(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-31
(45)【発行日】2022-09-08
(54)【発明の名称】ユーザフィードバックが可能なボットに基づいて映像を制作する方法、システム、および非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
H04N 21/854 20110101AFI20220901BHJP
【FI】
H04N21/854
(21)【出願番号】P 2020547122
(86)(22)【出願日】2018-03-09
(86)【国際出願番号】 KR2018002833
(87)【国際公開番号】W WO2019172471
(87)【国際公開日】2019-09-12
【審査請求日】2021-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
【住所又は居所原語表記】11th Fl.,42,Hwangsaeul-ro 360beon-gil,Bundang-gu,Seongnam-si,Gyeonggi-do.13591
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ペク,ジュンシク
【審査官】松元 伸次
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-010536(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2004-0107858(KR,A)
【文献】特開2012-147288(JP,A)
【文献】特表2016-501468(JP,A)
【文献】特許第6230739(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F13/00
G06Q10/00-10/10
30/00-30/08
50/00-50/20
50/26-99/00
G11B27/00-27/06
G16Z99/00
H04L12/00-12/22
12/50-12/66
45/00-51/58
67/00-67/75
H04N5/76-5/775
5/80-5/956
7/10
7/14-7/173
7/20-7/56
21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムが実行する映像制作方法であって、
前記コンピュータシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含み、
当該映像制作方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、1人以上のユーザが含まれるチャットルームに映像制作のためのボットが追加されれば、前記チャットルームから前記チャットルームにアップロードされる複数のイメージを受信することと、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記複数のイメージのうちの少なくとも2つのイメージによって少なくとも1つの1次ビデオクリップを生成することと、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記少なくとも1つの1次ビデオクリップを利用して1つの動画を生成することと、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記生成された動画を前記チャットルームに提供することと
を含
み、
前記受信することは、
前記チャットルームに対して事前に定められた映像制作規則に従ってイメージを受信することを含み、
前記事前に定められた映像制作規則は、前記チャットルームに前記ボットが追加された以後から所定の期間以内にアップロードされたイメージの個数、または前記ボットが追加される以前または以後にアップロードされたイメージの個数に基づいて決定される
映像制作方法。
【請求項2】
前記受信することは、
前記チャットルームの映像制作オプションに入力されたイメージの個数に基づいて該当の個数のイメージを受信すること
を含む、請求項1に記載の映像制作方法。
【請求項3】
前記受信することは、
前記チャットルームにおいて、映像制作のためのイメージの個数、イメージあたりの再生時間、イメージの方向のうちの少なくとも1つの映像制作オプションを受信すること
を含む、請求項1に記載の映像制作方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの1次ビデオクリップを生成することは、
前記少なくとも2つのイメージに対し、イメージを一定の個数ずつ順に連結したビデオクリップを生成すること
を含む、請求項1に記載の映像制作方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの1次ビデオクリップには、前記連結されたイメージ間の切り替え効果が含まれる、
請求項
4に記載の映像制作方法。
【請求項6】
前記提供することは、
前記動画とともに、前記動画の生成に利用された前記少なくとも2つのイメージからなるイメージリストで構成されたダッシュボードを提供すること
を含む、請求項1に記載の映像制作方法。
【請求項7】
当該映像制作方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記ダッシュボードに基づいて新たなイメージの追加または前記動画の生成に利用された前記少なくとも2つのイメージのうちの少なくとも1つのイメージの削除、コピー、または移動のうちの少なくとも1つの修正要求を受信すること
をさらに含む、請求項
6に記載の映像制作方法。
【請求項8】
前記ダッシュボードには、前記動画の生成に利用された前記少なくとも2つのイメージの構成と順序に関する情報が含まれる、
請求項
6に記載の映像制作方法。
【請求項9】
当該映像制作方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記チャットルームから前記動画に対する修正要求が受信されれば、前記修正要求に従って少なくとも1つの2次ビデオクリップを生成することと、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記修正要求に従って生成された少なくとも1つの2次ビデオクリップと前記1次ビデオクリップのうちの少なくとも1つを利用して、前記修正要求に従って修正された動画を生成することと
をさらに含む、請求項1に記載の映像制作方法。
【請求項10】
請求項1~
9のうちのいずれか一項に記載の映像制作方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】
コンピュータシステムであって、
メモリ、および
前記メモリに接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
1人以上のユーザが含まれるチャットルームに映像制作のためのボットが追加されれば、前記チャットルームから前記チャットルームにアップロードされる複数のイメージを受信するイメージ受信部、
前記複数のイメージのうちの少なくとも2つのイメージによって少なくとも1つの1次ビデオクリップを生成するクリップ生成部、
前記少なくとも1つの1次ビデオクリップを利用して1つの動画を生成する動画生成部、および
前記生成された動画を前記チャットルームに提供する動画提供部
を含
み、
前記イメージ受信部は、
前記チャットルームに対して事前に定められた映像制作規則に従ってイメージを受信し、
前記事前に定められた映像制作規則は、前記チャットルームに前記ボットが追加された以後から所定の期間以内にアップロードされたイメージの個数、または前記ボットが追加される以前または以後にアップロードされたイメージの個数に基づいて決定される
コンピュータシステム。
【請求項12】
前記イメージ受信部は、
前記チャットルームの映像制作オプションに入力されたイメージの個数に基づいて該当の個数のイメージを受信する、
請求項
11に記載のコンピュータシステム。
【請求項13】
前記イメージ受信部は、
前記チャットルームにおいて、映像制作のためのイメージの個数、イメージあたりの再生時間、イメージの方向のうちの少なくとも1つの映像制作オプションを受信する、
請求項
11に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記クリップ生成部は、
前記少なくとも2つのイメージに対し、イメージを一定の個数ずつ順に連結したビデオクリップを生成する、
請求項
11に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1つの1次ビデオクリップには、前記連結されたイメージ間の切り替え効果が含まれる、
請求項
14に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記動画提供部は、
前記動画とともに、前記動画の生成に利用された前記少なくとも2つのイメージからなるイメージリストで構成されたダッシュボードを提供する、
請求項
11に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記ダッシュボードには、前記動画の生成に利用された前記少なくとも2つのイメージの構成と順序に関する情報が含まれる、
請求項
16に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記クリップ生成部は、
前記チャットルームから前記動画に対する修正要求が受信されれば、前記修正要求に従って少なくとも1つの2次ビデオクリップを生成し、
前記動画生成部は、
前記修正要求に従って生成された少なくとも1つの2次ビデオクリップと前記1次ビデオクリップのうちの少なくとも1つを利用して、前記修正要求に従って修正された動画を生成する、
請求項
11に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、複数のイメージを利用して1つの動画を制作する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを利用した情報をリアルタイムで伝達するのに有効な方法としてインスタントメッセンジャー(instant messenger)が主に利用されている。メッセンジャーは、ユーザ同士が簡単なメッセージをリアルタイムで伝達し合えるようにすることを目的としており、まるで2人のユーザが直接会って会話しているように、文字の伝達によってリアルタイムで会話ができる。
【0003】
このようなメッセンジャークライアントプログラムでは、メッセージを伝達する機能の他に、メッセンジャーチャットルームを通じて絵文字、クーポンなどを相手に送信したり、イメージ、動画、文書などのファイルを送信したりする機能も提供している。
【0004】
また、1対1の会話だけでなく、複数人が1つのチャットルームでチャットを行うグループ会話機能も提供している。グループ会話は、メッセンジャークライアントプログラムで複数の相手を選択して会話を要請することにより、グループチャットルームを新たに生成したり、既に開設されているチャットルームに会話者を追加したりすることで可能となる。
【0005】
このようなメッセンジャー機能は、PCだけでなく、移動通信端末のモバイル環境でもその使用が普遍化している。
【0006】
例えば、特許文献1(公開日2002年9月30日)には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャーの間にメッセンジャーサービスを提供することができる、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャーサービスシステムおよび方法が開示されている。
【0007】
近年のメッセンジャーサービスは、単なるチャット機能の枠を超え、多様な形態の拡張されたサービスを提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国公開特許第10-2002-0074304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
メッセンジャーチャットルーム内で簡単かつ便利なチャットボット(Chatbot)形態の映像制作機能を提供することができる。
【0010】
チャットルームに映像制作機能のボットを追加し、該当のボットを利用して多様なイメージを自動編集して1つの映像を制作することができる。
【0011】
チャットルーム内において、該当のチャットルームに含まれるユーザと相互作用しながら共同作業が可能な映像制作環境を提供することができる。
【0012】
映像制作過程において予め生成されたクリップ映像を利用することにより、自然なインタラクション(interaction)と迅速な応答速度を支援することができる。
【0013】
切り替え効果が含まれるクリップ映像を予め生成して映像制作に利用することができ、これによって結果を迅速に提供することができる。
【0014】
予め生成されたクリップ映像を利用することにより、追加、削除、交換などのような修正を簡単かつ迅速に行うことができる。
【課題を解決するための手段】
【0015】
コンピュータシステムが実行する映像制作方法であって、前記コンピュータシステムは、少なくとも1つのプロセッサを含み、当該映像制作方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、1人以上のユーザが含まれるチャットルームに映像制作のためのボットが追加されれば、前記チャットルームから前記チャットルームにアップロードされる複数のイメージを受信することと、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記複数のイメージのうちの少なくとも2つのイメージによって少なくとも1つの1次ビデオクリップを生成することと、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記少なくとも1つの1次ビデオクリップを利用して1つの動画を生成することと、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記生成された動画を前記チャットルームに提供することとを含む、映像制作方法を提供する。
【0016】
一側面によると、前記受信することは、前記チャットルームの映像制作オプションに入力されたイメージの個数に基づいて該当の個数のイメージを受信することを含んでよい。
【0017】
他の側面によると、前記受信することは、前記チャットルームに対して事前に定められた映像制作規則に従ってイメージを受信することを含んでよい。
【0018】
また他の側面によると、前記事前に定められた映像制作規則は、前記チャットルームに前記ボットが追加された以後から所定の期間以内にアップロードされたイメージの個数、または前記ボットが追加される以前または以後にアップロードされたイメージの個数に基づいて決定されてよい。
【0019】
また他の側面によると、前記受信することは、前記チャットルームにおいて、映像制作のためのイメージの個数、イメージあたりの再生時間、イメージの方向のうちの少なくとも1つの映像制作オプションを受信することを含んでよい。
【0020】
また他の側面によると、前記少なくとも1つの1次ビデオクリップを生成することは、前記少なくとも2つのイメージに対してイメージを一定の個数ずつ順に連結したビデオクリップを生成することを含んでよい。
【0021】
また他の側面によると、前記少なくとも1つの1次ビデオクリップには、前記連結されたイメージ間の切り替え効果が含まれてよい。
【0022】
また他の側面によると、前記提供することは、前記動画とともに、前記動画の生成に利用された前記少なくとも2つのイメージからなるイメージリストで構成されたダッシュボードを提供することを含んでよい。
【0023】
また他の側面によると、当該映像制作方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記ダッシュボードに基づいて新たなイメージの追加、または前記動画の生成に利用された前記少なくとも2つのイメージのうちの少なくとも1つのイメージの削除、コピー、または移動のうちの少なくとも1つの修正要求を受信することをさらに含んでよい。
【0024】
また他の側面によると、前記ダッシュボードには、前記動画の生成に利用された前記少なくとも2つのイメージの構成と順序に関する情報が含まれてよい。
【0025】
さらに他の側面によると、当該映像制作方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットルームから前記動画に対する修正要求が受信されれば、前記修正要求に従って少なくとも1つの2次ビデオクリップを生成することと、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記修正要求に従って生成された少なくとも1つの2次ビデオクリップと前記1次ビデオクリップのうちの少なくとも1つを利用して、前記修正要求に従って修正された動画を生成することをさらに含んでよい。
【0026】
前記映像制作方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0027】
コンピュータシステムであって、メモリ、および前記メモリに接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、1人以上のユーザが含まれるチャットルームに映像制作のためのボットが追加されれば、前記チャットルームから前記チャットルームにアップロードされる複数のイメージを受信するイメージ受信部、前記複数のイメージのうちの少なくとも2つのイメージによって少なくとも1つの1次ビデオクリップを生成するクリップ生成部、前記少なくとも1つの1次ビデオクリップを利用して1つの動画を生成する動画生成部、および前記生成された動画を前記チャットルームに提供する動画提供部を含む、コンピュータシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、メッセンジャーのボットを利用して映像を制作する過程を説明するための例示図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、メッセンジャーのボットを利用して映像を制作する過程を説明するための例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、メッセンジャーのボットを利用して映像を制作する過程を説明するための例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、メッセンジャーのボットを利用して制作された映像を修正する過程を説明するための例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、メッセンジャーのボットを利用して制作された映像を修正する過程を説明するための例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、メッセンジャーのボットを利用して制作された映像を修正する過程を説明するための例示図である。
【
図11】発明の一実施形態における、チャットルーム別のファイルシステムを説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0030】
本発明の実施形態は、複数のイメージを利用して1つの動画を制作する技術に関する。
【0031】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、メッセンジャーチャットルーム内においてチャットボット形態の映像制作機能を提供することができ、これによって使用性、迅速性、効率性、利便性、費用節減などの側面において相当な長所を達成することができる。
【0032】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0033】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0034】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0035】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、メッセンジャーサービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0036】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0037】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされるアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0038】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードに従って受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0039】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードに従って生成した要求が、通信モジュール213の制御に従ってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御に従って提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0040】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0041】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、
図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0042】
以下では、メッセンジャーのチャットルーム内でユーザフィードバックが可能なボットに基づいて映像を制作する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0043】
図3は、本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0044】
本実施形態に係るサーバ150は、クライアント(client)である複数の電子機器110、120、130、140を対象にメッセンジャーサービスを提供するプラットフォームの役割を担ってよい。特に、サーバ150は、メッセンジャーのチャットルーム内においてチャットボット形態の映像制作機能を提供するボットサーバを含んでよい。サーバ150は、電子機器110、120、130、140上にインストールされるアプリケーション(すなわち、メッセンジャー)と連動して映像制作サービスを提供してよい。
【0045】
サーバ150は、ボットサーバとして
図4に係る映像制作方法を実行してよく、このために、サーバ150のプロセッサ222は、構成要素として、
図3に示すように、イメージ受信部310、クリップ生成部320、動画生成部330、および動画提供部340を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ222の構成要素は、選択的にプロセッサ222に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ222の構成要素は、プロセッサ222の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0046】
このようなプロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、
図4の映像制作方法が含む段階410~段階450を実行するようにサーバ150を制御してよい。例えば、プロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、メモリ221が含むオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0047】
ここで、プロセッサ222の構成要素は、サーバ150に記録されたプログラムコードが提供する命令に従ってプロセッサ222によって実行される、プロセッサ222の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、サーバ150がイメージを受信するように上述した命令に従ってサーバ150を制御するプロセッサ222の機能的表現として、イメージ受信部310が利用されてよい。
【0048】
段階410において、プロセッサ222は、サーバ150の制御と関連する命令がロードされたメモリ221から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、以下で説明される段階420~段階450をプロセッサ222が実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0049】
段階420において、イメージ受信部310は、1人以上のユーザが含まれるチャットルームに映像制作機能としてサーバ150と関連するアカウントのボット(以下、「映像制作ボット」とする)が追加されれば、チャットルームにアップロードされた2つ以上のイメージを映像制作ボットによって受信してよい。1人以上のユーザが会話をやり取りするチャットルームでは、すべてのユーザが映像制作ボットを追加してよく、映像制作したいイメージをアップロードしてよいが、このとき、イメージ受信部310は、チャットルームに映像制作ボットが追加されれば、該当のチャットルームにアップロードされたイメージを受信してよい。ユーザはチャットルームに映像制作ボットを追加した後に、映像制作のためのイメージの個数、イメージあたりの再生時間、イメージの方向(landscapeまたはportrait)、イメージ間の切り替え効果(transition effect)などのオプションを入力するようになるが、イメージ受信部310は、チャットルームの映像制作オプションに入力されたイメージの個数に基づいて該当の個数のイメージを受信してよい。他の例として、イメージ受信部310は、映像制作ボットが追加された直後から所定の時間(例えば、30秒)以内にアップロードされたすべてのイメージ、あるいは事前に定められた個数の一部のイメージを受信することも可能である。イメージ受信部310は、チャットルームに対して事前に定められた映像制作規則に従ってイメージを受信してよいが、このとき、事前に定められた映像制作規則は、チャットルームに映像制作ボットが追加された以後から所定の期間以内にアップロードされたイメージの個数、または映像制作ボットが追加される以前または以後にアップロードされたイメージの個数に基づいて決定されてよい。1人以上のユーザが含まれるチャットルームに映像制作ボットを追加して複数人が映像制作のための作業に同時に参加することも可能であるが、このとき、チャットルームに映像制作ボットを追加した後に動画として制作するためのイメージをアップロードしてよい。映像制作のために利用されるイメージとしては、写真のような静止画はもちろん、ビデオのような動画などのメディアが含まれてもよい。
【0050】
段階430において、クリップ生成部320は、チャットルームから受信されたイメージを利用してイメージ間の切り替え効果が含まれるビデオクリップを生成してよい。切り替え効果とは、動画制作過程においてイメージとイメージとを自然に連結させるためのものであって、例えば、フェードイン(fade-in)、フェードアウト(fade-out)、ディゾルブ(dissolve)、スワイプ(swipe)などを含んでよい。このような切り替え効果は、ユーザによって入力されたオプション、ユーザから受信した設定、またはサーバ150の制御と関連してメモリ221にロードされた命令に基づいて決定されてよい。このとき、切り替え効果を与えるためには、計算リソース(computation resource)の消耗が大きいビデオトランスコーディング(video transcoding)過程が必要となる。これにより、クリップ生成部320は、効果的な映像制作のために、イメージ間の切り替え効果が含まれるビデオクリップを優先的に予め生成しておくようになる。クリップ生成部320は、チャットルームから受信されたイメージのうちの少なくとも2つ以上のイメージによって少なくとも1つの1次ビデオクリップを生成してよい。一例として、クリップ生成部320は、チャットルームから受信されたイメージのサイズを調整した(resize)後、サイズが調整されたイメージを一定の個数ずつ順に連結したビデオクリップを生成してよい。このとき、2つのイメージを連結したビデオクリップのイメージの間には切り替え効果が適用されてよく、チャットルームからM個のイメージを含む映像の制作のためにN個のイメージを受信した場合、N個のイメージのうちのM(≦N)個のイメージを利用してM-1個のビデオクリップを予め生成しておくようになる。
【0051】
段階440において、動画生成部330は、段階430で生成された少なくとも1つの1次ビデオクリップを利用して動画を生成してよい。動画生成部330は、チャットルームから受信されたイメージによって1つの動画を制作してよく、このとき、チャットルームから受信されたイメージに対して事前に制作されたクリップ映像、すなわち、イメージ間の切り替え効果が含まれるビデオクリップを連結して全体映像を制作してよい。
【0052】
段階450において、動画提供部340は、チャットルームから受信されたイメージに対し、段階440で生成された動画を結果映像として提供してよい。言い換えれば、動画提供部340は、チャットルームから受信されたイメージによって制作された動画を該当のチャットルームに再び伝達してよい。このとき、動画提供部340は、結果映像として生成された動画を提供すると同時に、ユーザからフィードバックを受けることができるように、該当の動画を制作するのに使用されたイメージのチャート、すなわち、ダッシュボードをともに提供してよい。ユーザは、動画制作に利用されたイメージが含まれるダッシュボードを利用して、動画として生成されたイメージの構成や順序などを確認してよく、動画に含まれるイメージの追加、削除、コピー、移動(入れ替え)などの修正を可能にする。これにより、クリップ生成部320は、チャットルームにおいて、ユーザからダッシュボードに基づいてイメージの追加、削除、コピー、移動などの修正要求が受信されれば、修正要求に対応するイメージに限り、少なくとも1つの2次ビデオクリップを再生成してよい。このとき、動画生成部330は、修正要求に対応して再生成された2次ビデオクリップを使用し、残りのイメージに対しては既存に制作した1次ビデオクリップを再使用することにより、修正要求による結果映像を迅速に生成することができる。
【0053】
したがって、本発明では、メッセンジャーのチャットルーム内でチャットボット形態の映像制作機能を提供することにより、複数人が同時に動画制作に参加することができ、特に、映像制作のためのイメージに対して短いクリップを予め生成しておくことによって従来の動画制作サービスでは提供できなかった切り替え効果を適用することができ、ユーザの修正要求に対して迅速に結果映像を提供することができる。
【0054】
図5~
図10は、本発明の一実施形態における、メッセンジャーのボットを利用して映像制作サービスを提供する過程を説明するための例示図である。
【0055】
図5は、電子機器110の画面に表示されるメッセンジャーチャットルーム500を示した例示図である。メッセンジャーチャットルーム500は、1人以上のユーザが含まれ、かつ映像制作ボットが追加されたチャットルームを示している。
【0056】
電子機器110のユーザは、映像制作ボットが追加されたメッセンジャーチャットルーム500に映像制作のためのイメージ510をアップロードし、映像制作オプションを含んだ映像制作要求520を入力してよい。電子機器110のユーザは、タグを利用して映像制作ボットを呼び出した後(例えば、「@Timelette」)、映像制作命令(例えば、「make」)によって動画制作を要求してよい。このとき、電子機器110のユーザは、映像制作オプションとしてイメージの個数(例えば、「numimg」)、イメージあたりの再生時間(例えば、「per_sec」)、イメージの方向(例えば、「format」)(landscapeであれば「L」、portraitであれば「P」)などを入力してよい。例えば、電子機器110のユーザは、「Timelette、イメージ7つで各場面が3秒ずつ再生されてLandscape形態で再生される動画を作って」の意味として「@Timelette make numimg 7 per_sec 3 format L」の映像制作要求520を入力してよい。図に示してはいないが、電子機器110のユーザは、映像制作オプションとしてイメージ間の切り替え効果を入力してもよい。
【0057】
サーバ150のプロセッサ222は、メッセンジャーチャットルーム500から映像制作のためのイメージ510と映像制作要求520を受信してよく、このとき、受信されたイメージ510によって映像制作要求520に対応する動画を生成してメッセンジャーチャットルーム500に再び伝達してよい。より詳細には、サーバ150のプロセッサ222は、
図6に示すように、メッセンジャーチャットルーム500から受信されたイメージ510に対し、一定の順序でイメージ間の切り替え効果を適用したビデオクリップ610を生成してよい。7つのイメージ、すなわちイメージ1~7が受信された場合、イメージ1、2を連結したビデオクリップ1->2、イメージ2、3を連結したビデオクリップ2->3、イメージ3、4を連結したビデオクリップ3->4、イメージ4、5を連結したビデオクリップ4->5、イメージ5、6を連結したビデオクリップ5->6、イメージ6、7を連結したビデオクリップ6->7が生成されてよい。ここで、生成されたビデオクリップは、2つのイメージからなる短いクリップ映像であり、特に、2つのイメージ間に切り替え効果(T)が適用されたクリップ映像である。
【0058】
サーバ150のプロセッサ222は、メッセンジャーチャットルーム500から受信されたイメージ510に対してビデオクリップを予め生成してよく、ビデオクリップを利用して全体のイメージを含む結果動画を生成してよい。
図7を参照すると、サーバ150のプロセッサ222は、メッセンジャーチャットルーム500に電子機器110のユーザが映像制作を要求して生成した結果映像である動画750を伝達してよく、これと同時に、動画750を生成するために使用されたイメージリストからなるダッシュボード760をともに提供してよい。
【0059】
電子機器110のユーザは、メッセンジャーチャットルーム500に伝達された動画750を再生して結果映像を確認してよく、ダッシュボード760を参照しながら該当の動画750として生成されたイメージの構成や順序などを確認してよい。
【0060】
メッセンジャーチャットルーム500に含まれるユーザは、ダッシュボード760を利用して動画750に対するイメージの追加、削除、コピー、移動(入れ替え)などの修正を要求してよい。例えば、追加の場合は「add」、削除の場合は「del」、コピーの場合は「duplicate」、移動の場合は「replace」などの命令を利用した修正要求を入力してよく、動画750に対する修正要求は、表1のような関数と規則などに基づいて入力してよい。
【表1】
【0061】
例えば、
図8に示すように、電子機器110のユーザが動画750にイメージを追加しようとする場合、追加しようとするイメージA(810)をメッセンジャーチャットルーム500にアップロードし、「Timelette、イメージ5の前に追加して」の意味として「@Timelette add front 5」の修正要求820を入力してよい。
【0062】
図9を参照すると、サーバ150のプロセッサ222は、以前に予め生成されたビデオクリップ610、すなわち、ビデオクリップ1->2、ビデオクリップ2->3、ビデオクリップ3->4、ビデオクリップ4->5、ビデオクリップ5->6、ビデオクリップ6->7に、修正要求820に対応するイメージが含まれるビデオクリップ910を再び生成してよい。言い換えれば、イメージ5の前にイメージA(810)を追加するためには、ビデオクリップ4->AとビデオクリップA->5だけを新たに生成し、残りのビデオクリップ(ビデオクリップ1->2、2->3、3->4、5->6、6->7)はそのまま利用してよい。
【0063】
サーバ150のプロセッサ222は、修正要求820に従って再生成されたビデオクリップを使用し、残りのイメージに対しては既存に制作したビデオクリップを再使用することによって新たな結果映像を生成してよい。
図10を参照すると、サーバ150のプロセッサ222は、ユーザの修正要求820に従ってイメージA(810)が追加されることによって再生成された修正映像1050をメッセンジャーチャットルーム500に伝達してよく、これと同時に、修正映像1050の生成に使用されたイメージリストからなるダッシュボード1060を提供してよい。このとき、ダッシュボード1060には追加イメージ、すなわち、イメージA(810)を含んだイメージの構成や順序などに関する情報が含まれてよい。
【0064】
したがって、サーバ150のプロセッサ222は、メッセンジャーチャットルーム500にアップロードされたイメージを利用して動画を制作した後、該当のチャットルーム500に再び伝達することができ、動画制作に利用されたイメージに対して修正、削除、コピー、移動などの修正が可能となるようにダッシュボードをともに提供することができ、予め生成しておいたビデオクリップを再使用することで結果映像を迅速に提供することができる。
【0065】
メッセンジャーチャットルーム内でチャットボット形態の映像制作機能を提供するにあたり、サーバ150のプロセッサ222は、
図11に示すように、各チャットルーム別に該当のチャットルームと関連するファイルシステム1100を維持してよい。各チャットルームのファイルシステム1100には、該当のチャットルームにアップロードされたイメージ(imgs)1101、映像制作機能による動画制作情報(manifests、room_info)1102、1103を含んでよい。チャットルームにアップロードされたイメージ1101は、JPGやMP4などのイメージや動画を含んだ各種メディアを含んでよく、動画制作情報1102、1103を示すデータ構造は、例示的に表2のとおりとなる。
【表2】
【0066】
サーバ150のプロセッサ222は、動画制作に利用されたイメージの修正、削除、移動などの修正要求に対し、ファイルシステム1100に記録された動画制作情報1102、1103を修正してよい。
【0067】
このように、本発明の実施形態によると、メッセンジャーチャットルーム内でユーザフィードバックが可能なボットを利用して動画を制作することができ、特に、チャットルーム内においてチャットボット形態の映像制作機能を提供することにより、チャットルームに含まれるすべてのユーザが動画制作に参加することができる。さらに、本発明の実施形態によると、1つの動画として制作しようとするイメージに対してイメージ間の切り替え効果が含まれるビデオクリップを生成しておくことによって結果映像に切り替え効果を適用することができ、映像制作過程の迅速な応答速度を保障することができる。
【0068】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0069】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0070】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0071】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0072】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。