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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-29
(45)【発行日】2022-09-06
(54)【発明の名称】位相変調装置、及び位相変調方法
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/133 20060101AFI20220830BHJP
   G02F 1/13 20060101ALI20220830BHJP
   G02F 1/29 20060101ALI20220830BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20220830BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20220830BHJP
【FI】
G02F1/133 550
G02F1/13 505
G02F1/29
G09G3/20 621H
G09G3/20 624B
G09G3/20 641C
G09G3/20 641S
G09G3/36
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019057220
(22)【出願日】2019-03-25
(65)【公開番号】P2020160173
(43)【公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-06-30
(73)【特許権者】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(72)【発明者】
【氏名】名古屋 崇
(72)【発明者】
【氏名】井澤 俊輔
(72)【発明者】
【氏名】大江 健正
【審査官】岩村 貴
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04943709(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0360301(US,A1)
【文献】特開2018-45187(JP,A)
【文献】特表2016-512343(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0055222(US,A1)
【文献】特開2012-53322(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/133
G02F 1/13
G02F 1/29
G09G 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入射光を所望の角度に反射させる位相変調装置であって、
互いに直交する複数の列データ線と複数の行走査線とがそれぞれ交差する位置に設けられた複数の画素回路、及び複数の反射画素と、
前記反射画素に対応して設けられ、前記画素回路より供給される駆動電圧により入射光に対する屈折率が変化する液晶と、を備え、
前記列データ線は、前記画素回路に所定の最大電圧までの範囲で変化する制御電圧を出力し、
前記画素回路は、前記制御電圧に前記最大電圧を加算するチャージポンプを有し、
更に、前記液晶に供給する前記駆動電圧が、前記最大電圧以下の場合には、前記制御電圧を増幅せずに前記液晶に出力し、前記液晶に供給する駆動電圧が、前記最大電圧を超える場合には、前記チャージポンプにて前記制御電圧に前記最大電圧を加算して前記液晶に出力する制御を行うチャージポンプ制御部
を備えたことを特徴とする位相変調装置。
【請求項2】
前記互いに直交する方向のうちの、一方の方向に向けて前記液晶の屈折率が変化するように設定し、他方の方向に、前記チャージポンプのオン、オフを切り替えるための駆動線を配置したこと
を特徴とする請求項1に記載の位相変調装置。
【請求項3】
前記画素回路は、前記チャージポンプに前記制御電圧が供給される入力端子と、前記チャージポンプから液晶に電圧を出力する出力端子と、を短絡する短絡スイッチを備え、
前記チャージポンプ制御部は、前記液晶に出力する駆動電圧が前記最大電圧以下の場合には前記短絡スイッチを短絡し、前記液晶に出力する駆動電圧が前記最大電圧を超える場合には前記短絡スイッチを開放すること
を特徴とする請求項1または2に記載の位相変調装置。
【請求項4】
前記画素回路は、前記液晶に供給する電圧を蓄積する出力キャパシタを備えており、
前記チャージポンプは、
電荷を蓄積する第1キャパシタと、
前記第1キャパシタの一端と、前記制御電圧が供給される入力端子との間に設けられた第1スイッチと、
前記第1キャパシタの他端と、前記入力端子との間に設けられた第2スイッチと、
前記第1キャパシタの前記一端と、出力キャパシタの一端との間に設けられた第3スイッチと、
前記第1キャパシタの前記他端と、前記出力キャパシタの他端との間に設けられた第4スイッチと、
を備えたことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の位相変調装置。
【請求項5】
前記液晶に供給する駆動電圧の最大電圧を、前記最大電圧の2倍に設定すること
を特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の位相変調装置。
【請求項6】
入射光を所望の角度に反射させる位相変調方法であって、
互いに直交する複数の列データ線と複数の行走査線とがそれぞれ交差する位置に設けられた複数の画素回路に、所定の最大電圧までの範囲で変化する制御電圧を出力するステップと、
前記各画素回路に対応して設けられ、入力する駆動電圧に応じて入射光に対する屈折率が変化する液晶に供給する駆動電圧が、前記最大電圧以下の場合には、前記制御電圧を増幅せずに前記液晶に出力するステップと、
前記液晶に供給する駆動電圧が、前記最大電圧を超える場合には、チャージポンプにて前記制御電圧に前記最大電圧を加算した電圧を前記液晶に出力するステップと、
を備えたことを特徴とする位相変調方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位相変調装置、及び位相変調方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば特許文献1に開示されているように、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)を用いた位相変調装置が提案されている。特許文献1の段落[0015]等には、LCOS素子の各画素に印加する電圧を制御して、入射した光を位相変調することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-56004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
赤外域の光を扱う装置では、長波長の光を十分に変調させなければならない。そのために、高い変調率を確保する手段としては、基本として高い屈折率異方性を持つ液晶材料を用いることが挙げられるが、その他に、第一に液晶層を厚くする、第二に液晶への印加電圧を高くすることが挙げられる。液晶層を厚くする方法では、液晶の配向が乱れやすくなるといったデメリットが生じる。
【0005】
一方、上述した特許文献1に開示された技術では、駆動回路より各画素に供給する電圧が限られているため、位相を変調する際の変調量を大きくすることができない。駆動回路より出力する電圧を高めると、回路素子の耐圧を高める必要があり、更には消費電力が高まるという問題が発生する。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、液晶層の厚みの増加を抑制するとともに、列データ線から画素回路に供給する電圧を高めることなく、液晶への印加電圧を高めることにより、赤外光においても十分な位相変調量を確保することが可能な位相変調装置、及び位相変調方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る位相変調装置は、入射光を所望の角度に反射させる位相変調装置であって、互いに直交する複数の列データ線と複数の行走査線とがそれぞれ交差する位置に設けられた複数の画素回路、及び複数の反射画素と、前記反射画素に対応して設けられ、前記画素回路より供給される駆動電圧により入射光に対する屈折率が変化する液晶と、を備え、前記列データ線は、前記画素回路に所定の最大電圧までの範囲で変化する制御電圧を出力し、前記画素回路は、前記制御電圧に前記最大電圧を加算するチャージポンプを有し、更に、前記液晶に供給する前記駆動電圧が、前記最大電圧以下の場合には、前記制御電圧を増幅せずに前記液晶に出力し、前記液晶に供給する駆動電圧が、前記最大電圧を超える場合には、前記チャージポンプにて前記制御電圧に前記最大電圧を加算して前記液晶に出力する制御を行うチャージポンプ制御部を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明に係る位相変調方法は、入射光を所望の角度に反射させる位相変調方法であって、互いに直交する複数の列データ線と複数の行走査線とがそれぞれ交差する位置に設けられた複数の画素回路に、所定の最大電圧までの範囲で変化する制御電圧を出力するステップと、前記各画素回路に対応して設けられ、入力する駆動電圧に応じて入射光に対する屈折率が変化する液晶に供給する駆動電圧が、前記最大電圧以下の場合には、前記制御電圧を増幅せずに前記液晶に出力するステップと、前記液晶に供給する駆動電圧が、前記最大電圧を超える場合には、チャージポンプにて前記制御電圧に前記最大電圧を加算した電圧を前記液晶に出力するステップと、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、列データ線から画素回路に供給する制御電圧を大きくすることなく、反射光の位相変調量を大きく設定することが可能となる。これにより、位相変調量の確保のための液晶層の厚化と、この液晶層の厚化による液晶配向の乱れを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施形態に係る位相変調装置の構成を示す平面図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る位相変調装置の構成を示す側面方向の断面図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る位相変調装置の回路図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る位相変調装置に設けられる各画素回路の構成を示す回路図である。
図5図5は、画素回路で反射する反射光の方向を示す説明図であり、sa1はチャージポンプがオフの場合、sb1はチャージポンプがオンの場合を示す。
図6図6(a)はマトリクス状に配置された各画素回路を示し、図6(b)は各画素回路から液晶に供給される駆動電圧を示すグラフである。
図7A図7Aは、液晶に設定する階調と、画素回路に供給する制御電圧の関係を示すグラフである。
図7B図7Bは、液晶に設定する階調と、該液晶に供給する駆動電圧との関係を示すグラフである。
図8図8は、本発明の実施形態に係る位相変調装置の各画素回路に設けられるトランジスタQ1、Q2、Q3、スイッチS1~S4の作動を示すタイミングチャートである。
図9図9は、本実施形態に係る位相変調回路に設けられる画素回路の変形例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る位相変調装置の平面図、図2は側面方向の断面図である。図1図2に示すように、本実施形態に係る位相変調装置101は、反射基板11と、液晶層12と、対向基板13とを備えたLCOSパネル構造を有している。そして、対向基板13側(図2の矢印Y1の方向)から入射した光を反射させて、それぞれ位相が異なる複数の反射光に分別するものである。なお以下では、反射基板11、及び対向基板13の光が入射する側の面を「光入射面」とする。
【0012】
反射基板11の光入射面には、光を反射する金属(例えば、アルミニウムなど)で形成される複数の反射画素が設けられ、更に、反射画素ごとにそれぞれ画素回路が設けられている。画素回路21は、図3にて後述するように、水平方向、及び垂直方向にそれぞれ複数配置されている。各画素回路21は、制御回路22の制御により作動する。
【0013】
対向基板13は、反射基板11の光入射面側に一定の間隔を持って平行に配置されており、透明部材(例えば、透明なガラス材)で形成されている。即ち、対向基板13は、透明基板としての機能を備えている。更に、対向基板13には透明電極が設けられている。従って、対向基板13の光入射面側から入射する光は、透明部材及び透明電極を通過して、液晶層12、及び反射基板11に入射することになる。
【0014】
液晶層12は、反射基板11及び対向基板13に挟まれた空間に配置され、周囲はシール材14により封止されている。また、以下の説明の便宜上で、液晶層12を各反射画素(即ち、各画素回路21)上で区分した液晶42(後述する図4参照)と考える。液晶42は、光反射性を有する画素電極(後述の図4に示すq1、即ち反射画素)と、画素電極に離間して対向配置された共通電極(後述の図4に示すq2、即ち透明電極)との間に充填封止されて構成されている。そして、画素電極q1には、画素回路21より出力される電圧(以下、「駆動電圧」とする)が供給され、共通電極q2には、予め設定された共通電極電圧が供給される。
【0015】
従って、各画素回路21により印加される駆動電圧と、共通電極q2に印加される共通電極電圧と、の間の電位差により、各反射画素上の液晶42の入射光に対する屈折率を、個別の液晶42ごと或いは所定数のグループごとに変化させ、対向基板13の光入射面側から入射した入射光を所望の方向に反射させることができる。
ある複数の連続した反射画素上の液晶42の屈折率を段階的に大から小(或いは、小から大)と変化させることで、そこに入射した入射光の速度(位相の進みや遅れ)に差が生じることから、入射した光は曲がって進み、ある角度を持った反射光を得ることができる。
【0016】
次に、各画素回路21、及び各画素回路21を制御する制御回路22の構成を、図3に示すブロック図、及び図4に示す回路図を参照して説明する。図3において、制御回路22は、マトリクス状に配置された複数(m列、n行)の画素回路21と、水平走査回路23と、垂直走査回路24と、チャージポンプ制御部25と、を備えている。そして、制御回路22は、各画素回路21に電気信号を出力して各画素回路21を駆動させ、各画素回路21より液晶42に駆動電圧を印加する。従って、各反射画素上の液晶42の入射光に対する屈折率が所望の値になるように制御される。
【0017】
画素回路21は、互いに直交するm本の列データ線(D1~Dm)と、n本の行走査線(G1~Gn)との各交差部(交差する位置)にマトリクス状に複数個(m×n個)配置されている。複数の画素回路21は、全て同一に構成されている。更に、行走査線(G1~Gn)に並行して、駆動線(L1~Ln)、及び制御線(K1~Kn)が設けられている。駆動線(L1~Ln)、制御線(K1~Kn)は、チャージポンプ制御部25に接続されている。
【0018】
駆動線(L1~Ln)は、各画素回路21に設けられるトランジスタQ2(短絡スイッチ;図4参照)のオン、オフを切り替えるための制御信号を送信する電線である。また、制御線(K1~Kn)は、各画素回路21に設けられたスイッチS1~S4(図4参照)のオン、オフを切り替えるための制御信号、及び、トランジスタQ3のオン、オフを切り替えるための制御信号を送信する配線である。なお、制御線(K1~Kn)は、図4に示すようにそれぞれ複数本(図では、K1-1、K1-2、K1-3の3本)設けられているが、図3では1本の制御線K1で簡略化して示している。
【0019】
列データ線(D1~Dm)は、電圧供給線X1より出力されるアナログの電圧(以下、「制御電圧」という)を各画素回路21に供給するための配線である。
【0020】
[画素回路21の説明]
以下、画素回路21の構成について説明する。図4は、画素回路21の詳細な構成を示す回路図である。なお、ここでは図3に示す列データ線D1と行走査線G1の交差部に配置された画素回路21(これを、画素回路21aとする)の構成について説明する。図4に示すように、画素回路21aは、トランジスタQ1、Q2、Q3と、チャージポンプ31と、出力キャパシタC2を備えている。
【0021】
トランジスタQ1は、スイッチングトランジスタであり、例えばNチャネルのMOSFET(電界効果トランジスタ)で構成されている。該トランジスタQ1の一方の端子(例えば、ドレイン)は列データ線D1に接続され、他方の端子(例えば、ソース)はチャージポンプ31の入力端子p1に接続されている。また、トランジスタQ1の制御端子(例えば、ゲート)は、行走査線G1に接続されている。従って、行走査線G1が選択され、且つ列データ線D1より制御電圧が入力された場合には、この制御電圧はチャージポンプ31の入力端子p1に供給されることになる。
【0022】
トランジスタQ2についても前述したトランジスタQ1と同様にスイッチングトランジスタであり、例えばNチャネルのMOSFET(電界効果トランジスタ)で構成されている。該トランジスタQ2の一方の端子(例えば、ドレイン)はチャージポンプ31の入力端子p1に接続され、他方の端子(例えば、ソース)はチャージポンプ31の出力端子p2に接続されている。
【0023】
また、制御端子(例えば、ゲート)は、駆動線L1に接続されている。従って、駆動線L1に「H」レベルの電圧が供給されると、トランジスタQ2がオンとなってチャージポンプ31の入力端子p1と出力端子p2が短絡される。即ち、チャージポンプ31の機能を停止させることができる。これとは反対に、駆動線L1に「L」レベルの電圧が供給されると、トランジスタQ2がオフとなる。このため、チャージポンプ31の入力端子p1と出力端子p2が開放され、チャージポンプ31を作動させることができる。
【0024】
即ち、トランジスタQ2は、チャージポンプ31に制御電圧が供給される入力端子p1と、チャージポンプ31から液晶42に電圧(駆動電圧)を出力する出力端子p2とを短絡する短絡スイッチとしての機能を備えている。そして、液晶42を所望の屈折率に設定するための駆動電圧が、列データ線D1より供給される最大電圧VLC以下の場合には、チャージポンプ制御部25(図3参照)の制御により、トランジスタQ2は短絡される。また、上記駆動電圧が最大電圧VLCを超える場合には、トランジスタQ2は開放され、チャージポンプ31が駆動可能な状態とする。
【0025】
トランジスタQ3についても前述したトランジスタQ1、Q2と同様にMOSFETなどのスイッチングトランジスタであり、一方の端子はチャージポンプ31の入力端子p1に接続され、他方の端子は電圧Vdd(最大電圧はVLC)を出力する電源(図示省略)に接続されている。また、制御端子(例えば、ゲート)は、制御線K1-3に接続されている。
【0026】
チャージポンプ31は、4つのスイッチS1~S4と、電荷を蓄積するキャパシタC1(第1キャパシタ)を備えており、入力端子p1に供給される制御電圧を増幅して出力端子p2に出力する。
【0027】
スイッチS1(第1スイッチ)とスイッチS3(第3スイッチ)は互いに直列接続され、スイッチS1側の端部は入力端子p1に接続され、スイッチS3側の端部は出力端子p2に接続されている。また、スイッチS2(第2スイッチ)とスイッチS4(第4スイッチ)は互いに直列接続され、スイッチS2側の端部は入力端子p1に接続され、スイッチS4側の端部はグランドに接続されている。
【0028】
更に、スイッチS1とS3の接続点と、スイッチS2とS4の接続点との間にはキャパシタC1が設けられている。出力端子p2は、出力キャパシタC2を介してグランドに接続され、更に、液晶42の画素電極q1に接続されている。即ち、キャパシタC1の一端は、スイッチS1、S3に接続され、キャパシタC1の他端は、スイッチS2、S4に接続されている。また、前述したように、液晶42の共通電極q2は、透明ガラスに設けられた透明電極である。透明電極には、共通電極電圧が印加される。
【0029】
液晶42は、画素回路21から画素電極q1に与えられる駆動電圧と、共通電極q2に与えられる共通電極との間の電位差に応じて駆動される。従って、該液晶42に入射した入射光が、上記電位差に応じて位相変調されて、反射することになる。
【0030】
[反射基板による反射光の説明]
図5は、反射基板11に設けられる各反射画素20に入射する入射光と、反射画素20で反射する反射光の角度を模式的に示す説明図である。図5において、符号stは、画素回路21ごとに対応した反射画素20(反射基板11の光入射面)に直交する方向から入射する入射光を示し、符号sa1は反射画素20にて角度θaで反射した反射光を示し、符号sb1は角度θbで反射した反射光を示している。入射光stの同一位相面(入射光stの方向を法線とする面)はr1であり、反射光sa1の位相面はra1であり、反射光sb1の同一位相面はrb1である。
【0031】
図5に示すように、反射画素20に対してほぼ直交する方向から入射光stが照射され、該反射画素20に入射すると、該画素回路21により液晶42に印加される駆動電圧に応じて、該液晶42の屈折率が変化する。例えば、従来の駆動電圧の最大が電圧Vaである場合には、連続した画素で段階的に最小電圧Vminから電圧Vaまで電圧を変化させた際に得られる反射光sa1の反射角度はθaなのに対して、チャージポンプ31を駆動させた場合には、駆動電圧の最大がVb(Vb>Va)となり、より大きな反射角度θbで反射する反射光sb1が得られる。
【0032】
この際、Vminが印加されているが画素上の液晶では例えば大きな屈折率nmaxが得られ、最大の電圧Vaが印加される画素上の液晶では例えば小さな屈折率naに変化する。屈折率nmaxの液晶に入射する光に対して、屈折率naの液晶に入射する光の方が速く進むため、反射光は角度θaに曲がって出射される。一方で、電圧Vbが印加される画素上の液晶はnaより小さい屈折率nbとなるので、入射する光はさらに速く進む。そのため、反射光はより大きな角度のθbで出射されることになる。
【0033】
図3に戻って、制御回路22に設けられる水平走査回路23は、シフトレジスタ回路26と、スイッチSW1~SWmを含むスイッチ回路27を備えている。
【0034】
シフトレジスタ回路26は、水平同期信号(HST)、及び水平走査用のクロック信号(HCK1、HCK2)を入力する。シフトレジスタ回路26は、水平同期信号及び水平走査用のクロック信号に基づいて、クロック信号を順次シフトすることで、スイッチ回路27に出力するスイッチング信号(これを、「SD1~SDm」とする)を1水平走査期間の周期で生成する。
【0035】
スイッチ回路27は、各列データ線(D1~Dm)のオン、オフを切り替えるためのm個のスイッチSW1~SWmを備えている。また、各スイッチSW1~SWmは、シフトレジスタ回路26より出力されるスイッチング信号(SD1~SDm)に基づいてオン状態またはオフ状態に制御される。スイッチSW1~SWmは、列データ線(D1~Dm)に対応して設けられ、各列データ線に対応した制御電圧「d」を順次入力する。
【0036】
スイッチSW1~SWmは、各列データ線(D1~Dm)に対応した制御電圧を選択的に列データ線に与える。例えばスイッチSW1は、スイッチング信号SD1がハイレベルのときにオン状態となり、列データ線D1に対応した制御電圧を選択し、選択した制御電圧を列データ線D1に出力する。
【0037】
電圧供給線X1より、各列データ線(D1~Dm)に供給される制御電圧「d」は、「0」(最小電圧)から「VLC」(最大電圧)までのアナログの電圧である。本実施形態では、最大電圧VLCの2倍の電圧である2倍電圧(2*VLC)を設定し、更に、電圧「0」から2倍電圧「2*VLC」の範囲内でk階調(但し、kは3以上の整数)の電圧を設定する。そして、チャージポンプ31の駆動、停止を切り替えることにより、列データ線より供給される制御電圧(0~VLCの範囲の電圧)が、上記したk階調の電圧(0~2*VLCの範囲の電圧)となるように制御する。
【0038】
以下、図7Aを参照して詳細に説明する。図7Aは、横軸が上記したk階調(この例では5階調)を示し、縦軸が電圧供給線X1から列データ線を介して画素回路21に供給される制御電圧を示すグラフである。
【0039】
図7Aに示すグラフR1は、液晶42に供給する駆動電圧が最大電圧VLC以下である場合の特性を示し、グラフR2は、液晶42に供給する駆動電圧が最大電圧VLC以上である場合の特性を示している。なお、グラフR1、R2では電圧が直線的に変化する例を示しているが、0~VLCの範囲で単調増加する変化であればよい。
【0040】
図7Aにおいて、例えば液晶42に供給する駆動電圧の階調数を「5」とした場合には(即ち、k=5)、上記した2倍電圧(2*VLC)を5等分して階調1~階調5を設定する。従って、2倍電圧(2*VLC)を5等分し、階調1として(1/5)*2*VLCの電圧、階調2として(2/5)*2*VLCの電圧、階調3として(3/5)*2*VLCの電圧、階調4として(4/5)*2*VLCの電圧、階調5として(5/5)*2*VLCの電圧が、制御電圧として画素回路21に供給されればよいことになる。
【0041】
しかし、上記の階調3~階調5に対応する制御電圧は最大電圧VLCを超えているので、図3に示す電圧供給線X1より階調3~5に対応する制御電圧を画素回路21に供給することができない。本実施形態では、階調3~5については、それぞれの制御電圧から電圧VLCを減算した電圧を出力し、その後、チャージポンプ31により電圧VLCを加算する。つまり、階調3として(1/5)*VLC、階調4として(3/5)*VLC、階調5としてVLC、の制御電圧を出力し、各画素回路21に設けられているチャージポンプ31により電圧VLCを加算して液晶42に出力する。
【0042】
即ち、所望の階調を得るための制御電圧が最大電圧VLC以下の場合(階調1、2の場合)には、図7AのグラフR1に示すように、この制御電圧を増幅することなく駆動電圧として液晶42に出力する。
【0043】
一方、所望の階調を得るための電圧が最大電圧VLCを超える場合(階調3、4、5の場合)には、図7AのグラフR2に示すように、この電圧から電圧VLCを減算した電圧を制御電圧として画素回路21に供給し、その後チャージポンプ31で電圧VLCを加算することにより、所望の駆動電圧を得る。従って、グラフR2の傾きは、グラフR1の傾きと同一となっている。
【0044】
即ち、チャージポンプ制御部25は、最大電圧(VLC)よりも大きい電圧(この例では2倍電圧)までの範囲で予め設定された複数の階調のうち、任意の階調に対応する電圧が最大電圧(VLC)以下の場合には、制御電圧を増幅せずに前記液晶に出力する。一方、複数の階調のうち、任意の階調に対応する電圧が最大電圧(VLC)を超える場合には、この階調に対応する電圧から最大電圧(VLC)を減じた電圧を制御電圧として出力し、その後、チャージポンプ31により電圧VLC(最大電圧)を加算して液晶42に出力するように制御する。
【0045】
このように、スイッチ回路27に設けられる各スイッチSW1~SWmのオン、オフを制御し、且つ、チャージポンプ31の駆動を制御することにより、画素回路21は、k階調(上記の例では5階調)に対応する駆動信号を生成して液晶42に供給することができる。即ち、図7BのグラフR3に示すように、2倍電圧(2*VLC)を5等分して得られる階調1~階調5の駆動電圧を、液晶42に出力することが可能となる。
【0046】
図3に戻って、垂直走査回路24には、行走査線(G1~Gn)が接続されている。垂直走査回路24は、垂直同期信号(VST)、垂直走査用のクロック信号(VCK1、VCK2)を入力する。垂直走査回路24は、垂直同期信号、垂直走査用のクロック信号に基づいて、例えば行走査線G1から行走査線Gnに順次行選択信号(走査信号)を、1水平走査期間の周期で供給する。
【0047】
チャージポンプ制御部25は、図3に示す各駆動線(L1~Ln)に駆動信号を出力する。具体的に、最大電圧(VLC)よりも大きい2倍電圧までの範囲で予め設定された複数の階調のうち、任意の階調に対応する電圧が最大電圧(VLC)以下の場合には、駆動線に「H」レベルの信号を出力する。また、複数の階調のうち、任意の階調に対応する電圧が最大電圧(VLC)を超える場合には、駆動線に「L」レベルの信号を出力する。
【0048】
更に、チャージポンプ制御部25は、駆動線に「H」レベルの信号が供給される場合にはチャージポンプ31を駆動させず、駆動線に「L」レベルの信号が供給される場合にはチャージポンプ31を駆動させるように制御する。以下、チャージポンプ31の作動について説明する。
【0049】
チャージポンプ制御部25は、チャージポンプ31を駆動させる場合には、図4に示した各スイッチS1~S4のオン、オフを制御する制御信号を、制御線K1-1、K1-2に出力する。具体的に、チャージポンプ31を駆動させる場合において、列データ線D1より制御電圧が入力された際に、まずスイッチS1、S4をオンとし、スイッチS2、S3をオフとする。
【0050】
従って、制御電圧はキャパシタC1に蓄積される。所定時間の経過後に、スイッチS1、S4をオフとし、スイッチS2、S3をオンとする。このとき、トランジスタQ1をオフとし、トランジスタQ3をオンとする。その結果、トランジスタQ3より供給される最大電圧(VLC)と、キャパシタC1に蓄積された電圧が加算され、加算後の電圧が出力キャパシタC2に蓄積される。従って、出力キャパシタC2には、列データ線D1より供給される制御電圧に最大電圧(VLC)が加算された電圧が蓄積されて、画素電極q1に出力されることになる。
【0051】
そして、本実施形態に係る位相変調装置101では、図3に示した(n×m)個設けられた各画素回路21のうちの、いくつかの画素回路からなるブロックを設定する。例えば、図6(a)に示すように(5行×6列)の画素回路21からなるブロックを設定する。なお、図6(a)では、各画素回路21の行(n)、及び列(m)を特定するために、それぞれサフィックス「-mn」を付して示す。従って、図6(a)に示す1列、1行の画素回路は21-11、5列、6行の画素回路は21-56である。
【0052】
図6(a)において、同一の行の6個の画素回路21-11~21-16に、それぞれ同一の電圧を供給する。例えば、画素回路21-11~21-16には、階調1~階調5のうち階調1の電圧を供給する。また、水平方向の、図中上から下に向けて徐々に階調が高まるように設定し、最下段の画素回路21-51~21-56に階調5の電圧を供給するように設定する。
【0053】
具体的に、図6(b)に示すように、左右方向に並ぶ各画素回路21-11~21-51において、供給される電圧が段階的に変化するように、階調1~階調5の電圧を印加する。従って、6個の画素回路21を一つにグループとし、5通りに反射率を変化させることができ、ひいては5通りに位相変調された反射光を得ることが可能となる。
【0054】
[本実施形態の動作説明]
次に、上述のように構成された本実施形態に係る位相変調装置101の動作を、図7A図7Bに示すグラフ、及び図8に示すタイミングチャートを参照して説明する。また、以下では図6(a)に示したように、5行、6列のマトリクス状に配置された各画素回路21を有する場合の例について説明する。
【0055】
図3に示した水平走査回路23は、スイッチ回路27に設けられる各スイッチSW1~SWm(ここでは、m=6)のオン、オフを制御することにより、電圧供給線X1より供給される制御電圧を、所望の列データ線に供給する。
【0056】
更に、垂直走査回路24を駆動させることにより、各走査線(G1~Gn)(ここでは、n=5)のうち所望の画素回路21に対応する走査ラインを選択する。その結果、所望の画素回路21に制御電圧を供給することができる。
【0057】
即ち、前述したように、「0」から2倍電圧までの範囲「0~2*VLC」を5つの階調に区分し、図6(a)に示す1行目の画素回路21-11~21-16に階調1の電圧「(1/5)*2*VLC」を供給し、2行目の画素回路21-21~21-26に階調2の電圧「(2/5)*2*VLC」を供給する。
【0058】
更に、3行目の画素回路21-31~21-36に階調3の電圧を供給する。この場合、画素回路に供給する電圧は、「(3/5)*2*VLC」となり、最大電圧VLCを超えることになるので、図7AのグラフR2に示したように、上記の電圧からVLCを減算した電圧である「(1/5)*VLC」を制御電圧として出力する。
【0059】
4行目の画素回路21-41~21-46、5列目の画素回路21-51~21-56についても同様に、それぞれ電圧VLCを減じた電圧を制御電圧として出力する。その後、チャージポンプ31で電圧VLCを加算することにより、階調3~階調5の電圧を生成する。
【0060】
次に、画素回路21における動作を、図8に示すタイミングチャートを参照して説明する。一例として、列データ線D1、行走査線G1に接続された画素回路21aにおけるチャージポンプ31の動作について説明する。
【0061】
画素回路21aを、上述した階調1、階調2に設定する場合には、チャージポンプ31を作動させない。この場合には、図8の時刻t0~t1に示すように、チャージポンプ制御部25は、駆動線L1にHレベルの信号を出力する。更に、各スイッチS1~S4が全てオフとなるように制御し、トランジスタQ3がオフとなるように制御する。また、トランジスタQ1をオンとする。その結果、図4に示したトランジスタQ2がオンとなり、トランジスタQ3がオフとなり、チャージポンプ31の入力端子p1と出力端子p2が短絡されるので、列データ線D1より供給される制御電圧は、チャージポンプ31で増幅されることなく、液晶42に出力される。従って、図7Bの符号z1、z2に示すように液晶42に所望の駆動電圧を供給することができる。
【0062】
一方、画素回路21を階調3に設定する場合には、列データ線D1に、階調3に対応する電圧「(6/5)*VLC」から電圧VLCを減じた電圧「(1/5)*VLC」を制御電圧として出力する。更に、チャージポンプ31により、この制御電圧に電圧VLCを加算する。
【0063】
具体的に、図8の時刻t1において、チャージポンプ制御部25は、駆動線L1に供給する信号をHレベルからLレベルに切り替える。その結果、トランジスタQ2がオフとなる。更に、時刻t1において、チャージポンプ制御部25は、図4に示すスイッチS1、S4をオンとし、且つ、スイッチS2、S3をオフとする制御信号を、制御線K1(K1-1、K1-2)に出力する。
【0064】
その結果、キャパシタC1には、列データ線より供給される制御電圧が蓄積されることになる。その後、時刻t2において、スイッチS1、S4、トランジスタQ1をオフとし、更に、時刻t3において、スイッチS2、S3、トランジスタQ3をオンとする。その結果、出力キャパシタC2には、制御電圧に最大電圧(VCL)が加算された電圧が蓄積されることになる。このため、図7Bの符号z3~z5に示すように、液晶42に階調3の駆動電圧を供給することができる。
【0065】
[本実施形態の効果の説明]
このようにして、本実施形態に係る位相変調装置101では、各画素回路21にチャージポンプ31を備えている。そして、「0」から2倍電圧(2*VLC)までの範囲で予め設定された複数の階調のうち、任意の階調に設定する場合において、この任意の階調に対応する電圧が最大電圧(VLC)以下の場合には、列データ線より画素回路21に供給される制御電圧を増幅せずに液晶42に出力する。
【0066】
また、複数の階調のうち、任意の階調に対応する電圧が最大電圧(VLC)を超える場合には、チャージポンプ31により制御電圧に最大電圧(VCL)を加算した電圧を液晶42に出力する。
【0067】
従って、列データ線より画素回路21に供給される制御電圧の最大値が最大電圧(VLC)である場合に、その2倍である2倍電圧(2*VLC)の範囲で、液晶42に供給する駆動電圧を設定することが可能となる。従って、液晶42の屈折率の大小をより広い範囲で変化させることができ、液晶層12の厚みの増加を抑制するとともに、位相変調の精度を向上させることができる。
【0068】
更に、画素回路21に供給する制御電圧の最大電圧VLCを高めることなく広い電圧の範囲で階調を設定できるので、制御回路22を構成する各部品の耐圧を高める必要がなく、装置の小型化、軽量化を図ることが可能となる。
【0069】
また、液晶42の駆動電圧を設定するための電圧の範囲を、最大電圧VLCの2倍の電圧に設定しているので、制御電圧を2倍に増幅するという簡単な処理で所望の駆動電圧を得ることができ、回路構成を簡素化することができる。
【0070】
また、本実施形態では、互いに直交する方向、即ち、図3に示す列方向及び行方向のうちの、一方の方向に向けて液晶42の屈折率が変化するように設定し、他方の方向に、チャージポンプのオン、オフを切り替える駆動線(L1~Ln)を配置している。従って、屈折率の変化による液晶の配向の乱れを防止することが可能となる。
【0071】
なお、本実施形態では、駆動電圧の範囲を最大電圧の2倍の電圧(2*VLC)に設定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、最大電圧VLCよりも大きければ良い。
【0072】
[本実施形態の変形例の説明]
次に、本実施形態の変形例について説明する。図9は、変形例に係る画素回路21’の構成を示す回路図である。図9に示すように、変形例に係る画素回路21’は、駆動線L1が縦方向に配置されている。従って、マトリクス状に配置された各画素回路21’の縦方向に向けてチャージポンプ31のオンもしくはオフが設定できる。このため、屈折率が変化する方向が横方向となる。
【0073】
即ち、図6(a)、(b)に示した例では、縦方向に向けて液晶42の屈折率の大小が変化する構成であるのに対して、図9に示す変形例では、横方向に向けて液晶42の屈折率の大小が変化するように設定する構成となる。この場合には、1垂直走査期間において、制御電圧が最大電圧VLCに達するように、画素回路21’に供給する電圧を設定する。
【0074】
以上、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【符号の説明】
【0075】
11 反射基板
12 液晶層
13 対向基板
14 シール材
21、21a、21’ 画素回路
22 制御回路
23 水平走査回路
24 垂直走査回路
25 チャージポンプ制御部
26 シフトレジスタ回路
27 スイッチ回路
31 チャージポンプ
42 液晶
q1 画素電極
q2 共通電極
p1 入力端子
p2 出力端子
L1~Ln 駆動線
D1~Dm 列データ線
G1~Gn 行走査線
L1~Ln 駆動線
K1~Kn 制御線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9