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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】基板
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/38 20060101AFI20220906BHJP
   H05K 1/02 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
H01Q1/38
H05K1/02 J
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021157127
(22)【出願日】2021-09-27
(62)【分割の表示】P 2020516103の分割
【原出願日】2019-03-18
(65)【公開番号】P2022000976
(43)【公開日】2022-01-04
【審査請求日】2021-09-27
(31)【優先権主張番号】P 2018084355
(32)【優先日】2018-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2018194113
(32)【優先日】2018-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】須藤 薫
(72)【発明者】
【氏名】尾仲 健吾
(72)【発明者】
【氏名】森 弘嗣
(72)【発明者】
【氏名】多胡 茂
【審査官】白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/016289(WO,A1)
【文献】特開2012-124452(JP,A)
【文献】特開2007-227712(JP,A)
【文献】国際公開第2015/015959(WO,A1)
【文献】特開2014-011769(JP,A)
【文献】特開2013-175518(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 1/38
H05K 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体層と、
前記誘電体層の表面に配置され、複数の開口部が配置された実装電極とを備え、
前記複数の開口部の少なくとも一部には、前記誘電体層の誘電体材料が充填されている、基板。
【請求項2】
前記複数の開口部の少なくとも一部は、等間隔に配置されている、請求項1に記載の基板。
【請求項3】
前記実装電極の一部を覆うように配置された保護膜をさらに備え、
前記複数の開口部は、前記保護膜によって覆われていない、請求項1または2に記載の基板。
【請求項4】
接続部材と、
前記接続部材を介して前記実装電極に接続された電子部品をさらに備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の基板。
【請求項5】
前記接続部材が接続された前記実装電極の周囲に配置された封止部材をさらに備える、請求項4に記載の基板。
【請求項6】
前記誘電体層は、
前記実装電極が配置される平坦な第1部分と、
前記第1部分と法線方向が異なる平坦な第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分とを接続する屈曲部とを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基板に関し、より特定的には、誘電体基板における電極と誘電体との密着強度を向上させる構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許第3248277号公報(特許文献1)には、基板の一方の面に放射電極が配置され、放射電極が配置された面とは反対の面にアース電極が配置されたアンテナモジュールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第3248277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示されたようなアンテナモジュールを製造する場合に、加熱しながらプレスすることによって基板上に放射電極を密着させる手法が採用される場合がある。
【0005】
一般的に、放射電極が配置される基板として樹脂のような誘電体が用いられる。このような基板は、放射電極を密着させる際の加熱によって、基板内部に含まれた材料の一部がガスとなって基板の外部へ放出される。
【0006】
このとき、放射電極と基板との間の界面に放出されたガスが閉じ込められてしまい、放射電極と基板との間にわずかな空間が形成される場合がある。そうすると、放射電極と基板との間の密着強度が低下し得る。
【0007】
アンテナモジュールは、たとえば、携帯電話やスマートフォンなどの携帯端末に用いられる場合があり、このとき、放射電極は、当該携帯端末の筐体における樹脂部分に接着剤等を用いて貼付けられる。そうすると、携帯端末の使用において、放射電極と基板とを引き剥がす方向に引張力が作用する場合が生じ得る。
【0008】
上述のように、基板から発生するガスによって、放射電極と基板との間の密着強度が低下した場合には、放射電極が基板から剥がれてしまったり、アンテナ特性が低下したりする状態が発生し得る。
【0009】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、基板に配置される電極と基板との間の密着強度を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示のある局面に従う基板は、誘電体層と、実装電極とを備える。実装電極は、誘電体層の表面に配置され、複数の開口部が配置されている。複数の開口部の少なくとも一部には、誘電体層の誘電体材料が充填されている。
【発明の効果】
【0011】
本開示に従う基板においては、誘電体層に配置された電極に、複数の開口部(貫通孔)が形成されており、当該開口部に誘電体層の誘電体材料が充填されている。電極が基板に配置された部分において、製造時等において基板から発生したガスは、この開口部を通って基板の外部へと放出される。これにより、電極と基板との間にガスが留まることによって電極と基板との間の密着強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施の形態に係るアンテナモジュールが適用される通信装置のブロック図である。
図2】実施の形態1に係るアンテナモジュールの断面図である。
図3】放射電極における開口部の配置の一例を説明するための図である。
図4】比較例のアンテナモジュールの断面図である。
図5】変形例1に係るアンテナモジュールの断面図である。
図6】変形例1に係るアンテナモジュールの他の例の断面図である。
図7】変形例1に係るアンテナモジュールのさらに他の例の断面図である。
図8】密着強度の検証実験の概要を説明するための図である。
図9】検証実験の結果の一例を示す図である。
図10】変形例2に係るアンテナモジュールの断面図である。
図11】変形例3に係るアンテナモジュールの断面図である。
図12】実施の形態2に係るアンテナモジュールの平面図である。
図13】比較例のアンテナモジュールにおける放射電極の電流分布の一例を示す図である。
図14図11のアンテナモジュールにおける放射電極の電流分布の一例を示す図である。
図15】変形例4に係るアンテナモジュールの平面図である。
図16】実施の形態3に係るアンテナモジュールの断面図である。
図17図16のRFICと電極パッドとの接続部分の拡大図である。
図18図16のアンテナモジュールを、第2面側から見た平面図である。
図19】アンテナモジュールの製造プロセスの一例を説明するための図である。
図20】保護膜が設けられたアンテナモジュールの断面図である。
図21】アンダーフィルによる封止処理が施されたアンテナモジュールの断面図である。
図22】フレキシブル基板への適用例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0014】
[実施の形態1]
(通信装置の基本構成)
図1は、本実施の形態1に係るアンテナモジュール100が適用される通信装置10の一例のブロック図である。通信装置10は、たとえば、携帯電話、スマートフォンあるいはタブレットなどの携帯端末や、通信機能を備えたパーソナルコンピュータなどである。
【0015】
図1を参照して、通信装置10は、アンテナモジュール100と、ベースバンド信号処理回路を構成するBBIC200とを備える。アンテナモジュール100は、給電回路の一例であるRFIC110と、アンテナアレイ120とを備える。通信装置10は、BBIC200からアンテナモジュール100へ伝達された信号を高周波信号にアップコンバートしてアンテナアレイ120から放射するとともに、アンテナアレイ120で受信した高周波信号をダウンコンバートしてBBIC200にて信号を処理する。
【0016】
なお、図1では、説明を容易にするために、アンテナアレイ120を構成する複数の放射電極121のうち、4つの放射電極121に対応する構成のみ示され、同様の構成を有する他の放射電極121に対応する構成については省略されている。
【0017】
RFIC110は、スイッチ111A~111D,113A~113D,117と、パワーアンプ112AT~112DTと、ローノイズアンプ112AR~112DRと、減衰器114A~114Dと、移相器115A~115Dと、信号合成/分波器116と、ミキサ118と、増幅回路119とを備える。
【0018】
高周波信号を送信する場合には、スイッチ111A~111D,113A~113Dがパワーアンプ112AT~112DT側へ切換えられるとともに、スイッチ117が増幅回路119の送信側アンプに接続される。高周波信号を受信する場合には、スイッチ111A~111D,113A~113Dがローノイズアンプ112AR~112DR側へ切換えられるとともに、スイッチ117が増幅回路119の受信側アンプに接続される。
【0019】
BBIC200から伝達された信号は、増幅回路119で増幅され、ミキサ118でアップコンバートされる。アップコンバートされた高周波信号である送信信号は、信号合成/分波器116で4分波され、4つの信号経路を通過して、それぞれ異なる放射電極121に給電される。このとき、各信号経路に配置された移相器115A~115Dの移相度が個別に調整されることにより、アンテナアレイ120の指向性を調整することができる。
【0020】
各放射電極121で受信された高周波信号である受信信号は、それぞれ、異なる4つの信号経路を経由し、信号合成/分波器116で合波される。合波された受信信号は、ミキサ118でダウンコンバートされ、増幅回路119で増幅されてBBIC200へ伝達される。
【0021】
RFIC110は、例えば、上記回路構成を含む1チップの集積回路部品として形成される。あるいは、RFIC110における各放射電極121に対応する機器(スイッチ、パワーアンプ、ローノイズアンプ、減衰器、移相器)については、対応する放射電極121毎に1チップの集積回路部品として形成されてもよい。
【0022】
(アンテナモジュールの構造)
図2は、実施の形態1に従うアンテナモジュール100の断面図である。図2を参照して、アンテナモジュール100は、放射電極121およびRFIC110に加えて、誘電体基板130と、伝送線路140と、接地電極GNDとを備える。図2においては、説明を容易にするために、放射電極121が1つだけ配置される場合について説明するが、複数の放射電極121が配置される構成であってもよい。
【0023】
誘電体基板130は、たとえば、エポキシ、ポリイミドなどの樹脂が多層構造に形成された基板である。また、誘電体基板130は、より低い誘電率を有する液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer:LCP)あるいはフッ素系樹脂を用いて形成されてもよい。誘電体基板130は、樹脂層および金属層を、順次積層することによって成形してもよいし、たとえば、片面に金属膜が形成された複数の熱可塑性樹脂層を、加熱しながら圧着することによって一括成形してもよい。
【0024】
放射電極121は、誘電体基板130の第1面132に配置される。放射電極121には、当該電極を貫通する複数の開口部122が形成されている。なお、複数の開口部122に対応する誘電体基板130の位置には貫通孔は形成されていない。つまり複数の開口部122が形成されることにより、誘電体基板130は放射電極121から露出している。誘電体基板130の第1面132と反対の第2面134には、接地電極GNDが配置される。なお、図2においては、接地電極GNDが誘電体基板130の最外面に配置される例が示されているが、接地電極GNDは誘電体基板130の内層に形成されていてもよい。接地電極GNDが誘電体基板130の最外面に配置される場合には、レジストまたは薄膜の誘電体層であるカバーレイによって接地電極GNDの表面が覆われる。なお、いずれも図2には示されていないが、RFIC110は、誘電体基板130の第2面134に形成された電極パッド(実装電極)にはんだバンプ等の接続部材を用いて実装されており、さらに接地電極GNDには、伝送線路140が貫通する貫通孔が形成されている。
【0025】
ここで、複数の開口部122は誘電体基板130を貫通せずに放射電極121を貫通する。したがって、アンテナモジュール100は、誘電体基板130を貫通する複数の開口部が形成されている構成に比べて、高い強度を有するとともに、誘電率のばらつきによるアンテナ特性の乱れを抑制することができる。
【0026】
図3は、放射電極121を法線方向から見た平面図であり、複数の開口部122の配置例を示したものである。図3においては、複数の開口部122は、放射電極121の全面に亘って、一様にかつ等間隔に形成されている。一例としては、直径40μmの開口部122が250μmピッチの間隔で形成される。なお、開口部122は、放射電極121を平面視した場合に、その全周囲が電極に囲まれている。
【0027】
再び図2を参照して、伝送線路140は、RFIC110と放射電極121とに接続され、RFIC110から供給される高周波電力を放射電極121に伝達する。伝送線路140は、誘電体基板130の層内に形成された電極である配線パターンと、層間をつなぐ電極であるビアとの組み合わせにより形成される。また、図2に示されるように、ビアのみで伝送線路140を形成してもよい。なお、伝送線路140の一部が物理的に切断されており、容量結合を用いて高周波電力を伝達する構成を有してもよい。伝送線路140は、給電点SP1において放射電極121に電気的に接続される。
【0028】
図4は、比較例のアンテナモジュール100Xの断面図である。アンテナモジュール100Xにおける放射電極121Xにおいては、図2の放射電極121のような開口部が形成されていない。
【0029】
図2および図4のようなアンテナモジュールを製造する場合、加熱しながらプレスすることによって誘電体基板上に放射電極を密着させる手法が用いられる場合がある。このとき、誘電体基板内に封じ込められている空気等の気体成分、あるいは誘電体基板を構成する材料の一部が加熱により気体となったものが、基板の外部へと放出される。
【0030】
このとき、比較例のアンテナモジュール100Xのような構成では、放出された気体が放射電極121Xと誘電体基板130との間の界面に閉じ込められてしまい、放射電極121Xと誘電体基板130との間にわずかな空間160が形成される場合がある。これにより、放射電極121Xと誘電体基板130との間の密着強度が低下し得る。
【0031】
一方で、本実施の形態1のアンテナモジュール100においては、放射電極121に複数の開口部122が形成されているため、図2中の矢印AR1のように、誘電体基板130から発生する気体はこの開口部122を通って外部へと放出されやすくなる。これによって、放射電極121と誘電体基板130との間に、図3のような空間が形成されにくくなるため、放射電極121と誘電体基板130との間の密着強度を向上させることができる。
【0032】
(変形例1)
図5は、変形例1のアンテナモジュール100Aの断面図である。変形例1においては、放射電極121の配置が図2とは異なっている。具体的には、放射電極121は、誘電体基板130の表面ではなく、誘電体基板130の内部に埋め込まれるように配置されている。この場合、放射電極121に形成された複数の開口部122の内部には、誘電体基板130の誘電体材料が充填される。これにより、複数の開口部122が形成されていない放射電極に比べて、放射電極121と誘電体基板130との接触面積が増加するため、密着強度をさらに高めることができる。
【0033】
なお、図6および図7に示されるように、開口部122の内部には必ずしも誘電体材料が充填されていなくてもよい。具体的には、図6のアンテナモジュール100A1のように放射電極121の一部だけが誘電体基板130に埋め込まれた場合であってもよい。また、図7のアンテナモジュール100A2のように放射電極121の全体が誘電体基板130に埋め込まれているが、開口部122の少なくとも一部には誘電体材料が充填されていない場合であってもよい。このような場合であっても、放射電極121の外周側面と誘電体基板130の凹部の内壁との間の接触面積、および開口部122の内壁と誘電体基板130との間の接触面積が増加するため、図2の場合よりも密着強度を高めることができる。
【0034】
(検証実験)
発明者は、開口部の有無による密着強度の差異を検証するために、図8に示すような実験を行なった。具体的には、開口部を形成していない放射電極を有するアンテナモジュール(図8の(a))、および、開口部を形成した放射電極を有するアンテナモジュール(図8の(b))について、はんだを用いて放射電極に金具170を取付けてアンテナモジュールの法線方向に引張り、放射電極が引き剥がれたときの引張力を比較した。なお、放射電極は12μmの銅を用い、図8(b)においては、直径40μmの開口部が250μmピッチで形成されたものを使用した。
【0035】
図9は、上記の手法により、それぞれ3つのサンプルについて実験を行なった結果を示す図である。図9に示されるように、いずれのサンプルにおいても、開口部を形成したサンプルの方が、開口部が形成されていないサンプルよりも引張力が高くなっており、平均で約150%の強度を有することが確認された。
【0036】
(変形例2,3)
図10は、変形例2に従うアンテナモジュール100Bの断面図である。変形例2においては、放射電極121Bではなく接地電極GND2に複数の開口部150が形成されている。
【0037】
誘電体基板から放出される気体は、放射電極側だけでなく接地電極側からも放出される。そのため、接地電極と誘電体基板との間にも誘電体基板からの気体が閉じ込められる可能性があり、それにより接地電極と誘電体基板との密着強度が低下し得る。
【0038】
図10のように、接地電極GND2に複数の開口部150を形成することによって、誘電体基板からの気体は、開口部150を通って外部へ放出される(図10中の矢印AR2)ので、接地電極GND2と誘電体基板130との間の密着強度を高めることができる。
【0039】
図11は、変形例3に従うアンテナモジュール100Cの断面図である。変形例3においては、放射電極121および接地電極GND2の双方に複数の開口部が形成されている。変形例3においては、放射電極121と誘電体基板130との間の密着強度、および、接地電極GND2と誘電体基板130との間の密着強度とを高めることができる。
【0040】
[実施の形態2]
実施の形態2においては、1つの放射電極に対して複数の給電点で高周波電力が供給される場合について説明する。
【0041】
図12は、実施の形態2に従うアンテナモジュール100Dの平面図である。アンテナモジュール100Dにおいては、正方形の形状を有する放射電極121Dが用いられている。放射電極121Dには、2つの給電点SP1,SP2において高周波電力が供給されており、2つの偏波の高周波信号を放射することが可能に構成されている。給電点SP2は、放射電極121Dの対角線の交点に対して、給電点SP1を90°回転させた位置となっている。
【0042】
アンテナモジュール100Dにおいては、複数の開口部122は、給電点SP1と給電点SP2とを結ぶ線LN1に交差する、放射電極121Dの対角線に沿って形成されている。言い換えれば、複数の開口部122は、少なくとも、給電点SP1と給電点SP2とを結ぶ線LN1を含む所定の領域RG1内に形成される。
【0043】
図12のような2偏波の高周波信号を放射可能なアンテナモジュールにおいては、2つの偏波間のアイソレーションを確保することが重要である。図12に示されるアンテナモジュール100Dにおいては、放射電極121Dの2つの給電点SP1,SP2の間に、複数の開口部122が形成されているため、開口部が形成されない場合と比べて給電点SP1と給電点SP2との間の電気抵抗が実質的に高くなる。そのため、2つの給電点SP1,SP2との間のアイソレーションを向上させることができる。
【0044】
図13は、複数の開口部が形成されていない比較例のアンテナモジュールにおける放射電極121Yの電流分布を示したものであり、図14は、図12のアンテナモジュール100Dの放射電極121Dにおける電流分布を示したものである。なお、図13および図14においては、濃淡により電流分布の大小が示されており、電流分布が小さくなるほど濃く示されている。
【0045】
図13図14とを比較すると、開口部122の周囲の部分が濃くなっており、電流分布が小さくなっている部分が生じていることがわかる。すなわち、開口部122を形成することによって、給電点SP1から給電点SP2へ流れる電流、および、給電点SP2給電点SP1へ流れる電流が低減されているので、給電点SP1と給電点SP2との間のアイソレーションが向上していることがわかる。
【0046】
このように、2偏波タイプのアンテナモジュールにおいて、放射電極の2つの給電点を結ぶ線を含む所定の領域内に開口部を形成することによって、誘電体基板から放出される気体を外部に放出して放射電極と誘電体基板との密着強度が高められるとともに、2つの給電点間のアイソレーションを向上させることができる。
【0047】
なお、図12の例においては、複数の開口部は放射電極の対角線に沿って形成されていたが、開口部が形成される位置は、2つの給電点を結ぶ線を含む所定の領域内であればこれに限られない。たとえば、複数の開口部は、実施の形態1の図3で示したように、放射電極全体に亘って一様にかつ等間隔で形成されてもよい。
【0048】
なお、図12の例においては、放射電極に開口部が形成される場合について説明したが、接地電極に開口部が形成される場合であってもよい。アンテナモジュールを平面視した場合に、接地電極において、放射電極の2つの給電点に対応する位置を結ぶ線を含む所定の領域内に開口部が形成されていれば、アイソレーションを向上させることが可能である。
【0049】
アンテナは、放射電極と接地電極との間の電磁結合によってアンテナとして機能する。接地電極側に開口部が形成されることで、一方の偏波の電磁場と他方の偏波の電磁場との干渉が低減されるため、結果として2つの偏波のアイソレーションを向上することができる。
【0050】
(変形例4)
図15は、4つの給電点SP1,SP1A,SP2,SP2Aにおいて高周波電力が供給されるアンテナモジュール100Eの平面図である。図14を参照して、給電点SP1および給電点SP1Aは、放射電極121Eの対角線の交点に対して互いに点対称の位置に配置される。同様に、給電点SP2および給電点SP2Aも、放射電極121Eの対角線の交点に対して互いに点対称の位置に配置される。
【0051】
そして、開口部122は、放射電極121Eの対角線に沿って形成されている。すなわち、開口部122は、任意の2つの給電点を結ぶ線を含む所定の領域に形成されている。これによって、各給電点間のアイソレーションを向上させることができる。
【0052】
なお、好ましくは、給電点SP1と給電点SP1Aには、互いに逆位相の高周波電力が供給され、給電点SP2と給電点SP2Aには、互いに逆位相の高周波電力が供給される。これにより、給電点SP1に接続される伝送線路から生じる交差偏波と給電点SP1Aに接続される伝送線路から生じる交差偏波とが打ち消し合い、同様に、給電点SP2に接続される伝送線路から生じる交差偏波と給電点SP2Aに接続される伝送線路から生じる交差偏波とが打ち消し合う。したがって、交差偏波識別度(Cross Polarization Discrimination:XPD)を向上させることができる。
【0053】
なお、上記の実施の形態1および実施の形態2の説明においては、放射電極の形状が正方形である例について説明したが、放射電極の形状は、円形あるいは正方形以外の多角形であってもよい。
【0054】
特に実施の形態2の場合では、複数の偏波同士の対称性を確保するために、放射電極の形状を円形あるいは正多角形とすることが好ましい。この場合、複数の開口部は、たとえば、放射電極の中心を通り、かつ、2つの給電点を結ぶ第1の線と交差する第2の線に沿って形成されてもよい。
【0055】
また、開口部の形状は、円形以外の形状であってもよい。たとえば、開口部は、多角形に形成されてもよいし、楕円状に形成されてもよい。
【0056】
上記の説明においては、放射電極が誘電体基板から露出するように配置される構成について説明したが、放射電極は必ずしも誘電体基板から露出していなくてもよく、誘電体基板の内層に配置されていてもよい。あるいは、レジストまたは薄膜の誘電体層であるカバーレイによって放射電極の表面が覆われていてもよい。
【0057】
また、放射電極は誘電体基板と直接接触していなくてもよく、放射電極と誘電体基板との間に、接着層などの他の部材が配置されていてもよい。なお、当該他の部材には、放射電極に形成された複数の開口部に連通する複数の貫通孔が形成されていることが好ましい。あるいは、当該他の部材は、ガス透過性を有することが好ましい。当該構成は、放射電極に限らず、接地電極についても適用可能である。
【0058】
なお、複数の開口部は、すべてが等間隔に形成されていなくともよく、一部が第1ピッチの間隔で形成されており、他の少なくとも一部が第2ピッチの間隔で形成されていてもよい。たとえば、実施の形態2において、2つの給電点を結ぶ線を含む所定の領域に形成された開口部の間隔よりも、当該所定の領域外に形成された開口部の間隔を広くするようにしてもよい。また、複数の開口部の形状はすべて同一でなくてもよく、一部の開口部の形状が他の開口部と異なっていてもよい。
【0059】
さらに、RFICの実装位置は、誘電体基板の第2面には限られず、放射電極と異なる位置において誘電体基板の第1面に形成されてもよい。この場合には、接地電極には、伝送線路が貫通する貫通孔が形成されなくてもよい。
【0060】
[実施の形態3]
実施の形態3においては、RFIC110が実装される電極パッドに開口部が配置される構成について説明する。
【0061】
図16に示されるアンテナモジュール100Fは、図5で示したアンテナモジュール100Aにおいて、接地電極GNDが誘電体基板130の内層に配置され、かつ、RFIC110の実装部分を詳細に示した図である。なお、図5と重複する要素についての説明は繰り返さない。
【0062】
図16を参照して、接地電極GNDは、誘電体基板130において、放射電極121と第2面134との間の層に配置される。そして、誘電体基板130の第2面134には、外部機器との電気的接続を実現するための複数の導体パターン190が配置される。なお、導体パターン190は、RFIC110などの外部機器が接続される導体パターン190B(以下、「電極パッド」とも称する。)と、外部機器が接続されない導体パターン190Aとを含む。図17および図18において後述するように、電極パッド190Bには、パッドを貫通する複数の開口部が形成されている。RFIC110は、はんだバンプ180を用いて、電極パッド190Bに電気的に接続される。
【0063】
図17は、RFIC110と電極パッド190Bとの接続部分を拡大した図である。上述のように、電極パッド190Bには、複数の貫通孔(開口部)195が形成されており、はんだバンプ180を用いてRFIC110が誘電体基板130に接続される。
【0064】
はんだ接続を行なう場合には、リフローによって誘電体基板130の電極パッド190Bの周辺には熱が加えられ得る。このときにも、基板内部に残っている一部の材料がガスとなって放出される。はんだ接続される電極パッド190Bに複数の開口部195を設けることによって、電極パッドと誘電体基板との間の界面に放出されたガスが閉じ込められることを抑制できる。
【0065】
なお、電極パッド190Bは、図17に示されるように、誘電体基板130に埋め込まれ、かつその表面が露出するように配置することが好ましい。はんだ接続を行なう場合には一般的にフラックスが使用されることが多いが、電極パッド190Bのように開口部195を形成した場合に、当該開口部195の部分に凹部が生じると、この凹部にフラックスが溜まってしまい、リフロー時に加えられた熱によりフラックスが爆ぜて、接続不良の要因になる可能性がある。そのため、はんだ接続される電極パッド190Bを誘電体基板130に埋め込ませて、開口部195の部分に凹部を極力なくすことで、RFIC110を実装する際の接続不良の発生を抑制することができる。
【0066】
図18は、アンテナモジュール100Fの誘電体基板130の第2面134側から平面視した図である。導体パターン190は、誘電体基板130の第2面134に露出するように配置される。ここで、図18中の破線の部分がRFIC110が実装される部分であり、当該破線の領域内に配置された各電極パッド190Bについては、複数の開口部195が形成されている。
【0067】
一方、実装電極として機能しない(外部機器が接続されない)導体パターン190Aは、電極パッド190Bの周囲を囲むように配置されている。導体パターン190Aは、接地電位と接続されることによって、シールド導体として機能し得る。
【0068】
なお、図18においては、導体パターン190Aには開口部が形成されない構成となっているが、導体パターン190Aについても、電極パッド190Bと同様に開口部が形成されていてもよい。
【0069】
(アンテナモジュールの製造プロセス)
次に、図19を用いて、本実施の形態に従うアンテナモジュールの製造プロセスについて説明する。図19においては、一例として実施の形態3のアンテナモジュール100Fの製造プロセスを説明する。なお、アンテナモジュール100Fにおいては、片面に金属膜が形成された複数の熱可塑性樹脂層を、加熱しながら圧着することによって一括成形するの製造プロセスが用いられている。
【0070】
図19(a)を参照して、まず、片面に金属膜(たとえば銅箔)が形成された複数の熱可塑性樹脂(たとえば、LCP樹脂)層を用意し、各樹脂層の金属膜をエッチングあるいはフォトリソグラフィによってパターニングして導体パターンを形成する。図19(a)においては、放射電極121が形成された樹脂層130Aと、接地電極GNDが形成された樹脂層130Bと、導体パターン190が形成された樹脂層130Cとが用意される。なお、積層する樹脂層の数は3層に限られず、たとえば、他の配線層あるいは放射電極(無給電素子など)を形成する場合には、さらに多くの樹脂層を用いてもよい。
【0071】
各樹脂層において、層間接続導体の伝送線路140が形成される部分には、レーザ加工などによって貫通孔が形成され、当該貫通孔内に導電性ペーストが充填される。樹脂層130Aの貫通孔には導電性ペースト145Aが充填され、樹脂層130Bの貫通孔には導電性ペースト145Bが充填され、樹脂層130Cの貫通孔には導電性ペースト145Cが充填される。
【0072】
次に、これらの樹脂層130A~130Cを積層し、熱可塑性樹脂の軟化温度以上に加熱しながら積層方向に加圧することによって、各層を互いに接合させる(図19(b))。熱可塑性樹脂は、それ自体が各層を接続するための接着剤としても作用する。
【0073】
樹脂が軟化することによって、圧着時に放射電極121および導体パターン190などの電極が樹脂層内に埋め込まれる。このとき、導体パターンに開口部が形成されていると、当該開口部内にも樹脂が充填されるため、開口部がない場合に比べて樹脂層と導体パターンとの間の接触面積が増加し、密着強度が高められる。
【0074】
また、加熱することによって、各樹脂層の貫通孔に充填された導電性ペースト145A~145Cが固化し、導電性ペーストに含まれる添加金属(たとえばSn)によって層間接続導体(伝送線路140)が形成される。
【0075】
各樹脂層が接合されると、誘電体基板130の上下が反転され、導体パターン190における必要な箇所にはんだペースト180が塗布される(図19(c))。その後、RFIC110を配置し、リフローを行なうことによって、RFIC110と誘電体基板130とが接続される(図19(d))。このようなプロセスによって、アンテナモジュール100Fが形成される。
【0076】
ここで、図19(b)に示す各樹脂層の加熱圧着プロセスの際に、導電性ペーストの一部が気化してガスが発生する。発生したガスは、基本的には基板内を通過して外部に放出されるが、導体パターンが形成されている部分においては、ガスを通過させることができないため、導体パターンと樹脂層との界面にガスが溜まって導体パターンの一部が剥離する可能性がある。
【0077】
このような状態になると、樹脂層と導体パターンとの間の接合強度が低下するとともに、剥離部分において容量成分が変動するため、基板全体としてのインピーダンスが変化し得る。アンテナモジュールのような高周波信号を取り扱う部品では、このインピーダンスの変化によって特性への影響が発生する。
【0078】
また、図19(d)においてリフロー処理が行なわれるが、一般的にリフロー処理の温度は加熱圧着プロセスにおける加熱温度(すなわち、熱可塑性樹脂の軟化温度)よりも高いため、リフロー処理の際に導体パターン190の付近に加わる熱によっても、誘電体基板130の内部からガスが発生し得る。
【0079】
本実施の形態におけるアンテナモジュールにおいては、上記の導体パターンに対応する放射電極121、接地電極GND、および導体パターン190について、必要に応じて開口部が形成される。導体パターンと樹脂層との界面に到達したガス成分は、当該開口部を通過して基板外部へと放出される。したがって、加熱時に基板内部で発生するガスに起因する導体パターンの剥離によって生じる強度低下、およびインピーダンス変化を抑制することができる。
【0080】
なお、上記のRFIC100の実装プロセスに先立って、図20のように、誘電体基板130の実装面(第2面134)に保護膜200を形成する場合がある。保護膜に開口を形成し、開口から露出する電極パッド190Bを形成する(オーバーレジスト)。このとき、導体パターン190Aについては、その全面が保護膜200で覆われてしまう。
【0081】
この場合、導体パターン190Aに開口部が形成されていると、開口部を通過したガスが、保護膜200と誘電体基板130との界面に溜まってしまい、かえって、保護膜200が剥離してしまう要因となる可能性がある。そのため、導体パターンにおいて保護膜200の直下となる部分には、開口部を形成しないことが好ましい。上述の図18の例においては、最外周に配置された導体パターン190Aには外部機器が接続されないため、保護膜200を形成した場合には導体パターン全体が保護膜200に覆われる。そのため、図18の導体パターン190Aについては、開口部が形成されていない。
【0082】
また、アンテナモジュールにおけるRFIC110の接続部分については、図21に示されるように、アンダーフィル剤210を用いて封止処理を施してもよい。アンダーフィル剤210は、たとえば、エポキシあるいはシリコンなどを含む液状硬化性樹脂である。アンダーフィル剤210による封止処理を施すことによって、保護膜200と誘電体基板130との間の接続部分、あるいは、はんだバンプ180の接続部分の強度を向上させることができる。なお、RFIC110の接続部分だけでなく、RFIC110全体を樹脂を用いてモールド(封止処理)してもよい。
【0083】
一般的に、封止処理の温度は、加熱圧着時およびリフロー時の温度に比べて低いため、当該封止処理によって誘電体基板130内からさらにガスはほとんど発生しない。
【0084】
(フレキシブル基板への適用例)
実装電極への開口部の形成による電極と基板との密着強度の向上については、RFICと電極パッドとの接合部分には限定されない。たとえば、図22に示されるような、フレキシブル基板を用いたアンテナモジュールにおけるコネクタなどの電子部品の接合部分のように、応力が加わりやすい部分へ適用することも可能である。
【0085】
図22における通信装置10Aにおいては、RFIC110が実装された実装基板20に、コネクタ30,35を介してアンテナ装置105が取り付けられる構造となっている。
【0086】
アンテナ装置105は、フレキシブル基板135と、誘電体基板130と、放射電極121と、伝送線路140とを含む。フレキシブル基板135は、たとえば多層構造のLCP基板である。フレキシブル基板135の一方端には誘電体基板130を介して放射電極121が配置されており、他方端にはコネクタ30が取り付けられている。コネクタ30は、フレキシブル基板135に形成された導体パターン(電極パッド)190Cにはんだを用いて接合されており、実装基板20に配置されたコネクタ35と係合可能に構成されている。
【0087】
フレキシブル基板135は、コネクタ30が配置される第1部分の基板の法線方向と、放射電極121が配置される第2部分の基板の法線方向とが略直交するように基板の途中で屈曲している。フレキシブル基板135の双方の主面には接地電極GNDが形成されており、内部にはRFIC110からの高周波信号を放射電極121に伝達するための伝送線路140が形成されている。すなわち、フレキシブル基板135はストリップラインを形成している。フレキシブル基板135に配置されたコネクタ30が実装基板20に配置されたコネクタ35と係合することよって、RFIC110から放射電極121に高周波信号が伝達される。
【0088】
放射電極121は、通信装置10Aの金属製の筐体15に形成された樹脂部16に面するように配置される。なお、図22における放射電極121は、誘電体基板130の外表面に配置される構成となっているが、図16等のように、誘電体基板130内に埋め込まれる構成出あってもよい。また、放射電極121に開口部が形成されていてもよい。放射電極121からの電波は、樹脂部16を通って通信装置10Aの外部へと放射される。
【0089】
このような、片持ち梁の形状を有するアンテナ装置105においては、その構造上、コネクタ30が配置される部分に曲げ応力などの機械的負荷が加わりやすく、電極パッド190Cがフレキシブル基板135から剥離するおそれがある。そのため、電極パッド190Cに開口部を形成して、フレキシブル基板135と電極パッド190Cとの間の密着強度を増加することによって、機械的負荷に起因して生じる電極パッド190Cの剥離を抑制することができる。
【0090】
なお、伝送線路140あるいは接地電極GNDにも開口部を形成して、密着強度を高めるようにしてもよい。
【0091】
また、実装基板20側において、コネクタ35を接続するための導体パターン(電極パッド)190D、および、RFIC110を接続するための導体パターン(電極パッド)190Eにも開口部を形成して、密着強度を高めるようにしてもよい。
【0092】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0093】
10,10A 通信装置、15 筐体、16 樹脂部、20 実装基板、30,35 コネクタ、100,100A,100A1,100A2,100B~100F,100X アンテナモジュール、105 アンテナ装置、111A~111D,113A~113D,117 スイッチ、112AR~112DR ローノイズアンプ、112AT~112DT パワーアンプ、114A~114D 減衰器、115A~115D 移相器、116 信号合成/分波器、118 ミキサ、119 増幅回路、120 アンテナアレイ、121,121B,121D,121E,121X,121Y 放射電極、122,150,195 開口部、130 誘電体基板、130A~130C 樹脂層、132 第1面、134 第2面、135 フレキシブル基板、140 伝送線路、145A~145C 導電性ペースト、160 空間、170 金具、180 はんだ、190,190A~190E 導体パターン、200 保護膜、210 アンダーフィル剤、GND,GND2 接地電極、SP1,SP1A,SP2,SP2A 給電点。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22