(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-31
(45)【発行日】2022-09-08
(54)【発明の名称】データ処理方法、装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 16/24 20190101AFI20220901BHJP
【FI】
G06F16/24
(21)【出願番号】P 2020558513
(86)(22)【出願日】2019-05-13
(86)【国際出願番号】 CN2019086691
(87)【国際公開番号】W WO2019218976
(87)【国際公開日】2019-11-21
【審査請求日】2020-10-15
(31)【優先権主張番号】201810455294.5
(32)【優先日】2018-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520402616
【氏名又は名称】ネッツユニオン クリアリング コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ルー,シャン
(72)【発明者】
【氏名】シュー,ヂャンヂャン
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,イェンタオ
(72)【発明者】
【氏名】ニエ,ウェンビン
(72)【発明者】
【氏名】フアン,チン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,イー
(72)【発明者】
【氏名】ヂァン,チン
(72)【発明者】
【氏名】ファン,レイ
(72)【発明者】
【氏名】ヅオ,チャオ
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-006007(JP,A)
【文献】特開2006-350408(JP,A)
【文献】特開平10-289134(JP,A)
【文献】特開2011-113103(JP,A)
【文献】特開2013-182310(JP,A)
【文献】特開昭63-037438(JP,A)
【文献】特開2009-048313(JP,A)
【文献】特開平02-073461(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 12/00
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ処理装置によって実行されるデータ処理方法であって、
予め設定された命名規則に基づき、対象ビジネスに対するビジネスシリアル番号を生成するステップと、
前記対象ビジネスのビジネスデータを取得するステップと、
前記ビジネスシリアル番号に基づき、予め配置された複数のデータテーブルから対象データテーブルを取得するステップと、
前記ビジネスデータを前記対象データテーブルに記憶するステップと、を含
み、
上記のビジネスシリアル番号は2つの部分から構成され、一部はランダムに生成された乱数であり、その他の部分はデータベースインデックス情報、日付情報、及びテーブルインデックス情報を含む一つのグループの数字であり、
上記の乱数はさらに当該ビジネスの一意性を示すための数字と、当該ビジネスが属しているビジネスタイプを示すための数字とを含む、
ことを特徴とするデータ処理方法。
【請求項2】
前記ビジネスシリアル番号に基づき、予め配置された複数のデータテーブルから対象データテーブルを取得する前記ステップは、
前記予め設定された命名規則に基づき、前記ビジネスシリアル番号から日付情報、対象データベースのデータベースインデックス情報、及び対象データテーブルのテーブルインデックス情報を抽出するステップと、
前記データベースインデックス情報に基づき、対応する対象データベースを決定するステップと、
前記日付情報及び前記テーブルインデックス情報に基づき、前記対象データベース内の複数のデータテーブルから前記対象データテーブルを取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項3】
予め配置された各データテーブルのテーブル名情報は、データベースのデータベースインデックス情報、日付情報、及びデータテーブルのテーブルインデックス情報を含む、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ処理方法。
【請求項4】
処理対象データテーブル内のデータに対する操作要求を受信するステップと、
前記処理対象データテーブルのテーブル名情報を取得し、かつ現在の日付を取得するステップと、
前記テーブル名情報の日付情報と前記現在の日付が一致するか否かを判断するステップと、
一致しない場合、前記操作要求に基づき、前記処理対象データテーブル内のデータに対して、対応する操作を行うステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のデータ処理方法。
【請求項5】
前記操作要求は、削除要求と、置換要求と、修正要求と、追加要求とを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のデータ処理方法。
【請求項6】
予め設定された命名規則に基づき、対象ビジネスに対するビジネスシリアル番号を生成するための生成モジュールと、
前記対象ビジネスのビジネスデータを取得するための第1の取得モジュールと、
前記ビジネスシリアル番号に基づき、予め配置された複数のデータテーブルから対象データテーブルを取得するための第2の取得モジュールと、
前記ビジネスデータを前記対象データテーブルに記憶するための記憶モジュールと、を含
み、
上記のビジネスシリアル番号は2つの部分から構成され、一部はランダムに生成された乱数であり、その他の部分はデータベースインデックス情報、日付情報、及びテーブルインデックス情報を含む一つのグループの数字であり、
上記の乱数はさらに当該ビジネスの一意性を示すための数字と、当該ビジネスが属しているビジネスタイプを示すための数字とを含む、
ことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項7】
前記第2の取得モジュールは、
前記予め設定された命名規則に基づき、前記ビジネスシリアル番号から日付情報、対象データベースのデータベースインデックス情報、及び対象データテーブルのテーブルインデックス情報を抽出するための抽出ユニットと、
前記データベースインデックス情報に基づき、対応する対象データベースを決定するための決定ユニットと、
前記日付情報及び前記テーブルインデックス情報に基づき、前記対象データベース内の複数のデータテーブルから前記対象データテーブルを取得するための取得ユニットと、を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
予め配置された各データテーブルのテーブル名情報は、データベースのデータベースインデックス情報、日付情報、及びデータテーブルのテーブルインデックス情報を含む、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載のデータ処理装置。
【請求項9】
処理対象データテーブル内のデータに対する操作要求を受信するための受信モジュールと、
前記処理対象データテーブルのテーブル名情報を取得し、かつ現在の日付を取得するための第3の取得モジュールと、
前記テーブル名情報の日付情報と前記現在の日付が一致するか否かを判断するための判断モジュールと、
前記テーブル名情報の日付情報と前記現在の日付が一致しない場合、前記操作要求に基づき、前記処理対象データテーブル内のデータに対して、対応する操作を行うための操作モジュールと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項8に記載のデータ処理装置。
【請求項10】
前記操作要求は、削除要求と、置換要求と、修正要求と、追加要求とを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のデータ処理装置。
【請求項11】
コンピュータプログラムが記憶される非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記プログラムがプロセッサによって実行される場合に、請求項1~5のいずれかに記載のデータ処理方法を実現する、
ことを特徴とす
る非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はデータ処理分野に関し、特にデータ処理方法、装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
情報技術の継続的な発展に伴い、ビジネスの種類はますます多くなり、ビジネスデータ量は急速に増加している。オンラインバンキングの取引を例として、各取引の出処、行方、取引目的、取引金額等のビジネスデータを記憶する必要があるため、ビジネスデータがリアルタイム性が高く、データ量が多いという特徴を有し、ビジネスデータの記憶に困難をもたらす。
【0003】
現在、ビジネスデータを記憶する場合、通常、生成されたビジネスデータを統一されたデータテーブルに記憶するため、ビジネスデータが増えると、ビジネスデータを記憶するためのデータテーブルの読み書き応答速度が低下され、記憶特性に影響を与える。そのため、どのようにしてビジネスデータの記憶効率を向上させ、データテーブルの読み書き応答速度を確保するかは、早急に解決すべき課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的は、少なくとも上記の技術的課題のうちの1つをある程度で解決することである。
【0005】
そのため、本開示の第1の目的はデータ処理方法を提供することである。当該方法はデータテーブルの読み書き応答速度を確保すると同時に、書き込み又は読み取りの並行性を向上させ、さらに、データの記憶効率を向上させる。
【0006】
本開示の第2の目的はデータ処理装置を提供することである。
【0007】
本開示の第3の目的は非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本開示の第1態様の実施例により提供されるデータ処理方法は、予め設定された命名規則に基づき、対象ビジネスに対するビジネスシリアル番号を生成するステップと、前記対象ビジネスのビジネスデータを取得するステップと、前記ビジネスシリアル番号に基づき、予め配置された複数のデータテーブルから対象データテーブルを取得するステップと、前記ビジネスデータを前記対象データテーブルに記憶するステップと、を含む。
【0009】
本開示の実施例のデータ処理方法によると、予め設定された命名規則に基づいて対象ビジネスに対するビジネスシリアル番号を生成し、対象ビジネスのビジネスデータを取得し、ビジネスシリアル番号に基づいて予め配置された複数のデータテーブルから対象データテーブルを取得し、さらにビジネスデータを対象データテーブルに記憶することができる。即ち、予め複数のデータテーブルを設定し、予め設定された命名規則に基づいて当該複数のデータテーブルを命名することにより、実際の適用に際して、前記予め設定された命名規則に基づいて対象ビジネスのビジネスシリアル番号を生成することができ、当該ビジネスシリアル番号に基づいて当該複数のデータテーブルから対象データテーブルを見つけ、その上さらに当該対象ビジネスのビジネスデータを当該対象データテーブルに記憶することができ、したがって、データベース記憶の設計をもとに、スペースを効率と引き換え、ストレージを複数のデータベースとデータテーブルに分割し、データテーブルの読み書き応答速度を確保すると同時に、書き込み又は読み取りの並行性(例えば、複数のデータベースとデータテーブルが同時に読み書きサービス等を提供する)を向上させ、さらに、データの記憶効率を向上させる。
【0010】
上記の目的を達成するために、本開示第2態様の実施例により提供されるデータ処理装置は、予め設定された命名規則に基づき、対象ビジネスに対するビジネスシリアル番号を生成するための生成モジュールと、前記対象ビジネスのビジネスデータを取得するための第1の取得モジュールと、前記ビジネスシリアル番号に基づき、予め配置された複数のデータテーブルから対象データテーブルを取得するための第2の取得モジュールと、前記ビジネスデータを前記対象データテーブルに記憶するための記憶モジュールとを含む。
【0011】
本開示の実施例のデータ処理装置によると、予め複数のデータテーブルを設定し、予め設定された命名規則に基づいて当該複数のデータテーブルを命名することにより、実際の適用に際して、前記予め設定された命名規則に基づいて対象ビジネスのビジネスシリアル番号を生成することができ、当該ビジネスシリアル番号に基づいて当該複数のデータテーブルから対象データテーブルを見つけ、その上さらに当該対象ビジネスのビジネスデータを当該対象データテーブルに記憶することができ、したがって、データベース記憶の設計をもとに、スペースを効率と引き換え、ストレージを複数のデータベースとデータテーブルに分割し、データテーブルの読み書き応答速度を確保すると同時に、書き込み又は読み取りの並行性(例えば、複数のデータベースとデータテーブルが同時に読み書きサービス等を提供する)を向上させ、さらに、データの記憶効率を向上させる。
【0012】
上記の目的を達成するために、本開示第3態様の実施例により提供される非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータプログラムが記憶され、前記プログラムがプロセッサによって実行される場合に、本開示の第1態様の実施例に記載のデータ処理方法を実現する。
【発明の効果】
【0013】
本開示の付加的な態様及び利点は以下の説明において部分的に与えられ、その一部は以下の説明によって明らかになるか、又は本開示を実践することによって分かるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本開示の上記の及び/又は付加的な態様及び利点は以下、図面を参照した実施例の説明から明らかになり且つ理解しやすくなる。ここにおいて、
【
図1】本開示の一実施例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の他の実施例によるデータ処理方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の一実施例によるデータ処理装置の概略構成図である。
【
図4】本開示の具体的な一実施例によるデータ処理装置の概略構成図である。
【
図5】本開示の他の具体的な実施例によるデータ処理装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下は本開示の実施例を詳しく説明し、前記実施例の一例は図面に示されており、同じ又は類似する番号は終始、同じ又は類似する部品、あるいは同じ又は類似する機能を有する部品を表す。以下、図面を参照しながら説明された実施例は例示的なものに過ぎず、本開示を説明するためのものであり、本開示を限定するものとして理解すべきではない。
【0016】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例のデータ処理方法、装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を説明する。
【0017】
図1は本開示の一実施例によるデータ処理方法のフローチャートである。なお、本開示の実施例のデータ処理方法は本開示の実施例のデータ処理装置に適用することができる。一例として、本開示の実施例のデータ処理方法はオンラインバンキング取引システムに適用される。
【0018】
図1に示すように、当該データ処理方法は以下を含んでも良い。
【0019】
S110:予め設定された命名規則に基づき、対象ビジネスに対するビジネスシリアル番号を生成する。
【0020】
なお、オンラインバンキング取引システムの運用に伴い、様々なビジネスに対するビジネスデータが生成され、本開示の実施例のデータ処理方法はこれらの様々なビジネスのビジネスデータを処理できることを理解されたい。ビジネスの種類の異なりにより、当該ビジネスにより生成されたビジネスデータの記憶位置(即ち対応するデータベース)も異なる。そのため、説明の便宜上、以下は対象ビジネスを例として本開示の実施例を説明する。
【0021】
選択的に、ユーザが当該対象ビジネスを利用し、かつ当該対象ビジネスのビジネスデータが生成されることが検出された場合、予め設定された命名規則に基づいて当該対象ビジネスに対するビジネスシリアル番号を生成することができる。ここにおいて、当該ビジネスシリアル番号は当該対象ビジネスの一意の識別子として理解することができる。
【0022】
なお、本開示の一実施例において、上記のビジネスシリアル番号は2つの部分から構成され、一部はランダムに生成された乱数であり、その他の部分はデータベースインデックス情報、日付情報、及びテーブルインデックス情報等を含む一つのグループの数字である。ここにおいて、上記の乱数はさらに当該ビジネスの一意性を示すための数字と、当該ビジネスが属しているビジネスタイプを示すための数字とを含んでも良い。
【0023】
ビジネスシリアル番号が14桁の数字で構成される場合を例として、当該予め設定された命名規則は、8桁の乱数をランダムに生成することであってもよく、ここにおいて、当該乱数は現在のビジネスの一意性を示すための数字と、当該ビジネスが属しているビジネスタイプを示すための数字とを含む必要があり、例えば、ランダムに生成された乱数が「01234567」である場合、「0」は当該ビジネスが属しているビジネスタイプを示すための数字を表し、「1234567」は現在のビジネスの一意性を示す数字を表す。さらに、別のグループの数字が生成され、当該数字はデータベースインデックス情報、日付情報、及びテーブルインデックス情報を含み、例えば、一つのグループの数字「052301」が生成されることができ、「05」はデータベースインデックス情報、即ち第05のデータベースを表し、「23」は日付情報、即ち毎月の23日を表し、「01」はテーブルインデックス情報、即ち23日の第01のデータテーブルを表す。したがって、上記の予め設定された命名規則によって生成された当該対象ビジネスのビジネスシリアル番号は「01234567052301」であるべきだ。
【0024】
なお、本開示の実施例は、上記のビジネスシリアル番号に含まれる数字の数を具体的に限定せず、実際の必要に応じて自分で定義することができる。
【0025】
S120:対象ビジネスのビジネスデータを取得する。
【0026】
選択的に、当該対象ビジネスが完了したと検出された場合、当該対象ビジネスのビジネスデータを取得することができる。例えば、オンラインバンキング取引を例として、当該取引が完了したと検出された場合、当該取引の取引データ、例えば、取引の出処、行方、取引目的、取引金額等を取得することができる。
【0027】
S130:ビジネスシリアル番号に基づき、予め配置された複数のデータテーブルから対象データテーブルを取得する。
【0028】
なお、本開示の実施例において、Nつのデータテーブルを予め配置することができ、当該NつのデータテーブルはそれぞれM個のデータベースに割り当てることができ、各データベースにおいて毎月の日数に応じて対応する分の数に分けることができ、各の分は、Lつのデータテーブルを含んでもよく、ここで、N=M*分の数*Lである。N、M、Lはいずれも正整数である。
【0029】
選択的に、本開示の一実施例において、前記予め設定された命名規則に基づいて当該ビジネスシリアル番号から日付情報、対象データベースのデータベースインデックス情報、及び対象データテーブルのテーブルインデックス情報を抽出し、データベースインデックス情報に基づいて、対応する対象データベースを決定し、日付情報、及びテーブルインデックス情報に基づき、対象データベース内の複数のデータテーブルから対象データテーブルを取得することができる。
【0030】
つまり、対象ビジネスのビジネスシリアル番号を取得した場合、前記予め設定された命名規則に基づいて、日付を示すための数字、データベースインデックス情報を示すための数字、およびテーブルインデックス情報を示すための数字を当該ビジネスシリアル番号から抽出することができる。その後、当該データベースインデックス情報を示すための数字に基づいて、対応する対象データベースを見つけ、当該日付を示すための数字に基づいて、当該対象データベースから当該日付を記憶するためのデータテーブルを見つけ、当該テーブルインデックス情報を示すための数字に基づいて当該日付の下のデータテーブルから、対象データテーブルを探すことができる。
【0031】
例えば、ビジネスシリアル番号「01234567052301」を例として、前記予め設定された命名規則に基づいて、日付を示すための数字「23」、データベースインデックス情報を示すための数字「05」、およびテーブルインデックス情報を示すための数字「01」を当該ビジネスシリアル番号から抽出することができる。その後、当該データベースインデックス情報を示すための数字「05」に基づいて、対応する対象データベース(即ち第05のデータベース)を探し、当該日付を示すための数字「23」に基づいて、当該日付(即ち毎月の23日)を記憶するためのデータテーブルを当該対象データベースから抽出し、当該テーブルインデックス情報を示すための数字「01」に基づいて当該日付の下のデータテーブルから、対象データテーブル(即ち毎月の23日の第01のデータテーブル)を探すことができる。
【0032】
S140:ビジネスデータを対象データテーブルに記憶する。
【0033】
具体的に、当該対象ビジネスのビジネスデータが記憶される位置を取得した後(即ち対象データテーブルを探す)、当該ビジネスデータを当該対象データテーブルに記憶することができる。
【0034】
選択的に、本開示の一実施例では、各予め配置された各データテーブルのテーブル名情報は、データベースのデータベースインデックス情報、日付情報、およびデータテーブルのテーブルインデックス情報を含む。つまり、テーブル名には、データベースのデータベースインデックス、日付、テーブルインデックスを含んでもよく、各ビジネスがどのデータベースに属するか、データベース内のどの日のデータテーブルに属するかを区別することに用いられ、かつ当該ビジネスデータテーブルはこの日に属する。例えば、あるデータテーブルのテーブル名が「trans_05.table_23_01」であるとすると、当該テーブル名は、transの第05のデータベース、毎月23日のデータテーブル、この日の第01のデータテーブルを表すことができ、なお、「XXXXXXXX052301」のようなビジネスシリアル番号に対応するビジネスデータはすべて当該テーブル名が「trans_05.table_23_01」であるデータテーブルに記憶されることになることは理解するだろう。
【0035】
本開示の実施例において、
図2に示すように、当該データ処理方法はさらに以下を含んでも良い。
【0036】
S210:処理対象データテーブル内のデータに対する操作要求を受信する。
【0037】
選択的に、ビジネスデータを処理するプロセスにおいて、処理対象データテーブル内のデータに対するユーザから操作要求を受信することができる。ここにおいて、本開示の一実施例において、当該操作要求は、削除要求と、置換要求と、修正要求と、追加要求等とを含んでも良いが、これらに限定されない。例えば、ユーザがデータテーブルに対して初期化操作、即ち当該データテーブル内のすべてのビジネスデータを削除する操作を行おうとする場合もある。
【0038】
S220:処理対象データテーブルのテーブル名情報を取得し、かつ現在の日付を取得する。
【0039】
選択的に、処理対象データテーブル内のデータに対するユーザからの操作要求を受信すると、当該プロキシデータテーブルのテーブル名情報を取得し、当該テーブル名情報から日付を示すための数字を取得し、かつ現在の日付(即ち当日)を取得することができる。ここにおいて、本開示の実施例において、前記日付は毎月のいずれかの日として理解することができ、即ち当該日付の単位は日である。
【0040】
S230:テーブル名情報の日付情報と現在の日付が一致するか否かを判断する。
【0041】
例えば、当該テーブル名情報の日付情報が「23」で、現在の日付が23号である場合、当該テーブル名情報の日付情報と現在の日付が一致すると判定でき、その日のデータテーブルが読み書きサービスを提供しているため、この際にその日のデータテーブルを初期化することができず、今回のユーザの操作を無視することができ、かつ現在の当該処理対象データテーブルが使用されており、初期化操作ができないことをユーザに知らせるように、エラー情報をユーザにフィードバックすることができる。
【0042】
S240:一致しない場合、操作要求に基づいて処理対象データテーブル内のデータに対して対応する操作を行う。
【0043】
選択的に、テーブル名情報の日付情報と現在の日付が一致しないと判断した場合、当該操作要求に基づいて当該処理対象データテーブル内のデータに対して対応する操作を行うことができる。つまり、テーブル名情報の日付情報と現在の日付が一致しないと判断した場合、当該処理対象データテーブルが現在読み書きサービスを提供しておらず、オフライン状態であると理解することができ、このとき、操作要求に基づいて処理対象データテーブル内のデータを対応して操作でき、即ち当該処理対象データテーブルに対して任意の運用及び保守管理操作を行うことができる。それにより、データテーブルのオフラインの運用及び保守管理を可能にするという目的が達成される。
【0044】
本開示の実施例によるデータ処理方法は、予め設定された命名規則に基づき、対象ビジネスに対するビジネスシリアル番号を生成し、対象ビジネスのビジネスデータを取得し、ビジネスシリアル番号に基づき、予め配置された複数のデータテーブルから対象データテーブルを取得し、かつビジネスデータを対象データテーブルに記憶することができる。即ち、予め複数のデータテーブルを設定し、予め設定された命名規則に基づいて当該複数のデータテーブルを命名することにより、実際の適用に際して、前記予め設定された命名規則に基づいて対象ビジネスのビジネスシリアル番号を生成することができ、当該ビジネスシリアル番号に基づいて当該複数のデータテーブルから対象データテーブルを探すことによって、さらに当該対象ビジネスのビジネスデータを当該対象データテーブルに記憶することができ、したがって、データベース記憶の設計をもとに、スペースを効率と引き換え、ストレージを複数のデータベースとデータテーブルに分割し、データテーブルの読み書き応答速度を確保すると同時に、書き込み又は読み取りの並行性(例えば、複数のデータベースとデータテーブルが同時に読み書きサービス等を提供する)を向上させ、さらに、データの記憶効率を向上させる。
【0045】
上記の幾つかの実施例により提供されるデータ処理方法に対応して、本開示の一実施例はデータ処理装置をさらに提供し、本開示の実施例により提供されるデータ処理装置は上記の幾つかの実施例により提供されるデータ処理方法に対応するため、前記データ処理方法の実施形態も、本実施例により提供されるデータ処理装置に適用されるので、本実施例ではそれ以上詳しく説明しない。
図3は、本開示の一実施例によるデータ処理装置の概略構成図である。
図3に示すように、当該データ処理装置は、生成モジュール310、第1の取得モジュール320、第2の取得モジュール330、および記憶モジュール340を含んでも良い。
【0046】
生成モジュール310は予め設定された命名規則に基づき、対象ビジネスに対するビジネスシリアル番号を生成するために用いることができる。
【0047】
第1の取得モジュール320は対象ビジネスのビジネスデータを取得するために用いられる。
【0048】
第2の取得モジュール330はビジネスシリアル番号に基づき、予め配置された複数のデータテーブルから対象データテーブルを取得するために用いられる。一例として、
図4に示すように、当該第2の取得モジュール330は、抽出ユニット331、決定ユニット332、及び取得ユニット333を含むことができる。
【0049】
ここにおいて、抽出ユニット331は、予め設定された命名規則に基づいてビジネスシリアル番号から日付情報、対象データベースのデータベースインデックス情報、及び対象データテーブルのテーブルインデックス情報を抽出するために用いられる。決定ユニット332は、データベースインデックス情報に基づいて対応する対象データベースを決定するために用いられる。取得ユニット333は、日付情報、及びテーブルインデックス情報に基づいて、対象データベース内の複数のデータテーブルから対象データテーブルを取得するために用いられる。
【0050】
記憶モジュール340はビジネスデータを対象データテーブルに記憶するために用いられる。
【0051】
選択的に、本開示の一実施例では、予め配置された各データテーブルのテーブル名情報は、データベースのデータベースインデックス情報、日付情報、及びデータテーブルのテーブルインデックス情報を含む。テーブル名には、データベースのデータベースインデックス、日付、テーブルインデックスを含んでもよく、各ビジネスがどのデータベースに属するか、データベース内のどの日のデータテーブルに属するかを区別することに用いられ、かつ当該ビジネスデータテーブルはこの日に属する。例えば、あるデータテーブルのテーブル名が「trans_05.table_23_01」であるとすると、当該テーブル名は、transの第05のデータベース、毎月23日のデータテーブル、この日の第01のデータテーブルを表すことができ、なお、「XXXXXXXX052301」のようなビジネスシリアル番号に対応するビジネスデータはすべて当該テーブル名が「trans_05.table_23_01」であるデータテーブルに記憶されることになることは理解するだろう。
【0052】
本開示の実施例において、
図5に示すように、当該データ処理装置はさらに受信モジュール350、第3の取得モジュール360、判断モジュール370、及び操作モジュール380を含むことができる。ここにおいて、受信モジュール350は処理対象データテーブル内のデータに対する操作要求を受信するために用いられる。第3の取得モジュール360は処理対象データテーブルのテーブル名情報を取得し、かつ現在の日付を取得するために用いられる。判断モジュール370はテーブル名情報の日付情報と現在の日付が一致するか否かを判断するために用いられる。操作モジュール380は、テーブル名情報の日付情報と現在の日付が一致しない場合、操作要求に基づいて処理対象データテーブル内のデータに対して対応する操作を行うために用いられる。それにより、データテーブルのオフラインの運用及び保守管理を可能にするという目的が達成される。
【0053】
本開示の実施例によるデータ処理装置は、予め複数のデータテーブルを設定し、予め設定された命名規則に基づいて当該複数のデータテーブルを命名することにより、実際の適用に際して、前記予め設定された命名規則に基づいて対象ビジネスのビジネスシリアル番号を生成することができ、当該ビジネスシリアル番号に基づいて当該複数のデータテーブルから対象データテーブルを探すことによって、さらに当該対象ビジネスのビジネスデータを当該対象データテーブルに記憶することができ、したがって、データベース記憶の設計をもとに、スペースを効率と引き換え、ストレージを複数のデータベースとデータテーブルに分割し、データテーブルの読み書き応答速度を確保すると同時に、書き込み又は読み取りの並行性(例えば、複数のデータベースとデータテーブルが同時に読み書きサービス等を提供する)を向上させ、さらに、データの記憶効率を向上させる。
【0054】
上記の実施例を実現するために、本開示はさらに、コンピュータプログラムが記憶される非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記プログラムはプロセッサによって実行される場合に、本開示の第1態様の実施例に記載のデータ処理方法を実行する。
【0055】
本明細書の説明においては、参考用語の「一実施例」、「一部実施例」、「実例」、「具体的な例」、又は「一部の例」等の説明は、当該実施例又は実例と組み合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料又は特徴が本開示の少なくとも1つの実施例又は実例に含まれることを指す。本明細書において、上記の用語に対する例示的な表現は必ずしも同じ実施例又は実例を対象とするわけではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特徴は、1つ又は複数の実施例や実例において適切な方式で組み合わせることができる。さらに、互いに矛盾しない限り、当業者は本明細書で説明された異なる実施例又は実例と、異なる実施例又は実例の特徴とを結合したり、組み合わせたりすることができる。
【0056】
フローチャート又はここにおいて他の方式で説明されるあらゆるプロセス又は方法の説明は、1つ又はより多くの特定のロジック機能又はプロセスのステップを実現するための実行可能な命令のコードを含むモジュール、フラグメント又は部分を表すものとして理解することができ、さらに、本開示の好ましい実施形態の範囲が他の実現を含み、機能を実行するには、示される又は検討される順序に従わなくてもよく、関連する機能に基づいてほぼ同時に機能を実行してもよいし、又は逆の順序で実行してもよいことは、当業者であれば理解するだろう。
【0057】
フローチャートにおいて表示される又はここにおいて他の方式で説明される論理及び/又はステップは、例えば、ロジック機能の実行可能な命令を実現するための順序付きリストと見なすことができ、命令実行システム、装置又はデバイス(例えばコンピュータに基づくシステムであって、プロセッサのシステム又は命令実行システム、装置又はデバイスから命令を取得しかつ実行できる他のシステムを含むもの)が利用するか、又はこれらの命令実行システム、装置又はデバイスと組み合わせて使用するように、具体的に任意のコンピュータ読み取り可能な媒体において実現することができる。本明細書について言えば、「コンピュータ読み取り可能な媒体」は命令実行システム、装置又はデバイスが使用するか、あるいはこれらの命令実行システム、装置又はデバイスと組み合わせて使用するように、プログラムを含有、記憶、通信、普及又は伝送する任意の装置であってもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、1つ又は複数の配線を有する電気接続部(電子機械)、ポータブルコンピュータディスクカートリッジ(磁気デバイス)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバデバイス、及びコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CDROM)を含む。また、コンピュータ読み取り可能媒体は、紙または他の媒体を光学的にスキャンし、続いて編集、解釈し、又は必要に応じて他の適切な方式で処理することによって、前記プログラムを電子的に取得してコンピュータのメモリに記憶することができるため、前記プログラムを印刷できる紙または他の適切な媒体であってもよい。
【0058】
なお、本開示の各部分は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせで実現できることを理解されたい。上記の実施形態では、複数のステップ又は方法は、メモリに記憶され、且つ適切な命令実行システムによって実行されるソフトウェア又はファームウェアで実現することができる。例えば、ハードウェアで実現する場合は、他の実施形態で実現する場合と同じであり、本分野でよく知られている以下の技術のうちのいずれか1つ又はそれらの組み合わせで実現することができる。データ信号に対してロジック機能を実現するための論理ゲート回路を有する離散論理回路、適切な組み合わせ論理ゲート回路を有する特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等である。
【0059】
当業者は、上記の実施例の方法に含まれる全部又は一部のステップが、プログラムにより関連するハードウェアを命令することにより完成することができ、前記プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができ、当該プログラムは実行時に、方法の実施例のステップのうちの1つ又はその組み合わせを含むことを理解されたい。
【0060】
また、本開示の各実施例の各機能ユニットは、1つの処理モジュールに集積することができ、各ユニットは物理的に独立して存在してもよいし、2つ又は2つ以上のユニットは1つのモジュールに集積しても良い。上記の集積されたモジュールは、ハードウェアの形式で実現してもよいし、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現しても良い。前記集積されたモジュールはソフトウェア機能モジュールの形式で実現され、独立の製品として販売又は使用される場合、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶しても良い。
【0061】
上記の言及した記憶媒体は読み取り専用メモリ、磁気ディスク、又は光ディスク等であっても良い。以上、本開示の実施例を示して説明したが、上記の実施例は例示的なものであり、本開示を限定するものとして理解すべきではなく、当業者であれば、本開示の範囲内に、上記の実施例に対して変化、修正、置き換え又は変形を行うことができる。
【0062】
[関連出願の相互参照]
本開示は、網聯清算有限公司が2018年5月14日に提出した、発明名称「データ処理方法、装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体」、中国特許出願番号「201810455294.5」の優先権を要求する。