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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】情報処理方法および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220906BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20220906BHJP
   H04L 67/00 20220101ALI20220906BHJP
   H04L 67/52 20220101ALI20220906BHJP
   H04M 1/71 20210101ALI20220906BHJP
   H04M 1/72 20210101ALI20220906BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06 312
H04L67/00
H04L67/52
H04M1/71
H04M1/72
H04M11/00 302
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018141354
(22)【出願日】2018-07-27
(65)【公開番号】P2020017196
(43)【公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-05-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125689
【弁理士】
【氏名又は名称】大林 章
(74)【代理人】
【識別番号】100128598
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 聖一
(74)【代理人】
【識別番号】100121108
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 太朗
(72)【発明者】
【氏名】岩田 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】瀬戸 優樹
【審査官】萩島 豪
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-058869(JP,A)
【文献】特開2016-076078(JP,A)
【文献】特開2011-119805(JP,A)
【文献】特開2006-127064(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0214416(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
H04L 67/00
H04L 67/52
H04M 1/71
H04M 1/72
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理システムが、
近距離無線通信により施設内に送信された管理情報を受信した第1端末装置から当該第1端末装置に関する第1識別情報を受信し、
前記第1端末装置から前記第1識別情報を受信すると、当該第1端末装置の利用者の来訪を報知装置により前記施設内に報知し、
前記施設内の第2端末装置からの要求に応じて前記第1識別情報と前記第2端末装置に関する第2識別情報とを相互に対応付ける
報処理方法。
【請求項2】
前記報知装置は、前記施設内に案内音声を放音する放音装置を含み、
前記管理システムは、前記第1端末装置の利用者の来訪を報知するための音声を前記放音装置により前記施設内に放音する
請求項1の情報処理方法。
【請求項3】
前記近距離無線通信は、音響通信であり、
前記管理システムは、前記放音装置を送信機として利用した前記音響通信により前記管理情報を前記施設内に送信する
請求項2の情報処理方法。
【請求項4】
前記管理システムは、前記第2端末装置からの要求を受信した場合に、前記第1端末装置の利用者による承諾を条件として、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを相互に対応付ける
請求項1から請求項3の何れかの情報処理方法。
【請求項5】
前記管理システムは、
前記近距離無線通信により前記施設内に送信された管理情報を受信した前記第2端末装置から前記第2識別情報を受信し、
前記対応付けにおいては、前記第1端末装置および前記第2端末装置の双方からの要求に応じて、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを相互に対応付ける
請求項1から請求項4の何れかの情報処理方法。
【請求項6】
前記管理システムは、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とが相互に対応付けられた場合に、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間の情報の授受を中継する
請求項1から請求項5の何れかの情報処理方法。
【請求項7】
制御装置を具備し、
前記制御装置は、
近距離無線通信により施設内に送信された管理情報を受信した第1端末装置から当該第1端末装置に関する第1識別情報を通信装置により受信し、
前記第1端末装置から前記第1識別情報を受信すると、当該第1端末装置の利用者の来訪を報知装置により前記施設内に報知し、
前記施設内の第2端末装置からの要求に応じて前記第1識別情報と前記第2端末装置に関する第2識別情報とを相互に対応付ける
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の利用者の間の交流を支援するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
各利用者に好適な相手を提案することで利用者の間の交流を支援する技術(マッチング技術)が従来から提案されている。例えば特許文献1には、過去のイベントにおける第1利用者に対する他者からの評価と過去のイベントにおける第2利用者に対する他者からの評価とに応じて、特定のイベントにおいて第1利用者と第2利用者とをマッチングする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6164598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば展示会等のイベントに出展する出展者には、所望の来訪者と交流することで良好な関係を構築したいという要求がある。しかし、多数の来訪者が参加する大規模なイベントでは特に、実際にどのような来訪者が参加しているのかを個々の出展者が把握することは容易ではない。したがって、出展者が所望の来訪者との間で効率的に交流することは困難である。なお、以上の説明では、展示会等のイベントにおける出展者と来訪者との交流に着目したが、複数の利用者が交流する任意の場面において同様の問題が想定される。以上の事情を考慮して、本発明の好適な態様は、複数の利用者の効率的な交流を支援することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係る情報処理方法は、近距離無線通信により送信された管理情報を受信した第1端末装置から当該第1端末装置に関する第1識別情報を受信し、第2端末装置からの要求に応じて前記第1識別情報と前記第2端末装置に関する第2識別情報とを相互に対応付ける。
【0006】
本発明の好適な態様に係る情報処理装置は、制御装置を具備し、前記制御装置は、近距離無線通信により送信された管理情報を受信した第1端末装置から当該第1端末装置に関する第1識別情報を通信装置により受信し、第2端末装置からの要求に応じて前記第1識別情報と前記第2端末装置に関する第2識別情報とを相互に対応付ける。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態における管理システムが使用される状況を例示するブロック図である。
図2】情報処理装置の構成を例示するブロック図である。
図3】端末装置の構成を例示するブロック図である。
図4】情報処理装置および端末装置の動作を例示するシーケンスチャートである。
図5】第2実施形態の管理システムが使用される状況を例示するブロック図である。
図6】報知装置の表示装置による表示例である。
図7】第3実施形態における情報処理装置および端末装置の動作を例示するシーケンスチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る管理システム10が利用される状況を例示するブロック図である。第1実施形態の管理システム10は、多数の利用者Uを収容可能なイベントホール等の施設(以下「利用施設」という)Hを利用したイベントの開催者が運用するコンピュータシステムである。管理システム10が利用されるイベントは、複数の企業が来訪者との交流(例えば商談)を目的として自社の商品または役務を出展する展示会である。
【0009】
利用施設H内の複数の利用者Uは、利用者U1と利用者U2とを含む。利用者U2は、商品または役務を出展する企業の従業者(すなわち出展者)であり、利用者U1は、利用者U2との取引を検討する企業の従業者(すなわち来場者)である。利用者U2は所望の利用者U1との交流を希望し、利用者U1は所望の利用者U2との交流を希望する。従前の一般的なイベントでは、利用者U1は案内等の頒布物を参照することで利用者U2を把握できるものの、利用者U2は、利用施設Hに実際に来場している利用者U1を把握できない、という傾向がある。したがって、利用者U2が利用施設H内の多数の利用者Uから所望の利用者U1を探索して交流することは現実には困難である。以上の事情を考慮して、第1実施形態の管理システム10は、利用者U1と利用者U2との間の交流(例えば商談または取引)を支援する。
【0010】
利用者U1および利用者U2の各々は端末装置50を携帯する。端末装置50は、例えば携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、またはパーソナルコンピュータ等の可搬型の情報端末である。以下の説明では、利用者U1が携帯する端末装置50_1(第1端末装置の例示)と利用者U2が携帯する端末装置50_2(第2端末装置の例示)とに便宜的に着目する。
【0011】
図1に例示される通り、管理システム10は、放音装置20と情報処理装置30とを含んで構成される。なお、管理システム10は、単体の装置で構成されるほか、相互に別体である複数の装置(すなわちシステム)でも構成される。
【0012】
放音装置20は、利用施設H内に設置され、音響信号Aに応じた音響を利用施設H内に放音する。例えば、利用施設Hやイベントを案内する音声、緊急事態の発生を報知する音声、または背景音楽の再生音等の各種の音響が放音装置20から放音される。
【0013】
第1実施形態の放音装置20には、管理情報Dを音響成分として含む音響信号Aが供給される。したがって、管理情報Dを含む音響が放音装置20から放音される。管理情報Dは、利用施設Hで開催されるイベントを識別するための識別情報である。以上の説明から理解される通り、第1実施形態の放音装置20は、案内音声等の各種の音響を放音する放送機器として機能するほか、音波を伝送媒体とする音響通信により管理情報Dを送信する送信機としても機能する。管理情報Dは、イベントの開催期間中の時間軸上の相異なる時点において反復的に送信される。例えば数分毎に放音装置20から管理情報Dが送信される。
【0014】
放音装置20から放音された音響が到達する範囲は利用施設Hの内部に制限される。したがって、利用施設Hの内部に所在する利用者Uの端末装置50のみが管理情報Dを受信でき、利用施設Hの外部の端末装置50は管理情報Dを受信できない。すなわち、端末装置50が管理情報Dを受信できた場合、当該端末装置50は利用施設H内に実際に所在していると言える。したがって、管理情報Dは、端末装置50の利用者Uが利用施設H内に所在していることを証明する情報とも換言される。
【0015】
管理情報Dを含む音響信号Aの生成には公知の技術が任意に採用される。例えば、所定の周波数の搬送波を管理情報Dにより周波数変調することで生成された変調信号を、案内音声等の音響を表す音響信号に混合することで音響信号Aが生成される。変調信号の周波数帯域は、放音装置20による放音と端末装置50による収音とが可能な周波数帯域であり、かつ、利用者が通常の環境で聴取する音声の周波数帯域を上回る周波数帯域(例えば18kHz以上かつ20kHz以下)に設定される。したがって、利用施設H内の各利用者Uは、管理情報Dの音響成分を殆ど聴取できない。ただし、変調信号の周波数帯域は任意であり、例えば可聴帯域内の変調信号を利用することも可能である。
【0016】
図2は、情報処理装置30の構成を例示するブロック図である。図2に例示される通り、情報処理装置30は、制御装置31と記憶装置32と通信装置33とを具備する。制御装置31(コンピュータの例示)は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の単数または複数の処理回路で構成され、情報処理装置30の各要素を統括的に制御する。
【0017】
記憶装置32は、制御装置31が実行するプログラムと、制御装置31が使用する各種のデータとを記憶する。例えば半導体記録媒体および磁気記録媒体等の公知の記録媒体、または複数種の記録媒体の組合せが、記憶装置32として任意に採用される。第1実施形態の記憶装置32は、複数の利用者U2の各々について、当該利用者U2の識別情報Q2(第2識別情報の例示)と企業名N2と登録情報Eとを記憶する。識別情報Q2は、利用者U2または端末装置50_2を識別するための符号である。登録情報Eは、利用者U2の企業に関する情報である。具体的には、登録情報Eは、例えば利用者U2による出展内容の紹介、または利用者U2の企業の案内等の各種の情報を含む。例えば利用者U2が端末装置50_2を利用して入力した登録情報Eが、識別情報Q2および企業名N2とともにイベントの開催前に登録される。
【0018】
通信装置33は、制御装置31による制御のもとで利用施設H内の各端末装置50と通信する。通信装置33と端末装置50との間の通信の方式は任意である。例えば、通信装置33と端末装置50との間の通信は、通信網を介した移動体通信でもよいし、Wi-Fi(登録商標)またはBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信でもよい。
【0019】
図3は、端末装置50(50_1,50_2)の構成を例示するブロック図である。図3に例示される通り、端末装置50は、制御装置51と記憶装置52と通信装置53と収音装置54と表示装置55とを具備する。表示装置55は、制御装置51から指示された画像を表示する。なお、端末装置50と一体に構成された表示装置55に代えて、別体の表示装置55を有線または無線により端末装置50に接続してもよい。
【0020】
収音装置54は、周囲の音響を収音する音響機器(マイクロホン)である。具体的には、収音装置54は、放音装置20が利用施設H内に放音した音響を収音し、当該音響の波形を表す音響信号Bを生成する。利用施設H内での収音により生成された音響信号Bには管理情報Dの音響成分が含まれ得る。以上の説明から理解される通り、収音装置54は、端末装置50の相互間の音声通話または動画撮影時の音声収録に利用されるほか、音波を伝送媒体とする音響通信により管理情報Dを受信する受信機としても機能する。なお、収音装置54が生成した音響信号Bをアナログからデジタルに変換するA/D変換器の図示は便宜的に省略した。また、端末装置50と一体に構成された収音装置54に代えて、別体の収音装置54を有線または無線により端末装置50に接続してもよい。
【0021】
制御装置51は、例えばCPU等の単数または複数の処理回路で構成され、端末装置50の各要素を統括的に制御する。第1実施形態の制御装置51は、収音装置54が生成した音響信号Bから管理情報Dを抽出する。例えば、制御装置51は、音響信号Bのうち管理情報Dの音響成分を含む周波数帯域を強調するフィルタ処理と、管理情報Dに対する変調処理に対応した復調処理とを実行することで、管理情報Dを抽出する。
【0022】
記憶装置52は、制御装置51が実行するプログラムと、制御装置51が使用する各種のデータとを記憶する。例えば半導体記録媒体および磁気記録媒体等の公知の記録媒体、または複数種の記録媒体の組合せが、記憶装置52として任意に採用され得る。第1実施形態の記憶装置52は、当該端末装置50に関する識別情報Qを記憶する。識別情報Qは、例えば端末装置50の利用者Uまたは当該利用者Uの企業を識別するための符号である。なお、端末装置50に固有に付与された符号を識別情報Qとして利用してもよい。通信装置53は、制御装置51による制御のもとで情報処理装置30と通信する。
【0023】
図4は、情報処理装置30および端末装置50の動作の手順を例示するタイミングチャートである。利用者U1が利用施設Hに来訪すると、利用者U1の端末装置50_1の収音装置54は、利用施設H内の放音装置20から放音された音響を収音する(Sa1)。端末装置50_1の制御装置51は、収音装置54が生成した音響信号Bから管理情報Dを抽出する(Sa2)。利用者U1が利用施設Hに来訪したことが管理情報Dの抽出により確認されると、端末装置50_1の制御装置51は、登録要求Raを通信装置53から情報処理装置30に送信する(Sa3)。登録要求Raは、利用者U1の来訪の登録を要求する信号であり、記憶装置52に記憶された識別情報Q1(第1識別情報の例示)と、利用者U1が所属する企業の企業名N1とを含む。企業名N1は、例えば利用者U1からの指示に応じて端末装置50_1の記憶装置52に事前に記憶される。企業名N1は、利用者U1自身の情報とも換言される。
【0024】
情報処理装置30の制御装置31は、端末装置50_1から送信された登録要求Raを通信装置33により受信し、当該登録要求Raに含まれる識別情報Q1と企業名N1とを記憶装置32に記憶する(Sa4)。すなわち、利用施設Hに来訪した利用者U1の識別情報Q1と企業名N1とが登録される。各利用者U1の来訪により端末装置50_1が管理情報Dを受信するたびに、当該端末装置50の識別情報Q1と企業名N1とが記憶装置32に記憶される。以上の説明から理解される通り、第1実施形態の制御装置31は、管理情報Dを受信した端末装置50_1から識別情報Q1を通信装置33により受信する要素(受信制御部)として機能する。
【0025】
以上の例示のように利用者U1の端末装置50_1から登録要求Ra(識別情報Q1)を受信すると、情報処理装置30の制御装置31は、利用者U2の端末装置50_2に対して来訪通知Rbを通信装置33から送信する(Sa5)。来訪通知Rbは、利用者U1の来訪を通知するための信号であり、利用者U1の企業名N1を含む。以上に説明した通り、第1実施形態の情報処理装置30は、利用者U1の端末装置50_1から登録要求Ra(識別情報Q1)を受信すると、当該端末装置50_1を携帯する利用者U1の来訪を利用者U2の端末装置50_2に通知する。
【0026】
利用者U2の端末装置50_2の制御装置51は、通信装置53が情報処理装置30から受信した来訪通知Rb内の企業名N1を表示装置55に表示させる(Sa6)。利用者U2は、表示装置55による表示を視認することで、企業名N1の利用者U1が利用施設Hに来訪したことを確認できる。
【0027】
利用者U1との交流を希望する利用者U2が端末装置50_2に対して所定の操作を付与すると、端末装置50_2の制御装置51は、交流要求Rcを通信装置53から情報処理装置30に送信する(Sa7)。交流要求Rcは、利用者U2が利用者U1との交流を要求するための信号である。具体的には、交流要求Rcは、利用者U2の識別情報Q2と、利用者U2が交流を希望する利用者U1の企業名N1とを含む。
【0028】
交流要求Rcを通信装置33が受信すると、情報処理装置30の制御装置31は、交流要求Rc内の企業名N1について記憶装置32に登録された識別情報Q1が示す端末装置50_1に対して、通信装置33から要求通知Rdを送信する(Sa8)。要求通知Rdは、利用者U2からの交流の要求を利用者U1に通知する信号である。具体的には、要求通知Rdは、利用者U2の企業名N2および登録情報Eを含む。端末装置50_1の通信装置53が要求通知Rdを受信すると、当該端末装置50_1の制御装置51は、要求通知Rdに含まれる企業名N2と登録情報Eとを表示装置55に表示させる(Sa9)。利用者U1は、表示装置55に表示された企業名N2と登録情報Eとを確認し、利用者U2と交流するか否かを判断する。
【0029】
利用者U2と交流すると判断した利用者U1が端末装置50_1に対して所定の操作を付与すると、端末装置50_1の制御装置51は、承諾通知Reを通信装置53から情報処理装置30に送信する(Sa10)。承諾通知Reは、利用者U1が利用者U2との交流を承諾したことを表す信号である。承諾通知Reを通信装置33が受信すると、情報処理装置30の制御装置31は、承諾通知Reを送信した端末装置50_1の識別情報Q1と、交流要求Rcを送信した端末装置50_2の識別情報Q2とを相互に対応付けて記憶装置32に記憶する(Sa11)。以上に説明した通り、第1実施形態の制御装置31は、端末装置50_2からの交流要求Rcに応じて端末装置50_1の識別情報Q1と端末装置50_2の識別情報Q2とを相互に対応付ける要素(対応管理部)として機能する。識別情報Q1と識別情報Q2との対応付けにより、利用者U1と利用者U2との間の関係が成立(マッチング)する。以上の説明から理解される通り、第1実施形態では、利用者U2の端末装置50_2から交流要求Rcを受信した場合に、端末装置50_1を携帯する利用者U1による承諾(承諾通知Re)を条件として、端末装置50_1の識別情報Q1と端末装置50_2の識別情報Q2とを相互に対応付ける。
【0030】
以上の手順により識別情報Q1と識別情報Q2とが相互に対応付けられると、以降においては利用者U1の端末装置50_1と利用者U2の端末装置50_2との相互間で情報が授受される(Sa12)。例えば、自社の紹介、相手企業に対する質問、商談の時間および場所、商談の内容等の各種の情報が、端末装置50_1と端末装置50_2との間で順次に授受される。情報処理装置30は、識別情報Qが相互に対応付けられた端末装置50_1と端末装置50_2との間における情報の授受を中継する。すなわち、情報処理装置30の制御装置31は、例えば端末装置50_1から通信装置33が受信した情報を当該通信装置33から端末装置50_2に送信し、端末装置50_2から通信装置33が受信した情報を当該通信装置33から端末装置50_1に送信する。以上のように情報を授受することで、利用者U1と利用者U2とは相互に交流して商談を進行させることが可能である。
【0031】
なお、記憶装置32に記憶された識別情報Q1と識別情報Q2との対応付けは、例えば当該対応付けの時点(Sa11)から所定の時間が経過することで消去される。所定の時刻(例えばイベントの終了時刻)の到来により識別情報Q1と識別情報Q2との対応付けを消去してもよい。なお、利用者U1が利用施設Hを退場したことが端末装置50_2の位置情報により確認できた場合に、識別情報Q1と識別情報Q2との対応付けを消去してもよい。
【0032】
以上に説明した通り、第1実施形態においては、管理情報Dを受信した端末装置50_1の識別情報Q1と、利用者U2の端末装置50_2の識別情報Q2とが相互に対応付けられる。したがって、端末装置50_1を携帯して利用施設H内に来訪した利用者U1に限定して利用者U2との交流を効率的に成立させることが可能である。以上の説明から理解される通り、第1実施形態の管理情報Dは、利用者U2との交流を利用者U1に許可するための情報とも換言される。また、第1実施形態では、管理情報Dが音響通信により送信されるから、利用施設Hの壁部または仕切板等の遮音性の部材により、管理情報Dを受信可能な範囲を正確に画定できるという利点がある。
【0033】
第1実施形態では、利用施設Hに利用者U1が来訪したことが利用者U2の端末装置50_2に通知されるから、利用者U2は、所望の利用者U1の実際の来訪を確認したうえで、当該利用者U1との交流を要求することができる。また、第1実施形態では、端末装置50_2からの要求(交流要求Rc)に加え、利用者U1による承諾を条件として、端末装置50_1の識別情報Q1と端末装置50_2の識別情報Q2とが相互に対応付けられる。したがって、利用者U1と利用者U2との両者間で合意が成立した場合に限定して、両者間の関係を構築することが可能である。
【0034】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を説明する。以下の各例示において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0035】
図5は、第2実施形態に係る管理システム10が利用される状況を例示するブロック図である。図5に例示される通り、第2実施形態の管理システム10は、第1実施形態と同様の放音装置20および情報処理装置30に加えて報知装置60を具備する。報知装置60は、利用施設H内の利用者Uに各種の情報を報知するシステムであり、表示装置61と放音装置62とを具備する。表示装置61は、例えばLED(Light Emitting Diode)表示パネルまたはプロジェクタ等の大型モニタであり、情報処理装置30から指示された画像を表示する。放音装置62は、情報処理装置30から指示された音響を放音する。なお、案内音声等の放音用の放音装置20を放音装置62として兼用してもよい。
【0036】
第1実施形態の情報処理装置30は、端末装置50_1から登録要求Ra(識別情報Q1)を受信すると、利用者U2の端末装置50_2に対して来訪通知Rbを送信した(Sa5)。第2実施形態の情報処理装置30の制御装置31は、端末装置50_1から登録要求Ra(識別情報Q1)を受信すると、報知装置60に対して来訪通知Rbを送信する。来訪通知Rbは、第1実施形態と同様に、利用者U1の来訪を通知するための信号であり、利用者U1の企業名N1を含む。報知装置60の表示装置61は、情報処理装置30から受信した来訪通知Rbに含まれる企業名N1を表示する。利用者U1の来訪毎に以上の処理が反復される結果、図6に例示される通り、来訪通知Rbで指定された企業名N1のリスト(以下「参加企業リスト」という)Lが表示装置61に表示される。すなわち、参加企業リストLは、利用施設Hに実際に来訪している利用者U1の企業の一覧である。以上の説明から理解される通り、第2実施形態の情報処理装置30は、端末装置50_1から登録要求Ra(識別情報Q1)を受信すると、当該端末装置50_1の利用者U1の来訪を報知装置60により周囲に報知する。端末装置50_2の利用者U2は、報知装置60からの報知により端末装置50_1の利用者U1の来訪を確認したうえで、利用者U1との交流を要求することができる。
【0037】
利用者U2の端末装置50_2から交流要求Rcを受信すると、情報処理装置30の制御装置31は、要求通知Rdを利用者U1の端末装置50_1に送信するほか(Sa8)、要求通知Rfを報知装置60に送信する。要求通知Rfは、利用者U2が交流を要求した利用者U1の企業名N1を含む。報知装置60の表示装置61は、参加企業リストLに配列された複数の企業名Nのうち、要求通知Rf内の企業名N1(図6の例示では「GG社」)を強調表示する。例えば、図6の例示の通り、要求通知Rfで指定された企業名N1「GG社」の近傍に、交流要求Rcの発生を意味するマークが表示される。企業名N1の利用者U1に対する交流要求Rcの発生を通知するメッセージも表示装置61に表示される。例えば、「GG社にリクエストが入りました」等のメッセージが表示装置61に表示される。さらに、報知装置60の放音装置62は、企業名N1を表す音響を放音する。例えば、「GG社にリクエストが入りました」等の音声が放音装置62から放音される。
【0038】
<第3実施形態>
第1実施形態では、来場者である利用者U1と出展者である利用者U2とが交流する場面を想定した。第3実施形態では、利用施設Hに来場した利用者U1と利用者U3との交流(すなわち来場者同士の交流)を想定する。利用者U3は、利用者U1と同様に、端末装置50_3(第2端末装置の例示)を携帯して利用施設Hに来訪した利用者である。端末装置50_3の構成は、図3に例示した通りである。
【0039】
図7は、第3実施形態における情報処理装置30および端末装置50の動作の手順を例示するタイミングチャートである。第1実施形態と同様に、利用者U1が利用施設Hに来訪すると、端末装置50_1の制御装置51は、収音装置54が生成した音響信号Bから管理情報Dを抽出し(Sb1,Sb2)、利用者U1の識別情報Q1と企業名N1とを含む登録要求Raを通信装置53から情報処理装置30に送信する(Sb3)。情報処理装置30の制御装置31は、端末装置50_1から送信された登録要求Ra(識別情報Q1)を通信装置33により受信し、当該登録要求Raに含まれる識別情報Q1と企業名N1とを記憶装置32に記憶する(Sb4)。
【0040】
同様に、利用者U3が利用施設Hに来訪すると、端末装置50_3の制御装置51は、収音装置54が生成した音響信号Bから管理情報Dを抽出し(Sb5,Sb6)、利用者U3の識別情報Q3(第2識別情報の例示)と企業名N3とを含む登録要求Raを通信装置53から情報処理装置30に送信する(Sb7)。情報処理装置30の制御装置31は、端末装置50_3から送信された登録要求Ra(識別情報Q3)を通信装置33により受信し、当該登録要求Raに含まれる識別情報Q3と企業名N3とを記憶装置32に記憶する(Sb8)。
【0041】
管理情報Dの受信により識別情報Qが情報処理装置30に登録された各端末装置50に対応する企業名Nは、登録済の他の端末装置50に情報処理装置30から通知される(図示略)。利用施設H内の各利用者Uは、当該利用施設Hに来訪している他の利用者Uの企業名Nを自身の端末装置50により確認できる。
【0042】
所望の利用者U3の来訪を端末装置50_1により確認した利用者U1が端末装置50_1に所定の操作を付与すると、端末装置50_1の制御装置51は、企業名N3を含む交流要求Rcを通信装置53から情報処理装置30に送信する(Sb9)。同様に、所望の利用者U1の来訪を端末装置50_3により確認した利用者U3が端末装置50_3に所定の操作を付与すると、端末装置50_3の制御装置51は、企業名N1を含む交流要求Rcを通信装置53から情報処理装置30に送信する(Sb10)。
【0043】
企業名N3を含む交流要求Rcを利用者U1の端末装置50_1から受信し、企業名N1を含む交流要求Rcを利用者U3の端末装置50_3から受信すると、情報処理装置30の制御装置31は、端末装置50_1の識別情報Q1と端末装置50_3の識別情報Q3とを相互に対応付けて記憶装置32に記憶する(Sb11)。すなわち、第3実施形態の制御装置31は、端末装置50_1および端末装置50_3の双方からの相互的な要求に応じて、端末装置50_1の識別情報Q1と端末装置50_3の識別情報Q3とを相互に対応付ける要素(対応管理部)として機能する。
【0044】
以上の手順により識別情報Q1と識別情報Q3とが相互に対応付けられると、以降は利用者U1の端末装置50_1と利用者U3の端末装置50_3との相互間で情報が授受される(Sb12)。情報処理装置30は、識別情報Qが相互に対応付けられた端末装置50_1と端末装置50_3との間における情報の授受を中継する。すなわち、情報処理装置30の制御装置31は、例えば端末装置50_1から通信装置33が受信した情報を通信装置33から端末装置50_3に送信し、端末装置50_3から通信装置33が受信した情報を通信装置33から端末装置50_1に送信する。以上のように情報を授受することで、利用者U1と利用者U2とは相互に交流することが可能である。
【0045】
以上に説明した通り、第3実施形態においては、音響通信により管理情報Dを受信した端末装置50_1の識別情報Q1と、同様に音響通信により管理情報Dを受信した端末装置50_3の識別情報Q3とが相互に対応付けられる。したがって、端末装置50を携帯して利用施設H内に実際に来訪した利用者U1と利用者U3とに限定して相互間の交流を効率的に成立させることが可能である。
【0046】
<変形例>
以上に例示した各態様に付加される具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された複数の態様を、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合してもよい。
【0047】
(1)第1実施形態および第2実施形態では、利用者U2からの交流の要求(交流要求Rc)を利用者U1が承諾することを条件として識別情報Q1と識別情報Q2とを対応付けたが、利用者U1の承諾を条件とせずに識別情報Q1と識別情報Q2とを対応付けてもよい。
【0048】
(2)第1実施形態および第2実施形態では、識別情報Q1と識別情報Q2とが対応付けられた後に端末装置50_1と端末装置50_2とが情報処理装置30を介して情報を授受する構成を例示したが、端末装置50_1と端末装置50_2との通信を情報処理装置30が中継しなくてもよい。第3実施形態においても同様に、端末装置50_1と端末装置50_3との通信を情報処理装置30が中継しなくてもよい。
【0049】
(3)前述の各形態では、管理情報Dを音響通信により端末装置50に送信したが、管理情報Dを送信するための通信方式は音響通信に限定されない。例えば、電波または赤外線等の電磁波を伝送媒体とした無線通信で管理情報Dを端末装置50に送信してもよい。電磁波を伝送媒体とした通信と前述の各形態で例示した音響通信とは、移動体通信網等の通信網が介在しない近距離無線通信として包括的に表現される。
【0050】
(4)前述の各形態では、案内音声等の各種の音響を放音する放音装置20を管理情報Dの送信に利用したが、管理情報Dの送信に専用される放音装置を利用施設Hに設置してもよい。
【0051】
(5)前述の各形態では、企業の従業者である利用者Uが参加するイベントを例示したが、本発明が適用される場面は以上の例示に限定されない。例えば、個人間の交流を目的としたイベント(例えばいわゆる婚活イベント)に本発明を利用してもよい。個人間の交流の場面に本発明を適用する場合、前述の各形態で例示した企業名N1は、例えば各利用者Uの属性を表す情報(例えば利用者Uの個人名,年齢,性別,出身地等)に置換される。
【0052】
(6)前述の各形態に係る情報処理装置30の機能は、コンピュータ(例えば制御装置31)とプログラムとの協働により実現される。同様に、前述の各形態に係る端末装置50の機能は、コンピュータ(例えば制御装置51)とプログラムとの協働により実現される。情報処理装置30または端末装置50の機能を実現するためののプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で提供されてコンピュータにインストールされる。記録媒体は、例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD-ROM等の光学式記録媒体(光ディスク)が好例であるが、半導体記録媒体または磁気記録媒体等の公知の任意の形式の記録媒体を含む。なお、非一過性の記録媒体とは、一過性の伝搬信号(transitory, propagating signal)を除く任意の記録媒体を含み、揮発性の記録媒体を除外するものではない。また、通信網を介した配信の形態でプログラムをコンピュータに提供してもよい。
【0053】
<付記>
以上に例示した形態から、例えば以下の構成が把握される。
【0054】
本発明の好適な態様(第1態様)に係る情報処理方法は、近距離無線通信により送信された管理情報を受信した第1端末装置から当該第1端末装置に関する第1識別情報を受信し、第2端末装置からの要求に応じて前記第1識別情報と前記第2端末装置に関する第2識別情報とを相互に対応付ける。以上の構成によれば、近距離無線通信により管理情報を受信可能な範囲(以下「特定範囲」という)内に所在する第1端末装置に関する識別情報と、第2端末装置に関する識別情報とが相互に対応付けられる。したがって、第1端末装置を携帯して特定範囲内に所在する利用者に限定して第2端末装置の利用者との交流を効率的に成立させることが可能である。例えば、展示会等のイベントが開始される施設を特定範囲として想定すると、第2端末装置を利用する出展者が、第1端末装置を携帯して当該施設に実際に来訪した来訪者に限定して効率的に交流を成立させることが可能である。
【0055】
第1態様の好適例(第2態様)において、前記第1端末装置から前記第1識別情報を受信すると、当該第1端末装置の利用者の来訪を前記第2端末装置に通知する。以上の態様では、第1端末装置の利用者の来訪が第2端末装置に通知されるから、第2端末装置の利用者は、第1端末装置の利用者の来訪を確認したうえで、第2端末装置から要求を送信することが可能である。
【0056】
第1態様または第2態様の好適例(第3態様)において、前記第1端末装置から前記第1識別情報を受信すると、当該第1端末装置の利用者の来訪を報知装置により周囲に報知する。以上の態様では、第1端末装置の利用者の来訪が報知装置により周囲に報知される。したがって、第2端末装置の利用者は、報知装置からの報知により第1端末装置の利用者の来訪を確認したうえで、第2端末装置から要求を送信することが可能である。
第1態様から第3態様の何れかの好適例(第4態様)において、前記第2端末装置からの要求を受信した場合に、前記第1端末装置の利用者による承諾を条件として、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを相互に対応付ける。以上の態様では、第2端末装置からの要求に加え、第1端末装置の利用者による承諾を条件として、第1識別情報と第2識別情報とが相互に対応付けられる。したがって、第1端末装置の利用者と第2端末装置の利用者との相互間で合意が成立した場合に限定して、両者間の交流を成立させることが可能である。
【0057】
第1態様から第4態様の何れかの好適例(第5態様)において、前記近距離無線通信により送信された管理情報を受信した前記第2端末装置から前記第2識別情報を受信し、前記対応付けにおいては、前記第1端末装置および前記第2端末装置の双方からの要求に応じて、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを相互に対応付ける。以上の態様によれば、第1端末装置の利用者と第2端末装置の利用者との双方が特定範囲内に所在し、かつ、第1端末装置および第2端末装置の双方から要求された場合に限定して、両者間の交流を成立させることが可能である。
【0058】
第1態様から第5態様の何れかの好適例(第6態様)において、前記第1識別情報と前記第2識別情報とが相互に対応付けられた場合に、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間の情報の授受を中継する。以上の態様によれば、相互に対応付けられた第1端末装置と第2端末装置との間で情報を授受することが可能である。
【0059】
第1態様から第6態様の何れかの好適例(第7態様)において、前記近距離無線通信は、音響通信である。以上の態様によれば、管理情報が音響通信により送信されるから、管理情報を受信可能な範囲を正確に画定できるという利点がある。
【0060】
以上に例示した各態様の情報処理方法を実行する情報処理装置、または、以上に例示した各態様の情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムとしても、本発明の好適な態様は実現される。
【符号の説明】
【0061】
10…管理システム、20…放音装置、30…情報処理装置、31…制御装置、32…記憶装置、33…通信装置、50(50_1,50_2,50_3)…端末装置、51…制御装置、52…記憶装置、53…通信装置、54…収音装置、55…表示装置、60…報知装置、61…表示装置、62…放音装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7