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特許7134011空間投影装置、及び、それを備えた非接触入力装置
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  • 特許-空間投影装置、及び、それを備えた非接触入力装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-01
(45)【発行日】2022-09-09
(54)【発明の名称】空間投影装置、及び、それを備えた非接触入力装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 30/56 20200101AFI20220902BHJP
【FI】
G02B30/56
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018148338
(22)【出願日】2018-08-07
(65)【公開番号】P2020024282
(43)【公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-07-15
(73)【特許権者】
【識別番号】390010054
【氏名又は名称】コイト電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】中田 聡郎
(72)【発明者】
【氏名】中居 英俊
【審査官】横井 亜矢子
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-146483(JP,A)
【文献】国際公開第2009/017134(WO,A1)
【文献】特開2006-267940(JP,A)
【文献】特開2018-088027(JP,A)
【文献】特開平10-106411(JP,A)
【文献】米国特許第06042235(US,A)
【文献】韓国登録特許第10-1299696(KR,B1)
【文献】国際公開第2018/003860(WO,A1)
【文献】国際公開第2008/111426(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 27/00-30/60
G06F 3/033-3/039
H01H 35/00
G03B 21/00-21/10
G03B 21/12-21/13,
G03B 21/134-21/30
G03B 33/00-33/16
G06F 3/02-3/027
H03M 11/00-11/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示体からの光を空間投影プレートに通して前記表示体の実像を空間に結像させる空間投影装置であって、
前記表示体の実像が立体像であり、
前記表示体を複数備え、
前記複数の表示体の実像を同時に隣接表示すること、及び、各表示体の実像を選択的に表示又は非表示することが可能であり、
光出射面が形成された複数の導光部材と、各導光部材にそれぞれ光を照射する複数の光源と、を備え、
前記各導光部材の前記光出射面が前記各表示体を成している
ことを特徴とする空間投影装置。
【請求項2】
前記複数の表示体として、第1の表示体と、第2の表示体と、第3の表示体と、を備え、
前記第1~3の表示体の実像は、同時に隣接表示されることで錐体を構成し、
前記第1の表示体の実像は、前記錐体の頂部を成し、
前記第2の表示体の実像は、前記錐体の中間部を成し、
前記第3の表示体の実像は、前記錐体の底部を成す
ことを特徴とする請求項に記載の空間投影装置。
【請求項3】
前記複数の表示体の実像が形成された領域に被検出物が存在するか否かを検出する検出手段を備え、
前記検出手段が被検出物を検出した際に、前記複数の表示体の実像の表示・非表示を多段階に切り替える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空間投影装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の空間投影装置と、
前記複数の表示体の実像が形成された領域に被検出物が存在するか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段が被検出物を検出した際に所定の動作を行う操作応答部と、を備えている
ことを特徴とする非接触入力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空間投影装置及び非接触入力装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図7は、従来の空間投影構造を備えたタッチレススイッチを示す図である(特許文献1を参照。)。このタッチレススイッチは、第1の元絵501a、第1の照明手段502a、第2の元絵501b、第2の照明手段502b、光線透過・反射部材511、結像手段503、発光素子504、受光素子505、照明手段制御装置506、スイッチハウジング513等を備えている。
【0003】
第1の元絵501aと第2の元絵501bとは90度の角を成す位置に配置されており、光線透過・反射部材511は、第1の元絵501a及び第2の元絵501bと45度の角を成す位置に配置されている。第1の元絵501aからの光線は、光線透過・反射部材511を透過して結像手段503へ入射し、空中で実像510aとして結像される。第2の元絵501bからの光線は、光線透過・反射部材511で反射して結像手段503へ入射し、空中で実像として結像される。
【0004】
発光素子504は、第1の元絵501aの実像510a及び第2の元絵501bの実像に、赤外線等の光線を照射する。これら実像に被検出物である指509がかざされると、発光素子504からの光線が指509で反射して受光素子505へ入射する。照明手段制御装置506は、受光素子505からの被検出物検出信号に基き、第1の照明手段502a及び第2の照明手段502bの点灯及び消灯の制御を行う。
【0005】
このようなタッチレススイッチは、空間投影された実像に指509がかざされたことを検知して、空間投影される実像を切り替える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平10-106411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図7に示した従来のタッチレススイッチにおいては、空間投影される二種類の実像が何れも平面像であり、これらの実像が切り替わった時の変化が分り難く、改善の余地があった。
【0008】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、空間投影される実像の変化が視認し易い空間投影装置、及び、該空間投影装置を備えた非接触入力装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の空間投影装置は、表示体からの光を空間投影プレートに通して前記表示体の実像を空間に結像させる空間投影装置であって、前記表示体の実像が立体像であり、前記表示体を複数備え、前記複数の表示体の実像を同時に隣接表示すること、及び、各表示体の実像を選択的に表示又は非表示することが可能であり、光出射面が形成された複数の導光部材と、各導光部材にそれぞれ光を照射する複数の光源と、を備え、前記各導光部材の前記光出射面が前記各表示体を成していることを特徴とする。
【0010】
本発明の非接触入力装置は、請求項1又は2に記載の空間投影装置と、前記複数の表示体の実像が形成された領域に被検出物が存在するか否かを検出する検出手段と、前記検出手段が被検出物を検出した際に所定の動作を行う操作応答部と、を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、表示体の実像が立体像であり、前記表示体を複数備え、前記複数の表示体の実像を同時に隣接表示すること、及び、各表示体の実像を選択的に表示又は非表示することが可能であるので、空間投影される実像の変化を視認し易くできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態にかかる空間投影装置及び非接触入力装置の概略構成図である。
図2図1の実像の斜視図である。
図3図1の実像に指がかざされて、実像の表示が切り替えられた様子を示す図である。
図4図1の表示ユニットの分解図である。
図5図4と別の角度から見た図1の表示ユニットの分解図である。
図6】本発明の第2実施形態にかかる空間投影装置及び非接触入力装置を構成する表示ユニットの分解図である。
図7】従来の空間投影構造を備えたタッチレススイッチを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の第1実施形態にかかる「空間投影装置」及び「非接触入力装置」を図1~5を参照して説明する。
【0014】
図1に示すように、空間投影装置9は、表示ユニット7と、空間投影プレート51と、「検出手段」としてのセンサ52と、制御部53と、これらを保持した不図示のハウジングと、を備えている。また、この空間投影装置9は、操作応答部54と共に非接触入力装置10を構成する。
【0015】
表示ユニット7は、第1~3の導光部材1,2,3と、各導光部材1,2,3にそれぞれ光を照射する複数の光源5と、複数の光源5が搭載された基板6と、これらを収容したホルダ4と、を備えている。
【0016】
第1~3の導光部材1,2,3は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の透明な樹脂で構成されている。図4,5に示すように、第1の導光部材1は、円柱状に形成されている。第1の導光部材1は、軸方向の一端側に位置する光入射面11と、軸方向の他端側に位置する「第1の表示体」としての光出射面12と、非透光性のコーティングが施された外周面13を有している。光出射面12には拡散処理が施されている。光出射面12は、すり鉢状に凹に形成されている。この光出射面12の形状によって後述する実像81の形状が決まる。以下、光出射面12を「第1の表示体12」と呼称する。
【0017】
第2の導光部材2は、円筒状に形成されている。第2の導光部材2は、軸方向の一端側に位置する光入射面21と、軸方向の他端側に位置する「第2の表示体」としての光出射面22と、非透光性のコーティングが施された外周面23及び内周面24を有している。光出射面22には拡散処理が施されている。光出射面22は、外周面23側から内周面24側に向かうにしたがって光入射面21側に近付く方向に傾斜している。この光出射面22の形状によって後述する実像82の形状が決まる。以下、光出射面22を「第2の表示体22」と呼称する。
【0018】
第3の導光部材3は、円筒状に形成されている。第3の導光部材3は、軸方向の一端側に位置する光入射面31と、軸方向の他端側に位置する「第3の表示体」としての光出射面32と、非透光性のコーティングが施された外周面33及び内周面34を有している。光出射面32には拡散処理が施されている。光出射面32は、外周面33側から内周面34側に向かうにしたがって光入射面31側に近付く方向に傾斜している。この光出射面32の形状によって後述する実像83の形状が決まる。以下、光出射面32を「第3の表示体32」と呼称する。
【0019】
複数の光源5は、本例では全て同一のLEDが用いられている。これら複数の光源5が搭載された基板6は、制御部53と接続されている。
【0020】
ホルダ4は、非透光性の材料で構成されており、図4,5に示すように、円筒部41と、隔壁42と、隔壁42から立設した遮光壁44,45と、を有している。隔壁42は、円筒部41内を、第1~3の導光部材1,2,3が収容される空間と、基板6及び光源5が収容される空間とに区画している。隔壁42には、各光源5と対向する位置に貫通孔43が形成されている。遮光壁45は、第1の導光部材1用の光源5と、第2の導光部材2用の光源5とを隔てる壁である。遮光壁44は、第2の導光部材2用の光源5と、第3の導光部材3用の光源5とを隔てる壁である。
【0021】
図1に示すように、第1の導光部材1は、第2の導光部材2の内側に配置される。第2の導光部材2は、第3の導光部材3の内側に配置される。第1~3の導光部材1,2,3の光入射面11,21,31は、隔壁42に当接する。光入射面11,21,31が隔壁42に当接した状態で、第2の表示体22は第1の表示体12に隣接し、第3の表示体32は第2の表示体22に隣接している。
【0022】
空間投影プレート51は、第1~3の表示体12,22,32からの光が通され、第1~3の表示体12,22,32の実像81,82,83を空間に結像させる結像素子であり、周知のマイクロレンズアレイやマイクロミラーアレイ等を用いることができる。
【0023】
第1~3の表示体12,22,32の実像81,82,83は、立体像である。本発明において「立体像」とは、1つの平面内に収まらない像(非平面像)を意味する。これら実像81,82,83は、同時に表示されることで、図2に示す円錐8(「錐体」に相当する。)を構成する。円錐8は、押しボタンを模したものである。また、第1の表示体12の実像81は、円錐8の頂部を成す。第2の表示体22の実像82は、円錐8の中間部を成す。第3の表示体32の実像83は、円錐8の底部を成す。このように複数の実像81,82,83は同時に表示可能であり、隣接する位置に表示される。
【0024】
センサ52は、実像81,82,83が形成された領域に向かって赤外線等の測定用光線を照射し、該測定用光線の反射光を受光することにより、実像81,82,83が形成された領域に被検出物M(例えば操作者の指)が存在するか否かを検出する。センサ52は、制御部53と接続されており、被検出物Mの存在を検出すると、制御部53に検出信号を出力する。
【0025】
制御部53は、各光源5の点灯及び消灯の制御を行う。制御の一例として、本例では、非接触入力装置10の使用開始時に、図1に示すように全ての実像81,82,83を同時に隣接表示し、センサ52からの被検出物Mの検出信号が入力されると、図3に示すように実像81,82を非表示にする。実像81,82を非表示にする際は、まず実像81を非表示にし、時間差をつけて実像82を非表示にする。このように表示内容を段階的に変化させることで、押しボタンが実際に押し込まれているような表現が可能となる。
【0026】
さらに、制御部53は、操作応答部54の制御を行う。本例では、操作応答部54が照明装置であり、センサ52からの被検出物Mの検出信号が制御部53に入力されると、制御部53は、操作応答部54に照明のオンオフを切り替える命令を送る。この命令に基づいて操作応答部54は照明のオンオフを切り替える。
【0027】
即ち、本例の非接触入力装置10は、操作応答部54(即ち照明装置)のオンオフスイッチを空間投影装置9によって空間投影し、空間投影されたオンオフスイッチ(即ち押しボタンを模した円錐8)が操作されたことを検出して、照明のオンオフを切り替える。
【0028】
上述した空間投影装置9によれば、第1~3の表示体12,22,32の実像81,82,83が立体像であり、これら複数の実像81,82,83を同時に隣接表示すること、及び、各実像81,82,83を選択的に表示又は非表示することが可能であり、複数の実像81,82,83の表示・非表示を多段階に切り替えるので、空間投影される実像81,82,83の変化を視認し易くできる。
【0029】
また、上述した空間投影装置9においては、電子ディスプレイやハーフミラー(図7の光線透過・反射部材511を参照。)を用いることなく空間投影される表示内容を変更することができる。よって、少ない部品点数であり、構成が簡素でコンパクトな空間投影装置9及び非接触入力装置10とすることができる。
【0030】
また、上述した実施形態においては、何れかの実像81,82,83に操作者の指等が置かれることで図1の表示内容から図3の表示内容に変化する構成であったが、空間投影される表示内容(即ち光源5の制御内容)については適宜変更可能である。例えば、センサ52として測距センサを採用し、操作者の指等が何れの実像81,82,83に置かれているかを解析して表示内容を変更するようにしてもよい。すなわち、円錐8への押し込み量に応じて表示内容を変更するようにしてもよい。その他、センサ52の検出結果に関わらず、所定のプログラムに従って表示内容を変更するようにしてもよい。
【0031】
また、本発明の空間投影装置は、被検出物の検出手段(センサ52)を必ずしも備えていなくてもよく、実像投影機能のみを備えていてもよい。その場合、所定のプログラムに従って複数の表示体の実像の表示・非表示が多段階に切り替えられる。
【0032】
また、上述した実施形態においては、第1~3の表示体12,22,32の実像81,82,83が、同時に隣接表示されることで「錐体」としての円錐8を構成していたが、本発明ではこれに限定されず、第1~3の表示体の実像が四角錐等を構成してもよい。
【0033】
本発明の第2実施形態にかかる「空間投影装置」及び「非接触入力装置」を図6を参照して説明する。図6において、前述した第1実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0034】
本例の空間投影装置及び非接触入力装置は、第1実施形態で説明した表示ユニット7の代わりに、図6に示す表示ユニット107を備えている。これ以外の構成は、第1実施形態と同一である。
【0035】
表示ユニット107は、第1~3の導光部材101,102,103と、各導光部材101,102,103にそれぞれ光を照射する複数の光源5と、複数の光源5が搭載された基板106と、これらを収容したホルダ104と、を備えている。
【0036】
第1~3の導光部材101,102,103は、各部品の形状は第1実施形態の第1~3の導光部材1,2,3と異なっているが、第1実施形態と同じ形状の第1~3の表示体12,22,32を有している。よって、本例の空間投影装置は、第1実施形態で説明した実像81,82,83と同じ実像を形成する。
【0037】
第1の導光部材101は、正方形板状に形成されている。第1の導光部材101は、その側面に位置し、対向する一対の光入射面111と、その上面側に位置する光出射面、即ち第1の表示体12を有している。第1の導光部材101の光入射面111及び第1の表示体12以外の面には非透光性のコーティングが施されている。第1実施形態と同様に、第1の表示体12には拡散処理が施されている。第1の表示体12は、すり鉢状に凹に形成されている。
【0038】
第2の導光部材102は、正方形板状に形成されており、その中央部に貫通孔が形成されている。そして、該貫通孔の内面が光出射面、即ち第2の表示体22を成している。また、第2の導光部材102は、その側面に位置し、対向する一対の光入射面121を有している。第2の導光部材102の光入射面121及び第2の表示体22以外の面には非透光性のコーティングが施されている。第1実施形態と同様に、第2の表示体22には拡散処理が施されている。第2の表示体22は、貫通孔の外側から中心に向かうにしたがって第2の導光部材102の下面側に近付く方向に傾斜している。
【0039】
第3の導光部材103は、正方形板状に形成されており、その中央部に貫通孔が形成されている。そして、該貫通孔の内面が光出射面、即ち第3の表示体32を成している。また、第3の導光部材103は、その側面に位置し、対向する一対の光入射面131を有している。第3の導光部材103の光入射面131及び第3の表示体32以外の面には非透光性のコーティングが施されている。第1実施形態と同様に、第3の表示体32には拡散処理が施されている。第3の表示体32は、貫通孔の外側から中心に向かうにしたがって第3の導光部材103の下面側に近付く方向に傾斜している。
【0040】
複数の光源5が搭載された基板106は、本例では一対設けられている。
【0041】
ホルダ104は、非透光性の材料で構成されており、四角筒部141と、一対の隔壁142と、それぞれの隔壁142から立設した遮光壁144,145と、を有している。
【0042】
一対の隔壁142は、四角筒部141内を、第1~3の導光部材101,102,103が収容される空間と、基板106及び光源5が収容される空間とに区画している。即ち、本例では、四角筒部141の両端部に各基板106が配置され、これら一対の基板106間に第1~3の導光部材101,102,103が積層される。第1の導光部材101は下段に配置され、第2の導光部材102は中段に配置され、第3の導光部材103は上段に配置される。四角筒部141における第3の導光部材103との対向部分には、開口部146が形成されている。各隔壁142には、各光源5と対向する位置に貫通孔43が形成されている。
【0043】
遮光壁145は、第1の導光部材101用の光源5と、第2の導光部材102用の光源5とを隔てる壁である。遮光壁144は、第2の導光部材102用の光源5と、第3の導光部材103用の光源5とを隔てる壁である。
【0044】
このような表示ユニット107において、両側面から各導光部材101,102,103に入射した光は、各表示体12,22,32から出射する。また、各表示体12,22,32から出射した光は、空間投影プレート51(図1を参照。)を透過し、実像81,82,83(図1を参照。)として空間に結像される。
【0045】
本例の空間投影装置によれば、第1実施形態の空間投影装置9と同様に、空間投影される実像81,82,83の変化を視認し易くできる。また、少ない部品点数であり、構成が簡素でコンパクトな空間投影装置及び非接触入力装置とすることができる。
【0046】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0047】
9 空間投影装置
10 非接触入力装置
12 第1の表示体
22 第2の表示体
32 第3の表示体
51 空間投影プレート
81,82,83 実像
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7