(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-02
(45)【発行日】2022-09-12
(54)【発明の名称】ゲルミクロスフェア材料の加工設備及びその加工プロセス
(51)【国際特許分類】
B01J 13/00 20060101AFI20220905BHJP
B01F 33/453 20220101ALI20220905BHJP
B01F 31/445 20220101ALI20220905BHJP
B01F 25/50 20220101ALI20220905BHJP
B01F 33/82 20220101ALI20220905BHJP
B01D 19/00 20060101ALI20220905BHJP
【FI】
B01J13/00 D
B01F33/453
B01F31/445
B01F25/50
B01F33/82
B01D19/00 101
(21)【出願番号】P 2022037791
(22)【出願日】2022-03-11
【審査請求日】2022-03-11
(31)【優先権主張番号】202111132782.0
(32)【優先日】2021-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522099098
【氏名又は名称】蘇州易昇光学材料有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】趙江
(72)【発明者】
【氏名】田大為
(72)【発明者】
【氏名】朱建飛
(72)【発明者】
【氏名】沈東
(72)【発明者】
【氏名】趙欣
【審査官】林 建二
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第203635204(CN,U)
【文献】登録実用新案第3061264(JP,U)
【文献】実開昭62-95725(JP,U)
【文献】特開2012-254431(JP,A)
【文献】特表2014-530094(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01J 13/00
B01F 21/00-25/90
B01F 29/00-33/87
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲルミクロスフェア材料の加工設備であって、混合バレル(1)を含み、前記混合バレル(1)の最上部にはモーターが取り付けられており、前記混合バレル(1)の内部には回転ロッド(11)が配置され、前記回転ロッド(11)は前記モーターの出力端に固定接続され、前記
混合バレル(1)の底部
にガス供給パイプ(12)
が設置され、前記混合バレル(1)の内側壁には分流リング(13)が固定接続され、前記回転ロッド(11)の下端は前記分流リング(13)を貫通し、かつ下端は前記分流リング(13)の底部まで延び、前記回転ロッド(11)の底部には扇形の羽根車(14)が設置され、
前記回転ロッド(11)の中央には第1の磁石(2)が固定接続され、前記分流リング(13)の内部には空洞(21)が開けられ、前記空洞(21)の内部に弾性引き縄を介して第2の磁石(22)が配置され、前記第1の磁石(2)と前記第2の磁石(22)の磁極は、対応して配置され、前記分流リング(13)の内部にはゴムパッド(23)が固定接続され、前記分流リング(13)の内側壁にスイングロッド(3)がヒンジ接続され、前記スイングロッド(3)の片側が前記空洞(21)の内部に伸び、前記スイングロッド(3)の端部に導流板(31)が固定的に接続され
、
前記混合バレル(1)の底部内側壁に導流ブロック(15)が固定的に接続され、前記導流ブロック(15)は、前記混合バレル(1)の底部に対称的に配置されることを特徴とする加工設備。
【請求項2】
前記分流リング(13)の内部に第1のピストンキャビティ(4)が開けられ、前記第1のピストンキャビティ(4)の内部にピストンロッド(41)が、スライド可能に接続され、前記ピストンロッド(41)の端部が回転ロッド(11)に面し、前記ピストンロッド(41)の端部に分流ブロック(42)が固定的に接続され、前記分流ブロック(42)の内部にY字型の導流キャビティ(43)が開けられることを特徴とする請求項
1に記載のゲルミクロスフェア材料の加工設備。
【請求項3】
前記Y字型の導流キャビティ(43)の内部にはスイングボール(5)が設置され、前記スイングボール(5)と前記Y字型の導流キャビティ(43)との間に第1の弾性引き縄(51)が、接続されることを特徴とする請求項
2に記載のゲルミクロスフェア材料の加工設備。
【請求項4】
前記分流ブロック(42)の内部には、複数のグループの第2のピストンキャビティ(6)が開けられ、前記第2のピストンキャビティ(6)の内部にフレキシブルスイングピース(61)がスライド可能に接続されることを特徴とする請求項
3に記載のゲルミクロスフェア材料の加工設備。
【請求項5】
2つの前記フレキシブルスイングピース(61)の最上部の間に第2の弾性引き縄(7)が接続され、前記第2の弾性引き縄(7)は、スイングボール(5)の最上部を回り、分流ブロック(42)を貫通して、2つの前記フレキシブルスイングピース(61)の間に接続されることを特徴とする請求項
4に記載のゲルミクロスフェア材料の加工設備。
【請求項6】
前記スイングロッド(3)の端部にはフレキシブルコンタクトプレート(8)が固定接続され、前記フレキシブルコンタクトプレート(8)と前記スイングロッド(3)との間に弾性シート(81)が固定接続されることを特徴とする請求項
5に記載のゲルミクロスフェア材料の加工設備。
【請求項7】
ゲルミクロスフェア材料の加工プロセスであって、該加工プロセスは、請求項1~
6のいずれか一項に記載のゲルミクロスフェア材料の加工設備を使用し、具体的なプロセスは、
混合バレル(1)の内部を真空排気し、不活性ガスを充填し、充填が完了した後、混合バレル(1)を密閉するステップS1と、
供給口から混合バレル(1)の内部に、混合を必要とする原料を充填し、混合バレル(1)の内部にある原料の液面最上部が分流リング(13)の最上部を超過した時、混合を必要とする原料の注入を停止するステップS2と、
前記加工設備の電源を入れて、扇形の羽根車(14)を混合バレル(1)の内部において常温で一定速度で回転させ、混合バレル(1)の内部にある原料を均一に撹拌した後、0.5時間静置してミクロスフェア一次胚溶液を得るステップS3と、を含むことを特徴とする加工プロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲル材料加工の技術分野に属し、具体的にはゲルミクロスフェア材料の加工設備及びその加工プロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なバルクエアロゲルとは異なる、マイクロスフェアエアロゲルとしても知られるゲルミクロスフェアは、ナノスケールの材料から構築されるだけでなく、マイクロスケールの寸法(通常は1~1000μm)を持つ特殊な構造を持つ新しい材料である。
【0003】
従来技術におけるゲル材料に関するいくつかの技術的解決手段もある。例えば、特許文献1は、サーモトロピック形状記憶ゲル材料及びその調製方法を開示し、高分子電解質ゲルネットワークおよびカチオン性界面活性剤からなる複合体を含み、ここで、前記高分子電解質ネットワークを合成するための物質には、アニオン性電解質と架橋剤が含まれる。
【0004】
現在の従来技術では、ゲルミクロスフェア材料の調製工程において、ホモジナイザーにより原料を均一に分散させた後、QCS水相溶液を加えて均一に撹拌する必要がある。ここで、QCSはアンモニア化キトサンであり、長期調製観察では、ゲルミクロスフェア材料用の従来の撹拌装置は扇形の羽根車を使用して混合し、該混合方法が比較的単一であるため、ゲルミクロスフェア材料の混合および撹拌時間は長くなるという問題がわかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術の欠点を補い、ゲルミクロスフェア材料の調製過程において、原料をホモジナイザーによって均一に分散させた後、QCS水相溶液を加えて均一に撹拌する必要があるという問題を解決するために、本発明は、ゲルミクロスフェア材料の加工設備およびその加工プロセスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明において、その技術的問題を解決して採用される技術的解決手段は以下のとおりである。
【0008】
本発明は、ゲルミクロスフェア材料の加工設備を提供し、混合バレルを含み、前記混合バレルの最上部にはモーターが取り付けられており、前記混合バレルの内部には回転ロッドが配置され、前記回転ロッドはモーターの出力端に固定接続され、前記回転ロッドの底部には扇形の羽根車が配置され、前記回転ロッドの底部はガス供給パイプと連通し、前記混合バレルの内側壁には分流リングが固定接続され、前記回転ロッドの中央は分流リングを貫通し、その下端は分流リングの底部まで延びる。
【0009】
前記回転ロッドの中央には第一の磁石が固定接続され、前記分流リングの内部には空洞が開けられ、前記空洞の内部に弾性引き縄を介して第2の磁石が固定的に接続され、前記第1の磁石と第2の磁石の磁極は、対応して配置され、前記分流リングの内部にはゴムパッドが固定接続され、前記分流リングの内側壁にスイングロッドがヒンジ接続され、前記スイングロッドの片側が空洞の内部に伸び、前記スイングロッドの端部に導流板が固定的に接続され、第1の磁石と第2の磁石の磁極は、対応して配置され、相互の引き付けまたは反発を実現するために、相対的なポーズを変えることができる。
【0010】
混合バレルの供給口から混合バレルの内部に生産原料を追加すると同時に、追加した生産原料の液面を分流リングより高くし、次に混合バレルの最上部にあるモーターをオンにし、回転ロッドが扇形の羽根車を駆動して混合バレルの内部を時計回りに回転させ、このとき、混合バレル内部の原料溶液は分流リングの内部を上から下に流れ、複数のサイクルを実現し、同時に、ガス供給パイプのバルブを開き、ガスが混合バレルの底部に入るようにし、このとき、ガスは原料の内部を下から上に浮き動き、混合バレル内部の原料を撹拌し、混合バレルの底部にガス供給パイプを配置して混合バレル内部の原料溶液にガスを充填することにより、気泡が溶液の内部に浮き動くと、溶液を撹拌でき、回転ロッドの底部にある扇形の羽根車の協力により、扇形の羽根車のみでの撹拌に比べて、ゲルミクロスフェア材料の原料溶液を、混合バレルの内部でより速く、より均一に撹拌することができる。
【0011】
混合バレルの最上部にあるモーターを逆転させると、扇形の羽根車の混合バレル内部での回転方向も同時に逆転し、このとき、扇形の羽根車は、扇形の羽根車の底部から混合バレル内部の原料溶液を吸い込み、それを分流リングの内部に送り、ミクロスフェアの調製用の原料溶液は、混合バレルの内部で上記の流れの方向を逆にすることを実現する。
【0012】
同時に、回転ロッドの回転中に、第1の磁石が回転すると、異なる磁極が切り替わって、第2の磁石に影響を与え、第1の磁石が第2の磁石と相互に引き付けられる側に回転すると、第2の磁石は空洞内部で回転ロッドに接近するようにされ、次に、第1の磁石が第2の磁石と相互に反発する側に回転すると、第2の磁石は空洞内部で回転ロッドから離れる側に移動するようにされ、このように何度も往復をすると、第2の磁石が分流リング内部で振動し、このとき、分流リングが混合バレル内部の溶液を振動して混合すると同時に、ガス供給パイプから浮き上がる気泡が分流リングに吸着しやすく、撹拌効果に影響を及ぼす問題を解決できる。ゴムパッドの配置により、第2の磁石が振動すると、第2の磁石とゴムパッドが衝突して接触するため、第2の磁石による振動効果が分流リングに直接伝わる。
【0013】
分流リングの内部にヒンジ接続されたスイングロッドによって、溶液が分流リングの内部を流れると同時に、溶液が導流板に突き当たることを可能にし、スイングロッドが分流リングの中央を横切るようにし、このとき、導流板は分流リングを流れる溶液を分流させ、分流リングを流れる溶液が2次混合され、このとき、スイングロッドの他端が第2の磁石と接触するため、第2の磁石の振動振幅は減少するが、振動効果は分流リング及び導流板に直接伝達でき、分流リングの振動をより安定させ、さらに、導流板を一緒に振動させることができるので、導流板を流れる溶液は、複数回に振動混合することができ、これは、溶液の混合速度および混合の均一性をさらに改善する。同時に、回転ロッドが逆方向に回転し、ガス供給パイプがガス供給を停止しているとき、溶液は分流リング内部で上記の流れ方向とは逆方向に流れ、このとき、スイングロッドを押動し、スイングロッドの他端を第2の磁石から分離させ、第2の磁石を空洞内部でより大きく揺れさせ、混合バレル内の溶液の内部の気泡を振り抜いて、混合完了後に溶液の内部に残る気泡の体積を減らす。
【0014】
さらに、前記混合バレルの底部内側壁に導流ブロックが固定的に接続され、前記導流ブロックは、混合バレルの底部に対称的に配置され、ミクロスフェアの原料溶液が混合バレル内部で流れる間に、溶液は混合バレルの底部にある導流ブロックによって導かれ、混合バレル内部で上下逆流を達成し、その結果、溶液が混合バレルの内部で上下に流れるとき、溶液の一部が混合バレルの底部境界の周りを渦巻いて、混合バレル内部のほとんどの溶液と十分に混合できないという問題がある。
【0015】
さらに、前記分流リングの内部に第1のピストンキャビティが開けられ、前記第1のピストンキャビティの内部にピストンロッドが、スライド可能に接続され、前記ピストンロッドの端部が回転ロッドに面し、前記ピストンロッドの端部に分流ブロックが固定的に接続され、前記分流ブロックの内部にY字型の導流キャビティが開けられ、分流リングの底部内側壁に分流ブロックを設置することにより、溶液が流れるときに分流リングの底部出口に溶液を分散させることができ、分流リングから下向きに流れる液体が扇形の羽根車に突き当たると、マルチビーム溶液になり、同時に、第1の磁石が回転すると分流リングが振動するため、分流ブロックもわずかに揺れ、分流ブロックを流れる溶液が複数回に混合され、溶液が分流リングからさらに下向きに流れると、より均一に混合され、Y字型の導流キャビティは分流ブロック上にあり、Y字型の導流キャビティの最上部の両端は分流ブロックの両側に開かれ、次に分流ブロックの中央に1つの出口に合流し、該出口は分流ブロックの底部と連通する。
【0016】
さらに、前記Y字型の導流キャビティの内部にはスイングボールが設置され、前記スイングボールとY字型の導流キャビティとの間に第1の弾性引き縄が接続される。Y字型の導流キャビティの内部にスイングボールを設置することにより、溶液がY字型の導流キャビティの最上部から流入し、底部から流出するときに、スイングボールをY字型の導流キャビティの底部から洗い流すことができ、このとき、スイングボールはY字型の導流キャビティの底部でスイングし、同時に、分流ブロックが振れると、分流ブロックの底部でスイングボールも振動し、Y字型の導流キャビティの底部から流出する溶液を振動・混合させ、溶液中の各原料の均一性を加速する。
【0017】
さらに、前記分流ブロックの内部には、複数のグループの第2のピストンキャビティが開けられ、前記第2のピストンキャビティの内部にフレキシブルスイングピースがスライド可能に接続され、分流ブロックの底部にフレキシブルスイングピースを配置することにより、溶液が分流リングの内部で上から下に流れるときに、フレキシブルスイングピースが溶液とともにスイングし、さらに、溶液が分流ブロックの底部を通過するときに複数回に撹拌混合され、これにより、装置全体の撹拌および混合速度がさらに向上する。
【0018】
さらに、2つの前記フレキシブルスイングピースの最上部の間に第2の弾性引き縄が接続され、前記第2の弾性引き縄は、スイングボールの最上部を回り、分流ブロックを貫通して、2つのフレキシブルスイングピースの間に接続され、2つのフレキシブルスイングピースの間に第2の弾性引き縄が接続されることで、スイングボールは、上から下までの溶液によって突き当たられ、フレキシブルスイングピースを第2のピストンキャビティの内部から大幅に突き出すことができ、次に、回転ロッドが逆方向に回転するとき、溶液の流れ方向が逆になるとき、スイングボールをY字型の導流キャビティの内部に突き当たり、このとき、第2の弾性引き縄を引っ張ることにより、フレキシブルスイングピースを第2のピストンキャビティの内部に引き下げ、第2のピストンキャビティの外部にあるフレキシブルスイングピースの残りの長さが減少し、溶液が逆流するときに、第2のピストンキャビティを分流ブロックの側壁に突き当たることによって引き起こされるフレキシブルスイングピースの深刻な摩耗を減らし、フレキシブルスイングピースの耐用年数を延ばす。
【0019】
さらに、前記スイングロッドの端部にはフレキシブルコンタクトプレートが固定接続され、前記フレキシブルコンタクトプレートとスイングロッドとの間に弾性シートが固定接続され、スイングロッドの端部にフレキシブルコンタクトプレートを設置することにより、スイングロッドが第2の磁石に押し付けると、接触面積が大きくなり、第2の磁石の振動効果をスイングロッドに大きく作用すると同時に、第2の磁石とスイングロッドの接触面積を大きくすることで、スイングロッドと第2の磁石の間の長期的な接触によって引き起こされた第2の磁石の一部の位置の深刻な摩耗を低減することができる。
【0020】
本発明はまた、ゲルミクロスフェア材料の加工プロセスを提供し、該加工プロセスは、上記ゲルミクロスフェア材料の加工設備を使用し、該プロセスは、
混合バレルの内部を真空排気し、不活性ガスを充填し、充填が完了した後、混合バレルを密閉するステップS1と、
供給口から混合バレルの内部に、混合を必要とする原料を充填し、混合バレルの内部にある原料の液面最上部が分流リングの最上部を超過した時、混合を必要とする原料の注入を停止するステップS2と、
加工設備の電源を入れて、扇形の羽根車を混合バレルの内部において常温で一定速度で回転させ、混合バレルの内部にある原料を均一に撹拌した後、0.5時間静置してミクロスフェア一次胚溶液を得るステップS3と、を含む。
【発明の効果】
【0021】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。
1.本発明は、ゲルミクロスフェア材料の加工設備及びその加工プロセスを提供し、混合バレルの底部にガス供給パイプを配置して混合バレル内部の原料溶液にガスを充填することにより、気泡が溶液の内部に浮き動くと、溶液を撹拌でき、回転ロッドの底部にある扇形の羽根車の協力により、扇形の羽根車のみでの撹拌に比べて、ゲルミクロスフェア材料の原料溶液を、混合バレルの内部でより速く、より均一に撹拌することができる。
2.分流リングの内部にヒンジ接続されたスイングロッドによって、溶液が分流リングの内部を流れると同時に、溶液が導流板に突き当たることを可能にし、スイングロッドが分流リングの中央を横切るようにし、このとき、導流板は分流リングを流れる溶液を分流させ、分流リングを流れる溶液を2次混合し、このとき、スイングロッドの他端が第2の磁石と接触するため、第2の磁石の振動振幅は減少するが、振動効果は分流リング及び導流板に直接伝達でき、分流リングの振動をより安定させ、さらに、導流板を一緒に振動させることができるので、導流板を流れる溶液は、複数回に振動混合することができ、これは、溶液の混合速度および混合の均一性をさらに改善する。同時に、回転ロッドが逆方向に回転すると、溶液は混合バレルの内部で逆方向に流れ、次に溶液は分流リング内部を上向きに流れ、このとき、スイングロッドを押動し、スイングロッドの他端を第2の磁石から分離させ、第2の磁石を空洞内部でより大きく揺れさせ、混合バレル内の溶液内部の気泡を振り抜き、混合完了後に溶液内部に残る気泡の体積を減らす。
3.分流ブロックの底部にフレキシブルスイングピースを配置することにより、溶液が分流リングの内部で上から下に流れるときに、フレキシブルスイングピースが溶液とともにスイングし、次に、溶液が分流ブロックの底部を通過するときに複数回に撹拌混合され、これにより、装置全体の撹拌および混合速度がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本明細書に記載の添付の図面は、本発明のさらなる理解を提供し、本出願の一部を構成するために使用される。本発明の例示的な実施例およびそれらの説明は、本発明を説明するために使用され、本発明の不適切な制限を構成するものではない。
【0023】
【
図6】
図6は、フレキシブルコンタクトプレートの構造模式図である。
【
図7】
図7は本発明の加工プロセスフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に本発明の実施例における添付の図面を参照して本発明の実施例における技術的解決手段を、明確かつ完全に説明する。明らかに、記載された実施例は、本発明の実施例の一部に過ぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれる。
【0025】
具体的な実施例を以下に示す。
【0026】
実施例1:
図1~5を参照すると、ゲルミクロスフェア材料の加工設備は、具体的には混合バレル1を含み、前記混合バレル1の最上部にはモーターが取り付けられており、前記混合バレルの内部には回転ロッド11が配置され、前記回転ロッド11はモーターの出力端に固定接続され、前記回転ロッド11の底部はガス供給パイプ12と連通され、前記混合バレル1の内側壁には分流リング13が固定接続され、前記回転ロッド11の中央は分流リング13を貫通し、その下端は分流リング13の底部まで延び、具体的には、
図4に示すように、前記分流リング13は、混合バレル1の内部の円周方向に沿って配置され、前記回転ロッド11の底部には扇形の羽根車14が固定接続され、ここで、前記回転ロッド11は前記分流リング13を貫通し、且つ前記扇形の羽根車14は前記分流リング13の下端に配置され、扇形の羽根車14の構造はらせん状であり、回転および撹拌の過程で混合バレル1内部のゲルミクロスフェア材料の原料溶液をガイドすることができる。
【0027】
前記回転ロッド11の中央には第1の磁石2が固定接続され、前記分流リング13の内部には空洞21が開けられ、前記空洞21の内部に弾性引き縄を介して第2の磁石22が固定的に接続され、前記分流リング13の内部にはゴムパッド23が固定接続され、前記分流リング13の内側壁にスイングロッド3がヒンジ接続され、前記スイングロッド3の片側が空洞21の内部に伸び、前記スイングロッド3の端部に導流板31が固定的に接続され、第1の磁石2と第2の磁石22の磁極は、対応して配置され、相互の引き付けまたは反発を実現するために、相対的なポーズを変えることができる。具体的には、第1の磁石2は回転ロッド11の中央に水平に配置されるため、第1の磁石2の磁極は水平に分布し、つまり、水平方向では、一端がS極で、他端がN極である。
【0028】
混合バレル1の供給口から混合バレル1の内部に生産原料を追加すると同時に、追加した生産原料の液面を分流リング13より高くし、次に混合バレル1の最上部にあるモーターをオンにし、回転ロッド11が扇形の羽根車14を駆動して混合バレル1の内部を時計回りに回転し、このとき、混合バレル1内部の原料溶液は分流リング13の内部を上から下に流れ、次に、分流リング13の周囲から下から上に流れ、次に、分流リング13の最上部を越えて、分流リング13の内部に再び入り、具体的には、
図1の矢印の方向に示すように、複数回のサイクルを実現し、同時に、ガス供給パイプ12のバルブを開き、ガスが混合バレル1の底部に入るようにし、このとき、ガスは原料の内部を下から上に浮き動き、混合バレル1内部の原料を撹拌し、混合バレル1の底部にガス供給パイプ12を配置して混合バレル1内部の原料溶液にガスを充填することにより、気泡が溶液の内部に浮き動くと、溶液を撹拌でき、回転ロッド11の底部にある扇形の羽根車14の協力により、扇形の羽根車14のみでの撹拌に比べて、ゲルミクロスフェア材料の原料溶液を、混合バレル1の内部でより速く、より均一に撹拌することができる。
【0029】
混合バレル1の最上部にあるモーターを逆転させると、扇形の羽根車14の混合バレル1内部での回転方向も同時に逆転し、このとき、扇形の羽根車14は、扇形の羽根車14の底部から混合バレル1内部の原料溶液を吸い込み、それを分流リング13の内部に送り、ミクロスフェアの調製用の原料溶液は、混合バレル1の内部で上記の流れの方向を逆にすることを実現する。
【0030】
同時に、回転ロッド11の回転中に、第1の磁石2が回転すると、異なる磁極が切り替わり、第2の磁石22に影響を与え、第1の磁石2が第2の磁石22と相互に引き付けられる側に回転すると、第2の磁石22は空洞21の内部で回転ロッド11に接近するようにし、次に、第1の磁石2が第2の磁石22と相互に反発する側に回転すると、第2の磁石22は空洞21の内部で回転ロッド11から離れる側に移動するようにし、このように複数回に往復すると、第2の磁石22が分流リング13の内部で振動し、このとき、分流リング13が混合バレル1内部の溶液を振動して混合すると同時に、ガス供給パイプ12から浮き上がる気泡が分流リング13に吸着しやすくなることはない、撹拌効果に影響を及ぼす問題を解決できる。ゴムパッド23の配置により、第2の磁石22が振動すると、第2の磁石22とゴムパッド23が衝突して接触するため、第2の磁石22による振動効果が分流リング13に直接伝わることができる。
【0031】
分流リング13の内部にスイングロッド3がヒンジ接続されたことによって、溶液が分流リング13の内部を流れると同時に、溶液が導流板31に突き当たることを可能にし、スイングロッド3が分流リング13の中央を横切るようにし、このとき、導流板31は分流リング13を流れる溶液を分流させ、分流リング13を流れる溶液が2次混合され、このとき、スイングロッド3の他端が第2の磁石22と接触するため、第2の磁石22の振動振幅は減少するが、振動効果は分流リング13及び導流板31に直接伝達でき、分流リング13の振動をより安定させ、さらに、導流板31を一緒に振動させることができるので、導流板31を流れる溶液は、複数回に振動混合することができ、これは、溶液の混合速度および混合の均一性をさらに改善し、同時に、回転ロッド11が逆方向に回転し、ガス供給パイプ12がガス供給を停止しているとき、溶液は分流リング13の内部で上記の流れ方向とは逆方向に流れ、このとき、スイングロッド3を押動し、スイングロッド3の他端を第2の磁石22から分離させ、第2の磁石22を空洞21の内部でより大きく揺れさせ、混合バレル1内の溶液内部の気泡を振り抜き、混合完了後に溶液内部に残る気泡の体積を減らす。
【0032】
図1に示すように、前記混合バレル1の底部内側壁に導流ブロック15が固定的に接続され、前記導流ブロック15は、混合バレル1の底部に対称的に配置され、導流ブロック15の形状は、最上部中央にU字形の溝があることである。ミクロスフェアの原料溶液が混合バレル1の内部で流れる間に、溶液は混合バレル1の底部にある導流ブロック15によって導かれ、混合バレル1内部で上下逆流を達成し、その結果、溶液が混合バレル1の内部で上下に流れるとき、溶液の一部が混合バレル1の底部境界の周りを渦巻いて、混合バレル1内部のほとんどの溶液と十分に混合できないという問題がある。
【0033】
前記分流リング13の内部に第1のピストンキャビティ4が開けられ、前記第1のピストンキャビティ4の内部にピストンロッド41が、スライド可能に接続され、前記ピストンロッド41の端部が回転ロッド11に面し、前記ピストンロッド41の端部に分流ブロック42が固定的に接続され、前記分流ブロック42の内部にY字型の導流キャビティ43が開けられ、分流リング13の底部内側壁に分流ブロック42を設置することにより、溶液が流れるときに分流リング13の底部出口に溶液を分散させることができ、分流リング13から下向きに流れる液体が扇形の羽根車14に突き当たると、マルチビーム溶液になり、同時に、第1の磁石2が回転すると分流リング13が振動するため、分流ブロック42もわずかに揺れ、分流ブロック42を流れる溶液が複数回に混合され、溶液が分流リング13からさらに下向きに流れると、より均一に混合され、Y字型の導流キャビティ43は分流ブロック42上にあり、Y字型の導流キャビティ43の最上部の両端は分流ブロック42の両側に開けられ、次に分流ブロック42の中央に1つの出口に合流し、該出口は分流ブロック42の底部と連通した。
【0034】
前記Y字型の導流キャビティ43の内部にはスイングボール5が設置され、前記スイングボール5とY字型の導流キャビティ43との間に第1の弾性引き縄51が接続され、Y字型の導流キャビティ43の内部にスイングボール5を設置することにより、溶液がY字型の導流キャビティ43の最上部から流入し、底部から流出するときに、スイングボール5をY字型の導流キャビティ43の底部から洗い流すことができ、このとき、スイングボール5はY字型の導流キャビティ43の底部でスイングし、同時に、分流ブロック42が振れると、分流ブロック42の底部でスイングボール5も振動し、Y字型の導流キャビティ43の底部から流出する溶液を振動・混合させ、溶液中の各原料の均一性を加速する。
【0035】
前記分流ブロック42の内部には、複数のグループの第2のピストンキャビティ6が開けられ、前記第2のピストンキャビティ6の内部にフレキシブルスイングピース61がスライド可能に接続され、分流ブロック42の底部にフレキシブルスイングピース61を配置することにより、溶液が分流リング13の内部で上から下に流れるときに、フレキシブルスイングピース61が溶液とともにスイングし、次に、溶液が分流ブロック42の底部を通過するときに複数回に撹拌混合され、これにより、装置全体の撹拌および混合速度がさらに向上する。
【0036】
2つの前記フレキシブルスイングピース61の最上部の間に第2の弾性引き縄7が接続され、前記第2の弾性引き縄7は、スイングボール5の最上部を回り、分流ブロック42を貫通して、2つのフレキシブルスイングピース61の間に接続され、2つのフレキシブルスイングピース61の最の間に第2の弾性引き縄7が接続されることで、スイングボール5は、上から下までの溶液によって突き当たられ、フレキシブルスイングピース61を第2のピストンキャビティ6の内部から大幅に突き出すことができ、次に、回転ロッド11が逆方向に回転するとき、溶液の流れ方向が逆になるとき、スイングボール5をY字型の導流キャビティ43の内部に突き当たり、このとき、第2の弾性引き縄7を引っ張ることにより、フレキシブルスイングピース61を第2のピストンキャビティ6の内部に引き下げ、第2のピストンキャビティ6の外部にあるフレキシブルスイングピース61の残りの長さが減少し、溶液が逆流するときに、第2のピストンキャビティ6を分流ブロック42の側壁に突き当たることによって引き起こされるフレキシブルスイングピース61の深刻な摩耗を減らし、フレキシブルスイングピース61の耐用年数を延ばす。
【0037】
実施例2:
さらに、
図6に示すように、実施例1と比較して、本発明の別の実施形態として、前記スイングロッド3の端部には、フレキシブルコンタクトプレート8が固定接続され、前記フレキシブルコンタクトプレート8とスイングロッド3との間に弾性シート81が固定接続され、スイングロッド3の端部にフレキシブルコンタクトプレート8を設置することにより、スイングロッド3が第2の磁石22に押し付けると、接触面積が大きくなり、第2の磁石22の振動効果をスイングロッド3に大きく作用すると同時に、第2の磁石22とスイングロッド3の接触面積を大きくすることで、スイングロッド3と第2の磁石22の間の長期的な接触によって引き起こされた第2の磁石22の一部の位置の深刻な摩耗を低減することができる。
【0038】
図7に示すように、本発明はまた、ゲルミクロスフェア材料の加工プロセスを提供し、該加工プロセスは、上記のゲルミクロスフェア材料の加工設備に適し、該プロセスは、
混合バレル1の内部を真空排気し、不活性ガスを充填し、充填が完了した後、混合バレル1を密閉するステップS1であって、混合バレル1にまず不活性ガスを充填することにより、混合バレル1内部のガス環境を比較的安定させることができ、ミクロスフェア材料の原料が混合バレル1内部に配置された後、混合反応プロセス全体を比較的安定させ、追加の空気不純物が反応に関与し、反応混合物に不純物があるという問題を削減するステップS1と、
供給口から混合バレル1の内部に、混合を必要とする原料を充填し、混合バレル1の内部にある原料の液面最上部が分流リング13の最上部を超過した時、混合を必要とする原料の注入を停止するステップであって、ミクロスフェア材料の原料を混合バレル1の内部に充填するときの液面の高さは、分流リング13の最上部の高さよりも高いので、扇形の羽根車14がミクロスフェア材料の原料を撹拌して混合するとき、混合バレル1の内部にあるミクロスフェア材料の原料は、通常、分流リング13の最上部を越えて通過し、次いで、分流リング13の内部に入って逆流を行うことができるステップS2と、
加工設備の電源を入れて、扇形の羽根車14を混合バレル1の内部において常温で一定速度で回転させ、混合バレル1の内部にある原料を均一に撹拌した後、0.5時間静置してミクロスフェア一次胚溶液を得るステップであって、撹拌中、扇形の羽根車14は、常温で安定した回転速度でミクロスフェア材料の原料を撹拌および混合するので、ミクロスフェア材料の原料を均一な反応速度で混合することができ、それにより、各ミクロスフェア材料の反応結果の違いを低減するステップS3と、を含む。
【0039】
上記の実施例の作業プロセスは以下のとおりである。混合バレル1の供給口から混合バレル1の内部に生産原料を追加すると同時に、追加した生産原料の液面を分流リング13より高くし、次に混合バレル1の最上部にあるモーターをオンにし、回転ロッド11が扇形の羽根車14を駆動して混合バレル1の内部を時計回りに回転し、このとき、混合バレル1内部の原料溶液は分流リング13の内部を上から下に流れ、複数のサイクルを実現し、同時に、ガス供給パイプ12のバルブを開き、ガスが混合バレル1の底部に入るようにし、このとき、ガスは原料の内部を下から上に浮き動き、混合バレル1内部の原料を撹拌し、混合バレル1の底部にガス供給パイプ12を配置して混合バレル1内部の原料溶液にガスを充填することにより、気泡が溶液の内部に浮き動くと、溶液を撹拌でき、回転ロッド11の底部にある扇形の羽根車14の協力により、扇形の羽根車14のみでの撹拌に比べて、ゲルミクロスフェア材料の原料溶液を、混合バレル1の内部でより速く、より均一に撹拌することができる。
【0040】
混合バレル1の最上部にあるモーターを逆転させると、扇形の羽根車14の混合バレル1内部での回転方向も同時に逆転し、このとき、扇形の羽根車14は、扇形の羽根車14の底部から混合バレル1内部の原料溶液を吸い込み、それを分流リング13の内部に送り、ミクロスフェアの調製用の原料溶液は、混合バレル1の内部で上記の流れの方向を逆にすることを実現する。
【0041】
同時に、回転ロッド11の回転中に、第1の磁石2が回転すると、異なる磁極が切り替わり、第2の磁石に影響を与え、第1の磁石2が第2の磁石22と相互に引き付けられる側に回転すると、第2の磁石22は空洞21の内部で回転ロッド11に接近するようにし、次に、第1の磁石2が第2の磁石22と相互に反発する側に回転すると、第2の磁石22は空洞21の内部で回転ロッド11から離れる側に移動するようにし、このように何度も往復をすると、第2の磁石が分流リング13の内部で振動し、このとき、分流リング13が混合バレル1内部の溶液を振動して混合すると同時に、ガス供給パイプ12から浮き上がる気泡が分流リング13に吸着しやすく、撹拌効果に影響を及ぼす問題を解決できる。ゴムパッド23の配置により、第2の磁石22が振動すると、第2の磁石22とゴムパッド23が衝突して接触するため、第2の磁石22による振動効果が分流リング13に直接伝わることができる。
【0042】
分流リング13の内部にヒンジ接続されたスイングロッド3によって、溶液が分流リング13の内部を流れると同時に、溶液が導流板31に突き当たることを可能にし、スイングロッド3が分流リング13の中央を横切るようにし、このとき、導流板31は分流リング13を流れる溶液を分流させ、分流リング13を流れる溶液が2次混合され、このとき、スイングロッド3の他端が第2の磁石22と接触するため、第2の磁石22の振動振幅は減少するが、振動効果は分流リング13及び導流板31に直接伝達でき、分流リング13の振動をより安定させ、さらに、導流板31を一緒に振動させることができるので、導流板31を流れる溶液は、複数回に振動混合することができ、これは、溶液の混合速度および混合の均一性をさらに改善し、同時に、回転ロッド11が逆方向に回転し、ガス供給パイプ12がガス供給を停止しているとき、溶液は分流リング13の内部で上記の流れ方向とは逆方向に流れ、このとき、スイングロッド3を押動し、スイングロッド3の他端を第2の磁石22から分離させ、第2の磁石22を空洞21の内部でより大きく揺れさせ、混合バレル1内の溶液内部の気泡を振り抜き、混合完了後に溶液内部に残る気泡の体積を減らす。
【0043】
ミクロスフェアの原料溶液が混合バレル1の内部で流れる間に、溶液は混合バレル1の底部にある導流ブロック15によって導かれ、混合バレル1の内部で上下逆流を達成し、その結果、溶液が混合バレル1の内部で上下に流れるとき、溶液の一部が混合バレル1の底部境界の周りを渦巻いて、混合バレル1内部のほとんどの溶液と十分に混合できないという問題がある。
【0044】
分流リング13の底部内側壁に分流ブロック42を設置することにより、溶液が流れるときに分流リング13の底部出口に溶液を分散させることができ、分流リング13から下向きに流れる液体が扇形の羽根車14に突き当たると、マルチビーム溶液になり、同時に、第1の磁石2が回転すると分流リング13が振動するため、分流ブロック42もわずかに揺れ、分流ブロック42を流れる溶液が複数回に混合され、溶液が分流リング13からさらに下向きに流れると、より均一に混合され、Y字型の導流キャビティ43は分流ブロック42上にあり、Y字型の導流キャビティ43の最上部の両端は分流ブロック42の両側に開かれ、次に分流ブロック42の中央に1つの出口に合流し、該出口は分流ブロック42の底部と連通する。
【0045】
Y字型の導流キャビティ43の内部にスイングボール5を設置することにより、溶液がY字型の導流キャビティ43の最上部から流入し、底部から流出するときに、スイングボール5をY字型の導流キャビティ43の底部から洗い流すことができ、このとき、スイングボール5はY字型の導流キャビティ43の底部でスイングし、同時に、分流ブロック42が振れると、分流ブロック42の底部でスイングボール5も振動し、Y字型の導流キャビティ43の底部から流出する溶液を振動・混合させ、溶液中の各原料の均一性を加速する。
【0046】
溶液が分流リング13の内部から上から下に流れるとき、フレキシブルスイングピース61は溶液と共にスイングし、次に、溶液が分流ブロック42の底部を通過するときに複数回に撹拌混合され、これにより、装置全体の撹拌および混合速度がさらに向上する。
【0047】
2つのフレキシブルスイングピース61の最の間に第2の弾性引き縄7が接続されることで、スイングボール5は、上から下までの溶液によって突き当たられ、フレキシブルスイングピース61を第2のピストンキャビティ6の内部から大幅に突き出すことができ、次に、回転ロッド11が逆方向に回転するとき、溶液の流れ方向が逆になるとき、スイングボール5をY字型の導流キャビティ43の内部に突き当たり、このとき、第2の弾性引き縄7を引っ張ることにより、フレキシブルスイングピース61を第2のピストンキャビティ6の内部に引き下げ、第2のピストンキャビティ6の外部にあるフレキシブルスイングピース61の残りの長さが減少し、溶液が逆流するときに、第2のピストンキャビティ6を分流ブロック42の側壁に突き当たることによって引き起こされるフレキシブルスイングピース61の深刻な摩耗を減らし、フレキシブルスイングピース61の耐用年数を延ばす。
【0048】
スイングロッド3の端部にフレキシブルコンタクトプレート8を設置することにより、スイングロッド3が第2の磁石22に押し付けると、接触面積が大きくなり、第2の磁石22の振動効果をスイングロッド3に大きく作用すると同時に、第2の磁石22とスイングロッド3の接触面積を大きくすることで、スイングロッド3と第2の磁石22の間の長期的な接触によって引き起こされた第2の磁石22の一部の位置の深刻な摩耗を低減することができる。
【0049】
本明細書の説明において、「1つの実施例」、「例」、「具体的な例」などの用語を参照する説明は、該実施例または例に関連して説明される具体的な特徴、構造、材料、または特性が本発明の少なくとも1つの実施例または例に含まれることを指す。本明細書において、上記用語に対する模式性説明は同じ実施例又は例とは限らない。かつ、記載されている具体的な特徴、構造、材料、または特性は、任意の1つまたは複数の実施例または例において適切な方法で組み合わせることができる。
【0050】
上記は、本発明の基本原理、主な特徴および利点を示し、説明している。当業者は、本発明が上記の実施例によって限定されないことを理解すべきである。上記の実施例および明細書に記載されていることは、本発明の原理を説明するためだけのものである。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明はまた、様々な変更および改善を有し、これらの変更および改善はすべて特許請求された発明の範囲内にある。
【符号の説明】
【0051】
1、混合バレル、11、回転ロッド、12、ガス供給パイプ、13、分流リング、14、扇形の羽根車15、導流ブロック、2、第1の磁石、21、空洞、22、第2の磁石、23、ゴムパッド、3、スイングロッド、31、導流板、4、第1のピストンキャビティ、41、ピストンロッド、42、分流ブロック、43、Y字型の導流キャビティ、5、スイングボール、51、第1の弾性引き縄、6、第2のピストンキャビティ、61、フレキシブルスイングピース、7、第2の弾性引き縄、8、フレキシブルコンタクトプレート、81、弾性シート。
【要約】
【課題】ゲルミクロスフェア材料の加工設備及びその加工プロセスを提供する。
【解決手段】ゲルミクロスフェア材料の加工設備であって、混合バレルを含み、前記混合バレルの最上部にはモーターが取り付けられており、前記混合バレルの内部には回転ロッドが配置され、前記回転ロッドはモーターの出力端に固定接続され、前記回転ロッドの下端には扇形の羽根車が取り付けられ、前記回転ロッドの底部はガス供給パイプと連通し、前記混合バレルの内側壁には分流リングが固定接続され、前記回転ロッドの底部には扇形の羽根車が固定接続される。
【選択図】
図5