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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】複数ヘッド線形加速器システム
(51)【国際特許分類】
   H05H 7/02 20060101AFI20220906BHJP
   H05G 2/00 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
H05H7/02
H05G2/00 L
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2021518599
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(86)【国際出願番号】 US2019053689
(87)【国際公開番号】W WO2020072332
(87)【国際公開日】2020-04-09
【審査請求日】2021-05-26
(31)【優先権主張番号】62/740,529
(32)【優先日】2018-10-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517023736
【氏名又は名称】ヴァレックス イメージング コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミシン、アンドレイ ブイ.
【審査官】右▲高▼ 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0158539(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0265292(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05H 7/02
H05G 2/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
複数の加速器構造であって、各加速器構造が、RF入力を含み、異なる粒子ビームを加速するように構成される、前記複数の加速器構造と、
RF電力を生成するように構成されるRF源と、
前記RF源と、前記複数の加速器構造の前記RF入力のそれぞれとの間に結合され、前記RF電力を前記複数の加速器構造の前記RF入力間で分割するように構成されるRFネットワークと
前記RFネットワークに結合され、前記複数の加速器構造の前記RF入力間での前記RF電力の前記分割を動的に制御するように構成された制御ロジックと
を備える、システム。
【請求項2】
前記RFネットワークが、前記制御ロジックに応じて、前記RF電力を分割するように構成される電力分割器を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記電力分割器の電力分割比が制御可能である、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記RFネットワークが、前記制御ロジックに応じて、前記RF電力を前記複数の加速器構造の前記RF入力の1つに選択的に向けるように構成されるRFスイッチを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記RFネットワークが、前記制御ロジックに応じて、前記RF電力を前記複数の加速器構造の前記RF入力間で実質的に均等に分割するように構成される、請求項1から4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記RFネットワークが、前記制御ロジックに応じて、前記RF電力を前記複数の加速器構造の前記RF入力間で実質的に不均等に分割するように構成される、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
前記複数の加速器構造が、第1の加速器構造及び第2の加速器構造を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の加速器構造が、第1のX線源の一部であり、
前記第2の加速器構造が、第2のX線源の一部であり、
前記第1のX線源及び前記第2のX線源が、直交するX線ビームを生成するように構成される、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1の加速器構造の共振周波数が、前記第2の加速器構造の共振周波数の0.0005%以内である、請求項7または8に記載のシステム。
【請求項10】
前記複数の加速器構造のそれぞれに結合された冷却システムをさらに備える、請求項1から9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記複数の加速器構造が、第1の加速器構造及び第2の加速器構造を含み、
前記第1の加速器構造に供給される冷却の量が、前記第2の加速器構造に供給される冷却の量とは異なる、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記RFネットワークに結合され、前記複数の加速器構造の前記RF入力の少なくとも1つから反射された電力に基づいてフィードバック信号を生成するように構成されるセンサと、
前記フィードバック信号に応答して前記RF電力の周波数を調整するように構成される周波数制御ロジックと、
をさらに備える、請求項1から11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
複数のX線源であって、各X線源が対応する加速器構造を含む、前記複数のX線源と、
複数の検出器であって、各検出器が前記複数のX線源の対応する1つからのX線を検出するように構成される、前記複数の検出器と、
をさらに備える、請求項1から12のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項14】
前記RF源が、前記RFネットワークに電力を供給するように構成される複数のRF源の1つであり、
前記複数のRF源の数が、前記複数の加速器構造の数よりも少ない、請求項1から13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
方法であって、
RF源によってRF電力を生成することと、
RFネットワークを使用して前記RF電力を複数の分割RF電力に分割することであって、前記RFネットワークに結合され複数の加速器構造のRF入力間での前記RF電力の分割を動的に制御するように構成された制御ロジックに応じて、前記RF電力を前記複数の分割RF電力に分割することを有することと、
前記複数の分割RF電力のそれぞれについて、前記複数の分割RF電力に応答して、前記複数の加速器構造のうちの対応する加速器構造を使用して、対応する粒子ビームを加速することと
含む、方法。
【請求項16】
前記RF電力は、前記複数の分割RF電力が実質的に均等になるように前記制御ロジックに応じて分割可能である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記RF電力を分割することが、前記複数の分割RF電力を生成するために、前記制御ロジックに応じて前記RF電力を切り替えることを含む、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の速器構造を個別に冷却することをさらに含む、請求項15から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
システムであって、
粒子ビームを加速するための複数の手段と、
RF電力を生成するための手段と、
前記粒子ビームを加速するための前記複数の手段の間で、前記RF電力を分割するための手段と、
前記粒子ビームを加速するための前記複数の手段の間での前記RF電力の前記分割を動的に制御するための手段と
を備える、システム。
【請求項20】
前記粒子ビームを加速するための前記複数の手段を個別に冷却するための手段をさらに備える、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
システムであって、
複数の加速器構造であって、各加速器構造が、RF入力を含み、異なる粒子ビームを加速するように構成される、前記複数の加速器構造と、
RF電力を生成するように構成されるRF源と、
前記RF源と、前記複数の加速器構造の前記RF入力のそれぞれとの間に結合され、前記RF電力を前記複数の加速器構造の前記RF入力間で分割するように構成されるRFネットワークと、
前記複数の加速器構造のそれぞれに結合された冷却システムと
を備え、
前記冷却システムは、前記複数の加速器構造のそれぞれの共振周波数を前記RF電力の周波数と整合させるべく、前記複数の加速器構造のそれぞれに提供される冷却の量を調整することによって前記複数の加速器構造のそれぞれの前記共振周波数を調整するように構成される
システム。
【請求項22】
方法であって、
RF源によってRF電力を生成することと、
RFネットワークを使用して前記RF電力を複数の分割RF電力に分割することと、
前記複数の分割RF電力のそれぞれについて、前記複数の分割RF電力に応答して、複数の加速器構造のうちの対応する加速器構造を使用して、対応する粒子ビームを加速することと、
前記複数の加速器構造を個別に冷却することであって、前記複数の加速器構造のそれぞれの共振周波数を前記RF電力の周波数と整合させるべく、前記複数の加速器構造のそれぞれに提供される冷却の量を調整することによって前記複数の加速器構造のそれぞれの前記共振周波数を調整することを有することと
を含む、方法。
【請求項23】
システムであって、
粒子ビームを加速するための複数の手段と、
RF電力を生成するための手段と、
前記粒子ビームを加速するための前記複数の手段の間で、前記RF電力を分割するための手段と、
前記粒子ビームを加速するための前記複数の手段を個別に冷却するための手段と
を備え、
前記粒子ビームを加速するための前記複数の手段を個別に冷却するための前記手段は、前記粒子ビームを加速するための前記複数の手段のそれぞれの共振周波数を前記RF電力の周波数と整合させるべく、前記粒子ビームを加速するための前記複数の手段のそれぞれに提供される冷却の量を調整することによって、前記粒子ビームを加速するための前記複数の手段のそれぞれの前記共振周波数を調整する
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
非破壊検査(NDT)及びその他のスクリーニングシステムでは、2つのX線源を使用し得る。X線源は、直交方向にX線を放出して、試料、患者、または物体の複数の視野を提供するように配置され得る。ただし、これらのX線源は2つの自己完結型X線源であり得る。さらに、コストを削減するために、X線源の1つは、より低コスト/より低出力のX線源であり得る。
【図面の簡単な説明】
【0002】
図1】いくつかの実施形態による、複数ヘッド線形加速器システムのブロック図である。
図2】いくつかの実施形態による、複数ヘッド線形加速器システムのブロック図である。
図3】いくつかの実施形態による、複数ヘッド線形加速器システムのブロック図である。
図4】いくつかの実施形態による、複数ヘッド線形加速器システムのブロック図である。
図5】いくつかの実施形態による、複数ヘッド線形加速器システムのブロック図である。
図6】いくつかの実施形態による、複数ヘッド線形加速器システムのブロック図である。
図7A】いくつかの実施形態による、複数ヘッド線形加速器X線システムのブロック図である。
図7B】いくつかの実施形態による、複数ヘッド線形加速器X線システムのブロック図である。
図8】いくつかの実施形態による、複数ヘッド線形加速器システムを操作する例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0003】
複数の線形加速器ヘッドを含むシステムを使用して実施形態を説明する。いくつかの実施形態では、複数の方向から試料、患者、または物体を複数の方向から照射する場合など、複数のX線源を使用する場合、2つのX線源の複数の加速器構造に単一の無線周波数(RF)源からのRF電力を供給し得る。以下でさらに詳細に説明するように、単一のRF源を使用することで、コストが大幅に削減される。あるいは、より高いエネルギーのX線が、同様のコストで両方のX線源によって生成され得る。
【0004】
図1から図6は、いくつかの実施形態による、複数ヘッド線形加速器システムのブロック図である。図1を参照すると、いくつかの実施形態では、システム100aは、RF源102、RFネットワーク106、及び加速器構造108を含む。
【0005】
RF源102は、線形加速器に適した周波数でRF電力104を生成し得る任意のRF源であり得る。例えば、RF源は、3GHz、10GHzなどでRF電力を生成するように構成され得る。RF源102は、マグネトロン、クライストロンなどを含み得る。
【0006】
RFネットワーク106は、伝送線路、導波管、スプリッタ、ディバイダ、レギュレータ、減衰器、サーキュレータ、カプラ、スイッチなどの構成要素のネットワークである。RFネットワーク106は、RF源102と加速器構造108との間に結合される。RFネットワーク106は、RF源からRF電力104を受信し、RF電力を複数のRF電力110に分割するように構成される。
【0007】
RF電力104は、電力の受動的及び能動的分割を含む様々な方法で分割され得る。いくつかの実施形態では、RFネットワーク106は、RF電力を実質的に均等に分割するように構成される。例えば、RF電力104を分割することは、45/55と55/45との間の電力分割比を実質的に等しく含む。他の実施形態では、RFネットワーク106は、RF電力104を不均等に分割するように構成される。例えば、電力分割比は、60/40、80/20などであり得る。別の例では、RF電力104を不均等に分割することは、45/55未満または55/45を超える電力分割比である。いくつかの実施形態では、電力分割比は制御可能であり得る。異なる方法でRF電力104を分割し得る異なる構成要素の様々な例を以下に説明する。
【0008】
線形加速器は、典型的には、電子ビームなどの粒子ビームを生成するように構成される粒子源を使用する。本明細書では、線形加速器の加速器構造108のみが図示されており、入力粒子ビーム112は別の源(図示せず)から生成される。粒子ビーム112は、加速器構造108を介して方向づけられる。加速器構造108は、入力RF電力を使用して粒子ビーム112内の粒子を加速する共鳴構造である。RF電力110は、粒子を加速して、加速された粒子ビーム114を生成する。
【0009】
加速器構造108の例としては、進行波(TW)構造、定在波(SW)構造、ハイブリッドTW-SW構造、または別のタイプの共振構造がある。加速器構造108は、RF電力110を受信し、その電力を粒子ビーム112に印加して加速ビーム114を生成するように構成される複数の電極、導波路構造などを含み得る。
【0010】
本明細書では、2つの加速器構造108-1及び108-2、関連する粒子ビーム112-1及び112-2、ならびに関連する加速粒子ビーム114-1及び114-2が例として使用される。しかし、2つ以上の任意の数の加速器構造108が使用され得る。それらの加速器構造108のそれぞれは、単一のRF源102から発生したRF電力110を受信するように構成されるRF入力を含む。
【0011】
1つのRF源102を使用することにより、システム100aのコストは、2つの独立した粒子加速器を備えたシステムと比較して低減され得る。しかし、加速器構造108の共振周波数は、別個のRF源102を備えた粒子加速器を使用する場合よりも狭い範囲内にあるように調整されなければならない。別個のRF源102を使用して、製造された場合、加速器構造108の共振周波数の許容誤差は、0.1%または1000ppm(parts-per-million)以内であり得る。例えば、10ギガヘルツ(GHz)の共振周波数を有する加速器構造108は、10GHzの10メガヘルツ(MHz)内にあるように調整され得る。
【0012】
対照的に、いくつかの実施形態では、加速器構造108は、より狭い範囲内になるように調整される。例えば、10GHzの共振周波数を有する加速器構造108の場合、加速器構造108は、50キロヘルツ(kHz)、5ppmまたは0.0005%以内になるように調整され得る。いくつかの実施形態では、加速器構造108は、加速器構造108の共振周波数がそのような範囲内で一致するように、マッチペア、トリプル、またはn-タプルで製造され得る。
【0013】
RFネットワーク106及び潜在的により高い電力のRF源102の追加は、システム100aの構成要素のコストを増加させ得る。さらに、より狭い範囲に調整された加速器構造108を作成するための追加の製造プロセスもまた、コストを増加させ得る。しかし、1つのRF源102のみを含むことによるコストの削減、及び単一のシステムの製造による製造効率は、コストの増加を相殺し、コストが削減されたシステム100a、または同様のコストで性能が向上したシステム100aをもたらし得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、同じコストで、システム100aは、線形加速器の代わりに2つの線形加速器、及び同じ価格のより低出力の管ベースのX線源を含み得る。しかし、線形加速器は、管ベースのX線源よりも高い出力で動作し、解像度、透過率、またはその他の性能を向上させ得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、単一の加速器構造108を有するシステム用に設計されたRF源102は、複数の加速器構造108を動作させるのに十分なRF電力を出力することができ得る。したがって、RF源102の出力電力の増加によるコストの増加を回避し、さらにシステム100aのコストを削減し得る。
【0016】
システム100aの使用例には、X線セキュリティスクリーニング、インラインX線制御、高密度貨物検査、滅菌、立体画像などが含まれる。2つのX線源を使用した貨物保安検査の特定の例では、加速器構造108を含む線形加速器は、貨物の2つの直交する側に向けてX線を放出するために、互いに90度に配置され得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、RF源102、RFネットワーク106、及び加速器構造108の間の接続は、可撓性導波管または剛性導波管を使用して形成され得る。可撓性導波管を使用することにより、加速器構造108のより容易な配置が可能になる。
【0018】
いくつかの実施形態では、加速器構造108の数より少ない数のRF源102を使用して、複数のRF源102からのRF電力104をRFネットワーク106内で統合して加速器構造108に分配し得る。例えば、m個のRF源102からの電力は、n個の加速器構造108に分割され得る。ここで、m及びnは整数であり、mはnより小さい。
【0019】
いくつかの実施形態では、複数の変調器がシステム100aの一部であり得る。例えば、RF源102のそれぞれは、別個の変調器に関連付けられ得る。別の例では、複数のRF源102が変調器を共有し得る。RF変調器(複数可)111は、1つまたは複数の変調器を表す。
【0020】
図2を参照すると、いくつかの実施形態では、システム100bは、システム100aと同様であり得る。しかし、RFネットワーク106は、RF電力104を分割するように構成される電力分割器106-1を含む。例えば、電力分割器106-1は、3ポート、4ポート、またはkポートの導波管分割器を含み得る。ここで、kは、nより大きい。電力分割器106-1は、RF源102の動作周波数に調整された受動導波管構造であり得る。
【0021】
図3を参照すると、いくつかの実施形態では、システム100cは、システム100aから100bと同様であり得る。しかし、RFネットワーク106は、RF電力104を分割するように構成される電力分割器106-2を含む。動的電力分割器106-2は、動的電力分割器106-2の電力分割比が制御可能であるように制御可能であり得る。いくつかの実施形態では、動的電力分割器106-2は、電力分割の比率を調整するように構成される1つまたは複数の電力調整器を含み得る。
【0022】
システム100cは、制御ロジック120-1を含む。制御ロジック120-1は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロコントローラ、プログラマブルロジックアレイ(PLA)、フィールドプログラマブルロジックコントローラ(PLC)などのデバイス、プログラマブルロジックゲートアレイ(FPGA)、ディスクリート回路、そのようなデバイスの組み合わせなどを含み得る。制御ロジック120-1は内部の部分、例えば、レジスタ、キャッシュメモリ、処理コア、カウンタ、タイマ、比較器、加算器などを含み得るか、または、外部インターフェース、例えば、アドレス及びデータバスインターフェース、割り込みインターフェースなどを含み得る。論理回路、メモリ、通信インターフェースなどの他のインターフェースデバイスは、制御ロジック120-1を動的電力分割器106-2に接続するための制御ロジック120-1の一部であり得る。制御ロジック120-1は、別個の構成要素として示されるが、制御ロジック120-1は、システム100cの大部分の制御ロジックの一部、またはシステム100c全体の制御ロジックの一部であり得る。
【0023】
制御ロジック120-1は、制御信号122-1を生成するように構成され得る。動的電力分割器106-2は、制御信号122-1に応答して電力分割比を変更するように構成され得る。
【0024】
図4を参照すると、いくつかの実施形態では、システム100dは、システム100aなどと同様であり得る。しかし、RFネットワーク106は、RFスイッチ106-3を含む。RFスイッチ106-3は、RF電力104を加速器構造108のRF入力の1つまたは複数に選択的に向けるように構成される。
【0025】
システム100dは、制御ロジック120-1を含む。制御ロジック120-2は、制御ロジック120-1と同様であり得る。しかし、制御ロジック120-2は、RFスイッチ106-3にRF電力104を加速器構造108の1つまたは複数に切り替えさせるための制御信号122-2を生成するように構成され得る。例えば、制御ロジック120-2は、RF源102からのRF電力104の実質的にすべてが一度に加速器構造108の1つに供給されるように、RFスイッチ106-3を制御するように構成され得る。したがって、加速器構造108は、同時に動作し得ないが、動作期間にわたって、時分割多重方式で動作し得る。
【0026】
図5を参照すると、いくつかの実施形態では、システム100eは、上記のシステム100aから100dと同様であり得る。しかし、システム100eは、冷却システム130を含む。冷却システム130は、加速器構造108のそれぞれに結合される。冷却システム130は、加速器構造から熱を除去するために、ラジエータ、ポンプ、熱電冷却器、温度センサ、弁、管などの構成要素を含み得る。
【0027】
動作時には、加速器構造108は、冷却システム130によって除去され得る熱を蓄積し得る。冷却システム130を使用して、その熱の少なくとも一部を除去して、加速器構造108の温度を調節し得る。冷却システム130は、水、油、空気、熱電などの任意の様々な冷却媒体または冷却剤を使用し得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、ある加速器構造108-1に提供される冷却の量は、別の加速器構造108-2に提供される冷却の量とは異なる。例えば、加速器構造108-1は、加速器構造108-2とは異なる電力レベルで動作し得る。別の例では、冷却システム130を使用して、個々の加速器構造108の性能を最適化し得る。加速器構造108の共振周波数は温度によって変化し得るので、提供される冷却の量を使用して、共振周波数を調整して、RF電力104の周波数とより整合させ得る。特定の例では、冷却剤の供給は、加速器構造108を冷却するために冷却システム130によって使用され得る。動作中、各加速器構造108への冷却剤の流れは、その加速器構造108の性能を最適化するために、弁を制御することによってなど、独立して調整し得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、冷却システム130は、摂氏(℃)の数分の1以内に温度を維持することができ得る。例えば、加速器構造108の共振周波数は、約5から10MHz/℃でドリフトし得る。したがって、50kHzの動作範囲内にとどまるために、加速器構造の相対温度は、数百分の1度以下の範囲内に維持され得る。
【0030】
図6を参照すると、いくつかの実施形態では、システム100fは、上記のシステム100aから100eと同様である。しかし、システム100fは、周波数制御ロジック150及びセンサ156を含む。センサ156は、RFネットワーク106に結合され、加速器構造108のRF入力の少なくとも1つから反射された電力に基づいてフィードバック信号154を生成するように構成される。周波数コントローラ150は、フィードバック信号154に応答してRF電力104の周波数を調整するように構成される。
【0031】
例えば、RF源102はマグネトロンであり得て、周波数制御ロジック150は、マグネトロンに結合されたチューニングモータ及びチューニングスラグを制御するように構成され得る。別の例では、RF源102は、クライストロンに信号を提供するRFドライバなどの電気的に調整可能な源であり得る。周波数制御ロジック150は、RFドライバのための電気的調整回路を含み得る。しかし、他の実施形態では、RF源102は、異なる形態を有し得て、異なる周波数制御ロジック150を有し得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、センサ156は、RF信号の一部を検知してフィードバック信号152を生成するように構成される。センサ156は様々な形態をとり得る。例えば、センサ156は、方向性結合器、3デシベル(dB)ハイブリッド結合器、移相器、検出器、フィルタなどを含み得る。RF信号の周波数と、加速器構造104の共振周波数との一致を示すフィードバック信号152を提供できる任意の回路が、センサ156として使用され得る。いくつかの実施形態では、フィードバック信号152は、センサ156によって検知される加速器構造108の1つまたは複数に関連付けられたRF電力110の順方向信号と反射信号との間の位相ずれを表す1つまたは複数の信号を含む。例えば、RF源110の周波数が加速器構造108の共振周波数と一致する場合、順方向RF信号と反射RF信号との間の位相関係は、特定の値を有し得る。RF電力104の周波数、ひいてはRF電力110の周波数が加速器構造108と不整合になると、位相関係が変化する。フィードバック信号152は、この位相ずれを表し得て、RF源102を調整するために使用され得る。
【0033】
周波数制御ロジック150は、フィードバック信号152を受信するように構成される。周波数制御ロジック150は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)、プログラマブルロジックデバイス、ディスクリート回路、そのようなデバイスの組み合わせなどを含み得る。周波数制御ロジック150は、比例・積分・微分(PID)制御ループなどの様々な制御ループを実装するように構成され得る。
【0034】
図7Aから図7Bは、いくつかの実施形態による複数ヘッド線形加速器X線システムのブロック図である。図7Aを参照すると、いくつかの実施形態では、システム700aは、上記のシステム100aから100fと同様であり、システム700aは、複数のX線源200を含む。本明細書では、2つのX線源200-1及び200-2を例示しているが、他の実施形態では、X線源200の数は2つよりも多くし得る。
【0035】
X線源200のそれぞれは、電子ビーム204を生成するように構成される電子銃202を含む。加速器構造206は、RF電力110に応答して電子ビーム204を加速して、加速された電子ビーム208を生成するように構成される。加速された電子ビームは、ターゲット210に向けられる。ターゲット210は、入射電子をX線212に変換し得る任意の材料を含み得る。例えば、ターゲット210の材料は、タングステン、レニウム、モリブデン、ロジウム、他の重金属、高Z材料などを含み得る。高Z材料は、原子核内の陽子の原子番号(Z)が高い化学元素である。
【0036】
図7Bを参照すると、いくつかの実施形態では、システム700bは、上記のシステム700aと同様であり得る。しかし、システム700bでは、第1のX線源200-1及び第2のX線源200-2は、直交するX線ビーム212-1及び212-2を生成するように構成される。動作時には、直交するX線ビームは、212ー1であり、212ー2は、試料260を通過してそれぞれの検出器250-1及び250-2に到達するように配置される。検出器250は、X線ビーム212を検出して、画像などの信号を生成するように構成されるデバイスである。システム700bは、例として直交するX線ビーム212を使用して説明されてきたが、他の実施形態では、X線源200及び結果として生じるビーム212の向きは、ビーム212間の角度が異なる、ビーム212がオフセットまたは交差するなど、異なり得る。
【0037】
図8は、いくつかの実施形態による、複数ヘッド線形加速器システムを操作する例のフローチャートである。図1のシステム100aが例として使用されるが、他の実施形態では、操作は、本明細書などに記載される他のシステムによって実行され得る。図1及び図8を参照すると、800では、RF電力104が生成される。例えば、RF電力104は、上記のように、1つまたは複数のRF源102によって生成され得る。802では、RF電力104は、複数の分割RF電力110に分割される。例えば、RFネットワーク106を使用して、上記のようにRF電力104を分割し得る。804では、各分割RF電力110について、加速器構造108または206などの加速器構造を使用して、分割RF電力110に応答して対応する粒子ビーム112を加速し得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、806で、加速器構造108または206は独立して冷却される。例えば、図5の冷却システム130は、上記のように加速器構造108または206を冷却するために使用され得る。
【0039】
いくつかの実施形態は、複数の加速器構造108であって、各加速器構造108が、RF入力を含み、異なる粒子ビーム112を加速するように構成される、複数の加速器構造108、RF電力104を生成するように構成されるRF源102、RF源102と複数の加速器構造108のRF入力のそれぞれとの間に結合され、RF電力104を複数の加速器構造108のRF入力間で分割するように構成されるRFネットワーク106を備えるシステムを含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、RFネットワーク106は、RF電力104を分割するように構成される電力分割器106-1、106-2を含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、電力分割器106-2の電力分割比は制御可能である。
【0042】
いくつかの実施形態では、RFネットワーク106は、RF電力104を複数の加速器構造108のRF入力の1つに選択的に向けるように構成されるRFスイッチ106-3を含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、RFネットワーク106は、RF電力104を複数の加速器構造108のRF入力間で実質的に均等に分割するように構成される。
【0044】
いくつかの実施形態では、RFネットワーク106は、RF電力104を複数の加速器構造108のRF入力間で不均等に分割するように構成される。
【0045】
いくつかの実施形態では、複数の加速器構造108は、第1の加速器構造108-1及び第2の加速器構造108-1を含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、第1の加速器構造108-1は、第1のX線源200-1の一部であり、第2の加速器構造108-2は、第2のX線源200-2の一部であり、第1のX線源200-1及び第2のX線源200-2は、直交するX線ビーム212-1及び212-2を生成するように構成される。
【0047】
いくつかの実施形態では、第1の加速器構造108-1の共振周波数は、第2の加速器構造108-2の共振周波数の0.0005%以内である。
【0048】
いくつかの実施形態では、システムは、複数の加速器構造108のそれぞれに結合された冷却システム130をさらに含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、複数の加速器構造108は、第1の加速器構造108及び第2の加速器構造108を含み、第1の加速器構造108に提供される冷却の量は、第2の加速器構造108に供給される冷却の量とは異なる。
【0050】
いくつかの実施形態では、システムはさらに、RFネットワーク106に結合され、複数の加速器構造108のRF入力の少なくとも1つから反射された電力に基づいてフィードバック信号を生成するように構成されるセンサと、フィードバック信号に応答してRF電力104の周波数を調整するように構成される周波数制御ロジックと、をさらに備える。
【0051】
いくつかの実施形態では、システムはさらに、複数のX線源であって、各X線源が対応する加速器構造108を含む、複数のX線源と、複数の検出器であって、各検出器が複数のX線源の対応する1つからのX線を検出するように構成される、複数の検出器とを備える。
【0052】
いくつかの実施形態では、RF源102は、RFネットワーク106に電力を提供するように構成される複数のRF源102の1つであり、複数のRF源102の数は、複数の加速器構造108の数よりも少ない。
【0053】
いくつかの実施形態は、RF源102によってRF電力104を生成することと、RFネットワーク106を使用してRF電力104を複数の分割RF電力104に分割することと、複数の分割RF電力104のそれぞれについて、分割RF電力104に応答して、対応する加速器構造108を使用して、対応する粒子ビーム112を加速することとを含む方法を含む。
【0054】
いくつかの実施形態では、複数の分割RF電力104は均等である。
【0055】
いくつかの実施形態では、RF電力104を分割することは、複数の分割RF電力104を生成するために、RF電力104を切り替えることを含む。
【0056】
いくつかの実施形態では、本方法は、複数の加速器構造108を個別に冷却することをさらに含む。
【0057】
いくつかの実施形態は、粒子ビームを加速するための複数の手段と、RF電力を生成するための手段と、粒子ビームを加速するための複数の手段の間で、RF電力を分割するための手段とを含む、システムを含む。粒子ビームを加速するための複数の手段の例には、加速器構造108などが含まれる。RF電力を生成するための手段の例には、RF源102が含まれる。粒子ビームを加速するための複数の手段の間でRF電力を分割するための手段の例には、RFネットワーク106、電力分割器106-1、動的電力分割器106-2、RFスイッチ106-3などが含まれる。
【0058】
いくつかの実施形態では、システムは、粒子ビームを加速するための複数の手段を個別に冷却するための手段をさらに含む。粒子ビームを加速するための複数の手段を個別に冷却するための手段の例には、冷却システム130が含まれる。
【0059】
いくつかの実施形態は個別に記載され得るが、他の実施形態は、記載された実施形態のいずれかの一部またはすべての組み合わせを含み得る。
【0060】
構造、デバイス、方法、及びシステムを特定の実施形態に従って説明しているが、当業者は、特定の実施形態に対する多くの変形が可能であることを容易に認識し、したがって、任意の変形は、本明細書で開示した趣旨及び範囲内にあると考えられるべきである。したがって、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、当業者によって多くの変更が行われ得る。
【0061】
この書面での開示に続く特許請求の範囲は、ここで本書面での開示に明確に組み込まれ、各請求項はそれ自体で個別の実施形態として成立する。本開示は、独立請求項とその従属請求項についてのすべての置換を含む。さらに、以下の独立請求項及び従属請求項から派生することが可能である追加の実施形態も、本書面での説明に明示的に組み込まれる。これらの追加の実施形態は、所与の従属請求項の依存関係を語句「請求項[x]で始まり、この請求項の直前の請求項で終わる請求項のいずれか」に置き換えることによって決定され、ここで、括弧付きの用語「[x]」は、直近に記載した独立請求項の番号に置き換えられる。例えば、独立請求項1で始まる第1の請求項の組について、請求項3は請求項1及び2のいずれかに従属し、これらの別々の従属関係によって2つの異なる実施形態を得ることができ、請求項4は請求項1、2または3のいずれか1項に従属し、これらの別々の従属関係によって3つの異なる実施形態を得ることができ、請求項5は請求項1、2、3または4のいずれか1項に従属し、これらの別々の従属関係によって4つの異なる実施形態を得ることができ、以下同様である。特徴または要素に関する用語「第1」の請求項における記載は、第2の、または追加のそのような特徴または要素の存在を必ずしも示唆するものではない。
【0062】
排他的な所有または特権が請求される本発明の実施形態は、以下のように定められる。
[項目1]
システムであって、
複数の加速器構造であって、各加速器構造が、RF入力を含み、異なる粒子ビームを加速するように構成される、前記複数の加速器構造と、
RF電力を生成するように構成されるRF源と、
前記RF源と、前記複数の加速器構造の前記RF入力のそれぞれとの間に結合され、前記RF電力を前記複数の加速器構造の前記RF入力間で分割するように構成されるRFネットワークとを備える、システム。
[項目2]
前記RFネットワークが、前記RF電力を分割するように構成される電力分割器を含む、項目1に記載のシステム。
[項目3]
前記電力分割器の電力分割比が制御可能である、項目2に記載のシステム。
[項目4]
前記RFネットワークが、前記RF電力を前記複数の加速器構造の前記RF入力の1つに選択的に向けるように構成されるRFスイッチを含む、項目1から3のいずれか一項に記載のシステム。
[項目5]
前記RFネットワークが、前記RF電力を前記複数の加速器構造の前記RF入力間で実質的に均等に分割するように構成される、項目1から4のいずれか一項に記載のシステム。
[項目6]
前記RFネットワークが、前記RF電力を前記複数の加速器構造の前記RF入力間で実質的に不均等に分割するように構成される、項目1から5のいずれか一項に記載のシステム。
[項目7]
前記複数の加速器構造が、第1の加速器構造及び第2の加速器構造を含む、項目1から6のいずれか一項に記載のシステム。
[項目8]
前記第1の加速器構造が、第1のX線源の一部であり、
前記第2の加速器構造が、第2のX線源の一部であり、
前記第1のX線源及び前記第2のX線源が、直交するX線ビームを生成するように構成される、項目7に記載のシステム。
[項目9]
前記第1の加速器構造の共振周波数が、前記第2の加速器構造の共振周波数の0.0005%以内である、項目7または8に記載のシステム。
[項目10]
前記複数の加速器構造のそれぞれに結合された冷却システムをさらに備える、項目1から9のいずれか一項に記載のシステム。
[項目11]
前記複数の加速器構造が、第1の加速器構造及び第2の加速器構造を含み、
前記第1の加速器構造に供給される冷却の量が、前記第2の加速器構造に供給される冷却の量とは異なる、項目10に記載のシステム。
[項目12]
前記RFネットワークに結合され、前記複数の加速器構造の前記RF入力の少なくとも1つから反射された電力に基づいてフィードバック信号を生成するように構成されるセンサと、
前記フィードバック信号に応答して前記RF電力の周波数を調整するように構成される周波数制御ロジックと、
をさらに備える、項目1から11のいずれか一項に記載のシステム。
[項目13]
複数のX線源であって、各X線源が対応する加速器構造を含む、前記複数のX線源と、
複数の検出器であって、各検出器が前記複数のX線源の対応する1つからのX線を検出するように構成される、前記複数の検出器と、
をさらに備える、項目1から12のいずれか一項に記載のシステム。
[項目14]
前記RF源が、前記RFネットワークに電力を供給するように構成される複数のRF源の1つであり、
前記複数のRF源の数が、前記複数の加速器構造の数よりも少ない、項目1から13のいずれか一項に記載のシステム。
[項目15]
方法であって、
RF源によってRF電力を生成することと、
RFネットワークを使用して前記RF電力を複数の分割RF電力に分割することと、
前記複数の分割RF電力のそれぞれについて、前記複数の分割RF電力に応答して、対応する加速器構造を使用して、対応する粒子ビームを加速することと、
を含む、方法。
[項目16]
前記複数の分割RF電力が実質的に均等である、項目15に記載の方法。
[項目17]
前記RF電力を分割することが、前記複数の分割RF電力を生成するために、前記RF電力を切り替えることを含む、項目15または16に記載の方法。
[項目18]
複数の前記加速器構造を個別に冷却することをさらに含む、項目15から17のいずれか一項に記載の方法。
[項目19]
システムであって、
粒子ビームを加速するための複数の手段と、
RF電力を生成するための手段と、
前記粒子ビームを加速するための前記複数の手段の間で、前記RF電力を分割するための手段と、
を備える、システム。
[項目20]
前記粒子ビームを加速するための前記複数の手段を個別に冷却するための手段をさらに備える、項目19に記載のシステム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8