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特許7132492画像処理装置、表示制御方法、およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-30
(45)【発行日】2022-09-07
(54)【発明の名称】画像処理装置、表示制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/53 20210101AFI20220831BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20220831BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20220831BHJP
   G07F 17/26 20060101ALI20220831BHJP
   G06T 11/80 20060101ALI20220831BHJP
【FI】
G03B17/53
H04N5/222 500
H04N5/232 290
H04N5/232 960
H04N5/232 930
H04N5/232 190
H04N5/232 933
G07F17/26
G06T11/80 E
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2018099302
(22)【出願日】2018-05-24
(65)【公開番号】P2019203996
(43)【公開日】2019-11-28
【審査請求日】2021-04-27
(73)【特許権者】
【識別番号】307010096
【氏名又は名称】フリュー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082131
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100168686
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 勇介
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 俊介
(72)【発明者】
【氏名】北野 莉恵
(72)【発明者】
【氏名】北 哲也
(72)【発明者】
【氏名】萩原 理予
(72)【発明者】
【氏名】飛田 仁志
(72)【発明者】
【氏名】坂原 みな子
(72)【発明者】
【氏名】上 佳那美
【審査官】▲うし▼田 真悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-277476(JP,A)
【文献】特開2014-212489(JP,A)
【文献】特開2016-028463(JP,A)
【文献】特開2016-174311(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/53
H04N 5/222-5/257
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者を被写体とした撮影画像の元になる静止画像の撮影と、動画像の撮影とを行う撮影部と、
前記静止画像に施す画像処理の内容の選択を前記動画像の表示中に受け付ける選択受付部と、
前記利用者により選択された前記画像処理の内容を表す処理を前記動画像に施す画像処理部と、
前記画像処理の内容の選択前、前記撮影部により撮影された前記動画像を、前記撮影画像の画角と同じ画角で表示させ、前記画像処理の内容の選択を受け付けている間、前記利用者により選択された前記画像処理の内容を表す処理を施した前記動画像を、前記撮影画像の画角より広い画角で表示させる表示制御部と
を備える画像処理装置
【請求項2】
前記表示制御部は、固定の画角で前記動画像を表示させる
請求項1に記載の画像処理装置
【請求項3】
前記表示制御部は、前記動画像に映る前記利用者を検出し、前記利用者の顔を含むように画角を調整した前記動画像を表示させる
請求項1に記載の画像処理装置
【請求項4】
前記表示制御部は、前記動画像に映る前記利用者が複数人いる場合、全ての前記利用者の顔を含むように画角を調整した前記動画像を表示させる
請求項3に記載の画像処理装置
【請求項5】
前記表示制御部は、前記動画像に映る前記利用者が複数人いる場合、少なくとも前記撮影部に近い位置に映る前記利用者の顔を含むように画角を調整した前記動画像を表示させる
請求項3に記載の画像処理装置
【請求項6】
前記表示制御部は、前記利用者の身長に基づいて画角を調整した前記動画像を表示させる
請求項3乃至5のいずれかに記載の画像処理装置
【請求項7】
前記画像処理は、前記撮影画像に写る前記利用者の所定の位置に合成用画像を合成させる処理であり、
前記表示制御部は、前記合成用画像の種類の選択を受け付けている間、前記利用者により選択された前記合成用画像を表すコンテンツが合成された前記動画像を表示させる
請求項1に記載の画像処理装置
【請求項8】
前記表示制御部は、前記動画像に映る前記利用者を検出し、前記コンテンツを含むように画角を調整した前記動画像を表示させる
請求項7に記載の画像処理装置
【請求項9】
前記表示制御部は、前記合成用画像を表す画像が変化するアニメーションを前記コンテンツとして表示させる
請求項7または8に記載の画像処理装置
【請求項10】
前記表示制御部は、前記合成用画像を表す画像の角度が変化する前記アニメーションを表示させる
請求項9に記載の画像処理装置
【請求項11】
前記表示制御部は、前記合成用画像を表す画像の位置が変化する前記アニメーションを表示させる
請求項9または10に記載の画像処理装置
【請求項12】
前記表示制御部は、前記合成用画像を表す画像の色、大きさ、および透過度のうちの少なくともいずれかが変化する前記アニメーションを表示させる
請求項9乃至11のいずれかに記載の画像処理装置
【請求項13】
前記画像処理は、前記静止画像に写る前記利用者の写りを調整するレタッチ処理であり、
前記表示制御部は、前記レタッチ処理の内容の選択を受け付けている間、前記利用者により選択された前記レタッチ処理の内容を表す処理が施された前記動画像を表示させる
請求項1に記載の画像処理装置
【請求項14】
前記表示制御部は、前記画像処理の内容の選択に用いられる情報を、前記画像処理の内容を表す処理を施した前記動画像とともに同じ画面に表示させる
請求項1乃至13のいずれかに記載の画像処理装置
【請求項15】
前記表示制御部は、前記撮影画像に施す前記画像処理の内容が選択された場合、前記利用者により選択された前記画像処理の内容を表す処理を施した前記動画像を、前記画像処理の内容の選択を受け付けている間の画角より狭い画角で表示させる
請求項1乃至14のいずれかに記載の画像処理装置
【請求項16】
前記画像処理部は、前記利用者により選択された前記画像処理を前記撮影部により撮影された前記静止画像に施し、前記撮影画像を生成する
請求項1乃至15のいずれかに記載の画像処理装置
【請求項17】
画像処理装置が、
利用者を被写体とした撮影画像の元になる静止画像の撮影と、動画像の撮影とを行い、
前記静止画像に施す画像処理の内容の選択前、撮影された前記動画像を、前記撮影画像の画角と同じ画角で表示させ、
前記画像処理の内容の選択を前記動画像の表示中に受け付け、
前記利用者により選択された前記画像処理の内容を表す処理を前記動画像に施し、
前記画像処理の内容の選択を受け付けている間、前記利用者により選択された前記画像処理の内容を表す処理を施した前記動画像を、前記撮影画像の画角より広い画角で表示させる
表示制御方法。
【請求項18】
画像処理装置に搭載されたコンピュータに、
利用者を被写体とした撮影画像の元になる静止画像の撮影と、動画像の撮影とを行い、
前記静止画像に施す画像処理の内容の選択前、撮影された前記動画像を、前記撮影画像の画角と同じ画角で表示させ、
前記画像処理の内容の選択を前記動画像の表示中に受け付け、
前記利用者により選択された前記画像処理の内容を表す処理を前記動画像に施し、
前記画像処理の内容の選択を受け付けている間、前記利用者により選択された前記画像処理の内容を表す処理を施した前記動画像を、前記撮影画像の画角より広い画角で表示させる
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、画像処理装置、表示制御方法、およびプログラムに関し、特に、利用者が、撮影画像に施す画像処理の内容を選択しながら、選択内容が反映された動画像を容易に確認することができる画像処理装置、表示制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、写真シール作成装置が知られている。写真シール作成装置は、利用者を撮影し、撮影画像に対して利用者に編集を行わせ、編集後の画像をシール紙に印刷して提供するものである。写真シール作成装置は遊戯施設などに設置される。
【0003】
写真シール作成装置が提供する1ゲームの流れは、通常、撮影空間内にいる利用者を被写体として撮影を行った後、利用者を編集空間に移動させ、編集空間内で行われる操作に従って画像を編集して、編集済みの画像をシール紙に印刷するものとなる。
【0004】
ところで、撮影時、撮影空間に設けられたモニタには、カメラにより撮影された動画像がリアルタイムで表示される。利用者は、ライブビュー画像と呼ばれるこのような動画像を見ながら、自分の立ち位置やポーズなどを確認することができる。
【0005】
特許文献1には、ライブビュー画像の画角を、ライブビュー画像の表示開始時と撮影時とで切り替える技術が開示されている。特許文献1に記載の技術においては、後者のタイミングの方が狭くなるように画角が調整され、これにより、画像に占める被写体の面積としては撮影時の方が広くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2014-212489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ライブビュー画像の表示画面に表示されたボタンなどを操作して、撮影によって得られる撮影画像に合成するコンテンツの種類を選択したり、レタッチの内容を選択したりすることができるようになっている写真シール作成装置がある。利用者は、自分の選択内容が反映されたライブビュー画像を見ながら、それらの選択を行うことができる。
【0008】
表示画面に表示されたボタンなどを操作するためには利用者はモニタに近づく必要がある。モニタに近づくことはカメラに近づくことになるから、これにより、操作を行っている利用者の顔がライブビュー画像の画角から見切れる(画角に収まらない)ことがある。ライブビュー画像の画角から見切れた場合、選択内容がどのような形で反映されるのかを確認することができなくなる。
【0009】
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、利用者が、撮影画像に施す画像処理の内容を選択しながら、選択内容が反映された動画像を容易に確認することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本技術の画像処理装置は、利用者を被写体とした撮影画像の元になる静止画像の撮影と、動画像の撮影とを行う撮影部と、前記静止画像に施す画像処理の内容の選択を前記動画像の表示中に受け付ける選択受付部と、前記利用者により選択された前記画像処理の内容を表す処理を前記動画像に施す画像処理部と、前記画像処理の内容の選択前、前記撮影部により撮影された前記動画像を、前記撮影画像の画角と同じ画角で表示させ、前記画像処理の内容の選択を受け付けている間、前記利用者により選択された前記画像処理の内容を表す処理を施した前記動画像を、前記撮影画像の画角より広い画角で表示させる表示制御部とを備える。
【0011】
本技術においては、利用者を被写体とした撮影画像の元になる静止画像の撮影と、動画像の撮影とが行われ、前記静止画像に施す画像処理の内容の選択前、撮影された前記動画像が、前記撮影画像の画角と同じ画角で表示され、前記画像処理の内容の選択が前記動画像の表示中に受け付けられる。また、前記利用者により選択された前記画像処理の内容を表す処理が前記動画像に施され、前記画像処理の内容の選択を受け付けている間、前記利用者により選択された前記画像処理の内容を表す処理を施した前記動画像が、前記撮影画像の画角より広い画角で表示される。
【発明の効果】
【0012】
本技術によれば、利用者は、撮影画像に施す画像処理の内容を選択しながら、選択内容が反映された動画像を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本技術の写真シール作成装置の外観の構成例を示す斜視図である。
図2】写真シール作成装置の外観を他の角度からみた斜視図である。
図3】利用者の移動について説明する図である。
図4】事前選択部の構成例を示す図である。
図5】撮影部の構成例を示す図である。
図6】背景部の構成例を示す図である。
図7】編集ユニットの正面の構成例を示す図である。
図8】編集ユニットの側面の構成例を示す図である。
図9】編集画像のレイヤ構成の例を示す図である。
図10】写真シール作成装置の構成例を示すブロック図である。
図11】写真シール作成装置の機能構成例を示すブロック図である。
図12】撮影処理部の構成例を示すブロック図である。
図13】アップ画像とコーディネート画像の生成の例を示す図である。
図14】イマドキ盛り撮影時に用いられるスタンプ画像の例を示す図である。
図15】合成画像の例を示す図である。
図16】スタンプ画像の例を示す図である。
図17】写真シール作成装置の動作について説明するフローチャートである。
図18図17のステップS3において行われる撮影処理について説明するフローチャートである。
図19】ライブビュー画面の表示例を示す図である。
図20図18のステップS15において行われるイマドキ盛り撮影処理について説明するフローチャートである。
図21】画角の変更の例を示す図である。
図22】画角の変更を行わない場合のライブビュー画像の表示例を示す図である。
図23】画角を広げた場合のライブビュー画像の表示例を示す図である。
図24】スタンプ画像選択画面の表示例を示す図である。
図25】スタンプ画像選択画面の他の表示例を示す図である。
図26】ライブビュー画像の画角の変化の例を示す図である。
図27】利用者が1人である場合の画角調整の例を示す図である。
図28】利用者が複数人である場合の画角調整の例を示す図である。
図29】全員の顔を収める場合の画角調整の例を示す図である。
図30】コンテンツを収める場合の画角調整の例を示す図である。
図31】コンテンツを構成する画像が回転するアニメーションの例を示す図である。
図32】コンテンツを構成する画像の位置が変化するアニメーションの例を示す図である。
図33】回転の例を示す図である。
図34】上下の移動の例を示す図である。
図35】拡縮の例を示す図である。
図36】拡縮の他の例を示す図である。
図37】左右の移動の例を示す図である。
図38】透過度変更の例を示す図である。
図39】色変更の例を示す図である。
図40】色変更の他の例を示す図である。
図41】レタッチ選択画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<<実施例>>
<写真シール作成装置の外観>
図1および図2は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
【0015】
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にしたりすることで、利用者に画像を提供する。写真シール作成装置1は、ゲームセンターなどのアミューズメント施設や店舗に設置される。
【0016】
写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高生や若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、写真シール作成装置1において、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
【0017】
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業により、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像に、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
【0018】
写真シール作成装置1は、写真作成ゲームを提供する写真作成ゲーム機ということができる。
【0019】
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。撮影ユニット11と編集ユニット12は電気的に接続される。
【0020】
撮影ユニット11は、人が中に入ることができる程度の大きさを有する箱形状の筐体を有し、事前選択部20、撮影部21、および背景部22から構成される。事前選択部20は、撮影部21の側面に設置される。事前選択部20の前方の空間が、事前選択処理が行われる事前選択空間となる。また、撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離して設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理が行われる撮影空間となる。
【0021】
事前選択部20は、事前選択処理として、写真シール作成装置1によって提供されるゲームを紹介するガイダンスを行ったり、撮影空間で行われる撮影処理における各種の設定を行ったりする。事前選択部20には、利用者が代金を投入する硬貨投入口や、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。事前選択部20は、撮影空間の空き状況に応じて、適宜、事前選択空間にいる利用者を撮影空間へと案内する。
【0022】
撮影部21は、利用者を被写体として撮影するための装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。
【0023】
撮影空間において正面を向いている利用者からみて左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル41Aにより構成され、右側面が側面パネル41Bにより構成される。さらに、撮影部21の正面が正面パネル42により構成される。側面パネル41Aには、上述した事前選択部20が設置される。なお、事前選択部20が、側面パネル41Bに設置されるようにしてもよい。
【0024】
背景部22は、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bから構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する板状の部材である。側面パネル52Aは、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル41Aより横幅の狭い板状の部材である。側面パネル52Bは、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル41Bより横幅の狭い板状の部材である。
【0025】
側面パネル41Aと側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部23Aによって連結される。側面パネル41Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部23A’によって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Bと側面パネル52Bの上部は、連結部23Bによって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bの下部は、連結部23B’によって連結される。
【0026】
撮影空間の床には、板状の部材である床材27が敷かれる。床材27には、撮影時の立ち位置を指定するときに用いられるマークが印刷されている。
【0027】
なお、背面パネル51の撮影空間側の面には、例えば緑色のクロマキー用のシートが貼り付けられる。写真シール作成装置1は、クロマキー用のシートを背景として撮影することで、撮影処理や編集処理においてクロマキー合成を行う。これにより、所望の背景画像が、シートが写っている利用者の背景の部分に合成される。
【0028】
側面パネル41A、連結部23A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル41B、連結部23B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
【0029】
撮影空間の上方には、撮影部21の正面、連結部23A、および連結部23Bに囲まれた天井が形成される。その天井の一部に、天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。
【0030】
天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて光を照射するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24の内部には、ストロボの他に蛍光灯が設けられている。これにより、天井ストロボユニット24は、撮影空間の照明としても機能する。
【0031】
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル42に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
【0032】
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
【0033】
編集ユニット12の正面側は、面61と、面61の上方に形成された斜面62から構成される。面61は、床面に対して垂直で、撮影部21の側面パネル41Aとほぼ平行な面である。斜面62には、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。斜面62の左側には、照明装置64の一端を支持する柱状の支持部63Aが設けられる。斜面62の右側には、照明装置64の他端を支持する柱状の支持部63Bが設けられる。支持部63Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部65が設けられる。
【0034】
編集ユニット12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、3本のレール26A乃至26Cを、組み合わせて構成される。3本のレール26A乃至26Cは、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わせられる。平行に設けられるレール26Aとレール26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、レール26Aとレール26Bの他端は、レール26Cの両端にそれぞれ接合される。
【0035】
カーテンレール26には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。そのカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
【0036】
後述するが、編集ユニット12の左側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の左側面前方の空間が、利用者が印刷済みのシール紙が排出されるのを待つ印刷待ち空間となる。
【0037】
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
【0038】
図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
【0039】
利用者は、事前選択部20の前方の空間である事前選択空間A0において硬貨投入口に代金を投入する。次に、利用者は、タッチパネルモニタに表示される画面に従って各種の設定を行う。利用者は、例えば、撮影空間で行われる撮影に関するコースの選択などを事前選択作業として行う。
【0040】
事前選択作業を終えた利用者は、白抜き矢印#1で示すように、側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の出入り口G1から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入る。利用者は、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影作業を行う。
【0041】
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#2で示すように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2-1に移動するか、または、白抜き矢印#3で示すように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2-2に移動する。
【0042】
編集空間A2-1は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。一方、編集空間A2-2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。利用者が編集空間A2-1と編集空間A2-2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。編集空間A2-1または編集空間A2-2に移動した利用者は、編集作業を開始する。編集空間A2-1の利用者と、編集空間A2-2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
【0043】
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。印刷が開始されると、編集空間A2-1での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#4で示すように編集空間A2-1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2-2での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2-2から印刷待ち空間A3に移動する。
【0044】
印刷待ち空間A3に移動した利用者は、印刷が終わるのを待つ。印刷が終了すると、利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口から排出されたシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
【0045】
<事前選択部の構成>
図4は、事前選択部20の構成例を示す図である。
【0046】
事前選択部20の上側にはタッチパネルモニタ71が設けられる。タッチパネルモニタ71は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ71は、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ71には、利用者の人数の選択などに用いられる画面が表示される。
【0047】
タッチパネルモニタ71の下方には、スピーカ72が設けられる。スピーカ72は、事前選択処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音などを出力する。スピーカ72に隣接するようにして、利用者が硬貨を入れる硬貨投入返却口73が設けられる。
【0048】
<撮影部の構成>
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42に囲まれるようにして構成される。
【0049】
正面パネル42の中央よりやや上側には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81の正面には、カメラ91、タッチパネルモニタ92、および正面ストロボ93が設けられる。
【0050】
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81の内部に取り付けられる。カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91は、利用者を被写体として撮影を行う撮影部として機能する。
【0051】
カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
【0052】
タッチパネルモニタ92は、カメラ91の下方に設けられる。タッチパネルモニタ92は、LCDなどのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIを表示し利用者の選択を受け付ける機能を備えている。
【0053】
正面ストロボ93は、カメラ91の上方に設けられる。正面ストロボ93は、乳白アクリル板よりなる、三日月状の発光面を有する。正面ストロボ93は、カメラ91による撮影に合わせて発光することで、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
【0054】
カメラユニット81の上方には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボユニット82が設置される。上ストロボユニット82は、利用者の正面上方から、利用者の顔および上半身に光を照射する。
【0055】
カメラユニット81の下方には、利用者の下半身および足元に光を照射する足元ストロボユニット83が設けられる。
【0056】
上ストロボユニット82および足元ストロボユニット83は、蛍光灯とストロボ発光可能な照明機器とにより構成される。上ストロボユニット82および足元ストロボユニット83は、利用者の操作性や安全性を確保するために撮影空間内を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングでストロボ発光し、被写体となる利用者に光を照射する。
【0057】
足元ストロボユニット83と側面パネル41Aとの間には、箱状部84が設けられる。また、足元ストロボユニット83と側面パネル41Bとの間には、箱状部85が設けられる。箱状部84,85の上面は、写真シール作成装置1の設置面と略水平な面をなし、撮影作業を行う利用者が手荷物などを置くための荷物置き場として用いられる。
【0058】
なお、図示はしないが、正面パネル42の例えば天井付近には、スピーカが設けられる。そのスピーカは、撮影処理の案内音声、BGM、効果音などを出力する。
【0059】
<背景部の構成>
図6は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
【0060】
背面パネル51の上方には、背面上ストロボ101が設置される。背面上ストロボ101は、背面上方から利用者に光を照射する。
【0061】
図中、背面パネル51の左方には、背面左ストロボ102が設置される。背面左ストロボ102は、背面右方から利用者を照射する。図中、背面パネル51の右方には、背面右ストロボ103が設置される。背面右ストロボ103は、背面左方から利用者を照射する。
【0062】
また、背面パネル51の撮影空間A1側(図中、手前側)の面には、クロマキーシート121が貼り付けられる。クロマキーシート121の色は、例えば緑色とされる。
【0063】
なお、図示はしないが、側面パネル52A,52Bの撮影空間A1側の面の下側(床面側)にも、クロマキーシート121と同様のクロマキーシートが貼り付けられる。
【0064】
<編集ユニットの構成>
図7は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2-1側)の構成例を示す図である。
【0065】
斜面62のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131の左側にはタッチペン132Aが設けられる。タブレット内蔵モニタ131の右側にはタッチペン132Bが設けられる。
【0066】
タブレット内蔵モニタ131は、タブレットとディスプレイを積層して構成される。タブレットは、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いた操作入力を可能とする。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集作業に用いられる編集画面が表示される。2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
【0067】
なお、タッチペン132Aを用いた操作とタッチペン132Bを用いた操作は識別される。適宜、タブレット内蔵モニタ131の左側の表示に対してはタッチペン132Aを用いた操作のみが可能とされ、右側の表示に対してはタッチペン132Bを用いた操作のみが可能とされる。以下、適宜、タッチペン132Aとタッチペン132Bを区別する必要がない場合、まとめてタッチペン132という。
【0068】
図8は、編集ユニット12の左側面の構成例を示す図である。
【0069】
編集ユニット12の左側面の下側にはシール紙排出口161が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられている。そのプリンタにより、編集空間A2-1の利用者が写る画像、または、編集空間A2-2の利用者が写る画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口161から排出される。
【0070】
<編集画像のレイヤ構造>
図9は、編集画像のレイヤ構造の例を示す図である。
【0071】
左端の編集画像P1が編集によって生成される画像である。編集画像P1は、背景画像P11、人物画像P12、前景画像P13の各レイヤの画像から構成される。
【0072】
図9の例において、背景画像P11は、レンガを重ねた壁面の柄の画像である。前景画像P13は、「Love my friend」の手書き文字の画像とハート型の画像を含む画像である。「Love my friend」の手書き文字の画像は、ペンツールを用いて利用者によって入力されたペン画像である。また、ハート型の画像は、スタンプツールを用いて利用者によって入力されたスタンプ画像である。
【0073】
このように、編集画像P1は、撮影画像からクロマキー処理によって抽出した人物の領域の画像である人物画像P12を背景画像P11に重ね、その上に前景画像P13を重ねることによって生成される。ペン画像やスタンプ画像を背景画像P11上に入力し、被写体の背景に表示させることも可能とされる。
【0074】
図9の例においては、人物画像P12として、利用者の略胸付近から上の範囲が大きく写る画像が示されている。撮影処理においては、このように顔が大きく写る撮影画像であるアップ画像が撮影される。アップ画像の撮影は例えば複数回行われる。
【0075】
撮影処理においては、アップ画像の他に、頭の上から膝下付近までの広い範囲が写る画像の撮影も行われる。この画像は、例えば、洋服のコーディネートを残しておくために用いられる。以下、適宜、洋服のコーディネートを残しておくためなどに用いられる、アップ画像よりも画角(撮影範囲)の広い画像をコーディネート画像という。
【0076】
コーディネート画像よりも画角が広い、利用者の全身が写る全身画像の撮影が行われるようにしてもよい。
【0077】
<写真シール作成装置の内部構成>
図10は、写真シール作成装置1の構成例を示すブロック図である。図10において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
【0078】
図10に示すように、写真シール作成装置1は、PC(Personal Computer)部301に対して、事前選択部302、撮影部304、編集部305A,305B、および印刷部306が外部入出力インタフェース303を介して接続されることによって構成される。情報処理部であるPC部301は、例えば編集ユニット12の筐体内部に収納される。
【0079】
PC部301を構成するCPU(Central Processing Unit)311、ROM(Read Only Memory)312、RAM(Random Access Memory)313は、バス314により相互に接続される。
【0080】
CPU311は、所定のプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。ROM312は、CPU311が実行するプログラムやデータを記憶する。RAM312は、CPU311が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
【0081】
バス314には、さらに、入出力インタフェース315が接続される。入出力インタフェース315には、記憶部316、通信部317、およびドライブ318が接続される。
【0082】
記憶部316は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部316は、CPU311から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部316に記憶されている情報はCPU311により適宜読み出される。
【0083】
通信部317は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部317は、CPU311による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部317は、利用者により選択された画像を、例えば写真シール作成装置1の製造メーカーが管理する画像取得サイト管理サーバに送信する。通信部317から送信された画像は、所定の記憶領域が割り当てられて保存され、画像取得サイト管理サーバにアクセスしてきた携帯端末上で表示されたり、その携帯端末にダウンロードされたりする。
【0084】
ドライブ318には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア319が適宜装着される。ドライブ318によりリムーバブルメディア319から読み出されたプログラムやデータは、CPU311に供給され、記憶部316に記憶されたり、インストールされたりする。
【0085】
入出力インタフェース315には外部入出力インタフェース303が接続される。PC部301による各部の制御が、外部入出力インタフェース303を介して行われる。
【0086】
事前選択部302は、事前選択空間A0にいる利用者を対象とした事前選択処理を実現する。事前選択部302は、タッチパネルモニタ71、スピーカ72、および硬貨処理部321から構成される。
【0087】
タッチパネルモニタ71は、PC部301による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、各種の設定が行われる。
【0088】
硬貨処理部321は、硬貨投入返却口73への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部321は、所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号をPC部301に出力する。
【0089】
撮影部304は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影部304は、照明装置331、カメラ91、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ332から構成される。
【0090】
照明装置331は、撮影空間A1内の各ストロボユニットであり、PC部301から供給される照明制御信号に従って発光する。
【0091】
カメラ91は、PC部301によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像データをPC部301に出力する。
【0092】
編集部305Aは、編集空間A2-1にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。編集部305Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ341から構成される。編集部305Bは、編集空間A2-2にいる利用者を対象とした編集処理を実現し、編集部305Aと同一の構成を有する。なお、以下、編集部305A,305Bを特に区別しない場合には、単に、編集部305という。
【0093】
タブレット内蔵モニタ131は、PC部301による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、撮影画像の編集が行われる。
【0094】
印刷部306は、プリンタ351を含むように構成される。プリンタ351にはシール紙ユニット352が装着される。
【0095】
プリンタ351は、ヘッド361を駆動し、PC部301から供給された印刷データに基づいて、シール紙ユニット352に収納されているロール状のシール紙363に画像を印刷する。また、プリンタ351は、画像を印刷したシール紙363をカッター362によってカットして、シール紙排出口161に排出する。
【0096】
<写真シール作成装置の機能構成例>
図11は、写真シール作成装置1の機能構成例を示すブロック図である。図11に示す機能部のうちの少なくとも一部は、CPU311により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
【0097】
写真シール作成装置1においては、事前選択処理部401、撮影処理部402、編集処理部403、および印刷処理部404が実現される。
【0098】
事前選択処理部401は、事前選択部302の各部を制御することで、事前選択処理を実行する。事前選択処理により、利用者の人数の選択、背景画像の選択などが行われる。利用者による選択内容を表す情報は撮影処理部402に供給される。
【0099】
撮影処理部402は、撮影部304の各部を制御することで撮影処理を行う。撮影処理部402は、撮影処理を行うことによって得られた撮影画像のデータを編集処理部403に出力する。撮影処理部402から編集処理部403に対しては、撮影を複数回行うことによって得られた複数枚の撮影画像のデータが供給される。
【0100】
編集処理部403は、編集部305の各部を制御することで編集処理を行う。編集処理には、撮影画像に写る利用者の目の大きさや肌の明るさを調整する処理、撮影画像に対して編集を施す処理などが含まれる。編集処理部403は、撮影画像の編集を終えた後、編集画像を所定のレイアウトで配置することによって印刷データを生成し、印刷処理部404に出力する。
【0101】
印刷処理部404は、プリンタ351に印刷データを出力し、編集画像の印刷を行う。
【0102】
<撮影処理部の詳細構成>
図12は、撮影処理部402の構成例を示すブロック図である。
【0103】
撮影処理部402は、撮影制御部411、トリミング部412、画像処理部413、選択受付部414、表示制御部415、および撮影画像記憶部416から構成される。
【0104】
撮影制御部411は、カメラ91を制御して利用者を被写体とした撮影を行う。撮影制御部411は、静止画像の撮影前、ライブビュー画像用の動画像の撮影を行い、カメラ91により取り込まれた動画像を出力する。また、撮影制御部411は、撮影画像の撮影タイミングに合わせて静止画像の撮影を行い、カメラ91により撮影された静止画像を出力する。撮影制御部411から出力された動画像と静止画像はトリミング部412に供給される。
【0105】
トリミング部412は、撮影制御部411から供給された動画像の各フレームに対してトリミングを施し、所定の範囲の画像からなる動画像を出力する。トリミングにより切り出された範囲の画像からなる動画像は、画像処理部413と表示制御部415に供給される。
【0106】
また、トリミング部412は、撮影画像の撮影タイミングで撮影制御部411から供給された静止画像に対してトリミングを施し、所定の範囲を切り出すことによって撮影画像を生成する。トリミング部412は、生成した撮影画像を撮影画像記憶部416に出力し、記憶させる。トリミング部412により生成された撮影画像は、適宜、撮影結果を表示するために表示制御部415に出力される。
【0107】
撮影画像の撮影は例えば6回行われる。1回目から4回目までの撮影がアップ画像の撮影となり、6回目の撮影が例えばコーディネート画像の撮影となる。アップ画像の撮影とコーディネート画像の撮影は、カメラ91のレンズの焦点距離を例えば同じ24mmとして行われる。トリミング範囲を変えることによって、縦横比の異なるアップ画像とコーディネート画像が生成される。
【0108】
図13は、アップ画像とコーディネート画像の生成の例を示す図である。
【0109】
図13に示す画像は、焦点距離を24mmとして撮影された原画像である。枠F1で示す矩形領域が、アップ画像の撮影時にトリミングによって切り出される領域である。トリミング部412は、枠F1で示す矩形領域をトリミングによって切り出し、アップ画像を生成する。
【0110】
また、枠F2で示す矩形領域が、コーディネート画像の撮影時にトリミングによって切り出される領域である。トリミング部412は、枠F2で示す矩形領域をトリミングによって切り出し、コーディネート画像を生成する。
【0111】
アップ画像とコーディネート画像の撮影前のライブビュー画像の表示も、カメラ91により撮影された動画像の各フレームから、図13において枠F1と枠F2で示す範囲を切り出して得られた画像を用いて行われる。
【0112】
6回の撮影のうちの5回目の撮影は、利用者により選択されたスタンプ画像が合成されたアップ画像の撮影となる。
【0113】
以下、適宜、流行のスタンプ画像を合成することによっていわゆる「盛れ感」のある画像を得るための撮影という意味で、スタンプ画像が合成されたアップ画像の撮影を「イマドキ盛り撮影」という。「盛れ感」は、利用者の顔のかわいらしさの強調度合いを表す指標である。
【0114】
図14は、イマドキ盛り撮影時に用いられるスタンプ画像の例を示す図である。
【0115】
イマドキ盛り撮影時、例えば、図14に示すような動物の耳と鼻を表現したスタンプ画像431が合成に用いられる。スタンプ画像431は、ウサギの鼻を表現した鼻画像431-1と、ウサギの左右の耳を表現した耳画像431-2,431-3から構成される。
【0116】
図15は、合成画像の例を示す図である。
【0117】
アップ画像に写るそれぞれの利用者の鼻と頭の位置に図14のスタンプ画像が合成されることにより、図15に示すような合成画像が生成される。スタンプ画像の大きさは、アップ画像に写る利用者の大きさに応じて調整され、大きさを調整したスタンプ画像が合成される。
【0118】
図15の例においては、左側の利用者の鼻の位置には鼻画像431-1Lが合成され、頭の位置には耳画像431-2L,431-3Lが合成されている。また、右側の利用者の鼻の位置には鼻画像431-1Rが合成され、頭の位置には耳画像431-2R,431-3Rが合成されている。
【0119】
このように、アップ画像に対してスタンプ画像を合成して得られた合成画像が、イマドキ盛り撮影の撮影画像として生成される。
【0120】
イマドキ盛り撮影が行われる前、合成に用いるスタンプ画像の種類の選択が行われる。写真シール作成装置1には、図16A乃至Dに示すような複数種類のスタンプ画像のデータが予め用意されている。
【0121】
スタンプ画像の選択は、タッチパネルモニタ92に表示されるスタンプ画像選択画面を用いて行われる。後述するように、スタンプ画像選択画面には、それぞれのスタンプ画像を選択するときに操作されるボタンとともに、選択中のスタンプ画像を表すコンテンツを合成したライブビュー画像が表示される。
【0122】
利用者は、自分が選択した内容が反映されたライブビュー画像を見ながら、イマドキ盛り撮影に用いるスタンプ画像を選択することができる。
【0123】
詳細については後述するが、図12のトリミング部412は、スタンプ画像の選択を利用者に行わせている間、言い換えると、利用者によるスタンプ画像の選択を受け付けている間、トリミング範囲を調整することにより、ライブビュー画像の画角を調整する。
【0124】
トリミング部412は、イマドキ盛り撮影時に撮影制御部411から供給された静止画像にトリミングを施すことによってアップ画像と同じ画角の画像を切り出し、切り出したアップ画像を画像処理部413に出力する。
【0125】
画像処理部413は、イマドキ盛り撮影の前に撮影制御部411から供給された動画像の各フレームに対してコンテンツを合成する。すなわち、画像処理部413は、各フレームを対象として顔認識を行うことによって、目、鼻、頭などの各部位の位置を特定し、特定した位置に、コンテンツを構成する各画像を合成する。選択受付部414からは、利用者が選択しているスタンプ画像の種類を表す情報が供給されてくる。
【0126】
動画像に合成されるコンテンツは、アップ画像に合成するスタンプ画像の種類を表す画像から構成される。静止画像に合成されるスタンプ画像と同じ画像が動画像の各フレームに合成されることもあるし、異なる画像が動画像の各フレームに合成されることもある。動画像に合成されるコンテンツは、静止画像であるアップ画像に施される画像処理の内容を表す画像となる。画像処理部413は、コンテンツを合成した動画像を表示制御部415に出力する。
【0127】
また、画像処理部413は、イマドキ盛り撮影時に撮影制御部411から供給されたアップ画像に対して、利用者により選択されたスタンプ画像を合成することによって合成画像を生成する。画像処理部413は、スタンプ画像を合成することによって生成した合成画像を撮影画像記憶部416に出力し、イマドキ盛り撮影の撮影画像として記憶させる。画像処理部413により生成された合成画像は、適宜、イマドキ盛り撮影の撮影結果を表示するために表示制御部415に出力される。
【0128】
選択受付部414は、タッチパネルモニタ92に表示されるスタンプ画像選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。選択受付部414は、利用者が選択しているスタンプ画像の種類を表す情報を画像処理部413に出力する。
【0129】
表示制御部415は、タッチパネルモニタ92の表示を制御する。例えば、表示制御部415は、撮影に関するガイダンスの画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。
【0130】
また、表示制御部415は、トリミング部412から供給された動画像に基づいてアップ画像とコーディネート画像の撮影前のライブビュー画像をタッチパネルモニタ92に表示させる。表示制御部415は、画像処理部413から供給された動画像に基づいて、イマドキ盛り撮影前のライブビュー画像をタッチパネルモニタ92に表示させる。
【0131】
表示制御部415は、撮影が行われた場合、適宜、撮影結果をタッチパネルモニタ92に表示させる。
【0132】
撮影画像記憶部416は、トリミング部412から供給されたアップ画像、コーディネート画像と、画像処理部413から供給された合成画像を記憶する。撮影画像記憶部416に記憶された撮影画像は、撮影処理の終了後、編集処理部403により読み出される。
【0133】
<写真シール作成装置の動作>
ここで、図17のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。
【0134】
ステップS1において、事前選択処理部401は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを、硬貨処理部321から供給される起動信号に基づいて判定し、硬貨が投入されたと判定するまで待機する。硬貨が投入されたとステップS1において判定された場合、処理はステップS2に進む。
【0135】
ステップS2において、事前選択処理部401は、事前選択部302を制御することで、事前選択処理を行う。事前選択処理により、例えば、利用者の人数の選択、撮影画像に合成する背景画像の選択などが行われる。いずれの選択も、タッチパネルモニタ71に表示される画面を用いて行われる。
【0136】
ステップS3において、撮影処理部402は、撮影部304を制御することで、撮影処理を行う。例えば、撮影処理部402は、カメラ91により取り込まれた動画像に基づいてライブビュー画面をタッチパネルモニタ92に表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影を行う。撮影処理の詳細については図18のフローチャートを参照して後述する。
【0137】
ステップS4において、編集処理部403は、編集空間A2-1と編集空間A2-2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部305を制御することで、編集処理を行う。
【0138】
例えば、編集処理部403は、タブレット内蔵モニタ131に編集画面を表示させ、撮影処理により得られた撮影画像に対して利用者に編集作業を行わせる。編集画面には、編集対象の撮影画像とともに、撮影画像に合成する合成用画像を選択するときに操作されるボタンなどが表示される。編集処理部403は、利用者の操作に応じて合成用画像を合成することによって撮影画像の編集を行い、編集画像を生成する。
【0139】
例えば、アップ画像、コーディネート画像だけでなく、イマドキ盛り撮影によって得られた合成画像に対しても、編集を行うことが可能とされる。
【0140】
撮影画像の編集後、編集処理部403は、分割数の選択に用いられる画面、画像取得サイト管理サーバに送信する画像の選択に用いられる画面などの各種の画面をタブレット内蔵モニタ131に表示する。編集処理部403は、各画面に対する利用者の操作に応じて各種の処理を行う。
【0141】
ステップS5において、印刷処理部404は、プリンタ351を制御することで、印刷処理を行う。印刷処理部404は、編集処理部403により生成された印刷データをプリンタ351に出力してシール紙363に印刷させる。
【0142】
印刷が終了した場合、ステップS6において、プリンタ351は、カッター362で切り離したシール紙363をシール紙排出口161に排出する。
【0143】
写真シール作成装置1の利用者の各グループに対しては、以上のような一連の処理からなる写真作成ゲームが提供される。あるグループの利用者に続けて他のグループの利用者が写真シール作成装置1の利用を開始した場合、写真シール作成装置1の利用を先に始めた利用者の写真シール作成ゲームと、後から始めた利用者の写真シール作成ゲームとが適宜並行して行われることになる。適宜、写真シール作成ゲームを単にゲームともいう。
【0144】
<撮影処理>
次に、図18のフローチャートを参照して、図17のステップS3において行われる撮影処理について説明する。
【0145】
ステップS11において、撮影処理部402の表示制御部415(図12)は、タッチパネルモニタ92に誘導画面を表示させ、利用者毎の立ち位置を誘導する。立ち位置の誘導は、床材のマークを指定することによって行われる。
【0146】
立ち位置の誘導が行われた後、ステップS12において、表示制御部415は、ライブビュー画面の表示を開始する。すなわち、撮影制御部411によりカメラ91が制御され、動画像の取り込みが開始される。カメラ91により取り込まれた動画像は、トリミング部412に供給され、トリミングが行われる。トリミングにより切り出された画像からなる動画像は表示制御部415に出力され、ライブビュー画面の表示に用いられる。
【0147】
図19は、ライブビュー画面の表示例を示す図である。
【0148】
ライブビュー画面の略中央には表示領域451が設けられる。表示領域451には、トリミング部412から供給された動画像がライブビュー画像として表示される。
【0149】
図19の例においては、2人の利用者の顔と上半身が大きく写るライブビュー画像が表示されている。アップ画像の撮影前、このようなライブビュー画像が表示される。利用者は、ライブビュー画像を見て、ポーズを確認することができる。
【0150】
ライブビュー画面には、撮影までのカウントダウンを表す数字が所定のタイミングで表示される。
【0151】
撮影のタイミングになったとき、ステップS13において、撮影制御部411は、アップ画像の撮影を行う。トリミング部412は、撮影によって得られた静止画像から、図13を参照して説明したような範囲の画像を切り出し、アップ画像を生成する。
【0152】
トリミング部412により生成されたアップ画像は、撮影画像記憶部416に記憶されるとともに、表示制御部415に供給され、撮影結果としてタッチパネルモニタ92に表示される。アップ画像に対して、背景画像の合成などが画像処理部413により行われるようにしてもよい。
【0153】
ステップS14において、撮影制御部411は、アップ画像の撮影を4回行ったか否かを判定する。アップ画像の撮影が4回終わったと判定されるまで、ステップS13に戻り、ライブビュー画面の表示とアップ画像の撮影が繰り返される。
【0154】
アップ画像の撮影が4回終わったとステップS14において判定された場合、処理はステップS15に進む。
【0155】
ステップS15において、イマドキ盛り撮影処理が行われる。イマドキ盛り撮影処理により、上述したような合成画像が撮影画像として生成される。イマドキ盛り撮影処理の詳細については図20のフローチャートを参照して後述する。
【0156】
ステップS16において、表示制御部415は、タッチパネルモニタ92に誘導画面を表示させ、コーディネート画像用の立ち位置に誘導する。
【0157】
立ち位置の誘導が行われた後、ステップS17において、表示制御部415は、ライブビュー画面の表示を開始する。ライブビュー画面の構成は、図19を参照して説明した構成と同じである。表示領域451には、利用者の頭の上から膝下付近までが写るライブビュー画像が表示される。
【0158】
撮影のタイミングになったとき、ステップS18において、撮影制御部411は、コーディネート画像の撮影を行う。トリミング部412は、撮影によって得られた画像から、図13を参照して説明したような範囲の画像を切り出し、コーディネート画像を生成する。
【0159】
トリミング部412により生成されたコーディネート画像は、撮影画像記憶部416に記憶されるとともに、表示制御部415に供給され、撮影結果としてタッチパネルモニタ92に表示される。コーディネート画像に対して、背景画像の合成などが画像処理部413により行われるようにしてもよい。
【0160】
ステップS19において、表示制御部415は、案内画面をタッチパネルモニタ92に表示させることによって、撮影を終えた利用者に対して編集空間への移動を案内する。その後、図17のステップS3に戻り、それ以降の処理が行われる。
【0161】
<イマドキ盛り撮影処理>
図20のフローチャートを参照して、図18のステップS15において行われるイマドキ盛り撮影処理について説明する。
【0162】
図20に示す処理は、アップ画像の撮影の後に行われる。アップ画像の撮影時、タッチパネルモニタ92には、図13を参照して説明した枠F1の範囲の動画像がライブビュー画像として表示される。撮影制御部411からは動画像が供給され続ける。
【0163】
ステップS31において、トリミング部412は、トリミングにより切り出す範囲を変更することによって、ライブビュー画像の画角を変更する。画角を変更したライブビュー画像は、イマドキ盛り撮影前の表示に用いられる画像である。
【0164】
図21は、画角の変更の例を示す図である。
【0165】
図21に示すように、例えば、破線の枠F11で示す範囲がトリミングの切り出し範囲として設定され、切り出される。枠F11で示す範囲は、アップ画像の画角より広い画角の範囲である。イマドキ盛り撮影前のライブビュー画像の表示には、アップ画像の画角より広い画角の動画像が用いられることになる。枠F11で示す範囲は、イマドキ盛り撮影前のライブビュー画像用の画角の範囲として固定的に予め設定されている。
【0166】
上述したように、イマドキ盛り撮影前、タッチパネルモニタ92には、コンテンツが合成されたライブビュー画像とともに、スタンプ画像の選択に用いられるボタンなどが表示される。利用者は、ライブビュー画像の表示を見ながらボタンを操作し、好みのスタンプ画像を選択する。
【0167】
ここで、タッチパネルモニタ92に表示されたボタンを操作するためには、利用者はタッチパネルモニタ92に近づく必要がある。利用者がタッチパネルモニタ92に近づいた場合、カメラ91に近づくことになるから、仮に、ライブビュー画像の画角がアップ画像の画角と同じ画角であるとすると、図22に示すように、操作を行っている利用者の顔が画角に収まらなくなることがある。
【0168】
図22は、画角の変更を行わない場合のライブビュー画像の画角を示す図である。実際には、利用者が選択しているスタンプ画像を表すコンテンツが合成されたライブビュー画像が表示される。
【0169】
図22の例においては、スタンプ画像を選択するための操作を行っている左側の利用者の顔が収まっていない。この場合、顔認識が失敗するなどしてコンテンツの合成が正しく行われず、ライブビュー画像を見ながらスタンプ画像を選択するといったことができなくなる。
【0170】
スタンプ画像の選択を受け付けている間、画角を広げることにより、図23に示すように、操作を行っている利用者の顔が画角に収まっているライブビュー画像を表示させることが可能となる。右側の利用者が左側の利用者と同じようにタッチパネルモニタ92に近づいた場合、右側の利用者の顔も、左側の利用者の顔とともにライブビュー画像の画角に収まる。
【0171】
図20の説明に戻り、ステップS32において、トリミング部412は、撮影制御部411から供給された動画像の各フレームに対してトリミングを施し、画角を広げた動画像を生成する。トリミング部412により生成された動画像は画像処理部413に供給される。
【0172】
ステップS33において、画像処理部413は、デフォルトのスタンプ画像を表すコンテンツを、トリミング部412から供給された動画像に合成する。画像処理部413は、例えば動画像に映る利用者の顔を認識し、コンテンツを構成する鼻の画像を利用者の鼻の位置に合成するとともに、コンテンツを構成する耳の画像を利用者の頭の位置に合成する。
【0173】
デフォルトのスタンプ画像を表すコンテンツが合成された動画像が表示されることにより、イマドキ盛り撮影を行ったことのない利用者であっても、イマドキ盛り撮影がどのような撮影であるのかを容易に理解することができる。
【0174】
ステップS34において、表示制御部415は、デフォルトのスタンプ画像を表すコンテンツを合成したライブビュー画像を含むスタンプ画像選択画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。
【0175】
図24は、スタンプ画像選択画面の表示例を示す図である。
【0176】
図24に示すように、スタンプ画像選択画面の表示領域451には、コンテンツが合成されたライブビュー画像が表示される。ライブビュー画像の表示に用いられている動画像は、アップ画像の画角より広い画角の動画像である。タッチパネルモニタ92(カメラ91)に近づいていることにより、利用者の顔が大きく表示されている。
【0177】
図24の例においては、左側の利用者の鼻の位置には鼻画像501-1Lが合成され、頭の位置には耳画像501-2L,501-3Lが合成されている。また、右側の利用者の鼻の位置には鼻画像501-1Rが合成され、頭の位置には耳画像501-2R,501-3Rが合成されている。
【0178】
鼻画像501-1Lと耳画像501-2L,501-3L、鼻画像501-1Rと耳画像501-2R,501-3Rは、デフォルトのスタンプ画像を表すコンテンツである。図24の例においては、猫の鼻と耳のスタンプ画像がデフォルトのスタンプ画像とされている。
【0179】
このように、スタンプ画像選択画面においては、利用者の選択の内容がライブビュー画像の表示にリアルタイムで反映される。
【0180】
表示領域451の下には、スタンプ画像を選択するときに操作されるボタン461-1乃至461-7が横に並べて表示されている。ボタン461-1の左側、ボタン461-7の右側にも、さらに多くのボタンが設けられる。円形のそれぞれのボタンには、それぞれのボタンを押したときに選択されるスタンプ画像を表すサンプルが表示されている。
【0181】
図24の例においては、中央のボタン461-4が選択されており、他のボタンより大きく表示されている。ボタン461-4が、デフォルトのスタンプ画像を選択するときに操作されるボタンとなる。
【0182】
利用者は、他のボタンを操作することによりライブビュー画像に合成されるコンテンツを切り替え、そのようにコンテンツが合成されたライブビュー画像を見て、好みのスタンプ画像を選択することができる。選択したスタンプ画像の色を利用者が変更することができるようにしてもよい。この場合、色の変更に用いられるボタンなどもスタンプ画像選択画面には用意される。
【0183】
表示領域451の右隣には、スタンプ画像の選択を終えるときに操作されるOKボタン462が表示される。
【0184】
図20の説明に戻り、ステップS35において、選択受付部414は、スタンプ画像が切り替えられたか否かを判定する。
【0185】
スタンプ画像が切り替えられたとステップS35において判定された場合、ステップS36において、画像処理部413は、利用者により選択されたスタンプ画像を表すコンテンツを動画像に合成する。
【0186】
その後、ステップS34に戻り、利用者により新たに選択されたスタンプ画像を表すコンテンツが合成されたライブビュー画像がスタンプ画像選択画面に表示される。
【0187】
図25は、スタンプ画像選択画面の他の表示例を示す図である。
【0188】
例えばボタン461-3が操作された場合、図25に示すように、デフォルトのスタンプ画像を表すコンテンツに代えて、異なるコンテンツが合成されたライブビュー画像が表示される。
【0189】
鼻画像502-1Lと耳画像502-2L,502-3L、鼻画像502-1Rと耳画像502-2R,502-3Rは、ボタン461-3を操作したときに選択されるスタンプ画像を表すコンテンツである。図25の例においては、犬の鼻と耳のスタンプ画像がボタン461-3を操作したときに選択されるスタンプ画像とされている。
【0190】
一方、スタンプ画像が切り替えられていないと図20のステップS35において判定された場合、ステップS37において、撮影制御部411は、スタンプ画像が決定されたか否かを判定する。
【0191】
スタンプ画像が決定されていないとステップS37において判定された場合、ステップS34に戻り、スタンプ画像選択画面の表示が続けられる。例えば、OKボタン462が操作された場合、または制限時間が経過した場合、その時合成されているスタンプ画像が決定されたものとして判定される。
【0192】
スタンプ画像が決定されたとステップS37において判定された場合、ステップS38において、トリミング部412は、トリミングにより切り出す範囲を変更することによって、ライブビュー画像の画角をアップ画像の画角と同じ画角に戻す。
【0193】
タッチパネルモニタ92には、アップ画像の画角と同じ画角のライブビュー画像が表示される。ライブビュー画像には、利用者により選択されたスタンプ画像を表すコンテンツが合成される。
【0194】
ステップS39において、撮影制御部411は静止画像の撮影を行う。撮影された静止画像はトリミング部412に供給され、トリミングが施されることにより、アップ画像と同じ画角の、枠F1で示す範囲が切り出される。トリミング部412により切り出された画像(アップ画像)は画像処理部413に供給される。
【0195】
ステップS40において、画像処理部413は、利用者により選択されたスタンプ画像をトリミング部412から供給されたアップ画像に合成し、イマドキ盛り撮影の合成画像を生成する。
【0196】
ステップS41において、画像処理部413は、合成画像を撮影画像記憶部416に出力し、撮影画像として保存させる。合成画像が保存された後、図18のステップS15に戻り、それ以降の処理が行われる。
【0197】
図26は、ライブビュー画像の画角の変化の例を示す図である。
【0198】
図26の横軸は時刻を表す。図26には、アップ画像の撮影前のライブビュー画像の表示開始から、イマドキ盛り撮影までの時間が示されている。イマドキ盛り撮影の後、上述したようにコーディネート画像の撮影前のライブビュー画像の表示などが行われる。
【0199】
時刻t1においてライブビュー画像の表示が開始される。アップ画像の撮影前のライブビュー画像であるから、ここで表示されるライブビュー画像の画角は、アップ画像の画角と同じ画角(図21の枠F1の画角)である。
【0200】
ライブビュー画像の表示が開始されてから所定の時間経過後の時刻t2乃至t5のそれぞれのタイミングにおいて、アップ画像の撮影が行われる。
【0201】
アップ画像の撮影が終わり、時刻t6において、スタンプ画像選択画面の表示が開始される。スタンプ画像選択画面に表示されるライブビュー画像の画角は、アップ画像の画角より広い画角(図21の枠F11の画角)である。
【0202】
スタンプ画像が決定された後の時刻t7において、ライブビュー画像の画角は、アップ画像の画角と同じ画角に戻される。画角が戻されてから所定時間経過後の時刻t8において、イマドキ盛り撮影が行われる。
【0203】
以上のように、少なくとも、タッチパネルモニタ92の表示を用いた選択を受け付けている間、ライブビュー画像の画角を広げることにより、操作を行っている利用者の顔が画角に収まっているライブビュー画像を表示させることが可能となる。
【0204】
顔が画角に収まっていることにより、利用者は、自分の顔に合成されるコンテンツを見ながら、スタンプ画像を選択することができる。
【0205】
時刻t2乃至t5の期間のライブビュー画像の画角がアップ画像の画角と同一画角であり、時刻t7以降において、ライブビュー画像の画角として、アップ画像の画角より狭い画角が設定されるようにしてもよい。撮影時、利用者は後ろに下がりがちとなるため、イマドキ盛り撮影の画角をアップ画像の画角より狭くすることにより、利用者同士がより近づいた画像を撮影することが可能となる。
【0206】
反対に、時刻t7以降におけるライブビュー画像の画角をアップ画像の画角と同一画角とし、時刻t2乃至t5の期間のライブビュー画像の画角として、アップ画像の画角より狭い画角が設定されるようにしてもよい。
【0207】
時刻t2乃至t5の期間のライブビュー画像の画角と、時刻t7以降のライブビュー画像の画角の双方の画角として、アップ画像の画角より狭い画角が設定されるようにしてもよい。これにより、利用者同士がより近づいた画像を撮影することが可能となる。
【0208】
時刻t2乃至t5の期間のライブビュー画像用の撮影として、アップ画像より画角が広いバストアップ画像の撮影が行われ、時刻t7以降の期間のライブビュー画像用の撮影として、アップ画像の画角と同一画角の撮影が行われるようにしてもよい。
【0209】
反対に、時刻t7以降の期間のライブビュー画像用の撮影として、バストアップ画像の撮影が行われ、時刻t2乃至t5の期間のライブビュー画像用の撮影として、アップ画像と同一画角の撮影が行われるようにしてもよい。
【0210】
<画角調整の例>
ライブビュー画像の画角を予め設定された固定の画角にまで広げるものとしたが、トリミングにより切り出す範囲の位置を調整するなどして、画角を調整するようにしてもよい。
【0211】
図27は、利用者が1人である場合の画角調整の例を示す図である。
【0212】
図27の枠F21に示す範囲はライブビュー画像の画角の範囲である。図27の左側に示すように、利用者の顔がライブビュー画像の画角に収まっていない場合、白抜き矢印の先に示すように、利用者の顔が収まるように、ライブビュー画像の画角が調整される。
【0213】
この場合、トリミング部412は、撮影制御部411から供給された動画像の各フレームを解析することによって利用者の顔を認識し、利用者の顔が画角に収まるようにトリミング範囲の位置を調整することになる。トリミング範囲の位置だけでなく、範囲の大きさも適宜調整される。
【0214】
タッチパネルモニタ92の表示を用いた選択を受け付けている間、ライブビュー画像の画角をこのようにして調整することによって、少なくとも、操作を行っている利用者の顔が画角に収まっているライブビュー画像を表示させることが可能となる。
【0215】
図28は、利用者が複数人である場合の画角調整の例を示す図である。
【0216】
図28に示すように、利用者が複数人である場合、カメラ91に近い利用者の顔が収まるように、ライブビュー画像の画角が調整される。それぞれの利用者の位置は、例えば、カメラ91により撮影された画像にクロマキー処理などを施して得られた、人物の領域を表すマスク画像に基づいて特定される。
【0217】
図28の左側に示すように、カメラ91に近い利用者の顔がライブビュー画像の画角に収まっていない場合、白抜き矢印の先に示すように、カメラ91に近い利用者の顔が収まるように、ライブビュー画像の画角が調整される。
【0218】
大きく写っている利用者はタッチパネルモニタ92の操作を行っている利用者であると考えられる。タッチパネルモニタ92の表示を用いた選択を受け付けている間、ライブビュー画像の画角をこのようにして調整することによって、操作を行っている利用者は、少なくとも、自分の顔が画角に収まっているライブビュー画像を確認することができる。
【0219】
利用者が複数人である場合、ライブビュー画像の画角に収める人物が以下のように設定されるようにしてもよい。
【0220】
・カメラ91から遠い利用者(背面に近い利用者)の顔が収まるように、ライブビュー画像の画角を調整する。
・全員の顔が収まるように、ライブビュー画像の画角を調整する。
【0221】
カメラ91から遠い利用者の顔が収まるように画角が調整されることにより、タッチパネルモニタ92の操作を行っている利用者は、背面に近い利用者にコンテンツが合成される様子を見てスタンプ画像を選択することができる。
【0222】
全員の顔が収まるように画角が調整されることにより、タッチパネルモニタ92の操作を行っている利用者は、全員の写りを見てスタンプ画像を選択することができる。
【0223】
図29は、全員の顔を収める場合の画角の調整例を示す図である。
【0224】
図29の枠F31に示す範囲は原画像の画角の範囲である。枠F21に示す範囲は、ライブビュー画像の画角の範囲である。原画像を対象として顔認識が行われ、正方形の枠f1と枠f2で示す範囲に顔が写っていることが検出されている。枠f1と枠f2は、鼻の位置を中点とし、眉から顎先までが入るような正方形である。
【0225】
図29の左端の例においては、カメラ91に近い利用者の顔全体がライブビュー画像の画角に収まっていない。この場合、図29の中央に示すように、2つの正方形の枠f1と枠f2の外周を含めるような四角形の枠f11が設定される。
【0226】
また、図29の右側に示すように、枠f11が収まるようにライブビュー画像の画角が調整される。これにより、全員の顔が画角に収まっているライブビュー画像を表示させることが可能となる。
【0227】
また、ライブビュー画像の画角に収める範囲が以下のように設定されるようにしてもよい。
【0228】
・顔が収まるように、ライブビュー画像の画角を調整する。
・バストアップ(略胸から上の範囲)が収まるように、ライブビュー画像の画角を調整する。
・全身が収まるように、ライブビュー画像の画角を調整する。
【0229】
顔が収まるように画角が調整されることにより、タッチパネルモニタ92の操作を行っている利用者は、自分の顔の写りを見てスタンプ画像を選択することができる。
【0230】
また、バストアップが収まるように画角が調整されることにより、タッチパネルモニタ92の操作を行っている利用者は、自分の顔の写りと全体のバランスを見てスタンプ画像を選択することができる。
【0231】
全身が収まるように画角が調整されることにより、タッチパネルモニタ92の操作を行っている利用者は、全身の写りを見てスタンプ画像を選択することができる。
【0232】
このように、ライブビュー画像の画角に収める対象とする人物と範囲については、適宜、組み合わせて設定することが可能である。
【0233】
例えば、コンテンツ全体が画角に収まるように画角を調整するようにしてもよい。
【0234】
図30は、コンテンツを収める場合の画角の調整例を示す図である。
【0235】
図30の枠F21に示す範囲は、コンテンツが合成されたライブビュー画像の画角の範囲である。図30の例においては、左側の利用者の鼻の位置には鼻画像431-1Lが合成され、頭の位置には耳画像431-2L,431-3Lが合成されている。また、右側の利用者の鼻の位置には鼻画像431-1Rが合成され、頭の位置には耳画像431-2R,431-3Rが合成されている。
【0236】
左側の利用者の頭の位置に合成されている耳画像431-2L,431-3Lと、右側の利用者の頭の位置に合成されている耳画像431-2R,431-3Rは、ライブビュー画像の画角に収まっていない。
【0237】
この場合、白抜き矢印の先に示すように、耳画像431-2L,431-3Lと耳画像431-2R,431-3R全体が収まるように、ライブビュー画像の画角が調整される。
【0238】
コンテンツ全体が収まるように画角が調整されることにより、タッチパネルモニタ92の操作を行っている利用者は、タッチパネルモニタ92に近づいている場合でもコンテンツ全体を見てスタンプ画像を選択することができる。なお、画角の調整は、アスペクト比を保ったまま行われる。
【0239】
<対象となる撮影画像の画角>
アップ画像と同じ画角の画像の撮影時(イマドキ盛り撮影時)に画角の調整を行うものとしたが、全身画像と同じ画角の画像の撮影時に画角の調整が行われるようにしてもよい。
【0240】
また、コーディネート画像と同じ画角の画像の撮影時に画角の調整が行われるようにしてもよい。
【0241】
<画角の調整方法>
画角の調整方法として、以下のような各種の調整方法を採用することが可能である。
・利用者の位置を検知して画角の大きさを調整する。
・利用者の位置を検知することにより、利用者が左右のいずれかに極端に寄っていることを検出した場合、画角の範囲を左右に移動させる。
・タッチパネルモニタ92にスタンプ画像選択画面を表示している間は、カメラ91に近い利用者が収まるように画角を調整する。
・タッチパネルモニタ92の表示を用いた選択を受け付けている間は、カメラ91に近い利用者が収まるように画角を調整する。
・タッチパネルモニタ92を押下してから所定時間内は、カメラ91に近い利用者が収まるように画角を調整する。
・利用者が動いて画角から外れた場合、利用者の動きに追従するように画角を調整する。
【0242】
<画角調整の実現方法>
トリミング範囲の変更により画角の調整が行われるものとしたが、カメラ91のレンズのズームを制御することによって、ライブビュー画像の画角を調整するようにしてもよい。
【0243】
なお、画角の調整をトリミングによって実現することにより、カメラ91のズーム機構を動作させるための処理の負担を軽減することができる。
【0244】
カメラ91のレンズの光軸の方向を制御することによって、ライブビュー画像の画角を調整するようにしてもよい。
【0245】
原画像上に設定したトリミング枠を動かすことによって画角を調整するのではなく、トリミング枠を固定とし、原画像を動かすことによってライブビュー画像の画角を調整するようにしてもよい。
【0246】
<コンテンツの表示>
・利用者により選択されたスタンプ画像を表すコンテンツを合成して表示させる。
・コンテンツをアニメーションで表示し続ける。
・コンテンツをアニメーションで表示し、所定時間が経過すると、スタンプ画像を用いたコンテンツ(アニメーションではないコンテンツ)に変更してもよい。
・ライブビュー画像に合成されるコンテンツと、静止画像に合成されるコンテンツ(スタンプ画像)は同一ではない。
【0247】
<スタンプ画像の再選択>
スタンプ画像の再選択が以下のようにして行われるようにしてもよい。
【0248】
・事前選択空間A0においてスタンプ画像の選択が行われる場合、選択されたスタンプ画像を撮影空間A1において変更することができるようにしてもよい。
・撮影空間A1において、OKボタン462(図24)を押下することによってスタンプ画像が決定された場合でも、所定時間内はスタンプ画像を変更することができるようにしてもよい。
・スタンプ画像の選択に割り当てられた所定時間が経過し、かつOKボタン462が押下されていない場合、最後に選択されたスタンプ画像を表すコンテンツが合成されるようにしてもよい。
【0249】
<コンテンツの例>
ライブビュー画像の表示に用いられるコンテンツには、以下のように様々なコンテンツがある。
【0250】
(1)固定スタンプ画像を表すコンテンツ
固定スタンプ画像は、画角における位置を固定して表示されるスタンプ画像である。
(2)くっつきスタンプ画像を表すコンテンツ
くっつきスタンプ画像は、利用者の所定の部位の位置に追従して表示されるスタンプ画像である。くっつきスタンプ画像を表すコンテンツが、以下のような変化のあるアニメーションとして表示されるようにしてもよい。
・回転
・上下の移動
・拡縮
・左右の移動
・透過度変更
・色変更
(3)オーラ
(4)ベール
(5)フレーム
オーラ、ベール、フレームは、利用者の体の周りに画像を合成するコンテンツである。
【0251】
<アニメーションの例>
ここで、コンテンツのアニメーションについて説明する。
【0252】
図31は、コンテンツを構成する画像が回転するアニメーションの例を示す図である。
【0253】
図31に示すコンテンツは、図15等を参照して説明したウサギの鼻と耳を表現したスタンプ画像が選択されている場合に合成されるコンテンツである。コンテンツは、ウサギの鼻の画像と耳の画像から構成される。
【0254】
図31の左側のライブビュー画像上においては耳の画像が右に傾き、右側のライブビュー画像上においては耳の画像が左に傾いている。いずれのライブビュー画像上においても、耳の画像の例えば根元の位置は固定とされている。このように角度が異なる耳の画像が1秒間隔などで交互に表示されることにより、コンテンツが回転するアニメーションが実現される。
【0255】
このようなライブビュー画像が表示された後、イマドキ盛り撮影によってアップ画像が撮影され、撮影によって得られたアップ画像に対して、傾きのない耳の画像を含むスタンプ画像が合成される。
【0256】
図32は、コンテンツを構成する画像の位置が変化するアニメーションの例を示す図である。
【0257】
図32に示すコンテンツは、図31に示すコンテンツと同じコンテンツである。図32の左側のライブビュー画像上においては耳の画像が頭の上方の位置に配置され、右側のライブビュー画像上においては耳の画像が頭の下方の位置(略額の位置)に配置されている。このように位置が異なる耳の画像が1秒間隔などで交互に表示されることにより、コンテンツが上下に動くアニメーションが実現される。
【0258】
このようなライブビュー画像が表示された後、イマドキ盛り撮影によってアップ画像が撮影され、撮影によって得られたアップ画像に対して、耳の画像が図32に示す位置と異なる位置に合成される。
【0259】
以下、コンテンツを構成する画像の変化についてさらに説明する。
【0260】
(1)回転
図33は、回転の例を示す図である。
【0261】
図33の表示1、表示2として示す三角形は、コンテンツを構成する画像を表す。1つの三角形が、例えば上述したウサギの耳を表す1つの画像に相当する。図34乃至図40においても同様である。
【0262】
表示1、表示2として示すように、所定の位置である位置p1を中心として角度を変える画像が、コンテンツを構成する画像として動画像に合成される。表示1においては、位置p1を中心として画像が左に傾いており、表示2においては、位置p1を中心として画像が右に傾いている。
【0263】
例えば利用者の頭部の位置に合成する画像の場合、頭部と接する、画像の下辺の中点が位置p1として設定される。チークを表す画像、動物の鼻を表す画像、サングラスを表す画像などの、顔の周辺に合成する画像の場合、顔の中心である鼻の位置が、回転の中心として設定される。
【0264】
図33の左側に示すように、イマドキ盛り撮影によって得られたアップ画像に対しては、位置p1を通る垂直軸L上に頂点がくる向きで配置された画像が合成される。
【0265】
このように、ライブビュー画像の表示を行っている場合、位置p1を中心として角度を変える画像が動画像に合成され、アニメーション表示が実現される。
【0266】
(2)上下の移動
図34は、上下の移動の例を示す図である。
【0267】
表示1、表示2として示すように、画像の高さを変える画像が、コンテンツを構成する画像として動画像に合成される。
【0268】
例えば利用者の頭部の位置に合成する画像の場合、頭部の所定の位置を通る水平軸L2が設定される。水平軸L2を中心として上下に所定の間隔をあけて水平軸L1,L3が設定され、表示1においては、水平軸L1の高さに下辺がくるように画像が配置され、表示2においては、水平軸L3の高さに下辺がくるように画像が配置される。チークを表す画像、動物の鼻を表す画像、サングラスを表す画像などの、顔の周辺に合成する画像の場合、顔の中心を通るように水平軸L2が設定される。
【0269】
図34の左側に示すように、イマドキ盛り撮影によって得られたアップ画像に対しては、下辺が水平軸L2と同じ高さに配置された画像が合成される。
【0270】
このように、ライブビュー画像の表示を行っている場合、所定の等しい幅だけ上下に位置を変える画像が動画像に合成され、アニメーション表示が実現される。このようなアニメーションは、静止画像に合成されるスタンプ画像と見た目の印象の差異が少ない画像を用いたアニメーションといえる。
【0271】
(3)拡縮
図35は、拡縮の例を示す図である。
【0272】
表示1、表示2として示すように、画像の所定の位置である位置p1を基準として大きさを変える画像が、コンテンツを構成する画像として動画像に合成される。表示1においては、位置p1を基準として画像が縮小し、表示2においては、位置p1を基準として画像が拡大している。
【0273】
例えば利用者の頭部の位置に合成する画像の場合、頭部と接する、画像の下辺の中点が位置p1として設定される。
【0274】
図35の左側に示すように、イマドキ盛り撮影によって得られたアップ画像に対しては、表示1、表示2に示す大きさとは異なる大きさの画像が位置p1を基準として配置され、合成される。
【0275】
このように、ライブビュー画像の表示を行っている場合、位置p1を基準として大きさを変える画像が動画像に合成され、アニメーション表示が実現される。
【0276】
図36は、拡縮の他の例を示す図である。
【0277】
図36に示す画像の拡縮は、拡縮の基準となる位置が異なる点で図35に示す拡縮と異なる。図36の例においては、画像の中心が拡縮の基準となる中点p2として設定されている。
【0278】
表示1、表示2として示すように、画像の中心である位置p2を中心として大きさを変える画像が、コンテンツを構成する画像として動画像に合成される。表示1においては、位置p2を中心として画像が縮小し、表示2においては、位置p2を中心として画像が拡大している。
【0279】
このように、拡縮の基準となる位置を任意に設定することが可能である。
【0280】
(4)左右の移動
図37は、左右の移動の例を示す図である。
【0281】
表示1、表示2として示すように、所定の位置である位置p3を中心として左右に位置を変える画像が、コンテンツを構成する画像として動画像に合成される。
【0282】
例えば利用者の頭部の位置に合成する画像の場合、頭部と接する位置が位置p3として設定される。表示1においては、右端が位置p3にくるように画像が配置され、表示2においては、左端が位置p3にくるように画像が配置される。
【0283】
図37の左側に示すように、イマドキ盛り撮影によって得られたアップ画像に対しては、下辺の中心が位置p3にくるように配置された画像が合成される。
【0284】
このように、ライブビュー画像の表示を行っている場合、所定の等しい幅だけ左右に位置を変える画像が動画像に合成され、アニメーション表示が実現される。
【0285】
(5)透過度変更
図38は、透過度変更の例を示す図である。
【0286】
図38に示すように、透過度を変える画像が、コンテンツを構成する画像として動画像に合成される。図38の例においては、0%、50%、80%の3段階の透過度が設定されている。図38において、三角形の濃淡が異なることは、透過度が異なることを表している。
【0287】
静止画像に合成されるスタンプ画像より透過度が高い画像からなるコンテンツが合成されるようにしてもよいし、透過度が低い画像からなるコンテンツが合成されるようにしてもよい。
【0288】
図38の左側に示すように、イマドキ盛り撮影によって得られた静止画像に対しては、透過度が0%の画像が合成される。
【0289】
このように、ライブビュー画像の表示を行っている場合、透過度が変化する画像が動画像に合成され、アニメーション表示が実現される。
【0290】
(6)色変更
図39は、色変更の例を示す図である。
【0291】
図39に示すように、色を順次変える画像が、コンテンツを構成する画像として動画像に合成される。図39の例においては、色1乃至4として示すように4種類の色が設定されている。色1乃至4は、例えば同系色のグラデーションを構成する色である。図39において、三角形の濃淡が異なることは、色が異なることを表している。例えば、明度が高い色から低い色に色を順に変える画像が表示される。
【0292】
図39の左側に示すように、イマドキ盛り撮影によって得られたアップ画像に対しては、色1乃至4と同系色であり、明度が色1より低い色の画像が合成される。
【0293】
このように、ライブビュー画像の表示を行っている場合、色が変化する画像が動画像に合成され、アニメーション表示が実現される。
【0294】
図40は、色変更の他の例を示す図である。
【0295】
図40に示す色変更は、種類が異なる色が用いられる点で図39に示す色変更と異なる。図40の例においては、色1、色2として示すように、2種類の色が設定されている。色1、色2として交互に色を変える画像が、コンテンツを構成する画像として動画像に合成される。
【0296】
図40の左側に示すように、イマドキ盛り撮影によって得られたアップ画像に対しては、色1、色2のいずれの色とも異なる色の画像が合成される。
【0297】
このように、ライブビューの画像の表示を行っている場合、色が交互に切り替わることによって点滅表示する画像が動画像に合成され、アニメーション表示が実現される。例えば、色1は緑色であり、色2は青色である。この場合、イマドキ盛り撮影によって得られたアップ画像に対しては例えば赤色のスタンプ画像が合成される。
【0298】
以上のように、コンテンツのアニメーション表示は、コンテンツを構成する画像の角度、位置、大きさ、透過度、色を変化させることによって実現される。角度の変化、位置の変化、大きさの変化、透過度の変化、色の変化のうち、2種類以上の変化を組み合わせて用いられるようにしてもよい。
【0299】
<画角の形状>
イマドキ盛り撮影の合成画像の形状が縦長長方形であるものとしたが、他の形状であってもよい。
【0300】
画角の形状として、以下のような各種の形状を採用することが可能である。
・正方形
・略正方形
・縦長の長方形
・横長の長方形
・丸形
・三角形
・各種SNSで用いられる画像に応じた形状
・角丸正方形
・縦長の角丸長方形
・横長の角丸長方形
【0301】
<レタッチ処理の内容の選択>
ライブビュー画像の表示を見ながら利用者に選択させる内容が、静止画像に合成するスタンプ画像の種類であるものとしたが、他の内容を選択させるようにしてもよい。例えば、レタッチ処理の内容を選択させるようにすることが可能である。
【0302】
レタッチ処理は、目の大きさの調整、目の形の調整、肌の明るさの調整などの、撮影画像に写る利用者の特定の部位に対する画像処理である。
【0303】
ライブビュー画像を見ながら利用者により選択されたレタッチ処理の内容と同じ内容のレタッチ処理が、静止画像に対して施される。レタッチ処理の内容の選択を受け付けている間、ライブビュー画像の画角が、スタンプ画像の種類の選択を受け付けている間と同様に広げられる。
【0304】
図41は、レタッチ選択画面の例を示す図である。
【0305】
図41に示すレタッチ選択画面は、目の形の選択に用いられる画面である。図41に示すような画面が、例えば、目の形を変更するための画像処理を施す対象となる静止画像の撮影前に表示される。図24を参照して説明した表示と同じ表示については、説明を適宜省略する。
【0306】
図41の例においては、利用者のバストアップが入るように画角が調整されたライブビュー画像が表示領域451に表示されている。レタッチ処理の対象となる画像が全身画像である場合、利用者の全身が写るライブビュー画像が表示される。
【0307】
表示領域451の下には、目の形を選択するときに操作されるボタン551-1乃至551-4が横に並べて表示されている。それぞれのボタンには、それぞれのボタンを押したときに選択されるレタッチ処理を表すサンプルが表示されている。
【0308】
ボタン551-1は、目を丸くするレタッチ処理を行うときに操作されるボタンである。ボタン551-2は、目をネコの目のように変形するレタッチ処理を行うときに操作されるボタンである。ボタン551-3は、目をたれ目に変形するレタッチ処理を行うときに操作されるボタンである。ボタン551-4は、レタッチ処理を行わない(目のかたちを変更しない)ときに操作されるボタンである。
【0309】
図41の例においては、ボタン551-2が選択されており、他のボタンより大きく表示されている。カメラ91により撮影された動画像の各フレームに写る利用者の目を対象として、目をネコの目のように変形するレタッチ処理が施され、レタッチ処理を施すことによって得られた動画像がライブビュー画像として表示領域451に表示される。
【0310】
動画像に施されるレタッチ処理は、ライブビュー画像の表示後に撮影されるアップ画像に対して施されるレタッチ処理の内容を表す処理となる。
【0311】
利用者は、他のボタンを操作することにより、他のレタッチ処理が施されたライブビュー画像を表示させることができる。利用者は、ライブビュー画像を見ながら好みのレタッチ処理の内容を選択することができる。
【0312】
このように、レタッチ処理などの他の画像処理の内容の選択を受け付けている間、ライブビュー画像の画角が変更されるようにしてもよい。
【0313】
<レタッチ処理の内容の再選択>
レタッチ処理の内容の再選択が以下のようにして行われるようにしてもよい。
【0314】
・事前選択空間A0においてレタッチ処理の内容の選択が行われる場合、選択された内容を撮影空間A1において変更することができるようにしてもよい。
・撮影空間A1において、OKボタン462(図41)を押下することによってレタッチ処理の内容が決定された場合でも、所定時間内はレタッチ処理の内容を変更することができるようにしてもよい。
・レタッチ処理の内容の選択に割り当てられた所定時間が経過し、かつOKボタン462が押下されていない場合、最後に選択されたレタッチ処理が施されるようにしてもよい。
【0315】
<レタッチ処理の種類>
レタッチ選択画面において以下のようなレタッチ処理の内容の選択が行われるようにしてもよい。
【0316】
レタッチには、アップ画像用のレタッチと全身画像用のレタッチがある。
【0317】
アップ画像用のレタッチ
・輪郭処理
・小顔処理
・目の大きさ処理
・目の形状処理
・小鼻処理
・口角を上げる処理
・口の大きさ処理
・肌の色の処理
・パーツの移動(目をこめかみの方向に動かす等)
・アイブロウ(眉の形を変える)
【0318】
輪郭処理は、撮影画像に写る利用者の顔を認識し、輪郭を変更する処理である。小顔処理は、撮影画像に写る利用者の顔を認識し、顔を小さくする処理である。目の大きさ処理は、撮影画像に写る利用者の目を認識し、目を大きくする処理である。
【0319】
目の形状処理は、撮影画像に写る利用者の目を認識し、目の形状を変更する処理である。小鼻処理は、撮影画像に写る利用者の鼻を認識し、鼻を小さくする処理である。口角を上げる処理は、撮影画像に写る利用者の口を認識し、口角を上げる処理である。
【0320】
口の大きさ処理は、撮影画像に写る利用者の口を認識し、口の大きさを変更する処理である。肌の色の処理は、撮影画像に写る利用者の肌の色を認識し、肌の色を変更する処理である。パーツの移動は、撮影画像に写る利用者の顔のパーツ(部位)を認識し、パーツを移動する処理である。例えば、目の上下方向への移動、内側への移動、口の移動などがパーツの移動に含まれる。アイブロウは、撮影画像に写る利用者の眉を認識し、眉の形を変更する処理である。
【0321】
全身画像用のレタッチ
・脚長処理
・脚の細さ処理
・身長処理
・二の腕処理
・くびれ処理
・首の長さ処理
・ウエストの位置を上げる処理
・指を細くする処理
・爪の形を変形する処理
・爪の長さ処理
【0322】
脚長処理は、撮影画像に写る利用者の脚を認識し、脚を長くする処理である。脚の細さ処理は、撮影画像に写る利用者の脚を認識し、脚を細くする処理である。身長処理は、撮影画像に写る利用者の全身を認識し、身長を高くする処理である。
【0323】
二の腕処理は、撮影画像に写る利用者の二の腕を認識し、二の腕を細くする処理である。くびれ処理は、撮影画像に写る利用者の腰を認識し、くびれを強調する処理である。首の長さ処理は、撮影画像に写る利用者の首を認識し、首を長くする処理である。
【0324】
ウエストの位置を上げる処理は、撮影画像に写る利用者の腰を認識し、ウエストの位置を上げる処理である。指を細くする処理は、撮影画像に写る利用者の手を認識し、指を細くする処理である。爪の形を変形する処理は、撮影画像に写る利用者の手を認識し、爪の形を変形する処理である。爪の長さ処理は、撮影画像に写る利用者の手を認識し、爪の長さを変更する処理である。
【0325】
なお、ここでは、アップ画像用のレタッチと全身画像用のレタッチに分けて説明しているが、アップ画像用のレタッチとして説明した各処理が全身画像のレタッチとして用いられるようにしてもよいし、反対に、全身画像用のレタッチとして説明した各処理がアップ画像のレタッチとして用いられるようにしてもよい。
【0326】
スタンプ画像の種類の選択、または、レタッチ処理の内容の選択ではなく、スタンプ画像の種類とレタッチ処理の内容の両方の選択を、ライブビュー画像の表示を見ながら利用者に行わせるようにしてもよい。
【0327】
<<変形例1>>
利用者のポーズに合わせて画角が調整されるようにしてもよい。
【0328】
・利用者が複数名で互いに離れて立っている場合は、利用者が見切れないように画角が調整されるようにしてもよい。
・利用者が1名で筐体の端に立っている場合は、利用者が見切れないように画角が調整されるようにしてもよい。
・利用者が手を外に向けて広げている場合は、利用者が見切れないように画角が調整されるようにしてもよい。
・利用者が脚を外に向けて広げている場合は、利用者が見切れないように画角が調整されるようにしてもよい。
・利用者が手に物を持っている場合は、物も含めて利用者が画角に収まるように調整されるようにしてもよい。
【0329】
<<変形例2>>
利用者の身長に合わせて画角が調整されるようにしてもよい。
【0330】
・証明写真用の画像の撮影やレタッチ処理の対象となる画像の撮影において、利用者の身長(顔の位置)に応じて画角が調整されるようにしてもよい。
【0331】
<<変形例3>>
写真シール作成装置1において行われる撮影時の画角を調整する場合について説明したが、スマートフォンなどの携帯端末における操作の受け付け時の画角が同様にして調整されるようにしてもよい。利用者の携帯端末には、撮影画像の画像処理に用いられるアプリケーションがインストールされる。
【0332】
携帯端末における画角の調整が以下のように行われるようにしてもよい。
【0333】
・利用者の位置を検知して画角の大きさを調整する。
・レタッチ選択画面を表示している間は、カメラに近い利用者が収まるように画角を調整する。
・タッチパネルモニタに触れている間は、カメラに近い利用者が収まるように画角を調整する。
・タッチパネルモニタを押下してから所定時間内は、カメラに近い利用者が収まるように画角を調整する。
・ライブビュー画像の表示中は画角を広めに設定して、撮影時に画角を狭める(画角を固定にする)。
【0334】
<<他の例>>
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、汎用のパーソナルコンピュータなどにインストールされる。例えば、写真シール作成装置1に搭載されたコンピュータであるPC部301にプログラムがインストールされる。
【0335】
インストールされるプログラムは、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)や半導体メモリなどよりなる図10に示されるリムーバブルメディア319に記録して提供される。また、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供されるようにしてもよい。プログラムは、ROM312や記憶部316に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0336】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【符号の説明】
【0337】
1 写真シール作成装置, 91 カメラ, 92 タッチパネルモニタ, 402 撮影処理部, 403 編集処理部, 411 撮影制御部, 412 トリミング部, 413 画像処理部, 414 選択受付部, 415 表示制御部, 416 撮影画像記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図13
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図39
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