(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-02
(45)【発行日】2022-09-12
(54)【発明の名称】燃料供給装置
(51)【国際特許分類】
B67D 7/32 20100101AFI20220905BHJP
【FI】
B67D7/32 A
(21)【出願番号】P 2018109501
(22)【出願日】2018-06-07
【審査請求日】2021-04-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000110099
【氏名又は名称】トキコシステムソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】特許業務法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】仁科 孝之
(72)【発明者】
【氏名】八鍬 剛
(72)【発明者】
【氏名】吉田 烈臣
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 茂
(72)【発明者】
【氏名】宮本 敏之
【審査官】高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】特開昭56-004595(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0242855(US,A1)
【文献】特開2005-047521(JP,A)
【文献】特開平10-139100(JP,A)
【文献】特開2010-058793(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 7/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料供給作業時に燃料供給対象の燃料供給口に接続されるノズルと、
非燃料供給作業時に前記ノズルが収納されるノズル収納部と
、
前記ノズルに燃料を供給する燃料供給路に設けられ、燃料供給作業時に前記ノズルへの燃料の送液を行う送液部と、
が設けられた燃料供給装置であって、
前記ノズルが燃料供給対象の燃料供給口に接続されたか否かを検出する接続検出センサと、
給液エリアに現れた燃料供給対象を撮影して、当該燃料供給対象の撮影画像情報を取得する対象画像取得部と、
前記対象画像取得部によって取得された撮影画像情報から、当該燃料供給対象が車両であるか否かを判定する燃料供給対象判定部と
、
前記接続検出センサ
によって前記ノズルが前記燃料供給口に接続されていることが検知されている間に前記燃料供給対象判定部
によって前記燃料供給対象が車両であると判定された場合に、前記送液部の送液駆動を許容する給液制御部と、
を設けた燃料供給装置。
【請求項2】
前記給液制御部は、前記接続検出センサによって前記ノズルが前記燃料供給口に接続されていることが検知されている間に前記燃料供給対象判定部によって前記燃料供給対象が車両でないと判定された場合、前記送液部の前記送液駆動を禁止する、
請求項1に記載の燃料供給装置。
【請求項3】
前記給液制御部は、
前記送液部の前記送液駆動を許容した後に、前記接続検出センサ
によって前記ノズルが前記燃料供給口に接続されていないことが検知された場合は、
前記送液部の前記送液駆動を停止し、前記接続検出センサによって再度前記ノズルが前記燃料供給口に接続されていることが検知された場合、前記対象画像取得部、及び前記燃料供給対象判定部に、燃料供給対象の撮影画像情報の取得、及び燃料供給対象が車両であるか否かの判定をやり直しさせ、
前記接続検出センサによって前記ノズルが前記燃料供給口に接続されていることが検知されている間に前記燃料供給対象判定部によって前記燃料供給対象が車両であると判定された場合、前記送液部の再送液駆動を許容する、
請求項1又は2に記載の燃料供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の燃料タンク等に燃料を供給する燃料供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、燃料供給装置が設置された燃料供給所の一例として、セルフサービス方式の給油所がある。セルフサービス方式の給油所では、顧客自らが計量機(燃料供給装置)に備えられている給油ノズルを操作して、車両の燃料タンクに対する給油作業を行う。
【0003】
また、一方で、エンジン機器の駆動、車両の非常用燃料、等といった関係で、携行缶等の車両以外の燃料タンクにガソリンや軽油等の燃料を給油して持ち運ぶ機会が増えている。しかし、燃料は流動(容器を激しく揺らすなど)等の際に静電気を発生しやすく、その蒸気は空気より重いため凹所に溜まりやすい、等といった安全面の理由から、セルフサービス方式の給油所では、燃料の携行缶への給油は、給油所の係員が行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、セルフサービス方式の給油所において、顧客が知らずに自ら計量機に備えられている給油ノズルを操作して燃料を携行缶に給油しようとする可能性がある。
【0006】
そのため、セルフサービス方式の給油所では、給油所係員は、安全のため、顧客が何に対して給油を行おうとしているのかに注意して監視する必要があり、燃料を携行缶に給油しようとしている場合には、給油作業を許可しないようにしなければならない。
【0007】
特に、車両の非常用燃料としての、携行缶へのガソリンや軽油の給油は、顧客によって当該車両の燃料タンクへの給油作業と一緒に続けて行われるケースがあるので、顧客による車両の燃料タンクへの給油を一旦許可した後も、給油ノズルが計量機に収納されて給油作業が終了するまで、給油所係員は、給油対象が車両の燃料タンクから携行缶に変わっていないか、注意して監視する必要があった。
【0008】
その結果、セルフサービス方式の給油所で、顧客自らが計量機に備えられている給油ノズルを操作して燃料を携行缶に給油することがないように注意しながら、顧客それぞれの給油作業の状況を監視することは、給油所係員にとって大きな負担になっていた。
【0009】
本開示は、上述した問題点を鑑みてなされたものであって、セルフサービス方式の燃料供給所に適用されて好適な、顧客自らが行う燃料供給作業の安全性の向上をはかるとともに、顧客自らが行う燃料供給作業に異常や誤りはないかを監視する燃料供給所係員の負担の軽減をはかった燃料供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示に係る燃料供給装置は、前述した課題を解決するために、燃料供給作業時に燃料供給対象の燃料供給口に接続されるノズルと、非燃料供給作業時に前記ノズルが収納されるノズル収納部と、前記ノズル収納部に設けられ、前記ノズル収納部に対する前記ノズルの収納/非収納状態を検知するノズル検知器と、前記ノズルに燃料を供給する燃料供給路に設けられ、燃料供給作業時に前記ノズルへの燃料の送液を行う送液部と、が設けられた燃料供給装置であって、前記ノズルが燃料供給対象の燃料供給口に接続されたか否かを検出する接続検出センサと、給液エリアに現れた燃料供給対象を撮影して、当該燃料供給対象の撮影画像情報を取得する対象画像取得部と、前記対象画像取得部によって取得された撮影画像情報から、当該燃料供給対象が車両であるか否かを判定する燃料供給対象判定部と、前記ノズル検知器からの非収納状態検出出力の入力、前記接続検出センサからの燃料供給口に対する接続検出出力の入力、及び前記燃料供給対象判定部からの車両判定出力の入力が揃っている間にのみ、前記送液部の送液駆動を許容する給液制御部と、を設けて構成される。
【発明の効果】
【0011】
本開示に係る燃料供給装置によれば、給液制御部は、ノズル検知器からの非収納状態検出出力の入力、接続検出センサからの燃料供給口に対する接続検出出力の入力、及び燃料供給対象判定部からの車両判定出力の入力が揃っている間にのみ、送液部の送液駆動を許容する構成になっているので、セルフサービス方式の給油所で、顧客自らが計量機(燃料供給装置)に備えられている給油ノズルを操作して、ガソリンや軽油等の燃料を携行缶に給油しようとしても、給油ノズルに油液を供給する送液機器(送液部)は送液駆動されないので、顧客自らが行う燃料供給作業の安全性の確保をはかることができる。
【0012】
また、顧客自らが行う燃料供給作業に異常や誤りはないかを監視する燃料供給所係員も、顧客自らが計量機(燃料供給装置)に備えられている給油ノズルを操作して、ガソリンや軽油等の燃料を携行缶に給油しようとしても、給油ノズルに油液を供給する送液機器(送液部)は送液駆動されないので、顧客自らが行う燃料供給作業に異常や誤りはないかを監視する燃料供給所係員の負担の軽減もはかることができる。
【0013】
また、本開示の上記した以外の、課題、構成及び効果については、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本開示に係る燃料供給装置の一実施の形態としての計量機の一実施例の概略構成図である。
【
図2】
図1に示した計量機のシステム構成図である。
【
図3】
図1に示した計量機によって行われる給液制御処理のフローチャートである。
【
図4】
図3に示した給液制御処理のフローチャートの続きである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示に係る燃料供給装置の一実施の形態について、セルフサービス方式の給油所に適用され、給油ノズルの筒先を車両等の給油口に挿入し、ガソリン、軽油といった燃料を車両等に供給する計量機を例に説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る燃料供給装置の一実施の形態としての計量機が適用された給油所における、給油システムの一実施例の模式図である。なお、
図1中では、説明簡便のために計量機10を1台だけ示したが、給油所に設置される計量機10の台数は任意である。
【0017】
図1に示したセルフサービス方式給油所の給油システムは、顧客自らが給油ノズルを給油対象車両に対する給油作業を行う計量機10と、給油管理者でもある給油所係員が計量機10及びその給油作業エリアにおける作業状況を監視する給油作業管理機60と、例えば満タン/プリセットといった、これから行う給油作業に係る作業情報を設定したり、終了した給油作業の伝票発行を行う給油端末機70とが備えられた構成になっている。
【0018】
また、図示の給油システムでは、計量機10には、給油作業を受ける車両が停車する給油作業エリアの映像を撮影する作業状況撮影装置40が設けられている。作業状況撮影装置40は、例えば、給油対象車両が停車する給油作業エリアの俯瞰映像を、給油対象に対する給油作業状況の監視映像として撮影する。
【0019】
図示の給油所では、給油システムは、計量機10、給油作業管理機60、給油端末機70が、SS-LAN(給油内ローカルエリアネットワーク)80を介して、それぞれ相互にデータや信号を送受信可能に伝送接続されて構成されている。
【0020】
計量機10は地上設置式の計量機で、計量機本体10'内には、ポンプモータ12により駆動されるポンプ11、ポンプ11から吐出された燃料の液量を計測する流量計13が収納されている。計量機本体10'からは、流量計13の流出側と内部配管15を介して連通され、先端に給油ノズル17が接続された給油ホース16が導出された構造になっている。ポンプ11の吸い込み側は、地下配管51を介して、燃料油液を貯溜する地下タンク52内の液中に連通接続されている。
【0021】
計量機10においては、送液機器としてのポンプ11によって地下タンク52内から汲み上げられた燃料油液は、流量計測機器としての流量計13に供給され、その液量が計測される。流量計13には流量発信器14が付設され、単位流量毎の燃料油液の流れに比例した流量パルスが出力される。
【0022】
給油ノズル17は、給油作業で使用されないときは、計量機本体2に設けられたノズル収納部18に格納されている。給油ノズル17は、給油作業時、ノズル収納部18から取り出され、先端の吐出パイプを車両等の給油口に挿入し、操作レバーを操作して内蔵された開閉弁を開弁して、燃料の供給が行えるようになっている。
【0023】
給油ノズル17先端の吐出パイプには、吐出パイプが給油対象の給油口に挿入される等して、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続されていることを検知するノズル接続検出センサ20が設けられている。
【0024】
ノズル接続検出センサ20には、例えば、給油口外と給油口内との明暗変化に基づき、吐出パイプが給油対象の給油口に挿入されているか否かを検知する光検知センサや、給油口内壁面による超音波の反射の有無に基づき、吐出パイプが給油対象の給油口に挿入されているか否かを検知する超音波検知センサや、吐出パイプ周面に吐出パイプが当接する給油口内壁面等からの力が作用しているか否かに基づき、吐出パイプが給油対象の給油口に挿入されているか否かを検知する応力検知センサ等が用いられる。なお、ノズル接続検出センサ20の具体的構成については、給油口の外/内を区別検出できるものであれば、これら検知センサに限定されない。
【0025】
また、計量機本体10'のノズル収納部18には、給油ノズル17の取り出し及び掛け戻しを検知するためのノズルスイッチ(ノズル検知器)19が設けられている。例えば、ノズルスイッチ19は、給油ノズル17の取り出し/掛け戻しに応じて開/閉する検出スイッチで構成されている。
【0026】
また、計量機本体10'には、今回給油作業における給油量等の給油情報を表示する給油表示器21の表示面が、計量機本体10'の本体面から外部に臨ませて設けられている。さらに、計量機本体10'の本体面には、給油ノズル17の操作状態を報知する状態表示器22が設けられている。
【0027】
計量機本体10'内には、ポンプ11、流量計13といった送液機器、流量計測機器に加え、作業状況撮影装置40を含む計量機各部を制御する計量機制御装置30が設けられている。計量機制御装置30は、メモリ、入出力インタフェース等を備えたマイクロコンピュータ装置を含んで構成されている。
【0028】
図2は、
図1に示した計量機の制御システムについて模式的に示したシステム構成図である。計量機各部の計量機制御装置30による制御について、
図2を参照しながら説明する。
【0029】
計量機制御装置30には、ノズル接続検出センサ20からの検出信号、ノズルスイッチ19からの検出信号、作業状況撮影装置40からの監視映像、流量発信器14からの流量パルス等が入力される。また、計量機制御装置30は、図示せぬ通信インタフェースを介して、SS-LAN80と伝送接続され、SS-LAN80に同じく伝送接続されている給油作業管理機60,給油端末機70との間で、相互に情報や信号を送受信可能になっている。
【0030】
本実施例の給油システムでは、具体的に、計量機制御装置30には、当該計量機10を用いて顧客がこれから給油作業を開始するに当たって予め給油端末機70を操作して設定した、今回給油作業に係る作業情報が供給される。また、計量機制御装置30は、作業状況撮影装置40により撮影された給油作業エリアの俯瞰映像が入力される。
【0031】
計量機制御装置30は、作業状況撮影装置40により撮影された給油作業エリアの俯瞰映像を、給油作業状況の監視映像として、SS-LAN80を介して給油作業管理機60に転送する。
【0032】
また、計量機制御装置30は、給油対象判定部31として、作業状況撮影装置40により撮影された給油作業エリアの俯瞰映像を画像解析して、給油作業の際に、給油ノズル17が接続されている給油口を含む給油対象(給油対象物)が、車両であるのか、携行缶を含む車両以外の給油対象物であるのか、を判定する。
【0033】
また、計量機制御装置23は、給油端末機70から送信されてくる、給油端末機70を操作して設定された、これから行う給油作業の作業情報を受信する。計量機制御装置23は、給油端末機70からの給油作業の作業情報を受信した上で、ノズルスイッチ19からの検出信号に基づき、給油ノズル17のノズル収納部18からの取り出しを検出すると、給油作業開始許可要求を給油作業管理機60に送信する。
【0034】
また、計量機制御装置30は、給油作業管理機60に送信した給油作業開始許可要求の給油作業管理機60からの応答として、自身に対する給油作業開始許可を受信すると、給油制御部32として、ノズルスイッチ19からの検出信号、給油対象判定部31による給油対象の判定出力、ノズル接続検出センサ20からの検出信号を基に、送液機器駆動部25を制御し、送液機器としてのポンプ11の駆動/停止を制御する。そして、その際における給油ノズル17の操作状態を、状態表示器22を表示制御して報知する。
【0035】
また、計量機制御装置23は、ノズルスイッチ19からの検出信号に基づき、ノズル収納部18から給油ノズル17が取り出しされた給油作業状態にあるとき、給油演算部33として、流量発信器14からの流量パルスの入力に基づき、今回の給油作業における給油量等の給油情報を演算し、給油量表示器21を表示制御して報知する。
【0036】
また、計量機制御装置23は、ノズルスイッチ19からの検出信号に基づき、給油ノズル17のノズル収納部18への掛け戻しを検出すると、給油作業終了報告を給油作業管理機60に送信する。
【0037】
給油端末機70は、通常、給油所屋外、例えば計量機10の給油作業エリア近傍に配置され、カード情報読取機、画面操作設定器、伝票発行機等の入出力機器が備えられた、通信機能を有するコンピュータ装置によって構成されている。カード情報読取機は、顧客カード,プリペイドカード,クレジットカード等といった記憶媒体からその記録されている情報を読み取る。画面操作設定器は、満タン/プリセットといった、これから行う給油作業に係る作業情報を設定入力したり、その内容を設定したりする。伝票発行機は、給油作業終了後に給油伝票の発行等を行ったりする。
【0038】
給油端末機70は、顧客による作業情報の設定が完了し、カード情報読取機による顧客カード,プリペイドカード,クレジットカード等のカード情報の読み取りが完了すると、SS-LAN80を介して、その設定された作業情報を、計量機10の計量機制御装置30、給油作業管理機60に送信する。
【0039】
給油作業管理機60は、通常、給油所屋内、例えば給油所事務所内に配置され、給油管理者である給油所係員が、計量機10を用いた顧客によるセルフサービス給油作業の実施を許可管理する。給油作業管理機60は、操作画面パネルを備えた、通信機能を有するコンピュータ装置によって構成されている。給油作業管理機60の操作画面パネルには、給油作業エリア毎の作業状況撮影装置40で撮影された監視映像が表示可能になっているとともに、給油作業エリアの計量機10の「停止」,「待機中」,「給油待ち」,「給油中」等といった稼動状況や、計量機10における給油ノズル17の操作状態もOSD表示されるようになっている。
【0040】
ここで、稼動状況について、「停止」は、計量機10の電源が投入されていない状態、「待機中」は、電源が投入されている稼動状態の計量機10が給油作業に使用されていない状態、「給油待ち」は、稼動状態の計量機10が給油作業に使用され、給油管理者による給油作業の確認許可を待っている状態、「給油中」は、稼動状態の計量機10が給油管理者による給油作業の確認許可を既に受け、給油作業に使用されている状態を示す。
【0041】
給油作業管理機60は、給油端末機70からの作業情報を受信すると、作業情報が、対応する計量機10又は給油作業エリアに対応づけて、操作画面パネルに表示される。これに伴い、対応する計量機10の稼動状況の表示は「待機中」から「給油待ち」に変わる。そして、計量機10からの給油作業許可要求を受信すると、対応する給油作業エリアの確認案内が操作画面パネルにポップアップ表示される。この場合、給油管理者は、確認案内が表示された計量機10及び給油作業エリアの実際の状況を、操作画面パネルに表示されている、計量機制御装置30からの作業状況撮影装置40の監視映像で確認し、それまでの作業状況に誤りや異常がなければ、給油作業の許可操作を行う。これにより、給油作業管理機60から許可要求があった計量機10に対して、SS-LAN80を介して、給油作業許可が送信される。これに伴い、給油作業管理機60では、対応する計量機10の稼動状況の表示が「給油待ち」から「給油中」に変わる。その後、給油作業管理機60は、SS-LAN80を介して、計量機10からの給油作業終了報告を受信すると、給油量等の作業結果情報が操作画面パネルに表示される。これに伴い、対応する計量機10の稼動状況の表示は「給油中」から「待機中」に変わる。このようにして、給油作業管理機60では、給油管理者が、計量機10の作動自体や稼動状況を操作画面パネルの画面上で遠隔管理できるようになっている。
【0042】
このように構成されている給油システムにおいて、計量機10の給油制御部32は、計量機10の給油ノズル17を顧客自らが操作して行うセルフサービス方式の給油作業において、
図3に示すような給油制御処理を行って、給油対象に対する給油ノズル17からの油液の供給を制御する。
【0043】
図3は、
図1に示した計量機によって行われる給液制御処理のフローチャートである。
図4は、
図3に示した給液制御処理のフローチャートの続きである。
【0044】
計量機制御装置30は、給油端末機70からの作業情報を受信すると、その作業情報をこれから顧客によって行われるセルフサービス方式の給油作業の作業情報として設定する(ステップS010)。
【0045】
作業情報の設定後、計量機制御装置30では、給油制御部32が、ノズルスイッチ19からの検出信号に基づき、給油ノズル17がノズル収納部18から取り出されたか否か(ステップS020)、ノズル接続検出センサ20からの検出信号に基づき、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続されたか否か(ステップS021)、給油対象判定部31が、作業状況撮影装置40により撮影された給油作業エリアの現在の映像から、給油ノズル17が接続されているのが給油対象車両の給油口であるのか否か(ステップS022)、の判別を行っている。
【0046】
ここで、給油制御部32は、ノズルスイッチ19からの検出信号に基づき、給油ノズル17がノズル収納部18から取り出されていない(ステップS020、NO)にもかかわらず、ノズル接続検出センサ20からの検出信号に基づき、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続されている(ステップS021、YES)ことが確認された場合は、状態表示器22にノズル接続検出センサ20の異常を報知する(ステップS023)。
【0047】
同様に、給油制御部32は、ノズルスイッチ19からの検出信号に基づき、給油ノズル17がノズル収納部18から取り出されておらず(ステップS020、NO)、ノズル接続検出センサ20からの検出信号に基づき、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続されていない(ステップS021、NO)にもかかわらず、給油対象判定部31が、作業状況撮影装置40により撮影された給油作業エリアの現在の映像から、給油ノズル17が接続されているのが給油対象車両の給油口である(ステップS022、YES)ことが確認された場合は、状態表示器22によって、給油対象判定部31による認識エラー又は作業状況撮影装置40の撮影エラーを報知する(ステップS024)。
【0048】
これらノズル接続検出センサ20の異常や、給油対象判定部31による認識エラー又は作業状況撮影装置40の撮影エラーがあった場合は、異常報告を給油作業管理機60に送信して、今回の給油作業に係る給油制御処理を一旦終了する。
【0049】
したがって、給油制御部32が、ステップS020~S022の処理を繰り返している間、計量機10は、顧客がノズル収納部18から給油ノズル17を取り出すのを待つ給油作業開始待ち状態になっている。そして、この給油作業開始待ち状態の間には、ノズル接続検出センサ20及び作業状況撮影装置40に故障や異常が生じているか否かの確認が行われている。
【0050】
給油制御部32は、ノズルスイッチ19からの検出信号に基づき、給油ノズル17がノズル収納部18から取り出されたことを確認した場合は(ステップS020、YES)、状態表示器22に、給油ノズル17がノズル収納部18から取り出された状態にあることを報知する(ステップS030)。この報知は、顧客によって、計量機10を用いた給油作業が開始されて、計量機10が給油作業中状態であることを表している。また、給油ノズル17がノズル収納部18から取り出されたことの確認によって、給油量表示器21の表示等は、これから行われる給油作業に備えて、リセットされたり、イニシャライズされる。
【0051】
給油制御部32は、給油ノズル17がノズル収納部18から取り出されたことが確認されると、ノズル接続検出センサ20からの検出信号に基づき、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続されたか否かを確認する(ステップS040)。未だ、ノズル接続検出センサ20からの検出信号に基づき、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続されたのが確認できないときは(ステップS040、NO)、給油制御部32は、状態表示器22によって、給油ノズル17の給油口への接続案内を報知するとともに(ステップS041)、開始された給油作業が中止されてしまったか否かを、ノズルスイッチ19からの検出信号に基づき、給油ノズル17がノズル収納部18に収納されたか否かで確認する(ステップS042)。そして、給油制御部32は、給油ノズル17がノズル収納部18に収納されことが確認されていない場合は、ステップS040に戻り、顧客によって給油ノズル17が給油口に接続されるまで、ステップS040~S042の処理を繰り返す。
【0052】
したがって、給油制御部32が、ステップS040~S042の処理を繰り返している間は、通常、計量機10は、顧客によって給油ノズル17を給油対象の給油口に接続されるのを待っている状態に該当する。
【0053】
その際に、給油ノズル17がノズル収納部18に収納されことが確認された場合は(ステップS042、YES)、給油制御部32は、今回の給油作業は途中で中止されたものとして、状態表示器22における、給油ノズル17がノズル収納部18から取り出された状態にあることの報知を終了(停止)させて(ステップS043)、今回の給油作業に係る給油制御処理を終了する。
【0054】
これに対し、給油制御部32は、ノズル接続検出センサ20からの検出信号に基づき、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続されたのが確認できた場合は(ステップS040、YES)、給油制御部32は、状態表示器22に、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続状態にあることを報知する(ステップS050)。
【0055】
同時に、給油制御部32は、給油対象判定部31が、作業状況撮影装置40により撮影された、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続されている現在の給油作業エリアの映像から、給油ノズル17が接続されているのが給油対象車両の給油口であると判定しているか、或いは携行缶を含む車両以外の給油対象の給油口であると判定しているかを確認する(ステップS060)。
【0056】
この確認により、給油対象判定部31が、給油ノズル17が接続されているのが携行缶を含む車両以外の給油対象の給油口であると判定しているときには(ステップS060、NO)、給油制御部32は、状態表示器22に、給油ノズル17が接続されているのが、携行缶を含む車両以外の給油対象の給油口であり、給油対象が車両でなく、異常であることを報知する(ステップS061)。よって、給油ノズル17が接続されたことが検知された後に給油対象判定を判定することにより、これから行おうとしている給油作業が異常な給油作業であるかどうかを確実に検知でき、顧客に異常を警報することができる。なお、本実施例では、この給油対象が異常であることの報知については、計量機10の計量機制御装置30は、SS-LAN80を介して、給油作業管理機60に給油対象異常報告として送信する。給油対象異常報告を受信した給油作業管理機60では、当該計量機10の給油作業ついての給油対象異常が警報される。したがって、給油所係員は、計量機10の給油作業エリアが離れていても給油作業管理機60で給油対象異常の発生を確認することができる。
【0057】
そして、図示の例では、そもそも今回の給油作業を行うに当たり、給油端末機70で顧客が設定した作業情報自体が、携行缶を含む車両以外の給油対象に対する給油作業を前提に設定されている可能性が高い。そのため、本実施例は、給油制御部32は、顧客による別の給油対象に対する給油ノズル17の接続し直しは許可しないようになっている。
【0058】
そこで、本実施例では、給油ノズル17が接続されているのが携行缶を含む車両以外の給油対象の給油口であると判定しているときには(ステップS060、NO)、顧客に対し、先に給油端末機70から受信した作業情報に基づく給油作業を中止させるようになっている。
【0059】
そのため、給油制御部32は、給油対象の給油口に対する給油ノズル17の接続が解除され(ステップS062)、かつ、給油ノズル17がノズル収納部18に掛け戻されるのを確認することによって(ステップS064)、顧客が今回の給油作業を開始するに当たってステップS010で設定された作業情報に基づく給油作業を、給油対象に対しての油液の供給は実際には行われないまま、終了させるようになっている。
【0060】
給油制御部32は、給油ノズル17が給油対象の給油口から顧客によって取り外されると(ステップS062、NO)、先にステップS050で行った、状態表示器22での、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続状態にあることの報知を終了させる(ステップS063)。続いて、給油制御部32は、この取り外された給油ノズル17が顧客によってノズル収納部18に掛け戻されると(ステップS064、YES)、先にステップS061で行った、状態表示器22での、給油対象が異常であることの報知を終了させ(ステップS065)、先にステップS030で行った、状態表示器22での、給油ノズル17がノズル収納部18から取り出された状態にあることの報知を終了させる(ステップS066)。これにより、給油制御部32は、先にステップS010で設定された作業情報をリセットして(ステップS210)、計量機10は、給油ノズル17がノズル収納部18に収納されている「待機中」状態に戻る。
【0061】
これに対し、前述したステップS060で、給油対象判定部31が、作業状況撮影装置40により撮影された、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続されている現在の給油作業エリアの映像から、給油ノズル17が接続されているのが給油対象車両の給油口であると判定している場合には(ステップS060、YES)、給油制御部32は、顧客が今回の給油作業を開始するに当たってステップS010で設定された作業情報に基づく給油作業を実行させる。
【0062】
この場合、給油制御部32は、状態表示器22に、給油ノズル17が接続されているのが給油対象車両の給油口であることを報知するとともに(ステップS070)、給油開始を報知し(ステップS080)、さらに送液機器駆動部25を制御し、送液機器としてのポンプ11の駆動を開始させる(ステップS090)。これにより、顧客が、給油ノズル17の操作レバーを操作して内蔵された開閉弁を開弁すれば、給油口を介して、給油ノズル17から給油対象車両の燃料タンクへ油液の供給、すなわち実際の給油(実給油)が開始される。
【0063】
実給が開始されると、計量機制御装置30においては、給油演算部33が、流量発信器14からの流量パルスの入力に基づき、今回の給油作業における給油量等の給油情報を演算し、給油量表示器21を表示制御して報知する(ステップS100)。また、給油制御部32は、実給が開始されると、ノズル接続検出センサ20からの検出信号に基づき、給油ノズル17が給油対象車両の給油口から取り外され、給油ノズル17が給油対象車両の給油口に対し非接続になったか否かを監視している(ステップS110)。したがって、計量機10では、実給油が開始された後、顧客が給油ノズル17から給油対象車両に給油を行っている間、給油演算部33では給油量等の給油情報の演算及び表示が続けられ、給油制御部32では、給油ノズル17が給油対象車両の給油口に対し非接続になったか否かの監視が続けられることになる。
【0064】
その後、例えば、給油ノズル17を顧客が閉弁操作し、給油ノズル17と給油対象車両の給油口との間の接続が顧客により解除される、等して、給油ノズル17と給油対象車両の給油口との間が非接続状態になったことを、給油演算部33が検出すると(ステップS110、NO)、給油演算部33は、給油ノズル17から給油対象車両の給油口に対する実給油が、現在、中断されたものとして、送液機器駆動部25を制御し、送液機器としてのポンプ11の駆動を停止させる(ステップS120)。
【0065】
同時に、給油制御部32は、先にステップS080で行った、状態表示器22での、給油開始の報知を終了させ(ステップS130)、先にステップS050で行った、状態表示器22での、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続状態にあることの報知を終了させ(ステップS140)、先にステップS070で行った、給油ノズル17が接続されているのが給油対象車両の給油口であることの報知を終了させる(ステップS150)。
【0066】
これにより、顧客によって、給油ノズル17と給油対象車両の給油口との間の接続が解除されると、給油制御部32においては、先にステップS060で行った、作業状況撮影装置40により撮影された、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続されている現在の給油作業エリアの映像から、給油ノズル17が接続されているのが給油対象車両の給油口であるとの判定がリセットされる。したがって、給油制御部32は、給油ノズル17と給油対象とが接続される以前の、給油ノズル17が接続される給油対象が未定の状態に戻ることになる。
【0067】
そのため、それから、給油制御部32は、再び、ノズル接続検出センサ20からの検出信号に基づく、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続されたか否かの確認処理(ステップS160)と、ノズルスイッチ19からの検出信号に基づく、給油ノズル17がノズル収納部18に収納されたか否かの確認処理(ステップS170)とを、繰り返し行い始めるようになる。
【0068】
この場合、給油制御部32がステップS160で示した確認処理とステップS170で示した確認処理とを繰り返し行っている間は、計量機10においては、例えば、顧客が、給油対象車両に対する実給油中の給油ノズル17を閉弁操作し、給油ノズル17との給油口との間の接続を解除した後に、顧客が、今回の給油作業を終了するか、顧客が同じ給油対象の同じ燃料タンクに追加給油するか否か、顧客が同じ給油対象の別の燃料タンクに続けて給油するか否か、顧客が別の給油対象の別の燃料タンクに続けて給油するか否か、を決定するのを待っている、顧客の作業待ち状態に該当する。
【0069】
そして、例えば、顧客が今回の給油作業を終了することを決め、顧客によって給油ノズル17がノズル収納部18に収納されると、給油制御部32は、ステップS170で示した確認処理でこれを確認し(ステップS170、YES)、先にステップS030で行った、状態表示器22における、給油ノズル17がノズル収納部18から取り出された状態にあることの報知を終了(停止)させて(ステップS200)、今回の給油作業に係る給油制御処理を終了する。
【0070】
これにより、給油制御部32は、先にステップS010で設定された作業情報をリセットして(ステップS210)、計量機10は、給油ノズル17がノズル収納部18に収納されている「待機中」状態に戻る。
【0071】
これに対し、例えば、顧客が同じ給油対象車両の同じ燃料タンクに追加給油したり、顧客が同じ給油対象車両の別の燃料タンクに続けて給油したり、顧客が別の給油対象の別の燃料タンクに続けて給油したりすることを決め、顧客によって給油ノズル17が給油対象の給油口に再び接続されると、給油制御部32は、ステップS160で示した確認処理でこれを確認する(ステップS160、YES)。
【0072】
そして、給油制御部32は、状態表示器22に、給油ノズル17が給油対象の給油口に接続状態にあることを報知する(ステップS190)と、顧客によって給油ノズル17が接続された給油対象について、先に述べたステップS060以下の処理を行い、給油作業を続行又は中止制御する。
【0073】
これにより、顧客によって給油ノズル17が給油対象の給油口に再び接続されると(ステップS160、YES)、本実施例においては、給油制御部32が、その給油対象が車両であることを確認できれば、給油対象に対する燃料供給が許容されるので、同じ給油対象車両の同じ燃料タンクに追加給油したり、同じ給油対象車両の別の燃料タンクに続けて給油したり、複数台の給油対象車両に続けて給油したりすることは可能である。しかし、例えば、給油対象車両の燃料タンクに給油した後、積んできた携行缶に続けて給油しようとした場合は、その携行缶に対する給油はできないようになっている。
【0074】
以上述べたことから明らかなように、本実施例の給油装置によれば、セルフサービス方式の給油所で、顧客自らが計量機に備えられている給油ノズルを操作して、ガソリンや軽油を携行缶に給油しようとしても、給油ノズルに油液を供給する送液機器は送液駆動されないので、顧客自らが行う給油作業の安全性の確保をはかることができる。
【0075】
また、顧客自らが行う給油作業に異常や誤りはないかを監視する給油所係員も、顧客自らが計量機に備えられている給油ノズルを操作して、ガソリンや軽油を携行缶に給油しようとしても、給油ノズルに油液を供給する送液機器は送液駆動されないので、顧客自らが行う給油作業に異常や誤りはないかを監視する給油所係員の負担の軽減もはかることができる。
【0076】
なお、本発明に係る燃料供給装置は、上述した実施例の計量機に限定されるものではなく、種々の変形例が可能である。
【0077】
例えば、上述した実施例の計量機10では、ガソリンや軽油を携行缶に給油しようとした場合は、ポンプ11(ポンプモータ12)が駆動されない構成としたが、例えば、内部配管15に送液機器としての電磁弁を設け、ガソリンや軽油を携行缶に給油しようとした場合は開弁しない構成とすることも可能である。
【0078】
また、上述した実施例の計量機10では、作業状況撮影装置40によって撮影した給油エリアの映像を基に、給油ノズル17が接続された給油対象が車両であるか、或いは車両以外であるかを給油対象判定部31で判定するように構成したが、判定方法はこれに限定されるものではない。
【0079】
また、上述した実施例の計量機10では、作業状況撮影装置40は、計量機本体10’とは別体で構成したが、計量機10’と一体的に設けてもよく、さらには給油ノズル17に設け、ノズル接続検出センサ20を兼ねる構成とすることも可能である。
【0080】
また、上述した実施例の計量機10では、ガソリンや軽油を携行缶に給油しようとした場合はその給油作業を中止してリセットする構成としたが、給油ノズル17がノズル収納部18に掛け戻される前に、計量機10側で顧客に代わって給油所係員が給油作業を行うことが確認された場合は、一旦中断されているガソリンや軽油の携行缶への給油作業を続行できるように構成することも可能である。この場合、計量機10側での、給油所係員が給油作業を行うことの確認は、例えば、計量機10側に給油所係員の認証装置を設ける、給油作業管理機60から別途、許可要求を受ける、等といった種々の方法が利用可能である。
【符号の説明】
【0081】
10 計量機、
10' 計量機本体、
11 ポンプ、
12 ポンプモータ、
13 流量計、
14 流量発信器、
15 内部配管、
16 給油ホース、
17 給油ノズル、
18 ノズル収納部、
19 ノズルスイッチ、
20 ノズル接続検出センサ、
21 給油表示器、
22 状態表示器、
25 送液機器駆動部、
30 計量機制御装置、
31 給油対象判定部、
32 給油制御部、
33 給油演算部、
40 作業状況撮影装置、
51 地下配管、
52 地下タンク、
60 給油作業管理機、
70 給油端末機、
80 SS-LAN(給油内ローカルエリアネットワーク)。