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特許7134257取り外し可能な支持ブロックを備える修理可能なプラスチックパレットおよび関連する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-01
(45)【発行日】2022-09-09
(54)【発明の名称】取り外し可能な支持ブロックを備える修理可能なプラスチックパレットおよび関連する方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 19/32 20060101AFI20220902BHJP
【FI】
B65D19/32 C
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020563902
(86)(22)【出願日】2019-05-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-09
(86)【国際出願番号】 US2019034131
(87)【国際公開番号】W WO2019231885
(87)【国際公開日】2019-12-05
【審査請求日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】62/678,402
(32)【優先日】2018-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/421,677
(32)【優先日】2019-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509270351
【氏名又は名称】シーエイチイーピー テクノロジー プロプライエタリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブランドン マイケル デミディオ
(72)【発明者】
【氏名】リカルド マーティン ガルシア
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル アーロン ゴルスキー
(72)【発明者】
【氏名】ポール ジェイ.シーバート
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ジー.ステイツ ザ サード
(72)【発明者】
【氏名】ポール バーンズウェル
(72)【発明者】
【氏名】ジョセフ アダム ゲイニー
【審査官】種子島 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-267735(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 19/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パレットであって、前記パレットは、
離間した上面と下面を有し、前記下面が、複数の上部デッキタブ開口を有する、上部デッキと、
下部デッキと、
前記上部デッキと前記下部デッキの間に結合され、それらの間に、リフト部材を受け入れるための開口部を形成する、複数の離間した支持ブロックと、を含み、
各支持ブロックは、
内部開口部を取り囲む長方形の形状の内壁と、
前記内壁を取り囲む長方形の形状を有する外壁であって、前記外壁は、前記内壁の上面と同一平面上にある上面と、前記内壁の下面と同一平面上にある下面を有する、前記外壁と、
前記内壁と前記外壁との間に延びる複数のリブであって、前記複数のリブは、前記内壁および前記外壁の上面と同一平面上にある上面と、前記内壁および前記外壁の下面と同一平面上にある下面を有する、前記複数のリブと、
前記内壁および前記複数のリブの上面から外向きに延びる、第1の複数の上部タブであって、前記第1の複数の上部タブのそれぞれは、前記上部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第1の複数の上部タブと、
前記内壁および前記複数のリブの上面から外向きに延びる、第2の複数の上部タブであって、前記第2の複数の上部タブのそれぞれは、前記上部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第2の複数の上部タブと、を含み、
前記第1および前記第2の複数の上部タブの前記角度の付いた接触面は、互いに反対向きであることを特徴とするパレット。
【請求項2】
請求項1のパレットであって、前記第1の複数の上部タブが、前記第2の複数の上部タブと整列していることを特徴とするパレット。
【請求項3】
請求項1のパレットであって、各上部デッキタブ開口が、フランジを含み、前記第1の複数の上部タブおよび前記第2の複数の上部タブのそれぞれが、それぞれの上部デッキタブ開口のフランジと係合するための、前記角度の付いた接触面と対向する肩部を含むことを特徴とするパレット。
【請求項4】
請求項3のパレットであって、前記第1の複数の上部タブおよび前記第2の複数の上部タブのそれぞれの前記角度の付いた接触面は、前記上部デッキが、前記複数の支持ブロックに結合されるとき、前記肩部が前記フランジに係合する前に、前記それぞれの上部デッキタブ開口の前記フランジに弾力的に接触するように構成されることを特徴とするパレット
【請求項5】
請求項1のパレットであって、各支持ブロックが、前記内部開口部の一部を覆うための、前記内壁の前記上面によって担持される、一対の離間したキャップ表面を含むことを特徴とするパレット。
【請求項6】
請求項1のパレットであって、前記下部デッキは、離間した上面と下面を有し、前記上面は、複数の下部デッキタブ開口を有し、各支持ブロックは、さらに、
前記内壁および前記複数のリブの前記下面から外向きに延びる、第1の複数の下部タブであって、前記第1の複数の下部タブのそれぞれは、前記下部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第1の複数の下部タブと、
前記内壁および前記複数のリブの前記下面から外向きに延びる、第2の複数の下部タブであって、前記第2の複数の下部タブのそれぞれは、前記下部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第2の複数の下部タブと、を含み、
前記第1および前記第2の複数の下部タブの前記角度の付いた接触面は、互いに向き合うことを特徴とするパレット。
【請求項7】
請求項6のパレットであって、前記第1の複数の下部タブが、前記第2の複数の下部タブと整列していることを特徴とするパレット。
【請求項8】
請求項6のパレットであって、各下部デッキタブ開口が、フランジを含み、前記第1の複数の下部タブのそれぞれが、それぞれの下部デッキタブ開口のフランジと係合するための、前記角度の付いた接触面と対向する肩部を含むことを特徴とするパレット。
【請求項9】
請求項1のパレットであって、前記下部デッキが、離間した上面と下面を有し、前記上面が、複数の下部デッキタブ開口を有し、各支持ブロックは、さらに、
前記複数のリブの前記下面から外向きに延びる、第1の複数の追加の下部タブであって、前記第1の複数の追加の下部タブのそれぞれは、前記下部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第1の複数の追加の下部タブと、
前記複数のリブの前記下面から外向きに延びる、第2の複数の追加の下部タブであって、前記第2の複数の追加の下部タブのそれぞれは、前記下部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第2の複数の追加の下部タブと、を含み、
前記第1および前記第2の複数の追加の下部タブの、前記角度の付いた接触面は、互いに向き合うことを特徴とするパレット。
【請求項10】
請求項1のパレットであって、前記上部デッキ、前記下部デッキ、および、各支持ブロックが、プラスチックを含むことを特徴とするパレット。
【請求項11】
パレット用の支持ブロックであって、前記支持ブロックは、
内部開口部を取り囲む長方形の形状の内壁と、
前記内壁を取り囲む長方形の形状を有する外壁であって、前記外壁は、前記内壁の上面と同一平面上にある上面と、前記内壁の下面と同一平面上にある下面を有する、前記外壁と、
前記内壁と外壁との間に延びる複数のリブであって、前記複数のリブは、前記内壁および前記外壁の上面と同一平面上にある上面と、前記内壁および前記外壁の下面と同一平面上にある下面を有する、前記複数のリブと、
前記内壁および前記複数のリブの前記上面から外向きに延びる、第1の複数の上部タブであって、前記第1の複数の上部タブのそれぞれは、パレットの上部デッキの、それぞれの上部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第1の複数の上部タブと、
前記内壁および前記複数のリブの前記上面から外向きに延びる、第2の複数の上部タブであって、前記第2の複数の上部タブのそれぞれは、前記パレットの前記上部デッキの、それぞれの上部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第2の複数の上部タブと、を含み、
前記第1および前記第2の複数の上部タブの前記角度の付いた接触面は、互いに反対向きであることを特徴とする支持ブロック。
【請求項12】
請求項11の支持ブロックであって、前記第1の複数の上部タブが、前記第2の複数の上部タブと整列していることを特徴とする支持ブロック。
【請求項13】
請求項11の支持ブロックであって、各上部デッキタブ開口が、フランジを含み、前記第1の複数の上部タブおよび前記第2の複数の上部タブのそれぞれが、それぞれの上部デッキタブ開口の前記フランジに係合するための、前記角度の付いた接触面と対向する肩部を含むことを特徴とする支持ブロック。
【請求項14】
請求項13の支持ブロックであって、前記第1の複数の上部タブおよび前記第2の複数の上部タブのそれぞれの前記角度の付いた接触面は、前記支持ブロックが、前記上部デッキに結合されるとき、前記肩部が前記フランジに係合する前に、前記それぞれの上部デッキタブ開口の前記フランジに弾力的に接触するように構成されることを特徴とする支持ブロック。
【請求項15】
請求項11の支持ブロックであって、さらに、前記内部開口部の一部を覆うための、前記内壁の前記上面によって担持される、一対の離間したキャップ表面を含むことを特徴とする支持ブロック。
【請求項16】
請求項11の支持ブロックであって、前記支持ブロックは、さらに、
前記内壁および前記複数のリブの前記下面から外向きに延びる、第1の複数の下部タブであって、前記第1の複数の下部タブのそれぞれは、前記パレットの下部デッキの、それぞれの下部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第1の複数の下部タブと、
前記内壁および前記複数のリブの前記下面から外向きに延びる、第2の複数の下部タブであって、前記第2の複数の下部タブのそれぞれは、前記パレットの前記下部デッキの、それぞれの下部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第2の複数の下部タブと、を含み、
前記第1および前記第2の複数の下部タブの、角度の付いた接触面は、互いに向き合うことを特徴とする支持ブロック。
【請求項17】
請求項16の支持ブロックであって、前記第1の複数の下部タブが、前記第2の複数の下部タブと整列していることを特徴とする支持ブロック。
【請求項18】
請求項16の支持ブロックであって、各下部デッキタブ開口が、フランジを含み、前記第1の複数の下部タブのそれぞれが、それぞれの下部デッキタブ開口の前記フランジに係合するための、前記角度の付いた接触面と対向する肩部を含むことを特徴とする支持ブロック。
【請求項19】
請求項11の支持ブロックであって、前記支持ブロックは、さらに、
前記複数のリブの前記下面から外向きに延びる、第1の複数の追加の下部タブであって、前記第1の複数の追加の下部タブのそれぞれは、前記パレットの下部デッキの、それぞれの下部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第1の複数の追加の下部タブと、
前記複数のリブの前記下面から外向きに延びる、第2の複数の追加の下部タブであって、前記第2の複数の追加の下部タブのそれぞれは、前記パレットの下部デッキの、それぞれの下部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第2の複数の追加の下部タブと、を含み、
前記第1および前記第2の複数の追加の下部タブの角度の付いた接触面は、互いに向き合うことを特徴とする支持ブロック。
【請求項20】
パレットを製造するための方法であって、前記方法は、
離間した上面と下面を有する上部デッキであって、前記下面が、複数の上部デッキタブ開口を有する、前記上部デッキを形成する工程と、
下部デッキを形成する工程と、
前記上部デッキと前記下部デッキとの間に結合される、複数の離間した支持ブロックを結合し、それらの間に、リフト部材を受け入れるための開口部を形成する工程を含み、各支持ブロックは、
内部開口部を取り囲む、長方形の形状を有する内壁と、
前記内壁を取り囲む、長方形の形状を有する外壁であって、前記外壁は、前記内壁の上面と同一平面上にある上面と、前記内壁の下面と同一平面上にある下面を有する、前記外壁と、
前記内壁と前記外壁との間に延びる、複数のリブであって、前記複数のリブは、前記内壁および前記外壁の上面と同一平面上にある上面と、前記内壁および前記外壁の下面と同一平面上にある下面を有する、前記複数のリブと、
前記内壁および前記複数のリブの前記上面から外向きに延びる、第1の複数の上部タブであって、前記第1の複数の上部タブのそれぞれは、前記上部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第1の複数の上部タブと、
前記内壁および前記複数のリブの前記上面から外向きに延びる、第2の複数の上部タブであって、前記第2の複数の上部タブのそれぞれは、前記上部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を含む、前記第2の複数の上部タブと、を含み、
前記第1および前記第2の複数の上部タブの角度の付いた接触面は、互いに反対向きであることを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
プラスチックパレットは、通例、商品を輸送し保管するために使用される。プラスチックパレットは、通常、支持ブロックで分離された、上部デッキと下部デッキを含む。支持ブロックは、パレットを移動するためのフォークリフトまたはパレットジャッキからのフォークを受け取るための、上部デッキと下部デッキの間の間隙または開口部を画定する。
【背景技術】
【0002】
耐久性の観点から、プラスチックパレットは、フォークリフトまたはパレットジャッキの鋭い金属製フォークとの衝突の被害を受けやすい。加えて、フォークが、上部デッキと下部デッキの間に、余りにも深く挿入されると、フォークリフトまたはパレットジャッキの車輪が下部デッキに載り、フォークが持ち上げられるときに、上部デッキが下部デッキから分離されるに至る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許第4,843,976号明細書
【文献】米国特許第5,413,052号明細書
【文献】米国特許第5,791,261号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プラスチックパレットに対する被害の程度によっては、プラスチックパレットは、プラスチックパレット全体を交換するよりもはるかに少ない費用で、修理され得る。例えば、引用文献1、引用文献2、および、引用文献3に開示されているように、多くの種類の修理可能なプラスチックパレットが存在する。これらの修理可能なプラスチックパレットを考慮しても、プラスチックパレットの耐久性、強度、および、修理可能性を向上させることの要求が、依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
概要
パレットは、上部デッキ、下部デッキ、および、上部デッキと下部デッキとの間に結合され、リフト部材を受け入れるための開口部をそれらの間に形成する、複数の離間した支持ブロックを含む。上部デッキは、離間した上面と下面を有し、下面は、複数の上部デッキタブ開口を有する。
【0006】
各支持ブロックは、内部開口部を取り囲む長方形の形状の内壁と、内壁を取り囲む長方形の形状の外壁を含む。外壁は、内壁の上面と同一平面上にある上面と、内壁の下面と同一平面上にある下面を有する。複数のリブが内壁と外壁の間に延び、内壁と外壁の上面と同一平面上にある上面と、内壁と外壁の下面と同一平面上にある下面を有する。
【0007】
第1の複数の上部タブが、内壁および複数のリブの上面から外向きに延び、各タブは、上部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を備える。第2の複数の上部タブが、内壁および複数のリブの上面から外向きに延び、各タブは、上部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を備える。第1および第2の複数の上部タブの角度の付いた接触面は、互いに反対向きである。
【0008】
各上部デッキ開口は、フランジを含み、各上部タブは、それぞれの上部デッキタブ開口のフランジと係合するための、角度の付いた接触面に対向する肩部を備える。各上部タブの角度の付いた接触面は、上部デッキが複数の支持ブロックに結合されるとき、肩部が、フランジに係合する前に、それぞれの上部デッキタブ開口のフランジに弾力的に接触するように構成される。
【0009】
第1の複数の上部タブは、第2の複数の上部タブと整列する。各支持ブロックは、内部開口部の一部を覆うために、内壁の上面によって担持される、一対の離間したキャップ表面を含む。
【0010】
下部デッキは、離間した上面と下面を有し、上面は、複数の下部デッキタブ開口を有する。各支持ブロックは、さらに、第1および第2の複数の下部タブを含む。第1の複数の下部タブは、内壁および複数のリブの下面から外向きに延び、各下部タブは、下部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を備える。第2の複数の下部タブは、内壁および複数のリブの下面から外向きに延び、各下部タブは、下部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を備える。第1および第2の複数の下部タブの角度の付いた接触面は、互いに向き合う。
【0011】
第1の複数の下部タブは、第2の複数の下部タブと整列する。各下部デッキタブ開口は、フランジを含み、各下部タブは、それぞれの下部デッキタブ開口のフランジに係合するための、角度の付いた接触面に対向する肩部を備える。
【0012】
下部デッキは、離間した上面と下面を有し、上面は、複数の下部デッキタブ開口を有する。各支持ブロックは、さらに、第1および第2の複数の追加の下部タブを含む。第1の複数の追加の下部タブは、複数のリブの下面から外向きに延び、各追加の下部タブは、下部デッキタブ開口部と係合するための、角度の付いた接触面を備える。第2の複数の追加の下部タブは、複数のリブの下面から外向きに延び、各追加の下部タブは、下部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を備える。第1および第2の複数の追加の下部タブの角度の付いた接触面は、互いに向き合う。
【0013】
上部デッキ、下部デッキ、および、各支持ブロックはプラスチックを含む。
【0014】
別の態様は、パレットを製造する方法を対象とし、方法は、上部デッキを形成し、下部デッキを形成し、上部デッキと下部デッキとの間に、複数の離間した支持ブロックを結合し、それらの間に、リフト部材を受け入れるための開口部を形成することを含む。上部デッキは、離間した上面と下面を有し、下面は、複数の上部デッキタブ開口を備える。
【0015】
各支持ブロックは、内壁および外壁を含む。内壁は、内部開口部を取り囲む、長方形の形状を有する。外壁は、内壁を取り囲む長方形の形状を有し、内壁の上面と同一平面上にある上面と、内壁の下面と同一平面上にある下面を有する。複数のリブが、内壁と外壁との間に延び、内壁と外壁の上面と同一平面上にある上面と、内壁と外壁の下面と同一平面上にある下面を有する。
【0016】
第1の複数の上部タブは、内壁および複数のリブの上面から外向きに延び、各上部タブは、上部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を備える。第2の複数の上部タブは、内壁および複数のリブの上面から外向きに延び、各上部タブは、上部デッキタブ開口と係合するための、角度の付いた接触面を備える。第1および第2の複数の上部タブの角度の付いた接触面は、互いに反対向きである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本開示による、修理可能なプラスチックパレットの上面斜視図である。
図2】本開示による、修理可能なプラスチックパレットの下面斜視図である。
図3図1に示される修理可能なプラスチックパレットの分解図である。
図4図1に示されるフルサイズのパレットの単一の象限の上面斜視図である。
図5図1に示されるフルサイズのパレットの単一の象限の下面斜視図である。
図6図1に示される上部デッキの上面図である。
図7図1に示される上部デッキの底面図である。
図8】構造支持部材を露出する、図1に示される上部デッキの部分断面図である。
図9図1に示されるフルサイズのパレットの単一の象限の下面斜視図である。
図10図9に示される単一の象限の底面図である。
図11】線AAに沿って取られた、図9に示される象限の断面図である。
図12】線AAに沿って取られた、図9に示される象限の断面図である。
図13】線BBに沿って取られた、図9に示される象限の断面図である。
図14】線BBに沿って取られた、図9に示される象限の断面図である。
図15】本開示による、所定の位置にグロメットを備えた、上部デッキの部分上面斜視図である。
図16】グロメットが取り外された、図15に示される上部デッキの部分上面斜視図である。
図17A】線CCに沿って取られた、図15に示される上部デッキの断面図である。
図17B】線DDに沿って取られた、図15に示される上部デッキの断面図である。
図18A図15に示されるグロメットの図である。
図18B図15に示されるグロメットの図である。
図18C図15に示されるグロメットの図である。
図18D図15に示されるグロメットの図である。
図18E図15に示されるグロメットの図である。
図19】保持壁を有する支持ブロック凹部を備えた、図1に示される上部デッキの下側の部分斜視図である。
図20図1に示される下部デッキの上面図である。
図21図1に示される下部デッキの底面図である。
図22】開放チャネル内に配置された支持構造を備えた、図1に示される下部デッキの部分斜視図である。
図23】支持構造のための隆起したチャネル床を備える、図1に示される下部デッキの断面斜視図である。
図24】保持壁を有する支持ブロック凹部を備えた、図1に示される下部デッキの上側の部分斜視図である。
図25図1に示される大きな支持ブロックのうちの1つの、上面斜視図である。
図26図1に示される大きな支持ブロックのうちの1つの、下面斜視図である。
図27図25に示される大きな支持ブロックの側面図である。
図28図25に示される大きな支持ブロックの端面図である。
図29図25に示される大きな支持ブロックの断面斜視図である。
図30】下部デッキの支持ブロックから分離された、図1に示される上部デッキの部分斜視図である。
図31】大きなサポートブロックのうちの1つの、短い側部を通る、図1に示されるプラスチックパレットの部分断面図である。
図32】大きなサポートブロックのうちの1つの、長い側部を通る、図1に示されるプラスチックパレットの部分断面図である。
図33図1に示される小さな支持ブロックのうちの1つの上面斜視図である。
図34図1に示される小さな支持ブロックのうちの1つの下面斜視図である。
図35図33に示される大きな支持ブロックの側面図である。
図36図33に示される大きな支持ブロックの端面図である。
図37図33に示される小さな支持ブロックの断面斜視図である。
図38】小さなサポートブロックの1つを通る、図1に示されるプラスチックパレットの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
詳細な説明
本説明は、例示的な実施形態が示されている、添付の図面を参照してなされる。しかしながら、多くの異なる実施形態が使用され得、したがって、説明は、本明細書に記載された特定の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態が提供される結果、本開示は、徹底的かつ完全であるであろう。同様の番号は、全体を通して同様の要素に言及する。
【0019】
最初に図1図3を参照すると、図示された修理可能なプラスチックパレット50は、上部デッキ60、下部デッキ70、および、上部デッキ60、下部デッキ70を分離する、取り外し可能な支持ブロック80、90を含む。支持ブロック80、90は、フォークリフトまたはパレットジャッキなどの、パレット取扱装置による、4方向の進入を可能にするように配置される。
【0020】
プラスチックパレット50は、例えば、40インチ×48インチの寸法を有する、標準的なフルサイズのパレットである。これらの寸法は、例示的なものであり、限定するものではない。プラスチックパレット50は、例えば、ハーフサイズまたはクォーターサイズのパレットなどの他のサイズに適応するように構成され得る。
【0021】
プラスチックパレット50の分解図が、図3に提供される。上部デッキ60は、個々の支持構造部材100からなる、支持構造を含む。各支持構造部材100は、上部デッキ60内のそれぞれの側面開口52に挿入される。各側面開口52は、支持構造部材100を受け入れるチャネルと位置合わせされる。下部デッキ70は、また、支持構造110を含む。支持構造110は、プラスチックパレット50の組み立て中に、下部デッキ70内の開放チャネル72に落とし込まれる、単一のユニットとして形成され得る。あるいは、支持構造100は、プラスチックパレット50の組み立て中に、下部デッキ70内の開放チャネル72に落とし込まれる、個々の支持構造部材として形成され得る。
【0022】
図示されたプラスチックパレット50は、9つの支持ブロックを含み、支持ブロック80のうちの6つは、大きな支持ブロックと呼ばれる。残りの3つの支持ブロック90は、小さな支持ブロックと呼ばれる。支持ブロック80、90のいずれかが損傷した場合、プラスチックパレット50は、損傷した支持ブロック80、90のみを交換することによって修理され得る。同様に、上部または下部デッキ60、70が損傷した場合、プラスチックパレット50は、損傷した上部または下部デッキ60、70を交換することによって修理され得る。
【0023】
大きな支持ブロック80は、プラスチックパレット50の角部、および、プラスチックパレット50の対向側部のうちの一つの対向側部の角部の間に存在する。小さな支持ブロック90は、プラスチックパレット50の他の対向側部の角部の間、および、プラスチックパレット50の中央に存在する。
【0024】
分解図には、また、上部デッキ60内の開口124に挿入された、グロメット120が示される。グロメット120は、上部デッキ60の上面61に露出され、上部デッキ60の対向する下面63に露出される。プラスチックパレット50の上面61は、製品支持面と呼ばれ得る。製品支持面上でのグロメット120の露出は、アイテムがその上に置かれるとき、より良いグリップを提供するのに役立つ。上部デッキ60の下面63上でのグロメット120の露出は、パレット取扱装置とのより良いグリップを提供するのに役立つ。
【0025】
上部デッキ60および下部デッキ70は、それぞれ対称的な象限130を有する。プラスチックパレット50の単一の象限130の上面および下面斜視図が、図4および図5に示される。
【0026】
単一の象限130のみが示されるが、上部および下部デッキ60、70は、それぞれ、各デッキ60、70について、4つの象限すべてが一緒に統合された、モノリシックユニットとして形成される。対称的な象限は、一緒に整列された短い側部、一緒に整列された長い側部を有することを除いて、支持ブロック80、90と結合されるときに、どの特定の方向にも、上部および下部デッキ60、70を位置づける必要がない。
【0027】
上部デッキ60は、図6に示される、製品支持面61と、図7に示される、下側63を含む。上部デッキ60は、プラスチックパレット50を強化するための、支持構造部材100を含む。上部デッキ60を通って延びる、6つのチャネル102が存在する。チャネルの方向は、矢印102(1)~102(6)で示される。各チャネル102は、上部デッキ60の一方の側から上部デッキ60の他方の側まで延びる。
【0028】
各支持構造部材100は、上部デッキ60内のそれぞれの側面開口52を通して挿入される。一実施形態において、チャネル102の各端部に側面開口52が存在する。他の実施形態において、各チャネル102の一方の端部にのみ側面開口52が存在し、他方の端部は、上部デッキ60の側部または縁部によって、または、プラグによって閉じられる。支持構造部材100が、それぞれのチャネル102に挿入されると、プラグが使用されて、残りの側面開口52を閉じる。
【0029】
上部デッキ60は、チャネル102内の支持構造部材100を露出させるための開口104を含む。図示の上部デッキ60において、上部デッキ60の長い側部に、チャネル102ごとに8つの開口104が存在し、上部デッキ60の短い側部に、チャネル102ごとに6つの開口104が存在する。上部デッキ60内の開口104のサイズも、開口部の数も、変化し得る。
【0030】
上部デッキ60の部分断面図が、支持構造部材100のうちの2つを露出させる、図8に提供される。支持構造部材100の1つは、交差するチャネル102で、他の支持構造部材100をブロックする。各支持構造部材100は、I型鋼形状を有する引抜成形体として構成され得る。支持構造部材100は、上部デッキ60内に自己内蔵され、支持ブロック80、90に接触しない。支持構造部材100は、I型鋼形状を有することに限定されない。支持構造部材100は、他の断面形状を有するように形成され得る。
【0031】
本開示の一態様は、その下側に少なくとも1つのデッキスクープ領域を含む、上部デッキ60に向けられ、上部デッキ60と下部デッキ70の間の開口部を通過する、リフト部材の能力に対する、上部デッキのたわみの影響を低減するために、上部デッキ60の厚さは、少なくとも1つのデッキスクープ領域において減少させられる。一実施形態では、上部デッキ60は、上部デッキ60の下側63の中心に配置される、単一の大型のデッキスクープ領域を含み得る。他の実施形態では、上部デッキ60は、上部デッキ60の下側63で離間した、複数の小型のデッキスクープ領域を含み得る。
【0032】
上記のように、図示の上部デッキ60は、4つの対称的な象限130で構成され、象限130のうちの1つの下側は、異なる角度で、図9および図10に示される。各象限130は、少なくとも1つのデッキスクープ領域を含む。図示の実施形態において、各象限130は、一対のデッキスクープ領域62、64を含む。一対のデッキスクープ領域62、64は、カービング62、64と呼ばれ得る。デッキスクープ領域62、64は、それぞれ、各象限130内の上部デッキ60の厚さを減少させる。
【0033】
デッキスクープ領域62は、第1デッキスクープ領域と呼ばれ得、デッキスクープ領域64は、第2デッキスクープ領域と呼ばれ得る。第2デッキスクープ領域64は、第1デッキスクープ領域62よりも、大きさにおいてより大きくあり得る。他の実施形態において、デッキスクープ領域62、64は、大きさにおいて同じであり得る。第1デッキスクープ領域62は、楕円形を有し得、第2デッキスクープ領域64は、円形または卵形を有し得る。他の実施形態において、第1および第2デッキスクープ領域62、64は、同じ形状を有し得る。
【0034】
上部デッキ60の下側63は、露出したリブで構成される。第1デッキスクープ領域62は、長方形の形状を有するハンドグリップ開口部72を含む。ハンドグリップ開口部72は、第1デッキスクープ領域62内の中心に配置される。ハンドグリップ開口部72は、第1デッキスクープ領域62内の湾曲部の頂部に存在する。この頂部は、第1デッキスクープ領域62内での、上部デッキ60の最小厚み箇所に対応する。
【0035】
ハンドグリップ開口部72は、第1デッキスクープ領域62内で、上部デッキ60の上面61から、リブ76、78の下側63まで延びる、壁74を含む。リブ76は、第1の方向に延び、リブ78は、第1の方向に直交する、第2の方向に延びる。
【0036】
各象限130内の第1デッキスクープ領域62は、上部デッキ60の外方露出側65に隣接している。外方露出側65と第1デッキスクープ領域62との間の、象限130の外周領域82は、均一な厚さを有し、第1デッキスクープ領域62の一部ではない。象限130の外周領域82は、4つの象限すべてについて、上部デッキ60の周囲に延びる。
【0037】
第2デッキスクープ領域64は、象限の内側部分領域84によって、第1デッキスクープ領域62から分離される。内側部分領域84は、また、均一な厚みを有し、第1または第2デッキスクープ領域62、64の一部ではない。
【0038】
第2デッキスクープ領域64は、離間した複数の開口131を含む。開口131は、グリッドパターンでレイアウトされた、離間した開口セクション132に分割され得る。各開口セクション132は、第2のデッキスクープ領域64内の他の開口セクション132のそれぞれと対称である、開口のパターンを有する。
【0039】
第2デッキスクープ領域64内のリブは、第1の方向に延びるリブ86と、第1の方向に直交する第2の方向に延びるリブ87を含む。第2デッキスクープ領域64内のリブは、さらに、円形形状リブ89の間に延びるリブ88を含む。円形形状リブ89は、リブ86、87の交差点に存在する。リブ88は、隣接する円形形状リブ89の間に、十字パターンを形成する。
【0040】
図11に示される象限130の、線AAに沿った断面図が、図12に提供される。この断面図は、第1および第2デッキスクープ領域62、64を並べて示す。
【0041】
同様に、図13に示される象限130の、線BBに沿った断面図が、図14に提供される。この断面図は、第1デッキスクープ領域62が、第2デッキスクープ領域64の後ろにあるため、第2デッキスクープ領域64のみを示す。
【0042】
少なくとも1つのデッキスクープ領域62、64を備えたプラスチックパレット50を製造する方法は、上部デッキ60を形成し、下部デッキ70を形成し、上部デッキ60と下部デッキ60との間に複数の離間した支持ブロック80、90を結合し、リフト部材を受け入れるために、それらの間に開口部を形成することを含む。上述したように、上部デッキ60は、その下側63に、少なくとも1つのデッキスクープ領域62、64を含む。上部デッキ60の厚さは、少なくとも1つのデッキスクープ領域で減少させられ、上部および下部デッキ60、70の間の開口部を通過するリフト部材の能力に対する、上部デッキのたわみの影響を低減する。
【0043】
ここで、図15図18を参照すると、上部デッキ60内でのグロメット120の使用が説明されるであろう。グロメット120は、有利には、アイテムが、上部デッキ60の上面61に配置されたときに、より良いグリップを提供し、また、上部デッキ60の下側63で、フォークリフトのフォークとのより良いグリップを提供する。グロメット120に適した材料は、例えば、天然ゴムおよび合成ゴムを含む。
【0044】
グロメット120は、上部デッキ60の縁の周りに配置される。図示の実施形態において、上部デッキ60の周囲に、間隔を空けて隣接する、8つのグロメット120が存在し、各グロメット120は、支持ブロック80、90などの隣接する一対の支持ブロックの間の中心に配置される。グロメット120の数、位置、および、大きさは、当業者によって容易に理解されるように、変更し得る。図示されていないが、グロメット120は、上部デッキ60の中央領域に、すなわち、上部デッキ60の周囲から離れて、配置され得る。
【0045】
各グロメット120は、上部デッキ60を通って延びる、長方形の形状のグロメット開口124に挿入される。グロメット開口124は、上部デッキ60の上面61から一段下降させられて、凹んだ棚部126を形成する。グロメット開口124は、凹んだ棚部126の上方の第1の周囲サイズを有する。
【0046】
凹んだ棚部126の下方で、グロメット開口124は、第1の周囲サイズよりも小さい、第2の周囲サイズを有する。第2の周囲サイズ内に含まれるのは、仕切り128である。仕切り128の上面は、凹んだ棚部126から凹んでおり、仕切り128の下面は、上部デッキ60の下側63まで続く。仕切り128は、図17Aに示されるように、各グロメット120の下部が、仕切り128を収容するためにスリットを有することを必要とする。
【0047】
各グロメット120は、凹んだ棚部126と係合するためのリップ133を含む。各グロメット120の上面135は、平坦であり、上部デッキ60の上面61より高くされる。各々の対応しているグロメット120の上面135とリップ133との間の遷移部137は、湾曲させられる。
【0048】
各グロメット120の上半分は、中実であるが、対応している下半分は、セクション302に分割される。セクション302は、仕切り128の隣接する両側に存在する。上部デッキ60の下側63まで通って延びる各セクション302の底面は、上部デッキ60の下側63と係合するために、フレア306とされる。
【0049】
図17Aに提供されたグロメット120の断面図は、図15の線CCに沿って取られる。図17Bに提供されたグロメット120の断面図は、図15の線DDに沿って取られる。
【0050】
ここで、図18A図18Eを参照すると、グロメット120が、より詳細に説明されるであろう。各グロメット120は、上部セクション300、少なくとも1つの中間セクション302、および、少なくとも1つの下部セクション304を含む。グロメット120は、天然ゴムまたは合成ゴムから、単一のモノリシックユニットとして形成され得る。グロメット120は、長方形の形状のグロメット開口124と合致するように、長方形の形状である。他の実施形態において、グロメット120およびグロメット開口124は、例えば、正方形または円形などの、異なる形状を有し得る。
【0051】
上部セクション300は、凹んだ棚部126上に載る、下方リップ133を含み、上部セクション300の外側露出面は、高さにおいて上部デッキ60を拡張し得る。外側露出面は、アイテムが、上部デッキ60の上面61に配置されたときに、より良いグリップを提供し得る。少なくとも1つの中央セクション302は、下方リップ133に隣接し、上部セクション300から上部デッキ60の下側63まで延びる。
【0052】
少なくとも1つの下部セクション304は、少なくとも1つの中央セクション302から延び、上部デッキ60の下側63に載るための、離間した一対のリップ306を含む。少なくとも1つの下部セクション304の外側露出面は、上部デッキ60の下側63より低い高さに延びる。外側露出面は、フォークリフトのフォークが、上部デッキ60の下側63と接触するときに、より良いグリップを提供し得る。
【0053】
上述のように、上部デッキ60の各グロメット開口124は、仕切り128を含む。仕切り128は、上部デッキ60の下側63と同じ高さの下面と、凹んだ棚部126の下方にある上面とを含む。他の実施形態において、仕切り128の下面は、上部デッキ60の下側63と同じ高さでなくてもよく、仕切り128の上面は、凹んだ棚部126と同じ高さであり得る。
【0054】
仕切り128に適応させるために、少なくとも1つの中央セクション302は、離間した一対の中央セクション302を含み、各中央セクション302は、仕切り128によって分離される。同様に、少なくとも1つの下部セクション304は、一対の下部セクション304を含み、各下部セクション304は、それぞれの中央セクション302から延びる。
【0055】
図示された中央セクション302の側壁は、それらの間に凹所312を備える、離間した垂直セクション突起310によって形成された、方形波形状を有する。他の実施形態において、中央セクション302の側壁は、完全に平坦な表面を有し得る。
【0056】
ここで図19を参照すると、上部デッキ60は、支持ブロック80、90のための凹部140を含むように構成される。凹部140は、それぞれ、支持ブロック80、90の上端を受け入れるような大きさとされる。凹部140は、支持ブロック80、90の上端を横方向に支持するための保持壁142を提供する、凹んだポケットを形成する。保持壁142は、また、保持リブと呼ばれ得る。
【0057】
次に、下部デッキ70が、より詳細に説明されるであろう。下部デッキ70の上面図が、図20に示され、下部デッキ70の底面図が、図21に示される。図22に示されるように、下部デッキ70は、支持構造110を含む。
【0058】
支持構造110は、図3に示されるプラスチックパレット50の分解図に示されるように、単一のモノリシックユニットとして形成される。支持構造110は、図22に示されるように、プラスチックパレット50の組み立て中に、下部デッキ70内の開放チャネル72に落とし込まれる。あるいは、支持構造100は、プラスチックパレット50の組み立て中に、下部デッキ70内の開放チャネル72に落とし込まれる、個別の支持構造部材として形成され得る。
【0059】
支持構造110は、そこを通って延びる開口を備えた正方形の形状を有する。支持ブロック80、90は、プラスチックパレット50が組み立てられるときに、支持構造110と接触する。支持構造110は、正方形の形状に限定されない。支持構造110は、他の形状を有するように形成され得る。
【0060】
下部デッキ70および支持構造110の断面図が図23に提供され、支持構造110のための隆起したチャネル床160を示す。隆起したチャネル床160は、下部デッキ70の下側73が、使用により擦り減って薄くなった場合に、支持構造110が露出されることを防止するのに役立つ。チャネル72の底または床160は、下部デッキ70の最下面162から隆起させられる。脚164は、チャネル床160の下方に配置される。最下面162および脚164は、下部デッキ70の下側に対応する。
【0061】
ここで図24を参照すると、下部デッキ70は、支持ブロック80、90のための凹部170を含むように構成される。凹部170は、それぞれ、支持ブロック80、90の下端を受け入れるような大きさとされる。
【0062】
凹部170は、支持ブロック80、90の下端を横方向に支持するための、保持壁172を提供する凹んだポケットを形成する。保持壁172は、また、保持リブと呼ばれ得る。
【0063】
ここで、図25図32を参照すると、大きな支持ブロック80が、より詳細に説明されるであろう。大きな支持ブロック80は、有利には、上部デッキ60と係合するための、上部スナップ200、201と、下部デッキ70と係合するための、下部スナップ202、203、204、205を含む。上部スナップおよび下部スナップ200~205は、上部タブおよび下部タブ200~205と呼ばれ得る。
【0064】
支持ブロック80のいずれかが損傷した場合、上部および下部デッキ60、70は、対応する上部および下部タブ200~205を介して、支持ブロック80、90から分離され得、損傷した支持ブロック80は、交換され得る。
【0065】
上部デッキ60は、離間した上面および下面61、63を有する。下面63は、図19に示されるように、複数の上部デッキタブ開口217を有する。各々の大きな支持ブロック80は、内部開口部220を取り囲む、長方形の形状を有する内壁210と、内壁210を取り囲む長方形の形状を有する、外壁212を含む。外壁212は、内壁210の上面と同一平面上にある上面と、内壁210の下面と同一平面上にある下面を有する。
【0066】
リブ214は、内壁と外壁210、212の間に延びる。リブ214は、内壁および外壁210、212の上面と同一平面上にある上面と、内壁および外壁210、212の下面と同一平面上にある下面を有する。
【0067】
第1の複数の上部タブ200は、内壁210およびリブ214の上面から外向きに延びる。各タブ200は、図28に示されるように、上部デッキタブ開口217と係合するための、角度の付いた接触面213を含む。
【0068】
第2の複数の上部タブ201は、内壁210およびリブ214の上面から外向きに延びる。各タブ201は、また、図28に示されるように、上部デッキタブ開口217と係合するための角度の付いた接触面215を含む。第1および第2の上部タブ200、201の、角度の付いた接触面213、215は、互いに反対向きである。
【0069】
第1の上部タブ200は、第2の上部タブ201と位置合わせされる。すなわち、上部タブ200、201は、対になって一緒にグループ化され、外側を向いている。
【0070】
各上部デッキタブ開口217は、図31に示されるように、フランジ230を含む。各上部タブ200、201は、図28に示されるように、フランジ230を、各上部デッキタブ開口217に係合させるための、各々の角度の付いた接触面213、215に対向する、肩部216、218を備える。各上部タブ200、201の角度の付いた接触面213、215は、上部デッキ60が支持ブロック80に結合されるとき、肩部216、218がフランジ230に係合する前に、それぞれの上部デッキタブ開口217のフランジ230に弾力的に接触するように構成される。
【0071】
支持ブロック80の内部220は開いており、いかなるリブも含まない。内部220の一部は、内壁210の上面で、離間したキャップ表面224を介して閉鎖される。キャップ表面224は、支持ブロック80に追加の支持を提供する。内部220は、支持ブロック80の下面で開放されている。
【0072】
大きな支持ブロック80および小さな支持ブロック90から分離された、上部デッキ60の部分投影図が、図30に示される。大きな支持ブロック80は、長方形の形状であり、短い側部と長い側部を有する。短い側部に沿った、大きな支持ブロック80の断面図が、図31に示される。長い側部に沿った、大きな支持ブロック80の断面図が、図32に示される。
【0073】
ここで図31を参照すると、各上部デッキタブ開口217は、上部デッキ60内の支持構造部材100に隣接している。各第1および第2上部タブ200、201は、上部デッキタブ開口217のフランジ230に係合するために可撓性である。
【0074】
下部デッキ70は、図20図21に示されるように、離間した上面および下面71、73を有する。上面71は、図22に示されるように、複数の下部デッキタブ開口219、221を有する。各下部デッキタブ開口219、221は、下部デッキ70の支持構造110に隣接している。
【0075】
各支持ブロック80は、さらに、内壁210およびリブ214の下面から外向きに延びる、第1の複数の下部タブ202を含む。各タブ202は、図28に示されるように、下部デッキタブ開口219に係合するための、角度の付いた接触面221を含む。
【0076】
第2の複数の下部タブ203は、内壁210およびリブ214の下面から、外向きに延びる。各タブ203は、図23に、また、示されるように、下部デッキタブ開口219に係合するための、角度の付いた接触面223を含む。第1および第2の下部タブ202、203の角度の付いた接触面221、223は、互いに向き合う。第1の下部タブ202は、第2の下部タブ203と位置合わせされる。
【0077】
各下部デッキタブ開口219は、図31に示されるように、フランジ232を含む。各下部タブ202、203は、図28に示されるように、それぞれの下部デッキタブ開口219内のフランジ232に係合させるための、角度の付いた接触面221、223に対向する、肩部227、229を含む。
【0078】
各下部タブ202、203の角度の付いた接触面221、223は、下部デッキ70が支持ブロック80に結合されるとき、肩部227、229がフランジ232に係合する前に、それぞれの下部デッキタブ開口219のフランジ232に、弾力的に接触するように構成される。
【0079】
ここで、図25図26を参照すると、各支持ブロック80は、さらに、リブ240の下面から外向きに延びる、第1の複数の追加下部タブ204を含む。各タブ204は、下部デッキタブ開口221と係合するための、角度の付いた接触面231を含む。第2の複数の追加下部タブ205は、リブ240の下面から外向きに延びる。各タブ205は、下部デッキタブ開口221と係合するための、角度の付いた接触面233を含む。第1および第2の追加下部タブ204、205の角度の付いた接触面231、233は、互いに向き合う。
【0080】
下部のタブ202、203は、上部のタブ200、201と位置合わせされる。追加の下部スナップ204、205は、また、互いに向き合う対で、一緒にグループ化される。追加の下部スナップ204、205の向きは、下部スナップ202、203に直交する。
【0081】
ここで図32を参照すると、追加の下部タブ204、205は、下部デッキ70の下部デッキタブ開口221に挿入される。各タブ開口244は、その中に凹入されたフランジ234を含む。各々の追加の下部タブ204、205は、フランジ234と係合するために弾力的である。
【0082】
スナップ開口221の半分は、支持構造110を受け入れ得るチャネル72に隣接している。スナップ開口219の残りの半分は、チャネル72に平行であり、チャネル72から離れて配置される。
【0083】
ここで、図33図38を参照すると、小さな支持ブロック90が、より詳細に説明されるであろう。小さな支持ブロック90は、有利には、上部および下部デッキ60、70と係合するための、スナップ250、252を含む。スナップ250、252は、また、タブ250、252と呼ばれ得る。
【0084】
支持ブロック90のいずれかが損傷した場合、上部および下部デッキ60、70は、対応するスナップを介して、支持ブロック80、90から分離され得、損傷した支持ブロック90は、交換され得る。
【0085】
各小さな支持ブロック90は、内壁260および外壁262を含み、その間にリブ264が延びる。上部スナップ250は、対で一緒にグループ化され、互いに向き合う。下部スナップ252は、また、対で一緒にグループ化され、互いに向き合う。下部スナップ252は、上部スナップ250から内側に配置される。
【0086】
支持ブロック90の内部270は開放されており、いかなるリブも含まない。内部270の底部は、支持ブロック90の下面で、接触面272を介して閉鎖される。支持ブロック90の上面で、内部270に隣接しているのは、接触面274である。接触面274は、内壁260と内部270との間に存在する。
【0087】
ここで図38を参照すると、上部デッキ60の支持構造部材100に隣接する、各スナップ開口280は、その中に凹入されたリップまたは突起290を含む。各上部スナップ250は、リップ290と係合するために弾力的である。
【0088】
下部デッキ70には、対応するスナップ開口282が存在し、これは、また、その中に凹入されたリップまたは突起292を含む。各下部スナップ252は、リップ292と係合するために弾力的である。各スナップ開口282は、下部デッキ70内の支持構造110に隣接している。
【0089】
多くの変更および他の実施形態が、上述の説明および関連する図面に提示された教示の利益を有する当業者の頭に浮かぶであろう。したがって、本開示は、開示された特定の実施形態に限定されるべきではないこと、変更および実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されること、が理解されるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17A
図17B
図18A
図18B
図18C
図18D
図18E
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38