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特許7133325はんだスリーブを取り上げ、シールドされた電気ワイヤー及びケーブルに設置して溶かすための装置、システム、及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-31
(45)【発行日】2022-09-08
(54)【発明の名称】はんだスリーブを取り上げ、シールドされた電気ワイヤー及びケーブルに設置して溶かすための装置、システム、及び方法
(51)【国際特許分類】
   B23K 3/00 20060101AFI20220901BHJP
   H01B 13/00 20060101ALI20220901BHJP
   B23K 1/00 20060101ALI20220901BHJP
【FI】
B23K3/00 310F
H01B13/00 501Z
B23K1/00 330D
【請求項の数】 10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018046397
(22)【出願日】2018-03-14
(65)【公開番号】P2018196901
(43)【公開日】2018-12-13
【審査請求日】2021-03-11
(31)【優先権主張番号】15/460,141
(32)【優先日】2017-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ヘルミック, エーリク ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ミッチェル, ブラッドリー ジェイ.
【審査官】山下 浩平
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-275150(JP,A)
【文献】特開昭57-182916(JP,A)
【文献】特開昭59-230411(JP,A)
【文献】特開平08-264042(JP,A)
【文献】特開昭58-145018(JP,A)
【文献】特開昭63-146368(JP,A)
【文献】特開2004-255463(JP,A)
【文献】特開2010-158722(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 1/00 - 3/08、31/02、33/00
H01B 13/00、13/004 - 13/016、13/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シールディングによって囲まれたワイヤー(854)をはんだスリーブ(852)の中へ挿入している間の、前記シールディングのずれを妨げるように、前記ワイヤーの挿入を容易にするための装置であって、前記シールディングが絶縁材によって封入され、前記絶縁材が、除去可能なスラグを画定するために遠位端の近くで印を刻まれており、前記装置が、
はんだスリーブグリッパー(206)及びスラグプラーグリッパー(208)を備えたエンドエフェクタ(202)を備え、
前記はんだスリーブグリッパーが、少なくとも、はんだスリーブグリッパー開位置と前記はんだスリーブを保持するように構成されたはんだスリーブグリッパー閉位置との間で移動するように構成され、
前記スラグプラーグリッパーが、少なくとも、スラグプラーグリッパー開位置と前記除去可能なスラグの一部分を保持するように構成されたスラグプラーグリッパー閉位置との間で移動するように構成され、
前記はんだスリーブグリッパーと前記スラグプラーグリッパーが、互いから独立して動くように構成されている、装置。
【請求項2】
割れ漏斗(212)を更に備え、前記エンドエフェクタ(202)が、前記割れ漏斗に近接した位置へ移動するように構成され、前記割れ漏斗が、
第1の部分(214)、及び、第2の部分(216)を備え、
前記第1の部分と前記第2の部分が、少なくとも、第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成され、前記第1の位置では、前記第1の部分と前記第2の部分が、前記割れ漏斗を通る前記ワイヤー(854)の移動を可能にし、前記ワイヤーの前記はんだスリーブ(852)の中への挿入を誘導し、前記割れ漏斗を通る前記はんだスリーブの移動を妨げるように構成された、少なくとも1つの開口部(218)を画定し、前記第2の位置では、前記第1の部分と前記第2の部分が、前記割れ漏斗を通る前記はんだスリーブの移動を可能にするように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記エンドエフェクタ(202)と前記割れ漏斗(212)に通信可能に接続されたコントローラ(112)を更に備え、前記コントローラが、指示命令であって、
前記はんだスリーブ(852)を保持するために、前記はんだスリーブグリッパー(206)を前記はんだスリーブグリッパー閉位置へ閉じ、
前記エンドエフェクタ(202)を前記割れ漏斗に近接した前記位置へ移動させ、
前記割れ漏斗の前記第1の部分(214)と前記第2の部分(216)を、前記第1の位置へ移動させ、
前記はんだスリーブグリッパーによって保持された前記はんだスリーブの中へ前記ワイヤー(854)を挿入するために、前記割れ漏斗及び/又は前記エンドエフェクタを移動させ、
前記ワイヤーが前記はんだスリーブの中へ挿入されたことに応じて、前記除去可能なスラグを保持するために、前記スラグプラーグリッパー(208)を前記スラグプラーグリッパー閉位置へ閉じ、
前記ワイヤーから前記スラグを除去するために前記エンドエフェクタを移動させ、
前記はんだスリーブグリッパーを前記はんだスリーブグリッパー開位置へ開き、
前記スラグプラーグリッパーを前記スラグプラーグリッパー開位置へ開く、ための指示命令を提供するように構成されている、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記ワイヤー(854)に前記はんだスリーブ(852)をはんだ付けするように構成された1以上の加熱器を更に備え、エンドエフェクタ(202)と割れ漏斗(212)に通信可能に接続されたコントローラ(112)が、
前記ワイヤーに前記はんだスリーブをはんだ付けするための指示命令を提供するように更に構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記エンドエフェクタ(202)が、前記装置の割れ漏斗に近接した位置へ移動するように構成され、前記割れ漏斗が、
第1の部分(214)、及び、第2の部分(216)を備え、
前記第1の部分と前記第2の部分が、少なくとも、第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成され、
前記割れ漏斗(212)の前記第1の部分(214)と前記第2の部分(216)が、前記第1の位置で、前記割れ漏斗を通る前記はんだスリーブ(852)の移動を妨げ、前記割れ漏斗を通る前記ワイヤー(854)の移動を可能にし、前記ワイヤーの前記はんだスリーブの中への挿入を誘導するように構成された、複数の開口部(218)を画定する、請求項2から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
シールディングをずれさせることなしに前記シールディングによって囲まれたワイヤー(854)をはんだスリーブ(852)の中へ挿入するための方法であって、前記シールディングが絶縁材によって封入され、前記絶縁材が、除去可能なスラグを画定するために遠位端の近くで印を刻まれており、前記方法が、
前記はんだスリーブを保持するために、エンドエフェクタ(202)のはんだスリーブグリッパー(206)をはんだスリーブグリッパー閉位置へ閉じること(502) 、
前記エンドエフェクタを割れ漏斗(212)に近接した位置へ移動させること(504)、
前記割れ漏斗の第1の部分(214)と第2の部分(216)を、前記割れ漏斗を通る前記はんだスリーブの移動を妨げ且つ前記割れ漏斗を通る前記ワイヤーの移動を可能にするように構成された第1の位置へ移動させること、
前記はんだスリーブグリッパーによって保持された前記はんだスリーブの中へ前記ワイヤーを挿入する(506)ために、前記割れ漏斗及び/又は前記エンドエフェクタを移動させること、
前記ワイヤーが前記はんだスリーブの中へ挿入されたことに応じて、前記除去可能なスラグを保持するために、スラグプラーグリッパー(208)をスラグプラーグリッパー閉位置へ閉じること、
前記ワイヤーから前記スラグを除去する(508)ために前記エンドエフェクタを移動させること、
前記はんだスリーブグリッパーをはんだスリーブグリッパー開位置へ開くこと(510)、並びに
前記スラグプラーグリッパーをスラグプラーグリッパー開位置へ開くことを含む、方法。
【請求項7】
前記ワイヤー(854)から前記スラグを除去する(508)ために前記エンドエフェクタ(202)を移動させることが、前記はんだスリーブ(852)を前記ワイヤー上のはんだ付け位置へ移動させるために前記エンドエフェクタを移動させることを更に含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ワイヤー(854)に前記はんだスリーブ(852)をはんだ付けすることを更に含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記はんだスリーブを保持するために、前記はんだスリーブグリッパー(206)を前記はんだスリーブグリッパー閉位置へ移動させる前に、前記エンドエフェクタ(202)を、前記はんだスリーブ(852)を含むテープ及びリール並びに/又は振動テーブルの近くに配置することを更に含む、請求項6から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記割れ漏斗(212)の前記第1の部分(214)と前記第2の部分(216)が、前記第1の位置で、前記割れ漏斗を通る前記はんだスリーブ(852)の移動を妨げ、前記割れ漏斗を通る前記ワイヤー(854)の移動を可能にするように構成された、複数の異なるサイズの開口部(218)を画定し、前記方法が、
前記はんだスリーブのサイズを決定すること、及び
前記はんだスリーブの前記サイズに従って前記異なるサイズの開口部のうちの1つに前記エンドエフェクタ(202)を位置合わせするように、前記エンドエフェクタ及び/又は前記割れ漏斗を移動させることを更に含む、請求項6から9のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、広くは、ワイヤー処理に関し、特に、例えば、航空機で使用されるワイヤーハーネスのためのワイヤー処理に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機のサブシステムで使用されるものなどのワイヤーハーネスには、しばしば、高度な信頼性が必要である。そのようなハーネスを製造するために使用される製造プロセスは、高品質のワイヤー、連結部、及びコネクタなどの高品質の構成要素を使用する。そのような高品質の構成要素の組み立ては、不具合を最小化する繰り返し可能なやり方で実行されることが必要とされる。そのような高い基準は、従来、航空機のワイヤーハーネスを製造するためには実用的でない自動ワイヤーアセンブリシステムを提供してきた。
【発明の概要】
【0003】
ワイヤー処理のためのシステム及び方法が、本明細書で開示される。特定の実施例では、シールディングによって囲まれたワイヤーをはんだスリーブの中へ挿入している間の、シールディングのずれを妨げるように、ワイヤーの挿入を容易にするための装置が開示される。該装置は、エンドエフェクタを含む。エンドエフェクタは、少なくとも、はんだスリーブグリッパー開位置とはんだスリーブを保持するように構成されたはんだグリッパー閉位置との間で移動するように構成された、はんだスリーブグリッパー、及び、少なくとも、スラグプラーグリッパー開位置とワイヤーの一部分を保持するように構成されたスラグプラーグリッパー閉位置との間で移動するように構成された、スラグプラーグリッパーを含む。はんだスリーブグリッパーとスラグプラーグリッパーは、互いから独立して動くように構成されている。
【0004】
特定の他の実施例では、シールディングによって囲まれたワイヤーを、シールディングがずれることなくはんだスリーブの中へ挿入するための方法が開示され得る。該方法は、はんだスリーブを保持するために、エンドエフェクタのはんだスリーブグリッパーをはんだスリーブグリッパー閉位置へ閉じること、エンドエフェクタを割れ漏斗(split funnel)に近接した位置へ移動させること、割れ漏斗の第1の部分と第2の部分を、割れ漏斗を通るはんだスリーブの移動を妨げ且つ割れ漏斗を通るワイヤーの移動を可能にするように構成された第1の位置へ移動させること、はんだスリーブグリッパーによって保持されたはんだスリーブの中へワイヤーを挿入するために、割れ漏斗及び/又はエンドエフェクタを移動させること、ワイヤーがはんだスリーブの中へ挿入されたことに応じて、ワイヤーのスラグを保持するために、スラグプラーグリッパーをスラグプラーグリッパー閉位置へ閉じること、ワイヤーからスラグを除去するためにエンドエフェクタを移動させること、スラグプラーグリッパーをスラグプラーグリッパー開位置へ開くこと、並びに、はんだスリーブグリッパーをはんだスリーブグリッパー開位置へ開くことを含む。
【0005】
本発明の範囲は、参照することによってこのセクションに組み込まれる特許請求の範囲によって規定される。以下の1以上の実施態様の詳細な説明を考慮することにより、当業者は、本開示をより完全に理解し、その更なる利点を認識することとなる。これより、まず簡潔に説明される添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本開示の一実施例による、ワイヤー処理システムの図を示す。
図2】本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの図を示す。
図3A図3A図3Cは、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムのエンドエフェクタの様々な図を示す。
図3B図3A図3Cは、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムのエンドエフェクタの様々な図を示す。
図3C図3A図3Cは、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムのエンドエフェクタの様々な図を示す。
図4A図4A図4Gは、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの動作を示す。
図4B図4A図4Gは、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの動作を示す。
図4C図4A図4Gは、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの動作を示す。
図4D図4A図4Gは、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの動作を示す。
図4E図4A図4Gは、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの動作を示す。
図4F図4A図4Gは、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの動作を示す。
図4G図4A図4Gは、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの動作を示す。
図5】本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示の実施例とそれらの利点とは、下記の詳細な説明を参照することにより最もよく理解できる。1以上の図面で示される類似の要素を識別するために類似の参照番号が使用されることを理解するべきである。
【0008】
1以上の実施例による、ワイヤー処理のためのシステム及び技法が、本開示において説明される。ワイヤー処理システムは、複数の処理ステーション、及びワイヤー搬送手段のうちの1以上を含む。
【0009】
本明細書で説明されるシステム及び技法は、航空機の用途のためのワイヤーハーネスの製造において改良されたワイヤー処理を可能にする。本明細書で説明されるシステム及び技法は、そのようなワイヤーハーネスの製造において、1以上の個別の工程を実行することによってそのようなワイヤーハーネスを製造する、複数のステーションを含む。そのような工程の実施例は、ワイヤーのコイルを受容すること、所定のエリアにおいてワイヤーを剥き出しにすること、剥き出しにされたエリアに電気部品を挿入及び/又は配置すること、並びに、剥き出しにされたエリアに電気部品をはんだ付けすることを含む。特定の他の実施例は、ワイヤーをコネクタの容器内へ挿入すること、ワイヤーをコネクタにはんだ付けすること、複数のワイヤーを共に束ねること、及び1以上のワイヤーに絶縁材を取り付けることなどの、そのようなワイヤーハーネスの製造における更なる工程を含む。
【0010】
本明細書で説明される特定のステーションは、そのようなハーネスの製造における一工程(例えば、所定のエリアにおいてワイヤーを剥き出しにすること又は剥き出しにされたエリアに電気部品を配置すること)を実行することができる一方で、他のステーションは、複数の個別の工程(例えば、剥き出しにされたエリアに電気部品を配置すること、及び、ワイヤーに電気部品をはんだ付けすること)を実行することができる。
【0011】
説明されるステーションは、モジュール式のステーションであってもよい。すなわち、ステーションは、ワイヤーハーネスの製造工程の要求によって必要とされるように配置されてもよい。したがって、ワイヤーに2つの電気部品をはんだ付けすることが必要とされるならば、ワイヤーに電気部品をはんだ付けすることに含まれる工程を実行する2つのそのようなステーション又はステーションの組が、システムにおいて使用され得る。
【0012】
例示的な一実施例として、そのようなワイヤー処理システムは、少なくとも、ワイヤーを受容し処理のために様々なステーションの間でワイヤーを搬送するワイヤー搬送手段を含む。該システムは、ワイヤーをワイヤー搬送手段に供給するステーション、電気部品をワイヤーに供給し且つ/又は電気部品をワイヤー上に移動させるステーション、ワイヤーの一部分を剥き出しにするステーション、ワイヤーの剥き出しにされた部分に電気部品を配置するステーション、及び、ワイヤーに電気部品をはんだ付けするステーションを更に含む。他の実施例は、他の又は更なるステーションを含んでもよく、任意の数のやり方でステーションを配置することができる。
【0013】
例示的な一実施例として、ワイヤー処理システムが、図1に示されている。図1は、本開示の一実施例による、ワイヤー処理システム100の図を示している。ワイヤー処理システム100は、第1のステーション102、第2のステーション104、第3のステーション106、第4のステーション108、及びワイヤー搬送手段110を含む。
【0014】
ステーション102~108は、1以上の異なる種類のワイヤー処理ステーションを含む。例えば、そのようなステーションは、1以上の回転ワイヤー搬送手段にワイヤーを供給し、ワイヤーを切断し、ワイヤーを剥き出しにし、ワイヤーをスライスし、ワイヤーをはんだ付けし、1以上の構成要素(例えば、はんだスリーブ、コネクタ、プリント基板(PCB)、及び/若しくは他のそのような構成要素)をワイヤーに取り付け、且つ/又は他のワイヤー処理及び/若しくは製造工程を実行することができる。特定のそのような実施例では、ワイヤー搬送手段110が、1つのステーションにおいてワイヤー854を受容し、更なる処理のために別の1つのステーションにワイヤー854を移動させるように構成されている。
【0015】
ステーション102は、ワイヤー搬送手段110にワイヤー854を供給するステーションである。示されている実施例では、ステーション102が、ワイヤー搬送手段110にワイヤー854を供給している。供給されたワイヤー854は、ワイヤー搬送手段110の周りに且つ/又はワイヤー搬送手段110内に巻かれ得る。特定の実施例では、供給されたワイヤー854の少なくとも一部分が、ワイヤー搬送手段110のワイヤー保持トレイ内に保持される。
【0016】
示されている実施例では、ワイヤー搬送手段110が、その後、例えば、更なる処理のためにステーション104などの後続のステーションへ移動し得る。示されている実施形態では、ワイヤー搬送手段110がステーション102からワイヤーを受容した後で、ワイヤー搬送手段110が、以下で説明されるように、ステーション102からステーション104へ移動するように、処理システム100がアセンブリラインとして構成されていることに留意するべきである。
【0017】
その後、ワイヤー搬送手段110は、例えば、ステーション104などの別の1つのステーションへ移動する。特定の実施例では、ワイヤー搬送手段110が、1以上のレールを介してステーションの間を移動する。そのようにして、ワイヤー搬送手段110は、1以上のレールに連結されてもよく、1以上のレールは、ワイヤー搬送手段の移動を誘導し得る。1以上のレールは、ワイヤー搬送手段を動かす機構を含んでもよく、且つ/又はワイヤー搬送手段それ自身が、ステーションの間でワイヤー搬送手段を移動させるような機構を含んでもよい。
【0018】
図1で示されている実施例では、ステーション104が、ワイヤー854を受容し、ワイヤー854を切断し、且つ/又はワイヤー854の一部分(例えば、絶縁材及び/又はシールディングの一部分)を剥ぎ取るように構成されている。特定の実施例では、ステーション104が、ワイヤー搬送手段110の1以上の底部特徴に接触する(例えば、物理的に接触する)ように底部へ延在し、それらの底部特徴から、剥き出しにされるべきワイヤー854のエリアを決定する機構を含む。そのようにして、特定のそのような実施例では、ステーション104の一部分が、特徴に接触するように底部へ延在し、底部特徴に接触するようにそれ自身を配置して、切断されるべきワイヤー854の部分を決定し、ワイヤー854を切断し、底部特徴に対するワイヤー854の位置に従ってワイヤー854を剥き出しにするように構成されている。
【0019】
その後、ワイヤー搬送手段110は、ステーション106へ移動する。そのような一実施例では、ステーション106が、ワイヤー搬送手段110を受容し、ワイヤー搬送手段110のワイヤー854をある配向に配置して、電気部品にワイヤー854を通し且つ/又は電気部品をワイヤー854の剥き出しにされた部分に配置する。電気部品がワイヤーの長さに沿って移動可能なように、電気部品はワイヤー854に設置される。更なる実施例では、電気部品が、ワイヤーに予め設置されていてもよく、手によって設置されてもよく、又は別の技法を使用して設置されてもよい。そのような一実施例では、その後、電気部品が、ステーション106においてワイヤー854の剥き出しにされた部分に配置される。
【0020】
その後、ワイヤー搬送手段110は、ステーション108へ移動する。例えば、ステーション108は、ワイヤー854の剥き出しにされた部分に電気部品をはんだ付けするように構成されている。他の実施例は、他のステーションにおいて(例えば、ステーション106において)ワイヤー854の剥き出しにされた部分に電気部品をはんだ付けし得る。特定の他の実施例では、代替的に又は追加的に、他のステーションが、他の動作を実行できる(例えば、1以上のコネクタをワイヤーに連結する、ワイヤーを1以上の他のワイヤーと連結してハーネスを形成する、ワイヤーを別の1つのワイヤー又は他の電気部品とはんだ付けする、ステッカー、印刷物、又は他の識別情報などの、1以上の識別構成要素をワイヤーに取り付ける、且つ/又は他のそのような動作を実行する)。更に、他の実施例は、本明細書で説明されるものとは異なる順序で、1以上のステーション102~108を配置することができる。特定のそのような実施例は、より少ない且つ/又は更なるステーションを含むことができる。
【0021】
特定の実施例では、1以上のコントローラ(例えば、コントローラ112)が、ワイヤー処理システム100並びに/又は1以上のそれらのシステム及び/若しくはサブシステムの動作を制御するように構成されている。コントローラ112は、例えば、シングルコアプロセッサ若しくはマルチコアプロセッサ、マイクロコントローラ、論理デバイス、信号処理デバイス、実行可能指示命令(例えば、ソフトウェア、ファームウェア、若しくは他の指示命令)を記憶するためのメモリ、及び/又は本明細書で説明される様々な動作の何れかを実行する任意の要素を含む。様々な実施例では、コントローラ112及び/又はその関連する動作が、単一のデバイスとして、又は、コントローラ112を集合的に構成する(例えば、1以上の通信チャネルを通じてなど、アナログ、有線、又は無線接続を通じて通信できるようにリンクされている)複数のデバイスとして実装されてもよい。
【0022】
コントローラ112は、データ及び情報を記憶するための1以上のメモリ構成要素又はデバイスを含み得る。メモリは、揮発性及び不揮発性のメモリを含み得る。このようなメモリの例は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)、EEPROM(電気的消去可能リードオンリーメモリ)、フラッシュメモリ、又は他の種類のメモリを含む。特定の実施例では、コントローラ112が、本明細書で説明される様々な方法及びプロセスを実行するために、メモリ内に記憶された指示命令を実行するように適合されていてもよい。
【0023】
図2は、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの図を示している。図2で示されている電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの様々な態様は、電気部品(例えば、はんだスリーブ)を保持し、ワイヤーが電気部品を通ることを可能にし、ワイヤーが電気部品の中に挿入された後でワイヤーのスラグ(例えば、以前に印を刻まれた(scored))部分を除去するように構成され得る。図2は、エンドエフェクタ202と割れ漏斗212を有する、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システム200を示している。更に、エンドエフェクタ202は、電気部品852を保持し、割れ漏斗212は、ワイヤー854を保持する。
【0024】
本明細書で説明される装置、システム及び技法は、ワイヤー(例えば、絶縁材によって囲まれた単一の導体)及び/又はケーブル(例えば、絶縁材によって囲まれた複数の導体)の処理のために使用され得る。そのようなワイヤー及び/又はケーブルは、絶縁材及び/又はシールディングを含み得る。本開示が総じて「ワイヤー」に言及していることは理解される。そのようにして、本開示の目的のために、「ワイヤー」は、それぞれ、絶縁材及び/若しくはシールディングを有する単一の導体(例えば、ワイヤー)、又は、絶縁材及び/若しくはシールディングを有する複数の導体(例えば、ケーブル)などの、絶縁材及び/又はシールディングを有する任意の導体を指し得る。
【0025】
エンドエフェクタ202は、ハンドル204、はんだスリーブグリッパー206、スラグプラーグリッパー208、並びにはんだスリーブグリッパー206及び/又はスラグプラーグリッパー208をハンドル204に連結するファスナ210を含む。
【0026】
ハンドル204は、ロボットシステム又はアセンブリの1以上の構成要素(例えば、ロボットシステム又はアセンブリのアーム)に連結されるように構成され、及び/又はそのようなロボットシステム若しくはアセンブリの1つの構成要素である。ハンドル204は、1以上のファスナ210(例えば、スタッド、ボルト、ベアリング、合わせくぎ(dowel)、ピン、リベット、及び/若しくは他のそのようなファスナ)を通じて、はんだスリーブグリッパー206並びに/又はスラグプラーグリッパー208に連結されている。
【0027】
はんだスリーブグリッパー206は、少なくとも、はんだスリーブグリッパー開位置とはんだスリーブグリッパー閉位置との間で移動するように構成されている。はんだスリーブグリッパー206の他の実施例は、はんだスリーブグリッパー206が、複数の異なるサイズの電気部品を保持するように構成されるように、中間位置並びに/又は更なる開位置及び/若しくは閉位置を含む、他の位置を含むことができる。例えば、はんだスリーブグリッパー206は、はんだスリーブグリッパー開位置において、電気部品852の周りに配置され得る、1以上の回転可能且つ/又は並進移動可能なアーム(例えば、図2で示されているような2つのアーム)を含むことができる。その後、はんだスリーブグリッパー206の1以上のアームは、はんだスリーブグリッパー206を、はんだスリーブグリッパー閉位置へ閉じて(例えば、回転し且つ/又は並進移動し)、電気部品852を保持する。はんだスリーブグリッパーの特定の実施例は、電気部品がそれに対して押さえ付けられ得るところの壁などの、1以上の移動しない特徴を含むことができる。
【0028】
スラグプラーグリッパー208は、少なくとも、スラグプラーグリッパー開位置とスラグプラーグリッパー閉位置との間で移動するように構成されている。スラグプラーグリッパー208の他の実施例は、中間位置を含む他の位置を含むことができる。例えば、スラグプラーグリッパー208は、スラグプラーグリッパー開位置において、ワイヤー854の周りに配置され得る、1以上の回転可能且つ/又は並進移動可能なアーム(例えば、図2で示されているような2つのアーム)を含むことができる。その後、スラグプラーグリッパー208の1以上のアームは、スラグプラーグリッパー208を、スラグプラーグリッパー閉位置へ閉じて(例えば、回転し且つ/又は並進移動し)、ワイヤー854を保持する。スラグプラーグリッパーの特定の実施例は、ワイヤーがそれに対して押さえ付けられ得るところの壁などの、1以上の移動しない特徴を含むことができる。
【0029】
スラグプラーグリッパー208は、ワイヤー854の一部分を保持するように構成されている。特定の実施例では、スラグプラーグリッパー208が、ワイヤー854のスラグを保持するように構成されている。スラグは、印を刻まれているが未だワイヤー854から除去されていない、ワイヤー854の保護的絶縁材及び/又はシールディングの断片である。特定の実施例では、スラグが、ワイヤー854の導体部分の上及び/又は周りに配置された、保護的絶縁材及び/又はシールディングの断片である。スラグは、ワイヤー854の絶縁材及び/又はシールディングの印を刻まれた部分(例えば、ワイヤー854の遠位端にある絶縁材の印を刻まれた部分)であり得る。そのようにして、スラグは、ワイヤー854の残りの絶縁材及び/又はシールディングから区別され得るが、ワイヤー854が電気部品852の中へ挿入される間に、未だワイヤー854から除去されていない。したがって、例えば、スラグは、ワイヤー854が電気部品852の中へ挿入されている間の変形からスラグの下のシールディングを保護することができる、印を刻まれた絶縁材の断片(例えば、特定の実施例では、ワイヤー854のシールディングの遠位端部にわたり延在する、絶縁ゴム部分などのワイヤー854のジャケットの一部分)であり得る。そのような除去可能スラグをシールディング上に残すことは、挿入の間に、シールディングが、はんだスリーブ接合システム200及び/又は電気部品852の一部分に引っ掛かる(catching on)ことを妨げる。ワイヤー854が電気部品852の中へ挿入された後で、スラグは、例えば、スラグ(絶縁材の切断部分)をワイヤー854から遠位方向へ引っ張ることによって、スラグプラーグリッパー208によって除去され得る。
【0030】
スラグを除去するために、スラグプラーグリッパー208は、スラグを覆って配置される間に、スラグプラーグリッパー閉位置へ移動する。スラグプラーグリッパー208がスラグプラーグリッパー閉位置にある後で、エンドエフェクタ202が、第1のエンドエフェクタ位置から第2のエンドエフェクタ位置へ移動(例えば、並進移動)することができる。そうすることによって、ワイヤー854上のスラグを移動させることができる。その後、スラグプラーグリッパー208は、スラグプラーグリッパー開位置へ開き、第1のエンドエフェクタ位置へ移動して戻り、スラグプラーグリッパー閉位置へ閉じて、スラグの一部分を更に保持することができる。その後、エンドエフェクタ202は、第2のエンドエフェクタ位置へ移動して戻ることができる。そのような動作は、スラグがワイヤー854から除去されるまで繰り返され得る。特定の実施例は、スラグプラーグリッパー208がスラグを除去し且つ/又はスラグを完全に除去する前に、はんだスリーブグリッパー206を開いて、電気部品852を解放することができる。他の実施例は、スラグプラーグリッパー208によってスラグが除去されている期間の少なくとも一部分の間に、はんだスリーブグリッパー206に電気部品852を保持させ続けることができる。本開示の目的のために、スラグプラーグリッパー208とはんだスリーブグリッパー206は、それぞれ、スラグと電気部品852を、互いから独立して保持し且つ/又は解放することができる。
【0031】
別々に又は同時に、はんだスリーブグリッパー206は、電気部品852を保持し移動させることができる。例えば、エンドエフェクタ202は、はんだスリーブグリッパー206がはんだスリーブグリッパー閉位置にある間に、第1のエンドエフェクタ位置から第2のエンドエフェクタ位置へ移動し、はんだスリーブグリッパー206をはんだスリーブグリッパー開位置へ開き、エンドエフェクタ202を第1のエンドエフェクタ位置へ戻すように移動し、はんだスリーブグリッパー206をはんだスリーブグリッパー閉位置へ閉じて、電気部品852の一部分を更に保持し、その後、エンドエフェクタ―202は、第2のエンドエフェクタ位置へ移動して戻ることができる。そうすることによって、電気部品852は、ワイヤー854の露出された部分のうちの少なくとも一部分(例えば、そこからスラグが除去されたところの位置)を覆って配置されることができる。
【0032】
割れ漏斗212は、第1の部分214と第2の部分216、ベース220、及び漏斗ハウジング222を含む。第1の部分214と第2の部分216は、アクチュエータ230A~Dを介して漏斗ハウジング222に連結されている。そのようにして、漏斗ハウジング222の移動は、第1の部分214と第2の部分216も移動させる。漏斗ハウジング222が、ベース220に対して移動することができるように、漏斗ハウジング222は、アクチュエータ224A~Dを介してベース220にも連結されている。アクチュエータ230A~D及び/又は224A~Dは、第1の部分214、第2の部分216、及び/又は漏斗ハウジング222を動かすことができる任意の種類のアクチュエータであってよく、ばね荷重式、空気圧式、機械式、モータ駆動式(例えば、電気モータ駆動式)のアクチュエータ、及び/又は他のそのようなアクチュエータを含む。
【0033】
第1の部分214と第2の部分216は、少なくとも、第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成され得る。示されている実施例では、第1の部分214と第2の部分216が、第1の位置と第2の位置との間で並進移動することができる。ガイド226と228は、それぞれ、第1の部分214と第2の部分216の並進移動を誘導する、第1の部分214と第2の部分216の特徴である。
【0034】
第1の位置は、第2の位置においてよりも、第1の部分214が第2の部分216により近く配置されている位置である。第1の位置では、第1の部分214と第2の部分216が、ワイヤーが貫通することを可能にするように構成されている、1以上の開口部(例えば、開口部218A~C)を画定する。1以上の開口部218A~Cは、各々が、特定のサイズの電気部品が貫通することを妨げるようにも構成され得る。
【0035】
複数の開口部を有する実施例では、1以上の開口部が、異なるサイズの電気部品が貫通することを妨げるために異なるサイズであり得る。そのような実施例では、エンドエフェクタ202が、(例えば、エンドエフェクタ202に連結された1以上のセンサから、オペレータの入力から、且つ/又はエンドエフェクタ202が電気部品を受容した位置からの決定を通じて)エンドエフェクタ202が保持している電気部品のサイズを決定するように構成され得る。電気部品を受容した後で電気部品のサイズを決定したことに応じて、エンドエフェクタ202は、対応する開口部(例えば、第1の部分214と第2の部分216が第1の位置にあるときに、電気部品が開口部を通って移動することを妨げるようにサイズ決定された開口部)の隣に移動する。
【0036】
対応する開口部の隣にある間に、ワイヤー854が、電気部品852の中へ挿入される。ワイヤー854は、ワイヤー854を電気部品852に向けて移動させること、漏斗ハウジング222及び/又はエンドエフェクタ202をワイヤーに向けて移動させること、又はそれらの両方の組み合わせによって、電気部品852の中へ挿入され得る(例えば、ワイヤー854が静止するように保持されている間に、アクチュエータ224A~Dを介して漏斗ハウジング222がワイヤー854へ向けてベース220から離れるように移動する)。開口部は、ワイヤー854を電気部品852の中へ挿入することにおいて助けとなる特徴(1以上の丸め(round)及び/又は面取り(chamfer)など)を含み得る。
【0037】
図3A図3Cは、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムのエンドエフェクタの様々な図を示す。図3A図3Cは、図2で示されたエンドエフェクタ202を示している。エンドエフェクタ202は、ハンドル204、はんだスリーブグリッパー206、スラグプラーグリッパー208、並びにはんだスリーブグリッパー206及び/又はスラグプラーグリッパー208をハンドル204に連結するファスナ210を含む。
【0038】
図3A図3Cで示されているように、電気部品852は、はんだスリーブであり、ピグテールを含む。ハンドル204とスラグプラーグリッパー208は、ピグテールが、ハンドル204及びスラグプラーグリッパー208を貫通し、したがって、ハンドル204及びスラグプラーグリッパー208と接触することを妨げることを可能にするように構成された、特徴(例えば、カットアウト及び/又は開口部)を含む。
【0039】
図3B及び図3Cで示されているように、はんだスリーブグリッパー206は、はんだスリーブグリッパーアーム340A及び340Bを含む。スラグプラーグリッパー208は、スラグプラーグリッパーアーム342A及び342Bを含む。はんだスリーブグリッパーアーム340Aと340Bは、互いに対して対向している。スラグプラーグリッパーアーム342Aと342Bは、互いに対して対向している。各々は、それぞれ、はんだスリーブグリッパー開位置と閉位置、及び、スラグプラーグリッパー開位置と閉位置との間で回転移動するように構成されている。更に、図3A図3Cで示されているように、はんだスリーブグリッパー206及び/又はスラグプラーグリッパー208は、はんだスリーブグリッパー206及び/又はスラグプラーグリッパー208が、デフォルトで開位置、閉位置、及び/又は別の位置になるように構成されるように、ばね荷重がかけられている。
【0040】
図3Cは、はんだスリーブグリッパー開位置にあるはんだスリーブグリッパー206を示している。はんだスリーブグリッパー開位置では、電気部品852が、はんだスリーブグリッパー206によって保持され且つ/又は落とされるように、はんだスリーブグリッパー206を貫通し得る。
【0041】
更に、特定の実施例では、はんだスリーブグリッパー206及び/又はスラグプラーグリッパー208が、1以上の加熱要素を含む。そのような加熱要素は、電気部品852を加熱して、電気部品852をワイヤー854にはんだ付けする且つ/又は溶かすように構成されている。他の実施例は、他の機構によって、電気部品852をワイヤー854にはんだ付けする且つ/又は溶かすことができる。
【0042】
図4A図4Gは、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの動作を示す。図4A図4Gの例示的な動作は、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの非限定的な一実施例を表している。
【0043】
図4Aでは、ワイヤー854が、割れ漏斗212の第1の部分214と第2の部分216の前に配置されている。図4Aでは、第1の部分214と第2の部分216が、閉じるようにばね荷重がかけられており、漏斗ハウジング222が、ベース220と接触するようにばね荷重がかけられている。エンドエフェクタ202は、電気部品852を保持し、割れ漏斗212とワイヤー854に係合する準備ができている。
【0044】
特定の実施例では、エンドエフェクタ202が、テープ及びリールシステム並びに/又は振動テーブル(例えば、テーブル内の電気部品の位置を特定するためのオーバーヘッドカメラを有するシェーカーテーブル)から電気部品852を取り上げることとなる。そのようなテープ及びリールシステム並びに/又は振動テーブルは、複数の異なるサイズの電気部品を含むことができる。エンドエフェクタ202及び/又はコントローラ112は、エンドエフェクタ202によって受容された電気部品852のサイズを決定し、その後、エンドエフェクタ202を電気部品852のサイズに対応する割れ漏斗212の開口部(例えば、開口部218A~Cのうちの1つ)へ移動させるように構成され得る。
【0045】
図4Bでは、エンドエフェクタ202が電気部品852をグリップする一方で、エンドエフェクタ202は、割れ漏斗212に向けて移動する。例えば、エンドエフェクタ202は、ロボットアームの一部分であってもよく、ロボットアームは、エンドエフェクタ202を割れ漏斗212に向けて方向460へ移動させる。そのようなロボットは、電気部品852のサイズに応じて、割れ漏斗212の適切な開口部218A~Cへ移動するようにプログラムされている。特定の実施例では、エンドエフェクタ202が、1つの位置へ移動するように構成され、割れ漏斗222が、エンドエフェクタ202及び/又はワイヤー854の前に適切な開口部を配置するために、上下移動するように構成されている。ワイヤー854は、適切な開口部及び電気部品852と位置合わせされ得る。それによって、開口部及び/又は電気部品852の並進移動が、ワイヤー854を電気部品852の中へ挿入する。
【0046】
図4Cでは、(ばね荷重がかけられている)割れ漏斗212が、エンドエフェクタ202の移動によってワイヤー854に向けて作動される。そのようにして、エンドエフェクタ202は、割れ漏斗212を押し、したがって、割れ漏斗212とエンドエフェクタ202を方向462へ移動させる。そのような移動は、ワイヤー854をワイヤーが位置合わされている開口部(この場合では、開口部218B)の中へ押し入れ、ワイヤー854が電気部品852内の開口部を通るようにする。特定の実施例では、開口部218A~Cが、丸め及び/又は面取りなどの特徴を含み、ワイヤー854が開口部の中へ挿入されること、及び、ワイヤー854を電気部品852の中に通すことにおいて更なる助けとなる。丸め及び/又は面取りは、割れ漏斗212のエンドエフェクタ202が近付くように構成されているのとは反対側に配置され得る。
【0047】
図4Dでは、はんだスリーブグリッパーアーム340Aと340Bが電気部品852の周りに閉じられ、スラグプラーグリッパーアーム342Aと342Bが開いている。ワイヤー854は、電気部品852の開口部の中に挿入され且つ/又はその中を通り、又は挿入され且つ/又はその中を通るプロセス中にある。
【0048】
特定の既存のプロセスでは、ワイヤーの露出されたシールディングが、電気部品の端部に引っ掛かる場合がある。これでは、シールディングが、折り重なってしまい、特定の要件(例えば、米国連邦航空局及び/又は製造業者の要件)を満たさない原因となる。本明細書で開示されるシステム、装置、及び技法を使用すると、部分的スラグ(例えば、保護的絶縁材の断片)が、シールディングを覆って残されてもよく、それによって、シールディングが露出されていない。別のモジュールが、絶縁材に印を刻む場合があるが、それは絶縁材を除去し得ない。したがって、電気部品852は、ワイヤー854の絶縁材及び/又はシールディングを覆って滑らかに摺動することができる。その後、一旦、ワイヤー854が、完全に電気部品852の中へ挿入されてしまうと、スラグプラーグリッパー208のスラグプラーグリッパーアーム342Aと342Bがスラグを保持でき、エンドエフェクタ202は、ワイヤー854の残っている絶縁材及び/又はシールディングを除去するように動くことができる。そのようなプロセスは、その後、影響を受けないままで露出されているシールディングを含む、ワイヤー854の一部分を残す。
【0049】
図4Eでは、ワイヤー852からスラグを引き離すために、スラグプラーグリッパーアーム342Aと342Bが、それぞれ、方向464Aと464Bへ回転することによって、スラグプラーグリッパー208がスラグと係合する。特定の実施例では、スラグを引き離す前に、スラグと係合する(例えば、スラグプラーグリッパーアーム342Aと342Bを用いてスラグを保持する)ために、エンドエフェクタ202及び/又は割れ漏斗212が、ワイヤー854に対する電気部品852の最終的な静止ポイントをわずかに過ぎて移動し得る。その後、エンドエフェクタ202及び/又は割れ漏斗212は、電気部品852を解放する前に、ワイヤー854の意図された位置に電気部品852を配置するために移動することができる。電気部品852は、電気部品852が意図された位置に配置された後で、熱源又は光源によって適所において溶かされ且つ/又ははんだ付けされ得る。そのような加熱及び/又ははんだ付けは、電気部品852が意図された位置に配置された後で、はんだスリーブグリッパーアーム340Aと340Bが電気部品852を解放する前及び/又は解放した後で、実行され得る。
【0050】
図4Fでは、電気部品852が意図された位置に配置された後で、第1の部分214と第2の部分216が、それぞれ、方向466と468へ移動して、割れ漏斗212を開く。割れ漏斗212を開くことは、エンドエフェクタ202及び/又は割れ漏斗221がワイヤー854から離れるように後退する間に、電気部品852が、ワイヤー854上にあるままであることを可能にする。
【0051】
図4Gでは、エンドエフェクタ202及び/又は割れ漏斗212が、方向470へ移動して、ワイヤー854から離れるように後退する。電気部品852は、意図された位置でワイヤー854上にあるままである。
【0052】
図5は、本開示の一実施例による、電気ワイヤー及びはんだスリーブ接合システムの動作を説明するフローチャートである。ブロック502では、エンドエフェクタが、はんだスリーブを含むテープ及びリール並びに/又は振動テーブルからはんだスリーブを受容する。エンドエフェクタは、エンドエフェクタのはんだスリーブグリッパーを用いてはんだスリーブを保持することができる。ブロック502は、図4Aに対応し得る。
【0053】
ブロック504では、エンドエフェクタが、割れ漏斗のものと近接した位置へ移動する。ブロック504では、割れ漏斗が、割れ漏斗内の1以上の開口部を通るはんだスリーブの移動を妨げる位置にある。ブロック504は、図4Bに対応し得る。
【0054】
エンドエフェクタが、割れ漏斗に近接した位置へ移動した後で、ブロック506では、ワイヤー及び/又はケーブルが、エンドエフェクタによって保持されたはんだスリーブの中へ挿入される。ワイヤー及び/又はケーブルは、例えば、はんだスリーブをワイヤーに位置合わせすること(例えば、はんだスリーブを並進移動させることが、ワイヤーがはんだスリーブの開口部の中を通ることをもたらすように、はんだスリーブの開口部がワイヤーと位置合わせされる)、及び、ワイヤーがはんだスリーブの中へ挿入されるように、割れ漏斗とエンドエフェクタをワイヤーに向けて移動させることによって、はんだスリーブの中へ挿入され得る。割れ漏斗は、ワイヤーをはんだスリーブの中へ挿入させるように誘導する特徴を含むことができる。ブロック506は、図4Cに対応し得る。
【0055】
ワイヤー及び/又はケーブルが、はんだスリーブの中へ挿入された後で、ブロック508では、ワイヤー及び/又はケーブルのスラグが除去され得る。スラグは、以前に印を刻まれたワイヤー及び/又はケーブルの一部分であり得る。スラグの除去は、図4Eに対応し得る。更に、はんだスリーブは、スラグが除去された後で、加熱され且つ/又ははんだ付けされて、ワイヤーに取り付けられ得る。特定の実施例では、はんだスリーブが、そこからスラグが除去されたところの位置でワイヤー及び/又はケーブルに取り付けられ得る。
【0056】
ブロック510では、エンドエフェクタが、はんだスリーブを解放し、割れ漏斗が、割れ漏斗を通ってはんだスリーブが移動することを可能にする位置へ移動し、はんだスリーブグリッパーが、はんだスリーブを解放し、割れ漏斗とエンドエフェクタが、エンドエフェクタと割れ漏斗をはんだスリーブとワイヤーから後退させるように移動され得る。ブロック510は、図4F及び図4Gに対応し得る。
【0057】
更に、本開示は下記の条項による実施形態を含む。
条項1
シールディングによって囲まれたワイヤーをはんだスリーブの中へ挿入している間の、前記シールディングのずれを妨げるように、前記ワイヤーの挿入を容易にするための装置であって、前記シールディングが絶縁材によって封入され、前記絶縁材が、除去可能なスラグを画定するために遠位端の近くで印を刻まれており、前記装置が、
はんだスリーブグリッパー及びスラグプラーグリッパーを備えたエンドエフェクタを備え、
前記はんだスリーブグリッパーが、少なくとも、はんだスリーブグリッパー開位置と前記はんだスリーブを保持するように構成されたはんだスリーブグリッパー閉位置との間で移動するように構成され、
前記スラグプラーグリッパーが、少なくとも、スラグプラーグリッパー開位置と前記除去可能なスラグの一部分を保持するように構成されたスラグプラーグリッパー閉位置との間で移動するように構成され、
前記はんだスリーブグリッパーと前記スラグプラーグリッパーが、互いから独立して動くように構成されている、装置。
条項2
割れ漏斗を更に備え、前記エンドエフェクタが、前記割れ漏斗に近接した位置へ移動するように構成され、前記割れ漏斗が、
第1の部分、及び、第2の部分を備え、
前記第1の部分と前記第2の部分が、少なくとも、第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成され、前記第1の位置では、前記第1の部分と前記第2の部分が、前記割れ漏斗を通る前記ワイヤーの移動を可能にし、前記ワイヤーの前記はんだスリーブの中への挿入を誘導し、前記割れ漏斗を通る前記はんだスリーブの移動を妨げるように構成された、少なくとも1つの開口部を画定し、前記第2の位置では、前記第1の部分と前記第2の部分が、前記割れ漏斗を通る前記はんだスリーブの移動を可能にするように構成されている、条項1に記載の装置。
条項3
前記エンドエフェクタと前記割れ漏斗に通信可能に接続されたコントローラを更に備え、前記コントローラが、指示命令であって、
前記はんだスリーブを保持するために、前記はんだスリーブグリッパーを前記はんだスリーブグリッパー閉位置へ閉じ、
前記エンドエフェクタを前記割れ漏斗に近接した前記位置へ移動させ、
前記割れ漏斗の前記第1の部分と前記第2の部分を、前記第1の位置へ移動させ、
前記はんだスリーブグリッパーによって保持された前記はんだスリーブの中へ前記ワイヤーを挿入するために、前記割れ漏斗及び/又は前記エンドエフェクタを移動させ、
前記ワイヤーが前記はんだスリーブの中へ挿入されたことに応じて、前記除去可能なスラグを保持するために、前記スラグプラーグリッパーを前記スラグプラーグリッパー閉位置へ閉じ、
前記ワイヤーから前記スラグを除去するために前記エンドエフェクタを移動させ、
前記はんだスリーブグリッパーを前記はんだスリーブグリッパー開位置へ開き、
前記スラグプラーグリッパーを前記スラグプラーグリッパー開位置へ開く、ための指示命令を提供するように構成されている、条項2に記載の装置。
条項4
前記ワイヤーから前記スラグを除去するために前記エンドエフェクタを移動させることが、前記はんだスリーブを前記ワイヤー上のはんだ付け位置へ移動させるために前記エンドエフェクタを移動させることを更に含む、条項3に記載の装置。
条項5
前記ワイヤーに前記はんだスリーブをはんだ付けするように構成された1以上の加熱器を更に備え、前記コントローラが、
前記ワイヤーに前記はんだスリーブをはんだ付けするための指示命令を提供するように更に構成されている、条項3に記載の装置。
条項6
前記コントローラが、
前記はんだスリーブを保持するために、前記はんだスリーブグリッパーを前記はんだスリーブグリッパー閉位置へ移動させる前に、前記エンドエフェクタを、前記はんだスリーブを含むテープ及びリール並びに/又は振動テーブルの近くに配置するための指示命令を提供するように更に構成されている、条項3に記載の装置。
条項7
前記割れ漏斗の前記第1の部分と前記第2の部分が、前記第1の位置で、前記割れ漏斗を通る前記はんだスリーブの移動を妨げ、前記割れ漏斗を通る前記ワイヤーの移動を可能にし、前記ワイヤーの前記はんだスリーブの中への挿入を誘導するように構成された、複数の開口部を画定する、条項3に記載の装置。
条項8
前記複数の開口部が、異なるサイズの開口部であり、前記割れ漏斗が、前記異なるサイズの開口部のうちの1つを前記エンドエフェクタの近くに位置合わせするように移動するように構成され、前記コントローラが、
前記はんだスリーブのサイズに従って前記異なるサイズの開口部のうちの1つに前記エンドエフェクタを位置合わせするように、前記割れ漏斗及び/又は前記エンドエフェクタを移動させるための指示命令を提供するように更に構成されている、条項7に記載の装置。
条項9
前記コントローラが、
前記はんだスリーブの前記サイズを決定するための指示命令を提供するように更に構成されている、条項8に記載の装置。
条項10
前記コントローラが、
前記割れ漏斗の前記第1の部分と前記第2の部分を前記第2の位置へ移動させ、
前記割れ漏斗に近接した前記位置から離れるように前記エンドエフェクタを移動させ、
前記ワイヤーと前記ワイヤー上に挿入された前記はんだスリーブから離れるように、前記割れ漏斗及び/又は前記エンドエフェクタを移動させる、ための指示命令を提供するように更に構成されている、条項3に記載の装置。
条項11
前記ワイヤーから前記スラグを除去するために前記エンドエフェクタを移動させることが、前記ワイヤーのシールディングを全く変形させない且つ/又は最小限に変形させることを含む、条項3に記載の装置。
条項12
前記少なくとも1つの開口部が、前記エンドエフェクタが向かって移動するように構成された前記割れ漏斗に近接した前記位置とは反対側に、面取りされた且つ/又は丸められた表面を備える、条項2に記載の装置。
条項13
前記スラグプラーグリッパーが前記スラグプラーグリッパー閉位置にあるときに、前記スラグプラーグリッパーが、前記はんだスリーブのピグテールが貫通することを可能にするように構成された、ピグテール開口部を備える、条項1に記載の装置。
条項14
シールディングをずれさせることなしに前記シールディングによって囲まれたワイヤーをはんだスリーブの中へ挿入するための方法であって、前記シールディングが絶縁材によって封入され、前記絶縁材が、除去可能なスラグを画定するために遠位端の近くで印を刻まれており、前記方法が、
前記はんだスリーブを保持するために、エンドエフェクタのはんだスリーブグリッパーをはんだスリーブグリッパー閉位置へ閉じること、
前記エンドエフェクタを割れ漏斗に近接した位置へ移動させること、
前記割れ漏斗の第1の部分と第2の部分を、前記割れ漏斗を通る前記はんだスリーブの移動を妨げ且つ前記割れ漏斗を通る前記ワイヤーの移動を可能にするように構成された第1の位置へ移動させること、
前記はんだスリーブグリッパーによって保持された前記はんだスリーブの中へ前記ワイヤーを挿入するために、前記割れ漏斗及び/又は前記エンドエフェクタを移動させること、
前記ワイヤーが前記はんだスリーブの中へ挿入されたことに応じて、前記除去可能なスラグを保持するために、スラグプラーグリッパーをスラグプラーグリッパー閉位置へ閉じること、
前記ワイヤーから前記スラグを除去するために前記エンドエフェクタを移動させること、
前記はんだスリーブグリッパーをはんだスリーブグリッパー開位置へ開くこと、並びに
前記スラグプラーグリッパーをスラグプラーグリッパー開位置へ開くことを含む、方法。
条項15
前記ワイヤーから前記スラグを除去するために前記エンドエフェクタを移動させることが、前記はんだスリーブを前記ワイヤー上のはんだ付け位置へ移動させるために前記エンドエフェクタを移動させることを更に含む、条項14に記載の方法。
条項16
前記ワイヤーに前記はんだスリーブをはんだ付けすることを更に含む、条項14に記載の方法。
条項17
前記はんだスリーブを保持するために、前記はんだスリーブグリッパーを前記はんだスリーブグリッパー閉位置へ移動させる前に、前記エンドエフェクタを、前記はんだスリーブを含むテープ及びリール並びに/又は振動テーブルの近くに配置することを更に含む、条項14に記載の方法。
条項18
前記割れ漏斗の前記第1の部分と前記第2の部分が、前記第1の位置で、前記割れ漏斗を通る前記はんだスリーブの移動を妨げ、前記割れ漏斗を通る前記ワイヤーの移動を可能にするように構成された、複数の異なるサイズの開口部を画定し、前記方法が、
前記はんだスリーブのサイズを決定すること、及び
前記はんだスリーブの前記サイズに従って前記異なるサイズの開口部のうちの1つに前記エンドエフェクタを位置合わせするように、前記割れ漏斗及び/又は前記エンドエフェクタを移動させることを更に含む、条項14に記載の方法。
条項19
前記割れ漏斗の前記第1の部分と前記第2の部分を第2の位置へ移動させること、
前記割れ漏斗に近接した前記位置から離れるように前記エンドエフェクタを移動させること、並びに
前記ワイヤーと前記ワイヤー上に挿入された前記はんだスリーブから離れるように、前記割れ漏斗及び/又は前記エンドエフェクタを移動させることを更に含む、条項14に記載の方法。
条項20
前記ワイヤーから前記スラグを除去するために前記エンドエフェクタを移動させることが、前記ワイヤーのシールディングを全く変形させない且つ/又は最小限に変形させることを含む、条項14に記載の方法。
【0058】
上述の実施例は、本発明を説明するが、本発明を限定するものではない。本発明の原則に従って数多くの修正例及び変形例が可能であることも理解するべきでる。したがって、本発明の範囲は下記の請求項によってのみ定義されるものである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図5