IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱自動車工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-車両接近通報装置 図1
  • 特許-車両接近通報装置 図2
  • 特許-車両接近通報装置 図3
  • 特許-車両接近通報装置 図4
  • 特許-車両接近通報装置 図5
  • 特許-車両接近通報装置 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-30
(45)【発行日】2022-09-07
(54)【発明の名称】車両接近通報装置
(51)【国際特許分類】
   B60Q 5/00 20060101AFI20220831BHJP
   G10K 15/04 20060101ALI20220831BHJP
   G10K 11/28 20060101ALI20220831BHJP
【FI】
B60Q5/00 680D
B60Q5/00 620A
B60Q5/00 630B
G10K15/04 303E
G10K11/28
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018196051
(22)【出願日】2018-10-17
(65)【公開番号】P2020062958
(43)【公開日】2020-04-23
【審査請求日】2021-09-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100174366
【弁理士】
【氏名又は名称】相原 史郎
(72)【発明者】
【氏名】安達 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】赤桐 充人
【審査官】下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-162029(JP,A)
【文献】特開2010-126129(JP,A)
【文献】特開2018-075895(JP,A)
【文献】実開平01-091649(JP,U)
【文献】特開2011-235774(JP,A)
【文献】特開2007-237831(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60Q 5/00
G10K 15/04
G10K 11/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された音発生部から所定の車両接近通報音を出力する車両接近通報装置であって、
前記音発生部は、前記車両の前方における車幅方向の左側方部及び右側方部のいずれか一方に備えられ、前記車両の車幅方向中央部側の下方に向けて配置されることを特徴とする車両接近通報装置。
【請求項2】
前記音発生部は、タイヤハウスの前方のフロントバンパ内に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両接近通報装置。
【請求項3】
前記音発生部は、前記車両のアンダーカバーの上方に位置し、当該アンダーカバーに設けられた開口部に向けて配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両接近通報装置。
【請求項4】
前記開口部は、前記車両の牽引用フックが通過するように配置される穴であることを特徴とする請求項3に記載の車両接近通報装置。
【請求項5】
前記牽引用フックは、前記車両の左右のサイドメンバのいずれか一方の前端部に固定され、前記音発生部は当該サイドメンバの車両左右方向外側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の車両接近通報装置。
【請求項6】
前記音発生部の車両後方側に設けられ、前記音発生部から出力した前記車両接近通報音を反射する反射板を備えたことを特徴とする請求項1から5にいずれか1項に記載の車両接近通報装置。
【請求項7】
前記反射板は、前記音発生部の車両後方側側面に沿って、前記音発生部の向いている方向に延設されていることを特徴とする請求項6に記載の車両接近通報装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両から警告音を発生して、当該車両の存在を周囲に知らせる車両接近通報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド車のように低騒音で走行可能な車両に搭載され、歩行者等に車両の接近を知らせる車両接近通報装置が知られている。
車両接近通報装置は、例えば車両に搭載されたスピーカーから警告音(車両接近通報音)を発生させる構成になっている。
例えば特許文献1では、車両のエンジンルームの下部を覆うアンダーカバーに開口部を設けるとともに、スピーカーを開口部の上方に設け、当該スピーカーを下方に向けて配置している。これにより、スピーカーから出力した車両接近音が開口部を通過して、アンダーカバーと地面との間から車両の周囲に拡散する構造になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-235774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、車両のアンダーカバーに開口部を設けるとともに、車両接近音を拡散させるために開口部とスピーカーとを繋ぐダクトを備えているため、アンダーカバーの構造が複雑化し、車両のコスト増加を招いてしまう。
また、車両接近通報装置では、車両の周囲に所定距離離れた位置において車両接近音が所定の範囲内の音圧レベルとなることが要求されており、特に、車両の左右方向で同等の音圧レベルになることが要求されている。そこで、車両の左右方向中央部にスピーカーを備えることが考えられるが、車両前部の車幅方向中央部には例えばエンジンのような大型で、かつ積極的に冷却したい機器が搭載されている場合が多く、スピ―カーを配置することが困難である。また、スピ―カーを例えば車両の左右2カ所に備えることで車両の左右方向での音圧レベルを夫々調整することが可能であるが、スピーカーを複数設けることでコスト増加を招くといった問題点がある。
【0005】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、音発生部の設置個数を抑えコストを抑制した上で、車両接近通報音が車両の左右方向で略同等の音圧レベルとなるように設定可能な車両接近通報装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明は、車両に搭載された音発生部から所定の車両接近通報音を出力する車両接近通報装置であって、音発生部は、車両の前方における車幅方向の左側方部及び右側方部のいずれか一方に配置され、車幅方向中央部側の下方に向けて配置されることを特徴とする。
これにより、音発生部から出力した車両接近通報音が、地面と車両との間を車両の前後左右方向に拡散する。特に、車両前方における車幅方向左側方部及び右側方部のいずれか一方から車幅方向中央部側の下方に向かって車両接近通報音が出力するので、車両に配置された1つの音発生部によって、車両の左右方向において略同等の音圧レベルとなるように車両接近通報音を伝搬させることができる。
【0007】
好ましくは、音発生部は、タイヤハウスの前方のフロントバンパ内に配置されるとよい。
これにより、フロントバンパ内の車両の車幅方向中央部に搭載される大型のエンジンやモータ等の車載機器の邪魔にならずに、比較的に車載機器等の少ないタイヤハウスの前方に音発生部を配置させることができつつ、車両の前方において所望の音圧レベルとなるように車両接近通報音を伝搬させることができる。
【0008】
好ましくは、音発生部は、前記車両のアンダーカバーの上方に位置し、当該アンダーカバーに設けられた開口部に向けて配置されるとよい。
これにより、音発生部はアンダーカバーの上方に配置されることで、車両走行中において石はねや泥はねから保護することができるとともに、開口部を通して車両の下方に車両接近通報音を出力して車両の周囲に拡散させることができる。
【0009】
好ましくは、開口部は、車両の牽引用フックが通過するように配置される穴であるとよい。
これにより、アンダーカバーに設けられている牽引用フックが通過するための穴を利用して、車両接近通報音をアンダーカバーの下方に出力させることができる。
好ましくは、牽引用フックは、車両の左右のサイドメンバのいずれか一方の前端部に固定され、音発生部は当該サイドメンバの車両左右方向外側に配置されているとよい。
【0010】
これにより、車両のサイドメンバの車幅方向外側に音発生部が配置されるので、車両前部のサイドメンバ間に配置されるエンジンやモータ等の車載機器の邪魔にならずに、音発生部を配置させることができる。また、車両前部に音発生部が配置されることで、車両前方に効率よく車両接近通報音を伝搬させることができる。
好ましくは、音発生部の車両後方側に設けられ、音発生部から出力した車両接近通報音を反射する反射板を備えるとよい。
【0011】
これにより、音発生部から出力し車両後方に向かう車両接近通報音を車両前方に反射させることができる。したがって、車両前方における車両接近通報音の音圧レベルを上げることができ、車両前方に対して車両の接近をより強く知らせることができる。
好ましくは、反射板は、音発生部の車両後方側側面に沿って、音発生部の向いている方向に延設されているとよい。
これにより、反射板が音発生部の近傍に設けられるため、音発生部から出力し車両後方に向かう車両接近通報音をより効率的に車両前方に反射させることができる。したがって、車両前方における車両接近通報音の音圧レベルを上げることができ、車両前方に対して車両の接近をより強く知らせることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の車両接近通報装置によれば、車両左右側方部のいずれか一方に配置された1つの音発生部によって車両の左右方向に略同等の音圧レベルで到達させることが可能となるので、音発生部の設置個数を抑制してコストを低減することができるとともに、車両左右方向中央部に設置する車載機器の邪魔にならずに車両に容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態の車両接近通報装置におけるスピーカーの取り付け位置を示す車両上面図である。
図2】本発明の第1の実施形態の車両接近通報装置におけるスピーカーの取り付け位置の詳細を示す斜視図である。
図3】第1の実施形態の車両接近通報装置におけるスピーカーの取り付け位置の詳細を示す側面図である。
図4】第1の実施形態の車両接近通報装置におけるスピーカーの取り付け位置の詳細を示す前面図である。
図5】第1の実施形態において、スピーカーの向きを説明するための車両前部の断面図である。
図6】第2の実施形態における反射板の取り付け位置を示すスピーカーの取り付け部の前面図である
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態の車両接近通報装置におけるスピーカー3(音発生部)の取り付け位置を示す車両上面図である。
図2は、本発明の第1の実施形態の車両接近通報装置におけるスピーカー3の取り付け位置の詳細を示す斜視図である。図3は、第1の実施形態の車両接近通報装置におけるスピーカー3の取り付け位置の詳細を示す側面図である。図4は、第1の実施形態の車両接近通報装置におけるスピーカー3の取り付け位置の詳細を示す前面図である。図5は、第1の実施形態において、スピーカー3の向きを説明するための車両前部の断面図である。なお、図2~4においては、フロントバンパ4の記載が省略されており、エンジンルーム5(モータ―ルーム)の車両右前部の内部が視認可能な図面になっている。
【0015】
本発明の実施形態の車両接近通報装置はハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車のように、モータ6によって低騒音で走行可能な車両1に搭載される。
なお、本実施形態では、車両1の前部のエンジンルーム5にエンジン7及びモータ6を備えたハイブリッド車あるいはプラグインハイブリッド車を示している。
図1に示すように、車両接近通報装置は、車両1に搭載したスピーカー3を備えている。車両接近通報装置は、モータ6による車両走行時にスピーカー3から所定の車両接近音を出力させる。
【0016】
所定の車両接近音は、疑似エンジン音等の疑似走行音であるが、各国においてその基準が設定されている。例えば日本国においては、協定規則第138号により詳細に基準が設定されており、所定の走行速度において車両の左右側方いずれも、所定の複数の周波数域で夫々所定の音圧レベル以上となるように規定されている。
図1に示すように、本実施形態の車両接近通報装置においてスピーカー3は、車両1の前後方向でフロントバンパ4と車室8との間に形成されているエンジンルーム5(電気自動車においてはモータ―ルーム)内に設けられている。詳しくは、スピーカー3は、エンジンルーム5における左サイドメンバ9の車両左側かつ車両左前輪10の図示しないタイヤハウスの前側のスペースに配置されている。なお、エンジンルーム5は、上下方向では、図示しないボンネットとアンダーカバー11との間に形成されている。フロントバンパ4がタイヤハウスの前側のスペースを含む場合には、スピーカー3はフロントバンパ4内に配置されている。
【0017】
車両1の左前部には、牽引用フック20が備えられている。牽引用フック20は、例えばリング状の鋼材で形成されており、車両1の左サイドメンバ9の前端部に固定されている。牽引用フック20の下部は、エンジンルーム5の下方を区画するアンダーカバー11の下方に設けられた開口部21から下方に突出している。
図2~4に示すように、本発明の第1の実施形態の車両接近通報装置におけるスピーカー3は、左サイドメンバ9に固定された車載機器固定用のブラケット22に、スピーカー支持ブラケット23を介して固定されている。即ち、スピーカー3は、ブラケット22及びスピーカー支持ブラケット23を介して車両1の左サイドメンバ9に固定されている。
【0018】
また、スピーカー3は、アンダーカバー11の上方に配置され、牽引用フック20を通す開口部21の車両左側に配置されている。
また、スピーカー3は、音の出力方向が開口部21に向かうように、車両右下方に向けて配置されている。音の出力方向とは、例えば、スピーカー3が筐体で構成される場合に、スピーカー3から音が出力される面が向く方向である。
【0019】
なお、第1の実施形態では、車載機器固定用のブラケット22が牽引用フック20の開口部21よりも若干後方に位置しているため、スピーカー3も開口部21より若干後方に位置している。したがって、スピーカー3を開口部21に向かうように、車両右下方にかつ僅かに前方に向けて配置するとよい。
更に、図5に示すように、開口部21及びスピーカー3の付近を通る車両1の横断面A-Aにおいて、スピーカー3と開口部21を繋ぐ直線が、車両1の車幅方向中央に位置するclと地面glとの交点Cを通るように、スピーカー3の位置及び向きが設定されている。
【0020】
なお、スピーカー3の位置及び向きは、車幅方向中央部側の下方に向いていれば良く、開口部21の位置に合わせて適宜変更してよい。例えば、開口部21が図5に示すような位置よりも車両右方に寄っている場合には、それに合わせてスピーカー3の向きを開口部21に向けるように変更すればよい。
以上のように、第1の実施形態の車両接近通報装置では、スピーカー3がフロントバンパ4内(エンジンルーム5内)の車両左側方部に配置され、車両1の車幅方向中央部側の下方に向けて配置されるので、車両1の車幅方向中央部側の下方に向かって出力した車両接近通報音が地面glに反射して、車両1の前後左右方向に強く伝搬する。
【0021】
スピーカー3は車両1の左側方部に配置されることで、車両右側よりも車両左側が近いため音圧レベルが増加する傾向になる。一方、スピーカーが車両左側から右側に向けて配置されることで、車両左側よりも車両右側の音圧レベルが増加する傾向になる。これらの2つの傾向が相殺して、車両1の左部に配置された1つのスピーカー3によって、車両右方と左方の両方における車両接近通報音の音圧レベルを略同等にすることができる。
【0022】
これにより、スピーカー3の設置個数を抑制してコストの低減を図りつつ、車両1の左右方向に略同等の音圧レベルで車両接近通報音を伝搬させることが可能となる。したがって、スピーカー3が1つであっても、車両1の左側では車両接近通報音が大きくて歩行者に不快感を与えたり、車両1の右側では車両接近通報音が小さくて車両1の接近を認識しづらくなったりすることを抑制することができる。
【0023】
また、フロントバンパ4内のエンジンルーム5の車幅方向中央部には、エンジン7等の車載機器が搭載されているので、スピーカー3が左サイドメンバ9の車幅方向外側である左側に設けられることで、車載機器の邪魔にならずにスピーカー3を車両1に設置することができる。
さらに、スピーカー3は、図示しないタイヤハウスの前方のフロントバンパ4内に配置されるので、フロントバンパ4内の車幅方向中央部に搭載される大型のエンジン7やモータ6等の車載機器の邪魔にならずに、比較的に車載機器等の少ないタイヤハウスの前方にスピーカー3を配置させることができつつ、車両の前方において所望の音圧レベルとなるように車両接近通報音を伝搬させることができる。
【0024】
また、スピーカー3は、車両1のアンダーカバー11の上方に位置するので、車両走行中において石はねや泥はねから保護することができる。そして、スピーカー3は、アンダーカバー11に設けられた開口部21に向けて配置されるので、開口部21を通して車両1の下方に車両接近通報音を伝搬させることができる。
更に、このアンダーカバー11に設けられた開口部21は、車両1の牽引用フック20が通過するように配置される穴であるので、アンダーカバー11に設けられているこの穴を利用して、車両接近通報音を車両1の下方に伝搬させることができる。したがって、車両接近通報音を通過させるために、アンダーカバー11に新たに開口部を設ける場合よりも、車両1のコスト増加を抑制するとともに、エンジンルーム5内への石はねや泥はね等の侵入を抑制し、エンジンルーム5内の機器の保護をより図ることができる。
【0025】
図6は、第2の実施形態における反射板30の取り付け位置を示すスピーカー3の取り付け部の前面図である
以下、第1の実施形態と異なる箇所のみ説明する。
第2の実施形態の車両接近通報装置は、第1の実施形態の車両接近通報装置に対し、反射板30を備えている点が異なる。
【0026】
図6に示すように、反射板30は、スピーカー3と同一あるいはやや大きい板部材であり、スピーカー3とともにスピーカー支持ブラケット23あるいはブラケット22に固定され、スピーカー3の車両後方側側面に沿って車幅方向に、スピーカー3の向いている方向に延びるように配置されている。反射板30は、金属あるいは樹脂等、音の反射性の高い材料によって形成されている。
【0027】
反射板30は、スピーカー3とその後方とを仕切り、スピーカー3から出力した車両接近通報音のうち、スピーカー3の後方に向かう音を反射して、車両前方に向かうように配置される。
以上のように、第2の実施形態では、反射板30を設けることで、スピーカー3から発生した音のうちスピーカー3の後方に向かう音が反射して車両前方に向かう音が増加するので、車両前方での車両接近通知音の音圧レベルが増加する。なお、スピーカー3の前方にはフロントバンパ4が位置しているが、エンジンルーム5への外気取入れ口等の隙間を通過する音や、開口部21を通過した音のうち車両前方に向かう音が増加するため、エンジンルーム5内に反射板30を設けても車両前方に向かう音が増加する。
【0028】
このように車両前方での車両接近通知音の音圧レベルが増加することで、特に車両走行中において、車両前方に位置する歩行者等に車両接近通知音を認知させ易くして、安全性を向上させることができる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定するものではない。例えば、上記実施形態では、スピーカー3が、牽引用フック20を通過させるアンダーカバー11の開口部21に向けて配置されているが、牽引用フック20以外の穴に向けて配置してもよい。
【0029】
また、車両右部に牽引用フック20用の開口部21が設けられている場合には、右サイドメンバの右側にスピーカー3を配置して、この牽引用フック20用の開口部21に向かって、即ち車幅方向中央部側である車両左側に向かうようにスピーカー3を配置してもよい。
また、スピーカー3の下方にアンダーカバー11が存在しない場合であっても、少なくとも車幅方向中央部側の下方に向かうようにスピーカー3を配置すればよい。
【0030】
なお、スピーカー3は車幅方向中央部を向いて配置されることに限定するものでなく、スピーカー3が下方を向いたところから少しでも車幅方向中央部側に傾斜して配置されている場合も含む。
また、各種車両の車両接近通報装置に広く適用することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 車両
3 スピーカー(音発生部)
9 左サイドメンバ
11 アンダーカバー
20 牽引用フック
21 開口部
30 反射板
図1
図2
図3
図4
図5
図6