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特許7133489点検パネル用落下防止部材およびこれを含む点検口装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-31
(45)【発行日】2022-09-08
(54)【発明の名称】点検パネル用落下防止部材およびこれを含む点検口装置
(51)【国際特許分類】
   E04F 19/08 20060101AFI20220901BHJP
【FI】
E04F19/08 101C
E04F19/08 101G
E04F19/08 101L
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019013153
(22)【出願日】2019-01-29
(65)【公開番号】P2020122274
(43)【公開日】2020-08-13
【審査請求日】2021-10-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000010065
【氏名又は名称】フクビ化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100133916
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 興
(72)【発明者】
【氏名】幸谷 栄治
(72)【発明者】
【氏名】石田 尚也
【審査官】清水 督史
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-128973(JP,A)
【文献】特開平08-232454(JP,A)
【文献】特開2017-066823(JP,A)
【文献】特開2000-027422(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0185440(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 19/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の点検口を閉塞する位置に着脱可能に取り付けられる点検パネルの落下を防止するための落下防止部材であって、
前記点検パネルの裏面に取り付けられるパネル側固定部と、
前記点検口周りの所定の固定物に取り付けられる躯体側固定部と、
前記躯体側固定部とパネル側固定部とを連結する本体部とを備え、
前記本体部は、第1衝撃吸収部と、第2衝撃吸収部と、第1衝撃吸収部と第2衝撃吸収部との間に設けられた第1線形部と、第2衝撃吸収部と躯体側固定部との間に設けられた第2線形部とを一体に有しており、
前記第1線形部および第2線形部は、自然状態において前記第1衝撃吸収部および第2衝撃吸収部よりも直線に近い形状を有し、
前記第1衝撃吸収部および第2衝撃吸収部は、自然状態では一定の屈曲した形状を有するとともに前記点検パネルの自重に相当する引張力が作用したときには当該屈曲を解除する方向に変形可能である、ことを特徴とする点検パネル用落下防止部材。
【請求項2】
請求項1に記載の点検パネル用落下防止部材において、
前記本体部は、自然状態において全体的に、前記パネル側固定部から第1方向に延びた後に反対側の第2方向に折り返しつつ前記躯体側固定部まで延びるように形成され、
前記第1衝撃吸収部は、前記本体部と前記パネル側固定部との結合部に形成され、
前記第2衝撃吸収部は、前記本体部における前記第1方向から第2方向への折り返し部に形成され、
前記第1線形部は、前記第1衝撃吸収部から前記第2衝撃吸収部に向かって前記第1方向に延びるように形成され、
前記第2線形部は、前記第2衝撃吸収部から前記躯体側固定部に向かって前記第2方向に延びるように形成されている、ことを特徴とする点検パネル用落下防止部材。
【請求項3】
請求項2に記載の点検パネル用落下防止部材において、
前記第1線形部は、前記第1衝撃吸収部から第1方向に直線状に延びる第1直線部と、当該第1直線部と前記第2衝撃吸収部との間に設けられ、前記第1衝撃吸収部および第2衝撃吸収部の屈曲部よりも大きい曲率半径で弧状に湾曲する第1弧状部とを有し、
前記第2線形部は、前記躯体側固定部から第1方向に直線状に延びる第2直線部と、当該第2直線部と前記第2衝撃吸収部との間に設けられ、前記第1衝撃吸収部および第2衝撃吸収部の屈曲部よりも大きい曲率半径で弧状に湾曲する第2弧状部とを有する、ことを特徴とする点検パネル用落下防止部材。
【請求項4】
請求項3に記載の点検パネル用落下防止部材において、
前記パネル側固定部、前記躯体側固定部、および本体部は、樹脂により一体に形成され、
前記第1直線部における軸方向の両端部、および前記第2直線部における軸方向の両端部に、それぞれ断面積が拡大された拡大部が形成された、ことを特徴とする点検パネル用落下防止部材。
【請求項5】
請求項2~4のいずれか1項に記載の点検パネル用落下防止部材において、
前記第1方向または第2方向と直交する方向の一方側を第3方向、他方側を第4方向としたとき、前記第1衝撃吸収部は、前記第3方向に凸となるように屈曲した部分と前記第4方向に凸となるように屈曲した部分とを連続して有するように形成され、
前記第2衝撃吸収部は、前記第2方向に凸となるように屈曲した部分を有する、ことを特徴とする点検パネル用落下防止部材。
【請求項6】
建築物の点検口を閉塞する位置に着脱可能に取り付けられる点検パネルと、
請求項1~5のいずれか1項に記載の点検パネル用落下防止部材とを備えた、ことを特徴とする点検口装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の点検口を閉塞する位置に着脱可能に取り付けられる点検パネルの落下を防止するための点検パネル用落下防止部材、および当該落下防止部材を含む点検口装置に関する。
【背景技術】
【0002】
家屋、集合住宅、ビルディング等の建築物の屋内の側壁、天井、床等(以下、これらを総称して壁材という)には、点検口装置が設けられることがある。点検口装置は、壁材の裏側に存在する配管や機械、電気機器等の各種設備の状態を点検するために用いられ、当該設備にアクセスするための点検口を開閉可能な点検パネルを有している。
【0003】
下記特許文献1には、上記点検パネルが不随意に落下するのを防止する措置を施した点検口装置が開示されている。具体的に、この特許文献1の点検口装置では、点検口周りの固定物(例えば壁の裏面に配される下地材)と点検パネルとの間に、両者を連結する落下防止部材(落下防止装置)が取り付けられている。落下防止部材は、点検パネルの裏面に取り付けられるパネル側固定部と、点検口周りの所定の固定物に取り付けられる躯体側固定部(壁体側固定部)と、パネル側固定部と躯体側固定部とを一体に連結する本体部(連結部)とを備えている。本体部は、その大部分が、引張コイルばねとして機能するように螺旋状に巻回された(もしくは同一平面上で繰り返し蛇行するように形成された)エネルギー吸収部とされ、このエネルギー吸収部は、点検パネルの落下時に弾性的に伸び変形することにより、上記両固定部(パネル側固定部、躯体側固定部)に伝わる衝撃を緩和する機能を発揮する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-128973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の落下防止部材によれば、点検パネルの落下時に上記両固定部に加わる衝撃が緩和されることにより、当該固定部が相手側部材から離脱する(つまり落下防止部材による連結が解除される)ことが回避され、落下防止部材の信頼性が高まるとされている。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1では、螺旋状に巻回された(もしくは繰り返し蛇行するように形成された)エネルギー吸収部が自然状態において短く縮んでおり、しかも当該エネルギー吸収部が有する弾性復元力が強力であるため、点検パネルを大きく開く(点検口から大きく離間させる)には、比較的強い力で点検パネルを引っ張る必要があった。また、点検パネルが不随意に落下したときには、一旦落下した点検パネルがエネルギー吸収部の弾発力により勢いよく引き上げられてその後また落下するなどする結果、点検パネルの挙動が安定しないという問題もあった。
【0007】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、点検パネルを取り外す際の扱い易さと点検パネルの落下防止とを両立することが可能な点検パネル用落下防止部材およびこれを備えた点検口装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するためのものとして、本発明の一局面にかかる落下防止部材は、建築物の点検口を閉塞する位置に着脱可能に取り付けられる点検パネルの落下を防止するための落下防止部材であって、前記点検パネルの裏面に取り付けられるパネル側固定部と、前記点検口周りの所定の固定物に取り付けられる躯体側固定部と、前記躯体側固定部とパネル側固定部とを連結する本体部とを備え、前記本体部は、第1衝撃吸収部と、第2衝撃吸収部と、第1衝撃吸収部と第2衝撃吸収部との間に設けられた第1線形部と、第2衝撃吸収部と躯体側固定部との間に設けられた第2線形部とを一体に有しており、前記第1線形部および第2線形部は、自然状態において前記第1衝撃吸収部および第2衝撃吸収部よりも直線に近い形状を有し、前記第1衝撃吸収部および第2衝撃吸収部は、自然状態では一定の屈曲した形状を有するとともに前記点検パネルの自重に相当する引張力が作用したときには当該屈曲を解除する方向に変形可能である、ことを特徴とするものである(請求項1)。
【0009】
本発明によれば、落下防止部材を介して点検パネルが点検口周りの所定の固定物に連結されるので、点検パネルがその取付位置(点検口を閉塞する位置)から不随意に外れたとしても、落下防止部材により点検パネルが吊り下げられた状態となり、点検パネルが完全に落下するのを防止することができる。
【0010】
また、落下防止部材の本体部は、屈曲した第1衝撃吸収部と、当該第1衝撃吸収部から離間した位置に設けられた屈曲した第2衝撃吸収部とを有し、点検パネルの自重に相当する引張力に応じて当該各衝撃吸収部がその屈曲を解除する方向に変形可能となっているので、点検パネルが不随意に落下して落下防止部材により吊り下げられた状態になっても、当該落下により本体部に加わる衝撃を前記各衝撃吸収部の変形により吸収することができる。これにより、パネル側固定部または躯体側固定部が相手側部材から離脱したり落下防止部材が途中で切断される等の事態が生じ難くなるので、落下防止部材の信頼性を高めることができ、点検口装置の安全性を高めることができる。
【0011】
さらに、第1・第2衝撃吸収部は互いに離間した位置に設けられており、しかも各々の強度は点検パネルの自重を受けて変形する程度の(必要以上に高くない)強度に設定されているので、両衝撃吸収部がその変形時に発揮する復元力も比較的弱いものとなる。このため、一旦落下して吊り下げ状態となった点検パネルが両衝撃吸収部の復元力によって再び引き上げられるといった不安定な挙動が生じるのを抑制することができる。また、両衝撃吸収部の復元力が弱いことから、作業者は、点検口を開放する際に、点検パネルを殊更に強い力で引っ張らなくても点検パネルを点検口から十分に引き離すことができる。これにより、点検パネルの扱い易さを向上させることができ、点検口を通じた点検作業の効率を高めることができる。
【0012】
好ましくは、前記本体部は、自然状態において全体的に、前記パネル側固定部から第1方向に延びた後に反対側の第2方向に折り返しつつ前記躯体側固定部まで延びるように形成され、前記第1衝撃吸収部は、前記本体部と前記パネル側固定部との結合部に形成され、前記第2衝撃吸収部は、前記本体部における前記第1方向から第2方向への折り返し部に形成され、前記第1線形部は、前記第1衝撃吸収部から前記第2衝撃吸収部に向かって前記第1方向に延びるように形成され、前記第2線形部は、前記第2衝撃吸収部から前記躯体側固定部に向かって前記第2方向に延びるように形成される(請求項2)。
【0013】
このように、自然状態において略U字状をなすように本体部を形成した場合には、本体部を概ね自然状態に近い形状(つまりU字に近い形状)に保ったままで、パネル側固定部を点検パネルの裏面に取り付けかつ躯体側固定部を点検口の周縁に取り付けることができる。これにより、落下防止部材を取り付ける作業の効率を高めることができる。
【0014】
しかも、本体部とパネル側固定部との結合部に第1衝撃吸収部が形成されるとともに、本体部における第1方向から第2方向への折り返し部に第2衝撃吸収部が形成されるので、点検パネルの落下時の衝撃により落下防止部材が切断されるのをより効果的に防止することができる。すなわち、本体部のうち、パネル側固定部との結合部、および第1方向から第2方向への折り返し部は、点検パネルの落下時にその衝撃による影響を受け易い部位と考えられるが、これらの部位にそれぞれ衝撃吸収部を配した前記構成によれば、点検パネルの落下時に前記各部位が切断されるのを効果的に防止することができ、落下防止部材の信頼性をより高めることができる。
【0015】
前記構成において、より好ましくは、前記第1線形部は、前記第1衝撃吸収部から第1方向に直線状に延びる第1直線部と、当該第1直線部と前記第2衝撃吸収部との間に設けられ、前記第1衝撃吸収部および第2衝撃吸収部の屈曲部よりも大きい曲率半径で弧状に湾曲する第1弧状部とを有し、前記第2線形部は、前記躯体側固定部から第1方向に直線状に延びる第2直線部と、当該第2直線部と前記第2衝撃吸収部との間に設けられ、前記第1衝撃吸収部および第2衝撃吸収部の屈曲部よりも大きい曲率半径で弧状に湾曲する第2弧状部とを有する(請求項3)。
【0016】
このように、第1線形部および第2線形部を、直線状に延びる部分と比較的大きい曲率半径(衝撃吸収部の屈曲部よりも大きい曲率半径)で弧状に湾曲する部分とを有するように形成した場合には、本体部を前記のように全体としてU字状に形成しながら、本体部のうち第1・第2衝撃吸収部を除く部位に必要以上の衝撃吸収能力(言い換えれば保形力)が備わるのを回避でき、落下防止部材の扱い易さを良好に確保することができる。
【0017】
前記構成において、より好ましくは、前記パネル側固定部、前記躯体側固定部、および本体部は、樹脂により一体に形成され、前記第1直線部における軸方向の両端部、および前記第2直線部における軸方向の両端部に、それぞれ断面積が拡大された拡大部が形成される(請求項4)。
【0018】
この構成によれば、例えば落下防止部材をインジェクション成形により成形する際に、断面積が拡大された複数の拡大部に対応する位置から樹脂を流入させることにより、樹脂流れを円滑化して落下防止部材の成形性を高めることができる。また、第1直線部の両端の拡大部と、第2直線部の片側の拡大部とは、第1衝撃吸収部と第1直線部との間、第1直線部と第1弧状部との間、第2直線部と第2弧状部との間にそれぞれ形成されて、直線状の部分と曲線状の部分との境界である変曲点に位置するので、点検パネルの落下時に当該変曲点で切断が起きるのを効果的に防止することができ、落下防止部材の信頼性をより高めることができる。
【0019】
前記第1方向または第2方向と直交する方向の一方側を第3方向、他方側を第4方向としたとき、前記第1衝撃吸収部は、前記第3方向に凸となるように屈曲した部分と前記第4方向に凸となるように屈曲した部分とを連続して有するように形成され、前記第2衝撃吸収部は、前記第2方向に凸となるように屈曲した部分を有することが好ましい(請求項5)。
【0020】
この構成によれば、点検パネルの落下時に、第1・第2衝撃吸収部における凸状に屈曲した部分がそれぞれ開くように変形することにより、点検パネルの自重に起因した衝撃を効果的に吸収することができる。
【0021】
本発明の他の局面にかかる点検口装置は、建築物の点検口を閉塞する位置に着脱可能に取り付けられる点検パネルと、上述した点検パネル用落下防止部材とを備えたものである(請求項6)。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本発明の点検パネル用落下防止部材および点検口装置によれば、点検パネルを取り外す際の扱い易さと点検パネルの落下防止とを両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態にかかる点検口装置の断面図である。
図2】上記点検口装置の斜視図である。
図3】上記点検口装置に適用される落下防止部材の斜視図である。
図4】上記落下防止部材の平面図である。
図5】上記落下防止部材の側面図である。
図6】上記落下防止部材の正面図である。
図7】上記点検口装置の点検パネルが枠部材から外れて落下する様子を示す図2相当図である。
図8】上記点検パネルが落下した後の落下防止部材の状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1および図2は、本発明の一実施形態にかかる点検口装置50の概略構成を示す断面図および斜視図である。本図に示される点検口装置50は、室内と室外とを仕切る壁材60に形成された点検口Cを開閉するための装置であり、点検口Cの輪郭を形成する矩形枠状の枠部材51と、点検口Cを閉塞または開放するために枠部材51に着脱自在に取り付けられる点検パネル52と、点検パネル52の落下時に当該点検パネル52を支持する落下防止部材1とを備えている。なお、当実施形態における壁材60は、室内空間の側面を規定する壁(側壁)であり、図1の紙面表側(図2の上側)が天井側、図1の紙面裏側(図2の下側)が床側である。
【0025】
壁材60の裏面(室外側の面)には、上下方向に延びる一対の下地材61が配置されている(ただし図2では一方の下地材61を省略している)。点検口Cは、壁材60のうち一対の下地材61の間における上下方向の一部の範囲が切り欠かれることにより形成されている。枠部材51は、この壁材60の切欠き領域の内側に配置された状態で、その左右両側辺部が各下地材61にビス等を介して固定されることにより、点検口Cの輪郭を形成する位置に取り付けられている。なお、下地材61は本発明における「点検口周りの所定の固定物」の一例に該当する。
【0026】
点検パネル52は、点検口Cを閉塞可能な面積を有した矩形状の板材とされる。この点検パネル52は、枠部材51の室内側に形成された収納凹部51a内に着脱自在に取り付けられる。
【0027】
枠部材51には、点検パネル52の着脱時に開閉されるカバー部材53(図1)が取り付けられている。カバー部材53は、軟質樹脂製のヒンジ部53aを介して枠部材51に結合されており、図1中の一部拡大図(鎖線の円で囲んだ領域)に示すような態様で開閉可能とされている。
【0028】
図3図6は、落下防止部材1を単体で示す図であり、落下防止部材1の自然状態(外力が加わっていない状態)における形状を説明するための図である。これら図3図6および先の図1図2に示すように、落下防止部材1は、点検パネル52の裏面に取り付けられるパネル側固定部2と、下地材61に取り付けられる躯体側固定部3と、躯体側固定部3とパネル側固定部2とを連結する本体部4とを一体に備えている。
【0029】
落下防止部材1(パネル側固定部2、躯体側固定部3、および本体部4)は、一体の樹脂成形品とされ、樹脂材料をインジェクション成形することにより形成される。樹脂材料としては、柔軟性と強度(保形性)とを兼ね備えた樹脂材料が好適であり、例えば6ナイロン(PA6)等のポリアミド樹脂を好適に使用することができる。その他、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、PET等のポリエステル系樹脂を落下防止部材1の材料として使用することも可能である。
【0030】
パネル側固定部2は、矩形シート状を呈し、例えば両面テープ(図示省略)を介して点検パネル52の裏面(室外側の面)の中央部に固定される。
【0031】
躯体側固定部3は、図3および図4に示すように、開口幅の小さい長孔状の小径部と当該小径部の幅よりも大きい直径をもった円形状の大径部とが連続した係合孔3a(所謂だるま孔)を有している。躯体側固定部3は、左右いずれかの下地材61の内側面に予め螺合されたネジ部材7(図1図2参照)の頭部が係合孔3aの大径部に挿通された後に小径部に通されることにより、下地材61に固定される。
【0032】
本体部4は、図3および図4に示すように、自然状態において全体的に、同一平面上でU字状に延びるように形成されている。すなわち、パネル側固定部2の裏面から面直方向に離間する方向を第1方向、その反対側の方向を第2方向としたとき、本体部4は、パネル側固定部2から第1方向に延びた後に反対側の第2方向に折り返しつつ躯体側固定部3まで延びるように形成されている。
【0033】
より詳しくは、本体部4は、パネル側固定部2から躯体側固定部3へと至るU字状の経路に沿って、第1衝撃吸収部11、第1線形部12、第2衝撃吸収部13、および第2線形部14をこの順に一体に有している。
【0034】
第1衝撃吸収部11は、パネル側固定部2に結合されている。第1方向または第2方向と直交する方向の一方側を第3方向、他方側を第4方向としたとき、第1衝撃吸収部11は、第3方向に凸となるように屈曲した第1凸部11aと、第4方向に凸となるように屈曲した第2凸部11bとを有している。図4に示すように、第1衝撃吸収部11とパネル側固定部2との結合位置から面直方向に延びる線を基準線Xとしたとき、第1凸部11aは、基準線Xの一方側(第3方向側)においてU字状に突出するように形成され、第2凸部11bは、基準線Xの他方側(第4方向側)においてU字状に突出するように形成されている。第1凸部11aおよび第2凸部11bは、基準線Xにおいて互いに連続し、当該基準線X上の位置(第1衝撃吸収部11の中心線と基準線Xとの交点X1)を中心に点対称となるように形成されている。
【0035】
第2衝撃吸収部13は、パネル側固定部2および躯体側固定部3から最も第1方向に離間した位置、すなわち本体部4における第1方向から第2方向への折り返し部に形成されている。第2衝撃吸収部13は、第2方向に凸となるようにU字状に屈曲した凸部13aと、凸部13aの基端部(第1方向側の端部)の両側に形成された一対の脚部13b1,13b2とを有している。第3方向側の脚部13b1を第1脚部、第4方向側の脚部13b2を第2脚部としたとき、第1脚部13b1は、凸部13aの基端部の一方から第3方向に延びるように形成され、第2脚部13b2は、凸部13aの基端部の他方から第4方向に延びるように形成されている。より詳しくは、第1脚部13b1は、凸部13aの基端部から第2方向に折り返すようにやや湾曲しながら第3方向に向けて延びるように形成されている。同様に、第2脚部13b2は、凸部13aの基端部から第2方向に折り返すようにやや湾曲しながら第4方向に向けて延びるように形成されている。
【0036】
第1線形部12は、第1衝撃吸収部11から第1方向に直線状に延びる第1直線部21と、第1直線部21と第2衝撃吸収部13との間において弧状に湾曲するように形成された第1弧状部22とを有している。第1弧状部22は、第1直線部21の第1方向側の端部から離間するほど第4方向にシフトするように湾曲しており、その曲率半径は、第1衝撃吸収部11の屈曲部(第1凸部11a,11b)および第2衝撃吸収部13の屈曲部(凸部13a)のいずれの曲率半径よりも大きく設定されている。
【0037】
第2線形部14は、躯体側固定部3から第1方向に直線状に延びる第2直線部23と、第2直線部23と第2衝撃吸収部13との間において弧状に湾曲するように形成された第2弧状部24とを有している。第2弧状部24は、第2直線部23の第1方向側の端部から離間するほど第3方向にシフトするように湾曲しており、その曲率半径は、第1衝撃吸収部11の屈曲部(第1凸部11a,11b)および第2衝撃吸収部13の屈曲部(凸部13a)のいずれの曲率半径よりも大きく設定されている。当実施形態において、第2弧状部24の曲率半径と上述した第1弧状部22の曲率半径は互いに同一であり、その値は、例えば第1衝撃吸収部11の第1・第2凸部11a,11b(または第2衝撃吸収部13の凸部13a)の曲率半径の5~10倍程度に設定される。
【0038】
第1直線部21は、その両端部にゲート部21a,21bを有している。同様に、第2直線部23は、その両端部にゲート部23a,23bを有している。これら第1・第2直線部21,23の各ゲート部21a,21b,23a,23bは、インジェクション成形時に樹脂の流入口となる位置に形成され、第1・第2直線部21,23におけるゲート部以外の部分よりも断面積が大きくされている。また、第1弧状部22および第2弧状部24は、第1・第2直線部21,23におけるゲート部以外の部分と同一の断面積を有するように形成されている。言い換えると、第1線形部12(第1直線部21および第1弧状部22)は、ゲート部21a,21bにおいて局所的に断面積が拡大する(それ以外の部分の断面積が一律に小さくなる)ように形成され、第2線形部14(第2直線部23および第2弧状部24)は、ゲート部23a,23bにおいて局所的に断面積が拡大する(それ以外の部分の断面積が一律に小さくなる)ように形成されている。なお、各ゲート部21a,21b,23a,23bは、それぞれ本発明における「拡大部」に相当する。
【0039】
第1衝撃吸収部11および第2衝撃吸収部13は、上述した各ゲート部21a,21b,23a,23bと同一の断面積を有するように形成されている。言い換えると、第1衝撃吸収部11および第2衝撃吸収部13の各断面積は、第1・第2線形部12,14におけるゲート部以外の部分の断面積よりも大きくされている。
【0040】
ゲート部21aは、第1衝撃吸収部11と第1直線部21との結合部に形成されている。言い換えると、ゲート部21aは、第1衝撃吸収部11における第1方向側の端部に対し当該第1衝撃吸収部11と同一の断面積をもって連続するように形成されている。ゲート部21bは、第1直線部21と第1弧状部22との境界部に形成されている。ゲート部23bは、第2直線部23と第2弧状部24との境界部に形成されている。ゲート部23aは、第2直線部23における第2方向側の端部の近傍、より詳しくは、第2直線部23における躯体側固定部3からやや第1方向に離れた位置に形成されている。
【0041】
図1および図2(特に図2)に示すように、落下防止部材1は、そのパネル側固定部2が点検パネル52の裏面中央部に固定され、かつ躯体側固定部3が下地材61(点検口Cの左右いずれか一方に位置する下地材61)の内側面に固定されることにより、点検パネル52と下地材61とを互いに連結する。この落下防止部材1の取付状態では、パネル側固定部2と躯体側固定部3との位置関係に応じて、本体部4が柔軟に変形する。具体的に、本体部4が変形するときは、少なくともその第1・第2線形部12,14における相対的に断面積の小さい部分(つまりゲート部21a,21b,23a,23bを除く部分)の形状がその自然状態のときの形状(図3図6)から変化する。これに対し、断面積が大きくしかも比較的小さい曲率半径をもって屈曲する第1衝撃吸収部11および第2衝撃吸収部13は、ほとんど変形せず、自然状態のときの形状をほぼ維持している。なお、図2に示す例では、パネル側固定部2の取付位置と躯体側固定部3の取付位置との距離が比較的短いため、本体部4はそれほど大きくは変形しておらず、全体として概ね自然状態に近い形状(つまりU字に近い形状)を保っている。
【0042】
図7は、点検パネル52が不随意に枠部材51から外れて落下する様子を示している。点検パネル52が落下すると、この点検パネル52が落下防止部材1により吊り下げられた状態となるが(図8参照)、この吊り下げ状態に変位した瞬間、落下防止部材1には点検パネル52の自重に相当する引張力が作用する。すると、作用した引張力により、図8に示すように、落下前にはほとんど変形していなかった(屈曲状態を保持していた)第1衝撃吸収部11および第2衝撃吸収部13がその屈曲を解除する方向(U字の屈曲を開く方向)に変形する。言い換えると、第1・第2衝撃吸収部11,13は、点検パネル52の自重に相当する引張力が作用したときには屈曲が解除される程度の強度を有するように形成されている。なお、屈曲解除(変形)後の第1・第2衝撃吸収部11,13は、その屈曲部の曲率半径が初期状態(点検パネル52の落下前)に比べて大きくなっていればよく、直線に近い状態になるまで変形している必要はない。
【0043】
ここで、上記各衝撃吸収部11,13の変形は塑性変形ではなく弾性変形である。このため、点検パネル52が再び枠部材51に取り付けられるなどして点検パネル52の自重が作用しなくなると、各衝撃吸収部11,13は元の屈曲した形状(図1図4参照)へと復帰する。ただし、各衝撃吸収部11,13の弾性復元力は比較的弱いものであり、点検パネル52の自重に相当する引張力が落下防止部材1に作用している限り(つまり作業者が点検パネル52を持ち上げるなどしない限り)、各衝撃吸収部11,13は伸びた状態(屈曲が解除された状態)に維持される。
【0044】
点検パネル52の落下時に第1・第2衝撃吸収部11,13に上記のような挙動をさせるため、当実施形態では、各衝撃吸収部11,13を含む各部の断面積がそれぞれ適切な値に設定されている。例えば、落下防止部材1の材質がポリアミド樹脂(PA6)である場合、第1・第2衝撃吸収部11,13の断面積、および第1・第2線形部12,14の各ゲート部21a,21b,23a,23bの断面積は、それぞれ6~12mmに設定されることが好ましい。一方、第1・第2線形部12,14におけるゲート部以外の部分の断面積は、3~6mmに設定されることが好ましい。
【0045】
なお、第2衝撃吸収部13の断面積は軸方向に沿って一定であってもよいが、当実施形態では、第2衝撃吸収部13に対し、その凸部13aの先端部(第2衝撃吸収部材13の第2方向側の端部)の断面積を局所的に増やす処置が施されている(図3図4参照)。これは、曲率半径が小さい当該部分を補強して点検パネル52の落下時の衝撃を適切に受け止めるためである。
【0046】
以上説明したように、当実施形態では、落下防止部材1を介して点検パネル52が下地材61に連結されるので、点検パネル52が枠部材51から不随意に外れたとしても、落下防止部材1により点検パネル52が吊り下げられた状態となり、点検パネル52が完全に落下するのを防止することができる。
【0047】
また、落下防止部材1の本体部4は、屈曲した第1衝撃吸収部11と、当該第1衝撃吸収部11から離間した位置に設けられた屈曲した第2衝撃吸収部13とを有し、点検パネル52の自重に相当する引張力に応じて当該各衝撃吸収部11,13がその屈曲を解除する方向に変形可能となっているので、点検パネル52が不随意に落下して落下防止部材1により吊り下げられた状態になっても、当該落下により本体部4に加わる衝撃を上記各衝撃吸収部11,13の変形により吸収することができる。これにより、パネル側固定部2または躯体側固定部3が相手側部材(点検パネル2または枠部材51)から離脱したり落下防止部材1が途中で切断される等の事態が生じ難くなるので、落下防止部材1の信頼性を高めることができ、点検口装置50の安全性を高めることができる。
【0048】
さらに、第1・第2衝撃吸収部11,13は互いに離間した位置に設けられており、しかも各々の強度は点検パネル52の自重を受けて変形する程度の(必要以上に高くない)強度に設定されているので、両衝撃吸収部11,13がその変形時に発揮する復元力も比較的弱いものとなる。このため、一旦落下して吊り下げ状態となった点検パネル52が両衝撃吸収部11,13の復元力によって再び引き上げられるといった不安定な挙動が生じるのを抑制することができる。また、両衝撃吸収部11,13の復元力が弱いことから、作業者は、点検口Cを開放する際に、点検パネル52を殊更に強い力で引っ張らなくても点検パネル52を点検口C(枠部材51)から十分に引き離すことができる。これにより、点検パネル52の扱い易さを向上させることができ、点検口Cを通じた点検作業の効率を高めることができる。
【0049】
また、上記実施形態において、本体部4は、自然状態において全体的に、パネル側固定部2から第1方向に延びた後に反対側の第2方向に折り返しつつ躯体側固定部3まで延びるように形成されるので、落下防止部材1を取り付ける際には、図2に示すように、その本体部4を概ね自然状態に近い形状(つまりU字に近い形状)に保ったままで、パネル側固定部2を点検パネル52の裏面に取り付けかつ躯体側固定部3を点検口Cの周縁(下地材61の内側面)に取り付けることができる。これにより、落下防止部材1を取り付ける作業の効率を高めることができる。
【0050】
しかも、本体部4とパネル側固定部2との結合部に第1衝撃吸収部11が形成されるとともに、本体部4における第1方向から第2方向への折り返し部に第2衝撃吸収部13が形成されるので、点検パネル52の落下時の衝撃により落下防止部材1が切断されるのをより効果的に防止することができる。すなわち、本体部4のうち、パネル側固定部2との結合部、および第1方向から第2方向への折り返し部は、点検パネル52の落下時にその衝撃による影響を受け易い部位と考えられるが、これらの部位にそれぞれ衝撃吸収部11,13を配した上記実施形態によれば、点検パネル52の落下時に上記各部位が切断されるのを効果的に防止することができ、落下防止部材1の信頼性をより高めることができる。
【0051】
また、上記実施形態では、第1衝撃吸収部11と第2衝撃吸収部13との間に、直線状に延びる第1直線部21と比較的大きい曲率半径(各衝撃吸収部11,13の屈曲部よりも大きい曲率半径)で弧状に湾曲する第1弧状部22とを含む第1線形部12が設けられるとともに、第2衝撃吸収部13と躯体側固定部3との間に、直線状に延びる第2直線部23と比較的大きい曲率半径(各衝撃吸収部11,13の屈曲部よりも大きい曲率半径)で弧状に湾曲する第2弧状部24とを含む第2線形部14が設けられるので、本体部4を上記のように全体としてU字状に形成しながら、本体部4のうち第1・第2衝撃吸収部11,13を除く部位に必要以上の衝撃吸収能力(言い換えれば保形力)が備わるのを回避でき、落下防止部材1の扱い易さを良好に確保することができる。
【0052】
また、上記実施形態では、第1直線部21の軸方向の両端部に、断面積が拡大された一対のゲート部21a,21bが形成されるとともに、第2直線部23の軸方向の両端部に、断面積が拡大された一対のゲート部23a,23bが形成されているので、例えば落下防止部材1をインジェクション成形により成形する際に、各ゲート部21a,21b,23a,23bに対応する位置から樹脂を流入させることにより、樹脂流れを円滑化して落下防止部材1の成形性を高めることができる。また、ゲート部21a,21b,23bは、第1衝撃吸収部11と第1直線部21との間、第1直線部21と第1弧状部22との間、第2直線部23と第2弧状部24との間にそれぞれ形成されて、直線状の部分と曲線状の部分との境界である変曲点に位置するので、点検パネル52の落下時に当該変曲点で切断が起きるのを効果的に防止することができ、落下防止部材1の信頼性をより高めることができる。
【0053】
また、上記実施形態では、第1方向または第2方向と直交する方向の一方側と他方側(第3方向および第4方向)にそれぞれ凸となるように屈曲した2つの凸部11a,11bが第1衝撃吸収部11に備わるとともに、第2方向に凸となるように屈曲した凸部13aが第2衝撃吸収部13に備わるので、点検パネル52の落下時に、これらの各凸部11a,11b,13aが開くように変形することにより、点検パネル52の自重に起因した衝撃を効果的に吸収することができる。
【0054】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態のものに限定されるわけではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
【0055】
例えば、上記実施形態では、パネル側固定部2、躯体側固定部3、および本体部4を含む落下防止部材1を一体の樹脂成形品により形成したが、パネル側固定部2、躯体側固定部3、および本体部4を別々に成形し、所定の結合手段により互いに結合するようにしてもよい。また、パネル側固定部2、躯体側固定部3、および本体部4の材質は互いに異なるものであってもよい。
【0056】
上記実施形態では、第1・第2衝撃吸収部11,13の断面積とゲート部21a,21b,23bの断面積とを同一に設定したが、両者の断面積を異ならせるようにしてもよい。
【0057】
上記実施形態では、躯体側固定部3を下地材61に取り付けたが、躯体側固定物3が取り付けられる対象は点検口C周りに存在する何らかの固定物であればよく、枠部材51や壁材60に躯体側固定部3を取り付けてもよい。
【0058】
上記実施形態では、室内空間の側面を規定する壁(側壁)に設けられる点検口装置に本発明の落下防止部材を適用した例について説明したが、本発明の落下防止部材は、天井や床といった側壁以外の壁材に設けられる点検口装置にも適用可能である。
【符号の説明】
【0059】
1 落下防止部材
2 パネル側固定部
3 躯体側固定部
4 本体部
11 第1衝撃吸収部
11a,11b 凸部
12 第1線形部
13 第2衝撃吸収部
13a 凸部
14 第2線形部
21 第1直線部
21a,21b ゲート部(拡大部)
22 第1弧状部
23 第2直線部
23a,23b ゲート部(拡大部)
24 第2弧状部
50 点検口装置
52 点検パネル
61 下地材(固定物)
C 点検口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8