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特許7135459電子部品収納箱用緩衝部材およびそれを用いたパッケージ構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】電子部品収納箱用緩衝部材およびそれを用いたパッケージ構造
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/86 20060101AFI20220906BHJP
   B65D 81/05 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
B65D85/86 300
B65D81/05 100
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2018109244
(22)【出願日】2018-06-07
(65)【公開番号】P2019210025
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-03-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100079577
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 全啓
(74)【代理人】
【識別番号】100167966
【弁理士】
【氏名又は名称】扇谷 一
(72)【発明者】
【氏名】牛尾 邦彦
【審査官】佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-080178(JP,A)
【文献】特開2001-328680(JP,A)
【文献】実開昭60-038278(JP,U)
【文献】特開2008-081175(JP,A)
【文献】特開2008-056332(JP,A)
【文献】米国特許第06116423(US,A)
【文献】中国特許出願公開第101332928(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/86
B65D 81/05
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック材料で成形され、電子部品を搭載したテープが巻かれたリールを電子部品収納箱に収容する際に用いられる緩衝部材であって、
前記緩衝部材は、紙系のシート材料で形成され、
前記リールを支持可能な矩形状の基部と、
前記基部の一方の長辺側で前記基部の長手方向の一方側および他方側に、それぞれ、前記基部の幅方向の一端から突出するように設けられる第1延長支持部および第2延長支持部と、
前記基部の他方の長辺側に、前記基部の幅方向の他端から突出するように設けられる第3延長支持部とを含む、電子部品収納箱用緩衝部材。
【請求項2】
前記第1延長支持部は、前記基部の一方の長辺と間隔を隔てて並行に延び設けられる第1並行端辺と、前記第1並行端辺の一端から延びて前記基部の一方の長辺に接続される第1傾斜端辺とを含み、
前記第2延長支持部は、前記基部の一方の長辺と間隔を隔てて並行に延び設けられる第2並行端辺と、前記第2並行端辺の一端から延びて前記基部の一方の長辺に接続される第2傾斜端辺とを含み、
前記第1傾斜端辺と前記第2傾斜端辺とは、対向するように形成される、請求項1に記載の電子部品収納箱用緩衝部材。
【請求項3】
前記第3延長支持部は、
前記基部の他方の長辺と間隔を隔てて並行に延び設けられる第3並行端辺と、
前記第3並行端辺の一端および他端を、それぞれ、前記基部の他方の長辺の一方側および他方側に接続する2つの第3傾斜端辺とを含む、請求項1または請求項2に記載の電子部品収納箱用緩衝部材。
【請求項4】
請求項3に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、
前記電子部品収納箱は、直方体状または立方体状に形成され、下面と、前記下面と対向する上面と、前記下面および前記上面間に垂直に立設され、対向する1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面とを含み、
前記電子部品収納箱内には、複数個の前記リールが、対向する前記1組の2つの側面間または対向する前記他の1組の2つの側面間に、前記複数個のリールの主面が互いに対向するように、且つ、前記複数個のリールの半径方向の一端が前記電子部品収納箱の前記下面に当接するように配列されて収納され、
請求項3に記載の電子部品収納箱用緩衝部材は、対向する前記1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面のいずれか1組の2つの側面の両方またはいずれか一方の側面の対角線上に配置され、
前記電子部品収納箱内に収納された前記複数個の前記リールの高さに応じて、電子部品収納箱用緩衝部材の
前記基部の一方の長辺、
前記第3延長支持部の前記第3並行端辺、および
前記第3延長支持部と前記基部の他方の長辺との境界において、前記第3延長支持部が折り曲げられた折り曲げ片
のいずれかの部位を、前記複数個のリールの配列方向の一方の端および/または他方の端に位置するリールの主面に当接させて支持することによって、前記複数個のリールが前記電子部品収納箱内に所定の姿勢で保持される、パッケージ構造。
【請求項5】
請求項2に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、
前記電子部品収納箱は、直方体状または立方体状に形成され、下面と、前記下面と対向する上面と、前記下面および前記上面間に垂直に立設され、対向する1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面とを含み、
前記電子部品収納箱内には、複数個の前記リールが、対向する前記1組の2つの側面間または対向する前記他の1組の2つの側面間に、前記複数個のリールの主面が互いに対向するように配列され、
前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面は、対向する前記1組の2つの側面または対向する前記他の1組の2つの側面の内、いずれか一方の組の一方の側面に当接するように収納されており、
請求項2に記載の電子部品収納箱用緩衝部材は、前記複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面が、前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面の対角線上に配置されると共に
記第1延長支持部の前記第1並行端辺および前記第2延長支持部の前記第2並行端辺は、それぞれ、前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面に当接される、パッケージ構造。
【請求項6】
請求項3に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、
前記電子部品収納箱は、直方体状または立方体状に形成され、下面と、前記下面と対向する上面と、前記下面および前記上面間に垂直に立設され、対向する1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面とを含み、
前記電子部品収納箱内には、複数個の前記リールが、対向する前記1組の2つの側面間または対向する前記他の1組の2つの側面間に、前記複数個のリールの主面が互いに対向するように配列され、
前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面は、対向する前記1組の2つの側面または対向する前記他の1組の2つの側面の内、いずれか一方の組の一方の側面に当接するように収納されており、
請求項3に記載の電子部品収納箱用緩衝部材は、前記複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面が、前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面の対角線上に配置されると共に、
前記第3延長支持部の前記第3並行端辺は、前記複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面に当接される、パッケージ構造。
【請求項7】
前記リールの数は6個である、請求項5または請求項6に記載のパッケージ構造。
【請求項8】
請求項3に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、
前記電子部品収納箱は、直方体状または立方体状に形成され、下面と、前記下面と対向する上面と、前記下面および前記上面間に垂直に立設され、対向する1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面とを含み、
前記電子部品収納箱内には、複数個の前記リールが、対向する前記1組の2つの側面間または対向する前記他の1組の2つの側面間に、前記複数個のリールの主面が互いに対向するように配列され、
前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面は、対向する前記1組の2つの側面または対向する前記他の1組の2つの側面の内、いずれか一方の組の一方の側面に当接するように収納されており、
請求項3に記載の電子部品収納箱用緩衝部材は、前記複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面が、前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面の対角線上に配置されると共に、
前記基部の一方の長辺は、前記複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面に当接され、
前記第3延長支持部の前記第3並行端辺は、前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面に当接される、パッケージ構造。
【請求項9】
前記リールの数は7個である、請求項8に記載のパッケージ構造。
【請求項10】
請求項2に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、
前記電子部品収納箱は、直方体状または立方体状に形成され、下面と、前記下面と対向する上面と、前記下面および前記上面間に垂直に立設され、対向する1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面とを含み、
前記電子部品収納箱内には、複数個の前記リールが、対向する前記1組の2つの側面間または対向する前記他の1組の2つの側面間に、前記複数個のリールの主面が互いに対向するように配列され、
前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面は、対向する前記1組の2つの側面または対向する前記他の1組の2つの側面の内、いずれか一方の組の一方の側面に当接するように収納されており、
請求項2に記載の電子部品収納箱用緩衝部材は、前記複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面が、前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面の対角線上に配置されると共に、
前記第3延長支持部と前記基部の他方の長辺との境界において、前記第3延長支持部が折り曲げられた折り曲げ片は、前記複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面に当接され、
前記第1延長支持部の前記第1並行端辺および前記第2延長支持部の前記第2並行端辺は、それぞれ、前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面に当接される、パッケージ構造。
【請求項11】
前記リールの数は8個である、請求項10に記載のパッケージ構造。
【請求項12】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、
前記電子部品収納箱は、直方体状または立方体状に形成され、下面と、前記下面と対向する上面と、前記下面および前記上面間に垂直に立設され、対向する1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面とを含み、
前記電子部品収納箱内には、複数個の前記リールが、対向する前記1組の2つの側面間または対向する前記他の1組の2つの側面間に、前記複数個のリールの主面が互いに対向するように配列され、
前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面は、対向する前記1組の2つの側面または対向する前記他の1組の2つの側面の内、いずれか一方の組の一方の側面に当接するように収納されており、
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の電子部品収納箱用緩衝部材は、前記複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面が、前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面の対角線上に配置されると共に、
前記基部の一方の長辺は、前記複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面に当接され、
前記第3延長支持部と前記基部の他方の長辺との境界において、前記第3延長支持部が折り曲げられた折り曲げ片は、前記複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面に当接される、パッケージ構造。
【請求項13】
前記リールの数は9個である、請求項12に記載のパッケージ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子部品収納箱用緩衝部材およびそれを用いたパッケージ構造に関し、特に、積層セラミックコンデンサなどの電子部品が搭載されたテーピング電子部品連を保持する、たとえばプラスチック材料で成形されたテーピング電子部品連用リールを、電子部品収納箱に収容する際に用いられて好適な電子部品収納箱用緩衝部材およびそれを用いたパッケージ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、積層セラミックコンデンサなどの電子部品は、電子部品包装用のリールに包装された後、例えば、一定の内容量を有する包装箱(例えば10個のリールを収納できる規格の包装箱)に収納されて出荷されるものであった。この際、包装箱の上限の内容量で出荷される場合は、包装箱の高さ寸法と、包装箱内に積み重ねて収納される複数の電子部品包装用リールの高さ寸法とは略同じに形成されているため、輸送時に振動が発生したとしても比較的安定して輸送することができ、電子部品包装用リールが破損することはなかった。
ところが、顧客の要望によっては、一定の内容量を有する包装箱において、内容量の上限に満たないリールの個数で出荷をする場合があった。その場合、包装箱の中において、包装箱と電子部品包装用リールとの間に空隙部ができ、輸送時の振動などにより、リール同士の衝突およびリールと包装箱の内壁面との衝突が起こり、リールが破損するなどの不具合が生じることがあった。
【0003】
そこで、この不具合を防ぐために、例えば、包装箱の高さ寸法に対し、包装箱内に収納される電子部品包装用リールの高さ寸法が小さい場合、包装箱内に収納した電子部品包装用リールが輸送時などにおいて破損しないように、緩衝材として、発泡スチロールやスポンジ等を包装箱と電子部品包装用リールとの空隙部に収納することがあった(例えば、特許文献1の図3および図4を参照。)。
しかし、緩衝材としての発泡スチロールやスポンジは、リサイクルが困難なものであり、また、発泡スチロールの製造時に用いられるフロンが地球のオゾン層を破壊する点、廃棄後の燃焼処理などの工程において有害物質が発生する点などの地球的環境保護の観点などからみても、使用量を減らすことが求められているなど、問題点を有するものであった。
【0004】
そこで、このような問題点を解消するために、例えば、電子部品包装用リールを積み重ねて収納する角形の包装箱における電子部品包装用リールより上方に位置する空隙部に収納される緩衝材を段ボールで構成した電子部品の包装装置が提案されている。
この電子部品の包装装置の緩衝材は、角形の包装箱の対角線より長く設定した2枚の段ボールにより、一方の端部に2枚重ね合わせ部分を形成し、かつその途中から2枚を互いに相反する方向に屈曲させた屈曲部分を形成し、さらにその途中から再度2枚を重ね合わせて他方の端部に2枚重ね合わせ部分を形成して構成したものである(例えば、特許文献1の図1および図2を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平6-80178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、この従来の電子部品の包装装置によれば、緩衝材が段ボールで構成されているため、上記した環境保護の観点に係る問題点は解決するものの、リールの個数によって複数の大きさや種類の緩衝材が必要となるため、緩衝材自体の製造に手間が掛かり製造コストも高く付くなど、この緩衝材を用いたパッケージ構造では、コスト高に繋がることが懸念される。
【0007】
それゆえに、この発明の主たる目的は、上記課題を解決するものであり、コストを抑えつつ、環境に優しい収納を可能にすることができる電子部品収納箱用緩衝部材およびそれを用いたパッケージ構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る本発明は、プラスチック材料で成形され、電子部品を搭載したテープが巻かれたリールを電子部品収納箱に収容する際に用いられる緩衝部材であって、緩衝部材は、紙系のシート材料で形成され、リールを支持可能な矩形状の基部と、基部の一方の長辺側で基部の長手方向の一方側および他方側に、それぞれ、基部の幅方向の一端から突出するように設けられる第1延長支持部および第2延長支持部と、基部の他方の長辺側に、基部の幅方向の他端から突出するように設けられる第3延長支持部とを含む、電子部品収納箱用緩衝部材である。
請求項2に係る本発明は、請求項1に従属する発明であって、第1延長支持部は、基部の一方の長辺と間隔を隔てて並行に延び設けられる第1並行端辺と、第1並行端辺の一端から延びて基部の一方の長辺に接続される第1傾斜端辺とを含み、第2延長支持部は、基部の一方の長辺と間隔を隔てて並行に延び設けられる第2並行端辺と、第2並行端辺の一端から延びて基部の一方の長辺に接続される第2傾斜端辺とを含み、第1傾斜端辺と第2傾斜端辺とは、対向するように形成される、電子部品収納箱用緩衝部材である。
請求項3に係る本発明は、請求項1または請求項2に従属する発明であって、第3延長支持部は、基部の他方の長辺と間隔を隔てて並行に延び設けられる第3並行端辺と、第3並行端辺の一端および他端を、それぞれ、基部の他方の長辺の一方側および他方側に接続する2つの第3傾斜端辺とを含む、電子部品収納箱用緩衝部材である。
請求項4に係る本発明は、請求項3に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、電子部品収納箱は、直方体状または立方体状に形成され、下面と、下面と対向する上面と、下面および上面間に垂直に立設され、対向する1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面とを含み、電子部品収納箱内には、複数個のリールが、対向する1組の2つの側面間または対向する他の1組の2つの側面間に、複数個のリールの主面が互いに対向するように、且つ、複数個のリールの半径方向の一端が電子部品収納箱の下面に当接するように配列されて収納され、請求項3に記載の電子部品収納箱用緩衝部材は、対向する1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面のいずれか1組の2つの側面の両方またはいずれか一方の側面の対角線上に配置され、電子部品収納箱内に収納された複数個のリールの高さに応じて、電子部品収納箱用緩衝部材の基部の一方の長辺と、第3延長支持部の第3並行端辺と、第3延長支持部および基部の他方の長辺の境界において、第3延長支持部が折り曲げられた折り曲げ片と、のいずれかの部位を、複数個のリールの配列方向の一方の端および/または他方の端に位置するリールの主面に当接させて支持することによって、複数個のリールが電子部品収納箱内に所定の姿勢で保持される、パッケージ構造である。
請求項5に係る本発明は、請求項2に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、電子部品収納箱は、直方体状または立方体状に形成され、下面と、下面と対向する上面と、下面および上面間に垂直に立設され、対向する1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面とを含み、電子部品収納箱内には、複数個のリールが、対向する1組の2つの側面間または対向する他の1組の2つの側面間に、複数個のリールの主面が互いに対向するように配列され、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面は、対向する1組の2つの側面または対向する他の1組の2つの側面の内、いずれか一方の組の一方の側面に当接するように収納されており、請求項2に記載の電子部品収納箱用緩衝部材は、複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面が、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面の対角線上に配置されると共に、第1延長支持部の第1並行端辺および第2延長支持部の第2並行端辺は、それぞれ、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面に当接される、パッケージ構造である。
請求項6に係る本発明は、請求項3に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、電子部品収納箱は、直方体状または立方体状に形成され、下面と、前記下面と対向する上面と、下面および上面間に垂直に立設され、対向する1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面とを含み、電子部品収納箱内には、複数個の前記リールが、対向する1組の2つの側面間または対向する他の1組の2つの側面間に、複数個のリールの主面が互いに対向するように配列され、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面は、対向する1組の2つの側面または対向する他の1組の2つの側面の内、いずれか一方の組の一方の側面に当接するように収納されており、請求項3に記載の電子部品収納箱用緩衝部材は、複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面が、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面の対角線上に配置されると共に、第3延長支持部の第3並行端辺は、複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面に当接される、パッケージ構造である。
請求項7に係る本発明は、請求項5または請求項6に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、リールの数は6個である。
請求項8に係る本発明は、請求項3に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、電子部品収納箱は、直方体状または立方体状に形成され、下面と、下面と対向する上面と、下面および上面間に垂直に立設され、対向する1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面とを含み、電子部品収納箱内には、複数個のリールが、対向する1組の2つの側面間または対向する他の1組の2つの側面間に、複数個のリールの主面が互いに対向するように配列され、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面は、対向する1組の2つの側面または対向する他の1組の2つの側面の内、いずれか一方の組の一方の側面に当接するように収納されており、請求項3に記載の電子部品収納箱用緩衝部材は、複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面が、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面の対角線上に配置されると共に、基部の一方の長辺は、複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面に当接され、第3延長支持部の第3並行端辺は、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面に当接される、パッケージ構造である。
請求項9に係る本発明は、請求項8に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、前記リールの数は7個である
請求項10に係る本発明は、請求項2に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、電子部品収納箱は、直方体状または立方体状に形成され、下面と、下面と対向する上面と、下面および上面間に垂直に立設され、対向する1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面とを含み、電子部品収納箱内には、複数個のリールが、対向する1組の2つの側面間または対向する他の1組の2つの側面間に、複数個のリールの主面が互いに対向するように配列され、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面は、対向する1組の2つの側面または対向する他の1組の2つの側面の内、いずれか一方の組の一方の側面に当接するように収納されており、請求項2に記載の電子部品収納箱用緩衝部材は、複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面が、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面の対角線上に配置されると共に、第3延長支持部と基部の他方の長辺との境界において、第3延長支持部が折り曲げられた折り曲げ片は、複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面に当接され、第1延長支持部の第1並行端辺および第2延長支持部の第2並行端辺は、それぞれ、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面に当接される、パッケージ構造である。
請求項11に係る本発明は、請求項10に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、前記リールの数は8個である
請求項12に係る本発明は、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、電子部品収納箱は、直方体状または立方体状に形成され、下面と、下面と対向する上面と、下面および上面間に垂直に立設され、対向する1組の2つの側面および対向する他の1組の2つの側面とを含み、電子部品収納箱内には、複数個のリールが、対向する1組の2つの側面間または対向する他の1組の2つの側面間に、複数個のリールの主面が互いに対向するように配列され、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面は、対向する1組の2つの側面または対向する他の1組の2つの側面の内、いずれか一方の組の一方の側面に当接するように収納されており、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の電子部品収納箱用緩衝部材は、複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面が、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面の対角線上に配置されると共に、基部の一方の長辺は、複数個のリールの配列方向の他方の端に位置するリールの主面に当接され、第3延長支持部と基部の他方の長辺との境界において、第3延長支持部が折り曲げられた折り曲げ片は、複数個のリールの配列方向の一方の端に位置するリールの主面が当接された側面と対向する側面に当接される、パッケージ構造である。
請求項13に係る本発明は、請求項12に記載の電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造であって、前記リールの数は9個である。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、コストを抑えつつ、環境に優しい収納を可能にすることができる電子部品収納箱用緩衝部材およびそれを用いたパッケージ構造が得られる。
【0010】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材の一例を示す平面図である。
図2図1に示す電子部品収納箱用緩衝部材の各部位の寸法構成の一例を説明するための平面図である。
図3図3の(A)は、この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造の一例を示し、上面を開蓋した状態で上側から見た斜視図であり、図3の(B)は、当該電子部品収納箱内に配置される電子部品収納箱用緩衝部材の態様を示す平面図である。
図4図4の(A)は、この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造の他の例を示し、上面を開蓋した状態で上側から見た斜視図であり、図4の(B)は、当該電子部品収納箱内に配置される電子部品収納箱用緩衝部材の態様を示す平面図である。
図5図5の(A)は、この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造のさらに他の例を示し、上面を開蓋した状態で上側から見た斜視図であり、図5の(B)は、当該電子部品収納箱内に配置される電子部品収納箱用緩衝部材の態様を示す平面図である。
図6図6の(A)は、この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造のさらに他の例を示し、上面を開蓋した状態で上側から見た斜視図であり、図6の(B)は、当該電子部品収納箱内に配置される電子部品収納箱用緩衝部材の態様を示す平面図である。
図7】電子部品収納箱用緩衝部材において、第1延長支持部および第2延長支持部が設けられたことの有意性を説明するための断面図であって、たとえば図4の(A)のA矢視断面図である。
図8】電子部品収納箱用緩衝部材において、第1延長支持部および第2延長支持部が設けられたことの有意性を説明するための他の断面図であって、たとえば図4の(A)において、第2延長支持部設けられていない場合のパッケージ構造を示すA矢視断面図である。
図9】電子部品収納箱用緩衝部材において、第1延長支持部および第2延長支持部が設けられたことの有意性を説明するためのさらに他の断面図であって、たとえば図4の(A)において、第2延長支持部が設けられていない場合のパッケージ構造を示すA矢視断面図である。
図10】電子部品収納箱用緩衝部材において、第1延長支持部および第2延長支持部に、それぞれ、第1傾斜端辺および第2傾斜端辺が設けられたことの有意性を説明するためのさらに他の断面図である。
図11】電子部品収納箱用緩衝部材において、第1延長支持部および第2延長支持部に、それぞれ、第1傾斜端辺および第2傾斜端辺が設けられたことの有意性を説明するためのさらに他の断面図であって、たとえば図4の(A)のA矢視断面図である。
図12図11の線A-Aにおける一部省略断面図である。
図13図13の(A)は、電子部品収納箱用緩衝部材において、第3延長支持部に2つの第3傾斜端辺が設けられたことの有意性を説明するための断面図であって、たとえば図6の(A)に示したパッケージ構造のA矢視断面図であり、図13の(B)は、図13(A)のA矢視断面図であり、図13の(C)は、図13(B)の線B-Bにおける要部断面図である。
図14】電子部品収納箱用緩衝部材において、第3延長支持部に2つの第3傾斜端辺が設けられたことの有意性を説明するためのさらに他の断面図である。
図15図15の(A)は、電子部品収納箱用緩衝部材において、第3延長支持部が設けられたことの有意性を説明するためのさらに他の断面図であって、たとえば図5の(A)に示したパッケージ構造のA矢視断面図であり、図15の(B)は、図15(A)のA矢視断面図であり、図15の(C)は、図15(B)の線B-Bにおける要部断面図である。
図16図16の(A)は、複数個のリールを電子部品収納箱に収納する収納方法の一例を説明するための断面図であり、図16の(B)は、図16の(A)に示す収納方法により複数個のリールを収納した電子部品収納箱を輸送するときの姿勢を説明するための断面図である。
図17】この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造のさらに他の例を示し、上面を開蓋した状態で上側から見た斜視図である。
図18】この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造のさらに他の例を示し、上面を開蓋した状態で上側から見た斜視図である。
図19】この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造のさらに他の例を示し、上面を開蓋した状態で上側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に示す発明を実施するための形態の説明では、先ず、例えば、積層セラミックコンデンサなどの電子部品が搭載されたテーピング電子部品連を保持する、プラスチック材料で成形された複数個のテーピング電子部品連用リールを、電子部品収納箱に収容する際に用いられて好適な電子部品収納箱用緩衝部材について、図1および図2を参照しながら説明する。図1は、この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材の一例を示す正面図である。
以下の説明では、便宜上、電子部品収納箱用緩衝部材を、単に、「緩衝部材」という。また、電子部品収納箱用に収納されるテーピング電子部品連用リールを、単に、「リール」という。また、電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造を、単に、「パッケージ構造」という。
【0013】
この緩衝部材10は、段ボール等の紙系のシート材料で形成され、リールRの主面を支持可能な、たとえば矩形状の基部12を含む。基部12は、その幅方向の一端および他端で、且つ、その長手方向に延びる一方の長辺14および他方の長辺16を有する。また、基部12は、その長手方向の一端および他端で、且つ、その幅方向に延びる一方の短辺18および他方の短辺20を有する。
さらに、基部12の一方の長辺14側には、当該基部12の長手方向に間隔を隔てて、たとえば正面視直角台形状の2つの第1延長支持部22および第2延長支持部24が配設されている。第1延長支持部22および第2延長支持部24は、それぞれ、基部12の幅方向の一端から突出するように設けられている。
【0014】
一方の第1延長支持部22は、基部12の長辺14と当該基部12の幅方向に間隔を隔てて、当該基部12の長手方向と並行に延び設けられる第1並行端辺26を含む。第1並行端辺26の一端26aと、基部12の短辺18の一端18aとは、図1の正面視において(図1の紙面と直交する方向で見て)、第1並行端辺26の一端26aから下方に垂直に延びて基部12の短辺18の一端18aに至る、第1垂直端辺28により接続されている。また、第1並行端辺26の他端26bと、基部12の長辺14とは、第1並行端辺26の他端26bから右斜め下方に延びて基部12の長辺14に至る、第1傾斜端辺30により接続されている。
第1並行端辺26、第1垂直端辺28、第1傾斜端辺30、および、当該第1傾斜端辺30と長辺14の交点32と短辺18の一端18aを結ぶ辺34、により囲繞された部位は、第1延長支持部22として、正面視直角台形状に形成されている。
【0015】
他方の第1延長支持部24は、基部12の長辺16と当該基部12の幅方向に間隔を隔てて、当該基部12の長手方向と並行に延び設けられる第2並行端辺36を含む。第2並行端辺36の一端36aと、基部12の短辺20の一端20aとは、図1の正面視において(図1の紙面と直交する方向で見て)、第2並行端辺36の一端36aから下方に垂直に延びて基部12の短辺20の一端20aに至る、第2垂直端辺38により接続されている。また、第2並行端辺36の他端36bと、基部12の長辺14とは、第2並行端辺36の他端36bから左斜め下方に延びて基部12の長辺14に至る、第2傾斜端辺40により接続されている。
【0016】
第2並行端辺36、第2垂直端辺38、第2傾斜端辺40、および、当該第2傾斜端辺40と長辺14の交点42と短辺20の一端20aを結ぶ辺44、により囲繞された部位は、第2延長支持部24として、正面視直角台形状に形成されている。
この場合、基部12の長手方向に間隔を隔てて相対する第1延長支持部22の第1傾斜端辺30および第2延長支持部24の第2傾斜端辺40は、図1に示すように、基部12の長手方向の中央を通る中心線x-xを中心にして、対称的に対向して傾斜するものとなっている。第1傾斜端辺30および第2傾斜端辺40は、それぞれ、第1並行端辺26の他端26bおよび第2並行端辺36の他端36bから、基部12の一方の長辺14に至るまで、漸次、幅狭になるように延び設けられている。また、第1傾斜端辺30および第2傾斜端辺40は、図1に示すように、基部12の長手方向の中央を通る中心線x-xを中心にして、正面視左右対称に配置され且つ左右対称の形状に形成されている。
【0017】
一方、基部12の他方の長辺16側には、当該基部12の長手方向の中間部に、たとえば正面視逆台形状の1つの第3延長支持部46が配設されている。第3延長支持部46は、基部12の幅方向の他端から突出するように設けられている。
第3延長支持部46は、基部12の他方の長辺16と当該基部12の幅方向に間隔を隔てて、当該基部12の長手方向と並行に延び設けられる第3並行端辺48を含む。第3並行端辺48の一端48aと、基部12の長辺16の一方側とは、図1の正面視において、当該第3並行端辺48の一端48aから左斜め上方に延びて長辺16の一方側に至る、一方の第3傾斜端辺50により接続されている。また、第3並行端辺48の他端48bと、基部12の長辺16の他方側とは、当該第3並行端辺48の他端48bから右斜め上方に延びて長辺16の他方側に至る、他方の第3傾斜端辺52により接続されている。
【0018】
第3並行端辺48、一方の第3傾斜端辺50、他方の第3傾斜端辺52、および、一方の第3傾斜端辺50と長辺16の一方側の交点54と、他方の第3傾斜端辺52と長辺16の他方側の交点56とを結ぶ辺58、により囲繞された部位は、第3延長支持部42として、正面視逆台形状に形成されている。
この場合、相対する一方の第3傾斜端辺50および他方の第3傾斜端辺52は、図1に示すように、基部12の長手方向の中央を通る中心線x-xを中心にして、対称的に傾斜するものとなっている。そして、例えば、交点54と交点56とを結ぶ辺58の長さをAとし、第3並行端辺48の長さをBとし、基部12の長辺16の長さ方向の中間部から第3並行端辺48の長さ方向の中間部に下ろした垂線の長さをCとしたとき、A>Bに設定され、A-B/Cのテーパ比を有する態様となっている。さらに、交点54から基部12の一方の短辺18の他端18bに至る長さと、交点56から基部12の他方の短辺20の他端20bに至る長さとは、略同じに形成されている。
【0019】
また、基部12と第3延長支持部46との境界、すなわち、上記した交点54と交点56とを結ぶ辺58には、当該基部12の長手方向に延びる1つの折り曲げ部60が形成されている。この折り曲げ部60は、たとえばミシン目およびハーフカットにより適宜構成される。
上記した基部12、第1延長支持部22、第2延長支持部24および第3延長支持部46は、たとえば段ボールで一体的に形成されている。そして、この緩衝部材10は、図1に示すように、基部12の長手方向の中央を通る中心線x-xを中心にして、正面視左右対称に形成されている。
【0020】
なお、上記した緩衝部材10の各部の寸法構成の一例としては、たとえば図2に示すように設定されている。すなわち、基部12の一方の長辺14および他方の長辺16の長さをL1としたとき、L1=268mmに設定され、基部12の一方の短辺18および他方の短辺20の長さをL2としたとき、L2=25mmに設定されている。
また、第1延長支持部22の第1並行端辺26および第2延長支持部24の第2並行端辺36の長さをそれぞれL3およびL4としたとき、L3=L4=28mmに設定され、第3延長支持部46の第3並行端辺48の長さをL5としたとき、L5=120mmに設定されている。
また、第1延長支持部22の第1垂直端辺28および第2延長支持部24の第2垂直端辺38の長さをそれぞれL6およびL7としたとき、L6=L7=13mmに設定されている。さらに、第1延長支持部22の辺34および第2延長支持部24の辺44の長さをそれぞれL8およびL9としたとき、L8=L9=34mmに設定されている。
また、第3延長支持部46の第3並行端辺48と基部12の他方の長辺16との間隔をL10としたとき、L10=27mmに設定されている。さらに、第3延長支持部46の一方の第3傾斜端辺50と基部12の他方の長辺16の交点54と、基部12の一方の短辺18の他端18bとの間の長さをL11としたとき、L11=15mmに設定されている。同様に、第3延長支持部46の他方の第3傾斜端辺52と基部12の他方の長辺16の交点56と、基部12の他方の短辺20の他端20bとの間の長さをL12としたとき、L12=15mmに設定されている。
また、第1延長支持部22の第1並行端辺26と基部12の他方の長辺16との間隔、および、第2延長支持部24の第2並行端辺36と基部12の他方の長辺16との間隔を、それぞれ、L13としたとき、L13=38mmに設定されている。
【0021】
次に、上記した緩衝部材10を用いたパッケージ構造の一例について、たとえば図3を参照しながら、以下、説明する。図3の(A)は、この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造の一例を示す平面図であり、図3の(B)は、当該電子部品収納箱内に配置される電子部品収納箱用緩衝部材の態様を示す平面図である。以下の説明において、図3の(A)における左右方向をx軸方向とし、前後方向をy軸方向とし、上下方向(高さ方向)をz軸方向とする。x軸方向、y軸方向およびz軸方向は、互いに直交している。
【0022】
図3の(A)に示すパッケージ構造PS1は、電子部品収納箱70と、図1および図2に示す緩衝部材10と、電子部品としてのたとえば積層セラミックコンデンサを搭載したテープが巻かれた複数個のリールR(R1、R2、R3、・・・Rn)とを有する。
電子部品収納箱(以下、単に「収納箱」という。)70は、たとえば直方体状に形成され、1つの下面72と、下面72と対向する1つの上面74と、下面72および上面74間に垂直に立設され、対向する1組の2つの側面(第1側面76および第2側面78)と、対向する他の1組の2つの側面(第3側面80および第4側面82)と、を有するものである。下面72および上面74は、それぞれ、同じ大きさを有する平面視長方形状に形成され、第1側面76、第2側面78、第3側面80および第4側面82は、それぞれ、下面72および上面74と同じ大きさを有する側面視長方形状に形成される。また、上面74は、収納箱70の蓋部としての機能を有し、上面74の幅方向の一端部が第1側面76連接されている。そして、上面74の幅方向の一端側には、所定の幅を有する押し込み片部74aが一体的に形成され、たとえば図16の(B)に示すように、当該押し込み片部74aが第2側面78の内壁面側に押し込まれて収納箱70の開口部70Bが閉蓋されるものとなっている。
この発明の実施の形態に係る電子部品収納箱70の大きさは、x軸方向の長さがたとえば192mmに形成され、y軸方向の長さがたとえば143mmに形成され、z軸方向の長さがたとえば190mmに形成されている。なお、この収納箱70は、立方体状に形成してもよい。
【0023】
ここで、収納箱70について見てみると、図3の(A)に示すように、収納箱70は、下面72と、第1側面76、第2側面78、第3側面80および第4側面82とのそれぞれの境界に、4つの稜線部84、稜線部86、稜線部88および稜線部90を有し、第1側面76、第2側面78、第3側面80および第4側面82のそれぞれの境界に、他の4つの稜線部92、稜線部94、稜線部96および稜線部98を有し、上面74と、第1側面76、第2側面78、第3側面80および第4側面82とのそれぞれの境界に、さらに他の4つの稜線部100、稜線部102、稜線部104および稜線部106を有するものである。
なお、この収納箱70の中には、緩衝部材10が用いられない場合、たとえば10個のリールR(R1、R2、R3、・・・R10)が、一定の数のリールRの収納量(内容量)として、収納可能となるように設定されている。
【0024】
また、リールRについて簡単に説明すると、たとえば図3の(A)および図12に示すように、リールRは、巻芯部(図示せず)と、第1のガイド部Raと、第2のガイド部Rbとを有する。巻芯部は、円筒状または円柱状に形成されている。巻芯部には、テーピング電子部品連Roが巻回されている。
第1のガイド部Raは、巻芯部の軸心方向の一方側に設けられている。第1のガイド部Raは、リールRに巻き取られたテーピング電子部品連Roの軸心方向の一方側の側面の位置を規制する。同様に、第2のガイド部Rbは、巻芯部の軸心方向の他方側に設けられている。第2のガイド部Rbは、リールRに巻き取られたテーピング電子部品連Roの軸心方向の他方側の側面の位置を規制する。
巻芯部の直径は、たとえば50mm以上100mm以下に形成され、巻芯部の軸心方向に沿った長さは、たとえば4mm以上60mm以下に形成されている。第1のガイド部Raおよび第2のガイド部Rbのそれぞれの直径(φ)は、たとえば150mm以上200mm以下に形成されている。なお、この発明の実施の形態に係るリールRは、その第1のガイド部Raおよび第2のガイド部Rbの直径(φ)は、それぞれ、たとえば180mmに形成されている。
また、リールRは、たとえばリスチレン、ポリエステル、アクリロニトリル,ブタジエン,スチレン共重合体(ABS樹脂)等のプラスチック材料で形成されている。
【0025】
図3の(A)に示すパッケージ構造PS1では、収納箱70内に、たとえば6個のリールR(R1、R2、R3、R4、R5、R6)が、対向する1組の2つの第1側面76および第2側面78間に配列されている。
この場合、6個のリールR(R1、R2、・・・、R6)は、それらの主面が互いに対向するように配列されている。また、6個のリールR(R1、R2、・・・、R6)は、これらのリールRの配列方向で見て、その長手方向の一方の端に位置するリールR1の主面が、第1側面76の内側面に当接するように配列されている。さらに、6個のリールR(R1、R2、・・・、R6)は、それぞれ、その半径方向の一端が収納箱70の下面72に当接するように配列されている。
【0026】
このパッケージ構造PS1では、収納箱70内において、緩衝部材10が、第1側面76と対向する第2側面78の対角線上に配置される。この場合、緩衝部材10は、6個のリールR(R1、R2、・・・、R6)の配列方向で見て、その長手方向の他方の端に位置するリールR6の主面と、当該リールR6の主面と対向する第2側面78との間の空隙部で、且つ、第2側面78の対角線上に配置される。
この場合、このパッケージ構造PS1では、緩衝部材10の第3延長支持部46の第3並行端辺48が、6個のリールR(R1、R2、・・・、R6)で見て、その配列方向の長手方向の他方の端に位置するリールR6の主面に当接されている。また、緩衝部材10の第1延長支持部22の第1並行端辺26および第2延長支持部24の第2並行端辺36は、それぞれ、収納箱70の第2側面78の内側面に当接されている。
すなわち、6個のリールR(R1、R2、・・・、R6)は、収納箱70の下面72、第1側面76および緩衝部材10の第3並行端辺48の三点で安定して支持されている。
【0027】
さらに、緩衝部材10において、基部12の一方の短辺18および第1延長支持部22の第1垂直端辺28が、収納箱70の稜線部86に当接され、基部12の他方の短辺20および第2延長支持部24の第2垂直端辺38が、収納箱70の稜線部106に当接され、第1延長支持部22の第1並行端辺26および第2延長支持部24の第2並行端辺36が第2側面78に当接されている。
この場合、図3の(A)に示すように、収納箱70の第2側面78の対角線方向において、緩衝部材10の長手方向の一端および他端は、それぞれ、稜線部86および稜線部106に突っ張るような状態で当接されている。そのため、このパッケージ構造PS1において、緩衝部材10は、6個のリールR(R1、R2、・・・、R6)を収納箱70内に安定して保持することができる。
【0028】
図3の(A)に示したパッケージ構造PS1によれば、特に、緩衝部材10が段ボールで形成されているため、緩衝部材10の製造コストを抑えつつ、環境に優しい収納を可能にすることができる。また、このパッケージ構造PS1の収納箱70では、緩衝部材10を図1および図2に示した態様に形成し、図3の(A)に示した配置構造とすることによって、10個のリールを収納可能な収納箱70に6個のリールを収納することができる。
このパッケージ構造PS1では、収納箱70と6個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R6)との空隙部を埋めることができ、且つ、6個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R6)を、緩衝部材10によって、所定の姿勢に安定して保持することができる。その結果、収納箱70の輸送時などに生じる振動によるリールR同士の衝突によって、当該リールRが破損することを防止することができる。
【0029】
図4の(A)は、この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造の他の例を示す平面図であり、図4の(B)は、当該電子部品収納箱内に配置される電子部品収納箱用緩衝部材の態様を示す平面図である。
図4に示すパッケージ構造PS2は、図3に示したパッケージ構造PS1と比べて、特に、収納箱70内での緩衝部材10の配置および収納箱70内に収納されるリールRの数が異なっている点で相違している。
【0030】
すなわち、図4の(A)に示すパッケージ構造PS2では、収納箱70内に、たとえば7個のリールR(R1、R2、・・・、R7)が、対向する1組の2つの第1側面76および第2側面78間に配列される。
この場合、緩衝部材10の一方の長辺18において、第1延長支持部22と第2延長支持部24の間に位置する凹み辺部CPが、7個のリールR(R1、R2、・・・、R7)の配列方向で見て、その長手方向の他方の端に位置するリールR7の主面に当接されている。また、緩衝部材10の第3延長支持部46の第3並行端辺48が収納箱70の第2側面78の内側面に当接されている。さらに、緩衝部材10において、基部12の一方の短辺18および第1延長支持部22の第1垂直端辺28が、収納箱70の稜線部86に当接され、基部12の他方の短辺20および第2延長支持部24の第2垂直端辺38が、収納箱70の稜線部106に当接されている。
【0031】
このパッケージ構造PS2では、7個のリールR(R1、R2、・・・、R7)が、収納箱70の下面72、第1側面76および緩衝部材10の凹み辺部CPの三点で安定して支持されている。また、図4の(A)に示すように、収納箱70の第2側面78の対角線方向において、緩衝部材10の長手方向の一端および他端は、それぞれ、稜線部86および稜線部106に突っ張るような状態で当接されている。そのため、このパッケージ構造PS2において、緩衝部材10は、7個のリールR(R1、R2、・・・、R7)を収納箱70内に安定して保持することができる。
【0032】
図4の(A)に示したパッケージ構造PS2によれば、図3の(A)に示したパッケージ構造PS1と比べて、7個のリールR(R1、R2、・・・、R7)の配列方向で見て、その長手方向の他方の端に位置するリールR7の主面が、第1延長支持部22と第2延長支持部24の間に位置する凹み辺部CPに当接されて支持されているため、当該凹み辺部CPの凹み長さ分だけ、リールRを多く収納することができる。この場合、図3の(A)に示したパッケージ構造PS1では、6個のリールR(R1、R2、・・・、R6)が収納可能とされたが、図4の(A)に示したパッケージ構造PS2では、7個のリールR(R1、R2、・・・、R7)を収納可能とすることができる。
【0033】
また、図4の(A)に示したパッケージ構造PS2においても、図3の(A)に示したパッケージ構造PS1と同様に、緩衝部材10が段ボールで形成されているため、緩衝部材10の製造コストを抑えつつ、環境に優しい収納を可能にすることができる。さらに、このパッケージ構造PS2の収納箱70では、緩衝部材10を図1および図2に示した態様に形成し、さらに、図4の(A)に示した配置構造とすることによって、10個のリールを収納可能な収納箱70に7個のリールを収納することができる。
【0034】
このパッケージ構造PS2では、収納箱70と7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R6)との空隙部を埋めることができ、且つ、7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R6)を、緩衝部材10によって、所定の姿勢に安定して保持することができる。その結果、収納箱70の輸送時などに生じる振動によるリールR同士の衝突によって、当該リールRが破損することを防止することができる。
【0035】
図5の(A)は、この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造のさらに他の例を示す平面図であり、図5の(B)は、当該電子部品収納箱内に配置される電子部品収納箱用緩衝部材の姿勢を示す平面図である。
図5の(A)に示すパッケージ構造PS3は、たとえば図3の(A)に示したパッケージ構造PS1と比べて、特に、収納箱70内に配置される緩衝部材10の態様および収納箱70内に収納されるリールRの数が異なっている点で相違している。
【0036】
すなわち、図5の(A)に示すパッケージ構造PS3では、図3の(A)に示したパッケージ構造PS1と比べて、特に、図1および図2に示された緩衝部材10において、第3の延長支持部46と基部12との境界部分に形成された折り曲げ部60に沿って、当該第3の延長支持部46をこの緩衝部材10の一方主面側または他方主面側に、たとえば略直角に折り曲げて使用されるものとなっている。この場合、折り曲げ部60により折り曲げられた第3の延長支持部46は、折り曲げ片62としての機能を有するものとなっている。
【0037】
このパッケージ構造PS3では、収納箱70内に、たとえば8個のリールR(R1、R2、・・・、R8)が、対向する1組の2つの第1側面76および第2側面78間に配列される。
この場合、第3延長支持部46と基部12の他方の長辺16との境界部分において、折り曲げ部60に沿って折り曲げられた折り曲げ片62が、8個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R8)の配列方向で見て、その長手方向の他方の端に位置するリールR8の主面に当接される。また、第1延長支持部22の第1並行端辺26および第2延長支持部24の第2並行端辺36は、それぞれ、収納箱70の第2側面78に当接される。さらに、基部12の一方の短辺18および第1延長支持部22の第1垂直端辺28が、収納箱70の稜線部86に当接され、基部12の他方の短辺20および第2延長支持部24の第2垂直端辺38が、収納箱70の稜線部106に当接されている。
【0038】
このパッケージ構造PS3では、8個のリールR(R1、R2、・・・、R8)が、収納箱70の下面72、第1側面76、および、緩衝部材10の第3延長支持部46と基部12の他方の長辺16との境界部分において、折り曲げ部60に沿って折り曲げられた折り曲げ片62の面の三点で安定して支持されている。また、図5の(A)に示すように、収納箱70の第2側面78の対角線方向において、緩衝部材10の長手方向の一端および他端は、それぞれ、稜線部86および稜線部106に突っ張るような状態で当接されている。そのため、このパッケージ構造PS3において、緩衝部材10は、8個のリールR(R1、R2、・・・、R7)を収納箱70内に安定して保持することができる。
【0039】
図5の(A)に示したパッケージ構造PS3によれば、図3の(A)に示したパッケージ構造PS1と比べて、8個のリールR(R1、R2、・・・、R8)の配列方向で見て、その長手方向の他方の端に位置するリールR8の主面が、緩衝部材10の折り曲げ片62の面に当接されて支持されているため、当該緩衝部材10の第3延長支持部46の幅方向の長さ分だけ、リールRを多く収納することができる。この場合、図3に示したパッケージ構造PS1では、6個のリールR(R1、R2、・・・、R6)が収納可能とされたが、図5の(A)に示したパッケージ構造PS3では、8個のリールR(R1、R2、・・・、R8)を収納可能とすることができる。
【0040】
また、図5の(A)に示したパッケージ構造PS3においても、図3の(A)および図4の(A)に示したパッケージ構造PS1およびPS2と同様に、緩衝部材10が段ボールで形成されているため、緩衝部材10の製造コストを抑えつつ、環境に優しい収納を可能にすることができる。さらに、このパッケージ構造PS3の収納箱70では、緩衝部材10をたとえば図5の(B)に示した態様に形成し、さらに、図5の(A)に示した配置構造とすることによって、10個のリールを収納可能な収納箱70に8個のリールを収納することができる。
【0041】
このパッケージ構造PS3では、収納箱70と8個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R8)との空隙部を埋めることができ、且つ、8個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R8)を、緩衝部材10によって、所定の姿勢に安定して保持することができる。その結果、収納箱70の輸送時などに生じる振動によるリールR同士の衝突によって、当該リールRが破損することを防止することができる。
【0042】
図6の(A)は、この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造のさらに他の例を示す平面図であり、図6の(B)は、当該電子部品収納箱内に配置される電子部品収納箱用緩衝部材の姿勢を示す平面図である。
図6の(A)に示すパッケージ構造PS4は、たとえば図5の(A)に示したパッケージ構造PS3と比べて、特に、収納箱70内での緩衝部材10の配置構造および収納箱70内に収納されるリールRの数が異なっている点で相違している。
【0043】
すなわち、図6の(A)に示すパッケージ構造PS4では、収納箱70内に、たとえば9個のリールR(R1、R2、・・・、R9)が、対向する1組の2つの第1側面76および第2側面78間に配列される。
この場合、緩衝部材10の一方の長辺18において、第1延長支持部22と第2延長支持部24の間に位置する凹み辺部CPが、9個のリールR(R1、R2、・・・、R9)の配列方向で見て、その長手方向の他方の端に位置するリールR9の主面に当接されている。また、折り曲げ部60は、第2側面78の内側面に当接されている。さらに、緩衝部材10において、基部12の一方の短辺18および第1延長支持部22の第1垂直端辺28が、収納箱70の稜線部86に当接され、基部12の他方の短辺20および第2延長支持部24の第2垂直端辺38が、収納箱70の稜線部106に当接されている。
【0044】
このパッケージ構造PS4では、9個のリールR(R1、R2、・・・、R9)が、収納箱70の下面72、第1側面76、および、緩衝部材10の凹み辺部CPの三点で安定して支持されている。また、図6の(A)に示すように、収納箱70の第2側面78の対角線方向において、緩衝部材10の長手方向の一端および他端は、それぞれ、稜線部86および稜線部106に突っ張るような状態で当接されている。そのため、このパッケージ構造PS4において、緩衝部材10は、9個のリールR(R1、R2、・・・、R9)を収納箱70内に安定して保持することができる。
【0045】
図6の(A)に示したパッケージ構造PS4によれば、図5の(A)に示したパッケージ構造PS3と比べて、9個のリールR(R1、R2、・・・、R9)の配列方向で見て、その長手方向の他方の端に位置するリールR9の主面が、当該緩衝部材10の第1延長支持部22と第2延長支持部24の間に位置する凹み辺部CPに当接されて支持されているため、当該凹み辺部CPの凹み長さ分だけ、リールRを多く収納することができる。この場合、図5の(A)に示したパッケージ構造PS3では、8個のリールR(R1、R2、・・・、R8)が収納可能とされたが、図6の(A)に示したパッケージ構造PS4では、9個のリールR(R1、R2、・・・、R9)を収納可能とすることができる。
【0046】
また、図6の(A)に示したパッケージ構造PS4においても、図3の(A)、図4の(A)および図5の(A)に示したパッケージ構造PS1、PS2およびPS3と同様に、緩衝部材10が段ボールで形成されているため、緩衝部材10の製造コストを抑えつつ、環境に優しい収納を可能にすることができる。さらに、このパッケージ構造PS4の収納箱70では、緩衝部材10をたとえば図6の(B)に示した態様に形成し、さらに、図6の(A)に示した配置構造とすることによって、10個のリールを収納可能な収納箱70に9個のリールを収納することができる。
【0047】
このパッケージ構造PS4では、収納箱70と9個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R9)との空隙部を埋めることができ、且つ、9個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R9)を、緩衝部材10によって、所定の姿勢に安定して保持することができる。その結果、収納箱70の輸送時などに生じる振動によるリールR同士の衝突によって、当該リールRが破損することを防止することができる。
【0048】
次に、図2および図3に示した緩衝部材10の形状に起因するパッケージ構造の他の効果について、以下、説明する。
この緩衝部材10では、基部12の一方の長辺側の長手方向の両側に、対称形状の第1延長支持部22および第2延長支持部24が配設されているため、たとえば図7および図4の(A)に示すように、当該緩衝部材10を収納箱70に挿入して第2側面78の内側面の対角線上に配置するときに、第1延長支持部22または第2延長支持部24のいずれか一方が上側になっても下側になっても、必ず、もう一方が収納箱70の稜線部86に、緩衝部材10の長手方向の一端部を当接させることが可能となる。
したがって、第1延長支持部22を下側にして緩衝部材10を収納箱70に挿入した場合、図7および図4に示すように、基部12の一方の短辺18および第1延長支持部22の第1垂直端辺28を収納箱70の稜線部86に当接させることができる。
【0049】
それに対して、仮に、緩衝部材10において、第1延長支持部22だけが形成されていない場合、たとえば図8に示すように、第2延長支持部24を下側にして、当該緩衝部材10を収納箱70に挿入したときには、基部12の短辺18と第1垂直端辺28を収納箱70の稜線部86に当接させることができるが、たとえば図9に示すように、第2延長支持部24を上側にして、当該緩衝部材10を収納箱70に挿入したときには、基部12の短辺18と第1垂直端辺28を収納箱70の稜線部86に当接させることができず、基部12の短辺18だけが稜線部86に当接されるものとなる。
【0050】
一方、図7および図4の(A)に示すパッケージ構造PS2では、収納箱70に、7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R7)の半径方向の一端側が収納箱70の下面72に当接するように収納されるため、第2延長支持部24を下側にして、緩衝部材10を収納箱70に挿入した方が、第2延長支持部24を上側にして、緩衝部材10を収納箱70に挿入した場合に比べて、収納箱70の下側において、稜線部86に当接される緩衝部材10の当接長さが長くなり、安定して緩衝部材10で7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R7)の主面を支持させることができる。
すなわち、この緩衝部材10では、基部12の一方の長辺側の長手方向の両側に、対称形状の第1延長支持部22および第2延長支持部24が配設されているため、当該緩衝部材10を収納箱70に挿入する際に、第1延長支持部22または第2延長支持部24のいずれか一方が上側になっても下側になってもよく、挿入制限をする必要がなくなる。
【0051】
また、この緩衝部材10では、図1および図2に示すように、第1延長支持部22および第2延長支持部24が、それぞれ、第1傾斜端辺30および第2傾斜端辺40を有する正面視直角台形状に形成されているため、当該緩衝部材10を収納箱70に挿入して第2側面78の内側面の対角線上に配置するときに、当該緩衝部材10と複数個のリールR(R1、R2、R3、・・・、Rn)との干渉領域を小さくすることができる。
【0052】
すなわち、この緩衝部材10をたとえば図4の(A)に示すパッケージ構造PS2に適用したとすると、緩衝部材10を収納箱70内に挿入するとき、たとえば図10に示すように、当該緩衝部材10を斜めに傾けた状態で収納箱70内に挿入し、その後、図4の(A)および図11に示すように、第1延長支持部22と第2延長支持部24の間に位置する凹み辺部CPが7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R7)の内のリールR7の主面に対して垂直に当接するように、再度、緩衝部材10を傾ける操作を行うものである。
【0053】
仮に、緩衝部材10において、第1延長支持部22および第2延長支持部24が、それぞれ、たとえば横長長方形状に形成され、第1傾斜端辺30および第2傾斜端辺40を有していないとすると、たとえば図10に示すように、第1延長支持部22および第2延長支持部24の角部が、干渉領域IR1およびIR2となる。この場合、当該緩衝部材10を収納箱70の第2側面78とリールR7の主面との間の間隙部に無理矢理に挿入すると、当該第1延長支持部22および第2延長支持部24が、リールR7の主面に衝突して折れ曲がる虞がある。
【0054】
そこで、この緩衝部材10では、第1延長支持部22および第2延長支持部24に、それぞれ、第1傾斜端辺30および第2傾斜端辺40を形成し、上記した干渉領域IR1およびIR2を小さくしたものである。そのため、この緩衝部材10を用いたパッケージ構造PS2では、たとえば図4図11および図12に示すように、緩衝部材10が折れ曲がることなく、当該緩衝部材10の凹み辺部CPを、7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R7)の内のリールR7の主面に対して垂直に当接させることができる。そのため、7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R7)は、緩衝部材10によって、収納箱70内の所定の位置(定位置)に安定して保持されるものとなる。
したがって、この緩衝部材10を用いたパッケージ構造PS2によれば、輸送時などの振動および衝撃でリールRが転倒したり大きく姿勢を崩したりすることを防止することができる。
【0055】
また、この緩衝部材10では、図1および図2に示すように、第3延長支持部46が、その長手方向の一端側および他端側に、それぞれ、一方の第3傾斜端辺52および他方の第3傾斜端辺54を有し、正面視逆台形状に形成されているため、当該緩衝部材10の第3延長支持部46を折り曲げ部60で折り曲げて、たとえば図6の(A)および図13に示すパッケージ構造PS4に適用した場合、蓋部としての機能を有する収納箱70の上面74において、その押し込み片部74aを第2側面78の内側面に押し込んで、たとえば図13の(A),(B)に示すように、収納箱70を閉蓋した状態とすることが可能となっている。
すなわち、このパッケージ構造PS4では、特に、図13の(B),(C)に示すように、緩衝部材10の折り曲げ片62が収納箱70の上面74に当接しているが、第3延長支持部46は、第3傾斜端辺52および54を有しているため、収納箱70の上面74の押し込み片部74aに干渉する干渉領域が存在しない態様となっている。
【0056】
仮に、緩衝部材10において、第3延長支持部46が、たとえば横長長方形状に形成され、その長手方向の一端側および他端側に、それぞれ、第3傾斜端辺52および第3傾斜端辺54を有していないとすると、たとえば図14に示すように、折り曲げ片62の角部(第3傾斜端辺52および第3傾斜端辺54の角部)が、それぞれ、干渉領域IR3となる。この場合、当該緩衝部材10を、図6の(A)および図13の(A),(B)および(C)に示すパッケージ構造PS4に適用した場合、特に、図14に示すように、収納箱70の上面74の押し込み片部74aが、2つの干渉領域IR3の内の一方の干渉領域IR3に衝突して、当該押し込み片部74aを当該収納箱70の第2側面78の内側面に押し込んで、収納箱70を閉蓋した状態とすることができない虞がある。
【0057】
そこで、この緩衝部材10では、第3延長支持部46の長手方向の一端側および他端側に、それぞれ、第3傾斜端辺52および第3傾斜端辺54を形成し、折り曲げ片62において、上記した干渉領域IR3を取り除いた構成としたものである。そのため、この緩衝部材10を用いたパッケージ構造PS4では、たとえば図6の(A)および図13に示すように、収納箱70の上面74の押し込み片部74aを、当該緩衝部材10に衝突させることなく、収納箱70の第2側面78の内側面に押し込んで、収納箱70を閉蓋状態とすることができる。
【0058】
なお、緩衝部材10が、たとえば図5の(A)および図15に示すパッケージ構造PS3に適用された場合には、特に、図15の(B),(C)に示すように、当該緩衝部材10の折り曲げ片62がリールR8の主面に当接されているため、すなわち、折り曲げ片62は収納箱70の上面74に当接していないため、収納箱70の上面74の押し込み片部74aを、問題なく、収納箱70の第2側面78の内側面に押し込んで、収納箱70を閉蓋状態とすることができる。
【0059】
次に、上述した各パッケージ構造PS1~PS4において、複数個のリールR(R1、R2、R3、・・・、Rn)を収納箱70に収納する収納方法の一例を、たとえば図16を参照しながら、以下、説明する。なお、図16に示すパッケージ構造は、上記した図4の(A)に示すパッケージ構造PS2と同様である。
図16に示す収納方法では、先ず、図16の(A)に示すように、収納箱70の対向する1組の一方の第1側面76が下側になるように、当該収納箱70が横向きに置かれる。次に、横向きにされた収納箱70の上面74を開き、開蓋状態にされた収納箱70内に、積重ねられた複数個のリールR(R1、R2、R3、・・・、Rn)が収納される。この場合、収納箱70の対向する1組の第1側面76および第2側面78間において、積重ねられた7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R7)は、その配列方向の長手方向の一方の端に位置するリールR1が第1側面76に当接されるように、且つ、7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R7)の主面同士が対向するように、収納箱70に収納される。
【0060】
次に、7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R7)の配列方向の長手方向の他方の端に位置するリールR7の主面と、当該リールR7と対向する収納箱70の第2側面78との間の空隙部に、緩衝部材10が挿入される。緩衝部材10は、図4の(A)および図16の(A)に示すように、その折り曲げ片62が、7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R7)の配列方向の長手方向の他方の端に位置するリールR7に当接されるように、且つ、当該緩衝部材10が収納箱78の第2側面の対角線上に配置されるように、緩衝部材10がセットされる。このとき、緩衝部材10の第3延長支持部46の第3並行端辺48は、収納箱70の第2側面78の内側面に当接されている。また、緩衝部材10の基部12の一方の短辺18および第1延長支持部22の第1垂直端辺28は、収納箱70の稜線部86に当接され、基部12の他方の短辺20および第2延長支持部24の第2垂直端辺38は、収納箱70の稜線部106に当接されている。
【0061】
それから、収納箱70の上面74が閉められて閉蓋状態とされ、図16の(B)に示すように、収納箱70は、その下面72が下になるように起立される。すなわち、収納箱70内の7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R7)は、起立した状態の姿勢態様となる。
その後、この収納箱70は、その輸送時に、当該収納箱70内の7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R7)が垂直に起立した状態で運ばれるものとなっている。
【0062】
図17は、この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造のさらに他の例を示し、上面を開蓋した状態で上側から見た斜視図である。
このパッケージ構造PS5は、特に、たとえば図3に示すパッケージ構造PS1と比べて、特に、収納箱70内にセットされる緩衝部材10の数およびリールRの数が相違している。
すなわち、このパッケージ構造PS5では、収納箱70の対向する1組の第1側面76および第2側面78間に挿入されるリールRの数がたとえば6個となるように設定されている。また、6個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R6)の内、リールRの配列方向の一方の端に位置するリールR1の主面と収納箱70の第1側面76との間に、一方の緩衝部材10が挿入されセットされている。さらに、6個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R6)の内、リールRの配列方向の他方の端に位置するリールR6の主面と収納箱70の第2側面78との間に、もう一方の緩衝部材10が挿入されセットされている。
この場合、一方の緩衝部材10は、第1側面76の対角線上にセットされ、もう一方の緩衝部材10は、第2側面78の対角線上にセットされ、図17の第2側面78をy方向で見ると、一方の緩衝部材10およびもう一方の緩衝部材10は、X字状に交差するように、収納箱70内セットされている。
【0063】
図18は、この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造のさらに他の例を示し、上面を開蓋した状態で上側から見た斜視図である。
このパッケージ構造PS6は、特に、たとえば図3に示すパッケージ構造PS1と比べて、特に、収納箱70内にセットされる緩衝部材10およびリールRの配置方向が相違している。すなわち、このパッケージ構造PS6では、収納箱70の対向する他の1組の第3側面80および第4側面82間に、たとえば10個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R10)が配列されるように設定されている。
この場合、10個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R10)の内、リールRの配列方向の一方の端に位置するリールR1の主面が収納箱70の第4側面82に当接されている。また、10個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R10)の内、リールRの配列方向の他方の端に位置するリールR10の主面と緩衝部材10の第3延長支持部48とが当接されるように、緩衝部材10が第3側面80の対角線上にセットされている。
【0064】
図19は、この発明に係る電子部品収納箱用緩衝部材を用いたパッケージ構造のさらに他の例を示し、上面を開蓋した状態で上側から見た斜視図である。
このパッケージ構造PS7は、特に、たとえば図18に示すパッケージ構造PS6と比べて、特に、収納箱70内にセットされる緩衝部材10の数およびリールRの数が相違している。
すなわち、このパッケージ構造PS7では、収納箱70の対向する1組の第3側面80および第4側面82間に挿入されるリールRの数がたとえば7個となるように設定されている。また、7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R7)の内、リールRの配列方向の一方の端に位置するリールR1の主面と収納箱70の第3側面80との間に、一方の緩衝部材10が挿入されセットされている。さらに、7個のリールR(R1、R2、R3、・・・、R7)の内、リールRの配列方向の他方の端に位置するリールR7の主面と収納箱70の第4側面82との間に、もう一方の緩衝部材10が挿入されセットされている。
この場合、一方の緩衝部材10は、第3側面80の対角線上にセットされ、もう一方の緩衝部材10は、第4側面82の対角線上にセットされ、図19の第3側面80をy方向で見ると、一方の緩衝部材10およびもう一方の緩衝部材10は、X字状に交差するように、収納箱70内セットされている。
【0065】
図1図19を参照して上述したこの発明の実施の形態に係る電子部品収納箱用緩衝部材およびそれを用いたパッケージ構造の構成とすることにより、当該パッケージ構造では、段ボールで緩衝部材10が形成されているため、コストを抑えつつ、環境に優しい収納を可能にすることができる。
また、この発明の実施の形態に係るパッケージ構造PS1~PS7では、収納箱70内に収納された複数個のリールRの高さ(配列方向の長さ)に応じて、緩衝部材10の基部12の一方の長辺14、第3延長支持部46の第3並行端辺48、および、第3延長支持部46と基部12の他方の長辺16との境界(折り曲げ部60)において、第3延長支持部46が折り曲げられた折り曲げ片62の面のいずれかの部位を、複数個のリールRの配列方向の一方の端および/または他方の端に位置するリールRの主面に当接させて支持することによって、複数個のリールRが収納箱70内に所定の姿勢で保持されるものとなっている。
そのため、パッケージ構造PS1~PS7では、緩衝部材10の製造コストを抑えつつ、収納箱70とリールRとの間の空隙部を埋めることができ、輸送時などの振動および衝撃でリールRが転倒したり大きく姿勢を崩したりすることを防止し、また、リールRの破損も防止することができる。
【0066】
さらに、一定の収納量(内容量)の収納箱70において、当該収納量の上限数以下のテーピング電子部品連用リールを包装する場合であっても、たとえば図1および図2に示す緩衝部材10の態様とすることで、1つの緩衝部材10において、折り曲げ部60で折り曲げて緩衝部材10の形状を変更すること、収納箱70内へ挿入してセットするときの緩衝部材10の姿勢、数、および配置(挿入位置)を変更すること、などにより、収納箱70内に、上限数以下のn個のリールR(R1、R2、R3、・・・、Rn)の収納を可能とすることができる。この場合、収納箱70内に収納されるn個のリールR(R1、R2、R3、・・・、Rn)の個数に応じて、緩衝部材10の大きさを適宜調整することができる。
上述した例えばパッケージ構造PS1~PS4では、6~9個のリールRを収納可能としたが、図1に示す緩衝部材10において、たとえば図2に示す各寸法を適宜調整することによって、緩衝部材10の形状で、リールRの数5個以下のリールを収納することが可能となる。
【0067】
なお、この発明の実施の形態に係る緩衝部材およびそれを用いたパッケージ構造は、上述した発明の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々の組み合わせおよび変更が可能となっている。
【符号の説明】
【0068】
10 緩衝部材
12 基部
14 基部の一方の長辺
16 基部の他方の長辺
18 基部の一方の短辺
18a 基部の一方の短辺の一端
18b 基部の一方の短辺の他端
20 基部の他方の短辺
20a 基部の他方の短辺の一端
20b 基部の他方の短辺の他端
22 第1延長支持部
24 第2延長支持部
26 第1並行端辺
26a 第1並行端辺の一端
26b 第1並行端辺の他端
28 第1垂直端辺
30 第1傾斜端辺
32 第1傾斜端辺と基部の一方の長辺との交点
34 辺
36 第2並行端辺
36a 第2並行端辺の一端
36b 第2並行端辺の他端
38 第2垂直端辺
40 第2傾斜端辺
42 第2傾斜端辺と基部の一方の長辺との交点
44 辺
46 第3延長支持部
48 第3並行端辺
48a 第3並行端辺の一端
48b 第3並行端辺の他端
50 一方の第3傾斜端辺
52 他方の第3傾斜端辺
54 一方の第3傾斜端辺と基部の他方の長辺との交点
56 他方の第3傾斜端辺と基部の他方の長辺との交点
58 辺
60 折り曲げ部
62 折り曲げ片
70 電子部品収納箱
72 下面
74 上面
74a 押し込み片部
76 第1側面
78 第2側面
80 第3側面
82 第4側面
84、86、88、90 稜線部
92、94、96、98 他の稜線部
100、102、104、106 さらに他の稜線部
CP 凹み辺部
PS1 緩衝部材を用いたパッケージ構造
PS2 緩衝部材を用いた他のパッケージ構造
PS3 緩衝部材を用いたさらに他のパッケージ構造
PS4 緩衝部材を用いたさらに他のパッケージ構造
PS5 緩衝部材を用いた別のパッケージ構造
PS6 緩衝部材を用いた他の別のパッケージ構造
PS7 緩衝部材を用いたさらに別のパッケージ構造
IR1、IR2、IR3 干渉領域
図1
図2
図3
図4
図5
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