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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-31
(45)【発行日】2022-09-08
(54)【発明の名称】通信システム及び通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20220901BHJP
   H04L 67/00 20220101ALI20220901BHJP
【FI】
H04L51/04
H04L67/00
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018052605
(22)【出願日】2018-03-20
(65)【公開番号】P2019164645
(43)【公開日】2019-09-26
【審査請求日】2021-01-22
(73)【特許権者】
【識別番号】599011687
【氏名又は名称】学校法人 中央大学
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100097238
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 治
(74)【代理人】
【識別番号】100174023
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 怜愛
(72)【発明者】
【氏名】飯尾 淳
(72)【発明者】
【氏名】甲斐 光彦
(72)【発明者】
【氏名】浅田 省吾
【審査官】中川 幸洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-058482(JP,A)
【文献】特開2002-082893(JP,A)
【文献】特開2017-084280(JP,A)
【文献】特開2001-325199(JP,A)
【文献】特開2017-084366(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0037110(US,A1)
【文献】平松 治彦 Haruhiko HIRAMATSU,モバイル環境におけるコミュニケーション支援のための位置依存情報配信システム,GIS-理論と応用 第11巻 第1号 Theory and Applications of GIS,第11巻 第1号,日本,地理情報システム学会,2003年09月30日,91~100,[ISSN]1340-5381
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
H04L 67/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末及びサーバを備えた通信システムにおいて、
前記サーバは、それぞれ地理領域と対応付けられたチャットルームを内部に格納しており、
前記サーバは、前記端末からルームリスト要求を受信すると、内部に格納するチャットルームの中から、前記端末の現在位置を含む地理領域と対応付けられたチャットルームを特定し、特定したチャットルームをリスト化したルームリストを、前記端末に送信し、
前記端末は、前記サーバから前記ルームリストを受信すると、前記ルームリストを表示し、
前記端末は、前記ルームリストの中の1つのチャットルームが選択されると、当該チャットルームへの入室要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記端末から、前記チャットルームへの入室要求を受信すると、当該チャットルームと対応付けられた地理領域内に前記端末の現在位置が含まれるか否かの判断を行い、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれると判断した場合は、前記端末を当該チャットルームへ入室させ、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれないと判断した場合は、前記端末の当該チャットルームへの入室を拒否し、
前記チャットルーム内には、ユーザの識別情報、前記端末の識別情報、及び前記端末の位置情報が、表示されない、通信システム。
【請求項2】
前記サーバは、前記チャットルームに前記端末を入室させた場合、当該チャットルームと対応付けられた地理領域内に前記端末の現在位置が含まれるか否かの判断を、第1所定時間毎に行い、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれると判断する間は、前記端末の当該チャットルーム内の滞在を許容し、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれなくなったと判断したときは、前記端末を当該チャットルームから退室させる、請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記サーバは、前記端末からルーム作成要求を受信すると、前記端末の現在位置を中心とする地理領域と対応付けられたチャットルームを作成し、これを内部に格納する、請求項1又は2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記チャットルーム内には、過去の投稿のうち、直近の第2所定時間分の投稿のみが、表示される、請求項1~のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項5】
前記サーバは、前記チャットルームに前記端末を入室させた後、前記端末から、ロック要求を受信すると、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれなくなったと判断したときから第3所定時間が経過するまでの間、前記端末の当該チャットルーム内の滞在を許容し、その後、前記端末を当該チャットルームから退室させる、請求項1~のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項6】
前記サーバは、前記チャットルームに前記端末を入室させた後、前記端末から新規投稿要求を受信すると、前記新規投稿要求に含まれる新規投稿と、前記チャットルームにおける直近の第4所定時間分の過去投稿とを比較し、前記新規投稿に類似する過去投稿を特定した場合は、前記新規投稿に前記特定した過去投稿の識別情報を付加して、これを前記端末に表示させる、請求項1~のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項7】
前記地理領域は、地図上において所定の大きさを有する円形又は四角形の領域である、請求項1~のいずれか一項に記載の通信システム。
【請求項8】
端末及びサーバを備えた通信システムにおける通信方法であって、
前記サーバは、それぞれ地理領域と対応付けられたチャットルームを内部に格納しており、
前記通信方法は、
前記サーバが、前記端末からルームリスト要求を受信すると、内部に格納するチャットルームの中から、前記端末の現在位置を含む地理領域と対応付けられたチャットルームを特定し、特定したチャットルームをリスト化したルームリストを、前記端末に送信するステップと、
前記端末が、前記サーバから前記ルームリストを受信すると、前記ルームリストを表示するステップと、
前記端末が、前記ルームリストの中の1つのチャットルームが選択されると、当該チャットルームへの入室要求を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが、前記端末から、前記チャットルームへの入室要求を受信すると、当該チャットルームと対応付けられた地理領域内に前記端末の現在位置が含まれるか否かの判断を行い、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれると判断した場合は、前記端末を当該チャットルームへ入室させ、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれないと判断した場合は、前記端末の当該チャットルームへの入室を拒否するステップと、
を含み、
前記チャットルーム内には、ユーザの識別情報、前記端末の識別情報、及び前記端末の位置情報が、表示されない、通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ユーザの場所に関わらず、世界中のどのユーザとも繋がれるようにされたチャットサービスがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-140584号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような従来のチャットサービスでは、互いに近くにいるユーザどうしが簡単に繋がれるようにはされていない。
【0005】
互いに近くにいるユーザどうしは、同じ目的のためにそこにいる可能性が高く、ひいては、その目的を話題として会話が弾む可能性が高い。本発明の発明者は、このことに新たに着目し、互いに近くにいるユーザどうしが簡単に繋がることができるチャットサービスを新たに発案し、本発明をするに至った。
【0006】
本発明は、互いに近くにいるユーザどうしが簡単に繋がることができる、通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の通信システムは、
端末及びサーバを備えた通信システムにおいて、
前記サーバは、それぞれ地理領域と対応付けられたチャットルームを内部に格納しており、
前記サーバは、前記端末からルームリスト要求を受信すると、内部に格納するチャットルームの中から、前記端末の現在位置を含む地理領域と対応付けられたチャットルームを特定し、特定したチャットルームをリスト化したルームリストを、前記端末に送信し、
前記端末は、前記サーバから前記ルームリストを受信すると、前記ルームリストを表示し、
前記端末は、前記ルームリストの中の1つのチャットルームが選択されると、当該チャットルームへの入室要求を前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記端末から、前記チャットルームへの入室要求を受信すると、当該チャットルームと対応付けられた地理領域内に前記端末の現在位置が含まれるか否かの判断を行い、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれると判断した場合は、前記端末を当該チャットルームへ入室させ、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれないと判断した場合は、前記端末の当該チャットルームへの入室を拒否する。
【0008】
本発明の通信システムにおいては、
前記サーバは、前記チャットルームに前記端末を入室させた場合、当該チャットルームと対応付けられた地理領域内に前記端末の現在位置が含まれるか否かの判断を、第1所定時間毎に行い、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれると判断する間は、前記端末の当該チャットルーム内の滞在を許容し、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれなくなったと判断したときは、前記端末を当該チャットルームから退室させると、好適である。
【0009】
本発明の通信システムにおいては、
前記サーバは、前記端末からルーム作成要求を受信すると、前記端末の現在位置を中心とする地理領域と対応付けられたチャットルームを作成し、これを内部に格納すると、好適である。
【0010】
本発明の通信システムにおいては、
前記チャットルーム内には、ユーザの識別情報、前記端末の識別情報、及び前記端末の位置情報が、表示されないと、好適である。
【0011】
本発明の通信システムにおいては、
前記チャットルーム内には、過去の投稿のうち、直近の第2所定時間分の投稿のみが、表示されると、好適である。
【0012】
本発明の通信システムにおいては、
前記サーバは、前記チャットルームに前記端末を入室させた後、前記端末から、ロック要求を受信すると、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれなくなったと判断したときから第3所定時間が経過するまでの間、前記端末の当該チャットルーム内の滞在を許容し、その後、前記端末を当該チャットルームから退室させると、好適である。
【0013】
本発明の通信システムにおいては、
前記サーバは、前記チャットルームに前記端末を入室させた後、前記端末から新規投稿要求を受信すると、前記新規投稿要求に含まれる新規投稿と、前記チャットルームにおける直近の第4所定時間分の過去投稿とを比較し、前記新規投稿に類似する過去投稿を特定した場合は、前記新規投稿に前記特定した過去投稿の識別情報を付加して、これを前記端末に表示させると、好適である。
【0014】
本発明の通信システムにおいては、
前記地理領域は、地図上において所定の大きさを有する円形又は四角形の領域であると、好適である。
【0015】
本発明の通信方法は、
端末及びサーバを備えた通信システムにおける通信方法であって、
前記サーバは、それぞれ地理領域と対応付けられたチャットルームを内部に格納しており、
前記通信方法は、
前記サーバが、前記端末からルームリスト要求を受信すると、内部に格納するチャットルームの中から、前記端末の現在位置を含む地理領域と対応付けられたチャットルームを特定し、特定したチャットルームをリスト化したルームリストを、前記端末に送信するステップと、
前記端末が、前記サーバから前記ルームリストを受信すると、前記ルームリストを表示するステップと、
前記端末が、前記ルームリストの中の1つのチャットルームが選択されると、当該チャットルームへの入室要求を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが、前記端末から、前記チャットルームへの入室要求を受信すると、当該チャットルームと対応付けられた地理領域内に前記端末の現在位置が含まれるか否かの判断を行い、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれると判断した場合は、前記端末を当該チャットルームへ入室させ、当該地理領域内に前記端末の現在位置が含まれないと判断した場合は、前記端末の当該チャットルームへの入室を拒否するステップと、
を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、互いに近くにいるユーザどうしが簡単に繋がることができる、通信システム及び通信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態に係る通信システムを示す概略図である。
図2図2(a)は、図1の端末の要部の構成を示す機能ブロック図であり、図2(b)は、図1のサーバの要部の構成を示す機能ブロック図である。
図3図1のサーバの記憶部に記憶される投稿テーブルの例を示す図面である。
図4図1のサーバの記憶部に記憶されるルームテーブルの例を示す図面である。
図5】チャットルームに対応付けられた地理領域の例を示す概略図である。
図6図1の端末に表示されるトップ画面の例を示す図面である。
図7図1の端末に表示されるチャットルーム画面の例を示す図面である。
図8図1の端末に表示される投稿入力画面の例を示す図面である。
図9図1の端末に表示されるチャットルーム画面の例を示す図面である。
図10図1の端末に表示されるルーム作成画面の例を示す図面である。
図11図1の端末に表示されるトップ画面の例を示す図面である。
図12】チャットルームに対応付けられた地理領域の例を示す概略図である。
図13図1の端末に表示される設定画面の例を示す図面である。
図14図1の端末に表示されるチャットルーム画面の例を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の通信システム及び通信方法は、Webサイトや携帯電話等のアプリ等を介してチャットサービスを提供するために好適に利用できるものである。
以下に、図面を参照しつつ、本発明に係る通信システム及び通信方法の実施形態を例示説明する。
【0019】
まず、図1図4を参照して、本実施形態の通信システム1の構成を説明する。通信システム1は、複数の端末10と、サーバ20と、を備えている。各端末10とサーバ20とは、それぞれ無線及び/又は有線の通信網を介して通信を行う。
通信システム1は、例えば、端末10にインストールされたWebブラウザからアクセス可能な、サーバ20によって稼動されるWebサイト上で、かつ/又は、端末10にダウンロードされたアプリ(アプリケーション・ソフトウェア。この場合、後述のプログラム14の一部を構成する。)上で、ユーザに対し、チャットサービスを提供するように構成されている。
【0020】
端末10は、ユーザによる操作に応じて、サーバ20との間で通信を行う。端末10は、例えば、携帯電話(スマートフォン等)、タブレット端末、コンピュータ端末等として構成されており、制御部11と、通信部12と、記憶部13と、入力部15と、表示部16と、
位置情報取得部17とを、備えている。
記憶部13は、プログラム14を記憶している。
制御部11は、例えばCPUによって構成されており、記憶部13に記憶されるプログラム14を実行することによって、通信部12、記憶部13、入力部15、表示部16、及び位置情報取得部17を含む、端末10の全体を制御する。
通信部12は、無線通信及び/又は有線通信により、サーバ20との間で、情報の送受信を行う。
入力部15は、例えば、押しボタン、キーボード、及び/又はマウス等から構成され、端末10を操作するユーザからの入力を受け付ける。
表示部16は、例えば液晶パネル等から構成され、様々な画面を表示する。
なお、入力部15及び表示部16をタッチパネルで構成してもよい。
位置情報取得部17は、例えばGPS等からの電波を受信することにより、自端末10の現在位置情報(緯度及び経度等)を取得する。
【0021】
サーバ20は、内部にチャットルームを格納しており、端末10との間で通信を行いながら、内部に格納しているチャットルームを運用する。チャットルームは、後述の要領で端末10からの要求に応じて作成されてサーバ20の内部に格納されてもよいし、かつ/又は、予めサーバ20の内部に格納されていてもよい。
サーバ20は、制御部21と、通信部22と、記憶部23とを、備えている。サーバ20は、さらに、図示しない表示部や入力部を備えていてもよい。
記憶部23は、プログラム24と、投稿テーブル25と、ルームテーブル26とを、記憶している。投稿テーブル25及びルームテーブル26は、端末10から受信する情報や、サーバ20の処理に応じて、随時更新される。
制御部21は、例えばCPUによって構成されており、記憶部23に記憶されるプログラム24を実行することによって、通信部22及び記憶部23を含む、サーバ20の全体を制御する。
通信部22は、無線通信及び/又は有線通信により、端末10との間で、情報の送受信を行う。
【0022】
図3は、図1のサーバ20の記憶部23に記憶される投稿テーブル25の例を示す図面である。投稿テーブル25は、通信システム1における全ての投稿に関する情報を格納する。本例において、投稿テーブル25は、投稿毎に、投稿ID、投稿日時、ルームID、投稿テキスト、投稿画像URL、類似投稿ID、及び、ユーザ端末位置のそれぞれの情報を格納する。サーバ20は、端末10から新規投稿要求を受信すると、その新規投稿についての上記各情報を、投稿テーブル25に格納する。
投稿IDは、当該チャットルーム内の全ての投稿にそれぞれ付与された一意的な識別情報である。本例において、投稿IDは、数字からなり、投稿日時が新しい投稿ほど、大きな数字が付与されており、当該チャットルーム内で何番目の投稿であるかを示している。
投稿日時は、投稿がなされた日時である。
ルームIDは、サーバ20が内部に格納するチャットルームのうち、当該新規投稿がなされたチャットルームを表す識別情報である。このルームIDの値としては、ルームテーブル26のルームIDの値が与えられる。
投稿テキストは、投稿内容に含まれるテキストである。投稿内容にテキストが含まれない場合、投稿テキストの欄は空欄にされる。
投稿画像URLは、投稿内容に含まれる画像のURLである。後述のように、本例において、投稿内容に含まれる画像は、所定の画像アップロードサービスサイトにアップロードされるが、その際に、前記URLが付与される。投稿内容に画像が含まれない場合、投稿画像の欄は空欄にされる。
類似投稿IDは、当該新規投稿に類似する過去投稿を表す投稿IDである。当該新規投稿に類似する過去投稿は、後述の自動リプライ判定機能により特定される。自動リプライ判定機能により当該新規投稿に類似する過去投稿が特定されない場合、類似投稿IDの欄は空欄にされる。
ユーザ端末位置は、当該新規投稿をした端末10の、投稿時における位置(本例では、緯度及び経度)である。
なお、投稿テーブル25は、図3に示す情報とは異なる情報を格納してもよい。
【0023】
図4は、図1のサーバ20の記憶部23に記憶されるルームテーブル26の例を示す図面である。
ルームテーブル26は、通信システム1における全てのチャットルームに関する情報を格納する。本例において、ルームテーブル26は、チャットルーム毎に、ルームID、ルーム名、作成日時、ルーム中心位置のそれぞれの情報を格納する。サーバ20は、端末10からルーム作成要求を受信すると、その新規チャットルームについての上記各情報を、ルームテーブル26に格納する。
ルームIDは、通信システム1における全てのチャットルームにそれぞれ付与された一意的な識別情報である。
ルーム名は、チャットルームの名称である。
作成日時は、チャットルームが作成された日時である。
ルーム中心位置は、当該新規チャットルームを作成した(当該ルーム作成要求を発信した)端末10の、チャットルーム作成時(ルーム作成要求の発信時)における位置(本例では、緯度及び経度)である。
なお、ルームテーブル26は、図4に示す情報とは異なる情報を格納してもよい。
【0024】
サーバ20が運用する各チャットルームは、それぞれ地理領域Rと対応付けられている。後に詳述するように、サーバ20が運用するチャットルームを利用できるユーザは、原則的に、当該チャットルームに対応付けられた地理領域R内にいるユーザのみに、限定にされる。
図5は、本例のサーバ20が運用する複数のチャットルームのうち3つ(ルーム名「後楽園駅」、「東京ドーム」、「水道橋駅」)にそれぞれ対応付けられた地理領域Rを、2次元の地図(図示せず)上で概略的に示している。
地理領域Rは、2次元又は3次元の地図(図示せず)上において、ルームテーブル26(図4)のルーム中心位置(チャットルームを作成した端末10の、チャットルーム作成時における位置)を中心とする、所定の大きさを有する所定形状の領域である。
地理領域Rにおける「所定の大きさ」に関しては、任意の大きさでよいが、例えば、2次元の地図上における地理領域Rの外接円の半径が、10~400mであると好適であり、50~350mであるとより好適であり、100~300mであるとさらに好適である。これにより、同じチャットルームを利用可能なユーザの地域的範囲を効果的に狭めることができるので、より簡単に、近くにいるユーザどうしで繋がることができ、同じチャットルームを利用するユーザどうしの一体感を高めることができる。
また、地理領域Rにおける「所定形状」に関しては、任意の形状でよいが、例えば、2次元の地図上における地理領域Rの形状が、円形又は四角形であると好適である。これにより、後述するようにサーバ20が端末10の現在位置と地理領域Rとを比較する際に、サーバ20の処理が簡単になる。
本例では、サーバ20が運用する各チャットルームに対応付けられた地理領域Rは、それぞれ、2次元の地図上において、ルームテーブル26(図4)のルーム中心位置(チャットルームを作成した端末10の、チャットルーム作成時における位置(緯度及び経度))を中心とする、半径200mの円形領域である。また、本例では、地理領域Rにおける「所定の大きさ」、「所定形状」は、サーバ20が運用する各チャットルームで共通であるが、サーバ20が運用するチャットルーム毎に異なっていてもよい。
【0025】
なお、本例では、端末10の現在位置情報として、緯度及び経度のみを用いており、また、チャットルームに対応付ける地理領域Rも、緯度及び経度の範囲領域(すなわち、2次元の地図上の領域)として規定している。しかし、本例に限らず、端末10の現在位置情報として、緯度及び経度に加えて高度も用いてもよく、その場合、チャットルームに対応付ける地理領域Rも、緯度、経度及び高度の範囲領域(すなわち、3次元の地図上の領域)として規定するとよい。
【0026】
つぎに、図6図14を参照しつつ、通信システム1の動作例を説明する。なお、以下の説明において、端末10の動作は、制御部11が、記憶部13に記憶されたプログラム14に従って、ユーザからの入力部15の操作や、サーバ20から通信部12を介して受信する情報等に応じて、動作することにより実現される。また、サーバ20の動作は、制御部21が、記憶部23に記憶されたプログラム24に従って、端末10から通信部22を介して受信する情報等に応じて、動作することにより実現される。
図6図14は、それぞれ、端末10の表示部16上に表示される画面を示している。
【0027】
図6は、サーバ20によって稼動されるWebサイト、かつ/又は、端末10にダウンロードされたアプリにおける、トップ画面30を示している。なお、通信システム1の各端末10上に表示される画面は、各端末10の現在位置や、各端末10のユーザの操作内容などに応じて、それぞれ異なり得る。図6のトップ画面30は、図5に示す端末10の表示部16に表示されるトップ画面30を示しているものとする。
本例において、トップ画面30は、その上部に、トップ画面戻りボタン41、作成ボタン42、設定ボタン43が表示されており、その下には、「ルームリスト」と書かれた画面タイトル304があり、その下には、ルームリスト301が表示され、さらにその下には、ルーム作成ボタン303が表示されている。
トップ画面30の上部のトップ画面戻りボタン41、作成ボタン42、設定ボタン43は、トップ画面30以外の各画面にも共通に表示されるものであるが、後述するように、それぞれの機能は画面毎に少し異なり得る。トップ画面30上でユーザによってトップ画面戻りボタン41が選択されると、トップ画面30が更新される。トップ画面30上で作成ボタン42又はルーム作成ボタン303が選択されると、後述のルーム作成機能が始動され、図10のルーム作成画面33に切り換わる。トップ画面30上で設定ボタン43が選択されると、例えば、種々の設定や、SNSでの共有などが可能な、設定画面(図示せず)に切り換わる。
【0028】
トップ画面30に表示されるルームリスト301は、端末10の現在位置を含む地理領域Rと対応付けられたチャットルームのリストであり、各チャットルームのルーム名が付された1つ又は複数のルーム選択ボタン302から構成されている。ルームリスト301は、例えばつぎのようにして取得される。
まず、端末10がトップ画面30にアクセス(更新も含む)すると、端末10は、ルームリスト要求をサーバ20に送信する。ルームリスト要求は、端末10の現在位置情報(本例では、緯度及び経度)を含む。端末10の現在位置情報は、位置情報取得部17により取得される。
サーバ20は、端末10からルームリスト要求を受信すると、内部に格納するチャットルームの中から、端末10の現在位置を含む地理領域Rと対応付けられたチャットルームを特定する。この特定は、ルームリスト要求に含まれる端末10の現在位置情報(本例では、緯度及び経度)に基づき把握される端末10の現在位置と、ルームテーブル26に格納された各ルーム中心位置から特定される各地理領域Rとを、それぞれ比較することにより行う。ルームテーブル26に格納されたルーム中心位置から特定される地理領域Rとは、より具体的に本例では、ルームテーブル26に格納されたルーム中心位置の緯度及び経度を中心とする、半径200mの円形の領域である。図5及び図6の例では、端末10の現在位置を含む地理領域Rと対応付けられたチャットルームとして、ルーム名「後楽園駅」、「東京ドーム」の2つのチャットルームが特定される。
そして、サーバ20は、特定したチャットルームをリスト化したルームリストを、端末10に送信する。ルームリストには、例えば、ルームテーブル26から取得される、前記特定したチャットルームのルーム名(本例では、「後楽園駅」、「東京ドーム」)及びルームID(本例では、「1」、「2」)が含まれる。
端末10は、サーバ20からルームリストを受信すると、そのルームリストに含まれる各ルーム名を、それぞれルーム選択ボタン302に付して、トップ画面30にルームリスト301として表示する。図6の例では、ルームリストに含まれる各ルームIDは、トップ画面30のルームリスト301に表示されない。
なお、端末10の現在位置を含む地理領域Rと対応付けられたチャットルームが存在しない場合、トップ画面30には、ルームリスト301は表示されない。
【0029】
図6のトップ画面30において、ユーザによって、ルームリスト301の中の1つのルーム選択ボタン302(ひいては、それに対応するチャットルーム)が選択されると、端末10は、選択されたチャットルームへの入室要求をサーバ20に送信する。ここでは、ルーム名「東京ドーム」のチャットルームが選択されたものとする。入室要求は、例えば、端末10の現在位置情報と、選択されたチャットルームのルームID(本例では、「2」)とを、含む。
サーバ20は、端末10から、チャットルームへの入室要求を受信すると、当該チャットルームと対応付けられた地理領域R内に端末10の現在位置が含まれるか否かの判断を行う。ここで、サーバ20は、端末10の現在位置を、入室要求に含まれる端末10の現在位置情報から把握する。また、サーバ20は、例えば、ルームテーブル26(図4)から、入室要求に含まれるルームID(本例では、「2」)に対応するルーム中心位置(本例では、「北緯35度42分20秒、東経139度45分6秒」)を読み出し、読み出したルーム中心位置に基づいて、当該チャットルームの地理領域R(本例では、上記ルーム中心位置の緯度及び経度を中心とする、半径200mの円形の領域)を把握する。サーバ20は、当該地理領域R内に端末10の現在位置が含まれると判断した場合は、端末10を当該チャットルームへ入室させ、端末10上の画面を、図7のチャットルーム画面31に切り換える。一方、サーバ20は、当該地理領域R内に端末10の現在位置が含まれないと判断した場合は、端末10の当該チャットルームへの入室を拒否し、例えば、端末10上の画面を、トップ画面30に戻す。なお、端末10上の画面をトップ画面30に戻す際に、サーバ20は、端末10がチャットルームの地理領域Rの外に出た旨の通知を端末10上に表示させてもよい。
トップ画面30にルームリスト301が表示されてから、ユーザがルームリスト301の中からいずれかのチャットルームを選択するまでの間に、ユーザ(ひいては端末10)が当該チャットルームの地理領域Rの外へ移動してしまう場合もあり得る。そこで、本例では、トップ画面30にルームリスト301を表示する際に加えて、ユーザがチャットルームを選択し入室しようとする際にも、改めて、ユーザ(ひいては端末10)の現在位置を取得し、当該チャットルームの地理領域R内にいるか否かを判断し、地理領域R内にいると判断した場合にのみ、当該チャットルームへの入室を許可している。これにより、より確実に、チャットルームの地理領域Rの外にいるユーザが当該チャットルームに入室するのを防ぐことができ、ひいては、当該地理領域R内にいるユーザどうしのみで繋がることができる。
【0030】
次に、図7のチャットルーム画面31について説明する。図7のチャットルーム画面31は、ルーム名「東京ドーム」のチャットルームの画面である。
本例において、チャットルーム画面31は、その上部に、トップ画面戻りボタン41、作成ボタン42、設定ボタン43が表示されており、その下には、ルーム名「東京ドーム」と書かれた画面タイトル312があり、さらにその下には、このチャットルーム内でこれまでになされた投稿311が表示されている。
チャットルーム画面31上でユーザによってトップ画面戻りボタン41が選択されると、トップ画面30に戻る。
上述のようにサーバ20が端末10の当該チャットルームへの入室を許可する際に、サーバ20は、投稿テーブル25(図3)に格納された投稿の情報を読み出し、それを端末10に送信し、端末10上のチャットルーム画面31にこれを表示させる。
本例において、各投稿311は、それぞれ、その表示内容として、投稿ID311a、投稿経過時間311b、投稿内容311e、リプライ表示311fを含んでいる。投稿ID311aは、投稿テーブル25(図3)の投稿IDと同じである。投稿経過時間311bは、投稿がなされてから経過した時間を示しており、投稿テーブル25(図3)の投稿日時から現在の日時までの経過時間を算出することにより得られている。投稿内容311eは、投稿テキスト311cと投稿画像311dとの少なくともいずれか一方を含んでいる。投稿テキスト311cは、投稿テーブル25(図3)の投稿テキストと同じである。投稿画像311dは、投稿テーブル25(図3)の投稿画像URLを有するWebページからダウンロードされる。
なお、投稿311内に、投稿日時ではなく投稿経過時間311bを表示することで、チャットルーム画面31に表示される情報を少量に押さえることができる。ただし、投稿経過時間311bの代わりに投稿日時を表示しても構わない。
図7の例において、チャットルーム画面31内に表示された各投稿311は、投稿順に配列されている。より具体的には、図7の例において、上側の行に配置されたものほど、また、同じ行内でも左側に配置されたものほど、より新しい投稿311である。
【0031】
サーバ20は、端末10がチャットルームに入室した後は、第1所定時間毎に、端末10から現在位置情報を取得し、当該チャットルームへの入室時と同様の要領で、当該チャットルームと対応付けられた地理領域R内に端末10の現在位置が含まれるか否かの判断を行う。サーバ20は、当該地理領域R内に端末10の現在位置が含まれると判断する間は、端末10の当該チャットルーム内の滞在を許容する。この間、ユーザは、チャットルーム画面31を閲覧し続けることができる。一方、サーバ20は、当該地理領域R内に端末10の現在位置が含まれなくなったと判断したときは、端末10を当該チャットルームから退室させ、例えば、端末10上の画面を、トップ画面30に戻す。なお、端末10上の画面をトップ画面30に戻す際に、サーバ20は、端末10がチャットルームの地理領域Rの外に出た旨の通知を端末10上に表示させてもよい。
このように、ユーザがいったんチャットルームに入室した後も、定期的に、ユーザ(ひいては端末10)の現在位置を取得し、当該チャットルームの地理領域R内にいるか否かを判断し、地理領域R内にいると判断する間のみ、当該チャットルーム内の滞在を許可している。これにより、チャットルームの地理領域Rの外に出たユーザが当該チャットルームに滞在するのを防ぐことができ、ひいては、より確実に、当該地理領域R内にいるユーザどうしのみで繋がることができる。
上記第1所定時間は、例えば、1~15分であると好適であり、2~13分であるとより好適であり、3~10分であるとさらに好適である。本例では、上記第1所定時間は、5分に設定されている。
【0032】
図7に示すように、本例において、チャットルーム画面31(チャットルーム)内には、ユーザを特定し得るような情報、より具体的には、ユーザの識別情報(実名、ハンドルネーム等)、端末の識別情報(端末ID等)、及び端末の位置情報が、表示されない。
これにより、ユーザどうしが、匿名でメッセージをやり取りすることができるので、気軽に、忌憚のない意見を投稿できるサービスを提供することができる。
【0033】
また、本例において、チャットルーム画面31(チャットルーム)内には、過去の投稿311のうち、直近の第2所定時間分の投稿311のみが、表示される。より具体的に、例えば、サーバ20は、所定時間毎(例えば30秒毎)にチャットルーム画面31内に表示する投稿311を更新する。その更新を行う際、サーバ20は、直近の第2所定時間よりも投稿経過時間311bが長い(古い)投稿311をチャットルーム画面31から削除するとともに、前回の更新以降にあった新規投稿311をチャットルーム画面31に追加する。なお、チャットルーム画面31から削除する過去投稿311の情報については、その後も、投稿テーブル25(図3)に保持しておく。
チャットルーム画面31(チャットルーム)内に、直近の第2所定時間分の投稿311のみを表示することにより、ユーザに対し、「その時限り」という感覚を与え、よりリアルタイムな利用環境を提供することができる。
上記第2所定時間は、例えば、10分~60分であると好適であり、15分~50分であるとより好適であり、20~40分であるとさらに好適である。本例では、上記第2所定時間は、30分に設定されている。
【0034】
図7のチャットルーム画面31上で、ユーザによって作成ボタン42が選択されると、投稿機能が始動され、新規の投稿が可能にされる。
より具体的には、作成ボタン42が選択されると、まず、図8のように、投稿入力画面32が、チャットルーム画面31の上にポップアップ表示される。なお、投稿入力画面32は、ポップアップ表示される場合に限られず、チャットルーム画面31から完全に切り換わって表示されてもよい。
投稿入力画面32は、その上部に、チャットルーム戻りボタン321が表示されており、その下には、投稿テキスト入力欄322があり、さらにその下には、入力完了ボタン323、画像追加ボタン324が設けられている。チャットルーム戻りボタン321が選択されると、チャットルーム画面31に戻る。投稿テキスト入力欄322には、ユーザが投稿テキストを入力可能である。図8において、投稿テキスト入力欄322の右下の「12/300」とは、投稿テキスト入力欄322に入力可能な文字数の上限が300 文字であり、そのうち、12文字が投稿テキスト入力欄322に現在入力されていることを表している。ユーザが画像追加ボタン324を選択すると、ユーザは、任意に選択した画像を投稿内容に追加できるようになる。画像の選択が成功すると、投稿入力画面32には、選択された画像のサムネイル325が表示される。
投稿内容の入力が完了し、ユーザによって入力完了ボタン323が選択されると、投稿処理が行われ、チャットルーム画面31に戻る。具体的には、まず、端末10が、サーバ20に新規投稿要求を送信する。新規投稿要求は、例えば、投稿入力画面32に入力された投稿内容(投稿テキスト、投稿画像)と、当該チャットルームのルームIDと、端末10の現在位置(本例では、緯度及び経度)とを、含む。サーバ20は、端末10から、新規投稿要求を受信すると、当該新規投稿に新たな投稿IDを付与し、新規投稿要求に含まれる投稿テキスト、ルームID、及び端末10の現在位置と、投稿日時とを、投稿テーブル25(図3)に、新たに付与した投稿IDに対応付けて格納する。また、サーバ20は、新規投稿要求に含まれる投稿画像を、所定の画像アップロードサービスサイトにアップロードし、アップロードしたWebページのURLを、投稿テーブル25に、上記新たな投稿IDに対応付けて格納する。さらに、本例において、サーバ20は、後述する自動リプライ判定機能を実行することにより、当該新規投稿に類似する過去投稿を特定し、特定した過去投稿の識別情報(投稿ID)を、類似投稿IDとして、上記新たな投稿IDに対応付けて、投稿テーブル25に格納する。
また、サーバ20は、端末10に、上記新たな投稿ID、及び、上記新たな投稿IDに対応付けて投稿テーブル25に格納した投稿日時から算出される投稿経過時間、投稿内容、類似投稿IDを、返送し、これらの情報に基づき、新たな投稿311を、チャットルーム画面31に追加する。図8は、この新たな投稿311が追加された状態のチャットルーム画面31を示している。
【0035】
図6に戻り、トップ画面30上で、ユーザによって作成ボタン42又はルーム作成ボタン303が選択されると、ルーム作成機能が始動され、図10のルーム作成画面33に切り換わる。ルーム作成画面33(図10)は、その上部に、トップ画面戻りボタン41、作成ボタン42、設定ボタン43が表示されており、その下には、「+新しいルームを作る」と書かれた画面タイトル331があり、さらにその下には、ルーム名入力欄332があり、その下には、入力完了ボタン333が設けられている。ルーム名入力欄332には、ユーザが任意のルーム名を入力可能である。図10において、ルーム名入力欄332の右下の「10/45」とは、ルーム名入力欄332に入力可能な文字数の上限が45文字であり、そのうち、10文字(「歌手Aファン@TKD」)がルーム名入力欄332に現在入力されていることを表している。
ルーム名の入力が完了し、ユーザが入力完了ボタン333を選択すると、ルーム作成処理が行われ、チャットルーム画面31に戻る。具体的には、まず、端末10が、サーバ20にルーム作成要求を送信する。ルーム作成要求は、例えば、ルーム名入力欄332に入力されたルーム名と、端末10の現在位置(本例では、緯度及び経度)とを、含む。サーバ20は、端末10から、ルーム作成要求を受信すると、新たに作成するチャットルームに新たなルームIDを付与し、ルーム作成要求に含まれるルーム名及び端末10の現在位置と、作成日時とを、ルームテーブル26(図4)に、新たに付与したルームIDに対応付けて格納する。ここで、サーバ20は、ルーム作成要求に含まれる端末10の現在位置を、ルームテーブル26のルーム中心位置の欄に格納する。これにより、図12に示すように、この新たなチャットルーム(ルーム名「歌手Aファン@TKD」)に対応付けられる地理領域Rの中心が、当該チャットルームを作成した(当該ルーム作成要求を発信した)端末10の現在位置に設定される。
サーバ20は、以上のようにして、端末10の現在位置を中心とする地理領域Rと対応付けられたチャットルームを作成し、これを内部に格納する。また、サーバ20は、端末10に、上記新たなチャットルームのルーム名及びルームIDを、返送し、これらの情報に基づき、図11に示すように、トップ画面30内のルームリスト301に、当該新たなチャットルーム(具体的には、当該新たなチャットルームのルーム名が付与されたルーム選択ボタン302)を追加する。
なお、通信システム1は、一部のユーザ(ひいては端末10)のみに対して、ルーム作成機能を利用可能にしてもよい。
【0036】
以上に説明した例の通信システム1によって提供されるチャットサービスは、チャットルームを利用可能なユーザを、当該チャットルームに対応付けられた地理領域R(本例では、半径200mの円形領域)内にいるユーザに限定するという、空間的な限定を持つとともに、当該チャットルームに表示される投稿を、直近の第2所定時間分(本例では、30分)に限定するという、時間的な限定を持つものである。これにより、同じチャットルームを利用するユーザどうしの一体感を高めることができる。また、上記の例の通信システム1によって提供されるチャットサービスは、ユーザどうしが匿名でコミュニケーションできるので、各ユーザは、個人が特定される不安を有することなく、気軽に会話を楽しむことができる。このように、上記の例の通信システム1によれば、従来には無かったチャットサービスを提供することができる。
【0037】
以降、通信システム1がさらに有する又は有し得る機能について説明する。
【0038】
-ロック機能-
通信システム1は、一部又は全部のユーザ(ひいては端末10)に対して、ロック機能を利用可能にしてもよい。ロック機能は、ユーザが、利用しているチャットルームの地理領域Rの外へ出た後も、時間制限付きでチャットルームの利用を継続できる機能である。
具体的には、例えば、図9のチャットルーム画面31上でユーザにより設定ボタン43が選択されると、図13の設定画面34が、チャットルーム画面31の上にポップアップ表示される。なお、設定画面34は、ポップアップ表示される場合に限られず、チャットルーム画面31から完全に切り換わって表示されてもよい。
設定画面34は、その上部に、チャットルーム戻りボタン341が表示されており、その下には、ロックボタン342が設けられている。チャットルーム戻りボタン341が選択されると、チャットルーム画面31に戻る。
ロックボタン342が選択されると、当該チャットルームがロックされた(ロック機能がONにされた)状態になり、画面がチャットルーム画面31(図14)に戻る。このとき、例えば、チャットルーム画面31には、ロックされていることをユーザに示すために、ルーム名(「東京ドーム」)が書かれた画面タイトル312の横に、ロックアイコン313が表示される。
なお、ロック機能の効果は、当該チャットルームを利用する端末10の全てに及ぶのではなく、ロック機能をONにした端末10のみに及ぶ。
また、ロックボタン342が選択されると、端末10は、サーバ20に、ロック要求を送信する。ロック要求は、例えば、当該チャットルームのルームIDを含む。サーバ20は、端末10から、ロック要求を受信すると、その後に、当該チャットルームの地理領域R内に端末10の現在位置が含まれなくなったと判断したときから、第3所定時間が経過するまでの間、端末10の当該チャットルーム内の滞在を許容する。一方、第3所定時間が経過すると、サーバ20は、端末10を当該チャットルームから退室させ、例えば、画面をトップ画面30に切り換える。
ロック機能は、ユーザ(ひいては端末10)がチャットルームの地理領域Rの外に出た後も、ユーザ(ひいては端末10)が当該チャットルーム内に滞在するのを許容するものであるが、あくまでそれを時間制限付きで許容するので、上述したユーザの空間的限定を、さほど大きく緩めるものではない。
なお、例えば、映画館やライブ会場等でのイベントの終了直後は、多くのユーザが最も感想や意見を述べたいタイミングであるにも関わらず、多くのユーザが帰宅するタイミングでもあるため、仮にロック機能が無いと、多くのユーザがすぐにチャットルームの地理領域Rから離れ、互いに繋がれなくなる可能性が高い。ロック機能を利用可能にすることによって、ユーザは、帰宅しながらでも、第3所定時間という時間制限付きでイベント会場のチャットルームに滞在でき、これにより、多くのユーザどうしが、それぞれ最も感想や意見を述べたいタイミングで、互いに繋がることができる。このようにして、ロック機能によって、既存のSNS では簡単に繋がれなかったユーザと繋がることができ、なおかつ、ハッシュタグなどをユーザ側が意図的に設定することなくクラスタリングされた状況を構築することができる。
なお、通信システム1は、一部又は全部のユーザ(ひいては端末10)に対して、複数のロック機能を利用可能にしてもよい。
上記第3所定時間は、例えば、30分~120分であると好適であり、40分~100分であるとより好適であり、50~80分であるとさらに好適である。本例では、上記第3所定時間は、60分に設定されている。
【0039】
-自動リプライ判定機能-
上述の例において、通信システム1は、自動リプライ判定機能を有している。自動リプライ判定機能は、チャットルーム内に滞在している端末10が新規投稿をする際、サーバ20が、当該チャットルームに寄せられた過去投稿の中から、当該新規投稿と類似する過去投稿を特定し、当該新規投稿が、前記特定した過去投稿に対するリプライであると、自動で判定する機能である。
具体的には、例えば、図8を参照して前述したように、投稿入力画面32(図8)上で、ユーザが、投稿内容の入力を完了し、入力完了ボタン323を選択すると、端末10は、サーバ20に、新規投稿要求を送信する。新規投稿要求は、例えば、投稿入力画面32に入力された投稿内容(投稿テキスト、投稿画像)と、当該チャットルームのルームIDと、端末10の現在位置(本例では、緯度及び経度)とを、含む。
なお、以降の説明では、サーバ20が、端末10から、新規投稿要求を受信した場合に行う様々な処理のうち、自動リプライ判定機能に関わる処理のみを中心に説明する。
サーバ20は、端末10から、新規投稿要求を受信すると、自動リプライ判定機能を実行することにより、新規投稿要求に含まれる新規投稿と、投稿テーブル25に格納された、当該チャットルームにおける直近の第4所定時間分の過去投稿のそれぞれとを、比較し、当該新規投稿に類似する過去投稿の特定を試みる。ここで、サーバ20は、例えば、機械学習を活用することにより、新規投稿の投稿テキストと直近の第4所定時間分の過去投稿のそれぞれの投稿テキストとを順次比較し、例えば、共通のキーワードの数等に基づいて、各過去投稿の類似度を計算する。
直近の第4所定時間分の過去投稿のうち、類似度が所定閾値を越える過去投稿が存在しない場合、サーバ20は、当該新規投稿に類似する過去投稿は存在しないと判断する。この場合、サーバ20は、投稿テーブル25の類似投稿IDに何も格納せず、また、端末10への類似投稿IDの送信を行わない。そのため、端末10上のチャットルーム画面31(図9)における、投稿311へのリプライ表示311fの付加も、行わない。
一方、直近の第4所定時間分の過去投稿のうち、類似度が所定閾値を越える過去投稿が1つ又は複数存在する場合、サーバ20は、類似度が所定閾値を越える過去投稿のうち、最も類似度の高いものを、当該新規投稿に類似する過去投稿として特定する。ただし、もし最も類似度の高い過去投稿が複数ある場合、サーバ20は、そのうち投稿日時が最も新しいものを、当該新規投稿に類似する過去投稿として特定する。そして、サーバ20は、特定した過去投稿の識別情報(投稿ID)を、類似投稿IDとして、当該新規投稿の投稿IDに対応付けて、投稿テーブル25に格納する。また、サーバ20は、特定した過去投稿の識別情報(投稿ID)と、当該新規投稿の情報(当該新規投稿の投稿ID、投稿経過時間、投稿内容)とを、端末10に返送する。そして、サーバ20は、端末10上のチャットルーム画面31(図9)において、当該新規投稿311に、上記特定した過去投稿の識別情報(投稿ID)を付加した状態で、当該新規投稿311を端末10に表示させる。このことは、本例では、上記特定した過去投稿の識別情報(投稿ID)を示すリプライ表示311fを、新規投稿311に付加することにより、実現される。リプライ表示311f(図9)は、それが付加された投稿311がどの過去投稿に対する返信であるかを示している。また、本例において、ユーザによってリプライ表示311fが選択されると、リプライ表示311fに示される識別情報(投稿ID)を持つ過去投稿311が、ユーザにとって見やすい位置(画面の中央等)にくるように、チャットルーム画面31の表示が変更される。
自動リプライ判定機能により、ユーザは、あえて、自身の投稿311がどの過去投稿に対する返信であるかを宣言する必要がなくなり、より直感的なメッセージのやり取りが可能となる。本例の通信システム1では、上述のように、同じチャットルームを利用できるユーザが、互いの近くにいるユーザに限定されるため、これらのユーザどうしが、場所、話題、経験を共有している可能性が高くなる。そのため、上述した自動リプライ判定機能によって、ユーザどうしの会話の流れが、より視覚的に把握しやすいものとなり、ユーザは会話をより楽しむことができるようになる。従来のような、ユーザの場所に関わらず、世界中のどのユーザとも繋がれるようにされたチャットサービスでは、ユーザどうしが、場所、話題、経験を共有している可能性は格段と低くなるため、仮に自動リプライ判定機能が搭載されたとしても、ユーザどうしの会話の流れをさほど視覚化することはできない。
なお、第4所定時間は、第2所定時間以下であると好適であり、第2所定時間と同じであるとより好適である。本例では、第4所定時間は、第2所定時間と同じ、30分に設定されている。
【0040】
-ブロック機能-
通信システム1は、一部又は全部のユーザ(ひいては端末10)に対して、ブロック機能を利用可能にしてもよい。ブロック機能は、あるチャットルーム内に滞在するユーザが、当該チャットルーム内で不快な発言やスパム発言をするユーザのメッセージを非表示にする機能である。ブロック機能を実現するにあたっては、例えば、投稿テーブル25において、各ユーザを識別し得る情報(例えば、ユーザID、端末ID等)を、投稿毎に格納するようにするとよい。ただし、その場合でも、チャットルーム内には、各ユーザを識別し得る情報(例えば、ユーザID、端末ID等)が表示されないようにする。
【0041】
-ジュークボックス機能-
通信システム1は、一部又は全部のユーザ(ひいては端末10)に対して、ジュークボックス機能を利用可能にしてもよい。ジュークボックス機能は、例えばSpotify(登録商標)やApple Musicなどのサブスクリプションサービスと連携して、チャットルームのユーザどうしで好きな音楽を順番に掛けることができる機能である。
【0042】
-同期機能-
通信システム1は、一部又は全部のユーザ(ひいては端末10)に対して、同期機能を利用可能にしてもよい。同期機能は、ユーザが複数の異なる端末10(例えば、スマートフォンやパソコン等)を有する場合に、これらの端末10を同期することにより、継続してチャットルームを利用できる機能である。
【0043】
-過去投稿閲覧機能-
通信システム1は、一部又は全部のユーザ(ひいては端末10)に対して、過去投稿閲覧機能を利用可能にしてもよい。過去投稿閲覧機能は、上述した、チャットルーム内の投稿のうち、直近の第2所定時間分の投稿のみが表示されるという時間的限定を無くし、チャットルーム内になされた投稿の全てを表示する機能である。
【0044】
〔活用例〕
以下、参考のため、上述した通信システム1及び通信方法によって提供されるチャットサービスを好適に活用できるシチュエーションの例を紹介する。
【0045】
-スポーツ観戦をしながら、ファン同士で応援や感想を交換する-
スポーツイベントの主催者は、本サービスを組み込んだスマートフォン用アプリを事前にインターネットで参加者に配布する。あるいは、本サービスのプラットフォームをスポーツイベントの主催者に貸与し、スポーツイベントは本サービスプラットフォームの一部を同イベントで利用する。スポーツイベントの参加者は、競技場に来場したら、主催者が用意したチャットルームにアクセスする。このチャットルームは競技場の内部もしくは周辺の位置情報に紐付けられており、競技場の内部もしくは周辺からしかアクセスすることができない。チャットルームの設置方法はいくつか考えられるが、代表的な設置例としては、対戦するチームAおよびBのファンが交流するためのチャットルームをそれぞれ用意し、競技の進行とともに、それぞれのファンが自分の意見や感想、応援メッセージを書き込むことで、ファン同士、さらには、チームのメンバ等との交流を図る。競技が終了した後においても、ロック機能を用いることにより、競技場周辺を離れても1時間はそのチャットルームにアクセスすることができる。スポーツイベントの参加者は、家路につきながらも、その道中で他の参加者に感想を伝え合うことができる。
【0046】
-セミナーや講演会で意見交換や質問を行う-
上記のスポーツイベント同様、セミナーや講演会において会場の位置情報に紐付けられたチャットルームを活用する。本サービスを用いない通常の場合では、参加者に限定したチャットルームへのアクセス制限方法としてセミナーや講演会の参加者に配布されるアカウント情報でアクセス制御を行うが、本サービスにおいては、会場内および会場周辺にいる者だけがチャットルームにアクセスできるという特徴を活用して、参加者のみのアクセス利用を実現する。なお、厳密にいえば部外者もアクセスは可能であるが、参加者のみにチャットルームの存在を通知することで、できるだけ参加者に閉じた交流となるように工夫する。同チャットルームにおいては、セミナーや講演の内容に関する意見交換や質問をすることができる。参加者だけでなく、セミナー・講演の主催者や、講師、補助者もチャットに参加することで、質問への回答や追加の情報提供などを可能にする。匿名で投稿できるという特性を利用して、自由な意見交換を促すことができる。実際に、挙手による発言は参加者にとって敷居が高いが、匿名で意見を提出できるというこの特性により、活発な意見の提出が行われる効果が期待される。セミナー、講演会の終了後も、ロック機能により1時間は会場外からチャットルームにアクセスすることができるため、イベント終了時に気になった質問などがあっても、追加で対応できるという利点がある。
【0047】
-災害時は当事者同士だけで情報をやり取りできる-
災害が発生したときには、避難所や災害の発生現場を中心にして連絡用のチャットルームを設置する。このチャットルームには、避難所の周囲、もしくは災害発生現場の周囲からしかアクセスすることはできない。連絡できるエリアを限定することにより、よけいな情報の流入や、デマ、間違った情報をシャットダウンすることができる。また、災害時には被災者の個人情報や機微情報がやりとりされることもあるが、本サービスの限定的な範囲内で情報交換をすることにより、インターネットを介した広域への情報流出を防止することも期待できる。災害で混乱している状況下においては、アカウント情報やパスワードの管理などを必要としない本サービスに、その場所限定で気軽にアクセスすることができる。そのため、高齢者や子供など情報サービスの利用に慣れていない被災者でも簡単に使用することができ、災害時に必要な情報を適切な被災者に届けることができる。
【0048】
-謎解きイベント、婚活イベント(マッチングイベント)、脱出ゲームなどのイベントで活用する-
謎解きイベントや脱出ゲームなど、比較的広いエリアを対象としたイベントを想定する。具体的には、テーマパークや大学のキャンパス程度の広いエリアを想定した活用法である。あるいは、街ぐるみの婚活イベントで、いわゆる街コンのような商店街という単位のエリアを想定する。このような広いエリアの場合は、本サービスが限定する交流可能なエリアを複数箇所設置することができ、イベントを実施しているエリアの場所によって、アクセスできるチャットルームが異なるという状況が実現できる。それぞれのチャットルームでは、イベントの目的やゴールに向けてのヒントとなる情報を提供する。ただし、スタンプラリーのように、各チャットルームで得られた情報を総合的に集めないとゴールへの到達や目的の達成に至らないようにイベントを設計する。イベントの参加者は、本サービスを活用し、イベント対象エリアを動き回ることで、情報を収集しゴールの達成に向けて行動する。その行動のなかで、本サービスが提供するチャットルームを活用して参加者同士の交流が進められる。
【0049】
-顧客からのアンケートをその場で集めることができる-
店頭販売や飲食店などにおいて、本サービスを利用して顧客からのアンケート回答やサービスに対するフィードバック、感想などを集めることができる。その店の位置情報に紐付けられたチャットルームを介してアンケートや意見を集めることで、実際に来店した客からの真の意見を収集する。また、反対にそのチャットルームでのみ提供する特別な情報があることを、インターネットなどで事前に周知させることは、来客に向けたプロモーション活動にもなる。店周辺に来ないとわからない情報があることを伝え、来客を促し、店周辺でのみアクセス可能なチャットルームを介して提供した情報で割引や特別サービスを実施することで、集客や販売促進を可能とする。いずれも、事前にアカウント情報の取得や会員登録をする必要がないため、顧客候補である一般消費者に対しては敷居の低いサービス提供たり得る。
【0050】
-街頭での時間つぶし、路上ライブなどへの感想や意見をする-
一般的なインターネット上の匿名掲示板のように、時間つぶしの交流も可能である。ただし、現在位置に紐付けられたチャットルームが既に設置されているか、新たに自らその場所に紐付けたチャットルームを開設しなければならない。その場所に紐付けられたチャットルームは一覧で表示されるため、ある場所で本サービスにアクセスすると、オリエンテーリング的な面白さがある。すなわち、「こんなところに誰かがチャットルームを既に設置していた」という発見の喜びである。また、路上ライブなどのゲリラ的なイベントも本サービスとの親和性が高い。本サービスを利用して、路上ライブに集まったファン同士が、その場所だけで、限定的な交流をすることができる。なお、ロック機能を利用して解散後も1時間は交流可能である点は、その他のイベントでの活用事例と同様である。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明の通信システム及び通信方法は、Webブラウザや携帯電話等のアプリ等を介してチャットサービスを提供するために好適に利用できるものである。
【符号の説明】
【0052】
1 通信システム
10 端末
11 制御部
12 通信部
13 記憶部
14 プログラム
15 入力部
16 表示部
17 位置情報取得部
20 サーバ
21 制御部
22 通信部
23 記憶部
24 プログラム
25 投稿テーブル
26 ルームテーブル
30 トップ画面
301 ルームリスト
302 ルーム選択ボタン
303 ルーム作成ボタン
304 画面タイトル
31 チャットルーム画面
311 投稿
311a 投稿ID
311b 投稿経過時間
311c 投稿テキスト
311d 投稿画像
311e 投稿内容
311f リプライ表示
312 画面タイトル
313 ロックアイコン
32 投稿入力画面
321 チャットルーム戻りボタン
322 投稿テキスト入力欄
323 入力完了ボタン
324 画像追加ボタン
325 サムネイル
33 ルーム作成画面
331 画面タイトル
332 ルーム名入力欄
333 入力完了ボタン
34 設定画面
341 チャットルーム戻りボタン
342 ロックボタン
41 トップ画面戻りボタン
42 作成ボタン
43 設定ボタン
R 地理領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14