する制御部材を備え、各ノードは、クリップの近位端に連結し得るように構成されている。最遠位のノードは、第1クリップに連結することができる。第1クリップは、所望に従って組織をクリップすることに使用され、体内に留置される。第1クリップを配置することによって、最遠位のノードと、最遠位のノードの次のノード、即ちすぐ近位のノードとの間で制御部材の一部が分離する為、続いて、次のノードを第2クリップに連結させてクリップ工程を繰り返すことができる。アプリケータは、ノードの数と同じ数のクリップを再搭載することができる。「近位」と「遠位」の用語は、この明細書で使用されているように、装置使用者の方に近づく方向(近位)と離間する方向(遠位)とを指す。
【0016】
図1から
図4に示されているように、本発明の例示の実施形態に係るシステム100は、クリップアセンブリ102とアプリケータ104とからなる。
図1に示されているように、クリップアセンブリ102は、標的組織を挟持する為に生体内にシステム100を挿入するのに先立ち、アプリケータ104の遠位部に搭載することができる。
図2に示されているように、アプリケータ104は、生体内にクリップアセンブリ102を配置した後、新しいクリップアセンブリ102を搭載し得るように構成されている為、同一のアプリケータ104を用いて生体内の標的組織の第2部位に新しいクリップアセンブリ102を搬送することができる。詳細には、アプリケータ104は、複数のノード108を有する制御部材106を備え、各ノード108は、クリップアセンブリ102の一部に連結し得るように構成されている。使用時には、最遠位のノード108aが、クリップアセンブリ102に連結される。クリップアセンブリ102を用いて標的組織を挟持した後、所定の閾値の力を超えるまでアプリケータ104に対して近位方向に制御部材106を引くことにより、制御部材106は、最遠位のノード108aと隣のすぐ近位のノード108bとの間で分離し、
図3に示されているように、クリップアセンブリ102は、体内に配置される。次に、新しいクリップアセンブリ102を第2標的部位に適用する為に、隣のすぐ近位のノード108bが新しいクリップアセンブリ102に連結される。制御部材106のノード108の数は、アプリケータ104に再搭載されるクリップアセンブリ102の数に一致する。
【0017】
クリップアセンブリ102は、1対のクリップアーム110を備え、その近位端は、組織受け入れ姿勢と組織クリップ姿勢との間でクリップアセンブリ102を移動する為に、カプセル116の内部に摺動可能に受承される。クリップアーム110の近位端112は、カプセル116のチャネル142内部に摺動可能に受承されるヨーク114を介して互いに連結される。この実施形態のクリップアセンブリ110は、カプセル116の内部に引き入れられていない時には、その遠位端118が互いに離間して組織受け入れ姿勢に移動するように付勢されている。カプセル116の内部に引き入れられた場合には、カプセル116は、クリップアーム110を拘束して、その遠位端118を組織クリップ姿勢に固定する。ヨーク114は、組織受け入れ姿勢と組織クリップ姿勢との間でクリップアーム110を移動させる為に、カプセル116内部において長軸方向に摺動することができる。
【0018】
クリップアーム110は、組織を把持しやすくする把持要素を備えることができる。例えば、クリップアーム110の遠位端118は、互いの方に向かって内方に横向きに延びる先端や歯、突起、スパイク又はクリップアーム110の遠位端118の間で組織を把持するように構成されたその他の構造を備えることができる。クリップアーム110は、所望の標的組織がクリップアーム110を介して把持されると、クリップアーム110を組織クリップ姿勢にロックするロック要素をさらに備えることができる。一実施形態では、クリップアーム110は、外方に横方向に延びるロックタブを備えることができる。このロックタブは、クリップアーム110が所定の距離までカプセル116の内部に引き入れられた時に、カプセル116の一部に係合するように構成し得る。例えば、ロックタブは、カプセル116の壁を貫通して側面に沿って延びる対応する寸法と形状と位置とに形成されたロックウインドウの内部に受承されて、カプセル116に対してクリップアーム110を組織クリップ姿勢にロックする。
【0019】
上述したように、ヨーク114は、クリップアーム110の近位端112に連結して、カプセル116の内部に摺動可能に受承される。ヨーク114は、ヨーク114の近位端124の近位開口部122からアプリケータ104の制御部材106のノード108を受承する寸法と形状を有する遠位部分126まで長軸方向に延びる長軸スロット120を備える。各ノード108は、制御部材106のノード以外の部分に対して大きくされている。近位開口部122と遠位部126の間に延びるスロット120の近位部128は、ノード108を受承する拡張可能な近位部128の対向部分136を備える遠位部126の断面積よりも小さな断面積を有し、互いに対向して付勢されているため、ノード108が遠位部126に遠位方向に通過すると、近位部128の対向部分136が弾ね戻ってノード108を遠位部126にロックし、制御部材106をヨーク114に連結する。このように、制御部材106をカプセル116に対して長軸方向に移動することによって、組織受け入れ姿勢と組織クリップ姿勢との間でクリップアーム110の移動を制御することができる。
【0020】
この実施形態では、制御部材106のノード108は、ヨーク114の近位開口部122を通過して遠位部126の内部に挿入される。制御部材106が所定の閾値以上でヨーク114の中に遠位方向に押し入れられた場合には、スロット120の近位開口部122が変形して、ノード108が近位部128を通過して遠位部126に移動することを許容する。詳細には、スロット120を形成するヨーク114の対向部分136が互いから離間して、ノード108が近位部128を通過して遠位部126に移動することを許容することができる。ノード108が、遠位部126内に受承されると、スロット120の近位部128は、元の寸法に回復し、制御部材106のノード108は、遠位部分126に固定される。
【0021】
ノード108と遠位部126とは、任意の様々な対応形状をとることができる。一の例示的な実施形態では、各ノード108は、遠位部126の対応する寸法と形状とに形成されたソケットの内部に受承されるボールとして構成される。別の例示的な実施形態では、各ノード108は、ヨーク114のスロット120内の遠位方向への挿入を促進するが、遠位部126内に受承されたらその場からの離脱を防止する形状に形成される。例えば、ノード108の遠位表面130は、スロット120の内部に挿入しやすくする為に丸みを帯びているが、ノード108の近位表面132はほぼ平坦である為、ノード108が遠位部126内部に受承されると、近位表面132は、遠位部126の対応近位表面134に係合する。言い換えれば、ノード108と遠位部126の平坦な近位表面132,134間の係合は、対向部分136が互いから離間されないようにして、ノード108がスロット120の近位部128を通過して近位方向に移動することを防止する。
【0022】
カプセル116は、近位端138から遠位端140まで長軸方向に延び、且つ内部を貫通して長軸方向に延びるチャネル142を備える。チャネル142は、内部にヨーク114とクリップアーム110の少なくとも近位部を受承する寸法と形状に形成される。カプセル116の近位端138は、アプリケータ104に離脱可能に係合するように構成しうる。この例示の実施形態では、カプセル116は、クリップアーム110が組織クリップ姿勢とほぼ同一の最初の挿入姿勢、つまりクリップアーム110がカプセル116の内側表面に拘束されてクリップアーム110の遠位端118が互いに近接したり接している姿勢から、組織受け入れ姿勢に向かって、カプセル116に対して遠位方向に移動できるような方法でアプリケータ104に係合する。しかしながら、組織受け入れ姿勢に向かってクリップアーム110をカプセル116に対して遠位方向に移動させることで、カプセル116をアプリケータ104から離脱させることができる。したがって、間に標的組織を受け入れた時にクリップアーム110を近位方向に引いた際には、カプセル116をカプセル116がアプリケータ104の遠位端に接するまで近位方向に移動させることもできる。カプセル116がアプリケータ104の遠位端に接したら、組織クリップ姿勢に向かってクリップアーム110をカプセル116に対してさらに近位方向に引くことができる。
【0023】
一実施形態では、カプセル116は、アプリケータ104の遠位端で摩擦結合を介してカテーテル144に係合することができる。別の実施形態では、カプセル116は、ゆるいスナップ結合を介してカテーテル144に係合することができる。例えば、
図4に示されているように、カプセル116の近位端138は、長軸に向かって径方向内方に延びる突起を備える可撓性タブ146を備えることができる。カテーテル144は、カプセル116の近位端138をカテーテル144の遠位端152上にゆるく配置する為に、その外表面150に沿って外周囲に延びる対応形状に形成された溝148を備える。クリップアーム110を挿入姿勢から開放姿勢に向かって移動させた際には、カプセル116は、カテーテル144から押し外される。クリップアーム110を組織クリップ姿勢に向かって近位方向に移動させた時には、カプセル116は、カテーテル144の遠位端152と接し、クリップアーム110をカプセル116に対して近位方向に移動させる。カプセル116は、単にカテーテル144に接しているだけである為、体内にクリップアセンブリ102を配置したい場合には、制御部材106の最遠位のノード以外の部分から最遠位のノード108aを離脱することで、カプセル116をアプリケータ104から分離することができる。
【0024】
別の実施形態では、
図5に示されているように、クリップアセンブリ102’のカプセル116’は、上述したように、カプセル116とカテーテル144とほぼ同様の方法でアプリケータ104’のカテーテル144’にゆるく連結することができる。しかしながら、カテーテル144’の遠位端152’に配置されるのではなく、カプセル116’の近位端138’は、カテーテル144’の内部に受承される。カプセル116’は、外方姿勢に横向きに付勢された可撓性タブ146’を備えることができる。一例では、可撓性タブ146’は、カプセル116’の壁を切り出すことによって形成することができ、切り出し部は、外方に横向きに傾斜して付勢されている。以下に詳細に説明するが、クリップアセンブリ102と102’とは、クリップアセンブリ102,102’をアプリケータ104,104’に搭載する為のカートリッジの内部に収容することができる。クリップアセンブリ102’がカートリッジ内部に収容された際には、可撓性タブ146’は、タブ146’がカテーテル144’の内部に受承されるように圧縮される。タブ146’がカテーテル144’内部に受承された際には、タブは、その内表面に拘束される。クリップアセンブリ102’は、カートリッジから取り出したり生体内に挿入する為に、挿入姿勢に向かって移動させることができる。体内の標的部位に到達すると、クリップアーム110’を組織受け入れ姿勢に向かって移動させるために、クリップアーム110’に連結されている制御部材106’を、アプリケータ104’に対して遠位方向に移動させる。制御部材106’を遠位方向に移動させることによって、カプセル116’は、カテーテル144’に対して遠位方向に押されて、可撓性タブ146’は、カテーテル144の遠位端152’を越えて遠位方向に移動してカテーテル144’にもはや拘束されることはなく、自身の横向きに延びる付勢された姿勢に回復する。クリップアーム110’を、次に組織クリップ姿勢に向かって近位方向に移動させる場合には、横方向に延びるタブ146’がカテーテル144’の遠位端152’に接するまで、カプセル116’を近位方向に移動させる。カプセル116’のタブ146’がカテーテル144’に接したら、クリップアーム110’は、カテーテルに対して組織クリップ姿勢に向かって近位方向にさらに引っ張られる。最遠位のノード108a’が制御部材106’の最遠位のノード以外の部分から離脱されると、カプセル116’もアプリケータ104’から離脱され、クリップアセンブリ102’は、体内に配置される。
【0025】
制御部材の最遠位のノード以外の部分から最遠位のノードを分離又は離脱することによってクリップアセンブリ全体が配置されるように、例示の実施形態は、クリップアセンブリを組織受け入れ姿勢から組織クリップ姿勢の間で移動した時にカテーテルに接するカプセルについて説明し且つ図に示している。しかしながら、当業者であれば、カプセルとカテーテルとは、任意の様々な方法で互いに離脱可能に連結することができることがわかるであろう。いくつかの実施形態では、カプセルは、最遠位のノードの離脱とは異なる分離機構を必要とする方法でカテーテルに連結されてもよい。例えば、制御部材の最遠位のノード以外の部分から最遠位のノードを分離又は離脱することによって、カプセルとカテーテルの間の係合を分離する次の工程を引き起こすことができる。
【0026】
アプリケータ104に搭載する前に、本発明のクリップアセンブリ102(又はクリップアセンブリ102’)をカートリッジに収容することができる。カートリッジは、クリップアセンブリ102を収容する寸法と形状と形成された内部に腔所を画定する保存容器として構成し得る。クリップアセンブリ102は、組織受け入れ姿勢でカートリッジの内部に収容し得る。カートリッジは、近位開口部を備え、制御部材106の遠位部分154とカテーテル144とは、クリップアーム110とカプセル116のそれぞれと連結する為に、そこを通過して挿入することができる。
【0027】
アプリケータ104は、カテーテル144と、そこから近位方向に延びる可撓性部材(図示略)と制御部材106とを備えることができる。可撓性部材の近位端は、ハンドル部分に連結することができる。制御部材106は、ノード108を含む遠位部分154からハンドル部分の駆動装置に接続された近位端までカテーテル144と可撓性部材を貫通して延びる。可撓性部材は、例えば、生体の蛇行性経路であっても通過するのに十分な可撓性を備えるワイヤのコイルとして形成され、この実施形態では、内視鏡又はその他の挿入装置の作業チャネルの内部を通過し得る寸法と形状とに形成される。
【0028】
遠位部分154は、複数のノード108を備える。上述したように、各ノード108は、クリップアセンブリ102のクリップアーム110のヨーク114に係合するように構成される。最遠位のノード108aは、クリップアセンブリ102を組織受け入れ姿勢と組織クリップ姿勢との間で移動する為に、制御部材106をアプリケータ104に対して長軸方向に移動し得るようにヨーク114に係合する。生体内にクリップアセンブリ102を配置したい場合には、制御部材106をアプリケータ104に対して近位方向に、最遠位のノード108aが制御部材の最遠位のノード以外の部分から分離するか離脱するまで引くことができる。最遠位のノード108aが制御部材106の最遠位のノード以外の部分から離脱したら、次のその直ぐ近位のノード108bを新しいクリップアセンブリ102に連結し得る。
【0029】
最遠位のノード108aから最近位のノード108cまで順番に、制御部材106から各ノード108を確実に離脱させる為に、各ノード108に連結している制御部材の部分は、その順番にノード108を離脱しやすくするように構成することができる。一例では、
図6に示されているように、隣接するノード108に連結している制御ワイヤ106の連結部分156は、その遠位端158から近位端160までテーパをつけることができる。各連結部分156のテーパの太さは、すぐ近位のノード108ごとに徐々に太くなる。一の例示的な実施形態では、最遠位のノード108aをすぐ近位のノード108bに連結している第1連結部156aは、近位のノード108bをその次の近位のノード108cに連結している第2連結部156bの太さよりも細い太さのテーパを有する。したがって、近位方向の力が制御部材に付与された場合には、第1連結部分156aが第2連結部分156bより前に外れる。例示の実施形態では、3つのノード108を含むものとして示され且つ説明されているが、制御部材106は、任意の数のノード108を備えることができ、ノードの数108は、アプリケータが新しいクリップアセンブリを再搭載できる数を決める。各連結部156は、隣接する遠位の連結部よりも太いテーパを有する。より細いテーパを有する連結部156が、最初に分離又は離脱する。
【0030】
別の例示的な実施形態では、
図7に示されているように、制御部材206の遠位部分254に沿ってノード208を連結する連結部256は、その外周囲に延びる1つ以上の切り欠き262を備えることができる。切り欠き262は、連結部256を脆弱化して、所定の力が付与された際に分離しやすくする。各連結部256は、すぐ遠位の連結部256よりもより少ない、より薄い、及びより狭いうちの少なくともいずれか1つの切り欠き262を有することができる。最も多く、最も厚みのある、及び最も深いうちの少なくともいずれか1つの切り欠き262を有する連結部256(最遠位連結部256a)は、最も脆弱である為、この連結部256が、最初に分離又は離脱する。
【0031】
さらに別の例示的な実施形態では、
図8に示されているように、制御部材306の遠位部354に沿ってノード308を連結する連結部356は、連結されるノード308のうちの少なくとも1つに溶接される。各連結部356は、隣接する遠位のノード308aに連結された連結部356の遠位端358と、隣接する近位のノード308bに連結された連結部の近位端360とで、2つの隣接するノード308に接する。一例では、遠位端358は、遠位のノード308aと一体形成されるが、近位端360は、溶接362を用いて近位のノード308bに連結される。各連結部356は、すぐ遠位の連結部356よりも、より強くて、より頑丈な、ノード308の連結部を連結する溶接362を備えることができる。言い換えれば、連結部356の溶接362は、すぐ遠位の連結部356ごとに徐々に脆弱にされている。したがって、最遠位のノード308に結合されている連結部356が、まず最初に制御部材306の最遠位のノード以外の部分から分離又は離脱する。
【0032】
例示的な実施形態は、特別な特徴を有する連結部156,256,356について説明し且つ図に示しているが、当業者であれば、本発明の制御部材に沿って存在するノードは、制御部材に所定の閾値を超える近位方向の力が付与された場合に、最遠位のノードが隣のすぐ近位のノードから離脱するものであれば、どのような方法で連結されてもよいことが分かるであろう。
【0033】
アプリケータ104にクリップアセンブリ102を搭載するための例示の方法は、遠位方向の力が所定の閾値を超えるまで、制御部材106の最遠位のノード108aをクリップアセンブリ102のヨーク114に対して遠位方向に押し付けることによって、対向部分136を離間させる工程を含む。対向部分136を離間させることによって、最遠位のノード108aは、近位部128を通過して遠位部126に移動できる。最遠位のノード108aが遠位部126の内部に受承されたら、ヨーク114は、元の形状に復元して(例えば、自身の有する付勢などで)、その内部に最遠位のノード108を固定する。カテーテル144は、制御部材106をヨーク114に連結する前又は制御部材106とヨーク114を連結した後のいずれかにおいて、カプセル116に連結させる為に遠位方向に移動される。
【0034】
上述したように、クリップアセンブリ102がカートリッジの内部に収容された状態では、カテーテル144と制御部材106の遠位部分154は、クリップアセンブリ102に連結する為に、カートリッジの近位開口部を通過して挿入される。上述のように、アプリケータ104がクリップアセンブリ102に連結されると、クリップアーム110を挿入又は組織クリップ姿勢に向かってカプセル116の内部に引き入れる為に制御部材106をカテーテル144に対して近位方向に引くことによって、クリップセンブリ102は、カートリッジから取り出される。クリップアーム110が挿入又は組織クリップ姿勢になったら、近位開口部を通過してカートリッジの外にクリップアセンブリ102を引き出す為に、アプリケータ104全体が、カートリッジに対して近位方向に移動される。
【0035】
使用時には、クリップアセンブリ102がアプリケータ104に搭載された後、クリップアセンブリ102は、内視鏡の作業チャネル(又はその他の挿入装置)を介して、挟持すべき組織の標的部分の隣接部位まで生体内に(生来の体管腔を通過して)挿入される。クリップアセンブリ102は、作業チャネルを通過しやすくする為に標的組織まで挿入姿勢で挿入される。標的組織の部位に到達したら、クリップアセンブリ102は、作業チャネルの遠位端の外に前進されて、クリップアーム110は、クリップアーム110を組織受け入れ姿勢に移動させる為に、カプセル116の外に延ばされる。標的組織がクリップアーム110の間に受け入れられたら、クリップアセンブリ102は、標的組織がその遠位端118の間に把持されるように組織クリップ姿勢に向かって移動される。クリップアーム110は、制御部材106をカテーテル144に対して近位方向に引くことによって組織クリップ姿勢に向かって移動される。クリップアセンブリ102が組織クリップ姿勢になったら、制御部材106は、カプセル116に対してクリップアーム110をロックする為にさらに近位方向に引っ張られる。
【0036】
クリップアセンブリ102を配置する為に、制御部材106は、付与される力が所定の閾値を超えまでさらに近位方向に引っ張られ、上述したように、ヨーク114の内部に受承された最遠位のノード108aは制御部材106の最遠位のノード以外の部分から分離又は離脱される。最遠位のノード108aが制御部材106の最遠位のノード以外の部分から分離されると、クリップアセンブリ102は、体内に留置される。
【0037】
体内にクリップアセンブリ102を配置したら、上述した同一の方法で、アプリケータ104を新しいクリップアセンブリ102に連結する為に、次のすぐ近位のノード108bが使用される。この新しいクリップアセンブリは、組織の第2部分をクリップする為に使用される。この工程は、ノードが存在する限り何回でも同一のアプリケータ104を用いて繰り返すことができる。
【0038】
図9及び
図10に示されているように、本発明のさらなる例示的な実施形態に係るシステム400は、システム100とほぼ同様であり、クリップアセンブリ402とアプリケータ404とからなる。システム100と同様に、アプリケータ404の制御部材406は、制御部材406の遠位部分に沿って、複数のノード408a,408bを備え、各ノード408は、クリップアセンブリの一部に連結し得るように構成されている。しかしながら、システム400は、アップリケータ404のカテーテル444の遠位端452に連結されるトーション部材464をさらに備える。体内にクリップアセンブリ402を配置したい場合には、システム100について上述したように近位方向に制御部材406を引くことによって、クリップアセンブリ402を組織クリップ姿勢にロックすることができる。クリップアセンブリ402をロックしたら、制御部材406をさらに近位方向に動かすことによって、カプセル416の近位端438をトーション部材464に接触させて、カプセル416とカプセルに連結されている制御部材406の一部をトーション部材464に対して長軸周囲に回転させることができる。以下でさらに詳細に説明するが、カプセル416を回転することによって、制御部材406の一部に沿ってトーションストレスが生じて、制御部材406が最遠位のノード408aと隣のすぐ近位のノード408bの間の点で破断され、これによりクリップアセンブリ403はアプリケータ404から離脱されてクリップアセンブリ402は、体内に配置される。
【0039】
図10に示されているように、トーション部材464は、近位端466から遠位端468まで長軸方向に延び、且つ内部を貫通して延びるチャネル470を備える。チャネル470は、その遠位部に沿って一対の傾斜表面472を備え、各傾斜表面472は、チャネル470の表面の周囲に約半周回している為、カプセル416の対応近位端438がその部分と接触した場合には、カプセル416は、トーション部材464に対して長軸周囲に回転することができる。近端438は、例えば、傾斜表面472に接する為の径方向に延びるタブを備え、カプセル416をトーション部材464に対して近位方向に移動させた場合には、カプセル416のタブは、傾斜表面472に沿って摺動して長軸周囲にカプセル416を回転させる。クリップアーム410がロックされた組織クリップ姿勢でカプセル416に対してロックされている為、クリップアーム410に連結された最遠位のノード408aもカプセル416の回転に伴って回転する。トーション部材464の近位端466は、カプセル416とクリップアセンブリ402に連結された最遠位ノード408aが最遠位のノード408aと隣のすぐ近位ノード408bとの間で制御部材の一部に沿ってトーションストレスを生じるように、隣のすぐ近位のノード408bの回転を抑制する。制御部材406を近位方向に移動し続けた場合には、トーションストレスと張力とが継続して付与される為、制御部材406は、破断する。
【0040】
図11に示されているように、更に別の例示的な実施形態に係るシステム500は、上述したシステムにほぼ同一であり、クリップアセンブリ502を搭載し得るアプリケータ504を備える。アプリケータ504とクリップアセンブリ502は、システム100について上述したアプリケータ104とクリップアセンブリ102とほぼ同一である。しかしながら、システム500は、アプリケータ504のカテーテル544のチャネル545の遠位端552内部に移動可能に収容された切断部材580を含むストレス機構をさらに備える。切断部材580は、切断部材580がカテーテル544の内表面582に整合する(例えば、カテーテル544の長軸に平行をなす)非切断姿勢と、制御部材580の切断端584が、カテーテル544の長軸に向かって延びる切断姿勢の間で旋回させることができる。切断姿勢では、制御部材506の最遠位のノード以外の部分から最遠位のノード508aを切断する為に最遠位のノード508aのすぐ近位で制御部材506の一部に接する。システム100に関して上述したように、制御部材506の最遠位のノード以外の部分から最遠位のノード508aを分離することによって、クリップアセンブリ502は、体内に配置される。
【0041】
クリップアセンブリ502を組織受け取り姿勢から組織クリップ姿勢に移動した場合には、カテーテル544に対して制御部材506を近位方向に移動することにより、切断部材580は切断姿勢に向かって旋回される。例えば、切断部材580は、連結されたプルワイヤ586を用いて、切断姿勢と非切断姿勢の間で移動させることができる。隣のすぐ近位のノード508bは、制御部材506を近位方向に移動させた際に、プルワイヤ586の端部588に係合して、プルワイヤ586を近位方向に移動させて切断部材580を切断姿勢の方に旋回させる。切断部材580の切断端584は、最遠位のノード508aと隣のすぐ近位のノード508bとの間で制御部材580の一部に接する。切断端584と制御部材506の一部が接触することによってせん断ストレスが生じて、その部分に沿って制御部材506が切断される。よって、最遠位ノード508aを制御部材506の最遠位のノード以外の部分から分離することによって、クリップアセンブリ502は、配置される。
【0042】
当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなく、本発明において様々な変更が可能であることは明白であろう。