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特許7131899駐車場情報処理装置、駐車情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-29
(45)【発行日】2022-09-06
(54)【発明の名称】駐車場情報処理装置、駐車情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220830BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2017217175
(22)【出願日】2017-11-10
(65)【公開番号】P2019087192
(43)【公開日】2019-06-06
【審査請求日】2020-07-03
【審判番号】
【審判請求日】2021-11-11
(73)【特許権者】
【識別番号】510216717
【氏名又は名称】株式会社アース・カー
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 昭二
【合議体】
【審判長】高瀬 勤
【審判官】関口 明紀
【審判官】小田 浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-194820(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q50/26-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場の1以上の各駐車領域の領域識別子と、各駐車領域の利用状況を示す情報であって、各駐車領域の利用されている状態を示す利用情報、および各駐車領域の利用可能な形態である定常利用または一時利用を示す利用形態情報を有する利用状況情報とを有する駐車場情報が格納される駐車場情報格納部と、
駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信部と、
前記出力指示の受信に応じて、前記駐車場情報を用いて、駐車場の各駐車領域の利用状況であって、定常利用可能な駐車領域の定常利用の状況と、一時利用可能な駐車領域の一時利用の状況とを、視覚的に区別可能に出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部と、
前記構成部が構成した出力駐車場情報を、前記ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信部とを備えた駐車場情報処理装置。
【請求項2】
駐車領域の月極利用または定額利用である定常利用の要求である定常利用要求を受信する定常利用要求受信部と、
前記定常利用要求の受信に応じて、当該定常利用要求に対応する駐車領域の領域識別子に対応付けて、月極利用または定額利用を示す利用状況情報を、前記駐車場情報格納部に蓄積する利用状況情報蓄積部とをさらに備えた請求項1記載の駐車場情報処理装置。
【請求項3】
定常利用要求受信部が受信した定常利用要求が月極利用の要求である場合に、定常利用されていないことを示す利用状況情報と対応付けられた駐車領域の月極利用を契約するための契約情報をユーザ端末に送信する契約情報送信部と、
前記契約情報に応じてユーザ端末から送信される月極利用の契約を締結するための情報である契約締結情報を受信する契約締結情報受信部とを更に備え、
前記利用状況情報蓄積部は、前記契約締結情報受信部が受信した契約締結情報に対応する駐車領域の領域識別子に対応付けて、月極利用を示す利用状況情報を、前記駐車場情報格納部に蓄積する請求項2記載の駐車場情報処理装置。
【請求項4】
前記駐車場情報格納部には、2以上の駐車場情報が格納され、
前記駐車場情報は、駐車場を識別する駐車場識別子と対応付けられており、
前記出力指示は、駐車場識別子を有し、
前記構成部は、前記出力指示が有する駐車場識別子と対応付けられた駐車場情報を用いて出力駐車場情報を構成する請求項1から請求項3いずれか一項記載の駐車場情報処理装置。
【請求項5】
前記駐車場情報格納部に格納される前記駐車場情報は、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場の、各駐車領域の領域識別子と、各駐車領域の利用状況を示す情報であって、各駐車領域の利用されている状態を示す利用情報、および各駐車領域の利用可能な形態である定常利用、一時利用、または定常利用および一時利用の両方、のいずれかを示す利用形態情報を有する利用状況情報とを有し、
前記構成部は、前記出力指示の受信に応じて、前記駐車場情報を用いて、駐車場の各駐車領域の利用状況であって、定常利用可能な駐車領域の定常利用の状況と、一時利用可能な駐車領域の一時利用の状況と、定常利用および一時利用の両方に利用可能な駐車領域の利用の状況と、を視覚的に区別可能に出力する出力駐車場情報を構成する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の駐車場情報処理装置。
【請求項6】
定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場の1以上の各駐車領域の領域識別子と、各駐車領域の利用状況を示す情報であって、各駐車領域の利用されている状態を示す利用情報、および各駐車領域の利用可能な形態である定常利用または一時利用を示す利用形態情報を有する利用状況情報とを有する駐車場情報が格納される駐車場情報格納部と、出力指示受信部と、構成部と、出力駐車場情報送信部とを用いて行なわれる駐車場情報処理方法であって、
前記出力指示受信部が、駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信ステップと、
前記構成部が、前記出力指示の受信に応じて、前記駐車場情報を用いて、駐車場の各駐車領域の利用状況であって、定常利用可能な駐車領域の定常利用の状況と、一時利用可能な駐車領域の一時利用の状況とを、視覚的に区別可能に出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成ステップと、
前記出力駐車場情報送信部が、前記構成ステップで構成した出力駐車場情報を、前記ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信ステップとを備えた駐車場情報処理方法。
【請求項7】
定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場の1以上の各駐車領域の領域識別子と、各駐車領域の利用状況を示す情報であって、各駐車領域の利用されている状態を示す利用情報、および各駐車領域の利用可能な形態である定常利用または一時利用を示す利用形態情報を有する利用状況情報とを有する駐車場情報が格納される駐車場情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信部と、
前記出力指示の受信に応じて、前記駐車場情報を用いて、駐車場の各駐車領域の利用状況であって、定常利用可能な駐車領域の定常利用の状況と、一時利用可能な駐車領域の一時利用の状況とを、視覚的に区別可能に出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部と、
前記構成部が構成した出力駐車場情報を、前記ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場の情報を管理する装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、時間貸し駐車場情報を検索できるウェブサイトが存在した(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
また、予約できる駐車場を閲覧し、駐車場の予約が可能なウェブサイトが存在した(例えば、非特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】"タイムズ駐車場検索"、[online]、[平成29年10月4日検索]、インターネット[URL:http://times-info.net/]
【文献】"akippa"、[online]、[平成29年10月4日検索]、インターネット[URL:https://www.akippa.com/]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の駐車場情報処理装置等においては、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場の駐車領域の利用状況を適切に閲覧することができない、という課題があった。
【0006】
例えば、従来の技術においては、月極利用や定額利用等の定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場に月極利用や定額利用が可能な空きがあるか否かを知ることができないため、月極利用を望むユーザは、駐車場毎に現地に行って月極利用可能な空き駐車領域があるか否かを確認したり、駐車場の提供者等に連絡を取って月極利用可能な空き駐車領域があるか否かを確認したりする必要があり、利用状況を確認する作業が非常に面倒であった。また、駐車場の提供者等にとっては、月極利用等の契約が可能な空き駐車領域があっても、空き駐車領域があることをユーザに適切に知らせることができなかった。また、定額利用のユーザは、駐車場毎の定額利用できる駐車領域の空きがあるか否かを容易に知ることができなかった。また、一時利用のユーザは、駐車場毎の一時利用できる駐車領域の空きがあるか否かを容易に知ることができなかった。
【0007】
本発明は上記のような課題を解消するためになされたものであり、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場の駐車領域の利用状況を適切に閲覧することが可能となる駐車場情報処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の駐車場情報処理装置は、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場の1以上の各駐車領域の領域識別子と、各駐車領域の利用状況を示す利用状況情報とを有する駐車場情報が格納される駐車場情報格納部と、駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信部と、出力指示の受信に応じて、駐車場情報を用いて、駐車場の各駐車領域の利用状況であって、駐車領域の定常利用の状況と一時利用の状況とを含む利用状況を視覚的に区別可能に出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部と、構成部が構成した出力駐車場情報を、ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信部とを備えた駐車場情報処理装置である。
【0009】
かかる構成により、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場の駐車領域の利用状況を適切に閲覧することができる。
【0010】
また、本発明の駐車場情報処理装置は、前記駐車場情報処理装置において、駐車領域の月極利用または定額利用である定常利用の要求である定常利用要求を受信する定常利用要求受信部と、定常利用要求の受信に応じて、定常利用要求に対応する駐車領域の領域識別子に対応付けて、月極利用または定額利用を示す利用状況情報を、駐車場情報格納部に蓄積する利用状況情報蓄積部とをさらに備えた駐車場情報処理装置である。
【0011】
かかる構成により、定常利用の要求に応じて、利用状況情報を適切に更新することができる。
【0012】
また、本発明の駐車場情報処理装置は、前記駐車場情報処理装置において、定常利用要求受信部が受信した定常利用要求が月極利用の要求である場合に、定常利用されていないことを示す利用状況情報と対応付けられた駐車領域の月極利用を契約するための契約情報をユーザ端末に送信する契約情報送信部と、契約情報に応じてユーザ端末から送信される月極利用の契約を締結するための情報である契約締結情報を受信する契約締結情報受信部とを更に備え、利用状況情報蓄積部は、契約締結情報受信部が受信した契約締結情報に対応する駐車領域の領域識別子に対応付けて、月極利用を示す利用状況情報を、駐車場情報格納部に蓄積する駐車場情報処理装置である。
【0013】
かかる構成により、月極利用の要求に応じて、利用状況情報を適切に更新することができる。
【0014】
また、本発明の駐車場情報処理装置は、前記駐車場情報処理装置において、駐車場情報格納部には、2以上の駐車場情報が格納され、駐車場情報は、駐車場を識別する駐車場識別子と対応付けられており、出力指示は、駐車場識別子を有し、構成部は、出力指示が有する駐車場識別子と対応付けられた駐車場情報を用いて出力駐車場情報を構成する駐車場情報処理装置である。
【0015】
かかる構成により、出力指示で指定した駐車場の駐車領域の利用状況を適切に閲覧できる。
【0016】
また、本発明の駐車場情報処理装置は、前記駐車場情報処理装置において、利用状況情報は、各駐車領域の利用されている状態を示す利用情報を有し、構成部は、利用情報を用いて出力駐車場情報を構成する駐車場情報処理装置である。
【0017】
かかる構成により、駐車領域の利用状況を示す情報に応じた駐車領域の利用状況を適切に閲覧できる。
【0018】
また、本発明の駐車場情報処理装置は、前記駐車場情報処理装置において、利用状況情報は、各駐車領域の利用可能な形態を示す利用形態情報を有しており、構成部は、利用形態情報と利用情報とを用いて出力駐車場情報を構成する駐車場情報処理装置である。
【0019】
かかる構成により、駐車領域の利用可能な形態にも応じた駐車領域の利用状況を適切に閲覧できる。
【0020】
また、本発明の駐車場情報処理装置は、前記駐車場情報処理装置において、駐車場識別子と予約者を識別するユーザ識別子と予約する時間帯を特定する時間帯情報とを有する1以上の予約情報が格納される予約情報格納部と、ユーザ端末から駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報とを有する予約情報を受信する予約情報受信部と、予約情報受信部が受信した予約情報が有する駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、予約情報が有する時間帯情報を予約情報格納部に蓄積する予約情報蓄積部とをさらに備えた駐車場情報処理装置である。
【0021】
かかる構成により、駐車場の一時利用の予約を更に行なうことができ、利便性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明による駐車場情報処理装置等によれば、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場の駐車領域の利用状況を適切に閲覧することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施の形態における駐車場情報処理システムのブロック図
図2】同駐車場情報処理システムの駐車場情報処理装置の動作の一例について説明するフローチャート
図3】同駐車場情報処理システムのユーザ端末による表示例を示す図
図4】同駐車場情報処理システムの駐車場情報管理表を示す図(図4(a)、図4(b))
図5】同駐車場情報処理システムの駐車場情報管理表を示す図
図6】同駐車場情報処理システムの予約情報管理表を示す図
図7】同駐車場情報処理システムのユーザ端末による表示例を示す図
図8】同駐車場情報処理システムのユーザ端末による表示例を示す図
図9】同駐車場情報処理システムのユーザ端末による表示例を示す図(図9(a)、図9(b))
図10】同駐車場情報処理システムのユーザ端末による表示例を示す図
図11】同駐車場情報処理システムの駐車場情報管理表を示す図
図12】同駐車場情報処理システムのユーザ端末による表示例を示す図
図13】同駐車場情報処理システムの予約情報管理表を示す図
図14】本発明の実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
図15】同コンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、駐車場情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0025】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における駐車場情報処理システム1000のブロック図である。
【0026】
駐車場情報処理システム1000は、駐車場情報処理装置1と、1または2以上のユーザ端末2とを備える。なお、ここでは説明の便宜上、ユーザ端末2が一つである場合を例に挙げて示しているがユーザ端末2は複数であっても良い。駐車場情報処理装置1と、1または2以上のユーザ端末2とは、有線または無線のネットワーク等を介して、相互に通信可能に接続されている。
【0027】
駐車場情報処理装置1は、駐車場情報格納部101、出力指示受信部102、構成部103、出力駐車場情報送信部104、定常利用要求受信部105、利用状況情報蓄積部106、契約情報送信部107、契約締結情報受信部108、予約情報格納部109、予約情報受信部110、および予約情報蓄積部111を備える。
【0028】
ユーザ端末2は、受信部201、表示部202、受付部203、および送信部204を備える。
【0029】
駐車場情報処理装置1は、例えば、サーバ装置等である。駐車場情報処理装置1は、例えば、コンピュータ等により実現される。
【0030】
駐車場情報格納部101には、1または2以上の駐車場情報が格納される。駐車場情報は、駐車場の1または2以上の各駐車領域の領域識別子と、利用状況情報とを有する情報である。利用状況情報は、駐車場の各駐車領域の利用状況を示す情報である。利用状況情報は、例えば、領域識別子と対応付けられている。領域識別子と対応付けられた利用状況情報は、この領域識別子が示す駐車領域の利用状況を示す利用状況情報である。利用状況情報は、全ての駐車領域に対応づけられていてもよく、一部の駐車領域だけに対応づけられていても良い。駐車場とは、例えば、自動車や自動二輪、自転車等の移動体を駐車する場所である。ここでの駐車場は、平置き駐車場であっても良く、立体駐車場であっても良く、どのような形態の駐車場であるかは問わない。駐車領域とは、通常、1台の移動体を駐車する領域である。
【0031】
駐車領域は、例えば、その利用形態によって、一時利用の駐車領域と、定常利用の駐車領域等に分類される。一時利用の駐車領域は、例えば、一時利用が可能な駐車領域である。定常利用の駐車領域は、例えば、定常利用が可能な駐車領域である。駐車場情報格納部101には、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場についての駐車場情報が格納されている。駐車場情報格納部101に格納されている駐車場情報は、例えば、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場の1または2以上の駐車領域の利用状況を示す利用状況情報を有している。利用状況情報が示す駐車領域の利用状況は、例えば、駐車領域についての、定常利用の状況と一時利用の状況とを含む利用状況である。定常利用の状況とは、例えば、定常利用されている状況である。定常利用の状況とは、例えば、駐車領域が定常利用されているか否かという状況である。任意の時点において駐車領域が定常利用されているということは、任意の時点において定常利用する契約や、定常利用の予約が入っていることであっても良い。一時利用の状況とは、例えば、一時利用されている状況である。一時利用の状況とは、例えば、駐車領域が一時利用されているか否かという状況である。任意の時点において駐車領域が一時利用されているということは、任意の時点において一時利用の予約が入っていることであっても良い。利用状況情報は、例えば、各駐車領域が定常利用されているか否かを示す情報や、駐車領域が一時利用されているか否かを示す情報である。利用状況情報は、例えば、一の駐車領域が定常利用されているという状況を示す情報であってもよく、一の駐車領域が定常利用されていないという状況を示す情報であってもよく、一の駐車領域が一時利用されているという状況を示す情報であってもよく、一の駐車領域が一時利用されていないという状況を示す情報であってもよく、一の駐車領域が一時利用も定常利用もされていない、という状況を示す情報であってもよい。
【0032】
一時利用の駐車領域とは、例えば、利用時間に応じて駐車料金が連続的あるいは段階的に増加する駐車領域である。一次利用の駐車領域は、例えば、時間貸しの駐車場である。一時利用の駐車領域は、ユーザ等が予約可能な駐車領域であってもよく、予約ができない駐車領域であってもよい。一の駐車場の一時利用の駐車領域に対して予約をする際には、予約する駐車領域が指定できるようにしてもよく、駐車領域を指定できないようにしても良い。予約する駐車領域が指定できない場合、例えば、予約後に、ユーザに対して定額利用する駐車領域が割り当てられるようにしてもよい。一時利用の駐車領域は、例えば、空きがあればどのユーザでも利用可能な駐車領域である。この場合の駐車領域の空きは、現在、駐車領域が利用されていることであっても良く、任意の時間帯における予約の空きであっても良い。また、この場合の駐車領域の利用は、駐車領域の予約と考えてもよい。例えば、一時利用の駐車領域は、例えば、予約されていない時間帯であればどのユーザでも予約することが可能な駐車領域である。なお、一時利用の駐車領域は、例えば、駐車領域に移動体を駐車してから駐車領域外に移動体を移動させるまでが一の利用期間となり、一旦駐車領域から移動体を外に出した時点で駐車領域の利用が終了する駐車領域であってもよく、予め予約した時間帯において、移動体を何度でも出し入れ可能な駐車領域であってもよい。
【0033】
定常利用の駐車領域とは、例えば、定常利用が可能な駐車領域である。駐車場の定常利用とは、例えば、駐車場を予め決められた期間内において定額で利用する利用形態である。駐車場の定常利用とは、例えば、利用時間に応じて駐車料金が変化しない利用形態である。駐車場の定常利用は、例えば、その利用形態によって、月極利用と、定額利用とに分類される。定常利用とは、例えば、月極利用および定額利用の少なくとも一方である。定常利用の駐車領域とは、例えば、月極利用および定額利用の少なくとも一方が利用可能な駐車領域である。
【0034】
月極利用とは、特定の駐車領域を月単位で利用する利用形態であり、月ごとの利用料金が予め決められた利用形態である。つまり、月極利用は、ユーザが利用可能な駐車領域が特定されている利用形態である。月極利用しているユーザが利用可能な駐車領域は、通常、この特定の駐車領域のみとなる。月極利用されている駐車領域は、月極利用しているユーザ以外は利用できない駐車領域となる。なお、月極利用の駐車領域は、例えば、利用するに当たって賃貸借契約が必要となる駐車領域であっても良い。月極利用の駐車領域は、通常、利用契約を行なう際にユーザが指定可能であるが、ユーザが指定できないようにしても良い。
【0035】
定額利用とは、不特定の駐車領域を予め決められた期間内において定額で利用可能な利用形態である。つまり、定額利用は、ユーザが利用可能な駐車領域が特定されていない利用形態である。予め決められた期間の長さは、例えば、日単位、週単位、月単位等、どのような長さであっても良い。不特定の駐車領域が利用できるということは、不特定の駐車場の不特定の駐車領域を利用できることとも含む概念である。ここでの不特定の駐車場は、定額利用可能な駐車領域を有する駐車場である。定額利用のユーザは、例えば、定額利用の期間内であれば、どの駐車場の駐車領域であっても、空きがあれば、その駐車領域を利用することが可能である。例えば、定額利用のユーザは、定額利用が可能な期間内であれば、第一の駐車場の第一の駐車領域に自動車を駐車した後、さらに、第二の駐車場の第一の駐車領域に自動車を駐車しても良く、どの駐車場から自動車を何回出し入れしても利用料金は定額となる。定額利用で利用可能な不特定の駐車領域は、例えば、定額利用が可能な駐車領域に限られていてもよい。定額利用可能な駐車領域は、例えば、駐車場の駐車領域のうちの、月極利用されている駐車領域を除いた駐車領域である。また、定額利用可能な駐車領域は、さらに、一時利用専用の駐車領域を除いた駐車領域であっても良い。また、定額利用で利用可能な駐車領域の数が、駐車場毎に予め決められていても良く、この場合、一の駐車場を利用している定額利用のユーザの数が、既に、この駐車場の定額利用可能なユーザ数以上である場合には、新たな定額利用のユーザがこの駐車場の駐車領域を利用できないようにしてもよい。定額利用は、例えば、ユーザが、定額利用の利用契約を予め行なうことで利用が可能となる。定額利用で利用する駐車領域は、ユーザ等が予約可能な駐車領域であってもよく、予約ができない駐車領域であってもよい。定額利用のユーザが、一の駐車場の駐車領域に対して予約をする際には、予約する駐車領域が指定できるようにしてもよく、駐車領域を指定できないようにしても良い。予約する駐車領域が指定できない場合、例えば、予約後に、ユーザに対して定額利用する駐車領域が割り当てられるようにしてもよい。
【0036】
駐車場が、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有することは、例えば、駐車場が、定常利用専用の1または2以上の駐車領域と一時利用専用の1または2以上の駐車領域とを有することであっても良く、駐車場が、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方に利用可能な1または2以上の駐車領域と、一時利用専用の1または2以上の駐車領域とを有することであってもよく、駐車場が、定常利用専用の1または2以上の駐車領域と、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方に利用可能な1または2以上の駐車領域とを有することであってもよく、駐車場が、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方に利用可能な1または2以上の駐車領域を有することであっても良い。また、駐車場が、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有することは、例えば、駐車場が、月極利用専用の1または2以上の駐車領域と、月極利用専用ではない1または2以上の駐車領域とを有することであっても良い。月極利用専用ではない1または2以上の駐車領域は、例えば、一時利用が可能な駐車領域および定額利用が可能な駐車領域のうちの1または2以上である。また、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場においては、例えば、駐車場内の定常利用可能な駐車領域の上限数、一時利用可能な駐車領域の上限数、駐車場内の月極利用可能な駐車領域の上限数、および駐車場内の定額利用可能な駐車領域の上限数等のうちの1以上が、予め決められていてもよい。また、ここでの定常利用は、月極利用のみと考えても良く、定額利用のみと考えてもよい。
【0037】
駐車場情報が有する領域識別子は、例えば、定常利用可能な駐車領域に対応する領域識別子と、一時利用可能な駐車領域に対応する領域識別子との両方であってもよく、定常利用可能な駐車領域に対応する領域識別子のみであってもよい。また、定常利用可能な駐車領域に対応する領域識別子は、例えば、月極利用可能な駐車領域に対応する領域識別子のみであってもよく、定額利用可能な駐車領域に対応する領域識別子のみであってもよく、その両方を有していても良い。
【0038】
利用状況情報は、駐車領域の現在の利用状況を示す情報であってもよく、ユーザ等により指定された日時や期間における駐車領域の利用情報を示す情報であってもよい。利用状況情報は、例えば、対応する領域識別子が示す駐車領域が、現在、定常利用されているか否かを示す情報である。利用状況情報は、例えば、対応する領域識別子が示す駐車領域が、指定した日時や、指定した期間に、定常利用されているか否かを示す情報である。
【0039】
利用状況情報は、例えば、利用情報を有している。利用情報は、各駐車領域が利用されている状態を示す情報である。利用情報は、例えば、ある日時や、ある期間における駐車領域が利用されている状態を示す情報である。利用情報は、例えば、対応する領域識別子が示す駐車領域が、定常利用されていることや、月極利用されていることや、定額利用されていることや、一時利用されていることを示す情報である。また、利用情報は、駐車領域が、定常利用されているか否か、月極利用されているか否か、定額利用されているか否か、一時利用されているか否かを示す情報であっても良い。駐車領域が月極利用されているということは、例えば、駐車領域が月極利用の契約済であることであってもよい。駐車領域が定額利用されているということは、例えば、定額利用のユーザによって利用されていることや、予約済みであることであってもよい。駐車領域が一時利用されているということは、例えば、駐車領域が一時利用の予約済みであることであっても良い。なお、利用情報は、例えば、対応する領域識別子が示す駐車領域が、定常利用されていないことを示す情報であってもよく、月極利用されていないことを示す情報であっても良く、定額利用されていないことを示す情報であってもよく、一時利用されていないことを示す情報であっても良い。なお、月極利用されていることを示す利用状況情報と、定額利用されていることを示す利用状況情報とは、適宜、異なる利用状況情報として扱うようにしても良く、同じ定常利用されていることを示す利用状況情報として扱うようにしても良い。
【0040】
なお、定常利用されていない駐車領域が、一時利用可能な駐車領域として提供される場合、定常利用されていないことを示す利用状況情報は、例えば、対応する駐車領域が一時利用可能であることを示す情報と考えてもよい。また、月極利用されていない駐車領域が、定額利用および一時利用が可能な駐車領域として提供される場合、月極利用されていないことを示す利用状況情報は、例えば、対応する駐車領域が一時利用可能であることを示す情報と考えてもよい。
【0041】
利用状況情報は、例えば、利用形態情報を有していても良い。利用状況情報は、例えば、上述した利用情報に加えて、利用形態情報を更に有していても良い。利用形態情報は、各駐車領域の利用可能な形態を示す情報であり、例えば、対応する駐車領域がどのような形態で利用できるかを示す情報である。駐車領域の利用形態とは、例えば、上述したような、定常利用または一時利用という形態であっても良く、月極利用または定額利用という形態であっても良い。例えば、定常利用専用の駐車領域に対応する領域識別子に対して、対応する駐車領域が、定常利用専用の駐車領域であることを示す利用形態情報を有する利用状況情報を予め対応付けておくようにしても良い。例えば、月極利用専用の駐車領域に対応する領域識別子に対して、対応する駐車領域が、月極利用専用の駐車領域であることを示す利用形態情報を有する利用状況情報を予め対応付けておくようにしても良く、定額利用専用の駐車領域に対応する領域識別子に対して、対応する駐車領域が、定額利用専用の駐車領域であることを示す情報を有する利用状況情報を予め対応付けておくようにしても良い。また、一時利用専用の駐車領域に対する領域識別子に対して、対応する駐車領域が、一時利用専用の駐車領域であることを示す利用形態情報を有する利用状況情報を予め対応付けておくようにしても良い。また、一時利用と定常利用との両方が利用可能な駐車領域に対する領域識別子に対して、対応する駐車領域が、一時利用と定常利用との両方が利用可能な駐車領域であることを示す利用形態情報を有する利用状況情報を予め対応付けておくようにしても良い。
【0042】
また、駐車場情報は、定常利用可能な駐車領域数や、月極利用可能な駐車領域数、定額利用可能な駐車領域数の情報を更に有していても良い。なお、一の駐車場の駐車領域のうちの、定常利用可能な駐車領域は、固定されていても良く、可変であっても良い。また、定常利用可能な駐車領域は、定常利用されていない期間においては、一時利用可能としても良く、一時利用を不可としても良い。
【0043】
駐車場情報格納部101には、複数の駐車場にそれぞれ対応する駐車場情報が格納されても良い。駐車場情報格納部101に格納されている駐車場情報は、例えば、駐車場識別子を更に有していてもよい。駐車場識別子は、駐車場を識別する情報であり、例えば、コード、駐車場名等である。
【0044】
駐車場情報は、例えば、駐車場の住所、駐車場の位置情報、オーナー名、振込先情報、種類識別子、台数情報、料金情報、営業時間情報、駐車場画像、駐車場内の駐車領域の配置を示す情報である駐車領域配置情報、等を更に有していても良い。なお、駐車場の住所や位置情報は、駐車場識別子としても用いるようにしても良い。
【0045】
位置情報は、位置を特定する情報であり、例えば、(緯度,経度)でも良いし、位置を示すコード等でも良いし、住所等でも良い。オーナー名とは、駐車場のオーナーの名前(氏名、会社名など)である。振込先情報は、駐車場を利用させる対価の振り込み先を示す情報であり、例えば、オーナーの銀行口座の情報である。種類識別子は、駐車可能な移動体の種類を特定する情報であり、駐車可能な移動体の種類を示す情報でも良いし、駐車できない移動体の種類を示す情報でも良い。種類識別子は、例えば、「大型」「自転車」「二輪車」「小型」「中型」「軽」などである。種類識別子は、駐車可能な移動体の種類を示すコード、駐車できない移動体の種類を示すコード等でも良い。種類識別子は、駐車場ごとに格納されていても良いし、駐車場の中の特定の領域に対して格納されていても良い。台数情報は、当該駐車場内に駐車可能または予約可能な台数の情報である。料金情報は、駐車料金に関する情報である。料金情報は、単位時間(例えば、1時間、15分など)当たりの料金、時間帯および単位時間当たりの料金、曜日および単位時間当たり(例えば1日当たり)の料金、月極利用の場合の一月あたりの料金や、定額利用の場合の単位時間当たりの料金等であり、そのデータ構造は問わない。営業時間情報は、営業時間を特定する情報である。営業時間情報は、営業時間外を特定する情報でも良い。営業時間外を特定する情報は、営業時間を特定する情報だからである。駐車場画像は、駐車場の画像である。駐車場画像は、駐車場の平面図である。駐車場の平面図は、駐車場の見取り図や駐車場の俯瞰写真等であっても良い。駐車場情報は、2以上の駐車場画像を有しても良い。駐車領域配置情報は、例えば、駐車場内における各駐車領域の配置を示す情報(例えば、各駐車領域の輪郭、または各駐車領域を代表する中心点等の地点の座標)と、領域識別子とを有する情報)との組み合わせ等である。
【0046】
駐車場情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、他の格納部についても同様である。
【0047】
出力指示受信部102は、駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末2から受信する。駐車場情報の出力の指示とは、例えば、駐車場情報を用いて得られる情報の出力の指示である。例えば、駐車場情報の出力の指示とは、駐車場情報を用いて得られる一以上の駐車場の一以上の駐車領域の利用状況を示す出力の指示である。出力指示は、結果的に駐車場情報が出力されることとなる指示であれば、どのような指示であっても良く、例えば、駐車場情報の送信の要求等であっても良く、駐車場情報を提供するウェブページの情報等を要求する指示であっても良く、ユーザが指定する条件に合致する駐車場情報を検索する指示等であっても良い。出力指示は、例えば、1または2以上の特定の駐車場についての駐車場情報(例えば、駐車場の駐車領域の利用状況)を出力するための、駐車場を特定可能な情報を有していても良い。出力指示は、例えば、1または2以上の駐車場が位置する領域を特定する情報(例えば、住所、スポット名、地名など)を有していても良い。例えば、出力指示は、1または2以上の駐車場識別子を有していても良い。また、出力指示は、特定の日時や期間に対応する駐車場情報の出力を指示するための、日時や期間等を指定する情報を有していても良い。例えば、出力指示は、特定の日時や期間における駐車領域の利用状況を出力するための、日時や期間等を指定する情報を有していても良い。なお、出力指示受信部102は、ユーザ端末2等から駐車場を検索するための検索要求を受信しても良い。
【0048】
ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0049】
出力指示受信部102は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。出力指示受信部102は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。かかることは、他の受信部においても同様である。
【0050】
構成部103は、ユーザ端末2からの出力指示の受信に応じて、駐車場情報格納部101に格納されている駐車場情報を用いて、出力駐車場情報を構成する。構成部103は、例えば、出力指示により特定された1または2以上の駐車場に対応する駐車場情報を用いて、出力駐車場情報を構成する。出力駐車場情報は、例えば、駐車場の各駐車領域の利用状況であって、駐車領域の定常利用の利用状況と一時利用の利用状況とを含む利用状況を視覚的に区別可能に出力するための駐車場の情報である。出力駐車場情報は、例えば、駐車場の各駐車領域の利用状況であって、駐車領域が定常利用されているか一時利用されているかを含む利用状況を視覚的に区別可能に出力するための駐車場の情報である。出力駐車場情報は、例えば、駐車場の各駐車領域の利用状況であって、駐車領域の月極利用の利用状況と定額利用の利用状況と一時利用の利用状況とを含む利用状況を視覚的に区別可能に出力するための駐車場の情報であってもよい。出力駐車場情報は、例えば、駐車場の各駐車領域の利用状況であって、駐車領域が月極利用されているか定額利用されているか一時利用されているかを含む利用状況を視覚的に区別可能に出力するための駐車場の情報であってもよい。出力駐車場情報は、例えば、任意の時点において駐車領域が定常利用されている駐車領域か一時利用されている駐車領域かを含む利用状況を視覚的に区別可能に出力するための駐車場の情報である。任意の時点は、現在の時点であっても良く、ユーザが指定した時点であってもよい。また、ここでの任意の時点は、複数の時点で構成される任意の期間と考えてもよい。駐車場の駐車領域の利用状況を視覚的に区別可能に出力するということは、例えば、駐車領域が、定常利用されている状況であることを視覚的に区別可能に出力することであってもよく、駐車領域が、月極利用されている状況であることを視覚的に区別可能に出力することであってもよく、駐車領域が、定額利用されている状況であることを視覚的に区別可能に出力することであってもよく、駐車領域が、一時利用されている状況であることを視覚的に区別可能に出力することであってもよく、駐車領域が、一時利用予約されている状況であることを視覚的に区別可能に出力することであってもよい。また、駐車場の駐車領域の利用状況を視覚的に区別可能に出力するということは、例えば、駐車領域が、定常利用可能な駐車領域として提供されていることを視覚的に区別可能に出力することをさらに含んでいてもよく、駐車領域が、月極利用可能な駐車領域として提供されていることを視覚的に区別可能に出力することをさらに含んでいてもよく、駐車領域が、定額利用可能な駐車領域として提供されていることを視覚的に区別可能に出力することをさらに含んでいてもよく、駐車領域が、一時利用可能な駐車領域として提供されていることを視覚的に区別可能に出力することをさらに含んでいてもよく、駐車領域が、一時利用可能な駐車領域として提供されていることを視覚的に区別可能に出力することをさらに含んでいてもよく、駐車領域が、一時利用と定常利用との両方が可能な駐車領域として提供されていることを視覚的に区別可能に出力することをさらに含んでいてもよい。
【0051】
駐車領域の利用状況は、例えば、駐車領域が利用されている状態である。例えば、駐車領域の利用状況は、ある日時や、ある期間における駐車領域が利用されている状態である。また、駐車領域の利用状況は、駐車領域の利用可能な形態、すなわち、駐車領域がどのような利用形態で利用可能かということや、どのような利用形態で提供されているかということもさらに含む概念であると考えてもよい。また、駐車領域の利用状況は、駐車領域が利用されている状態と、駐車領域の利用可能な形態との組合せであってもよい。駐車領域が定常利用の駐車領域か一時利用の駐車領域かを含む利用状況を視覚的に区別可能に出力するということは、例えば、駐車領域が定常利用可能な駐車領域か一時利用可能な駐車領域かを含む利用状況を視覚的に区別可能に出力することと考えてもよい。駐車領域が定常利用の駐車領域か一時利用の駐車領域かを含む利用状況を視覚的に区別可能に出力するということは、例えば、各駐車領域が定常利用の駐車領域か、一時利用の駐車領域か、定常利用と一時利用との両方が利用可能な駐車領域か、を含む利用状況を視覚的に区別可能に出力するということも含むと考えてよい。駐車領域が定常利用の駐車領域か一時利用の駐車領域かを含む利用状況を視覚的に区別可能に出力するということは、例えば、結果的に、駐車場の各領域が、定常利用の駐車領域か一時利用の駐車領域かが視覚的に区別可能に出力することであればよい。例えば、定常利用されている駐車領域を定常利用されていることを視覚的に区別可能に出力することは、この駐車領域が定常利用の駐車領域であることを示すよう出力することでもあると考えてもよい。
【0052】
視覚的に区別可能に出力するということは、例えば、異なる態様で表示することである。視覚的に区別可能に出力することとは、例えば、異なる図柄や文字列を表示することである。異なる態様で表示することは、異なる色やパターン図柄等をオーバーレイ表示すること等であっても良い。
【0053】
構成部103は、例えば、出力指示が有する駐車場識別子が示す駐車場情報を用いて、出力駐車場情報を構成する。例えば、構成部103は、出力指示が有する1または2以上の駐車場識別子が示す駐車場情報を用いて、この1または2以上の駐車状識別子がそれぞれ示す各駐車場についての出力駐車場情報を構成する。また、構成部103は、例えば、出力指示が有する検索条件に合致する情報を有する駐車場情報を検索し、検出した駐車場情報を用いて出力駐車場情報を構成してもよい。
【0054】
構成部103は、例えば、駐車場情報の利用状況情報を用いて出力駐車場情報を構成する。例えば、構成部103は、各駐車領域に対応付けられている利用状況情報を視覚的に区別可能となるように出力する出力駐車場情報を構成する。利用状況情報が視覚的に区別可能に出力するということは、例えば、異なる利用状況情報に対応づけられた駐車領域が視覚的に区別可能となり、同じ利用状況情報に対応づけられた駐車領域が視覚的に区別できないように出力することである。利用状況情報が視覚的に区別可能に出力するということは、例えば、各駐車領域を、対応付けられた利用状況情報の有無が視覚的に区別可能となるように出力することであっても良く、各駐車領域を、対応付けられた利用状況情報が示す内容が視覚的に区別可能となるように出力することであっても良く、対応付けられた利用状況情報の違いを視覚的に区別可能となるように出力することであってもよい。例えば、利用状況情報と対応付けられた駐車領域と、利用状況情報と対応付けられていない駐車領域とを視覚的に区別可能に出力することであっても良く、異なる利用状況情報と対応付けられた駐車領域を視覚的に区別可能に出力することであっても良く、これらの組合せであってもよい。
【0055】
構成部103は、例えば、利用状況情報が有する利用情報を用いて出力駐車場情報を構成する。例えば、構成部103は、各駐車領域に対応付けられている利用状況情報の利用情報を視覚的に区別可能に出力する出力駐車場情報を構成する。利用情報を視覚的に区別可能に出力するということは、例えば、異なる利用情報を有する利用状況情報に対応づけられた駐車領域が視覚的に区別可能となり、同じ利用情報を有する利用状況情報に対応づけられた駐車領域が視覚的に区別できないように出力することである。
【0056】
構成部103は、例えば、利用状況情報が有する利用形態情報を用いて出力駐車場情報を構成してもよい。例えば、構成部103は、各駐車領域に対応付けられている利用状況情報の利用形態情報を視覚的に区別可能に出力する出力駐車場情報を構成する。利用形態情報を視覚的に区別可能に出力するということは、例えば、異なる利用形態情報を有する利用状況情報に対応づけられた駐車領域が視覚的に区別可能となり、同じ利用形態情報を有する利用状況情報に対応づけられた駐車領域が視覚的に区別できないように出力することである。
【0057】
構成部103は、例えば、利用状況情報が有する利用形態情報と利用情報とを用いて出力駐車場情報を構成してもよい。例えば、構成部103は、各駐車領域に対応付けられている利用状況情報の利用形態情報と利用情報との組み合わせを視覚的に区別可能に出力する出力駐車場情報を構成する。利用形態情報と利用情報との組み合わせを視覚的に区別可能に出力するということは、例えば、異なる利用形態情報と利用情報との組み合わせを有する利用状況情報に対応づけられた駐車領域が視覚的に区別可能となり、同じ利用形態情報と利用情報との組み合わせを有する利用状況情報に対応づけられた駐車領域が視覚的に区別できないように出力することである。ここでの、利用形態情報と利用情報との組み合わせは、一の利用形態情報と、一の利用情報との組み合わせであってもよく、一の利用形態情報と、利用情報が無い状況との組み合わせであってもよく。利用形態情報が無い状況と、一の利用情報との組み合わせであってもよい。
【0058】
構成部103は、例えば、出力指示等により特定された駐車場に対応する駐車場画像を用いて、この駐車場の駐車領域と対応付けられた利用状況情報を視覚的に区別可能に出力する出力駐車場情報を構成する。出力駐車場情報は、例えば、駐車場画像上に各駐車領域の利用状況を示す図柄等を有する情報である。駐車領域の利用状況を示す図柄は、例えば、アイコン、マーク、文字列、図等である。例えば、出力駐車場情報は、出力指示により特定された駐車場の駐車場画像の、1または2以上の駐車領域に対応する位置に、この駐車領域の利用状況を示す図柄等を配置した画像を出力するための情報と考えてもよい。例えば、構成部103は、利用状況情報と対応付けられた駐車領域と、対応付けられていない駐車領域に対応する領域とを視覚的に区別可能となるようにした駐車場画像を出力する出力駐車場情報を構成する。例えば、定常利用されている駐車領域にだけ、利用状況情報が対応づけられている場合、構成部103は、一の駐車場の駐車場画像の、利用状況情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域内に、定常利用されていることを示す図柄(例えば、アイコンやマーク)を配置し、利用状況情報と対応付けられていない領域識別子が示す駐車領域内に、定常利用されていないことを示す図柄(例えば、アイコンやマーク)、または一時利用が可能であることを示す図柄であって、定常利用されていることを示す図柄とは異なる図柄を配置した出力駐車場画像を構成しても良い。
【0059】
また、構成部103は、例えば、異なる利用状況情報と対応付けられた駐車領域を視覚的に区別可能となるようにした駐車場画像を出力する出力駐車場情報を構成する。例えば、構成部103は、異なる利用情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域を視覚的に区別可能となるようにした駐車場画像を出力する出力駐車場情報を構成する。例えば、構成部103は、駐車場画像の、定常利用されていることを示す利用情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域と、一時利用されていることを示す利用情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域とに、異なる図柄を配置した出力駐車場情報を構成しても良い。また、例えば、構成部103は、駐車場画像の、月極利用されていることを示す利用情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域と、定額利用されていることを示す利用情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域とに、異なる図柄を配置した出力駐車場情報を構成しても良い。
【0060】
例えば、構成部103は、一の駐車場の駐車場画像の、月極利用されていることを示す利用情報を有する利用状況情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域内に、月極利用されていることを示す図柄(例えば、アイコンやマーク)を配置し、定額利用されていることを示す利用情報を有する利用状況情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域内に、定額利用されていることを示す図柄(例えば、アイコンやマーク)であって、月極利用されていることを示す画像とは異なる画像を配置し、一時利用されていることを示す利用情報を有する利用状況情報と対応付けられた領域識別子が示す駐車領域内に、一時利用されていることを示す図柄(例えば、アイコンやマーク)であって、月極利用されていることを示す画像と定額利用されていることを示す画像とは異なる画像を配置した出力駐車場画像を構成しても良い。なお、この場合、月極利用と定額利用と一時利用とのいずれでもない利用情報を有する利用状況情報と対応づけられた領域識別子が示す駐車領域には、図柄を配置しないようにしても良く、月極利用と定額利用と一時利用とに対応する図柄とは異なる図柄を配置しても良い。また、構成部103は、例えば、利用情報を有さない利用状況情報と対応付けられた領域識別子または利用状況情報と対応づけられていない領域識別子が示す駐車領域内に、定常利用されていないことを示す図柄(例えば、アイコンやマーク)、または一時利用が可能であることを示す図柄を配置した出力駐車場画像を構成するようにしても良い。この定常利用されていないことを示す図柄、または一時利用が可能であることを示す図柄は、月極利用されていることを示す図柄や定額利用されていることを示す図柄とは異なる図柄である。
【0061】
また、例えば、構成部103は、異なる利用形態情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域を視覚的に区別可能となるようにした駐車場画像を出力する出力駐車場情報を構成する。例えば、構成部103は、駐車場画像の、定常利用可能であることを示す利用形態情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域と、一時利用専用であることを示す利用形態情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域とに、異なる図柄を配置した出力駐車場情報を構成しても良い。なお、構成部103は、上記のように異なる利用情報を有する利用状況情報と対応付けられた駐車領域を視覚的に区別可能となるようにした駐車場画像に対して、さらに、異なる利用形態情報を有する利用状況情報と対応付けられた駐車領域を視覚的に区別可能となるようにして出力駐車場情報を構成してもよい。
【0062】
また、構成部103は、例えば、利用情報と利用形態情報との組み合わせから利用状況情報と対応づけられた駐車領域の利用状況の判断結果を取得し、この判断結果を視覚的に区別可能となるようにした駐車場画像を出力する出力駐車場情報を構成してもよい。例えば、構成部103は、駐車場画像の、月極利用されていることを示す利用情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域について月極利用されている駐車領域であるという判断結果を取得し、定額利用されていることを示す利用情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域について定額利用されている駐車領域であるという判断結果を取得し、定額利用されていることを示す利用情報を有さず、かつ定額利用と一時利用との両方が可能であることを示す利用形態情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域について定額利用と一時利用との両方が可能な駐車領域であるという判断結果を取得し、一時利用専用であることを示す利用形態情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域について一時利用専用の駐車領域であるという判断結果を取得し、それぞれの判断結果に対応する異なる図柄を配置した出力駐車場情報を構成しても良い。
【0063】
なお、構成部103は、上記の判断を行う代わりに、例えば、利用情報と利用形態情報との異なる組み合わせを有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域を視覚的に区別可能となるようにした駐車場画像を出力する出力駐車場情報を構成してもよく、この2つの処理は実質的に同じ処理と考えても良い。例えば、構成部103は、駐車場画像の、月極利用されていることを示す利用情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域と、定額利用されていることを示す利用情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域と、定額利用されていることを示す利用情報を有さず、かつ定額利用と一時利用との両方が可能であることを示す利用形態情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域と、一時利用専用であることを示す利用形態情報を有する利用状況情報と対応づけられた駐車領域とに、異なる図柄を配置した出力駐車場情報を構成しても良い。
【0064】
駐車領域に対応して配置される図柄や、その図柄が配置される領域には、押下することで、駐車領域に対して定常利用の申込みを行なうためのボタン(図示せず)や、一時利用の申込みのためのボタン(図示せず)等を設定してもよい。定常利用の申し込みや、定常利用の契約や予約であっても良い。また、一時利用の申し込みや、一時利用の予約であっても良い。
【0065】
なお、構成部103は、出力指示に対応する駐車場の駐車領域に対応する後述する予約情報を更に用いて、出力駐車場情報を構成してもよい。例えば、構成部103は、利用状況情報が定常利用されていないことを示す駐車領域を、この駐車領域に対応する予約情報が視覚的に区別可能となるようにした出力駐車場情報を構成しても良い。例えば、構成部103は、駐車場画像の、対応する利用状況情報が定常利用されていないことを示す駐車領域に、この駐車領域に対応する予約情報に応じて異なる図柄を配置して出力駐車場情報を構成しても良い。
【0066】
なお、構成部103が駐車場画像をどのように取得するかは問わない。例えば、駐車場情報が有する出力指示が示す駐車場に対応付けられた駐車場画像を取得しても良く、ネットワーク接続された地図情報を提供するサーバ装置(図示せず)等から駐車場情報(例えば、駐車場の航空写真等)を取得しても良い。
【0067】
なお、出力駐車場情報は、例えば、駐車場の駐車領域のリストに、駐車領域の利用状況を示す情報を対応付けて配置した情報でも良い。出力駐車場情報は、例えば、画像データであってもよく、HTML、XML等であってもよく、これらの組合せであっても良く、そのデータの構造は問わない。
【0068】
なお、構成部103は、地図画像を用いて、1または2以上の駐車場についての利用状況情報を視覚的に区別可能に出力する出力駐車場情報を構成してもよい。構成部103は、例えば、地図画像の1または2以上の駐車場が存在する位置に、上記のように、各駐車場の駐車領域と対応付けられた利用状況情報を視覚的に区別可能に出力した駐車場画像を出力する出力駐車場情報を構成する。
【0069】
また、構成部103は、出力指示受信部102が受信した検索指示に応じて、駐車場を検索し、検索結果を示す情報である検索結果情報、例えば、検索した駐車場の位置を示す地図を表示するための情報を構成してもよい。
【0070】
出力駐車場情報送信部104は、構成部103が構成した出力駐車場情報を、ユーザ端末2に送信する。例えば、出力駐車場情報送信部104は、出力駐車場情報を、出力指示を送信したユーザ端末2に送信する。出力駐車場情報送信部104は、構成部103が構成した検索結果情報をユーザ端末2に送信しても良い。
【0071】
出力駐車場情報送信部104は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。出力駐車場情報送信部104は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。かかることは、他の送信部等においても同様である。
【0072】
定常利用要求受信部105は、駐車領域の定常利用の要求である定常利用要求をユーザ端末2から受信する。定常利用要求は、駐車領域に対する定常利用を申し込むための要求と考えてもよい。定常利用要求は、定常利用の要求の対象となる(例えば、申込みの対象となる)駐車領域の領域識別子を有していても良く、有していなくてもよい。定常利用要求は、定常利用の対象となる駐車場の駐車場識別子を有していても良く、有していなくてもよい。また、定常利用要求は、要求する定常利用が、月極利用および定額利用のいずれであるかを示す情報を有していることが好ましいが、有していなくても良い。また、定常利用要求は、定常利用する期間を指定する情報を有していても良い。また、定常利用要求は、定常利用を要求するユーザの情報であるユーザ情報を有していても良い。ユーザ情報は、例えば、ユーザ識別子である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザに割当てられたコードであっても良く、ユーザの名前であっても良く、ユーザの電話番号やメールアドレス等であっても良い。また、ユーザの識別子として、ユーザの自動車や自動二輪等のナンバープレートのナンバー等を用いても良い。ユーザ情報は、ユーザのクレジットカード番号等であっても良い。また、ユーザ情報は、例えば、定常利用の申込時に必要な情報を含んでいても良い。駐車領域に対する月極利用の要求である定常利用要求は、例えば、月極利用を申込むための要求と考えてもよい。また、駐車領域に対する定額利用の要求である定常利用要求は、例えば、定額利用しているユーザによる、駐車領域の予約や、利用申込み等と考えてもよい。
【0073】
定額利用の要求である定常利用要求は、定額利用しているユーザのユーザ識別子を有する定常利用要求である。定額利用の要求である定常利用要求は、例えば、定額利用を行なう期間(例えば、時間帯の情報等)を指定する情報を有していても良い。定額利用の要求である定常利用要求は、例えば、定常利用要求が有するユーザ識別子と一致するユーザ識別子が、図示しない格納部に格納されている定額利用しているユーザ識別子の中にあるか否かにより判断可能である。例えば、定常利用要求が有するユーザ識別子と一致するユーザ識別子が、図示しない格納部に予め格納されている定額利用しているユーザ識別子の中にあれば、この定常利用要求は、定額利用の要求である定常利用要求であり、一致するユーザ識別子がなければ、この定常利用要求は、定額利用の要求ではない定常利用要求となる。
【0074】
利用状況情報蓄積部106は、定常利用要求の受信に応じて、定常利用要求に対応する駐車領域の領域識別子に対応付けて、定常利用を示す利用状況情報を、駐車場情報格納部101に蓄積する。定常利用を示す利用状況情報は、例えば、ユーザにより定常利用されていることを示す利用状況情報や、定常利用中であることを示す利用状況情報や、定常利用が契約されていることを示す利用状況情報である。定常利用を示す利用状況情報は、例えば、ユーザにより月極利用されていることを示す利用状況情報や、月極利用が契約されていることを示す利用状況情報である。また、定常利用を示す利用状況情報は、例えば、定額利用しているユーザにより利用されていることを示す利用状況情報や、定額利用しているユーザにより予約されていることを示す利用状況情報であってもよい。定常利用を示す利用状況情報を蓄積することは、利用状況情報を、定常利用を示す利用状況情報に更新することと考えてもよい。例えば、利用状況情報蓄積部106は、定常利用要求の受信に応じて、定常利用要求が有する駐車場識別子が示す駐車場の駐車場情報が有する駐車領域の領域識別子に対応付けて、定常利用を示す利用状況情報を、駐車場情報格納部101に蓄積する。なお、利用状況情報蓄積部106は、定常利用を示す利用状況情報として、月極利用を示す利用状況情報や、定額利用を示す利用状況情報を蓄積してもよい。例えば、利用状況情報蓄積部106は、定常利用要求が月極利用の要求である場合、月極利用を示す利用状況情報を蓄積し、定常利用要求が定額利用の要求である場合、定額利用を示す利用状況情報を蓄積してもよい。
【0075】
定常利用要求に対応する領域識別子は、例えば、定常利用要求が定常利用の要求の対象となる駐車領域の領域識別子を有する場合、この領域識別子である。また、定常利用要求に対応する領域識別子は、例えば、定常利用が可能な駐車領域のうちの定常利用されていない駐車領域の領域識別子から、ランダムに、あるいは予め決められたルールや順番等に応じて決定された駐車領域の領域識別子であっても良い。
【0076】
なお、定常利用要求受信部105が受信した定常利用要求が月極利用の要求である場合、利用状況情報蓄積部106は、後述する契約締結情報受信部108が契約締結情報を受信した場合に、契約締結情報に対応する駐車領域の領域識別子に対応付けて、月極利用を示す利用状況情報を、駐車場情報格納部101に蓄積するようにし、契約締結情報を受信していない場合には、月極利用を示す利用状況情報を、駐車場情報格納部101に蓄積しないようにしても良い。契約締結情報は、後述するように、定常利用要求の受信に応じて契約情報送信部107が送信する契約情報に応じて受信する情報であることから、契約締結情報に対応する駐車領域の領域識別子に対応付けて月極利用を示す利用状況情報を蓄積することも、定常利用要求の受信に応じて、定常利用を示す利用状況情報を蓄積する一態様と考えてよい。契約締結情報受信部108が受信した契約締結情報に対応する駐車領域の領域識別子は、例えば、上記と同様の、定常利用要求が有する月極利用可能な駐車領域の領域識別子や、月極利用が可能な駐車領域のうちの定常利用されていない駐車領域の領域識別子から、ランダムに、あるいは予め決められたルールや順番等に応じて決定された駐車領域の領域識別子である。
【0077】
なお、利用状況情報蓄積部106は、定常利用が可能ではない駐車場に対して、定常利用を示す利用状況情報を蓄積しなくてよい。例えば、利用状況情報蓄積部106は、定常利用が可能ではない駐車場の駐車場情報が有する領域識別子に対応付けて、定常利用を示す利用状況情報を蓄積しなくてよい。
【0078】
また、利用状況情報蓄積部106は、定常利用要求に応じた定常利用が可能であるか否かを判断し、定常利用が可能である場合に、定常利用要求に対応する駐車領域の領域識別子に対応付けて、定常利用を示す利用状況情報を、駐車場情報格納部101に蓄積するようにし、定常利用可能でない場合に、蓄積しないようにしても良い。利用状況情報蓄積部106は、定常利用要求に応じた定常利用が可能であるか否かをどのように判断しても良い。例えば、定常利用要求が有する領域識別子が示す駐車領域が、この定常利用要求が有する期間を示す情報が示す期間において、他のユーザに既に定常利用されているか否かを判断し、定常利用されている場合、定常利用要求に応じた定常利用が可能でないと判断しても良い。また、例えば、定常利用要求が有する領域識別子が示す駐車領域が、この定常利用要求が有する期間を示す情報が示す期間において、他のユーザに既に一時利用の予約がされているか否かを判断し、一時予約されている場合、定常利用要求に応じた定常利用が可能でないと判断しても良い。また、これらの判断を他の装置等で行なうようにし、利用状況情報蓄積部106は、その判断結果を受信することで、定常利用要求に応じた定常利用が可能であるか否かの判断結果を取得しても良い。なお、定常利用が可能でない場合、その旨を示す情報を、出力駐車場情報送信部104等からユーザ端末2に送信するようにしても良い。
【0079】
定常利用要求受信部105が受信した定常利用要求が定額利用の要求である場合であって、この定常利用要求が利用を要求する駐車場に対して、定額利用可能な駐車領域数の上限数が設定されている場合、利用状況蓄積部106は、定常利用要求が利用を要求する駐車場の、定常利用要求が示す時間において、定額利用されている駐車領域数が、上記の上限数以上であるか否かを判断し、上限数以上でない場合(すなわち上限数未満である場合)には、定額利用を示す利用状況情報を、駐車場情報格納部101に蓄積するようにし、上限数以上である場合には、定額利用を示す利用状況情報を蓄積しないようにしても良い。定額利用可能な駐車領域数の上限数は、例えば、定常利用要求が利用を要求する駐車場の駐車場情報(例えば、定常利用要求が有する駐車場識別子に対応する駐車場情報)から取得可能である。また、定額利用されている駐車領域数は、例えば、定常利用要求が利用を要求する駐車場の駐車場情報が有する各駐車領域の利用状況情報を用いて、定額利用されていることを示す利用状況情報と対応付けられた駐車領域数をカウントすることで取得可能である。また、利用状況蓄積部106は、例えば、定常利用要求が定額利用の要求であるか否かを、上述したように、定常利用要求が有するユーザ識別子と一致するユーザ識別子が、図示しない格納部に格納されている定額利用しているユーザ識別子の中にあるか否かにより判断する。
【0080】
なお、定常利用要求受信部105が受信した定常利用要求を用いて、図示しない処理部等が、予め決められた処理、例えば、定常利用の課金処理や、定常利用の管理等を行なうようにしてもよい。また、受信した定常利用要求を他の装置(図示せず)等に送信して、他の装置等で定常利用の課金処理や、定常利用の管理等を行なうようにしてもよい。受信した定常利用要求をどのように利用するかは問わない。
【0081】
契約情報送信部107は、定常利用要求受信部105が受信した定常利用要求が月極利用の要求である場合に、定常利用されていないことを示す利用状況情報と対応付けられた駐車領域の月極利用を契約するための契約情報をユーザ端末2に送信する。定常利用要求受信部105が受信した定常利用要求が月極利用の要求である場合とは、例えば、受信した定常利用要求に、月極利用の駐車領域を利用することを指定する情報が含まれる場合や、例えば、受信した定常利用要求が、月極利用の駐車領域に対応する領域識別子を有する場合である。月極利用の駐車領域の領域識別子は、例えば、上述したような利用形態情報により月極利用の駐車領域の領域識別子として指定されているか否かにより判断可能である。
定常利用されていないことを示す利用状況情報と対応付けられた駐車領域は、例えば、月極利用されていないことを示す利用状況情報と対応付けられた駐車領域であり、例えば、定常利用要求が有する駐車領域識別子が示す駐車領域や、月極利用が可能な駐車領域のうちの月極利用されていない駐車領域の領域識別子から、ランダムに、あるいは予め決められたルールや順番等に応じて決定された駐車領域である。
【0082】
契約情報は、例えば、契約内容および契約条項の情報や、契約書の情報である。契約情報は、例えば、ユーザ端末側で、契約内容を表示することができる情報である。契約情報は、契約に同意するための操作を受け付けるための、ボタンやチェックボックス等のインターフェースを有していても良い。また、契約情報は、契約に同意するための操作を受け付けた場合に、駐車場情報処理装置1に月極利用の契約を締結するための情報(以下、契約締結情報)を送信するためのボタン等の情報やスクリプト等を有していても良く、駐車場情報処理装置1に送信される契約締結情報を有していても良い。契約情報送信部107は、例えば、図示しない格納部に予め格納されている契約情報を読み出し、必要に応じて、契約の対象となる駐車場の情報(例えば、駐車場識別子や、駐車領域の領域識別子等)や、ユーザの情報や契約者の情報等を追記して、ユーザ端末2に送信する。
【0083】
契約情報送信部107は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。契約情報送信部107は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0084】
契約締結情報受信部108は、契約情報に応じてユーザ端末2から送信される月極利用の契約締結情報を受信する。契約締結情報とは、例えば、駐車場の月極利用の契約に同意したことを示す情報である。契約締結情報とは、例えば、駐車場の月極利用の契約を締結したことを示す情報である。契約締結情報は、契約情報送信部107が送信した契約情報が示す契約内容および契約条項等に同意したことを示す情報であっても良く、この契約内容で契約を締結したことを示す情報であってもよい。契約締結情報は、例えば、契約情報に含まれる契約に同意するための操作を受け付けるためのボタンが押されたことを示す情報や、チェックボックスにチェックが入れられたことを示す情報や、これらの操作に応じて送信された情報であっても良い。また、契約情報が示す契約書に、契約内容および契約条項に同意して契約を同意することを示す情報、例えば認証する情報や、サインの情報等を追記した情報であってもよい。契約締結情報は、例えば、対応する定常利用要求と同様の情報、例えば、駐車場識別子、領域識別子、ユーザ識別子、期間を示す情報等を有していてもよい。なお、定常利用要求受信部105が受信した定常利用要求にこの要求を識別する要求識別子を対応付けるようにし、契約情報送信部107が定常利用要求に応じて送信する契約情報や、ユーザ端末2が、この契約情報に応じて送信する契約締結情報にも、同じ要求識別子を付与するようにして、契約締結情報と定常利用要求との対応関係をこの要求識別子により判断できるようにして、受信した契約締結情報がどの定常利用要求に対応するものであるかを判断できるようにしても良い。また、契約締結情報は、更に、契約を締結したことを示す情報を有していても良い。
【0085】
予約情報格納部109には、1以上の予約情報が格納される。予約情報は、例えば、駐車場の予約に関する情報である。予約情報は、例えば、一時利用が可能な駐車領域を有する駐車場の、一時利用が可能な駐車領域の予約に関する情報である。予約情報は、例えば、駐車場識別子と予約者を識別するユーザ識別子と時間帯情報とを有する情報である。時間帯情報は、駐車場を予約する時間帯を特定する情報である。予約情報は、一時利用が可能な駐車領域を指定する情報、例えば、一時利用が可能な駐車領域の領域識別子を有していても良く、有していなくても良い。例えば、予約する際に、一時利用の駐車領域が指定可能な駐車場において用いられる予約情報は、予約する駐車領域の領域識別子を有している予約情報である。また、例えば、予約する際に、一時利用の駐車領域を指定できない駐車場において用いられる予約情報は、駐車領域の領域識別子を有していない予約情報である。予約情報と、駐車場情報とは、駐車場識別子を共用するなど、情報の重なりがあっても良いことは言うまでもない。さらに、予約情報は、予約がキャンセルされた場合に、キャンセルされた旨を示す情報(フラグなど)を有しても良い。
【0086】
予約情報受信部110は、ユーザ端末2から予約情報を受信する。なお、予約情報受信部110は、予約をキャンセルする指示等を受け付けても良い。予約をキャンセルする指示は、例えば、キャンセル対象となる予約情報が有する駐車場識別子、予約者を識別するユーザ識別子、および時間帯情報と同じ情報を有する情報や、キャンセル対象となる予約情報を特定する情報を有する指示である。
【0087】
予約情報蓄積部111は、予約情報受信部110が受信した予約情報が有する駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、予約情報が有する時間帯情報を予約情報格納部109に蓄積する。また、予約情報蓄積部111は、予約情報受信部110が予約をキャンセルする指示を受け付けた場合に、この情報により特定される予約をキャンセルするための処理を行なう。キャンセルのための処理は、例えば、キャンセルを示すフラグ、キャンセルの時刻を示す時刻情報を予約情報に付加することである。
【0088】
なお、予約情報蓄積部111は、例えば、予約情報受信部110が受信した予約情報に応じた予約が可能か否かを判断し、予約できない場合、受信した予約情報に対応する情報を予約情報格納部109に蓄積しないようにし、ユーザ端末2に、図示しない送信部等を介して、予約ができなかった旨の情報を送信しても良い。予約情報蓄積部111は、予約ができるか否かをどのように判断してもよい。例えば、予約情報蓄積部111は、予約情報受信部110が受信した予約情報と同じ駐車場識別子と対応付けられた時間帯情報であって、受信した予約情報の時間帯情報が示す時時間帯のうちの少なくとも一部の時間帯と同じ時間帯を有する時間帯情報が、既に予め決められた数だけ存在しているか否かを判断し、予約されている場合、受信した予約情報に対応する情報を予約情報格納部109に蓄積しないようにし、ユーザ端末2に、図示しない送信部等を介して、予約ができなかった旨の情報を送信しても良い。ここでの予め決められた数は、例えば、予約情報受信部110が受信した予約情報が有する駐車場識別子と対応付けられた数であり、図示しない格納部等に予め格納されているものとする。なお、予約が可能でない場合、その旨を示す情報を、出力駐車場情報送信部104等からユーザ端末2に送信するようにしても良い。
【0089】
また、予約情報蓄積部111は、例えば、予約情報受信部110が受信した予約情報を用いて、利用状況情報蓄積部106と同様に、予約情報に対応する駐車領域の領域識別子に対応付けて、一時利用を示す利用状況情報を、駐車場情報格納部101に蓄積してもよい。例えば、予約情報蓄積部111は、予約情報が有する駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報とを有する利用状況情報を構成して、駐車場情報格納部101に蓄積する。予約情報蓄積部111は、例えば、予約情報が有する駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報と、一時利用であることを示す利用情報等の情報を有する利用状況情報を構成して、駐車場情報格納部101に蓄積してもよい。なお、予約情報蓄積部111は、例えば、上記のように、予約情報受信部110が受信した予約情報に応じた予約が可能か否かを判断し、予約できる場合に、一時利用を示す利用状況情報を蓄積し、予約できない場合には、一時利用を示す利用状況情報を蓄積しないようにすることが好ましい。
【0090】
なお、予約情報格納部109に格納された予約情報をどのように利用するかは問わない。例えば、この予約情報を用いて予約の開始等を予約したユーザに通知しても良い。また、予約情報を参照して、駐車場の管理者等が、予約が実行可能となるように、予約情報が示す駐車場の駐車領域を確保するようにしてもよい。また、駐車場情報処理装置1は、予約情報格納部109に格納された予約情報を、図示しない装置等に送信しても良く、この装置が予約の管理や予約に関連した処理等を行なうようにしてもよい。
【0091】
ユーザ端末2は、ユーザが利用する端末装置である。ユーザ端末2は、例えば、コンピュータや、携帯電話、携帯情報端末、いわゆるスマートフォン等の多機能携帯電話、タブレット型端末等により実現される。
【0092】
受信部201は、駐車場情報処理装置1から送信される情報を受信する。受信部201は、例えば、駐車場情報処理装置1から出力駐車場情報を受信する。また、受信部201は、例えば、駐車場情報処理装置1から契約情報を受信する。また、受信部201は、駐車場情報処理装置1から定常利用できないことを示す情報や、予約ができないことを示す情報を受信してもよい。また、受信部201は、駐車場情報処理装置1から検索結果情報を受信しても良い。
【0093】
表示部202は、情報を表示する。表示部202は、例えば、受信部201が受信した出力駐車場情報を表示する。表示部202は、例えば、受信部201が受信した契約情報を表示する。表示部202は、例えば、定常利用要求を受け付けるための画面を表示してもよい。また、表示部202は、受信部201が受信した定常利用できないことを示す情報や、予約ができなかったことを示す情報を表示してもよい。また、表示部202は、定常利用要求を受け付ける画面を表示しても良い。また、表示部202は、予約情報を入力するための予約画面を表示しても良い。また、表示部202は、受信部201が受信した検索結果情報を表示してもよい。
【0094】
表示部202は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。表示部202は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。
【0095】
受付部203は、ユーザからの操作や指示を受け付ける。受付部203は、例えば、入力デバイスや入力インターフェース等を介してユーザからの操作や指示を受け付ける。例えば、受付部203は、出力指示を送信する操作を受け付ける。例えば、受付部203は、ユーザから定常利用要求を受け付けるための操作や送信するための操作を受け付ける。例えば、受付部203は、契約締結情報を送信する操作を受け付ける。契約締結情報を送信する操作は、例えば、契約内容に同意する操作と、同意する操作に応じた契約締結情報を送信する操作との組合せである。契約内容に同意する操作は、例えば、表示部202が表示する契約情報が有する契約内容に同意するボタンやチェックボックスを押す操作である。同意する操作に応じた契約締結情報を送信する操作は、契約を申し込むためのボタンを押す操作等の操作である。例えば、チェックボックス等を押す操作の後に契約締結情報を送信する操作を行なった場合に送信される契約締結情報は、例えば、チェックボックスに対応する契約に同意したことを示す値を有する情報である。同意する操作に応じた契約締結情報を送信する操作は、同意する操作が行なわれた契約情報にこの操作に対応する情報を配置して保存する操作と、この契約情報を契約締結情報として駐車場情報処理装置1に送信する操作ための操作である。また、受付部203は、予約情報を入力するための操作を受け付けても良く、受け付けた予約情報を送信する操作を受け付けても良い。また、受付部203は、予約情報を入力するための画面を表示する操作を受け付けても良い。また、受付部203は、予約をキャンセルする指示の入力と、キャンセルの指示を送信する操作とを受け付けても良い。また、受付部203は、駐車場の検索要求を送信するための操作を受け付けても良い。検索要求を送信するための操作は、例えば、検索条件を入力する操作も含む操作である。
【0096】
入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部203は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0097】
送信部204は、受付部203が受け付けた操作に応じて駐車場情報処理装置1に情報を送信する。送信部204は、例えば、受付部203が受け付けた出力指示を送信する操作に応じて出力指示を駐車場情報処理装置1に送信する。送信部204は、例えば、受付部203が受け付けた定常利用要求を送信する操作に応じて定常利用要求を駐車場情報処理装置1に送信する。送信部204は、例えば、受付部203が受け付けた契約締結情報を送信する操作に応じて契約締結情報を駐車場情報処理装置1に送信する。また、送信部204は、例えば、予約情報を送信する操作に応じて、予約情報を駐車場情報処理装置1に送信する。また、送信部204は、例えば、キャンセルの指示を送信する操作に応じて、キャンセル指示を駐車場情報処理装置1に送信してもよい。また、送信部204は、検索要求を駐車場情報処理装置1に送信しても良い。
【0098】
次に、駐車場情報処理システム1000の駐車場情報処理装置1の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。
【0099】
(ステップS101)出力指示受信部102は、ユーザ端末2から出力指示を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS102に進み、受信していない場合、ステップS104に進む。
【0100】
(ステップS102)構成部103は、ステップS101で受信した出力指示に応じて、出力駐車場情報を構成する。
【0101】
(ステップS103)出力駐車場情報送信部104は、ステップS102で構成した出力駐車情報を、出力指示の送信元となるユーザ端末2に送信する。
【0102】
(ステップS104)定常利用要求受信部105は、ユーザ端末2から定常利用要求を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS105に進み、受信していない場合、ステップS113に進む。
【0103】
(ステップS105)契約情報送信部107は、ステップS104で受信した定常利用要求が、月極利用の要求であるか否かを判断する。月極利用の要求である場合、ステップS106に進む。また、月極利用の要求でない場合(例えば、定額利用の要求である場合)、ステップS111に進む。
【0104】
(ステップS106)契約情報送信部107は、定常利用要求の送信元となるユーザ端末2に契約情報を送信する。
【0105】
(ステップS107)契約締結情報受信部108は、契約締結情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS108に進み、受信していない場合、ステップS107に戻る。
【0106】
(ステップS108)利用状況情報蓄積部106は、定常利用要求が要求する駐車領域の月極利用が可能であるか否かを示す情報を取得する。可能であるか否かを示す情報は、例えば、利用状況情報蓄積部106が、駐車場情報等を用いて判断して取得しても良く、図示しない他の装置等が、月極利用が可能であるか否かを判断して取得した情報を、この他の装置から受信しても良い。可能であることを示す情報を取得した場合、ステップS109に進み、可能であることを示す情報を取得しなかった場合(例えば、月極利用不可であることを示す情報を取得した場合)、ステップS110に進む。
【0107】
(ステップS109)利用状況情報蓄積部106は、ステップS104で受信した定常利用要求が有する駐車場識別子、領域識別子、および月極利用を示す利用状況情報を対応付けて駐車場情報格納部101に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
【0108】
(ステップS110)出力駐車場情報送信部104は、定常利用要求が要求する定常利用ができない旨の情報を、ユーザ端末2に送信する。そして、ステップS101に戻る。
【0109】
(ステップS111)利用状況情報蓄積部106は、定常利用要求が要求する駐車領域の定額利用が可能であるか否かを示す情報を取得する。可能であるか否かを示す情報は、例えば、利用状況情報蓄積部106が、駐車場情報等を用いて判断して取得しても良く、図示しない他の装置等が、定額利用が可能であるか否かを判断して取得した情報を、この他の装置から受信しても良い。可能であることを示す情報を取得した場合、ステップS113に進み、可能であることを示す情報を取得しなかった場合(例えば、定額利用不可であることを示す情報を取得した場合)、ステップS110に進む。
【0110】
(ステップS112)利用状況情報蓄積部106は、ステップS104で受信した定常利用要求が有する駐車場識別子、領域識別子、および定額利用を示す利用状況情報を対応付けて駐車場情報格納部101に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
【0111】
(ステップS113)予約情報受信部110は、ユーザ端末2から予約情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS111に進み、受信していない場合、ステップS101に戻る。
【0112】
(ステップS114)予約情報蓄積部111は、予約情報が示す予約が可能であるか否かを示す情報を取得する。可能であるか否かを示す情報は、例えば、予約情報蓄積部111が、予約情報等を用いて判断して取得しても良く、図示しない他の装置等が、予約が可能であるか否かを判断して取得した情報を、この他の装置から受信しても良い。予約が可能であることを示す情報を取得した場合、ステップS115に進み、可能であることを示す情報を取得しなかった場合、ステップS116に進む。
【0113】
(ステップS115)予約情報蓄積部111は、ステップS110で受信した予約情報が有する駐車場識別子とユーザ識別子とに対応付けて、この予約情報が有する時間帯情報を、予約情報格納部109に蓄積する。また、予約情報を用いて構成した一時利用の利用状況情報を、駐車場情報格納部101に蓄積してもよい。そして、ステップS101に戻る。
【0114】
(ステップS116)出力駐車場情報送信部104は、予約情報が示す予約ができない旨の情報を、ユーザ端末2に送信する。そして、ステップS101に戻る。
【0115】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0116】
以下、本実施の形態における駐車場情報処理システム1000の具体的な動作について説明する。駐車場情報処理システム1000の概念図は図1である。
【0117】
ここでは、ユーザ端末2がいわゆるスマートフォンである場合を例に挙げて説明する。また、ここでの駐車場としては、一時利用専用の駐車領域だけを提供している駐車場と、一時利用の駐車領域と定常利用の駐車領域との両方を提供している駐車領域とがあるものとする。ここでの定常利用は、月極利用および定額利用であるとする。なお、ここでは、月極利用が可能な駐車領域は、駐車場毎に予め指定されており、月極利用が可能な駐車領域は、月極利用されていない期間においては、定額利用または一時利用の駐車領域として利用可能なものであるとする。また、定常利用要求は、定常利用の対象となる駐車領域を、駐車領域識別子等により指定可能な情報であるとする。一時利用される駐車領域の予約は、利用する駐車領域を指定できる予約であるとする。
【0118】
ユーザAが、ユーザ端末2を操作して、予め格納されているアプリケーションソフトウェア等を起動し、図3に示すように、駐車場を検索するための情報を送信するための入力画面をユーザ端末2のモニタ2aに表示させたとする。そして、駐車場を検索する地域を指定するために、図示しないタッチパネルを操作して検索地域を指定するフィールド21に、「ABC駅」というスポット名を入力したとする。そして、検索ボタン20を押したとすると、フィールド21に入力された値「ABC駅」を検索条件として有する検索を要求する情報である検索要求が駐車場情報処理装置1に送信される。
【0119】
駐車場情報処理装置1の出力指示受信部102は、ユーザ端末2から上記の検索要求を受信する。
【0120】
図4(a)、図4(b)および図5は、駐車場情報格納部101に格納されている駐車場情報を管理する駐車場情報管理表である。ここでは、図4(a)、図4(b)および図5の3つの管理表により、一の駐車場情報管理表が構成されており、説明の便宜上、図4(a)の駐車場管理表を第一駐車場管理表、図4(b)の駐車場管理表を第二駐車場管理表、図5の駐車場管理表を、第三駐車場管理表と呼ぶ。
【0121】
図4(a)の第一駐車場情報管理表は、「駐車場ID」、「住所」、「位置」、「料金情報」、「定常」、「駐車場画像」、「定額上限」という属性を有している。「駐車場ID」は駐車場識別子である。「住所」は、駐車場の住所である。「位置」は、緯度および経度で表される駐車場の座標である。「料金情報」は駐車場の利用料金である。「定常」は、駐車場が定常利用可能な駐車領域を有するか否かを示すいわゆるフラグの情報であり、値「1」は、定常利用可能な駐車領域と一時利用可能な駐車領域とがあることを示し、値「0」は定常利用が可能な駐車領域はなく、一時利用専用の駐車領域だけがあることを示す。「駐車場画像」は駐車場画像のファイル名であり、ここでは駐車場の平面図のファイル名であるとする。「定額上限」は、駐車場において同時に定額利用することが可能な駐車領域の上限数を示している。
【0122】
図4(b)の第二駐車場管理表は、「駐車場ID」、「領域ID」、「駐車領域配置情報」、「月極可能」等の属性を有している。「駐車場ID」は、図4(a)の「駐車場ID」に相当する。「領域ID」は、領域識別子、「駐車領域配置情報」は、「駐車場画像」が示す駐車場画像における各駐車領域内の1点を示す座標である。なお、駐車場画像における各駐車領域の輪郭を指定する情報であってもよい。「月極可能」は、駐車領域が月極利用可能であるか否かを示す利用形態情報であり、値「1」は月極利用可能な駐車領域であることを示し、値「0」は月極利用できない駐車領域であることを示す。値「1」は、例えば、月極利用されていない場合は、定額利用および一時利用も可能な駐車領域である。値「0」は、例えば、定額利用と一時利用とが可能な駐車領域である。
【0123】
図5の第三駐車場管理表は、「駐車場ID」、「領域ID」、「利用」、「期間」、「ユーザID」を有している。「駐車場ID」および「領域ID」は、図4(b)の「駐車場ID」および「領域ID」に相当する。「利用」は利用情報であり、値「月極」は月極利用されていることを示す利用情報であり、値「定額」は定額利用されていることを示す利用情報であり、値「一時」は、一時利用されていることを示す利用情報である。「期間」は、定常利用、すなわち月極利用または定額利用の期間、または一時利用されている期間を示している。月極利用の期間は、例えば、月極利用の契約期間である。定額利用の期間は、定額利用のユーザにより利用されている期間または定額利用のユーザにより予約されている期間を示している。一時利用の期間は、ユーザにより利用されている期間または一時利用のユーザにより予約されている期間を示している。なお、ここでは、月極利用されている期間は、時間帯の情報を有しておらず、定額利用されている期間、または一時利用されている期間は、定額利用される時間帯、または一時利用されている時間帯の情報を有しているものとする。「ユーザID」は、駐車領域を利用するユーザのユーザ識別子である。なお、このユーザ識別子のうちの、定額利用しているユーザのユーザ識別子は、図示しない格納部等に予め蓄積されて管理されているものとする。第三駐車場管理表の各レコード(行)は、対応する駐車場の駐車領域の利用状況情報と考えてもよい。例えば、第三駐車場管理表の各レコードは、各レコードの「駐車場ID」と「領域ID」との組み合わせが示す駐車領域の、「期間」が示す期間における利用状況を示す利用状況情報と考えてもよい。また、ここでは、一の駐車領域の一の期間に対応するレコードが、第三駐車場管理表にない場合、この一の駐車領域が、この一の期間においては、一時利用も定常利用もされていないことを示すと考えてもよい。
【0124】
なお、ここでは、駐車場情報管理表を三つの駐車場情報管理表により構成した場合について説明したが、例えば、同じ駐車場識別子を有するレコード同士や、同じ領域識別子を有するレコード同士を適宜結合すること等により、一つの駐車場情報管理表で駐車場情報を管理するようにしてもよい。また、ここでは説明は省略するが、「ユーザID」は、例えば、ユーザ名や、ユーザのクレジットカード番号等のユーザ情報と対応付けて、図示しない格納部等に蓄積されているものとする。また、図4(a)、図4(b)および図5において、XおよびY等は、座標を示す任意の数値であるとする。
【0125】
図6は、予約情報格納部に格納されている予約情報を管理する予約情報管理表を示す図である。予約情報管理表は、「駐車場ID」と、「領域ID」、「期間」と、「ユーザID」という項目を有している。「駐車場ID」は、図4(a)の「駐車場ID」に対応している。「領域ID」は、図4(b)の「領域ID」に対応しており、予約した駐車領域を示している。「期間」は、駐車場の予約期間である。「ユーザID」は、予約しているユーザのユーザ識別子であり、図5の「ユーザID」と同様のユーザ識別子が用いられる。
【0126】
構成部103は、受信された検索要求から駐車場情報の検索条件「ABC駅」を取得する。次に、構成部103は、駐車場情報の検索条件に対応するABC駅周辺の地図情報を、図示しない格納部に格納されている地図情報から検索により取得する、なお、地図情報は、地図情報を提供するサーバ装置等から、検索により取得してもよい。
【0127】
次に、構成部103は、検索条件「ABC駅」を用いて、ABC駅の位置情報(X,Y)を地図情報から取得する。次に、構成部103は、位置情報(X,Y)が示す位置に対して、予め決められた範囲内に配置されている位置を示す位置情報を有する駐車場情報を、図4に示した第一駐車場情報管理表を用いて検索する。ここでは、位置情報(X,Y)が示す位置との距離が、予め決められた閾値以下となる位置を示す位置情報を有する駐車場情報を検索する。なお、構成部103は、位置情報(X,Y)が示す位置を中心とした予め決められた矩形の領域内に配置されている位置を示す位置情報を有する駐車場情報を検索しても良い。そして、構成部103は、6つの駐車場情報を得たとする。6つの駐車場情報の一つは、「駐車場ID」が「101」である駐車場情報であったとする。
【0128】
次に、構成部103は、6つの駐車場情報がそれぞれ有する位置情報が示す地図上の箇所に、駐車場の図柄を配置して、ユーザ端末2に送信する駐車場の検索結果を表示するための情報(以下、検索結果情報と称す)を構成する。なお、「定常」の値が「1」である駐車場情報の位置情報が示す位置には、定常利用が可能な駐車領域と一時利用可能な駐車領域とを有する駐車場であることを示す図柄を配置し、「定常」の値が「0」である駐車場情報の位置情報が示す位置には、上記の図柄とは異なる定常利用が可能な駐車領域がない駐車場であることを示す図柄を配置する。なお、ここでの定常利用が可能な駐車領域を有する、ということは、定常利用することが可能な駐車領域を有することを意味するものであり、定常利用可能な駐車領域の空きがあるか否かを意味するものではない。検索結果情報は、例えば、6つの駐車場の図柄を配置した地図を表示するための情報である。なお、ここでは、駐車場の各図柄には、対応する駐車場情報が有する「駐車場ID」を有する出力指示を駐車場情報処理装置1に送信するためのボタン(図示せず)が設定されているものとする。
【0129】
出力駐車場情報送信部104は、構成された検索結果情報を、検索要求を送信してきたユーザ端末2に送信する。
【0130】
検索要求を送信したユーザ端末2の受信部201が、検索結果情報を受信すると、表示部202は、検索結果情報を用いて、6つの駐車場の図柄を配置した地図をモニタ2aに表示する。
【0131】
図7は、表示部202による検索結果情報の表示例を示す図である。図において、図柄71~76は、駐車場の位置情報に対応して配置された駐車情報の図柄であり、各図柄の位置が、検索された駐車場の位置を示している。なお、図柄71~74は、定常利用が可能な駐車領域を有することを示す図柄であり、図柄75、76は定常利用が可能な駐車領域を有さないことを示す図柄である。なお、ここでは、少なくとも定常利用可能な駐車領域は、定常利用されていない際には一時利用も可能な領域であるため、定常利用可能な駐車領域を有する駐車場を示す図柄71~74は、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場を示す図柄71~74と考えてもよい。
【0132】
次に、ユーザが、定常利用が可能な駐車領域を有することを示す図柄71に対応する駐車場の利用状況を閲覧するために、図柄71を押す操作、例えば、図柄71をタップする操作を行なったとする。この図柄71は、「駐車場ID」が「101」である駐車場情報に対応する駐車場の位置を示す図柄であり、この図柄71には、駐車場識別子「101」を有する出力指示を送信するための上述したようなボタンが予め設定されているものとする。受付部203は、ユーザによる図柄71をタップする操作に応じて、駐車場識別子「101」を有する出力指示の送信を行なう指示を受け付ける。そして、送信部204は、駐車場識別子「101」を有する出力指示を駐車場情報処理装置1に送信する。
【0133】
駐車場情報処理装置1の出力指示受信部102がユーザ端末2から駐車場識別子「101」を有する出力指示を受信すると、構成部103は、以下のように、出力駐車場情報を構成する。
【0134】
まず、構成部103は、出力指示から駐車場識別子「101」を取得し、取得した駐車場識別子「101」と「駐車場ID」の値が同じである駐車場情報のレコード(行)を、図4(a)に示した第一駐車場情報管理表から検出する。ここでは、図4(a)の上から一番目のレコードが検出されたとする。そして、検出されたレコードの「駐車場画像」の値が示すファイル名「PA101.jpg」の駐車場画像を駐車場情報格納部101から読み出す。
【0135】
また、構成部103は、出力指示から駐車場識別子「101」を取得し、図4(b)に示した第二駐車場情報管理表から、「駐車場ID」の値が取得した駐車場識別子「101」と同じである駐車場情報のレコード(行)を検出する。ここでは、図4(b)の「領域ID」の値が「a」から「a」までの6つのレコードが検出されたとする。
【0136】
次に、構成部103は、まず、上記で第二駐車場情報管理表から検出した6つのレコードのうちの1つ目のレコード(行)から、「領域ID」の値である「a」を取得する。ここでの複数のレコードから「領域ID」の値を取得するレコードを決定する順番は問わない。そして、構成部103は、図5の第三駐車場情報管理表において、「駐車場ID」が「101」であって、「領域ID」が「a」であり、「期間」が示す期間が、図示しない時計やカレンダー等から取得した現在の日付を含む期間であるレコードを検出する。ここでは、カレンダー等から取得した現在の日時が「2017年6月15日13時17分」であったとすると、「期間」がこの日時を含むレコードを検索する。そして、レコードが検出された場合、検出されたレコードの「利用」の値を、駐車場識別子が「101」である駐車場の、領域識別子が「a」である駐車領域についての利用情報として取得する。ここでは、構成部103は、検出したレコードの「利用」の値である「月極」を利用情報として取得したとする。
【0137】
そして、構成部103は、上記で第二駐車場情報管理表から検出した6つのレコードのうちの1つ目のレコード(すなわち「領域ID」の値が「a」であるレコード)から「駐車領域配置情報」の値「X11,Y11」を読み出し、上記で取得したファイル名が「PA101.jpg」である駐車場画像の、値「X11,Y11」が示す座標に、上記で取得した「月極」という利用情報に対応する図柄を配置する。例えば、構成部103は、「月極」という値と対応付けて予め図示しない格納部に格納されている図柄を読み出して配置する。
【0138】
つぎに、構成部103は、第二駐車場情報管理表から検出した6つのレコードのうちの2つ目のレコードから、「領域ID」の値である「a」を取得する。そして、構成部103は、図5の第三駐車場情報管理表において、「駐車場ID」が「101」であって、「領域ID」が「a」であって、「期間」が示す期間が現在の日時「2017年6月15日13時17分」を含むレコードを検索する。ここでは、レコードが検出されたとすると、検出されたレコードの「利用」の値である「定額」を、駐車場識別子が「101」である駐車場の、領域識別子が「a」である駐車領域についての利用情報として取得する。
【0139】
そして、構成部103は、上記で第二駐車場情報管理表から検出した6つのレコードのうちの2つ目のレコードから「駐車領域配置情報」の値「X12,Y12」を読み出し、上記で取得したファイル名が「PA101.jpg」である駐車場画像の、値「X12,Y12」が示す座標に、上記で取得した「定額」に対応する図柄を配置する。「定額」に対応する図柄は、「月極」に対応する図柄と同様に、予め図示しない格納部に、「定額」という値と対応付けて格納されているものを読み出して配置する。ただし、「月極」に対応する図柄と、「定額」に対応する図柄とは、視覚的に区別可能な異なる図柄であるとする。
【0140】
また、構成部103は、第二駐車場情報管理表から検出した6つのレコードのうちの3つ目のレコード(行)から、「領域ID」の値である「a」を取得する。そして、構成部103は、図5の第三駐車場情報管理表において、「駐車場ID」が「101」であって、「領域ID」が「a」であって、「期間」が示す期間が現在の日付「2017年6月15日13時17分」を含むレコードを検出するが、ここでは、レコードが検出されなかったとする。レコードが検出されなかった場合、対応する利用情報がないこととなり、この駐車領域が現在、定常利用も一時利用もされていないこととなる。レコードが検出されなかった場合、構成部103は、更に、第二駐車場情報管理表から検出した6つのレコードのうちの3つ目のレコードの利用形態情報である「月極利用」の値が「1」であるか否かを判断する。ここでは「1」であるため、月極利用可能な駐車領域であることとなる。構成部103は、このような利用情報と利用形態情報との組み合わせに応じて、例えば、駐車場識別子が「101」である駐車場の、領域識別子が「a」である駐車領域について、月極利用が可能であることを示す判断結果を取得する。なお、この具体例において、月極利用が可能、ということは、月極利用されていない期間には、一時利用および定額利用が可能であることを意味している。
【0141】
そして、構成部103は、上記で第二駐車場情報管理表から検出した6つのレコードのうちの3つ目のレコードから「駐車領域配置情報」の値「X13,Y13」を読み出し、上記で取得したファイル名が「PA101.jpg」である駐車場画像の、値「X13,Y13」が示す座標に、上記で取得した月極利用が可能であることを示す判断結果に対応する図柄を配置する。この図柄は、「月極」に対応する図柄と同様に、予め図示しない格納部に、月極利用が可能であることを示す情報と対応付けて格納されているものとする。ただし、月極利用が可能であることを示す情報と対応付けられた図柄と、「月極」および「定額」に対応する図柄とは、視覚的に区別可能な異なる図柄であるとする。ここでは、構成部103は、この月極利用が可能であることを示す判断結果に応じて、この判断結果に対応する図柄が配置される位置には、第二駐車場情報管理表の対応するレコードの「領域ID」である「a」と、「駐車場ID」である「101」とに対応付けられたボタンであって、このレコードに対応する駐車場の駐車領域に対して定常利用または一時利用の予約を申し込むための入力画面を表示するための透明なボタン(図示せず)が設定する。かかることは、他の定常利用が可能であることを示す判断結果に対応する図柄が配置される領域についても同様である。なお、構成部103は、上記のような判断結果を取得する代わりに、利用情報が無く、かつ利用形態情報である「月極利用」の値が「1」であるという、利用情報と利用形態情報との組み合わせを取得して、この組み合わせに対応する図柄を取得して配置しても良い。
【0142】
また、構成部103は、第二駐車場情報管理表から検出した6つのレコードのうちの4つ目のレコード(行)から、「領域ID」の値である「a」を取得する。そして、構成部103は、図5の第三駐車場情報管理表において、「駐車場ID」が「101」であって、「領域ID」が「a」であって、「期間」が示す期間が現在の日付「2017年6月15日13時17分」を含むレコードを検出するが、ここでは、レコードが検出されなかったとする。レコードが検出されなかった場合、この駐車領域が現在、定常利用も、一時利用もされていないこととなる。レコードが検出されなかった場合、構成部103は、更に、第二駐車場情報管理表から検出した6つのレコードのうちの4つ目のレコードの利用形態情報である「月極可能」の値が「1」であるか否かを判断する。ここでは「0」であるため、この駐車領域は、一時利用および定額利用は可能であるが、月極利用ができない駐車領域であることを示している。構成部103は、このような利用情報と利用形態情報との組み合わせに応じて、例えば、駐車場識別子が「101」である駐車場の、領域識別子が「a」である駐車領域について、一時利用および定額利用が可能であることを示す情報を取得する。
【0143】
そして、構成部103は、上記で第二駐車場情報管理表から検出した6つのレコードのうちの「領域ID」の値が「a」であるレコードから「駐車領域配置情報」の値「X14,Y14」を読み出し、上記で取得したファイル名が「PA101.jpg」である駐車場画像の、値「X14,Y14」が示す座標に、上記で取得した一時利用および定額利用が可能であることを示す判断結果に対応する図柄を配置する。この図柄は、「月極」に対応する図柄と同様に、予め図示しない格納部に、一時利用および定額利用が可能であることを示す情報と対応付けて格納されているものとする。ただし、一時利用および定額利用が可能であることを示す情報と対応付けられた図柄と、「月極」に対応付けられた図柄、「定額」に対応する図柄、および定常利用が可能であることを示す情報と対応付けられた図柄とは、視覚的に区別可能な異なる図柄であるとする。ここでは、構成部103は、この一時利用および定額利用が可能であることを示す判断結果に応じて、この判断結果に対応する図柄が配置される位置に、第二駐車場情報管理表の対応するレコードの「領域ID」である「a」と、「駐車場ID」である「101」とに対応付けられたボタンであって、このレコードに対応する駐車場の駐車領域に対して一時利用および定額利用の予約を申し込むための入力画面を表示するための透明なボタン(図示せず)を設定する。かかることは、他の一時利用および定額利用が可能であることを示す判断結果に対応する図柄が配置される領域についても同様である。なお、構成部103は、上記のような判断結果を取得する代わりに、利用情報が無く、かつ利用形態情報である「月極可能」の値が「0」であるという、利用情報と利用形態情報との組み合わせを取得して、この組み合わせに対応する図柄を取得して配置しても良い。
【0144】
つぎに、構成部103は、第二駐車場情報管理表から検出した6つのレコードのうちの5つ目のレコードから、「領域ID」の値である「a」を取得する。そして、構成部103は、図5の第三駐車場情報管理表において、「駐車場ID」が「101」であって、「領域ID」が「a」であって、「期間」が示す期間が現在の日時「2017年6月15日13時17分」を含むレコードを検索する。ここでは、レコードが検出されたとすると、検出されたレコードの「利用」の値である「一時」を、駐車場識別子が「101」である駐車場の、領域識別子が「a」である駐車領域についての利用情報として取得する。
【0145】
そして、構成部103は、上記で第二駐車場情報管理表から検出した6つのレコードのうちの5つ目のレコードから「駐車領域配置情報」の値「X12,Y12」を読み出し、上記で取得したファイル名が「PA101.jpg」である駐車場画像の、値「X15,Y15」が示す座標に、上記で取得した「一時」に対応する図柄を配置する。「一時」に対応する図柄は、「月極」に対応する図柄と同様に、予め図示しない格納部に、「一時」という値と対応付けて格納されているものを読み出して配置する。ただし、「一時」に対応する図柄と、「月極」および「定額」に対応する図柄とは、視覚的に区別可能な異なる図柄であるとする。
【0146】
構成部103は、同様に、残りの「領域ID」の値が「a」であるレコードの利用状況に対応した図柄を、ファイル名が「PA101.jpg」である駐車場画像に配置する。
【0147】
また、ここでは、図4(a)に示した第一駐車場管理表の「駐車場ID」が「101」であるレコードの「定額上限」の値「2」を取得し、この値の前方に、予め図示しない格納部等に用意された「定額利用可能台数:」という文字列を配置して得られた文字列「定額利用可能台数:2」を駐車場画像の予め決められた位置に配置する。
【0148】
このようにして、構成部103は、各駐車領域の利用状況に対応した図柄を配置した駐車場画像を表示するための情報である出力駐車場情報を構成する。
【0149】
なお、ここでは、現在の日付や日時についての利用状況を示す利用状況情報を有する駐車場情報を出力するための出力駐車場情報を構成部103が構成する場合について説明するが、ユーザ端末2が出力指示を送信する前に、図示しない入力画面等を表示して、日付や日時や期間等の指定をユーザから受け付けるようにして、この日付等における利用状況情報を有する駐車場情報の出力指示を送信部204が送信するようにし、構成部103が、この出力指示が示す日付等における利用状況情報を有する利用状況情報を有する駐車場情報を出力するための出力駐車場情報を構成するようにしてもよい。例えば、構成部103は、一の駐車場の一の駐車領域についての利用状況情報を取得する際に、一の駐車場の駐車場識別子と、一の駐車領域の領域識別子と、出力指示が有する日付や日時や期間を含む期間と、に対応付けられた利用状況情報を取得するようにしてもよい。例えば、上記において、図5の第三駐車場情報管理表から、「駐車場ID」が「101」であって、「領域ID」が「a」であって、「期間」が現在の日付を含む期間であるレコードを検出する代わりに、「駐車場ID」が「101」であって、「領域ID」が「a」であって、「期間」が、出力指示が有する日付や、日時や、期間等を含む期間であるレコードを検出するようにしてもよい。
【0150】
そして、出力駐車場情報送信部104は、構成部103が構成した出力駐車場情報を、出力指示を送信したユーザ端末2に送信する。
【0151】
ユーザ端末2の受信部201が、出力駐車場情報を受信すると、表示部202が受信した出力駐車場情報をモニタ2aに表示する。
【0152】
図8は、出力駐車場情報の表示例を示す図である。図において、駐車場画像80には、この駐車場が有する駐車領域80a~80fが示されている。月極利用されていることを示す図柄81は、駐車領域80aおよび80fに配置され、定額利用されていることを示す図柄82は、駐車領域80bに配置され、月極利用が可能であることを示す図柄83は、駐車領域80cに配置され、一時利用および定額利用が可能であることを示す図柄84は、領域80dに配置され、一時利用されていることを示す図柄85は80eに配置されている。図柄81、図柄82、図柄83、図柄84および図柄85が異なっているため、ユーザは視覚的に各駐車領域の利用状況を区別して把握することができる。
【0153】
ここで、ユーザが、月極利用可能な駐車領域80cを月極利用するために、駐車領域80cに配置されている図柄83を押す操作を行なったとすると、表示部202は、この図柄83に対応する駐車領域に対する定常利用の要求または一時利用の予約を受け付けるための画面である利用受付画面を表示する。この画面は、定常利用または一時利用の予約の申込み画面と考えてもよい。
【0154】
図9は、月極利用の利用受付画面の表示例を示す図(図9(a))、および定額利用の利用受付画面の表示例を示す図(図9(b))である。月極利用の利用要求画面は、申し込む利用形態を月極利用および定額利用いずれか一方を指定するための択一式ボタン91と、月極利用の利用開始日を指定する入力フィールド92と、月極利用の利用終了日を指定する入力フィールド93と、定常利用要求を送信するボタン94と、一時利用予約画面を出力するボタン99とを有している。定額利用の利用受付画面は、月極利用の利用要求画面において、入力フィールド92および93の代わりに、定額利用の利用日を入力する入力フィールド41と、利用開始時刻を入力する入力フィールド42と、利用終了時刻を入力する入力フィールド43とを有している。択一式ボタン91により、月極利用を選択した場合には、図9(a)に示すような月極利用の利用受付画面が表示され、択一式ボタン91により、定額利用を選択した場合には、図9(b)に示すような定額利用の利用受付画面が表示される。この利用受付画面を表示するための情報は、ユーザ端末2が図示しない格納部等に予め有していても良く、駐車場情報処理装置1から受信するようにしても良い。
【0155】
そして、ユーザAが、図9(a)に示した利用受付画面において、択一式ボタン91により、月極利用を選択し、入力フィールド92に利用開始日である「2017年8月1日」を入力し、入力フィールド93に利用終了日である「2019年7月31日」を入力してボタン94を押すと、受付部203は、定常利用要求を送信する操作を受け付け、送信部204は、利用受付画面に入力された情報である申込み対象となる定常利用の種類を示す情報(ここでは、定常利用の種類が月極利用であることを示す情報)と、利用開始日と、利用終了日と、上記で押す操作を受け付けた駐車領域80cに配置された図柄83に対応する駐車領域識別子「a」および駐車場識別子「101」と、ユーザ端末2に予め格納されているユーザAのユーザ識別子である「U150」とを有する定常利用要求を駐車場情報処理装置1に送信する。
【0156】
定常利用要求受信部105が定常利用要求を受信すると、駐車場情報処理装置1は、定常利用要求に応じた処理を行なう。契約情報送信部107は、定常利用要求が有する申込み対象となる定常利用の種類を示す情報が月極利用であるか否かを判断し、月極利用であれば、月極利用のための契約情報をユーザ端末2に送信する。ここでは、定常利用要求が有する申込み対象となる定常利用の種類を示す情報が月極利用であるため、契約情報送信部107は、図示しない格納部に予め格納されている契約情報をユーザ端末2に送信する。
【0157】
ユーザ端末2の受信部201が契約情報を受信すると、表示部202は、契約情報を表示する。
【0158】
図10は、表示部202が表示する契約情報の表示例を示す図である。契約情報は、例えば、契約内容を示すテキストデータ(図示せず)と、契約条項を示すテキストデータ95と、この契約内容および契約条項に同意したことを示す操作を受け付けるためのチェックボックス96と、契約を締結するための契約締結情報を送信するためのボタン97と、契約をやめること通知するボタン98とを有する情報である。
【0159】
そして、ユーザAが、契約内容および契約条項を読み、チェックボックス96にチェックを入れ、契約するためのボタン97を押すと、駐車場情報処理装置1に、契約情報が示す契約内容および契約条項に同意した旨の情報を有する契約締結情報が送信される。なお、チェックボックス96にチェックを入れずにボタン97を押した場合は、契約締結情報は送信されない。また、契約をやめることを通知するボタン98を押す操作を行なうと、契約をやめることを通知する情報が駐車場情報処理装置1に送信され、この情報を契約締結情報受信部108等が受信すると、駐車場情報処理装置1は契約のための処理を中止する。
【0160】
駐車場情報処理装置1の契約締結情報受信部108がユーザ端末2から契約締結情報を受信した場合、利用状況情報蓄積部106は、定常利用要求が示す月極利用が可能であるか否かを判断する。例えば、利用状況情報蓄積部106は、図5に示した第三駐車場管理表において、「駐車場ID」の値が、上記で受信した定常利用要求が有する駐車場識別子「101」と一致し、「領域ID」の値が、上記で受信した定常利用要求が有する駐車場識別子「a」と一致するレコードであって、「期間」の値が、定常利用要求が有する利用開始日と利用終了日とが示す期間と少なくとも一部が重なるレコードがあるか否かを判断する。重なるレコードが検出された場合、契約情報送信部107等が、契約ができない旨の情報をユーザ端末2に送信し、利用状況情報蓄積部106は、利用状況情報を蓄積する処理を終了する。
【0161】
ここでは、例えば、重なるレコードが検出されなかったとすると、利用状況情報蓄積部106は、定常利用要求が有する情報のうちの、駐車場識別子および領域識別子を、それぞれ「駐車場ID」および「領域ID」の値として有し、定常利用の種類を示す情報を利用情報である「利用」の値として有し、利用開始日と利用終了日とが示す期間を「期間」の値として有し、ユーザ識別子を「ユーザID」の値として有するレコードを、図5に示した第三駐車場情報管理表に追記する。ここでの、定常利用要求が有する定常利用の種類を示す情報が、月極利用を示す情報であるため、「利用」として、月極利用であることを示す「月極」という値を有するレコードを追記する。ここでは、「駐車場ID」が「101」、「領域ID」が「a3」、「利用」が「月極」、「期間」が、「2017年8月1日~2019年7月31日」、「ユーザID」が「U150」であるレコードが追記される。
【0162】
図11は、定常利用要求によりレコードが追記された第三駐車場情報管理表を示す図である。ここでは、追記されたレコードを一番上に示している。
【0163】
なお、ここでの定常利用が可能であるか否かの判断処理等は一例であり、他の判断処理を行なうようにしてもよい。
【0164】
なお、上記においては、駐車場情報処理装置1が一旦、ユーザ端末2から検索要求を受信し、これに対応する検索結果情報をユーザ端末2に送信して、検索要求に対応する駐車場の図柄を配置した地図をユーザ端末2で一旦表示するようにし、この地図の一の図柄を押した場合に、ユーザ端末2がこの図柄に対応する出力指示を送信して、構成部103がこの図柄に対応する駐車場についての出力駐車場情報を構成するようにしたが、上記の検索要求を検索結果に対応する駐車場の利用状況を示す情報を出力するための出力指示として用いるようにし、構成部103が、検索要求により検索された1以上の駐車場の、各駐車領域の利用状況を示す図柄を配置した駐車場画像を出力するための出力駐車場情報を構成するようにし、この出力駐車場情報を出力駐車場情報送信部104がユーザ端末2に送信するようにしてもよい。かかる構成とすることで、例えば、検索要求により一の駐車場を特定できる場合、一旦、駐車場の位置を示す地図等を表示する手間等を省くことができる。
【0165】
なお、上記においては、図9(a)に示した利用画面からユーザが月極利用を要求した場合について説明したが、以下、月額利用を要求する代わりに、ユーザが定額利用を要求する場合について説明する。ここでの定額利用の要求は、定額利用の予約と考えてもよい。なお、ここでは、仮に、ユーザ識別子が「U150」であるユーザAが、定額利用を契約しているユーザであるとする。
【0166】
ユーザAが、図9(a)に示した利用受付画面の択一式ボタン91において、定額利用の利用受付画面を表示するボタンを押したとすると、図9(b)に示すような定額利用の利用受付画面がユーザ端末2のモニタ2aに表示される。
【0167】
ユーザAが、図9(b)に示した利用受付画面において、入力フィールド41に利用日である「2017年6月15日」を入力し、入力フィールド42に利用開始時刻である「10時00分」を入力し、入力フィールド43に利用終了時刻である「13時00分」を入力して定常利用要求を送信するボタン94を押すと、受付部203は、定常利用要求を送信する操作を受け付け、送信部204は、利用受付画面に入力された情報である申込み対象となる定常利用の種類を示す情報(ここでは、定常利用の種類が定額利用であることを示す情報)と、入力された利用開始日と利用終了日とを用いて得られる時間帯の情報「2017年6月15日10時00分~13時00分」と、上記で押す操作を受け付けた駐車領域80cに配置された図柄83に対応する駐車領域識別子「a」および駐車場識別子「101」と、ユーザ端末2に予め格納されているユーザAのユーザ識別子である「U150」とを有する定常利用要求を駐車場情報処理装置1に送信する。
【0168】
駐車場情報処理装置1の定常利用要求受信部105が定常利用要求を受信すると、契約情報送信部107は、定常利用要求が有する申込み対象となる定常利用の種類を示す情報が月極利用であるか否かを判断する。ここでは、定常利用要求が有する申込み対象となる定常利用の種類を示す情報が定額利用であるため、契約情報送信部107は、契約情報の送信を行なわない。
【0169】
定常利用要求が有する申込み対象となる定常利用の種類を示す情報が定額利用であるため、利用状況情報蓄積部106は、定常利用要求から、ユーザ識別子である「U150」を取得する。そして、利用状況情報蓄積部106は、図示しない格納部に予め格納されている定額利用のユーザのユーザ識別子を管理する管理表の中に、このユーザ識別子と一致するユーザ識別子が含まれているか否かを判断する。一致するユーザ識別子が含まれていない場合、定額利用ができないユーザからの定額利用の要求であると判断して、処理を終了する。ここでは、一致するユーザ識別子が含まれており、利用状況情報蓄積部106は、定額利用を契約しているユーザからの定額利用の要求であると判断する。そして、利用状況情報蓄積部106は、定額利用の予約を行なうための処理を行なう。まず、利用状況情報蓄積部106は、定常利用要求が示す定額利用の予約が可能であるか否かを判断する。利用状況情報蓄積部106は、図5に示した第三駐車場管理表において、「駐車場ID」の値が、上記で受信した定常利用要求が有する駐車場識別子「101」と一致し、「領域ID」の値が、上記で受信した定常利用要求が有する駐車場識別子「a」と一致するレコードであって、「期間」の値が、定常利用要求が有する時間帯の情報が示す期間と少なくとも一部が重なるレコードがあるか否かを判断する。重なるレコードが検出された場合、契約情報送信部107等が、定額利用の予約ができない旨の情報をユーザ端末2に送信し、利用状況情報蓄積部106は、利用状況情報を蓄積する処理を終了する。
【0170】
ここでは、例えば、上記のような重なるレコードが検出されなかったとすると、利用状況情報蓄積部106は、さらに、図5に示した第三駐車場管理表において、「駐車場ID」の値が、上記で受信した定常利用要求が有する駐車場識別子「101」と一致し、「利用」の値が「定額」であるレコードであって、「期間」の値が、定常利用要求が有する時間帯の情報が示す期間と少なくとも一部が重なるレコードを検出し、検出したレコードの数をカウントする。そして、カウントしたレコードの数が、図4に示した第一駐車場管理表の、「駐車場ID」の値が、定常利用要求が有する駐車場識別子「101」と一致するレコードの「定額上限」の値である「2」以上であるか否かを判断する。2以上であれば、同時に定額利用可能な駐車領域の数が、上限数に達していることとなるため、定額利用の予約ができないと判断し、出力駐車場情報送信部104等が、予約ができない旨の情報をユーザ端末2に送信して、利用状況情報を蓄積する処理を終了する。なお、2以上であるか否かの判断の代わりに、「2」と同数であるか否かを判断しても良い。ここでは、一致するレコードのカウント数が「1」であり、上限数以上ではないため、予約情報蓄積部111は、定額利用の予約を受け付け可能であると判断する。このため、予約情報蓄積部111は、予約情報が有する駐車場識別子「101」を、「駐車場ID」の値として有し、予約情報が有する領域識別子「a」を、「領域ID」の値として有し、定額利用であることを示す「定額」を「利用」の値として有し、予約情報が有する時間帯情報「2017年6月15日10時00分~13時00分」を「期間」の値として有し、予約情報が有する予約者を識別するユーザ識別子「U150」を「ユーザID」の値として有するレコードを、図6に示した予約情報管理表に追記する。これにより、定額利用のユーザによる駐車領域の予約が完了したこととなる。
【0171】
なお、ここでの予約が可能であるか否かの判断処理等は一例であり、他の判断処理を行なうようにしてもよい。
【0172】
なお、上記においては、図9(a)および図9(b)に示した利用画面からユーザが定常利用を要求した場合について説明したが、以下、定常利用を要求する代わりに、ユーザが一時利用の予約を行なう場合について説明する。
【0173】
ユーザAが、図9に示した利用受付画面において、一時利用予約を表示するボタン99を押したとすると、図12に示すような一時予約画面がユーザ端末2のモニタ2aに表示される。一時利用予約画面は、利用日を入力する入力フィールド31と、利用開始時刻を入力する入力フィールド32と、利用終了時刻を入力する入力フィールド33と、予約を申込むボタン34と、図9に示した月極・定額利用申込み画面に戻るボタン35とを有している。
【0174】
ユーザAが、図12に示した利用受付画面において、入力フィールド31に利用日である「2017年6月15日」を入力し、入力フィールド32に利用開始時刻である「10時00分」を入力し、入力フィールド33に利用終了時刻である「13時00分」を入力して予約を申込むボタン34を押すと、受付部203は、予約情報を送信する操作を受け付け、入力された利用開始日と、利用終了日とを用いて得られる時間帯情報「2017年6月15日10時00分~13時00分」と、上記で押す操作を受け付けた駐車領域80cに配置された図柄83に対応する駐車領域識別子「a」および駐車場識別子「101」と、ユーザ端末2に予め格納されているユーザAのユーザ識別子である「U150」とを有する予約情報を駐車場情報処理装置1に送信する。なお、ボタン35を押すと、図9に示した月極・定額利用申込み画面に戻る。
【0175】
駐車場情報処理装置1の予約情報受信部110が予約情報を受信すると、予約情報蓄積部111は、予約情報が示す予約が可能であるか否かを判断する。予約情報蓄積部111は、図5に示した第三駐車場管理表において、「駐車場ID」が、予約情報が有する駐車場識別子「101」と一致し、かつ「領域ID」が、予約情報が有する領域識別子「a」と一致するレコードであって、「期間」が示す期間が、予約情報が有する時間帯情報「2017年6月15日10時00分~13時00分」と少なくとも一部が重なるレコードを検索する。このようなレコードが検出された場合、出力駐車場情報送信部104等が、予約ができない旨の情報をユーザ端末2に送信して、利用状況情報を蓄積する処理を終了する。
【0176】
ここでは、このようなレコードが検出されなかったとすると、予約情報蓄積部111は、予約情報が有する駐車場識別子「101」を、「駐車場ID」の値として有し、予約情報が有する領域識別子「a」を、「領域ID」の値として有し、予約情報が有する時間帯情報「2017年6月15日10時00分~13時00分」を「期間」の値として有し、予約情報が有する予約者を識別するユーザ識別子「U150」を「ユーザID」の値として有するレコードを、図6に示した予約情報管理表に追記する。また、予約情報蓄積部111は、予約情報が有する駐車場識別子「101」を、「駐車場ID」の値として有し、予約情報が有する領域識別子「a」を、「領域ID」の値として有し、予約情報が有する時間帯情報「2017年6月15日10時00分~13時00分」を「期間」の値として有し、予約情報が有する予約者を識別するユーザ識別子「U150」を「ユーザID」の値として有し、「利用」の値として「一時」を有するレコードを、図5に示した第三駐車場管理表に追記する。
【0177】
図13は、予約情報受信部110が受信した予約情報が有する駐車場識別子とユーザ識別子と時間帯情報とを対応付けて有するレコードとが追記された予約情報管理表を示す図である。ここでは、追記されたレコードを一番上に示している。
【0178】
なお、ここでの予約が可能であるか否かの判断処理等は一例であり、他の判断処理を行なうようにしてもよい。
【0179】
なお、予約情報受信部110が予約情報を受信した場合に、予約情報に含まれるユーザ識別子が、定額利用を契約しているユーザのユーザ識別子であるか否かを判断し、定額利用を契約しているユーザのユーザ識別子である場合、利用状況情報蓄積部106がこの予約情報に含まれる情報を定額利用の定常利用要求の代わりに用いて、上述した定額利用の予約の処理を行なうようにしても良い。
【0180】
また、図8に示した出力駐車場情報の表示画面において、一時利用および定額利用が可能であることを示す図柄84を押した場合に、図柄84が配置されている駐車領域についての予約を受け付けるために、一時利用予約画面をモニタ2aに表示して、一時利用の予約を受け付けるようにしてもよい。ただし、ここで出力する一時利用予約画面は、例えば、図12に示した一時利用予約画面から、月極・定額利用申込み画面を表示するための月極・定額利用申込み画面に戻るボタン35の代わりに、図9(b)に示すような定額利用申込み画面を表示するボタンを配置した画面とし、このボタンを押した場合に、定額利用申込み画面が表示されるようにしてもよい。この場合の定額利用申込み画面は、例えば、図9(b)の画面から、月極利用を申込むボタン91を削除した画面である。
【0181】
また、ここでは、月極利用の契約、定額利用の予約、および一時利用の予約を、ユーザ端末2から駐車領域を指定して行なうようにしたが、月極利用の契約、定額利用の予約、および一時利用の予約の1以上を行なう際に、駐車領域を指定できないようにしてもよい。例えば、定常利用可能な駐車領域のいずれか一つに空きがある場合に月極利用の契約または定額利用の予約を行えるようにし、一時利用可能な駐車領域のいずれか一つに空きがある場合に一時利用の予約を行えるようにしても良い。
【0182】
なお、上記において、定常利用可能な駐車領域が予め駐車場毎に特定されている場合について説明したが、定常利用可能な駐車領域が予め特定されておらず、駐車場毎に定常利用可能な駐車領域の上限数だけが予め決められているようにして、駐車場毎に、同時に定常利用される駐車領域がこの上限数となるまで、一以上の駐車領域を定常利用できるようにしてもよい。この場合、定常利用可能な駐車領域が予め特定されていないようにして、ユーザが、駐車場の駐車領域から任意の駐車領域を定常利用する駐車領域として指定できるようにしてもよい。
【0183】
また、本実施の形態においては、予約情報格納部109を駐車場情報格納部101の一部と考えて、予約情報格納部109に蓄積した予約情報を、一時利用される駐車領域の利用状況情報等として用いるようにしても良い。例えば、上記の具体例において図5に示した第三駐車場管理表に、一時利用の駐車領域に関する情報、すなわち、「利用」の値が「一時」であるレコード(行)を蓄積しないようにし、この一時利用の駐車領域に関する情報を蓄積していない第三駐車場管理表と、予約情報格納部109に蓄積した予約情報とを、上記の具体例の第三駐車場管理表の代わりに用いるようにしても良い。
【0184】
以上、本実施の形態によれば、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場の駐車領域毎の利用状況を適切に閲覧することができる。これにより、駐車場のユーザは、利用状況に応じて、月極利用や定額利用等の定常利用の申込み等を適切にかつ適切に行なうことが可能となる。また、駐車場の提供者は、駐車場の駐車領域の利用状況をユーザに適切に通知することができ、駐車場の利用を促進することができる。
【0185】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0186】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(出力指示受信部、定常利用要求受信部、予約情報受信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0187】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
【0188】
なお、上記各実施の形態における駐車場情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、定常利用の駐車領域と一時利用の駐車領域との両方の駐車領域を有する駐車場の1以上の各駐車領域の領域識別子と、各駐車領域の利用状況を示す利用状況情報とを有する駐車場情報が格納される駐車場情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、駐車場情報の出力の指示である出力指示をユーザ端末から受信する出力指示受信部と、出力指示の受信に応じて、駐車場情報を用いて、駐車場の各駐車領域の利用状況であって、駐車領域の定常利用の状況と一時利用の状況とを含む利用状況を視覚的に区別可能に出力する駐車場の情報である出力駐車場情報を構成する構成部と、構成部が構成した出力駐車場情報を、ユーザ端末に送信する出力駐車場情報送信部として機能させるためのプログラムである。
【0189】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0190】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0191】
図13は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による駐車場情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0192】
図13において、コンピュータシステム900は、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0193】
図14は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図14において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0194】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による駐車場情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0195】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による駐車場情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0196】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0197】
以上のように、本発明にかかる駐車場情報処理装置等は、駐車場の情報を処理する装置等として適しており、特に、駐車場の情報を管理する装置等として有用である。
【符号の説明】
【0198】
1 駐車場情報処理装置
2 ユーザ端末
101 駐車場情報格納部
102 出力指示受信部
103 構成部
104 出力駐車場情報送信部
105 定常利用要求受信部
106 利用状況情報蓄積部
107 契約情報送信部
108 契約締結情報受信部
109 予約情報格納部
110 予約情報受信部
111 予約情報蓄積部
201 受信部
202 表示部
203 受付部
204 送信部
1000 駐車場情報処理システム
図1
図2
図3
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図15