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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-02
(45)【発行日】2022-09-12
(54)【発明の名称】給油口蓋の取付構造
(51)【国際特許分類】
   B60K 15/05 20060101AFI20220905BHJP
   F16F 1/14 20060101ALI20220905BHJP
【FI】
B60K15/05 B
F16F1/14
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019020414
(22)【出願日】2019-02-07
(65)【公開番号】P2020128111
(43)【公開日】2020-08-27
【審査請求日】2022-01-25
(73)【特許権者】
【識別番号】308039414
【氏名又は名称】株式会社FTS
(74)【代理人】
【識別番号】100097076
【弁理士】
【氏名又は名称】糟谷 敬彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120765
【弁理士】
【氏名又は名称】小滝 正宏
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 康行
(72)【発明者】
【氏名】樅山 貴司
【審査官】福田 信成
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-98284(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第1607261(EP,A1)
【文献】実開昭58-104422(JP,U)
【文献】特開2005-319960(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 15/05
F16F 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の給油口を塞ぐ給油口蓋を開閉する給油口蓋の取付構造において、
上記給油口蓋に取付アーム部材が取付けられ、上記給油口に給油口ボックスが取付けられ、該給油口ボックスに取付アーム部材を取付け、
上記取付アーム部材は、上記給油口蓋を取付ける蓋取付部と、上記給油口ボックスに回動自在に取付けるボックス取付腕を有し、該ボックス取付腕の先端に、上記給油口ボックスに上記取付アーム部材を回動自在に係止するボックス取付腕係合部を設け、
上記給油口ボックスは、給油口ボックス本体から延設されるアーム収納部が形成され、該アーム収納部に上記取付アーム部材のボックス取付腕係合部を係止するボックス係合ピンを取付ける係合ピン取付部を設け、
上記取付アーム部材に上記取付アーム部材と上記給油口ボックスを付勢する開閉バネを取り付け、
該開閉バネは、上記給油口ボックスの上記アーム収納部に保持される開閉バネボックス取付部と、上記取付アーム部材のボックス取付腕係合部に近接するバネ取付部に保持される開閉バネアーム取付部と、上記開閉バネアーム取付部と上記開閉バネボックス取付部を接続する開閉バネ本体部を有し、上記開閉バネアーム取付部の先端から上記アーム収納部に当接する開閉バネボックス当接部を延設し、上記開閉バネボックス取付部の先端から斜め根元方向に屈曲して延設される開閉バネ先端屈曲部を形成し、
上記取付アーム部材に、上記開閉バネの上記開閉バネアーム取付部を保持する複数のバネ取付部と、複数の該バネ取付部の間にバネ押え凸部を設け、上記バネ取付部に上記開閉バネを挿入するバネ保持孔を形成し、該バネ保持孔にバネ保持孔切欠き部が形成され、上記バネ取付部と上記バネ押え凸部により、上記開閉バネアーム取付部を交互に挟持し、上記バネ押え凸部の高さは、上記バネ保持孔よりも高く形成されたことを特徴とする給油口蓋の取付構造。
【請求項2】
上記開閉バネ先端屈曲部は、上記開閉バネボックス取付部の先端から上記開閉バネ本体部の方向に斜め根元方向に屈曲して延設され、
上記バネ取付部は、上記バネ保持孔に上記開閉バネアーム取付部が挿入される方向に対し横方向に上記バネ保持孔切欠き部が形成され、上記バネ押え凸部の高さは、上記バネ保持孔切欠き部よりも高く形成された請求項1に記載の給油口蓋の取付構造。
【請求項3】
上記開閉バネ先端屈曲部は、上記開閉バネボックス取付部と上記開閉バネ本体部が形成する平面と同一平面上に延設された請求項1または請求項2に記載の給油口蓋の取付構造。
【請求項4】
上記取付アーム部材に、上記開閉バネの上記開閉バネアーム取付部を保持する上記取付アーム部材の複数のバネ取付部と、該バネ取付部を挟んで複数の上記バネ押え凸部を設け、上記取付アーム部材の上記バネ取付部と上記バネ押え凸部により、上記開閉バネアーム取付部を交互に挟持する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の給油口蓋の取付構造。
【請求項5】
上記開閉バネは、全体形状が略Z字状又は己字状に屈曲して形成された請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の給油口蓋の取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の給油口を塞ぐ給油口蓋を開閉する、給油口蓋の取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車用燃料タンクに燃料を給油する場合に、車体に設けられた給油口101を塞ぐ給油口蓋110を開いて、給油口101から燃料を給油する。
このとき、図12図13に示すように、給油口蓋110は、裏面に蓋取付部材120が取付けられて、蓋取付部材120は、給油口ボックス140に取付けられている。給油口ボックス140とともに、給油口蓋110は、給油口101に取付けられている。
【0003】
給油口蓋110を開くときに、蓋取付部材120の給油口ボックス140に対する係合ピン121は、開閉スペースを確保するため、給油口101よりも横方向の奥の給油口蓋110の外側に設けられている。このため、蓋取付部材120も大きく湾曲して、給油口蓋110の横方向の外側まで延設されている。
【0004】
給油口蓋110を開くときは、給油口蓋110のロックピン(図示せず)を開いてロックを外して、給油口ボックス140に取付けられた弾性部材141で給油口蓋110の先端を若干持ち上げる。その後、給油口蓋110の先端を手で開いて、給油口蓋110を大きく開いている。
【0005】
その時、給油口蓋110を開いた位置で保持するために、給油口蓋110を保持するばね部材が使用されている。そのため、給油口蓋110の先端を若干持ち上げるための部材と、給油口蓋110を開いた位置で保持するための部材の2つが必要となり、組み付けの手間とコストが上昇していた。
【0006】
そのため、図14に示すように、一本のバネ線を折り曲げて、全体形状が略己字状に屈曲して形成されている開閉バネ240が使用されているものがある(例えば、特許文献1参照)。この場合には、右辺に相当する開閉バネアーム取付部241は、図14に示すように、縦方向に直線状に延設され形成されている。また、同様に左辺に相当する開閉バネボックス取付部242は、図14に示すように、縦方向に、平行に直線状に延設され形成されている。
【0007】
そして、開閉バネアーム取付部241と開閉バネボックス取付部242を接続する開閉バネ本体部243は、縦方向に直線状に延設されるとともに、開閉バネアーム取付部241側の先端は、U字状に湾曲して形成されて、開閉バネアーム取付部241の先端と接続され、開閉バネボックス取付部242側の先端は、U字状に湾曲して形成されて、開閉バネボックス取付部242の先端と接続されている。
【0008】
しかしながら、この場合には、取付アーム部材部材のバネ取付部226に開閉バネアーム取付部241ではなく、開閉バネボックス取付部242を逆に組み付けてしまうと、開閉バネアーム取付部241と開閉バネボックス取付部242が平行に形成されているため、組み付け作業中に誤組み付けを発見できない場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特開2005-343367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで本発明は、組み付け作業中に誤組み付けが生じることがなく、組み付け中に確実にばね部材を取付けることができる給油口蓋の取付構造を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、車体の給油口を塞ぐ給油口蓋を開閉する給油口蓋の取付構造において、
給油口蓋に取付アーム部材が取付けられ、給油口に給油口ボックスが取付けられ、給油口ボックスに取付アーム部材を取付け、
取付アーム部材は、給油口蓋を取付ける蓋取付部と、給油口ボックスに回動自在に取付けるボックス取付腕を有し、ボックス取付腕の先端に、給油口ボックスに取付アーム部材を回動自在に係止するボックス取付腕係合部を設け、
給油口ボックスは、給油口ボックス本体から延設されるアーム収納部が形成され、アーム収納部に取付アーム部材のボックス取付腕係合部を係止するボックス係合ピンを取付ける係合ピン取付部を設け、
取付アーム部材に取付アーム部材と給油口ボックスを付勢する開閉バネを取り付け、
開閉バネは、給油口ボックスのアーム収納部に保持される開閉バネボックス取付部と、取付アーム部材のボックス取付腕係合部に近接するバネ取付部に保持される開閉バネアーム取付部と、開閉バネアーム取付部と開閉バネボックス取付部を接続する開閉バネ本体部を有し、開閉バネアーム取付部の先端からアーム収納部に当接する開閉バネボックス当接部を延設し、開閉バネボックス取付部の先端から斜め根元方向に屈曲して延設される開閉バネ先端屈曲部を形成し、
取付アーム部材に、開閉バネの開閉バネアーム取付部を保持する複数のバネ取付部と、複数のバネ取付部の間にバネ押え凸部を設け、バネ取付部に開閉バネを挿入するバネ保持孔を形成し、バネ保持孔にバネ保持孔切欠き部が形成され、バネ取付部とバネ押え凸部により、開閉バネアーム取付部を交互に挟持し、バネ押え凸部の高さは、バネ保持孔よりも高く形成されたことを特徴とする給油口蓋の取付構造である。
【0012】
請求項1の本発明では、車体の給油口を塞ぐ給油口蓋を開閉する給油口蓋の取付構造において、給油口蓋に取付アーム部材が取付けられ、給油口に給油口ボックスが取付けられ、給油口ボックスに取付アーム部材が取付けられている。このため、給油口ボックスに取付アーム部材により給油口蓋が開閉自在に取付けられて、給油口蓋が車体の給油口を開閉することができる。
【0013】
取付アーム部材は、給油口蓋を取付ける蓋取付部と、給油口ボックスに回動自在に取付けるボックス取付腕を有し、ボックス取付腕の先端に、給油口ボックスに取付アーム部材を回動自在に係止するボックス取付腕取付部を設けられている。このため、給油口ボックスに取付けられたボックス取付腕取付部を中心に取付アーム部材が回動して、給油口蓋が車体の給油口を開閉することができる。
【0014】
給油口ボックスは、給油口ボックス本体から延設されるアーム収納部が形成され、アーム収納部に取付アーム部材のボックス取付腕係合部を係止するボックス係合ピンを取付ける係合ピン取付部を設けている。このため、給油口ボックスに取付けられたボックス係合ピンを中心に取付アーム部材が回動して、給油口蓋が車体の給油口を開閉することができる。
【0015】
取付アーム部材に取付アーム部材と給油口ボックスを付勢する開閉バネを取り付け、開閉バネは、給油口ボックスのアーム収納部に保持される開閉バネボックス取付部と、取付アーム部材のボックス取付腕係合部に近接するバネ取付部に保持される開閉バネアーム取付部と、開閉バネアーム取付部と開閉バネボックス取付部を接続する開閉バネ本体部を有し、開閉バネアーム取付部の先端からアーム収納部に当接する開閉バネボックス当接部を延設し、開閉バネボックス取付部の先端から斜め根元方向に屈曲して延設される開閉バネ先端屈曲部を形成している。このため、開閉バネが、弾性変形して、取付アーム部材を付勢して、給油中に給油口蓋が閉じないようにすることができる。
【0016】
取付アーム部材に、開閉バネの開閉バネアーム取付部を保持する複数のバネ取付部と、複数のバネ取付部の間にバネ押え凸部を設け、バネ取付部に開閉バネを挿入するバネ保持孔を形成し、バネ保持孔にバネ保持孔切欠き部が形成され、バネ取付部とバネ押え凸部により、開閉バネアーム取付部を交互に挟持し、バネ押え凸部の高さは、バネ保持孔よりも高く形成されたる。
【0017】
このため、開閉バネの開閉バネアーム取付部を取付アーム部材の複数のバネ取付部とバネ押え凸部によりずれるのを防止して、開閉バネを安定して取付アーム部材に保持することができる。また、バネ取付部の取付アーム部材のバネ取付部に、開閉バネボックス取付部を逆に組み付けようとしても、開閉バネボックス取付部がバネ保持孔とバネ保持孔切欠き部を通過した後に、開閉バネボックス取付部を中心に開閉バネを回動させたときに、開閉バネ先端屈曲部がバネ押え凸部に当接して、組み付けることができず、誤組み付けを防止できる。
【0018】
請求項2の本発明は、開閉バネ先端屈曲部は、開閉バネボックス取付部の先端から開閉バネ本体部の方向に斜め根元方向に屈曲して延設され、バネ取付部は、バネ保持孔に開閉バネアーム取付部が挿入される方向に対し横方向にバネ保持孔切欠き部が形成され、バネ押え凸部の高さは、バネ保持孔切欠き部よりも高く形成された給油口蓋の取付構造である。
【0019】
請求項2の本発明では、、開閉バネ先端屈曲部は、開閉バネボックス取付部の先端から開閉バネ本体部の方向に斜め根元方向に屈曲して延設され、バネ取付部は、バネ保持孔に開閉バネアーム取付部が挿入される方向に対し横方向にバネ保持孔切欠き部が形成され、バネ押え凸部の高さは、バネ保持孔切欠き部よりも高く形成されている。このため、バネ部材を組み付けるときに、ボックス当接部を、バネ保持孔切欠き部を通過させることができ、その後ボックス当接部を回転させてバネ押え凸部を超えた後に再度ボックス当接部を横に倒して、つぎのバネ取付部のバネ保持孔とバネ保持孔切欠き部を通過させることができる。また、誤組み付けの場合には、最初のバネ保持孔を通過した開閉バネ先端屈曲部が、バネ押え凸部に当接して、次のバネ取付部のバネ保持孔切欠き部に挿入されることができず、誤組み付けを防止できる。
【0020】
請求項3の本発明は、開閉バネ先端屈曲部は、開閉バネボックス取付部と開閉バネ本体部が形成する平面と同一平面上に延設された記載の給油口蓋の取付構造である。
【0021】
請求項3の本発明では、開閉バネ先端屈曲部は、開閉バネボックス取付部と開閉バネ本体部が形成する平面と同一平面上に延設されているため、開閉バネを取付アーム部材のバネ取付部に誤組み付けしたときに、確実に開閉バネ先端屈曲部をバネ押え凸部に当接させることができ、誤組み付けを防止できる。
【0022】
請求項4の本発明は、取付アーム部材に、開閉バネの開閉バネアーム取付部を保持する複数のバネ取付部と、バネ取付部を挟んで複数のバネ押え凸部を設け、バネ取付部とバネ押え凸部により、開閉バネアーム取付部を交互に挟持する給油口蓋の取付構造である。
【0023】
請求項4の本発明では、取付アーム部材に、開閉バネの開閉バネアーム取付部を保持する取付アーム部材の複数のバネ取付部と、バネ取付部を挟んで複数の取付アーム部材のバネ押え凸部を設け、取付アーム部材のバネ取付部とバネ押え凸部により、開閉バネアーム取付部を交互に挟持する。このため、開閉バネの開閉バネアーム取付部を取付アーム部材のバネ取付部とバネ押え凸部により開閉バネ本体部方方向及びにその反対方向にずれるのを防止して、開閉バネを安定して取付アーム部材に保持することができる。
【0024】
請求項5の本発明は、開閉バネは、全体形状が略Z字状又は己字状に屈曲して形成された給油口蓋の取付構造である。
【0025】
請求項5の本発明では、開閉バネは、全体形状が略Z字状又は己字状に屈曲して形成されたため、開閉バネを1本の線状部材を折り曲げて形成することができるとともに、開閉バネは、開閉バネアーム取付部と開閉バネボックス取付部が、取付アーム部材と給油口ボックスに取付けられても、開閉バネ本体部との接続部分が撓んで、取付アーム部材を付勢することができる。
【発明の効果】
【0026】
開閉バネの開閉バネアーム取付部を取付アーム部材の複数のバネ取付部とバネ押え凸部によりずれるのを防止して、開閉バネを安定して取付アーム部材に保持することができる。
また、バネ取付部の取付アーム部材部材のバネ取付部に、開閉バネボックス取付部を逆に組み付けようとしても、開閉バネ先端屈曲部がバネ押え凸部に当接して、組み付けることができず、誤組み付けを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の実施の形態を示すもので、給油口蓋を開いた状態の給油口ボックスと給油口蓋及び取付アーム部材の断面図である。
図2】本発明の実施の形態を示すもので、給油口蓋を開いた状態の取付アーム部材と給油口ボックスの取付部分の拡大断面図である。
図3】本発明の実施の形態を示すもので、開閉バネを取付アーム部材のボックス取付腕係合部に正しく取付ける状態を示す斜視図である。
図4】本発明の実施の形態を示すもので、開閉バネを取付アーム部材のボックス取付腕係合部に誤って取付ける状態を示す斜視図である。
図5】本発明の実施の形態を示すもので、開閉バネが誤って取付けられた取付アーム部材のボックス取付腕係合部の部分の拡大平面図である。
図6】本発明の実施の形態を示すもので、開閉バネが取付けられた取付アーム部材のボックス取付腕係合部の部分の断面図であり、図5のA-A線に沿った断面図である。
図7】本発明の実施の形態を示すもので、開閉バネが取付けられた取付アーム部材のボックス取付腕係合部の部分の断面図であり、図5のB-B線に沿った断面図である。
図8】本発明の実施の形態を示すもので、開閉バネが取付けられた取付アーム部材のボックス取付腕係合部の部分の断面図であり、図5のC-C線に沿った断面図である。
図9】本発明の実施の形態を示すもので、開閉バネを取付アーム部材に保持する状態を示す開閉バネの平面図である。
図10】本発明の実施の形態を示すもので、開閉バネの側面図である。
図11】本発明の実施の形態を示すもので、開閉バネの伸縮と撓み方向を示す斜視図である。
図12】従来の給油口蓋を開いた状態の給油口部分の斜め上方から見た斜視図である。
図13】従来の給油口蓋を開いた状態の給油口部分の断面図で、図8のD-D線に沿った断面図である。
図14】従来の開閉バネの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明は、車体2の給油口1を塞ぐ給油口蓋10を開閉する給油口蓋10の取付構造に関するものである。本発明に実施の形態を図1図11に基づき説明する。
本発明の実施の形態について、給油口蓋10と、給油口蓋10を車体2に取付ける給油口ボックス30と、給油口ボックス30と給油口蓋10を連結する連結部材である取付アーム部材20と、給油口蓋10を開閉する開閉バネ40をそれぞれ説明するとともに、併せて、開閉バネ40の取付方法についても説明する。
【0029】
給油口蓋10は、図1に示すように、車体2の給油口1を塞ぐために給油口1の形状に合わせて形成されている。本発明に実施の形態では、四角形に形成されているが、給油口1の形状に合わせて円形や楕円形に形成することができる。給油口蓋10の表面11は、車体2の色と合わせて塗装されて、平滑な平面を形成している。
自動車用燃料タンクに燃料を給油する場合に、車体2に設けられた給油口1を塞ぐ給油口蓋10を開いて、給油口1から燃料を給油する。
【0030】
給油口蓋10の裏面12には、給油口蓋10の取付部材である取付アーム部材20を取付ける給油口蓋アーム部材取付部13が設けられている。本実施の形態では、給油口蓋アーム部材取付部13は、2枚の平行板として形成されている。給油口蓋アーム部材取付部13には、取付アーム部材20が取付けられる給油口蓋アーム部材取付孔14が設けられている。
【0031】
取付アーム部材20は、図1図2に示すように、円弧状に湾曲した板状の取付アーム部材20のボックス取付腕23と、ボックス取付腕23の一方の先端に形成され、給油口蓋10に取付けられる部分である取付アーム部材20の蓋取付部21と、ボックス取付腕23の他方の先端に形成され、給油口ボックス30に取付けられる部分である取付アーム部材20のボックス取付腕係合部24を有している。
【0032】
取付アーム部材20の蓋取付部21が給油口蓋アーム部材取付孔14にはめ込まれて、給油口蓋10が取付アーム部材20に取付けられる。
なお、給油口蓋10と取付アーム部材20を一体的に形成して、取付アーム部材20の蓋取付部21と給油口蓋アーム部材取付孔14を省略して、給油口蓋10の裏面12に取付アーム部材20の蓋取付部21を一体的に形成することができる。
【0033】
取付アーム部材20の蓋取付部21の先端には、給油口ボックス30側に延設された取付アーム部材20の蓋ロック部22が形成されている。蓋ロック部22は、給油口蓋10が閉まったときに、後述する給油口ボックス30のロックピン32と係合する。蓋ロック部22は、給油口蓋10に形成することもできる。
【0034】
取付アーム部材20のボックス取付腕係合部24は、後述する給油口ボックス30の係合ピン取付部35に係合する取付アーム部材20のボックス係合ピン25で回動自在に取付けられている。ボックス係合ピン25は、ボックス取付腕係合部24の先端を係合している。
【0035】
また、ボックス係合ピン25は、ボックス取付腕係合部24の先端の一方の側面から他方の側面まで連続した1本のピンとして形成することができる。
図2に示すように、ボックス取付腕係合部24のボックス係合ピン25と係合する部分から若干外れて、後述する開閉バネ40の開閉バネアーム取付部41が取付けられる取付アーム部材20のバネ取付部26が形成されている。
【0036】
次に、給油口ボックス30と取付アーム部材20に取付けられる開閉バネ40について図9図11に基づき説明する。
開閉バネ40は、図9に示すように、全体形状が略Z字状又は己字状に屈曲して形成されている。
【0037】
開閉バネ40は、給油口ボックス30に取付アーム部材20を付勢するように取付けられる。開閉バネ40は、図9に示すように、給油口ボックス30のバネ取付部36に保持される開閉バネボックス取付部42と、取付アーム部材20のボックス取付腕係合部24に保持される開閉バネアーム取付部41と、開閉バネアーム取付部41と開閉バネボックス取付部42を接続する開閉バネ本体部43を有する。
【0038】
開閉バネボックス取付部42の先端から斜め根元方向に屈曲して延設される開閉バネ先端屈曲部45を形成している。このため、開閉バネ40が、弾性変形して、取付アーム部材20を付勢して、給油中に給油口蓋10が閉じないようにすることができる。また、取付アーム部材20のバネ取付部26に、開閉バネボックス取付部42を逆に組み付けようとしても、後述するように、開閉バネボックス取付部42がバネ保持孔26aとバネ保持孔切欠き部26bを通過した後に、開閉バネボックス取付部42を中心に開閉バネ20を回動させたときに、開閉バネ先端屈曲部45がバネ押え凸部28に当接して、組み付けることができず、誤組み付けを防止できる。
【0039】
開閉バネアーム取付部41の先端から給油口ボックス30のアーム収納部37に当接する開閉バネボックス当接部44が延設されている。
開閉バネボックス当接部44は、図10に示すように、開閉バネアーム取付部41の先端から開閉バネアーム取付部41と開閉バネ本体部43が形成する面の斜め上方(図10における斜め左側上方)に延設されている。このため、開閉バネが、弾性変形して、取付アーム部材を付勢して、給油中に給油口蓋が閉じないようにすることができる。
【0040】
開閉バネアーム取付部41の先端からアーム収納部37に当接する開閉バネボックス当接部44を延設し、開閉バネボックス取付部44の先端から斜め根元方向に屈曲して延設される開閉バネ先端屈曲部45を形成している。
また、開閉バネ先端屈曲部45は、開閉バネボックス取付部42と開閉バネ本体部43が形成する平面と同一平面上に延設することができる。この場合には、開閉バネ40を取付アーム部材20のバネ取付部26に誤組み付けしたときに、確実に開閉バネ先端屈曲部45を取付アーム部材20のバネ押え凸部28に当接させることができ、誤組み付けを確実に防止できる。
【0041】
開閉バネ40は、図9に示すように、1本の金属線状部材であるワイヤーで形成されている。このため、構造が簡単であり、一本の針金等の金属線状部材を折り曲げることにより容易に製造することができるとともに、構造がシンプルであり、他の部材を必要とせず、重量を軽減することができる。
【0042】
開閉バネ40は、本実施の形態では、全体形状が略己字状に屈曲して形成されている。右辺に相当する開閉バネアーム取付部41は、図9に示すように、縦方向に直線状に延設され形成されている。
また、同様に左辺に相当する開閉バネボックス取付部42は、図9に示すように、縦方向に直線状に延設され形成されている。
【0043】
そして、開閉バネアーム取付部41と開閉バネボックス取付部42を接続する開閉バネ本体部43は、縦方向に直線状に延設されるとともに、開閉バネアーム取付部41側の先端は、U字状に湾曲して形成されて、開閉バネアーム取付部41の先端と接続され、開閉バネボックス取付部42側の先端は、U字状に湾曲して形成されて、開閉バネボックス取付部42の先端と接続されている。
【0044】
なお、開閉バネアーム取付部41と開閉バネボックス取付部42のそれぞれの先端を斜めに接続して全体形状がZ字状に形成することもできる。
図11に示すように、開閉バネアーム取付部41と開閉バネボックス取付部42が近接する方向や離れる方向(図9に示す矢印Aの方向)に伸縮すると、図11の矢印Cに示す方向に付勢力が生じる。
【0045】
また、上述のように、開閉バネボックス当接部44は、開閉バネアーム取付部41と開閉バネ本体部43が形成する面の斜め上方に延設されているため、図10に示すように、開閉バネボックス当接部44は、開閉バネアーム取付部41との接続部を中心に、開閉バネアーム取付部41や開閉バネ本体部43に対して回転するように撓む。このため、図11の矢印Dに示す方向に付勢力が生じる。
【0046】
図3に示すように、取付アーム部材20に、後述する開閉バネ40の開閉バネアーム取付部41を保持する2個の取付アーム部材20のバネ取付部26と、一方のバネ取付部26を挟んで2個の取付アーム部材20のバネ押え凸部28を設ける。バネ押え凸部28の高さは、バネ取付部26が形成されているボックス取付腕係合部24の面からの高さが、後述する取付アーム部材20のバネ保持孔26aよりも高く形成されている。
【0047】
このため、開閉バネ40の開閉バネアーム取付部41を取付アーム部材20のバネ取付部26とバネ押え凸部28によりずれるのを防止して、開閉バネ40を安定して取付アーム部材20に保持することができる。
この場合に、取付アーム部材20のバネ取付部26を1個設け、その両側に2個のバネ押え凸部28を設けることも、バネ取付部26を2個設け、その両側に3個のバネ押え凸部28を設けることもできる。
【0048】
また、図4に示すように、取付アーム部材20のバネ取付部26に、開閉バネボックス取付部42を逆に組み付けようとしても、開閉バネボックス取付部42が最初のバネ保持孔26aを通過した後に、開閉バネボックス取付部42を中心に開閉バネ40を回動させたときに、開閉バネ先端屈曲部45がバネ押え凸部28に当接して、次のバネ保持孔26aを通過することができず、組み付けることができず、誤組み付けを防止できる。
【0049】
バネ取付部26は、図3図6~8に示すように、後述する開閉バネアーム取付部41が挿入されるバネ保持孔26aが形成されている。バネ保持孔26aは、バネ取付部26にすべて形成されている。
バネ保持孔26aは、開閉バネアーム取付部41が挿入される方向(図3における横方向)、に対し下方向にバネ保持孔切欠き部26cが形成されている。バネ保持孔切欠き部26cにより、開閉バネボックス当接部44が通過することができる。
【0050】
これにより、取付アーム部材20のバネ取付部26とバネ押え凸部28により、開閉バネアーム取付部41を交互に挟持することができる。なお、取付アーム部材20のバネ取付部26は、開閉バネアーム取付部41を図3における上側から挟持して、バネ押え凸部28は、図3における下側から挟持する。
【0051】
このため、開閉バネ40の開閉バネアーム取付部41を取付アーム部材20のバネ取付部26とバネ押え凸部28により、図3における上下方向、即ち、開閉バネ本体部43方向及びにその反対方向にがたつくのを防止して、開閉バネ40を安定して取付アーム部材20に保持することができる。
また、図9に示すように、後述する開閉バネボックス当接部44が当接可能な取付アーム部材20のバネ止め壁29を形成することができる。バネ止め壁29により、開閉バネ40の図9における下方向へのずれを防止できる。
【0052】
なお、図9に示すように、開閉バネボックス当接部44が延設された開閉バネアーム取付部41の先端と反対側の先端と開閉バネ本体部43との接続する付近を押さえるバネ押え突起27が形成されている。バネ押え突起27は、取付アーム部材20に形成されている。バネ押え突起27は、開閉バネボックス当接部44が給油口ボックス30のアーム収納部37に当接して、取付アーム部材20を付勢するときに、反力で開閉バネ40が回転することを防止することができる。
【0053】
次に、給油口蓋10が取付アーム部材20により取付けられる給油口ボックス30について、図1図2に基づき説明する。
本実施の形態では、給油口ボックス30の本体である給油口ボックス本体31は、略四角形の箱状に形成されているが、給油口1が形成される車体2と給油口蓋10の形状に合わせて、円形、楕円形等に形成することができる。
【0054】
給油口ボックス本体31は、図1に示すように、底部の中心に車体2の給油口1と連通する給油ガン(図示せず。)を挿入する給油口ボックス30の給油孔34が形成されている。
給油口ボックス30は、図1図2に示すように、車体2に設けられている給油口ボックス保持部3に取付けられている。
【0055】
給油口ボックス30における取付アーム部材20のボックス取付腕係合部24が取付けられる部分は、車体2の給油口ボックス保持部3が形成されている部分よりも車体2の内側(図1における左側)に入り込んで、給油口ボックス30のアーム収納部37として形成されている。アーム収納部37の詳細は、後述する。
【0056】
図1に示すように、給油口ボックス30のアーム収納部37と反対側には、給油口ボックス30のロックピン32が形成され、給油口蓋10が閉じられたときに、ロックピン32が取付アーム部材20の蓋ロック部22に係合して、給油口蓋10をロックすることができる。給油口蓋10を開くときは、ロックピン32が後退して、蓋ロック部22から外れる。
【0057】
給油口ボックス30の給油口ボックス本体31の上端の周囲には、図2に示すように、給油口ボックス30のシール部材33が取付けられて、給油口ボックス本体31が、車体2の給油口ボックス保持部3に取付けられたときに、給油口ボックス保持部3と給油口ボックス本体31の上端の間をシールすることができる。
【0058】
給油口ボックス30のアーム収納部37は、取付アーム部材20のボックス取付腕係合部24を係合するボックス係合ピン25が取付けられる給油口ボックス30の係合ピン取付部35を有している。
給油口ボックス30のアーム収納部37の係合ピン取付部35に近接して、バネ取付部36が形成されている。給油口ボックス30のバネ取付部36は、後述する開閉バネ40の開閉バネボックス取付部42が取付けられる。バネ取付部36は、アーム収納部37の壁が屈曲して凹部を形成することにより形成することができる。
【0059】
次に、図3図9に基づき、開閉バネ40を取付アーム部材20のバネ取付部26に組み付ける方法について説明する。
図3に示すように、開閉バネアーム取付部41を取付アーム部材20の一方のバネ取付部26(図3における右側のバネ取付部26)に形成されたバネ保持孔26aに挿入する。この時、バネ保持孔26aには、バネ保持孔切欠き部26bが形成されているため、開閉バネアーム取付部41の先端に形成された開閉バネボックス当接部44がバネ保持孔切欠き部26bを通過することができる。
【0060】
一方のバネ取付部26を通過した開閉バネボックス当接部44は、取付アーム部材20のバネ押え凸部28の手前で、開閉バネアーム取付部41を軸に回転し、開閉バネボックス当接部44がバネ押え凸部28に当接しないように、開閉バネアーム取付部41を横方向(図3における左横方向)にずらして、バネ押え凸部28を超えた後に、再度回転して、取付アーム部材20の次のバネ取付部26(図3における左側のバネ取付部26)に形成されたバネ保持孔26aに挿入する。そうすると、開閉バネアーム取付部41の先端に形成された開閉バネボックス当接部44が他方のバネ取付部26(図3における左側のバネ取付部26)のバネ保持孔切欠き部26bを通過することができる。
【0061】
これにより、取付アーム部材20のバネ取付部26とバネ押え凸部28により、開閉バネアーム取付部41を交互に挟持することができる。なお、取付アーム部材20のバネ取付部26は、開閉バネアーム取付部41を図3における上側から挟持して、バネ押え凸部28は、図3における下側から挟持する。
このようにして、開閉バネ40をを取付アーム部材20のバネ取付部26に組み付けることができる。
【0062】
このため、開閉バネ40の開閉バネアーム取付部41を取付アーム部材20のバネ取付部26とバネ押え凸部28により、図3における左右方向、即ち、開閉バネ本体部43方向及びにその反対方向にがたつくのを防止して、開閉バネ40を安定して取付アーム部材20に保持することができる。
【0063】
このとき、図9に示すように、取付アーム部材20のボックス取付腕係合部24の端部に開閉バネボックス当接部44が当接可能なバネ止め壁29を形成することができる。バネ止め壁29により、開閉バネボックス当接部44がボックス取付腕係合部24をはみ出すようなずれを防止することができる。
【0064】
開閉バネ40を取付アーム部材20のバネ取付部26に組み付けるときに誤って、開閉バネボックス取付部42を組み付けようとすると、図4図8に示すように、一方のバネ取付部26を通過した開閉バネボックス取付部42は、取付アーム部材20のバネ押え凸部28の手前で、開閉バネボックス取付部42を軸に回転し、開閉バネボックス取付部42を横方向(図4、5における左横方向)にずらして、バネ押え凸部28を超えた後に、再度回転しようとすると、図4図7に示すように、開閉バネボックス取付部42の先端に形成された開閉バネ先端屈曲部45がバネ押え凸部28に当接して、開閉バネ40が回転できなくなる。
【0065】
そのため、図6、7に示すように、開閉バネ40を次の取付アーム部材20のバネ保持孔切欠き部26bを通り、バネ保持孔26aに挿入することができず、バネ取付部26に組み付けることができない。
このようにして、容易に、開閉バネ40の誤組み付けを防止することができる。
【0066】
次に、図1図2に基づき、開閉バネ40を取付アーム部材20と給油口ボックス30に取付けたときの開閉バネ40の働きについて説明する。
開閉バネ40は、図2に示すように、開閉バネアーム取付部41が取付アーム部材20のバネ取付部26に取付けられて、開閉バネボックス取付部42は、給油口ボックス30のバネ取付部36に取付けられる。
【0067】
給油口蓋10が閉じられたときは、開閉バネアーム取付部41と開閉バネボックス取付部42の間は縮むように開閉バネ本体部43が撓んで、バネ取付部26を回転する方向に付勢されている。
開閉バネボックス当接部44は、給油口ボックス30のバネ取付部36に近接したアーム収納部37に当接して、アーム収納部37を押す方向に付勢されている。
【0068】
開閉バネ40が取付アーム部材20と給油口ボックス30に取付けられて、給油口蓋10が閉じられたときは、図1の点線で示すように、取付アーム部材20の蓋ロック部22を給油口ボックス30のロックピン32がロックしている。
給油時等において、給油口蓋10を開けるときは、ロックピン32を解除する。そうすると、開閉バネボックス当接部44が付勢力を働かせて、取付アーム部材20を若干回動させる。
【0069】
そのため、図1に示すように、給油口蓋10の先端は、車体2の面から若干浮き上がることができる。その後、先端が浮き上がった給油口蓋10の先端を手で持ち上げて、給油口蓋10を完全に開くことができる。この時、バネ押え突起27が開閉バネ40の回転を防止して、確実に給油口蓋10の先端を浮き上がらせることができる。
【0070】
給油口蓋10が完全に開くと、取付アーム部材20のボックス取付腕23は、回動する。そうすると、開閉バネアーム取付部41と開閉バネボックス取付部42の間が圧縮して取付けられていた開閉バネ40が開いて、ボックス取付腕23の回動を防止して、給油中に給油口蓋10が自重により、閉じられるのを防止することができる。
なお、給油口蓋10を閉じるときは、開閉バネ40の付勢力に抗して、給油口蓋10を手で閉じることができる。
【0071】
このように、開閉バネ40の開閉バネボックス当接部44は、開閉バネアーム取付部41から屈曲して形成され、開閉バネアーム取付部41と開閉バネボックス取付部42の間の伸縮による付勢力と、開閉バネボックス当接部44の撓みによる付勢力とは、開閉バネ40の別の部分で生じる。
【0072】
このため、取付アーム部材20や給油口ボックス30の形状が変化しても、開閉バネボックス当接部44の角度や寸法を調整と、開閉バネアーム取付部41、開閉バネ本体部43と開閉バネボックス取付部42の寸法の調整とは別々に行うことができ、取付アーム部材20や給油口ボックス30の形状の変化に対して調整して、容易に開閉バネ40を取付けることができる。
【符号の説明】
【0073】
10 給油口蓋
20 取付アーム部材
23 ボックス取付腕
26 バネ取付部
26a バネ保持部
26b バネ保持孔
30 給油口ボックス
31 給油口ボックス本体
34 アーム収納部
36 バネ取付部
40 開閉バネ
41 開閉バネアーム取付部
42 開閉バネボックス取付部
44 開閉バネボックス当接部
45 開閉バネ先端屈曲部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14