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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-01
(45)【発行日】2022-09-09
(54)【発明の名称】熱電発電装置
(51)【国際特許分類】
   H02N 11/00 20060101AFI20220902BHJP
   H01L 35/30 20060101ALI20220902BHJP
   H01L 35/32 20060101ALN20220902BHJP
【FI】
H02N11/00 A
H01L35/30
H01L35/32 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2017252643
(22)【出願日】2017-12-27
(65)【公開番号】P2019118248
(43)【公開日】2019-07-18
【審査請求日】2020-11-02
(73)【特許権者】
【識別番号】590000835
【氏名又は名称】株式会社KELK
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岸澤 利彦
(72)【発明者】
【氏名】木津 喜嗣
(72)【発明者】
【氏名】藤本 慎一
【審査官】三澤 哲也
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-171308(JP,A)
【文献】特開平10-294582(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02N 11/00
H01L 35/30
H01L 35/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱電発電モジュールと、
回転軸を中心に回転可能であり、前記回転軸と平行な第1軸方向において前記熱電発電モジュールの一方側に配置されるファンと、
前記第1軸方向において前記ファンの一方側に配置され前記ファンと対向する対向板と、前記ファンの一方側より他方側へ向かって前記ファンの周囲に配置される側板とを有するカバー部材と、
前記対向板に設けられた第1吸気口と、
前記側板に設けられ、前記第1軸方向において少なくとも一部が前記ファンよりも一方側に配置される第2吸気口と、
前記側板に設けられ、前記第1軸方向において前記ファンよりも他方側に配置される排気口と、
を備える熱電発電装置。
【請求項2】
前記第2吸気口は、前記対向板の内面と前記ファンとの間の第1空間、及び前記側板の内面と前記ファンとの間の第2空間のそれぞれに面する、
請求項1に記載の熱電発電装置。
【請求項3】
前記第2吸気口は、前記第1軸方向において一方側の端部と他方側の端部とを有し、
前記ファンは、前記第1軸方向において一方側の端部と他方側の端部とを有し、
前記第1軸方向において、前記第2吸気口の他方側の端部は、前記ファンの一方側の端部と同一の位置又は前記ファンの一方側の端部よりも前記一方側に配置される、
請求項1又は請求項2に記載の熱電発電装置。
【請求項4】
前記第1軸方向において前記熱電発電モジュールと前記ファンとの間に配置され、前記熱電発電モジュールの一方側の端面に接続される放熱板を有するヒートシンクと、
前記第1軸方向において前記熱電発電モジュールの他方側の端面に接続される受熱板と、を備える、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の熱電発電装置。
【請求項5】
前記回転軸と直交する方向において、前記第2吸気口の寸法は、前記ヒートシンクの寸法以上である、
請求項4に記載の熱電発電装置。
【請求項6】
前記側板は、第1側板と、前記回転軸と直交する第2軸方向において前記第1側板と間隙を介して配置される第2側板と、前記第1側板と前記第2側板との間に配置され、前記第1側板及び前記第2側板に結ばれる第3側板と、前記第1軸方向及び前記第2軸方向と直交する第3軸方向において前記第3側板と間隙を介して配置され、前記第1側板及び前記第2側板に結ばれる第4側板とを含み、
前記第2吸気口は、前記第1側板、前記第2側板、前記第3側板、及び前記第4側板の少なくとも一つに設けられる、
請求項5に記載の熱電発電装置。
【請求項7】
前記排気口は、前記第1軸方向において一方側の端部と他方側の端部とを有し、
前記ヒートシンクは、前記第1軸方向において一方側の端部と他方側の端部とを有し、
前記第1軸方向において、前記排気口の一方側の端部は、前記ヒートシンクの一方側の端部から前記他方側に配置される、
請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の熱電発電装置。
【請求項8】
前記ヒートシンクは、前記放熱板の支持面に接続されるフィンを有し、
前記ヒートシンクの一方側の端部は、前記フィンの先端部を含み、
前記第1軸方向において、前記排気口の他方側の端部は、前記放熱板の支持面から前記他方側に配置される、
請求項7に記載の熱電発電装置。
【請求項9】
前記排気口は、前記第1軸方向に長く、前記回転軸と直交する方向に複数設けられ、
前記フィンは、前記第1軸方向に長く、前記回転軸と直交する方向に複数設けられ、
前記回転軸と直交する方向において、隣り合う前記排気口の間の前記カバー部材の中心線と前記フィンの中心線とは一致し、
前記排気口の間隔は、前記フィンの間隔の整数倍である、
請求項8に記載の熱電発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱電発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ゼーベック効果を利用して電力を発生する熱電発電モジュールを備える熱電発電装置が知られている。熱電発電モジュールの一方の端面が加熱され、熱電発電モジュールの他方の端面が冷却されることによって、熱電発電モジュールは電力を発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-171308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
熱電発電モジュールの冷却のためにファンが用いられる場合、ファンによる冷却効率が低下すると、熱電発電装置の発電効率が低下する。
【0005】
本発明の態様は、ファンによる冷却効率の低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に従えば、熱電発電モジュールと、回転軸を中心に回転可能であり、前記回転軸と平行な第1軸方向において前記熱電発電モジュールの一方側に配置されるファンと、前記第1軸方向において前記ファンの一方側に配置され前記ファンと対向する対向板と、前記ファンの一方側より他方側へ向かって前記ファンの周囲に配置される側板とを有するカバー部材と、前記対向板に設けられた第1吸気口と、前記側板に設けられ、前記第1軸方向において少なくとも一部が前記ファンよりも一方側に配置される第2吸気口と、前記側板に設けられ、前記第1軸方向において前記ファンよりも他方側に配置される排気口と、を備える熱電発電装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の態様によれば、ファンによる冷却効率の低下が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本実施形態に係る熱電発電装置を示す斜視図である。
図2図2は、本実施形態に係る熱電発電装置を示す断面図である。
図3図3は、本実施形態に係る熱電発電モジュールを模式的に示す斜視図である。
図4図4は、本実施形態に係る熱電発電装置を模式的に示す図である。
図5図5は、本実施形態に係る熱電発電装置の冷却効果についての実験結果を示す図である。
図6図6は、本実施形態に係る熱電発電装置の一部を拡大した図である。
図7図7は、本実施形態に係る熱電発電装置の一部を拡大した図である。
図8図8は、本実施形態に係る熱電発電装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0010】
以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。所定面内のX軸と平行な方向をX軸方向(第2軸方向)、所定面内においてX軸と直交するY軸と平行な方向をY軸方向(第3軸方向)、所定面と直交するZ軸と平行な方向をZ軸方向(第1軸方向)とする。X軸方向とY軸方向とZ軸方向とは直交する。X軸及びY軸を含むXY平面は、所定面と平行である。Y軸及びZ軸を含むYZ平面は、XY平面と直交する。X軸及びZ軸を含むXZ平面は、XY平面及びYZ平面のそれぞれと直交する。
【0011】
また、以下の説明においては、Z軸方向において一方側のことを適宜、+Z側、と称し、Z軸方向において他方側のことを適宜、-Z側、と称する。
【0012】
[構造]
図1は、本実施形態に係る熱電発電装置100を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る熱電発電装置100を示す断面図である。
【0013】
図1及び図2に示すように、熱電発電装置100は、熱電発電モジュール10と、熱電発電モジュール10の-Z側の端面12に接続される受熱板20と、熱電発電モジュール10の+Z側の端面11に接続される放熱板31を有するヒートシンク30と、回転軸AXを中心に回転可能であり、熱電発電モジュール10の+Z側に配置されるファン41を有するファンユニット40と、受熱板20との間で内部空間ISを形成するカバー部材50とを備える。
【0014】
<熱電発電モジュール>
熱電発電モジュール10は、ゼーベック効果を利用して電力を発生する。熱電発電モジュール10の-Z側の端面12が加熱され、熱電発電モジュール10の+Z側の端面11が冷却されることによって、熱電発電モジュール10は電力を発生する。
【0015】
端面11は、+Z方向を向く。端面12は、-Z方向を向く。端面11及び端面12のそれぞれは、平坦である。端面11及び端面12のそれぞれは、XY平面と平行である。XY平面内において、熱電発電モジュール10の外形は、実質的に四角形である。
【0016】
図3は、本実施形態に係る熱電発電モジュール10を模式的に示す斜視図である。なお、図3においては、端面12が上方を向き、端面11が下方を向くように図示してある。熱電発電モジュール10は、P型熱電半導体素子13と、N型熱電半導体素子14と、電極15と、第1基板16と、第2基板17とを有する。電極15は、P型熱電半導体素子13及びN型熱電半導体素子14のそれぞれに接続される。第1基板16は、P型熱電半導体素子13、N型熱電半導体素子14、及び電極15の+Z側に配置される。第2基板17は、P型熱電半導体素子13、N型熱電半導体素子14、及び電極15の-Z側に配置される。
【0017】
P型熱電半導体素子13及びN型熱電半導体素子14のそれぞれは、例えばBiTe系熱電材料を含む。第1基板16及び第2基板17のそれぞれは、セラミックス又はポリイミドのような電気絶縁材料によって形成される。
【0018】
第1基板16は、端面11を有する。第2基板17は、端面12を有する。第2基板17が加熱され、第1基板16が冷却されることによって、P型熱電半導体素子13及びN型熱電半導体素子14のそれぞれの+Z側の端部と-Z側の端部との間に温度差が与えられる。P型熱電半導体素子13の+Z側の端部と-Z側の端部との間に温度差が与えられると、P型熱電半導体素子13において、-Z側の端部から+Z側の端部に向かって正孔が移動する。N型熱電半導体素子14の+Z側の端部と-Z側の端部との間に温度差が与えられると、N型熱電半導体素子14において、-Z側の端部から+Z側の端部に向かって電子が移動する。P型熱電半導体素子13とN型熱電半導体素子14とは電極15を介して接続される。正孔と電子とによって電極15に電位差が発生する。電極15に電位差が発生することにより、熱電発電モジュール10は電力を発生する。電極15にリード線18が接続される。熱電発電モジュール10は、リード線18を介して電力を出力する。
【0019】
<受熱板>
受熱板20は、熱源からの熱を受けて、熱電発電モジュール10に伝達する。受熱板20は、アルミニウム又は銅のような金属材料によって形成される。受熱板20は、熱電発電モジュール10の端面12に接続される。
【0020】
受熱板20は、熱電発電モジュール10の端面12に接続される接続面21と、熱源と対向する受熱面22とを有する。熱源からの熱は、受熱板20を介して熱電発電モジュール10の端面12に伝達される。
【0021】
接続面21は、+Z方向を向く。受熱面22は、-Z方向を向く。接続面21及び受熱面22のそれぞれは、平坦である。接続面21及び受熱面22のそれぞれは、XY平面と平行である。XY平面内において、受熱板20の外形は、実質的に四角形である。XY平面内において、受熱板20の外形は、熱電発電モジュール10の外形よりも大きい。熱電発電モジュール10の端面12は、接続面21の中央領域に接続される。
【0022】
<ヒートシンク>
ヒートシンク30は、熱電発電モジュール10から熱を奪う。ヒートシンク30は、アルミニウムのような金属材料によって形成される。ヒートシンク30は、Z軸方向において熱電発電モジュール10とファン41との間に配置される。
【0023】
ヒートシンク30は、熱電発電モジュール10の端面11に接続される放熱板31と、放熱板31に支持されるフィン32とを有する。フィン32は、ピンフィンである。なお、フィン32は、プレートフィンでもよい。
【0024】
放熱板31は、熱電発電モジュール10の端面11に接続される接続面34と、フィン32を支持する支持面33とを有する。フィン32は、放熱板31の支持面33に接続される。ヒートシンク30は、熱電発電モジュール10の端面11から熱を奪う。
【0025】
支持面33は、+Z方向を向く。接続面34は、-Z方向を向く。接続面34は、平坦である。支持面33及び接続面34のそれぞれは、XY平面と平行である。XY平面内において、放熱板31の外形は、実質的に四角形である。XY平面内において、放熱板31の外形は、熱電発電モジュール10の外形よりも大きい。熱電発電モジュール10の端面11は、接続面34の中央領域に接続される。
【0026】
フィン32は、Z軸方向に長い。フィン32は、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに複数設けられる。フィン32は、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに一定の間隔で配置される。Z軸方向において、複数のフィン32の+Z側の先端部のそれぞれは、同一の位置に配置される。
【0027】
<ファンユニット>
ファンユニット40は、回転軸AXを中心に回転可能なファン41と、ファン41の周囲に配置されるファンケース42と、ファンを回転させる動力を発生する電気モータ(不図示)とを有する。ファン41は、空気を流通させるために作動する。ファン41の回転軸AXは、Z軸方向と平行である。ファン41は、熱電発電モジュール10及びヒートシンク30の+Z側に配置される。
【0028】
ファン41は、ファンケース42に回転可能に支持される。ファンケース42は、支持部材43を介して受熱板20に支持される。支持部材43は、Z軸方向に長い棒状の部材である。
【0029】
ファン41を回転させる電気モータは、熱電発電モジュール10が発生した電力により作動する。電気モータが作動することにより、ファン41が回転する。すなわち、熱電発電装置100は、熱電発電モジュール10が発生した電力で熱電発電装置100に設けられている電気モータ(電子機器)を作動させる自立型熱電発電装置である。
【0030】
<カバー部材>
カバー部材50は、熱電発電モジュール10、ヒートシンク30、及びファン41を保護する。また、カバー部材50は、熱電発電装置100の利用者(利用者の指)とファン41及び熱電発電モジュール10の少なくとも一方との接触を抑制する。カバー部材50の-Z側の端部は、受熱板20の接続面21と対向する。カバー部材50は、受熱板20との間で内部空間ISを形成する。熱電発電モジュール10、ヒートシンク30、及びファンユニット40は、内部空間ISに配置される。
【0031】
カバー部材50は、ファン41の+Z側に配置され、ファン41と対向する対向板51と、熱電発電モジュール10、ヒートシンク30、及びファンユニット40の周囲に配置される側板52とを含む。側板52は、対向板51より接続面21に向かってファン41の回転軸AXを囲むように、ファン41の周囲に配置される。側板52の-Z側の端部は、接続面21の周縁領域と対向する。対向板51は、側板52の+Z側の端部と結ばれる。
【0032】
対向板51は、外部空間OSに面する外面と、内部空間ISに面する内面とを有する。対向板51の外面は、+Z方向を向く。対向板51の内面は、-Z方向を向く。対向板51の外面及び内面のそれぞれは、平坦である。対向板51の外面及び内面のそれぞれは、XY平面と平行である。XY平面内において、対向板51の外形は、実質的に四角形である。
【0033】
側板52は、内部空間ISの中心よりも+X側に配置される第1側板521と、内部空間ISの中心よりも-X側に配置される第2側板522と、内部空間ISの中心よりも+Y側に配置される第3側板523と、内部空間ISの中心よりも-Y側に配置される第4側板524とを含む。
【0034】
第1側板521は、外部空間OSに面する外面と、内部空間ISに面する内面とを有する。第1側板521の外面は、+X方向を向く。第1側板521の内面は、-X方向を向く。第1側板521の外面及び内面のそれぞれは、平坦である。第1側板521の外面及び内面のそれぞれは、YZ平面と平行である。YZ平面内において、第1側板521の外形は、実質的に四角形である。
【0035】
第2側板522は、X軸方向において第1側板521と間隙を介して配置される。第2側板522は、外部空間OSに面する外面と、内部空間ISに面する内面とを有する。第2側板522の外面は、-X方向を向く。第2側板522の内面は、+X方向を向く。第2側板522の外面及び内面のそれぞれは、平坦である。第2側板522の外面及び内面のそれぞれは、YZ平面と平行である。YZ平面内において、第2側板522の外形は、実質的に四角形である。
【0036】
第3側板523は、第1側板521と第2側板522との間に配置される。第3側板523は、外部空間OSに面する外面と、内部空間ISに面する内面とを有する。第3側板523の外面は、+Y方向を向く。第3側板523の内面は、-Y方向を向く。第3側板523の外面及び内面のそれぞれは、平坦である。第3側板523の外面及び内面のそれぞれは、XZ平面と平行である。XZ平面内において、第3側板523の外形は、実質的に四角形である。
【0037】
第4側板524は、第1側板521と第2側板522との間に配置される。第4側板524は、Y軸方向において第3側板523と間隙を介して配置される。第4側板524は、外部空間OSに面する外面と、内部空間ISに面する内面とを有する。第4側板524の外面は、-Y方向を向く。第4側板524の内面は、+Y方向を向く。第4側板524の外面及び内面のそれぞれは、平坦である。第4側板524の外面及び内面のそれぞれは、XZ平面と平行である。XZ平面内において、第4側板524の外形は、実質的に四角形である。
【0038】
対向板51の周縁部と、第1側板521の+Z側の端部、第2側板522の+Z側の端部、第3側板523の+Z側の端部、及び第4側板524の+Z側の端部のそれぞれとが結ばれる。第1側板521の+Y側の端部と第3側板523の+X側の端部とが結ばれる。第1側板521の-Y側の端部と第4側板524の+X側の端部とが結ばれる。第2側板522の+Y側の端部と第3側板523の-X側の端部とが結ばれる。第2側板522の-Y側の端部と第4側板524の-X側の端部とが結ばれる。
【0039】
<固定構造>
受熱板20とヒートシンク30とは、ねじ62によって固定される。受熱板20とファンユニット40とは、支持部材43を介して固定される。ヒートシンク30とカバー部材50とは、ねじ61によって固定される。
【0040】
側板52は、ねじ61によって放熱板31に固定される。ねじ61は、第3側板523と放熱板31の+Y側の側面とを固定する。ねじ61は、第4側板524と放熱板31の-Y側の側面とを固定する。
【0041】
放熱板31は、ねじ62によって受熱板20に固定される。放熱板31の+X側の側面にフランジ35が設けられる。放熱板31の-X側の側面にフランジ36が設けられる。フランジ35及びフランジ36のそれぞれは、放熱板31の側面に固定されたアングル材の一部によって構成される。XZ平面内において、アングル材は、L字状の部材である。アングル材の一部が、ねじ64によって、放熱板31の+X側の側面及び-X側の側面のそれぞれに固定される。放熱板31と接触していないアングル材の一部によって、フランジ35及びフランジ36が構成される。
【0042】
フランジ35は、放熱板31の+X側の側面から+X方向に突出する。フランジ36は、放熱板31の-X側の側面から-X方向に突出する。フランジ35及びフランジ36のそれぞれと受熱板20の接続面21とは対向する。
【0043】
フランジ35は、ねじ62によって受熱板20に固定される。フランジ36は、ねじ62によって受熱板20に固定される。フランジ35及びフランジ36と受熱板20とがねじ62によって固定されることにより、放熱板31が受熱板20に固定される。
【0044】
フランジ35と受熱板20とを固定するねじ62は、Y軸方向に2つ配置される。フランジ36と受熱板20とを固定するねじ62は、Y軸方向に2つ配置される。放熱板31は、4つのねじ62によって、受熱板20に固定される。
【0045】
コイルばね63が、ねじ62の頭部とフランジ35との間、及びねじ62の頭部とフランジ36との間のそれぞれに配置される。ねじ62は、コイルばね63が縮むように受熱板20にねじ込められる。コイルばね63の弾性力によって、放熱板31は、受熱板20との間で熱電発電モジュール10を一定の力で挟むことができる。また、受熱板20及び放熱板31の少なくとも一方に発生した熱変形は、コイルばね63の弾性変形で吸収される。これにより、熱電発電モジュール10に過度な力が作用したり、熱電発電モジュール10と受熱板20及び放熱板31の少なくとも一方との接触が不十分になったり、熱電発電モジュール10に作用する力に偏りが発生したりすることが抑制される。
【0046】
XY平面内において、ねじ62及びコイルばね63は、第1側板521とヒートシンク30との間、及び第2側板522とヒートシンク30との間のそれぞれに配置される。第1側板521の内面とヒートシンク30との距離W1と、第2側板522の内面とヒートシンク30との距離W2とは、実質的に等しい。第3側板523の内面とヒートシンク30との距離W3と、第4側板524の内面とヒートシンク30との距離W4とは、実質的に等しい。距離W3及び距離W4は、距離W1及び距離W2よりも短い。すなわち、第3側板523及び第4側板524は、第1側板521及び第2側板522よりもヒートシンク30に近い。
【0047】
<第1吸気口>
対向板51は、第1吸気口71を有する。第1吸気口71は、対向板51に複数設けられる。第1吸気口71は、対向板51の内面と外面とを貫く貫通孔を含む。
【0048】
第1吸気口71は、ファン41よりも+Z側に配置される。第1吸気口71は、ファン41と対向する位置に設けられる。第1吸気口71は、外部空間OSの空気を吸引する。ファン41が回転することにより、外部空間OSの空気は、第1吸気口71を介して内部空間ISに流入する。
【0049】
第1吸気口71は、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに複数設けられる。複数の第1吸気口71のそれぞれは、X軸方向又はY軸方向に長い長孔である。第1吸気口71は、一対の直線状エッジと、一対の直線状エッジの一端部を結ぶ円弧状エッジと、一対の直線状エッジの他端部を結ぶ円弧状エッジとによって規定される。一対の直線状エッジは、平行である。複数の第1吸気口71の長さ及び向きは、同一でもよいし異なってもよい。
【0050】
なお、複数の第1吸気口71のうち少なくとも一部の第1吸気口71は、円形状でもよい。
【0051】
<第2吸気口>
側板52は、第2吸気口72を有する。第2吸気口72は、側板52に複数設けられる。第2吸気口72は、側板52の内面と外面とを貫く貫通孔を含む。
【0052】
Z軸方向において、第2吸気口72の少なくとも一部は、ファン41よりも+Z側に配置される。第2吸気口72は、外部空間OSの空気を吸引する。ファン41が回転することにより、外部空間OSの空気は、第2吸気口72を介して内部空間ISに流入する。
【0053】
第2吸気口72は、第1側板521、第2側板522、第3側板523、及び第4側板524の少なくとも一つに設けられる。本実施形態において、第2吸気口72は、第2側板522、第3側板523、及び第4側板524のそれぞれに設けられる。なお、第2吸気口72は、第1側板521にも設けられてもよい。
【0054】
第2吸気口72は、+Z側の端部72Aと、-Z側の端部72Bとを有する。
【0055】
Z軸方向において、第2吸気口72が1つだけ設けられている場合、第2吸気口72の+Z側の端部72Aとは、1つの第2吸気口72のうち最も+Z側の部位をいう。Z軸方向において、第2吸気口72が1つだけ設けられている場合、第2吸気口72の-Z側の端部72Bとは、1つの第2吸気口72のうち最も-Z側の部位をいう。
【0056】
Z軸方向において、第2吸気口72が複数設けられている場合、第2吸気口72の+Z側の端部72Aとは、複数の第2吸気口72のうち最も+Z側に配置されている第2吸気口72の最も+Z側の部位をいう。Z軸方向において、第2吸気口72が複数設けられている場合、第2吸気口72の-Z側の端部72Bとは、複数の第2吸気口72のうち最も-Z側に配置されている第2吸気口72の最も-Z側の部位をいう。
【0057】
ファン41は、+Z側の端部41Aと、-Z側の端部41Bとを有する。
【0058】
ファン41の+Z側の端部41Aとは、ファン41のうち最も+Z側の部位をいう。ファン41の-Z側の端部41Bとは、ファン41のうち最も-Z側の部位をいう。
【0059】
Z軸方向において、第2吸気口72の+Z側の端部72Aは、ファン41の+Z側の端部41Aよりも+Z側に配置される。Z軸方向において、第2吸気口72の-Z側の端部72Bは、ファン41の+Z側の端部41Aと同一の位置に配置される。
【0060】
Z軸方向において、ファン41の+Z側の端部41Aは、ファンケース42の+Z側の端部42Aと同一の位置に配置される。Z軸方向において、ファン41の-Z側の端部41Bは、ファンケース42の-Z側の端部42Bと同一の位置に配置される。なお、Z軸方向において、端部41Aの位置と端部42Aの位置とが異なってもよいし、端部41Bの位置と端部42Bの位置とが異なってもよい。
【0061】
XY平面と平行な方向において、第2吸気口72の寸法は、ファン41の寸法(直径)よりも大きい。XY平面と平行な方向において、第2吸気口72の寸法は、ヒートシンク30の寸法以上である。本実施形態において、第2吸気口72の寸法は、ヒートシンク30の寸法とほぼ同じである。
【0062】
第2側板522に設けられている第2吸気口72は、Y軸方向に長い長孔である。Y軸方向において、第2側板522に設けられている第2吸気口72の寸法は、ファン41の寸法よりも大きく、ヒートシンク30の寸法以上である。本実施形態において、第2吸気口72の寸法は、ヒートシンク30の寸法とほぼ同じである。
【0063】
第3側板523及び第4側板524のそれぞれに設けられている第2吸気口72は、X軸方向に長い長孔である。X軸方向において、第3側板523及び第4側板524のそれぞれに設けられている第2吸気口72の寸法は、ファン41の寸法よりも大きく、ヒートシンク30の寸法以上である。本実施形態において、第2吸気口72の寸法は、ヒートシンク30の寸法とほぼ同じである。
【0064】
本実施形態において、第2吸気口72は、第2側板522、第3側板523、及び第4側板524のそれぞれにおいて、Z軸方向に1つだけ設けられる。
【0065】
第2吸気口72は、直線状エッジ721と、直線状エッジ721よりも-Z側に位置する直線状エッジ722と、直線状エッジ721の一端部と直線状エッジ722の一端部とを結ぶ円弧状エッジ723と、直線状エッジ721の他端部と直線状エッジ722の他端部とを結ぶ円弧状エッジ724とによって規定される。直線状エッジ721と直線状エッジ722とは、平行である。直線状エッジ721及び直線状エッジ722のそれぞれは、XY平面と平行である。
【0066】
本実施形態において、端部72Aは、直線状エッジ721を含む。端部72Bは、直線状エッジ722を含む。
【0067】
なお、第2吸気口72は、Z軸方向に複数設けられてもよい。また、第2吸気口72は、第2側板522において、Y軸方向に複数設けられてもよい。第2吸気口72は、第3側板523及び第4側板524のそれぞれにおいて、X軸方向に複数設けられてもよい。
【0068】
<排気口>
側板52は、排気口73を有する。排気口73は、側板52に複数設けられる。排気口73は、側板52の内面と外面とを貫く貫通孔を含む。
【0069】
Z軸方向において、排気口73は、第1吸気口71及び第2吸気口72よりも-Z側に配置される。Z軸方向において、排気口73は、ファン41よりも-Z側に配置される。ファン41が回転することにより、内部空間ISの空気の少なくとも一部は、排気口73を介して外部空間OSに流出する。
【0070】
排気口73は、第1側板521、第2側板522、第3側板523、及び第4側板524の少なくとも一つに設けられる。本実施形態において、排気口73は、第1側板521、第2側板522、第3側板523、及び第4側板524のそれぞれに設けられる。
【0071】
排気口73は、+Z側の端部73Aと、-Z側の端部73Bとを有する。
【0072】
Z軸方向において、排気口73が1つだけ設けられている場合、排気口73の+Z側の端部73Aとは、1つの排気口73のうち最も+Z側の部位をいう。Z軸方向において、排気口73が1つだけ設けられている場合、排気口73の-Z側の端部73Bとは、1つの排気口73のうち最も-Z側の部位をいう。
【0073】
Z軸方向において、排気口73が複数設けられている場合、排気口73の+Z側の端部73Aとは、複数の排気口73のうち最も+Z側に配置されている排気口73の最も+Z側の部位をいう。Z軸方向において、排気口73が複数設けられている場合、排気口73の-Z側の端部73Bとは、複数の排気口73のうち最も-Z側に配置されている排気口73の最も-Z側の部位をいう。
【0074】
ヒートシンク30は、+Z側の端部30Aと-Z側の端部30Bとを有する。
【0075】
ヒートシンク30の+Z側の端部30Aとは、ヒートシンク30のうち最も+Z側の部位をいう。ヒートシンク30の-Z側の端部30Bとは、ヒートシンク30のうち最も-Z側の部位をいう。
【0076】
本実施形態において、ヒートシンク30の+Z側の端部30Aは、フィン32の+Z側の先端部を含む。ヒートシンク30の-Z側の端部30Bは、放熱板31の接続面34を含む。
【0077】
図2に示すように、Z軸方向において、排気口73の+Z側の端部73Aは、ヒートシンク30の+Z側の端部30Aから-Z側に配置される。
【0078】
また、Z軸方向において、排気口73の-Z側の端部73Bは、放熱板31の支持面33から-Z側に配置される。
【0079】
本実施形態において、排気口73は、第1側板521及び第2側板522のそれぞれに設けられ、Y軸方向に長い第1排気口731と、第3側板523及び第4側板524のそれぞれに設けられ、Z軸方向に長い第2排気口732とを含む。
【0080】
第1側板521及び第2側板522のそれぞれに設けられる第1排気口731は、Y軸方向に長い長孔である。Y軸方向において、第1排気口731の寸法は、ファン41の寸法よりも大きく、ヒートシンク30の寸法とほぼ同じである。
【0081】
第1排気口731は、第1側板521及び第2側板522のそれぞれにおいて、Z軸方向に複数設けられる。
【0082】
第1排気口731は、直線状エッジ7311と、直線状エッジ7311よりも-Z側に位置する直線状エッジ7312と、直線状エッジ7311の一端部と直線状エッジ7312の一端部とを結ぶ円弧状エッジ7313と、直線状エッジ7311の他端部と直線状エッジ7312の他端部とを結ぶ円弧状エッジ7314とによって規定される。直線状エッジ7311と直線状エッジ7312とは、平行である。直線状エッジ7311及び直線状エッジ7312のそれぞれは、XY平面と平行である。
【0083】
本実施形態において、端部73Aは、Z軸方向に配置されている複数の第1排気口731のうち最も+Z側に配置されている第1排気口731の直線状エッジ7311を含む。端部73Bは、Z軸方向に配置されている複数の第1排気口731のうち最も-Z側に配置されている第1排気口731の直線状エッジ7312を含む。
【0084】
なお、第1排気口731は、Z軸方向に一つだけ設けられてもよい。第1排気口731は、Y軸方向に複数設けられてもよい。
【0085】
第3側板523及び第4側板524のそれぞれに設けられる第2排気口732は、Z軸方向に長い長孔である。Z軸方向において、第2排気口732の寸法は、ヒートシンク30の寸法よりも小さい。
【0086】
第2排気口732は、第3側板523及び第4側板524のそれぞれにおいて、X軸方向に複数設けられる。
【0087】
第2排気口732は、直線状エッジ7321と、直線状エッジ7321よりも-X側に位置する直線状エッジ7322と、直線状エッジ7321の+Z側の端部と直線状エッジ7322の+Z側の端部とを結ぶ円弧状エッジ7323と、直線状エッジ7321の-Z側の端部と直線状エッジ7322の-Z側の端部とを結ぶ円弧状エッジ7324とによって規定される。直線状エッジ7321と直線状エッジ7322とは、平行である。直線状エッジ7321及び直線状エッジ7322のそれぞれは、Z軸と平行である。
【0088】
本実施形態において、端部73Aは、円弧状エッジ7323を含む。端部73Bは、円弧状エッジ7324を含む。
【0089】
なお、第1排気口731は、Z軸方向に複数設けられてもよい。
【0090】
図2に示すように、フィン32は、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに一定の間隔G2で配置される。第3側板523及び第4側板524のそれぞれに設けられている第2排気口732は、X軸方向に一定の間隔G1で配置される。X軸方向において、第2排気口732の寸法は、フィン32の寸法以下である。X軸方向において、第2排気口732の位置と、隣り合うフィン32の間の空間の位置とは、一致する。すなわち、X軸方向において、隣り合う第2排気口732の間の側板52の中心線と、フィン32の中心線とは、一致する。X軸方向に隣り合う第2排気口732の間隔G1は、X軸方向に隣り合うフィン32の間隔G2の整数倍である。本実施形態において、X軸方向に隣り合う第2排気口732の間隔G1は、X軸方向に隣り合うフィン32の間隔G2の2倍である。X軸方向において、第2排気口732の中心の位置とフィン32の中心の位置とは一致する。
【0091】
なお、第2排気口732の間隔G1は、フィン32の間隔G2の3倍以上の任意の整数倍でもよい。第2排気口732の間隔G1は、フィン32の間隔G2と同一でもよい。
【0092】
<長孔の幅>
上述のように、第1吸気口71、第2吸気口72、及び排気口73のそれぞれは、長孔である。長孔の幅は、例えば10[mm]以下である。これにより、例えば利用者の指が長孔を通過することが抑制され、利用者の指とファン41及び熱電発電モジュール10の少なくとも一方との接触が抑制される。カバー部材50は、所謂、フィンガーガードとして機能する。
【0093】
<空間>
対向板51の内面とファンユニット40の+Z側の端面とは、間隙を介して対向する。対向板51の内面とファン41との間に第1空間SPが形成される。第1吸気口71及び第2吸気口72のそれぞれは、第1空間SPに面する。第1吸気口71及び第2吸気口72から吸引された空気の少なくとも一部は、第1空間SPに流入する。
【0094】
本実施形態においては、複数の第1吸気口71のうち少なくとも一つの第1吸気口71Sが、XY平面内において回転軸AXと一致する位置に設けられる。対向板51とファンユニット40との間に第1空間SPが形成されているため、ファン41が回転したとき、XY平面内において回転軸AXと異なる位置に設けられている第1吸気口71からのみならず、矢印Faで示すように、XY平面内において回転軸AXと一致する位置に設けられている第1吸気口71Sからも、十分な量の空気が第1空間SPに流入する。
【0095】
また、側板52の内面とファン41(ファンユニット40)及びヒートシンク30とは、間隙を介して対向する。側板52の内面とファン41との間及び側板52の内面とヒートシンク30との間に第2空間TPが形成される。第2吸気口72は、第2空間TPに面する。第2吸気口72は、第1吸気口71よりも第2空間TPに近い。第2吸気口72から給気された空気の少なくとも一部は、第2空間TPに流入する。
【0096】
<コネクタ>
熱電発電装置100は、外部の電気機器と接続可能なコネクタ80を備える。コネクタ80は、例えばUSB(Universal Serial Bus)コネクタを含む。熱電発電モジュール10が発生した電力の一部は、ファン41を回転させる電気モータに供給される。熱電発電モジュール10が発生した電力の一部は、コネクタ80に接続された電気機器に供給される。
【0097】
[動作]
次に、本実施形態に係る熱電発電装置100の動作の一例について説明する。熱電発電装置100の受熱板20が熱源により加熱されると、受熱板20に接触している熱電発電モジュール10の端面12が加熱され、熱電発電モジュール10は電力を発生する。熱電発電モジュール10で発生した電力の少なくとも一部は、ファン41を回転させるための電気モータに供給される。電気モータは、熱電発電モジュール10から供給された電力により作動する。電気モータの作動により、ファン41が回転する。
【0098】
ファン41が回転することにより、外部空間OSの空気が第1吸気口71及び第2吸気口72のそれぞれに吸引される。外部空間OSの空気は、第1吸気口71及び第2吸気口72のそれぞれを介して内部空間ISに流入する。
【0099】
内部空間ISに流入し、ファン41を通過した空気の少なくとも一部は、ヒートシンク30に供給される。ファン41からヒートシンク30に供給された空気は、フィン32の表面及び放熱板31の支持面33を含むヒートシンク30の表面に接触する。ヒートシンク30の表面と接触した空気は、ヒートシンク30から熱を奪う。ヒートシンク30から熱が奪われることにより、ヒートシンク30に接触している熱電発電モジュール10の端面11が冷却される。これにより、熱電発電モジュール10の端面11と端面12との間に十分な温度差が与えられる。端面11と端面12との間に十分な温度差が与えられることにより、熱電発電モジュール10は効率良く電力を発生することができる。
【0100】
ヒートシンク30から熱を奪って温度上昇した空気は、排気口73から外部空間OSに流出する。排気口73から外部空間OSに流出した空気は、XY平面と平行な方向に流れる。すなわち、排気口73から流出した空気は、カバー部材50から離れるように流れる。そのため、排気口73から流出した高温度の空気が、第1吸気口71及び第2吸気口72を介して内部空間ISに再び流入してしまうことが抑制される。
【0101】
本実施形態において、第1吸気口71及び第2吸気口72は、受熱板20(熱源)から遠い位置に存在する。そのため、第1吸気口71及び第2吸気口72の近傍の外部空間OSの空気の温度は、受熱板20の近傍の外部空間OSの空気の温度よりも低い。ファン41が回転することにより、低温度の空気が第1吸気口71及び第2吸気口72を介して内部空間ISに流入する。内部空間ISに流入した空気は、ヒートシンク30の表面と接触してヒートシンク30から熱を奪う。ヒートシンク30から熱を奪って温度上昇した空気は、第1吸気口71及び第2吸気口72よりも受熱板20(熱源)に近い位置に存在する排気口73から外部空間OSに流出する。
【0102】
本実施形態において、第1吸気口71及び第2吸気口72を介して内部空間ISに流入した空気の少なくとも一部は、対向板51とファンユニット40との間の第1空間SPに流入する。空気が第1空間SPに流入することにより、第1空間SPの圧力が高められる。また、第1吸気口71及び第2吸気口72を介して内部空間ISに流入した空気の少なくとも一部は、側板52の内面とファンユニット40及びヒートシンク30との間の第2空間TPに流入する。第2空間TPに流入した空気は、第2空間TPにおいて-Z方向に流れる。第1吸気口71及び第2吸気口72を介して内部空間ISに流入した低温度の空気の少なくとも一部が第2空間TPにおいて-Z方向に流れるので、ヒートシンク30の表面と接触して温度上昇した空気が第2空間TPにおいて+Z方向に流れることが抑制される。
【0103】
すなわち、ヒートシンク30の表面と接触して温度上昇した空気は、図2の矢印Fbで示すように、第2空間TPにおいて+Z方向に流れようとする。本実施形態においては、第1吸気口71及び第2吸気口72を介して内部空間ISに流入した低温度の空気の少なくとも一部は、第2空間TPにおいて-Z方向に流れる。そのため、ヒートシンク30の表面と接触した高温度の空気が第2空間TPにおいて+Z方向に流れることが抑制される。これにより、ヒートシンク30の表面と接触した高温度の空気がファン41に再び吸い込まれることが抑制される。ヒートシンク30の表面と接触して温度上昇した空気は、排気口73を介して外部空間OSに円滑に排出される。外部空間OSから第1吸気口71及び第2吸気口72を介して内部空間ISに流入した低温度の空気がファン41に吸い込まれ、ヒートシンク30の表面と接触した高温度の空気がファン41に吸い込まれることが抑制されるので、ファン41からヒートシンク30に低温度の空気が供給される。したがって、ヒートシンク30は十分に冷却され、ファン41による冷却効率の低下が抑制される。ヒートシンク30が十分に冷却されるため、熱電発電モジュール10の端面11と端面12との間に十分な温度差が与えられる。端面11と端面12との間に十分な温度差が与えられることにより、熱電発電モジュール10は効率良く電力を発生することができる。
【0104】
本実施形態においては、排気口73の+Z側の端部73Aが、ヒートシンク30の+Z側の端部30A(フィン32の先端部)よりも-Z側に配置される。これにより、ファン41からフィン32に供給された空気は、フィン32の表面に十分に接触した後、排気口73を介して外部空間OSに流出することができる。
【0105】
また、本実施形態においては、排気口73の-Z側の端部73Bが、放熱板31の支持面33よりも-Z側に配置される。これにより、ファン41からフィン32に供給された空気は、フィン32の-Z側の端部まで流れ、フィン32の表面に十分に接触して、更に放熱板31の支持面33に十分に接触した後、排気口73を介して外部空間OSに流出することができる。
【0106】
また、本実施形態においては、X軸方向に隣り合う第2排気口732の間隔G1は、X軸方向に隣り合うフィン32の間隔G2の整数倍である。これにより、ファン41の回転により第1吸気口71及び第2吸気口72から内部空間ISに流入し、ヒートシンク30に供給された空気は、隣り合うフィン32の間を流れた後、第2排気口732から円滑に流出する。
【0107】
第1排気口731は、Y軸方向に長い。これにより、第1排気口731の面積の総和を大きくすることができる。そのため、内部空間ISの空気は、第1排気口731を介して円滑に排出される。
【0108】
[使用例]
図4は、本実施形態に係る熱電発電装置100の使用例を示す図である。カセットコンロ200に熱電発電装置100が設置される。カセットコンロ200は、熱電発電装置100の熱源である。熱電発電装置100の受熱板20がカセットコンロ200で加熱されると、熱電発電装置100は発電する。図4に示す例では、熱電発電装置100のコネクタ80と電気機器300とがケーブル90で接続される。ケーブル90は、例えばUSBケーブルである。図4に示す例において、電気機器300は、スマートフォン又はタブレット型コンピュータのようなモバイル機器である。熱電発電装置100は、電気機器300の充電器として機能することができる。例えば非常時又はアウトドア活動時において、熱電発電装置100及びカセットコンロ200を用いて、電気機器300を充電することができる。
【0109】
なお、熱源は、カセットコンロ200に限定されない。熱源として、暖炉用ストーブ、焚火、炭火、及び工業用機器からの排熱などが例示される。また、熱電発電装置100からの電力を利用する電気機器300は、モバイル機器に限定されない。熱電発電装置100からの電力を利用する電気機器として、扇風機、ラジオ、加湿器、及び温湿度計などが例示される。扇風機、ラジオ、加湿器、及び温湿度計のような電気機器は、熱電発電装置100から供給された電力により作動する。このように、配線や給電が困難な状況においても、熱電発電装置100と熱源とが確保されることにより、電力を得ることができる。
【0110】
[効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、対向板51に第1吸気口71が設けられ、側板52に第2吸気口72が設けられる。これにより、吸気口の面積の総和が大きくなる。したがって、外部空間OSの低温度の空気が、内部空間ISに十分に流入する。低温度の空気が外部空間OSから内部空間ISに十分に流入することにより、ファン41による冷却効率の低下が抑制され、熱電発電モジュール10の端面11は十分に冷却される。これにより、熱電発電モジュール10の端面11と端面12との間に十分な温度差が与えられる。端面11と端面12との間に十分な温度差が与えられることにより、熱電発電モジュール10の発電効率の低下が抑制される。
【0111】
上述のように、カバー部材50は、熱電発電装置100の利用者の指とファン41又は熱電発電モジュール10との接触を抑制するフィンガーガードとして機能する。そのため、第1吸気口71の幅の寸法は制限される。すなわち、利用者の指が第1吸気口71を通過しないように、第1吸気口71の幅を小さくする必要がある。第1吸気口71の幅が小さいと、第1吸気口71を通過する空気の流路抵抗が大きくなる。また、対向板51に第1吸気口71を複数設けたとしても、第1吸気口71の面積の総和を十分に大きくすることが困難となる。そのため、対向板51に第1吸気口71を設けただけでは、低温度の空気を内部空間ISに十分に流入させることが困難となる可能性がある。
【0112】
また、対向板51とファン41とは対向するため、ファン41は、第1吸気口71を介して内部空間ISに流入する空気にとって障害物となる。そのため、第1吸気口71を介して内部空間ISに流入した空気の圧力損失が大きくなり、ファン41の-Z側に存在するヒートシンク30に空気が十分に供給されない可能性がある。その結果、ヒートシンク30の冷却効率が低下する可能性がある。
【0113】
本実施形態においては、側板52に第2吸気口72が設けられる。そのため、外部空間OSの低温度の空気が第1吸気口71及び第2吸気口72の両方を介して内部空間ISに十分に流入する。したがって、ファン41による冷却効率の低下が抑制される。
【0114】
また、本実施形態においては、対向板51とファン41との間に第1空間SPが形成される。これにより、第1吸気口71及び第2吸気口72から内部空間ISに流入した空気により、第1空間SPの圧力が高められる。そのため、ヒートシンク30の表面と接触して温度上昇した空気が第2空間TPにおいて+Z方向に流れることが抑制される。したがって、ヒートシンク30の表面と接触して温度上昇した空気がファン41に再び吸い込まれてしまうことが抑制される。外部空間OSから第1吸気口71及び第2吸気口72を介して内部空間ISに流入した低温度の空気がファン41に吸い込まれ、ヒートシンク30の表面と接触して温度上昇した空気がファン41に吸い込まれることが抑制されるので、ファン41からヒートシンク30に低温度の空気が供給される。したがって、ヒートシンク30は十分に冷却され、ファン41による冷却効率の低下が抑制される。
【0115】
図5は、本実施形態に係る熱電発電装置100の冷却効果についての実験結果を示す図である。実験では、カバー部材を有しない熱電発電装置(基準例)と、カバー部材を有する熱電発電装置(比較例1、比較例2、実施例)とを準備し、同一条件で受熱板を加熱したときのそれぞれの熱電発電装置から出力される発電量を計測した。カバー部材を有しない基準例に係る熱電発電装置においては、ファン41の回転により低温度の空気がヒートシンク30に十分に供給される。低温度の空気がヒートシンク30に十分に供給され、熱電発電モジュール10の端面11が十分に冷却されることにより、熱電発電モジュール10の端面11と端面12との間に十分な温度差が与えられる。そのため、熱電発電モジュール10から出力される発電量は大きい。
【0116】
比較例1に係る熱電発電装置のカバー部材は、第1吸気口71を有し、第2吸気口72を有しない。また、比較例1に係る熱電発電装置においては、対向板51とファン41との間の第1空間SPは小さい。対向板51とファン41とが近接しているため、複数の第1吸気口71のうちXY平面内において回転軸AXと一致する位置に設けられている第1吸気口71Sから内部空間ISへの空気の流入が大きく制限されている。
【0117】
比較例2に係る熱電発電装置のカバー部材は、第1吸気口71を有し、第2吸気口72を有しない。比較例2に係る熱電発電装置においては、対向板51とファン41との間の第1空間SPは大きい。第1空間SPが大きいため、複数の第1吸気口71のうちXY平面内において回転軸AXと一致する位置に設けられている第1吸気口71Sから内部空間ISへの空気の流入の制限は小さいが、開口面積の合計は十分とは言えない。
【0118】
実施例に係る熱電発電装置100のカバー部材は、上述の実施形態で説明したような第1吸気口71及び第2吸気口72を有する。また、実施例に係る熱電発電装置100においては、対向板51とファン41との間の第1空間SPは大きい。低温度の空気が第1吸気口71及び第2吸気口72を介して内部空間ISに十分に供給される。また、第2吸気口72から内部空間ISに流入した空気がXY平面と平行な方向に流れるため、ヒートシンク30に接触して温度上昇した空気がファン41に流入してしまうことを抑制するエアカーテン効果が得られる。
【0119】
図5において、縦軸は、基準例に係る熱電発電装置から出力された発電量を100%としたときの、比較例1、比較例2、及び実施例のそれぞれに係る熱電発電装置から出力された発電量の割合を示す。
【0120】
図5に示すように、比較例1に係る熱電発電装置から出力される発電量は、基準例に係る熱電発電装置から出力される発電量の43[%]である。比較例1に係る熱電発電装置においては、第2吸気口72が存在せず、第1吸気口71のみから内部空間ISに空気が流入する。そのため、ファン41が回転しても、十分な空気が外部空間OSから内部空間ISに流入することが困難である。また、第1空間SPが小さく、第1吸気口71を介して内部空間ISに流入した空気が第2空間TPを-Z方向に流れることが困難である。これにより、ヒートシンク30の表面と接触して温度上昇した空気が第2空間TPを+Z方向に流れてファン41に再び吸い込まれる可能性が高い。そのため、熱電発電モジュール10の端面11は十分に冷却されない。その結果、熱電発電モジュール10の端面11と端面12との間の温度差は小さく、熱電発電モジュール10から出力される発電量は小さい。
【0121】
比較例2に係る熱電発電装置から出力される発電量は、基準例に係る熱電発電装置から出力される発電量の78[%]である。比較例2に係る熱電発電装置においては、第2吸気口72が存在しないものの、十分な第1空間SPが存在するため、第1吸気口71を介して内部空間ISに流入した空気が第2空間TPを-Z方向に流れることができる。これにより、ヒートシンク30の表面との接触により温度上昇した空気が第2空間TPを+Z方向に流れてファン41に再び吸い込まれることが抑制される。そのため、比較例2に係る熱電発電装置においては、比較例1に係る熱電発電装置に比べて、熱電発電モジュール10の端面11が冷却され、熱電発電モジュール10の端面11と端面12との間の温度差は比較例1に係る温度差よりも大きくなる。その結果、熱電発電モジュール10から出力される発電量は大きい。
【0122】
実施例に係る熱電発電装置100から出力される発電量は、基準例に係る熱電発電装置100から出力される発電量の94[%]である。実施例に係る熱電発電装置100においては、低温度の空気が、第1吸気口71及び第2吸気口72の両方を介して内部空間ISに十分に供給される。また、十分な第1空間SPが存在するため、第1吸気口71及び第2吸気口72を介して内部空間ISに流入した空気は、第2空間TPを-Z方向に流れることができる。これにより、ヒートシンク30の表面との接触により温度上昇した空気が第2空間TPを+Z方向に流れてファン41に再び吸い込まれることが抑制される。そのため、実施例に係る熱電発電装置100においては、比較例1及び比較例2に係る熱電発電装置に比べて、熱電発電モジュール10の端面11が十分に冷却され、熱電発電モジュール10の端面11と端面12との間の温度差は比較例1及び比較例2に係る温度差よりも大きくなる。その結果、熱電発電モジュール10から出力される発電量は大きい。
【0123】
実施例に係る第1空間SPの圧力をP、上述の比較例1に係る第1空間SPの圧力をP1、比較例2に係る第1空間SPの圧力をP2、排気口73と側板52との間の圧力をPsとしたとき、「P1<P2<P<Ps」の関係が成立するため、本実施形態においては、ヒートシンク30の表面と接触して温度上昇した空気がファン41に吸い込まれることが抑制される。また、本実施形態においては、第1空間SP及び第2空間TPにおける空気の流れがエアカーテンとして機能するため、温度上昇した空気がファン41に吸い込まれることがより効果的に抑制される。
【0124】
[他の実施形態]
図6及び図7のそれぞれは、本実施形態に係る熱電発電装置100の一部を拡大した図である。上述の実施形態においては、Z軸方向において、第2吸気口72の-Z側の端部72Bは、ファン41の+Z側の端部41Aと同一の位置であることとした。図6に示すように、Z軸方向において、第2吸気口72の-Z側の端部72Bは、ファン41の+Z側の端部41Aよりも+Z側に配置されてもよい。また、図7に示すように、Z軸方向において、第2吸気口72の-Z側の端部72Bは、ファン41の+Z側の端部41Aよりも-Z側に配置されてもよい。
【0125】
すなわち、Z軸方向において、第2吸気口72の+Z側の端部72Aがファン41の+Z側の端部41Aよりも+Z側に配置されていればよい。Z軸方向において、第2吸気口72の+Z側の端部72Aがファン41の+Z側の端部41Aよりも+Z側に配置されることにより、上述の実施形態で説明したように、ファン41による冷却効率の低下を抑制することができる。
【0126】
なお、Z軸方向において、排気口73の+Z側の端部73Aは、ヒートシンク30の+Z側の端部30A(フィン32の+Z側の先端部)と同一の位置に配置されてもよいし、ヒートシンク30の+Z側の端部30Aよりも+Z側に配置されてもよい。
【0127】
なお、Z軸方向において、排気口73の-Z側の端部73Bは、放熱板31の支持面33と同一の位置に配置されてもよいし、放熱板31の支持面33よりも+Z側に配置されてもよい。
【0128】
なお、上述の実施形態においては、第1側板521及び第2側板522に設けられている第1排気口731は、Y軸方向に長いこととしたが、第2排気口732と同様に、Z軸方向に長くてもよい。また、第1排気口731がZ軸方向に長い場合において、Y軸方向に隣り合う第1排気口731の間隔は、Y軸方向に隣り合うフィン32の間隔の整数倍でもよい。
【0129】
図8は、本実施形態に係る熱電発電装置100を示す断面図である。図8に示すように、側板52の内面とファンユニット40及びヒートシンク30との間の第2空間TPの少なくとも一部にバッフル400が配置されてもよい。バッフル400は、環状の部材であり、第2空間TPをバッフル400よりも+Z側の空間と-Z側の空間とに区画する。図8に示す例では、バッフル400は、ファンユニット40のファンケース42の端部42Bと側板52の内面とを接続するように配置される。バッフル400が配置されることにより、矢印Fbで示したような、ヒートシンク30(フィン32の間)から流出した暖められた空気が第2空間TPを上方に向かって流れることを十分に抑制することができる。
【符号の説明】
【0130】
10…熱電発電モジュール、11…端面、12…端面、13…P型熱電半導体素子、14…N型熱電半導体素子、15…電極、16…第1基板、17…第2基板、18…リード線、20…受熱板、21…接続面、22…受熱面、30…ヒートシンク、30A…端部、30B…端部、31…放熱板、32…フィン、33…支持面、34…接続面、35…フランジ、36…フランジ、40…ファンユニット、41…ファン、41A…端部、41B…端部、42…ファンケース、42A…端部、42B…端部、43…支持部材、50…カバー部材、51…対向板、52…側板、61…ねじ、62…ねじ、63…コイルばね、64…ねじ、71…第1吸気口、72…第2吸気口、72A…端部、72B…端部、73…排気口、73A…端部、73B…端部、80…コネクタ、90…ケーブル、100…熱電発電装置、200…カセットコンロ、300…電気機器、400…バッフル、521…第1側板、522…第2側板、523…第3側板、524…第4側板、721…直線状エッジ、722…直線状エッジ、723…円弧状エッジ、724…円弧状エッジ、731…第1排気口、732…第2排気口、7311…直線状エッジ、7312…直線状エッジ、7313…円弧状エッジ、7314…円弧状エッジ、7321…直線状エッジ、7322…直線状エッジ、7323…円弧状エッジ、7324…円弧状エッジ、AX…回転軸、IS…内部空間、OS…外部空間、SP…第1空間、TP…第2空間。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8