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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-02
(45)【発行日】2022-09-12
(54)【発明の名称】繰り返しのための時間領域割り当て
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20220905BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20220905BHJP
【FI】
H04W72/04 131
H04W72/12 150
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020558520
(86)(22)【出願日】2019-04-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-30
(86)【国際出願番号】 IB2019053354
(87)【国際公開番号】W WO2019207488
(87)【国際公開日】2019-10-31
【審査請求日】2020-12-22
(31)【優先権主張番号】62/661,552
(32)【優先日】2018-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】フレベリ オルソン, ヨーナス
(72)【発明者】
【氏名】ヴィークストレーム, グスタフ
(72)【発明者】
【氏名】キティーチョークチャイ, キティーポン
(72)【発明者】
【氏名】ディアチーナ, ジョン ウォルター
【審査官】篠田 享佑
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/155637(WO,A1)
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Offline summary for AI 7.1.3.3.4 UL data transmission procedure[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1803295,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1803295.zip>,2018年02月27日
【文献】ZTE, Sanechips,Remaining issues for data resource allocation[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1801629,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1801629.zip>,2018年02月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1-4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トランスポートブロックの繰り返しを送るためのワイヤレスデバイス(610)によって実行される方法(702、704、706)であって、
第1の開始及び長さペアを有する、2つ以上の送信に対応する無線リソースの割り当てを受信すること(702)であって、各送信はトランスポートブロックの繰り返しを含み、前記第1の開始及び長さペアのうちの少なくとも1つは、時間領域割り当て制約に違反する、2つ以上の送信に対応する無線リソースの割り当てを受信すること(702)と、
前記時間領域割り当て制約に違反しないように前記2つ以上の送信の第2の開始及び長さペアの、(i)第1の開始値以上の第2の開始値と、(ii)第1の長さの値未満の第2の長さの値とを決定すること(704)と、
前記決定された第2の開始及び長さペアに従って前記2つ以上の送信を送信すること(706)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記時間領域割り当て制約に違反する前記第1の開始及び長さペアのうちの前記少なくとも1つについて、(i)第1の開始及び長さペア、又は(ii)第2の開始及び長さペアに基づいて、トランスポートブロックサイズを決定すること
をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
設定された様々な開始及び長さのエントリのテーブルから第2の開始及び長さペアを決定すること
をさらに含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
スロット境界位置に基づいて第2の開始及び長さペアを決定すること
をさらに含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
スロット境界位置及び第1の長さに基づいて第2の開始及び長さペアを決定すること
をさらに含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
トランスポートブロックの繰り返しを受信するための基地局(660)によって実行される方法(702、704、706)であって、
第1の開始及び長さペアを有する、2つ以上の送信に対応する無線リソースの割り当てを送信すること(702)であって、各送信はトランスポートブロックの繰り返しを含み、前記第1の開始及び長さペアのうちの少なくとも1つは、時間領域割り当て制約に違反する、2つ以上の送信に対応する無線リソースの割り当てを送信すること(702)と、
時間領域割り当て制約に違反しないように前記2つ以上の送信の第2の開始及び長さペアの、(i)第1の開始値以上の第2の開始値と、(ii)第1の長さの値未満の第2の長さの値とを決定すること(704)と、
前記決定された第2の開始及び長さペアに従って前記2つ以上の送信を受信すること(706)と
を含む、方法。
【請求項7】
前記時間領域割り当て制約に違反する前記第1の開始及び長さペアのうちの前記少なくとも1つについて、(i)第1の開始及び長さペア、又は(ii)第2の開始及び長さペアに基づいて、トランスポートブロックサイズを決定すること
をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
設定された様々な開始及び長さのエントリのテーブルから第2の開始及び長さペアを決定すること
をさらに含む、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
スロット境界位置に基づいて第2の開始及び長さペアを決定すること
をさらに含む、請求項からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
スロット境界位置及び第1の長さに基づいて第2の開始及び長さペアを決定すること
をさらに含む、請求項からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
コンピュータ可読プログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ可読プログラムコードが、処理回路(620)によって実行されるときに、請求項1からに記載の方法のいずれかを実行するよう動作可能である、コンピュータプログラム。
【請求項12】
コンピュータ可読プログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ可読プログラムコードは、処理回路(670)によって実行されるときに、請求項から10に記載の方法のいずれかを実行するよう動作可能である、コンピュータプログラム製品。
【請求項13】
トランスポートブロックの繰り返しを通信するためのシステムであって、
請求項1からに記載の方法(702、704、706)のいずれかを実行するように設定された処理回路(620)を含むワイヤレスデバイス(610)と、
前記ワイヤレスデバイス(610)に通信可能に結合された基地局(660)であって、請求項から10に記載の方法(702、704、706)のいずれかを実行するように設定された処理回路(670)を含む基地局と
を備える、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して通信に関し、より詳細には、無線アクセスネットワーク及び関連ネットワークノードにおけるトランスポートブロックの繰り返しの通信に関する。
【背景技術】
【0002】
新無線(NR:New Radio)において、スロットは、14シンボルになるように規定され、サブフレームは1msである。したがって、サブフレームの長さは、Long-Term Evolution(LTE)にあるとおりであるが、ヌメロロジに応じて、サブフレームごとのスロットの数は、変化する。6GHz未満のキャリア周波数に関して、ヌメロロジ15kHz及び30kHzサブキャリア間隔(SCS:Sub-Carrier Spacing)が、サポートされ、一方、60kHz SCSは、ユーザ機器(UE:user equipment)のためのオプションである。15kHz SCSは、通常のサイクリックプレフィックスのLTEヌメロロジに等しい。NRは、2つのタイプの送信をサポートする:タイプA及びタイプB。タイプAは、通常は、スロットベースと呼ばれ、一方、タイプB送信は、非スロットベース又はミニスロットベースと呼ばれ得る。
【0003】
ミニスロット送信は、動的にスケジューリングすることができ、リリース15(Rel-15)では、以下に従うことになる:
(1)ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)において長さ7、4、又は2シンボルになり得、そして、
(2)スロット内の任意のシンボルで開始及び終了することができる。
【0004】
実際には、ミニスロット送信は、スロット内のシンボルで開始しないことになり、そうではなくて、設定されたDL制御検索空間(CORESET)のパターンに従うことになる。ミニスロットごとの設定されたDL制御検索空間(たとえば、ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)が所与のミニスロットにおいて受信され得る、制御チャネル要素(CCE:Control Channel Element)セットのユニオン)の位置は、対応する送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)における物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)送信のために利用可能なシンボル空間を規定することになる。
【0005】
タイプB送信は、レイテンシを低減するので、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC:Ultra-Reliable Low-Latency Communication)のために重要であり、その送信は、スケジューリング及び送信が次のスロットを待つ必要がある、スロットベースの送信よりも、早くスケジューリング及び開始することができる。
【0006】
繰り返し又はアグリゲーションは、トランスポートブロック(TB:transport block)送信がK回繰り返され得る/再送信され得る、NRによってサポートされる特徴である。したがって、TBの繰り返しは、非HARQベースの再送信と見なすことができ、すなわち、すべてのK回のTB再送信/繰り返しは、K回の送信のセット内の任意の特定の送信が正確に復号されたか否かを知ることなく、連続的TTIを使用して、実行される。レイテンシ要件が、レイテンシ要件に違反せずにはHARQベースの再送信が不可能であるほど厳しいとき、繰り返しは、ロバスト性を向上させるための機能である。
【発明の概要】
【0007】
本開示に記載の例は、低レイテンシ動作を維持し、データ送信のために利用可能な限られた量のリソースを活用しつつ、データ送信のロバスト性を高める。他の利点が、当業者には容易に明らかとなり得る。ある種の実施形態は、列挙された利点のうちのいずれも有さない、いくつかを有する、又はすべてを有することがある。
【0008】
1つ又は複数のコンピュータのシステムが、それらのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの組合せを、動作中にアクションをシステムに実行させるシステムにインストールされることによって、特定の動作又はアクションを実行するように設定され得る。1つ又は複数のコンピュータプログラムが、データ処理装置によって実行されるときにその装置にアクションを実行させる命令を含むことによって、特定の動作又はアクションを実行するように設定され得る。1つの一般的態様は、トランスポートブロックの繰り返しを送るためにワイヤレスデバイスによって実行される方法を含み、本方法は、以下を含む:第1の開始及び長さペアを有する2つ以上の送信に対応する無線リソースの割り当てを受信すること、各送信はトランスポートブロックの繰り返しを含み、第1の開始及び長さペアのうちの少なくとも1つは、時間領域割り当て制約に違反する。本方法はまた、時間領域割り当て制約に反しないような2つ以上の送信の第2の開始及び長さペアを決定することを含む。本方法はまた、決定された第2の開始及び長さペアに従って2つ以上の送信を送信することを含む。この態様の他の実施形態は、本方法のアクションを実行するようにそれぞれ設定された、対応するコンピュータシステム、装置、及び、1つ又は複数のコンピュータ記憶デバイスに記録されたコンピュータプログラムを含む。
【0009】
1つの一般的態様は、トランスポートブロックの繰り返しを受信するために基地局によって実行される方法を含み、本方法は、以下を含む:第1の開始及び長さペアを有する2つ以上の送信に対応する無線リソースの割り当てを送信すること、各送信はトランスポートブロックの繰り返しを含み、第1の開始及び長さペアのうちの少なくとも1つは、時間領域割り当て制約に違反する。本方法はまた、時間領域割り当て制約に違反しないように2つ以上の送信のための第2の開始及び長さペアを決定することを含む。本方法はまた、決定された第2の開始及び長さペアによる2つ以上の送信を受信することを含む。この態様の他の実施形態は、本方法のアクションを実行するようにそれぞれ設定された、対応するコンピュータシステム、装置、及び、1つ又は複数のコンピュータ記憶デバイスに記録されたコンピュータプログラムを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】いくつかの実施形態による、スロット境界の近くの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)繰り返しのスケジューリングを示すブロック図である。
図2】いくつかの実施形態による、スロット境界を横断しないときのPUSCH繰り返しのスケジューリングを示すブロック図である。
図3】いくつかの実施形態による、スロット境界の近くのPUSCH繰り返しのスケジューリングを示すブロック図である。
図4】いくつかの実施形態による、スロット境界の近くのPDSCH繰り返しのスケジューリングを示すブロック図である。
図5】いくつかの実施形態による、PDSCH繰り返しのスケジューリングを示すブロック図である。
図6】いくつかの実施形態による、ワイヤレスネットワークを示すブロック図である。
図7】いくつかの実施形態による、ワイヤレスデバイス(たとえば、ユーザデバイス)及び/又は関連ネットワークノード(たとえば、基地局)によって実行され得る、無線アクセスネットワークにおけるトランスポートブロックの繰り返しを通信するための方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで、発明の概念が、発明の概念の実施形態の例が示されている添付の図面を参照して、以下でさらに十分に説明される。しかしながら、発明の概念は、多数の異なる形で実施することができ、本明細書に記載された実施形態に制限されるものとして解釈されるべきではない。そうではなくて、本開示が、徹底的で完全なものとなり、本発明の概念の範囲を当業者に十分に伝えるように、これらの実施形態は、提供される。これらの実施形態は相互に排他的ではないことにも留意されたい。1つの実施形態の構成要素は別の実施形態にも存在する/使用されることが暗黙のうちに想定され得る。
【0012】
現在、従来の通信技法には、ある種の課題が存在する。たとえば、ヌメロロジ及びミニスロット長のある特定のペアの複雑化をもたらすスロット境界を送信が横断しない可能性があることを必要とするRel-15制限が存在する。30kHz SCSに関して、サブフレーム(1ms)内に28直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルが存在し、これは、スロット境界の間に14シンボルが存在することを意味する(すなわち、0.5msスロットが30kHz SCSに適用される)。スケジューリング及びチャネル設定を簡単にするために、各TTIが4シンボルを有する7TTIに28OFDMシンボルを分割することが魅力的となり得、それぞれのTTIは、通常のやり方でスケジューリングされることになる。しかしながら、そのような分割を行うとき、スロット境界は、第4のTTI/ミニスロットの中央にあり、すべてのミニスロットを等しく扱うことは不可能であることを意味する(すなわち、第4のミニスロットは、スロット境界によって二等分される)。
【0013】
NR Rel-15に関して、繰り返しの数Kは、半静的に設定されるが、時間領域割り当て(スロット内の開始及び長さ)は、DCIメッセージで動的に信号伝達され得る。時間領域割り当ての動的シグナリングは、設定された様々な開始及び長さのエントリのテーブルを指すインジケータである。これは、送信バンドル(すなわち、K回の繰り返しのセット)がスケジューリングされるとき、スケジューラは、所与の繰り返しのために使用される各シンボルがスロット境界を横断しないように、各送信の長さを選択する、ということを意味する。
【0014】
以下に、スケジューラが名目4OFDMシンボルTTI持続期間を有する各繰り返しをスケジューリングすることを意図していることと、繰り返しの設定された数が3であることとを想定した、例が示される。スロット境界は、縦の破線で示され、縦の実線は、TTIを表し、そして、ブロックは、トランスポートブロックを表す。
【0015】
図1は、スロット境界の近くの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)繰り返しのスケジューリングを示す例示的ブロック図である。塗りつぶされたブロック102は、DLキャリアでの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)でのULグラント送信を示し、一方、影付きのブロック(たとえば、104)は、2OFDMシンボル長PUSCH送信の3回の繰り返しを示す。
【0016】
図1は、TTIごとの名目4シンボル持続期間は、スロット境界を横断する第1の繰り返しをもたらすことになるので、使用することができない場合(その場合、TTIごとの2シンボル持続期間が、図示するようにオプションになる)を示す。したがって、課題は、ネットワーク及びUEが、動的に設定されたグラントが、文字通り取られた場合、時間領域割り当て制約に違反する(すなわち、繰り返しごとのシンボルの名目数が、境界制約に直面する)とき、それによって処理の方法を黙示的に決定することができる、方法をもたらすことである。
【0017】
図2は、スロット境界を横断しないときのPUSCH繰り返しのスケジューリングを示す例示的ブロック図である。塗りつぶされたブロック202は、DLキャリアでのPDCCHでのULグラント送信を示し、一方、影付きのブロック(たとえば、204)は、4OFDMシンボル長PUSCH送信の3回の繰り返しを示す。
【0018】
図2は、TTIごとの名目4シンボル持続期間が、スロット境界を横断する第1の繰り返しをもたらさないので、使用することが可能である場合を示す。これは、第1の繰り返しが、TTIごとのシンボルの名目数を使用して送られるとき、それがスロット境界を横断しないように、第1の繰り返しに関連するグラントの送信を遅らせるネットワークによって実現することができる。DCIは、次のスロットにおける(開始,長さ)=(0,4)を示し、4OFDMシンボルのTTI持続期間を有して、UEは、他の送信の開始/長さを(4,4)及び(8,4)に決定することになる。ネットワークがグラントを送ることを決定するポイントは、UEがアップリンク送信をいつ行う必要があるかのより高いレイヤ知識によって決定され得(たとえば、ネットワークは、任意の所与のUEがアップリンクペイロードを送る必要がある時刻を知り得)、そのようなものとして、アップリンクグラントの送信における任意の遅延は、時刻と緊密に同期してアップリンクペイロードを送信しようと試みるUEベースのアプリケーションに悪い影響を与え得る、ということに留意されたい。
【0019】
したがって、(a)必要なときに(すなわち、スロット境界問題の回避を最適化するために遅らせられない)アップリンクグラントが送られることを可能にする、(b)設定された名目送信パラメータ(繰り返しの数K及び繰り返しごとのシンボルの目標数)を可能な限り最大限にUEに尊重させる、及び(c)スロット境界の横断の回避の要件によりシンボルの名目数を使用して送ることができないK回の繰り返しのうちの第1の繰り返しをもたらすアップリンクグラントを受信することに応答して、UEが名目送信パラメータをどの程度逸脱することになるかをUEが動的に判定することを可能にする方法は、有益であると考えられる(たとえば、図3を参照)。類似の手法は、ダウンリンク送信について行うことができ、eNB/gNBは、どこにスロット境界が存在するかを考慮して、それがどこでK回の繰り返しのうちの第1の繰り返しを送るかを動的に調節することができる(たとえば、図4及び5を参照)。
【0020】
前述の例と類似の例は、繰り返しを有するダウンリンク送信についても見出すことができる。
【0021】
本開示のある種の態様及びそれらの実施形態は、これらの又は他の課題に対する解決策を提供することができる。開示される実施形態の基本概念は、K回のトランスポートブロックの繰り返しのうちの第1の繰り返しを送るためのリソースでUEがスケジューリングされる場合を考慮し、開始及び長さの値の第1のペア(すなわち、第1の開始場所は、DCIによって指示されるように決定され、第1の長さの値は、繰り返しごとのシンボルの設定された数によって決定される)は、時間領域割り当て制約に違反する(すなわち、繰り返しごとのシンボルの名目数は、境界制約により不可能である)。UEは、以下のような、これらの送信違反をもたらす動的アップリンクグラントを受信したときにK回の繰り返しのうちの第1の繰り返しを送信するために使用するための開始及び長さの値の代替の第2のペアを黙示的に(たとえば、自律的に)決定する:
・ 第2の開始位置は、第1の開始位置以上である(すなわち、第2の開始位置は、第1の開始位置と同時又は第1の開始位置の後に生じる)
・ 第2の長さの値は、第1の長さの値未満である
・ 第2の開始位置及び第2の長さの値は、時間領域割り当てに違反しない。
【0022】
ここで、開始は、スロット境界に関する開始場所を指し、たとえば、開始=0は、スロットの第1のシンボルに対応し、一方、長さは、OFDMシンボルにおける各繰り返しの名目時間持続期間(たとえば、各繰り返しのために使用されるOFDMシンボルの名目数量)を指す。
【0023】
したがって、本明細書で開示される技法は、以下のステップ/動作のうちの1つ又は複数を含み得る:
・ UEは、動的グラント、又は、時間領域割り当て制約の違反をもたらす(すなわち、スロット境界は、違反される必要がある)K回のTB繰り返しのうちの第1の繰り返しの送信を開始するための開始及び長さの値の第1のペアを提供するダウンリンク割り当てを受信する、或いは、
UEは、時間領域割り当て制約に違反するK回のTB繰り返しのうちの第1の繰り返しをもたらす半永続的スケジューリング(SPS:Semi-Persistent Scheduling)のために設定される。
・ 動的グラント又はダウンリンク割り当てについて時間領域割り当て制約違反が生じたと判定したとき、UEは、時間領域割り当て制約に違反しないように(開始,長さ)値の第2のペアを黙示的に決定し、第2の開始位置及び長さの値は、次のようなものになる:
- 第2の開始位置が、第1の開始位置以上である
- 第2の長さの値が、第1の長さの値未満である。
・ SPS設定について時間領域割り当て制約違反が生じたと判定したとき、UEは、時間領域割り当て制約に違反しないように、(開始,長さ)値の第2のペアを黙示的に決定し、第2の開始位置及び長さの値は、以下のようなものである:
- 第2の開始位置は、第1の開始位置以上である
- 第2の長さの値は、第1の長さの値以下である。
・ 決定された第2のペアの(開始,長さ)値によるTBを送信又は受信する
【0024】
本明細書で開示される問題点のうちの1つ又は複数に対処する様々な実施形態が、本明細書で提案される。
【0025】
1つの実施形態において、UEは、以下を実施する:
・ 第1のペアのうちの少なくとも1つが、時間領域割り当て制約に違反する、第1の開始及び長さペアを有する2つ以上の送信の割り当てを受信すること。
・ 時間領域割り当て制約に違反しないように(開始,長さ)の第2のペアを決定すること、違反するペアについて次のような第2の開始及び長さを決定すること:
- 第2の開始は、第1の開始以上である、及び/又は
- 第2の長さは、第1の長さより小さい。
・ 修正された割り当てのTBを再計算すること
- DCIで指示された(開始,長さ)のペアが、違反である場合、UEは、以下のことを行うことができる:
・ 第1の(開始,長さ)に基づいてTBサイズを決定する、又は、
・ 第2の(開始,長さ)に基づいてTBサイズを決定する。
・ 決定された第2のペアの(開始,長さ)に従って送信又は受信すること。
【0026】
別の実施形態において、新無線(New Radio)における基地局(gNB)は、以下のことを実施する:
・ 第1の開始及び長さペアを有する2つ以上の送信の割り当てを送信すること、第1のペアのうちの少なくとも1つは、時間領域割り当て制約に違反する。
・ 時間領域割り当て制約に違反しないように(開始,長さ)の第2のペアを決定すること、違反するペアについて、次のような第2の開始及び長さを決定すること:
- 第2の開始は、第1の開始以上である、及び/又は
- 第2の長さは、第1の長さより小さい。
・ 修正された割り当てのTBを再計算すること
- DCIにおいて指示されることになる(開始,長さ)のペアが、違反である場合、gNBは、以下のことを行うことができる:
・ 第1の(開始,長さ)に基づいてTBサイズを決定する、又は、
・ 第2の(開始,長さ)に基づいてTBサイズを決定する。
・ 決定された第2のペアの(開始,長さ)に従って送信又は受信すること。
【0027】
UE及びgNBは、DCIにおいて指示された(開始,長さ)の同じ解釈を使用する必要があることが、前述から分かることになる。UEとgNBとの両方は、未使用のOFDMシンボルの周辺の送信をレートマッチングすることになる、すなわち、これ故に、いくつかの繰り返しが、同じTBサイズを有するが他よりも短い(たとえば、PDSCHをサポートするために利用可能なより少数のOFDMシンボルを有する)ことがあることにより、繰り返し送信は、異なるレートマッチングを使用し得る。
【0028】
ある種の実施形態は、以下の技術的利点のうちの1つ又は複数を提供することができる。開示される実施形態の利点は、(a)TTIごとのシンボルの名目数が各繰り返しについて実現されることを確実にするための努力の一環としてスロット境界に各繰り返しの開始を厳密に合わせることをUEに強制すること、又は(b)各送信イベントのために設定された繰り返しの名目数Kを送ることをUEに強制することなしに、繰り返されるトランスポートブロック送信が行われ得ることを含む。これは、低レイテンシ動作を維持し、動的グラントを使用するアップリンクデータの送信又はSPSベースの設定されたアップリンクデータ送信のために利用可能な限られた量のリソースを活用しながら、データ送信のロバスト性を高めることにつながることになる。
【0029】
本明細書で開示される実施形態は、以下のことのうちの1つ又は複数を実行するUE及び/又はgNBを含み得る:第1のペアのうちの少なくとも1つは、時間領域割り当て制約に違反する、第1の開始及び長さペアを有する2つ以上の送信の割り当てを受信又は送信することと、違反するペアについて、第2の開始が第1の開始以上である、及び/又は第2の長さが第1の長さより小さいような、第2の開始及び長さが、決定され得る、時間領域割り当て制約に違反しないように(開始,長さ)の第2のペアを決定することと、DCIにおいて指示された若しくは指示されることになる(開始,長さ)のペアが、違反である場合、TBサイズが、第1の(開始,長さ)に基づいて決定され得る、又はTBサイズが、第2の(開始,長さ)に基づいて決定され得る、修正された割り当てのTBを再計算することと、決定された第2のペアの(開始,長さ)に従って送信又は受信すること。
【0030】
UE及びgNBは、DCIにおいて指示された(開始,長さ)の同じ解釈を使用する必要があることが前述のステップ/動作から分かることになる。UEとgNBとの両方が、未使用のOFDMシンボルの周りの送信をレートマッチングすることになる、すなわち、これ故に、いくつかの繰り返しが、同じTBサイズを有するが他よりも短い(たとえば、PDSCHをサポートするために利用可能なより少数のOFDMシンボルを有する)ことがあることにより、繰り返し送信は、異なるレートマッチングを使用し得る。
【0031】
いくつかの実施形態において、第2の違反していない(開始,長さ)ペアの決定は、設定された様々な開始及び長さのエントリのテーブルに由来する。
【0032】
1つの実施形態において、UE又はgNBは、適切なレートマッチングを使用することによって、決定された第2のペアの(開始,長さ)に従って、送信又は受信する。アップリンク送信の開示される実施形態を使用して、UEは、図3に示すような繰り返されるPUSCH送信を許可され得る。ここで、第1のペアの(開始,長さ)=(12,4)。第1の繰り返しの(開始,長さ)ペアは、時間領域割り当て制約に違反する。開示される実施形態は、代わりに第1の繰り返しのために使用するための(開始,長さ)の第2のペア=(12,2)をUEが決定することを可能にする。残りの繰り返しについて、UEは、第1の(開始,長さ)ペアと繰り返しの設定された数とに基づいて、(開始,長さ)を決定する。
【0033】
図3は、スロット境界の近くのPUSCH繰り返しのスケジューリングを示す例示的ブロック図である。塗りつぶされたブロック302は、DLキャリアでのPDCCHでのULグラント送信を示し、一方、影付きのブロック(たとえば、304)は、第1の繰り返しは2OFDMシンボル長であるが、第2の及び第3の繰り返しは4OFDMシンボル長である、3回のPUSCH繰り返しを示す。
【0034】
1つの実施形態において、第2の違反していない(開始,長さ)ペアの決定は、スロット境界位置に基づく。たとえば、1つの実施形態において、UEは、開始場所は同じに維持されるが、長さはスロット境界位置に合わせられるように、(開始,長さ)の第2のペアを決定する。別の実施形態において、UEは、開始場所はスロット境界位置に合わせられ、長さがそれに応じて適合させられるように、(開始,長さ)の第2のペアを決定する。
【0035】
1つの実施形態において、第2の違反していない(開始,長さ)ペアの決定は、スロット境界位置及び第1の長さに基づく。
【0036】
たとえば、スロット境界が、繰り返しの前半に位置する場合、UEは、スロット境界と一致するように開始場所を遅らせ、それに応じて長さを適合させることによって、第2の違反していない(開始,長さ)ペアを決定する。
【0037】
スロット境界が、繰り返しの後半及び/又は中央に位置する場合、UEは、同じ開始場所を維持するが、スロット境界内に収まるように長さを適合させることによって、第2の違反していない(開始,長さ)ペアを決定する。
【0038】
開示される実施形態はまた、繰り返しに適用することができ、PDCCHもまた、各データ繰り返しに先立って繰り返される又は送信される。PDCCHはまた、PDSCHと同じ開始シンボルと送信することができ、PDSCHは、PDSCHを割り当てるPDCCHのために使用されるリソースの周囲でレートマッチングされる。
【0039】
図4は、スロット境界の近くのPDSCH繰り返しのスケジューリングを示す例示的ブロック図である。塗りつぶされたブロック402は、PDCCHに関するDL割り当てを示し、一方で、影付きのブロック(たとえば、404)は、3回のPDSCH繰り返しを示し、第1の繰り返しは、2OFDMシンボル長であり、一方、第2の及び第3の繰り返しは、4OFDMシンボル長である。
【0040】
図5は、PDSCH繰り返しのスケジューリングを示す例示的ブロックである。塗りつぶされたブロック502は、PDCCHに関するDL割り当てを示し、一方、影付きのブロック(たとえば、504)は、2回のPDSCH繰り返しを示し、第1の繰り返しは、6OFDMシンボル長(PDCCHシンボルを含む)であり、第2の繰り返しは、8OFDMシンボル長である。ここでは、ミニスロットは長さ8を有し得ると想定される。
【0041】
再計算されるトランスポートブロック
一実施形態によれば、送信機は、修正された割り当てに従って、これ故に、DCIにおいて指示された割り当てには従わずに、TBを再計算する。
【0042】
拡張された割り当て
別の実施形態では、時間割り当てが修正されるとき、周波数割り当てが、BS(たとえば、gNB)とUEとの両方で知られている事前に規定されたルールに従って拡張されるように、DCI内のリソースエレメントの数は、維持される。1つの例として、周波数割り当ては、キャリアエンドによって制限されるまで、両方向に等しく拡張され得る。
【0043】
ドロップされる繰り返し
別のセットの実施形態では、スロット境界を横断する送信機会は、短縮されるのではなくて、ドロップされる。これは、前述の図3では、第1の機会は送信されないことになるが、第2の及び第3の機会は送信されることになることを意味する。
【0044】
図1は、第1の繰り返しがスロット境界を横断することになるので、4OFDMシンボルのPUSCH持続期間で送られるK回の繰り返しのうちの第1の繰り返しは許されないため、時間領域割り当て制約に違反する、開始及び長さの値の第1のペアの場合を示す。図1に示された特定のDCIを使用してグラントを送ることがこの問題を引き起こすことになることを認識する、ネットワークは、K回の繰り返しのうちの第1の繰り返しは2シンボル持続期間で送られることを決定し得るが、以下のシナリオによって提供される実施形態に従って残りのK-1回の繰り返しを送り得る:
シナリオ1:
・ 各繰り返し間のギャップは、名目4シンボルTTI持続期間が今もなお設定されたベアラパラメータの一部であることにより、維持される。この場合、ギャップは、オフセットとして設定され得る、又は、各繰り返しについて設定されたシンボルの名目数に基づいて(すなわち、名目TTI長に基づいて)UEによって黙示的に決定され得る。
・ この方法が使用されると想定すると、次いで、DCIは、第1の繰り返しの(開始,長さ)=(12,2)を示すことになり、4OFDMシンボルの繰り返しごとのシンボルの名目数がギャップサイズを決定するために使用され、その他の開始/長さの値は、次のスロットにおいて(2,2)及び(6,2)で生じる(すなわち、すべての繰り返しは、2シンボルTTI持続期間を使用して送られる)と黙示的に決定されることになる。
シナリオ2:
・ 各繰り返し間のギャップは維持されず、UEは、すべてのK回の繰り返しのTTIごとの名目4シンボル持続期間を無視する。この場合、UEは、残りのK-1回の繰り返しは、K回の繰り返しのうちの繰り返し間のギャップなしに、2シンボルTTI持続期間を使用して送られることになる、と黙示的に理解する。
シナリオ3:
・ ネットワークが、2シンボル持続期間を有するK回の繰り返しのうちの第1の繰り返しをスケジューリングし、すべての残りのK-1回の繰り返しは、TTIごとの名目4シンボル持続期間を有して送られる。この場合、UEは、残りのK-1回の繰り返しは、K回の繰り返しのうちの繰り返し間のギャップなしに、TTIごとの名目4シンボル持続期間を使用して送られることになる、と黙示的に理解する。
【0045】
開示される実施形態の概念はまた、別の実施形態を可能にし、UEは、K回のトランスポートブロックの繰り返しのうちの第1の繰り返しを送るためのリソースでスケジューリングされ、開始及び長さの値の第1のペア(DCI及び繰り返し持続期間によって示されるものとしての)は、時間領域割り当て制約に違反しないが、後続の繰り返しのうちの1回又は複数回の繰り返しの送信は、境界制約により、不可能である。
・ この場合、ネットワークとUEとの両方は、問題のある後続の繰り返しは、TTIごとの名目4シンボル未満の持続期間を使用して送られる、と黙示的に理解する。
・ すべてのK回の繰り返しは、2シンボルのTTI長を使用して送られるので、これは、前述のシナリオ1及び2の文脈の中で問題にならない。
・ 前述のシナリオ3について、UEは、2シンボルを使用して問題のある後続の繰り返しを最初に送り、次いで、それを2シンボル(ギャップのない)を使用する問題のある繰り返しの送信に続く第1の送信機会においてTTIごとのシンボルの名目数を再び使用して送ることである、と黙示的に理解する。
【0046】
付加的実施形態は、アップリンク送信が、K回の繰り返しの組合せを使用して実行される場合であり、いくつかはTTIごとの名目4シンボル持続期間を反映し、いくつかは反映しない:
・ この場合、ネットワーク及びUEは、K回の繰り返しのそれぞれが名目TTIシンボル持続期間を使用して送られることになる(すなわち、TTIごとの名目4シンボル未満の持続期間を使用して送られる繰り返しは、必要とされる繰り返しの総数Kに加算されない効果的補足的送信である)ことを必要とするとして、グラントを黙示的に理解することができる。
・ 別法として、アップリンク送信が、いくつかは名目4シンボル持続期間を反映する及びいくつかは反映しない、繰り返しの組合せを使用して実行されるとき、次いで、ネットワーク及びUEは、TTIごとの名目4シンボル持続期間又はTTIごとの名目4シンボル未満の持続期間のいずれかを使用して送られる繰り返しが、K回の必要とされる繰り返しのセットの一部としてまだ数えられることを意味するとして、グラントを黙示的に理解することができる。
【0047】
付加的実施形態は、動的グラント(前述のような)ではなくて半永久的スケジューリング(SPS)の文脈の中でK回のトランスポートブロックの繰り返しの概念を含み、対応する定期的な事前に設定されたアップリンク送信機会は、送信のために利用可能なアップリンクペイロードをUEが有することが通常は予期され得る時刻を考慮することなしに、決定され得る。そのようなものとして、データ送信遅延を最小限に抑えるために、UEは、データが利用可能になった後に、可能な限り速やかに(そのSPSリソースの範囲内で)アップリンクデータ送信をトリガすることを可能にされるべきである。データ利用可能性とデータ送信の開始との間のこの遅延は、アラインメント遅延として知られ、それは、K回のTB繰り返しのうちの第1の繰り返しの送信がその設定されたSPSリソースを含むシンボルのセット内の任意のシンボルを使用して開始することを可能にすることによって、最小限に抑えることができる。しかしながら、実際には、これは、スロット境界より前の残りのシンボルの数がTTIごとのシンボルの名目数より少なくなり得ることを考慮するときに、繰り返しのうちの第1の繰り返しの送信がどこで開始し得るかを指示するルールのセットの必要性をもたらすことになる。そのようなルールのセットの一例は、以下のとおりである:
・ スロット境界の前に1シンボルが残っており、設定されたミニスロットのサイズが2(名目TTI持続期間=2シンボル)である場合、次いで、実際に、K回の繰り返しのうちの第1の繰り返しは、スロット境界の後の第1のシンボルにおいて開始し得る(追加の1シンボルのアラインメント遅延は、受け入れ可能と考えられる)。
・ スロット境界より前に1シンボルが残っており、設定されたミニスロットのサイズが4である場合、次いで、実際に、K回の繰り返しのうちの第1の繰り返しは、スロット境界の後の第1のシンボルにおいて開始し得る(追加の1シンボルのアラインメント遅延は、受け入れ可能と考えられる)。そうではない場合、最初の繰り返しの2又は3シンボルボーナス送信が、スロット境界より前に送られる。そのようなボーナス送信を名目セットのK回の繰り返しのうちの1つとして数えるか否かは、無線ベアラ設定に基づいて決定され得る。
・ スロット境界の前に3つ以下のシンボルが残っており、設定されたミニスロットのサイズが7である場合、次いで、実際に、K回の繰り返しのうちの第1の繰り返しは、スロット境界の後の第1のシンボルにおいて開始し得る(追加の1又は2又は3シンボルのアラインメント遅延は、受け入れ可能と考えられる)。そうではない場合、最初の繰り返しの4又は5又は6シンボルボーナス送信が、スロット境界より前に送られる。そのようなボーナス送信を名目セットのK回の繰り返しのうちの1つとして数えるか否かは、無線ベアラ設定に基づいて決定され得る。
【0048】
所与のSPS設定のためのアップリンク時間領域リソースの連続的UE所有権は、現実的ではないので、任意のSPS設定に関連する限られた時間領域所有権が存在する必要があることになる。これは、次いで、SPSリソースの所有権の残りの時間が、SPSベースのアップリンクデータ送信のために使用される名目設定パラメータに従ってすべてのK回の繰り返しをUEが送信することを可能にすることにならないときに対して適用可能なルールのセットを決定する必要性をもたらす。
・ この場合、UEが、少なくともK-1回の繰り返しを送ることができる場合には、UEは、たとえば、アップリンクデータ送信のみを試みることができ、それぞれの送信される繰り返しは、TTIごとのシンボルの名目数を使用して送られ得る。
【0049】
図6は、例示的ワイヤレスネットワークを示すブロック図である。本明細書に記載の主題は、任意の適切な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実施され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図6に示す例示的ワイヤレスネットワークなどのワイヤレスネットワークに関して説明される。簡潔にするために、図6のワイヤレスネットワークには、ネットワーク606、ネットワークノード660及び660b、及びWD610、610b、及び610cのみを示す。実際には、ワイヤレスネットワークはさらに、ワイヤレスデバイスの間の或いはワイヤレスデバイスと別の通信デバイス、たとえば、固定電話、サービスプロバイダ、又は任意の他のネットワークノード若しくはエンドデバイス、との間の通信をサポートするのに適した任意の追加の要素を含み得る。図示されている構成要素のうち、ネットワークノード660及びワイヤレスデバイス(WD)610は、付加的詳細を有して図示されている。ワイヤレスネットワークは、ワイヤレスネットワークによって又はワイヤレスネットワークを介して提供されるサービスへのワイヤレスデバイスのアクセス及び/又はそのようなサービスの使用を容易にするために、通信及び他のタイプのサービスを1つ又は複数のワイヤレスデバイスに提供することができる。
【0050】
ワイヤレスネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラ、及び/又は無線ネットワーク又は他の類似のタイプのシステムを備える、及び/又はそれらとインターフェースすることができる。一部の実施形態では、ワイヤレスネットワークは、特定の標準又は他のタイプの予め規定されたルール又は手続きに従って動作するように設定され得る。したがって、ワイヤレスネットワークの特定の実施形態は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM:Global System for Mobile Communications)、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)及び/又は他の適切な2G、3G、4G、又は5G標準などの通信標準、IEEE802.11標準などのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)標準、並びに/或いは、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、ブルートゥース、Z-Wave及び/又はZigBee標準などの任意の他の適切なワイヤレス通信標準を実装し得る。
【0051】
ネットワーク606は、1つ又は複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤードネットワーク、ワイヤレスネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、及び、デバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
【0052】
ネットワークノード660及びWD610は、さらに詳しく後述される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、ワイヤレスネットワークにおいてワイヤレス接続を提供することなど、ネットワークノード及び/又はワイヤレスデバイス機能性を提供するために連携する。異なる実施形態において、ワイヤレスネットワークは、任意の数のワイヤード又はワイヤレスネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、ワイヤレスデバイス、リレー局、並びに/或いは、ワイヤード接続又はワイヤレス接続のいずれを介してでもデータ及び/又は信号の通信を円滑にする又はこれに参加する任意の他の構成要素又はシステムを備え得る。
【0053】
本明細書では、ネットワークノードは、ワイヤレスデバイスへのワイヤレスアクセスを可能にする及び/又は提供するためにワイヤレスデバイスと及び/又はワイヤレスネットワーク内の他のネットワークノード又は機器と直接的又は間接的に通信する並びに/或いはワイヤレスネットワークにおいて他の機能(たとえば、管理)を実行する能力を有する、そのように設定された、配置された及び/又は動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、発展型ノードB(eNB)及びNR NodeB(gNB))を含むが、これらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジの量(又は、つまり、それらの送信電力レベル)に基づいて分類することができ、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、又はマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーノード又はリレーを制御するリレードナーノードでもよい。ネットワークノードはまた、集中型デジタルユニット及び/又はリモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)と時に称される、などの分散型無線基地局の1つ又は複数の(又はすべての)部分を含み得る。そのようなリモート無線ユニットは、アンテナ統合無線のようにアンテナと統合されても統合されなくてもよい。分散型無線基地局の部分は、分散型アンテナシステム(DAS:distributed antenna system)内のノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのさらなる例は、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR:multi-standard radio)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC:radio network controller)又は基地局コントローラ(BSC:base station controller)などのネットワークコントローラ、基地局トランシーバ(BTS:base transceiver station)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャストコーディネーションエンティティ(MCE:multi-cell/multicast coordination entity)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、ポジショニングノード(たとえば、E-SMLC)、及び/又はMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、さらに詳しく後述するような仮想ネットワークノードでもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、ワイヤレスネットワークへのアクセスをワイヤレスデバイスに可能にする及び/又は提供するための或いはワイヤレスネットワークにアクセスしたワイヤレスデバイスに何らかのサービスを提供するための能力を有する、そのように設定された、配置された、及び/又は動作可能な任意の適切なデバイス(又はデバイスのグループ)を表し得る。
【0054】
図6において、ネットワークノード660は、処理回路670、デバイス可読媒体680、インターフェース690、補助機器684、電源686、電力回路687、及びアンテナ662を含む。図6の例示的ワイヤレスネットワークに示されたネットワークノード660は、ハードウェア構成要素の図示された組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せを有するネットワークノードを備え得る。タスク、特徴、機能及び本明細書で開示される方法を実行するために必要とされるハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の適切な組合せをネットワークノードは備えることが、理解されよう。さらに、ネットワークノード660の構成要素は、より大きなボックス内に位置する又は複数のボックス内にネストされた単一ボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体680は、複数の別個のハードドライブ並びに複数のRAMモジュールを備え得る)。
【0055】
同様に、ネットワークノード660は、独自のそれぞれの構成要素をそれぞれが有し得る複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、NodeB構成要素及びRNC構成要素、又はBTS構成要素及びBSC構成要素など)で構成され得る。ネットワークノード660が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS及びBSC構成要素)を備えるある種のシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つ又は複数は、いくつかのネットワークノードの間で共用され得る。たとえば、単一RNCは、複数のNodeBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各固有のNodeB及びRNCペアは、場合によっては、単一の別個のネットワークノードと考えられ得る。一部の実施形態では、ネットワークノード660は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は、二重にされ得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体680)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ662がRATによって共用され得る)。ネットワークノード660はまた、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、又はブルートゥースワイヤレス技術など、ネットワークノード660に統合された異なるワイヤレス技術のための様々な図示された構成要素の複数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、ネットワークノード660内の同じ又は異なるチップ又はチップのセット及び他の構成要素内に統合され得る。
【0056】
処理回路670は、ネットワークノードによって提供されているものとして本明細書に記載された任意の判定、計算又は類似の動作(たとえば、ある種の取得動作)を実行するように設定される。処理回路670によって実行されるこれらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ又は複数の動作を実行することによって、処理回路670によって取得された情報を処理すること、並びに前記処理の結果として判定を行うことを含み得る。
【0057】
処理回路670は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は任意の他の適切なコンピューティングデバイスのうちの1つ又は複数の組合せ、資源、或いは、単独で又はデバイス可読媒体680などの他のネットワークノード660構成要素と併せて、ネットワークノード660機能を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア及び/又は符号化されたロジックの組合せを備え得る。たとえば、処理回路670は、デバイス可読媒体680に又は処理回路670内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能性は、本明細書で論じられる様々なワイヤレス特徴、機能、又は利益のいずれかの提供を含み得る。一部の実施形態では、処理回路670は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0058】
一部の実施形態では、処理回路670は、無線周波数(RF)トランシーバ回路672及びベースバンド処理回路674のうちの1つ又は複数を含み得る。一部の実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路672及びベースバンド処理回路674は、別個のチップ(又はチップのセット)、ボード、又は、無線ユニット及びデジタルユニットなどのユニット上でもよい。代替実施形態において、RFトランシーバ回路672及びベースバンド処理回路674の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット、ボード、又はユニット上でもよい。
【0059】
ある種の実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB又は他のそのようなネットワークデバイスによって提供されているものとしての本明細書に記載の機能性の一部又はすべては、デバイス可読媒体680又は処理回路670内のメモリに記憶された命令を実行する処理回路670によって実行され得る。代替実施形態において、機能性のうちの一部又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又はディスクリートデバイスの可読媒体に記憶された命令を実行することなしに処理回路670によって提供され得る。それらの実施形態のいずれにおいてでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行してもしなくても、処理回路670は、記載された機能を実行するように設定することができる。そのような機能によってもたらされる利益は、単独で処理回路670に又はネットワークノード660の他の構成要素に制限されないが、ネットワークノード660全体によって、並びに/或いは一般にエンドユーザ及びワイヤレスネットワークによって享受される。
【0060】
デバイス可読媒体680は、処理回路670によって使用され得る情報、データ、及び/又は命令を記憶する永続記憶装置、ソリッドステートメモリ、リモートに搭載されたメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)又はデジタル多用途ディスク(DVD))、及び/又は任意の他の揮発性又は不揮発性の、非一時的デバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能なメモリデバイスを含むがこれらに限定されない、任意の形の揮発性又は不揮発性コンピュータ可読メモリを備え得る。デバイス可読媒体680は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ又は複数を含むアプリケーション、及び/又は処理回路670によって実行することができる及びネットワークノード660によって使用することができる他の命令を含む、任意の適切な命令、データ又は情報を記憶し得る。デバイス可読媒体680は、処理回路670によって行われる任意の計算及び/又はインターフェース690を介して受信される任意のデータを記憶するために使用され得る。一部の実施形態では、処理回路670及びデバイス可読媒体680は、統合されると考えられ得る。
【0061】
インターフェース690は、ネットワークノード660、ネットワーク606、及び/又はWD610の間のシグナリング及び/又はデータのワイヤード又はワイヤレス通信において使用される。図示されているように、インターフェース690は、たとえば、ワイヤード接続を介してネットワーク606に及びネットワーク606から、データを送信及び受信するために、ポート/端末694を備える。インターフェース690はまた、アンテナ662に連結され得る又はある種の実施形態においてアンテナ662の一部であることがある、無線フロントエンド回路692を含む。無線フロントエンド回路692は、フィルタ698及び増幅器696を備える。無線フロントエンド回路692は、アンテナ662及び処理回路670に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ662と処理回路670との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路692は、ワイヤレス接続を介して他のネットワークノード又はWDに送出されることになるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路692は、フィルタ698及び/又は増幅器696の組合せを使用する適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号にデジタルデータを変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ662を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ662は、次いで無線フロントエンド回路692によってデジタルデータに変換される無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路670に渡され得る。他の実施形態において、インターフェースは、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。
【0062】
ある種の代替実施形態において、ネットワークノード660は、別個の無線フロントエンド回路692を含まないことがあり、代わりに、処理回路670が、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路692なしにアンテナ662に接続され得る。同様に、一部の実施形態では、すべての又は一部のRFトランシーバ回路672は、インターフェース690の一部と考えられ得る。さらに他の実施形態において、インターフェース690は、1つ又は複数のポート又は端末694、無線フロントエンド回路692、並びにRFトランシーバ回路672、無線ユニット(図示せず)の一部としての、を含み得、そして、インターフェース690は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路674と通信し得る。
【0063】
アンテナ662は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように設定された、1つ又は複数のアンテナ、又はアンテナアレイを含み得る。アンテナ662は、無線フロントエンド回路690に結合され得、ワイヤレスにデータ及び/又は信号を送信及び受信する能力を有する任意のタイプのアンテナでもよい。一部の実施形態では、アンテナ662は、たとえば、2GHzと66GHzとの間で、無線信号を送信/受信するように動作可能な1つ又は複数の全方向性の、セクタ又はパネルアンテナを備え得る。全方向性アンテナは、任意の方向において無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、そして、パネルアンテナは、相対的に直線で無線信号を送信/受信するために使用されるサイトアンテナのラインでもよい。場合によっては、複数のアンテナの使用は、MIMOと称され得る。ある種の実施形態では、アンテナ662は、ネットワークノード660とは別個でもよく、インターフェース又はポートを介してネットワークノード660に接続可能になり得る。
【0064】
アンテナ662、インターフェース690、及び/又は処理回路670は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の受信動作及び/又はある種の取得動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ワイヤレスデバイス、別のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ662、インターフェース690、及び/又は処理回路670は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の送信動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ワイヤレスデバイス、別のネットワークノード及び/又は任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0065】
電力回路687は、電力管理回路を備え得る、又はこれに連結され得、本明細書に記載の機能性を実行するための電力をネットワークノード660の構成要素に供給するように設定される。電力回路687は、電源686から電力を受信し得る。電源686及び/又は電力回路687は、それぞれの構成要素に適した形でネットワークノード606の様々な構成要素に電力を提供する(たとえば、それぞれの構成要素のために必要とされる電圧及び電流レベルで)ように設定され得る。電源686は、電力回路687及び/又はネットワークノード660に含まれても、これらの外部でもよい。たとえば、ネットワークノード660は、電気ケーブルなどの入力回路又はインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能になり得、それにより、外部電源が電力回路687に電力を供給する。さらなる例として、電源686は、電力回路687に接続された又はこれに統合された、バッテリ又はバッテリパックの形で電力のソースを備え得る。バッテリは、外部電源が切れた場合に非常用電源を提供し得る。光電池デバイスなどの他のタイプの電源もまた使用され得る。
【0066】
ネットワークノード660の代替実施形態は、本明細書に記載の機能性及び/又は本明細書に記載の主題をサポートするために必要な任意の機能性のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能性のある種の態様を提供する責任を負い得る図6に示されたものを超える追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード660は、ネットワークノード660への情報の入力を可能にするために、及びネットワークノード660からの情報の出力を可能にするために、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ネットワークノード660のための診断、メンテナンス、修理、及び他の管理機能をユーザが実行することを可能にし得る。
【0067】
本明細書では、ワイヤレスデバイス(WD)は、ネットワークノード及び/又は他のワイヤレスデバイスとワイヤレスに通信する能力を有する、そのように設定された、配置された及び/又は動作可能なデバイスを指す。特に断りのない限り、WDという用語は、ユーザ機器(UE)と同義で本明細書において使用され得る。ワイヤレスに通信することは、電磁波、無線波、赤外線波、及び/又は電波を介して情報を伝えるのに適した他のタイプの信号を使用してワイヤレス信号を送信/受信することを含み得る。一部の実施形態では、WDは、直接の人間の相互作用なしに情報を送信及び/又は受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部又は外部イベントによってトリガされたとき、又はネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、スマートフォン、携帯電話、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、ワイヤレスローカルループフォン、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスカメラ、ゲーム機又はデバイス、音楽記憶デバイス、再生装置、ウェアラブル端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、モバイル局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ埋め込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、ワイヤレス顧客構内機器(CPE)。車両搭載ワイヤレス端末デバイスなどを含むが、これらに限定されない。WDは、たとえば、サイドリンク通信、V2V(vehicle-to-vehicle)、V2I(vehicle-to-infrastructure)、V2X(vehicle-to-everything)の3GPP標準を実装することによって、デバイス対デバイス(D2D)通信をサポートすることができ、この場合、D2D通信デバイスと称され得る。さらに別の特定の例として、(Internet of Things)シナリオにおいて、WDは、モニタリング及び/又は測定を実行する及びそのようなモニタリング及び/又は測定の結果を別のWD及び/又はネットワークノードに送信するマシン又は他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、3GPPコンテキストではMTCデバイスと称され得るマシン対マシン(M2M)デバイスでもよい。1つの特定の例として、WDは、3GPP NB-IoT(narrow band internet of things)標準を実装するUEでもよい。そのようなマシン又はデバイスの特定の例は、センサ、電力メータなどの計測デバイス、産業マシン、又は家庭用若しくは個人用器具(たとえば、冷蔵庫、テレビジョンなど)、パーソナルウェアラブル(たとえば、腕時計、フィットネストラッカなど)である。他のシナリオにおいて、WDは、その動作状況の監視及び/又は報告或いはその動作に関連する他の機能の能力を有する車両又は他の機器を表し得る。前述のようなWDは、ワイヤレス接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスはワイヤレス端末と称され得る。さらに、前述のようなWDは、モバイルでもよく、その場合、それはモバイルデバイス又はモバイル端末とも称され得る。
【0068】
図示されているように、ワイヤレスデバイス610は、アンテナ611、インターフェース614、処理回路620、デバイス可読媒体630、ユーザインターフェース機器632、補助機器634、電源636及び電力回路637を含む。WD610は、たとえば、少し例を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、又はブルートゥースワイヤレス技術など、WD610によってサポートされる異なるワイヤレス技術のための、図示された構成要素のうちの1つ又は複数の構成要素の複数のセットを含み得る。これらのワイヤレス技術は、WD610内の他の構成要素と同じ又は異なるチップ又はチップのセットに統合され得る。
【0069】
アンテナ611は、ワイヤレス信号を送信及び/又は受信するように設定された1つ又は複数のアンテナ又はアンテナアレイを含み得、インターフェース614に接続される。ある種の代替実施形態において、アンテナ611は、WD610とは別個でもよく、インターフェース又はポートを介してWD610に接続可能になり得る。アンテナ611、インターフェース614、及び/又は処理回路620は、WDによって実行されるものとして本明細書に記載されている任意の受信又は送信動作を実行するように設定され得る。任意の情報、データ及び/又は信号が、ネットワークノード及び/又は別のWDから受信され得る。一部の実施形態では、無線フロントエンド回路及び/又はアンテナ611は、インターフェースと考えられ得る。
【0070】
図示されているように、インターフェース614は、無線フロントエンド回路612及びアンテナ611を備える。無線フロントエンド回路612は、1つ又は複数のフィルタ618及び増幅器616を備える。無線フロントエンド回路614は、アンテナ611及び処理回路620に接続され、アンテナ611と処理回路620との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路612は、アンテナ611に連結され得る、又はアンテナ611の一部でもよい。一部の実施形態では、WD610は、別個の無線フロントエンド回路612を含まないことがあり、そうではなくて、処理回路620は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ611に接続され得る。同様に、一部の実施形態では、RFトランシーバ回路622の一部又はすべては、インターフェース614の一部と考えられ得る。無線フロントエンド回路612は、ワイヤレス接続を介して他のネットワークノード又はWDに送出されることになるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路612は、フィルタ618及び/又は増幅器616の組合せを使用して適切なチャネル及び帯域幅パラメータを有する無線信号にデジタルデータを変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ611を介して送信され得る。同様に、データを受信しているとき、アンテナ611は、次いで無線フロントエンド回路612によってデジタルデータに変換される、無線信号を収集し得る。デジタルデータは、処理回路620に渡され得る。他の実施形態において、インターフェースは、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。
【0071】
処理回路620は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又は任意の他の適切なコンピューティングデバイスのうちの1つ又は複数の組合せ、資源、或いは、単独で又はデバイス可読媒体630などの他のWD610構成要素と連動して、WD610機能性を提供するように動作可能なハードウェア、ソフトウェア、及び/又は符号化されたロジックの組合せを備え得る。そのような機能性は、本明細書で論じられる様々なワイヤレス特徴又は利益のいずれかの提供を含み得る。たとえば、処理回路620は、本明細書で開示される機能性を提供するために、デバイス可読媒体630に又は処理回路620内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
【0072】
図示されているように、処理回路620は、RFトランシーバ回路622、ベースバンド処理回路624、及びアプリケーション処理回路626のうちの1つ又は複数を含む。他の実施形態において、処理回路は、異なる構成要素及び/又は異なる組合せの構成要素を備え得る。ある種の実施形態では、WD610の処理回路620は、SOCを備え得る。一部の実施形態では、RFトランシーバ回路622、ベースバンド処理回路624、及びアプリケーション処理回路626は、別個のチップ又はチップのセット上にあることがある。代替実施形態において、ベースバンド処理回路624及びアプリケーション処理回路626の一部又はすべては、1つのチップ又はチップのセット内に結合され得、RFトランシーバ回路622は、別個のチップ又はチップのセット上にあってもよい。さらに代替実施形態において、RFトランシーバ回路622及びベースバンド処理回路624の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット上にあることがあり、アプリケーション処理回路626は、別個のチップ又はチップのセット上にあることがある。さらに他の代替実施形態において、RFトランシーバ回路622、ベースバンド処理回路624、及びアプリケーション処理回路626の一部又はすべては、同じチップ又はチップのセット内に結合され得る。一部の実施形態では、RFトランシーバ回路622は、インターフェース614の一部でもよい。RFトランシーバ回路622は、処理回路620のRF信号を調整し得る。
【0073】
ある種の実施形態では、WDによって実行されるものとして本明細書に記載の機能性の一部又はすべては、ある種の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であることがある、デバイス可読媒体630に記憶された命令を実行する処理回路620によって提供され得る。代替実施形態において、機能性の一部の又はすべては、ハードワイヤード方式などで、別個の又はディスクリートデバイスの可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに処理回路620によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれかにおいて、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行してもしなくても、処理回路620は、記載された機能性を実行するように設定することができる。そのような機能性によって提供される利益は、単独で処理回路620に又はWD610の他の構成要素に限定されず、全体としてのWD610によって、及び/又は一般にエンドユーザ及びワイヤレスネットワークによって、享受される。
【0074】
処理回路620は、WDによって実行されるものとして本明細書に記載された任意の決定、計算、又は類似の動作(たとえば、ある種の取得動作)を実行するように設定され得る。処理回路620によって実行されるものとしての、これらの動作は、たとえば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報又は変換された情報をWD610によって記憶された情報と比較すること、及び/又は取得された情報又は変換された情報に基づいて1つ又は複数の動作を実行することにより、処理回路620によって取得された情報を処理すること、並びに前記処理の結果として判定を行うことを含み得る。
【0075】
デバイス可読媒体630は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ロジック、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ又は複数を含むアプリケーション及び/又は処理回路620によって実行することが可能な他の命令を記憶するように動作可能になり得る。デバイス可読媒体630は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、及び/又は処理回路620によって使用され得る情報、データ、及び/又は命令を記憶する任意の他の揮発性又は不揮発性の、非一時的デバイス可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。一部の実施形態では、処理回路620及びデバイス可読媒体630は、統合されると考えられ得る。
【0076】
ユーザインターフェース機器632は、人間のユーザがWD610と相互作用することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような相互作用は、視覚、聴覚、触覚などの多数の形態をとり得る。ユーザインターフェース機器632は、ユーザへの出力を生み出すように及びユーザが入力をWD160に提供することを可能にするように動作可能になり得る。相互作用のタイプは、WD160にインストールされたユーザインターフェース機器132のタイプに応じて変化し得る。たとえば、WD610がスマートフォンである場合には、相互作用はタッチスクリーンを介し得、WD610がスマートメータである場合には、相互作用は、使用量(たとえば、使用されたガロン数)を提供するスクリーン又は警報音を提供する(たとえば、煙が検知された場合に)スピーカを介し得る。ユーザインターフェース機器632は、入力インターフェース、デバイス及び回路と、出力インターフェース、デバイス及び回路とを含み得る。ユーザインターフェース機器632は、WD610への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路620に接続されて処理回路620が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器632は、たとえば、マイクロフォン、近接若しくは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つ又は複数のカメラ、USBポート、又は他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器632はまた、WD610からの情報の出力を可能にするように、及び処理回路620がWD610から情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器632は、たとえば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、又は他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器632の1つ又は複数の入力及び出力インターフェース、デバイス、及び回路を使用し、WD610は、エンドユーザ及び/又はワイヤレスネットワークと通信することができ、それらが本明細書に記載の機能性から利益を得ることを可能にし得る。
【0077】
補助機器634は、WDによって一般に実行されないことがあるより多くの特定の機能性を提供するように動作可能である。これは、様々な目的で測定を行うための専門のセンサ、ワイヤード通信などの付加的タイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器634の構成要素の包含及びタイプは、実施形態及び/又はシナリオに応じて異なり得る。
【0078】
一部の実施形態では、電源636は、バッテリ又はバッテリパックの形でもよい。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光電池デバイス又は動力電池など、他のタイプの電源もまた使用され得る。WD610はさらに、本明細書に記載又は示された任意の機能性を実行するために電源636からの電力を必要とするWD610の様々な部分に電源636から電力を届けるための電力回路637を備え得る。ある種の実施形態では、電力回路637は、電力管理回路を備え得る。電力回路637は、付加的に又は別法として外部電源から電力を受信するように動作可能になり得、その場合、WD610は、入力回路又は電気動力ケーブルなどのインターフェースを介して外部電源(電気コンセントなど)に接続可能になり得る。ある種の実施形態では、電力回路637はまた、外部電源から電源636に電力を届けるように動作可能になり得る。これは、たとえば、電源636の充電のためでもよい。電力回路637は、任意のフォーマッティング、変換、又は他の修正を電源636からの電力に実行して、電力を、電力が供給される先のWD610のそれぞれの構成要素に適するようにさせることができる。
【0079】
図7は、無線アクセスネットワークにおいてトランスポートブロックの繰り返しを通信するための例示的方法を示す流れ図である。本方法は、ワイヤレスデバイス(たとえば、ユーザデバイス)及び/又は関連ネットワークノード(たとえば、基地局)によって実行され得る。ワイヤレスデバイスは、ワイヤレスデバイス(たとえば、ワイヤレスデバイス610)のうちの1つでもよく、ネットワークノードは、図6に示されているネットワークノード(たとえば、ネットワークノード660)のうちの1つでもよいことが分かる。
【0080】
ステップ702で、ワイヤレスデバイス及び/又はネットワークノードは、第1の開始及び長さペアを有する2つ以上の送信に対応する無線リソースの割り当てを通信し、各送信はトランスポートブロックの繰り返しを含み、第1の開始及び長さペアのうちの少なくとも1つは、時間領域割り当て制約に違反する。本例では、ネットワークノードは、割り当てをワイヤレスデバイスに送信し、ワイヤレスデバイスは割り当てを受信する。
【0081】
ステップ704で、ワイヤレスデバイス及び/又はネットワークノードが、時間領域割り当て制約に違反しないように2つ以上の送信の第2の開始及び長さペアを決定する。
【0082】
本例では、時間領域割り当て制約に違反する第1の開始及び長さペアのうちの少なくとも1つについて、ワイヤレスデバイス及び/又はネットワークノードは、(i)第1の開始値以上の第2の開始値及び/又は(ii)第1の長さの値未満の第2の長さの値を決定する。さらに、時間領域割り当て制約に違反する第1の開始及び長さペアのうちの少なくとも1つについて、ワイヤレスデバイス及び/又はネットワークノードは、(i)第1の開始及び長さペア、又は(ii)第2の開始及び長さペアに基づいて、トランスポートブロックサイズを決定する。
【0083】
いくつかの例では、ワイヤレスデバイス及び/又はネットワークノードは、スロット境界位置及び/又は第1の開始及び長さペア内の第1の長さに基づいて、第2の開始及び長さペアを決定する。いくつかの例では、第2の開始及び長さペアは、設定された様々な開始及び長さのエントリのテーブルから決定される。
【0084】
ステップ706で、ワイヤレスデバイス及び/又はネットワークノードは、決定された第2の開始及び長さペアに従って、2つ以上の送信を通信する。本例では、ワイヤレスデバイスは、2つ以上の送信をネットワークノードに送信し、ネットワークノードは、2つ以上の送信を受信する。
【0085】
例示的実施形態は、コンピュータ実装方法、装置(システム及び/又はデバイス)及び/又はコンピュータプログラム製品のブロック図及び/又は流れ図の図解を参照して、本明細書で説明されている。ブロック図及び/又は流れ図の図解のブロック、及びブロック図及び/又は流れ図の図解内のブロックの組合せは、1つ又は複数のコンピュータ回路によって実行されるコンピュータプログラム命令によって実施することができる。コンピュータ及び/又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令が、トランジスタ、記憶場所に記憶された値、及びそのような回路内の他のハードウェア構成要素を変換及び制御して、ブロック図及び/又は流れ図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能/活動を実施し、それにより、ブロック図及び/又は流れ図のブロックにおいて指定された機能/活動を実施するための手段(機能性)及び/又は構造を作り出すように、これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ回路、専用コンピュータ回路、及び/又は他のプログラマブルデータ処理回路のプロセッサ回路に提供されてマシンを製作することができる。
【0086】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ可読媒体に記憶された命令が、ブロック図及び/又は流れ図の1つ又は複数のブロックにおいて指定された機能/活動を実施する命令を含む製造品を製作するように、特定の方式で機能するようにコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置に指示することができる有形コンピュータ可読媒体に記憶され得る。したがって、本発明の概念の実施形態は、「回路」、「モジュール」又はその変形形態として総称され得る、ハードウェアにおいて及び/又はデジタル信号プロセッサなどのプロセッサで実行するソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)において実施され得る。
【0087】
いくつかの代替実装形態では、ブロック内に示された機能/活動は、流れ図に示された順番以外の順番で生じ得ることにも留意されたい。たとえば、連続して示された2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行され得る、或いは、それらのブロックは、関係する機能性/活動に応じて、時には、逆の順番で実行され得る。さらに、流れ図及び/又はブロック図の所与のブロックの機能性は、複数のブロックに分けることができ、及び/又は流れ図及び/又はブロック図の2つ以上のブロックの機能性は、少なくとも部分的に統合され得る。最後に、他のブロックが、図示されているブロックの間に追加/挿入され得、及び/又はブロック/動作は、発明の概念の範囲を逸脱することなく省略され得る。さらに、図のうちのいくつかは、通信の1次方向を示すために通信パス上に矢印を含むが、通信は、示されている矢印に対して反対方向で生じ得ることを理解されたい。
【0088】
多数の変更及び修正が、本発明の概念の原理を実質的に逸脱することなく、実施形態に行われ得る。すべてのそのような変更及び修正は、本明細書では、本発明の概念の範囲内に含まれると意図される。したがって、前述の開示された主題は、例示であり、制限ではないと見なされるべきであり、実施形態の例は、本発明の概念の趣旨及び範囲内にある、すべてのそのような修正、強化、及び他の実施形態を包含すると意図される。したがって、法によって許される最大限まで、本発明の概念の範囲は、実施形態の例及びそれらの同等物を含む本開示の最も広い許容される解釈によって決定されるべきであり、前述の詳細な説明によって制約又は制限されないものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7