(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-29
(45)【発行日】2022-09-06
(54)【発明の名称】検査システム
(51)【国際特許分類】
G01N 21/954 20060101AFI20220830BHJP
G02B 23/24 20060101ALI20220830BHJP
G02B 23/26 20060101ALI20220830BHJP
G01N 21/84 20060101ALI20220830BHJP
【FI】
G01N21/954 A
G02B23/24 A
G02B23/26 B
G01N21/84 A
(21)【出願番号】P 2017207519
(22)【出願日】2017-10-26
【審査請求日】2020-07-03
(73)【特許権者】
【識別番号】598142014
【氏名又は名称】長野オートメーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100102934
【氏名又は名称】今井 彰
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 信悟
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 大知
(72)【発明者】
【氏名】山浦 研弥
【審査官】越柴 洋哉
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-128156(JP,A)
【文献】特開2009-128157(JP,A)
【文献】特開2010-145283(JP,A)
【文献】米国特許第09581556(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0080588(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/84 - G01N 21/958
G02B 23/24 - G02B 23/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸に沿って棒状に延びた中空の検査ヘッドであって、前記中心軸の周りに回転される検査ヘッドと、
前記検査ヘッド内を通じて、前記中心軸に沿って検査用のレーザー光を供給し、前記中心軸に沿って戻された被検査物の表面からの反射光を受光する光学システムとを有し、
前記検査ヘッドは、回転駆動される回転部と、前記回転部に装着された円筒状で十分な厚みLの前壁を備えたホルダー部と、前記前壁に前記中心軸に沿って取り付けられた直径Dnの極細で中空のニードル部とを含み、前記ニードル部は、前記ホルダー部の前記前壁のみに、前記中心軸に沿って設けられた前記厚みLと同じ長さで前記ニードル部
の前記直径Dnに等しい内径の極細の取付孔により取り付けられており、前記ニードル部は、先端に配置された光学素子であって、前記中心軸に対して、前記検査用のレーザー光を前記被検査物に向けて出射するとともに前記反射光を前記中心軸方向に導く光学素子を含み、前記ホルダー部の前記前壁の前記厚みLと、前記ニードル部の前記直径Dnと、前記ホルダー部の前記前壁またはその近傍の直径Dhとが以下の条件を満たす、検査システム。
5≦L/Dn≦30
0.5mm≦Dn≦1.5mm
5≦Dh/Dn≦40
【請求項2】
請求項
1において、
前記光学システムは、前記ニードル部に挿入された光ファイバー束であって、非回転の光ファイバー束を含み、
前記ニードル部は、光ファイバー束の先端と前記光学素子との間に配置された調光レンズであって、前記ニードル部とともに回転する調光レンズを含む、検査システム。
【請求項3】
請求項
1または2において、さらに、
前記検査ヘッドを前記中心軸の周りに回転する回転ユニットを有する検査システム。
【請求項4】
請求項
1ないし3のいずれかにおいて、
前記被検査物は、前記ニードル部が挿入される中空部分を含み、
前記検査ヘッドと前記被検査物とを前記中心軸に沿って相対的に移動する移動ユニットをさらに有する、検査システム。
【請求項5】
請求項
4において、
前記中空部分の内径Diは以下の条件を満たす、検査システム。
Dn+0.5mm≦Di≦Dn+3.0mm
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査ヘッドから被検査物に検査用のレーザー光を照射して表面を検査する検査システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、先端にミラーが設けられた軸状の検査ヘッドを駆動機構により軸線の回りに回転させつつ軸線に沿って移動させるとともに、検査ヘッド内に前記軸線に沿って入射した検査光の光路をミラーにより変更し、光路が変更された検査光を被検査物に照射し、被検査物で反射して検査ヘッド内に再度入射した検査光の光量に基づいて検査物の表面状態を検出する表面検査装置において、検査ヘッドが、駆動機構に取り付けられるヘッド本体と、そのヘッド本体に対して着脱可能に設けられ且つミラーを保持する保持部と、を備えることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、微細加工された物品の表面の検査が求められており、特に、直径が数mm程度の小径(極細)の孔が設けられた検査対象物(被検査物)の表面を検査することが要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、中心軸に沿って棒状に延びた中空の検査ヘッドであって、中心軸の周りに回転される検査ヘッドと、検査ヘッド内を通じて、中心軸に沿って検査用のレーザー光を供給し、中心軸に沿って戻された被検査物の表面からの反射光を受光する光学システムとを有する検査システムである。検査ヘッドは、回転駆動される回転部と、回転部に装着された円筒状で前壁を備えたホルダー部と、前壁に中心軸に沿って取り付けられた極細で中空のニードル部とを含み、ニードル部は、先端に配置された光学素子であって、中心軸に対して、検査用のレーザー光を被検査物に向けて出射するとともに反射光を前記中心軸方向に導く光学素子を含む。
【0006】
直径数mmの小径(極細)の孔の内面を検査するためには、それよりも細い、例えば、直径が1mm前後の極細のヘッドを検査対象の孔に挿入し、小径(極細)の孔との干渉をさけるために、極細のヘッドを安定して回転させる必要がある。本発明においては、検査ヘッドの先端を、極細で中空のニードル状とし、それを太いホルダー部で支持して回転することにより、極細のニードル部を小径の孔の中でも安定して回転でき、小径の孔の内面を検査できる検査システムを提供する。
【0007】
極細のニードル部の直径Dnは以下の条件(1)を満たしてもよく、ホルダー部の前壁またはその近傍の直径Dhは以下の条件(2)を満たしてもよい。
0.5mm≦Dn≦1.5mm ・・・(1)
5≦Dh/Dn≦40 ・・・(2)
【0008】
また、ニードル部の直径Dnと、ホルダー部の前壁の厚みLとが以下の条件を満たしてもよい。
5≦L/Dn≦30 ・・・(3)
【0009】
光学システムは、ニードル部に挿入された光ファイバー束であって、非回転の光ファイバー束を含み、ニードル部は、光ファイバー束の先端と光学素子との間に配置された調光レンズであって、ニードル部とともに回転する調光レンズを含んでもよい。
【0010】
検査システムは、検査ヘッドを中心軸の周りに回転する回転ユニットを有してもよい。検査システムは、さらに、ニードル部が挿入される中空部分を含む被検査物と検査ヘッドとを中心軸に沿って相対的に移動する移動ユニットを有していてもよい。検査対象となる中空部分の内径Diは以下の条件(4)を満たしてもよい。
Dn+0.5mm≦Di≦Dn+3.0mm ・・・(4)
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】検査装置の概略構成を示す断面図(II-II断面図)。
【
図4】検査ヘッドの概略構成を示す断面図(IV-IV断面図)。
【
図5】
図4に示す検査ヘッドの先端の構成を拡大して示す断面図。
【
図6】
図5に示す検査ヘッドのニードル部の構成をさらに拡大して示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に、検査装置(検査システム)1の外観を示し、
図2に、検査装置1の概略の構成を、断面を用いて示している。この検査装置(表面検査装置)1は、被検査物2に設けられた孔、凹みなどの中空部分3の内面4の形状または状態を検査するために適している。中空部分3の一例は、直径数mmの貫通孔である。
【0013】
検査装置1は、中心軸11に沿って棒状に延びた中空の検査ヘッド10と、検査ヘッド10を中心軸11の周りに回転する回転ユニット20と、検査ヘッド10内を通じて、中心軸11に沿って検査用のレーザー光を供給し、中心軸11に沿って戻された被検査物2の表面4からの反射光を受光する光学システム30と、検査ヘッド10と被検査物2とを中心軸11に沿って相対的に移動する移動ユニット25と、回転ユニット20、光学システム30および移動ユニット25を内蔵するハウジング5とを含む。
【0014】
この検査装置1は、検査ヘッド(検査プローブ)10と被検査物2とを相対的に移動する移動ユニット25としてハウジング5に収納された検査ヘッド10の移動ユニット25を含む。移動ユニット25は、検査ヘッド10、回転ユニット20および光学システム30を搭載したキャリッジ28と、キャリッジ28を前後(
図2の左右)に動かすボールねじ26および移動用のモータ27の組み合わせとを含む。検査ヘッド10は、基端となる固定部19と、固定部19に対して回転するように装着された回転部18とを含み、固定部19が搭載ユニット29を介してキャリッジ28に搭載されている。検査ヘッド10は先端に、中心軸(回転軸、軸心)11に沿って前方16に突き出た極細のニードル部12を含む。ニードル部12は、ニードル部12に対し太い円筒状のホルダー部14の前壁14aに、中心軸11に沿って突き出るように固定されており、ホルダー部14を介して回転部18に固定され、回転部18とともに中心軸11の周りに回転する。
【0015】
移動ユニット25の構成は一例であり、スライダー、移動テーブルなどであってもよい。移動ユニット25により、検査ヘッド10はハウジング5から前方に突き出た位置P1と、検査ヘッド10がハウジング5の内部に退避する位置P2とに移動する。検査ヘッド10を前後に動かす代わりに、あるいは検査ヘッド10を前後に動かすとともに被検査物2を、ロボット等を用いて動かしてもよい。
【0016】
光学システム30は、検査用のレーザー光を生成する半導体レーザー(レーザーダイオード、LD)31と、反射光を受光する受光素子(例えば、フォトダイオード、CCD、CMOSなど)32と、半導体レーザー31の駆動回路、受光素子32で受信した信号を処理する回路などを含む制御ユニット33とを含む。光学システム30で受信した信号は制御ユニット33を介して不図示のコンピュータ(パーソナルコンピュータ)に送られて、さらにデータ処理され、被検査物2の表面4の解析に用いられる。光学システム30は、さらに、検査プローブ10の内部に挿入された光ファイバー35を含む。
【0017】
回転ユニット20の一例は、キャリッジ28に搭載されたモータ21である。モータ21により駆動されるプーリ22が、検査ヘッド10の回転部18と駆動ベルト23で接続されており、モータ21が駆動ベルト23を介して検査ヘッド10の回転部18を中心軸11の周りに(中心軸11を回転中心として)高速で回転する。
【0018】
図3に検査ヘッド(検査プローブ)10を抜き出して示している。
図4に検査ヘッド10の概略構成を、断面を用いて示している。さらに、
図5に、検査ヘッド10の先端部分(前方部分)を拡大した断面を用いて示し、
図6に、検査ヘッド10の先端のニードル部12の構成を拡大した断面を用いて示している。
【0019】
検査ヘッド10は、全体として回転軸11に沿って延びた中空の円筒体であり、基端の固定部19と、固定部19に対してベアリング17を介して回転するように同軸上に取り付けられ、先端16に向かって延びた回転部18とを含む。回転部18は回転駆動され、駆動ベルト23を介して回転力が伝達される比較的太い駆動部15と、駆動部15の前方16に取り付けられたホルダー部14と、ホルダー部14の前壁14aの中心から細く先端(前方)に向かって延びたニードル部(挿入部)12とを含む。ニードル部12の先端12aには、半径方向に向いた開口(切り欠き)13が設けられており、開口13を介して検査用のレーザー光(プローブ光)61が被検査物2の中空部分3の表面4に向けて出射され、被検査物2の表面4からの反射光62がニードル部12から検査ヘッド10に戻されるようになっている。
【0020】
検査ヘッド10の内部には、中心軸11に沿ってプローブ光61と反射光62とを導く光ファイバー束35が挿入されている。光学システム30を構成する光ファイバー束35は複数のファイバーのバンドルであり、LD31から射出されるプローブ光61を被検査物2に向かって導く投光ファイバー35aと、被検査物2からの反射光62を受光素子32へ導く受光ファイバー35bとを含む。さらに、光学システム30は、検査ヘッド10の内部に、光ファイバー35を束ねた状態で保持する保持筒34を含む。
【0021】
ニードル部12は、ホルダー部14の前壁14aから中心軸11に沿って前方16に延び、先端(先端近傍)12aにプローブ光61の出射方向を制御する光学素子50が取り付けられている。光学素子50の一例は平面鏡であり、プリズムなどの他の光の出射方向および入射方向を制御できる反射面を有する光学素子であってもよい。本例の検査装置1においては、光学素子50の鏡面(反射面)51の角度を45度に設定し、光ファイバー35から中心軸11を光軸として出射されるプローブ光61を、中心軸(光軸)11に対して直交する方向に出射している。また、光学素子50の鏡面51により、検査対象の内面4から反射される光(反射光)62を中心軸11の光ファイバー35の方向に反射している。ニードル部12の内部には、保持筒34により支持された光ファイバー35が、先端12aより後退した位置まで挿入されており、光ファイバー35の先端35cと光学素子50とのほぼ中間に調光レンズ36がニードル部12に支持されるように取り付けられている。
【0022】
調光レンズ36は、光ファイバー35の先端35cから出力されたプローブ光61を、反射面51を介して検査対象面4に集光するために適した焦点距離を有する対物レンズである。調光レンズ36は、反射面51を介して検査ヘッド10に導入された反射光62を光ファイバー35の先端35cに集光する機能も含む。検査ヘッド10の中心軸11に沿ってプローブ光61を供給し、反射光62を検出する光学システム30は、光ファイバー35を使用したものに限定されず、ダイクロイックプリズムなどを備えた、光ピックアップなどとして公知の他の光学系であってもよい。極細のニードル部12の内部でプローブ光61および反射光62を入出力するには、光ファイバー35を用いた光学システム30が好適である。
【0023】
近年、微細加工の精度が向上し、様々な用途で、例えば、液体などの流体が通過するノズルや経路、光学装置、機械装置において、極細の貫通孔あるいは有底の穴が加工された製品あるいは部品が製造される。極細の孔3の一例は、直径Diが数mm以下、例えば、5mm以下、あるいは3mm以下、さらには2mm以下である。そのような寸法の孔(中空部分)3の内面4にプローブ光61を照射し、反射光62を採取するためのニードル部12の直径Dnは、内面4とのクリアランスを考慮すると、条件(1)に示したように、1.5mm以下であることが要望される。特に、検査対象の孔3の直径Diが3mm程度あるいはそれ以下であると、ニードル部12の直径(外径)Dnは1.2mmあるいはそれ以下、例えば、1.0mmであることが望ましい。現在、このタイプの検査装置1において検査可能な孔3の直径(内径)Diは、1.0mm程度以上であり、クリアランスを含めると、式(4)に示した範囲が好ましい。
【0024】
ニードル部12の一例は、外径Dnが1.0mm、内径が0.8mmのステンレス製の針状の筒体である。このニードル部12を備えた検査装置1は、直径Diが3mm以下の孔3を対象として孔3の内面4の状況を検査できる。ニードル部12の内部には、直径(外径)が約0.6mmの非回転の保持筒34に支持された光ファイバー35が挿入されている。保持筒34は、ニードル部12からホルダー部14の内部14bに延びており、固定部19の前方に延びた部分19aに固定されている。一方、ニードル部12は、ホルダー部14を介して回転部18に繋がっており、回転ユニット20により中心軸(回転軸)11の周りに回転する。ニードル部12とともに、先端12aに取り付けられた(配置された)光学素子50が回転し、光学素子50で反射されたプローブ光61が開口13を介して半径方向に出射され、孔3の内面4を円周方向にスキャンする。内面4からの反射光62は開口13および光学素子50を介してニードル部12の内部に戻され、中心軸11に沿って反射され、光ファイバー35に入力される。
【0025】
ニードル部12には、調光レンズ36が固定されており、調光レンズ36がニードル部12とともに、すなわち、光学素子50とともに中心軸11の周りに回転する。したがって、プローブ光61および反射光62は、ともに回転する(同期して回転する)調光レンズ36および光学素子50を介して内面4に対し入出力される。このため、調光レンズ36および光学素子50により構成される光路の回転角度の依存性は少なく、検査装置1では、プローブ光61および反射光62を角度の依存性の少ない状態で内面4に対して入出力でき、安定した信号を採取できる。直径Diが1mm程度で内径が1mmを下回る可能性がある極細のニードル部12の内部に、回転角度の依存性が少ない状態でレンズ36を固定することは難しい。本例の検査装置1においては、レンズ36をニードル部12に取り付けて回転させることにより、回転角度に対し同じ条件でプローブ光61および反射光62を入出力できるようにしている。
【0026】
内径Diが数ミリ以下の孔3の内面4の状態を精度よく検査するためには、直径Dnが1.5mm以下のニードル部12を中心軸11の周りに精度よく、軸ずれしたり、歳差運動することなく回転させることが望ましい。このため、検査装置1においては、
図5に拡大して示すように、扱いやすいサイズで、十分な厚みの前壁14aを備えたホルダー部14を供給し、その中心軸11に沿ってニードル部12の外径Dnにほぼ等しい内径が1mm前後で長さLの取付孔14cを設けている。ニードル部12の直径Dnに対して十分な長さLの取付孔14cでニードル部12を中心軸11に沿って支持することにより、極細のニードル部12を安定して回転させることができる。ニードル部12は、ホルダー部14に対し、専用の冶具により組み立てて出荷される。
【0027】
ホルダー部14の直径(外径)Dhは、現場でハンドリングしやすい大きさであり、以下の条件(5)を満たすことが好ましい。
5mm≦Dh≦30mm ・・・(5)
条件(5)の下限は10mmであることが好ましく、一方、重量およびコスト等を考慮すると上限は20mmであることがさらに好ましい。したがって、ニードル部12の直径Dnに対するホルダー部14の外径Dhは上述した条件(2)を満たすことが好ましい。また、条件(2)の下限は10であることが好ましく、上限は30であることが好ましく、25であることがさらに好ましい。
【0028】
また、取付用の孔14cの長さ(前壁14aの壁厚)Lは、ニードル部12を安定して保持するためには、ニードル部12の外径Dnに対し、上述した条件(3)を満たすことが好ましい。さらに、条件(3)の下限は、10であることが好ましく、重量およびコスト等を考慮すると、上限は、20であることが好ましい。具体的には、取付用の孔14cの長さ(前壁14aの厚み)Lは以下の条件(6)を満たすことが好ましい。
5mm≦L≦30mm ・・・(6)
条件(6)の下限は10mmであることが好ましく、上限は20mmであることが好ましい。
【0029】
以上に説明したように、本発明に係る検査装置(検査システム)1は、検査ヘッド(検査プローブ)10の先端に極細の、直径1mm前後のニードル部12を装着し、直径数mm程度、例えば直径3mmあるいはそれ以下の中空部分3の内面4の検査を可能とし、その内面(表面)の状態を評価することができる。
【符号の説明】
【0030】
1 検査装置(検査システム)、 10 検査ヘッド