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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-30
(45)【発行日】2022-09-07
(54)【発明の名称】面状照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20220831BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220831BHJP
【FI】
F21S2/00 443
F21S2/00 480
F21Y115:10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020111184
(22)【出願日】2020-06-29
(65)【公開番号】P2022010538
(43)【公開日】2022-01-17
【審査請求日】2022-07-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】倉田 良太
(72)【発明者】
【氏名】安達 和正
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-128993(JP,A)
【文献】特開2007-157465(JP,A)
【文献】特開2005-121929(JP,A)
【文献】特開2010-145789(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
G02F 1/13357
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
床部と、該床部の周縁に立設された側壁とを有するボトムフレームと、
額縁部と、該額縁部の周縁に立設された側壁とを有し、前記ボトムフレームの開口側を覆うトップフレームと、
前記ボトムフレームの側壁の先端と外周面の一部とに、面状照明装置の厚み方向に沿って並んで設けられた凸部と、
前記トップフレームの額縁部および側壁に、前記凸部に対応してそれぞれ設けられ、前記凸部が嵌合する孔部または穴部と、
を備える面状照明装置。
【請求項2】
前記凸部と前記孔部または前記穴部との組は、前記面状照明装置の長手方向の辺の上に複数設けられる、
請求項1に記載の面状照明装置。
【請求項3】
前記凸部と前記孔部または前記穴部との組は、前記長手方向の辺の中央部分において他の部分よりも多い数が設けられる、
請求項2に記載の面状照明装置。
【請求項4】
前記面状照明装置の短手方向の辺の上には、
前記ボトムフレームの側壁の外周面の一部に設けられた凸部と、
前記トップフレームの側壁に設けられ、前記凸部が嵌合する孔部または穴部と、が設けられ、
前記ボトムフレームの側壁の先端および前記トップフレームの額縁部の対応する箇所には、嵌合のための構造を有しない、
請求項2または3に記載の面状照明装置。
【請求項5】
前記ボトムフレームの側壁の先端の前記凸部は、前記ボトムフレームの側壁の略平坦な端面から、前記ボトムフレームの側壁の外周面に面一で厚み方向に矩形状に延在しており、
前記ボトムフレームの側壁の外周面の前記凸部は、前記ボトムフレームの側壁の外周面から外側に向かって矩形状に盛り上がっており、前記ボトムフレームの床部側の厚み方向の所定の幅における高さが高く、前記ボトムフレームの側壁の先端側に向かって傾斜して高さが低くなっている、
請求項1~4のいずれか一つに記載の面状照明装置。
【請求項6】
前記ボトムフレームおよび前記トップフレームは、主面がフラットな形状または湾曲した形状である、
請求項1~5のいずれか一つに記載の面状照明装置。
【請求項7】
前記ボトムフレームおよび前記トップフレームにより形成される筐体内には、エッジライト型の面状照明装置を構成する光学要素または直下型の面状照明装置を構成する光学要素が収納される、
請求項1~6のいずれか一つに記載の面状照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面状照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置のバックライト等として用いられる面状照明装置が知られている(特許文献1~3等を参照)。
【0003】
一般に面状照明装置は、箱状のボトムフレーム(ベースフレーム)と、このボトムフレームの開口側を覆い、光の出射する開口部の設けられるトップフレーム(ハウジングフレーム)とから筐体が構成されている。また、ボトムフレームの側壁の外周面には凸部(爪部)が複数の箇所に設けられ、この凸部がトップフレームの側壁の内周面に複数の箇所に設けられた孔部と嵌合することで、ボトムフレームとトップフレームとが結合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-224090号公報
【文献】特開2011-113962号公報
【文献】特開2015-18700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、液晶表示装置等の大型化に伴って面状照明装置が大型化すると、上記の側壁の凸部と孔部とによるボトムフレームとトップフレームとの結合が外れやすくなり、面状照明装置としての機能を維持できなくなるという問題があった。特に、長方形状の面状照明装置では、短辺に比して長辺の剛性が弱くなり、長辺に設けられた凸部と孔部との嵌合が外れやすくなる。例えば、車載用バックライト等の大型化により、筐体の長辺が800mm程度になると、トップフレームの長辺側の側壁が弓状に湾曲し、ボトムフレームの側壁との間が開いてしまい、凸部と孔部との嵌合が外れやすくなってしまう。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ボトムフレームとトップフレームとの結合を外れにくくすることのできる面状照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る面状照明装置は、ボトムフレームと、トップフレームと、凸部と、孔部または穴部とを備える。前記ボトムフレームは、床部と、該床部の周縁に立設された側壁とを有する。前記トップフレームは、額縁部と、該額縁部の周縁に立設された側壁とを有し、前記ボトムフレームの開口側を覆う。前記凸部は、前記ボトムフレームの側壁の先端と外周面の一部とに、面状照明装置の厚み方向に沿って並んで設けられる。前記孔部または前記穴部は、前記トップフレームの額縁部および側壁に、前記凸部に対応してそれぞれ設けられ、前記凸部が嵌合する。
【0008】
本発明の一態様に係る面状照明装置は、ボトムフレームとトップフレームとの結合を外れにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、一実施形態にかかる面状照明装置の平面図である。
図2図2は、フラットタイプの面状照明装置の斜視図である。
図3図3は、フラットタイプの面状照明装置の主要部の分解斜視図である。
図4図4は、湾曲タイプの面状照明装置の斜視図である。
図5図5は、湾曲タイプの面状照明装置の主要部の分解斜視図である。
図6図6は、ボトムフレームおよびトップフレームの嵌合される前の離れた状態における一部の拡大斜視図である。
図7図7は、ボトムフレームとトップフレームとが嵌合された状態における一部の断面図である。
図8図8は、比較例としての面状照明装置の一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態に係る面状照明装置について図面を参照して説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、1つの実施形態や変形例に記載された内容は、原則として他の実施形態や変形例にも同様に適用される。
【0011】
図1は、一実施形態にかかる面状照明装置1の平面図である。なお、図1の平面図は、後述する湾曲タイプの面状照明装置1の平面図と兼用している。図2は、フラットタイプの面状照明装置1の斜視図である。図3は、フラットタイプの面状照明装置1の主要部の分解斜視図である。また、便宜上、面状照明装置1の長辺方向をX軸方向、短辺方向をY軸方向、厚み方向をZ軸方向としている。
【0012】
なお、導光板を備えたエッジライト型の面状照明装置1に適用された例が図示されているが、出射面に沿って2次元に光源が配置される直下型の面状照明装置にも同様に適用できることは言うまでもない。直下型の面状照明装置では、2次元に光源が配置される基板と、この基板の出射側にあって各光源の周囲を囲む反射面を有するリフレクタと、このリフレクタの出射側にあって光学特性の調整を行うレンズシート、拡散シート等の光学シートとが、筐体内に設けられる。
【0013】
図1図3において、面状照明装置1は、ボトムフレーム3の上に反射シート4、導光板7、光学シート9が順次に積層され、トップフレーム10により蓋をされる形となっている。図2および図3において、ボトムフレーム3およびトップフレーム10は、主面がフラットな形状となっている。なお、図3では、導光板7の入光側面(図における手前側の長辺の側面)に光を出射する複数の光源と、これらの光源が搭載される基板とが省略されているが、その配置については後述の断面図にて示されている。図2および図3において、接続部2は、内部の基板に一端が接続されており、外部と電気的な接続のために使用される部材である。
【0014】
ボトムフレーム3は、例えば、金属製であり、ダイカストや板金等により形成されている。反射シート4は、導光板7からボトムフレーム3側に漏れた光を反射して、導光板7側に戻すためのものである。ボトムフレーム3の床面に白色の塗装等が施されて反射特性が良好な場合は、反射シート4が省略される場合もある。導光板7は、ポリカーボネート、アクリル等の透明な樹脂により形成されており、長辺側の入光側面から入射された光を全面に導き、一の主面(図における上側の主面)から出射する。
【0015】
光学シート9は、1枚ないしは複数枚の光学的な作用を及ぼすシートであり、拡散シート、プリズムシート、輝度上昇フィルム(DBEF:Dual Brightness Enhancement Film)等である。光学シート9の長辺側の一端(図における手前側)は、例えば、細長い板が断面略L字型に折り曲げられたシート固定用フレーム8の一方の片に固定され、シート固定用フレーム8の他方の片はボトムフレーム3の側壁とトップフレーム10の側壁との間に挟み込まれて固定される。トップフレーム10は、例えば、樹脂等により形成されている。
【0016】
図4は、湾曲タイプの面状照明装置1の斜視図であり、図5は、湾曲タイプの面状照明装置1の主要部の分解斜視図である。平面図は、図1と同様である。図4および図5において、ボトムフレーム3、反射シート4、導光板7、光学シート9A~9C(光学シート9に対応)、トップフレーム10は、主面が湾曲した形状となっている以外は図2および図3と同様である。なお、ボトムフレーム3およびトップフレーム10は当初から湾曲した状態に形成されているが、反射シート4、導光板7、光学シート9A~9Cは組立前は湾曲しておらず、ボトムフレーム3上に配置される際に湾曲され、トップフレーム10によって押さえ付けられた状態で固定される。
【0017】
図6は、ボトムフレーム3およびトップフレーム10の嵌合される前の離れた状態における一部の拡大斜視図であり、フラットタイプ(図1図3)と湾曲タイプ(図1図4図5)に共通する構造である。図7は、ボトムフレーム3とトップフレーム10とが嵌合された状態における一部の断面図である。嵌合される箇所は、例えば、図1においてトップフレーム10の額縁部の長辺に孔部を示す黒い短い横線が入っている箇所(上側の長辺は6箇所、下側の長辺は7箇所)である。嵌合される箇所は、面状照明装置1の額縁部の長手方向の辺の上であり、個数は図示のものに限られない。図6および図7は、図1の下側の長辺に設けられた嵌合箇所の一つについて示されている。
【0018】
なお、湾曲タイプを示す図4においては、結合が外れやすい中央部分の結合強度を増すために、入光側(図の手前側)の長手方向の辺の中央部分において他の部分よりも多い数の嵌合のための構造が設けられているが(この点において図1と厳密には整合していない)、終端側(図の奥側)の長手方向の辺についても、同様に中央部分において他の部分よりも多い数の嵌合のための構造が設けられようにしてもよい。また、長手方向の辺には、後述する2軸方向への動きを規制する嵌合のための構造が適用されているが、短手方向の辺には、2軸方向ではなく、面状照明装置1の厚み方向の1軸方向への動きのみを規制する嵌合のための構造が適用されている。これは、リワークの作業性を考慮してのことである。なお、嵌合のための構造を統一するようにしてもよく、この場合は長手方向および短手方向の両方に2軸方向への動きを規制する嵌合のための構造が設けられる。
【0019】
図6および図7において、ボトムフレーム3は、床部3aと、この床部3aの周縁に立設された側壁3bとを有している。また、トップフレーム10は、額縁部10aと、この額縁部10aの周縁に立設された側壁10bとを有しており、ボトムフレーム3の開口側を覆うようになっている。
【0020】
ボトムフレーム3の側壁3bの先端には凸部3cが設けられ、側壁3bの外周面の一部には凸部(爪部)3dが設けられている。凸部3cと凸部3dは、面状照明装置1の厚み方向(Z軸方向)に沿って並んで設けられている。先端の凸部3cは、ボトムフレーム3の側壁3bの略平坦な端面3eから、側壁3bの外周面に面一で厚み方向に矩形状に延在したものとなっている。外周面の凸部3dは、側壁3bの外周面から外側に向かって矩形状に盛り上がっており、床部3a側の厚み方向の所定の幅における高さが高く、側壁3bの先端側に向かって傾斜して高さが低くなっている。
【0021】
また、トップフレーム10の額縁部10aにはボトムフレーム3の凸部3cに対応する孔部10cが設けられ、トップフレーム10の側壁10bにはボトムフレーム3の凸部3dに対応する孔部10dが設けられている。孔部10c、10dは、角にR加工が施された略矩形状となっている。なお、図示の例では、孔部10c、10dは貫通孔となっているが、凸部3c、3dと対向しない側が塞がっている穴部としてもよい。また、トップフレーム10の額縁部10aの裏面側には、ボトムフレーム3の側壁3bの端面3eの一部と対向する段部10eが設けられている。そして、組立時に、トップフレーム10の孔部10cにボトムフレーム3の凸部3cが嵌合され、トップフレーム10の孔部10dにボトムフレーム3の凸部3dが嵌合される。ボトムフレーム3の凸部3dは、その傾斜した形状により、組立時にトップフレーム10の側壁10bに潜り込みやすく、嵌合後に孔部10dから逃げにくくなっている。
【0022】
また、トップフレーム10の額縁部10aの裏面側には、導光板7の主面の端部付近に対向する凸部10fと、この凸部10fに連なり、光学シート9(9A~9C)の端部に対向する段部10gとを備えている。また、ボトムフレーム3の側壁3bの内面には、複数の光源6が長辺方向に配置された基板5が固定され、光源6の出射面は導光板7の入光側面7aに対向している。なお、光源6として、天面側が発光するトップビュー型のLED等を例に図示しているが、側面側が発光するサイドビュー型のLED等を用いることもできる。この場合、基板5はボトムフレーム3の床部3aに平行に配置されることになる。
【0023】
図6および図7において、トップフレーム10の側壁10bは、孔部10cとボトムフレーム3の凸部3cとの嵌合により、Y軸方向への動きが規制され、側壁10bが外側に弓状に湾曲することを防止する。また、トップフレーム10の側壁10bは、孔部10dとボトムフレーム3の凸部3dとの嵌合により、Z軸方向への動きが規制されるが、上述のY軸方向への動きの規制により、トップフレーム10の側壁10bが外側に弓状に湾曲することがないため、側壁10bと側壁3bとの間が開いてしまうことがなく、孔部10dと凸部3dとの嵌合が外れにくくなる。その結果、ボトムフレーム3とトップフレーム10との結合が外れにくくなる。
【0024】
特に、図4および図5に示された湾曲タイプの面状照明装置1においては、内部の導光板7等が組立前のフラットな状態から湾曲された状態でボトムフレーム3とトップフレーム10との結合により挟み込まれているため、導光板7等の復元力によりボトムフレーム3とトップフレーム10との結合を外そうとする方向に力がかかるが、上記の構造により、結合が外れることがなくなり、強固に結合される。
【0025】
図8は、比較例としての面状照明装置1’の一部断面図である。図8において、ボトムフレーム3’の側壁3b’の先端には凸部が設けられておらず、トップフレーム10’の額縁部10a’に孔部も設けられていない。その他の構成は図6および図7と同様である。この場合、トップフレーム10’の側壁10b’は、孔部10d’とボトムフレーム3の凸部3d’との嵌合により、Z軸方向への動きが規制されるが、破線で示されるように、側壁10b’が外側に湾曲してしまうと、側壁10b’と側壁3b’との間が開いてしまい、孔部10d’と凸部3d’との嵌合が外れやすくなってしまう。この点、図6および図7の実施形態においては、Z軸方向だけでなく、同時にY軸方向も動きの規制が行われるため、嵌合が外れることが防止される。
【0026】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0027】
以上のように、実施形態に係る面状照明装置は、床部と、床部の周縁に立設された側壁とを有するボトムフレームと、額縁部と、額縁部の周縁に立設された側壁とを有し、ボトムフレームの開口側を覆うトップフレームと、ボトムフレームの側壁の先端と外周面の一部とに、面状照明装置の厚み方向に沿って並んで設けられた凸部と、トップフレームの額縁部および側壁に、凸部に対応してそれぞれ設けられ、凸部が嵌合する孔部または穴部とを備える。これにより、ボトムフレームとトップフレームとの結合を外れにくくすることができる。
【0028】
また、凸部と孔部または穴部との組は、面状照明装置の長手方向の辺の上に複数設けられる。これにより、必要な結合の強度を確保することができる。
【0029】
また、凸部と孔部または穴部との組は、長手方向の辺の中央部分において他の部分よりも多い数が設けられる。これにより、結合が外れやすい中央部分の結合強度を増すことができ、特に湾曲タイプにおける結合強度を確保することができる。
【0030】
また、面状照明装置の短手方向の辺の上には、ボトムフレームの側壁の外周面の一部に設けられた凸部と、トップフレームの側壁に設けられ、凸部が嵌合する孔部または穴部とが設けられ、ボトムフレームの側壁の先端およびトップフレームの額縁部の対応する箇所には、嵌合のための構造を有しない。これにより、結合強度を要しない箇所に複雑な嵌合のための構造を用いることがなく、製造、組立およびリワーク作業を容易にすることができる。
【0031】
また、ボトムフレームの側壁の先端の凸部は、ボトムフレームの側壁の略平坦な端面から、ボトムフレームの側壁の外周面に面一で厚み方向に矩形状に延在しており、ボトムフレームの側壁の外周面の凸部は、ボトムフレームの側壁の外周面から外側に向かって矩形状に盛り上がっており、ボトムフレームの床部側の厚み方向の所定の幅における高さが高く、ボトムフレームの側壁の先端側に向かって傾斜して高さが低くなっている。これにより、凸部と孔部または穴部の具体的な形状を提供することができる。
【0032】
また、ボトムフレームおよびトップフレームは、主面がフラットな形状または湾曲した形状である。これにより、適用できる面状照明装置を広げられるとともに、特に結合が外れやすい湾曲タイプにおける結合力を高めることができる。
【0033】
また、ボトムフレームおよびトップフレームにより形成される筐体内には、エッジライト型の面状照明装置を構成する光学要素または直下型の面状照明装置を構成する光学要素が収納される。これにより、適用できる面状照明装置を広げられる。
【0034】
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0035】
1 面状照明装置,2 接続部,3 ボトムフレーム,3a 床部,3b 側壁,3c、3d 凸部,4 反射シート,5 基板,6 光源,7 導光板,8 シート固定用フレーム,9 光学シート,9、9A~9C 光学シート,10 トップフレーム,10a 額縁部,10b 側壁,10c、10d 孔部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8