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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-29
(45)【発行日】2022-09-06
(54)【発明の名称】光演出構造および光演出装置
(51)【国際特許分類】
   B44C 5/08 20060101AFI20220830BHJP
【FI】
B44C5/08 C
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022072910
(22)【出願日】2022-04-27
【審査請求日】2022-04-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522169841
【氏名又は名称】有限会社太建
(74)【代理人】
【識別番号】100143111
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 秀夫
(74)【代理人】
【識別番号】100189876
【弁理士】
【氏名又は名称】高木 将晴
(72)【発明者】
【氏名】大竹 慶和
【審査官】柏原 郁昭
(56)【参考文献】
【文献】実開昭49-065593(JP,U)
【文献】特開2020-114742(JP,A)
【文献】特開2007-191188(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B44C 5/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光演出構造において、
光を透過させる光演出手段と発光手段とを含み、
前記光演出手段が、封鎖空間をなす光透過性を備えた格納体と、水と、吸水性樹脂からなる粒体に吸水させた光透過性を備えた球体とからなり、
前記格納体が、外筒と内筒とを含み、前記封鎖空間が、外筒と内筒との間の空間とされ、
前記封鎖空間に複数の球体が封入され、封入されて並んだ前記複数の球体がなす群の下方部が前記水に浸かると共に前記群の上方部が前記水の上部に露出され、
前記発光手段が複数のLEDからなり、前記内筒の内側空間に配設され、
前記発光手段をなす各々のLEDから発光された光が、前記水の上部に露出された前記球体を透過・屈折されて、透過した光の重なり方に応じて光の強弱を看取させ、前記格納体の外周に面する周囲環境を演出する、
ことを特徴とする光演出構造。
【請求項2】
光演出構造において、
光を透過させる光演出手段と発光手段とを含み、
前記光演出手段が、封鎖空間をなす光透過性を備えた格納体と、水と、吸水性樹脂からなる粒体に吸水させた光透過性を備えた球体とからなり、
前記格納体が、横方向に筋状に伸びる筒体とされ、前記封鎖空間が、前記筒体の内部空間とされ、
前記内部空間が、その内部に前記複数の球体を並ばせた状態で、前記球体の上部に隙間が空く高さの空間とされ、
前記封鎖空間に複数の球体が封入され、封入されて並んだ前記複数の球体がなす群の下方部が前記水に浸かると共に前記群の上方部が前記水の上部に露出され、
前記発光手段が複数のLEDからなり、前記筒体に接して下方に配設され、
前記発光手段をなす各々のLEDから発光された光が、前記水の上部に露出された前記球体を透過・屈折されて、透過した光の重なり方に応じて光の強弱を看取させ、前記格納体をなす前記筒体の周囲環境を演出する、
ことを特徴とする光演出構造。
【請求項3】
前記筒体の底部内面に、下方に凸に湾曲された湾曲底板が備えられ、
前記群をなす球体の最下層の一部のみが、前記湾曲底板に溜められた前記水に浸かり、
前記筒体が横方向に動かされることにより、前記球体が上下方向にも動く、
ことを特徴とする請求項2に記載の光演出構造。
【請求項4】
前記群には、異なる色からなる球体が混合されている、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の光演出構造。
【請求項5】
光演出装置において、
請求項1に記載の光演出構造と共に、揺動手段又は回転手段の少なくともいずれかを含み、
前記揺動手段が、支点を中心に前記光演出構造を揺動させ、
前記回転手段が、前記内筒の中心軸の周りに前記光演出構造を回転させる、
ことを特徴とする光演出装置。
【請求項6】
光演出装置において、
前記光演出装置が、請求項2に記載の光演出構造と、光拡散面状体とを有し、
前記光拡散面状体が、前記筒体の上部に接して配され、
前記筒体から上部に向けて発光された光が、前記光拡散面状体の中で拡散され、
前記光拡散面状体に面する周囲環境を演出する、
ことを特徴とする光演出装置。
【請求項7】
光演出装置において、
前記光演出装置が、請求項3に記載の光演出構造と、光拡散面状体とを有し、
前記光拡散面状体が、前記筒体の上部に接して配され、
前記筒体から上部に向けて発光された光が、前記光拡散面状体の中で拡散され、
前記光拡散面状体に面する周囲環境を演出する、
ことを特徴とする光演出装置。
【請求項8】
前記群には、異なる色からなる球体が混合されている、
ことを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の光演出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光により周囲環境を演出する光演出構造および光演出装置に関する。詳細には、吸水性樹脂からなる光透過性を有する複数の球体からなる群に、複数のLEDからの光を透過させて、球体を光が透過する際に屈折される光により、周囲から揺らぐような光を看取させる光演出構造および光演出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
結婚式の来賓テーブルをコーディネートするキャンドル、照明の外面から色とりどりの光を拡散させる照明器具、内部から間仕切り面全体を明るく照射する展示壁等、光を使って様々に周囲環境を演出させることが行われている。
【0003】
特許文献1には、キャンドルの光に代えて安全にテーブル上を装飾するテーブル装飾ランプの技術が開示されている。この技術によれば、ワイングラス形状の光透過性容器内に着脱可能にLEDを上向きにして入れ、リボン状の光拡散部材で覆うと共に、容器の上部に設けた反射鏡により拡散された光を反射させ、テーブルクロス、食器、料理等に輝きを与えて装飾させている。
【0004】
しかし、この技術によれば、装飾できる対象が、テーブル上に敷かれたテーブルクロス等に限定され、光拡散部材をなす光ファイバーの砕粒、金属箔等に透明度がない素材が多く含まれている場合には、光が透過されなくなり、周囲環境を演出する効果が限られるという課題があった。
【0005】
特許文献2には、外筒と内筒の間に、透過性があり色彩のついた小玉状の金平糖・天然石・ガラス玉等を自由に且つ出し入れすることができる照明カバーの技術が開示されている。この照明カバーでLED・蛍光灯等を覆い、人工的な光を、癒し効果をもった暖かく幻想的な光に感じられる照明器具とすることができるとされている。
【0006】
しかし、内筒と外筒との間に入れた物が、光透過性の低い天然石・金平糖である場合には、その材質や外筒と内筒との間に詰められる天然石等の厚さに応じて、周囲に光が透過しにくくなり、仮に光が透過しても、煌めくような色鮮やかな光が看取でなくなり、周囲環境を演出する効果が限られるという課題があった。また、天然石・ガラス玉等の硬質な小玉状の物を入れた場合には、照明カバーを動かすと、内部に入れた物が衝突し、異音が発生するとともに、詰めた物、外筒と内筒の表面を傷つけやすいため、日常的に動かす物には適用できないという課題があった。
【0007】
特許文献3には、LEDが組み込まれた照明間仕切体において、組み込まれたLEDが故障した場合などに、容易に交換できるようにされているガラス壁製の照明間仕切りの技術が開示されている。この照明間仕切体を組み付ける組付け用型材は、LEDの熱を散逸させるために金属製とされており、全体の重量が大きく、移動させることができないものであった。
【0008】
ガラス壁を載せる筋状の受け部材が、光が透過する孔があけられた金属製の受け部材であり、孔とLEDの位置を正確に合わせにくく、その位置がずれると光演出効果が得られず、LEDの交換も容易ではないという課題があった。また、LEDから間仕切壁内に照射された光が、ガラス壁を透過するだけであるため、光の演出効果が小さいという課題があった。
【0009】
特許文献4には、面外方向から見た時に明るくライトアップされ、装飾された外観となるとする建具の技術が開示されている。建具の框に取り付けたLEDで面材を照らしてライトアップさせることにより光が面材を透過して、やさしい雰囲気を呈するとされ、浴室建具に適用した例が開示されている。しかし、この技術によっても面材が薄明るく光るだけであるため、室内空間の雰囲気を変化させるような光演出効果が小さいという課題があった。
【0010】
そこで本願の発明者は、建具が設けられた部屋の光環境を、建具を使って向上させることに鋭意研究を重ね、建具に限定されず、大型什器、動く什器、例えば引戸、動かすことができる衝立等に適用しても、火災の心配がなく、煩雑な騒音を発生させず、光散乱効果の高い光演出構造を想到した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】特開2003-338202号公報
【文献】特開2015-60834号公報
【文献】特表2015-528990号公報
【文献】特開2007-321344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
安全で艶のある吸水性樹脂からなる複数の球体がなす群に、複数のLEDからの光を透過させ、透過した光の重なり方に変化を持たせることにより、鮮やかな艶のある光が揺らめくように看取され、動かす建具や什器等にも適用でき、耐久性が高く、異音を発生させず、周囲環境に変化にとんだ光演出をする光演出構造を提供することを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0013】
そこで、本発明は、艶のある透明な吸水樹脂製の球体を、複数個並べて群とさせ、その群に複数のLEDからの光を透過させ、光が球体から屈折されて周囲に発散されるようにした。また、吸水性樹脂の球体が封入させた容器の中で、球体が乾燥しないで長期間瑞々しいままであるように、群の下部を水に浸け、レンズ状をなす球体表面で光が屈折されるように、群の上部を水から露出させるようにした。
【0014】
本発明の第1の発明は、光演出構造において、光を透過させる光演出手段と発光手段とを含み、前記光演出手段が、封鎖空間をなす光透過性を備えた格納体と、水と、吸水性樹脂からなる粒体に吸水させた光透過性を備えた球体とからなり、前記格納体が、外筒と内筒とを含み、前記封鎖空間が、外筒と内筒との間の空間とされ、前記封鎖空間に複数の球体が封入され、封入されて並んだ前記複数の球体がなす群の下方部が前記水に浸かると共に前記群の上方部が前記水の上部に露出され、前記発光手段が複数のLEDからなり、前記内筒の内側空間に配設され、前記発光手段をなす各々のLEDから発光された光が、前記水の上部に露出された前記球体を透過・屈折されて、透過した光の重なり方に応じて光の強弱を看取させ、前記格納体の外周に面する周囲環境を演出することを特徴としている。
【0015】
第1の発明によれば、吸水性樹脂の粒体に吸水させて球体とし、瑞々しいい艶のある球体を並べて群として、群の下方部を水に浸け、その上方部を水面から上部に露出させている。球体を水に浸ける高さは限定されず、群をなす球体の一部が水に浸漬されればよい。並べられるとは、整然と並べられていなくてもよく、上下方向に重ねられる列数は限定されず、水平方向に並んだ球体が接していなくてもよい。
【0016】
群をなす並んだ球体のうち水から露出されている球体は、球体の曲率を有するレンズの状態で露出されている。そのため、球体を透過した光は、球体への入射角に応じて屈折され、球体に入射した向きとは異なる向きに屈折・拡散される。
【0017】
複数個の瑞々しい艶のある球体を、薄い厚さの格納体に重ねて並べておき、球体を重ねた方向に、複数個のLEDから光を照射させれば、光が複数個の球体を透過して拡散された状態となるため、周囲環境に、均一に弱く揺らぐ光を認知させる。また、重なりの少ない面方向に、複数個のLEDから光を照射させれば、透過した光の拡散が小さいため、光が重なった状態に応じて面状に広く揺らぐ光を認知させやすい。
【0018】
水を吸水させた球体は、鮮やかに輝く状態であると共に、すべすべの状態であるため、わずかな振動でも球体が滑って動き、並んだ状態が変化しやすい。球体の位置が変化することにより、複数の球体を透過した光の重なり方が変化するため、より揺らいだ光を周囲環境に感じさせやすい。なお球体は真球でなくともよいことは勿論のことである。
【0019】
本発明の第1の発明によれば、安全であり、耐久性があり、異音も発生されず、発光手段からの光の向きを変えなくても、わずかな振動でも、周囲に揺らぐ光模様を呈し、周囲環境を演出できるという、従来にない有利な効果を奏する。
【0020】
また、外筒と内筒との間の空間、換言すれば筒状空間とされた格納体の中に球体が封入され、筒体の内側空間に複数のLEDが配設されている。複数のLEDから発光された光が、筒状空間の中に封入された球体を通して周囲に拡散される。これにより外筒の外周に面する周囲空間に、鮮やかに輝く複数の球体からの光が拡散され、周囲環境を演出するという従来にない効果を奏する。
【0021】
本発明の第2の発明は、光演出構造において、光を透過させる光演出手段と発光手段とを含み、前記光演出手段が、封鎖空間をなす光透過性を備えた格納体と、水と、吸水性樹脂からなる粒体に吸水させた光透過性を備えた球体とからなり、前記格納体が、横方向に筋状に伸びる筒体とされ、前記封鎖空間が、前記筒体の内部空間とされ、前記内部空間が、その内部に前記複数の球体を並ばせた状態で、前記球体の上部に隙間が空く高さの空間とされ、前記封鎖空間に複数の球体が封入され、封入されて並んだ前記複数の球体がなす群の下方部が前記水に浸かると共に前記群の上方部が前記水の上部に露出され、前記発光手段が複数のLEDからなり、前記筒体に接して下方に配設され、前記発光手段をなす各々のLEDから発光された光が、前記水の上部に露出された前記球体を透過・屈折されて、透過した光の重なり方に応じて光の強弱を看取させ、前記格納体をなす前記筒体の周囲環境を演出することを特徴としている。
【0022】
第2の発明によれば、筋状に伸びる筒体の中に複数の球体が並んで封入され、その下方から複数のLEDにより光が照射される。筋状に伸びる方向は直線方向に限定されず、湾曲して又は幅を変化させて伸びていてもよい。筋状に伸びる筒体の上方に面状の物体を配しておけば、その表面に沿って、面状に揺らめくように光が拡散される。第3の発明によれば、筋状の球体群の上部に隙間が空いているため球体が動きやすく、面状に揺らめくように光を拡散させやすいという効果を奏する。
【0023】
本発明の第3の発明は、第2の発明の光演出構造において、前記筒体の底部内面に、下方に凸に湾曲された湾曲底板が備えられ、前記群をなす球体の最下層の一部のみが、前記湾曲底板に溜められた前記水に浸かり、前記筒体が横方向に動かされることにより、前記球体が上下方向にも動くことを特徴としている。
【0024】
第3の発明によれば、球体を封入させる筋状に伸びる筒体の底部内面に設けられた湾曲された窪みの上に、球体が並べられている。筋状体が延びる方向に光演出構造を横方向に移動させた場合には、球体が水平方向だけでなく、上下方向にも動き、複数のLEDからの光が、より揺らめくように拡散され、周囲環境を演出し、より変化に富んだ美観を呈するという従来にない効果を奏する。
【0025】
本発明の第4の発明は、第1から第3の発明の光演出構造において、前記群には、異なる色からなる球体が混合されていることを特徴としている。
【0026】
第4の発明によれば、格納体に封入されている複数の球体は異なる色とされている。複数の球体を透過した、複数のLEDからの光は、多くの複数の色の光が混じり、白に近い色の光として拡散される。しかし光透過性を有する格納体の外部からは、光が最後に透過した球体の色が看取されるため、格納体は異なる色の瑞々しい球体の美観が看取される。
【0027】
格納体の表面から発散された光が重なる領域、換言すれば格納体から遠い領域では白に近い色の光環境となりやすく、格納体の表面から発散された光の重なりが少ない領域、換言すれば格納体に近い領域では格納体の最外層の球体の色を反映した光環境となりやすい。これにより、色の変化も可能な、より変化にとんだ光演出効果を奏することができる。
【0028】
本発明の第5の発明は、光演出装置において、第1の発明の光演出構造と共に、揺動手段又は回転手段の少なくともいずれかを含み、前記揺動手段が、支点を中心に前記光演出構造を揺動させ、前記回転手段が、前記内筒の中心軸の周りに前記光演出構造を回転させることを特徴としている。
【0029】
第5の発明によれば、周囲の球体がなす群に複数のLEDから光が発散される光演出構造が揺動又は回転される。光演出構造が揺動又は回転されれば、格納体の中の球体が動きやすく、複数のLEDからの球体を透過した光がなす光模様も変化しやすく、周囲環境を演出する効果が向上するという効果を奏する。
【0030】
本発明の第6の発明は、光演出装置において、第2の発明の光演出構造と、光拡散面状体とを有し、前記光拡散面状体が、前記筒体の上部に接して配され、前記筒体から上部に向けて発光された光が、前記光拡散面状体において拡散され、前記光拡散面状体に面する周囲環境を演出することを特徴としている。
【0031】
光演出装置は、装飾具に限定されず、建具、什器等であってもよい。特に、光演出装置として、扉、引戸など、人が操作して動く装置に適用されると、動力を必要としないで変化のある光演出効果を呈するので好適である。光拡散面状体は、摺りガラス、和紙、和紙状の半透明な樹脂板であると好適であるが限定されない。第7の発明によれば、光拡散面状体が光模様を呈し、周囲環境を演出するという従来にない有利な効果を奏する。
【0032】
本発明の第7の発明は、光演出装置において、第3の発明の光演出構造と、光拡散面状体とを有し、前記光拡散面状体が、前記筒体の上部に接して配され、前記筒体から上部に向けて発光された光が、前記光拡散面状体において拡散され、前記光拡散面状体に面する周囲環境を演出することを特徴としている。
【0033】
第7の発明によれば、光演出装置が横方向に移動された際に、筒体の中の球体が、水平方向だけでなく、上下方向にも動くため、筒体から上部に向けて発光された光が、光拡散面状体の中で、より揺らぎながら拡散され、周囲環境をより演出しやすいという有利な効果を奏する。
【0034】
本発明の第8の発明は、第5から第7の発明の光演出装置において、前記群には、異なる色からなる球体が混合されていることを特徴としている。第9の発明によれば、色の変化も可能な、より変化にとんだ光演出効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0035】
・第1の発明によれば、安全であり、耐久性があり、異音も発生されず、発光手段からの光の向きを変えなくても、わずかな振動でも、周囲に揺らぐ光模様を呈し、周囲環境を演出できるという、従来にない有利な効果を奏する。また、外筒の外周に面する周囲空間に、鮮やかに輝く複数の球体からの光が拡散され、周囲環境を演出するという従来にない効果を奏する。
・第2の発明によれば、筋状の球体群の上部に隙間が空いているため球体が動きやすく、面状に揺らめくように光を拡散させやすいという効果を奏する。
【0036】
・第3の発明によれば、筋状体が延びる方向に光演出構造を横方向に移動させた場合には、球体が水平方向だけでなく、上下方向にも動き、複数のLEDからの光が、より揺らめくように拡散され、周囲環境を演出し、より変化に富んだ美観を呈するという従来にない効果を奏する。
・第4の発明によれば、色の変化も可能な、より変化にとんだ光演出効果を奏することができる。
【0037】
・第5の発明によれば、格納体の中の球体が動きやすく、複数のLEDからの球体を透過した光がなす光模様も変化しやすく、周囲環境を演出する効果が向上するという効果を奏する。
・第6の発明によれば、光拡散面状体が光模様を呈し、周囲環境を演出するという従来にない有利な効果を奏する。
【0038】
・第7の発明によれば、筒体から上部に向けて発光された光が、光拡散面状体の中で、より揺らぎながら拡散され、周囲環境をより演出しやすいという有利な効果を奏する。
・第8の発明によれば、色の変化も可能な、より変化にとんだ光演出効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】光演出装置の説明図(実施例1)
図2】光演出装置の説明図(実施例1)
図3】扉の説明図(実施例2)
図4】引戸の説明図(実施例3)
図5】引戸の説明図(実施例4)
図6】衝立の説明図(実施例5)
図7】カウンターの説明図(実施例6)
【発明を実施するための形態】
【0040】
複数の異なる色をなす、吸水すると艶のある状態の球体となる吸水性樹脂を並べて群とし、群の下方を水に浸漬させて吸水性樹脂が萎むことを抑制し、球体の群に複数のLEDから光を透過させて、透過する光を屈折・放散させるようにした。
【実施例1】
【0041】
実施例1では、ボトル形状をなす光演出装置1を、図1を参照して説明する。図1(A)図は、光演出装置1の斜視図を示し、図1(B)図は断面図を示している。光演出装置1は、光演出手段10と発光手段20とからなっている。光演出手段10は、円断面形状をなすボトル本体11と、複数色からなる球体12と、水13と、蓋14とからなっている。発光手段20は、蓋14から垂下されている。ボトル本体11は、その内部を球体の封鎖空間とし、周面が透明の光透過性を備えた格納体とされている。
【0042】
光演出装置1は、光演出手段をなすボトル本体11の中に、複数の吸水させた吸水性樹脂の球体12と発光手段20とを封入させている。吸水性樹脂の素材はポリアクリル酸ナトリウムが好適であるが、吸水して瑞々しい球体をなす材質であればよく限定されない。球体12は、粒径約1.0mmから1.5mmの粒体に、水を24時間以上吸水させて、外径約1.0cmから1.5cmの球体としている。
【0043】
粒体は、吸水させると着色された樹脂素材の色がそのままあらわれ、瑞々しい色の光を透過させる球体12となる。球体の色は、赤、青、黄、橙、紫、緑、白、黒等の多様な色から選択されればよく、透明な球体が使用されてもよいことは勿論のことである。水を吸水させた後で、直径が不揃いの球体が混合されて使用されてもよい。
【0044】
発光手段20は、周囲の複数の方向を照射するように、周面にLED21が添着された軸体をなし、蓋14の下面中央から垂下されている。軸体にLEDを取り付けたテープライトが斜めに巻かれてもよい。蓋14の底面には、電源手段としてのバッテリー15と点灯用スイッチ16が取り付けられる。
【0045】
ボトル本体11に、複数の色の球体12が混入されて、球体12の外周が接しあう状態の群とされる。ボトル本体11の中の群の状態に球体が入れられ、群の下方部がわずかに、具体的には最下層の球体の半径程度の高さまで浸漬されるように水13が入れられる。
【0046】
ボトル本体11の上部に隙間17が空き、水に浸かっていない多数の球体12が並び、群となっている中に、発光手段をなす軸体を挿入させるようにして、蓋14が装着される。群をなす球体12の中に軸体を挿入する際には、球体の表面がすべすべの状態であるため、球体同士が滑って位置を変えて、軸体を迎え入れる。
【0047】
ここで、図1(B)図を参照して、光演出装置1の周面への光の透過について簡単に説明する。ボトル本体11の中心軸近くに垂下された軸体に装着されたLED21から光が拡散されると、指向性のある強い光が発行される。指向性のある光が球体12に入射されると、光を透過させる球体12がレンズとして作用し、入射された光を屈折させる。軸体に近い球体から外方の球体へと光が透過する毎に、透過した球体の色の波長を有する光の屈折・放散が繰り返される。
【0048】
内方から外方へと、複数の球体12を光が通過するうちに、複数の色の光が混合される場合と同様に、光の色は白に近い色の光となる。最外層の球体の内方には、複数のLEDを光源として、多数の複数の方向に放散された光が屈折されて、白に近い色の光が到達する。最外層の球体を透過する際には、最外層の球体は、着色された色が煌めいて輝くように周囲から観察することができる。
【0049】
最外層の球体からは、複数の個々のLEDからの光が多数の方向に放散されるため、最外層の多数の球体からの光が混じりあう遠い距離においては、白に近い色の光が到達する。ボトル本体11が動くと、ボトル本体11に封入された球体同士が滑って動き位置を変化させるため、外部から観察できるボトル本体11が煌めくように美観が変化する一方、周囲には揺らめくような白に近い色の光を散乱させる。
【0050】
ここで、光演出装置1に揺動手段を備えさせた例を図2(A)図を参照し、光演出装置1に回転手段を備えさせた例を図2(B)図を参照して説明する。図2(A)図は揺動手段を備えさせ揺動させている状態の斜視図による説明図であり、図2(B)図は回転手段を備えさせ壁際で回転させている状態の斜視図による説明である。
【0051】
光演出装置1に揺動手段としての吊下げベルト30を備えさせた場合には、吊下げベルト30の頂部を支点として揺動させるとボトルの中の球体12が揺動のたびに転がるように移動し、複数のLED21からの光が乱拡散され、周囲から瑞々しい艶のある多色の球体12から、揺らめく光を観察することができる。光演出装置1から離れた位置には複数のLEDから拡散された異なった光が重なり合って、白に近い色の光となるため、夜間歩行の際の足元を照らす提灯のようにも使用することができる光演出装置となる。
【0052】
一方、光演出装置1の底部にボトルの中心軸を中心として回転させる回転手段31を備えさせた場合には、薄暗い室内の壁32の近くに装飾灯として設置すれば、壁32との距離が近いため、壁32には複数の異なる色の球体12の色が反映された揺らいだ光が投影され、部屋の中央部側には異なる色の球体を通過した光が重なり合って、白に近い色の揺らぐ光が投射される。回転手段は電動により回転させればよいことは勿論のことである。
【実施例2】
【0053】
実施例2では、光演出小窓を備えた扉2の例を、図3を参照して説明する。図3(A)図は扉2の正面図による説明図を示し、図3(B)図は図3(A)図のA-A位置断面図を示し、図3(C)図は光演出構造40の要部の拡大説明図を示し、図3(D)図は図3(C)図のB-B位置断面図を示している。
【0054】
光演出構造40は、透明樹脂製の縦長矩形断面の格納体41には、複数の吸水させた球体42が群として封入され、その群の底部がわずかに水43に浸かった状態とされている。群には複数の色の球体が含まれている。格納体41の下方には、帯体に複数のLED44を等間隔に添着させたテープライトが折り曲げられるようにして、扉の小口に設けられた穴から交換可能に挿入されている。
【0055】
LED43の電源は、扉の枠部に電源ケーブルを貫通させて、扉の吊元側から商用電源に接続されている。テープライトを交換する際には、穴の外部に固定されている固定板45を外して、電源からテープライトを外して引き抜いて交換するようにすればよい。球体の格納体41は、小窓46の部分から落とし込むように挿し込まれて、テープライトの上に隙間をあけて格納体41の両端の位置に設けられた受材47に支持される。格納体41を固定させてから、小窓46の部分の両面には和紙模様樹脂板48が落とし込まれて固定される。扉2を開放すると、扉の吊元を支点として格納体に封入された複数の球体42に遠心力が作用し、球体が扉ハンドル49の方に移動する。
【0056】
球体42が移動して、その配置を変化させると、複数のLED44から光が透過する光跡が変化し、複数の光跡の重なり方が変わり、光が揺らいだ状態となる。LED44からの光は指向角の範囲で放散されるため、和紙模様樹脂板48には、LED44からの光が揺らいだ光模様を演出する。格納体に近い位置では、最上層の球体の色を反映させた光模様が揺らいだ状態となるが、小窓46の上部においては、複数の球体からの光が混じった状態となるため、白っぽく揺らぐ光模様が演出される。
【実施例3】
【0057】
実施例3では、球体を透過したLEDからの光の混じり方の理解を容易にするために、縦長矩形断面の格納体50の中に、多色の球体を離間させて横一列に並べた光演出小窓を備えた引戸3を、図4を参照して説明する。図4(A)図は光演出小窓51を備えた引戸3の正面図を示し、図4(B)図は光演出小窓51の中での光の光跡を説明する説明図であり、図4(C)図は図4(B)図のA-A位置断面図を示している。図4(C)図では、両面の和紙模様樹脂板52への球体からの光跡を説明している。
【0058】
引戸3には、格納体50は中央横枠53の中に装着され、指向性が高いLEDから上方に光が照射される。格納体50は透明樹脂製の板体からなり、その内部には多色の吸水性樹脂からなる直径約1cmから1.5cmの球体が、引戸3の動作に応じて水平に位置を変化させるように、間隔をあけて並べられ、その底部がわずかに水54に浸かっている。格納体50の下方には、テープライトをなす白色のLEDが約10cmの間隔をあけて水平に配列され、発光手段とされている。
【0059】
テープライトのLEDは中央横枠内に枠軸に沿って設けられている空洞55に、図示していない電源手段と共に交換可能に収納される。電源手段は、蓄電式の電池でもよく、乾電池でもよく限定されない。テープライトは、寒色系統の青色LEDと暖色系統の赤色LEDとに交換可能とされ、光環境が季節に応じて演出されると好適である。テープライトと電源手段は、中央横枠内の空洞55の側面の蓋部材を取り外して交換される。
【0060】
引戸の中央横板53の上部には、実施例2と同様に和紙模様樹脂板52が引戸の両面に装着されている。和紙模様樹脂板52を挟み込む両側枠の溝のいずれか一方が他方より深く、また上方枠の溝の幅が中央枠の溝より深くされ、和紙模様樹脂板52を予め深い溝の方に挿し込んでから他方にずらすことにより装着可能とされる。和紙模様樹脂板52の模様、例えば桜の絵柄模様又は紅葉の絵柄模様を季節に応じて変更できるようにしておくと好適である。
【0061】
個々のLEDから照射された光は、格納体50の中に並んでいる直上の球体を通過して、和紙模様樹脂板52に光模様をなす。球体が並んだ配置状態は、引戸3の移動に応じて変化する。球体は弾むような弾性体の性質を有し、引戸3の移動により、球体同士が衝突し、弾むように位置を変化させるため、LEDの位置は一定で、光が透過する球体の配置状態は変化する。
【0062】
LEDからの光は、曲率を有する球体表面を通過する際に、入射角、屈折角に応じて屈折及び拡散・収束される。ここでは、理解を容易にするため、図4(B)を参照して、光が狭い指向角のままで直進しているとして、光の混じり方を説明する。図4(B)図においては、球体を通過した光を、球体の色に応じた色で示している。
【0063】
例えば、左から1番目のLEDの光が通過する経路の先には中間色56と濃色57の球体があり、2番目のLEDの光が通過する経路の先には、やや濃色58の球体があり、3番目のLEDの光が通過する経路の先には濃色57と中間色56の球体があり、4番目のLEDの光が通過する経路の先には2つの中間色の球体があるとする(以下同様)。LEDからの光は、その上部の球体を通過して、その球体の色となり、中間色、濃色、やや濃色の色となって指向角の範囲で広がって直進する。
【0064】
広がって直進した光は、先方で他の色の球体を通過した光と混じり、色が薄くなり、更に先方に直進し、多くの球体を通過した光と混じることにより、白に近い色の光となる。両面の和紙模様樹脂板52の間隔は狭いため、球体を透過して広がった光は、和紙模様樹脂板52にも投射される。和紙模様樹脂板52に投射された光は、下方では球体の色を反映した色となり、中間部より先方は、光の混じりに応じて白に近い色となる。
【0065】
理解を容易にするため、球体の位置を固定して、光の屈折及び拡散・収束を無視して説明したが、球体を通過する光は屈折して、拡散・収束すると共に、球体の配置も常時同じではないため、光演出小窓からは、光が揺らめくような光演出効果が楽しめる。
【実施例4】
【0066】
実施例4では、底部内面に下方に凸にゆるやかに湾曲させた2つの窪部を有する格納体とした光演出小窓を備えた引戸4を、図5を参照して説明する。図5(A)図は正面図を示し、図5(B)図は光演出小窓の断面図を示し、図5(C)図は光演出構造の移動を説明する説明図である。
【0067】
格納体60の高さ方向中間部には、両端と中央部の3か所に樹脂製ピン61が溶着され、透明な樹脂板62が、樹脂製ピン61に引っ掛かるように下方に凸にゆるやかに湾曲され、2つの大きな窪部63を形成されている。透明樹脂板62からなる大きな窪部63の上には、多数の異なる色の吸水性樹脂に吸水させた球体64が封入され、球体がなす群の上部と格納体の天板との間には隙間65があき、格納体の底部には球体の一部が浸かるように水66が入れられている。
【0068】
発光手段は、実施例1と同様のテープライトとしている。引戸の側端面にはテープライトに電源を供給する非接触蓄電池67が装着されている。また、前記非接触蓄電池67に向かい合う引戸枠には給電装置68が設けられている。引戸4が閉められ、非接触蓄電池67と給電装置68が面している際に、非接触蓄電池67に電気が供給されて、発光装置を発光させる電力が蓄電される。
【0069】
引戸4がレールに沿って引かれると、摩擦が小さく且つ滑りやすい表面の球体64には、慣性力が作用され、格納体の中で引戸の移動方向と反対方向に移動される。多数の球体64を支えている窪部63がゆるやかに湾曲されているため、球体64は湾曲面に沿って水平方向だけでなく、上下方向にも移動し、各々の球体の位置が変化し、球体の配置状態が変化する。
【0070】
格納体には、上下方向に複数層をなすように、異なる色の球体が多数並べられている。LEDからの光は、通過した球体の数に応じて、通過した球体の色に応じて白に近い色になって、多数の方向に散乱されるが、最上層の球体の色が上方の和紙模様樹脂板に投影され、和紙模様樹脂板の上方部は光が揺らぐような状態とされる。
【0071】
更に、光演出小窓の下方側面の外部には格納体60が露出した状態とされ、引戸4の移動に伴って、瑞々しく輝く球体自体も観察できるようにされている。実施例4の引戸4によれば、光演出小窓の部分において光が揺らめく光演出効果と、瑞々しく異なる色に輝く球体から発散される華やかな光演出効果の双方を楽しむことができる。
【実施例5】
【0072】
実施例5として、光演出装置としての衝立5を、図6を参照して簡単に説明する。衝立5は、飲食店における客と客を隔てる仕切り、職場における職員と職員を隔てる仕切りとして使用されている。衝立5は、光演出手段として複数の球体70と、水71とを封入させた格納体72と、複数のLED73からなる発光手段と、格納体の上部に配される光演出スクリーン74と、脚部75とからなる。
【0073】
光演出スクリーン74の大きさは、仕切りの用途に応じて決定されればよく、移動容易に軽量とするために、格納体の上方に1枚の和紙模様樹脂板を備えさせている。1枚の和紙模様樹脂板であっても、下方の光演出構造からの揺らめく光が投影され、落ち着いた光環境が演出される。格納体の球体を外部から観察できるようにして、華やかな光環境としてもよいことは勿論のことである。
【実施例6】
【0074】
実施例6では、正面の面板部に、光演出装置を装着させた受付カウンター6を、図7を参照して説明する。受付カウンター6は、その組織への人の招き入れ対応をする場として、組織の性質を表すように演出されている。受付カウンター6の幕板80には、高級感を演出するためには、高級木材素材などが使用され、合理的で無駄がないことを演出するためには、シンプルで艶のある素材などが使われていることが多かった。
【0075】
多色の瑞々しい艶のある球体81を外部から観察できるような格納体82を、受付カウンターの幕板80に使用すれば、華やかな雰囲気を演出することができるため、イベント関連、飲酒・飲食サービス関連の業務用の受付カウンターとして、華やかな雰囲気を演出することができる。
【0076】
受付カウンターの幕板80には、下方だけでなく、側方にも多数のLEDを添着させたテープライト83を装着させて、多数のLEDから光を透過させ、光を受付カウンターの幕板80に封入された多数の球体81により屈折・散乱させることにより、煌めくように輝く受付カウンターの幕板80とすることができる。
(その他)
【0077】
・上記の実施例においては、多くの球体を異なる色とし、LEDを白色として説明したが、限定されないのは勿論のことである。例えば、白色のみの球体とし、LEDを青色とすれば、水族館の中のような雰囲気の光演出をすることができる。
・また、複数のLEDを夫々別の色としてもよく、球体の大きさを不揃いとしてもよく、LEDの間隔、球体の直径が限定されないことも勿論のことである。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記した説明に限られず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0078】
1…光演出装置、2…扉、3,4…引戸、5…衝立、6…受付カウンター、
10…光演出手段、20…発光手段、
11…ボトル本体、12…球体、13…水、14…蓋、15…バッテリー、
16…点灯用スイッチ、17…隙間、21…LED、30…吊下げベルト、
31…回転手段、32…壁、40…光演出構造、41…格納体、42…球体、
43…水、44…LED、45…固定板、46…小窓、47…受材、
48…和紙模様樹脂板、49…扉ハンドル、50…格納体、51…光演出小窓、
52…和紙模様樹脂板、53…中央横枠、54…水、55…空洞、56…中間色、
57…濃色、58…やや濃色、60…格納体、61…樹脂製ピン、62…樹脂板、
63…窪部、64…球体、65…隙間、66…水、67…非接触蓄電池、68…給電装置、
70…球体、71…水、72…格納体、73…LED、74…光演出スクリーン、
75…脚部、80…幕板、81…球体、82…格納体、83…テープライト
【要約】
【課題】鮮やかな艶のある光が揺らめくように看取され、動かす建具や什器等にも適用でき、耐久性が高く、異音を発生させず、周囲環境に変化にとんだ光演出をする光演出構造を提供することを課題とした。
【解決手段】
艶のある透明な吸水樹脂製の球体を、複数個並べて群とさせ、その群に複数のLEDからの光を透過させ、光が球体から屈折されて周囲に発散されるようにすると共に、吸水性樹脂の球体が封入させた容器の中で、球体が乾燥しないで長期間瑞々しいままであるように、群の下部を水に浸け、レンズ状をなす球体表面で光が屈折されるように、群の上部を水から露出させるようにした。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7