(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】ロータリバルブ
(51)【国際特許分類】
F16K 11/085 20060101AFI20220906BHJP
F16K 5/04 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
F16K11/085 Z
F16K5/04 A
(21)【出願番号】P 2020044047
(22)【出願日】2020-03-13
【審査請求日】2021-10-22
(73)【特許権者】
【識別番号】591012200
【氏名又は名称】株式会社東海理機
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】篠田 和希
(72)【発明者】
【氏名】黒川 昌久
【審査官】加藤 昌人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第3115160(US,A)
【文献】米国特許第4399838(US,A)
【文献】特開2020-153377(JP,A)
【文献】特開2015-34560(JP,A)
【文献】国際公開第2017/199654(WO,A1)
【文献】実公昭57-19341(JP,Y2)
【文献】実開昭63-152969(JP,U)
【文献】実公昭46-27440(JP,Y1)
【文献】実開平3-77870(JP,U)
【文献】特表2005-509777(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 11/00-11/24
F16K 5/00- 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容部を有するハウジングと、前記収容部に収容された弁本体部を有し、かつ軸部により前記ハウジングに回動可能に支持された弁体とを備え、
前記ハウジングの前記収容部に面した箇所には、複数の流体が流入する複数の流入口が形成されるとともに、前記流体が流出する複数の流出口が形成され、
前記弁体には、前記流体の通路であり、かつ同流体の流れ方向における上流端及び下流端が前記弁本体部の外面において開口し、前記弁体の回動に伴い少なくとも一部が移動することで、前記複数の流入口と前記複数の流出口との連通状態を変更する複数の可動流路が互いに離間した状態で形成され、
さらに、各流入口と前記弁本体部との間には流入側パッキンが配置され、各流出口と前記弁本体部との間には流出側パッキンが配置され、
各流入側パッキンは、各流入口に面して開口する流入開口と、前記流入開口の周囲に設けられて前記ハウジングにおける前記流入口の周囲に接触する環状の第1シール部と、前記流入開口の周囲に設けられて前記弁本体部に接触する環状の第2シール部とを備え、
各流出側パッキンは、各流出口に面して開口する流出開口と、前記流出開口の周囲に設けられて前記ハウジングにおける前記流出口の周囲に接触する環状の第3シール部と、前記流出開口の周囲に設けられて前記弁本体部に接触する環状の第4シール部とを備えているロータリバルブ。
【請求項2】
前記弁本体部は円柱状をなし、
前記軸部は、前記弁本体部の軸線に沿う方向における一方の端面から同軸線に沿って突出し、
各可動流路の前記上流端は、前記弁本体部の前記軸線に沿う方向における他方の端面において開口され、
各可動流路の前記下流端は、前記弁本体部の外周面において開口され、
前記ハウジングは、前記弁本体部の前記他方の端面に対向する内底面と、前記弁本体部の前記外周面に対向する内周面とを備え、
各流入口は、前記ハウジングの前記内底面において開口され、各流出口は、前記ハウジングの前記内周面において開口されている請求項1に記載のロータリバルブ。
【請求項3】
複数の前記可動流路の少なくとも1つは、前記流れ方向における途中の箇所から前記外周面までの領域で複数に分岐する分岐流路部を有しており、
前記分岐流路部毎の下流端は、1つの前記分岐流路部における下流端が前記流出口に対向した状態で、残りの前記分岐流路部における下流端がいずれの前記流出口にも対向しない箇所に形成されている請求項2に記載のロータリバルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁体を回動させて流体の流路を切替えるロータリバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
流体の流路を切替えるロータリバルブとして、ハウジング及び弁体を備えるものが知られている。ハウジングは、収容部を有する環状の周壁部を備えている。ハウジングの周壁部とは異なる箇所には、収容部への流体の流入口が形成されている。また、周壁部の複数箇所には、収容部内の流体の流出口が形成されている。弁体は、収容部に配置された円柱状の弁本体部を備え、軸部によりハウジングに回動可能に支持されている。弁本体部には、流入口及び流出口を連通させる可動流路が形成されている。流体の流れ方向における可動流路の下流端は、弁本体部の外周面において開口されている。そして、弁体が回動されることにより、可動流路を介して流入口に連通される流出口が切替えられ、流体の流路が切替えられる。
【0003】
さらに、ロータリバルブでは、可動流路を介して流入口に連通された流出口からのみ流体を流出させるために、弁本体部と各流出口との間にパッキンが配置されている。各パッキンの骨格部分をなす板状のパッキン本体部は、流出口に面して開口する流出開口を有している。パッキン本体部の厚み方向における両側であって流出開口の周囲には、それぞれ環状のシール部が形成されている。一方のシール部は、周壁部における流出口の周囲に常に接触する。他方のシール部は弁本体部の外周面に接触しており、可動流路の下流端が流出口に対向した状態では、同下流端の周囲において上記外周面に接触する。上記パッキンにより、弁本体部と、同弁本体部によって閉塞された流出口との間がシールされ、可動流路を介して流入口に連通されていない流出口からの流体の漏出が抑制される。
【0004】
なお、弁本体部と流出口との間にパッキンを配置してシールを行なう技術は、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来のロータリバルブは、単一の流体を対象とし、1つの流入口から流入した流体を複数の流出口の1つから流出させるものであるが、近年では、複数の流体を対象とし、それらの流体の流路を切替えたいというニーズが高まっている。この場合には、流路が切替えられた状態で、流体が互いに混ざり合わないようにする対策が必要となる。ちなみに、上記従来のロータリバルブは、単一の流体の流路を切替えることを前提としているため、こうした対策は不要である。
【0007】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の流体の流路を切替えることができ、しかも流路が切替えられた状態で、流体が混ざり合うのを抑制することのできるロータリバルブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するロータリバルブは、収容部を有するハウジングと、前記収容部に収容された弁本体部を有し、かつ軸部により前記ハウジングに回動可能に支持された弁体とを備え、前記ハウジングの前記収容部に面した箇所には、複数の流体が流入する複数の流入口が形成されるとともに、前記流体が流出する複数の流出口が形成され、前記弁体には、前記流体の通路であり、かつ同流体の流れ方向における上流端及び下流端が前記弁本体部の外面において開口し、前記弁体の回動に伴い少なくとも一部が移動することで、前記複数の流入口と前記複数の流出口との連通状態を変更する複数の可動流路が互いに離間した状態で形成され、さらに、各流入口と前記弁本体部との間には流入側パッキンが配置され、各流出口と前記弁本体部との間には流出側パッキンが配置され、各流入側パッキンは、各流入口に面して開口する流入開口と、前記流入開口の周囲に設けられて前記ハウジングにおける前記流入口の周囲に接触する環状の第1シール部と、前記流入開口の周囲に設けられて前記弁本体部に接触する環状の第2シール部とを備え、各流出側パッキンは、各流出口に面して開口する流出開口と、前記流出開口の周囲に設けられて前記ハウジングにおける前記流出口の周囲に接触する環状の第3シール部と、前記流出開口の周囲に設けられて前記弁本体部に接触する環状の第4シール部とを備えている。
【0009】
上記の構成によれば、弁体の回動により、可動流路の上流端がいずれかの流入口に対向し、下流端がいずれかの流出口に対向すると、それらの流入口及び流出口は可動流路を介して連通された状態となる。そのため、弁体を回動させて、流入口及び流出口を連通させる可動流路を切替えることで、複数の流体の流路を切替えることが可能となる。
【0010】
ここで、回動位相に拘らず常に、流入側パッキンの第1シール部が、ハウジングにおける流入口の周囲に接触し、流出側パッキンの第3シール部がハウジングにおける流出口の周囲に接触する。そのため、弁本体部とハウジングとの間では、各第1シール部の内側の領域と外側の領域との間で流体が、同第1シール部を経由して行き来することも、各第3シール部の内側の領域と外側の領域との間で流体が、同第3シール部を経由して行き来することも規制される。
【0011】
さらに、流路が切替えられた状態では、流入側パッキンの第2シール部は、弁本体部の外面のうち、可動流路の上流端の周囲に接触する。また、流出側パッキンの第4シール部は、弁本体部の外面のうち、可動流路の下流端の周囲に接触する。そのため、弁体とハウジングとの間では、第2シール部の内側の領域と外側の領域との間で流体が、同第2シール部を経由して行き来することも、第4シール部の内側の領域と外側の領域との間で流体が、同第4シール部を経由して行き来することも規制される。従って、流路が切替えられた状態では、流体が混ざり合う現象が抑制される。
【0012】
上記ロータリバルブにおいて、前記弁本体部は円柱状をなし、前記軸部は、前記弁本体部の軸線に沿う方向における一方の端面から同軸線に沿って突出し、各可動流路の前記上流端は、前記弁本体部の前記軸線に沿う方向における他方の端面において開口され、各可動流路の前記下流端は、前記弁本体部の外周面において開口され、前記ハウジングは、前記弁本体部の前記他方の端面に対向する内底面と、前記弁本体部の前記外周面に対向する内周面とを備え、各流入口は、前記ハウジングの前記内底面において開口され、各流出口は、前記ハウジングの前記内周面において開口されていることが好ましい。
【0013】
上記の構成によれば、複数の流体のそれぞれは、ハウジングの内底面の流入口から収容部に流入する。流体は、弁本体部の他方の端面における上流端から可動流路に流入する。上記可動流路の下流端がいずれかの流出口に対向している場合には、流体は、可動流路を流れた後に弁本体部の外周面における下流端から、ハウジングの内周面における流出口へ導かれる。
【0014】
ここで、上記のように、流入口及び流出口が可動流路によって連通されている場合には、流入側パッキンの第1シール部が、ハウジングの内底面における流入口の周囲に接触し、第2シール部が弁本体部の上記端面における上流端の周囲に接触する。そのため、ハウジングの内底面と弁本体部の上記端面との間では、第1シール部及び第2シール部のそれぞれの内側の領域と外側の領域との間での流体の行き来が規制される。
【0015】
また、流出側パッキンの第3シール部が、ハウジングの内周面における流出口の周囲に接触し、第4シール部が弁本体部の外周面における下流端の周囲に接触する。そのため、ハウジングの内周面と弁本体部の外周面との間では、第3シール部及び第4シール部のそれぞれの内側の領域と外側の領域との間での流体の行き来が規制される。
【0016】
上記ロータリバルブにおいて、複数の前記可動流路の少なくとも1つは、前記流れ方向における途中の箇所から前記外周面までの領域で複数に分岐する分岐流路部を有しており、前記分岐流路部毎の下流端は、1つの前記分岐流路部における下流端が前記流出口に対向した状態で、残りの前記分岐流路部における下流端がいずれの前記流出口にも対向しない箇所に形成されていることが好ましい。
【0017】
上記の構成によれば、複数の分岐流路部を有する可動流路では、流体の流れ方向における分岐流路部よりも上流側の部分が共通の流路部によって構成される。そのため、可動流路が、流れ方向における途中の箇所から分岐せず、互いに離間した複数の流路によって構成される場合に比べ、弁本体部において可動流路が占めるスペースを小さくすることが可能となる。
【発明の効果】
【0018】
上記ロータリバルブによれば、複数の流体の流路を切替えることができ、しかも流路が切替えられた状態で、流体が混ざり合うのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】一実施形態におけるロータリバルブの斜視図。
【
図2】一実施形態におけるロータリバルブの平面図。
【
図3】一実施形態におけるロータリバルブの分解斜視図。
【
図4】一実施形態における弁体を弁本体部側から見た斜視図。
【
図5】一実施形態における流入側パッキンを第1シール部側から見た斜視図。
【
図8】
図6に対応する図であり、弁体が第2の回動位相にされたロータリバルブの部分断面図。
【
図10】
図6に対応する図であり、弁体が第3の回動位相にされたロータリバルブの部分断面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、複数の流体の流路の途中に設けられて、流路を切替えるロータリバルブの一実施形態について、図面を参照して説明する。
ここで、流体には、液体及び気体のいずれか一方又は両者が含まれる。また、複数の流体には、成分の異なる複数種類の流体が含まれるほか、同一種類の複数の流体も含まれる。同一種類の複数の流体には、同一の複数の流体が含まれるほか、成分は同一であるが、温度又はその他の要素、例えば粘度等の異なる複数の流体が含まれる。本実施形態では、成分が同一であるが、互いに温度の異なる2種類の冷却水を、流体としている。
【0021】
ロータリバルブは、
図3に示すように、ハウジング11、弁体41、流入側パッキン65及び流出側パッキン75を備えている。次に、各部材について説明する。
<ハウジング11>
図1及び
図3に示すように、ハウジング11は、ボディ12及びカバー31を備えている。ボディ12は、軸線L1に沿って延びる略円筒状の周壁部13を備えている。周壁部13の内周面は、ハウジング11の内周面を構成している。軸線L1に沿う方向における周壁部13の一方の端部、
図3では上端部は、閉塞部14によって塞がれ、他方の端部、
図6では下端部は開放されている。
【0022】
図2、
図3及び
図7に示すように、周壁部13には、複数、本実施形態では3つのパッキン装着用の突出壁部15が形成されている。各突出壁部15は、周壁部13から径方向における外方へ突出している。閉塞部14の中心部分には軸受孔18が形成されている。
【0023】
カバー31は、周壁部13を挟んで、軸線L1に沿う方向における閉塞部14とは反対側、
図3では下側に配置されている。軸線L1に沿う方向におけるカバー31のボディ12側の面、
図3では上面は、ハウジング11の内底面を構成しており、ここにパッキン装着用の凹部32が形成されている。
【0024】
ボディ12及びカバー31は、それらの周縁部において相互に連結されている。本実施形態では、この連結が、ボディ12に設けられた係合孔27に対し、カバー31に設けられたピン33が係合されることによりなされているが、他の連結手段によってなされてもよい。
【0025】
図6及び
図7に示すように、ボディ12とカバー31とによって囲まれた空間は、収容部38を構成している。カバー31の中心部には、流体FL1の流入口34が収容部38に面して開口されている。カバー31における流入口34の周縁部からは、上記軸線L1に沿って収容部38から遠ざかる側、
図6では下側へ向けて接続管部35が突出している。接続管部35には、流体FL1の流路86を有する配管85が接続される。また、カバー31の上記流入口34から径方向における外方へずれた箇所、
図6及び
図7では右方へずれた箇所には、流体FL2の流入口36が収容部38に面して開口されている。カバー31における流入口36の周縁部からは、接続管部37が突出している。接続管部37の突出方向は、上記流体FL2の流れ方向における下流部分では、上記軸線L1に沿って収容部38から遠ざかる方向、
図6では下方であり、上流部分では、カバー31の径方向における外方、
図6及び
図7では右方である。接続管部37には、流体FL2の流路88を有する配管87が接続される。
【0026】
各突出壁部15には、流出口21~23のいずれかが形成されている。これらの流出口21~23は、収容部38に面して開口されている。突出壁部15における流出口21の周縁部からは、ボディ12の径方向における外方、
図6及び
図7では左方へ向けて接続管部24が突出している。接続管部24には、流路92を有する配管91が接続される。同様に、突出壁部15における流出口22の周縁部からは接続管部25が、上記径方向における外方、
図7では斜め右下方へ向けて突出している。また、突出壁部15における流出口23の周縁部からは接続管部26が、上記径方向における外方、
図7では斜め右上方へ向けて突出している。接続管部25には、流路94を有する配管93が接続され、接続管部26には、流路96を有する配管95が接続される。
【0027】
<弁体41>
弁体41は、円柱状をなす弁本体部44と、上記軸線L1に沿う方向における一方、
図6では上方の端面46の中心部から突出する軸部42とを備えている。軸部42は、上記周壁部13の軸線L1を自身の軸線として有している。そして、弁本体部44が収容部38に収容され、軸部42が軸受孔18に挿通されている。弁本体部44の他方、
図6では下方の端面45は、ハウジング11(カバー31)の内底面に対向し、同弁本体部44の外周面47は、ハウジング11(周壁部13)の内周面に対向している。上記両端面45,46及び外周面47によって、弁本体部44の外面が構成されている。軸部42は、軸受孔18においてボディ12に対し回動可能に支持されている。軸部42と閉塞部14との間にはOリング43が介在されている(
図3参照)。
【0028】
図4に示すように、弁本体部44には、流体FL1が流れる1つの可動流路51と、流体FL2が流れる2つの可動流路55,61とが形成されている。可動流路51,55,61は互いに離間している。
【0029】
可動流路51は、流体FL1の流れ方向における上流部を構成する1つの共通流路部52と、同流れ方向における下流部をそれぞれ構成する2つの分岐流路部53,54とからなる。両分岐流路部53,54は、上記流れ方向における可動流路51の途中から外周面47までの領域で2つに分岐している。
【0030】
上記流れ方向における共通流路部52の上流端52aは、上記端面45の中心部において開口されており、上記流入口34に対向している。分岐流路部53の下流端53bと分岐流路部54の下流端54bとは、上記外周面47において、次の条件を満たす箇所に形成されている。その条件とは、下流端53bが流出口21,22のいずれか一方に対向した状態で、下流端54bがいずれの流出口21~23にも対向しない箇所に位置することである。また、下流端54bが流出口21に対向した状態で、下流端53bがいずれの流出口21~23にも対向しない箇所に位置することである。
【0031】
可動流路51は、弁体41の回動により、流入口34と流出口21,22との連通状態を変更する。より詳しくは、
図6及び
図7に示すように、可動流路51は、弁体41の回動位相が第1の回動位相になった場合に、下流端53bにおいて流出口21に対向する。このとき、下流端54bは、流出口21と流出口23との中間部分に位置する。また、
図9に示すように、可動流路51は、弁体41の回動位相が第2の回動位相になった場合に、下流端54bにおいて流出口21に対向する。このとき、下流端53bは、流出口21と流出口22との中間部分に位置する。さらに、
図11に示すように、可動流路51は、弁体41の回動位相が第3の回動位相になった場合に、下流端53bにおいて流出口22に対向する。このとき、下流端54bは、流出口21と流出口22との中間部分に位置する。
【0032】
図8及び
図9に示すように、可動流路55の上流端55aは、上記端面45のうち、軸線L1(上流端52a)から径方向における外方へずれた箇所に開口されている。可動流路55の下流端55bは、上記外周面47であって、下流端53bを挟んで下流端54bとは反対側へ離れた箇所に開口されている。
【0033】
可動流路55は、弁体41の回動に伴い、流入口36と流出口22との連通状態を変更する。より詳しくは、
図7に示すように、弁体41の回動位相が上記第1の回動位相になった場合、上流端55aが流入口34,36のいずれに対しても対向せず、下流端55bが流出口21と流出口22との中間部分に位置する。また、
図8及び
図9に示すように、弁体41の回動位相が第2の回動位相になった場合、上流端55aが流入口36に対向し、下流端55bが流出口22に対向する。さらに、
図10及び
図11に示すように、弁体41の回動位相が第3の回動位相になった場合、上流端55aが流入口34,36のいずれに対しても対向せず、下流端55bは、流出口22と流出口23との中間部分に位置する。
【0034】
図6及び
図7に示すように、可動流路61の上流端61aは、弁本体部44の端面45のうち、軸線L1(上流端52a)から径方向における外方へずれた箇所に開口されている。可動流路61の下流端61bは、上記外周面47であって、下流端54bを挟んで下流端53bとは反対側へ離れた箇所に開口されている。
【0035】
可動流路61は、弁体41の回動に伴い、流入口36と流出口23との連通状態を変更する。より詳しくは、弁体41の回動位相が上記第1の回動位相になった場合、上流端61aは流入口36に対向し、下流端61bは流出口23に対向する。また、
図8及び
図9に示すように、弁体41の回動位相が第2の回動位相になった場合、上流端61aは、流入口34,36のいずれに対しても対向せず、下流端61bは、流出口21と流出口23との中間部分に位置する。さらに、
図10及び
図11に示すように、弁体41の回動位相が第3の回動位相になった場合、上流端61aが流入口34,36のいずれに対しても対向せず、下流端61bは流出口21に対向する。ただし、上流端61aは、後述する流入側パッキン65のうち流入口34,36に面しない流入開口67に対向し、第2シール部72によってシールされる。
【0036】
上記構成の弁体41は、図示しないモータ、手動操作等によって回動される。
<流入側パッキン65>
図3、
図5及び
図6に示すように、流入側パッキンは、流入口34,36毎に設けられている。流入口34,36毎の流入側パッキンは繋がっていて、1つの流入側パッキン65を形成している。この流入側パッキン65の大部分は、ゴム等の弾性材料によって形成されている。
【0037】
流入側パッキン65は、パッキン本体部66、第1シール部71及び第2シール部72を備えている。パッキン本体部66は、流入側パッキン65の骨格部分を構成する部分であり、上記軸線L1に沿う方向を自身の厚み方向としていて、板状をなしている。
【0038】
パッキン本体部66は、流入口34,36と同数又はそれ以上の数の流入開口67を有している。本実施形態では、パッキン本体部66は、流入口34,36よりも1つ多い数の流入開口67を有している。各流入開口67は、流入口34,36と同程度の径を有する円形の孔によって構成されている。2つの流入開口67は、パッキン本体部66において、流入口34,36に面する箇所に形成されている。残りの流入開口67は、パッキン本体部66において、いずれの流入口34,36にも面しない箇所に形成されている。
【0039】
第1シール部71は、パッキン本体部66のカバー31側の面であって、各流入開口67の周囲に形成されていて、円環状をなしている。本実施形態では、第1シール部71として、径の異なる2つのシール部が形成されているが、1又は3以上のシール部が形成されてもよい。隣り合う第1シール部71は互いに繋がっている。一部の第1シール部71は、流入口34,36の周囲においてハウジング11の内底面(凹部32の内底面)に接触している。
【0040】
また、第2シール部72は、パッキン本体部66の弁本体部44側の面であって、各流入開口67の周囲に形成されていて、円環状をなしている。隣り合う第2シール部72は互いに繋がっている。流入口34に対応する第2シール部72は、弁体41の回動位相に拘わらず可動流路51の上流端52aの周囲において端面45に接触している。流入口36に対応する第2シール部72は、端面45に接触しているが、特に、可動流路55,61の上流端55a,61aが流入口36に対向した場合には、上流端55a,61aの周囲において端面45に接触する。
【0041】
<流出側パッキン75>
図3及び
図7に示すように、流出側パッキン75は、各突出壁部15と弁本体部44の外周面47との間に配置されている。各流出側パッキン75は、互いに同一の構成を有している。
【0042】
各流出側パッキン75は、パッキン本体部76、第3シール部81及び第4シール部82を備えている。各パッキン本体部76は、流出側パッキン75の骨格部分を構成する部分であり、弁本体部44の径方向を自身の厚み方向としていて、板状をなしている。
【0043】
各パッキン本体部76は、流出口21~23に対向する箇所に流出開口78を有している。各流出開口78は、流出口21~23と同程度の径を有する円形の孔によって構成されている。
【0044】
各第3シール部81は、パッキン本体部76の周壁部13側の面であって、流出開口78の周囲において環状に形成されている。各第3シール部81は、流出口21~23の周囲において突出壁部15に接触している。
【0045】
また、各第4シール部82は、パッキン本体部76の弁本体部44側の面であって、流出開口78の周囲において環状に形成されている。各第4シール部82は、弁本体部44の外周面47に接触しているが、特に、可動流路51,55,61の下流端53b,54b,55b,61bが流出口21~23に対向した場合には、その下流端53b,54b,55b,61bの周囲において外周面47に接触する。
【0046】
次に、上記のように構成された本実施形態の作用について、回動位相毎に分けて説明する。また、作用に伴い生ずる効果についても併せて説明する。
図6に示すように、流路86を流れる流体FL1は、接続管部35を介して流入口34に送られてくる。流路88を流れる流体FL2は、接続管部37を介して流入口36に送られてくる。このように、流入口34,36毎に複数の流体FL1,FL2が送られてくる。
【0047】
<第1の回動位相>
図6及び
図7に示すように、第1の回動位相では、共通流路部52の上流端52aが流入口34に対向し、分岐流路部53の下流端53bが流出口21に対向する。流入口34及び流出口21は可動流路51によって連通される。分岐流路部54の下流端54bはいずれの流出口21~23にも対向しない。そのため、流体FL1は、流入口34から上流端52aを経て共通流路部52に流入し、分岐流路部53によって流出口21に導かれ、その後、接続管部24を介して流路92に流出される。
【0048】
また、可動流路55では、上流端55aがいずれの流入口34,36にも対向しないし、下流端55bがいずれの流出口21~23にも対向しない。可動流路55は、上流端55a及び下流端55bがいずれも閉鎖された状態となる。また、可動流路61では、上流端61aが流入口36に対向し、下流端61bが流出口23に対向する。流入口36及び流出口23が可動流路61によって連通される。
【0049】
そのため、流体FL2は、流入口36から上流端61aに流入し、可動流路61によって流出口23に導かれ、その後、接続管部26を介して流路96に流出される。流出口22は閉鎖された状態となり、ここからは流体FL1,FL2が流出されない。
【0050】
ここで、3つの可動流路51,55,61が互いに独立しているため、弁体41の内部で流体FL1,FL2が混ざり合うことが抑制される。
また、回動位相に拘らず常に、流入側パッキン65の第1シール部71が流入口34,36の周囲でカバー31に接触する。そのため、弁本体部44とカバー31との間では、各第1シール部71の内側の領域と外側の領域との間で流体FL1,FL2が、同第1シール部71を経由して行き来することが規制される。
【0051】
また、回動位相に拘らず常に、流入側パッキン65の第2シール部72が上流端52aの周囲で端面45に接触する。そのため、弁本体部44とカバー31との間では、第2シール部72の内側の領域と外側の領域との間で流体FL1,FL2が、同第2シール部72を経由して行き来することが規制される。
【0052】
さらに、回動位相に拘らず常に、各流出側パッキン75の第3シール部81が、各流出口21~23の周囲で周壁部13に接触する。そのため、弁本体部44と周壁部13との間では、各第3シール部81の内側の領域と外側の領域との間で流体FL1,FL2が、同第3シール部81を経由して行き来することが規制される。
【0053】
また、第1の回動位相では、流入側パッキン65の第2シール部72が上流端61aの周囲で端面45に接触する。そのため、弁本体部44とカバー31との間では、第2シール部72の内側の領域と外側の領域との間で流体FL1,FL2が、同第2シール部72を経由して行き来することが規制される。
【0054】
また、流出口21,23に対向して配置された流出側パッキン75の第4シール部82は、下流端53b,61bの周囲で外周面47に接触する。流出口22に対向して配置された流出側パッキン75の第4シール部82は、下流端53b,54b,55b,61bから遠く離れた箇所で外周面47に接触する。そのため、弁本体部44と周壁部13との間では、各第4シール部82の内側の領域と外側の領域との間で流体FL1,FL2が、同第4シール部82を経由して行き来することが規制される。
【0055】
従って、弁本体部44とカバー31との間でも、同弁本体部44と周壁部13との間でも、流体FL1,FL2が混ざり合うことが抑制される。
<第2の回動位相>
上記第1の回動位相から
図7の反時計回り方向へ弁体41が回動されると、可動流路51の下流部分が軸線L1の周りを移動する。この移動により、弁体41の周方向における可動流路51の下流端53b,54bの位置が変化する。弁体41が第2の回動位相まで回動されると、
図8及び
図9に示すように、下流端53bがいずれの流出口21~23にも対向しないのに対し、下流端54bが流出口21に対向する。そのため、流体FL1は、流入口34から上流端52aに流入し、共通流路部52及び分岐流路部54を通って流出口21に導かれ、その後、接続管部24を介して流路92に流出される。
【0056】
また、弁体41の上記回動に伴い、可動流路55の全体と可動流路61の全体とがそれぞれ軸線L1の周りを移動する。これらの移動により、弁体41の周方向における可動流路55の上流端55a及び下流端55bのそれぞれの位置が変化するとともに、可動流路61の上流端61a及び下流端61bのそれぞれの位置が変化する。
【0057】
上流端61aが流入口36に対向しなくなるとともに、下流端61bがいずれの流出口21~23にも対向しなくなる。可動流路61では、上流端61aも下流端61bも閉塞された状態となる。これに対し、上流端55aが流入口36に対向し、下流端55bが流出口22に対向する。流入口36及び流出口22が可動流路55によって連通される。そのため、流体FL2は、流入口36から上流端55aに流入し、可動流路55によって流出口22に導かれ、その後、接続管部25を介して流路94に流出される。流出口23は閉鎖された状態となり、ここからは流体FL1,FL2が流出されない。
【0058】
また、流入側パッキン65のうち、流入口36に対応する第2シール部72は上流端55aの周囲で端面45に接触する。そのため、弁本体部44とカバー31との間では、第2シール部72の内側の領域と外側の領域との間で流体FL1,FL2が、同第2シール部72を経由して行き来することが規制される。
【0059】
また、流出口21,22に対向して配置された流出側パッキン75の第4シール部82は、下流端54b,55bの周囲で外周面47に接触する。流出口23に対向して配置された流出側パッキン75の第4シール部82は、下流端53b,54b,55b,61bから遠く離れた箇所で外周面47に接触する。そのため、弁本体部44と周壁部13との間では、各第4シール部82の内側の領域と外側の領域との間で流体FL1,FL2が、同第4シール部82を経由して行き来することが規制される。
【0060】
従って、弁本体部44とカバー31との間でも、同弁本体部44と周壁部13との間でも、流体FL1,FL2が混ざり合うことが抑制される。
<第3の回動位相>
上記第2の回動位相から
図9の反時計回り方向へ弁体41が回動されると、可動流路51の両分岐流路部53,54が軸線L1の周りを移動する。弁体41が第3の回動位相まで回動されると、
図10及び
図11に示すように、下流端53bが流出口22に対向するのに対し、下流端54bがいずれの流出口21~23にも対向しなくなる。流入口34と流出口22とは、可動流路51の共通流路部52と分岐流路部53とを介して連通された状態となる。そのため、流体FL1は、流入口34から上流端52aに流入し、共通流路部52及び分岐流路部53によって流出口22に導かれ、その後、接続管部25を介して流路94に流出される。
【0061】
また、弁体41の上記回動に伴い、可動流路55の全体と可動流路61の全体とがそれぞれ軸線L1の周りを移動する。上流端55aがいずれの流入口34,36にも対向しなくなるとともに、下流端55bがいずれの流出口21~23にも対向しなくなる。可動流路55は、上流端55aも下流端55bも閉塞された状態となる。
【0062】
また、可動流路61の上流端61aがいずれの流入口34,36にも対向しなくなるとともに、下流端61bが流出口21に対向する。可動流路61は、上流端61aが閉塞された状態となる。このとき、上流端61aは、流入側パッキン65の1つの流入開口67に対向する。第2シール部72が上流端61aの周囲において端面45に接触し、同上流端61aがシールされた状態となる。仮に、このシールがなされないと、流路92内の流体が流出口21及び下流端61bを経由して可動流路61内に流入(逆流)した場合、可動流路61内の流体FL2が上流端61aから弁本体部44とハウジング11との隙間に入り込む。この流体FL2は、シールされていない下流端54bから分岐流路部54へ入り込み、流入口34から流入してくる流体FL1と混ざり合うおそれがある。しかし、本実施形態では、可動流路61を逆流しようとする流体FL2は第2シール部72によって止められる。そのため、流体FL2が分岐流路部54に入り込んで流体FL1と混ざり合うのを抑制することができる。
【0063】
流入口36の流出口22に対する連通状態も、流出口23に対する連通状態も遮断される。流体FL2は、可動流路55,61へ流入できず、いずれの流出口21~23からも流出されない。
【0064】
また、流入側パッキン65のうち流入口36に対応する第2シール部72は、上流端52a,55a,61aから遠く離れた箇所で端面45に接触する。そのため、弁本体部44とカバー31との間では、第2シール部72の内側の領域と外側の領域との間で流体FL1,FL2が、同第2シール部72を経由して行き来することが規制される。
【0065】
また、流出口21,22に対向して配置された流出側パッキン75の第4シール部82は、下流端53b,61bの周囲で外周面47に接触する。流出口23に対向して配置された流出側パッキン75の第4シール部82は、下流端53b,54b,55b,61bから遠く離れた箇所で外周面47に接触する。そのため、弁本体部44と周壁部13との間では、各第4シール部82の内側の領域と外側の領域との間で流体FL1,FL2が、同第4シール部82を経由して行き来することが規制される。
【0066】
従って、弁本体部44とカバー31との間でも、同弁本体部44と周壁部13との間でも、流体FL1,FL2が混ざり合うことが抑制される。
なお、弁体41が上記第3の回動位相から時計回り方向へ回動されると、ロータリバルブ10では各部が上記とは逆方向へ作動し、可動流路51,55,61による流入口34,36と流出口21~23との連通状態が切替えられる。
【0067】
このように、本実施形態によると、1つのロータリバルブ10でありながら、弁体41を回動させて流入口34,36と流出口21~23との連通状態を変更することで、流体FL1,FL2のそれぞれについて流路を切替えることができる。また、切替え後の状態では、回動位相に拘わらず、流体FL1,FL2が混ざり合うのを抑制することができる。
【0068】
本実施形態によると、上記以外にも、次の効果が得られる。
・可動流路51では、流体FL1の流れ方向における上流部が1つの共通流路部52によって構成され、下流部が2つの分岐流路部53,54によって構成されている。そのため、可動流路51が、流体FL1の流れ方向における途中の箇所から分岐せず、互いに離間した複数の流路によって構成される場合に比べ、弁本体部44において可動流路が占めるスペースを小さくし、ひいては弁本体部44の小型化を図ることができる。
【0069】
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。上記実施形態及び以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0070】
・上記実施形態において、流入口34,36の少なくとも一方が流出口に変更されてもよい。また、流出口21~23の少なくとも1つが流入口に変更されてもよい。
・収容部38を有することを条件に、ハウジング11がボディ12及びカバー31とは異なる部材によって構成されてもよい。この変形例には、ボディ12及びカバー31に対し、別の部材が加わることも含まれる。
【0071】
・ハウジング11に3以上の流入口が設けられてもよい。また、ハウジング11に2又は4以上の流出口が設けられてもよい。ハウジング11の体格に制約がなければ、流入口の数と流出口の数との組合せを無限大に成立させることが可能である。表現を変えると、複数の流入口と複数の流出口との連通状態の種類を制限なく増やすことが可能になる。
【0072】
・複数の流入口の全部がカバー31に代えてボディ12に設けられてもよい。また、複数の流入口の一部がカバー31に設けられ、残部がボディ12に設けられてもよい。
・複数の流出口の全部がボディ12に代えてカバー31に設けられてもよい。また、複数の流出口の一部がボディ12に設けられ、残部がカバー31に設けられてもよい。
【0073】
・弁本体部44は、円柱状に代えて球状に形成されてもよい。
・分岐流路部を有する可動流路の場合、その分岐流路部の数は3以上であってもよい。
・弁体41における可動流路の数が1又は3以上に変更されてもよい。可動流路が1つの場合、途中で複数に分岐されてもよい。
【0074】
・流入側パッキン65の各部が、流入口34,36毎に、互いに離れた状態で形成されてもよい。
・上記ロータリバルブは、流体として、冷却水とは異なる種類の液体がそれぞれ流される複数の流路の途中に設けられる場合にも適用可能である。また、上記ロータリバルブは、流体として液体に代えて気体がそれぞれ流される複数の流路の途中に設けられる場合にも適用可能である。また、上記ロータリバルブは、液体が流される流路と気体が流される流路とを有する場合において、それらの流路の途中に設けられる場合にも適用可能である。
【符号の説明】
【0075】
10…ロータリバルブ
11…ハウジング
21,22,23…流出口
34,36…流入口
38…収容部
41…弁体
42…軸部
44…弁本体部
45,46…端面
47…外周面
51,55,61…可動流路
52a,55a,61a…上流端
53,54…分岐流路部
53b,54b,55b,61b…下流端
65…流入側パッキン
67…流入開口
71…第1シール部
72…第2シール部
75…流出側パッキン
78…流出開口
81…第3シール部
82…第4シール部
FL1,FL2…流体
L1…軸線