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特許7133335情報入力支援システム、情報入力支援方法、情報処理装置、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-31
(45)【発行日】2022-09-08
(54)【発明の名称】情報入力支援システム、情報入力支援方法、情報処理装置、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20220901BHJP
【FI】
G06Q10/10 340
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2018071457
(22)【出願日】2018-04-03
(65)【公開番号】P2019185161
(43)【公開日】2019-10-24
【審査請求日】2021-03-02
(73)【特許権者】
【識別番号】397065480
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(72)【発明者】
【氏名】角田 啓介
(72)【発明者】
【氏名】小柳 隆人
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 優尋
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-122885(JP,A)
【文献】特開2017-117391(JP,A)
【文献】特開2004-046472(JP,A)
【文献】自動スケジューリングのタスク管理アプリ「Swingdo」Windows版リリース!LINEの「SwingBot」とも連携!,[online],2017年01月23日,[令和4年1月31日検索], インターネット<URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000013212.html>
【文献】高田 一,金融機関向け営業店システム(OKITAC-2500),沖電気研究開発 ,沖電気工業株式会社,1994年10月01日,第164号 第61巻,p.27-36
【文献】小林 寛明,再利用情報を利用したメールとタスクの関連付けシステムの提案,情報処理学会 研究報告 電子化知的財産・社会基盤(EIP) 2015-EIP-69,日本,情報処理学会,2015年09月11日,p.1-8
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末装置と、
前記ユーザ端末装置から情報を受け付けるとともに、前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報処理装置と、
活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するよう通知し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と、推定した行動記録と、を比較し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と推定した行動記録との差分に関する情報を通知し、
前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定し、
推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させる、
情報入力支援システム。
【請求項2】
ユーザ端末装置と、
前記ユーザ端末装置から情報を受け付けるとともに、前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報処理装置と、
活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するよう通知し、
前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定し、
推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させ
推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較し、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定に関する提案を通知する、
情報入力支援システム。
【請求項3】
ユーザ端末装置と、
前記ユーザ端末装置から情報を受け付けるとともに、前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報処理装置と、
活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するよう通知し、
前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定し、
推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させ
推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較し、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定情報を自動的に登録する、
情報入力支援システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、前記第1のユーザの活動予定に対するリマインダのタイミングを前記第2のユーザに問い合わせ、問い合わせに対する回答に基づいて、前記第1のユーザの活動予定に対するリマインダを通知する、
請求項に記載の情報入力支援システム。
【請求項5】
ユーザ端末装置と、
前記ユーザ端末装置から情報を受け付けるとともに、前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報処理装置と、
活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置と、を備える情報入力支援システムにおける情報入力支援方法であって、
記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するよう通知し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と、推定した行動記録と、を比較し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と推定した行動記録との差分に関する情報を通知し、
前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定し、
推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させる、
情報入力支援方法。
【請求項6】
ユーザ端末装置と、
前記ユーザ端末装置から情報を受け付けるとともに、前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報処理装置と、
活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置と、を備える情報入力支援システムにおける情報入力支援方法であって、
記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するよう通知し、
前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定し、
推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させ
推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較し、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定に関する提案を通知する、
情報入力支援方法。
【請求項7】
ユーザ端末装置と、
前記ユーザ端末装置から情報を受け付けるとともに、前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報処理装置と、
活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置と、を備える情報入力支援システムにおける情報入力支援方法であって、
記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するよう通知し、
前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定し、
推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させ
推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較し、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定情報を自動的に登録する、
情報入力支援方法。
【請求項8】
活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するようユーザ端末装置に通知し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と、推定した行動記録と、を比較し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と推定した行動記録との差分に関する情報を通知する通知部と、
前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定する推定部と、
推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させる登録部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項9】
活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するようユーザ端末装置に通知する通知部と、
前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定する推定部と、
推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させる登録部と、を備え
推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較し、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定に関する提案を通知する、情報処理装置。
【請求項10】
活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するようユーザ端末装置に通知する通知部と、
前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定する推定部と、
推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させる登録部と、を備え
推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較し、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定情報を自動的に登録する、情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータに、
活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するようユーザ端末装置に通知させ、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と、推定した行動記録と、を比較し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と推定した行動記録との差分に関する情報を通知させ、
前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定させ、
推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させる、
プログラム。
【請求項12】
コンピュータに、
活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するようユーザ端末装置に通知させ、
前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定させ、
推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させ
推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較させ、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定に関する提案を通知させる、
プログラム。
【請求項13】
コンピュータに、
活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するようユーザ端末装置に通知させ、
前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定させ、
推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させ
推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較させ、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定情報を自動的に登録させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報入力支援システム、情報入力支援方法、情報処理装置、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ユーザの行動を管理するシステムが知られている。この種の技術としては、例えば、下記の特許文献1のような行動管理装置が知られている。この行動管理装置は、訪問先に配置された記録媒体より情報端末が読み取った訪問先位置、訪問先位置を読み取った時点の時刻情報、および、当該時点で情報端末が検出した現在位置を、情報端末から取得し、訪問先位置と現在位置とを比較し、位置の差異が所定の範囲内のときに、ユーザが、取得した時点で、訪問先に訪問したと認定する。そして、行動管理装置は、訪問者の行動を媒体に記録する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-149066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した行動管理装置は、訪問者の行動として、訪問先および訪問時刻を自動的に記録できるものの、行動記録や活動予定などはユーザが自身で入力しなければならない。したがって、ユーザによっては行動記録や活動予定などに手間が掛かるために、行動記録や活動予定の入力を怠る可能性がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、行動記録や活動予定の入力を支援することができる情報入力支援システム、情報入力支援方法、情報処理装置、およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一態様は、ユーザ端末装置と、前記ユーザ端末装置から情報を受け付けるとともに、前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報処理装置と、活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置と、を備え、前記情報処理装置は、前記記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するよう通知し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と、推定した行動記録と、を比較し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と推定した行動記録との差分に関する情報を通知し、前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定し、推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させる、情報入力支援システムある。
【0007】
(2)本発明の一態様は、ユーザ端末装置と、前記ユーザ端末装置から情報を受け付けるとともに、前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報処理装置と、活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置と、を備え、前記情報処理装置は、前記記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するよう通知し、前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定し、推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させ、推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較し、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定に関する提案を通知する、情報入力支援システムである。
【0008】
(3)本発明の一態様は、ユーザ端末装置と、前記ユーザ端末装置から情報を受け付けるとともに、前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報処理装置と、活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置と、を備え、前記情報処理装置は、前記記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するよう通知し、前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定し、推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させ、推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較し、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定情報を自動的に登録する、情報入力支援システムである。
【0009】
(4)本発明の一態様は、上記の情報入力支援システムであって、前記情報処理装置は、前記第1のユーザの活動予定に対するリマインダのタイミングを前記第2のユーザに問い合わせ、問い合わせに対する回答に基づいて、前記第1のユーザの活動予定に対するリマインダを通知する。
【0010】
(5)本発明の一態様は、ユーザ端末装置と、前記ユーザ端末装置から情報を受け付けるとともに、前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報処理装置と、活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置と、を備える情報入力支援システムにおける情報入力支援方法であって、記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するよう通知し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と、推定した行動記録と、を比較し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と推定した行動記録との差分に関する情報を通知し、前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定し、推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させる、情報入力支援方法である。
【0011】
(6)本発明の一態様は、ユーザ端末装置と、前記ユーザ端末装置から情報を受け付けるとともに、前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報処理装置と、活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置と、を備える情報入力支援システムにおける情報入力支援方法であって、記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するよう通知し、前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定し、推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させ、推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較し、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定に関する提案を通知する、情報入力支援方法である。
【0012】
(7)本発明の一態様は、ユーザ端末装置と、前記ユーザ端末装置から情報を受け付けるとともに、前記ユーザ端末装置に情報を提供する情報処理装置と、活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置と、を備える情報入力支援システムにおける情報入力支援方法であって、記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するよう通知し、前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定し、推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させ、推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較し、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定情報を自動的に登録する、情報入力支援方法である。
【0013】
(8)本発明の一態様は、活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するようユーザ端末装置に通知し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と、推定した行動記録と、を比較し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と推定した行動記録との差分に関する情報を通知する通知部と、前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定する推定部と、推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させる登録部と、を備える、情報処理装置である。
【0014】
(9)本発明の一態様は、活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するようユーザ端末装置に通知する通知部と、前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定する推定部と、推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させる登録部と、を備え、推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較し、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定に関する提案を通知する、情報処理装置である。
【0015】
(10)本発明の一態様は、活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するようユーザ端末装置に通知する通知部と、前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定する推定部と、推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させる登録部と、を備え、推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較し、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定情報を自動的に登録する、情報処理装置である。
(11)コンピュータに、活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するようユーザ端末装置に通知させ、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と、推定した行動記録と、を比較し、前記スケジュール情報に含まれる活動予定と推定した行動記録との差分に関する情報を通知させ、前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定させ、推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させる、プログラムである。
(12)コンピュータに、
活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するようユーザ端末装置に通知させ、前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定させ、推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させ、推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較させ、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定に関する提案を通知させる、プログラムである。
(13)コンピュータに、活動予定を含むスケジュール情報を記憶する記憶装置に記憶された前記スケジュール情報に基づいて、前記活動予定の終了時刻が経過した場合に、前記活動予定に関する情報を入力するようユーザ端末装置に通知させ、前記活動予定に関する情報を受け付けた場合に、前記活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定させ、推定した行動記録、および次の活動予定を、前記記憶装置に記憶させ、推定した第1のユーザの行動記録と、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの行動記録とを比較させ、前記第1のユーザの行動記録と、前記第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、前記第2のユーザの行動記録に基づいて、前記第1のユーザの活動予定情報を自動的に登録させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一態様によれば、行動記録や活動予定の入力を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1の実施形態の情報入力支援システムの一構成例を示すブロック図である。
図2】メッセンジャーサーバにより記憶される情報の一例を示す図である。
図3】第1の実施形態における情報入力支援システムのシーケンス図である。
図4】表示コンテンツの一例を示す図である。
図5】表示コンテンツの他の一例を示す図である。
図6】表示コンテンツの他の一例を示す図である。
図7】表示コンテンツの他の一例を示す図である。
図8】表示コンテンツの他の一例を示す図である。
図9】表示コンテンツの他の一例を示す図である。
図10】表示コンテンツの他の一例を示す図である。
図11】第2の実施形態におけるチャットボットの一例を示すブロック図である。
図12】次の活動予定を提案、および自動登録することを説明するための図である。
図13】登録した活動予定の前にリマインダの通知を実施することを説明するための図である。
図14】第2の実施形態におけるチャットボット400Aの処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を適用した情報入力支援システム、情報入力支援方法、情報処理装置、およびプログラムを、図面を参照して説明する。
【0019】
<第1の実施形態>
第1の実施形態の情報入力支援システム1は、継続的に情報の入力を必要とする業務に携わるユーザに、情報の入力を支援するものである。継続的に情報の入力を必要とする業務は、例えば、営業活動を通じた商品販売である。営業活動を通じた商品販売は、商品説明、商品デモ、ソリューションの提案、改善案の提案、販売契約といった行動を複数回に亘り繰り返して商品販売という目的を達成する業務である。情報入力支援システム1は、当該目的を達成するためのプロセスを記録する業務を支援する。これにより情報入力支援システム1は、手間がかかるためにユーザが情報の入力を怠る、継続的に情報が集まらない、正しい情報が入力されない、業務の振り返り、改善ができないといった問題を解決する。
【0020】
図1は、第1の実施形態の情報入力支援システム1の一構成例を示すブロック図である。情報入力支援システム1は、例えば、一又は複数のユーザ端末装置100と、スケジュール管理装置200と、メッセンジャーサーバ300と、チャットボット400と、言語処理装置500とを備える。ユーザ端末装置100、スケジュール管理装置200、メッセンジャーサーバ300、チャットボット400、および言語処理装置500は、例えば、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWに接続される各装置は、NIC(Network Interface Card)や無線通信モジュールなどの通信インターフェースを備えている(図1では不図示)。ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、セルラー網などを含む。
【0021】
ユーザ端末装置100は、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。ユーザ端末装置100は、ブラウザやアプリケーションプログラムなどのUA(User Agent)が起動する。UAは、例えば、メッセージアプリ110である。メッセージアプリ110は、メッセンジャーサーバ300を介して、チャットボット400との間で対話処理を行う。また、ユーザ端末装置100は、UAとしてのブラウザを利用して、スケジュール管理装置200から受信したコンテンツを表示する。
【0022】
スケジュール管理装置200は、スケジュール情報を管理するサーバ装置である。スケジュール管理装置200は、例えば、API(Application Programming Interface)部210と、UI(User Interface)部220と、スケジュール管理部230と、スケジュールデータベース240とを備える。
【0023】
API部210は、チャットボット400からの要求を受け付けた場合に、チャットボット400からの要求に対する応答をチャットボット400に送信するインターフェースとして機能する。UI部220は、ユーザ端末装置100からの要求を受け付けた場合に、ユーザ端末装置100からの要求に対してスケジュールに関するコンテンツを提供するインターフェースとして機能する。
【0024】
スケジュール管理部230は、UI部220により受け付けた要求などに基づいて、スケジュール情報の登録、削除、および変更などの処理を行う。また、スケジュール管理部230は、UI部220により受け付けた要求などに基づいて、当該要求に該当するスケジュール情報を抽出し、抽出したスケジュール情報をユーザ端末装置100に提供する。また、スケジュール管理部230は、API部210により受け付けた要求などに基づいて、スケジュール情報の登録、削除、および変更などの処理を行う。また、スケジュール管理部230は、API部210により受け付けた要求などに基づいて、当該要求に該当するスケジュール情報を抽出し、抽出したスケジュール情報をチャットボット400に提供する。
【0025】
スケジュールデータベース240にはスケジュール情報が蓄積される。スケジュール情報は、例えば、顧客情報と、製品情報と、ユーザ情報と、活動予定の目的と、活動予定の日程と、行動記録情報と、を対応付けた情報である。
【0026】
メッセンジャーサーバ300は、例えば、メッセージアプリ110およびチャットボット400との間の対話処理に関する通信の確立処理、メッセージの交換処理、切断処理などを行うサーバ装置である。図2は、メッセンジャーサーバ300により記憶される情報の一例を示す図である。メッセンジャーサーバ300は、例えば、メッセンジャIDと、ユーザ名と、スケジューラIDと、スケジューラパスワード(PW)とを対応付けた情報310を記憶する。
【0027】
メッセンジャーサーバ300は、例えば、メッセージアプリ110の起動時に、メッセージアプリ110から、ユーザ名、メッセンジャID、スケジューラID、およびスケジューラパスワードを含む要求を受信する。メッセンジャーサーバ300は、要求に含まれるユーザ名、メッセンジャID、スケジューラID、およびスケジューラパスワードが、情報310に含まれている場合、メッセージアプリ110とチャットボット400との間の対話処理を許可する。
【0028】
メッセンジャーサーバ300は、メッセージアプリ110とチャットボット400との間の対話処理を許可した場合、チャットボット400に、ユーザ名、メッセンジャID、スケジューラID、およびスケジューラパスワードを含む要求を送信する。これにより、メッセンジャーサーバ300は、チャットボット400から要求に応じた応答に基づいて、メッセージアプリ110とチャットボット400との間で対話処理を行うための通信を確立する。
【0029】
チャットボット400は、例えば、対話処理を行うサーバ装置である。チャットボット400は、対話処理部410と、情報登録部420と、差分通知部430と、評価部440とを備える。これらの機能部は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラムメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアが協働することで実現されてもよい。
【0030】
対話処理部410は、例えば、CPUにより、疑似的な対話を行う対話処理を実行させる対話処理プログラムを実行することで実現される。なお、対話処理には、例えば、チャット処理や音声対話処理(音声エージェント処理)などが含まれるが、本実施形態において、対話処理部410は、主として、メッセージアプリ110との間でメッセージを交換するものとする。
【0031】
情報登録部420は、対話処理部410により取得したメッセージに基づいて、スケジュール管理装置200にスケジュールに関する情報を登録する。スケジュールに関する情報は、例えば、行動記録情報、および活動予定情報である。行動記録情報とは、活動予定に基づいてユーザが行動した記録を表す情報である。活動予定情報とは、ユーザが行動した後に生ずる次の活動の予定を表す情報である。活動予定情報は、例えば、活動予定の目的、および活動予定の日程である。
【0032】
差分通知部430は、活動予定と行動記録との差分がある場合、当該差分を表す情報を通知する。評価部440は、メッセージアプリ110から取得したメッセージを評価する。なお、差分通知部430および評価部440は、チャットボット400に備えていなくてもよい。
【0033】
言語処理装置500は、例えば、言語処理を行うサーバ装置である。言語処理装置500は、形態素解析部510と、情報抽出部520とを備える。これらの機能部は、例えばCPU等のプロセッサがプログラムメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI、ASIC、またはFPGA等のハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアが協働することで実現されてもよい。
【0034】
形態素解析部510は、メッセージに含まれるテキストを形態素に分解する。情報抽出部520は、形態素解析部510により分解された形態素が、所定の情報に該当するか否かを判定する。所定の情報とは、行動記録を表す情報、および活動予定を表す情報である。情報抽出部520は、形態素が行動記録を表す情報、または活動予定を表す情報である場合、メッセージから当該形態素を抽出する。情報抽出部520は、抽出した形態素をテキストデータとして、チャットボット400に送信する。
【0035】
情報登録部420は、行動記録を表す情報を形態素解析部510から取得した場合、当該行動記録を表す情報を行動記録情報として登録する。情報登録部420は、活動予定を表す情報を形態素解析部510から取得した場合、当該活動予定を表す情報を活動予定情報として登録する。
【0036】
図3は、第1の実施形態における情報入力支援システムのシーケンス図である。チャットボット400は、スケジュール情報を取得するタイミングが到来したと判定した場合に(ステップS100)、スケジュール取得要求S10をチャットボット400に送信する。スケジュール情報を取得するタイミングは、例えば、数時間に1回という定期的なタイミングである。スケジュール取得要求S10には、例えば、ユーザ名、スケジューラID、およびスケジューラパスワードが含まれる。
【0037】
スケジュール管理装置200は、スケジューラID、およびスケジューラパスワードに基づく認証が成功したことに応じて、ユーザ名に対応したスケジュール情報を抽出する(ステップS102)。スケジュール管理装置200は、抽出したスケジュール情報S12をチャットボット400に送信する。
【0038】
チャットボット400は、スケジュール情報S12を受信する。チャットボット400は、スケジュール情報S12における活動予定情報に基づいて、報告入力依頼の要否を判定する(ステップS104)。チャットボット400は、活動予定の終了時刻が経過している場合、報告入力依頼を示すメッセージを表す情報S14をユーザ端末装置100に送信する。
【0039】
ユーザ端末装置100は、報告入力依頼を示すメッセージを表す情報S14を受信する。ユーザ端末装置100は、報告入力依頼を示すメッセージを通知する(ステップS106)。ユーザ端末装置100は、報告を示すメッセージの入力を受け付けた場合(ステップS106)、報告を示すメッセージを表す情報S16をチャットボット400に送信する。
【0040】
チャットボット400は、報告を示すメッセージを表す情報S16を受信する。チャットボット400は、報告を示すメッセージに基づいて行動記録および活動予定を推定する(ステップS108)。チャットボット400は、推定した行動記録および活動予定と、所定の行動記録および活動予定の項目とを比較し、推定した行動記録および活動予定に未推定の項目があるか否かを判定する。チャットボット400は、未推定の項目がある場合、当該未推定の項目の報告入力依頼を示すメッセージを表す情報S18をユーザ端末装置100に送信する。
【0041】
ユーザ端末装置100は、未推定の項目の報告入力依頼を示すメッセージを表す情報S18を受信する。ユーザ端末装置100は、未推定の項目を通知し、未推定の項目を表す情報の入力を受け付ける(ステップS110)。ユーザ端末装置100は、未推定の項目を表す情報(再報告)を示すメッセージを表す情報S20をチャットボット400に送信する。
【0042】
チャットボット400は、再報告を示すメッセージを表す情報S20を受信する。チャットボット400は、再報告を示すメッセージに基づいて、未推定の項目に関して行動記録および活動予定を推定する(ステップS108#)。なお、チャットボット400は、未推定の項目がない場合、情報S18を送信しなくてもよい。チャットボット400は、再報告を示すメッセージに基づいて未推定の項目がない場合、スケジュール登録要求S22をスケジュール管理装置200に送信する。スケジュール登録要求S22には、行動記録情報および活動予定情報が含まれる。また、チャットボット400は、スケジュール管理装置200に登録した内容を示すメッセージを表す情報S24をユーザ端末装置100に送信する。
【0043】
スケジュール管理装置200は、スケジュール登録要求S22を受信する。スケジュール管理装置200は、スケジュール登録要求S22に含まれる行動記録情報および活動予定情報をスケジュールデータベース240に登録する(ステップS112)。
【0044】
ユーザ端末装置100は、登録した内容を示すメッセージを表す情報S24を受信する。ユーザ端末装置100は、登録した内容を示すメッセージを通知する(ステップS114)。
【0045】
図4は、表示コンテンツの一例を示す図である。チャットボット400は、例えば、始業時間(例えば9時)が到来したことに応じ、スケジュールデータベース240に登録されたスケジュール情報に基づいて、メッセージM1を通知するための情報を生成し、ユーザ端末装置100に送信する。ユーザ端末装置100は、チャットボット400から受信した情報に基づいて、メッセージM1を含むコンテンツ100Aを表示させる。コンテンツ100Aには、メッセージが時系列で表示されるメッセージ欄100aが含まれる。メッセージM1には、本日の活動予定情報として、時間帯「16:00-16:30」、顧客名「ABC社」、および件名「デモ用イベント」が含まれる。さらに、メッセージM1として、本日のノウハウとして、顧客情報としての「ABC社XX様」と「趣味がゴルフ」とが含まれる。
【0046】
図5は、表示コンテンツの他の一例を示す図である。チャットボット400は、活動予定の終了時刻から所定時間(例えば15分)が経過したタイミングで、報告入力依頼メッセージM10を通知するための情報を生成し、ユーザ端末装置100に送信する。ユーザ端末装置100は、チャットボット400から受信した情報に基づいて、報告入力依頼メッセージM10を含むコンテンツ100Bを表示させる。
【0047】
ユーザ端末装置100は、自然文でユーザが入力した報告メッセージM11の入力を受け付ける。ユーザ端末装置100は、例えば、メッセージ入力欄100cに対する操作に基づいて、報告メッセージM11を受け付ける。ユーザ端末装置100は、音声入力ボタン100dの操作に基づいて入力された音声を音声認識した結果に基づいて報告メッセージM11を受け付けてよい。ユーザ端末装置100は、カメラ起動ボタン100eの操作に基づいて撮像されたメモの画像を文字認識した結果に基づいて報告メッセージM11を受け付けてよい。ユーザ端末装置100は、報告メッセージM11を受け付けた状態で、送信ボタン100bが操作されたことに応じて、報告メッセージM11を表す情報をチャットボット400に送信する。
【0048】
チャットボット400は、報告メッセージM11に基づいて行動記録および活動予定を推定し、推定結果に基づくメッセージM12を通知するための情報を生成し、ユーザ端末装置100に送信する。ユーザ端末装置100は、チャットボット400から受信した情報に基づいて、メッセージM12を含むコンテンツ100Bを表示させる。メッセージM12には、報告内容、件名、担当者名、開始時刻、終了時刻、場所、および登録されたスケジュール情報を閲覧するためのURLが含まれる。
【0049】
図6は、表示コンテンツの他の一例を示す図である。チャットボット400は、報告メッセージM11の内容を評価し、評価結果を含むメッセージM20を通知するための情報を生成し、ユーザ端末装置100に送信してよい。ユーザ端末装置100は、チャットボット400から受信した情報に基づいて、メッセージM20を含むコンテンツ100Cを表示させる。メッセージM20には、報告内容、件名、担当者名、開始時刻、終了時刻、場所、および登録されたスケジュール情報を閲覧するためのURLに加え、評価結果を含む。評価結果には、獲得したポイント数、次のレベルに到達するために必要なポイント数を表す情報が含まれる。
【0050】
このように、チャットボット400は、報告メッセージに対する評価結果として、獲得点数を付与することができる。チャットボット400は、例えば、次回の活動予定に関する情報として、目的、時間、場所、および担当者の全ての項目が抽出できた場合、高得点を付与する。チャットボット400は、推定できた項目が少ないほど、獲得点数を低くする。これにより、チャットボット400は、獲得点数が高いほど報告メッセージとしての質が高いことをユーザに認識させることができる。この結果、チャットボット400は、報告メッセージM11として正しい情報を報告するように促すことができる。
【0051】
図7および図8は、表示コンテンツの他の一例を示す図である。チャットボット400は、報告入力依頼メッセージM30を通知するための情報を生成し、ユーザ端末装置100に送信する。ユーザ端末装置100は、チャットボット400から受信した情報に基づいて、報告入力依頼メッセージM30を含むコンテンツ100Dを表示させる。ユーザ端末装置100は、自然文でユーザが入力した報告メッセージM32の入力を受け付ける。ユーザ端末装置100は、報告メッセージM32を表す情報をチャットボット400に送信する。
【0052】
チャットボット400は、報告メッセージM32に基づいて行動記録および活動予定を推定し、図8に示すように、推定結果に基づくメッセージM33を通知するための情報を生成し、ユーザ端末装置100に送信する。ユーザ端末装置100は、チャットボット400から受信した情報に基づいて、メッセージM33を含むコンテンツ100Eを表示させる。メッセージM33には、推定できなかった項目、当該推定できなかった項目の登録候補、登録候補を登録することを指示するボタンが含まれる。本例において、推定できなかった項目は「件名」であり、登録候補は「CC社提案」および「change me」である。チャットボット400は、推定できなかった項目の登録候補として、報告入力依頼メッセージの元となった活動予定の件名を使用しているが、これに限定されない。
【0053】
ユーザ端末装置100は、登録候補を登録することを指示するボタンのうち、「change me」のまま登録することを指示するボタンが選択されたことに応じ、件名を「
change me」を表す情報として登録することを指示する報告メッセージをチャットボット400に送信する。また、ユーザ端末装置100は、「change me」のまま登録することを表すメッセージM34を表示させる。チャットボット400は、報告メッセージを受信したことに応じ、件名を「change me」を表す情報としてスケジュールデータベース240に登録する。
【0054】
図9は、表示コンテンツの他の一例を示す図である。チャットボット400は、推定結果に基づくメッセージM33を通知するための情報を送信した場合において、所定時間に亘り報告メッセージを受信しない場合、リマインドを通知するための情報を送信してよい。ユーザ端末装置100は、リマインドを通知するための情報を受信したことに応じ、メッセージM40を含むコンテンツ100Fを表示させる。メッセージM40には、未登録の項目があることを示すメッセージと、未登録の項目を確認するためのスケジュール情報のURLとが含まれる。
【0055】
図10は、表示コンテンツの他の一例を示す図である。ユーザ端末装置100は、報告入力依頼メッセージM10を含むコンテンツ100Gを表示させたことに応じて、報告メッセージM50を受け付け、報告メッセージM50を表す情報をチャットボット400に送信する。チャットボット400は、報告メッセージM50を表す情報(行動記録)と、報告入力依頼メッセージM10の元となった活動予定情報とを比較する。チャットボット400は、活動予定の予定が「デモ用イベント」であることに対し、行動記録として「商品説明」を表す情報を取得したので、活動予定と行動記録との差異に関する情報をユーザ端末装置100に送信する。ユーザ端末装置100は、活動予定と行動記録との差異に関する情報に基づいてメッセージM52を含むコンテンツ100Gを表示させる。メッセージM52には、活動予定と行動記録とが異なることを示す文字が含まれている。これにより、チャットボット400は、行動予定と行動記録との差分に関する情報を通知することができる。
【0056】
以上説明したように、第1の実施形態の情報入力支援システム1によれば、チャットボット400により、スケジュール管理装置200のスケジュール情報に基づいて、活動予定の終了時刻が経過した場合に、活動予定に関する情報を入力するよう通知し、活動予定に関する情報を受け付けた場合に、活動予定に関する情報に基づいて、行動記録、および次の活動予定を推定し、推定した行動記録、および次の活動予定を、スケジュール管理装置200に記憶させることができる。ユーザの活動予定に関する情報は、例えば、目的,時間,場所,担当者である。これにより、情報入力支援システム1によれば、行動記録および次の活動予定の入力を支援することができる。
【0057】
例えば、営業活動を通じた商品販売は、行動を複数回繰り返して目的を達成する必要があり、活動予定、および行動記録の入力は煩雑な作業になる場合がある。これに対し、情報入力支援システム1によれば、例えばメモや口頭といった自然文から活動予定、および行動記録を推定することができる。これにより、活動予定、および行動記録の入力を支援することができる。
【0058】
また、情報入力支援システム1によれば、推定結果としての活動予定の終了時刻が経過した場合に、行動予定に関する情報を入力するよう通知するので、(1)行動記録の入力依頼、(2)ユーザによる報告、(3)行動記録および活動予定の推定および記録、というループを繰り返すことができる。これにより、情報入力支援システム1によれば、行動を複数回繰り返して目的を達成する業務において継続的に情報を収集することができる。
【0059】
さらに、情報入力支援システム1によれば、スケジュール情報に含まれる活動予定と、推定した行動記録とを比較し、スケジュール情報に含まれる活動予定と推定した行動記録との差分に関する情報を通知することができる。これにより、情報入力支援システム1によれば、ユーザに業務の振り返りや改善の契機を与えることができる。
【0060】
さらに、情報入力支援システム1によれば、ユーザによる報告に含まれる情報を評価し、評価結果を通知するので、ユーザ自身で報告の内容を見直すことができる。これにより、情報入力支援システム1によれば、ユーザの報告の仕方のレベルを向上させることができる。
【0061】
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ部分については同一符号を付することにより詳細な説明を省略する。
【0062】
図11は、第2の実施形態におけるチャットボットの一例を示すブロック図である。第2の実施形態のチャットボット400Aは、対話処理部410と、情報登録部420と、提案部450と、予定自動登録部460と、リマインダ部470とを備える。
【0063】
提案部450は、推定したユーザの行動記録に基づいて、次の活動予定を提案する。予定自動登録部460は、推定したユーザの行動記録に基づいて、次の活動予定を自動的にスケジュール情報に登録する。リマインダ部470は、スケジュール情報に登録された活動予定の開始時刻よりも前に、リマインドを通知する。
【0064】
図12は、次の活動予定を提案、および自動登録することを説明するための図である。例えば、ユーザAが、2月15日に、顧客Aに対して製品Aのデモを目的とした打ち合わせを実施し、3月1日に、顧客Aに対しソリューションの提案を目的とした打ち合わせを実施し、3月7日に、顧客Aに対し1回目の改善版の提案を目的とした打ち合わせを実施し、3月13日に、顧客Aに対し2回目の改善版の提案を目的とした打ち合わせを実施したものとする。これらの打ち合わせに関する行動記録情報には、ユーザAのユーザ名、顧客Aの顧客情報、および製品Aの製品情報が含まれる。
【0065】
一方で、ユーザBが、2月22日に、顧客Bに対して製品Aのデモを目的とした打ち合わせを実施し、3月9日に、顧客Bに対しソリューションの提案を目的とした打ち合わせを実施したものとする。これらの打ち合わせに関する行動記録情報には、ユーザBの情報、顧客Bの顧客情報、および製品Aの製品情報が含まれる。
【0066】
提案部450は、スケジュールデータベース240におけるスケジュール情報を監視する。提案部450は、ユーザAおよび顧客Aに関する行動記録情報と、ユーザBおよび顧客Bに関する行動記録情報との一部が一致しているか否かを判定する。この例において、双方の行動記録情報は、「製品A」について行動を実施している点で一致する。また、提案部450は、製品Aのデモを目的とした打ち合わせを実施した後に、ソリューションの提案を目的とした打ち合わせを実施したというという点で一致すると判定してよい。この場合、提案部450は、3月16日の1回目の改善版の提案の打ち合わせの後に、2回目の改善案の提案を行うことを提案する情報を、ユーザBのユーザ端末装置100に通知する。
【0067】
予定自動登録部460は、活動予定情報を自動的に登録する。予定自動登録部460は、スケジュールデータベース240におけるスケジュール情報を監視する。予定自動登録部460は、ユーザAおよび顧客Aに関する行動記録情報と、ユーザBおよび顧客Bに関する行動記録情報との一部が一致しているか否かを判定する。この例において、双方の行動記録情報は、「製品A」について行動を実施している点で一致する。また、予定自動登録部460は、製品Aのデモを目的とした打ち合わせを実施した後に、ソリューションの提案を目的とした打ち合わせを実施したというという点で一致すると判定してよい。この場合、予定自動登録部460は、3月16日の1回目の改善版の提案の打ち合わせの後に、ユーザBが2回目の改善案の提案を行うという活動予定情報を自動的にスケジュールデータベース240に登録する。自動的に活動予定情報を登録するとは、例えば、登録対象の活動予定情報をユーザBの許可を得ること無しにスケジュールデータベース240に登録することである。予定自動登録部460は、自動的に登録した活動予定情報を通知する情報を、ユーザBのユーザ端末装置100に送信してよい。
【0068】
予定自動登録部460は、自動的に活動予定情報を登録する場合、活動予定における作業内容および所要時間をユーザBのユーザ端末装置100に問い合わせてよい。予定自動登録部460は、問い合わせに対して、作業内容および所要時間の回答を取得した場合、回答に基づいて、活動予定情報を登録する。
【0069】
なお、予定自動登録部460は、ユーザAのユーザ端末装置100に、活動予定における作業内容および所要時間を問い合わせてよい。予定自動登録部460は、ユーザAのユーザ端末装置100から作業内容および所要時間の回答を取得した場合、回答に基づいて、活動予定情報を登録する。予定自動登録部460は、例えば、活動予定として「改善版の提案」が推定された場合、準備作業である「資料作成、所要時間:2日」、「レビュー、所要時間:0.5日」「資料修正、所要時間:0.5日」という活動予定情報を、登録する。次回の打ち合わせ日から逆引きして自動的にスケジュールデータベース240に登録する。
【0070】
図13は、登録した活動予定の前にリマインダの通知を実施することを説明するための図である。リマインダ部470は、スケジュール情報における活動予定情報を監視し、活動予定の開始時刻の前に、ユーザ端末装置100にリマインダを通知する。リマインダ部470は、リマインダを通知するタイミングを決定するため、当該タイミングをユーザに問い合わせる。リマインダ部470は、問い合わせに対する回答に基づいて、リマインダを通知するタイミングを決定する。
【0071】
リマインダ部470は、上述したように、ユーザAの行動記録情報に基づいて、ユーザBの活動予定情報を自動的に登録した場合、ユーザAのユーザ端末装置100に、リマインダを通知するタイミングを問い合わせる。リマインダ部470は、問い合わせに対するユーザAの回答に基づいて、ユーザBのユーザ端末装置100にリマインダを通知するタイミングを決定する。
【0072】
図14は、第2の実施形態におけるチャットボット400Aの処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明においては、図12および図13を参照して説明した場合と同様に、自動的に活動予定が登録されるユーザを「ユーザB」とし、ユーザBの活動予定のために抽出される事例に関係するユーザを「ユーザA」とする。
【0073】
チャットボット400Aは、ユーザBのユーザ端末装置100から報告メッセージを示す情報に基づいて行動記録情報を登録するか否かを判定する(ステップS201)。チャットボット400は、行動記録情報を登録しない場合(ステップS201:NO)、本フローチャートの処理を終了する。
【0074】
チャットボット400Aは、スケジュールデータベース240に対し、行動記録情報を登録する場合(ステップS201:YES)、報告メッセージに基づく行動記録と一致する行動記録を含む事例を検索する(ステップS202)。チャットボット400Aは、報告メッセージに基づく行動記録と一致する行動記録を含む事例が存在するか否かを判定する(ステップS204)。チャットボット400Aは、報告メッセージに基づく行動記録と一致する行動記録を含む事例が存在しない場合、本フローチャートの処理を終了する。
【0075】
チャットボット400Aは、報告メッセージに基づく行動記録と一致する行動記録を含む事例が存在する場合、当該事例を抽出する(ステップS206)。次にチャットボット400Aは、抽出した事例から、報告メッセージに基づいて推定した活動予定の次の活動予定を抽出する(ステップS208)。このとき、チャットボット400Aは、抽出した事例に含まれる行動記録情報のうち、推定した活動予定に相当する行動記録情報を推定し、推定した行動記録情報の次に登録された行動記録情報を選択する。チャットボット400Aは、選択した行動記録情報を、報告メッセージに基づいて推定した活動予定の次の活動予定として抽出することができる。
【0076】
次にチャットボット400Aは、抽出した次の活動予定(作業)の所要時間、およびリマインダのタイミングを、ステップS206において抽出した事例に関係するユーザAのユーザ端末装置100に問い合わせる(ステップS210)。チャットボット400Aは、問い合わせに対する回答を受信し、当該回答に基づいて、ユーザBの次の活動予定情報、および活動予定に対応するリマインダのタイミングを自動的に登録する(ステップS212)。次にチャットボット400Aは、自動的に登録した活動予定情報をユーザBのユーザ端末装置100に通知する(ステップS214)。
【0077】
チャットボット400Aは、自動的に登録した活動予定についてのリマインダのタイミングが到来したか否かを判定する(ステップS216)。チャットボット400Aは、リマインダのタイミングが到来していない場合(ステップS216:NO)、待機する。チャットボット400Aは、リマインダのタイミングが到来した場合(ステップS216:YES)、ユーザBのユーザ端末装置100にリマインダを通知する(ステップS218)。
【0078】
以上説明したように、第2の実施形態の情報入力支援システム1によれば、推定した第1のユーザ(ユーザB)の行動記録と、第1のユーザとは異なる第2のユーザ(ユーザA)の行動記録とを比較し、第1のユーザの行動記録と、第2のユーザの行動記録の少なくとも一部が一致する場合に、第2のユーザの行動記録に基づいて、第1のユーザの活動予定に関する提案を通知する。
【0079】
すなわち、第2の実施形態の情報入力支援システム1は、ユーザBに関する事例(一連の行動記録情報)が進行している場合に、ユーザBに関する事例よりも先行して進行しているユーザAに関する事例に基づいて、ユーザBの活動予定を提案、または登録することができる。第2の実施形態において、ユーザBに関する事例は、多数の事例のうち、成功事例であってよい。成功事例とは、一連の行動が目的を達成したことがスケジュール情報に登録された事例であって、例えば、顧客に対して商品の売買契約が成立したことが行動記録情報としてスケジュールデータベース240に登録された事例である。
【0080】
情報入力支援システム1によれば、活動予定を提案することで、活動予定の入力を促すことができる。この結果、情報入力支援システム1によれば、活動予定情報を入力する作業を効率的に支援することができる。
【0081】
情報入力支援システム1によれば、活動予定情報を自動的に登録することで、活動予定情報が登録されないことを抑制することができ、さらに効率的に活動予定情報を入力する作業を支援することができる。
【0082】
さらに、情報入力支援システム1によれば、第1のユーザ(ユーザB)の活動予定に対するリマインダのタイミングを第2のユーザ(ユーザA)に問い合わせ、問い合わせに対する回答に基づいて、第1のユーザの活動予定に対するリマインダを通知することができる。これにより、情報入力支援システム1は、先行して進行している事例の体験者にリマインダのタイミングを回答させることで、リマインダのタイミングを適切なタイミングに近づけることができる。
【0083】
なお、各実施形態、各変形例について説明したが、一例であってこれらに限られず、例えば、各実施形態や各変形例のうちのいずれかや、各実施形態の一部や各変形例の一部を、他の1または複数の実施形態や他の1または複数の変形例と組み合わせて本発明の一態様を実現させてもよい。
【0084】
なお、本実施形態におけるユーザ端末装置100、スケジュール管理装置200、メッセンジャーサーバ300、およびチャットボット400、400Aの各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムを、コンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、ユーザ端末装置100、スケジュール管理装置200、メッセンジャーサーバ300、およびチャットボット400、400Aに係る上述した種々の処理を行ってもよい。
【0085】
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器などのハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリなどの書き込み可能な不揮発性メモリ、CD-ROMなどの可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置のことをいう。
【0086】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic
Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置などに格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。
【0087】
ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネットなどのネットワーク(通信網)や電話回線などの通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0088】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計なども含まれる。
【符号の説明】
【0089】
1…情報入力支援システム、100…ユーザ端末装置、110…メッセージアプリ、200…スケジュール管理装置、210 API部、220…UI部、230…スケジュール管理部、240…スケジュールデータベース、300…メッセンジャーサーバ、400、400A…チャットボット、410…対話処理部、420…情報登録部、430…差分通知部、440…評価部、450…提案部、460…予定自動登録部、470…リマインダ部、500…言語処理装置、510…形態素解析部、520…情報抽出部
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