(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-31
(45)【発行日】2022-09-08
(54)【発明の名称】オンライン行動をオフライン支払いトランザクションと関連付けるシステム、デバイスおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220901BHJP
【FI】
G06Q30/02 382
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020181102
(22)【出願日】2020-10-29
(62)【分割の表示】P 2017568420の分割
【原出願日】2015-07-03
【審査請求日】2020-11-24
(73)【特許権者】
【識別番号】521166250
【氏名又は名称】スペンドスケープ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】サンジーブ チブ
【審査官】阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-096202(JP,A)
【文献】特開2002-024687(JP,A)
【文献】特表2015-503148(JP,A)
【文献】特開2013-012037(JP,A)
【文献】特開2013-164729(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G16H 10/00 - 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
消費者のオンライン行動を、オフライン支払いトランザクションと関連付けるコンピュータ実行方法であって、
少なくとも1つのプロセッサにおいて、
特定のオンライントランザクションに対応する固有の識別子に関連する前記消費者の装置の識別子と、
前記特定のオンライントランザクションの前記固有の識別子に関連する前記消費者の支払いカードの識別子と
から、前記オンライントランザクションの固有の識別子に基づいて、前記消費者の装置の識別子と前記消費者の支払いカードの識別子との間の第1のマッピングを
生成することであって、
前記特定のオンライントランザクションの前記固有の識別子は、オンライン支払いトランザクションに関連するオンライン支払いページをホストする少なくとも1つの業者、パートナー、又は支払いプロセッサによって生成される
、前記生成することと、
前記消費者の識別子と、前記消費者のオンライン行動の識別子との間に、ウェブページを訪問することに関連して第2のマッピングを生成することと、
オフライン支払いトランザクションを反映するデータを受信することであって、前記データは前記支払いカードの前記識別子を含む、受信することと、
前記生成された第1のマッピング、前記生成された第2のマッピング、および前記受信されたデータを処理することによって、前記オンライン行動と前記オフライン支払いトランザクションとの間の関連付けを識別することと、
を含む方法。
【請求項2】
前記消費者の前記装置の前記識別子は、パートナーによって生成される識別子(PUID)、又はトラッカー生成モジュールによって生成される識別子(PayID)である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ブラウザクッキーを介して前記消費者の前記識別子を受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ホステッド支払いページを介して前記消費者の前記識別子を受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
オンライン支払いトランザクションを処理するためのアプリケーションプログラミングインターフェースを介して、前記消費者の前記識別子を受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記消費者の前記識別子は、オンライン支払いトランザクション用のトランザクションの識別子を受信するときに受信される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記トランザクションの前記識別子は、ピクセルタグに含まれる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ピクセルタグは、画像ベースのピクセルタグを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ピクセルタグは、Javascriptベースのピクセルタグを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記消費者の前記識別子を生成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ピクセルタグを受信した後に前記オンライン行動の前記識別子を受信することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
ログファイルに含まれる前記オンライン行動の前記識別子を受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のマッピングは、オンライン支払いトランザクションに関連して生成される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記オンライン行動は広告を見ることを含み、前記オンライン行動の前記識別子は広告活動キャンペーンの識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記オンライン行動と前記オフライン支払いトランザクションとの間の前記関連付けに基づいて、レポートを生成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記データは、ネットワークインターフェースを介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
消費者のオンライン行動を、オフライン支払いトランザクションと関連付けるコンピュータシステムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
命令を記憶するメモリ
、を含み、
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサで実行されたとき、前記コンピュータシステムに、
特定のオンライントランザクションに対応する固有の識別子に関連する前記消費者の装置の識別子と、
前記特定のオンライントランザクションの前記固有の識別子に関連する前記消費者の支払いカードの識別子と
から、前記特定のオンライントランザクションの固有の識別子に基づいて、前記消費者の装置の識別子と前記消費者の支払いカードの識別子の間の第1のマッピングを
生成することであって、
前記オンライントランザクションの前記固有の識別子は、前記オンライン支払いトランザクションに関連するオンライン支払いページをホストする少なくとも1つの業者、パートナー、又は支払いプロセッサによって生成される
、前記生成すること、
前記消費者の識別子と、前記消費者のオンライン行動の識別子との間に、ウェブページを訪問することに関連して第2のマッピングを生成
すること、
オフライン支払いトランザクションを反映するデータであって、前記支払いカードの前記識別子を含む前記データを受信
すること、
及び
前記生成された第1のマッピング、前記生成された第2のマッピング、および前記受信されたデータを処理することによって、前記オンライン行動と前記オフライン支払いトランザクションとの間の関連付けを識別
すること、を行わせる、
システム。
【請求項18】
前記消費者の前記装置の前記識別子は、パートナーによって生成される識別子(PUID)、又はトラッカー生成モジュールによって生成される識別子(PayID)である、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記オンライン行動は広告を見ることを含み、前記オンライン行動の前記識別子は広告活動キャンペーンの識別子を含む、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1のマッピングは、オンライン支払いトランザクションに関連して生成される、請求項17に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、消費者行動を追跡することに関し、より詳細には、消費者のオンライン行動を彼らのオフライン支払いトランザクションと関連付けることに関する。
【背景技術】
【0002】
消費者のオンライン行動(例えば、オンライン広告活動への接触、オンライン支払いトランザクションなど)を追跡する様々な方法が知られている。消費者のオフライン支払いトランザクションを追跡する様々な方法もまた知られている。
【0003】
所与の消費者のオンライン行動と、その消費者のオフライン支払いトランザクションとを別々に追跡することから入手され得る消費者インテリジェンスは、限定されている。
【0004】
従って、改善された追跡方法、システム、およびデバイス、または少なくとも代替策の必要性が存在する。
【発明の概要】
【0005】
一態様において、消費者のオンライン行動を、オフライン支払いトランザクションと関連付けるコンピュータ実行方法が提供される。方法は、少なくとも1つのプロセッサにおいて、消費者の識別子と、消費者の支払いカードの識別子との間に第1のマッピングを生成することと、消費者の識別子と、消費者のオンライン行動の識別子との間に、ウェブページを訪問することに関連して第2のマッピングを生成することと、オフライン支払いトランザクションを反映するデータを受信することであって、データは支払いカードの識別子を含む、ことと、生成された第1のマッピング、生成された第2のマッピング、および受信されたデータを処理することによって、オンライン行動とオフライントランザクションとの間の関連付けを識別することとを含む。
【0006】
別の態様において、消費者のオンライン行動を、オフライン支払いトランザクションと関連付けるコンピュータシステムが提供される。システムは、少なくとも1つのプロセッサと、命令を記憶するメモリとを含み、命令は、少なくとも1つのプロセッサで実行されたとき、システムに、消費者の識別子と、消費者の支払いカードの識別子との間に第1のマッピングを生成させ、消費者の識別子と、消費者のオンライン行動の識別子との間に、ウェブページを訪問することに関連して第2のマッピングを生成させ、オフライン支払いトランザクションを反映するデータであって、支払いカードの識別子を含むデータを受信させ、生成された第1のマッピング、生成された第2のマッピング、および受信されたデータを処理することによって、オンライン行動とオフライントランザクションとの間の関連付けを識別させる。
【0007】
本明細書で説明される実施形態に関する多くのさらなる特徴およびその組合せは、本開示の読後に当業者に明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態による、リンクサーバ、パートナーサーバ、複数の消費者デバイス、および複数のデータソースを相互接続するネットワークを示すネットワーク図である。
【
図2】実施形態による、
図1のリンクサーバのハードウェアコンポーネントの高レベルブロック図である。
【
図3】実施形態による、
図1のリンクサーバのソフトウェアコンポーネントの高レベルブロック図である。
【
図4】実施形態による、ユーザと支払いカードとを関連付けることを概略的に示す図である。
【
図5】実施形態による、ユーザとオフライン支払いトランザクションとを関連付けることを概略的に示す図である。
【
図6A】実施形態による、ユーザとオフライン支払いトランザクションとを関連付けるためのデータフローを概略的に示す図である。
【
図6B】実施形態による、ユーザとオフライン支払いトランザクションとを関連付けるためのデータフローを概略的に示す図である。
【
図6C】実施形態による、ユーザとオフライン支払いトランザクションとを関連付けるためのデータフローを概略的に示す図である。
【
図7】実施形態による、広告活動効果を測定することに関して、ユーザとオフライン支払いトランザクションとを関連付けることを概略的に示す図である。
【
図8】実施形態による、広告活動効果を測定することに関して、ユーザとオフライン支払いトランザクションとを関連付けるためのデータフローを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、実施形態による、リンクサーバ10と、パートナーサーバ14と、複数の消費者デバイス16と、複数のデータソース18とを相互接続するネットワーク8を示す。本明細書で詳述されるように、リンクサーバ10は、複数の消費者のオンライン行動と、彼らのオフライン支払いトランザクションとの間のリンクを反映するデータ記録を生成するように構成される。
【0010】
実施形態において、リンクサーバ10は、支払いプロセッサによって動作されてよく、オンライン支払いトランザクションを既知のやり方で処理するように構成されてよい。一例において、リンクサーバ10は、オンライン支払いトランザクションを処理するために業者パートナーによって使用され得る、1つまたは複数の支払い処理アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、および/または1つまたは複数のホステッド支払いページ(HPP)を、既知のやり方で提供することができる。
【0011】
リンクサーバ10は、本明細書で詳述されるやり方で、パートナーサーバ14に接続され、パートナーサーバ14と相互運用する。パートナーサーバ14は、リンクサーバ10のオペレータのパートナー(またはクライアント)によって運用されてよい。そのようなパートナーは、例えば、業者、デマンドサイドプラットフォームのオペレータ、アドエクスチェンジプラットフォームのオペレータなどであってよい。例証のわかりやすさのために、1つのみのパートナーサーバ14が示されている。しかしながら、例えば、異なるパートナーによってそれぞれ運用される複数のパートナーサーバ14が存在してもよい。
【0012】
リンクサーバ10は、それぞれが消費者によって操作され得る複数の消費者デバイス16に相互接続されている。各消費者デバイス16は、ウェブコンテンツにアクセスすることが可能な任意のネットワーク化されたコンピューティングデバイスであってよい。例えば、消費者デバイス16は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、サーバ、ポータブルコンピュータ、モバイル機器、ラップトップコンピュータなどであってよい。
【0013】
リンクサーバ10は、複数のデータソース18に相互接続されている。リンクサーバ10は、ネットワーク8を介して、データソース18に接続されてよい。リンクサーバ10はまた、直接(例えば、ポートまたは有線リンクを介して)データソース18に接続されてもよい。データソース18は、消費者によって行われるオフライントランザクションを反映するデータを維持するように構成される。従って、データソース18は、そのようなデータを記憶するために好適な記憶媒体を含む。データソース18はまた、オフライントランザクションを反映するデータを、例えば、ネットワーク8を介してリンクサーバ10に送信するために好適なネットワークインターフェースを有して構成されてもよい。
【0014】
ネットワーク8は、インターネット、イーサネット(登録商標)、従来型電話サービス(POTS)回線、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)、統合サービスデジタルネットワーク(ISDN)、デジタル加入者回線(DSL)、同軸ケーブル、光ファイバ、衛星、モバイル、無線(例えば、Wi-Fi、WiMAX)、SS7シグナリングネットワーク、固定回線、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、およびこれらの任意の組合せを含んだその他を含む、データを搬送することが可能な任意のネットワークであってよい。
【0015】
リンクサーバ10は、電子データストア12に接続されてよい。データストア12は、リンクサーバ10で受信された、またはリンクサーバ10によって生成されたデータを記憶するように構成される。例えば、データストア12は、例えば、データソース18から受信される、オフライントランザクションを反映するデータを記憶することができる。データストア12はまた、以下に詳述されるように、例えばユーザの、識別子およびマッピング、彼らのオンライントランザクション、支払いカード、パートナー、広告活動キャンペーンなどを含む、様々なテーブルを記憶することができる。
【0016】
データストア12は、MySQL(商標)、Microsoft(商標)SQL、Oracle(商標)データベースなどの、従来のリレーショナルデータベースを含んでよい。データストア12はまた、例えば、オブジェクト指向データベースまたはNoSQLデータベースなどの、別のタイプのデータベースを含んでもよい。従って、リンクサーバ10は、例えば、SQL、OQLなどの従来のクエリ言語を使用して表現されたクエリを使用してデータストア12にアクセスするための、従来のデータベースエンジン(図示せず)を含むことができる。
【0017】
実施形態において、リンクサーバ10は、1つもしくは複数のパートナーサーバ14、または1つもしくは複数の消費者デバイス16と、ウェブコンテンツ(例えば、ユーザ識別子、ピクセルタグなど)をやり取りする(例えば、送信および/または受信する)ように構成されてよい。この実施形態において、リンクサーバ10は、そのようなウェブコンテンツをやり取りするようにリンクサーバ10を適合させる従来のHTTPサーバアプリケーション(例えば、Apache(登録商標) HTTPサーバ、nginx、Microsoft IIS、その他)を含むことができる。
【0018】
リンクサーバ10は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、サーバ、ポータブルコンピュータ、モバイル機器、ラップトップコンピュータなどの、任意のネットワーク化されたコンピューティングデバイスにおいて具現化されてよい。実施形態において、リンクサーバ10は、「クラウドコンピューティング」などの様々な分散型リソース技術を使用する物理インスタンスまたは仮想インスタンスとして実装され得る。「クラウドコンピューティング」に対する潜在的な恩恵は、リソースを追加する/取り除くこと、ロード・バランシングなどのたやすさを含む。
【0019】
図2は、実施形態によるリンクサーバ10のハードウェアコンポーネントを図示するブロック図である。示されるように、リンクサーバ10は、少なくとも1つのプロセッサ130と、メモリ132と、少なくとも1つのI/Oインターフェース134と、少なくとも1つのネットワークインターフェース136とを含む。
【0020】
各プロセッサ130は、例えば、任意のタイプの汎用マイクロプロセッサもしくはマイクロコントローラ、デジタル信号処理(DSP)プロセッサ、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、再構成可能なプロセッサ、またはそれらの任意の組合せなどの任意のタイプのプロセッサであってよい。
【0021】
メモリ132は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CDROM)、電気光学メモリ、磁気光学メモリ、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)および電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、強誘電体RAM(FRAM(登録商標))などの、内部または外部に位置付けられた任意のタイプの電子メモリであってよい。実施形態において、データストア12は、メモリ132に常駐することができる。
【0022】
各I/Oインターフェース134は、リンクサーバ10が、入力および出力デバイス、例えば、周辺デバイスまたは外部記憶装置と通信することを可能にする。そのような周辺デバイスは、キーボード、マウス、カメラ、タッチスクリーンおよびマイクロフォンなどの1つまたは複数の入力デバイスを
含むことができ、ディスプレイスクリーンおよびスピーカなどの1つまたは複数の出力デバイスも含むことができる。実施形態において、I/Oインターフェース134は、例えばデータソース18からのデータを、リンクサーバ10が受信するのを可能にするデータ通信インターフェースとして機能することができる。
【0023】
各ネットワークインターフェース136は、リンクサーバ10が、他のコンポーネント(例えば、1つもしくは複数のパートナーサーバ14、および/またはデータソース18)と通信して、そのような他のコンポーネントにデータを送り、および/またはそのような他のコンポーネントからデータを受信し、1つまたは複数のネットワーク(例えば、ネットワーク8)を介してネットワークリソースにアクセスし、接続するのを可能にする。
【0024】
図3は、リンクサーバ10で実行されて、それを本明細書で開示されるやり方で機能するように適合させることができる、様々なアプリケーションモジュールを示す。示されるように、これらのモジュールは、トラッカー生成モジュール110、カード照合モジュール112、パートナー照合モジュール114、オフラインデータ照合モジュール116、およびレポート生成モジュール118を含む。
【0025】
これらのモジュールのそれぞれは、高レベルプログラミング言語、例えば、手続き型言語、オブジェクト指向言語、スクリプト言語、またはそれらの任意の組合せで実装されてよい。例えば、これらのモジュールのそれぞれは、C、C++、C#、Perl、Java、JavaScriptなどを使用して実装されてよい。これらのモジュールのそれぞれはまた、アセンブリ言語または機械言語で実装されてもよい。モジュールのそれぞれは、実行可能なプログラム、スクリプト、静的にリンク可能なライブラリ、または動的にリンク可能なライブラリの形式であってよい。
【0026】
トラッカー生成モジュール110は、消費者のオンライン行動を追跡するための1つまたは複数の追跡要素を生成するように構成される。
【0027】
トラッカー生成モジュール110は、追跡されることになる消費者デバイスごと(例えば、各消費者デバイス16)に、本明細書で「PayID」と呼ばれ得る一意の識別子を生成する。PayIDは、任意の従来のやり方で生成されてよく、例えば、数字識別子、英数字識別子などであってよい。
【0028】
トラッカー生成モジュール110は、消費者がリンクサーバ10でホストされるウェブページ(例えば、ホステッド支払いページ)、または(パートナーサーバ14であってもよい)第三者サーバでホストされるウェブページを訪問するとき、PayIDを含むクッキーを消費者のブラウザ上に作成する目的のために、カード照合モジュール112またはパートナー照合モジュール114にPayIDを提供することができる。ある実施形態において、トラッカー生成モジュール110は、消費者が第三者サーバでホストされるウェブページを訪問するとき、PayIDを含むクッキーを消費者のブラウザ上に作成する目的のために、(パートナーサーバ14であってもよい)その第三者サーバにPayIDを提供することができる。
【0029】
カード照合モジュール112は、消費者と、彼らの支払いカードとの間にマッピングを生成するように構成される。とりわけ、カード照合モジュール112は、カード一致テーブル500(
図5)を生成し、これは、特定の消費者の識別子(すなわち、PayID)と、その消費者によって使用される支払いカードの一意の識別子(すなわち、Card ID)との間をそれぞれマップする、マッピングを記憶する。カード一致テーブル500は、例えば、データストア12(
図1)に記憶されてよい。
【0030】
カード照合モジュール112は、多様な仕方でそのようなマッピングを生成するように構成される。例として、2つのそのような仕方が以下で詳述される。(i)(例えば、業者ウェブサイトとして動作する)第三者サーバが、リンクサーバ10で提供されるホステッド支払いページを利用するとき、および(ii)(例えば、業者ウェブサイトとして動作する)第三者サーバが、リンクサーバ10で提供される支払いアプリケーションプログラミングインターフェースを利用するとき。
【0031】
ホステッド支払いページの例においては、ホステッド支払いページが消費者デバイス16を操作する消費者によってロードされるとき、カード照合モジュール112が、消費者のブラウザに記憶されたクッキーからPayIDを読み出し、またはクッキーが存在しない場合は、カード照合モジュール112が、トラッカー生成モジュール110を呼び出して、消費者のための新しいPayIDを生成し、PayIDを有するクッキーが、(クッキーが可能にされることを想定して)消費者のブラウザ上に記憶される。
【0032】
隠されたフィールドタグが、ホステッド支払いページ上に含まれ、PayIDの値を保有することができる。支払いフォームがサブミットされるとき、消費者が登録しているCard ID、および隠されたフィールドタグにおけるPayIDが、カード照合モジュール112に渡される。
【0033】
その後、カード照合モジュール112は、PayIDと、消費者がホステッド支払いページ上に入力した支払いカード情報(「Card ID」)の両方を、カード一致テーブル500に記憶する。
【0034】
アプリケーションプログラミングインターフェースの例においては、
図4に示されるように、支払いフローにおいて、ピクセルタグが(例えば、第三者サーバによって)ウェブページ400上に供給される。このウェブページが消費者デバイス16を使用して消費者によってアクセスされるとき、以下で詳述されるように、ピクセルタグは、他の関連情報と共に、リンクサーバ10への要求を生成する。図示された実施形態において、ピクセルタグは、画像ベースであり、1×1ピクセルサイズ画像を要求する。この画像は、ユーザには不可視(例えば、透過的、またはビューから隠される)であってよい。他の実施形態において、JavaScriptベースのピクセルタグが使用されてもよい。さらに他の実施形態において、他のタイプのタグが使用されてもよい。
【0035】
消費者デバイス16を操作する消費者がピクセルタグを有するウェブページ400をロードするとき、特定のオンライントランザクションの一意の識別子(すなわち、トランザクションIDまたは「T.ID」)が生成され、ピクセルタグは、T.IDと共に要求をカード照合モジュール112に送る。
【0036】
一例において、ピクセルタグは、以下の形式であってよい。
【0037】
【0038】
このように、この例において、ピクセルタグは、リンクサーバ10のURL、およびカード照合モジュール112に渡されるパラメータT.IDを含む。他のパラメータがまた、ピクセルタグに含まれ、カード照合モジュール112に渡されてもよい。
【0039】
カード照合モジュール112がピクセル要求を受信するとき、カード照合モジュール112は、PayIDを生成し(または読み出し)、照合目的のためにT.IDおよびPayIDを(例えば、データストア12における)テーブル402に記憶し、1×1ピクセルサイズ画像で応答する。消費者のために新しいPayIDを(例えば、トラッカー生成モジュール110を呼び出すことによって)作成することが必要であった場合、PayIDは、クッキーとして消費者のブラウザに記憶される。
【0040】
支払いページフォームが消費者によってサブミットされるとき、Card IDおよびT.IDは、アプリケーションプログラミングインターフェースを通してカード照合モジュール112に送信され、(例えば、データストア12における)別個のテーブル404に記憶される。
【0041】
周期的に、カード照合モジュール112は、テーブル402および404におけるT.IDを関連付けるプロセスを起動し、それにより、特定の消費者のPayIDとCard IDとの間にマッピングを作成する。特定のPayIDとCard IDとのマッピングがカード一致テーブル500に既に存在しない場合、カード照合モジュール112は、新しい記録をカード一致テーブル500に作成して、そのマッピングを記憶する。
【0042】
実施形態において、クッキーを使用することの代替策として、追跡される必要がある消費者のデバイス16ごとに一意のPayIDを作成するために、デバイスフィンガープリンティングが利用されてもよい。デバイスフィンガープリンティングは、例えば、デバイスの媒体アクセス制御(MAC)アドレス、デバイスで実行される特定のオペレーティングシステム(およびバージョン)、デバイスで実行される特定のブラウザ(およびバージョン)、それらの組合せを含んだその他に基づいていてよい。デバイスフィンガープリントを生成するためのそのような情報は、既知のやり方で収集されてよい。
【0043】
デバイスフィンガープリンティング使用して生成されたPayIDは、カード一致テーブル500およびパートナー一致テーブル502に記憶されてよい。
【0044】
パートナー照合モジュール114は、消費者と、彼らのオンライン行動との間にマッピングを生成するように構成される。とりわけ、パートナー照合モジュール114は、マッピングを記憶するパートナー一致テーブル502(
図5)を生成し、各マッピングは、リンクサーバ10によって割り当てられた特定の消費者の識別子(すなわち、PayID)、パートナーによって割り当てられたその消費者の一意の識別子(すなわち、パートナーの一意のユーザ/消費者ID、または「PUID」)、および特定の消費者によって行われた特定のオンライン行動の識別子(行動IDまたは「BhID」)を含む。マッピングはまた、パートナーの名前を含むことができる。
【0045】
図6Aに示されるように、ピクセルタグ60は、(パートナーサーバ14であってもよい)第三者サーバに提供される。このピクセルタグ60は、第三者サーバによって、該当するオンラインページ62上で消費者デバイス16を操作する消費者に供給され、ここで消費者は、様々なオンライン行動、例えば、広告を見ること、ビデオを観ること、記事を読むこと、ゲームをプレイすること、オンライン検索を実施すること、リサーチすること、製品/サービスを購入すること、または製品/サービスについてブラウズすること、オンラインサービス(例えば、インスタントメッセージングサービス)を通して通信すること、その他を行う。
【0046】
一例において、ピクセルタグ60は、以下の形式であってよい。
【0047】
【0048】
このように、この例において、ピクセルタグ60は、リンクサーバ10のURL、パラメータP(パートナー名)、パラメータPUID、およびピクセル要求64を介してパートナー照合モジュール114に渡されるパラメータBhIDを含む。他のパラメータがまた、ピクセルタグ60に含まれ、パートナー照合モジュール114に渡されてもよい。
【0049】
実施形態において、パートナーは、PUIDの生成を逃れるために、パラメータPUIDを省くことを選ぶことができる。このケースにおいて、パートナーは、パラメータPUIDの値を挿入しないで、上述のやり方でピクセルタグ60を利用することができる。この状況において、パートナー照合モジュール114は、そのパートナーから受信されたあらゆる要求が追跡されている行動に関連すると想定することになり、PUIDにNIL値を使用することになる。
【0050】
実施形態において、ピクセル要求64は、パラメータBhIDを省くことができる。この実施形態において、パートナー照合モジュール114は、代わりに、行動ログファイル66を介して、パートナー(例えば、上述したPUIDを生成したパートナー)からBhID情報を受信することができる。例えば、行動ログファイル6
6は、そのパートナーによって運用されるパートナーサーバ14から受信されてよい。行動ログファイル66は、パートナーによってログされる、BhIDとPUIDとのマッピングを含む。
【0051】
行動ログファイル66を受信すると、パートナー照合モジュール114は、行動ログファイル66を処理して、BhIDとPUIDとのマッピングでパートナー一致テーブル502にポピュレートする。オプションで、この実施形態において、パートナー照合モジュール114は、パートナー一致テーブル502の代わりに、2つのテーブル、すなわち、BhIDとPUIDとのマッピングを記憶するための1つのテーブル、およびPUIDとPayIDとのマッピングを記憶するための別個のテーブルを使用することができる。
【0052】
好都合なことに、この実施形態において、各行動に関連してピクセルタグ60を供給することは必要ではない。代わりに、ピクセルタグ60は、最初のインスタンスで、または周期的に供給されてよい。
【0053】
認識されるように、パートナー照合モジュール114に関連して参照された第三者サーバは、カード照合モジュール112に関連して参照された第三者サーバとは異なっていてもよい。
【0054】
記されたように、特定の消費者がピクセルタグ60を有するウェブページ62を訪問するとき、ピクセル要求64は、パートナー照合モジュール114に送られる。
【0055】
パートナー照合モジュール114は、ピクセル要求64を受信する。それに応答して、パートナー照合モジュール114による以下の動作が考え得る。 動作A.それが新しい消費者である(すなわち、リンクサーバ10クッキーが存在しない)場合:1.トラッカー生成モジュール110を呼び出し、新しい一意のPayIDを生成する。2.消費者のブラウザ上に、(PayIDが記憶された)リンクサーバ10クッキーを作成する。3.パートナー一致テーブル502に以下を記憶する:パートナー名(P)、PayID、PUID、BhID(BhIDがピクセル要求64において受信された場合)およびそのパートナーに関係した任意の他の情報(例えば、要求の日付およびタイムスタンプ)。4.1×1ピクセルサイズ画像で応答する(または、パートナーサーバ14にリダイレクトする)。 動作B.それが既存の消費者ある(すなわち、リンクサーバ10クッキーが消費者のブラウザに存在する)場合:1.リンクサーバ10クッキーを読み出して、クッキーに記憶されたPayIDを取得する。2.パートナー一致テーブル502を検索して、既にPUIDとPayIDとの一致があるかどうかを判定する。3.一致が存在しない場合:- パートナー一致テーブル502に以下を記憶する:パートナー名(P)、PayID、PUID、BhID(BhIDがピクセル要求64において受信された場合)およびそのパートナーに関係した任意の他の情報(例えば、要求の日付およびタイムスタンプ)。- 1×1ピクセルサイズ画像で応答する(または、パートナーサーバ14にリダイレクトする)。4.一致が存在する場合:- パートナー一致テーブル502に以下を記憶する:パートナー名(P)、PayID、PUID、BhID(BhIDがピクセル要求64において受信された場合)、およびそのパートナーに関係した任意の他の情報(例えば、要求の日付およびタイムスタンプ)。認識されるように、これは発生した行動(例えば、アドが見られる)の回数が判定されることを可能にするので、同じ行動の一致については別個の記録を記憶することが望ましいことがある。- 1×1ピクセルサイズ画像で応答する(または、パートナーサーバ14にリダイレクトする)。
【0056】
図6Bに示されるように、実施形態において、ピクセルタグ60は、パートナーピクセルタグ60’に置き換えられ得る。とりわけ、この実施形態は、(パートナーサーバ14であってもよい)第三者サーバがウェブページ62上でリンクサーバ10に関連付けられたピクセルタグを直接供給するための任意の要件を逃れる。代わりに、(パートナーサーバ14であってもよい)第三者サーバは、ウェブページ62上でパートナーサーバ14に関連付けられたピクセルタグ60’を供給し、その後ウェブページ62をリダイレクトして、要求をリンクサーバ10に送ることができる。
【0057】
一例において、パートナーピクセルタグ60’は、以下の形式であってよい。
【0058】
【0059】
このように、この例において、ピクセルタグ60’は、パートナーサーバ14のURL、およびリダイレクションが提供されるべきエンティティ(例えば、リンクサーバ10の動作)を識別するパラメータパートナーidを含む。ピクセルタグ60’が消費者デバイス16の消費者のブラウザ上にロードされるとき、ブラウザは、(パラメータパートナーidと共に)上記のURLを使用してパートナーサーバ14に要求を送る。パートナーサーバ14は、その消費者のためのそのPUIDを生成し/読み出し、消費者のブラウザ上のクッキーにPUIDを記憶する。パートナーサーバ14は、(1×1ピクセルサイズ画像ではなく)リダイレクトピクセル要求で、消費者のブラウザに応答68を提供し返す。
【0060】
消費者のブラウザへの応答68は、ピクセル要求70を開始するために、消費者のブラウザをリンクサーバ10にリダイレクトするように構成される。
【0061】
一例において、ピクセル要求70は、以下の形式のURLを使用して行われてよい。
【0062】
【0063】
このように、ピクセル要求64と同様のやり方で、リダイレクトされたピクセル要求70は、リンクサーバ10のURL、パラメータP(パートナー名)、パラメータPUID、およびパートナー照合モジュール114に渡されるパラメータBhIDを含む。リダイレクトされたピクセル要求70を受信すると、パートナー照合モジュール114は、上記された動作Aまたは動作Bを実施することができる。
【0064】
実施形態において、リダイレクトピクセル要求70は、行動ID(BhID)を省くことができる。パートナー照合モジュール114は、上述されたやり方で、行動ログファイル66を使用して、BhIDとPUIDとのマッピングを生成することができる。
【0065】
図6Cに示されるように、実施形態において、いくつものパートナーに共通した特定の消費者の識別子(すなわち、「Common ID」)が、PUIDの代わりに使用されてもよい。例えば、Common IDは、Google(登録商標)によるDoubleclick、Facebook(登録商標) Exchange、その他などのアドエクスチェンジからの識別子であってよい。
【0066】
この実施形態において、パートナー照合モジュール114の動作は、以下の違いを除けば、PUIDに関連して上述されたのと実質的に同じである。
【0067】
示されるように、ピクセルタグ60は、ピクセルタグ60”に置き換えられ得る。一例において、ピクセルタグ60”は、以下の形式であってよい。
【0068】
【0069】
このように、この例において、ピクセルタグ60”は、PUIDの代わりにCommon IDを含む。認識されるように、Common IDの形式は、例えば、関与される特定のアドエクスチェンジに応じて様々であってよい。このCommon IDは、ピクセル要求64を介してパートナー照合モジュール114に渡される。ピクセルタグ60”はまた、パラメータP(パートナー名)を含む。
【0070】
パートナー照合モジュール114は、パラメータP、PayID、およびCommon ID、並びに任意の他の関連情報を、パートナー一致テーブル502に記録する。
【0071】
ピクセルタグ60”は、BhIDを省く。パートナー照合モジュール114は、上述されたやり方で、行動ログファイル66を使用して、BhIDとCommon IDとのマッピングを生成することができる。示されるように、パートナーは、行動ログファイル66を生成するためにパートナーによって使用され得る、PUIDとCommon IDとのマッピングを含む一致テーブル72を維持することができる。
【0072】
実施形態において、ピクセルタグ60”は、共通パートナーピクセルタグ(図示せず)に置き換えられ得る。この共通パートナーピクセルタグは、上述されたやり方で、ピクセル要求をリンクサーバ10にリダイレクトするように構成され得る、共通パートナーサーバのURLを含むことができる。
【0073】
オフラインデータ照合モジュール116は、消費者のオンライン行動と、彼らのオフライン支払いトランザクションとの間にマッピングを生成するように構成される。とりわけ、オフラインデータ照合モジュール116は、カード一致テーブル500およびパートナー一致テーブル502、並びに1つまたは複数のデータソース18から受信されたオフライントランザクションデータを使用して、そのようなマッピングを生成する。
【0074】
オフライントランザクションデータは、トランザクションデータテーブル504に記憶され得、消費者のCard Id、購入金額および他の関連情報を含むことができる。
【0075】
図5は、オフラインデータ照合モジュール116によって生成される例示的なマッピングを示す。例えば、示されるように、PayID XYZABを有する消費者は、(例えば、カード照合モジュール112によってマップされた)カード一致テーブル500において、Card ID 5xx5678にマップされてよい。同じ消費者は、(例えば、パートナー照合モジュール114によってマップされた)パートナー一致テーブル502において示されるように、特定のオンライン行動「X」と一致され得る。例えば、特定のオンライン行動は、パートナー一致テーブル502において特定のBhIDによって表された、特定のウェブページを訪問することに対応してよい。同じ消費者はまた、消費者の関連付けられたCard IDに基づいて、トランザクションデータテーブル504に示されるように、特定のオフライントランザクション($60の金額で)と一致され得る。このようにして、消費者のオンライン行動は、彼/彼女のオフライントランザクションにマップされる。
【0076】
特有の実施形態において、リンクサーバ10は、広告活動効果の測定を促進するように構成されてよい。この実施形態において、対象となる特定のオンライン行動は、例えば、特定のアドエクスチェンジによって促進にされる、特定の広告キャンペーンからのアドを見ることである。
【0077】
この実施形態において、パートナー照合モジュール114は、消費者と、それらの消費者によって見られる特定の広告活動キャンペーンとの間にマッピングを生成するように構成される。このように、パートナー照合モジュール114は、行動ID(BhID)の代わりに、アドキャンペーンID(Ad.ID)を使用するように構成される。別の実施形態において、特定のアドを一意に識別するAd ID、または特定のパートナーによって供給される特定のアドを一意に識別するAd IDが、より大きな追跡粒度を提供するために、アドキャンペーンIDの代わりに使用されてもよい。
【0078】
従って、パートナー照合モジュール114にアドキャンペーンIDおよびPUIDを提供して、それらの間に一致を認めるように、以下の形式のピクセルタグが使用され得る。
【0079】
【0080】
さらに、パートナー一致テーブル502は、
図7に示されるように、BhIDの代わりにAd.IDを記憶するように構成されたパートナー一致テーブル502’に置き換えられ得る。
【0081】
実施形態において、パートナー(例えば、デマンドサイドプラットフォーム)がピクセルタグを直接供給できないが、アドエクスチ
ェンジを有する(例えば、GoogleのDoubleClick Ad Exchangeを有する)一致テーブルを維持することができる場合、パートナーは、オフラインデータ照合モジュール116に、Ad.IDおよび対応するCommon IDを保有するデータを提供することができる。Common IDを使用して、オフラインデータ照合モジュール116は、パートナー一致テーブル502/502’において関連付けられたPayIDを判定し、記録のそれぞれについて、それをカード一致テーブル500におけるCard IDと一致させる。
【0082】
追跡されている特定のアドキャンペーンについて対応するCard IDが知られると、これらのCard IDは、例えば、アドキャンペーンに参加しているのと同じ業者のオフライン(例えば、店内での、電話を通した、アプリ内での、その他の)支払いトランザクションデータと一致され得る。
【0083】
図8は、上述されたように、広告活動効果を測定することに関して、リンクサーバ10の動作を概略的に示す。
【0084】
示されるように、様々なエンティティ(例えば、業者/アドエージェンシー、データプロバイダ、キャンペーンプラットフォーム/デマンドサイドプラットフォームオペレータ、アドエクスチェンジ)は、広告活動キャンペーンを実装するために、既知のやり方で相互運用することができる。リンクサーバ10の動作は、Common IDを使用する実施形態について
図6Cを参照して説明されたそれと実質的に同様である。
【0085】
認識されるように、特定のアドエクスチェンジは、特定の消費者のためにいくつものCommon IDを用いることができる。例えば、
図8に示されるように、アドエクスチェンジは、特定の消費者のために2つの異なるCommon ID、すなわち、G.ID(P1)およびG.ID(P2)を使用することができる。このケースでは、Common IDのうちの特有の1つが、リンクサーバ10に関連した使用のために選択されてよい。選択されたCommon ID、例えば、G.ID(P1)は、上記で開示されたやり方で照合を促進するために、リンクサーバ10へのピクセル要求と、リンクサーバ10に送信される行動ログファイルの両方において使用されてよい。
【0086】
再び
図3を参照すると、レポート生成モジュール118は、消費者のオンライン行動と、オフライン支払いトランザクションとを関連付けることに基づいて、様々なレポートを生成するように構成されてよい。例えば、レポート生成モジュール118は、以下の情報を保有する1つまたは複数のレポートを生成することができる。- (購入しなかった突き止め可能な個人の総数に対する)オフライン購入を行った突き止め可能な個人の総数、- トランザクションのソース(例えば、オンライン対店内対電話、など)による分類、- オフライントランザクションの合計売上金額、および(業者またはビジネスパートナーによって提供されることになる原価計算情報を想定した)投資利益率の判定、および- 業者での経時的な、および全買い物客に対してベンチマークされた傾向を含んだ、消費者の合計支出に対する、突き止め可能な業者での彼らの支出額の平均パーセンテージを示す「シェアオブウォレット」。
【0087】
他の関連情報がまた、レポートに含まれてもよい。
【0088】
そのようなレポートは、レポート生成モジュール118によって、例えば、パートナーウェブポータルを介して電子的に提示されてよい。そのようなレポートはまた、紙形式で提示されてもよい。
【0089】
実施形態において、リンクサーバ10の動作は、消費者の、および/または業者の直接関与なしに、消費者のオンライン行動または行為を、彼らのオフライン(例えば、店内での、または通信販売/電話注文の)支払いトランザクションと関連付ける。
【0090】
実施形態において、リンクサーバ10の動作は、オフライン(例えば、店内での、または通信販売/電話注文の)売上に貢献する、業者のオンライン広告活動の測定を促進することができる。
【0091】
実施形態において、リンクサーバ10の動作は、オンライン/モバイルサイトを訪問する消費者の様々なオンライン行動および行為が彼らのオフライン支出にどのように関連するかを、業者または他のクライアントが理解するための分析論レポートの生成を促進することができる。
【0092】
実施形態において、リンクサーバ10の動作は、オンライン広告のターゲティングを、オフラインでそれらと取引する業者の顧客に対して促進することができる。
【0093】
実施形態において、リンクサーバ10の動作は、顧客がデスクトップもしくはモバイル機器からオンラインで、電話によって、または実店舗で買い物しているのであれ、業者が彼らの顧客にシームレスな買い物体験を提供するための低摩擦なオムニチャネルアプローチを促進することができる。
【0094】
従って、リンクサーバ10は、例えば、アドキャンペーン効果測定、業者またはビジネスパートナーのための分析論、ターゲットされた広告活動などを含む、多数のコンテキストにおいて、および多数の目的のために運用されてよい。
【0095】
本明細書で説明されたデバイス、システムおよび方法の実施形態は、ハードウェアとソフトウェアの両方の組合せにおいて実装され得る。これらの実施形態は、プログラマブルコンピュータ上で実装されてよく、各コンピュータは、少なくとも1つのプロセッサと、データストレージシステム(揮発性メモリもしくは不揮発性メモリ、または他のデータストレージ要素、またはそれらの組合せを含む)と、少なくとも1つの通信インターフェースとを含む。
【0096】
本明細書で説明された機能を実施し、出力情報を生成するために、プログラムコードが入力データに適用される。出力情報は、1つまたは複数の出力デバイスに適用される。ある実施形態において、通信インターフェースは、ネットワーク通信インターフェースであってよい。その中で要素が組み合わされ得る実施形態において、通信インターフェースは、プロセス間通信のためのものなどの、ソフトウェア通信インターフェースであってよい。さらに他の実施形態において、ハードウェア、ソフトウェア、およびそれらの組合せとして実装される通信インターフェースの組合せが存在してもよい。
【0097】
上述した議論の全体を通して、サーバ、サービス、インターフェース、ポータル、プラットフォーム、またはコンピューティングデバイスから形成される他のシステムに関して、多数の参照が行われるであろう。そのような用語の使用は、コンピュータ可読の有形な、非一時的メディア上に記憶されたソフトウェア命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを有する、1つまたは複数のコンピューティングデバイスを表すようにみなされることが認識されるべきである。例えば、サーバは、説明された役割、責務、または機能を果たすようなやり方で、ウェブサーバ、データベースサーバ、または他のタイプのコンピュータサーバとして動作する、1つまたは複数のコンピュータを含むことができる。
【0098】
以下の議論は多くの例示的な実施形態を提供する。各実施形態は発明的要素の単一の組合せを表すものの、他の例が、開示される要素の全ての考え得る組合せを含むことがある。それゆえ、1つの実施形態が要素A、BおよびCを含み、第2の実施形態が要素BおよびDを含む場合、A、B、CまたはDの他の残りの組合せもまた使用されることがある。
【0099】
用語「接続される(connected)」または「結合される(coupled to)」は、直接結合(互いに結合されている2つの要素が互いに接する)と、非直接結合(2つの要素の間に少なくとも1つの追加的な要素が位置付けられる)の両方を含むことがある。
【0100】
実施形態の技術的なソリューションは、ソフトウェア製品の形式であってよい。ソフトウェア製品は、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、USBフラッシュディスク、またはリムーバブルハードディスクであり得る、不揮発性または非一時的な記憶媒体に記憶されてよい。ソフトウェア製品は、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイス)が、実施形態によって提供された方法を実行することを可能にするいくつかの命令を含む。
【0101】
本明細書で説明された実施形態は、コンピューティングデバイス、サーバ、受信機、送信機、プロセッサ、メモリ、ディスプレイおよびネットワークを含む物理コンピュータハードウェアによって実装される。本明細書で説明された実施形態は、有用な物理機械、およびとりわけ構成されたコンピュータハードウェア設備を提供する。本明細書で説明された実施形態は、様々なタイプの情報を表す電磁信号を処理し、変換するために適合された、電子機械および電子機械によって実装される方法に向けられている。本明細書で説明された実施形態は、広くかつ全体的に、機械およびそれらの使用に関し、本明細書で説明された実施形態は、コンピュータハードウェア、機械、および様々なハードウェアコンポーネントとのそれらの使用の範囲外には意味または事実上の適用可能性を有さない。例えば、メンタルステップを使用して、非物理的なハードウェアの代わりに様々な作用を実装するようにとりわけ構成された物理ハードウェアを代用することは、実施形態が働く仕方に実質的に影響することがある。そのようなコンピュータハードウェアの限定は、本明細書で説明された実施形態の明白な必須要素であり、本明細書で説明された実施形態の動作および構造に重大な影響を有することなしに、それらが省かれる、またはメンタルな手段に代用されることはできない。コンピュータハードウェアは、本明細書で説明された様々な実施形態を実装するために必須であり、単に、迅速かつ効率的なやり方でステップを実施するために使用されるのではない。
【0102】
実施形態が詳細に説明されてきたが、添付の特許請求の範囲によって定義される範囲から逸脱することなしに、様々な変更、代用および改変が本明細書で行われ得ることが理解されるべきである。
【0103】
その上、本出願の範囲は、本明細書で説明されたプロセス、機械、製造物、組成物、手段、方法およびステップの特定の実施形態に限定することは意図されていない。当業者が本発明の開示から容易に認識するように、本明細書で説明された対応する実施形態と実質的に同じ機能を実施する、または実質的に同じ結果を達成する、現在存在している、または後に開発されることになるプロセス、機械、製造物、組成物、手段、方法またはステップが利用されてよい。従って、添付の特許請求の範囲は、そのようなプロセス、機械、製造物、組成物、手段、方法またはステップをそれらの範囲内に含むことが意図される。
【0104】
理解され得るように、上記で説明され、示された例は、例示であることのみが意図される。
【0105】
以下に、出願当初の特許請求の範囲の内容を実施例として記載しておく。 [実施例1] 消費者のオンライン行動を、オフライン支払いトランザクションと関連付けるコンピュータ実行方法であって、 少なくとも1つのプロセッサにおいて、 前記消費者の識別子と、前記消費者の支払いカードの識別子との間に第1のマッピングを生成することと、 前記消費者の前記識別子と、前記消費者のオンライン行動の識別子との間に、ウェブページを訪問することに関連して第2のマッピングを生成することと、 オフライン支払いトランザクションを反映するデータを受信することであって、前記データは前記支払いカードの前記識別子を含む、ことと、 前記生成された第1のマッピング、前記生成された第2のマッピング、および前記受信されたデータを処理することによって、前記オンライン行動と前記オフライン支払いトランザクションとの間の関連付けを識別することと を含む方法。 [実施例2] ブラウザクッキーを介して前記消費者の前記識別子を受信することをさらに含む、実施例1の方法。 [実施例3] ホステッド支払
いページを介して前記消費者の前記識別子を受信することをさらに含む、実施例1の方法。 [実施例4] オンライン支払いトランザクションを処理するためのアプリケーションプログラミングインターフェースを介して、前記消費者の前記識別子を受信することをさらに含む、実施例1の方法。 [実施例5] 前記消費者の前記識別子は、オンライン支払いトランザクション用のトランザクションの識別子に関連して受信される、実施例4の方法。 [実施例6] 前記トランザクションの前記識別子は、ピクセルタグを介して受信される、実施例4の方法。 [実施例7] 前記ピクセルタグは、画像ベースのピクセルタグを含む、実施例6の方法。 [実施例8] 前記ピクセルタグは、Javascriptベースのピクセルタグを含む、実施例6の方法。 [実施例9] 前記消費者の前記識別子を生成することをさらに含む、実施例1の方法。 [実施例10] ピクセルタグを介して前記オンライン行動の前記識別子を受信することをさらに含む、実施例1の方法。 [実施例11] ログファイルを介して前記オンライン行動の前記識別子を受信することをさらに含む、実施例1の方法。 [実施例12] 前記第1のマッピングは、オンライン支払いトランザクションに関連して生成される、実施例1の方法。 [実施例13] 前記オンライン行動は広告を見ることを含み、前記オンライン行動の前記識別子は広告活動キャンペーンの識別子を含む、実施例1の方法。 [実施例14] 前記オンライン行動と前記オフライン支払いトランザクションとの間の前記関連付けに基づいて、レポートを生成することをさらに含む、実施例1の方法。 [実施例15] 前記データは、ネットワークインターフェースを介して受信される、実施例1の方法。 [実施例16] 消費者のオンライン行動を、オフライン支払いトランザクションと関連付けるコンピュータシステムであって、 少なくとも1つのプロセッサと、 命令を記憶するメモリであって、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサで実行されたとき、前記コンピュータシステムに、 前記消費者の識別子と、前記消費者の支払いカードの識別子との間に第1のマッピングを生成させ、 前記消費者の前記識別子と、前記消費者のオンライン行動の識別子との間に、ウェブページを訪問することに関連して第2のマッピングを生成させ、 オフライン支払いトランザクションを反映するデータであって、前記支払いカードの前記識別子を含む前記データを受信させ、 前記生成された第1のマッピング、前記生成された第2のマッピング、および前記受信されたデータを処理することによって、前記オンライン行動と前記オフライン支払いトランザクションとの間の関連付けを識別させる、 メモリと を含むシステム。 [実施例17] 前記オンライン行動は広告を見ることを含み、前記オンライン行動の前記識別子は広告活動キャンペーンの識別子を含む、実施例16のシステム。 [実施例18] 前記第1のマッピングは、オンライン支払いトランザクションに関連して生成される、実施例16のシステム。