(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-02
(45)【発行日】2022-09-12
(54)【発明の名称】無人航空機の経路情報を取得し伝送する方法
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20220905BHJP
H04W 84/06 20090101ALI20220905BHJP
【FI】
H04W64/00 150
H04W84/06
H04W64/00 171
(21)【出願番号】P 2020562136
(86)(22)【出願日】2018-05-10
(86)【国際出願番号】 CN2018086358
(87)【国際公開番号】W WO2019213908
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2020-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】洪 ▲偉▼
【審査官】大橋 達也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/201472(WO,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon, CMCC, Fraunhofer, Nokia, Nokia Shanghai Bell, Lenovo, Motorola Mobility, InterDigital, KDDI,Discussion on flight path information,3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1805125,2018年04月06日
【文献】Fraunhofer HHI, Fraunhofer IIS,Flight Path Information Report: Trigger and Content,3GPP TSG RAN WG2 #102 R2- 1807212,2018年05月09日
【文献】Huawei, HiSilicon,Introduction of flight path for Aerial Vehicles for TS 36.331,3GPP TSG RAN WG2 #101 R2-1802659,2018年02月14日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Potential mobility enhancements for UAVs,3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1711445,2017年09月28日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 7/24- 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局に適用可能な、無人航空機(UAV)の経路情報を取得する方法であって、
UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを示す指示情報を該UAVから受信することと、
該指示情報にしたがって該UAVが該経路情報を伝送する該能力を有することに応答して、該UAVが該経路情報を該基地局に伝送することが許可されているか否かを示す構成情報を該UAVに伝送する
ことであって、該基地局が該経路情報を該UAVから受信できないことに応答して、該UAVが該経路情報を該基地局に伝送することが許可されていないことを示す構成情報を該UAVに伝送することと、
該UAVが該経路情報を該基地局に伝送することが許可されていることに応答して、
また該経路情報が該基地局に伝送されるべきである場合、該経路情報を該UAVから受信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記経路情報にしたがって、前記UAVが横断するセルに対応する他の基地局を決定することと、
該UAVが該他の基地局との通信接続を確立するのに必要な情報を含む第1の準備情報を該UAVに伝送することと、を更に含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記経路情報にしたがって、前記UAVが横断するセルに対応する他の基地局を決定することと、
該UAVとの通信接続を確立する準備をするように該他の基地局に命令する第2の準備情報を該他の基地局に伝送することと、を更に含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記構成情報が、前記UAVが前記経路情報を前記基地局に伝送するモードのパラメータを更に示す、請求項1から3のいずれか一項記載の方法。
【請求項5】
前記構成情報が、RRCConnectionReconfigurationシグナリングに含まれる、請求項1から3のいずれか一項記載の方法。
【請求項6】
前記構成情報が、前記RRCConnectionReconfigurationシグナリングのOtherConfig情報要素に含まれる、請求項5記載の方法。
【請求項7】
UAVに適用可能な、UAVの経路情報を伝送する方法であって、
該UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを示す指示情報を基地局に伝送することと、
該UAVが該経路情報を伝送する該能力を有することに応答して、該UAVが該経路情報を該基地局に伝送することが許可されているか否かを示す構成情報を該基地局から受信する
ことであって、該基地局が該経路情報を該UAVから受信できないことに応答して、該UAVが該経路情報を該基地局に伝送することが許可されていないことを示す構成情報を該基地局から受信することと、
該UAVが該経路情報を該基地局に伝送することが許可されていることに応答して、また該経路情報が該基地局に伝送されるべきである場合、該経路情報を該基地局に伝送することと、を含む、方法。
【請求項8】
前記経路情報が予め格納された経路情報を含む、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記経路情報が、コントローラから受信した経路情報を含む、請求項7記載の方法。
【請求項10】
前記UAVが横断するセルに対応する他の基地局との通信接続を該UAVが確立するのに必要な情報を含む第1の準備情報を前記基地局から受信することを更に含む、請求項7記載の方法。
【請求項11】
前記構成情報が、前記UAVが前記経路情報を前記基地局に伝送するモードのパラメータを更に示し、
該経路情報を該基地局に伝送することが、
該モードの該パラメータにしたがって該経路情報を該基地局に伝送することを含む、請求項7から10のいずれか一項記載の方法。
【請求項12】
前記指示情報が、UE-EUTRA-Capabilityシグナリングに含まれる、請求項7から10のいずれか一項記載の方法。
【請求項13】
前記指示情報が、前記UE-EUTRA-CapabilityシグナリングのOtherParameters情報要素に含まれる、請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記経路情報が、UEAssistanceInformationシグナリングに含まれる、請求項7から10のいずれか一項記載の方法。
【請求項15】
前記経路情報が、前記UEAssistanceInformationシグナリングのFlightPathInformation情報要素に含まれる、請求項14記載の方法。
【請求項16】
基地局に適用可能な、UAVの経路情報を取得する装置であって、
UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを示す指示情報を該UAVから受信するように構成された第1の受信モジュールと、
該指示情報にしたがって該UAVが該経路情報を伝送する該能力を有することに応答して、該UAVが該経路情報を該基地局に伝送することが許可されているか否かを示す構成情報を該UAVに伝送する
ことであって、該基地局が該経路情報を該UAVから受信できないことに応答して、該UAVが該経路情報を該基地局に伝送することが許可されていないことを示す構成情報を該UAVに伝送するように構成された第1の伝送モジュールと、
該UAVが該経路情報を該基地局に伝送することが許可されていることに応答して、
また該経路情報が該基地局に伝送されるべきである場合、該経路情報を該UAVから受信するように構成された第2の受信モジュールと、を備える、装置。
【請求項17】
前記経路情報にしたがって、前記UAVが横断するセルに対応する他の基地局を決定するように構成された基地局決定モジュールと、
該UAVが該他の基地局との通信接続を確立するのに必要な情報を含む第1の準備情報を該UAVに伝送するように構成された第2の伝送モジュールと、を更に備える、請求項16記載の装置。
【請求項18】
前記経路情報にしたがって、前記UAVが横断するセルに対応する他の基地局を決定するように構成された基地局決定モジュールと、
該UAVとの通信接続を確立する準備をするように該他の基地局に命令する第2の準備情報を該他の基地局に伝送するように構成された第3の伝送モジュールと、を更に備える、請求項16記載の装置。
【請求項19】
前記構成情報が、前記UAVが前記経路情報を前記基地局に伝送するモードのパラメータを更に示す、請求項16から18のいずれか一項記載の装置。
【請求項20】
前記構成情報が、RRCConnectionReconfigurationシグナリングに含まれる、請求項16から18のいずれか一項記載の装置。
【請求項21】
前記構成情報が、前記RRCConnectionReconfigurationシグナリングのOtherConfig情報要素に含まれる、請求項20記載の装置。
【請求項22】
UAVに適用可能な、UAVの経路情報を伝送する装置であって、
該UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを示す指示情報を基地局に伝送するように構成された指示伝送モジュールと、
該UAVが該経路情報を伝送する能力を有することに応答して、該UAVが該経路情報を該基地局に伝送することが許可されているか否かを示す構成情報を該基地局から受信する
ことであって、該基地局が該経路情報を該UAVから受信できないことに応答して、該UAVが該経路情報を該基地局に伝送することが許可されていないことを示す構成情報を該基地局から受信するように構成された構成受信モジュールと、
該UAVが該経路情報を該基地局に伝送することが許可されていることに応答して、また該経路情報が該基地局に伝送されるべきである場合、該経路情報を該基地局に伝送するように構成された経路伝送モジュールと、を備える、装置。
【請求項23】
前記経路情報が予め格納された経路情報を含む、請求項22記載の装置。
【請求項24】
前記経路情報が、コントローラから受信した経路情報を含む、請求項22記載の装置。
【請求項25】
前記UAVが横断するセルに対応する他の基地局との通信接続を該UAVが確立するのに必要な情報を含む第1の準備情報を前記基地局から受信するように構成された準備受信モジュールを更に備える、請求項22記載の装置。
【請求項26】
前記経路伝送モジュールが、
モードのパラメータにしたがって前記経路情報を前記基地局に伝送するように構成される、請求項22から25のいずれか一項記載の装置。
【請求項27】
前記指示情報が、UE-EUTRA-Capabilityシグナリングに含まれる、請求項22から25のいずれか一項記載の装置。
【請求項28】
前記指示情報が、前記UE-EUTRA-CapabilityシグナリングのOtherParameters情報要素に含まれる、請求項27記載の装置。
【請求項29】
前記経路情報が、UEAssistanceInformationシグナリングに含まれる、請求項22から25のいずれか一項記載の装置。
【請求項30】
前記経路情報が、前記UEAssistanceInformationシグナリングのFlightPathInformation情報要素に含まれる、請求項29記載の装置。
【請求項31】
プロセッサと、
該プロセッサによって実行可能な命令を格納するメモリと、を備え、
該プロセッサが、請求項1から6のいずれか一項記載の方法を実施するように構成される、電子デバイス。
【請求項32】
プロセッサと、
該プロセッサによって実行可能な命令を格納するメモリと、を備え、
該プロセッサが、請求項7から15のいずれか一項記載の方法を実施するように構成される、電子デバイス。
【請求項33】
コンピュータ・プログラムを格納し、該プログラムがプロセッサによって実行されて、請求項1から6のいずれか一項記載の方法を実施する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項34】
コンピュータ・プログラムを格納し、該プログラムがプロセッサによって実行されて、請求項7から15のいずれか一項記載の方法を実施する、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信の技術分野に関し、特に、無人航空機(UAV)の経路情報を取得する方法、UAVの経路情報を取得する装置、UAVの経路情報を伝送する方法、UAVの経路情報を伝送する装置、電子デバイス、およびコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
コスト削減および機能改善を含むUAV技術の発展により、UAVが一般消費者の生活に使用されることが増えている。UAVは現在、航空写真、輸送、農業、植物防疫、測量および図化、ニュース報道、救助、電力調査などの分野に適用されている。
【0003】
UAVの機能はどんどん増えており、基地局と通信することもできる。しかしながら、通信の内容は決まっておらず、関連分野は、UAVが自身の経路情報を基地局に伝送する適切な手法を提供していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このことに鑑みて、本開示は、UAVの経路情報を取得する方法、UAVの経路情報を取得する装置、UAVの経路情報を伝送する方法、UAVの経路情報を伝送する装置、電子デバイス、およびコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、UAVの経路情報を取得する方法が提供される。方法は、基地局に適用可能であり、
UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを示す指示情報をUAVから受信することと、
指示情報にしたがってUAVが経路情報を伝送する能力を有することに応答して、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されているか否かを示す構成情報をUAVに伝送することと、
UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されていることに応答して、経路情報をUAVから受信することと、を含む。
【0006】
任意に、方法は、
経路情報にしたがって、UAVが横断するセルに対応する他の基地局を決定することと、
UAVが他の基地局との通信接続を確立するのに必要な情報を含む第1の準備情報をUAVに伝送することと、を更に含む。
【0007】
任意に、方法は、
経路情報にしたがって、UAVが横断するセルに対応する他の基地局を決定することと、
UAVとの通信接続を確立する準備をするように他の基地局に命令する第2の準備情報を他の基地局に伝送することと、を更に含む。
【0008】
任意に、構成情報は、UAVが経路情報を基地局に伝送するモードのパラメータを更に示す。
【0009】
任意に、構成情報は、RRCConnectionReconfigurationシグナリングに含まれる。
【0010】
任意に、構成情報は、RRCConnectionReconfigurationシグナリングのOtherConfig情報要素に含まれる。
【0011】
本開示の実施例の第2の態様によれば、UAVの経路情報を伝送する方法が提供される。方法は、UAVに適用可能であり、
UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを示す指示情報を基地局に伝送することと、
UAVが経路情報を伝送する能力を有することに応答して、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されているか否かを示す構成情報を基地局から受信することと、
UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されていることに応答して、また経路情報が基地局に伝送されるべきである場合、経路情報を基地局に伝送することと、を含む。
【0012】
任意に、経路情報は予め格納された経路情報を含む。
【0013】
任意に、経路情報はコントローラから受信した経路情報を含む。
【0014】
任意に、方法は、
UAVが横断するセルに対応する他の基地局との通信接続をUAVが確立するのに必要な情報を含む第1の準備情報を基地局から受信することを更に含む。
【0015】
任意に、構成情報は、UAVが経路情報を基地局に伝送するモードのパラメータを更に示し、経路情報を基地局に伝送することは、
モードのパラメータにしたがって経路情報を基地局に伝送することを含む。
【0016】
任意に、指示情報は、UE-EUTRA-Capabilityシグナリングに含まれる。
【0017】
任意に、指示情報は、UE-EUTRA-CapabilityシグナリングのOtherParameters情報要素に含まれる。
【0018】
任意に、経路情報は、UEAssistanceInformationシグナリングに含まれる。
【0019】
任意に、経路情報は、UEAssistanceInformationシグナリングのFlightPathInformation情報要素に含まれる。
【0020】
本開示の実施例の第3の態様によれば、UAVの経路情報を取得する装置が提供される。装置は、基地局に適用可能であり、
UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを示す指示情報をUAVから受信するように構成された第1の受信モジュールと、
指示情報にしたがってUAVが経路情報を伝送する能力を有することに応答して、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されているか否かを示す構成情報をUAVに伝送するように構成された第1の伝送モジュールと、
UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されていることに応答して、経路情報をUAVから受信するように構成された第2の受信モジュールと、を含む。
【0021】
任意に、装置は、
経路情報にしたがって、UAVが横断するセルに対応する他の基地局を決定するように構成された基地局決定モジュールと、
UAVが他の基地局との通信接続を確立するのに必要な情報を含む第1の準備情報をUAVに伝送するように構成された第2の伝送モジュールと、を更に含む。
【0022】
任意に、装置は、
経路情報にしたがって、UAVが横断するセルに対応する他の基地局を決定するように構成された基地局決定モジュールと、
UAVとの通信接続を確立する準備をするように他の基地局に命令する第2の準備情報を他の基地局に伝送するように構成された第3の伝送モジュールと、を更に含む。
【0023】
任意に、構成情報は、UAVが経路情報を基地局に伝送するモードのパラメータを更に示す。
【0024】
任意に、構成情報は、RRCConnectionReconfigurationシグナリングに含まれる。
【0025】
任意に、構成情報は、RRCConnectionReconfigurationシグナリングのOtherConfig情報要素に含まれる。
【0026】
本開示の実施例の第4の態様によれば、UAVの経路情報を伝送する装置が提供される。装置は、UAVに適用可能であり、
UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを示す指示情報を基地局に伝送するように構成された指示伝送モジュールと、
UAVが経路情報を伝送する能力を有することに応答して、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されているか否かを示す構成情報を基地局から受信するように構成された構成受信モジュールと、
UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されていることに応答して、また経路情報が基地局に伝送されるべきである場合、経路情報を基地局に伝送するように構成された経路伝送モジュールと、を含む。
【0027】
任意に、経路情報は予め格納された経路情報を含む。
【0028】
任意に、経路情報はコントローラから受信した経路情報を含む。
【0029】
任意に、装置は、
UAVが横断するセルに対応する他の基地局との通信接続をUAVが確立するのに必要な情報を含む第1の準備情報を基地局から受信するように構成された準備受信モジュールを更に含む。
【0030】
任意に、経路伝送モジュールは、モードのパラメータにしたがって経路情報を基地局に伝送するように構成される。
【0031】
任意に、指示情報は、UE-EUTRA-Capabilityシグナリングに含まれる。
【0032】
任意に、指示情報は、UE-EUTRA-CapabilityシグナリングのOtherParameters情報要素に含まれる。
【0033】
任意に、経路情報は、UEAssistanceInformationシグナリングに含まれる。
【0034】
任意に、経路情報は、UEAssistanceInformationシグナリングのFlightPathInformation情報要素に含まれる。
【0035】
本開示の実施例の第5の態様によれば、電子デバイスが提供され、デバイスは、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を格納するメモリと、を含み、
プロセッサは、上述したような実施例のいずれか1つによるUAVの経路情報を取得する方法のステップを実施するように構成される。
【0036】
本開示の実施例の第6の態様によれば、電子デバイスが提供され、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を格納するメモリと、を含み、
プロセッサは、上述したような実施例のいずれか1つによるUAVの経路情報を伝送する方法のステップを実施するように構成される。
【0037】
本開示の実施例の第7の態様によれば、コンピュータ・プログラムを格納し、プログラムがプロセッサによって実行されて、上述したような実施例のいずれか1つによるUAVの経路情報を取得する方法のステップを実施する、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0038】
本開示の実施例の第8の態様によれば、コンピュータ・プログラムを格納し、プログラムがプロセッサによって実行されて、上述したような実施例のいずれか1つによるUAVの経路情報を伝送する方法のステップを実施する、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0039】
本開示の実施例によれば、UAVは指示情報を基地局に伝送し、それによって基地局が、UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを判定する。UAVが経路情報を伝送する能力を有する場合、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されているか否かを示す構成情報がUAVに伝送される。更に、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されている場合、基地局は経路情報をUAVから受信する。このように、基地局は経路情報をUAVから受信するのに成功することができる。
【0040】
本開示の実施例における技術的解決策についてより明確に説明するため、実施例の説明において必要な図面について以下に簡単に紹介する。後述する図面は本開示の単なる例であり、これらの図面に基づいて当業者によって他の図面が得られてもよいことは明白である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する方法を示す概略フローチャートである。
【
図2】本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する別の方法を示す概略フローチャートである。
【
図3】本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する更に別の方法を示す概略フローチャートである。
【
図4】本開示の一実施例による、UAVの経路情報を伝送する方法を示す概略フローチャートである。
【
図5】本開示の一実施例による、UAVの経路情報を伝送する別の方法を示す概略フローチャートである。
【
図6】本開示の一実施例による、UAVの経路情報を伝送する更に別の方法を示す概略フローチャートである。
【
図7】本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する装置を示す概略ブロック図である。
【
図8】本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する別の装置を示す概略ブロック図である。
【
図9】本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する更に別の装置を示す概略ブロック図である。
【
図10】本開示の一実施例による、UAVの経路情報を伝送する装置を示す概略ブロック図である。
【
図11】本開示の一実施例による、UAVの経路情報を伝送する別の装置を示す概略ブロック図である。
【
図12】本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する装置を示す概略ブロック図である。
【
図13】本開示の一実施例による、UAVの経路情報を伝送する装置を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本開示の実施例における技術的解決策について、添付図面を参照して明確かつ完全に記載する。当然ながら、記載する実施例は、本開示の実施例の全てではなく一部にすぎない。本開示の実施例に基づいて、創造的作業なしに当業者によって得られる他の全ての実施例は本開示の保護範囲内にあるものとする。
【0043】
図1は、本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する方法を示す概略フローチャートである。実施例で示されるUAVの経路情報を取得する方法は、4G基地局、5G基地局などの基地局に適用可能であってもよい。
【0044】
図1に示されるように、UAVの経路情報を取得する方法は以下のステップを含んでもよい。
【0045】
ステップS11で、UAVからの指示情報が受信される。指示情報は、UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを示す。
【0046】
一実施例では、UAVは、ドローン、無人飛行船などを含んでもよい。ドローンは、固定翼ドローン、垂直離着陸型ドローン、無人ヘリコプター、マルチロータ・ドローン、無人グライダーなどを含んでもよい。
【0047】
一実施例では、異なるUAVは異なる能力を有する。例えば、UAVは基地局と通信してもよいが、このUAVは経路情報を伝送する能力を有さないので、自身の経路情報を取得することはできない。UAVは、基地局と通信し、自身の経路情報を取得することができるので、UAVは経路情報を伝送する能力を有する。したがって、UAVは指示情報を基地局に伝送して、基地局が、UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを判定することができ、次に、基地局は更に、UAVがアップリンク送信を実施するための適切なリソースを構成することができる。
【0048】
経路情報は、UAVによって予め格納された経路情報、またはUAVがコントローラから受信した経路情報を含んでもよく、UAVは経路情報にしたがって飛行してもよいことが注目されるべきである。
【0049】
ステップS12で、指示情報にしたがってUAVが経路情報を伝送する能力を有することに応答して、構成情報がUAVに伝送される。構成情報は、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されているか否かを示す。
【0050】
一実施例では、UAVは経路情報を伝送する能力を有するが、基地局は、いくつかの理由により、経路情報をUAVから受信できないことがある。例えば、基地局は、UAVからの経路情報を処理するリソースを有さないことがあり、または基地局は、UAVが経路情報に対してアップリンク送信を実施するのに利用可能な時間/周波数リソースを有さないことがある。
【0051】
したがって、基地局は、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されているか否かを示す、構成情報をUAVに伝送することができる。例えば、基地局がUAVからの経路情報を処理するリソースを有さない場合、UAVが経路情報を基地局に伝送した後に、基地局が処理を実施せず、結果としてアップリンクの時間/周波数リソースが無駄になるという状況を回避することが可能である。
【0052】
ステップS13で、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されていることに応答して、経路情報がUAVから受信される。
【0053】
一実施例では、UAVは指示情報を基地局に伝送し、それによって基地局が、UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを判定する。UAVが経路情報を伝送する能力を有する場合、基地局は、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されているか否かを示す構成情報をUAVに伝送する。更に、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されている場合、基地局は経路情報をUAVから受信する。このように、基地局は経路情報をUAVから受信するのに成功することができる。
【0054】
図2は、本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する別の方法を示す概略フローチャートである。
図2に示されるように、
図1に示される実施例に基づいて、方法は更に以下を含む。
【0055】
ステップS14で、経路情報にしたがって、UAVが横断するセルに対応する他の基地局が決定される。
【0056】
ステップS15で、第1の準備情報がUAVに伝送される。第1の準備情報は、UAVが他の基地局との通信接続を確立するのに必要な情報を含む。
【0057】
一実施例では、経路情報をUAVから受信した後、基地局は、経路情報にしたがってUAVの飛行経路を決定してもよい。基地局は、他の基地局に対応するセルがカバーする区域を予め定めてもよい。更に、UAVの飛行経路、および他の基地局に対応するセルがカバーする区域にしたがって、基地局は、UAVが飛行経路に沿って飛行するときにどのセルを通過するかを決定することができ、更に、UAVが通過するセルに対応する他の基地局を決定することができる。
【0058】
一実施例では、第1の準備情報がUAVに伝送され、それによってUAVは、他の基地局に対応するセルがカバーする区域に入る前に、他の基地局との通信接続を確立するのに必要な情報を予め取得してもよい。例えば、受信した情報にしたがって、他の基地局との通信接続を確立するためのランダム・アクセス・プリアンブルが決定されてもよく、それによってUAVは、他の基地局に対応するセルに入った後、他の基地局との通信接続を迅速に確立することによって、UAVと他の基地局との間の良好な通信品質を確保してもよい。
【0059】
図3は、本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する更に別の方法を示す概略フローチャートである。
図3に示されるように、
図1に示される実施例に基づいて、方法は更に以下を含む。
【0060】
ステップS14で、経路情報にしたがって、UAVが横断するセルに対応する他の基地局が決定される。
【0061】
ステップS16で、第2の準備情報が他の基地局に伝送される。第2の準備情報は、UAVとの通信接続を確立する準備をするように他の基地局に命令する。
【0062】
一実施例では、経路情報をUAVから受信した後、基地局は、経路情報にしたがってUAVの飛行経路を決定してもよい。基地局は、他の基地局に対応するセルがカバーする区域を予め定めてもよい。更に、UAVの飛行経路、および他の基地局に対応するセルがカバーする区域にしたがって、基地局は、UAVが飛行経路に沿って飛行するときにどのセルを通過するかを決定することができ、更に、UAVが通過するセルに対応する他の基地局を決定することができる。
【0063】
一実施例では、第2の準備情報を他の基地局に伝送することによって、他の基地局は、UAVが他の基地局に対応するセルがカバーする区域に入る前に、UAVとの通信接続を確立する準備を前もって行うことができる。例えば、UAVに割り当てられた時間/周波数リソースが準備される。このように、UAVが他の基地局に対応するセルに入った後、他の基地局は、時間/周波数リソースをUAVに迅速に割り当てることによって、UAVと他の基地局との間の良好な通信品質を確保してもよい。
【0064】
任意に、構成情報は、UAVが経路情報を基地局に伝送するモードのパラメータを更に示す。
【0065】
一実施例では、構成情報はまた、UAVが経路情報を基地局に伝送するフォーマット、UAVが経路情報を基地局に伝送する各回の時間間隔など、UAVが経路情報を基地局に伝送するモードのパラメータを示すのに使用されてもよい。このように、UAVは、基地局が経路情報を受信するのに適したモードのパラメータにしたがって、経路情報を基地局に伝送し、それによって基地局が経路情報を受信するのに成功することを確保してもよい。
【0066】
任意に、構成情報は、RRCConnectionReconfigurationシグナリングに含まれる。
【0067】
一実施例では、RRCConnectionReconfigurationシグナリングは主に、接続再構成に関する情報要素を含む。UAVとの通信接続が確立されている場合、基地局は、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されているか否かを示す構成情報をUAVに伝送する。UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されていない場合、接続再構成が実施されてもよい。したがって、構成情報は接続再構成にある程度関連し、構成情報は、RRCConnectionReconfigurationシグナリングを通して伝送されてもよい。
【0068】
任意に、構成情報は、RRCConnectionReconfigurationシグナリングのOtherConfig情報要素に含まれる。
【0069】
一実施例では、RRCConnectionReconfigurationシグナリングで構成情報を伝送するための専用の情報要素は関連分野にはないので、構成情報は、既存のシグナリング送信に対する影響を低減するように、主要なシグナリングを伝送するのに使用されないOtherConfig情報要素に設定されてもよい。
【0070】
構成情報を伝送するのに使用されるシグナリングおよび情報要素は、必要に応じて調節されてもよいことが注目されるべきである。
【0071】
図4は、本開示の一実施例による、UAVの経路情報を伝送する方法を示す概略フローチャートである。この実施例におけるUAVの経路情報を伝送する方法は、UAVに適用可能であってもよい。
【0072】
図4に示されるように、UAVの経路情報を伝送する方法は以下を含む。
【0073】
ステップS41で、指示情報が基地局に伝送される。指示情報は、UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを示す。
【0074】
ステップS42で、UAVが経路情報を伝送する能力を有することに応答して、基地局からの構成情報が受信される。構成情報は、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されているか否かを示す。
【0075】
ステップS43で、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されていることに応答して、また経路情報が基地局に伝送されるべきである場合、経路情報が基地局に伝送される。
【0076】
一実施例では、
図1に示される実施例に対応して、UAVは指示情報を基地局に伝送し、それによって基地局が、UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを判定することができる。UAVが経路情報を伝送する能力を有する場合、UAVは、構成情報を基地局から受信することによって、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されているか否かを判定することができる。更に、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されている場合、経路情報を基地局に伝送することができ、それによって基地局が経路情報をUAVから受信するのに成功することができる。
【0077】
UAVが経路情報を基地局に伝送することを基地局が可能にするとUAVが決定した場合、UAV自体が、経路情報を基地局に伝送することが必要か否かを判定することができることが注目されるべきである。例えば、基地局の識別子にしたがって、UAVは、基地局が、UAVが通過したセルに対応する基地局であると判定する。つまり、UAVは経路情報を基地局に既に伝送しており、経路情報を基地局に再び伝送する必要はない。あるいは、基地局の識別子にしたがって、UAVは、経路情報の伝送が禁止されているものとしてUAVのユーザによって基地局に印が付けられていると判定し、経路情報を基地局に伝送する必要はない。
【0078】
任意に、経路情報は予め格納された経路情報を含む。
【0079】
一実施例では、UAVを制御するコントローラは、経路情報をUAVに前もって伝送してもよい。UAVは、受信した経路情報を格納してもよく、構成情報にしたがってUAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されていると判定された場合、格納した経路情報を基地局に伝送してもよい。
【0080】
任意に、経路情報はコントローラから受信した経路情報を含む。
【0081】
一実施例では、UAVは、経路情報をコントローラから周期的に受信してもよく、構成情報にしたがってUAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されていると判定された場合、最後に受信した経路情報を基地局に伝送してもよい。
【0082】
図5は、本開示の一実施例による、UAVの経路情報を伝送する別の方法を示す概略フローチャートである。
図5に示されるように、
図4に示される実施例に基づいて、方法は更に以下を含む。
【0083】
ステップS44で、基地局からの第1の準備情報が受信される。第1の準備情報は、UAVが横断するセルに対応する他の基地局との通信接続をUAVが確立するのに必要な情報を含む。
【0084】
一実施例では、
図2に示される実施例に対応して、経路情報をUAVから受信した後、基地局は、経路情報にしたがってUAVの飛行経路を決定してもよい。基地局は、他の基地局に対応するセルがカバーする区域を予め定めてもよい。更に、UAVの飛行経路、および他の基地局に対応するセルがカバーする区域にしたがって、基地局は、UAVが飛行経路に沿って飛行するときにどのセルを通過するかを決定し、更に、UAVが通過するセルに対応する他の基地局を決定することができる。
【0085】
更に、UAVは、第1の準備情報を基地局から受信してもよく、それによって、UAVは、他の基地局に対応するセルがカバーする区域に入る前に、他の基地局との通信接続を確立するのに必要な情報を予め取得してもよい。例えば、受信した情報にしたがって、他の基地局との通信接続を確立するためのランダム・アクセス・プリアンブルが決定されてもよく、それによってUAVは、他の基地局に対応するセルに入った後、他の基地局との通信接続を迅速に確立することによって、UAVと他の基地局との間の良好な通信品質を確保してもよい。
【0086】
図6は、本開示の一実施例による、UAVの経路情報を伝送する更に別の方法を示す概略フローチャートである。
図6に示されるように、
図4に示される実施例に基づいて、構成情報は、UAVが経路情報を基地局に伝送するモードのパラメータを更に示す。経路情報を基地局に伝送することは以下を含む。
【0087】
ステップS431で、経路情報はモードのパラメータにしたがって基地局に伝送される。
【0088】
一実施例では、構成情報はまた、UAVが経路情報を基地局に伝送するフォーマット、UAVが経路情報を基地局に伝送する各回の時間間隔など、UAVが経路情報を基地局に伝送するモードのパラメータを示すのに使用されてもよい。このように、UAVは、基地局が経路情報を受信するのに適したモードのパラメータにしたがって、経路情報を基地局に伝送し、それによって基地局が経路情報を受信するのに成功するのを確保してもよい。
【0089】
任意に、指示情報は、UE-EUTRA-Capabilityシグナリングに含まれる。
【0090】
一実施例では、指示情報は、UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを示す。UAVは、基地局と通信しているユーザ機器(UE)と同等である。したがって、UAVが経路情報を伝送する能力は、ある程度、ユーザ機器と基地局との間のエア・インターフェースの能力、つまり進化型汎用地上無線アクセス(EUTRA)の能力に属する。したがって、指示情報は、UE-EUTRA-Capabilityシグナリングで設定されてもよい。
【0091】
任意に、指示情報は、UE-EUTRA-CapabilityシグナリングのOtherParameters情報要素に含まれる。
【0092】
一実施例では、UE-EUTRA-Capabilityシグナリングで指示情報を伝送するための専用の情報要素は関連分野にはないので、指示情報は、既存のシグナリング送信に対する影響を低減するように、主要なシグナリングを伝送するのに使用されないOtherParameters情報要素に設定されてもよい。
【0093】
指示情報を伝送するのに使用されるシグナリングおよび情報要素は、必要に応じて調節されてもよいことが注目されるべきである。
【0094】
任意に、経路情報は、UEAssistanceInformationシグナリングに含まれる。
【0095】
一実施例では、UAVと基地局との間の通信は必ずしも経路情報を含まないので、経路情報は、UAVと基地局との間の通信における支援情報に属する。UAVは基地局と通信しているUEと同等であり、したがって、経路情報はUEAssistanceInformationシグナリングで設定されてもよい。
【0096】
任意に、経路情報は、UEAssistanceInformationシグナリングのFlightPathInformation情報要素に含まれる。
【0097】
一実施例では、FlightPathInformation情報要素は、UEAssistanceInformationシグナリングで新しく確立される情報要素に属する。この情報要素の名前はFlightPathInformation以外の名前であってもよく、必要に応じて特に設定されてもよい。関連分野におけるUEAssistanceInformationシグナリングは経路情報を伝送するための専用の情報要素を含まないので、新しく確立された情報要素を通して経路情報を伝送することにより、既存のシグナリング送信に対する影響が低減されてもよい。
【0098】
経路情報を伝送するのに使用されるシグナリングおよび情報要素は、必要に応じて調節されてもよいことが注目されるべきである。
【0099】
UAVの経路情報を取得する方法、およびUAVの経路情報を伝送する方法の実施例に対応して、本開示は、UAVの経路情報を取得する装置、およびUAVの経路情報を伝送する装置の実施例を更に提供する。
【0100】
図7は、本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する装置を示す概略ブロック図である。この実施例で示されるUAVの経路情報を取得する装置は、4G基地局、5G基地局などの基地局に適用可能であってもよい。
【0101】
図7に示されるように、UAVの経路情報を取得する装置は、
UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを示す指示情報をUAVから受信するように構成された第1の受信モジュール71と、
指示情報にしたがってUAVが経路情報を伝送する能力を有することに応答して、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されているか否かを示す構成情報をUAVに伝送するように構成された第1の伝送モジュール72と、
UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されていることに応答して、経路情報をUAVから受信するように構成された第2の受信モジュール73と、を含んでもよい。
【0102】
図8は、本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する別の装置を示す概略ブロック図である。
図8に示されるように、
図7に示される実施例に基づいて、装置は、
経路情報にしたがって、UAVが横断するセルに対応する他の基地局を決定するように構成された基地局決定モジュール74と、
UAVが他の基地局との通信接続を確立するのに必要な情報を含む第1の準備情報をUAVに伝送するように構成された第2の伝送モジュール75と、を更に含む。
【0103】
図9は、本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する更に別の装置を示す概略ブロック図である。
図9に示されるように、
図7に示される実施例に基づいて、装置は、
経路情報にしたがって、UAVが横断するセルに対応する他の基地局を決定するように構成された基地局決定モジュール74と、
UAVとの通信接続を確立する準備をするように他の基地局に命令する第2の準備情報を他の基地局に伝送するように構成された第3の伝送モジュール77と、を更に含む。
【0104】
任意に、構成情報は、UAVが経路情報を基地局に伝送するモードのパラメータを更に示す。
【0105】
任意に、構成情報はRRCConnectionReconfigurationシグナリングに含まれる。
【0106】
任意に、構成情報は、RRCConnectionReconfigurationシグナリングのOtherConfig情報要素に含まれる。
【0107】
図10は、本開示の一実施例による、UAVの経路情報を伝送する装置を示す概略ブロック図である。この実施例に示されるUAVの経路情報を伝送する装置は、UAVに適用可能であってもよい。
【0108】
図10に示されるように、UAVの経路情報を伝送する装置は、
UAVが経路情報を伝送する能力を有するか否かを示す指示情報を基地局に伝送するように構成された指示伝送モジュール101と、
UAVが経路情報を伝送する能力を有することに応答して、UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されているか否かを示す構成情報を基地局から受信するように構成された構成受信モジュール102と、
UAVが経路情報を基地局に伝送することが許可されていることに応答して、また経路情報が基地局に伝送されるべきである場合、経路情報を基地局に伝送するように構成された経路伝送モジュール103と、を含む。
【0109】
任意に、経路情報は予め格納された経路情報を含む。
【0110】
任意に、経路情報はコントローラから受信した経路情報を含む。
【0111】
図11は、本開示の一実施例による、UAVの経路情報を伝送する別の装置を示す概略ブロック図である。
図11に示されるように、装置は、
UAVが横断するセルに対応する他の基地局との通信接続をUAVが確立するのに必要な情報を含む第1の準備情報を基地局から受信するように構成された準備受信モジュール104を更に含む。
【0112】
任意に、経路伝送モジュールは、モードのパラメータにしたがって経路情報を基地局に伝送するように構成される。
【0113】
任意に、指示情報はUE-EUTRA-Capabilityシグナリングに含まれる。
【0114】
任意に、指示情報は、UE-EUTRA-CapabilityシグナリングのOtherParameters情報要素に含まれる。
【0115】
任意に、経路情報はUEAssistanceInformationシグナリングに含まれる。
【0116】
任意に、経路情報は、UEAssistanceInformationシグナリングのFlightPathInformation情報要素に含まれる。
【0117】
上述の実施例の装置に関して、各モジュールが動作を実施する具体的な手法については、関連する方法の実施例において詳細に記載されており、ここでは詳述しない。
【0118】
装置の実施例に関しては、基本的に方法の実施例に対応するので、方法の実施例の部分的説明を参照してもよい。上述した装置の実施例は単なる例証であり、別個の構成要素として記載したユニットは物理的に分離されていてもいなくてもよく、ユニットとして表示した構成要素は物理的ユニットであってもなくてもよく、例えば、1つの場所に位置してもよく、または複数のネットワーク・ユニットに分散されてもよい。モジュールの一部または全ては、本開示の目的を達成するための実際の必要にしたがって選択されてもよい。当業者であれば、創造的労力を何ら払うことなく本開示を理解し実現することができる。
【0119】
本開示の一実施例は、電子デバイスを更に提供し、電子デバイスは、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を格納するメモリと、を含み、
プロセッサは、上述したような実施例のいずれか1つによるUAVの経路情報を取得する方法のステップを実施するように構成される。
【0120】
本開示の一実施例は、電子デバイスを更に提供し、電子デバイスは、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を格納するメモリと、を含み、
プロセッサは、上述したような実施例のいずれか1つによるUAVの経路情報を伝送する方法のステップを実施するように構成される。
【0121】
本開示の一実施例は、コンピュータ・プログラムを格納し、プログラムがプロセッサによって実行されて、上述したような実施例のいずれか1つによるUAVの経路情報を取得する方法のステップを実施する、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0122】
本開示の一実施例は、コンピュータ・プログラムを格納し、プログラムがプロセッサによって実行されて、上述したような実施例のいずれか1つによるUAVの経路情報を伝送する方法のステップを実施する、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0123】
図12は、本開示の一実施例による、UAVの経路情報を取得する装置1200を示す概略ブロック図である。装置1200は基地局に提供されてもよい。
図12を参照すると、装置1200は、処理構成要素1222と、無線送信/受信構成要素1224と、アンテナ構成要素1226と、無線インターフェースに固有の信号処理部とを含む。処理構成要素1222は1つまたは複数のプロセッサを更に含んでもよい。処理構成要素1222のプロセッサの1つは、上述したような実施例のいずれか1つによるUAVの経路情報を取得する方法のステップを実施するように構成されてもよい。
【0124】
図13は、本開示の一実施例による、UAVの経路情報を伝送する装置1300を示す概略ブロック図である。例えば、装置1300は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージング・デバイス、ゲーム機、タブレット・デバイス、医療器具、フィットネス器具、個人情報端末などであってもよい。
【0125】
図13を参照すると、装置1300は、処理構成要素1302、メモリ1304、電力構成要素1306、マルチメディア構成要素1308、音声構成要素1310、入出力(I/O)インターフェース1312、センサ構成要素1314、および通信構成要素1316のうち1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。
【0126】
処理構成要素1302は、通常、表示、通話、データ通信、カメラ操作、および記録操作と関連付けられた動作など、装置1300の動作全体を制御する。処理構成要素1302は、命令を実行して上述の方法におけるステップの全てまたは一部を実施する、1つまたは複数のプロセッサ1320を含んでもよい。更に、処理構成要素1302は、処理構成要素1302と他の構成要素との間の相互作用を容易にする、1つまたは複数のモジュールを含んでもよい。例えば、処理構成要素1302は、マルチメディア構成要素1308と処理構成要素1302との間の相互作用を容易にする、マルチメディア・モジュールを含んでもよい。
【0127】
メモリ1304は、装置1300の動作をサポートする様々なタイプのデータを格納するように構成される。これらのデータの例としては、装置1300で動作する任意のアプリケーションまたは方法のための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、映像などが挙げられる。メモリ1304は、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、電気消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、読出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュ・メモリ、ディスクまたは光学ディスクなど、任意のタイプの揮発性もしくは不揮発性記憶デバイス、またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0128】
電力構成要素1306は、装置1300の様々な構成要素に電力を提供する。電力構成要素1306は、電力管理システム、1つもしくは複数の電源、ならびに装置1300に関して生成、管理、および分配される電力と関連付けられる他の構成要素を含んでもよい。
【0129】
マルチメディア構成要素1308は、装置1300とユーザとの間に出力インターフェースを提供する画面を含む。いくつかの実施例では、画面は液晶ディスプレイ(LCD)とタッチ・パネル(TP)とを含んでもよい。画面がタッチ・パネルを含む場合、画面は、入力信号をユーザから受信するタッチ画面として実現されてもよい。タッチ・パネルは、タッチ・パネル上でのタッチ、スライド、およびジェスチャーを感知する、1つまたは複数のタッチ・センサを含む。タッチ・センサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド動作と関連付けられる持続時間および圧力も感知してもよい。いくつかの実施例では、マルチメディア構成要素1308は前方カメラおよび/または後方カメラを含む。装置1300が、撮影モードまたはビデオ・モードなどの動作モードのとき、前方カメラおよび/または後方カメラは外部マルチメディア・データを受信してもよい。前方カメラおよび後方カメラはそれぞれ、固定の光学レンズ系であるか、または焦点距離および光学ズーム能力を有してもよい。
【0130】
音声構成要素1310は、音声信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、音声構成要素1310は、装置1300が、電話モード、記録モード、および音声認識モードなどの動作モードのとき、外部音声信号を受信するように構成されたマイクロフォン(MIC)を含む。受信された音声信号は更に、メモリ1304に格納されるか、または通信構成要素1316を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、音声構成要素1310は、音声信号を出力するラウドスピーカーも含む。
【0131】
I/Oインターフェース1312は、処理構成要素1302と、キーボード、クリック・ホイール、ボタンなどであってもよい周辺インターフェース・モジュールとの間に、インターフェースを提供する。ボタンは、ホーム・ボタン、音量ボタン、スタート・ボタン、およびロック・ボタンを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0132】
センサ構成要素1314は、装置1300の様々な態様の状態評価を提供する1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサ構成要素1314は、装置1300の開閉状態、および構成要素の相対位置を検出してもよく、例えば、構成要素は装置1300のディスプレイおよびキーパッドである。センサ構成要素1314はまた、装置1300または装置1300の構成要素の位置の変化、装置1300と接触しているユーザの存在の有無、装置1300の配向または加速/減速、および装置1300の温度の変化を検出してもよい。センサ構成要素1314は、物理的に接触していない近隣オブジェクトの存在を検出するように構成された近接センサを含んでもよい。センサ構成要素1314はまた、CMOSまたはCCD画像センサなど、撮像用途に使用される光センサを含んでもよい。いくつかの実施例では、センサ構成要素1314はまた、加速度センサ、ジャイロ・センサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサを含んでもよい。
【0133】
通信構成要素1316は、装置1300と他のデバイスとの間の、有線または無線の通信を容易にするように構成される。装置1300は、WiFi、2Gもしくは3G、またはそれらの組み合わせなどの通信規格に基づいて、無線ネットワークにアクセスしてもよい。一実施例では、通信構成要素1316は、放送信号または放送関連情報を、外部放送管理システムから放送チャネルを介して受信する。一実施例では、通信構成要素1316は、短距離通信を容易にする近距離通信(NFC)モジュールも含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0134】
一実施例では、装置1300は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または上述したような実施例のいずれかによるUAVの経路情報を伝送する方法のステップを実施する、他の電子要素によって実現されてもよい。
【0135】
一実施例では、上述したような方法を実施するために装置1300のプロセッサ1320によって実行可能な命令を含むメモリ1304など、命令を含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体も提供される。例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー・ディスク、光学データ記憶デバイスであってもよい。
【0136】
本明細書に開示される詳述を考察し内容を実践すれば、本開示の他の実施形態が当業者には容易に明白となるであろう。本出願は、本開示の一般原理に従い、また本開示において開示されない分野における共通の知識または従来の技術的手段を含む、本開示のあらゆる変形、使用、または適応を包含するものとする。本明細書および実施例は単なる例証と見なされるべきである。本開示の真の範囲および趣旨は以下の請求の範囲によって指摘される。
【0137】
本開示は、上述し図面に図示してきた正確な構造に限定されず、本開示の範囲から逸脱することなく様々な修正および変更を行い得ることが理解されるべきである。本開示の範囲は、添付の請求の範囲によってのみ限定されるべきである。
【0138】
「第1の」および「第2の」などの関連語は、本明細書で使用するとき、かかる関係または順序が実際にエンティティ間もしくは動作間に存在することを必要とするかまたはそれを示唆するものではなく、単に1つのエンティティまたは動作を別のエンティティまたは動作と区別するためのものであることに留意されたい。また、「~を含む」、「~を具備する」といった用語、またはそれらの変形は非排他的包含を含むことを意図するので、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、もしくはデバイスは、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素、またはかかるプロセス、方法、物品、もしくはデバイスに固有の要素も含む。更に限定するものではないが、「~を含む」という表現によって定義される要素は、要素を含むプロセス、方法、物品、もしくはデバイスに存在するのと同じ追加の要素を含むことを除外しないものとする。
【0139】
上記は、本開示の実施形態にしたがって提供される方法および装置の詳細な説明である。特定の実施例は、本明細書において、本開示の原理および実現方法を説明するのに使用され、上述の実施形態の説明は、単に本開示の方法および核となる概念の理解を助けるためのものである。当業者であれば、本開示の概念にしたがって、特定の実施形態および適用範囲を変更することができる。結論として、本明細書の内容は本開示に対する限定と解釈されないものとする。