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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-29
(45)【発行日】2022-09-06
(54)【発明の名称】情報取得装置、情報取得システム
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/76 20060101AFI20220830BHJP
   B22D 18/02 20060101ALI20220830BHJP
   B22D 18/04 20060101ALI20220830BHJP
   B22D 17/32 20060101ALI20220830BHJP
   B22D 46/00 20060101ALI20220830BHJP
【FI】
B29C45/76
B22D18/02 Y
B22D18/04 Z
B22D17/32 J
B22D46/00
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018199502
(22)【出願日】2018-10-23
(65)【公開番号】P2020066152
(43)【公開日】2020-04-30
【審査請求日】2021-08-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000002107
【氏名又は名称】住友重機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】工藤 佑貴
(72)【発明者】
【氏名】生田目 昂
(72)【発明者】
【氏名】宍戸 美子
【審査官】北澤 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-157774(JP,A)
【文献】特開平07-290547(JP,A)
【文献】特開2016-058881(JP,A)
【文献】特開2006-110765(JP,A)
【文献】特開2002-187163(JP,A)
【文献】特開2012-091354(JP,A)
【文献】特開2008-126527(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 45/00-45/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
射出成形機及び射出成形機の周辺機器の少なくとも一方の外部に設けられる情報取得装置であって、
前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報が表示される表示装置の表示内容画像として取得する画像取得部と、
前記画像取得部により取得される前記画像に基づき、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を取得する稼働状況情報取得部と、を備える、
情報取得装置。
【請求項2】
前記画像取得部は、複数あり、
複数の前記画像取得部は、それぞれ、相互に異なる前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する前記画像を取得し、
前記稼働状況情報取得部は、複数の前記画像取得部による前記画像の取得対象である全ての前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を取得する、
請求項1に記載の情報取得装置。
【請求項3】
前記画像取得部は、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の前記表示装置の外観状況から前記画像を取得する、
請求項1又は2に記載の情報取得装置。
【請求項4】
前記画像取得部は、前記表示装置の画面を撮像する撮像手段であり、
前記稼働状況情報取得部は、前記撮像手段により撮像される前記画像に基づき、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を取得する、
請求項3に記載の情報取得装置。
【請求項5】
前記表示装置を操作する操作装置に対する操作入力を行う入力機構部を更に備え、
前記入力機構部は、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を含む、前記表示装置に表示可能な複数の画面の中から前記表示装置に表示させる画面を切り換え、
前記撮像手段は、前記入力機構部による画面の切り換えに応じて、前記複数の画面のそれぞれを撮像し、
前記稼働状況情報取得部は、前記撮像手段により撮像される、前記複数の画面に対応する複数の前記画像に基づき、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を取得する、
請求項4に記載の情報取得装置。
【請求項6】
前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報の種類ごとの前記画面における表示位置に関する情報が記憶される記憶部を更に備え、
前記稼働状況情報取得部は、前記表示位置に関する情報に基づき、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を取得する、
請求項4又は5に記載の情報取得装置。
【請求項7】
前記記憶部は、前記射出成形機を含む複数の種類の対象の射出成形機及び前記周辺機器を含む複数の種類の対象の周辺機器の少なくとも一方に対応する前記表示位置に関する情報を記憶し、
前記稼働状況情報取得部は、前記複数の種類の対象の射出成形機及び前記複数の種類の対象の周辺機器の少なくとも一方のそれぞれに対応する前記表示位置に関する情報の中から前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方に対応する前記表示位置に関する情報を選択的に用いて、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を取得する、
請求項6に記載の情報取得装置。
【請求項8】
前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況を管理する管理装置に、前記稼働状況情報取得部により取得される、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を送信する送信部を更に備える、
請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報取得装置。
【請求項9】
前記送信部は、前記管理装置が直接的に前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方から稼働状況に関する情報を取得できない場合に、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を前記管理装置に送信する、
請求項8に記載の情報取得装置。
【請求項10】
射出成形機及び射出成形機の周辺機器の少なくとも一方の稼働状況を管理する管理装置と、情報取得装置と、を含む情報取得システムであって、
前記情報取得装置は、
前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報が表示される表示装置の表示内容画像として取得する画像取得部と、
前記画像取得部により取得される前記画像に基づき、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を取得する稼働状況情報取得部と、
前記稼働状況情報取得部により取得される、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を前記管理装置に送信する送信部と、を備える、
情報取得システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、射出成形機の稼働状況に関する情報を取得する情報取得装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
射出成形機から稼働状況に関する情報(運転情報)を取得する監視システムが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2000-238105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、外部装置が射出成形機から稼働状況に関する情報を正常に取得できない場合がありうる。例えば、射出成形機から出力される稼働状況に関する情報のデータのフォーマットが外部装置で取り扱えるフォーマットと異なっている場合、外部装置は、射出成形機から取得したデータから射出成形機の稼働状況に関する情報を取り出すことができない可能性がある。また、例えば、射出成形機自身の不具合或いは射出成形機と外部との間の通信経路の不具合等が発生すると、データの保存、データの外部への取り出し、或いは、データの外部への送信等ができなくなり、外部装置は、射出成形機からデータ自体を取得できない可能性がある。また、射出成形機の周辺機器から稼働状況に関する情報を取得する場合についても同様の問題が生じうる。
【0005】
そこで、上記課題に鑑み、射出成形機や周辺機器の外部において、射出成形機や周辺機器の稼働状況に関する情報をより確実に取得することが可能な情報取得装置及び情報取得システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態では、
射出成形機及び射出成形機の周辺機器の少なくとも一方の外部に設けられる情報取得装置であって、
前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報が表示される表示装置の表示内容画像として取得する画像取得部と、
前記画像取得部により取得される前記画像に基づき、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を取得する稼働状況情報取得部と、を備える、
情報取得装置が提供される。
【0007】
また、本発明の他の実施形態では、
射出成形機及び射出成形機の周辺機器の少なくとも一方の稼働状況を管理する管理装置と、情報取得装置と、を含む情報取得システムであって、
前記情報取得装置は、
前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報が表示される表示装置の表示内容画像として取得する画像取得部と、
前記画像取得部により取得される前記画像に基づき、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を取得する稼働状況情報取得部と、
前記稼働状況情報取得部により取得される、前記射出成形機及び前記周辺機器の少なくとも一方の稼働状況に関する情報を前記管理装置に送信する送信部と、を備える、
情報取得システムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
上述の実施形態によれば、射出成形機や周辺機器の外部において、射出成形機や周辺機器の稼働状況に関する情報をより確実に取得することが可能な情報取得装置及び情報取得システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係る管理システムの構成の一例を示す図である。
図2】一実施形態に係る管理システムの構成の他の例を示す図である。
図3A】稼働状況画面の第1例を示す図である。
図3B】稼働状況画面の第1例を示す図である。
図3C】稼働状況画面の第1例を示す図である。
図4A】稼働状況画面の第2例を示す図である。
図4B】稼働状況画面の第2例を示す図である。
図4C】稼働状況画面の第2例を示す図である。
図5A】稼働状況画面の第3例を示す図である。
図5B】稼働状況画面の第3例を示す図である。
図5C】稼働状況画面の第3例を示す図である。
図6】入力機構部の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
【0011】
[管理システムの構成]
まず、図1図2を参照して、管理システム200(情報取得システムの一例)の構成について説明する。
【0012】
図1図2は、本実施形態に係る管理システム200の構成の一例及び他の例を示す図である。
【0013】
管理システム200は、複数の射出成形機1と、情報取得装置80と、管理装置100とを含む。管理システム200は、例えば、管理装置100が複数の射出成形機1の稼働状況に関する情報(以下、「稼働状況情報」)を射出成形機1自身から、或いは、情報取得装置80を介して収集することにより、複数の射出成形機1の稼働状況や生成される成形品の品質等を管理する。
【0014】
複数の射出成形機1には、管理装置100と通信可能に接続される射出成形機1Aと、管理装置100と接続されない射出成形機1Bを含む。以下、射出成形機1A,1Bを区別すると共に、射出成形機1A,1Bを区別しない場合、包括的に、射出成形機1と称する。
【0015】
射出成形機1Aは、管理装置100が取り扱い可能なデータフォーマットの稼働状況情報を出力可能である。射出成形機1Aは、例えば、管理装置100にインストールされる管理プログラムの開発会社と同じ或いは系列の会社の機械(以下、「自社機」)である。複数の射出成形機1Aは、それぞれ、制御装置50が集線装置150(例えば、L2(Layer2)スイッチ(スイッチングハブ)やL3(Layer3)スイッチ等)に接続され、集線装置150を介して、管理装置100と通信可能に接続される。
【0016】
射出成形機1Bは、管理装置100が取り扱い可能なデータフォーマットの稼働状況に関する情報を出力できない。射出成形機1Bは、例えば、管理装置100にインストールされる管理プログラムの開発会社と異なる会社の機械(以下、「他社機」)である。よって、射出成形機1Bの稼働状況情報は、後述の如く、情報取得装置80が管理装置100に送信する。
【0017】
射出成形機1は、型締装置10と、エジェクタ装置20と、射出装置30と、移動装置40と、制御装置50と、表示装置60を含む。
【0018】
型締装置10は、制御装置50の制御下で、固定金型及び可動金型を含む金型装置の型閉、型締、及び型開を行う。型締装置10は、例えば、横型であり、型開閉方向が水平方向である。型締装置10は、例えば、固定金型が取り付けられる固定プラテンと、可動金型が取り付けられる可動プラテンと、可動プラテンを開閉方向に移動させる機構部と、機構部を介して金型装置の開閉や型締を行う型締モータ等を有する。
【0019】
エジェクタ装置20は、制御装置50の制御下で、金型装置から成形品を突き出す。エジェクタ装置20は、例えば、金型装置内の可動部材を介して成形品を突き出すエジェクタロッドと、エジェクタロッドを進退自在に移動させる機構部と、当該機構部を介してエジェクタロッドを移動させるエジェクタモータ等を有する。
【0020】
射出装置30は、金型装置に対し進退自在に設置され、制御装置50の制御下で、金型装置にタッチし、金型装置内のキャビティ空間に成形材料を充填する。射出装置30は、例えば、成形材料を加熱するシリンダと、シリンダの前端部で金型装置に押し付けられるノズルと、シリンダ内で回転し成形材料を前方に送ると共に、前進しシリンダの前部に蓄積された成形材料をノズルから射出するスクリュと、スクリュを回転させる計量モータと、スクリュを進退させる射出モータ等を有する。
【0021】
移動装置40は、制御装置50の制御下で、金型装置に対し射出装置30を進退させる。また、移動装置40は、制御装置50の制御下で、金型装置に対し射出装置30のノズルを押し付け、ノズルタッチ圧力を生じさせる。
【0022】
制御装置50は、射出成形機1に関する各種制御を行う。制御装置50は、その機能が、任意のハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより実現されてよい。例えば、制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、不揮発性の補助記憶装置と、外部通信用の入出力インターフェース等を含むコンピュータを中心に構成される。制御装置50は、例えば、ROMや補助記憶装置に格納される一以上のプログラムをCPUで実行することにより、各種機能を実現する。また、制御装置50は、入出力インターフェースを通じて、外部(例えば、管理装置100)からの信号を受信したり、外部に信号を送信したりする。
【0023】
制御装置50は、例えば、型締装置10、エジェクタ装置20、射出装置30、及び移動装置40等に制御信号を送信し、射出成形機1の駆動制御を行う。具体的には、制御装置50は、型締装置10によって、型閉工程、型締工程、型開工程を行わせる。また、制御装置50は、エジェクタ装置20によって、突き出し工程を行わせる。また、制御装置50は、射出装置30及び移動装置40によって、計量工程、充填工程、保圧工程を行わせる。
【0024】
また、射出成形機1Aの制御装置50は、例えば、当該射出成形機1A(自機)の稼働状況情報を成形サイクルごとに所定の送信タイミングで管理装置100に送信する。このとき、稼働状況情報は、射出成形機1Aに搭載される各種センサや各種アクチュエータから取得される。また、送信タイミングは、射出成形機1A(自機)の一回の成形サイクルの終了後から次の成形サイクルの終了までの間で規定される。送信タイミングは、予め規定されていてもよいし、ユーザ(作業者)の操作に応じて、規定(設定)されてもよい。
【0025】
尚、"成形サイクル"は、成形品を得るための一連の動作、例えば、射出装置30による計量工程の開始から次の射出装置30による計量工程の開始までの動作であり、"ショット"とも称する。成形サイクルは、例えば、計量工程、型閉工程、型締工程、充填工程、保圧工程、冷却工程、型開工程、及び突き出し工程をこの開始順序で有する。ここで、充填工程、保圧工程、及び冷却工程は、型締工程の開始から型締工程の終了までの間に行われる。また、型締工程の終了は、型開工程の開始と一致する。また、成形サイクル時間の短縮のため、同時に複数の工程が行われてもよい。例えば、計量工程は、前回の成形サイクルの冷却工程中に行われてもよく、この場合、型閉工程が成形サイクルの最初に行われてよい。また、充填工程は、型閉工程中に開始されてもよい。また、突き出し工程は、型開工程中に開始されてもよい。また、射出装置30のノズルの流路の開閉弁が設けられる場合、型開工程は、計量工程中に開始されてもよい。
【0026】
稼働状況情報には、例えば、射出成形機1の成形動作により得られる成形品の品質等に関する情報(以下、「成形品関連情報」)が含まれる。これにより、管理装置100は、複数の射出成形機1ごとの成形品の品質等を管理することができる。具体的には、成形品関連情報は、例えば、成形サイクル時間(成形品の成形時間、つまり、1回の成形サイクルに要する時間)に関する情報を含む。また、成形品関連情報は、例えば、充填時間(成形材料の充填に要した時間、つまり、充填工程に要した時間)に関する情報を含む。また、成形品関連情報は、例えば、計量時間(成形材料の計量に要した時間、つまり、計量工程に要した時間)に関する情報を含む。また、成形品関連情報は、例えば、充填前位置(充填工程の開始直前の射出装置30のスクリュ位置)に関する情報を含む。また、成形品関連情報は、例えば、充填ピーク圧(射出装置30が金型装置内に成形材料を充填する際のピーク圧力)に関する情報を含む。また、成形品関連情報は、例えば、最小クッション位置(射出装置30のスクリュの前進位置)に関する情報を含む。また、成形品関連情報は、例えば、VP切替位置(充填工程から保圧工程に切り替えが行われる際の射出装置30のスクリュの位置)に関する情報を含む。また、成形品関連情報は、例えば、型締力(型締装置10が型締工程で金型装置を押さえる力)に関する情報を含む。また、成形品関連情報は、例えば、シリンダ温度(成形材料を溶融させるための射出装置30のシリンダ内の温度)に関する情報を含む。型内圧(金型装置内に充填された成形材料の圧力)に関する情報を含む。
【0027】
また、稼働状況情報には、例えば、射出成形機1自体の故障診断や寿命診断等を行うためのメンテナンスに関する情報(以下、「メンテナンス情報」)を含む。これにより、管理装置100は、複数の射出成形機1ごとの故障の有無や仕様される部品寿命等を管理することができる。メンテナンス情報は、例えば、制御盤内温度(射出成形機1の制御装置50を内蔵する制御盤内の温度)に関する情報を含む。また、メンテナンス情報は、例えば、モータトルク(各種サーボモータの駆動トルク)に関する情報を含む。このとき、モータトルクに関する情報は、モータトルクの実測値であってもよいし、モータトルクを発生させる電流の実測値であってもよい。また、メンテナンス情報は、例えば、ボールねじ温度(各種機構部を構成するボールねじの温度)に関する情報を含む。また、メンテナンス情報は、例えば、型締装置10の機構部の振動に関する情報を含む。このとき、型締装置10の機構部の振動に関する情報は、例えば、型締装置10の可動プラテンや機構部を構成するトグル等に取り付けられる加速度センサの計測値であってよい。また、メンテナンス情報は、例えば、リレー駆動回数(サーボモータ等を駆動する各種リレーの動作回数)に関する情報を含む。また、メンテナンス情報は、例えば、モータ温度(各種サーボモータの温度)に関する情報を含む。また、メンテナンス情報は、例えば、トグルピン温度(型締装置10の機構部のトグルピンの温度)に関する情報を含む。また、メンテナンス情報は、例えば、ベルトテンション(各種機構部のベルトのテンション)に関する情報を含む。このとき、ベルトテンションに関する情報は、例えば、ベルトの動作に伴う音波の計測データであってよい。また、メンテナンス情報は、例えば、グリスの鉄粉含有量(各種機構部に使用されているグリスに含まれている鉄粉の量)に関する情報を含む。また、メンテナンス情報は、例えば、電源電圧(射出成形機1内の直流電源の電圧)に関する情報を含む。
【0028】
また、制御装置50は、射出成形機1A,1Bの別を問わず、例えば、稼働状況情報を内部メモリや制御装置50に接続される外部記憶装置等に記録する。このとき、内部メモリ等の容量は、限定的であるため、当該射出成形機1(自機)の起動後、記録された情報が記録可能な上限の容量に達した場合、古い情報から順に上書きされる態様で、稼働状況情報の記録が継続されてよい。
【0029】
また、制御装置50は、表示装置60に各種情報画像を表示させる制御を行う。
【0030】
尚、表示装置60の表示制御に関する機能は、表示装置60に内蔵されてもよい。
【0031】
表示装置60は、制御装置50の制御下で、稼働状況情報を含む当該射出成形機1(自機)に関する各種情報を表示する。表示装置60は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。
【0032】
また、表示装置60は、例えば、その表示領域(例えば、液晶パネルや有機ELパネル)にタッチパネルが実装されており、表示領域に表示される仮想的な操作対象(例えば、操作アイコン等)に対する操作を通じて、制御装置50に対する操作入力が可能であってよい。また、表示装置60は、その表示領域とは別の場所(例えば、表示領域に隣接する周囲の部分)に、操作部(例えば、ハードウェアによるボタンスイッチ等)を有していてもよい。つまり、表示装置60は、射出成形機1に関する操作手段を兼用する態様であってよい。
【0033】
情報取得装置80は、射出成形機1Bの外部、つまり、取得対象の射出成形機1Bとは別に設けられ、射出成形機1Bの稼働状況情報を取得する。具体的には、情報取得装置80は、射出成形機1Bの外部において、射出成形機1Bと通信可能に接続されていない状態で、射出成形機1Bの稼働状況情報を取得してよい。また、情報取得装置80は、射出成形機1Bと通信可能に接続されているものの、射出成形機1Bから出力される情報を取得できない(例えば、管理装置100の場合と同様、射出成形機1Bの出力するデータフォーマットを取り扱えない)状態で、射出成形機1Bの稼動状況情報を取得してもよい。つまり、"射出成形機1Bの外部に設けられる"とは、射出成形機1Bと通信可能に接続されていない状態で、射出成形機1Bの外部に設けられることや、射出成形機1Bと通信可能に接続されているものの、射出成形機1Bから出力される情報を取得できない状態で、射出成形機1Bの外部に設けられること等を含んでよい。また、情報取得装置80は、後述する稼働状況情報取得部84が集線装置150に接続されることで、集線装置150を介して、管理装置100と通信可能に接続され、管理装置100に射出成形機1Bの稼働状況情報を送信することができる。
【0034】
情報取得装置80は、図1に示すように、複数の射出成形機1Bごとに設けられてよい。この場合、情報取得装置80は、それぞれ、対象となる一台の射出成形機1Bの稼働状況情報を取得し、管理装置100に送信する。情報取得装置80は、カメラ82と、稼働状況情報取得部84とを含む。
【0035】
また、図2に示すように、カメラ82(82-1~82-N)だけが複数(本例では、N台(N:正の整数))の射出成形機1Bごとに設けられ、情報取得装置80自体は、一つであってもよい。具体的には、情報取得装置80は、複数の射出成形機1Bのそれぞれに対応するカメラ82(82-1~82-N)と、稼働状況情報取得部84と、複数のカメラ82と稼働状況情報取得部84との間を通信可能に接続する入出力インターフェース86とを含む。この場合、情報取得装置80は、対象となる複数の射出成形機1Bの稼働状況情報を取得し、管理装置100に送信する。
【0036】
カメラ82(データ取得部、撮像手段の一例)は、射出成形機1Bの表示装置60の表示領域を撮像可能な態様で設置される。カメラ82は、射出成形機1Bの表示装置60の表示領域に表示される稼働状況情報を含む画面(以下、「稼働状況画面」)を撮像し、その撮像画像を稼働状況情報取得部84に送信する。
【0037】
稼働状況情報取得部84は、カメラ82から取り込まれる稼働状況画面の撮像画像(射出成形機に関するデータの一例)に基づき、射出成形機1Bの稼働状況情報を取得する。そして、稼働状況情報取得部84は、管理装置100で取り扱い可能なデータフォーマットで構成された射出成形機1Bの稼働状況情報を、対象の射出成形機1Bの成形サイクルごとに所定の送信タイミングで管理装置100に送信する。これにより、管理装置100は、例えば、他社機である射出成形機1Bの稼働状況情報を、自らが取り扱えるデータフォーマットのデータとして取得することができる。稼働状況情報取得部84は、その機能が任意のハードウェア、或いは、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにより実現されてよい。例えば、稼働状況情報取得部84は、CPUと、RAMと、ROMと、不揮発性の補助記憶装置と、外部通信用の入出力インターフェース等を含むコンピュータを中心に構成される。稼働状況情報取得部84は、例えば、ROMや補助記憶装置に格納される一以上のプログラムをCPUで実行することにより、その機能を実現する。また、稼働状況情報取得部84(送信部の一例)は、入出力インターフェースを通じて、外部(例えば、管理装置100)からの信号を受信したり、外部に信号を送信したりする。稼働状況情報取得部84による稼働状況情報の取得方法の詳細は、後述する。
【0038】
管理装置100は、上述の如く、複数の射出成形機1Aと通信可能に接続され、複数の射出成形機1Aから適宜送信される射出成形機1Aの稼働状況情報を取得する。また、管理装置100は、上述の如く、複数の射出成形機1Bごとに設けられる情報取得装置80から適宜送信される射出成形機1Bの稼働状況情報を取得する。これにより、管理装置100のユーザ(例えば、管理者や作業者)は、複数の射出成形機1ごとに、成形品の品質状態を把握したり、メンテナンス診断を行ったりすることができる。
【0039】
<稼働状況情報の取得方法>
次に、図3図3A図3C)、図4図4A図4C)、及び図5図5A図5C)を参照して、情報取得装置80(稼働状況情報取得部84)による射出成形機1Bの稼働状況情報の取得方法について説明する。
【0040】
図3図4、及び図5は、それぞれ、稼働状況画面の第1例、第2例、及び第3例を示す図である。具体的には、図3A図4A、及び図5Aは、それぞれ、射出成形機1Bの型閉工程、型締工程、型開工程、及び突き出し工程等に関する稼働状況画面の第1例、第2例、及び第3例を示す図である。また、図3B図4B、及び図5Bは、射出成形機1Bの計量工程、充填工程、及び保圧工程に関する稼働状況画面の第1例、第2例、及び第3例を示す図である。また、図3C図4C、及び図5Cは、それぞれ、射出成形機1Bの射出装置30のシリンダ内の温度(設定温度及び検出温度等)に関する稼働状況画面の第1例、第2例、及び第3例を示す図である。
【0041】
図3図5に示すように、稼働状況画面に表示される各種の稼働状況情報は、その種類ごとに稼働状況画面上での表示位置(例えば、ある種類の可動状況情報が表示されている画素座標の範囲)が予め規定されている。そのため、稼働状況情報取得部84の内部メモリ(記憶部の一例)等には、取得対象の種類の稼働状況情報ごとの稼働状況画面上の表示位置に関する情報(以下、「表示位置情報」)が予め登録されている。よって、稼働状況情報取得部84は、カメラ82から取り込まれた稼働状況画面の撮像画像に対して、既知の画像認識処理を適用することで、表示位置情報として登録される取得対象の稼働状況情報の種類ごとの表示位置に含まれる数値、波形、文字情報等を認識し、稼働状況情報を取得する。
【0042】
また、図3図5に示すように、稼働状況画面、具体的には、稼働状況画面上での同じ種類の稼働状況情報の表示位置は、射出成形機1Bのメーカーや機種に依っても異なりうる。そのため、射出成形機1Bとして想定されるメーカー及び機種等の組み合わせごとの表示位置情報が稼働状況情報取得部84の内部メモリ等に登録されている。つまり、稼働状況情報取得部84の内部メモリ等には、射出成形機1Bを含む複数の種類の対象の射出成形機に対応する表示位置情報が登録されている。よって、稼働状況情報取得部84は、射出成形機1Bのメーカーや機種等に合わせて、適切に、稼働状況情報を取得できる。具体的には、作業者等は、情報取得装置80に対して、射出成形機1Bのメーカーや機種等を予め設定する操作を行うことで、適切な稼働状況情報の取得が実現される。このとき、当該設定操作は、情報取得装置80に設けられる操作手段(例えば、タッチパネル式)を通じて、行われてもよいし、情報取得装置80と有線或いは無線で通信可能に接続される所定の端末(例えば、タブレット端末)を通じて、行われてもよい。
【0043】
表示位置情報は、メーカー及び機種ごとに、情報取得装置80の出荷段階で予め登録されていてもよく、更に、メーカーや機種の追加等に対応する登録内容のアップデートが行われてもよい。このとき、登録内容のアップデートは、情報取得装置80と有線或いは無線で接続される所定の端末から所定の更新情報が取り込まれる態様で行われてもよいし、インターネット等の所定の通信ネットワークを通じて、更新情報がダウンロードされる態様で行われてもよい。また、表示位置情報は、ユーザが取得対象の情報ごとの表示位置を設定する操作を行うことにより、登録されてよい。
【0044】
また、図3A図3C図4A図4C、或いは、図5A図5Cに示すように、取得対象の稼働状況情報が複数の稼働状況画面に跨って表示される場合がありうる。この場合、情報取得装置80は、表示装置60を操作するタッチパネルやボタンスイッチ等(共に、操作装置の一例)に対する操作入力を行い、表示装置60に表示可能な複数の稼働状況画面の中から表示装置60に表示させる稼働状況画面を切り換える入力機構部88を更に含んでもよい。
【0045】
例えば、図6は、入力機構部88の一例を示す図である。具体的には、図6は、表示装置60の表示領域を正面から見たときの入力機構部88の一例を示す図である。
【0046】
図6に示すように、本体部88Aと、アーム部88Bと、入力部88Cとを含む。
【0047】
本体部88Aは、表示装置60の外縁部に取り付けられる。また、本体部88Aは、表示装置60の表示領域における稼働状況画面を切り換えるための操作アイコンが表示される部分やボタンスイッチが設けられる部分等にアーム部88Bの先端部(つまり、入力部88C)が到達可能であれば、表示装置60以外の射出成形機1Bの部分に取り付けられてもよい。
【0048】
アーム部88Bは、複数(本例では、2本)のアームリンクを含む態様で構成され、アームリンクと本体部88A、或いはアームリンク間の連結部には、サーボモータが内蔵される。これにより、アーム部88Bは、表示装置60に平行な平面上で、その先端部(入力部88C)の位置を所定の範囲で移動させることができる。
【0049】
入力部88Cは、アーム部88Bの先端部に設けられ、表示装置60のタッチパネルに接触したり、ボタンスイッチ等を押圧したり等し、表示装置60の表示内容に関する操作入力を行う。入力部88Cは、例えば、サーボモータ等の駆動力で、表示装置60の表示領域に向かって鉛直方向に移動することにより、表示装置60のタッチパネルに接触したり、ボタンスイッチ等を押圧したりすることができる。
【0050】
入力機構部88は、例えば、稼働状況情報取得部84と有線或いは無線により通信可能に接続される。これにより、稼働状況情報取得部84は、入力機構部88(アーム部88B及び入力部88Cを駆動するサーボモータ)を制御し、入力機構部88に、稼働状況画面を切り換える操作アイコン等を操作させることができる。そして、カメラ82は、入力機構部88による稼働状況画面の切り換えに応じて、複数の稼働状況画面のそれぞれを撮像し、稼働状況情報取得部84は、複数の可動状況画面に対応する複数の撮像画像に基づき、稼働状況情報を取得することができる。このとき、表示位置情報には、取得対象の種類の稼働状況情報ごとの表示位置だけでなく、複数の稼働状況画面のうちの何番目の稼働状況画面かを示す情報が含まれる。
【0051】
尚、射出成形機1Bにおいて、複数の稼働状況画面が自動的に切り替えられるように予め設定されていてもよい。これにより、カメラ82は、予め規定される稼働状況画面の切り換えタイミングに合わせて、複数の稼働状況画面のそれぞれを撮像し、稼働状況情報取得部84は、複数の可動状況画面に対応する複数の撮像画像に基づき、稼働状況情報を取得することができる。また、射出成形機1Bにおいて、稼働状況画面の表示内容が編集可能な場合、ユーザは、取得対象の全ての種類の稼働状況情報が一つの稼働状況画面に含まれるように、編集操作を行ってもよい。この場合、入力機構部88は、省略されうる。
【0052】
このように、本例では、カメラ82は、射出成形機1Bに関するデータとして、射出成形機1Bの表示装置60に表示される稼働状況画面の撮像画像を取得する。そして、稼働状況情報取得部84は、カメラ82により取得されたデータ(稼働状況画面の撮像画像)に基づき、射出成形機1Bの稼働状況情報を取得する。
【0053】
例えば、射出成形機1Bから出力される稼働状況情報のデータのフォーマットが管理装置100で取り扱えるフォーマットと異なっている場合ありうる。この場合、管理装置100は、射出成形機1Bから直接的に取得したデータ、つまり、射出成形機1が出力した稼働状況情報に関するデータから射出成形機1Bの稼働状況情報を取り出すことができない可能性がある。
【0054】
これに対して、本例では、情報取得装置80は、カメラ82により取得されたデータから、射出成形機1Bの稼働状況情報を取得し、管理装置100で取り扱えるデータフォーマットで送信できる。これにより、情報取得装置80は、射出成形機1Bの外部において、射出成形機1Bの稼働状況情報をより確実に取得することができる。
【0055】
[変形・改良]
以上、射出成形機1の実施形態等について説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
【0056】
例えば、上述の実施形態では、情報取得装置80は、射出成形機1Bの稼働状況情報を取得するが、射出成形機1Aの稼働状況情報を取得してもよい。このとき、射出成形機1Bの稼動状況情報を取得する場合と同様、情報取得装置80は、射出成形機1Aの外部に設けられる。例えば、射出成形機1Aの不具合、或いは、射出成形機1Aと管理装置100との間の通信ネットワークの不具合(例えば、射出成形機1Aと集線装置150との間の断線等)が発生すると、管理装置100は、射出成形機1Aから稼働状況情報を直接的に取得できない場合、つまり、射出成形機1Aが出力する稼働状況情報に関するデータを取得できない場合がありうる。このような場合に、情報取得装置80は、射出成形機1Aの表示装置60の稼働状況画面の撮像画像を取得し、当該撮像画像に基づき、射出成形機1Aの稼働状況情報を取得すると共に、取得した射出成形機1Aの稼働状況情報を管理装置100に送信してよい。また、情報取得装置80は、管理装置100が射出成形機1Aから直接的に稼働状況情報を取得できるか否かに依らず、射出成形機1Aの稼働状況情報を取得し、管理装置100が射出成形機1Aから直接的に稼働状況情報を取得できなくなった場合に、取得した射出成形機1Aの稼働状況情報を管理装置100に送信してもよい。これにより、情報取得装置80は、管理装置100が射出成形機1Aから直接的に稼働状況情報を取得できないような状況で、管理装置100に射出成形機1Aの稼働状況情報を取得させることができる。よって、情報取得装置80は、射出成形機1Bの外部において、射出成形機1Bの稼働状況情報をより確実に取得することができる。
【0057】
また、上述の実施形態及び変形例では、情報取得装置80は、射出成形機1の稼働状況情報を取得するが、射出成形機1の稼働状況情報に代えて、或いは、加えて、同様の方法で、射出成形機1の周辺機器の稼働状況情報を取得してもよい。つまり、情報取得装置80は、射出成形機1及び射出成形機1の周辺機器の少なくとも一方の稼働状況情報を取得してよい。このとき、射出成形機1の稼動状況情報を取得する場合と同様、情報取得装置80は、射出成形機1の周辺機器の外部に設けられる。
【0058】
また、上述の実施形態及び変形例では、情報取得装置80は、射出成形機や周辺機器の表示装置に表示される稼働状況画面の撮像画像を取得するが、射出成形機や周辺機器の他の部位の外観状況に関する撮像画像を取得し、当該撮像画像から射出成形機や周辺機器の稼働状況情報を取得してもよい。例えば、情報取得装置80は、射出成形機1(型締装置10、エジェクタ装置20、射出装置30、移動装置40等)の全体の外観状況の撮像画像を取得し、当該撮像画像(動画)から把握される射出成形機1の動作から成形サイクル時間等を取得(推定)してもよい。
【0059】
また、上述の実施形態及び変形例では、情報取得装置80は、射出成形機や周辺機器の外観状況から射出成形機や周辺機器に関するデータを取得するが、射出成形機や周辺機器の外観状況以外から射出成形機や周辺機器に関するデータを取得してもよい。例えば、情報取得装置80は、カメラ82に代えて、或いは、加えて、例えば、赤外線センサ等の温度センサを備え、温度センサを用いて、射出成形機や周辺機器の温度状況に関するデータを取得してもよい。これにより、情報取得装置80は、温度センサにより取得されたデータに基づき、射出成形機や周辺機器の稼働時における温度状態等の稼働状況情報を取得できる。また、例えば、情報取得装置80は、カメラ82に代えて、或いは、加えて、マイクを含む録音装置を備え、録音装置を用いて、射出成形機や周辺機器の稼働時の音声データを取得できる。これにより、情報取得装置80は、録音装置により取得されたデータに基づき、射出成形機や周辺機器の異常の有無等に関する情報を取得できる。
【0060】
また、上述の実施形態及び変形例では、情報取得装置80は、射出成形機や周辺機器から間接的に射出成形機や周辺機器に関するデータを取得するが、射出成形機や周辺機器から出力されるデータ(信号)を直接的に取得してもよい。例えば、情報取得装置80は、有線或いは無線により、射出成形機や周辺機器と通信可能に接続され、射出成形機や周辺機器が出力する動作に関する信号(例えば、射出成形機の型閉工程、型開工程等の各工程の開始を示す信号等)を取得してもよい。これにより、情報取得装置80は、例えば、成形サイクル時間等の稼働状況情報を取得することができる。
【符号の説明】
【0061】
1,1A,1B 射出成形機
60 表示装置
80 情報取得装置
82 カメラ(データ取得部、撮像手段)
84 稼働状況情報取得部
88 入力機構部
100 管理装置
200 管理システム(情報取得システム)
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6