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特許7132643撮影装置、画像の生産方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-30
(45)【発行日】2022-09-07
(54)【発明の名称】撮影装置、画像の生産方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20220831BHJP
【FI】
H04N5/232
H04N5/232 290
H04N5/232 300
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020190764
(22)【出願日】2020-11-17
(65)【公開番号】P2022079898
(43)【公開日】2022-05-27
【審査請求日】2021-01-13
【審判番号】
【審判請求日】2021-11-30
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507200938
【氏名又は名称】株式会社タナカ技研
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 隆義
(72)【発明者】
【氏名】深谷 由紀貞
【合議体】
【審判長】畑中 高行
【審判官】渡辺 努
【審判官】田中 啓介
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-170966(JP,A)
【文献】特開2020-27982(JP,A)
【文献】特開2020-150331(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N5/232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影し、光信号を取得する光信号取得部と、
前記光信号を用いて、2以上の異なる元画像を取得する元画像取得部と、
前記2以上の元画像を合成し、合成画像を取得する合成画像取得部と、
前記合成画像取得部が前記合成画像を取得した後、当該合成画像と前記元画像取得部が取得した2以上の元画像とを含む3以上の候補画像のうち、一の出力画像を取得する選択部と、
前記選択部が取得した出力画像を出力する画像出力部とを具備し、
前記出力画像の前記出力とは、前記出力画像のディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、外部の装置への送信、または記録媒体への蓄積である、撮影装置。
【請求項2】
合成画像を取得するか否かを示す合成画像フラグが格納される格納部をさらに具備し、
前記合成画像取得部は、
前記合成画像フラグが合成画像を取得する旨を示す情報である場合に、前記2以上の元画像を合成し、合成画像を取得する、請求項1記載の撮影装置。
【請求項3】
前記選択部は、
前記3以上の候補画像のうち、予め決められた条件を満たす前記一の出力画像を自動的に選択する、請求項1または請求項2記載の撮影装置。
【請求項4】
前記選択部は、
2以上の元画像と1以上の合成画像、および選択された画像を特定する画像識別情報を有する2以上の教師データを用いて、学習処理を行い取得された学習器と、前記3以上の候補画像とを用いて、機械学習の予測処理を行い、前記一の出力画像を特定する画像識別情報を取得し、当該画像識別情報により特定される一の出力画像を取得する、請求項1から請求項3いずれか一項に記載の撮影装置。
【請求項5】
前記3以上の候補画像を出力する出力部と、
前記3以上の候補画像から一の画像を選択するユーザの指示を受け付ける受付部とをさらに具備し、
前記選択部は、
前記3以上の候補画像から、前記指示に応じた前記一の出力画像を選択する、請求項1から請求項3いずれか一項に記載の撮影装置。
【請求項6】
前記合成画像取得部は、
前記2以上の元画像のうちのいずれか1以上の元画像の一部の領域の部分元画像を、前記一部の領域に対応する領域に採用した合成画像を取得する、請求項1から請求項5いずれか一項に記載の撮影装置。
【請求項7】
前記合成画像取得部は、
前記2以上の元画像のうちの第一の元画像の第一の領域の第一の部分元画像を、前記第一の領域に対応する領域に採用した合成画像であり、前記2以上の元画像のうちの第二の元画像の第二の領域の第二の部分元画像を、前記第二の領域に対応する領域に採用した合成画像を取得する、請求項6記載の撮影装置。
【請求項8】
前記選択部は、
少なくとも当該撮影装置が取得した出力画像であることを特定する識別情報を、前記出力画像に埋め込み、当該識別情報が埋め込まれた出力画像を取得し、
前記画像出力部は、
前記識別情報が埋め込まれた出力画像を出力する、請求項1から請求項7いずれか一項に記載の撮影装置。
【請求項9】
光信号取得部と、元画像取得部と、合成画像取得部と、選択部と、画像出力部とにより実現される画像の生産方法であって、
前記光信号取得部が、撮影し、光信号を取得する光信号取得ステップと、
前記元画像取得部が、前記光信号を用いて、2以上の異なる元画像を取得する元画像取得ステップと、
前記合成画像取得部が、前記2以上の元画像を合成し、合成画像を取得する合成画像取得ステップと、
前記選択部が、前記合成画像取得ステップで前記合成画像が取得された後、当該合成画像と前記元画像取得ステップで取得された2以上の元画像とを含む3以上の候補画像のうち、一の出力画像を取得する選択ステップと、
前記画像出力部が、前記選択ステップで取得された出力画像を出力する画像出力ステップとを具備し、
前記出力画像の前記出力とは、前記出力画像のディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、外部の装置への送信、または記録媒体への蓄積である、画像の生産方法。
【請求項10】
コンピュータを、
光信号を取得する光信号取得部と、
前記光信号を用いて、2以上の異なる元画像を取得する元画像取得部と、
前記2以上の元画像を合成し、合成画像を取得する合成画像取得部と、
前記合成画像取得部が前記合成画像を取得した後、当該合成画像と前記元画像取得部が取得した2以上の元画像とを含む3以上の候補画像のうち、一の出力画像を取得する選択部と、
前記選択部が取得した出力画像を出力する画像出力部として機能させるためのプログラムであって、
前記出力画像の前記出力とは、前記出力画像のディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、外部の装置への送信、または記録媒体への蓄積である、プログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を取得し、出力する撮影装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、分光画像を取得する種々の技術が存在した(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-118494号公報
【文献】特開2020-94985号公報
【文献】特開2020-86982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、予め決められた分光画像を取得するだけであるので、必要な画像を得ることが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の撮影装置は、撮影し、光信号を取得する光信号取得部と、光信号を用いて、2以上の異なる元画像を取得する元画像取得部と、元画像取得部が取得した2以上の元画像を含む候補画像のうち、一の出力画像を取得する選択部と、選択部が取得した出力画像を出力する画像出力部とを具備する撮影装置である。
【0006】
かかる構成により、必要な画像が得られる。
【0007】
また、本第二の発明の撮影装置は、第一の発明に対して、2以上の元画像を合成し、合成画像を取得する合成画像取得部をさらに具備し、選択部は、2以上の元画像と合成画像を含む3以上の候補画像のうち、一の出力画像を取得する、撮影装置である。
【0008】
かかる構成により、より適切な画像が容易に得られる。
【0009】
また、本第三の発明の撮影装置は、第一または第二の発明に対して、選択部は、2以上の候補画像のうち、予め決められた条件を満たす一の出力画像を自動的に選択する、撮影装置である。
【0010】
かかる構成により、必要な画像が容易に得られる。
【0011】
また、本第四の発明の撮影装置は、第三の発明に対して、選択部は、2以上の元画像と1以上の合成画像、および選択された画像を特定する画像識別情報を有する2以上の教師データを用いて、学習処理を行い取得された学習器と、2以上の候補画像とを用いて、機械学習の予測処理を行い、一の出力画像を特定する画像識別情報を取得し、画像識別情報により特定される一の出力画像を取得する、撮影装置である。
【0012】
かかる構成により、必要な画像が得られる。
【0013】
また、本第五の発明の撮影装置は、第一または第二の発明に対して、ユーザの指示を受け付ける受付部と、選択部は、2以上の候補画像から、指示に応じた一の出力画像を選択する、撮影装置である。
【0014】
かかる構成により、ユーザの指示に応じた画像が得られる。
【0015】
また、本第六の発明の撮影装置は、第二の発明に対して、合成画像取得部は、2以上の元画像のうちのいずれか1以上の元画像の一部の領域の部分元画像を、一部の領域に対応する領域に採用した合成画像を取得する、撮影装置である。
【0016】
かかる構成により、必要な画像が得られる。
【0017】
また、本第七の発明の撮影装置は、第六の発明に対して、合成画像取得部は、2以上の元画像のうちの第一の元画像の第一の領域の第一の部分元画像を、第一の領域に対応する領域に採用した合成画像であり、2以上の元画像のうちの第二の元画像の第二の領域の第二の部分元画像を、第二の領域に対応する領域に採用した合成画像を取得する、撮影装置である。
【0018】
かかる構成により、必要な画像が得られる。
【0019】
また、本第八の発明の撮影装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、選択部は、少なくとも撮影装置が取得した出力画像であることを特定する識別情報を、出力画像に埋め込み、識別情報が埋め込まれた出力画像を取得し、画像出力部は、識別情報が埋め込まれた出力画像を出力する、撮影装置である。
【0020】
かかる構成により、本撮影装置で取得された画像であることが判別可能となる。
【0021】
また、本第九の発明の学習システムは、画像蓄積装置と学習装置とを具備する学習システムであって、画像蓄積装置は、撮影し、光信号を取得する光信号取得部と、光信号を用いて、2以上の異なる元画像を取得する元画像取得部と、元画像取得部が取得した2以上の元画像を含む候補画像のセットを蓄積するセット蓄積部と、蓄積部が蓄積したセットを出力するセット出力部と、セットに含まれる2以上候補画像のうち、一の候補画像の選択を受け付ける選択受付部と、選択受付部が受け付けた選択に対応する一の候補画像を正例とし、選択されなかった1以上の候補画像を負例として、区別する処理を行う区別部とを具備し、学習装置は、正例の一の候補画像と負例の1以上の候補画像とを含む2以上のセットを用いて、学習処理を行い、学習器を取得する学習部と、学習器を蓄積する学習器蓄積部とを具備する、学習システムである。
【0022】
かかる構成により、必要な画像を取得するための学習器が得られる。
【0023】
また、本第十の発明の学習システムは、第九の発明に対して、2以上の元画像を合成し、合成画像を取得する合成画像取得部をさらに具備し、セット蓄積部は、元画像取得部が取得した2以上の元画像と合成画像取得部が取得した合成画像とを含む候補画像のセットを蓄積する、学習システムである。
【0024】
かかる構成により、必要な画像を取得するための学習器が得られる。
【発明の効果】
【0025】
本発明による撮影装置によれば、必要な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】実施の形態1における撮影装置Aのブロック図
図2】同撮影装置Aの動作例について説明するフローチャート
図3】同元画像取得処理の例について説明するフローチャート
図4】同合成画像取得処理の例について説明するフローチャート
図5】同選択処理の第一の例について説明するフローチャート
図6】同選択処理の第二の例について説明するフローチャート
図7】同候補画像の例を示す図
図8】実施の形態2における学習システムBの概念図
図9】同学習システムBのブロック図
図10】同画像蓄積装置5の動作例について説明するフローチャート
図11】同学習装置6の動作例について説明するフローチャート
図12】同教師データ管理表を示す図
図13】上記実施の形態におけるコンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、撮影装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0028】
(実施の形態1)
本実施の形態において、撮影により光信号を取得し、当該光信号を用いて、2以上の元画像を取得し、当該2以上の元画像を含む2以上の候補画像から、一の画像を選択し、出力する撮影装置Aについて説明する。
【0029】
また、本実施の形態において、合成画像を取得し、2以上の元画像と当該合成画像を含む3以上の候補画像から、一の画像を選択し、出力する撮影装置Aについて説明する。
【0030】
なお、本実施の形態において、一の画像の選択は、自動的に行われることは好適であるが、ユーザの指示に基づいて行われても良い。また、本実施の形態において、特に、機械学習により一の画像を自動選択ことは好適である。
【0031】
また、本実施の形態において、使用する合成画像は、一部に一の元画像そのままの領域を含む画像であることは好適である。また、合成画像は、一部に一の元画像の領域、一部に他の元画像の領域を含むことは好適である。
【0032】
さらに、本実施の形態において、出力画像に識別情報を埋め込むことは好適である。
【0033】
図1は、本実施の形態における撮影装置Aのブロック図である。撮影装置Aは、格納部1、受付部2、処理部3、および出力部4を備える。
【0034】
処理部3は、光信号取得部31、元画像取得部32、合成画像取得部33、選択部34、および埋込部35を備える。出力部4は、画像出力部41を備える。
【0035】
格納部1には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する学習器、2以上の元画像識別情報、1以上の合成画像識別情報、合成画像フラグである。
【0036】
元画像識別情報とは、取得する元画像の種類を識別する情報である。元画像識別情報は、例えば、「RGB画像」「IR画像」「NIR画像」である。元画像識別情報は、例えば、元画像を取得するためのプログラムの識別子(例えば、実行モジュール名、関数名、メソッド名)である。元画像識別情報は、例えば、元画像を取得するために行う画像処理識別子である。画像処理識別子は、画像処理を識別する情報であり、例えば、ID、1以上の画像処理を行うプログラムの識別子(例えば、実行モジュール名、関数名、メソッド名)である。
【0037】
元画像とは、光信号を用いて取得される画像である。元画像は、合成されていない画像である。元画像は、例えば、光信号を分光して得られる分光画像である。元画像は、例えば、一の分光画像に対して、所定の1以上の画像処理を施した画像である。元画像は、候補画像になり得る画像である。
【0038】
合成画像識別情報とは、取得する合成画像の種類を識別する情報である。合成画像識別情報は、例えば、合成画像を取得するためのプログラムの識別子(例えば、実行モジュール名、関数名、メソッド名)である。合成画像識別情報は、例えば、合成画像を取得する場合に使用する元画像の元画像識別情報を含む。かかる場合の元画像識別情報は、例えば、「RGB画像」「IR画像」「NIR画像」である。
【0039】
合成画像とは、2以上の画像を合成した画像である。なお、合成方法は問わない。合成画像とは、2以上の画像から取得される画像である。
【0040】
合成画像フラグとは、合成画像を取得するか否かを示す情報である。
【0041】
受付部2は、ユーザの指示を受け付ける。ユーザの指示は、例えば、設定情報、選択指示である。設定情報は、選択部34が取得する一の画像を特定するための情報である。選択指示は、2以上の候補画像から一の候補画像を選択する指示である。選択された一の候補画像は、出力画像である。なお、ユーザの指示は、情報でも良い。
【0042】
ここで、受け付けとは、通常、タッチパネルやキーボードやマウスなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けである。ただし、受け付けは、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0043】
ユーザの指示の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部2は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0044】
処理部3は、各種の処理を行う。各種の処理は、光信号取得部31、元画像取得部32、合成画像取得部33、選択部34が行う処理である。
【0045】
光信号取得部31は、撮影し、光信号を取得する。光信号取得部31は、公知技術であるので詳細な説明を省略する。
【0046】
元画像取得部32は、光信号取得部31が取得した光信号を用いて、2以上の異なる元画像を取得する。2以上の異なる各元画像の元になる光信号は同じ光信号である。
【0047】
また、2以上の異なる元画像の中に含まれる対象は、通常、同じであるが、異なっていても良い。つまり、例えば、一の元画像が光信号と同じ領域の画像であり、他の元画像が当該画像の一部の領域の画像(いわゆるズームした画像)でも良い。例えば、元画像取得部32は、光信号取得部31が取得した光信号を分光し、近距離の「RGB画像」と遠距離の「IR画像」とを取得しても良い。かかる場合、遠距離の「IR画像」の領域は、近距離の「RGB画像」の領域より狭い。また、例えば、元画像取得部32はビームスプリッターを具備し、当該ビームスプリッターにより、単レンズからの光を2分割し、当該2分割した同じ分光特性を持つ光を、それぞれ焦点距離の違うセンサーに入力し、焦点距離が違う2つの画像(例えば、「近RGB画像」と「遠RGB画像」)を取得する。
【0048】
元画像取得部32は、例えば、光信号取得部31が取得した光信号をから一部の波長を抽出した2以上の分光画像を取得する。かかる場合、元画像は、分光画像である。2以上の分光画像は、例えば、RGB画像(カラー画像)とIR画像(赤外線画像)とNIR画像(近赤外線)のうちの2以上の画像である。
【0049】
元画像取得部32は、例えば、RGBとNIRを同時撮影できるセンサー(例えば、「http://www.optronics-media.com/news/20160606/42937/」参照(令和2年11月1日検索)を用いて実現できる。
【0050】
元画像取得部32は、例えば、光信号取得部31が取得した光信号からRGB画像を取得し、当該RGB画像に対して所定の画像処理が施された画像を取得する。かかる場合、元画像は、例えば、RGB画像と所定の画像処理が施された画像である。所定の画像処理は、例えば、シャープネス処理、ノイズ低減処理、明度向上の処理等であり、種々の公知の画像処理が該当し得る。
【0051】
元画像取得部32は、例えば、光信号取得部31が取得した光信号からIR画像を取得し、当該IR画像に対して所定の画像処理が施された画像を取得する。かかる場合、元画像は、例えば、IR画像と所定の画像処理が施された画像である。所定の画像処理は、例えば、シャープネス処理、ノイズ低減処理、明度向上の処理等であり、種々の公知の画像処理が該当し得る。
【0052】
元画像取得部32は、例えば、光信号取得部31が取得した光信号を分光し、RGB画像とIR画像とを取得する。そして、元画像取得部32は、例えば、当該RGB画像に対して所定の画像処理が施された画像と、当該IR画像に対して所定の画像処理が施された画像を取得する。かかる場合、元画像は、例えば、RGB画像とIR画像とRGB画像に対して所定の画像処理が施された画像とIR画像に対して所定の画像処理が施された画像である。
【0053】
なお、元画像取得部32が取得する2以上の異なる元画像の撮影対象は同一である。
【0054】
合成画像取得部33は、2以上の元画像を合成し、合成画像を取得する。合成画像取得部33は、元画像と合成画像とを合成し、新たな合成画像を取得しても良い。元画像の合成方法は問わない。
【0055】
合成画像取得部33は、例えば、2以上の元画像のうちのいずれか1以上の元画像の一部の領域の部分元画像を、一部の領域に対応する領域に採用した合成画像を取得する。
【0056】
合成画像取得部33は、例えば、2以上の元画像のうちの第一の元画像の第一の領域の第一の部分元画像を、第一の領域に対応する領域に採用した合成画像であり、2以上の元画像のうちの第二の元画像の第二の領域の第二の部分元画像を、第二の領域に対応する領域に採用した合成画像を取得する。
【0057】
合成画像取得部33は、例えば、2以上の各元画像から信号強度の強い画素を選択し、一の合成画像を取得する。例えば、合成画像取得部33は、2以上の異なる元画像(例えば、RGB画像とIR画像)をNAM回路で合成する。つまり、合成画像取得部33は、例えば、NAM回路を用いて、二つの元画像の同じ位置の各画素のうち、レベルの高い画素値を優先して出力し、合成画像を取得する。
【0058】
合成画像取得部33は、例えば、2以上の各元画像を予め決められた領域に区切り、同じ位置の領域ごとに、信号強度の強い方の領域を決定し、当該決定した領域の画素集合を組み合わせて、合成画像を取得する。なお、領域は、2以上の画素を有する。
【0059】
合成画像取得部33は、例えば、2以上の元画像と学習器とを、機械学習の予測処理のモジュールに与え、2以上の元画像が合成された合成画像を取得しても良い。かかる場合の学習器は、2以上の元画像と合成画像とからなる2以上の教師データを、機械学習の学習処理のモジュールに与え、当該モジュールが実行され、取得された学習器である。なお、機械学習のアルゴリズムは問わないことは、上述した通りである。また、かかる学習器は、2以上の元画像を入力し、合成画像を出力する予測処理で使用される。
【0060】
なお、合成画像と2以上の元画像の中のオブジェクトは、通常、同じオブジェクトであるが異なっていても良い。
【0061】
選択部34は、元画像取得部32が取得した2以上の元画像を含む候補画像のうち、一の出力画像を取得する。
【0062】
選択部34は、2以上の元画像と合成画像を含む3以上の候補画像のうち、一の出力画像を取得することは好適である。
【0063】
選択部34は、2以上の候補画像のうち、予め決められた条件を満たす一の出力画像を自動的に選択する。
【0064】
予め決められた条件は、例えば、後述する機械学習の予測処理により選択されることである。予め決められた条件は、例えば、後述する機械学習の予測処理により取得されたスコアが最大であることである。予め決められた条件は、例えば、候補画像が有する各画素の代表値(例えば、平均値、中央値)が最大であることである。予め決められた条件は、例えば、候補画像が有する各画素の属性値(例えば、輝度,明度)の代表値(例えば、平均値、中央値)が最大であることである。
【0065】
選択部34は、例えば、学習器と2以上の候補画像とを用いて、機械学習の予測処理を行い、一の出力画像を特定する画像識別情報を取得し、画像識別情報により特定される一の出力画像を取得する。なお、機械学習のアルゴリズムは、例えば、ランダムフォレスト、決定木、深層学習、SVM等であり、機械学習のアルゴリズムは問わない。また、機械学習の予測処理には、例えば、TensorFlowのライブラリ、tinySVM、R言語のrandom forestのモジュール等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。また、学習器は、例えば、後述する実施の形態2における学習装置6が取得した学習器である。なお、学習器は、分類器、モデルと言っても良い。
【0066】
また、ここでの学習器は、例えば、2以上の候補画像を入力し、一の候補画像または一の候補画像の識別子を出力するための情報である。学習器は、例えば、2以上の候補画像のうちのいずれかの候補画像を入力し、当該候補画像を出力する画像として選択されるか否かを示すフラグ(真または偽)を出力するめの情報である。学習器は、例えば、2以上の候補画像のうちのいずれかの候補画像を入力し、当該候補画像を出力する画像として選択されるか否かを示すフラグ(真または偽)およびスコアを出力するめの情報である。
【0067】
つまり、選択部34は、例えば、学習器を格納部1から取得し、当該学習器と2以上の候補画像とを、機械学習の予測処理のモジュールに与え、当該モジュールを実行し、一の候補画像を、出力画像として決定する。
【0068】
また、選択部34は、例えば、学習器を格納部1から取得する。そして選択部34は、例えば、2以上の候補画像のうちの一の候補画像と学習器との組を、順に、機械学習の予測処理のモジュールに与え、選択されるか否かを示すフラグと、スコアとを取得する。そして、選択部34は、例えば、選択されることを示すフラグが得られた候補画像であり、スコアが最大の候補画像を、出力画像として決定する。
【0069】
選択部34は、例えば、2以上の候補画像から、ユーザの指示に応じた一の候補画像を、出力画像として選択する。例えば、ユーザの指示が設定情報である場合、選択部34は、2以上の候補画像から、格納部1の設定情報に対応する候補画像を出力画像として選択する。設定情報は、例えば、2以上の候補画像の種類のうち、一の候補画像の種類を示す種類識別子である。種類識別子は、例えば、「RGB画像」「IR画像」「合成画像」である。
【0070】
また、ユーザの指示とは、例えば、出力されている2以上の候補画像から一の候補画像を選択する指示である。かかる場合、選択部34は、ユーザの指示に対応する一の候補画像を、出力画像として選択する。
【0071】
選択部34は、少なくとも撮影装置Aが取得した出力画像であることを特定する識別情報が埋め込まれた出力画像を取得しても良い。なお、識別情報は、後述する埋込部35により埋め込まれる。
【0072】
埋込部35は、少なくとも当該撮影装置Aが取得した出力画像であることを特定する識別情報を、前記出力画像に埋め込む。埋込部35は、選択部34が取得した出力画像に対して識別情報を埋め込むことは好適である。ただし、埋込部35は、2以上のすべての候補画像に識別情報を埋め込んでも良い。
【0073】
なお、識別情報を埋め込むことは、出力画像のファイルのヘッダー部に識別情報を書き込むこと、出力画像のファイルのフッター部に識別情報を書き込むこと、「電子透かし」の情報として、出力画像のファイルに識別情報を書き込むこと等である。識別情報を埋め込むことは、出力画像のデータ群(例えば、ファイル)の中から識別情報を取得可能であれば良い。
【0074】
識別情報は、例えば、撮影装置Aが取得した画像であることを特定する情報である。識別情報は、例えば、ユニークなIDであり、当該画像を識別する情報である。識別情報は、例えば、カメラ(撮影装置A)の識別子、タイムスタンプの情報(例えば、年月日時分秒、時分秒)、選択部34が使用した予測処理に使用したモジュールの識別子、撮影対象のオブジェクトを識別する情報、撮影環境(例えば、屋内または屋外、天気)、暗号化キーのちの1以上の情報を含む情報である。なお、かかる場合、埋込部35または図示しない手段は、カメラの識別子を格納部1から取得したり、図示しない時計からタイムスタンプの情報を取得したり、選択部34からモジュールの識別子を取得したり、撮影対象を画像認識しオブジェクトを識別する情報を取得したり、撮影対象を画像認識し撮影環境を取得したり、図示しないサーバから天気の情報を取得したり、暗号化キーを格納部1から取得したりする。
【0075】
出力部4は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、候補画像、出力画像である。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0076】
出力部4は、例えば、元画像取得部32が取得した2以上の元画像を出力する。出力部4は、例えば、元画像取得部32が取得した2以上の元画像と、合成画像取得部33が取得した1以上の合成画像とを出力する。かかる元画像等の出力は、ユーザにより選択されるための出力である。
【0077】
画像出力部41は、選択部34が取得した出力画像を出力する。画像出力部41は、識別情報が埋め込まれた出力画像を出力することは好適である。選択部34が取得した出力画像は、2以上の候補画像のうちのいずれかである。なお、ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0078】
また、画像出力部41は、選択部34が選択しなかった1以上の候補画像をも出力しないことが好適であるが、選択部34が選択しなかった1以上の候補画像をも出力しても良い。ただし、選択部34が選択しなかった1以上の候補画像をも出力する場合、画像出力部41は、選択部34が取得した出力画像を最も目立つ態様で出力する。最も目立つ態様とは、例えば、2以上の画像をソートして出力する場合に、最上位の位置に選択部34が取得した出力画像を出力することである。最も目立つ態様とは、例えば、選択部34が取得した出力画像に、他の候補画像には付加されない目印を付加して、出力することである。その他、出力画像を最も目立つ態様で出力する態様は問わない。
【0079】
格納部1は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0080】
格納部1に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部1で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部1で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部1で記憶されるようになってもよい。
【0081】
処理部3、元画像取得部32、合成画像取得部33、および選択部34は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部3等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、例えば、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0082】
光信号取得部31は、例えば、いわゆるカメラの光学部品と撮像素子とにより実現される。
【0083】
出力部4、および画像出力部41は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部4等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0084】
次に、撮影装置Aの動作例について、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0085】
(ステップS201)処理部3は、撮影を行うか否かを判断する。撮影を行う場合はステップS202に行き、撮影を行わない場合はステップS201に戻る。なお、処理部3は、例えば、受付部2が撮影指示を受け付けた場合に、撮影を行うと判断する。また、処理部3は、例えば、受付部2が撮影指示を受け付けた後、撮影終了の指示を受け付けるまで、撮影を行うと判断する。処理部3が撮影を行うと判断する条件は問わない。
【0086】
(ステップS202)光信号取得部31は、光信号を取得する。
【0087】
(ステップS203)元画像取得部32は、光信号取得部31が取得した光信号を用いて、2以上の異なる元画像を取得する。かかる元画像取得処理の例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0088】
(ステップS204)合成画像取得部33は、合成画像を取得するか否かを判断する。合成画像を取得する場合はステップS205に行き、合成画像を取得しない場合はステップS206に行く。なお、合成画像取得部33は、常に、合成画像を取得しても良い。また、合成画像取得部33は、例えば、格納部1の合成画像フラグが合成画像を取得する旨を示す情報である場合に、合成画像を取得すると判断しても良い。ただし、合成画像を取得すると判断するための条件は問わない。
【0089】
(ステップS205)合成画像取得部33は、合成画像を取得する。かかる合成画像取得処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0090】
(ステップS206)選択部34は、元画像取得部32が取得した2以上の元画像を含む候補画像のうち、一の出力画像を取得する。なお、選択部34は、2以上の元画像と合成画像を含む3以上の候補画像のうち、一の出力画像を取得することは好適である。かかる選択処理の例について、図5図6のフローチャートを用いて説明する。
【0091】
(ステップS207)埋込部35は、識別情報を取得する。
【0092】
(ステップS208)埋込部35は、ステップS206で取得された出力画像に、ステップS206で取得した識別情報を埋め込む。
【0093】
(ステップS209)画像出力部41は、ステップS208で取得された出力画像を取得する。ステップS201に戻る。なお、かかる出力画像は、識別情報が埋め込まれた出力画像である。
【0094】
なお、図2のフローチャートにおいて、ステップS208、ステップS209は実行されなくても良い。かかる場合、出力画像は、識別情報が埋め込まれていない。
【0095】
また、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0096】
次に、ステップS203の元画像取得処理の例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0097】
(ステップS301)元画像取得部32は、カウンタiに1を代入する。
【0098】
(ステップS302)元画像取得部32は、元画像を取得するためのi番目の元画像識別情報が格納部1に存在するか否かを判断する。
【0099】
(ステップS303)元画像取得部32は、i番目の元画像識別情報に対応するi番目の元画像を取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0100】
(ステップS304)元画像取得部32は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS302に戻る。
【0101】
次に、ステップS205の合成画像取得処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0102】
(ステップS401)合成画像取得部33は、カウンタiに1を代入する。
【0103】
(ステップS402)合成画像取得部33は、i番目の合成画像を取得するか否かを判断する。i番目の合成画像を取得する場合はステップS403に行き、i番目の合成画像を取得しない場合は上位処理にリターンする。なお、例えば、合成画像取得部33は、格納部1にi番目の合成画像識別情報が存在するか否かにより、i番目の合成画像を取得するか否かを判断する。
【0104】
(ステップS403)合成画像取得部33は、i番目の合成画像を取得するために使用する2以上の元画像を図示しないバッファから取得する。
【0105】
(ステップS404)合成画像取得部33は、ステップS403で取得した2以上の元画像を用いて、i番目の合成画像を取得し、当該合成画像を図示しないバッファに一時蓄積する。
【0106】
(ステップS405)合成画像取得部33は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS402に戻る。
【0107】
次に、ステップS206の選択処理の第一の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0108】
(ステップS501)選択部34は、格納部1から学習器を取得する。
【0109】
(ステップS502)選択部34は、カウンタiに1を代入する。
【0110】
(ステップS503)選択部34は、図示しないバッファにi番目の候補画像が存在するか否かを判断する。i番目の候補画像が存在する場合はステップS504に行き、i番目の候補画像が存在しない場合はステップS508に行く。
【0111】
(ステップS504)選択部34は、図示しないバッファからi番目の候補画像を取得する。
【0112】
(ステップS505)選択部34は、学習器とi番目の候補画像とを機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、予測結果を取得する。なお、予測結果は、ここでは、選択されるか否かを示すフラグ(予測値)とスコアである。スコアは高いほど、選択される尤度が大きい、とする。
【0113】
(ステップS506)選択部34は、i番目の候補画像に対応付けて、予測値とスコアとを図示しないバッファに一時蓄積する。
【0114】
(ステップS507)選択部34は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS503に戻る。
【0115】
(ステップS508)選択部34は、選択されることを示す予測値であり、最大のスコアと対になる候補画像を、出力画像に決定する。上位処理にリターンする。
【0116】
次に、ステップS206の選択処理の第二の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。図6のフローチャートにおいて、図5のフローチャートと同一のステップについて説明を省略する。
【0117】
(ステップS601)選択部34は、2以上の候補画像を図示しないバッファから取得する。
【0118】
(ステップS602)選択部34は、学習器と2以上の候補画像とを機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、予測結果を取得する。なお、予測結果は、ここでは、出力画像を特定する情報である。出力画像を特定する情報は、出力画像でも良いし、出力画像の識別子(例えば、ファイル名)等でも良い。
【0119】
(ステップS603)選択部34は、予測結果に対応する候補画像を出力画像に決定する。
【0120】
以下、本実施の形態における撮影装置Aの具体的な動作について説明する。撮影装置Aの外観は、例えば、カメラである。
【0121】
今、格納部1には、「RGB画像」「IR画像」の2つの元画像識別情報が格納されている、とする。また、格納部1には、合成画像を取得する一のプログラムのモジュール名である合成画像識別情報が格納されている、とする。当該一のプログラムは、「RGB画像」「IR画像」のうちの輝度の平均値が高い方の元画像をベースとして採用し、ナンバープレートの領域を検知し、ナンバープレートの領域のシャープネスが大きい方の元画像のナンバープレートの領域を採用するプログラムである、とする。
【0122】
また、格納部1には、3つの候補画像から一の候補画像を選択する学習器が格納されている。この学習器は、例えば、撮影対象が自動車である場合は合成画像を取得するように教師データが構成され、学習処理により取得されたデータである。
【0123】
かかる場合、ユーザは、撮影指示を撮影装置Aに入力した、とする。すると、処理部3は、撮影を行う、と判断する。次に、光信号取得部31は、撮影し、光信号を取得する。
【0124】
次に、元画像取得部32は、光信号取得部31が取得した光信号を用いて、「RGB画像」「IR画像」の2つの元画像を取得する。「RGB画像」は、図7の71である。「IR画像」は、図7の72である。
【0125】
また、合成画像取得部33は、合成画像識別情報が示すモジュール名で識別されるモジュールを実行し、合成画像を取得する。かかる合成画像は、図7の73である。かかるモジュールは、光信号により表れる対象(撮影対象)が自動車であるか否かを判断し、自動車である場合、「IR画像」からナンバープレートの領域を切り出し、「RGB画像」のナンバープレートの領域に、「IR画像」から切り出したナンバープレートの領域の画像を貼り付けた合成画像を取得するモジュールである。また、かかるモジュールは、光信号により表れる対象(撮影対象)が自動車でない場合は、「RGB画像」と「IR画像」とをNAM回路で合成するモジュールである。
【0126】
次に、選択部34は、格納部1の学習器を取得する。選択部34は、3つの候補画像(「RGB画像71」「IR画像72」「合成画像73」)と学習器とを、機械学習の予測モジュールに与え、当該予測モジュールを実行し、一の画像(ここでは、合成画像73)を取得した、とする。
【0127】
次に、埋込部35は、識別情報を取得する。そして、埋込部35は、合成画像73に識別情報を埋め込む。
【0128】
次に、画像出力部41は、出力画像を取得する。なお、出力画像は、識別情報が埋め込まれた合成画像73である。
【0129】
以上、本実施の形態によれば、より適切な画像が容易に得られる。
【0130】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における撮影装置Aを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、光信号を取得する光信号取得部と、前記光信号を用いて、2以上の異なる元画像を取得する元画像取得部と、前記元画像取得部が取得した2以上の元画像を含む候補画像のうち、一の出力画像を取得する選択部と、前記選択部が取得した出力画像を出力する画像出力部として機能させるためのプログラムである。
【0131】
(実施の形態2)
本実施の形態において、撮影装置Aが使用し得る学習器を取得する学習システムについて説明する。
【0132】
図8は、本実施の形態における学習システムBの概念図である。学習システムBは、画像蓄積装置5、および学習装置6を備える。なお、学習システムBは、一の装置で実現されても良いし、3以上の装置で実現されても良い。
【0133】
画像蓄積装置5は、画像を撮影し、当該画像を用いて、2以上の候補画像のセットを取得し、当該セットから一の選択を受け付ける。そして、画像蓄積装置5は、セットの中で、選択された候補画像と選択されなかった候補画像とを区別可能な状態で、セットを蓄積する。画像蓄積装置5は、例えば、カメラ、またはカメラ付きのコンピュータである。カメラは、静止画を撮影できるものでも、動画を撮影できるものでも良い。
【0134】
学習装置6は、2以上のセットを用いて学習処理を行い、2以上の候補画像から一の画像を選択するための学習器を構成する装置である。
【0135】
図9は、本実施の形態における学習システムBのブロック図である。学習システムBを構成する画像蓄積装置5は、格納部51、受付部52、処理部53、および出力部54を備える。
【0136】
受付部52は、選択受付部521を備える。処理部53は、光信号取得部31、元画像取得部32、合成画像取得部33、セット蓄積部531、および区別部532を備える。出力部54は、セット出力部541を備える。
【0137】
学習装置6は、学習格納部61、学習部62、および学習器蓄積部63を備える。
【0138】
画像蓄積装置5を構成する格納部51には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、2以上の候補画像のセットである。
【0139】
受付部52は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、撮影指示、選択指示である。選択指示は、画像の選択の指示である。選択指示は、単に、選択と言っても良い。
【0140】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0141】
選択受付部521は、セットに含まれる2以上候補画像のうち、一の候補画像の選択を受け付ける。
【0142】
処理部53は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、光信号取得部31、元画像取得部32、合成画像取得部33、セット蓄積部531、区別部532が行う処理である。
【0143】
セット蓄積部531は、元画像取得部32が取得した2以上の元画像を含む候補画像のセットを蓄積する。
【0144】
セット蓄積部531は、元画像取得部32が取得した2以上の元画像と合成画像取得部33が取得した合成画像とを含む候補画像のセットを蓄積することは好適である。
【0145】
区別部532は、選択受付部521が受け付けた選択に対応する一の候補画像を正例とし、選択されなかった1以上の候補画像を負例として、区別する処理を行う。区別する処理とは、例えば、選択された一の候補画像に、正例フラグを対応付ける処理である。区別する処理とは、例えば、選択されなかった1以上の各候補画像に、負例フラグを対応付ける処理である。区別する処理とは、例えば、選択された一の候補画像に、正例フラグを対応付け、選択されなかった1以上の各候補画像に、負例フラグを対応付ける処理である。区別する処理とは、例えば、選択された一の候補画像と、選択されなかった1以上の候補画像とを、異なるフォルダに蓄積する処理である。選択された一の候補画像と、選択されなかった1以上の候補画像とを区別できれば良く、区別する処理、方法は問わない。
【0146】
出力部54は、各種の情報を出力する。各種の情報は、2以上の候補画像のセットである。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0147】
セット出力部541は、蓄積部が蓄積したセットを出力する。
【0148】
学習装置6を構成する学習格納部61には、各種の情報が格納される。各種の情報は、2以上のセットである。セットは、正例の一の候補画像と負例の1以上の候補画像とを含む。正例の候補画像は、ユーザにより選択された画像である。負例の1以上の候補画像は、ユーザにより選択されなかった画像である。セット内の2以上の候補画像が取得される元の光信号は同じ信号である。
【0149】
学習部62は、正例の一の候補画像と負例の1以上の候補画像とを含む2以上のセットを用いて、学習処理を行い、学習器を取得する。
【0150】
学習処理は、機械学習のアルゴリズムを用いた学習処理である。なお、機械学習のアルゴリズムは、例えば、ランダムフォレスト、決定木、深層学習、SVM等であり、機械学習のアルゴリズムは問わない。また、機械学習の学習処理には、例えば、TensorFlowのライブラリ、tinySVM、R言語のrandom forestのモジュール等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
【0151】
学習部62は、2以上の教師データを、機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行し、学習器を取得する。
【0152】
学習部62は、例えば、正例の一の候補画像と負例の1以上の候補画像とを含む2以上のセットを、機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行し、学習器を取得する。つまり、ここでの一の教師データは、正例の一の候補画像と負例の1以上の候補画像とを含むセットである。
【0153】
学習部62は、例えば、正例の一の候補画像と、当該一の候補画像と同じ撮影対象の負例の一の画像の組を、2以上のセットから構成する。学習部62は、構成した2以上の画像の組を、機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行し、学習器を取得する。つまり、ここでの一の教師データは、正例の一の候補画像と負例の一の画像の組である。
【0154】
学習器蓄積部63は、学習部62が取得した学習器を蓄積する。学習器の蓄積先は問わない。学習器の蓄積先は、例えば、学習格納部61であるが、外部の装置(例えば、撮影装置A)でも良い。
【0155】
格納部51、および学習格納部61は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0156】
格納部51等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部51等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部51等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部51等で記憶されるようになってもよい。
【0157】
受付部52、および選択受付部521は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0158】
処理部53、光信号取得部31、元画像取得部32、合成画像取得部33、セット蓄積部531、区別部532、学習部62、および学習器蓄積部63は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部53等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、例えば、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0159】
出力部54、およびセット出力部541は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部54等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0160】
次に、学習システムBの動作例について説明する。まず、画像蓄積装置5の動作例について、図10のフローチャートを用いて説明する。図10のフローチャートにおいて、図2のフローチャートと同一のステップについて、説明を省略する。
【0161】
(ステップS1001)出力部54は、取得された2以上の候補画像を出力する。なお、2以上の候補画像は、例えば、2以上の元画像である。2以上の候補画像は、例えば、2以上の元画像と1以上の合成画像である。なお、かかる出力は、通常、ディスプレイへの出力である。
【0162】
(ステップS1002)選択受付部521は、ユーザからの選択を受け付けたか否かを判断する。選択を受け付けた場合はステップS1003に行き、選択を受け付けなかった場合はステップS1002に戻る。
【0163】
(ステップS1003)区別部532は、ステップS1002で選択された候補画像に、正例フラグを対応付ける。
【0164】
(ステップS1004)セット蓄積部531は、正例画像と負例画像が区別された2以上の候補画像を有するセットを蓄積する。ステップS201に戻る。なお、正例画像は、選択された候補画像である。また、負例画像は、選択されなかった候補画像である。
【0165】
なお、図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0166】
次に、学習装置6の動作例について、図11のフローチャートを用いて説明する。なお、学習格納部61には、2以上のセットが格納されている、とする。
【0167】
(ステップS1101)学習装置6は、学習を開始するか否かを判断する。学習を開始する場合はステップS1102に行き、学習を開始しない場合はステップS1101に戻る。なお、学習を開始する条件は問わない。例えば、ユーザの指示により、学習装置6は、学習を開始すると判断する。
【0168】
(ステップS1102)学習部62は、カウンタiに1を代入する。
【0169】
(ステップS1103)学習部62は、学習格納部61に、i番目のセットが存在するか否かを判断する。セットとは、正例画像と負例画像が区別された2以上の候補画像を有するセットである。
【0170】
(ステップS1104)学習部62は、i番目のセットが有する一の正例画像を取得する。なお、正例画像とは、正例フラグに対応付く候補画像である。
【0171】
(ステップS1105)学習部62は、カウンタjに1を代入する。
【0172】
(ステップS1106)学習部62は、i番目のセットが有するj番目の負例画像を取得する。
【0173】
(ステップS1107)学習部62は、ステップS1104で取得した正例画像とステップS1106で取得したj番目の負例画像との組を取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0174】
(ステップS1108)学習部62は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS1106に戻る。
【0175】
(ステップS1109)学習部62は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1103に戻る。
【0176】
(ステップS1110)学習部62は、図示しないバッファに一時蓄積した2以上の正例画像と負例画像との組を学習モジュールに与え、当該モジュールを実行し、学習器を取得する。
【0177】
(ステップS1111)学習器蓄積部63は、ステップS1110で取得された学習器を蓄積する。ステップS1101に戻る。
【0178】
なお、図11のフローチャートにおいて、学習部62は、2以上のセットを、機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行し、学習器を取得しても良い。
【0179】
また、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0180】
以下、本実施の形態における学習システムBの具体的な動作について説明する。
【0181】
画像蓄積装置5の出力部54は、上述した処理により、格納部51の中の各セットの4つ候補画像を出力する。なお、4つ候補画像は、2つの元画像と2つの合成画像である、とする。また、2つの元画像は、「RGB画像」と「IR画像」である、とする。
【0182】
そして、ユーザは、セットごとに、一の候補画像を選択する。すると、選択受付部521は、かかる選択を受け付ける。次に、区別部532は、選択された候補画像に対応付けて、正例フラグを蓄積する。
【0183】
かかる処理により、格納部51に、図12に示す教師データ管理表が蓄積された、とする。教師データ管理表は「ID」「元画像1」「元画像2」「合成画像1」「合成画像2」を有する2以上の教師データを有する。「ID」は、セットを識別する情報である。「元画像1」はRGB画像、「元画像2」はIR画像である。「合成画像1」「合成画像2」は、各々、異なるアルゴリズムにより合成された画像であり、元画像1と元画像2とを用いて合成された画像である、とする。
【0184】
そして、ユーザにより選択された候補画像には、正例であることを示す「○」が付与され、ユーザにより選択されなかった候補画像には、負例であることを示す「×」が付与されている。
【0185】
そして、かかる教師データ管理表は、学習装置6の学習格納部61にも蓄積された、する。
【0186】
次に、学習装置6は、学習を開始する、と判断した、とする。
【0187】
次に、学習装置6は、例えば、図11のフローチャートに従って、教師データ管理表の多数の教師データを、機械学習の学習モジュールに与え、当該学習モジュールを実行し、学習器を取得し、当該学習器を学習格納部61に蓄積する。なお、かかる学習器は、上述した撮影装置Aが利用することは好適である。
【0188】
以上、本実施の形態によれば、必要な画像を取得するための学習器が得られる。
【0189】
なお、本実施の形態における画像蓄積装置5を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、撮影し、光信号を取得する光信号取得部と、前記光信号を用いて、2以上の異なる元画像を取得する元画像取得部と、前記元画像取得部が取得した2以上の元画像を含む2以上の候補画像を出力する出力部と、ユーザからの一の候補画像の選択を受け付ける選択受付部と、前記選択受付部が受け付けた選択に対応する一の候補画像を正例とし、選択されなかった1以上の候補画像を負例として、区別する処理を行う区別部として機能させるためのプログラムである。
【0190】
また、学習装置6は、を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、正例の一の候補画像と負例の1以上の候補画像とを含む2以上のセットが格納される学習格納部にアクセス可能なコンピュータを、前記2以上のセットを用いて、学習処理を行い、学習器を取得する学習部と、当該学習部が取得した学習器を蓄積する学習器蓄積部として機能させるためのプログラムである。
【0191】
また、上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図13は、撮影装置A、画像蓄積装置5、学習装置6を実現し得るコンピュータシステム300のブロック図である。
【0192】
図13において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0193】
図13において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0194】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の撮影装置A等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0195】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の撮影装置Aの機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0196】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。つまり、画像蓄積装置5等は、スタンドアロンの装置であっても良く、2以上の装置から構成されても良い。
【0197】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0198】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0199】
以上のように、本発明にかかる撮影装置は、必要な画像が得られるという効果を有し、撮影装置等として有用である。
【符号の説明】
【0200】
A 撮影装置
B 学習システム
1、51 格納部
2、52 受付部
3、53 処理部
4、54 出力部
5 画像蓄積装置
6 学習装置
31 光信号取得部
32 元画像取得部
33 合成画像取得部
34 選択部
35 埋込部
41 画像出力部
61 学習格納部
62 学習部
63 学習器蓄積部
532 区別部
541 セット出力部
図1
図2
図3
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図13