(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-31
(45)【発行日】2022-09-08
(54)【発明の名称】ビデオ帯域幅が強化されたRF電力増幅器用のマルチベースバンド終端コンポーネント
(51)【国際特許分類】
H03F 1/08 20060101AFI20220901BHJP
H03F 3/193 20060101ALI20220901BHJP
H03F 3/24 20060101ALI20220901BHJP
【FI】
H03F1/08
H03F3/193
H03F3/24
(21)【出願番号】P 2017226810
(22)【出願日】2017-11-27
【審査請求日】2020-10-30
(32)【優先日】2016-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504199127
【氏名又は名称】エヌエックスピー ユーエスエイ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】NXP USA,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ロイ マクラーレン
(72)【発明者】
【氏名】ニン ジュー
(72)【発明者】
【氏名】デイモン ジー.ホームズ
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー ケビン ジョーンズ
【審査官】小林 正明
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-057304(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0173039(US,A1)
【文献】特開2009-253785(JP,A)
【文献】特開2006-352811(JP,A)
【文献】特表2005-516515(JP,A)
【文献】国際公開第2014/087479(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03F 1/00-3/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高周波(RF)増幅器であって、
制御端子と、第1および第2の通電端子とを有するトランジスタと、
前記第1の通電端子とグラウンド基準ノードとの間で結合されたシャント回路であって、該シャント回路は、直列に結合されたシャント誘導要素およびシャントコンデンサを有し、高周波コールドポイントノードが、前記シャント誘導要素と前記シャントコンデンサとの間に存在する、前記シャント回路と、
前記高周波コールドポイントノードと前記グラウンド基準ノードとの間で結合されたエンベロープ周波数終端回路であって、直列に結合されたエンベロープ抵抗器、エンベロープ誘導要素およびエンベロープコンデンサを有する前記エンベロープ周波数終端回路と、
前記高周波コールドポイントノードと電気的に結合された第1のリードであって、前記エンベロープ誘導要素によって提供されたエンベロープインダクタンスと並列に結合されたリードインダクタンスを提供する第1のリードと、
前記リードインダクタンスと直列に、かつ、前記エンベロープコンデンサと並列に結合されたリードコンデンサと、
前記高周波コールドポイントノードと前記第1のリードとの間で結合された第1の誘導要素であって、前記リードインダクタンスと直列に、かつ、前記エンベロープインダクタンスと並列に追加のインダクタンスを提供する前記第1の誘導要素と、を備
え、
前記第1の誘導要素、前記第1のリード、及び前記リードコンデンサにより構成される直列回路は、前記高周波コールドポイントノードと前記グラウンド基準ノードとの間に結合されており、
前記第1のリード及び前記第1の誘導要素は、100pH~4nHの範囲の合計インダクタンス値を有し、前記リードコンデンサは、1nF~100μFの範囲のキャパシタンス値を有する、高周波増幅器。
【請求項2】
前記
第1の誘導要素は、複数のボンドワイヤを
含む、請求項1に記載の高周波増幅器。
【請求項3】
入力リードと、
前記入力リードと前記トランジスタの制御端子との間で結合されたインピーダンス整合回路と、をさらに備え、
前記インピーダンス整合回路は、ローパスフィルタまたは帯域通過フィルタである、請求項1に記載の高周波増幅器。
【請求項4】
前記インピーダンス整合回路は、
第
2の誘導要素と、第
3の誘導要素と、第1の端子および第2の端子を有するコンデンサと、を含み、
前記第
2の誘導要素が、前記入力リードと前記コンデンサの第1の端子との間で結合され、
前記第
3の誘導要素が、前記コンデンサの第1の端子と前記トランジスタの制御端子との間で結合され、
前記コンデンサの第2の端子が、前記グラウンド基準ノードと結合される、請求項
3に記載の高周波増幅器。
【請求項5】
出力リードと、
前記トランジスタの第1の通電端子と前記出力リードとの間で結合されたローパス整合回路と、をさらに備える請求項1に記載の高周波増幅器。
【請求項6】
前記ローパス整合回路は、
第
2の誘導要素と、第
3の誘導要素と、第1の端子および第2の端子を有するコンデンサと、を含み、
前記第
2および第
3の誘導要素が、前記トランジスタの第1の導電端子と前記出力リードとの間で直列に結合され、前記第
2および第
3の誘導要素間にはノードが存在し、
前記コンデンサの第1の端子が、前記ノードと結合され、前記コンデンサの第2の端子が、前記グラウンド基準ノードと結合される、請求項
5に記載の高周波増幅器。
【請求項7】
前記シャント誘導要素は、
前記第1の通電端子と前記高周波コールドポイントノードとの間で結合された複数のボンドワイヤを含む、請求項1に記載の高周波増幅器。
【請求項8】
前記エンベロープ誘導要素は、
前記高周波コールドポイントノードと前記エンベロープコンデンサの第1の端子との間で結合された複数のボンドワイヤまたはスパイラルインダクタを含む、請求項1に記載の高周波増幅器。
【請求項9】
パッケージ化された高周波(RF)増幅デバイスであって、
デバイス基板と、
前記デバイス基板と結合されたトランジスタであって、制御端子と、第1および第2の通電端子とを含む前記トランジスタと、
前記第1の通電端子とグラウンド基準ノードとの間で結合されたシャント回路であって、前記シャント回路は、直列に結合されたシャント誘導要素およびシャントコンデンサを有し、高周波コールドポイントノードが、前記シャント誘導要素と前記シャントコンデンサとの間に存在する、前記シャント回路と、
前記高周波コールドポイントノードと前記グラウンド基準ノードとの間で結合されたエンベロープ周波数終端回路であって、直列に結合されたエンベロープ抵抗器、エンベロープ誘導要素およびエンベロープコンデンサを有する前記エンベロープ周波数終端回路と、
第1のリードと、
前記高周波コールドポイントノードと前記第1のリードとの間で電気的に結合された第1の誘導要素であって、前記第1のリードおよび前記第1の誘導要素が、前記エンベロープ誘導要素によって提供されたエンベロープインダクタンスと並列に結合されたリードインダクタンスを提供する、前記第1の誘導要素と、を備え、
前記第1のリードは、前記第1の誘導要素に結合された基端部と、前記グラウンド基準ノードにリードコンデンサを介して結合された先端部と、を含み、
前記第1のリード及び前記第1の誘導要素は、100pH~4nHの範囲の合計インダクタンス値を有し、前記リードコンデンサは、1nF~100μFの範囲のキャパシタンス値を有する、パッケージ化された高周波増幅デバイス。
【請求項10】
前記パッケージ化された高周波増幅デバイスは、
実質的に電気絶縁される絶縁構造であって、前記第1のリードが
前記絶縁構造から延伸する、前記絶縁構造と、
前記高周波コールドポイントノードに相当するボンドパッドと、をさらに備え、
前記第1の誘導要素は、前記ボンドパッドと前記第1のリードとの間で結合された複数のボンドワイヤを含む、請求項
9に記載のパッケージ化された高周波増幅デバイス。
【請求項11】
前記ボンドパッドが、第1のボンドパッドであり、
第2のボンドパッドと、
前記第1および第2のボンドパッドを結合する複数のボンドワイヤと、をさらに備える請求項
10に記載のパッケージ化された高周波増幅デバイス。
【請求項12】
前記第1のリード
の前記先端部が、前記高周波増幅デバイスから延伸
し、露出
している、請求項
9に記載のパッケージ化された高周波増幅デバイス。
【請求項13】
前記デバイス基板と結合された第2のトランジスタであって、第2の制御端子と、第3および第4の通電端子とを含む前記第2のトランジスタと、
前記第3の通電端子と前記グラウンド基準ノードとの間で結合された第2のシャント回路であって、前記第2のシャント回路は、直列に結合された第2のシャント誘導要素および第2のシャントコンデンサを有し、第2の高周波コールドポイントノードが、前記第2のシャント誘導要素と前記第2のシャントコンデンサとの間に存在する、前記第2のシャント回路と、
前記第2の高周波コールドポイントノードと前記グラウンド基準ノードとの間で結合された第2のエンベロープ周波数終端回路であって、直列に結合された第2のエンベロープ抵抗器、第2のエンベロープ誘導要素および第2のエンベロープコンデンサを有する前記第2のエンベロープ周波数終端回路と、
第2のリードと、
前記第2の高周波コールドポイントノードと前記第2のリードとの間で電気的に結合された第2の誘導要素であって、前記第2のリードおよび前記第2の誘導要素が、前記第2のエンベロープ誘導要素によって提供された第2のエンベロープインダクタンスと並列に結合された第2のリードインダクタンスを提供する、前記第2の誘導要素と、をさらに備える請求項
9に記載のパッケージ化された高周波増幅デバイス。
【請求項14】
前記第2の誘導要素は、
前記第2の高周波コールドポイントノードと前記第2のリードとの間で結合された複数の第2のボンドワイヤを含む、請求項
13に記載のパッケージ化された高周波増幅デバイス。
【請求項15】
前
記第2のリー
ドが、先端部および基端部を含み、
前記第1および第2のリードの前記先端部が、前記デバイスから延伸し、露出している、請求項
13に記載のパッケージ化された高周波増幅デバイス。
【請求項16】
前記シャント誘導要素は、
前記第1の通電端子と前記高周波コールドポイントノードとの間で結合された複数のボンドワイヤを含む、請求項
9に記載のパッケージ化された高周波増幅デバイス。
【請求項17】
前記エンベロープ誘導要素は、
前記高周波コールドポイントノードと前記エンベロープコンデンサの第1の端子との間で結合された複数のボンドワイヤまたはスパイラルインダクタを含む、請求項
9に記載のパッケージ化された高周波増幅デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で説明される対象物の実施形態は、概して、パッケージ化された半導体デバイスに関し、より具体的には、インピーダンス整合回路を含むパッケージ化された高周波(RF)半導体デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
高電力高周波(RF)トランジスタデバイスは、RF通信インフラストラクチャ増幅器において一般的に使用される。これらのRFトランジスタデバイスは、通常、1つまたは複数の入力リード、1つまたは複数の出力リード、1つまたは複数のトランジスタ、1つまたは複数のバイアスリード、および、リードを(複数の)トランジスタと結合する様々なボンドワイヤを含む。いくつかの事例では、入力および出力回路もまた、デバイスの(複数の)トランジスタを含む同じパッケージ内に含めることができる。より明確には、パッケージ内の入力回路(例えば、入力インピーダンス整合回路を含む)は、デバイスの入力リードとトランジスタの制御端子(例えば、ゲート)との間で結合することができ、パッケージ内の出力回路(例えば、出力インピーダンス整合回路を含む)は、トランジスタの導電端子(例えば、ドレイン)とデバイスの出力リードとの間で結合することができる。
【0003】
瞬時信号帯域幅(Instantaneous signal bandwidth : ISBW)/ビデオ帯域幅(video bandwidth : VBW)は、RF通信インフラストラクチャ増幅器ひいてはそのような増幅器に含まれる高電力RFトランジスタデバイスに対する主要な要件になりつつある。インピーダンス整合回路と共に、RFデバイスの出力回路は、エンベロープ周波数に至るAC接地を提供するように構成されたベースバンド減結合回路も含み得る。一般に、デバイスのISBWは、デバイスのバイアスフィード、他の誘導要素、トランジスタ寄生キャパシタンスおよび出力インピーダンス整合回路と関連付けられたあらゆるキャパシタンス間の相互作用がもたらす低周波共振(low frequency resonance : LFR)によって制限される。近年になり、約150MHz以下の範囲のISBWをサポートする約450メガヘルツ(MHz)以下の範囲の制限されたLFRを伴うベースバンド減結合回路を含むRFトランジスタデバイスが開発されている。これらのデバイスはいくつかの応用では十分であるが、より広いRF帯域幅の増幅器をサポートするための要件は増大し続けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許出願公開第2016/344353号明細書
【文献】米国特許第8659359号明細書
【文献】米国特許第9106187号明細書
【文献】米国特許第9190965号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
パッケージ内の内部ベースバンド減結合回路をスケーリングするための設計および能力は低周波共振(LFR)の周波数をさらに増加するために改善されているが、望ましくない副作用は、超低周波数(例えば、数百キロヘルツ(kHz)~数十メガヘルツ(MHz)のベースバンド周波数範囲)での共振の不十分な抑制であり得る。これらの超低周波数(very low frequency : VLF)共振は、それら自体が、主要なキャリアに隣接するチャネルにおけるデジタル予歪(disrupt digital predistortion : DPD)補正を妨害する長期メモリ効果(long term memory effects)であることを提示する。それに従って、より高いLFRおよびISBWが可能であり、妨害的なVLF共振の軽減が可能である出力回路を含む高電力RFトランジスタデバイスが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
対象物のより完全な理解は、以下の図と併せて考慮する際に詳細な説明および請求項を参照することによって導出することができ、同様の参照番号は図全体を通じて同様の要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】例示的な実施形態による、入力および出力回路を有するRF増幅器の概略図である。
【
図2】例示的な実施形態による、
図1の回路を具体化したパッケージ化されたRF増幅デバイスの例の上面図である。
【
図3】線3-3に沿った、
図2のRF増幅デバイスの垂直断面図である。
【
図4】別の例示的な実施形態による、入力および出力回路を有するRF増幅器の概略図である。
【
図5】例示的な実施形態による、
図4の回路を具体化したパッケージ化されたRF増幅デバイスの例の上面図である。
【
図6】線6-6に沿った、
図5のRF増幅デバイスの垂直断面図である。
【
図7】例示的な実施形態による、両方向対称ドハティ電力増幅回路を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
RF電力増幅器への応用の場合、トランジスタ周辺(transistor periphery)でパッケージ内のベースバンド減結合回路をスケーリングする能力は、インピーダンス整合回路から低周波共振(LFR)を排除することによってベースバンドインピーダンス性能を改善すると知られている。しかし、そのようなスケーリングの望ましくない副作用は、超低周波数(VLF)(例えば、数百キロヘルツ(kHz)~数十メガヘルツ(MHz)のベースバンド周波数範囲)共振の不十分な抑制であり得る。それらのVLF共振は、それら自体が、線形トランスミッタ(linear transmitter)を必要とする通信システムにおけるデジタル予歪(DPD)補正を妨害する長期メモリ効果であることを提示する。VLF共振問題に対処するため、ベースバンド減結合回路(baseband decoupling circuit)のエンベロープインダクタンス(envelope inductance)と並列に追加のリードインダクタンスが組み込まれたRF増幅器の実施形態が提供される。その結果、追加のリードインダクタンスは、出力回路の同等のインダクタンスを低減することができ、従って、VLF共振を効果的に抑制することができる。このVLF共振を抑制する方法は、長期メモリ効果がもたらすDPD複雑性および電力消費を低減し、トランスミッタの線形性の補正を改善する上で役立つ。
【0009】
従来の高電力RF増幅デバイス(high power RF amplifier device)は、能動素子(例えば、トランジスタ)、RF増幅デバイスへの入力と能動素子への入力との間で結合された入力インピーダンス整合回路、および、能動素子の出力とRF増幅デバイスの出力との間で結合された出力回路(出力インピーダンス整合回路を含む)を含む。
【0010】
本明細書で論じられるRF増幅器の実施形態は、出力回路のベースバンド減結合回路も含み、ベースバンド減結合回路は、エンベロープ周波数に至るRF接地を提供するように構成される。例えば、ベースバンド減結合回路は、トランジスタの導電端子とグラウンドとの間で直列に接続されたエンベロープ抵抗器、エンベロープインダクタおよびエンベロープコンデンサを含み得る。ベースバンド減結合回路を通じるRF漏洩を最小限に抑える上で役立てるため、ベースバンド減結合回路の非接地端子は、出力回路のRFコールドポイント(RF cold point)に接続することができる。そのようなRFコールドポイントは、例えば、適切に設計されたインピーダンス整合回路によって生成することができる。エンベロープ抵抗器は、主に、高周波の主要ベースバンド共振を抑制することを意図するが、他のベースバンド周波数における一般的な抑制も提供する。結果的に、VLF共振を軽減する手法の1つは、VBWキャパシタンスと直列のエンベロープ抵抗器の値を増加することであり得るが、臨界値を超える抵抗の増加は、ベースバンドインピーダンスの望ましくない増加を招く可能性があり、多くの応用において、電力散逸の増大も招く可能性があり、効率の劣化をもたらす。
【0011】
これらのRF増幅デバイスの実施形態は、出力回路コンポーネントまたは出力統合受動デバイス(integrated passive device : IPD)を含み、出力回路コンポーネントまたは出力統合受動デバイス(IPD)は、様々な性能要件および他の基準を満たしながら、従来のコンポーネントを使用して達成可能なものより広いRF帯域幅の増幅器をサポートすることができる。例えば、低周波共振(LFR)と瞬時信号帯域幅(ISBW)との3:1の割合を想定すると、実施形態は、約600MHz以上の低LFRに相当する200メガヘルツ(MHz)以上のISBWでの信号の伝送を可能にすることができる。他の事例では、LFRとISBWとの割合は、線形化のために使用されるシステム(例えば、デジタル予歪(DPD)システム)に応じて、2.4:1~5:1であり得る。
【0012】
様々な実施形態では、出力IPDは、これらに限定されないが、セラミックおよびシリコンなどの異なる技術を用いて具体化することができる。出力IPDコンポーネントでは、LFRの増加(ひいてはISBWの増加)を達成するために、比較的大きなキャパシタンス値(本明細書では、エンベロープキャパシタンスまたは「Cenv」と称される)を有するベースバンド減結合回路が使用される。実施形態によれば、比較的小さなフォームファクタ(form factor)を有する高いキャパシタンス値を有するCenvは、異なる技術を用いて具体化することができる。例えば、セラミックを使用すると、Cenvは、出力回路の1つまたは複数の他のセラミックコンデンサと結合する(例えば、共に電気を放電させる)ことができる。そのような実施形態では、Cenvは、その電極間に比較的低い品質係数(Q)(例えば、高い誘電率)のセラミック材料を含み、他のセラミックコンデンサは、その電極間に比較的高いQ(例えば、低い誘電率)のセラミック材料を含む。別の言い方をすると、ベースバンド減結合回路および出力インピーダンス整合回路のコンデンサは、セラミックデバイス(本明細書では、「複数誘電セラミックデバイス(multi-dielectric ceramic device)」と称される)で具体化され、複数誘電セラミックデバイスは、第1のQを有する誘電材料で具体化される1つまたは複数の第1のコンデンサと、異なるQを有する誘電材料で具体化される1つまたは複数の第2のコンデンサとを含む。また、実施形態は、そのような複数誘電セラミックデバイスを含むパッケージ化されたRFトランジスタデバイス、および、そのようなパッケージ化されたRFトランジスタデバイスを含むRF増幅器も含む。同様の機能性を達成するために、セラミック技術以外にも、シリコン技術(すなわち、第1のQを有する1つまたは複数の第1のコンデンサと、異なるQを有する1つまたは複数の第2のコンデンサ)を適用することができる。
【0013】
上記で示されるように、Cenvは、単一の出力IPD上の1つまたは複数の他のコンデンサを用いて具体化することができる。この設計方法により、VBW回路とダイ基準面(die reference plane)との間のより短い距離が可能になり、それにより、性能を強化することができる。それに加えて、この方法により、低周波共振(LFR)の周波数をさらに増加するために、パッケージ内の内部ベースバンド減結合回路をスケーリングする設計能力が可能になる。その結果、この方法は、比較的高いLFR(ひいては比較的広いISBW)を可能にする。
【0014】
この手法は、より高い周波数(例えば、最高で1ギガヘルツ(GHz)またはそれ以上)にLFRを改善することができるが、上記の回路は、超低周波数(VLF)共振(例えば、約8MHz~20MHzの範囲の周波数)を経験する可能性があり、線形化を難しくする。ある特定の例示的な実施形態では、エンベロープ周波数終端回路は、エンベロープインダクタンスと並列に追加のリードインダクタンスを組み込むことができ、増幅器の出力回路の同等のインダクタンスを効果的に低減することができる。この手法は、相補のドレイン追加リード減結合(drain extra lead decoupling)を使用してVLF共振を軽減し、よりスケーラブルなベースバンド終端を達成する上で役立つ。
【0015】
図1は、RF増幅デバイス100の概略図である。デバイス100は、実施形態では、入力リード102、入力インピーダンス整合回路110、トランジスタ120、出力インピーダンス整合回路130、エンベロープ周波数終端回路(envelope frequency termination circuit)150および出力リード104を含む。出力インピーダンス整合回路130およびエンベロープ周波数終端回路150は、「出力回路」と総称することができる。トランジスタ120および、入力および出力インピーダンス整合回路110、130ならびにエンベロープ周波数終端回路150の様々な要素は、単数のコンポーネントとして示されているが、その描写は、説明を容易にすることのみを目的とする。当業者は、本明細書の説明に基づいて、トランジスタ120および/また、入力および出力インピーダンス整合回路110、130ならびにエンベロープ周波数終端回路150のある特定の要素の各々を複数のコンポーネント(例えば、互いに並列または直列に接続される)として具体化できることを理解し、そのような実施形態の例は、他の図に示され、後に説明される。例えば、実施形態は、単一経路デバイス(single-path device)(例えば、単一の入力リード、出力リード、トランジスタなどを含む)、二重経路デバイス(dual-path device)(例えば、2つの入力リード、出力リード、トランジスタなどを含む)および/または複数経路デバイス(例えば、2つ以上の入力リード、出力リード、トランジスタなどを含む)を含み得る。さらに、入力/出力リードの数は、トランジスタの数とは同じではない場合がある(例えば、所定の入力/出力リードのセットに対して並列に動作する複数のトランジスタが存在し得る)。従って、以下のトランジスタ120や、入力および出力インピーダンス整合回路110、130ならびにエンベロープ周波数終端回路150の様々な要素の説明は、示される実施形態にのみ本発明の対象物の範囲を限定することを意図しない。
【0016】
入力リード102および出力リード104の各々は、導体を含み、導体は、デバイス100が外部の回路(図示せず)と電気的に結合できるように構成される。より明確には、入力および出力リード102、104は、デバイスのパッケージの外側と内側との間に物理的に位置する。入力インピーダンス整合回路110は、入力リード102とトランジスタ120の第1の端子との間で電気的に結合され、デバイスの内側に位置する。出力インピーダンス整合回路130およびエンベロープ周波数終端回路150は、トランジスタ120の第2の端子と出力リード104との間で電気的に結合される。
【0017】
実施形態によれば、トランジスタ120は、デバイス100の主要な能動コンポーネントである。トランジスタ120は、1つの制御端子および2つの導電端子を含み、導電端子は、可変導電性チャネルによって空間的におよび電気的に分離される。例えば、トランジスタ120は、電界効果トランジスタ(FET)(金属酸化膜半導体FET(MOSFET)など)または高電子移動度トランジスタ(high electron mobility transistor : HEMT)であり、その各々は、ゲート(制御端子)、ドレイン(第1の導電端子)およびソース(第2の導電端子)を含む。あるいは、トランジスタ120は、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)であり得る。それに従って、本明細書における「ゲート」、「ドレイン」および「ソース」への言及は、これらの指定の各々はBJT実装に対して類似特徴(例えば、ベース、コレクタおよびエミッタのそれぞれ)を有するため、制限することを意図しない。実施形態によれば、非限定的な方法で通常はMOSFETにあてはまる命名を使用すると、トランジスタ120のゲートは、入力インピーダンス整合回路110と結合され、トランジスタ120のドレインは、出力インピーダンス整合回路130およびエンベロープ周波数終端回路150と結合され、トランジスタ120のソースは、グラウンド(ground)(または別の電圧基準)と結合される。トランジスタ120のゲートに提供される制御信号の変動を通じて、トランジスタ120の導電端子間の電流を変調することができる。
【0018】
入力インピーダンス整合回路110は、デバイス100のインピーダンスをより高い(例えば、中間またはそれ以上の)インピーダンスレベル(例えば、約2~約10オームまたはそれ以上の範囲)に上げるように構成される。これは、大量製造において最小の損失および変動で達成できるインピーダンスを有するように、駆動段からのプリント基板レベル(PCBレベル)の整合インタフェース(例えば、「ユーザが使い易い」整合インタフェース)が可能になるという点で有利である。入力インピーダンス整合回路110は、入力リード102とトランジスタ120の制御端子(例えば、ゲート)との間で結合される。実施形態によれば、入力インピーダンス整合回路110は、ローパス回路であり、2つの誘導要素(inductive element)112、116(例えば、2つのボンドワイヤセット)およびシャントコンデンサ(shunt capacitor)114を含む。第1の誘導要素112(例えば、第1のボンドワイヤセット)は、入力リード102とコンデンサ114の第1の端子との間で結合され、第2の誘導要素116(例えば、第2のボンドワイヤセット)は、コンデンサ114の第1の端子とトランジスタ120の制御端子との間で結合される。コンデンサ114の第2の端子は、グラウンド(または別の電圧基準)と結合される。誘導要素112、116およびシャントコンデンサ114の組合せは、ローパスフィルタとして機能する。実施形態によれば、誘導要素112、116の直列の組合せは、約50ピコヘンリ(pH)~約3ナノヘンリ(nH)の範囲の値を有し得、シャントコンデンサ114は、約2ピコファラド(pF)~約100pFの範囲の値を有し得る。
【0019】
出力インピーダンス整合回路130は、出力リード104と結合できる外部の回路またはコンポーネント(図示せず)の入力インピーダンスとデバイス100の出力インピーダンスを整合するように構成される。出力インピーダンス整合回路130は、トランジスタ120の第1の導電端子(例えば、ドレイン)と出力リード104との間で結合される。実施形態によれば、出力インピーダンス整合回路130は、3つの誘導要素132、136、140(例えば、3つのボンドワイヤセット)および2つのコンデンサ134、138を含む。出力インピーダンス整合回路130は、実施形態では、ハイパス整合回路(high-pass matching circuit)131(誘導要素132およびコンデンサ134を含む)およびローパス整合回路(low-pass matching circuit)135(誘導要素136、140およびコンデンサ138を含む)を含む。
【0020】
ローパス整合回路135では、本明細書では「LLP1」および「LLP2」とも称される誘導要素136、140(例えば、第3および第4のボンドワイヤセット)は、トランジスタ120の第1の導電端子(例えば、ドレイン)と出力リード104との間で直列に結合され、誘導要素136、140間にはノード137が存在する。本明細書では「CLP」とも称されるコンデンサ138は、第1の端子がノード137と結合され、第2の端子がグラウンドノード157と結合され、グラウンドノード157は、グラウンド(または別の電圧基準)と結合することができる。誘導要素136、140およびコンデンサ138の組合せは、第1の(ローパス)整合段として機能する。実施形態によれば、誘導要素136、140の直列の組合せは、約40pH~約3nHの範囲の値を有し、コンデンサ138は、約2pF~約80pFの範囲の値を有し得るが、これらのコンポーネントは、これらの範囲外の値も有し得る。
【0021】
ハイパス整合回路131では、「Lshunt」とも称される誘導要素132(例えば、第5のボンドワイヤセット)は、トランジスタ120の第1の導電端子と「Cshunt」とも称されるコンデンサ134の第1の端子との間で結合される。コンデンサ134の第2の端子は、グラウンドノード157と結合される。誘導要素132およびコンデンサ134の組合せは、第2の(ハイパス)整合段として機能する。実施形態によれば、誘導要素132は、約80pH~約3nHの範囲の値を有し、コンデンサ134は、約50pF~約500pFの範囲の値を有し得るが、これらのコンポーネントは、これらの範囲外の値も有し得る。
【0022】
RF「コールドポイント(cold point)」は、誘導要素132とコンデンサ134との間のノード151に存在し、RFコールドポイントは、RF周波数を有する信号に対する回路の高インピーダンスポイントを表す。エンベロープ周波数終端回路150は、実施形態では、RFコールドポイント(ノード151における)とグラウンドノード157との間で結合される。エンベロープ周波数終端回路150は、RF周波数での高インピーダンスを提供することによって、出力インピーダンス整合回路130と外部のバイアスフィードとの間の相互作用がもたらすデバイス100の低周波共振を改善するように機能することができる。エンベロープ周波数終端回路150は、エンベロープ周波数での出力インピーダンスのみを生じさせるため、整合の観点からは本質的に「見えないもの」である(すなわち、エンベロープ周波数終端回路150は、デバイス100のエンベロープ周波数に対する終端を提供する)。
【0023】
実施形態によれば、エンベロープ周波数終端回路150は、直列に結合された抵抗器152、インダクタンス154およびコンデンサ156を含む。抵抗器152(本明細書では、「エンベロープ抵抗器」または「R
env」と称される)の第1の端子は、ノード151(すなわち、RFコールドポイント)と結合される。ノード153では、エンベロープ抵抗器152の第2の端子は、インダクタンス154(本明細書では、「エンベロープインダクタ」または「L
env」と称される)の第1の端子と結合される。ノード155では、インダクタンス154の第2の端子は、コンデンサ156(本明細書では、「エンベロープコンデンサ」または「C
env」と称される)と結合される。エンベロープコンデンサ156の第2の端子は、実施形態では、グラウンドノード157と結合される。エンベロープ抵抗器152は、約0.1オーム~約2オームの範囲の値を有し、エンベロープインダクタンス154は、約25~約500pH未満の値を有し、エンベロープコンデンサ156は、約5ナノファラド(nF)~約1マイクロファラド(μF)の範囲の値を有しるが、これらのコンポーネントは、これらの範囲外の値も有し得る。エンベロープインダクタンス154は、
図1では、単一の集中要素(single lumped element)を含むように示されているが、エンベロープインダクタンス154は、実際には、RFコールドポイントノード151とグラウンドノード157との間の導電経路に存在する他の導電性特徴(例えば、導電性ビアおよび導電性トレースの一部)と関連付けられた1つまたは複数の別個のインダクタおよび追加の小さなインダクタンスによって構成することができる。
【0024】
いくつかのデバイスにおけるVLF共振(約8MHz~約20MHzのものなど)を軽減するため、追加のリードインダクタンス170を含む補助リード回路(supplemental lead circuit)は、インダクタンス154と並列に組み込むことができ、グラウンドへの別の経路を提供することができる。追加のリードコンデンサ172は、追加のリードインダクタンス170と直列に組み込むことができ、追加のリードコンデンサ172もまた補助リード回路の一部を形成する。追加のリードインダクタンス170は、ノード151と追加のリードコンデンサ172の第1の端子との間で結合することができ、追加のリードコンデンサ172の第2の端子は、グラウンドノード157と結合することができる。様々な実施形態によれば、追加のリードインダクタンス170は、約100pH~約4nHの範囲のインダクタンス値を有し、追加のリードコンデンサ172は、約1nF~約100マイクロファラド(μF)の範囲のキャパシタンス値を有し得る。他の実施形態では、インダクタンス170およびキャパシタンス172のインダクタンス値および/またはキャパシタンス値は、上記で与えられる範囲より低くも高くもあり得る。
【0025】
追加のリードインダクタンス170をインダクタンス154と並列に配置することにより、外部のバイアスフィードを含む出力回路の同等のインダクタンスを低減することができる。この手法は、有効共振周波数を増加する意図的な技法として使用することができる。回路全体に対するQ係数は周波数に反比例する(すなわち、Q係数は周波数の増加と共に減少する)ため、並列の追加のリードインダクタンスを追加することにより、VLF共振周波数が増加し、総Qが減少する。この原理は、VLF共振を抑制する上で役立つ。反比例関係は、方程式(1)で表される。
【0026】
【数1】
式中、Qは、Q係数であり、ωは、角周波数であり、R
vbwは、ビデオ帯域幅抵抗(video bandwidth resistance)であり、C
vbwは、ビデオ帯域幅キャパシタンス(video bandwidth capacitance)である。
【0027】
コンデンサ134、138、156、エンベロープ抵抗器152およびエンベロープインダクタ154のいくつかまたはすべては、これらのコンポーネントを取り囲む破線ボックス160によって示されるように、共に一体的に形成できるということが知られている。最低でも、出力IPDは、2つのコンデンサ(例えば、コンデンサ134、156またはコンデンサ156、138)を含み得る。第3のコンデンサ、インダクタ154および/または抵抗器152を含めることにより、出力回路のコンポーネントの一層の統合が可能になり、より小さなデバイスサイズ、より低いデバイスコストおよび/またはデバイス性能の改善の観点から潜在的な利益をもたらす。
【0028】
図2は、例示的な実施形態による、
図1の回路を具体化したパッケージ化されたRF増幅デバイス200の例の上面図である。より具体的には、デバイス200の相互接続された電気コンポーネントおよび要素は、
図1の概略図によってモデル化することができる。理解を高めるため、
図2は、線3-3に沿った、
図2のRF増幅デバイス200の垂直断面図である
図3と併せて見るべきである。
【0029】
デバイス200は、入力リード202(例えば、入力リード102、
図1)、出力リード204(例えば、出力リード104、
図1)、追加のリード205、フランジ(flange)206、絶縁構造208、および、入力リード202と出力リード204との間で電気的に結合された3つの並列増幅経路(すなわち、回路100の3つの並列インスタンシエーション(parallel instantiation)、
図1)を含む。それに加えて、補助リード回路のキャパシタンス(例えば、コンデンサ172、
図1)に相当するコンデンサ272も
図2に示されているが、コンデンサ272はデバイス200とは別個の個別素子であり得る。各増幅経路は、入力インピーダンス整合回路210(例えば、入力インピーダンス整合回路110、
図1)、トランジスタ220(例えば、トランジスタ120、
図1)、出力インピーダンス整合回路230(例えば、出力インピーダンス整合回路130、
図1)およびエンベロープ周波数終端回路250(例えば、エンベロープ周波数終端回路150、
図1)を含む。例示的な実施形態では、追加のリードインダクタンス170は、ボンドワイヤ270および追加のリード205を介してデバイス200に組み込まれる。横方向ボンドワイヤ274は、スケーラブルなベースバンド終端(baseband termination)を接続する。以下でさらに詳細に説明されるように、出力インピーダンス整合回路230およびエンベロープ周波数終端回路250の一部は、実施形態に従って、単一のデバイス260で具体化される。
【0030】
フランジ206は、剛性導電基板を含み、剛性導電基板は、デバイス200の他のコンポーネントおよび要素のための構造支持体を提供するのに十分な厚さを有する。それに加えて、フランジ206は、フランジ206上に装着されたトランジスタ220および他の素子のためのヒートシンクとして機能し得る。フランジ206は、上面および底面ならびにデバイス200の周囲の長さと一致する実質的に長方形の周囲の長さを有する。
図2では、絶縁構造208の開口部を通じて、フランジ206の上面の中央部分のみが見える。フランジ206の表面は少なくとも導電材料の層から形成され、フランジ206のすべてはバルク導電材料から形成されてもよい。あるいは、フランジ206は、その上面下に非導電材料の1つまたは複数の層を有し得る。いずれにしても、フランジ206は、導電性の上面を有する。デバイス200がより大きな電気システムに組み込まれる際は、フランジ206は、デバイス200に対するグラウンド基準を提供するために使用することができる。
【0031】
絶縁構造208は、剛性の電気絶縁材料(すなわち、約3.0~約10.0の範囲の誘電率を有する材料であるが、より高いまたはより低い誘電率を有する材料も使用することができる)から形成され、上面および対向する底面を有する。「絶縁構造」という用語は、本明細書で使用される場合、デバイスの導電性特徴間(例えば、リード202、204、205とフランジ206との間)の電気絶縁を提供する構造を指す。例えば、絶縁構造208は、無機材料(例えば、アルミニウム酸化物、アルミニウム窒化物などのセラミック)および/または有機材料(例えば、1つまたは複数のポリマーまたはプリント基板(PCB)材料)から形成することができる。絶縁構造208がPCB材料を含む(例えば、絶縁構造208が単一または複数層PCBを本質的に含む)実施形態では、導電層(例えば、銅層)は、絶縁構造の上面および底面上に含めることができる。さらなる実施形態では、絶縁構造208の上面上の導電層は、デバイス200のリードフレーム(リード202、204、205を含む)を形成するためにパターン化およびエッチングを施すことができ、絶縁構造208の底面上の導電層は、フランジ206と結合することができる。他の実施形態では、導電層は、絶縁構造208の上面および/または底面から除外することができる。そのような実施形態では、冶金接続(metallurgic connection)またはエポキシ樹脂(または他の接着材料)を使用してリード(例えば、リード202、204、205)を絶縁構造208と結合すること、ならびに/あるいは、冶金接続またはエポキシ樹脂(または他の接着材料)を使用して絶縁構造208をフランジ206と結合することができる。さらに他の実施形態では、絶縁構造208は、リードが取り付けられたその上面の部分においてミーリング加工され得る(milled)。
【0032】
絶縁構造208は、フレーム形状を有し、実施形態では、中央の開口部を有する実質的に密閉された四角構造を含む。絶縁構造208が
図2に示されるように実質的に長方形の形状を有することも、絶縁構造208が別の形状(例えば、アニュラ・リング(annular ring)、卵形など)を有することもできる。絶縁構造208を単一の一体構造として形成することも、絶縁構造208を複数の部材の組合せとして形成することもできる。例えば、代替の実施形態では、絶縁構造208は、互いに接触するかまたは互いに離間する複数の部分を含み得る(例えば、絶縁構造208は、フランジ206から入力リード202を絶縁する部分と、フランジ206から出力リード204を絶縁する別の部分を有し得る)。それに加えて、絶縁構造208を均質材料から形成することも、絶縁構造208を複数の層から形成することもできる。
【0033】
入力および出力リード202、204ならびに追加のリード205は、中央の開口部の反対側の絶縁構造208の上面上に装着され、従って、入力および出力リード202、204ならびに追加のリード205は、フランジ206の上面より隆起しており、フランジ206から電気絶縁される。例えば、リード202、204、205は、絶縁構造208の上面上のメタライゼーション(metallization)(図示せず)にはんだ付けするかまたは別の方法で取り付けることができる(例えば、冶金接続)。一般に、リード202、204、205は、リード202、204、205と絶縁構造208の中央の開口部内のコンポーネントおよび要素との間のボンドワイヤ(例えば、ボンドワイヤ212、240、270)の取り付けが可能になるように方向付けられる。
【0034】
追加のリード205は、パッケージ化された時点で、デバイス200から延伸しており、その結果、その先端部が露出し、より大きなシステムのPCBと結合することができる。好ましい実施形態では、追加のリード205の長さは、できる限り短く保つべきである。コンデンサ272は、追加のリード205の先端部と結合された第1の端子と、PCB 290の表面上の導電接点と結合された第2の端子とを有し、PCB 290は、システムのためのグラウンド基準ノードと結合することができる。
【0035】
実施形態によれば、追加のバイアスリード(図示せず)をデバイス200の一部として含めることもでき、バイアスリードがデバイスパッケージを出るように、バイアスリードとグラウンドとの間に追加の大きな値の減結合コンデンサを接続することができる。別の実施形態では、追加のリード205またはバイアスリードは、バイアス電圧を供給することなく、単に、AC接地することができ、バイアス電圧を供給する場合は、別々の外部のバイアスフィードを使用することができる。
【0036】
別の実施形態は、入力リードと、出力リードと、追加のリードと、入力インピーダンス整合回路と結合されたバイアスリード(任意選択の)とを備えるデバイスを含み得る。さらに別の実施形態は、入力リードと、出力リードと、追加のリードと、出力インピーダンス整合回路と結合されたバイアスリード(任意選択の)と、入力インピーダンス整合回路と結合されたバイアスリードとを備えるデバイスを含む。
【0037】
トランジスタ220および、入力および出力インピーダンス整合回路210、230ならびにエンベロープ周波数終端回路250の様々な要素214、260は、絶縁構造208の開口部を通じて露出されるフランジ206の上面の一般的に中央の部分上に装着される。例えば、トランジスタ220および、入力および出力インピーダンス整合回路210、230ならびにエンベロープ周波数終端回路250の要素214、260は、導電性のエポキシ樹脂、はんだ付け、はんだバンプ、焼結(sintering)および/または共晶接合(eutectic bond)を使用して、フランジ206と結合することができる。本明細書で使用される場合、「能動素子エリア」は、1つまたは複数の能動素子(例えば、トランジスタ220)が装着されるデバイスの部分(例えば、絶縁構造208の開口部を通じて露出したフランジ206の導電表面の部分)に相当する。
【0038】
トランジスタ220の各々は、1つの制御端子(例えば、ゲート)および2つの導電端子(例えば、ドレインおよびソース)を有する。各トランジスタ220の制御端子は、入力インピーダンス整合回路210(例えば、入力インピーダンス整合回路110、
図1)を通じて入力リード202と結合される。それに加えて、各トランジスタ220の一方の導電端子(例えば、ドレイン)は、出力インピーダンス整合回路230(例えば、出力インピーダンス整合回路130、
図1)を通じて出力リード204と結合され、他方の導電端子(例えば、ソース)は、フランジ206(例えば、デバイス200のグラウンド基準ノード)と結合される。
【0039】
図2のデバイス200では、各入力インピーダンス整合回路210は、2つの誘導要素212、216(例えば、誘導要素112、116、
図1)およびコンデンサ214(例えば、コンデンサ114、
図1)を含む。例えば、各誘導要素212、216は、複数の並列の近接ボンドワイヤセットから形成される。例えば、第1の誘導要素212(例えば、誘導要素112、
図1)は、入力リード202とコンデンサ214(例えば、コンデンサ114、
図1)の第1の端子との間で結合された複数のボンドワイヤを含み、第2の誘導要素216(例えば、誘導要素116、
図1)は、コンデンサ214の第1の端子とトランジスタ220の制御端子との間で結合された複数のボンドワイヤを含む。コンデンサ214の第2の端子は、フランジ206(例えば、グラウンド)と結合される。コンデンサ214は、例えば、個別のシリコンコンデンサ(例えば、第1の端子に相当する上面および第2の端子に相当する底面を有するシリコン基板からなる)、個別のセラミックコンデンサまたは別のタイプのコンデンサであり得る。ボンドワイヤ212、216は、コンデンサ214の上面の導電性の上板に取り付けられる。
【0040】
図2のデバイス200では、各出力インピーダンス整合回路230は、3つの誘導要素232、236、240(例えば、L
shunt 132、L
LP1 136およびL
LP2 140、
図1)および2つのコンデンサ(例えば、C
shunt 134およびC
LP 138、
図1)を含み、実施形態では、コンデンサは、単一のデバイス260で共に統合することができる。この場合もやはり、各誘導要素232、236、240は、複数の並列の近接ボンドワイヤセットから形成される。例えば、シャント誘導要素(shunt inductive element)232(例えば、L
shunt 132、
図1)は、トランジスタ220の第1の導電端子(例えば、ドレイン)と出力IPD 260の上面上の第1のボンドパッド251(例えば、RFコールドポイントノード151、
図1に相当する)との間で結合された複数のボンドワイヤを含む。第1のボンドパッド251は、出力IPD 260内のシャントコンデンサ(例えば、C
shunt 134、
図1)と電気的に結合される。第1の直列の誘導要素236(例えば、L
LP1 136、
図1)は、トランジスタ220の第1の導電端子と出力IPD 260の上面上の第2のボンドパッド237(例えば、ノード137、
図1に相当する)との間で結合された複数のボンドワイヤを含む。第2のボンドパッド237は、出力IPD 260内のローパス整合コンデンサ(low pass matching capacitor)(例えば、C
LP 138、
図1)と電気的に結合される。最後に、第2の直列の誘導要素240(例えば、L
LP2 140、
図1)は、第2のボンドパッド237と出力リード204との間で結合される。出力IPD 260内のシャントおよびLP整合コンデンサの第2の端子は、フランジ206(例えば、グラウンド)と結合される。
【0041】
実施形態によれば、デバイス200は、空気空洞パッケージ(air cavity package)に組み込まれ、空気空洞パッケージ内では、トランジスタ220ならびに様々なインピーダンス整合およびエンベロープ周波数終端要素は、密閉された空気空洞312内に位置する。基本的には、空気空洞は、フランジ206、絶縁構造208および上を覆うキャップ310で境界付けられ、絶縁構造208およびリード202、204、205と接触する。他の実施形態では、デバイスは、オーバモールドパッケージ(overmolded package)(すなわち、能動素子エリア内の電気コンポーネントが非導電性成形化合物で封入され、リード202、204の一部を成形化合物で取り囲むこともできるパッケージ)に組み込むことができる。
【0042】
図1~3と併せて論じられる実施形態では、出力インピーダンス整合回路130、230は、ハイパスシャント回路131およびローパスLP整合回路135(例えば、誘導要素136、140またはボンドワイヤ236、240およびコンデンサ138を含む)を含む。代替の実施形態では、ローパス整合回路135は、異なる形で構成された整合回路と置き換えることができる。例えば、
図4は、別の例示的な実施形態による、その出力インピーダンス整合回路430の一部を形成する第2の整合回路435(例えば、超高周波数共振を伴うローパス整合回路)を備えるRF増幅器400の概略図である。ローパス整合回路135を整合回路435と置き換えることおよび誘導要素136を誘導要素436と置き換えることを除いて、RF増幅器400は、
図1の増幅器100と実質的に同様であり、2つの実施形態の間で実質的に同じ要素を示すため、両方の図面において、同様の参照番号が使用される。
【0043】
RF増幅器400では、誘導要素436または「Lseries」は、トランジスタ120の第1の導電端子(例えば、ドレイン)と出力リード104との間で直接結合される。それに加えて、BBコンデンサ438と直列に結合された「ボンドバック(bond back)」または「BB」誘導要素440を含むローパス整合回路435は、出力リード104とグラウンドノード157との間で結合される。より明確には、LBB 440は、出力リード104とノード437との間で結合され、CBB 438は、ノード437とグラウンドノード157との間で結合される。実施形態によれば、Lseries 436は、約50pH~約3nHの範囲の値を有し、LBB 440は、約50pH~約500pHの範囲の値を有し、CBB 438は、約2pF~約50pFの範囲の値を有し得るが、これらのコンポーネントは、これらの範囲外の値も有し得る。
【0044】
コンデンサ134、438、156、エンベロープ抵抗器152およびエンベロープインダクタ154のいくつかまたはすべては、これらのコンポーネントを取り囲む破線ボックス460によって示されるように、前述の単一のIPDの一部を一体的に形成することができる。最低でも、単一のIPDは、そのそれぞれの電極間に異なる誘電材料の2つのコンデンサ(例えば、コンデンサ134、156またはコンデンサ156、438)を含み得る。
【0045】
代替の実施形態では、誘導要素140およびコンデンサ138は、
図1で表される例示的なRF増幅器から省略することができるか、または、これに類似して、誘導要素440およびコンデンサ438は、
図4で表される例示的なRF増幅器から省略することができる。これらの修正により、実際には、ローパス整合回路135(
図1)/ローパス整合回路435(
図4)が排除され、誘導要素136(
図1)/誘導要素436(
図4)は、トランジスタ120の第1の導電端子と出力リード104との間で結合されたままとなる。これらの代替のバージョンは、例えば、GaN(窒化ガリウム)に基づくトランジスタを備える半導体パッケージを使用して具体化することができる。
【0046】
図5は、例示的な実施形態による、
図4の回路を具体化したパッケージ化されたRF増幅デバイス500の例の上面図である。より具体的には、デバイス500の相互接続された電気コンポーネントおよび要素は、
図4の概略図によってモデル化することができる。理解を高めるため、
図5は、線6-6に沿った、
図5のRF増幅デバイス500の垂直断面図である
図6と併せて見るべきである。ローパス整合回路135をローパス整合回路435と置き換えることおよび誘導要素136を誘導要素436と置き換えることを除いて、パッケージ化されたRF増幅デバイス500は、
図2および3のデバイス200と実質的に同様であり、2つの実施形態の間で実質的に同じ要素を示すため、両方の図面において、同様の参照番号が使用される。
【0047】
図5のデバイス500では、各出力インピーダンス整合回路530は、3つの誘導要素232、536、540(例えば、L
shunt 132、L
series 436およびL
BB 440、
図4)および2つのコンデンサ(例えば、C
shunt 134およびC
BB 438、
図4)を含み、実施形態では、コンデンサは、出力IPD 560(例えば、出力IPD 460、
図4)の一部を形成する。この場合もやはり、各誘導要素232、536、540は、複数の並列の近接ボンドワイヤセットから形成される。例えば、シャント誘導要素232(例えば、L
shunt 132、
図4)は、トランジスタ220の第1の導電端子(例えば、ドレイン)と出力IPD 560の上面上の第1のボンドパッド251(例えば、RFコールドポイントノード151、
図4に相当する)との間で結合された複数のボンドワイヤを含む。第1のボンドパッド251は、出力IPD 560内のシャントコンデンサ(例えば、C
shunt 134、
図4)と電気的に結合される。直列の誘導要素536(例えば、L
series 436、
図4)は、トランジスタ220の第1の導電端子と出力リード204との間で結合された多数のボンドワイヤを含む。ボンドバック誘導要素540(例えば、L
BB 440、
図4)は、出力リード204と出力IPD 260の上面上の第2のボンドパッド237(例えば、ノード437、
図4に相当する)との間で結合される。第2のボンドパッド437は、出力IPD 560内のボンドバックコンデンサ(例えば、C
BB 438、
図4)と電気的に結合される。出力IPD 560内のシャントおよびボンドバックコンデンサの第2の端子は、フランジ206(例えば、グラウンド)と結合される。例示的な実施形態では、追加のリードインダクタンス170は、ボンドワイヤ270を介してデバイス500に組み込まれる。横方向ボンドワイヤ274は、スケーラブルなベースバンド終端を接続する。
【0048】
追加のリードインダクタンスを使用してVLF共振を軽減するための例示的な手法は、スケーリングの強化を提供することができ、それにより、主要なベースバンド共振の周波数をほとんどまたは全く低減することなく、および、個々のダイブロック(die block)で経験されるベースバンドインピーダンスをほとんどまたは全く損なうことなく、より高い電力のデバイス(例えば、より大多数のダイスブロックを有するデバイス)に技法をスケーリングすることができる。VBW回路はサイズがスケールアップされるため、総回路ベースバンド減結合キャパシタンスは増加し、総直列R制動抵抗(total series R damping resistance)の有効性は低減し得る。この挙動は、キャリア近くのDPD補正を妨害する長期メモリ効果を表す不十分なVLF共振の抑制をもたらし得る。
【0049】
追加のリードインダクタンスは、回路の同等のシャントベースバンドインダクタンスを低減し、それにより、VLF共振の周波数が上がる。回路全体のQ係数は、周波数の増加と共に降下し、VBW回路の総直列Rによる共振の効果的な抑制の提供が可能になる。追加のリードは、VLF共振を抑制し(約8~20MHz)、長期メモリ効果がもたらすDPD複雑性および電力消費を低減し、キャリア周波数近くの補正された隣接チャネル電力比(Adjacent Channel Power Ratio : ACPR)の性能を改善する上で役立ち得る。従来の手法より実質的にクリーンなベースバンド終端を提供する一方で、VLF共振抑制は、追加のリードインダクタンスを1つのみ使用し、それにより、必要なPCBエリアを低減することによって実現できるということが知られている。また、論考では「1アップ(1-up)」(すなわち、1つの経路)の実装に焦点を置いているが、他の実施形態では、手法は、複数経路(例えば、2アップおよび3アップ)への応用にも適用できることも知られている。複数経路の実装は、誘導要素を使用して経路を互いに接続することができる。
【0050】
電力増幅デバイスの実施形態のベースバンドおよびRF整合能力を実証するため、400Wの両方向対称ドハティ電力増幅器(2-way symmetric Doherty power amplifier)は、1.805~2.2GHzセルラ・インフラストラクチャ・アプリケーションが可能になるように構築することができる。バイアスネットワークを含むそのようなドハティ電力増幅回路の実施形態は、比較的小さなものであり得(例えば、測定して約12cm×7.5cm)、
図7に示される。より明確には、
図7は、例示的な実施形態による、両方向対称ドハティ電力増幅回路700を示す図である。ドハティ電力増幅回路700は、2つの並列のパッケージ化された増幅デバイスを描写し、各々が、追加のリード205と、補助リード回路のキャパシタンスに相当するコンデンサ272(例えば、コンデンサ172、
図1)とを有する。示される実施形態では、コンデンサ272は、実際には、追加のリード205とPCBのグラウンド基準との間で並列に結合された2つのチップコンデンサとして具体化されている。
【0051】
先行する詳細な説明は、本質的には単なる例示であり、対象物または本出願の実施形態およびそのような実施形態の使用を制限することを意図しない。本明細書で使用される場合、「例示的な」という用語は、「実例、事例または例証として機能する」ことを意味する。例示的なものとして本明細書で説明されるいかなる実装は必ずしも他の実装より好ましいものまたは有利なものと解釈しなければならないというわけではない。その上、先行の技術分野、背景または詳細な説明で提示されるいかなる明示または暗示された理論に制約されるという意図は全くない。
【0052】
本明細書に含まれる様々な図に示される接続線は、様々な要素間の例示的な機能関係および/または物理的な結合を表すことを意図する。対象物の実施形態では、多くの代替のまたは追加の機能関係または物理的接続が存在し得ることに留意されたい。それに加えて、ある特定の専門用語は、本明細書では、参照のみを目的としても使用することができ、従って、制限することは意図されず、構造を指す「第1の」、「第2の」という用語および他のそのような数値は、文脈で明確に示されていない限り、順位または順番を含意しない。
【0053】
本明細書で使用される場合、「ノード」は、所定の信号、論理レベル、電圧、データパターン、電流または量が存在する、内部または外部の基準点、接続点、接合部、信号線、導電要素または同様のものを意味する。その上、2つ以上のノードは、1つの物理的な要素によって実現することができる(そして、2つ以上の信号は、共通ノードで受信または出力された場合であっても、多重化すること、変調することまたは別の方法で区別することができる)。
【0054】
前述の説明は、互いに「接続された」または「結合された」要素、ノードまたは特徴を指す。本明細書で使用される場合、他で明示的に定められていない限り、「接続された」は、ある要素が別の要素と直接接合され(または直接通信する)、必ずしも機械的であるとは限らないことを意味する。同様に、他で明示的に定められていない限り、「結合された」は、ある要素が別の要素と直接または間接的に接合され(あるいは直接または間接的に通信する、電気的にまたは別の方法で)、必ずしも機械的であるとは限らないことを意味する。従って、図に示される概略図は要素の例示的な構成の1つを描写するが、描写される対象物の実施形態では、追加の介在要素、素子、特徴またはコンポーネントが存在し得る。
【0055】
前述の詳細な説明において少なくとも1つの例示的な実施形態を提示してきたが、膨大な数の変形形態が存在することを理解すべきである。また、本明細書で説明される例示的な1つまたは複数の実施形態は、特許請求される対象物の範囲、適用性または構成をいかなる方法でも制限することを意図しないことも理解すべきである。むしろ、前述の詳細な説明は、説明される1つまたは複数の実施形態を実装するための便利なロードマップを当業者に提供する。この特許出願を出願する時点において公知の均等物および予知可能な均等物を含む請求項によって定義される範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成の様々な変更を行えることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0056】
100 RF増幅デバイス
102 入力リード
104 出力リード
110 入力インピーダンス整合回路
112 誘導要素
114 シャントコンデンサ
116 誘導要素
120 トランジスタ
130 出力インピーダンス整合回路
131 ハイパス整合回路
132 誘導要素
134 コンデンサ
135 ローパス整合回路
136 誘導要素
137 ノード
138 コンデンサ
140 誘導要素
150 エンベロープ周波数終端回路
151 ノード
152 抵抗器
153 ノード
154 インダクタンス
155 ノード
156 コンデンサ
157 グラウンドノード
170 追加のリードインダクタンス
172 追加のリードコンデンサ
200 RF増幅デバイス
202 入力リード
204 出力リード
205 追加のリード
206 フランジ
208 絶縁構造
210 入力インピーダンス整合回路
212 誘導要素
214 コンデンサ
216 誘導要素
220 トランジスタ
230 出力インピーダンス整合回路
232 誘導要素
236 誘導要素
237 第2のボンドパッド
240 誘導要素
250 エンベロープ周波数終端回路
251 第1のボンドパッド
260 出力IPD
270 ボンドワイヤ
272 コンデンサ
274 横方向ボンドワイヤ
290 PCB
310 キャップ
400 RF増幅器
430 出力インピーダンス整合回路
435 ローパス整合回路
436 誘導要素
437 ノード
438 ボンドバックコンデンサ
440 ボンドバック誘導要素
500 RF増幅デバイス
530 出力インピーダンス整合回路
536 誘導要素
540 ボンドバック誘導要素
560 出力IPD
700 ドハティ電力増幅回路