(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-31
(45)【発行日】2022-09-08
(54)【発明の名称】生体情報管理システム
(51)【国際特許分類】
A61B 5/0507 20210101AFI20220901BHJP
【FI】
A61B5/0507
(21)【出願番号】P 2022531454
(86)(22)【出願日】2021-10-28
(86)【国際出願番号】 JP2021039799
【審査請求日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】P 2020197894
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391028328
【氏名又は名称】株式会社辰巳菱機
(74)【代理人】
【識別番号】100127306
【氏名又は名称】野中 剛
(72)【発明者】
【氏名】近藤 豊嗣
【審査官】▲瀬▼戸井 綾菜
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第4967751(US,A)
【文献】国際公開第2018/189970(WO,A1)
【文献】特開2017-58134(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00-5/398
A61B 10/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信部を有する第1情報装置と、
第2通信部を有する第2情報装置とを備え、
前記第1情報装置は、被検者における、前記被検者の基準位置との位置関係が変化する箇所に装着され、
前記第2情報装置は、前記基準位置、若しくは前記基準位置との位置関係が変化する箇所に装着され、
前記第1通信部は、前記第2通信部と通信するものであり、
前記第1情報装置と前記第2情報装置の少なくとも一方は、前記第1情報装置と前記第2情報装置とが所定の位置関係になった時の前記第1通信部と前記第2通信部との間の第1信号
の電波の電波強度と信号波形の少なくとも一方に基づく生体異常正常判断情報について、記録と出力の少なくとも一方を行うものであり、
前記所定の位置関係は、前記第1情報装置と前記第2情報装置の間であって、前記第1情報装置と前記第2情報装置を結ぶ直線上に前記被検者の検査対象領域が位置する状態であり、
前記生体異常正常判断情報は、前記検査対象領域が正常か否かに関する情報を含む、生体情報管理システム。
【請求項2】
前記第1情報装置は、姿勢情報検知部を有し、
前記姿勢情報検知部で得られた情報に基づいて、前記第1情報装置と前記第2情報装置の位置関係が特定される、請求項1に記載の生体情報管理システム。
【請求項3】
前記第1情報装置と前記第2情報装置の少なくとも一方は、前記姿勢情報検知部で得られた情報に基づいて、前記第1情報装置と前記第2情報装置とが前記所定の位置関係になったか否かを判断する、請求項2に記載の生体情報管理システム。
【請求項4】
前記検査対象領域が正常か否かに関する情報は、前記電波強度と予め設定された基準電波強度との比較結果と、前記信号波形と予め設定された基準信号波形との比較結果の少なくとも一方を含み、
前記基準電波強度は、前記被検者の前記検査対象領域が正常である場合の前記被検者の電波の通り具合を考慮して設定された電波強度基準値であり、
前記基準信号波形は、前記被検者の前記検査対象領域が正常である場合の前記被検者の電波の通り具合を考慮して設定された信号波形基準値である、請求項1~請求項3のいずれかに記載の生体情報管理システム。
【請求項5】
前記第1通信部の前記第1信号の通信に用いられるアンテナは、指向性アンテナで構成され、
前記第2通信部の前記第1信号の通信に用いられるアンテナは、前記第1通信部の前記第1信号の通信に用いられるアンテナに比べて、利得が高い方向と低い方向の差が小さい無指向性アンテナで構成される、請求項1~請求項4のいずれかに記載の生体情報管理システム。
【請求項6】
前記第1情報装置は、前記被検者の腕に装着され、
前記第2情報装置は、上着における前記被検者の胴体に着せられる部位に設けられる、請求項1~請求項5のいずれかに記載の生体情報管理システム。
【請求項7】
第1通信部を有する第1情報装置と、第2通信部を有する第2情報装置とを含む生体情報管理システムにおける、検査対象領域が正常か否かに関する情報を取得する方法であって、
前記第1情報装置は、被検者における、前記被検者の基準位置との位置関係が変化する箇所に装着され、
前記第2情報装置は、前記基準位置、若しくは前記基準位置との位置関係が変化する箇所に装着され、
前記第1通信部は、前記第2通信部と通信するものであり、
前記方法は、
前記第1情報装置と前記第2情報装置の少なくとも一方を移動させて、前記第1情報装置と前記第2情報装置と
を所定の位置関係にする移動工程と、
前記第1情報装置と前記第2情報装置とが前記所定の位置関係になった時の前記第1通信部と前記第2通信部との間の第1信号
の電波の電波強度と信号波形の少なくとも一方に基づく生体異常正常判断情報について、記録と出力の少なくとも一方を行う通信工程とを実行するものであり、
前記所定の位置関係は、前記第1情報装置と前記第2情報装置の間であって、前記第1情報装置と前記第2情報装置を結ぶ直線上に前記被検者の検査対象領域が位置する状態であり、
前記生体異常正常判断情報は、前記検査対象領域が正常か否かに関する情報を含む、方法。
【請求項8】
第1通信部を有する第1情報装置と、
第2通信部を有する第2情報装置と、
集計装置とを備え、
前記第1情報装置は、被検者における、前記被検者の基準位置との位置関係が変化する箇所に装着され、
前記第2情報装置は、前記基準位置、若しくは前記基準位置との位置関係が変化する箇所に装着され、
前記第1通信部は、前記第2通信部と通信するものであり、
前記集計装置は、前記第1通信部と前記第2通信部の少なくとも一方と通信するものであり、
前記第1情報装置と前記第2情報装置と前記集計装置の少なくとも一つは、前記第1情報装置と前記第2情報装置とが所定の位置関係になった時の前記第1通信部と前記第2通信部との間の第1信号
の電波の電波強度と信号波形の少なくとも一方に基づく生体異常正常判断情報について、記録と出力の少なくとも一方を行うものであり、
前記所定の位置関係は、前記第1情報装置と前記第2情報装置の間であって、前記第1情報装置と前記第2情報装置を結ぶ直線上に前記被検者の検査対象領域が位置する状態であり、
前記生体異常正常判断情報は、前記検査対象領域が正常か否かに関する情報を含む、生体情報管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のように、バイタルセンサなどで生体情報を取得し、外部の情報機器などに送信する通知システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、被検者の体温など表面上の情報は得られるが、被検者の内部の情報を得ることが十分ではない。
【0005】
したがって本発明の目的は、被検者の内部の情報を簡単に取得できる生体情報管理システムなどを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る生体情報管理システムは、第1通信部を有する第1情報装置と、第2通信部を有する第2情報装置とを備える。
第1情報装置は、被検者における、被検者の基準位置との位置関係が変化する箇所に装着される。
第2情報装置は、基準位置、若しくは基準位置との位置関係が変化する箇所に装着される。
第1通信部は、第2通信部と通信する。
第1情報装置と第2情報装置の少なくとも一方は、第1情報装置と第2情報装置とが所定の位置関係になった時の第1通信部と第2通信部との間の第1信号の送信で受信した電波の電波強度と信号波形の少なくとも一方に基づく生体異常正常判断情報について、記録と出力の少なくとも一方を行う。
所定の位置関係は、第1情報装置と第2情報装置の間であって、第1情報装置と第2情報装置を結ぶ直線上に被検者の検査対象領域が位置する状態である。
生体異常正常判断情報は、検査対象領域が正常か否かに関する情報を含む。
【0007】
頭部、心臓など、被検者の検査対象領域に異常がある場合は、正常時とは異なる電波の通り具合になる可能性が高い。
このため、第1情報装置と第2情報装置の間に当該検査対象領域が位置するような状態で、第1情報装置と第2情報装置の通信(第1信号の送信)を行い、電波強度若しくは信号波形に基づいて、当該検査対象領域が正常であるか否かをおおよそ判断する、すなわち被検者の内部の情報を簡単に取得することが可能になる。
【0008】
好ましくは、第1情報装置は、姿勢情報検知部を有する。
姿勢情報検知部で得られた情報に基づいて、第1情報装置と第2情報装置の位置関係が特定される。
【0009】
姿勢情報検知部を使って被検者の姿勢情報を取得することで、第1情報装置と第2情報装置の間に当該検査対象領域が位置するかどうかを判別しやすくなる。
【0010】
さらに好ましくは、第1情報装置と第2情報装置の少なくとも一方は、姿勢情報検知部で得られた情報に基づいて、第1情報装置と第2情報装置とが所定の位置関係になったか否かを判断する。
【0011】
さらに好ましくは、検査対象領域が正常か否かに関する情報は、電波強度と予め設定された基準電波強度との比較結果と、信号波形と予め設定された基準信号波形との比較結果の少なくとも一方を含む。
基準電波強度は、被検者の検査対象領域が正常である場合の被検者の電波の通り具合を考慮して設定された電波強度基準値である。
基準信号波形は、被検者の検査対象領域が正常である場合の被検者の電波の通り具合を考慮して設定された信号波形基準値である。
【0012】
さらに好ましくは、第1通信部の第1信号の通信に用いられるアンテナは、指向性アンテナで構成される。
第2通信部の第1信号の通信に用いられるアンテナは、第1通信部の第1信号の通信に用いられるアンテナに比べて、利得が高い方向と低い方向の差が小さい無指向性アンテナで構成される。
【0013】
第1通信部の第1信号の通信に用いられるアンテナは、当該検査対象領域を含む領域だけを通るように第1信号を発信させる、若しくは当該検査対象領域を含む領域だけを通った第1信号を受信させる必要があり、指向性アンテナが用いられる。
第2通信部の第1信号の通信に用いられるアンテナは、第2通信部から見て様々な方向に位置し得る第1通信部と通信する必要があり、無指向性アンテナが用いられる。
これにより、当該検査対称領域を通らなかった第1信号を用いず、当該検査対象領域を含む領域を通った第1信号を使って、電波強度などを測定し、測定結果に基づいて、当該検査対象領域の異常判断を正確に行うことが可能になる。
【0014】
さらに好ましくは、第1情報装置は、被検者の腕に装着される。
第2情報装置は、上着における被検者の胴体に着せられる部位に設けられる。
【0015】
本発明に係る方法は、第1通信部を有する第1情報装置と、第2通信部を有する第2情報装置とを含む生体情報管理システムにおける、検査対象領域が正常か否かに関する情報を取得する方法である。
第1情報装置は、被検者における、被検者の基準位置との位置関係が変化する箇所に装着される。
第2情報装置は、基準位置、若しくは基準位置との位置関係が変化する箇所に装着される。
第1通信部は、第2通信部と通信する。
当該方法は、第1情報装置と第2情報装置の少なくとも一方を移動させて、第1情報装置と第2情報装置とが所定の位置関係にする移動工程と、第1情報装置と第2情報装置とが所定の位置関係になった時の第1通信部と第2通信部との間の第1信号の送信で受信した電波の電波強度と信号波形の少なくとも一方に基づく生体異常正常判断情報について、記録と出力の少なくとも一方を行う通信工程とを実行する。
所定の位置関係は、第1情報装置と第2情報装置の間であって、第1情報装置と第2情報装置を結ぶ直線上に被検者の検査対象領域が位置する状態である。
生体異常正常判断情報は、検査対象領域が正常か否かに関する情報を含む。
【0016】
本発明に係る生体情報管理システムは、第1通信部を有する第1情報装置と、第2通信部を有する第2情報装置と、集計装置とを備える。
第1情報装置は、被検者における、被検者の基準位置との位置関係が変化する箇所に装着される。
第2情報装置は、基準位置、若しくは基準位置との位置関係が変化する箇所に装着される。
第1通信部は、第2通信部と通信する。
集計装置は、第1通信部と第2通信部の少なくとも一方と通信する。
第1情報装置と第2情報装置と集計装置の少なくとも一つは、第1情報装置と第2情報装置とが所定の位置関係になった時の第1通信部と第2通信部との間の第1信号の送信で受信した電波の電波強度と信号波形の少なくとも一方に基づく生体異常正常判断情報について、記録と出力の少なくとも一方を行う。
所定の位置関係は、第1情報装置と第2情報装置の間であって、第1情報装置と第2情報装置を結ぶ直線上に被検者の検査対象領域が位置する状態である。
生体異常正常判断情報は、検査対象領域が正常か否かに関する情報を含む。
【発明の効果】
【0017】
以上のように本発明によれば、被検者の内部の情報を簡単に取得できる生体情報管理システムなどを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本実施形態における生体情報管理システムの構成を示す模式図である。
【
図2】第1情報装置と第2情報装置の間に第1検査対象領域(心臓)が位置する場合の第1情報装置と第2情報装置とこれらを装着した被検者の斜視図である。
【
図3】第1情報装置と第2情報装置の間に第2検査対象領域(頭部)が位置する場合の第1情報装置と第2情報装置とこれらを装着した被検者の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。
なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。また、各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが出来る。
【0020】
(生体情報管理システム1)
本実施形態における生体情報管理システム1は、情報装置(第1情報装置10、第2情報装置20)、集計装置50を備える(
図1~
図3参照)。
【0021】
(情報装置)
情報装置(第1情報装置10、第2情報装置20)は、人(被検者)の体に装着され、被検者の姿勢情報、生体情報及び、被検者の周囲情報を取得し、取得した情報などを、集計装置50に送信する。
【0022】
第1情報装置10と第2情報装置20のそれぞれは、被検者の体の一部に直接的に若しくは間接的に装着可能な形状を有する。
第1情報装置10と第2情報装置20の少なくとも一方は、被検者の腕など、被検者の動きに応じて、被検者の基準位置(胴体)との位置関係が変化する箇所に装着される。
本実施形態では、第1情報装置10が腕時計型の筐体を有し、被検者の腕に巻き付けられる、すなわち、第1情報装置10が被検者の胴体との位置関係が変化する箇所に装着される例を説明する。
また、本実施形態では、第2情報装置20が、上着における被検者の胴体に着せられる部位(表衿と裏襟の間)の、すなわち第2情報装置20が被検者の胴体との位置関係が変化しない箇所(基準位置)に設けられる例を説明する。すなわち、被服が第2情報装置20として機能する、若しくは被服に第2情報装置20が含まれる。
【0023】
被検者における様々な領域を検査対象領域とするため、被検者の姿勢により、第1情報装置10が装着された部位が、第2情報装置20よりも低い箇所(
図2参照)に位置したり、第2情報装置20よりも高い位置(
図3参照)に位置したりするように、第1情報装置10と第2情報装置20の配置位置が設定されるのが望ましい。
【0024】
(第1情報装置10)
第1情報装置10は、姿勢情報検知部10a、第1生体情報検知部10b、第1通信部10c、操作部10d、出力部10eを有する。
【0025】
(姿勢情報検知部10a)
姿勢情報検知部10aは、加速度センサー、ジャイロセンサーなどを有する。
姿勢情報検知部10aで得られた情報に基づいて、被検者における第1情報装置10が装着された部位(ここでは、腕)の被検者の基準部位(ここでは、胴体)に対する向き、位置関係(第1情報装置10と第2情報装置20の位置関係)などが特定される。
被検者の部位を精度良く特定するため、操作部10dを介して、初期位置を設定し、当該初期位置に関する情報と、姿勢情報検知部10aで得られた情報とに基づいて、被検者における第1情報装置10が装着された部位の被検者の基準部位に対する向き、位置関係などが特定されるのが望ましい。例えば、初期位置は、被検者の腕を下方に伸ばした状態が考えられる。
【0026】
(第1生体情報検知部10b)
第1生体情報検知部10bは、被検者における第1情報装置10が装着された部位の生体情報(体温、心拍数など)を取得したり、被検者の周囲情報(湿度、気温など)を取得したりするセンサーを有する。
第1生体情報検知部10bのセンサーは、第1時間t1(例えば、t1=1時間)ごとに、生体情報などを取得する。
姿勢情報検知部10aと第1生体情報検知部10bは、一体で構成されてもよいし、別体で構成されてもよい。
【0027】
(第1通信部10c)
第1通信部10cは、第2情報装置20の第2通信部20cに第1信号S1を送信する(
図1~
図3の点線矢印参照)。
【0028】
(第1信号S1のコンテンツ)
第1通信部10cが送信する第1信号S1には、第1通信部10cの識別情報が含まれる。
【0029】
(第1信号S1の送信用アンテナの指向性)
第1通信部10cの第1信号S1の送信用のアンテナ(第1のアンテナ)10c1は、第2通信部20cがある方向に向けて強い電波を発信する指向性アンテナで構成されるのが望ましい。
【0030】
(第1信号S1の送信タイミング)
被検者に装着した第1情報装置10と第2情報装置20とが所定の位置関係になった時に、生体異常正常判断情報取得用に、第1通信部10cと第2通信部20cの通信(第1通信部10cから第2通信部20cへの第1信号S1の送信)が行われる。
所定の位置関係は、例えば、被検者の第1情報装置10と第2情報装置20の間であって、第1情報装置10と第2情報装置20を結ぶ直線上に被検者の心臓が位置する状態(
図2参照)、被検者における、第1情報装置10と第2情報装置20の間であって、第1情報装置10と第2情報装置20を結ぶ直線上に被検者の頭部が位置する状態(
図3参照)などが考えられる。
第1情報装置10と第2情報装置20とが所定の位置関係になったか否かの判断は、姿勢情報検知部10aと第1通信部10cと不図示の制御部のいずれかが、姿勢情報検知部10aで得られた情報などに基づいて行う。
【0031】
また、第1通信部10cは、集計装置50に第2信号S2を送信する(
図1の破線矢印参照)。
【0032】
(第2信号S2のコンテンツ)
第1通信部10cが送信する第2信号S2には、第1通信部10cの識別情報、姿勢情報検知部10aで得られた情報(姿勢情報)、第1生体情報検知部10bで得られた情報(生体情報、周囲情報)と情報取得した日時情報などが含まれる。
第2信号S2に含まれる姿勢情報は、例えば、第1情報装置10の第2情報装置20に対する位置関係である。具体的には、第2信号S2に含まれる姿勢情報には、被検者の第1情報装置10と第2情報装置20の間であって、第1情報装置10と第2情報装置20を結ぶ直線上にある領域に関する情報(例えば、当該領域が被検者の心臓であることなど)が含まれる。
【0033】
(第2信号S2の送信用アンテナの指向性)
第1通信部10cの第2信号S2の送信用のアンテナ(第2のアンテナ)10c2は、第1通信部10cの第1信号S1の送信用のアンテナ(第1のアンテナ)10c1に比べて、利得が高い方向と低い方向の差が小さい無指向性アンテナで構成されるのが望ましい。
第1通信部10cの第2信号S2の送信用のアンテナ10c2は、後述する集計装置50からの第4信号S4及び第5信号S5の受信用としても用いられる。
【0034】
(第2信号S2の送信タイミング)
第1通信部10cから集計装置50への第2信号S2の送信は、第2時間t2(例えば、t3=1秒)ごとに行ってもよいし、被検者に装着した第1情報装置10と第2情報装置20とが所定の位置関係になった時だけ行ってもよい。
【0035】
(操作部10d、出力部10e)
操作部10d及び出力部10eは、第1情報装置10の初期位置の設定、生体異常正常判断情報取得用に第1通信部10cから第2通信部20cへの第1信号S1の送信の開始操作などに使用される。
第1情報装置10の出力部10eは、音声または映像で、後述する生体異常情報、生体正常情報などを出力する。
【0036】
(第2情報装置20)
第2情報装置20は、第2生体情報検知部20b、第2通信部20cを有する。
【0037】
(第2生体情報検知部20b)
第2生体情報検知部20bは、被検者における第2情報装置20が装着された部位(ここでは、首)の生体情報(体温、心拍数など)を取得したり、被検者の周囲情報(湿度、気温など)を取得したりするセンサーを有する。
第2生体情報検知部20bのセンサーは、第1時間t1ごとに、生体情報などを取得する。
【0038】
(第2通信部20c)
第2通信部20cは、第1通信部10cからの第1信号S1を受信する。
第2通信部20cは、集計装置50に第3信号S3を送信する(
図1の一点鎖線矢印参照)。
【0039】
(第3信号S3のコンテンツ)
第2通信部20cが送信する第3信号S3には、第2通信部20cの識別情報、第2生体情報検知部20bで得られた情報(生体情報、周囲情報)と情報取得した日時情報、第2通信部20cで得られた情報(第1信号S1の受信情報)などが含まれる。
【0040】
(第1信号S1の受信情報)
第1信号S1の受信情報は、第2通信部20cで受信した第1信号S1の電波強度及び信号波形と、当該電波強度と予め設定された基準電波強度との比較結果と、当該信号波形と予め設定された基準信号波形との比較結果に関する情報を含む。
【0041】
基準電波強度は、被検者における、第1情報装置10と第2情報装置20の間であって、第1情報装置10と第2情報装置20を結ぶ直線上にある領域(検査対象領域)が正常(健康体)である場合の被検者の電波の通り具合を考慮して設定された電波強度基準値である。
基準信号波形は、被検者における、第1情報装置10と第2情報装置20の間であって、第1情報装置10と第2情報装置20を結ぶ直線上にある領域(検査対象領域)が正常である場合の被検者の電波の通り具合を考慮して設定された信号波形基準値である。
電波強度基準値、及び信号波形基準値は、被検者と同じ年齢・性別の一般的な数値から算出されてよいし、被検者の過去のデータ(電波強度、信号波形)の平均値から算出されてもよい。
【0042】
第1情報装置10と第2情報装置20の間であって、第1情報装置10と第2情報装置20を結ぶ直線上に被検者の第1検査対象領域(心臓)がある時と、第1情報装置10と第2情報装置20の間であって、第1情報装置10と第2情報装置20を結ぶ直線上に被検者の第2検査対象領域(頭部)がある時に、第1信号S1の送信を行う場合には、基準電波強度及び基準信号波形は、第1検査対象領域に対応するものと、第2検査対象領域に対応するものの2種類が設けられる。
【0043】
(第1信号S1の受信用アンテナ、第3信号S3の送信用アンテナの指向性)
第2通信部20cのアンテナ20c1、すなわち、第1信号S1の受信用及び第3信号S3の送信用のアンテナは、第1通信部10cの第1信号S1の送信用のアンテナ(第1のアンテナ)10c1に比べて、利得が高い方向と低い方向の差が小さい無指向性アンテナで構成されるのが望ましい。
【0044】
(第3信号S3の送信タイミング)
第2通信部20cから集計装置50への第3信号S3の送信は、第2時間t2ごとに行ってもよいし、被検者に装着した第1情報装置10と第2情報装置20とが所定の位置関係になった時(第1信号S1を受信した時)だけ行ってもよい。
【0045】
(第1通信部10cなどの無線通信手段)
第1通信部10cと第2通信部20cの間で行われる無線通信(第1信号S1の送信)の無線通信手段、第1通信部10cと集計装置50の間で行われる無線通信(第2信号S2の送信)の無線通信手段、及び第2通信部20cと集計装置50の間で行われる無線通信(第3信号S3の送信)の無線通信手段は、RFタグの通信方式や、当該無線通信手段をオン状態にしている間、外部に自身の識別情報を送信するもので、IEEE802.15.1(Bluetooth(登録商標))や、IEEE802.11(無線LAN)などが考えられる。
【0046】
(集計装置50)
集計装置50は、第1通信部10cから第2信号S2を受信する。
集計装置50は、第2通信部20cから第3信号S3を受信する。
集計装置50は、第2信号S2と第3信号S3とに基づいて、被検者の健康状態(検査対象領域)が正常であるか異常であるかを判断する。
例えば、当該電波強度と予め設定された基準電波強度との差異が電波強度差異閾値よりも大きい、そして/若しくは、当該信号波形と予め設定された基準信号波形との差異が信号波形差異閾値よりも大きい場合には、被検者の健康状態が異常であると判断される。
被検者の健康状態が異常であると判断した場合には、集計装置50は、第1通信部10cに第4信号S4を送信する(
図1の二点鎖線参照)。
【0047】
(第4信号S4のコンテンツ)
集計装置50が送信する第4信号S4には、集計装置50の識別情報、及び被検者の健康状態(被検者の検査対象領域)について、第1信号S1の電波の通り具合から正常の状態とは異なることを示す情報(生体異常情報)などが含まれる。
【0048】
(第5信号S5の送信)
なお、集計装置50は、被検者の健康状態が正常と判断した場合に、第1通信部10cに第5信号S5を送信してもよい(
図1の二点鎖線参照)。
集計装置50が送信する第5信号S5には、集計装置50の識別情報、及び被検者の健康状態(被検者の検査対象領域)について、第1信号S1の電波の通り具合から正常の状態であることを示す情報(生体正常情報)などが含まれる。
【0049】
第4信号S4、第5信号S5は、第1通信部10cに送信されるだけでなく、外部機器(不図示)に送信されてもよい。
また、生体異常正常判断情報(生体異常情報、生体正常情報)は、第1情報装置10、第2情報装置20、集計装置50のいずれかに記録されてもよい。
【0050】
(動作手順)
次に、生体異常正常判断情報を第1情報装置10の出力部10eに出力する手順について説明する。
予め、第1情報装置10が被検者の腕に装着され、第2情報装置20を含む上着が被検者の胴体に装着されている。
【0051】
(移動工程)
第1情報装置10と第2情報装置20とが所定の位置関係になるように、すなわち、第1情報装置10と第2情報装置20の間であって、第1情報装置10と第2情報装置20を結ぶ直線上に被検者の検査対象領域が位置するように、被検者の腕を動かして、第1情報装置10を移動させる(移動工程)。
【0052】
検査対象領域が第1検査対象領域(心臓)である場合には、例えば、
図2に示すように、被検者が椅子に座った状態で、腕を机の上に置くことで、検査対象領域が、第1情報装置10と第2情報装置20の間であって、第1情報装置10と第2情報装置20を結ぶ直線上に位置する。
検査対象領域が第2検査対象領域(頭部)である場合には、例えば、
図3に示すように、被検者が腕を上方に伸ばすことで、検査対象領域が、第1情報装置10と第2情報装置20の間であって、第1情報装置10と第2情報装置20を結ぶ直線上に位置する。
【0053】
(通信工程)
次に、第1情報装置10と第2情報装置20とが当該所定の位置関係になった時の第1通信部10cから第2通信部20cへの第1信号S1の送信で受信した電波の信号波形と電波強度の少なくとも一方に基づいて、生体異常正常判断情報が生成され、当該生体異常正常判断情報について、記録と出力の少なくとも一方が行われる(通信工程)。
【0054】
具体的には、第1情報装置10と第2情報装置20とが当該所定の位置関係になった時に、第1通信部10cから第2通信部20cに第1信号S1の送信が行われる。
第1信号S1は、検査対象領域を通って、第2通信部20cに到達する。
第2通信部20cは、第1信号S1を受信し、電波強度と信号波形に基づいて、第1信号S1の受信情報を生成し、第3信号S3として、集計装置50に送信する。
また、第1通信部10cは、第2信号S2を、集計装置50に送信する。
集計装置50は、第2信号S2と第3信号S3を受信し、これらに基づいて、検査対象領域が正常であるか異常であるかを判断し、生体異常正常判断情報を生成する。
集計装置50は、生体異常正常判断情報に含まれる生体異常情報(第4信号S4)若しくは生体正常情報(第5信号S5)を、第1通信部10cに送信する。
第1情報装置10の出力部10eは、生体異常情報若しくは生体正常情報を出力する。
なお、第1情報装置10の出力部10eは、検査対象領域が異常である場合にだけ生体異常情報の出力を行い、検査対象領域が正常である場合に生体正常情報の出力を行わない形態であってもよい。
【0055】
(被検者を挟む状態で通信を行うことの効果)
頭部、心臓など、被検者の検査対象領域に異常がある場合は、正常時とは異なる電波の通り具合(電波強度が弱くなる、信号波形が乱れるなど)になる可能性が高い。
このため、第1情報装置10と第2情報装置20の間に当該検査対象領域が位置するような状態で、第1情報装置10と第2情報装置20の通信(第1信号S1の送信)を行い、電波強度若しくは信号波形に基づいて、当該検査対象領域が正常であるか否かをおおよそ判断する、すなわち被検者の内部の情報を簡単に取得することが可能になる。
【0056】
(姿勢情報を検知することの効果)
姿勢情報検知部10aを使って被検者の姿勢情報を取得することで、第1情報装置10と第2情報装置20の間に当該検査対象領域が位置するかどうかを判別しやすくなる。
【0057】
(異なる指向性のアンテナを用いることの効果)
第1通信部10cの第1信号S1の通信に用いられるアンテナ(第1のアンテナ10c1)は、当該検査対象領域を含む領域だけを通るように第1信号S1を送受信させる必要があり、指向性アンテナが用いられる。
第2通信部20cの第1信号S1の通信に用いられるアンテナ20c1は、第2通信部20cから見て様々な方向に位置し得る第1通信部10cと通信する必要があり、無指向性アンテナが用いられる。
これにより、当該検査対称領域を通らなかった第1信号S1を用いず、当該検査対象領域を含む領域を通った第1信号S1を使って、電波強度などを測定し、測定結果に基づいて、当該検査対象領域の異常判断を正確に行うことが可能になる。
【0058】
(第1情報装置10を腕に装着することの効果)
腕を下方に下げることにより、第1情報装置10が下方に位置し、腕を上方に上げることにより、第1情報装置10が上方に位置する。
このため、第2情報装置20とで、容易に、頭部、心臓などの検査対象領域を挟む位置関係にすることが出来る。
【0059】
(生体異常正常判断情報生成に使用する情報の応用例)
本実施形態では、第1信号S1の信号波形と電波強度の少なくとも一方に基づいて、生体異常正常判断情報(生体異常情報、生体正常情報)が生成される例を説明した。
しかしながら、生体異常正常判断情報は、他の情報も考慮して生成されてよい。
【0060】
具体的には、検査対象領域が異常か否かの判断は、第1信号S1の信号波形と電波強度の少なくとも一方と、第1生体情報検知部10bで得られた情報(生体情報、周囲情報)と、第2生体情報検知部20bで得られた情報(生体情報、周囲情報)とに基づいて行われてもよい。
例えば、当該電波強度と予め設定された基準電波強度との差異が電波強度差異閾値よりも大きい、そして/若しくは、当該信号波形と予め設定された基準信号波形との差異が信号波形差異閾値よりも大きい場合であって、且つ、第1生体情報検知部10bで得られた生体情報に含まれる体温と、第2生体情報検知部20bで得られた生体情報に含まれる体温との差異が体温差異閾値よりも大きい場合に、被検者の健康状態が異常であると判断される。
【0061】
(第1信号S1の送信方向の応用例)
本実施形態では、第1通信部10cから第2通信部20cに第1信号S1が送信される例を説明した。
しかしながら、第2通信部20cから第1通信部10cに第1信号S1が送信されてもよい。
この場合は、姿勢情報検知部10aで得られた情報などに基づいて、第1通信部10cから第2通信部20cに対して、第1信号S1の送信を指示する旨の信号が送信される。
【0062】
(被検者の健康状態の異常判断の主体の応用例)
本実施形態では、集計装置50が、第1信号S1の信号波形と電波強度の少なくとも一方に基づいて、生体異常正常判断情報(生体異常情報、生体正常情報)を生成し、第1情報装置10に出力させる例を説明した。
しかしながら、生体異常正常判断情報は、第1情報装置10、第2情報装置20で生成されてもよい。
すなわち、検査対象領域が第1信号S1の電波の通り具合から正常であるか異常であるかを判断することは、集計装置50が行ってもよいし、第1情報装置10若しくは第2情報装置20が行ってもよい。
当該判断を第1情報装置10若しくは第2情報装置20が行う場合には、集計装置50は省略されてもよい。
【0063】
(第1信号S1の送信タイミングの応用例1)
本実施形態では、姿勢情報検知部10aで得られた情報などに基づいて、第1情報装置10と第2情報装置20とが所定の位置関係になったと判断された場合に、自動的に生体異常正常判断情報取得用に第1信号S1の送信が開始される形態を説明した。
しかしながら、第1信号S1の送信は、被検者などの使用者の操作に基づいて、開始されてもよい。
この場合、被検者の目視などで、被検者に装着した第1情報装置10と第2情報装置20とが所定の位置関係になったと判断された時、或いは当該所定の位置関係になる第3時間t3(例えば、t3=3秒)前に、操作部10dを操作することで、生体異常正常判断情報取得用に第1通信部10cから第2通信部20cへの第1信号S1の送信が行われる。
この場合、姿勢情報検知部10aは省略されてもよい。
【0064】
(第1信号S1の送信タイミングの応用例2)
本実施形態では、第1信号S1の送信は、第1情報装置10と第2情報装置20とが所定の位置関係になるなど、所定の条件が整った時だけ行われる形態を説明した。
しかしながら、第1通信部10cから第2通信部20cへの第1信号S1の送信は、第2時間t2ごとに行ってもよい。
この場合、第1通信部10cから第2通信部20cへ送信された第1信号S1のうち、所定の位置関係になった時間帯のものが、第1信号S1の受信情報として第3信号S3に含められる。
若しくは、第2通信部20cから集計装置50に送信された第3信号S3のうち、所定の位置関係になった時間帯のものに基づいて、生体異常正常判断情報が生成される。
【0065】
(第1情報装置10の装着位置の応用例)
本実施形態では、第1情報装置10が腕時計のように被検者の腕に装着される例を説明した。
しかしながら、第1情報装置10の装着位置は腕に限るものではない。
例えば、第1情報装置10は、脚、頭部などに装着されてもよい。
【0066】
(第2情報装置20の装着位置の応用例1)
本実施形態では、第2情報装置20が被服(上着)の表衿と裏衿の間に設けられる例を説明した。
しかしながら、第2情報装置20の装着位置は被検者の首の近傍に限るものではない。
例えば、第2情報装置20は、ベルトのように腹回りに巻き付けることにより、被検者に装着されるものであってもよい。
【0067】
(第2情報装置20の装着位置の応用例2)
本実施形態では、第2情報装置20が、被検者の胴体との位置関係が変化しない箇所(基準位置)に設けられる例を説明した。
しかしながら、第2情報装置20は、第1情報装置10と同様に、当該基準位置から離れ、被検者の動きに応じて当該基準位置との位置関係が変化する箇所に設けられてもよい。
例えば、第2情報装置20は、被検者の腕であって、第1情報装置10が装着された方(例えば、右腕)と逆の腕(例えば、左腕)に装着されてもよい。
【0068】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0069】
1 生体情報管理システム
10 第1情報装置
10a 姿勢情報検知部
10b 第1生体情報検知部
10c 第1通信部
10c1 第1通信部の第1のアンテナ
10c2 第1通信部の第2のアンテナ
10d 操作部
10e 出力部
20 第2情報装置
20b 第2生体情報検知部
20c 第2通信部
20c1 第2通信部のアンテナ
50 集計装置
S1 第1信号(第1情報装置から第2情報装置)
S2 第2信号(第1情報装置から集計装置)
S3 第3信号(第2情報装置から集計装置)
t1 第1時間(センサーの生体情報取得間隔)
t2 第2時間(第2信号などの送信間隔)
t3 第3時間(生体異常正常判断情報取得用の第1信号送信タイミング)
【要約】
被検者の内部の情報を簡単に取得できる生体情報管理システムを提供する。
生体情報管理システムは、第1通信部を有する第1情報装置と、第2通信部を有する第2情報装置とを備える。第1情報装置は、被検者における、被検者の基準位置との位置関係が変化する箇所に装着される。第2情報装置は、基準位置、若しくは基準位置との位置関係が変化する箇所に装着される。第1情報装置は、第1情報装置と第2情報装置とが所定の位置関係になった時の第1通信部と第2通信部との間の第1信号の送信で受信した電波の電波強度と信号波形に基づく生体異常正常判断情報について、出力を行う。所定の位置関係は、第1情報装置と第2情報装置の間であって、第1情報装置と第2情報装置を結ぶ直線上に被検者の検査対象領域が位置する状態である。生体異常正常判断情報は、検査対象領域が正常か否かに関する情報を含む。