(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-30
(45)【発行日】2022-09-07
(54)【発明の名称】屋外装置用の保護カバー
(51)【国際特許分類】
A47C 31/02 20060101AFI20220831BHJP
【FI】
A47C31/02 Z
(21)【出願番号】P 2021514299
(86)(22)【出願日】2019-05-14
(86)【国際出願番号】 US2019032299
(87)【国際公開番号】W WO2019222276
(87)【国際公開日】2019-11-21
【審査請求日】2022-05-11
(32)【優先日】2018-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520449127
【氏名又は名称】アウター インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】OUTER, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リン,テリー カン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ジアコー
(72)【発明者】
【氏名】ライアン,パトリック
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0284217(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0303699(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第2462839(EP,A1)
【文献】米国特許第4518198(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 31/02
A47C 31/10
A47C 31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保護カバーであって、
内部にシートクッションを受け入れるカバー部分であって、前記カバー部分は、前端部と後端部との間に形成された深さを有し、前記カバー部分および前記シートクッションは、一緒に座席装置上に取り外し可能に位置させることができるカバー部分と、
前記カバー部分から伸び、カバー位置と収納位置との間で移動可能な細長い布であって、前記細長い布は、第1の端部と第2の端部とを有し、前記細長い布は、第1の方向において前記カバー部分の上方に巻き付けられ、前記カバー位置にあるときには、前記カバー部分の前記
深さをカバーする前記細長い布と、
前記カバー部分を前記細長い布の前記第1の端部に結合するように構成された結合機構と、
を備えた、保護カバー。
【請求項2】
前記結合機構は、オスおよびメスコネクタ、面ファスナー、接着要素、縫い付けられた縫い目、磁石、およびジッパーのうちの少なくとも1つを備えた、請求項1に記載の保護カバー。
【請求項3】
ハンドルをさらに備え、
前記ハンドルが、前記細長い布の前記第2の端部に近接して配置された、請求項1に記載の保護カバー。
【請求項4】
前記細長い布の前記第2の端部に取り付けられ、強磁性材料からなるロッドと、
前記カバー部分に取り付けられた少なくとも1つの磁石であって、前記細長い布が前記カバー部分の周りを第1の方向に包むときに前記カバー部分に配置され前記ロッドに対応する少なくとも1つの磁石と、
を備えた、請求項1に記載の保護カバー。
【請求項5】
前記磁石および前記ロッドは、前記カバー部分、前記
シートクッション、および第2のクッションの重力重量よりも強い磁力を提供する、請求項4に記載の保護カバー。
【請求項6】
前記細長い布の長さは、前記細長い布が前記カバー位置にあるときに前記カバー部分および第2のクッションの両方を包むのに十分である、請求項1に記載の保護カバー。
【請求項7】
前記保護カバーが耐候性合成材料からなる、請求項1に記載の保護カバー。
【請求項8】
前記細長い布が前記カバー位置にあるときには、前記カバー部分を前記細長い布の前記第2の端部に結合するように構成された付加的な結合機構をさらに備える、請求項1に記載の保護カバー。
【請求項9】
前記結合機構がジッパーを備え、前記付加的な結合機構が面ファスナーを備えた、請求項8に記載の保護カバー。
【請求項10】
前記カバー部分がジッパーを備え、前記ジッパーを通して前記シートクッションが受け入れられる、請求項1に記載の保護カバー。
【請求項11】
椅子システムであって、
シート部分を備えた椅子と、
シートクッションと、
保護カバーと、
を備え、
前記保護カバーは、
内部に
前記シートクッションを受け入れるカバー部分であって、前記カバー部分は、第1の端部と第2の端部との間に形成された深さを有し、前記カバー部分および前記シートクッション
を、一緒に座席装置上に取り外し可能に位置させることができるカバー部分と、
前記カバー部分から伸び、カバー位置と収納位置との間で移動可能な細長い布であって、前記細長い布は、第1の端部と第2の端部とを有し、前記細長い布は、第1の方向において前記カバー部分の上方に巻き付けられ、前記カバー位置にあるときには、前記カバー部分の前記深さをカバーする前記細長い布と、
前記カバー部分を前記細長い布の前記第1の端部に結合するように構成された結合機構と、
を備えた、椅子システム。
【請求項12】
前記保護カバーが、
前記細長い布の前記第2の端部に結合され、強磁性材料からなるロッドと、
前記カバー部分に取り付けられた少なくとも1つの磁石であって、前記細長い布がカバー位置にあるとき、前記ロッドに対応する前記カバー部分に配置される少なくとも1つの磁石と、
をさらに備えた、請求項11に記載の椅子システム。
【請求項13】
前記磁石および前記ロッドは、前記カバー部分、前記
シートクッション、および第2のクッションの重力重量よりも強い磁力を提供する、請求項12に記載の椅子システム。
【請求項14】
前記細長い布の長さは、前記細長い布が前記カバー位置にあるときに前記カバー部分および第2のクッションの両方を包むのに十分である、請求項11に記載の椅子システム。
【請求項15】
前記結合機構は、オスおよびメスコネクタ、面ファスナー、接着要素、縫い付けられた縫い目、およびジッパーのうちの少なくとも1つを備えた、請求項11に記載の椅子システム。
【請求項16】
前記保護カバーは、さらにハンドルを備え、前記ハンドルは、前記細長い布の前記第2の端部に近接して配置された、請求項11に記載の椅子システム。
【請求項17】
前記保護カバーが、耐候性合成材料を含む、請求項11に記載の椅子システム。
【請求項18】
前記保護カバーは、前記細長い布が前記カバー位置にあるときには、前記カバー部分を前記細長い布の前記第2の端部に結合するように構成された付加的な結合機構をさらに備える、請求項11に記載の椅子システム。
【請求項19】
前記結合機構がジッパーを備え、前記付加的な結合機構が面ファスナーを備えた、請求項18に記載の椅子システム。
【請求項20】
前記カバー部分がジッパーを備え、前記ジッパーを通して前記シートクッションが受け入れられる、請求項11に記載の椅子システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、2018年5月14日に提出された「屋外装置および一体型保護カバー」と題された35USC§119の下での米国仮出願第62/671、347号に基づく優先権を主張する。この出願の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示は、椅子の保護カバーに関する。
【背景技術】
【0003】
屋外用家具に対する消費者の需要はかつてないほど高くなっている。屋外用家具は、米国で年間90億ドルのビジネスであり、家具市場で最も急速に成長しているカテゴリーの1つである。2017年に米国で建てられたすべての新しい一戸建て住宅の92%には、パティオ(テラス)、ポーチ(ベランダ、縁側)、またはデッキがある。アメリカ建築家協会によると、「屋外の居間」は、過去6年連続でホームオフィスを超えた、要望の高い専門の部屋である。
【0004】
屋外用家具は、他のほとんどの家具よりもはるかに極端な環境条件の影響を受ける。これらの条件には、高温と低温、極端な温度の間での循環、湿度、極端に乾燥した空気、雨、雪、みぞれ、他の降雨、氷、風、太陽からの紫外線照射、環境汚染物質、塩、塩素、他のスイミングプール用の化学物質、無数の環境汚染物質が含まれる。さらに、屋外用家具は、汚れた染みに対する潜在能力を持つあらゆる種類の物質または構造物の材質を劣化させるあらゆる種類の物質と接触し、その物質には汚れ、葉、樹液、花粉と、植物、鳥の糞、カビ、白カビ、および、他の菌類、バクテリア、ペットの毛、飲食物、ナチュラルスキンケアオイル、ボディローション、化粧品、より多くの物からの残骸とが含まれる。課題に加えて、これらの条件は、米国のさまざまな地域、さまざまな国、および季節によって大幅に異なる。従来の屋外用家具は、特定の地域や季節周期に合わせて設計されていない。それにもかかわらず、従来の屋外用家具製品はすべての条件で使用されている。
【0005】
このような広範囲の過酷な条件に耐えるために必要な要件を満たすために、一部の従来の屋外用家具は非常に耐久性のある材料で作られている。この耐久性は、多くの場合、硬く、剛性がある、重い材料の特性と相関している。そのような材料はしばしば高価である。従来の家具のデザインとは対照的に、顧客はあまり高価ではないが、快適で使い易い製品を好む。したがって、環境性能の要件と顧客の要求とはしばしば矛盾する。
【0006】
これらの対立のバランスをとるために、伝統的な家具デザイナーは2つのアプローチのうちの1つを取る。第1のアプローチは、強く、頑丈で、硬いが、水を吸収しない製品を設計することである。一例は、完全にアルミニウムで作られた椅子である。丈夫で軽量、非吸収性で、相対的に不活性(耐食性)の材料で作られるので、アルミニウム製の椅子は、屋外で多くの季節に耐えることができる。このアプローチは快適さの欠如に悩まされ、審美的に制限される可能性がある。
【0007】
第2のアプローチは、柔らかく快適な材料を使用して悪天候からその材料を保護するためのカバーを必要とする製品を設計することである。この一例としては、フォーム(発砲)クッションとファブリック(布製)クッションカバーとを備える屋外ソファであって、製品が多くの季節を乗り切るために使用の合間に大きな「レインカバー」を家具の上に配置する必要がある屋外ソファである。このアプローチでは、家具を維持するためにはるかに多くのユーザの努力が必要とされる。レインカバーは大きくてかさばり、保管場所と、使用するたびにその後に家具を覆う時間および労力とが必要である。カバーは、濡れたり汚れたりする可能性があり、家具を覆うために2人を必要とする。これらの不便さのため、屋外用家具の所有者は、所有権の最も苛立たしく嫌いな側面の1つとして、レインカバーの使用を頻繁に説明する(レインカバーの使用は季節毎にほんの数回に制限されることがよくある)。しかしながら、レインカバーを使用しないと、これらの製品の寿命を大幅に短くし、所有者が濡れた、汚れた、多くの場合にカビの生えた家具を押し付けられるので限定的な使用を非常につまらなくする。このようなレインカバーを使用することの不便さ、またはカバーの欠如により、多くの所有者が、使用の間に家具全体またはクッションや枕などの家具コンポーネント全体を保管する気にさせる。保管場所は、ガレージ、小屋、天幕、またはその他の生活空間の貴重なスペースを占める。汚れて積み重ねられたクッションは体裁が悪い。また、家具やコンポーネントを保管場所との間で運ぶには、時間と労力(通常は複数回の移動)が必要であり、製品が濡れているか汚れていると不快になる。
【0008】
既存の設計アプローチはどちらも、満足のいく顧客をもたらさない。このため、屋外用家具の所有者は、家具に対する不満を頻繁に説明し、最終的には家具の使用と屋外スペースの楽しみとを制限する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本開示の様々な例は、カバー部分、細長い布、第1の結合機構、および第2の結合機構を含む保護カバーに向けられている。カバー部分はシートクッション用である。細長い布はカバー部分から伸びている。第1の結合機構は、カバー部分を細長い布の第1の端部に結合する。第2の結合機構は、カバー部分を細長い布の第2の端部に結合するように構成される。
【0010】
いくつかの例では、第1の結合機構は、オスおよびメスのコネクタ、面ファスナー、ベルクロ、接着要素、縫い付けられた縫い目、およびジッパーのいずれかを含む。
【0011】
いくつかの例では、保護カバーは、細長い布の第2の端部に近接して配置されたハンドルをさらに含む。
【0012】
いくつかの例では、第2の結合機構は、細長い布の第2の端部に取り付けられた強磁性ロッドを含む。第2の結合機構は、カバー部分に取り付けられた少なくとも1つの磁石をさらに含む。細長い布がカバー部分の周りに第1の方向に巻き付けられたときに、磁石は、カバー部分に配置されてロッドの位置に対応する。
【0013】
いくつかの例では、磁石およびロッドは、カバー部分、クッション、および第2のクッションの重力質量よりも強い(大きな)磁力を提供する。
【0014】
いくつかの例では、カバー部分はクッションを受け入れるように構成されている。
【0015】
いくつかの例では、細長いカバーの長さは、カバー部分がクッションを受け取ったときのカバー部分と第2のクッションとの両方を巻き付けるのに十分である。
【0016】
いくつかの例では、保護カバーは耐候性合成材料を含む。
【0017】
いくつかの例では、第1の結合機構はジッパーを含み、第2の結合機構はベルクロを含む。
【0018】
本開示の別の実施形態は、背もたれ部分およびシート(座席)部分を備えた椅子と、シートクッションと、背もたれクッションと、保護カバーとを備える椅子システムを提供する。
【0019】
いくつかの例では、第1の結合機構はジッパーを含み、第2の結合機構はベルクロを含む。
【0020】
いくつかの例では、第2の結合機構は、細長い布の第2の端部にロッドと、カバーの第2の端部に少なくとも1つの磁石とを含む。
【0021】
いくつかの例では、磁石およびロッドは、カバー部分、クッション、および第2のクッションの重力重量よりも強い(大きな)磁力を提供する。
【0022】
いくつかの例では、カバー部分は、第1のクッションを受け入れるように構成される。
【0023】
いくつかの例では、細長いカバーの長さは、カバー部分が第1のクッションを受け入れたときに、第2のクッションとカバー部分との両方を巻き包むのに十分である。
【0024】
いくつかの例では、第1の結合機構は、オスおよびメスのコネクタ、面ファスナー、ベルクロ、接着要素、縫い付けられた縫い目、およびジッパーのうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
いくつかの例では、保護カバーは、細長い布の第2の端部に近接して配置されたハンドルを含む。
【0026】
いくつかの例では、カバー部分は、細長い布がカバー部分の周りに第1の方向に巻き付けられたときのロッドの位置に対応する少なくとも1つの磁石を含む。
【0027】
いくつかの例では、保護カバーは耐候性合成材料を含む。
【0028】
いくつかの例では、保護カバーおよび背もたれ部分は、第3の結合機構と取り外し可能に結合するようにさらに構成される。
【0029】
上記の要約は、本開示の各実施形態またはすべての態様を表すことを意図するものではない。むしろ、前述の要約は、本明細書に記載されたいくつかの新規な態様および特徴の例を単に提供するにすぎない。上記の特徴および利点、ならびに本開示の他の特徴および利点は、添付の図面および添付の特許請求の範囲に関連して取られた場合、本発明を実施するための代表的な実施形態およびモードの以下の詳細な説明から容易に明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
添付の図面は、本発明の実施形態を例示し、説明とともに、本発明の原理を説明および例示する働きをする。図面は、例示的な実施形態の主要な特徴を図式的に説明することを意図している。図面は、実際の実施形態のすべての特徴を描写することまたは描写された要素の相対的寸法を表現することを意図しておらず、一定の縮尺で描かれていない。
【
図1A】本開示の一実施形態による、第1の位置に固定された例示的な椅子およびカバー装置を示す。
【
図1B】本開示の一実施形態による、第2の位置に固定された例示的な椅子およびカバー装置を示す。
【
図2A】本開示の一実施形態による、第1のユーザ構成における例示的な椅子およびカバー装置を示す。
【
図2B】本開示の一実施形態による、第2のユーザ構成における例示的な椅子およびカバー装置を示す。
【
図3A】本開示の一実施形態による、例示的な椅子およびカバー装置の背面図を示す。
【
図3B】本開示の一実施形態による、例示的な椅子およびカバー装置の別の背面図を示す。
【
図4】本開示の一実施形態による、運搬構成における例示的なカバー装置を示す。
【
図6A】本開示の一実施形態による、第1のユーザ構成における例示的な組み立て式の椅子システムを示す。
【
図6B】本開示の一実施形態による、中間保管(格納)構成における例示的な組み立て式の椅子システムを示す。
【
図6C】本開示の一実施形態による、保管構成における例示的な組み立て式の椅子システムを示す。
【
図7A】本開示の一実施形態による、テーブル用のカバー装置の例示的な実施形態の上面図を示す。
【
図7B】本開示の一実施形態による、
図7Aのカバー装置の側面図を示す。
【
図7C】本開示の一実施形態による、カバー装置が拡張された場合での
図7Aのカバー装置の側面図を示す。
【
図7D】本開示の一実施形態による、カバー装置が拡張され場合での
図7Aのカバー装置の別の側面図を示す。
【
図8A】本開示の実施形態による、後退(引っ込み)位置にある別の例示的なカバー装置を示す。
【
図8B】本開示の一実施形態による、伸長位置にある
図8Aの例示的なカバー装置を示す。
【
図9A】本開示の一実施形態による、例示的なオットマン(足載せ台)システムを示す。
【
図9B】本開示の一実施形態による、カバー部分が拡張位置にある場合での
図9Aの例示的なオットマンシステムを示す。
【
図9C】本開示の一実施形態による、カバー部分が保管蓋に格納された場合での
図8の例示的なオットマンシステムを示す。
【
図10A】本開示の一実施形態による、例示的なラウンジチェアクッション装置を示す。
【
図10B】本開示の一実施形態による、クッションが折り畳まれた場合での
図10Aの例示的なラウンジチェアクッション装置を示す。
【
図10C】本開示の一実施形態による、クッションが運ばれるように構成された場合での
図10Aの例示的なラウンジチェアクッション装置を示す。
【
図11】本開示の一実施形態による、例示的なクッション格納システムを示す。
【
図12】本開示の一実施形態による、例示的な角度付きクッションカバーを示す。
【
図13】本開示の一実施形態による、アームチェアの例示的な完全なカバーを示す。
【
図14A】本開示の一実施形態による、例示的なオットマンカバーを示す。
【
図14B】本開示の一実施形態による、例示的なオットマンカバーを示す。
【
図15】本開示の実施形態による、別の例示的なオットマンカバーを示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明は、添付の図を参照して説明され、同様の参照番号が、類似または同等の要素を指定するために図全体で使用されている。図は一定の尺度で描かれておらず、本発明を説明するためだけに提供されている。本発明のいくつかの態様は、説明の例示的な適用を参照して以下に説明される。本発明の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細、関係、および方法が説明されていることを理解されたい。しかしながら、関連技術の当業者は、本発明が1つまたは複数の具体的な詳細なしでまたは他の方法で実施され得ることを容易に認識するであろう。他の例では、本発明を曖昧にすることを避けるために、周知の構造または操作は詳細に示されていない。いくつかの作用(行為、動作)が異なる順序で発生し、および/または他の作用またはイベントと同時に発生する可能性があるため、本発明は、作用またはイベントの図示された順序によって制限されない。さらに、本発明による方法論を実施するために、図示されたすべての作用またはイベント(事象)が必要とされるわけではない。
【0032】
本開示は、快適性、耐久性、清潔さ、保守、および利便性を提供する屋外用家具装置に向けられている。本開示の例示的な装置は、顧客が屋外用家具のクッションを悪天候から迅速かつ容易に覆い隠すことを可能にする一体化されたジップオン/ジップオフ(ファスナー付き/無し)カバーを提供する。カバー構成の場合、カバーは背もたれとシートクッションの両方を覆い、任意に面ファスナーを介してシートクッションの底部に固定され得る。いくつかの例では、カバーがクッションの前面にぶら下がっている。いくつかの例では、カバーは磁石で家具の前面に吊り下げ位置で固定されている。使用しないとき、カバーは、見えない所だが、素早い展開を容易にする背もたれクッションの後ろに収納され得る。いくつかの例では、背もたれクッションの後ろへの収納は、(1)剛性のある内部部材の周りにカバーを転がし、(2)巻かれたカバーをシートクッションの上部後端に置き、(3)背もたれクッションを交換することによって行われる。いくつかの例では、カバーは椅子またはソファの後ろに掛けられている。
【0033】
したがって、本開示は、別個のレインカバーを必要とせずに、環境からクッションを保護する迅速かつ簡単な方法を提供する。それ故に、本開示は、屋外用家具クッションを悪天候から早くかつ容易に保護するためのシステムおよび装置を提供する。
【0034】
図1Aは、本開示の一実施形態による、第1の位置100Aにある例示的な椅子システム100を示している。椅子システム100は、椅子102、一体型カバー装置104、小さなクッション106、大きなクッションカバー108、第1の取り付け点110、第2の取り付け点112、ハンドル114、一枚の細長い布116、受け入れ部分118、および第3の取り付け点120を備える。
【0035】
一体型カバー装置104は、椅子102上に置かれるように構成される。一体型カバー装置104は、大きなクッションカバー108用のカバー部分と、一枚の細長い布116とを含む。細長い布116と大きなクッションカバー108用のカバー部分は、布116を大きなクッションカバー108に結合するための様々な結合機構を有することができる。
【0036】
例えば、第1の結合機構は、位置110、すなわち細長い布118の第1の端部と大きなクッションカバー108の第1の端部との間の接合部で見出され得る。いくつかの例では、第1の結合機構は、接着剤、テープ、縫い付けられた縫い目、または当技術分野で知られている他の任意の永久的または半永久的な取り付け機構を含む、永久的または半永久的な取り付け機構である。他の例では、結合機構は、オスおよびメスのコネクタ、面ファスナー、ベルクロ、接着要素、スナップ、ボタン、さねはぎ継ぎ、磁石、およびジッパーを含む、取り外し可能な結合機構である。取り外し可能な結合機構により、細長い布118と大きなクッションカバー108とを保管および/または洗浄のために分離することができる。
【0037】
第2の結合機構は、位置112および120に一対の機構を含み、細長い布116の第2の端部を大きなクッションカバー108に結合する。いくつかの例では、結合機構は、細長い布116上の位置112にロッドを含む。ロッドは強磁性体でできている。いくつかの例では、ロッドは、一体型カバー104の全幅にまたがり、細長い布116の前縁に縫い付けられた鋼棒である。鋼棒には、錆びつくのを防止するために粉体塗装仕上げがなされている。他の例では、ロッドはプラスチックでできている。他の例では、ロッドは平板または複数の小さなおもりである。
【0038】
第2の結合機構は、大きなクッションカバー108の底部の位置120に1つまたは複数の磁石をさらに含む。いくつかの例では、磁石は、大きなクッションカバー108の下側に埋め込まれ、前縁108aに平行である。位置120は、細長い布が小さなクッション106および大きなクッションカバー108の周りを包んだときに、細長い布116の端部が位置120に直接隣接するように配置されている。したがって、この磁気結合機構は、自動磁気結合を介して、細長い布116と大きなクッションカバー108との間の便利な結合を可能にする。
【0039】
他の例では、第2の結合機構は、オスおよびメスのコネクタ、面ファスナー、ベルクロ、接着要素、スナップ、ボタン、さねはぎ継ぎ、磁石、およびジッパーを含む、当技術分野で知られている任意の取り外し可能な結合機構である。
【0040】
大きなクッションカバー108は、例えば、受け取り部分118に沿ったジッパーを通してクッションを受け入れる。大きなクッションカバー108は、シートクッションを受け入れることができる。小さなクッション106は、後部座席のクッションにすることができる。
【0041】
細長い布116は、大きなクッションカバー108および小さなクッション106の幅および深さを完全に覆うことを可能にする寸法を有する布の全長である。例えば、細長い布116の第1の端部(例えば、位置110)から第2の端部(例えば、位置112)までの長さは、以下を行うのに十分な長さである:(1)小さなクッション106および大きなクッションに亘って巻き付く(クッションを受け取ったとき);(2)大きなクッションカバー108の前部108aを覆う;(3)細長い布116の第2の端部を、位置120で、大きなクッションカバー108上に配置された結合機構に固定するのに十分なほど大きなクッションカバー108の下に巻き付く。いくつかの例では、細長い布116は、単に小さなクッション106の重さとカバー108に収容されたクッションとによって固定されている。
【0042】
いくつかの例では、細長い布116の幅は、大きなクッションカバー108の幅、および、大きなクッションカバー108と小さなクッション106との高さ108よりも広い(大きい)。瞬間的に
図5を参照すると、細長い布116は、クッション106および108を保護するために、クッション106および108全体を覆う。例えば、細長い布116は、大きなクッションカバー108および小さなクッション106の高さ108に等しい長さを有するサイドパネル116aを含む。
【0043】
いくつかの例では、細長い布116および大きなクッションカバー108には、耐水性と強力な耐汚染性とを備えたコーティングが施されている。小さなクッション106は同
じ布でできている。いくつかの例では、布は、色あせ耐性、モールド(鋳型)耐性、およびカビ耐性を有する溶液染色布である。いくつかの例では、布はリサイクル可能な溶液染色されたオレフィンポリマー糸から織られている。この糸は、UV(紫外線)照射で色あせることに耐性があり、耐摩耗性、耐汚染性、モールド耐性、およびカビ耐性を有する。他の例では、布には、装飾的なデザインが含まれ、または、テキスト/グラフィックの指示またはユーザ体験を向上させるための他の視覚的な刺激が含まれている。いくつかの例では、リサイクル可能ではなく、または、退色、摩耗、および/または汚れに対して耐性がある布のために、より低コストの材料が使用される。いくつかの例では、布は、アクリル、ポリエステル、ナイロン、およびそれらの任意の組み合わせのいずれかを含む合成材料から作られている。
【0044】
いくつかの例では、大きなクッションカバー108の底部(すなわち、椅子102に直接隣接する大きなクッションカバー108の部分)は、ポリウレタンまたはゴムなどの防水材料でコーティングされている(覆われている)。
【0045】
したがって、
図1Aは、一体型カバー装置104が、背もたれクッション(例えば、クッション108)およびシートクッション(例えば、クッション106)に保護バリアを提供し、それによってクッションの寿命を延ばす方法を示している。特に、細長い布116は、クッション全体またはクッションカバー108全体を交換する、より低コストの代替手段を提供する。単に細長い布116のファスナーを開けてそれを交換することにより、ユーザは、一体型カバー104を交換する、費用効果の高い代替手段を有する。
【0046】
図1Bは、本開示の一実施形態による、第2の位置100Bに固定された
図1Aの例示的なシステム100を示す。
図1Bは、
図1Aと同様の構成要素および同一のラベルを含む。加えて、
図1Bは、椅子102の前縁に沿った磁石122を示している。いくつかの例では、椅子102は、椅子の幅に沿ってレール(横棒)を含み、レールは、細長い布116の第1の縁部112に沿ってロッドと結合するように構成された複数の磁石を含む。
図1Bは、ユーザが細長い布116を小さなクッション106および大きなクッションカバー108上に単におろす場合であって、ユーザが手作業でカバーを固定する必要なしに磁気接続により細長い布116が自動的に固定される場合での固定位置100Bを示す。細長い布116の前縁112の幅に沿ったロッドは、自動磁気接続を容易にするために、細長い布116をさらに平ら(すなわち、覆うように折り畳まれない)に保っている。
【0047】
したがって、
図1A-
図1Bは、クッションの上に細長い布を固定することにより、自然環境から家具を保護するために便利で手間のかからない方法を椅子とカバー装置に提供する。細長い布116は、小雨、朝露、ほこり、砂、花粉、鳥の糞、紫外線、および他の環境要素から小さなクッション106および大きなクッションカバー108を保護する。細長い布116は、これらの悪天候からの負荷の軽い保護を提供し、さらに、テラス(中庭)の家具を覆うのに必要な時間を短縮する。その結果、家具は、清潔で乾燥し、多くの季節にすぐに使える状態のままである。
【0048】
図2Aは、本開示の一実施形態による、第1のユーザ構成200Aにおけるシステム100の側面図を示す。
図2Aは、
図1Aと同様の構成要素および同一のラベルを含む。
図2Aはさらに、椅子102の背もたれ202および椅子102の座席部分204を示している。構成200Aでは、小さなクッション106は、背もたれ202に対して配置(位置決め)されている。細長い布116は、位置112および小さなクッション106の後ろの位置でロッドの周りに巻かれている。したがって、構成200Aでは、ユーザは、細長い布116からの干渉なしに椅子102に座ることができる。さらに、小さなクッション106の後ろに細長い布102をきちんと収納することは、審美的に心地よい外観を提供する。
【0049】
いくつかの例では、細長い布116は、細長い布116が別の位置で結合されていないとき(例えば、
図1Aおよび
図1Bに示されるように、位置122または120でそれぞれ結合されているとき)、構成200Aに自動的に後退するように構成される。例えば、細長い布116は、ばね機構を介して自動的に後退する。
【0050】
図2Bは、本開示の一実施形態による、第2のユーザ構成200Bにおけるシステム100の側面図を示す。
図2Bは、
図2Aと同様の構成要素および同一のラベルを含む。構成200Bでは、細長い布116が、椅子102の背もたれ202に亘って完全に延在して示されている。いくつかの例では、ロッド112は、構成200Bにおいて細長い布116で重さを付けられた状態に保つための重りとして機能する。位置110と112との間の細長い布116の長さは、細長い布の前縁112が椅子102の端部206に到達しないように十分に短い。
【0051】
図3Aは、本開示の一実施形態による、構成300Aにおけるシステム100の背面図を示す。
図3Aは、
図2A-
図2Bと同様の構成要素および同一のラベルを含む。いくつかの例では、構成300Aは、
図2Bの構成200Bの背面図を示す。
図3Aは、細長い布116の全幅302を示している。構成300Aは、細長い布116が椅子102の背もたれ202の周りに巻き付けられる位置を示している。例えば、ユーザは、椅子の前部に座ることができる(
図2A-2Bに示されるように)。さらに、位置112のロッドは、上で論じた実施形態によれば、構成300Aの細長い布116をさらに固定するために、細長い布116に重りを提供する。
【0052】
図3Bは、本開示の一実施形態による、構成300Bにおけるシステム100の別の背面図を示す。
図3Bは、
図2A-
図2Bと同様の構成要素および同一のラベルを含む。いくつかの例では、構成300Bは、
図2の構成200Bの背面図を示す。
図3Bはさらに、細長い布116の下端112に沿った複数の結合機構330を示している。これらの結合機構330は、背もたれ202(図示せず)上の対応する要素と結合する。いくつかの例では、これらの結合機構330は、背もたれ202に沿って別の磁気要素と結合する磁石である。他の例では、これらの結合機構330は、オスおよびメスのコネクタ、面ファスナー、ベルクロ、接着要素、スナップ(留め金)、ボタン、さねはぎ継ぎ、およびジッパーを含む、当技術分野で知られている任意の取り外し可能な結合機構である。
【0053】
図4は、本開示の一実施形態による、運搬構成400におけるシステム100を示している。
図4は、
図1A-
図1Bと同様の構成要素および同一のラベルを含む。構成400は、細長い布116の端部112が位置120で大きなクッションカバー108と結合されている、
図1の位置100Aに対応する。それにより、一体型カバー104は、ハンドル114によってユーザにより持ち運ばれ得る。構成400では、クッション106および108の向きは、2セット以上のクッションを手で持ち運び可能にするために垂直である。
【0054】
いくつかの例では、ハンドル114は、細長い布116と同じ布で作られている。他の例では、ハンドル114は、ウェビング、プラスチック、または他の材料から作られている。いくつかの例では、ハンドルは、追加的な特徴を組み込み可能である、固定された(硬い)構成要素である。他の例では、ハンドルは、細長い布114に積層または接着されている。
【0055】
したがって、構成400は、一体型カバー104をキャリングケースとしてどのように使用して、ユーザがクッション106および108を容易に運ぶことができ、それにより、ユーザが複数の一体型カバーを保管する必要がある場合の保管場所への往復の回数を最小限に抑えるのかを示す。構成400はさらに、保管中に、細長い布116が小さなクッション106および大きなクッションカバー108を汚れから保護することを示している。加えて、構成400は、複数のシステム100をきちんと均一な方法で編成するのに役立つ。いくつかの例では、一体型カバー104は、ハンドル114によって吊るされている。
【0056】
特定の椅子装置が上記のような
図1A-
図5に示されているが、本開示は、当技術分野で容易に明らかであるように、一体型カバー104を使用して任意の椅子装置に容易に適合させることができることを意図する。例えば、一体型カバー104は、外装家具、内装家具、布団、ソファ、ラブシート、ラウンジチェア、および他の任意の座席装置に適合した寸法を有することができる。
【0057】
長椅子用の組み立て式の構成部品
図6A-
図6Cは、本開示の一実施形態による、例示的な組み立て式の椅子システム600を示している。椅子システム600は、背もたれクッション602、604、および606と、椅子フレーム608と、シートクッション610、612、および614と、布カバー616と、ハンドル618とを備える。当業者によって容易に理解されるように、開示された一体型カバーは、複数の背もたれクッション602、604、606およびシートクッション610、612、614を備えた椅子システムに適合させることができる。
図1-
図5に示される椅子システムの任意の例および追加の特徴は、システム600において提供され得る。
図6Aは、背もたれクッション602、604、および606が椅子フレーム608にもたせかけられ、システム600へのユーザの着席するまたはもたれかかる(ぐったり横になる)機会を可能にする位置(状態)600Aを示している。
図6Bは、背もたれクッション602、604、および606がシートクッション610、612、および614に対して横たわる中間位置(中間状態)600Bを示している。
図6Cは、布カバー616が背もたれクッション602、604、606およびシートクッション610、612、614に亘って張られた、カバー位置(カバー状態)600Cを示している。
【0058】
テーブル装置
図7A-7Dは、テーブル用のカバー装置700の例示的な実施形態を示す。
図7A-
図7Dは、以下を含むテーブルシステム700の様々な角度を示す:(1)カバー装置が
図7Aにおいて張られていない上面
図700A;(2)
図7Bおいてカバー装置が張られていない側面
図700B;(3)
図7Cにおいてカバー装置が張られた側面
図700C;(4)
図7Dにおいてカバー装置が張られた横側面
図70D。
図7A-
図7Dで示されるように、システム700は、上部702を備えたテーブル701と、テーブル開口部704と、カバーハウジング706と、カバー部分708と、ジッパー(チャック)710とを備える。
【0059】
カバーハウジング706は、テーブル上部702の下に取り付けられる。カバー部分708は、カバーハウジング706内に完全に格納される。
【0060】
図7C-
図7Dで示されるように、カバー部分708は、テーブル上部702を包み、安全なカバーを提供するためにジッパー710に沿ってジッパーで開閉され得る。
【0061】
いくつかの例では(図示せず)、カバー部分708は、テーブル上部702の外縁に沿っていくつかの場所のうちの1つに付着する。第1の例では、カバー部分708は、テーブル上部702の下に付着する(
図1Aに示されるように、椅子のクッションの下に付着するのと同様)。別の例では、カバー部分708は、テーブル上部702の縁に引っ掛けられ、張力(引っ張り力)を維持してカバー部分708をそのような位置(状態、姿勢)に保つために、カバー部分708の外縁に沿って弾性部分を有する。別の例では、カバー部分708は、テーブル701の角に付着し(取り付けられ)、ポケットに押し込まれる。カバー部分708の縁に沿った弾性部分は、張力をさらに維持し、カバー部分708をそのような位置(状態、姿勢)に固定できる。別の例では、カバー部分708はテーブル701に取り付けられず、代わりに重みの付いた端部に掛けられている。別の例では、カバーハウジング706の近くのカバーに重さを加えることによって、カバー部分708に張力が提供される。
【0062】
図7Cおよび
図7Dに示されるように、カバーハウジング706は、カバー部分708に角度の付いた表面を提供するために反転され得る。したがって、破片、水、花粉、ほこり、および氷は、カバーハウジング706に角度を付けることにより、カバー部分708から滑り落ちる可能性がある。
【0063】
図8A-
図8Bは、後退位置(
図8Aの800A)および伸長位置(
図8Bの800B)にある別の例示的なカバー装置800を示す。カバー装置800は、テーブル802、ローラーシェード機構804および806、ならびにカバー808を含む。この実施形態では、カバー808は、1つのローラーシェード機構804からテーブル802に亘って伸長し、テーブル802の反対側の端部で別のローラーシェード機構806に取り付けられる。いくつかの例では、カバー808は、カバー808が張られていないときにローラーシェード機構804および806に自動的に格納されるばね巻き機構(例えば、ブラインドのような)上にある。
【0064】
ユーザは、テーブルの表面を清潔に保つことを好むことがよくあり、特に、表面は環境条件に敏感である。
図7A-8Bに示すカバー装置は、テーブルを保護する。カバー装置の追加の詳細および実施形態は、
図1-5に開示されたカバー装置に関して上記のとおりであり得る。特定のテーブルが
図7A-8Bに示されているが。本開示は、カバー装置が任意のテーブルに対して容易に変更され得ることを意図している。
【0065】
長椅子(オットマン)
図9A-
図9Cは、長椅子システム900用に使用される本開示の例示的な実施形態を示す。長椅子システム900は、クッション部分902、ハンドル904、カバー部分906、長椅子本体908、ロッド910、および格納フラップ912を備える。
図9Aは、クッション部分902およびカバー部分906が長椅子本体908から分離した位置(状態、姿勢)900Aを示している。
図9Bは、カバー部分906がクッション部分902に亘って伸長した位置(状態、姿勢)900Bを示している。
図9Cは、カバー部分906が格納フラップ912に格納された位置(状態、姿勢)900Cを示している。
【0066】
例えば、カバー部分906は、クッション部分902の下側に取り付けられている。ユーザは、クッション部分902を持ち上げて、収納されたカバー部分906を利用することができる。ユーザは、カバー部分906をクッション部分の縁の底部に巻き付けて固定し、または、単にカバー部分906をクッション部分902の側面に掛けることができる(
図9Bに示すように)。
【0067】
システム900(図示せず)のいくつかの例では、カバー部分906は、中央で交わり、面ファスナー(ベルクロ)で一緒に固定する2枚のカバーである。保管のために、クッション部分902を裏返すことができ、次にカバー部分906の第1の部分を平らに置くことができ、カバー部分906の第2の部分を第1の部分の上に置いてベルクロまたは取り外し可能な結合要素で固定することができる。
【0068】
いくつかの例では、
図9Cに示されるように、クッション部分の下側が、格納フラップ912を有している。格納フラップ912は、カバー部分906が使用されていないときに押し込むポーチまたは格納ポケットとして構成され得る。システム900(図示せず)の別の例では、フラップ、ポケット、またはポーチとしての垂直パネル(例えば、パネル902a)には、カバー部分906が、使用されていないときに押し込まれる。
【0069】
長椅子システム900の任意の追加の例は、
図1A-
図5の椅子システムに関して上で論じたような特性および特徴を含むことができる。例えば、ロッド910およびハンドル904は、
図1A-
図5の椅子システムのロッドおよびハンドルに対応することができる。
【0070】
プールサイドラウンジチェア
図10A-
図10Cは、クッション装置1000がラウンジチェアに提供される、本開示の例示的な実施形態を示す。たとえば、ラウンジチェアはプールチェアにすることができる。装置1000Aは、複数のクッション1002、1004、および1006と、背もたれ1010および本体部分1012を備えた椅子1008と、ハンドル1014と、圧延布カバー1016とを含む。
【0071】
図10Aは、クッション装置1000が椅子1008に沿って完全に伸ばされている位置(状態、姿勢)1000Aを示す。
図10Bは、クッション装置が状態1000Bに折りたたまれている位置(状態、姿勢)1000Bを示す。
図10Cは、クッション装置1000がハンドル1014によって運ばれるように構成されている位置(状態、姿勢)1000Cを示す。
【0072】
圧延布カバー1016は、上で論じたように、細長い布116と同様であり得る。例えば、圧延布カバー1016は、椅子全体を覆うのに十分な長さであり得る。いくつかの例では、圧延布カバー1016は、巻き上げられ、ポケット内にまたはヘッドレスト領域(図示せず)の裏側のフック/棚に収納される(図示せず)。
【0073】
クッション1002、1004、1006は、例えば、面ファスナー、ベルクロ、ジッパー、オスおよびメスコネクタ、スナップ、磁石、または縫い目を含む機械的結合機構と一緒に結合する。
図10B-10Vは、クッション1002、1004、および1006を折りたたまれた形式で示している。いくつかの例では、圧延布カバー1016は、クッション1002、1004、および1006の外側部分を広げて完全に覆うように構成される。
【0074】
クッション格納システム
本開示はさらに、
図1に示されるように、クッション格納システム1100を提供する。システム1100は、椅子システム1000Aおよび1000Cを含めた、
図10A-
図10Cのいくつかの要素を備える。加えて、システム1100は、格納容器1102を含む。
【0075】
システム1100は、ホテルやリゾートの設定において迅速かつ容易な家具の組み立ておよび取り壊しを提供し、ホテルのスタッフがクッションを配置して保管するのに必要な時間を短縮する。敷地にプールまたはビーチフロントを備えた従来のリゾートには、ゲストのために何百もの屋外席オプションがある。毎朝、プールのスタッフは、各椅子にクッションを置くことにより各椅子を組み立てなければならない。夕方には、彼らは、各クッションを取り外して、翌日の使用のためにそれを安全に保管しなければならない。システム1100は、各椅子の組み立て(設置)の効率を改善し、また、クッションの収集および保管を1つの可搬ユニットに組み込んでいる。
【0076】
格納容器1102は、キャスター付きのクッション格納ユニットである。ユーザがその日の各椅子を組み立てるので、ユーザは、回転する格納ユニット1102からクッションセット1000Cを取り外し、一体型カバーで囲まれたクッションを広げ(開き)、クッションを椅子の上に置いてシステム1000Aを用意する。1日の終わりに、ユーザは逆のプロセスに従う。第1に、ユーザは、開示された一体型カバーを使用してクッション(1000C)を折り畳み/梱包するとともに、クッションをロッドに吊るすかまたは格納容器1102内の棚に置くかを行う。
【0077】
格納容器1102は、車輪を含み、クッションの展開および回収をスピードアップするために横に転がすことができる。加えて、格納容器1102を施錠可能な格納ユニットとして使用することができる。
【0078】
カバー装置の代替実施形態
開示されたカバー装置のいくつかの追加の実施形態では、単一のカバーがいくつかのクッションの幅にまたがって、クッションを保護する。別々のカバーが各カバー間にギャップ(隙間)を含むので、そのような装置は各クッション上の別々のカバーよりも完全な保護を提供する。
図12は、ソファ全体を覆う例示的なカバー装置1202を示している。例えば、カバー装置1202は、水、ほこり、破片、花粉、および他の外部材料が装置から滑り落ちるように、中央部分1204に沿って傾斜させることができる。
【0079】
いくつかの例では、本開示は、複数のカバー間のギャップを排除するために、重なるとともに任意選択で一緒に取り付けられたいくつかの非常に広いカバーを想定している。
【0080】
全体として、
図12は、角度の付いた天候カバーを示している。カバーは、一緒に縫い合わされて水が溜まるのを防ぐ複数の個別パネル(例えば、パネル1202a、l202b、l202c、l202d、l202e、l202f、l202g、およびl202h)を含むことができる。カバー1202は、家具にぴったり合わされた仕上がりを提供する。
【0081】
一部の従来の家具カバーは、フロント(前面)、バック(背面)、レフト(左側)、ライト(右側)、トップ(上端)断片を含む5断片布構造を使用して作られている。本開示は、前面、背面、左側、右側、および上端断片を含んだ、独特の7断片構造の技術と、加えて、上端断片(パネル)に対して水をはじく角度を形成する2つのくさび形の断片(パネル)とを意図している。これらのくさび形の断片は、家具に、より合わされた天候カバーを提供し、雨が天候カバーから流れ出るのを助ける設計特性として機能する。
【0082】
本開示はさらに、カバーを容易に位置合わせして固定するジッパーを一縁に備えた完全なレインカバーを意図している。ジッパーにより、ユーザは、ファスナーを引いて開けられた縁を使用してクッションの方向を正しい方向に向け、家具の上にそれを置くことが可能になる。ひとたび位置合わせされたら、カバーは、ジッパーを引き下げることによりジッパーで締められて閉じられ得る。いくつかの例では、カバーが完全にジッパーで締められて閉じられるにつれ、カバーは、わずかに先細にされて、よりしっかりした調整(フィット)を確かにする。
【0083】
図13は、本開示の一実施形態による、アームチェア用の例示的な完全なカバー1300を示している。この例では、カバーは、防水ジッパーを備えた一つ角を有する。これにより、ユーザは、カバー1300の位置(状態、姿勢)を正しい方向に向け、それを家具の上に簡単に掛けることが可能になる。ひとたびカバー1300が所定の位置に配置されると、ユーザは、ジッパーで締めてカバーを閉めることができる。いくつかの例では、カバー1300は、上から下に向かって先細になっており、そのような先細りが、ひとたびジッパーで締められて閉じられると、ぴったり合った調整(フィット)を維持する。これにより、風の強い日に、家具からレインカバーを持ち上げる上昇気流が防止される。
【0084】
図14A-
図14Bは、本開示の一実施形態による、例示的な長椅子カバー1400を示す。
図14A-
図14Bは、長椅子カバーの表面に沿ったベルクロ1402、およびポケット1404を含む。この例では、ベルクロタイプの細長い切れは、カバー1400を固定し、ユーザにクッションを輸送することを可能にする。長椅子クッションの下側は、それが展開されていないときにカバー1400を押し込むことができるポーチを有することができる。
【0085】
図15は、本開示の一実施形態による、別の例示的な長椅子カバー1500を示している。
図15の長椅子は、クッションカバー上にインターロック機構1502を含む。この例では、カバー1500が長椅子クッションの下側に取り付けられている。展開されると、棚は、その棚を閉じることができるインターロック機構を有する。
【0086】
本発明の様々な例が上で説明されてきたが、それらは単なる例として提示されたものであり、限定されないことを理解されたい。本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく、本明細書の開示に応じて、開示された例に多数の変更を加えることができる。したがって、本発明の広がりおよび範囲は、上記の実施例のいずれによっても制限されるべきではない。むしろ、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲およびそれらの同等物に従って定義されるべきである。
【0087】
本発明が1つまたは複数の実施に関して図示および説明されてきたが、本明細書および添付の図面を読んで理解するや否や、同等の変形および変更が当技術分野の他の人に生じるだろう。加えて、本発明の特定の特徴がいくつかの実施のうちの1つのみに関して開示され得るが、そのような特徴は、任意の所与のまたは特定の用途にとって望ましくかつ有利である可能性がある他の実施の1つまたは複数の他の特徴と組み合わせることが可能である。
【0088】
本明細書で使用される用語は、特定の例を説明することのみを目的としており、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに他のことを示さない限り、複数形も含むことを意図している。さらに、「including(含む)」、「includes(含む)」、「having(有する)」、「has(有する)」、「with(含む)」、またはそれらの変形という用語が、詳細な説明および/または特許請求の範囲のいずれかで使用される限り、そのような用語は、「comprising(を含む)」という用語と同様の方法で包括的である。
【0089】
本明細書で使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、別段の定義がない限り、本発明が属する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。さらに、一般的に使用される辞書で定義されているような用語は、関連技術の文脈での意味と一致する意味を持っていると解釈されるべきであり、明示的に定義されていない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されないだろう。