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特許7132288接続端子が電気的に接続されたロータリ型の抵抗式ポジションセンサー、回転装置及びその回転装置を備える空調システムを有する車両
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  • 特許-接続端子が電気的に接続されたロータリ型の抵抗式ポジションセンサー、回転装置及びその回転装置を備える空調システムを有する車両 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-29
(45)【発行日】2022-09-06
(54)【発明の名称】接続端子が電気的に接続されたロータリ型の抵抗式ポジションセンサー、回転装置及びその回転装置を備える空調システムを有する車両
(51)【国際特許分類】
   H02K 11/21 20160101AFI20220830BHJP
   H02K 5/22 20060101ALI20220830BHJP
   H02K 7/116 20060101ALI20220830BHJP
【FI】
H02K11/21
H02K5/22
H02K7/116
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020129534
(22)【出願日】2020-07-30
(62)【分割の表示】P 2020011054の分割
【原出願日】2016-06-17
(65)【公開番号】P2020174532
(43)【公開日】2020-10-22
【審査請求日】2020-08-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】平林 晃一郎
【審査官】小林 紀和
(56)【参考文献】
【文献】実開平01-099006(JP,U)
【文献】特開2015-220969(JP,A)
【文献】国際公開第2010/041616(WO,A1)
【文献】実用新案登録第2586838(JP,Y2)
【文献】特開2012-139017(JP,A)
【文献】特開平06-147818(JP,A)
【文献】特開平09-269204(JP,A)
【文献】実開平04-119343(JP,U)
【文献】特開2000-266507(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 11/21
H02K 5/22
H02K 7/116
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性ブラシが接触する導電部と、当該導電部が形成された面と、当該導電部が形成された面を囲む端面と、を有するセンサー基板を備え、
前記導電部と他の部材を介して接続端子が電気的に接続されており、
前記接続端子の端部は、前記接続端子の長手方向において、前記導電部が形成された面を囲む端面に向かって延在しており、
前記接続端子の長手方向において、前記接続端子の端部における端面と前記導電部が形成された面を囲む端面は対向している、接続端子が電気的に接続されたロータリ型の抵抗式ポジションセンサー。
【請求項2】
ギアの回転角を検出する、請求項1に記載の接続端子が電気的に接続されたロータリ型の抵抗式ポジションセンサー。
【請求項3】
前記接続端子は外部コネクタと接続される、請求項1又は2に記載の接続端子が電気的に接続されたロータリ型の抵抗式ポジションセンサー。
【請求項4】
前記導電部は、出力部と、抵抗部と、を有する請求項1から3のいずれかに記載の接続端子が電気的に接続されたロータリ型の抵抗式ポジションセンサー。
【請求項5】
モータと、
複数のギアと、
前記ギアの回転角を検出するポジションセンサーと、
複数の接続端子と、
を備えており、
前記ポジションセンサーは、導電部を有するセンサー基板と、前記センサー基板の前記導電部に接触する導電性ブラシと、を備え、
前記複数の接続端子は、前記センサー基板の前記導電部と他の部材を介して電気的に接続され、
前記接続端子は外部コネクタに接続される接続端子であり、
前記センサー基板は、前記導電部が形成された面と、当該導電部が形成された面を囲む端面と、を備え、
前記接続端子の端部は、前記接続端子の長手方向において、前記導電部が形成された面を囲む端面に向かって延在しており、
前記接続端子の長手方向において、前記接続端子の端部における端面と前記導電部が形成された面を囲む端面は対向している、回転装置。
【請求項6】
前記複数の接続端子は前記センサー基板に、樹脂基板を介して接続されている、請求項5に記載の回転装置。
【請求項7】
前記モータがDCモータであり、
前記複数のギアは、出力ギアと伝達ギアとを備えている請求項5又は6に記載の回転装置。
【請求項8】
前記導電性ブラシが前記出力ギアに設けられている請求項7に記載の回転装置。
【請求項9】
前記モータと、前記ギアと、前記ポジションセンサーと、を収容する筐体を備え、
前記筐体は、前記接続端子を保持する接続端子保持部を備える、請求項5から8のいずれか1項に記載の回転装置。
【請求項10】
前記接続端子は、外部接続端子部と、前記端面を形成する平板部とを備え、
前記接続端子の平板部には、突起部が設けられている、請求項5から9のいずれか1項に記載の回転装置。
【請求項11】
前記センサー基板の前記導電部は、前記導電性ブラシの接触位置の変位に応じて抵抗値が変わる可変抵抗部を構成している請求項5から請求項10のいずれか1項に記載の回転装置。
【請求項12】
請求項5から請求項11のいずれか1項に記載の回転装置と、
前記回転装置によって制御されるルーバーと、を備えている空調システムを有している車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回転装置及びその回転装置を備える空調システムを有する車両に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、車両用空調システムの空気を流す空気通路の途中に設けられた複数のドア(ルーバー)の駆動を行うモータアクチュエータ(回転装置)が開示されている。
【0003】
そして、特許文献1のモータアクチュエータ(回転装置)には、出力歯車の回転位置(回転角)を検出する回転センサーが設けられている。
回転センサーには、電源端子、グランド端子及び出力端子といった入出力用の端子が設けられており、回転センサーの回転検出パターンとなる抵抗体が形成された回路基板に、それらの端子が固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-220969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
(削除)
【0006】
本発明は、電気配線をコンパクトなものとでき、回転装置の小型化が行える回転装置を提供すること、その回転装置を備える空調システムを有する車両を提供すること、等を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の回転装置は、モータと、複数のギアと、複数の第1接続端子と、前記ギアの回転角を検出するポジションセンサーと、複数の第2接続端子と、を備えており、前記ポジションセンサーは、導電部を有するセンサー基板と、前記センサー基板の前記導電部に接触する導電性ブラシと、を備え、前記複数の第2接続端子は、前記センサー基板の前記導電部と直接又は他の部材を介して電気的に接続され、前記第1接続端子と前記第2接続端子は外部コネクタに接続される接続端子であり、前記複数の第1接続端子は、前記複数の第2接続端子に対して、前記モータ側に配置されており、前記第1接続端子の端面と前記センサー基板の端面は対向しており、前記第2接続端子の端面と前記センサー基板の端面は対向している。
【0008】
(2)上記(1)の構成において、前記モータがDCモータであり、前記複数のギアは出力ギアと伝達ギアを備えている。
【0009】
(3)上記(2)の構成において、前記導電性ブラシが前記出力ギアに設けられている。
【0010】
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つの構成において、前記モータ、前記ギアと、前記ポジションセンサーと、を収容する筐体を備え、前記筐体は、前記第1接続端子及び前記第2接続端子を保持する接続端子保持部を備える。
【0011】
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つの構成において、前記第2接続端子は、外部接続端子部と、前記端面を形成する平板部とを備え、前記第2接続端子の平板部には、突起部が設けられている。
【0012】
(6)上記(1)から(5)のいずれか1つの構成において、前記センサー基板の前記導電部は、前記導電性ブラシの接触位置の変位に応じて抵抗値が変わる可変抵抗部を構成している。
【0013】
(7)本発明の車両は、上記(1)から(6)のいずれか1つの構成を有する回転装置と、前記回転装置によって制御されるルーバーと、を備えている。
【0014】
(削除)
【0015】
(削除)
【0016】
(削除)
【0017】
(削除)
【0018】
(削除)
【0019】
本発明によれば、第1接続端子とモータのモータ端子との間の電気配線をコンパクトなものとできるため、回転装置の小型化が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に係る実施形態の回転装置の斜視図である。
図2】本発明に係る実施形態の回転装置の第1筐体を取り外した斜視図である。
図3】本発明に係る実施形態の回転装置の分解斜視図である。
図4】本発明に係る実施形態の回転装置の第2筐体の第2面部側が見えるようにした斜視図である。
図5】本発明に係る実施形態の出力ギアに導電ブラシを取り付けた状態を示す斜視図である。
図6】本発明に係る実施形態のセンサー基板の出力ギア側の面を見た斜視図である。
図7】本発明に係る実施形態の第2筐体、第1接続端子及び第2接続端子を示した斜視図である。
図8】本発明に係る実施形態の回転装置を備える空調システムを説明するための概略図である。
図9図8の空調システムを備えた車両を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
以下、係合される孔を係合孔、係合される突起を係合突起と呼称する。
【0022】
図1は本発明に係る実施形態の回転装置10の斜視図であり、図2は第1筐体23を取り外した回転装置10の斜視図であり、図3は回転装置10の分解斜視図である。
図1に示すように、回転装置10は、面部としての第1面部21及び第1面部21の外周部に設けられた第1側壁部22を有する第1筐体23と、面部としての第2面部25及び第2面部25の外周部に設けられた第2側壁部26を有する第2筐体27と、を合わせることで構成される筐体20を備えている。
また、筐体20は、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ABS等の樹脂材料で形成されている。
【0023】
第1筐体23には、図3に示すように、第1側壁部22の外周に複数設けられた第2筐体27側に延出する係合部22bが第1側壁部22に一体に形成されており、この係合部22bには係合孔22aが設けられている。
【0024】
また、第2筐体27には、図3に示すように、第1筐体23の複数の係合部22bのそれぞれに対応する第2側壁部26の外周の位置に、係合部22bの係合孔22aに係合される複数の係合突起26aが、第2側壁部26に一体に形成されている。
【0025】
そして、第1筐体23の係合部22bの係合孔22aに第2筐体27の係合突起26aを係合させるように第1筐体23と第2筐体27を合わせることで、第1筐体23と第2筐体27とが一体化され、図2及び図3に示す各種の部品を収容する筐体20(図1参照)となるように構成されている。
具体的には、後述する、モータ30、複数のギア60、センサー基板70、フレキシブル配線基板80、第1接続端子35及び第2接続端子71を筐体20は収容している。
【0026】
なお、本実施形態では、第1筐体23に係合孔22aを有する係合部22bを設け、第2筐体27に係合突起26aを設けるようにしているが、第2筐体27に係合部を設け、第1筐体23に係合突起を設けるようにしてもよい。
【0027】
また、図1に示すように、第1筐体23の外周には、回転装置10を空調システムに取り付けるための、取付部A、B、C、Dが設けられている。
【0028】
回転装置10は、筐体20内に収容される各種の部品として、図2に示すように、モータ30と、モータ30の回転軸32の回転を外部に機械的に出力する出力ギア50を含む複数のギア60と、回転角を検出する出力ギア50に設けられた導電性ブラシ51(図3及び図5参照)と、出力ギア50の回転角を検出するセンサー基板70と、を備えている。
【0029】
また、回転装置10は、筐体20内に収容される各種の部品として、図2及び図3に示すように、モータ30用の2つの第1接続端子35と、センサー基板70から回転角に応じた回転角信号を得るための入出力用の3つの第2接続端子71と、第1接続端子35とモータ30のモータ端子33(図3参照)の電気接続及び第2接続端子71とセンサー基板70の間の電気接続を行うフレキシブル配線基板80と、を備えている。
なお、電気接続とは、2つの部材を直接又は他の部材を介して電気的に接続することをいう。
以下に記載する電気接続は、この意味で用いる。
【0030】
そして、第2筐体27には、図3に示すように、出力ギア50の中央側に対応する部分に開口部25aが設けられており、回転装置10の第2筐体27の第2面部25側が見えるようにした斜視図である図4に示すように、第2筐体27の第2面部25に設けられた開口部25aを通じて出力ギア50の係合部50aに外部からアクセスできるようになっており、開口部25aを通じて出力ギア50の係合部50aに図示しない自動車等の車両に設けられる空調システムのルーバーの駆動軸が係合される。
【0031】
したがって、出力ギア50を回転させることで空調システムの空気通路に設けられた図示しないルーバーを制御することができ、空調システムの空気通路が所定の開度となるように制御される。
【0032】
(モータ)
モータ30は出力ギア50を回転させるための駆動装置であり、本実施形態ではモータ30にDCモータを用いている。
モータ30は、図3に示すように、角部が湾曲した四角柱状の外形を有する本体部31と、本体部31の第1端面31aから導出された回転軸32と、本体部31の第1端面31aの反対側に位置し、第1端面31aに対向する第2端面31bから外側に突出するように設けられた一対のモータ端子33と、を備えている。
なお、回転軸32は、モータ30の本体部31内に収容されているロータ(図示せず)に固定されている。
【0033】
(伝達ギア)
図2及び図3に示すように、複数のギア60には、伝達ギア40が含まれており、この伝達ギア40は、所定のギア比でモータ30の回転軸32の回転を出力ギア50に伝達させるためのギアであり、本実施形態では、伝達ギア40として3つのギア(ウォームギア41、第1二段ギア42及び第2二段ギア43)を用いている。
【0034】
具体的には、図2に示すように、伝達ギア40は、モータ30の回転軸32(図3参照)に固定されるウォームギア41と、ウォームギア41に接続される直径が大きいギア42a及び直径が小さいギア42bを有する第1二段ギア42と、第1二段ギア42における直径の小さいギア42bに接続される直径の大きいギア43a及び出力ギア50に接続される直径の小さいギア43b(図3参照)を有する第2二段ギア43と、を備えている。
【0035】
なお、本実施形態では、少ないスペースを利用してギア比を調節しつつ、モータ30の回転軸32の回転を出力ギア50に伝達するように、第1二段ギア42及び第2二段ギア43を用いているが、例えば、第2二段ギア43を省略して第1二段ギア42の直径が小さいギア42bに出力ギア50を接続する設計としてもよく、第1二段ギア42及び第2二段ギア43を省略してウォームギア41に、直接、出力ギア50を接続する設計としてもよい。
【0036】
(出力ギア)
出力ギア50は、上述したように、図示しない空調システムのルーバーの駆動軸が接続され、モータ30の回転軸32の回転をルーバーの駆動軸を制御する駆動力として出力するためのギアである。
【0037】
なお、出力ギア50に図示しないルーバーの駆動軸を直結させる態様に限られるものではなく、回転装置10と図示しないルーバーの駆動軸との間に介在するギアを設けるようにしてもよく、この場合、その介在するギアの回転軸が出力ギア50に接続される。
【0038】
そして、出力ギア50には、図3に示すように、センサー基板70側となる面50bにセンサー基板70に接触するように設けられる導電性ブラシ51を固定するための2つの突起52が形成されている。
【0039】
一方、導電性ブラシ51には、出力ギア50の突起52が圧入される貫通孔51aが形成されている。
したがって、出力ギア50に導電性ブラシ51を取り付けた状態を示す斜視図である図5に示しように、突起52が、この導電性ブラシ51の貫通孔51aに圧入されるように、導電性ブラシ51を出力ギア50上に取り付けることで、導電性ブラシ51が出力ギア50に固定される。
【0040】
なお、導電性ブラシ51の固定方法は、特に限定されるものではなく、貫通孔51aを通して導出された突起52の端部を加締めることで固定を行うようにしてもよく、接着固定するようにしてもよい。
【0041】
(センサー基板)
例えば自動車に搭載された空調機などは、ルーバーを備えている。
この図示しないルーバーを所定の状態に駆動制御を行うために、特に出力ギア50の回転角を制御する必要があり、センサー基板70は、その出力ギア50の回転角を制御するために、その出力ギア50の回転角の検出を行うための部材である。
センサー基板70の樹脂基板は、例えば、エポキシ系樹脂で形成されている。
そして、樹脂基板の厚さは、例えば、約300μm~約1600μmである。
また、この樹脂基板は後述するフレキシブル配線基板80に比べて硬い。
なお、センサー基板70は、第1筐体23側に設けられた図示しないセンサー基板取付部に固定される。
【0042】
そして、その検出した出力ギア50の回転角に基づいて、モータ30の回転制御を行うことで、図示しないルーバーが所定の状態になるように、出力ギア50の回転が行われる。
【0043】
図6は、センサー基板70の出力ギア50側の面を見た斜視図である。
図6に示すように、センサー基板70は、出力ギア50の回転軸(図2参照)が配置される貫通孔70aと、その貫通孔70aの外周に印刷によって形成された導電部72と、を備えている。
【0044】
そして、導電部72は、貫通孔70a側に形成され、電気抵抗の小さい導電材料で形成された出力部72aと、出力部72aの外側に形成され、電気抵抗の大きい導電材料で形成された抵抗部72bと、を有している。
【0045】
出力部72aは、貫通孔70aの外周に沿って貫通孔70aを囲むように形成され、図3に示した導電性ブラシ51の2つの接点51bのうちの一方が接触する円環部72aaと、その円環部72aaから引き出される導出部73aと、を備えている。
【0046】
また、抵抗部72bは、出力部72aの円環部72aaの外周に沿って円弧状に形成され、図3に示した導電性ブラシ51の2つの接点51bのうちの他方が接触する円弧状部72baと、円弧状部72baの一端から引き出される第1導出部73bと、円弧状部72baの他端から引き出される第2導出部73cと、を備えている。
【0047】
そして、上記のように構成された導電部72は、導電性ブラシ51(図3参照)の接点51bが接触する接触位置が円環部72aa及び円弧状部72baの周方向に変化すると、第1導出部73bから導出部73aに至る経路の抵抗値が変わる可変抵抗部を構成するものになっているため、第1導出部73bと第2導出部73cとの間に電圧を印加した状態で、導電性ブラシ51(図3参照)の接触位置が円環部72aa及び円弧状部72baの周方向に変位すると、第1導出部73bと導出部73aの間の電圧が変化し、その電圧の変化によって出力ギア50の回転角を検出することができる。
【0048】
なお、本実施形態では、センサー基板70と導電性ブラシ51とで導電性ブラシ51の導電部72に対する接触位置が周方向に変位することで抵抗値が変化するロータリ型の抵抗式ポジションセンサーを構成するようにした場合を示しているが、導電部72の構成は、本実施形態の構成に限定される必要はない。
【0049】
例えば、円弧状部72baに沿って一定のピッチで円弧状部72baに外周側(又は内周側)から切欠部を設け、この切欠部に導電性ブラシ51の接点51bが位置する時には通電せず(以下、OFFともいう)、切欠部のない位置では通電(以下、ONともいう)するようにして、検出されるON-OFFの回数に基づいて出力ギア50の回転角を検出するようにしてもよい。
【0050】
(第1接続端子及び第2接続端子)
第1接続端子35及び第2接続端子71は、回転装置10に接続される外部コネクタに接続される接続端子である。
【0051】
2つの第1接続端子35は、それぞれモータ30の電源端子である2つのモータ端子33に後述するフレキシブル配線基板80を介して電気接続され、3つの第2接続端子71は、それぞれ上述したセンサー基板70の導電部72の3つの導出部(導出部73a、第1導出部73b及び第2導出部73c)に後述するフレキシブル配線基板80を介して電気接続されている。
【0052】
図7は、第2筐体27、第1接続端子35及び第2接続端子71を示した斜視図である。
本実施形態では、第1接続端子35及び第2接続端子71は、金属製の板材を打ち抜きすることで同形状に形成したものを用いている。
【0053】
図7では、筐体20(図1参照)の有する端子部(以下、接続端子保持部90と呼称)、より具体的には、第2筐体27に形成されている接続端子保持部90から第2接続端子71の1つを取り外した状態を示しており、その取り外した第2接続端子71を見るとわかるとおり、第2接続端子71は、図示しない外部コネクタに挿入接続される部分である外部接続端子部71aと、外部接続端子部71aに繋がり、外部接続端子部71aとほぼ同じ厚さの平板部71bと、を有している。
【0054】
なお、上述のとおり、第1接続端子35も第2接続端子71と同形状に形成されているため、図示しない外部コネクタに挿入接続される部分である外部接続端子部35aと、外部接続端子部35aに繋がり、外部接続端子部35aとほぼ同じ厚さの平板部35bと、を有している。
【0055】
そして、外部コネクタが接続される位置に対応した第2筐体27の一部分に設けられた接続端子保持部90は、並列に並んだ複数の凹部91を備えている。
凹部91は、筐体20の厚さ方向に凹む形状を有するとともに、外部から筐体の内部に向かう方向(図示の例では、第1接続端子35、第2接続端子71の長手方向)に延びている。
これら凹部91内に、複数の第1接続端子35及び複数の第2接続端子71それぞれが配置されている。
接続端子保持部90は、第1接続端子35及び第2接続端子71の平板部(平板部35b及び平板部71b)が互いに対向するように、第1接続端子35及び第2接続端子71を並列に保持している。
【0056】
このように、第1接続端子35及び第2接続端子71の形状を同一形状とすることで、端子の製造効率が向上するため部品コストを低減することが可能である。
また、平板部(平板部35b及び平板部71b)が互いに対抗するように第1接続端子35及び第2接続端子71を並列に保持するようにすることで、端子を配置するためのスペースを小さくすることができ、回転装置10の小型化が行える。
【0057】
一方、図7に示すように、第1接続端子35の平板部35bには、第1突起部35cが設けられている。
この第1突起部35cは、第1接続端子35の平板部35bから突起した形状を備えている。
また、第1突起部35cは第1接続端子35が接続端子保持部90の凹部91に保持された状態のときに、凹部91内からフレキシブル配線基板80に向かって突出した形状を有している。
同様に、第2接続端子71の平板部71bには、第2突起部71cが設けられており、この第2突起部71cは、第2接続端子71の平板部71bから突起した形状を備えている。
また、第2突起部71cは第2接続端子71が接続端子保持部90の凹部91に保持された状態のときに、凹部91内からフレキシブル配線基板80に向かって突出した形状を有している。
【0058】
そして、このような突起部(第1突起部35c及び第2突起部71c)を接続端子(第1接続端子35及び第2接続端子71)に設けたことにより、後述するフレキシブル配線基板80(図2及び図3参照)との接続を安定して行うことができるようになっている。
【0059】
また、本実施形態では、図2に示すように、第1接続端子35が、第2接続端子71よりもモータ30に近い側に設けるようにして、第1接続端子35とモータ30のモータ端子33との間の電気接続するための配線距離を短くするようにしている。
【0060】
したがって、第1接続端子35とモータ30のモータ端子33との間の電気配線をコンパクトなものとできるため、回転装置10の小型化が行えるようになっている。
【0061】
(フレキシブル配線基板)
図3に示すように、フレキシブル配線基板80は、大きく分けて3つの面(図示の例では3つの平面)を有しており、具体的には、第1接続端子35及び第2接続端子71と接続される一端側の第1面部81と、モータ30のモータ端子33に接続される他端側の第2面部82と、その第1面部81と第2面部82とを繋ぐ中間面部83と、を備えている。
図示の例では、第1面部81、第2面部82、中間面部83は、それぞれ平面となっている。
【0062】
そして、第1面部81には、第1接続端子35の第1突起部35cに係合する第1孔部81aと、第2接続端子71の第2突起部71cに係合する第2孔部81bと、が設けられており、この第1孔部81a及び第2孔部81bを、第1突起部35c及び第2突起部71cに係合させるようにして半田付けを行うようにすることでしっかりとした電気接続が行えるため、接触不良を抑制することができるようになっている。
フレキシブル配線基板80は、例えば厚さが約12μmから50μmのフィルム(樹脂基板)の上に接着層を形成し、接着層の上に例えば厚みが約12μm~約50μmの導体が印刷又は貼りあわされた構造を有する。
フィルムはポリイミドやポリエステルなどの、絶縁性を有する樹脂材料で形成されている。
そして、導体は銅などの金属材料で形成されている。
また、接着層にはエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂で形成されている。
このようなフレキシブル配線基板80は、90度以上の角度で折り曲げても折り曲げ前の形態に復元できる基板になっている。
【0063】
また、フレキシブル配線基板80の第1面部81には、3つの第2接続端子71と図6に示したセンサー基板70の導電部72の3つの導出部(導出部73a、第1導出部73b及び第2導出部73c)を、それぞれ電気接続するための3つの導電ラインが設けられ、その導電ラインの端部には、それぞれセンサー基板70の導電部72の3つの導出部(導出部73a、第1導出部73b及び第2導出部73c)に半田接続するためのランド81cが設けられている。
【0064】
したがって、第2接続端子71とセンサー基板70との間は、フレキシブル配線基板80によって接続されるようになっており、センサー基板70に対して第2接続端子71を加締める作業は発生せず、加締め作業に伴うセンサー基板70の破損が起こらない。
【0065】
また、自動車等の車両の振動によって、第2接続端子71やセンサー基板70が振動しても、フレキシブル配線基板80とセンサー基板70との間の半田接続の部分に強い応力が加わる前に、柔軟なフレキシブル配線基板80のほうが形状変化(若しくは振動を吸収)し、半田接続の部分に強い応力が加わることが回避できるため、半田接続の部分に亀裂や破損が発生することを回避することができる。
【0066】
なお、センサー基板70の破損やセンサー基板70と第2接続端子71との間の電気接続の不良等を抑制するという視点からすれば、本実施形態のように、フレキシブル配線基板80で第1接続端子35とモータ30のモータ端子33との間を電気接続する必要はない。
【0067】
しかしながら、以下で説明するとおり、フレキシブル配線基板80で第1接続端子35とモータ30のモータ端子33との間も電気接続するようにするほうが好ましい。
【0068】
例えば、個別に第1接続端子35とモータ30のモータ端子33との間を、リード線を用いて接続することも可能であるが、そのようにすると、リード線が細く破損しやすいことや取り扱い難いことから手間がかかり、製造コストが高くなる。
【0069】
一方、フレキシブル配線基板80は、多数のフレキシブル配線基板80を切り抜くことができるフレキシブル基板上に導電パターンを一気に印刷等の手段によって形成し、個別のフレキシブル配線基板80となるように一気にプレス切断機等によって切断するようにして形成できるため、第1接続端子35とモータ30のモータ端子33との間の電気接続部分を有するものとして作製しても製造コストが高くなることがほとんどない上、リード線に比べて取り扱い性が良いため接続作業に手間がかからないことから、製造コストを低減することが可能である。
【0070】
本実施形態では、図3に示すように、モータ30のモータ端子33に接続されるフレキシブル配線基板80の第2面部82にも、モータ30のモータ端子33に係合する孔部82aを設けており、モータ30のモータ端子33にこの孔部82aを係合させるようにして半田付けを行うようにすることでしっかりとした電気接続が行え、リード線で接続する場合に比べ、高い電気接続安定性も得られるものになっている。
【0071】
したがって、本実施形態のように、フレキシブル配線基板80で第1接続端子35とモータ30のモータ端子33との間も電気接続するようにするほうが好ましい。
【0072】
ところで、本実施形態では、第1面部81と第2面部82は中間面部83を介して所定の角度を形成している。
具体的には、図3に示すように、フレキシブル配線基板80の第1面部81と第2面部82との間を繋ぐ中間面部83に、第1面部81と第2面部82をほぼ直交するように配置する折曲部83aを設けるようにしており、その折曲部83aの形状も折り返し構造が設けられた折曲部としている。
この折曲部83aに、折り返し構造を設ける代わりに、湾曲した構造を設けても構わない。
なお、図示の例では、第1面部81が延在する方向と第2面部82が延在する方向は、折曲部83aによって、交差している。
この折曲部83aは、第1接続端子35からモータ30のモータ端子33(図3参照)に至る途中に設けられ、振動等に応じて第1面部81と第2面部82とが成す角度(折曲角度)を変えるとともにバネ性を示す。
【0073】
例えば、出来るだけ直線的に第1接続端子35とモータ30のモータ端子33をフレキシブル配線基板80で接続するようにしていると、車両の振動によってモータ30や第1接続端子35が振動すると、フレキシブル配線基板80と第1接続端子35との接続部分やモータ端子33とフレキシブル配線基板80との接続部分に引っ張り応力等が加わり易くなり、接続不良が発生したり、フレキシブル配線基板80の断線等が発生し易くなる。
【0074】
そこで、本実施形態では、第1接続端子35からモータ30のモータ端子33に至る途中に、振動等に応じて折曲角度が変わるように変形するとともにバネ性(復元力)を示す折り返し構造が設けられた折曲部83aを介在させるようにしている。
【0075】
このようにしておけば、折り返し構造が設けられた折曲部83aが振動等に応じて折曲角度が変わるように変形するとともにバネ性(復元力)を示す。
よって、折曲部83aにより、第1接続端子35とフレキシブル配線基板80との接続部分やモータ端子33とフレキシブル配線基板80との接続部分に引っ張り応力等が加わることが回避でき、接続不良の発生を抑制することができるとともに、フレキシブル配線基板80自体の断線等の発生を抑制することができる。
【0076】
ただし、折曲部83aを折り返し構造がない一回の折り曲げだけで構成するようにしても、出来るだけ直線的に配線する場合と比較して余長となる部分ができるようになり、引っ張り応力等の影響を低減できるため、そのような折曲部としてもよいが、本実施形態のように、折り返し構造が設けられた折曲部83aとするほうがより引っ張り応力等の影響を受け難くすることができるため好適である。
【0077】
したがって、本実施形態のように、フレキシブル配線基板80に折り返し構造が設けられた折曲部83aを設けるようにすることで回転装置10の信頼性を高めることができる。
【0078】
なお、本実施形態のように、中間面部83に折り返し構造が設けられた折曲部83aを設けた態様とすると、図3を見るとわかるように、フレキシブル配線基板80上に形成される導電パターンが孔部82aにモータ端子33を通したときにモータ端子33が突出する側に設けられることになるとともに、第1接続端子35及び第2接続端子71の突起部(第1突起部35c及び第2突起部71c)を孔部(第1孔部81a及び第2孔部81b)に通したときに突起部(第1突起部35c及び第2突起部71c)が突出する側に設けられることになるので、半田付けを行うときの作業性がよくなるという効果もある。
【0079】
以上のような回転装置10は、例えば、自動車等の車両の空調システムに用いられ、以下、簡単に車両の空調システムに用いられる場合について説明する。
図8は実施形態の回転装置10を備える空調システム100を説明するための概略図であり、図9図8の空調システム100を備えた車両を示す図である。
【0080】
図8に示すように、空調システム100は、車両のフロント部分FR(図9参照)に配置される、ブロアファン101と、エバポレータ102と、ヒータ103と、ルーバー104と、を備えている。
【0081】
より具体的には、空調システム100の吸引口100a側にブロアファン101が配置され、ブロアファン101から送り出される空気を冷却するエバポレータ102が空気の流れ方向の下流側に配置されている。
【0082】
さらに、エバポレータ102よりも空気の流れ方向の下流側にヒータ103が配置され、エバポレータ102とヒータ103との間にルーバー104が配置されており、ルーバー104が、エバポレータ102側からヒータ103側に流れる空気の供給量を制御することで、空気の温度が適切な温度に調節される。
【0083】
そして、適切な温度に調整された空気は、さらに、ダクト等を経由して車室内に設けられた吹出口から車室内に供給されるようになっており、上述の空調システム100において、例えば、ルーバー104の回転軸104aが、上述した回転装置10の出力ギア50の係合部50a(図4参照)に接続されている。
したがって、上述したように、回転装置10によって、ルーバー104が回動制御(図8の両矢印参照)され、所定の状態となるようにされる。
【0084】
なお、上記は、空調システム100における回転装置10の一例を示しただけであり、例えば、空調システム100は、車室内の空気を循環させる場合と、車外の空気を車室内に取り込む場合とで空気流路(ダクト経路)の切り替えを行う場合もあり、その切り替え部分にもルーバーが設けられている。
このため、この切り替え部分に設けられたルーバーを制御するのにも回転装置10は好適に用いることができる。
【0085】
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、センサー基板70を出力ギア50の回転角を検出するように配置し、出力ギア50に導電性ブラシ51を設けるようにした場合について説明してきたが、回転角の検出は、出力ギア50に限定されるものではない。
【0086】
例えば、複数の伝達ギア40のうちの1つの伝達ギアの回転角と図示しないルーバーの駆動状態との関係を求めておけば、その伝達ギアの回転角を検出するようにして、その回転角に基づいてモータ30の回転制御を行うことで図示しないルーバーの駆動制御が行える。
したがって、回転角を検出するセンサー基板70を、伝達ギア40のうちのいずれかのギアの回転角を検出するように配置し、その回転角を検出するギアに導電性ブラシ51をもうけるようにしてもよい。
【0087】
上記の実施形態では、出力ギア50の回転角をセンサーで検出していたが、これに限定されず、出力ギア50の回転角を制御できるのであれば、出力ギア50の回転角ではなく、他のギアの回転角をセンサーで検出しても構わない。
【0088】
また、上記実施形態では、中間面部83には、第1面部81と第2面部82をほぼ直交するように配置する折曲部83aが設けられているが、これに限定されず、第1面部81が延在する方向と第2面部82が延在する方向を交差させる折曲部83aを中間面部83に設けても構わない。
【0089】
DCモータは、ブラシ付きモータでも構わない。ブラシ付きモータの本体部31にブラシ、整流子、ブラシと整流子が設けられたブラケット、ロータ、ステータを備えていても構わない。
【0090】
このように、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更が可能であることも言うまでもなく、そのような要旨を逸脱しない範囲での種々の変更を行ったものも本発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは、当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0091】
以下、幾つかの実施形態を記載する。
回路基板に加締め等で入出力用の端子を固定すると、その加締め作業時に回路基板を破損する場合がある。
また、回路基板に、直接、入出力用の端子を固定すると、車両の振動等の影響によって回路基板と端子との接続部分に応力がかかるため、そのような応力が長期にわたって加わると接続部分が疲労し、亀裂や破断に至ることで接続不良が発生する場合がある。
【0092】
一つの実施形態は、上記事情を課題の一例とするものであり、回転角を検出するためのセンサー基板の破損やセンサー基板と端子との接続不良等を抑制することができる回転装置を提供すること、その回転装置を備える空調システムを有する車両を提供すること、等を目的とする。
【0093】
この目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)一つの実施形態の回転装置は、モータと、前記モータの回転を外部に伝達する複数のギアと、前記モータの複数のモータ端子に電気接続される複数の第1接続端子と、導電部を有するセンサー基板と、前記ギアに設けられ、前記センサー基板の前記導電部に接触する導電性ブラシと、前記センサー基板の導電部と電気接続される複数の第2接続端子と、前記センサー基板の前記導電部と前記第2接続端子との間を電気接続するフレキシブル配線基板と、を備えている。
【0094】
(2)上記(1)の構成において、前記モータがDCモータであり、前記複数のギアは出力ギアと伝達ギアを備えている。
【0095】
(3)上記(2)の構成において、前記導電性ブラシが前記出力ギアに設けられている。
【0096】
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つの構成において、前記モータ、前記ギア、前記センサー基板、前記フレキシブル配線基板、前記第1接続端子及び前記第2接続端子を収容する筐体を備え、前記筐体は、前記第1接続端子及び前記第2接続端子を保持する接続端子保持部を備え、前記第1接続端子及び前記第2接続端子は、外部接続端子部と、前記外部接続端子部に繋がる平板部と、を有し、前記接続端子保持部は、前記第1接続端子及び前記第2接続端子を並列に保持しており、前記第1接続端子及び前記第2接続端子の平板部は互いに対向している。
【0097】
(5)上記(4)の構成において、前記接続端子保持部は、前記第1接続端子及び前記第2接続端子がそれぞれ配置される複数の凹部を有し、前記第2接続端子の平板部には、前記凹部から突出した第2突起部が設けられており、前記フレキシブル配線基板は、前記第2突起部に係合する第2孔部を有している。
【0098】
(6)上記(5)の構成において、前記第1接続端子の前記平板部には、前記凹部から突出した第1突起部が設けられ、前記フレキシブル配線基板は、前記第1接続端子及び前記第2接続端子に接続される第1面部と、前記モータ端子に接続される第2面部と、前記第1面部と前記第2面部との間を繋ぐ中間面部と、を備え、前記第1面部は、前記第2孔部と前記第1接続端子の第1突起部に係合する第1孔部を有し、前記第2面部は、複数の前記モータ端子に接続される複数の孔部を有している。
【0099】
(7)上記(6)の構成において、前記中間面部は、折曲部を有している。
【0100】
(8)上記(7)の構成において、前記折曲部には、折り返し構造が設けられている。
【0101】
(9)上記(1)から(8)のいずれか1つの構成において、前記センサー基板の前記導電部は、前記導電性ブラシの接触位置の変位に応じて抵抗値が変わる可変抵抗部を構成している。
【0102】
(10)上記(1)から(9)のいずれか1つの構成において、前記第1接続端子は、前記第2接続端子より前記モータに近い側に設けられている。
【0103】
(11)上記(1)から(10)のいずれか1つの構成において、前記複数の第1接続端子の形状、且つ又は前記複数の第2接続端子の形状は、同一形状である。
【0104】
(12)一つの実施形態の車両は、上記(1)から(11)のいずれか1つの構成を有する回転装置と、前記回転装置によって制御されるルーバーと、を備えている。
【0105】
上記によれば、回転角を検出するためのセンサー基板の破損やセンサー基板と端子との接続不良等を抑制することができる回転装置を提供すること、及びその回転装置を備える空調システムを有する車両を提供することができる。
【符号の説明】
【0106】
10…回転装置、20…筐体、21…第1面部、22…第1側壁部、22a…係合孔、22b…係合部、23…第1筐体、25…第2面部、25a…開口部、26…第2側壁部、26a…係合突起、27…第2筐体、30…モータ、31…本体部、31a…第1端面、31b…第2端面、32…回転軸、33…モータ端子、35…第1接続端子、35a…外部接続端子部、35b…平板部、35c…第1突起部、40…伝達ギア、41…ウォームギア、42…第1二段ギア、42a…直径の大きいギア、42b…直径の小さいギア、43…第2二段ギア、43a…直径の大きいギア、43b…直径の小さいギア、50…出力ギア、50a…係合部、50b…面、51…導電性ブラシ、51a…貫通孔、51b…接点、52…突起、60…ギア、70センサー基板、70a…貫通孔、71…第2接続端子、71a…外部接続端子部、71b…平板部、71c…第2突起部、72…導電部、72a…出力部、72aa…円環部、72b…抵抗部、72ba…円弧状部、73a…導出部、73b…第1導出部、73c…第2導出部、80…フレキシブル配線基板、81…第1面部、81a…第1孔部、81b…第2孔部、81c…ランド、82…第2面部、82a…孔部、83…中間面部、83a…折曲部、90…接続端子保持部、91…凹部、100…空調システム、101…ブロアファン、102…エバポレータ、103…ヒータ、104…ルーバー、104a…回転軸、A,B,C,D…取付部、FR…フロント部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9