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特許7136487増強した経口バイオアベイラビリティーを有する経口医薬組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】増強した経口バイオアベイラビリティーを有する経口医薬組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/675 20060101AFI20220906BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20220906BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
A61K31/675
A61P29/00
A61P19/02
【請求項の数】 29
(21)【出願番号】P 2020196080
(22)【出願日】2020-11-26
(62)【分割の表示】P 2018232467の分割
【原出願日】2014-08-08
(65)【公開番号】P2021028343
(43)【公開日】2021-02-25
【審査請求日】2020-11-26
(31)【優先権主張番号】14/063,979
(32)【優先日】2013-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】14/279,241
(32)【優先日】2014-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514290177
【氏名又は名称】アンテシップ バイオベンチャーズ トゥー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】タビュトー、ヘリオット
【審査官】井上 能宏
(56)【参考文献】
【文献】特表2007-516269(JP,A)
【文献】特表2013-519632(JP,A)
【文献】特表2013-500995(JP,A)
【文献】国際公開第2002/087555(WO,A1)
【文献】国際公開第2005/005447(WO,A1)
【文献】特表2015-518828(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゾレドロン酸を含む経口医薬組成物であって、
炎症性疼痛の治療のために使用され、炎症性疼痛の治療を必要とするヒトへ月毎の総投与量が10mg/m から600mg/m であるゾレドロン酸の二ナトリウム塩形態を投与される、経口医薬組成物。
【請求項2】
前記ヒトが10mg/mから300mg/mであるゾレドロン酸の前記二ナトリウム塩形態の月毎の総投与量を投与されるように用いられる、請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項3】
前記月毎の総投与量は、4回または5回の週毎の投与量で投与される、請求項2に記載の経口医薬組成物。
【請求項4】
前記月毎の総投与量は、28回から31回の日毎の投与量で投与される、請求項2に記載の経口医薬組成物。
【請求項5】
前記月毎の総投与量は、その月の中で5回から10回の単位毎の投与量で投与される、請求項2に記載の経口医薬組成物。
【請求項6】
前記ヒトが10mgから300mgであるゾレドロン酸の前記二ナトリウム塩形態の週毎の総投与量を投与されるように用いられる、請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項7】
前記週毎の総投与量は1回の投与量であり、週に1度投与される、請求項6に記載の経口医薬組成物。
【請求項8】
前記週毎の総投与量は、その週の中で2回から7回の単位毎の投与量で投与される、請求項6に記載の経口医薬組成物。
【請求項9】
前記ヒトが10mgから150mgであるゾレドロン酸の週毎の総投与量を投与されるように用いられる、請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項10】
前記経口医薬組成物の経口剤形は、前記ヒトの体表面積に基づき、10mg/mから20mg/m のゾレドロン酸の前記二ナトリウム塩形態を含有する、請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項11】
前記経口剤形は、前記ヒトの体表面積に基づき、15mg/mから20mg/m のゾレドロン酸の前記二ナトリウム塩形態を含有する、請求項10に記載の経口医薬組成物。
【請求項12】
前記ヒトが100mg/mから600mg/mであるゾレドロン酸の前記二ナトリウム塩形態の月毎の総投与量を投与されるように用いられる、請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項13】
前記ヒトに、前記ヒトの体表面積に基づき、1ヶ月当たり100mg/mから140mg/m のゾレドロン酸の前記二ナトリウム塩形態を投与する、請求項12に記載の経口医薬組成物。
【請求項14】
前記ヒトが1ヶ月以内の期間において100mgから600mgであるゾレドロン酸の前記二ナトリウム塩形態を投与されるように用いられる、請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項15】
前記経口医薬組成物の剤形における前記ゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは、0.1%から5%である、請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項16】
前記経口医薬組成物の経口剤形は、10mgから50mgの当量の前記ゾレドロン酸の二酸形態を含有する、請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項17】
前記経口剤形における前記ゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは、0.1%から2%である、請求項16に記載の経口医薬組成物。
【請求項18】
前記経口剤形は、6週間毎週投与される、請求項16に記載の経口医薬組成物。
【請求項19】
前記ヒトが1ヶ月以内の期間において30mg/mから700mg/mであるゾレドロン酸の二酸形態の当量を投与されるように用いられる、請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項20】
4回または5回の週毎の投与量が、1ヶ月以内の期間において投与される、請求項19に記載の経口医薬組成物。
【請求項21】
28回から31回の日毎の投与量が、1ヶ月以内の期間において投与される、請求項19に記載の経口医薬組成物。
【請求項22】
5回から10回の単位の投与量が、1ヶ月以内の期間において投与される、請求項19に記載の経口医薬組成物。
【請求項23】
30mg/mから700mg/m のゾレドロン酸の前記二酸形態の当量が、2ヶ月以上の間連続して、1ヶ月以内の期間において投与される、請求項19に記載の経口医薬組成物。
【請求項24】
前記ヒトが毎日、10mg/mから30mg/m のゾレドロン酸の二酸形態の当量を投与されるように用いられる、請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項25】
前記ヒトが10mgから250mgであるゾレドロン酸の二酸形態の週毎の総投与量を投与されるように用いられる、請求項1に記載の経口医薬組成物。
【請求項26】
前記週毎の総投与量は1回の投与量であり、週に1度投与される、請求項25に記載の経口医薬組成物。
【請求項27】
前記週毎の総投与量は、その週の中で2回から7回の単位毎の投与量で投与される、請求項25に記載の経口医薬組成物。
【請求項28】
前記経口医薬組成物の剤形は、前記ヒトの体表面積に基づき、10mg/mから30mg/m のゾレドロン酸の前記二ナトリウム塩形態を含有する、請求項25に記載の経口医薬組成物。
【請求項29】
前記経口医薬組成物の剤形は、6週間毎週投与される、請求項25に記載の経口医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ビスホスホネート化合物は、破骨細胞活性の強力な阻害剤であり、骨粗鬆症および骨パージェント病のような骨に関連する症状を治療するために臨床的に使用されている。さらに、多発性骨髄腫および固形腫瘍からの骨転移を含む癌に関連する症状にも使用されている。それらは、一般的に、経口バイオアベイラビリティーが低い。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
ゾレドロン酸のようなビスホスホネート化合物の経口剤形が、疼痛または関連症状を治療または緩和するために使用できることが発見された。
【0003】
いくつかの実施形態は、哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形を含み、前記ゾレドロン酸は、哺乳動物の特定の種に対する経口剤形の投与において、約50ng・時間/mLから約700ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線(AUC)下面積をもたらす量で存在することを特徴とする。
【0004】
いくつかの実施形態は、哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形を含み、前記ゾレドロン酸は、哺乳動物の特定の種に対する経口剤形の投与において、約5ng/mLから約300ng/mLのゾレドロン酸のC最大をもたらす量で存在することを特徴とする。
【0005】
いくつかの実施形態は、哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形を含み、前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に対する経口剤形の投与が、約0.4時間から約12時間のゾレドロン酸のT最大をもたらすように構成されていることを特徴とする。
【0006】
いくつかの実施形態は、哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の特定に種に対して約1から約50の12時間持続血漿濃度要因を有するように構成されていることを特徴とする。
【0007】
いくつかの実施形態は、哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の特定に種に対して約10から約30の24時間持続血漿濃度要因を有するように構成されていることを特徴とする。
【0008】
いくつかの実施形態は、哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の特定に種に対して約6から約20の36時間持続血漿濃度要因を有するように構成されていることを特徴とする。
【0009】
いくつかの実施形態は、哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の特定に種に対して約5から約20の48時間持続血漿濃度要因を有するように構成されていることを特徴とする。
【0010】
いくつかの実施形態は、哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の特定に種に対して約4から約20の72時間持続血漿濃度要因を有するように構成されていることを特徴とする。
【0011】
いくつかの実施形態は、哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形を含み、前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種が、12時間で、約0.5ng/mLから約5ng/mLのゾレドロン酸の血漿濃度を有するように構成されていることを特徴とする。
【0012】
いくつかの実施形態は、哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形を含み、前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種におけるゾレドロン酸の排泄半減期が約30時間から約100時間であるように構成されていることを特徴とする。
【0013】
いくつかの実施形態は、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状の治療を必要とする哺乳動物に対してゾレドロン酸を含む経口剤形を投与することを含む、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状を治療する方法を含み、前記ゾレドロン酸は、哺乳動物への経口剤形の投与において、約50ng時間/mLから約700ng時間/mLのゾレドロン酸のAUCをもたらす量で前記経口剤形に存在することを特徴とする。
【0014】
いくつかの実施形態は、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状の治療を必要とする哺乳動物に対してゾレドロン酸を含む経口剤形を投与することを含む、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状を治療する方法を含み、前記ゾレドロン酸は、哺乳動物への経口剤形の投与において、約5ng/mLから約300ng/mLのゾレドロン酸のC最大をもたらす量で前記経口剤形に存在することを特徴とする。
【0015】
いくつかの実施形態は、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状の治療を必要とする哺乳動物に対してゾレドロン酸を含む経口剤形を投与することを含む、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状を治療する方法を含み、前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種への経口剤形の投与が、約0.4時間から約1時間のゾレドロン酸のT最大をもたらすように構成されていることを特徴とする。
【0016】
いくつかの実施形態は、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状の治療を必要とする哺乳動物に対してゾレドロン酸を含む経口剤形を投与することを含む、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状を治療する方法を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物に対して約12から約50の12時間持続血漿濃度要因を有するように構成されていることを特徴とする。
【0017】
いくつかの実施形態は、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状の治療を必要とする哺乳動物に対してゾレドロン酸を含む経口剤形を投与することを含む、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状を治療する方法を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物に対して約10から約30の24時間持続血漿濃度要因を有するように構成されていることを特徴とする。
【0018】
いくつかの実施形態は、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状の治療を必要とする哺乳動物に対してゾレドロン酸を含む経口剤形を投与することを含む、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状を治療する方法を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物に対して約6から約20の36時間持続血漿濃度要因を有するように構成されていることを特徴とする。
【0019】
いくつかの実施形態は、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状の治療を必要とする哺乳動物に対してゾレドロン酸を含む経口剤形を投与することを含む、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状を治療する方法を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物に対して約5から約20の48時間持続血漿濃度要因を有するように構成されていることを特徴とする。
【0020】
いくつかの実施形態は、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状の治療を必要とする哺乳動物に対してゾレドロン酸を含む経口剤形を投与することを含む、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状を治療する方法を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物に対して約4から約20の72時間持続血漿濃度要因を有するように構成されていることを特徴とする。
【0021】
いくつかの実施形態は、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状の治療を必要とする哺乳動物に対してゾレドロン酸を含む経口剤形を投与することを含む、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状を治療する方法を含み、前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種が、12時間で、約0.5ng/mLから約5ng/mLのゾレドロン酸の血漿濃度を有するように構成されていることを特徴とする。
【0022】
いくつかの実施形態は、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状の治療を必要とする哺乳動物に対してゾレドロン酸を含む経口剤形を投与することを含む、疾患または骨、癌、もしくは痛みに関する症状を治療する方法を含み、前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種におけるゾレドロン酸の排泄半減期が約30時間から約100時間であるように構成されていることを特徴とする。
【0023】
いくつかの実施形態は、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含有する剤形を経口投与することを含むゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーを増強する方法を含む。
【0024】
いくつかの実施形態は、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含有する剤形を含み、哺乳動物における二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の前記バイオアベイラビリティーは、同じ剤形中の二酸形態のゾレドロン酸の前記バイオアベイラビリティーよりも大きいことを特徴とする。
【0025】
いくつかの実施形態は、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含有する剤形を含み、前記剤形は、前記剤形が投与されるヒトに対して約4ng・h/mLから約2000ng・h/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらす二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の量を含有することを特徴とする。
【0026】
いくつかの実施形態は、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含有する剤形を含み、ゾレドロン酸が二酸形態であると仮定した場合に存在するよりもより少ないモル量で存在し、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸は、剤形のより少ないモル量の二ナトリウム塩でも、哺乳動物の血漿まで送達されるゾレドロン酸の量を低減しない程度にまで、二酸形態のゾレドロン酸と比べて改善されたバイオアベイラビリティーを有することを特徴とする。
【0027】
ビスホスホネート化合物について増強されたバイオアベイラビリティーを有する経口剤形を使用することができるが、ビスホスホネートのバイオアベイラビリティーが増強されていない、または実質的に増強されていない、ゾレドロン酸のようなビスホスホネート化合物を含む経口剤形を使用する治療でも、効果的となり得る。
【0028】
いくつかの実施形態は、炎症性疼痛を緩和する方法であって、ゾレドロン酸を含有する経口剤形を、それを必要とする哺乳動物へ投与することを含み、哺乳動物は剤形の投与後、3時間を経過してから有意な疼痛の緩和を経験する。
【0029】
いくつかの実施形態は、関節炎に関連する疼痛を緩和する方法であって、ゾレドロン酸を含有する経口剤形を、それを必要とするヒトへ投与することを含む。
【0030】
いくつかの実施形態は、複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、ゾレドロン酸を含有する経口剤形を、それを必要とする哺乳動物へ投与することを含む。
【0031】
いくつかの実施形態は、ゾレドロン酸を含む経口剤形を含み、ゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは実質的に増強されていない。例えば、いくつかの実施形態において、剤形における経口バイオアベイラビリティーは約0.01%から約4%である。
【0032】
いくつかの実施形態は、本明細書中に記載されている経口剤形の複数のユニットを含む医薬品を含む。いくつかの実施形態において、経口剤形のそれぞれのユニットは約1mgから約50mgのゾレドロン酸を含有する。
【0033】
いくつかの実施形態は、炎症性疼痛を緩和する方法であって、ゾレドロン酸を含有する経口剤形を、それを必要とする哺乳動物へ投与することを含む。
【0034】
いくつかの実施形態において、哺乳動物は、約800mg/m以下であるゾレドロン酸の月毎の総投与量を受ける。
【0035】
いくつかの実施形態において、剤形は、哺乳動物の体表面積に基づき、約10mg/mから約20mg/mを含有する。
【0036】
いくつかの実施形態は、炎症性疼痛を緩和する方法であって、ゾレドロン酸を、それを必要とする哺乳動物へ経口投与することを含む。
【0037】
いくつかの実施形態において、哺乳動物の体表面積に基づき、約300mg/mから約600mg/mのゾレドロン酸が、1ヶ月当たり投与される。
【0038】
いくつかの実施形態において、哺乳動物の体表面積に基づき、約50mg/mから約600mg/mのゾレドロン酸が、1ヶ月当たり投与される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1図1は、炎症性疼痛のラットモデルにおける、3つの異なる投与量のゾレドロン酸を使用した疼痛の圧縮の閾値のプロット図である。測定は、BL(基線、ベースライン)および示されている日における投与後の様々な時点においてなされた。
図2A図2Aは、関節炎痛のラットモデルにおける、2つの異なる投与量のゾレドロン酸についての関節炎痛の回復を示すグラフ図である。
図2B図2Bは、関節炎痛のラットモデルにおける、2つの異なる投与量のゾレドロン酸についての疼痛の閾値を示すグラフ図である。
図3図3は、複合性局所疼痛症候群のラットモデルにおける、溶媒およびゾレドロン酸で治療したラットについての結果をまとめたグラフ図である。
図4図4は、複合性局所疼痛症候群のラットモデルにおける、溶媒およびゾレドロン酸で治療したラットについての後足の疼痛の閾値を示す図である。
図5図5は、複合性局所疼痛症候群のラットモデルにおける、溶媒およびゾレドロン酸で治療したラットについての体重負荷を示す図である。
図6図6は、複合性局所疼痛症候群のラットモデルにおける、溶媒およびゾレドロン酸で治療したラットについての足の厚さの変化を示す図である。
図7図7は、ゾレドロン酸の二酸形態と比較した、ゾレドロン酸二ナトリウム四水和物の水溶解度を示す図である。
図8図8は、ゾレドロン酸の二ナトリウム塩形態およびゾレドロン酸の二酸形態の150mg投与後の時間に対するイヌにおけるゾレドロン酸の血漿濃度を示す図である。
図9図9は、二酸形態と比較した二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含む剤形の圧縮性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
パミドロネートもしくはパミドロン酸、ネリドロネートもしくはネリドロン酸、オルパドロネートもしくはオルパドロン酸、アレンドロネートもしくはアレンドロン酸、インカドロネートもしくはインカドロン酸、イバンドロネートもしくはイバンドロン酸、リセドロネートもしくはリセドロン酸、ゾレドロネートもしくはゾレドロン酸、エチドロネートもしくはエチドロン酸、クロドロネートもしくはクロドロン酸、または、チルドロネートもしくはチルドロン酸等のような、ビスホスホネート化合物は、疼痛の緩和を含む望ましくない症状または疾患の治療のような、多数の医療目的のために使用され得る。これは、経口剤形での投与によって、多くの場合において達成し得る。一般的に、ゾレドロン酸のようなビスホスホネートを含む経口剤形は、疾患もしくは症状を治療するため、または、疼痛を緩和するために、ヒトのような哺乳動物へ、少なくとも1回、経口投与される。
【0041】
“治療する”または“治療”という用語は、ヒトもしくは他の動物における疾患の診断、治癒、緩和もしくは防止を含む治療活動の任意の種類のもの、または、ヒトもしくは他の動物の体の構造もしくは任意の機能に他の影響を及ぼす任意の活性を、広く含んでいる。
【0042】
ゾレドロン酸のようなビスホスホネートの経口剤形は、限定されないが、炎症性疼痛、関節炎痛、複合性局所疼痛症候群、腰仙部痛、筋骨格痛、神経因性疼痛、慢性疼痛、癌関連疼痛、急性疼痛および術後疼痛等を含む任意の種類の疼痛を治療するために、または、それを緩和するために、使用され得る。ある場合では、疼痛緩和は、一時的緩和であり得るし、または、疾患もしくは症状の改善または疾患もしくは症状の根本的な原因から独立して提供され得る。例えば、根本的な疾患は改善せず、または進行し続けるかもしれないが、当該疾患に罹患した個人の疼痛を緩和することができる。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の増強されたバイオアベイラビリティーは、二ナトリウム塩の形態のゾレドロン酸を含む剤形を投与することにより、これらの症状の1つの治療を達成し得る。これは、二酸形態で使用されたものと比べて低減されたモル量の二ナトリウム塩で使用されるようにし得る。
【0043】
いくつかの実施形態において、治療される哺乳動物は、骨転移を患っていない。いくつかの実施形態において、治療される哺乳動物は、癌を患っていない。いくつかの実施形態において、治療される哺乳動物は、骨粗鬆症を患っていない。
【0044】
例えば、ゾレドロン酸または別のビスホスホネートは、腰痛、ならびに、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、骨関節炎、びらん性骨関節炎、血清反応陰性(非リウマチ様)関節症、非関節リウマチ、関節周囲障害、強直性脊椎炎を含む軸性脊椎関節炎、パジェット病、線維性骨異形成、SAPHO症候群、一過性腰変異性関節症、脊柱の粉砕骨折および骨粗鬆症等に関連する疼痛を含む筋骨格疼痛を緩和するために、経口投与され得る。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の増強されたバイオアベイラビリティーは、二ナトリウム塩の形態のゾレドロン酸を含む剤形を投与することにより、これらの症状の1つの治療を達成し得る。これは、二酸形態で使用されたものと比べて低減されたモル量の二ナトリウム塩で使用されるようにし得る。
【0045】
ゾレドロン酸のようなビスホスホネートは、骨折を治療するまたは骨折の治癒を増強するために用いられ得る。
【0046】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸または別のビスホスホネートは、糖尿病性末梢神経障害、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、単一神経根障害、幻肢痛および中枢性疼痛を含む、神経因性疼痛を緩和するためにも経口投与され得る。神経因性疼痛の他の原因は、癌関連疼痛、腰部神経根圧迫、脊髄損傷、脳卒中後の疼痛、中枢多発性硬化症の疼痛、HIV関連神経障害、および、放射線療法または化学療法関連神経症癌を含む。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の増強されたバイオアベイラビリティーは、二ナトリウム塩の形態のゾレドロン酸を含む剤形を投与することにより、これらの症状の1つの治療を達成し得る。これは、二酸形態で使用されたものと比べて低減されたモル量の二ナトリウム塩で使用されるようにし得る。
【0047】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸または別のビスホスホネートは、筋骨格痛、関節炎痛および複合性局所疼痛症候群を含む、炎症性疼痛を緩和するために、経口投与され得る。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の増強されたバイオアベイラビリティーは、二ナトリウム塩の形態のゾレドロン酸を含む剤形を投与することにより、これらの症状の1つの治療を達成し得る。これは、二酸形態で使用されたものと比べて低減されたモル量の二ナトリウム塩で使用されるようにし得る。
【0048】
筋骨格痛の実施例は、腰痛、ならびに、脊柱の粉砕骨折、線維性骨異形成、骨形成不全症、骨のパジェット病、一過性骨粗鬆症および腰部の一過性骨粗鬆症に関連する疼痛を含む。
【0049】
ゾレドロン酸のようなビスホスホネートは、腰痛、またはMRIもしくは他の医療画像装置で検知される骨の変化を有する他の筋骨格もしくは炎症症状を治療するためにも用いられ得る。例えば、ゾレドロン酸のようなビスホスホネートは、モディック変化に関連する腰痛、または磁気共鳴画像装置(MRI)を用いて視認された椎体終板の信号の変化(VESC)及び骨髄変化を治療するために用いられ得る。モディック変化は、タイプ1(M1)、タイプ2(M2)およびタイプ3(M3)病変もしくは変化を含む様々なタイプに分類され得、そのいずれかは、ゾレドロン酸などのビスホスホネートを用いて治療され得る。VESCは、限定されないが、脊椎炎、外傷、並びに強直性脊椎炎、シュモールの結節、骨折、腫瘍、および脊髄梗塞を含む脊椎関節症を含む異なるタイプの腰痛を有する患者に見られ得る。強直性脊椎炎における病変は、MRIまたは他の医用撮像装置を用いて検出し得る骨炎および脊椎椎間板炎を含む。
【0050】
ゾレドロン酸のようなビスホスホネートはまた、MRIまたは他の医療画像装置を用いて検出し得るBMLを含む骨髄病変(BML)に関連付けられた膝の変形性関節症のような膝の変形性関節症を治療するために用いられ得る。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸のようなビスホスホネートは、MRIまたは他の医療画像装置を用いて検出し得るBMEを含む、骨髄浮腫(BME)に関連付けられた膝の変形性関節症を治療するために用られ得る。
【0051】
関節炎は、疼痛を伴い得る炎症性関節疾患を意味する。関節炎痛の例は、骨関節炎、びらん性骨関節炎、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、血清反応陰性(非リウマチ様)関節症、非関節リウマチ、関節周囲障害、シャルコー足を含む神経因性関節症、強直性脊椎炎を含む軸性脊椎関節炎、および、SAPHO症候群に伴う疼痛を含む。
【0052】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の経口剤形により炎症性疾患(例えば、関節炎)のような疾患または症状について治療されるヒトは、約10歳から約90歳、約20歳から約80歳、約30歳から約75歳、約40歳から約70歳、約1歳から約16歳、または約80歳から約95歳である。
【0053】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の経口剤形により炎症性疾患(例えば、関節炎)のような疾患または症状について治療されるヒトは、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも6ヶ月、または少なくとも1年間関節炎を患っている。
【0054】
いくつかの実施形態において、炎症性疾患(例えば、関節炎)のような疾患または症状は、膝、肘、指、手首、肩、または腰に影響する。
【0055】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸または別のビスホスホネートは、複合性局所疼痛症候群I型(CRPS-I)、複合性局所疼痛症候群II型(CRPS-II)、CRPS-NOSまたは別の種類のCRPSのような、複合性局所疼痛症候群を緩和するために、経口投与され得る。CRPSは、炎症性疼痛の一種である。CRPSは、神経因性要素をも有し得る。
【0056】
複合性局所疼痛症候群は、衰弱に繋がる疼痛症候群である。これは、浮腫を伴う重度の肢痛、ならびに、自律神経、運動および感覚の変化によって特徴付けられる。
【0057】
炎症症状に伴う疼痛を緩和するための経口ゾレドロン酸の使用に関して、疼痛の緩和は、短期的、例えば剤形の投与後、数時間の期間とすることができ、および/または、長期的、例えばゾレドロン酸の経口投与後、数日間、数週間もしくは数月でさえも持続させることができる。いくつかの実施形態において、ヒトのような哺乳動物は、ゾレドロン酸を含む経口剤形の投与後、少なくとも約3時間、少なくとも約6時間、少なくとも約12時間、少なくとも約24時間、少なくとも約48時間、少なくとも約1週間、少なくとも約2週間、または、少なくとも約3週間において、有意な疼痛の緩和を経験する。いくつかの実施形態において、ヒトのような哺乳動物は、ゾレドロン酸を含む経口剤形の投与後、少なくとも、約3時間から約2週間、約3時間から約3週間、約3時間から約24時間、約6時間から約2週間、約6時間から約24時間、約3日から約2週間、または、約6日から約2週間の少なくとも1部の時間の間において、有意な疼痛の緩和を経験する。
【0058】
本明細書に記載される任意の症状の治療に関して、いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸を含む第1経口剤形が投与され、経口ゾレドロン酸を含む第2経口剤形が投与される。2つの剤形の投与のタイミングは、第1経口剤形に関し、第1経口剤形に関する第2経口剤形、第2経口剤形が5×T最大以上(例えば、T最大が1時間なら、5時間以上で)、少なくとも10×T最大以上、少なくとも約15×T最大以上、少なくとも約20×T最大以上、少なくとも約50×T最大以上、または少なくとも約200×T最大以上で投与される(T最大は、第1経口剤形の最大血漿濃度の時間である)ようなタイミングであり得る。
【0059】
いくつかの実施形態は、炎症性疼痛、関節炎、または複合性局所疼痛症候群のような本明細書に記載の症状の治療を含み、該治療は、症状を治療するために哺乳動物に対して1剤形だけを投与すること、または哺乳動物に対して第1剤形を投与し、その後に哺乳動物に第2剤形を投与することのいずれかを含むことを特徴とする。2つ以上の剤形が投与された場合、第2経口剤形は、第1経口剤形の最大痛み緩和効果が達成される前、または、第1経口剤形の痛み緩和効果におけるピークが剤形を受けた哺乳動物により経験される前に投与される。いくつかの実施形態において、第2経口剤形は、観察される痛み緩和効果が達成される前に投与される。いくつかの実施形態において、第2剤形は、第1剤形が投与された後、約12時間から約60日間、約24時間から約28日間、約24時間から約7日間、約24時間から約14日間、または約24時間から約21日間投与される。
【0060】
いくつかの実施形態は、症性疼痛、関節炎、または複合性局所疼痛症候群のような本明細書に記載の症状の治療を含み、治療は、哺乳動物に第1剤形を投与し、その後哺乳動物に第2剤形を投与することを含み、第2剤形は、第1剤形の最大痛み緩和効果が達成された後に投与され、第2経口剤形は、哺乳動物が第1経口剤形から痛み緩和をまだ経験している間、または第1経口剤形からの痛み緩和効果が観察されている間に投与される。いくつかの実施形態において、第2剤形は、第1剤形が投与された後、約12時間から約60日間、約24時間から約28日間、約24時間から約7日間、約24時間から約14日間、または約24時間から約21日間投与される。
【0061】
ゾレドロン酸または別のビスホスホネートは、多発性骨髄腫および固形腫瘍からの骨転移に関連する疼痛を含む、癌関連疼痛を緩和するためにも、経口投与され得る。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸は、癌関連疼痛ではない疼痛を治療するために使用される。例えば、ゾレドロン酸は、多発性骨髄腫、固形腫瘍からの骨転移、悪性腫瘍の高カルシウム血症、骨の巨細胞腫、血液癌もしくは白血病、または、固形腫瘍もしくは癌には関連していない疼痛を治療するために、使用され得る。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の増強されたバイオアベイラビリティーは、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含む剤形を投与することにより、これらの症状の1つを治療することを達成し得る。これは、二酸形態で使用されたものと比べて低減されたモル量の二ナトリウム塩で使用されるようにし得る。
【0062】
疼痛の緩和に加えて、ゾレドロン酸または別のビスホスホネートの経口投与は、疼痛要素を含むかもしれない、または含まないかもしれない疾患もしくは症状を治療するためにも、有益となり得る。例えば、ゾレドロン酸または別のビスホスホネートは、症状の疼痛を単純に緩和するのではない治療、および、疼痛緩和が起こらずに症状が処置される方法において行われている治療も含み、疼痛症状または上記に列挙した症状の種類の任意のものを治療するために、有益となり得る。ゾレドロン酸または別のビスホスホネートが提供するかもしれない、または提供しないかもしれない任意の疼痛緩和に加えて、ゾレドロン酸または別のビスホスホネートは、代謝性疾患または症状、疼痛を伴わない炎症性疾患もしくは症状を含む炎症性疾患または症状、癌疾患または症状、および、神経疾患または症状等のような、疾患または症状を治療するために使用され得る。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の増強されたバイオアベイラビリティーは、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含む剤形を投与することによりこれらの症状の1つを治療することにおいて達成され得る。これは、二酸形態で使用されたものと比べて低減されたモル量の二ナトリウム塩で使用されるようにし得る。
【0063】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸または別のビスホスホネートの経口投与は、複合性局所疼痛症候群、関節リウマチ、骨関節炎、びらん性骨関節炎、強直性脊椎炎を含む軸性脊椎関節炎、急性脊椎の粉砕骨折、線維性骨異形成、SAPHO症候群、骨粗鬆症、一過性骨粗鬆症、または、腰部の一過性骨粗鬆症を治療するためにも、有益であり得る。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の増強されたバイオアベイラビリティーは、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含む剤形を投与することによりこれらの症状の1つを治療することにおいて達成され得る。これは、二酸形態で使用されたものと比べて低減されたモル量の二ナトリウム塩で使用されるようにし得る。
【0064】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸または別のビスホスホネートの経口投与は、悪性腫瘍の高カルシウム血症、多発姓骨髄腫、固形腫瘍からの骨転移、骨のパジェット病、骨の巨細胞腫、血液癌もしくは白血病、または、固形腫瘍もしくは癌を治療するためにも、有益であり得る。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の増強されたバイオアベイラビリティーは、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含む剤形を投与することによりこれらの症状の1つを治療することにおいて達成され得る。これは、二酸形態で使用されたものと比べて低減されたモル量の二ナトリウム塩で使用されるようにし得る。
【0065】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸のようなビスホスホネートは、耳硬化症を治療するために用いられ得る。
【0066】
ゾレドロン酸は以下に示す構造を有し、ゾレドロネートとも称される。
【化1】
【0067】
特に明記しない限り、構造、名称または任意の他の手段による、ゾレドロン酸のような本明細書中の化合物に対する任意の言及は、二ナトリウム塩のような薬学的に許容される塩、多形体、溶媒和物もしくは水和物等のような代替固形形態、互換異性体、または、本明細書中で当該化合物が使用される条件下において本明細書中の化合物へと迅速に変換し得る任意の他の化学種、を含む。
【0068】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸は、ゾレドロン酸のジアニオンの塩のような、塩形態を含む剤形において投与される。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸は、ゾレドロン酸の二ナトリウム塩形態を含む剤形において投与される。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸は、一ナトリウム塩、二ナトリウム塩または三ナトリウム塩等のような、ナトリウム塩形態において投与される。ある状況下では、二ナトリウム塩の使用が所望され得る。例えば、二ナトリウム塩は、二酸形態よりも、水中における溶解度が高い。その結果、ある工程において、二ナトリウム塩は、二酸形態よりも、より容易に共に作用することができる。さら二ナトリウム塩は、二酸形態と比較して、経口で取り込まれた場合、よりバイオアベイラビリティーがあり、および/または、より迅速に吸収され得る。
【0069】
いくつかの経口剤形は、哺乳動物の特定の種(例えば、イヌ、ラット、ヒト等)に適切な、ゾレドロン酸の用量および形態を有するゾレドロン酸を含む。そのような剤形は、哺乳動物の特定の種において、ゾレドロン酸の血漿濃度曲線(AUC)下面積の所望の範囲をもたらす量で存在するゾレドロン酸を有し得る。例えば、ゾレドロン酸の用量および経口剤形の構成は、哺乳動物に対する経口剤形の投与において、約1ng・時間/mLから約700ng・時間/mL、約3ng・時間/mLから約30ng・時間/mL、約3ng・時間/mLから約10ng・時間/mL、約50ng・時間/mLから約700ng・時間/mL、約130ng・時間/mLから約180ng・時間/mL、約300ng・時間/mLから約450ng・時間/mL、約300ng・時間/mLから約350ng・時間/mL、約300ng・時間/mLから約310ng・時間/mL、約340ng・時間/mLから約350ng・時間/mL、約370ng・時間/mLから約420ng・時間/mL、約380ng・時間/mLから約390ng・時間/mL、約405ng・時間/mLから約415ng・時間/mL、約140ng・時間/mLから約160ng・時間/mL、約140ng・時間/mLから約150ng・時間/mL、約150ng・時間/mLから約160ng・時間/mL、約140ng・時間/mL、142ng・時間/mL、約155ng・時間/mL、約305ng・時間/mL、304ng・時間/mL、約345ng・時間/mL、343ng・時間/mL、約385ng・時間/mL、384ng・時間/mL、約410ng・時間/mL、またはこれらの任意の値によって境界づけられる範囲の任意のAUC、またはこれらの任意の値の間の任意のAUCである、ゾレドロン酸のAUCをもたらし得る。
【0070】
特に示さなければ、AUCは、最後に測定された濃度に計算された(AUC(0-t))および無限に咳嗽された(AUC(0-inf))を指す。
【0071】
哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形は、哺乳動物に対する経口剤形の投与において、約0.2ng/mLから約300ng/mL、約0.5ng/mLから約5ng/mL、約5ng/mLから約300ng/mL、約5ng/mLから約50ng/mL、約20ng/mLから約50ng/mL、約30ng/mLから約50ng/mL、約50ng/mLから約200ng/mL、約50ng/mLから約150ng/mL、約80ng/mLから約120ng/mL、約90ng/mLから約100ng/mL、約50ng/mLから約200ng/mL、約40ng/mL、約95ng/mL、約97ng/mL、またはこれらの任意の値によって境界づけられる範囲の任意のC最大、またはこれらの任意の間の任意のゾレドロン酸のC最大をもたらし得る量で存在するゾレドロン酸を含み得る。
【0072】
哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形は、哺乳動物の特定の種に対する経口剤形の投与が、約0.4時間から約1時間、約0.5時間、もしくは約0.75時間、またはこれらの任意の値によって境界づけられる範囲の任意のT最大、またはこれらの任意の間の任意のゾレドロン酸のT最大をもたらすように構成され得る。
【0073】
ゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を経口投与することによって増強され得る。例えば、ゾレドロン酸のバイオアベイラビリティーは、二酸形態のゾレドロン酸の投与と比較して、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約50%、および/または約100%まで、または約200まで改善し得る。
【0074】
二ナトリウム塩の改善されたバイオアベイラビリティーにより、剤形は、モルベースで、二酸形態のゾレドロン酸が投与される場合よりも少ないゾレドロン酸の二ナトリウム塩を含み得、またはヒトのような哺乳動物は、モルベースで、二酸形態のゾレドロン酸が投与される場合よりも少ないゾレドロン酸の二ナトリウム塩を受け得る。例えば、同じゾレドロン酸の血漿濃度を達成するために、二酸形態のゾレドロン酸が投与される場合のモル量のような、二酸形態のゾレドロン酸の量と比較して、少なくとも約10モル%未満、少なくとも約20モル%未満、少なくとも約40モル%未満、少なくとも約50モル%未満、および/または上限90モル%未満、もしくは上限95モル%未満の二ナトリウム塩を、剤形は含み得、または哺乳動物は受け得る。
【0075】
いくつかの実施形態において、剤形が含むところの、または哺乳動物(例えば、ヒト)が投与されるところの、モルベースでの二ナトリウム塩形態の量は、約0.8nから約1.2nまたは約0.9nから約1.1nを有し、ここで、n=(b/b)(n)であり、bは、二酸形態のバイオアベイラビリティーであり、bは、二ナトリウム塩形態のバイオアベイラビリティーであり、nは、ゾレドロン酸の二酸形態を含む剤形で投与される場合の二酸のモル数である。例えば、二酸形態が0.01のバイオアベイラビリティー(b)を有し、二ナトリウム形態が0.015のバイオアベイラビリティー(b)を有し、剤形が0.001モルの二酸を通常含む場合、nは、(0.01/0.015)(0.001モル)、または約0.00067モルとなる。いくつかの実施形態において、二ナトリウム塩は、約nの値を有する量で投与される。
【0076】
ゾレドロン酸の二酸形態と比較して、ゾレドロン酸の二ナトリウム塩の低減されたモル量を含む経口剤形に関して、いくつかの実施形態において、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸のバイオアベイラビリティーは、薬剤が哺乳動物に投与される場合、ゾレドロン酸が二酸形態で投与された場合に存在する量と少なくとも同じ量のゾレドロン酸が哺乳動物の血液に存在するほど十分に高い。
【0077】
ゾレドロン酸の二ナトリウム塩形態を含む経口剤形に関して、いくつかの実施形態において、二ナトリウム塩形態は、ゾレドロン酸が二酸形態であると仮定した場合に存在するよりもより少ないモル量で存在し、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸は、剤形のより少ないモル量の二ナトリウム塩でも、哺乳動物の血漿まで送達されるゾレドロン酸の量を低減しない程度にまで、二酸形態の前記ゾレドロン酸と比べて改善されたバイオアベイラビリティーを有する。
【0078】
いくつかの実施形態において、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸は、二ナトリウム塩でゾレドロン酸が投与される毎に哺乳動物に対して経口剤形が、約4ng・時間/mLから約2000ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線(AUC)下面積を提供するような量で存在する。いくつかの実施形態において、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸は、剤形が投与される哺乳動物において経口剤形が、約100ng・時間/mLから約2000ng・時間/mL、約100ng・時間/mLから約1000ng・時間/mL、約500ng・時間/mLから約1000ng・時間/mL、または約500ng・時間/mLから約700ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積を提供するような量で存在する。この量は、約3から4週間ごとの経口剤形の投与に適し得る。
【0079】
いくつかの実施形態において、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸は、剤形が投与される哺乳動物において経口剤形が、約20ng・時間/mLから約700ng・時間/mL、約50ng・時間/mLから約500ng・時間/mL、または約100ng・時間/mLから約200ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積を提供するような量で存在する。この量は、経口剤形の1週間ごとの投与に適しており、または1ヶ月間の3から5の個々の投与量での投与に適する。個々の投与量は、通常間隔で与えられ得、または第1週の間に与えられ得、または1ヶ月間の3から5の投与量を提供する任意の他のスケジュールで与えられ得る。
【0080】
いくつかの実施形態において、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸は、剤形が投与される哺乳動物において経口剤形が、約4ng・時間/mLから約100ng・時間/mL、約10ng・時間/mLから約50ng・時間/mL、または約10ng・時間/mLから約30ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積を提供する。この量は、経口剤形の毎日の投与に適し得る。
【0081】
ゾレドロン酸の経口投与、特にゾレドロン酸の二ナトリウム塩形態の経口投与は、静脈内または皮下のような非経口投与様式と比べて、薬剤のより持続的な血漿濃度をもたらし得る。例えば、血漿のゾレドロン酸の量は、二ナトリウム塩の経口投与にとって投与後、約24時間、もしくは48時間、またはそれより長い間、非常により高い状態であり得る。いくつかの実施形態において、経口ゾレドロン酸は、約1から約10、約1から約5、約3から約5、または約3から約4のような約1以上の24時間持続血漿濃度要因を有する。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の経口投与される剤形は、非経口投与のゾレドロン酸の24時間持続血漿濃度要因または48時間持続血漿濃度要因よりも、例えば、少なくとも1.2倍、少なくとも約2倍、少なくとも約5倍、約1.2倍から約20倍、約2倍から約15倍、約5倍から約10倍、または約8から約15倍高い、24時間持続血漿濃度要因または48時間持続血漿濃度要因を有する。「持続血漿濃度要因」、pは、式p=1000(C/C最大)で規定され、ここでC最大は、投与後のゾレドロン酸の最大血漿濃度であり、Cは、24時間のような対象時間でのゾレドロン酸の血漿濃度である。非経口投与にとって、C最大は、約Cであり得、または体内への全量の薬剤の注入直後の濃度であり得る。持続血漿濃度要因は、上記式のCにおけるゾレドロン酸の血漿濃度を用いて、例えば48時間のような他の時間のために得られ得る。例えば、投与後のゾレドロン酸の最大血漿濃度が1000ng/mLで、24時間におけるゾレドロン酸の血漿濃度が1ng/mLである場合、24時間持続血漿濃度要因は1である。
【0082】
哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形は、ゾレドロン酸が、哺乳動物の特定の種に対して、約12から約50、約20から約40、約25から約30、約30から約35、約35から約40、約33、約30、約35、または、これらの任意の値によって境界づけられる範囲の任意の12時間持続血漿濃度要因、またはこれらの任意の間の任意の12時間持続血漿濃度要因を有するように構成され得る。
【0083】
哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形は、ゾレドロン酸が、哺乳動物の特定の種に対して、約10から約30、約10から約20、約10から約15、約12から約15もしくは16、約15から約20、約14、約12、約15、または、これらの任意の値によって境界づけられる範囲の任意の24時間持続血漿濃度要因、またはこれらの任意の間の任意の24時間持続血漿濃度要因を有するように構成され得る。
【0084】
哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形は、ゾレドロン酸が、哺乳動物の特定の種に対して、約6から約20、約8から約15、約9から約12もしくは13、約8から約10、約11から約13、約9、約13、または、これらの任意の値によって境界づけられる範囲の任意の36時間持続血漿濃度要因、またはこれらの任意の間の任意36時間持続血漿濃度要因を有するように構成され得る。
【0085】
哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形は、ゾレドロン酸が、哺乳動物の特定の種に対して、約5から約20、約6から約15、約7もしくは8から約12もしくは13、約8から約10、約11から約13、約8、約12、または、これらの任意の値によって境界づけられる範囲の任意の48時間持続血漿濃度要因、またはこれらの任意の間の任意の48時間持続血漿濃度要因を有するように構成され得る。
【0086】
哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形は、ゾレドロン酸が、哺乳動物の特定の種に対して、約4から約20、約5から約10、約5もしくは6から約10もしくは11、約5から約6、約9から約10、約6、約10、または、これらの任意の値によって境界づけられる範囲の任意の72時間持続血漿濃度要因、またはこれらの任意の間の任意の72時間持続血漿濃度要因を有するように構成され得る。
【0087】
哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形は、哺乳動物の特定の種が、約0.5ng/mLから約5ng/mL、約1ng/mLから約3ng/mL、約1ng/mLから約2ng/mL、約2ng/mLから約3ng/mL、約3ng/mLから約4ng/mL、約1.2ng/mL、約2.6ng/mL、約3.2ng/mL、もしくはこれらの任意の値によって境界づけられる範囲の任意の血漿濃度、またはこれらの任意の間の任意の12時間でゾレドロン酸の血漿濃度を有するように構成され得る。
【0088】
哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形は、哺乳動物の特定の種が、約0.2ng/mLから約2ng/mL、約0.5ng/mLから約1.5ng/mL、約0.5ng/mLから約1ng/mL、約1ng/mLから約1.5ng/mL、約0.5ng/mL、約1.0ng/mL、約1.4ng/mL、もしくはこれらの任意の値によって境界づけられる範囲の任意の血漿濃度、またはこれらの任意の間の任意の24時間でゾレドロン酸の血漿濃度を有するように構成され得る。
【0089】
哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形は、哺乳動物の特定の種が、約0.1ng/mLから約2ng/mL、約0.2ng/mLから約1.5ng/mL、約0.2ng/mLから約0.5ng/mL、約0.5ng/mLから約1ng/mL、約1ng/mLから約1.3ng/mL、約0.3ng/mL、約0.8ng/mL、約1.1ng/mL、もしくはこれらの任意の値によって境界づけられる範囲の任意の血漿濃度、またはこれらの任意の間の任意の36時間でゾレドロン酸の血漿濃度を有するように構成され得る。
【0090】
哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形は、哺乳動物の特定の種が、約0.1ng/mLから約2ng/mL、約0.2ng/mLから約1.5ng/mL、約0.2ng/mLから約0.5ng/mL、約0.5ng/mLから約0.9ng/mL、約0.9ng/mLから約1.3ng/mL、約0.3ng/mL、約0.7ng/mL、約1.1ng/mL、もしくはこれらの任意の値によって境界づけられる範囲の任意の血漿濃度、またはこれらの任意の間の任意の48時間でゾレドロン酸の血漿濃度を有するように構成され得る。
【0091】
哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形は、哺乳動物の特定の種が、約0.2ng/mLから約1ng/mL、約0.2ng/mLから約1.5ng/mL、約0.1ng/mLから約0.3ng/mL、約0.3ng/mLから約0.6ng/mL、約0.6ng/mLから約1ng/mL、約0.2ng/mL、約0.5ng/mL、約0.9ng/mL、もしくはこれらの任意の値によって境界づけられる範囲の任意の血漿濃度、またはこれらの任意の間の任意の72時間でゾレドロン酸の血漿濃度を有するように構成され得る。
【0092】
哺乳動物の特定の種に適切なゾレドロン酸の量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形は、哺乳動物の特定の種におけるゾレドロン酸の排泄半減期が、約30時間から約100時間、約40時間から約60時間、約40時間から約50時間、約50時間から約60時間、約42時間、約51時間、約59時間、もしくこれらの任意の値によって境界づけられるの範囲の任意の半減期、またはこれらの任意の間の任意の値であるように構成され得る。
【0093】
本明細書で使用される「排泄半減期」は、Win-Nonlinを用いた非コンパートメント解析により得られた、見かけの一次終末相血漿排泄半減期を指す。終末相血漿排泄半減期は、擬似平衡に達した後に血漿濃度を半分まで減少させるために必要な時間であり、投与された用量の半分を排泄するために必要な時間ではない。経口投与される薬物については、終末相血漿排出半減期は、薬物の吸収、ならびに血漿クリアランスおよび分布の程度による影響を受け得る。
【0094】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の二ナトリウム塩形態は、剤形において任意のバイオアベイラビリティー増強剤により提供されたバイオアベイラビリティーに対する任意の増強を助長する、ゾレドロン酸の二酸形態と比べられるような、バイオアベイラビリティーに対する増強を提供する。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の二ナトリウム塩形態は、剤形において任意のバイオアベイラビリティー増強剤により提供されたバイオアベイラビリティーに対する任意の増強よりも大きいゾレドロン酸の二酸形態と比べられるような、バイオアベイラビリティーに対する増強を提供する。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の二ナトリウム塩形態は、実質的にバイオアベイラビリティー増強剤無しである剤形で投与され得る。
【0095】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の二ナトリウム塩を含む剤形は、固体である。
【0096】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の二ナトリウム塩を含む剤形は、炎症症状を治療するために用いられる。
【0097】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の二ナトリウム塩を含む剤形は、関節炎を治療するために用いられる。
【0098】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の二ナトリウム塩を含む剤形は、複合性局所疼痛症候群を治療するために用いられる。
【0099】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸は、1%(w/v)よりも大きい、約5%(w/v)から約50%(w/v)、約5%(w/v)から約20%(w/v)、約10%(w/v)から約15%(w/v)、または、約12%(w/v)から約13%(w/v)の、水中における溶解度を意味する、水溶解度を有する形態で存在する。
【0100】
ゾレドロン酸の二ナトリウム塩の形態は、ゾレドロン酸の二酸形態よりも高く圧縮され得る。これは、剤形を所望の硬度に容易にし得る。また、より小さな錠剤が所与の用量強度を得るように、それは剤形の薬物負荷を増大するように容易にし得る。いくつかの実施形態において、例えばゾレドロン酸の二酸形態またはゾレドロン酸の二ナトリウム塩形態のようなゾレドロン酸の固体剤形は、約5kPaから約20kPaまたは約5kPaから約14kPaの硬度を有し得る。
【0101】
ゾレドロン酸または別のビスホスホネートは、投与の選択経路および標準医薬的慣例に基づき選択される医薬担体と結合させてもよい。当該標準医薬的慣例は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,2005に記載されており、その開示を全体において参照によりここに組み込む。活性成分および担体の相対的割合は、例えば、化合物の溶解度および化学的性質、投与の選択経路ならびに標準医薬的慣例により、決定され得る。
【0102】
ゾレドロン酸または別のビスホスホネートは、患者の体内における所望の作用部位(1または複数)との活性剤(1または複数)の接触をもたらし得る任意の手段によって、投与され得る。当該化合物は、個々の治療剤または治療剤の組み合わせのいずれかで、医薬品と一緒に使用できる任意の従来の手段によって、投与され得る。例えば、それらは医薬組成物中の唯一の活性剤として投与され得るし、または、それらは他の治療活性成分と組み合わせて使用することもできる。
【0103】
ゾレドロン酸または別のビスホスホネートは、例えば、経口、経直腸または非経口での投与の選択経路に適合した様々な形態において、ヒト患者に投与され得る。ここでの非経口投与とは、限定されないが、次の経路による投与を含む。肺、髄腔内、静脈内、筋肉内、皮下、眼内、関節滑液嚢内、経皮下、舌下および頬側を含む経上皮、局部的、送気経由鼻吸入、ならびに、直腸全身。
【0104】
ゾレドロン酸または別のビスホスホネートの有効量は、治療される症状の重度、投与経路、配合処方および剤形、使用されるビスホスホネート化合物の物理的特性、ならびに、個々の患者の年齢、体重および対刺激応答のような、治療医にとって公知の様々な要素に応じて変化するだろう。
【0105】
治療用組成物におけるゾレドロン酸または別のビスホスホネートの量は変化し得る。例えば、ある液体組成物は、約0.0001%(w/v)から約50%(w/v)、約0.01%(w/v)から約20%(w/v)、約0.01%(w/v)から約10%(w/v)、約0.001%(w/v)から約1%(w/v)、約0.1%(w/v)から約0.5%(w/v)、約1%(w/v)から約3%(w/v)、約3%(w/v)から約5%(w/v)、約5%(w/v)から約7%(w/v)、約7%(w/v)から約10%(w/v)、約10%(w/v)から約15%(w/v)、約15%(w/v)から約20%(w/v)、約20%(w/v)から約30%(w/v)、約30%(w/v)から約40%(w/v)、または、約40%(w/v)から約50%(w/v)のゾレドロン酸を含み得る。
【0106】
いくつかの固形組成物は、少なくとも約5%(w/w)、少なくとも約10%(w/w)、少なくとも約20%(w/w)、少なくとも約50%(w/w)、少なくとも約70%(w/w)、少なくとも約80%(w/w)、約10%(w/w)から約30%(w/w)、約10%(w/w)から約20%(w/w)、約20%(w/w)から約30%(w/w)、約30%(w/w)から約50%(w/w)、約30%(w/w)から約40%(w/w)、約40%(w/w)から約50%(w/w)、約50%(w/w)から約80%(w/w)、約50%(w/w)から約60%(w/w)、約70%(w/w)から約75%(w/w)、約70%(w/w)から約80%(w/w)、または、約80%(w/w)から約90%(w/w)のゾレドロン酸を含み得る。
【0107】
ゾレドロン酸のようなビスホスホネートを含むいくつかの固形組成物は、約1mgから約5mgまたは8mgのビスホスホネートを含み得、剤形の全質量は、約9mg、約10mg、約11mg、または約15mg未満であり得る。
【0108】
ゾレドロン酸のようなビスホスホネートを含むいくつかの固形組成物は、約5mgから約10mgまたは15mgのビスホスホネートを含み得、剤形の全質量は、約15mg、約17mg、約21mg、または約29mg未満であり得る。
【0109】
ゾレドロン酸のようなビスホスホネートを含むいくつかの固形組成物は、約10mgから約50mgまたは80mgのビスホスホネートを含み得、剤形の全質量は、約77mg、約85mg、約110mg、または約150mg未満であり得る。
【0110】
ゾレドロン酸のようなビスホスホネートを含むいくつかの固形組成物は、約100mgから約200mgまたは290mgのビスホスホネートを含み得、剤形の全質量は、約280mg、約315mg、約360mg、約430mgまたは約570mg未満であり得る。
【0111】
ゾレドロン酸のようなビスホスホネートを含むいくつかの固形組成物は、約200mgから約300mgまたは430mgのビスホスホネートを含み得、剤形の全質量は、約430mg、約500mg、約570mg、約640mgまたは約710mg未満であり得る。
【0112】
任意の適切な量のゾレドロン酸が使用され得る。ある固形もしくは液体経口剤形、または、経口剤形のユニット(本明細書ではまとめて“経口剤形”(1または複数)として示される)は、約0.005mgから約20mg、約0.1mgから約10mg、約0.5mgから約10mg、約0.2mgから約5mg、約1mgから約500mg、約1mgから約50mg、約1mgから約75mg、約10mgから約250mg、約100mgから約300mg、約20mgから約200mg、約20mgから約150mg、約30mgから約100mg、約30mgから約150mg、約1mgから約1000mg、約10mgから約50mg、約10mgから約300mg、約10mgから約150mg、約10mgから約100mg、約40mgから約150mg、約40mgから約220mg、約10mgから約600mg、約40mgから約600mg、約40mgから約2000mg、約40mgから約800mg、約25mgから約800mg、約30mgから約800mg、約10mgから約500mg、約50mgから約150mg、約50mg、約100mg、約50mgから約500mg、約100mgから約2000mg、約300mgから約1500mg、約200mgから約1000mg、約100mgから約500mgもしくは約150mgのゾレドロン酸、または、これらの任意の数値によって境界づけられる範囲内の、もしくはこれらの任意の数値の間の、任意の量のゾレドロン酸が含有され得る。いくつかの実施形態において、経口ゾレドロン酸は、日毎、週毎、月毎、2もしくは3ヶ月に一度、年毎、または、年に二度、投与される。
【0113】
いくつかの実施形態において、経口剤形は、約10mg/mから約20mg/m、約15mg/mから約20mg/m、約18mg/m、約80mg/mから約150mg/m、約90mg/mから約150mg/mもしくは約100mg/mから約150mg/mのゾレドロン酸、または、これらの任意の数値によって境界づけられる範囲内の、もしくはこれらの任意の数値の間の、任意の量のゾレドロン酸が含有され得る。mg/mにおいて表されている、全ての投与量範囲または量は、哺乳動物の体表面積に基づくものである。
【0114】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の毎日の経口投与量は、約0.005mgから約20mg、約0.1mgから約10mg、約0.5mgから約10mg、約0.2mgから約5mg、または、これらの任意の数値によって境界づけられる範囲内の、もしくはこれらの任意の数値の間の、ゾレドロン酸の任意の量である。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の毎日の経口投与量は、約35mg/m未満、約30mg/m未満、約25mg/m未満、約1mg/mから約35mg/m、約1mg/mから約30mg/m、約1.5mg/mから約25mg/m、約1.8mg/mから約20mg/m、約10mg/mから約20mg/m、約10mg/mから約30mg/m、約15mg/mから約20mg/m、約18mg/m、または、これらの任意の数値によって境界づけられる範囲内の、もしくはこれらの任意の数値の間の、ゾレドロン酸の任意の量である。
【0115】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の毎週の経口投与量は、約1mgから約1000mg、約1mgから約500mg、約10mgから約250mg、約100mgから約300mg、約10mgから約100mg、約10mgから約150mg、約10mgから約100mg、約10mgから約300mg、約20mgから約150mg、または、約30mgから約100mgである。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の毎週の経口投与量は、約250mg/m未満、約200mg/m未満、約175mg/m未満、約6mg/mから約250mg/m、約10mg/mから約210mg/m、約10mg/mから約170mg/m、約4mg/mから約140mg/m、約100mg/mから約140mg/m、約126mg/m、または、これらの任意の数値によって境界づけられる範囲内の、もしくはこれらの任意の数値の間の、ゾレドロン酸の任意の量である。当該毎週の経口投与量は、週に一度与えられる1回の投与量として与えられてもよいし、または、週の間に2、3、4、5、6もしくは7の単位の投与量で与えられてもよい。
【0116】
いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の毎月の投与量、または、1ヶ月の期間にわたって投与されるゾレドロン酸の量は、約5000mg以下、約4000mg以下、約3000mg以下、約2000mg以下、約1000mg以下、約700mg以下、約600mg以下、約1mgから約4000mg、約1mgから約1000mg、約10mgから約1000mg、約50mgから約1000mg、約10mgから約600mg、約40mgから約600mg、約50mgから約600mg、約100mgから約600mg、約40mgから約2000mg、約40mgから約800mg、約50mgから約800mg、約100mgから約800mg、約40mgから約1000mg、約50mgから約1000mgもしくは約100mgから約1000mg、または、これらの任意の数値によって境界づけられる範囲内の、もしくはこれらの任意の数値の間の、任意の毎月の量である。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の毎月の経口投与量は、約1000mg/m未満、約800mg/m未満、約600mg/m未満、約10mg/mから約1000mg/m、約50mg/mから約800mg/m、約70mg/mから約700mg/m、約100mg/mから約700mg/m、約100mg/mから約600mg/m、約50mg/mから約200mg/m、約300mg/mから約600mg/m、約450mg/mから約600mg/m、約300mg/mから約1000mg/m、約400mg/mから約1000mg/m、約500mg/mから約1000mg/m、約400mg/mから約700mg/m、約500mg/mから約600mg/m、約540mg/m、または、これらの任意の数値によって境界づけられる範囲内の、もしくはこれらの任意の数値の間の、ゾレドロン酸の任意の量である。毎月の投与量は、1回の投与量として与えられてもよいし、または、1ヶ月の間に投与される2回以上の各個の投与量として与えられてもよい。いくつかの実施形態において、毎月の投与量は、2または3の週毎の投与量において投与される。いくつかの実施形態において、毎月の投与量は、4または5の週毎の投与量において投与される。いくつかの実施形態において、毎月の投与量は、28から31の日毎の投与量において投与される。いくつかの実施形態において、毎月の投与量は、1ヶ月の間で5から10の単位の投与量において投与される。毎月の投与量は、1ヶ月間のみ投与されてもよく、または2ヶ月間以上繰り返して投与してもよい。
【0117】
いつかの実施形態において、ゾレドロン酸の6週用量は、約200mgから約500mg、約300mgから約450mg、または約300mgであり得る。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の6週用量は、1度だけ投与され得る。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の6週用量は、6週用量、例えば、各1週間用量において約35mgから約80mgまたは約50mgから約75mgで投与され得る。
【0118】
経口ゾレドロン酸またはその二ナトリウム塩は、静脈内のような非経口で投与される約0.1mgから約10mgのゾレドロン酸またはその塩と組み合わせて、投与されてもよい。いくつかの実施形態において、約50mg、約100mgまたは約150mgのゾレドロン酸の二ナトリウム塩が、静脈内のような非経口の1mgゾレドロン酸と組み合わせて、経口投与される。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の非経口投与量は、約0.25mgから約25mg、約0.25mgから約10mgまたは約0.5mgから約7.5mgである。
【0119】
ゾレドロン酸、または他のビスホスホネートの経口投与に関して、炎症、関節炎、CRPS、または本明細書に記載の任意の他の状態に関連する疼痛の治療のために、ゾレドロン酸が投与される前、少なくとも約1時間、少なくとも約2時間、少なくとも約4時間、少なくとも約6時間、少なくとも約8時間、少なくとも約10時間、または少なくとも約12時間ゾレドロン酸が投与される哺乳動物またはヒトが食べ物を食べないまたは飲み物を飲まない(経口剤形を飲み込むのに必要な任意の水以外)場合にそれは役立ち得る。また、ゾレドロン酸が投与される前、少なくとも約30分、少なくとも約1時間、少なくとも約2時間、少なくとも約3時間、または少なくとも約4時間ゾレドロン酸が投与される哺乳動物またはヒトが食べ物を食べないまたは飲み物を飲まない場合にそれは役立ち得る。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸が投与されるヒトは、ゾレドロン酸を含む剤形を受けた後少なくとも約30分または約1時間横になるのを避ける、または直立のままもしくは直立に座る。ゾレドロン酸の経口投与前または後に食べ物または飲み物を避けることは、ゾレドロン酸のバイオアベイラビリティーを改善し得る。
【0120】
剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは変化し得る。ある剤形は、バイオアベイラビリティーを増強するために添加される成分を有し得る。しかし、バイオアベイラビリティー増強は、効果的である経口剤形には、必ずしも必要ではない。いくつかの実施形態において、剤形はバイオアベイラビリティー増強剤を実質的に含まない。いくつかの実施形態において、経口剤形は、約0.01%から約10%、約0.1%から約7%または約0.1%から約5%等のゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーを有し得る。バイオアベイラビリティーを増強するための成分または他の方法が無い場合でも、ゾレドロン酸は、典型的には、経口剤形において低いバイオアベイラビリティーを有する。いくつかの実施形態において、ゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは増強されていないか、または実質的に増強されていない。例えば、ゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは、約0.01%から約5%、約1.1%から約4%、約1.1%から約3.1%、約1.1%から約3.5%、約1.5%から約4%、約1.5%から約3.1%、約1.5%から約3.5%、約2%から約3%、約3%から約4%、約0.01%から約4%、約0.1%から約3%、約0.1%から約2%、約0.2%から約2%、約0.2%から約1.5%、約0.3%から約1.5%、約0.3%から約1%、約0.1%から約0.5%、約0.3%から約0.5%、約0.5%から約1%、約0.6%から約0.7%、約0.7%から約0.8%、約0.8%から約0.9%、約0.9%、約1%から約1.1%、約1.1%から約1.2%、約1.2%から約1.3%、約1.3%から約1.4%、約1.4%から約1.5%、約1.5%から約1.6%、約1.6%から約1.8%、または、約1.8%から約2%であり得る。
【0121】
1つの実施の形態は、ゾレドロン酸を含む医薬組成物であり、剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは約0.01%から約10%である。
【0122】
いくつかの実施形態において、剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは約0.01%から約5%である。
【0123】
いくつかの実施形態において、剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは約0.1%から約7%である。
【0124】
いくつかの実施形態において、剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは約0.1%から約5%である。
【0125】
いくつかの実施形態において、剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは約0.1%から約3%である。
【0126】
いくつかの実施形態において、剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは約0.1%から約2%である。
【0127】
いくつかの実施形態において、剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは約0.2%から約2%である。
【0128】
いくつかの実施形態において、剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは約0.2%から約1.5%である。
【0129】
いくつかの実施形態において、剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは約0.3%から約1.5%である。
【0130】
いくつかの実施形態において、剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは約0.3%から約1.0%である。
【0131】
いくつかの実施形態において、経口剤形は、約10mgから約300mgのゾレドロン酸を含み、約2から約15日間連続で毎日投与される。この投薬計画(レジメン)は、1ヶ月毎に1回、2ヶ月毎に1回、3ヶ月毎に1回、4ヶ月毎に1回、5ヶ月毎に1回、6ヶ月毎に1回、1年毎に1回または2年毎に1回、繰り返され得る。
【0132】
いくつかの実施形態において、経口剤形は、約10mgから約150mgまたは約10mgから約100mgのゾレドロン酸を含み、約2から約15日間連続で毎日投与される。この投薬計画(レジメン)は、1ヶ月毎に1回、2ヶ月毎に1回、3ヶ月毎に1回、4ヶ月毎に1回、5ヶ月毎に1回、6ヶ月毎に1回、1年毎に1回または2年毎に1回、繰り返され得る。
【0133】
いくつかの実施形態において、経口剤形は、約10mgから約150mgまたは約10mgから約100mgのゾレドロン酸を含み、約5から約10日間連続で毎日投与される。この投薬計画(レジメン)は、1ヶ月毎に1回、2ヶ月毎に1回、3ヶ月毎に1回、4ヶ月毎に1回、5ヶ月毎に1回、6ヶ月毎に1回、1年毎に1回または2年毎に1回、繰り返され得る。
【0134】
いくつかの実施形態において、経口剤形は、約40mgから約150mgのゾレドロン酸を含み、約5から約10日間連続で毎日投与される。この投薬計画(レジメン)は、1ヶ月毎に1回、2ヶ月毎に1回、3ヶ月毎に1回、4ヶ月毎に1回、5ヶ月毎に1回、6ヶ月毎に1回、1年毎に1回または2年毎に1回、繰り返され得る。
【0135】
いくつかの実施形態において、経口ゾレドロン酸は、約100mgから約2000mgを1回の投与量として、投与され得る。いくつかの実施形態において、経口ゾレドロン酸は、約300mgから約1500mgを1回の投与量として、投与され得る。いくつかの実施形態において、経口ゾレドロン酸は、約200mgから約1000mgを1回の投与量として、投与され得る。ゾレドロン酸の投与量は、1回または分割された投与量において、投与され得る。
【0136】
ゾレドロン酸は、例えば、不活性希釈剤または食用担体と一緒に、経口投与のために処方配合され得る。または、ハードもしくはソフトシェルゼラチンカプセル内に封入されてもよいし、錠剤中に圧縮されていてもよいし、食事の食物に直接組み込まれていてもよい。経口治療投与では、活性化合物は、賦形剤と共に組み込まれていてもよく、経口摂取錠剤、バッカル錠、コーティング錠、トローチ、カプセル、エリキシル、分散液、懸濁液、溶液、シロップ、ウェハース、パッチ等の形態において使用され得る。
【0137】
錠剤、トローチ、ピル、カプセルおよびそれに類似するものは、次の1以上をも含有してもよい。トラガカントガム、アカシア、トウモロコシデンプンもしくはゼラチンのような結合剤、リン酸二カルシウムのような賦形剤、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、アルギン酸等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、スクロース、ラクトースもしくはサッカリンのような甘味剤、または、ペパーミント、ウィンターグリーン油もしくはチェリー香料のような香味剤。ユニット剤形がカプセルである場合、上記の種類の材料に加えて、液体担体を含有し得る。様々な他の材料がコーティングとして存在してもよく、例えば、錠剤、ピルまたはカプセルは、シェラック、糖またはその両方を用いてコーティングされ得る。シロップまたはエリキシルは、活性化合物、甘味剤としてのスクロース、保存剤としてのメチルおよびプロピルパラベン、色素、ならびに、チェリーまたはオレンジフレーバーのような香料を含有し得る。剤形または医薬組成物における当該材料は、使用される量において薬学的に純粋で実質的に非毒性であることが、所望され得る。
【0138】
ある組成物または剤形は、液体であってもよいし、または液体中に分散された固形相を含んでもよい。
【0139】
ゾレドロン酸は、非経口または腹腔内投与のために配合処方され得る。遊離酸または薬学的に許容される塩のような、活性化合物の溶液は、ヒドロキシプロピルセルロースのような界面活性剤と適切に混合された水の中において調製することができる。分散液は、グリセロール、液体ポリエチレングリコールおよびそれらの混合物内に、またはそれらの中に、分散された油を有することもできる。通常の保存および使用の条件下で、これらの製剤は、微生物の増殖を防ぐための保存剤を含有してもよい。
【0140】
いくつかの実施形態において、経口剤形は、プロソルブのようなケイ化微結晶セルロースを含み得る。例えば、約20%(wt/wt)から約70%(wt/wt)、約10%(wt/wt)から約20%(wt/wt)、約20%(wt/wt)から約40%(wt/wt)、約25%(wt/wt)から約30%(wt/wt)、約40%(wt/wt)から約50%(wt/wt)、または、約45%(wt/wt)から約50%(wt/wt)のケイ化微結晶セルロースが、経口剤形または経口剤形のユニット中に存在してもよい。
【0141】
いくつかの実施形態において、経口剤形は、クロスポビドンのような架橋ポリビニルピロリドンを含み得る。例えば、約1%(wt/wt)から約10%(wt/wt)、約1%(wt/wt)から約5%(wt/wt)、または、約1%(wt/wt)から約3%(wt/wt)の架橋ポリビニルピロリドンが、経口剤形または経口剤形のユニット中に存在してもよい。
【0142】
いくつかの実施形態において、経口剤形は、アエロジルのようなヒュームドシリカを含み得る。例えば、約0.1%(wt/wt)から約10%(wt/wt)、約0.1%(wt/wt)から約1%(wt/wt)、または、約0.4%(wt/wt)から約0.6%(wt/wt)のヒュームドシリカが、経口剤形または経口剤形のユニット中に存在してもよい。
【0143】
いくつかの実施形態において、経口剤形は、ステアリン酸マグネシウムを含み得る。例えば、約0.1%(wt/wt)から約10%(wt/wt)、約0.1%(wt/wt)から約1%(wt/wt)、または、約0.4%(wt/wt)から約0.6%(wt/wt)のステアリン酸マグネシウムが、経口剤形または経口剤形のユニット中に存在してもよい。
【0144】
ゾレドロン酸または別のビスホスホネートを含む経口剤形は、当該経口剤形の複数のユニットを含む医薬製品中に含まれてもよい。
【0145】
毎日使用する経口剤形を含有する医薬製品は、月毎の供給のために、当該経口剤形の28、29、30または31ユニットを含有することができる。毎日使用での約6週間分の供給では、当該経口剤形の40から45ユニットを含有することができる。毎日使用での約3ヶ月間分の供給では、当該経口剤形の85から95ユニットを含有することができる。毎日使用での約6ヶ月間分の供給では、当該経口剤形の170から200ユニットを含有することができる。毎日使用での約1年間分の供給では、当該経口剤形の350から380ユニットを含有することができる。
【0146】
毎週使用する経口剤形を含有する医薬製品は、月毎の供給のために、当該経口剤形の4または5ユニットを含有することができる。毎週使用での約2ヶ月間分の供給では、当該経口剤形の8から9ユニットを含有することができる。毎週使用での約6週間分の供給では、当該経口剤形の6ユニットを含有することができる。毎週使用での約3ヶ月間分の供給では、当該経口剤形の12、13または14ユニットを含有することができる。毎週使用での約6ヶ月間分の供給では、当該経口剤形の22から30ユニットを含有することができる。毎週使用での約1年間分の供給では、当該経口剤形の45から60ユニットを含有することができる。
【0147】
医薬製品は、他の投薬計画(レジメン)に適応させてもよい。例えば、医薬製品は当該経口剤形の5から10ユニットを含んでもよく、当該経口剤形のそれぞれのユニットは約40mgから約150mgのゾレドロン酸を含有する。ある医薬製品は当該経口剤形の1から10ユニットを含んでもよく、当該製品は約200mgから約2000mgのゾレドロン酸を含有する。そのような製品で、当該経口剤形のそれぞれのユニットを、月の初めにおいて、例えば、1ヶ月の間で1から10日間または5から10日間、毎日摂取してもよい。
【0148】
ゾレドロン酸またはその塩を含む、ある経口剤形は、腸溶性コーティングまたはフィルムコーティングを有し得る。
【0149】
以下の実施例において、ゾレドロン酸をゾレドロン酸二ナトリウム四水和物として二ナトリウム塩形態において投与した。バイオアベイラビリティー増強剤は、試験組成物において使用しなかった。
【実施例
【0150】
実施例1
炎症性疼痛のラットモデルにおけるゾレドロン酸の経口投与の効果
方法
炎症性疼痛におけるゾレドロン酸の経口投与の効果を、ラットの完全フロイントアジュバント(CFA)モデルを使用して調べた。0日目において、スプラーグドーリー(Sprague-Dawley)ラットの左後足の中へ75μL容積の100%CFAを注入することによって、炎症性疼痛を誘導し、続いて1から3日目において評価した。動物には、1から3日目において、毎日、溶媒(コントロール)、ゾレドロン酸18mg/m(もしくは3mg/kg)、ゾレドロン酸120mg/m(もしくは20mg/kg)、または、ゾレドロン酸900mg/m(もしくは150mg/kg)を経口投与した。薬剤は蒸留水に溶解させ、毎日新しく調製した。動物は、投与前には絶食させておいた。動物からヒトへ開始投与量を外挿するための現在のFDAガイドラインの下では、mg/mにおいて表されている投与量は、哺乳動物種間で同等に考慮している。従って、例えば、ラットにおける18mg/mは、ヒトにおける18mg/mと同等に考慮されるが、一方では、ラットにおける3mg/kgはヒトにおける3mg/kgと同等になり得ない。
【0151】
CFA注入前の0日目、ならびに1から3日目における基線(ベースライン)および治療後(Post-treatment)において、溶媒および薬剤治療の動物における炎症性疼痛の値(機械的痛覚過敏)を得た。疼痛は、デジタルランダル-セリット(digital Randall-Selitto)デバイス(dRS;IITC Life Sciences,Woodland Hills,CA)を使用して評価した。動物は、試験に用いる後肢を残して、拘束スリングに留めて配置した。足の圧縮の閾値は、第3および第4中足骨の間に配置されたドーム状の先端を用いて、後足の底面への圧力増加を適用することにより測定された。圧力は、徐々に、約10秒間にわたって適用された。測定は、発声、もがきまたは撤退の、初めに観測された防御行動から得られた。動物への損傷を防ぐために、300gのカットオフ値が使用された。
【0152】
炎症性疼痛の回復は次の式に従って計算した。
%回復=(治療後-CFA処置後基線)/(CFA処置前基線-CFA処置後基線)×100
【0153】
実験は、1群当たり9から10の動物を使用して行った。
【0154】
結果
ゾレドロン酸の経口投与は、溶媒と比較して、炎症性疼痛の閾値を有意に改善した。様々な時間において測定された疼痛の閾値を、図1において示す。18mg/mの群における足の圧縮の閾値は、治療開始から30分後から、全体の測定期間の間、溶媒よりも高くなっていた。3日目において、18mg/mおよび900mg/mの両方の群における足の圧縮の閾値は、溶媒よりも大きくなっていた。基線から49%および83%の疼痛の閾値における改善が、それぞれ、18mg/mおよび900mg/mの群で観察された。
【0155】
経口投与ゾレドロン酸は、18mg/m投与量において炎症性疼痛の29%の回復をもたらし、900mg/m投与量において48%の回復をもたらしていた。この効果の大きさは、同様の炎症性疼痛のモデルにおいて試験した場合、市販されているNSAIDの臨床投与量で得られるものに匹敵するものである。現在のFDAガイドラインの下では、ヒト成人の基準体表面積は、1.62mである。従って、毎日での18mg/m投与量は、毎月での約500から560mg/m投与量に対応し、または約800から900mgのヒト投与量に対応する。
【0156】
驚くべき事に、2つの多い方の投与量では、投与の最初の2日間において、溶媒よりも低い閾値となる結果になった。120mg/mの群は、評価期間中の全ての時点において、溶媒に対してほぼ等しいか、または劣っていた。900mg/mの群が3日目において有効性を示したが、この結果は、投与中止から2日後に、この群における全ての動物の安楽死を余儀なくさせる顕著な毒性が伴うものであった。
【0157】
実施例2
関節炎痛のラットモデルにおけるゾレドロン酸の経口投与の効果
方法
関節炎痛におけるゾレドロン酸の経口投与の効果を、関節炎痛のラットの完全フロイントアジュバント(CFA)モデルにおいて調べた。このモデルでは、関節炎痛を発達させるために、左後足の中へ75μL容積の100%完全フロイントアジュバント(CFA)を注入し、10から14日の期間において続けた。動物には、CFA注入処置の最初の3日間において、溶媒(コントロール)、ゾレドロン酸54mg/m(もしくは9mg/kg)、または、ゾレドロン酸360mg/m(もしくは60mg/kg)を、3つに等分した毎日の投与量において分けて経口投与した。薬剤は蒸留水に溶解させ、毎日新しく調製した。動物は、投与前には絶食させておいた。
【0158】
溶媒および薬剤治療動物における関節炎痛(機械的痛覚過敏)は、デジタルランダル-セリット(digital Randall-Selitto)デバイス(dRS;IITC Life Sciences,Woodland Hills,CA)を使用して、CFA注入処置後の14日目において評価した。動物は、試験に用いる後肢を残して、拘束スリングに留めて配置した。足の圧縮の閾値は、第3および第4中足骨の間に配置されたドーム状の先端を用いて、後足の底面への圧力増加を適用することにより測定された。圧力は、徐々に、約10秒間にわたって適用された。測定は、発声、もがきまたは撤退の、初めに観測された侵害防御行動から得られた。動物への損傷を防ぐために、300gのカットオフ値が使用された。
【0159】
同側の(CFA注入側の)足における関節炎痛の回復は次の式に従って計算した。
%回復=(同側の薬剤閾値-同側の溶媒閾値)/(反対側の溶媒閾値-同側の溶媒閾値)×100
【0160】
実験は、1群当たり7から10の動物を使用して行った。
【0161】
結果
ゾレドロン酸の経口投与は、溶媒と比較して、関節炎痛の閾値を有意に改善していた。図2Aおよび図2Bに示すように、ゾレドロン酸の経口投与は、投与量に応じた関節炎痛の回復をもたらした。54mg/mの群においては33%の回復が観察され、360mg/mの群においては54%の回復が観察された。現在のFDAガイドラインの下では、ヒト成人の基準体表面積は、1.62mである。従って、ラットにおける54mg/mは約87mgの示唆されたヒト投与量と同等であり、ラットにおける360mg/mは約583mgの示唆されたヒト投与量と同等である。
【0162】
実施例3
ゾレドロン酸の経口投与を用いた複合性局所疼痛症候群の治療
ゾレドロン酸の経口投与の効果を、複合性局所疼痛症候群(CRPS)のラット脛骨骨折モデルにおいて調べた。CRPSは、Guo TZら(Pain.2004;108:95-107)によって開示されているように、ラットの右遠位脛骨を破砕し骨折した後足を4週間において型に入れる(ギブスをする)ことにより、ラットに誘導した。この動物モデルは、ヒトのCRPS患者において観察される扇動外傷、自然病歴、徴候、症状および病理学的変化を再現することが示されている(Kingery WS et al.,Pain.2003;104:75-84)。
【0163】
骨折および型入れの日において開始し、動物に、溶媒(コントロール)またはゾレドロン酸のいずれかを、28日間にわたり18mg/m/日(3mg/kg/日)の投与量において、経口投与した。薬剤は蒸留水に溶解させ、胃管栄養法により投与した。動物は、投与前4時間および投与後2時間において絶食させた。28日の期間の最後において、型を取り外し、次の日において、ラットを、後足の疼痛、浮腫および暖気について試験した。
【0164】
疼痛評価
痛覚過敏および体重負荷の測定によって、疼痛を評価した。
【0165】
痛覚過敏を評価するために、アップダウン・フォンフレイテストのパラダイムを使用した。ラットを、ワイヤーメッシュ底を有する透明なプラスチックシリンダー(直径20cm)中に配置し、15分間順応させた。0.41gから15.14gの剛性の範囲の8つの一連のフォンフレイヘアの1つを用いて、足を試験した。フォンフレイヘアは、円環のパッドを避けるように気を付けておよそミッドソールにおける後足底皮膚に対して適用された。ファイバーを、それがわずかに曲がり、その後その位置において6秒間揺さぶられるまで、押し当てた。刺激は、数秒の間隔において当てられた。ファイバーからの後足撤退は、肯定的な反応であったと考えられた。最初のファイバー提示圧は2.1gであり、50%の閾値のすぐ近くにおいて6つの反応を生じるように、ディクソンのアップダウン法に従って当該ファイバーを当てた。刺激は、数秒の間隔において当てられた。
【0166】
後足体重負荷、疼痛の体位性影響を測定するために、インキャパシタンスデバイス(IITC Inc.Life Sciences Woodland,CA,USA)を使用した。別々の金属スケール板上に後足を静止させた状態で、装置にわたり、ラットを垂直配置に手動で保持し、ラットの全体重を後足上に支持させた。それぞれの測定の持続時間は6秒であり、10連続での測定を60秒間隔で行った。(最高のものと最低のものを除く)8つの測定値を、両側後足体重負荷値を算出するために、平均化した。体重負荷データは、右(骨折)と左との間の後足体重負荷値の比率((2R/(R+L))×100%)として分析した。
【0167】
浮腫評価
背側-腹側の後足厚さを判定するために、レーザーセンサ技術を使用した。基線の試験の前に、第3中足骨の中間点を超えた背側皮膚上において、両側後足に2から3mmスポットの入れ墨を入れた。レーザー測定では、それぞれのラットにイソフルランで簡単に麻酔をし、その後、レーザー下のテーブル上部上において後足が静止されるように垂直に保持した。足関節の上部に適用される小さな金属ロッドを用いて、足をテーブル上部に平らに穏やかに保持した。光学三角測量を利用し、測距センサを備えるレーザーを使用して、テーブル上部までの距離および入れ墨箇所における後足の上部までの距離を測定し、当該距離を、背側-腹側の足の厚さを算出するために使用した。この実験において使用された測定センサデバイス(4381 Precicura,Limab,Goteborg,Sweden)は、0.01mmの分解能を備える200mmの測定範囲を有している。
【0168】
後足温度測定
後足の温度は、足の皮膚に対して適用される細線熱電対(Omega,Stanford,CT,USA)を使用して測定した。後足当たり6箇所を試験した。それぞれの後足での6測定値は、平均温度として平均化された。
【0169】
結果
図3に示すように、ゾレドロン酸の経口投与での治療は、溶媒で処置された動物と比較すると、疼痛反転させ、体重負荷を回復し、および浮腫を防止した。
【0170】
図4に示すように、右(骨折)後足におけるフォンフレイでの疼痛の閾値は、溶媒で処置された動物における反対側(通常)後足に対して、72%減少していた。ゾレドロン酸治療は、溶媒処置と比較して、骨折で誘発される疼痛を77%反転させた。
【0171】
図5に示すように、体重負荷、疼痛の体位性影響における減少は、ゾレドロン酸治療群と比較して、溶媒処置群では顕著に大きかった。骨折後肢における体重負荷は、溶媒処置群において、通常の55%に減少していた。ゾレドロン酸治療は、溶媒処置と比較して、後肢体重負荷は有意に回復していた(通常の86%)。
【0172】
図6に示すように、浮腫の発達を反映する、後足厚さの予想される増加は、ゾレドロン酸治療群と比較して、溶媒処置群において大きくなっていた。ゾレドロン酸治療は、溶媒処置に対して60%後足浮腫を減少させていた。
【0173】
ゾレドロン酸は、溶媒処置に対して5%後足暖気を減少させた。
【0174】
上記の実験における毎日の投与量は、18mg/m/日であった。現在のFDAガイドラインの下では、ヒト成人の基準体表面積は、1.62mである。従って、18mg/mの毎日の投与量は、約500から560mg/mの毎月の投与量に対応し、または約800から900mgのヒト投与量に対応する。
【0175】
実施例6
ゾレドロン酸の二ナトリウム塩の溶解度
ゾレドロン酸およびゾレドロン酸二ナトリウム四水和物の水溶解度を測定した。試験化合物の1グラムをビーカー中で測定した。その後、脱塩水(pH5.5)を当該試験化合物へと少量ずつ添加し、当該混合物に超音波処理を適用した。完全に溶解するまで、当該手順を続けた。目視できる物質が無くなり透明な溶液が存在した時に、完全溶解に達したと判定した。当該完全溶解に達するために必要とされる水の体積を、100mL当たりのグラムにおいて表される溶解度の値を算出するために使用した。当該手順は、それぞれの化合物において行われた。
【0176】
結果
図7に示すように、ゾレドロン酸二ナトリウム四水和物の水溶解度は、ゾレドロン酸の溶解度の約50倍である。ゾレドロン酸二ナトリウム四水和物は、ゾレドロン酸における、たった0.25g/100mLの溶解度と比較して、12.5g/100mLの溶解度を有している。
【0177】
実施例7
ゾレドロン酸およびゾレドロン酸二ナトリウムの経口投与のバイオアベイラビリティー
純粋なゾレドロン酸またはゾレドロン酸の二ナトリウム塩(ゾレドロン酸二ナトリウム四水和物)のいずれかを含む錠剤が製造された。両タイプの錠剤は、錠剤当たり50mgのゾレドロン酸当量を有した。酸と二ナトリウム塩との間の分子量の差を考慮して調製された量で同一の賦形剤が両タイプの錠剤で用いられた。
【0178】
ゾレドロ酸二ナトリウムの形態(グループ1)または純粋なゾレドロン酸の形態(グリープ2)いずれかで150mgのゾレドロン酸当量を有する錠剤をビーグルイヌに経口的投与した。各動物は、3つの50mg当量の錠剤(全150mg)が与えられ、それらは一緒に投与された。動物の下の裏に錠剤を置く前に、動物の口腔を水で湿らせた。動物を投与前後で絶食させた。動物は、投与の日で生後6ヶ月から9ヶ月で6から10kgの重量だった。1グループ当たり3匹のイヌだった。
【0179】
ゾレドロン酸の血漿濃度の測定のための投与後、様々なポイントで頸静脈の静脈穿刺によって各動物から連続血液サンプルを採取した。抗凝固剤としてKEDTAを含む冷却試験管に血液試料を集めた。次いで、試料を血漿導出のために10分間、+4℃、約3000rpmで遠心分離した。ゾレドロン酸の血漿濃度は、LC/MS/MS法を用いて測定した。
【0180】
結果
各グループのイヌにおけるゾレドロン酸の平均血漿濃度は、表1にまとめられ、図8に示される。ゾレドロン酸の検知可能な血漿濃度は、全48時間観察され、測定された。
【表1】
【0181】
ゾレドロン酸二ナトリウムは、純粋ゾレドロン酸よりも非常に高い血漿濃度ゾレドロン酸を生成し、塩形態で改善された経口吸収を示した。ピーク血漿濃度(C最大)を用いて測定すると、二ナトリウム塩は、純粋ゾレドロン酸と比べてバイオアベイラビリティーにおいて事実上119%且つ重量調整で74%の増量をもたらした。血漿濃度曲線(AUC0-inf)下面積を使用して測定すると、バイオアベイラビリティーは、事実上および重量調整基準でそれぞれ、二ナトリウム塩が純粋ゾレドロン酸よりも84%および46%大きくなった。二ナトリウム塩の平均AUC0-∞は4073ng・時間/mLであり、二酸の平均AUC0-∞は2217ng・時間/mLであった。AUC0-∞は、用量に比例することが見出された。こうして、試験されたイヌと同様のビーグルイヌについては、約3mgから約4mgの二ナトリウム塩では約100ng・時間/mLのAUC0-∞をもたらすことが期待され、約7mgから約8mgの二ナトリウム塩では約200ng・時間/mLのAUC0-∞をもたらすことが期待されるであろう。
【0182】
二ナトリウム塩の150mg酸当量を受けるイヌの排泄半減期は、20.5±5.2時間であった。
【0183】
実施例8
錠剤は、遊離酸または二ナトリウム塩の形態のゾレドロン酸を同じ賦形剤と配合することにより調製された。より多くの活性剤の量を含む剤形にとって、約100mgに錠剤の重量を維持するために賦形剤の量は比例して低減される。配合後、材料は様々な圧力で圧縮され、その後フィルムコーティングされる。得られた錠剤は、Dr.Schleuniger Pharmatron 8M錠剤硬度テスターを用いて硬度がテストされた。その結果を表2および図9に示す。
【表2】
【0184】
以下の実施形態は、特に意図される。
(実施形態1)
炎症性疼痛を緩和する方法であって、
ゾレドロン酸を含有する経口剤形を、それを必要とする哺乳動物へ投与することを含み、
前記哺乳動物は、当該哺乳動物の体表面積に基づき、約800mg/m以下であるゾレドロン酸の月毎の総投与量を受ける、方法。
(実施形態2)
前記哺乳動物は、約30mg/mから約700mg/mであるゾレドロン酸の月毎の総投与量を受けるヒトである、実施形態1に記載の方法。
(実施形態3)
前記月毎の総投与量は、4回または5回の週毎の投与量において投与される、実施形態2に記載の方法。
(実施形態4)
前記月毎の総投与量は、28回から31回の日毎の投与量において投与される、実施形態2に記載の方法。
(実施形態5)
前記月毎の総投与量は、その月の間で5回から10回の単位毎の投与量において投与される、実施形態2に記載の方法。
(実施形態6)
前記哺乳動物は、約10mgから約300mgであるゾレドロン酸の週毎の総投与量を受けるヒトである、実施形態1に記載の方法。
(実施形態7)
前記週毎の総投与量は1回の投与量であり、週に1度投与される、実施形態6に記載の方法。
(実施形態8)
前記週毎の総投与量は、その週の間で2回から7回の単位毎の投与量において投与される、実施形態6に記載の方法。
(実施形態9)
前記哺乳動物は、約10mgから約150mgであるゾレドロン酸の週毎の総投与量を受けるヒトである、実施形態1に記載の方法。
(実施形態10)
前記哺乳動物は、前記剤形の投与後、3時間を経過してから有意な疼痛の緩和を経験する、実施形態1~9のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態11)
前記哺乳動物は、前記剤形の投与後、約3時間から約24時間の少なくとも1部の時間の間において、有意な疼痛の緩和を経験する、実施形態10に記載の方法。
(実施形態12)
前記哺乳動物は、前記剤形の投与後、約3時間から約3週間の少なくとも1部の時間の間において、有意な疼痛の緩和を経験する、実施形態10に記載の方法。
(実施形態13)
炎症性疼痛を緩和する方法であって、
ゾレドロン酸を含有する経口剤形を、それを必要とする哺乳動物へ投与することを含み、
前記経口剤形は、前記哺乳動物の体表面積に基づき、約10mg/mから約20mg/mのゾレドロン酸を含有する、方法。
(実施形態14)
前記経口剤形は、前記哺乳動物の体表面積に基づき、約15mg/mから約20mg/mのゾレドロン酸を含有する、実施形態13に記載の方法。
(実施形態15)
炎症性疼痛を緩和する方法であって、
それを必要とする哺乳動物に、当該哺乳動物の体表面積に基づき、1ヶ月当たり約300mg/mから約600mg/mのゾレドロン酸を、経口投与することを含む、方法。
(実施形態16)
前記哺乳動物に、当該哺乳動物の体表面積に基づき、1ヶ月当たり約450mg/mから約600mg/mのゾレドロン酸を経口投与することを含む、実施形態15に記載の方法。
(実施形態17)
前記哺乳動物は骨転移を患っていない、実施形態1~16のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態18)
前記哺乳動物は癌を患っていない、実施形態1~17のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態19)
前記ゾレドロン酸は、ゾレドロン酸のジアニオンの塩として投与される、実施形態1~18のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態20)
関節炎に関連する疼痛を緩和する方法であって、
ゾレドロン酸を含有する経口剤形を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態21)
前記ヒトは、約40mgから約2000mgであるゾレドロン酸の月毎の総投与量を受ける、実施形態20に記載の方法。
(実施形態22)
前記月毎の総投与量は、4回または5回の週毎の投与量において投与される、実施形態21に記載の方法。
(実施形態23)
前記月毎の総投与量は、28回から31回の日毎の投与量において投与される、実施形態21に記載の方法。
(実施形態24)
前記月毎の総投与量は、その月の間で5回から10回の単位毎の投与量において投与される、実施形態21に記載の方法。
(実施形態25)
前記ヒトは、約100mgから約300mgであるゾレドロン酸の週毎の総投与量を受ける、実施形態20に記載の方法。
(実施形態26)
前記週毎の総投与量は1回の投与量であり、週に1度投与される、実施形態25に記載の方法。
(実施形態27)
前記週毎の総投与量は、その週の間で2回から7回の単位毎の投与量において投与される、実施形態25に記載の方法。
(実施形態28)
前記ヒトは、約10mgから約100mgであるゾレドロン酸の週毎の総投与量を受ける、実施形態20に記載の方法。
(実施形態29)
前記ヒトは、前記剤形の投与後、3時間以降に有意な疼痛の緩和を経験する、実施形態20~28のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態30)
前記ヒトは、前記剤形の投与後、約3時間から約24時間の少なくとも1部の時間の間において、有意な疼痛の緩和を経験する、実施形態29に記載の方法。
(実施形態31)
前記ヒトは、前記剤形の投与後、約3時間から約3週間の少なくとも1部の時間の間において、有意な疼痛の緩和を経験する、実施形態29に記載の方法。
(実施形態32)
前記剤形は、前記ヒトの体表面積に基づき、約10mg/mから約20mg/mのゾレドロン酸を含有する、実施形態20~31のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態33)
前記剤形は、前記ヒトの体表面積に基づき、約15mg/mから約20mg/mのゾレドロン酸を含有する、実施形態32に記載の方法。
(実施形態34)
前記ヒトの体表面積に基づき、1ヶ月当たり約50mg/mから約200mg/mのゾレドロン酸が経口投与される、実施形態20~33のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態35)
前記剤形は、前記ヒトの体表面積に基づき、約80mg/mから約150mg/mのゾレドロン酸を含有する、実施形態20~31のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態36)
前記ヒトの体表面積に基づき、1ヶ月当たり約300mg/mから約1000mg/mのゾレドロン酸が経口投与される、実施形態35に記載の方法。
(実施形態37)
前記ヒトは骨転移を患っていない、実施形態20~36のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態38)
前記ヒトは癌を患っていない、実施形態20~37のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態39)
前記ゾレドロン酸は二ナトリウム塩形態である、実施形態1~38のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態40)
ゾレドロン酸を含み、
剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは、約0.01%から約4%である、経口剤形。
(実施形態41)
約10mgから約300mgのゾレドロン酸を含有する、実施形態40に記載の経口剤形。
(実施形態42)
約10mgから約50mgのゾレドロン酸を含有する、実施形態40に記載の経口剤形。
(実施形態43)
前記剤形におけるゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーは、約0.1%から約2%である、実施形態40~42のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態44)
実施形態40に記載の経口剤形の複数のユニットを含む、医薬製品。
(実施形態45)
前記経口剤形のそれぞれのユニットは、約1mgから約50mgのゾレドロン酸を含有する、実施形態44に記載の医薬製品。
(実施形態46)
約1ヶ月間において合計で約28mgから約1600mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の28、29、30または31ユニットを含む、実施形態45に記載の医薬製品。
(実施形態47)
約3ヶ月間において合計で約85mgから約4800mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の85から95ユニットを含む、実施形態45に記載の医薬製品。
(実施形態48)
約6ヶ月間において合計で約170mgから約10000mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の170から200ユニットを含む、実施形態45に記載の医薬製品。
(実施形態49)
約1年間において合計で約350mgから約19000mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の350から380ユニットを含む、実施形態45に記載の医薬製品。
(実施形態50)
前記経口剤形のそれぞれのユニットは、約10mgから約300mgを含有する、実施形態44に記載の医薬製品。
(実施形態51)
約1ヶ月間の期間内で合計で約40mgから約1500mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の4または5ユニットを含む、実施形態50に記載の医薬製品。
(実施形態52)
約2ヶ月間において合計で約80mgから約2700mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の8または9ユニットを含む、実施形態50に記載の医薬製品。
(実施形態53)
約3ヶ月間において合計で約120mgから約4200mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の12、13または14ユニットを含む、実施形態50に記載の医薬製品。
(実施形態54)
約6ヶ月間において合計で約220mgから約9000mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の22から30ユニットを含む、実施形態50に記載の医薬製品。
(実施形態55)
約1年間において合計で約450mgから約18000mg投与されるゾレドロン酸のための、前記経口剤形の45から60ユニットを含む、実施形態50に記載の医薬製品。
(実施形態56)
前記経口剤形の1から10ユニットを含み、
前記製品は、約200mgから約2000mgのゾレドロン酸を含有する、実施形態44に記載の医薬製品。
(実施形態57)
前記ゾレドロン酸は、ナトリウム塩の形態である、実施形態40~43のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態58)
前記ゾレドロン酸は、1%(w/v)より大きい水溶解度を有する形態である、実施形態40~43または57のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態59)
前記ゾレドロン酸は、約5%(w/v)から約50%(w/v)の水溶解度を有する形態である、実施形態40~43、57または58のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態60)
ゾレドロン酸および賦形剤を含み、
前記ゾレドロン酸は、1%(w/v)より大きい水溶解度を有する形態である、経口剤形。
(実施形態61)
前記ゾレドロン酸は、約5%(w/v)から約50%(w/v)の水溶解度を有する形態である、実施形態60に記載の経口剤形。
(実施形態62)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
ゾレドロン酸を含有する経口剤形を、それを必要とする哺乳動物へ投与することを含む、方法。
(実施形態63)
前記哺乳動物は、1ヶ月以内の期間において約30mg/mから約700mg/mであるゾレドロン酸の量を受けるヒトである、実施形態62に記載の方法。
(実施形態64)
4回または5回の週毎の投与量が、1ヶ月以内の期間において投与される、実施形態63に記載の方法。
(実施形態65)
28回から31回の日毎の投与量が、1ヶ月以内の期間において投与される、実施形態63に記載の方法。
(実施形態66)
5から10の単位の投与量が、1ヶ月以内の期間において投与される、実施形態63に記載の方法。
(実施形態67)
約30mg/mから約700mg/mのゾレドロン酸が、1ヶ月のみの間において投与される、実施形態63に記載の方法。
(実施形態68)
約30mg/mから約700mg/mのゾレドロン酸が、2ヶ月以上の間連続して、1ヶ月以内の期間において投与される、実施形態63に記載の方法。
(実施形態69)
前記哺乳動物は、毎日、約10mg/mから約30mg/mのゾレドロン酸を受ける、実施形態62に記載の方法。
(実施形態70)
前記哺乳動物は、約10mgから約300mgであるゾレドロン酸の週毎の総投与量を受けるヒトである、実施形態62に記載の方法。
(実施形態71)
前記週毎の総投与量は、1回の投与量であり、週に1度投与される、実施形態70に記載の方法。
(実施形態72)
前記週毎の総投与量は、その週の間で2回から7回の単位毎の投与量において投与される、実施形態70に記載の方法。
(実施形態73)
前記複合性局所疼痛症候群は、複合性局所疼痛症候群I型である、実施形態62~72のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態74)
前記複合性局所疼痛症候群は、複合性局所疼痛症候群II型である、実施形態62~72のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態75)
前記ゾレドロン酸は塩形態である、実施形態62~74のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態76)
前記剤形は、前記哺乳動物の体表面積に基づき、約10mg/mから約20mg/mのゾレドロン酸を含有する、実施形態62~75のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態77)
前記剤形は、前記哺乳動物の体表面積に基づき、約15mg/mから約20mg/mのゾレドロン酸を含有する、実施形態76に記載の方法。
(実施形態78)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
パミドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態79)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
ネリドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態80)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
オルパドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態81)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
アレンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態82)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
インカドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態83)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
イバンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態84)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
リセドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態85)
疼痛を治療する方法であって、
パミドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態86)
疼痛を治療する方法であって、
ネリドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態87)
疼痛を治療する方法であって、
オルパドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態88)
疼痛を治療する方法であって、
アレンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態89)
疼痛を治療する方法であって、
インカドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態90)
疼痛を治療する方法であって、
イバンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態91)
疼痛を治療する方法であって、
リセドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態92)
関節炎痛を治療する方法であって、
パミドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態93)
関節炎痛を治療する方法であって、
ネリドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態94)
関節炎痛を治療する方法であって、
オルパドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態95)
関節炎痛を治療する方法であって、
アレンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態96)
関節炎痛を治療する方法であって、
インカドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態97)
関節炎痛を治療する方法であって、
イバンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態98)
関節炎痛を治療する方法であって、
リセドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態99)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
パミドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態100)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
ネリドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態101)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
オルパドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態102)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
アレンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態103)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
インカドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態104)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
イバンドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態105)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
リセドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態106)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
エチドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態107)
疼痛を治療する方法であって、
エチドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態108)
関節炎痛を治療する方法であって、
エチドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態109)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
エチドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態110)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
クロドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態111)
疼痛を治療する方法であって、
クロドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態112)
関節炎痛を治療する方法であって、
クロドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態113)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
クロドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態114)
複合性局所疼痛症候群を治療する方法であって、
チルドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態115)
疼痛を治療する方法であって、
チルドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態116)
関節炎痛を治療する方法であって、
チルドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態117)
炎症性疼痛を治療する方法であって、
チルドロン酸を、それを必要とするヒトへ投与することを含む、方法。
(実施形態118)
前記活性化合物は、経口投与される実施形態78から117のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態119)
前記活性化合物は、非経口投与される実施形態78から117のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態120)
二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含む剤形を経口投与することを含む、ゾレドロン酸の経口バイオアベイラビリティーを増強する方法。
(実施形態121)
前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸は、二酸形態のゾレドロン酸と比べて、前記剤形における任意のバイオアベイラビリティー増強剤によりもたらされた任意のバイオアベイラビリティーに対する増強を助長するバイオアベイラビリティーに対する増強をもたらす、実施形態120に記載の方法。
(実施形態122)
前記剤形は、実質的にバイオアベイラビリティー増強剤を含まない、実施形態120に記載の方法。
(実施形態123)
前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸は、前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸が投与されるごとに、哺乳動物に約4ng・時間/mLから約2000ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらすような量で哺乳動物に投与される、実施形態120に記載の方法。
(実施形態124)
前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸は、前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸が投与されるごとに、哺乳動物に約100ng・時間/mLから約2000ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらすような量で約3から約4週間の間隔で投与される、実施形態123に記載の方法。
(実施形態125)
前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸は、前記二ナトリウム形態の前記ゾレドロン酸が投与されるごとに、哺乳動物に約20ng・時間/mLから約700ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらすような量で、毎週、または月に3から5回投与される、実施形態123に記載の方法。
(実施形態126)
前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸は、前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸が投与されるごとに、哺乳動物に約4ng・時間/mLから約100ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらすような量で毎日投与される、実施形態123に記載の方法。
(実施形態127)
前記剤形は固体である、実施形態120に記載の方法。
(実施形態128)
ゾレドロン酸の前記バイオアベイラビリティーは、前記二酸形態のゾレドロン酸の投与と比べて少なくとも約20%改善される、実施形態120、121、122、123、124、125、126または127に記載の方法。
(実施形態129)
ゾレドロン酸の同じ血漿濃度を達成するために、モルベースで、前記二酸形態のゾレドロン酸が投与される量よりも少ない量の前記二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を投与することを更に含む、実施形態120、121、122、123、124、125、126、127または128に記載の方法。
(実施形態130)
ゾレドロン酸の同じ血漿濃度を達成するために、投与される前記二酸形態のゾレドロン酸の量と比べて、少なくとも約10モル%少ない量の二ナトリウム塩形態が投与される、実施形態129に記載の方法。
(実施形態131)
前記二ナトリウム塩形態は、モルベースで、約0.8nから約1.2nの値を有する量で投与され、
=(b/b)(n)を満たし、
は前記二酸形態の前記バイオアベイラビリティーであり、bは前記二ナトリウム塩形態の前記バイオアベイラビリティーであり、nは、ゾレドロン酸の同じ血漿濃度を達成するために投与される前記二酸形態のゾレドロン酸のモル数である、実施形態129に記載の方法。
(実施形態132)
前記二ナトリウム塩は、約nの値を有する量で投与される、実施形態131に記載の方法。
(実施形態133)
前記ゾレドロン酸は炎症症状を治療するために用いられる、実施形態120から132のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態134)
前記ゾレドロン酸は関節炎を治療するために用いられる、実施形態133に記載の方法。
(実施形態135)
前記ゾレドロン酸は複合性局所疼痛症候群を治療するために用いられる、実施形態133に記載の方法。
(実施形態136)
前記ゾレドロン酸は、炎症症状、関節炎、または複合性局所疼痛症候群の治療用であり、
第1経口剤形が投与され、
第2経口剤形が投与され、
前記第1経口剤形に対して、前記第2経口剤形は、10×T最大以上で投与され、T最大は、前記第1経口剤形が最大血漿濃度である時間である、実施形態1から39、62から77および120から135のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態137)
二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の哺乳動物でのバイオアベイラビリティーは、同じ剤形の二酸形態のゾレドロン酸のバイオアベイラビリティーより大きい、二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含む、剤形。
(実施形態138)
前記二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸を含む剤形であって、
前記剤形は、前記剤形が投与されるヒトに対して約4ng・時間/mLから約2000ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積を提供する前記二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の量を含む、剤形。
(実施形態139)
前記剤形は、前記剤形が投与されるヒトに約100ng・時間/mLから約2000ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらす前記二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の量を含む、実施形態138に記載の剤形。
(実施形態140)
前記剤形は、前記剤形が投与されるヒトに約20ng・時間/mLから約700ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらす前記二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の量を含む、実施形態138に記載の剤形。
(実施形態141)
前記剤形は、前記剤形が投与されるヒトに約4ng・時間/mLから約100ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線下面積をもたらす前記二ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の量を含む、実施形態138に記載の剤形。
(実施形態142)
二酸塩形態のゾレドロン酸を含む剤形であって、
前記二ナトリウム塩形態は、前記ゾレドロン酸が前記二酸形態であると仮定した場合に存在するよりもより少ないモル量で存在し、前記二ナトリウム塩形態の前記ゾレドロン酸は、前記剤形のより少ないモル量の前記二ナトリウム塩でも、哺乳動物の血漿まで送達されるゾレドロン酸の量を低減しない程度にまで、前記二酸形態の前記ゾレドロン酸と比べて改善されたバイオアベイラビリティーを有する、剤形。
(実施形態143)
前記剤形は、固体である、実施形態137、138、139、140、141または142に記載の剤形。
(実施形態144)
前記二酸ナトリウム塩形態のゾレドロン酸の前記バイオアベイラビリティーは、前記二酸形態のゾレドロン酸を含むそれ以外同一の剤形と比べて少なくとも約10%改善されている、実施形態142または143に記載の剤形。
(実施形態145)
前記ゾレドロン酸が前記二酸形態であると仮定した場合に存在する前記二酸形態のゾレドロン酸の量と比べて、少なくとも約20モル%低い前記二ナトリウム塩形態を含む、実施形態142、143または144に記載の剤形。
(実施形態146)
前記二ナトリウム塩形態は、モルベースで、約0.9nから約1.1nの値を有する量で存在し、
=(b/b)(n)を満たし、
は前記二酸形態の前記バイオアベイラビリティーであり、bは前記二ナトリウム塩形態の前記バイオアベイラビリティーであり、nは、前記ゾレドロン酸が前記二酸形態であると仮定した場合に存在する前記二酸形態のモル数である、実施形態142に記載の剤形。
(実施形態147)
前記二ナトリウム塩形態は、約nの値を有する量で投与される、実施形態146に記載の剤形。
(実施形態148)
前記ゾレドロン酸は、炎症症状、関節炎、または複合性局所疼痛症候群の治療用であり、
一回だけ経口剤形が投与され、または、
第1経口剤形が投与され、前記第1経口剤形の後に第2経口剤形が投与され、
前記第2経口剤形は、前記第1経口剤形の最大痛み緩和効果が達成される前に投与され、または前記第2経口剤形は、観察可能な痛み緩和効果が達成される前に投与される、実施形態1から39、62から77および120から136のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態149)
前記第2経口剤形は、観察可能な痛み緩和効果が達成される前に投与される、実施形態148に記載の方法。
(実施形態150)
前記ゾレドロン酸は、炎症症状、関節炎、または複合性局所疼痛症候群の治療用であり、
第1経口剤形が投与され、その後に第2経口剤形が投与され、
前記第2経口剤形が、前記第1経口剤形の最大痛み緩和効果が達成された後に投与され、且つ
前記第2経口剤形が、前記第1経口剤形からの痛み緩和効果が観察可能な間に投与される、1から39、62から77および120から132のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態151)
前記第2経口剤形は、前記第1経口剤形が投与された後約24時間から約28日間投与される、実施形態148、149または150に記載の方法。
(実施形態152)
前記ヒトは、約30歳から約75歳である、実施形態20から39のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態153)
前記ヒトは、約1歳から約16歳である、実施形態20から39のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態154)
前記ヒトは、約80歳から約95歳である、実施形態20から39のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態155)
前記ヒトは、少なくとも2ヶ月間関節炎を患っている、実施形態20から39のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態156)
前記関節炎が、膝、肘、指、手首、肩、または腰に影響している、実施形態20から39のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態157)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される前に少なくとも1時間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態1から44、62から133および144から156のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態158)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される前に少なくとも2時間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態157に記載の方法。
(実施形態159)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される前に少なくとも4時間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態157に記載の方法。
(実施形態160)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される前に少なくとも6時間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態157に記載の方法。
(実施形態161)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される後に少なくとも30分間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態157から160のいずれか1つに記載の方法。
(実施形態162)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される後に少なくとも1時間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態161に記載の方法。
(実施形態163)
ゾレドロン酸が投与される前記哺乳動物またはヒトが、前記ゾレドロン酸が投与される後に少なくとも2時間食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりしていない、実施形態161に記載の方法。
(実施形態164)
前記経口剤形の前記ゾレドロン酸は、24時間持続血漿濃度要因が約1以上である、実施形態1から163のいずれか1つに記載の方法、剤形または製品。
(実施形態165)
前記経口剤形の前記ゾレドロン酸は、静脈内に投与されたゾレドロン酸の24時間持続血漿濃度要因よりも高い24時間持続血漿濃度要因を有する、実施形態1から164のいずれか1つに記載の方法、剤形または製品。
(実施形態166)
前記経口剤形は、約5kから約20kPaの硬さを有する固体である、実施形態1から165のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態167)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記ゾレドロン酸は、前記特定の種に対する前記経口剤形の投与において約50ng・時間/mLから約700ng・時間/mLのゾレドロン酸のAUCをもたらす量で存在する、実施形態1から166のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態168)
前記ゾレドロン酸は、前記特定の種に対する前記経口剤形の投与において約130ng・時間/mLから約180ng・時間/mLのゾレドロン酸のAUCをもたらす量で存在する、実施形態167に記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態169)
前記ゾレドロン酸は、前記特定の種に対する前記経口剤形の投与において約300ng・時間/mLから約450ng・時間/mLのゾレドロン酸のAUCをもたらす量で存在する、実施形態167に記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態170)
前記ゾレドロン酸は、前記特定の種に対する前記経口剤形の投与において約300ng・時間/mLから約350ng・時間/mLのゾレドロン酸のAUCをもたらす量で存在する、実施形態167に記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態171)
前記ゾレドロン酸は、前記特定の種に対する前記経口剤形の投与において約370ng・時間/mLから約420ng・時間/mLのゾレドロン酸のAUCをもたらす量で存在する、実施形態167に記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態172)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記ゾレドロン酸は、特定の種に対する前記経口剤形の投与において約5ng/mLから約300ng/mLのゾレドロン酸のC最大をもたらす量で存在する、実施形態1から171のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態173)
前記ゾレドロン酸は、特定の種に対する前記経口剤形の投与において約5ng/mLから約50ng/mLのゾレドロン酸のC最大をもたらす量で存在する、実施形態172に記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態174)
前記ゾレドロン酸は、特定の種に対する前記経口剤形の投与において約50ng/mLから約200ng/mLのゾレドロン酸のC最大をもたらす量で存在する、実施形態1から171のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態175)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記経口剤形は、哺乳動物の前記特定の種に対する前記経口剤形の投与が、約0.4時間から約1時間のゾレドロン酸のT最大をもたらすように構成されている、実施形態1から174のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態176)
前記経口剤形は、哺乳動物の前記特定の種に対する前記経口剤形の投与が、約0.5時間のゾレドロン酸のT最大をもたらすように構成されている、実施形態175に記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態177)
前記経口剤形は、哺乳動物の前記特定の種に対する前記経口剤形の投与が、約0.75時間のゾレドロン酸のT最大をもたらすように構成されている、実施形態175に記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態178)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が哺乳動物の前記特定の種のために約12から約50の12時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態1から177のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態179)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が哺乳動物の前記特定の種のために約20から約40の12時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態178に記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態180)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が哺乳動物の前記特定の種のために約10から約30の24時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態1から179のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態181)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が哺乳動物の前記特定の種のために約10から約20の24時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態180に記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態182)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が哺乳動物の前記特定の種のために約6から約20の36時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態1から181のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態183)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が哺乳動物の前記特定の種のために約8から約15の36時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態182に記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態184)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が哺乳動物の前記特定の種のために約5から約20の48時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態1から183のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態185)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が哺乳動物の前記特定の種のために約6から約15の48時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態184に記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態186)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が哺乳動物の前記特定の種のために約4から約20の72時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態1から186のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態187)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が哺乳動物の前記特定の種のために約5から約10の72時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態186に記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態188)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記経口剤形は、前記哺乳動物の前記特定の種が、約0.5ng/mLから約5ng/mLである12時間でのゾレドロン酸の血漿濃度を有するように構成されている、実施形態1から187のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態189)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記経口剤形は、前記哺乳動物の前記特定の種が、約0.2ng/mLから約2ng/mLである24時間でのゾレドロン酸の血漿濃度を有するように構成されている、実施形態1から188のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態190)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記経口剤形は、前記哺乳動物の前記特定の種が、約0.1ng/mLから約2ng/mLである36時間でのゾレドロン酸の血漿濃度を有するように構成されている、実施形態1から189のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態191)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記経口剤形は、前記哺乳動物の前記特定の種が、約0.1ng/mLから約2ng/mLである48時間でのゾレドロン酸の血漿濃度を有するように構成されている、実施形態1から190のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態192)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記経口剤形は、前記哺乳動物の前記特定の種が、約0.2ng/mLから約1ng/mLである72時間でのゾレドロン酸の血漿濃度を有するように構成されている、実施形態1から191のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態193)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記経口剤形は、哺乳動物の前記特定の種におけるゾレドロン酸の前記排泄半減期が、約30時間から約100時間であるように構成されている、実施形態1から192のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態194)
ゾレドロン酸を含む前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を含み、前記経口剤形は、哺乳動物の前記特定の種におけるゾレドロン酸の前記排泄半減期が、約40時間から約60時間であるように構成されている、実施形態1から193のいずれか1つに記載の方法、剤形、または製品。
(実施形態195)
哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形であって、
前記ゾレドロン酸は、哺乳動物の前記特定の種に対する前記経口剤形の投与において約50ng・時間/mLから約700ng・時間/mLのゾレドロン酸の血漿濃度曲線(AUC)下面積をもたらすような量で存在する、経口剤形。
(実施形態196)
前記ゾレドロン酸は、哺乳動物の前記特定の種に対する前記経口剤形の投与において約130ng・時間/mLから約180ng・時間/mLのゾレドロン酸のAUC下面積をもたらすような量で存在する、実施形態195に記載の経口剤形。
(実施形態197)
前記ゾレドロン酸は、哺乳動物の前記特定の種に対する前記経口剤形の投与において約300ng・時間/mLから約450ng・時間/mLのゾレドロン酸のAUC下面積をもたらすような量で存在する、実施形態195に記載の経口剤形。
(実施形態198)
前記ゾレドロン酸は、哺乳動物の前記特定の種に対する前記経口剤形の投与において約300ng・時間/mLから約350ng・時間/mLのゾレドロン酸のAUC下面積をもたらすような量で存在する、実施形態195に記載の経口剤形。
(実施形態199)
前記ゾレドロン酸は、哺乳動物の前記特定の種に対する前記経口剤形の投与において約370ng・時間/mLから約420ng・時間/mLのゾレドロン酸のAUC下面積をもたらすような量で存在する、実施形態195に記載の経口剤形。
(実施形態200)
哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形であって、
前記ゾレドロン酸は、哺乳動物の前記特定の種に対する前記経口剤形の投与において約5ng/mLから約300ng/mLのゾレドロン酸のC最大をもたらすような量で存在する、経口剤形。
(実施形態201)
前記ゾレドロン酸は、哺乳動物の前記特定の種に対する前記経口剤形の投与において約5ng/mLから約50ng/mLのゾレドロン酸のC最大をもたらすような量で存在する、実施形態200に記載の経口剤形。
(実施形態202)
前記ゾレドロン酸は、哺乳動物の前記特定の種に対する前記経口剤形の投与において約50ng/mLから約200ng/mLのゾレドロン酸のC最大をもたらすような量で存在する、実施形態200に記載の経口剤形。
(実施形態203)
哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形であって、
前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に対する前記経口剤形の投与が、約0.4時間から約1時間のゾレドロン酸のT最大をもたらすような量で存在する、経口剤形。
(実施形態204)
前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に対する前記経口剤形の投与が、約0.5時間のゾレドロン酸のT最大をもたらすような量で存在する、実施形態203に記載の経口剤形。
(実施形態205)
前記経口剤形は、哺乳動物の特定の種に対する前記経口剤形の投与が、約0.75時間のゾレドロン酸のT最大をもたらすような量で存在する、実施形態203に記載の経口剤形。
(実施形態206)
哺乳動物の特定の種に適切な用量および形態を有するゾレドロン酸を含む経口剤形であって、
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の前記特定の種のために約12から約50の12時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、経口剤形。
(実施形態207)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の前記特定の種のために約20から約40の12時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、経口剤形。
(実施形態208)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の前記特定の種のために約10から約30の24時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態206または207に記載の経口剤形。
(実施形態209)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の前記特定の種のために約10から約20の24時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態206から208のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態210)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の前記特定の種のために約6から約20の36時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態206から209のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態211)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の前記特定の種のために約8から約15の36時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態206から210のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態212)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の前記特定の種のために約5から約20の48時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態206から211のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態213)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の前記特定の種のために約6から約15の48時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態206から212のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態214)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の前記特定の種のために約4から約20の72時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態206から213のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態215)
前記経口剤形は、前記ゾレドロン酸が、哺乳動物の前記特定の種のために約5から約10の72時間持続血漿濃度要因を有するように構成されている、実施形態206から213のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態216)
前記経口剤形は、哺乳動物の前記特定の種が、約0.5ng/mLから約5ng/mLである12時間におけるゾレドロン酸の血漿濃度のゾレドロン酸を有するように構成されている、実施形態206から215のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態217)
前記経口剤形は、哺乳動物の前記特定の種が、約0.2ng/mLから約2ng/mLである24時間におけるゾレドロン酸の血漿濃度のゾレドロン酸を有するように構成されている、実施形態206から216のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態218)
前記経口剤形は、哺乳動物の前記特定の種が、約0.1ng/mLから約2ng/mLである36時間におけるゾレドロン酸の血漿濃度のゾレドロン酸を有するように構成されている、実施形態206から217のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態219)
前記経口剤形は、哺乳動物の前記特定の種が、約0.1ng/mLから約2ng/mLである48時間におけるゾレドロン酸の血漿濃度のゾレドロン酸を有するように構成されている、実施形態206から218のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態220)
前記経口剤形は、哺乳動物の前記特定の種が、約0.2ng/mLから約1ng/mLである72時間におけるゾレドロン酸の血漿濃度のゾレドロン酸を有するように構成されている、実施形態206から219のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態221)
前記経口剤形は、哺乳動物の前記特定の種におけるゾレドロン酸の排泄半減期が、約30時間から約100時間である24時間であるように構成されている、実施形態206から220のいずれか1つに記載の経口剤形。
(実施形態222)
前記経口剤形は、哺乳動物の前記特定の種におけるゾレドロン酸の排泄半減期が、約40時間から約60時間である24時間であるように構成されている、実施形態206から221のいずれか1つに記載の経口剤形。
【0185】
特に言及しなければ、成分の量、分子量のような特性、反応条件、ならびに、本明細書および特許請求の範囲において使用されているそのようなものを表している全ての数字は、示される正確な値、および、“約”の用語によって変更されるような値の両方を示すものとして、全ての場合において、理解されるべきである。従って、逆を示していない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲において記載されている数値パラメーターは、所望の特性が得られ得る条件下に応じて変化することができる、近似値である。最低限でも、特許請求の範囲の観点に対する均等論の適用を制限することはなく、それぞれの数値パラメーターは、少なくとも報告された有効数字の数に照らして、および、通常の丸め技術を適用することにより解釈されるべきである。
【0186】
本発明を説明する文脈において(特に、次の特許請求の範囲の文脈において)使用されている、“1つの”、“当該”および同様の言及の用語は、本明細書中に特に示されていなければ、または文脈によって明らかに矛盾していなければ、単数および複数の両方を含むように解釈されるべきである。本明細書に記載されている全ての方法は、本明細書中に特に示されていなければ、または文脈によって明らかに矛盾していなければ、任意の適当な順序において行うことができる。本明細書に提供されている、任意の、および全ての実施例または例示的な言語(例えば、“のような”)の使用は、単に本発明をより明瞭とすることを意図しているものであり、任意の特許請求の範囲を限定するものではない。本明細書中の言語は、本発明の実施に不可欠な任意の請求されない要素を示すものと解釈されるべきではない。
【0187】
本明細書に開示されている代替の要素または実施の形態の群は、限定して解釈されるべきものではない。それぞれの群のメンバーは、個別において、または、他の群のメンバーもしくは本明細書中に見出されている他の要素と任意に組み合わせて、示され、および請求され得る。群の1以上のメンバーが、便宜上および/または特許上の理由で群中に包含され得る、または群から削除され得ることは、予測されることである。任意のそのような包含または削除が生じる場合、本明細書は、添付の特許請求の範囲において使用される全てのマーカッシュ群の記載を満たすように変形された群を含むとみなされる。
【0188】
特定の実施の形態は、本発明を実施するための本発明者に公知である最良の形態を含め、本明細書中に記載されている。もちろん、これらの記載されている実施の形態の変形は、前述の説明を読めば本分野の当業者には明らかとなるだろう。本発明者は、当業者が適宜そのような変形を使用することを予想しており、本発明が具体的に本明細書中に記載されているもの以外でも実施されることを意図している。従って、特許請求の範囲は、準拠法により許可されるような、特許請求の範囲において示されている主題の全ての変形および均等なものを含む。さらに、本明細書中に特に示されていなければ、または文脈によって明らかに矛盾していなければ、それらの全ての可能な変形における上記の要素の任意の組み合わせは考慮される。
【0189】
最後に、本明細書に開示されている実施の形態は、特許請求の範囲の原理を例示するものであることが理解されるべきである。使用され得る他の変形は、特許請求の範囲の観点の範囲内である。そのため、一例として、限定されることはないが、代替の実施の形態は本明細書中の教示に従って利用され得る。従って、特許請求の範囲は、示されており記載されているような正確な実施の形態に限定されない。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9