(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】キッチン用具用スタンドの保持部材及びキッチン用具用スタンド
(51)【国際特許分類】
E03C 1/26 20060101AFI20220906BHJP
【FI】
E03C1/26 Z
E03C1/26 A
(21)【出願番号】P 2018091655
(22)【出願日】2018-05-10
【審査請求日】2021-04-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000104973
【氏名又は名称】クリナップ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120868
【氏名又は名称】安彦 元
(74)【代理人】
【識別番号】100198214
【氏名又は名称】眞榮城 繁樹
(72)【発明者】
【氏名】秋山 裕紀
【審査官】松本 隆彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-008062(JP,A)
【文献】実開昭50-048751(JP,U)
【文献】特開2003-003543(JP,A)
【文献】特開2001-214486(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03C 1/12-1/33
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シンク周りに取り付けられたキッチン用具用スタンドの保持部材であって、
保持部材本体を備え、
該保持部材本体は、
複数種類のワークトップのバックガードの高さに応じて前記保持部材本体の側面の違う高さにそれぞれ形成され、前記キッチン用具用スタンドを構成する線材の端部を嵌め込むための複数の凹部と、
前記バックガードに載置されて前記キッチン用具用スタンドを支持する複数の掛止部と、を有していること
を特徴とするキッチン用具用スタンドの保持部材。
【請求項2】
前記複数の掛止部は、複数種類の、シンク端から前記バックガードまでの奥行長に応じて前記保持部材本体の下方の曲面部が、一方の側面に形成されている曲面部の水平長と、他方の側面に形成されている曲面部の水平長とが、それぞれ異なった長さに形成されていること
を特徴とする
請求項1記載のキッチン用スタンド保持部材。
【請求項3】
前記複数の掛止部は、複数種類のバックガード垂直面及びバックガード上面に応じてそれぞれ曲率が異なっていること
を特徴とす
る請求項1又は2記載のキッチン用具用スタンドの保持部材。
【請求項4】
シンク周りに取り付けられるキッチン用具用スタンドであって、
互いに交差する線材からなるスタンド本体と、
該スタンド本体の端部に着脱可能に装着される保持部材と、を備え、
前記保持部材の側面には、前記スタンド本体の線材の端部を嵌め込む複数の凹部が、複数種類のワークトップのバックガードの高さに応じて異なる高さに穿設され、
前記保持部材の底面には、前記バックガードに載置されて前記スタンド本体を支持する掛止部が、複数種類の前記バックガード垂直面、及びバックガード上面に応じて曲率が異なって複数設けられていること
を特徴とするキッチン用具用スタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチン用具用スタンドの保持部材及びキッチン用具用スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
キッチン流し台のシンクには洗剤ポケット等の小物入れ、まな板立て等のスタンドが着脱可能に取り付けられるが、このまな板立てスタンドの取り付け構造として例えば特許文献1に提案がなされている。
【0003】
即ち、特許文献1には、シンクに取り付けられた洗剤ポケット収納ボックスとは別体にまな板立て(キッチン用具用スタンド)を、洗剤ポケットに取り付ける構造が開示されている。特許文献1に開示のまな板立ては、一端が自由端を成す平行な2本の線材に設けられ、その線材の互いに離間する方向の弾性復元力によって、洗剤ポケットに着脱可能に嵌合され、シンクのフランジ部に保持部材で載置されることを特徴としている。
【0004】
しかしながら、特許文献1に提案されているまな板立ての保持部材の取り付け構造は、シンクのフランジ部に取り付けられているのは1種類の汎用的な構造を成す保持部材であり、複数種類のワークトップにおけるバックガードの位置や高さ等の形状に合わせて安定して固定されるような構成になっていない。
【0005】
また、商品のバリエーションに対応すべく、複数種類のワークトップにおけるバックガードの位置や高さ等に合わせて、複数種類の保持部材を個々に揃えた方が適切な設置に対応できるが、他方、工場の製造ラインを各保持部材の形状用としたり、複数種類の保持部材を各ワークトップにおけるバックガードの位置や高さに対応させて品番管理する必要があり、保持部材の部品製造の生産効率あるいは部品管理の業務運用を低下させる可能性があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、複数種類のワークトップにおけるバックガードの位置や高さに対して1つの保持部材で対応できるキッチン用具用スタンドの保持部材とキッチン用具用スタンドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、シンク周りに取り付けられたキッチン用具用スタンドの保持部材であって、保持部材本体を備え、該保持部材本体は、キッチン用具用スタンドを構成する線材の端部を嵌め込むための複数の凹部と、ワークトップのバックガードに載置されてキッチン用具用スタンドを支持する複数の掛止部と、を有していることを特徴とするキッチン用具用スタンドの保持部材であることを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明は、複数の凹部は、複数種類のバックガードの高さ応じて保持部材本体の側面の違う高さにそれぞれ形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記複数の掛止部は、複数種類の、シンク端から前記バックガードまでの奥行長に応じて前記保持部材本体の下方の曲面部が、一方の側面に形成されている曲面部の水平長と、他方の側面に形成されている曲面部の水平長とが、それぞれ異なった長さに形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、複数の掛止部は、複数種類のバックガードに応じてそれぞれ曲率が異なっていることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、シンク周りに取り付けられるキッチン用具用スタンドであって、互いに交差する線材からなるスタンド本体と、該スタンド本体の端部に着脱可能に装着される保持部材と、を備え、保持部材の側面には、スタンド本体の線材の端部を嵌め込む複数の凹部が、複数種類のワークトップのバックガードの高さに応じて異なる高さに穿設され、保持部材の底面には、バックガードに載置されてスタンド本体を支持する掛止部が、複数種類の前記バックガードに応じて曲率が異なって複数設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1~4記載の発明によれば、複数種類のキッチン用具用スタンドのワークトップにおけるバックガードの位置や高さのタイプに応じた凹部を選択でき、キッチン用具用スタンドから延長される線材の端部を嵌め込むことができる。このため、複数種類のワークトップにおけるバックガードの位置や高さのタイプのキッチン用具用スタンドの線材端部の形状、シンクからの奥行きの長さに対応でき、キッチン用具用スタンドを線材の端部を確実に支持でき、キッチン用具用スタンドを安定させることが可能となる。
【0014】
さらに、ワークトップのバックガードの垂直面と上面の取合いに載置することができるため、複数種類のワークトップにおけるバックガードの位置や高さ及びバックガードの垂直面と上面の取合いの形状に対応でき、キッチン用具用スタンドを安定させることが可能となる。
【0015】
請求項2~4記載の発明によれば、キッチン用具用スタンドと複数種類のワークトップにおけるバックガードの位置や高さ及びバックガードの垂直面と上面との取合いの形状に応じて、適した凹部と掛止部の組み合わせを選択することができる。このため、複数のワークトップにおけるバックガードの位置や高さ及びバックガードの垂直面と上面との取合いの形状に対応できる。キッチン用具用スタンドを線材の端部を確実に支持でき、複数の凹部と掛止部の組み合わせにより、保持部材の向きを変えるだけで簡単に取り付けることができる。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、キッチン用具用スタンドの互いに交差する線材の一部の端部を有し、その端部に保持部材が着脱可能に装着することができる。このため、保持部材を容易に嵌め込んだり、凹部の高さや向きを変えたりすることが可能となる。さらに、保持部材の底面には複数種類のワークトップにおけるバックガードの位置や高さバックガードの垂直面と水平面の取合いの形状に応じて湾曲部の曲率が異なった掛止部を選択できる。このため、複数種類のワークトップのタイプであってもキッチン用具用スタンド及びバックガード垂直面とバックガード上面との取合いに安定して載置することで可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明を適用したキッチン用具用スタンド及び保持部材の斜視図である。
【
図2】
図2(a)は、本発明を適用したキッチン用具用スタンドの保持部材及びキッチン用具用スタンドの平面図であり、
図2(b)は、本発明を適用したキッチン用具用スタンドの保持部材及びキッチン用具用スタンドの正面図であり、
図2(c)は、本発明を適用したキッチン用具用スタンドの保持部材及びキッチン用具用スタンドの右側面図である。
【
図3】
図3(a)は、本発明を適用したキッチン用具用スタンドの保持部材の正面図であり、
図3(b)は、本発明を適用したキッチン用具用スタンドの保持部材の右側面図であり、
図3(c)は、本発明を適用したキッチン用具用スタンドの保持部材の背面図である。
【
図4】本発明を適用した一例(第1用途形態)を示す模式右側面図である。
【
図5】本発明を適用した一例(第2用途形態)を示す模式右側面図である。
【
図6】本発明を適用した一例(第3用途形態)を示す模式右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態に係るキッチン用具用スタンドの保持部材及びキッチン用具用スタンドについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図における符号については、同様の構成をもった構造には、特別な事情のない限り、同じ符号を用いるものとする。
【0019】
先ず、
図1~
図3を用いて、本発明の用途形態に係るキッチン用具用スタンドについて説明する。
図1は、本発明を適用したキッチン用具用スタンド及び保持部材の斜視図である。
図2(a)~
図2(c)は、本発明を適用したキッチン用具用スタンドの保持部材及びキッチン用具用スタンドの平面図、正面図、右側面図である。
図3(a)~
図3(c)は、本発明を適用した保持部材の正面図、右側面図、背面図である。
【0020】
図1には、キッチン用具用スタンド1、保持部材2及び洗剤ポケット(収納ボックス)30で構成される。キッチン用具用スタンド1のスタンド本体は、保持部材2とフック7で固定される。保持部材2はワークトップ21のバックガード垂直面22のバックガード上面23の取り合いに載置される。洗剤ポケット(収納ボックス)30は、シンク20に備わるピン31で嵌合され、スタンド本体のシンク線材の端部のフック7により、ワークトップ21の洗剤ポケット(収納ボックス)30を構成する線材の一部と嵌合される。
【0021】
(スタンド本体)
まず、キッチン用具用スタンド1のスタンド本体について、
図2(a)~
図2(c)を用いて説明する。スタンド本体は、平行線材3が正面左右に連続した線材で構成され、垂直線材4が正面上下に連続した線材で構成される。この平行線材3及び垂直線材4とで構成された枠同士が離間されて設けられ、その枠同士の間にまな板が設置される。平行線材3は高さが各々の平行線材3で異なっており、これにより、まな板の置きやすさ、取り出しやすさ、倒れにくさ、及びスタンド本体の強度を出す構成としている。
【0022】
スタンド本体に備わる垂直線材4は、シンク線材5と延長線材6へと繋がる。シンク線材5の端部は、フック7が装着され、このフック7により、洗剤ポケット(収納ボックス)30と嵌合される。延長線材6の端部は、保持部材2が複数の凹部を選択可能なように、取り外し可能な状態で嵌め込みされる。
【0023】
(保持部の穿設部)
次に、保持部材2の保持部材本体には、穿設部10と掛止部11で構成される。保持部材2の穿設部10について、
図3(a)~
図3(c)を用いて説明する。保持部材2は、穿設部10及び掛止部11を備える。穿設部10は、正面に凹部10aを設け、背面に凹部10bを備え、内部に向かい穴が穿設される。凹部10aは、2つの円が正面上下に重なり合うような形状をしている。これにより、高さの異なる延長線材6の端部を嵌め込むことが可能となる。さらに凹部10aの形状を円ではなく、他の形状(例えば矩形、楕円など)にすることも可能である。背面の凹部10bも凹部10aと同様、複数の凹部を穿設しても良い。
【0024】
(保持部の掛止部)
同様に、保持部材2の掛止部11は、保持部材2の下方にあり、水平長の平行面と下方の垂直面の2面で構成される。各々の交わり部分には曲率r1,r2からなる曲面部が各々設けられる。曲面部の水平長の平行面と曲面部の下方の垂直面の長さは、シンク20の端部またはシンク線材5からの奥行きの長さに応じて設定される。曲面部の各曲率は、複数種類のバックガード垂直面22の高さ、または複数の奥行き長、及びバックガード上面23の取合いの形状に応じて設定される。
【0025】
さらに、掛止部11の正面に掛止部11a、背面に掛止部11bを各々に設けられる。この掛止部11a、及び掛止部11bは、複数種類のバックガード上面23のタイプの取合いの形状に応じて複数から選択する。選択する際は、シンク20またはシンク線材5からの奥行きの長さ、ワークトップ21の高さ、及びバックガード垂直面22の上面の取合いの形状を考慮し、保持部材2の掛止部11aまたは及び掛止部11bを選択する。
【0026】
次に、
図4、
図5、
図6を用いて、本発明の用途形態に係るキッチン用具用スタンドの複数種類のバックガード上面23のタイプ(第1用途形態~第3用途形態)の取り付けについて説明する。
【0027】
図4は、本発明の第1用途形態に係るキッチン用具用スタンドの保持部材2を第1のバックガード上面23への設置を示す右側面図である。また、
図5は、本発明の第2用途形態に係るキッチン用具用スタンドの保持部材2を第2のバックガード上面23への設置を示す右側面図である。そして
図6は、本発明の第3用途形態に係るキッチン用具用スタンドの保持部材2を第3のバックガード上面23への設置を示す右側面図である。
【0028】
[第1用途形態]
本発明の第1用途形態に係る第1のバックガード上面23は、
図4に示すように、シンク20にワークトップ21、バックガード垂直面22が一体構造で構成されている。キッチン用具用スタンド1はシンク線材5でシンク20に嵌合される。シンク線材5からバックガード垂直面22までの奥行きの長さは奥行きd1、ワークトップから延長線材6の中心(凹部10bの中心)までの高さはh1、またバックガード上面23の取合いの曲率はr1である。
【0029】
第1のバックガード上面23は、ワークトップ21と延長線材6の高さh1が高い。そして、シンク線材5からバックガード垂直面22まで奥行きの長さ奥行きd1の距離が短かく、バックガード上面23の取合いの曲率が大きいr1となる。
【0030】
このことから、キッチン用具用スタンド1の延長線材6の端部は、保持部材2の高い位置にある凹部10bに嵌め合わされる。掛止部11は、掛止部11の水平方向の長さが長い掛止部11a及び曲面部の曲率の大きいr1が選択され、バックガード上面23の取合いに載置される。
【0031】
[第2用途形態]
本発明の第2用途形態に係る第2のバックガード上面23は、
図5に示すように、シンク20にワークトップ21、バックガード垂直面22が一体構造で構成されている。キッチン用具用スタンド1はシンク線材5でシンク20に嵌合される。シンク線材5からバックガード垂直面22までの奥行きの長さは奥行きd2、ワークトップから延長線材6の中心(凹部10aの中心)までの高さはh2、またバックガード上面23の取合いの曲率はr2である。
【0032】
第2のバックガード上面23は、ワークトップ21と延長線材6の高さh2が高い。そして、シンク線材5からバックガード垂直面22まで奥行きの長さ奥行きd2の距離が長く、バックガード上面23の取合いの曲率が小さいr2となる。
【0033】
このことから、キッチン用具用スタンド1の延長線材6の端部は、保持部材2の高い位置にある凹部10aの上側に嵌め合わされる。掛止部11は、掛止部11の水平方向の長さが短い掛止部11b及び曲面部の曲率の小さいr2が選択され、バックガード上面23の取合いに載置される。
【0034】
第2用途形態と第1用途形態の保持部材2の取り付けと比較すると、高さh1とh2は同じであるが、奥行きの長さ奥行きd1と奥行きd2が異なる。そのため、第2用途形態では、保持部材2の穿設部10は凹部10aで掛止部11は掛止部11bとなっており、第1用途形態の保持部材2の取り付けとは反対向きで取り付けられる。
【0035】
[第3用途形態]
本発明の第3用途形態に係る第3のバックガード上面23は、
図6に示すように、シンク20、ワークトップ21、及びバックガード垂直面22が各々別の部材で構成されている。キッチン用具用スタンド1はシンク線材5でシンク20に嵌合される。シンク線材5からバックガード垂直面22までの奥行きの長さは奥行きd3、ワークトップから延長線材6の中心(凹部10aの中心)までの高さはh3、またバックガード上面23の取合いの曲率はr2である。
【0036】
第3のバックガード上面23は、ワークトップ21と延長線材6の高さh3が低い。そして、シンク線材5からバックガード垂直面22まで奥行きの長さ奥行きd3の距離は長く、バックガード上面23の取合いの曲率が小さいr2である。
【0037】
このことから、キッチン用具用スタンド1の延長線材6の端部は、保持部材2の低い位置にある凹部10aの下側に嵌め合わされる。掛止部11は、掛止部11の水平方向の長さが短い掛止部11b及び曲面部の曲率の小さいr2が選択され、バックガード上面23の取合いに載置される。
【0038】
第3用途形態と第1用途形態の保持部材2の取り付けと比較すると、高さh1とh2は異なるが、奥行きの長さ奥行きd1と奥行きd2は同じである。そのため、第3用途形態では、保持部材2の穿設部10は凹部10aで掛止部11は掛止部11bであり、第1用途形態の保持部材2の取り付けとは反対に取り付けられている。
【0039】
さらに、第3用途形態と第2用途形態の保持部材2の取り付けと比較すると、第3用途形態では、保持部材2の穿設部10は凹部10a、掛止部11は掛止部11bであり、第2用途形態の保持部材2の取り付けは同じ向きで取り付けられている。しかし、高さh3が高さh2よりも低いため、凹部10aの凹部が低い位置の凹部に嵌め込まれている。
【0040】
以上のように、本発明によれば、シンク20周りに取り付けられたキッチン用具用スタンド1の保持部材2は、複数の凹部10a~凹部10b及び掛止部11a~掛止部11bを有し、複数のキッチン用具用スタンド1のバックガード上面23のタイプに応じて、適宜に選択することが可能となる。
【0041】
これにより、キッチン用具用スタンド1の延長線材6の端部を凹部に嵌め込むことができ、複数のバックガード上面23のタイプのキッチン用具用スタンド1及びバックガード垂直面22のバックガード上面23の取合いの形状に対応でき、確実に支持でき、キッチン用具用スタンド1を安定させることが可能となる。
【0042】
なお、本発明は、キッチン用具用スタンド1以外の他の任意のシンク用スタンド、例えばふきん掛け、レードル類掛け、包丁立て等の取り付け構造に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
【0043】
以上、本実施形態に係るキッチン用具用スタンド1の保持部材2及びキッチン用具用スタンド1について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎない。よって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
【符号の説明】
【0044】
1:キッチン用具用スタンド
2:保持部材
3:平行線材
4:垂直線材
5:シンク線材
6:延長線材
7:フック
10:穿設部
10a,10b:凹部
11,11a,11b:掛止部
20:シンク
21:ワークトップ
22:バックガード垂直面
23:バックガード上面
30:洗剤ポケット(収納ボックス)
31:ピン
h1,h2,h3:高さ
d1,d2,d3:奥行き
r1,r2:曲率