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特許7136643オーバーフロー樋用ソケット、軒樋構造、および、建物
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  • 特許-オーバーフロー樋用ソケット、軒樋構造、および、建物 図1
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  • 特許-オーバーフロー樋用ソケット、軒樋構造、および、建物 図8C
  • 特許-オーバーフロー樋用ソケット、軒樋構造、および、建物 図8D
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】オーバーフロー樋用ソケット、軒樋構造、および、建物
(51)【国際特許分類】
   E04D 13/068 20060101AFI20220906BHJP
【FI】
E04D13/068 504C
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018174775
(22)【出願日】2018-09-19
(65)【公開番号】P2020045679
(43)【公開日】2020-03-26
【審査請求日】2021-06-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】篠原 正人
【審査官】家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-316493(JP,A)
【文献】実開昭64-027329(JP,U)
【文献】実開平05-089660(JP,U)
【文献】特開平11-071869(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 13/00-15/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の軒先を構成する軒樋と軒天井との間に設けられるオーバーフロー樋が、前記軒天井に取付けられる下部縦管を備え、該下部縦管は、前記軒樋に取付けられる上部縦管を差込み可能なソケット本体を有し
前記下部縦管は、下部に外部の部材によって回転を規制される角部を有することを特徴とするオーバーフロー樋用ソケット。
【請求項2】
建物の軒先を構成する軒樋と軒天井との間に設けられるオーバーフロー樋が、前記軒天井に取付けられる下部縦管を備え、該下部縦管は、前記軒樋に取付けられる上部縦管を差込み可能なソケット本体を有し
前記下部縦管は、上部に切欠部を有することを特徴とするオーバーフロー樋用ソケット。
【請求項3】
請求項1に記載のオーバーフロー樋用ソケットにおいて、
前記下部縦管は、上部に切欠部を有することを特徴とするオーバーフロー樋用ソケット。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のオーバーフロー樋用ソケットにおいて、
前記下部縦管は、上部に前記上部縦管を差込む受口部を有し、下部に縮径部を有しており、
前記下部縦管は、少なくとも前記縮径部の内部に仕切部を有することを特徴とするオーバーフロー樋用ソケット。
【請求項5】
建物の軒先に沿って取付けられた軒樋と、
前記軒樋の下方に位置して前記軒先の裏側を構成する軒天井と、を備えた軒樋構造であって、
前記軒樋と前記軒天井との間に請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のオーバーフロー樋が設けられ、
該オーバーフロー樋は、前記軒樋の底面よりも上方位置に落し口を有し、前記軒天井の下面に排水口を有していることを特徴とする軒樋構造。
【請求項6】
請求項5に記載の軒樋構造において、
前記オーバーフロー樋は、前記軒樋に取付けられた上部縦管と、前記軒天井に取付けられた下部縦管とを有し、
前記下部縦管の上端部は、前記上部縦管の下端部よりも大径に形成され、
前記上部縦管の下端部が、前記下部縦管の上端部に挿入されていることを特徴とする軒樋構造。
【請求項7】
請求項6に記載の軒樋構造において、
前記下部縦管は前記排水口を有するドレン部材に接続されて前記軒天井に固定されていることを特徴とする軒樋構造。
【請求項8】
請求項5~請求項7のいずれか1項に記載の軒樋構造において
前記オーバーフロー樋は、前記軒樋の水上側の位置に設けられていることを特徴とする軒樋構造。
【請求項9】
請求項5~請求項8のいずれか1項に記載の軒樋構造において、
前記オーバーフロー樋の上部に、前記落し口の上方を覆い、かつ、前記オーバーフロー樋との間に、前記落し口への流路を形成する蓋部材が設けられていることを特徴とする軒樋構造。
【請求項10】
請求項5~請求項9のいずれか1項に記載の軒樋構造を備えたことを特徴とする建物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーバーフロー樋用ソケット、軒樋構造、および、建物に関する。
【背景技術】
【0002】
大雨などの際に軒樋から水が溢れ出る(オーバーフローが生じる)のを防止するための軒樋構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の軒樋構造では、建物の軒先に設けられた軒樋に加えて、建物の各階間の境目に位置するように外周パイプが設けられており、更に、軒樋と外周パイプとを連通する複数の上竪樋や、外周パイプから垂下された下竪樋が設けられている。
この軒樋構造によれば、外周パイプおよび上竪樋によって一時的に保水ができるようにすることで、軒樋からのオーバーフローを抑制させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-108518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の軒樋構造では、外周パイプおよび上竪樋の保水能力を越えた場合や、上竪樋の開口部分が詰まって排水能力が低下した場合などに、上竪樋からのオーバーフローが生じ易くなる。
【0005】
そこで、オーバーフローをより生じ難くできる構造として、オーバーフロー樋の開発が進められているが、オーバーフロー樋には、まだ改良の余地がある。
【0006】
本開示は、上記課題に着目したもので、オーバーフロー樋を改良し易くするためのオーバーフロー樋用ソケット、軒樋構造、および、建物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、
本開示のオーバーフロー樋用ソケットは、建物の軒先を構成する軒樋と軒天井との間に設けられるオーバーフロー樋が、前記軒天井に取付けられる下部縦管を備え、該下部縦管は、前記軒樋に取付けられる上部縦管を差込み可能なソケット本体を有し、前記下部縦管は、下部に外部の部材によって回転を規制される角部を有することを特徴とする。また、上記オーバーフロー樋用ソケットを用いた軒樋構造および建物を特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、上記構成により、オーバーフロー樋を改良し易い構造にすることなどができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施例にかかる軒樋構造を適用した建物Hの軒先部分の拡大断面図である。
図2】実施例の軒樋構造の要部を示す図であり、図1の矢印Y2方向から見た状態を示す矢視図である。
図3】実施例の軒樋構造を適用した建物Hの軒先部分の概略を示す平面図である。
図4】実施例の軒樋構造の主要部を示す断面図である。
図5】実施例の軒樋構造の主要部を示す斜視図である。
図6A】実施例の軒樋構造におけるオーバーフロー樋200の上部縦管210の集水部212を示す斜視図である。
図6B】実施例の軒樋構造におけるオーバーフロー樋200の上部縦管210の排水部211を示す斜視図である。
図7A】実施例の軒樋構造におけるオーバーフロー樋200の下部縦管220を示す側面図である。
図7B】実施例の軒樋構造におけるオーバーフロー樋200のドレン部材230を示す斜視図である。
図8A】オーバーフロー樋用ソケット251を有する下部縦管220の斜視図である。
図8B】オーバーフロー樋用ソケット251を有する下部縦管220の平面図である。
図8C】オーバーフロー樋用ソケット251を有する下部縦管220を軒先側から見た側面図である。
図8D】オーバーフロー樋用ソケット251を有する下部縦管220の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示にかかるオーバーフロー樋用ソケット、軒樋構造、建物の実施例について説明する。
【実施例
【0011】
(実施例の構成)
オーバーフロー樋用ソケット、軒樋構造A、および、この軒樋構造Aを備えた建物Hについて、図面を用いて詳細に説明する。図1図8Dは、この実施例を説明するためのものである。
【0012】
<建物>
図1は、建物Hの軒先部分の拡大断面図である。
この建物Hは、屋根Lの軒先、即ち、屋根Lの水下側となる縁部に軒樋10を備えている。
ここで、先ず、建物Hの構成について説明する。
建物Hは、建物全般とすることができ、どのようなものとしても良いが、ユニット建物とするのが好ましい。
このユニット建物は、予め工場で製造した建物ユニット20を建築現場へ運んで、建築現場で組み立てることによって、短期間のうちに建物Hを構築し得るようにしたものである。ユニット建物には、鉄骨系のものと、木質系のものとが存在しており、どちらでも良いが、ここでは鉄骨系のユニット建物としている。
【0013】
なお、建物ユニット20は、4本の柱(不図示)の上端部を4本の天井梁21で矩形状に連結すると共に、4本の柱(不図示)の下端部間を4本の床梁(不図示)で矩形状に連結して成るボックスラーメン構造のユニットフレーム(不図示)を有している。また、ユニットフレームの外側には、壁面を構成する外壁材22が取付けられている。
【0014】
図1に示す建物ユニット20は、建物Hの最上階に位置するものであり、天井梁21の上部には、屋根Lを形成する屋根材24(図2)が、取付具23を介して取付けられている。
【0015】
ユニット建物である建物Hは、戸建住宅や集合住宅などの各種建物を形成することができるが、ここでは集合住宅を一例として示す。
図3の平面図は、建物Hの最上階部分における建物ユニット20の配置を示しており、(集合住宅の)エントランススペースEを形成する建物ユニット20(e)の両側に、第1の住居スペースS1を形成する建物ユニット20(1)と、第2の住居スペースS2を形成する建物ユニット20(2)とが設けられている。図1は、これらの建物ユニット20(e)、20(1)、20(2)の上に設置された屋根Lの軒先部分を示している。なお、図3において矢印WLは、屋根Lにおける水下の方向を示している。
【0016】
即ち、前述の屋根材24は、軒先に向かって下がるように傾斜されており、図1では左方向が水下となるように傾斜されている。そして、屋根材24の先端は、建物ユニット20よりも水下方向へ張り出すことで庇が形成されている。また、本実施例では、屋根材24として図2に示すような波形状の折版が用いられている。
【0017】
建物ユニット20の水下側となる天井梁21の側面には、庇アーム25が、建物Hの外方、即ち、外壁材22の上端部の位置から面直方向へ突出するように取付けられている。なお、庇アーム25は、天井梁21の延在方向に間隔を有して複数本取付けられている。
【0018】
そして、庇アーム25の上面には、樋受金具25aを用いて軒樋10が設置されている。樋受金具25aは、軒樋10の外側を囲むU字状に形成され、庇アーム25にビスなどの固定部材により固定されている。
【0019】
また、屋根Lの庇部分や軒樋10は、外側部をパラペット30などの軒樋カバーによって水平方向に覆われている。
パラペット30は、庇アーム25の先端部に取付けられた板状のパラペット補強材31などの取付金具によって支持固定されている。そして、パラペット30は、パラペット補強材31にネジなどの固定部材によってそれぞれ固定された上部部材30a、中間部材30b、下部部材30cの3つの部材で形成されている。但し、パラペット30の構成は、上記に限るものではない。
【0020】
更に、軒先の裏側となる部分、即ち、パラペット30の下部と、建物ユニット20の外壁材22との間の空間には、軒天井40が設けられて、軒樋10や庇アーム25を下方から覆い隠している。
軒天井40は、例えば、岩綿保温板(ロックウール)などの断熱材を下側から覆うように設置された塩ビ鋼板などの軒天井パネルで主に構成されている。軒天井40は、断熱材の下面に沿った平板状のものとしても良いし、更に、断熱材の側面に沿って上方に立ち上がる立上部40aなどを有しても良い(図8B)。軒天井40は、庇アーム25の下面にビス止めされた一対の軒天受材41,41に直接またはブラケット41b,41bなどを介して支持固定されている。なお、軒天井40は、上記に限るものではなく、例えば、塩化ビニルなどの樹脂製の板や、木製の板などを使用することができる。
【0021】
一方、パラペット30の上部と屋根材24との間には、パラペットカバー50が設けられている。このパラペットカバー50は、図2に示すように、波形状をした屋根材24における、上方に凸となっている凸部24aと凸部24aとの間の凹部24bの部分に立設された縦壁部51を有している。この縦壁部51は、屋根材24の上を流れる水は通過させるが、枯葉などのゴミ60は堰き止められるようにするために、屋根材24との間に隙間が設けられたり、単数または複数の開口51aが設けられたりしている。
【0022】
<軒樋構造>
次に、この実施例の軒樋構造Aについて説明する。
軒樋構造Aは、図3の概略説明図に示すように、軒樋10と、縦樋100と、オーバーフロー樋200とで構成されている。なお、図3では、分かり易いように、縦樋100の落し口の位置を三角によって表示し、オーバーフロー樋200の落し口213の位置を黒丸によって表示しているが、これらの三角や黒丸は実際の形状を示すものではない。
【0023】
先ず、軒樋10は、屋根Lの軒先に沿って配置される。軒樋10は、樹脂あるいは金属によって構成され、図4図1)に示すように、底板11の軒先側と軒元側とにそれぞれ立上げ部12,13を有する略U字断面状をしている。
そして、軒樋10は、前述のように樋受金具25aによって庇アーム25に取付けられる。
【0024】
また、軒樋10は、排水勾配を有して傾斜配置されている。即ち、図3に示す矢印DSが、軒樋10における傾斜の様子を示しており、排水勾配の最も低い位置(水下)には、縦樋100が設けられている。一方、排水勾配の最も高い位置(水上)には、オーバーフロー樋200が設けられる。
なお、縦樋100は、周知のものであり、軒樋10から建物Hの外壁に沿って地上や地面下まで延在される。また、軒樋10は、建物ユニット20ごとに縦樋100とオーバーフロー樋200とを有するものとなっているが、これに限るものではない。
【0025】
<オーバーフロー樋>
次に、オーバーフロー樋200について説明する。なお、以下の説明では、図1は常に参照する。
このオーバーフロー樋200は、図4図5)に示すように、軒樋10の立上げ部12,13の上端よりも低く、底面(底板11)よりも高い位置(上方位置)に、落し口213を有しており、また、軒天井40(の下面側)に排水口234を有している。そして、オーバーフロー樋200は、軒樋10の水位が落し口213の高さ(h1)を越えたときに、軒天井40(の下面側)の排水口234から排水を行うようになっている。
【0026】
オーバーフロー樋200は、上部縦管210と、下部縦管220とを備えている。そして、下部縦管220にはドレン部材230が取付けられ、上部縦管210には、蓋部材240が取付けられている。
【0027】
上部縦管210は、軒樋10の底板11を貫通して設けられた円形断面の管部材であり、図6Aに示す集水部212と、図6Bに示す排水部211とを備える。
排水部211は、図6B図4)に示すように、相対的に小径の小径管部211b(排水管)で主に構成されている。小径管部211bの上端部には、段差部を有して相対的に大径となる大径管部211a(連結部)が一体に形成される。大径管部211aは、集水部212に外嵌可能な大きさとされる。大径管部211aの内周211cには、雌ネジ211dが形成される。そして、大径管部211aの上端部の外周には、周方向に延びる環状のフランジ211f(外フランジ)が一体に形成されている。
【0028】
一方、集水部212は、図6Aに示すように、円形断面の管状をした本体212a(集水管)で主に構成されている。この本体212aの下部の外周には、周方向に延びる環状のフランジ212f(外フランジ)が一体に形成されている。
そして、本体212aの上端部の外周には、後述する蓋部材240の雌ネジ243と噛み合う上部雄ネジ212bが形成されている。本体212aの下端部の外周には、排水部211の雌ネジ211dと噛み合う下部雄ネジ212dが形成されている。
更に、本体212aの上部には、内外間を貫通する開口213aが、単数、または、周方向に間隔を有して複数設けられている。これにより、軒樋10の水位が、開口213aの下端の高さである図4のh1の高さまで上昇したときに、軒樋10内の水が集水部212へ流入する。なお、開口213aは、後述するように、上下方向の寸法が、蓋部材240との間の水平方向の隙間244(図4)よりも大きくなっている。開口213aは、例えば、上下寸法が15mmよりも大きく形成され、周方向の寸法は数cm程度とされている。
【0029】
そして、上部縦管210は、軒樋10の底板11に固定される。この固定は、前述の排水部211の雌ネジ211dに、集水部212の下部雄ネジ212dをねじ込むことで行われている。
【0030】
即ち、底板11に形成された開口の下方に排水部211を配置し、底板11の開口に上から集水部212の本体212aの下部を挿通させて、両者を相対回転させて排水部211の雌ネジ211dに集水部212の下部雄ネジ212dをねじ込ませる。
これにより、排水部211と集水部212とが軸方向に近接動し、図4に示すように、排水部211のフランジ211fと集水部212のフランジ212fとが、底板11を上下方向から挟み込んだ状態となるため、上部縦管210が軒樋10の底板11に固定される。そして、このように雌ネジ211dと下部雄ネジ212dとの噛み合いによって上部縦管210を固定しているため、底板11に対して別の締結部材などを貫通させる必要が無く、シール性の確保が容易である。
【0031】
そして、上述した上部縦管210の排水部211の小径管部211bは、下部縦管220の上部に挿入されるようになっている(図4)。
下部縦管220は、ドレン部材230と接続されることで軒天井40に固定される。
この下部縦管220は、図7Aに示すような管本体221(保水部)で主に構成されている。この管本体221の下部の外周には、周方向に延びる環状のフランジ222(外フランジ)が一体に形成されている。フランジ222よりも下方には、接続用筒部223が一体に延在されている。接続用筒部223は、管本体221の上部よりも小径とされている。
【0032】
管本体221は、少なくとも上部が下部よりも拡径され、上述のように上部縦管210の排水部211の小径管部211bよりも大径に形成されている。
また、接続用筒部223の外周には、雄ネジ224が形成されている。
【0033】
ドレン部材230は、図7Bに示すように、短い円管状の筒部231と、筒部231の上端の外周に一体に設けられた周方向に延びる環状のフランジ232(外フランジ)と、筒部231の下側に形成された排水口234とを備えている。
なお、筒部231の内周には、管本体221の接続用筒部223の外周に形成された雄ネジ224と噛み合い可能な雌ネジ235が形成されている。
また、排水口234は、排水を下方へ向かわせるための下方開口234bと、排水を中心軸に沿う方向に対して外径方向へ向かわせるための側方開口234aとを、それぞれ複数有している。下方開口234bは、同心円状のリブや放射状のリブなどによって適宜仕切られている。
【0034】
即ち、ドレン部材230は、オーバーフロー樋200による排水を行った際に、側方開口234aから排水することで、排水がある程度水平方向へ飛ぶようにして、排水を行っていることを報せるようにしている。
一方、下方開口234bを設けることにより、側方開口234aからの流量を制限して、排水が広範囲に飛び散らないようにしている。
【0035】
下部縦管220およびドレン部材230は、図4に示すように軒天井40に固定されている。その固定構造も、前述の上部縦管210の軒樋10への固定と同様であり、軒天井40に設けられた開口(不図示)に、下部縦管220の接続用筒部223を上側から貫通させ、軒天井40の下側に配置したドレン部材230の筒部231に差込む。そして、下部縦管220とドレン部材230とを相対回転させて、雄ネジ224を雌ネジ235にねじ込んで、両フランジ222、232で軒天井40を上下方向に挟み込むことで下部縦管220およびドレン部材230を軒天井40に固定している。
【0036】
なお、上記したように、下部縦管220と上部縦管210とは別体とされており、管本体221の上部が小径管部211bよりも大径に形成されているため、両者の水平方向の固定位置にズレがあっても、半径差分のズレは許容できる。また、上部縦管210を下部縦管220へ上下方向に挿入する構造であるため、両者の軸方向の固定位置にズレがあった場合でも、その挿入量または挿入代が変化されることで上下方向のズレを吸収することができる。
【0037】
更に、オーバーフロー樋200の上部、即ち、上部縦管210の集水部212の上端部には、落し口213を覆うように蓋部材240が固定されている。
蓋部材240は、蓋板部241と環状壁部242と雌ネジ243とを備えている。
蓋板部241は、上部縦管210(の集水部212)の上方へ向いた上端開口を覆うものであり、集水部212の外径よりも僅かに大径の円板状に形成されている。
【0038】
環状壁部242は、蓋板部241の外周縁部から軸方向(の下方)に延在された短管状に形成され、集水部212の外周との間には周方向の隙間244を有している。この隙間244は、水平方向の間隔が、数mm~1cm程度の寸法とされている。これは、この隙間244よりも大きな枯葉などのゴミ60の進入を防止するためである。
【0039】
<オーバーフロー樋用ソケット>
次に、本実施例の特徴とするオーバーフロー樋用ソケット251について説明する。なお、以下の説明では、図1および図4は常に参照する。
このオーバーフロー樋用ソケット251は、図8A図8Dに示すようなものであり、建物Hの軒先を構成する軒樋10と軒天井40との間に設けられるオーバーフロー樋200の一部に用いられる。上記したように、オーバーフロー樋200は、軒天井40に取付けられる下部縦管220を備えている。そして、下部縦管220が、軒樋10に取付けられる上部縦管210を差込み可能なソケット本体252を有することでオーバーフロー樋用ソケット251が構成される。
【0040】
ここで、ソケットとは、器具などを差込む受口のことである。この場合、下部縦管220を、上部縦管210(の排水部211における小径管部211b)を差込む受口としている。下部縦管220は、既に上記したように、管本体221の少なくとも上部が上部縦管210の小径管部211bよりも大径とされている。よって、管本体221はそのままソケット本体252として機能する。この実施例では、管本体221(ソケット本体252)は、その上部に径寸法がほぼ一定または上方側へ向かって僅かに拡径する受口部221aを有し、その下部に下方へ向かって縮径する縮径部221bを有している。上部縦管210の小径管部211bは、少なくとも縮径部221bの手前側の受口部221aの位置まで差込まれる。
【0041】
そして、オーバーフロー樋用ソケット251とされた下部縦管220は、下部に角部253,254を有しても良い。角部253,254は、平面視ほぼ円形状をしたフランジ222の外周縁部よりも外側となる位置に形成される。角部253,254は、少なくともフランジ222の建物側の位置などに設けることができる。なお、角部253,254は、単数または複数設けても良く、角部253,254を複数設けた場合には、複数の角部253,254どうしをつなげてフラットな部分(フラット部255)を少なくとも1つ以上形成しても良い。また、複数の角部253,254どうしをつなげることでフランジ222を多角形状などにすることもできる。角部253,254やフラット部255は、周方向へ位置が動いたときに、例えば、軒天井40の立上部40aや軒天受材41やブラケット41bなどの外部の部材に当たったり引っかかったりするようなものとする(図8B)。
【0042】
また、オーバーフロー樋用ソケット251とされた下部縦管220は、上部に切欠部256を有しても良い。切欠部256は管本体221(ソケット本体252)の上縁部に設けられる。切欠部256には、切欠いて形成されたものや、切欠いたような形状に形成されたものなどを含むことができる。切欠部256の形状は問わないが、下方に凹むU字状やV字状のものなどとすることができる。切欠部256は軒先側の位置に設けるのが好ましい。
【0043】
更に、オーバーフロー樋用ソケット251とされた下部縦管220は、内部に仕切部258を有しても良い。仕切部258は、管本体221(ソケット本体252)の内部に、単数または(周方向に間隔を有して)複数枚設けられる。この実施例では、仕切部258は、6枚となっているが、これに限るものではない。仕切部258は、少なくとも縮径部221bの部分に設けられる。仕切部258は、受口部221aの部分に対して設けても良い。仕切部258は、管本体221の内周面から内側へ向け、上方から見て、小径管部211bの外周面の位置に達する長さや、外周面の位置を越える長さや、外周面の位置に達しない長さなどに形成することができる。仕切部258は、下部縦管220の中心軸の位置へ向けて延びる放射状のものとしても良いし、中心軸からズレた位置へ向けて延びる放射渦状のものなどとしても良い。仕切部258は、上下方向に延びる整流板としても良いし、上下方向に対し傾いた状態で延びる旋回羽根としても良い。仕切部258は、上下方向に対し、単段に設けても良いし、多段に設けても良い。
【0044】
(実施例の作用)
以下に、実施例の軒樋構造Aの作用を説明する。
建物Hの屋根Lに雨が降ると、雨は、屋根材24の傾斜に沿って図3の矢印WLの方向に流れ、軒樋10に流れ込む。
この際、枯葉などのゴミ60のうち、ある程度大きなものは、図2に示すように、パラペットカバー50の縦壁部51により堰き止められて、軒樋10への進入が抑制される。
【0045】
軒樋10へ流入した雨水は、軒樋10の傾斜に沿って、図3の矢印DSに示すように水上から水下へ流れ、縦樋100によって地面や地面下まで導かれ、最終的に下水道などへ排水される。
上述のように、相対的に大きな枯葉などのゴミ60は、パラペットカバー50の縦壁部51によって軒樋10への進入は抑制されているものの、長年の使用によって、縦樋100の落し口(図3において△により示している箇所)に達して、落し口が塞がれる場合がある。
【0046】
このように、縦樋100の落し口が塞がれ、縦樋100の排水能力が低下すると、降雨量が多い場合などに、軒樋10の水位が上昇する。
そして、軒樋10においてオーバーフロー樋200が設けられている水上側の水位が、開口213aの下端の高さh1よりも上昇すると、それ以上流入した雨水は、オーバーフロー樋200によって軒樋10の外に排水される。従って、軒樋10の水位の上昇が抑制され、立上げ部13の高さhtを越えて、軒天井40にオーバーフローするのを抑制できる。なお、開口213aの下端の高さh1は、立上げ部13の高さhtのほぼ半分程度に設定されている。
【0047】
このオーバーフロー樋200による排水の際には、軒天井40の部分に設けられたドレン部材230の排水口234から、即ち、軒天井40の下面の近傍から排水される。このような軒天井40のドレン部材230からの排水は、通常の状態では生じないため、住人は、軒樋10の異常、即ち、縦樋100の詰まりを、このドレン部材230からの排水によって認識することができる。
【0048】
特に、本実施例では、オーバーフロー樋200を、図3に示すように、エントランススペースEの近傍に配置しているため、住居スペースS1、S2に出入りする住人が外出時や帰宅時に、認識し易くなっている。
【0049】
更に、ドレン部材230の排水口234には、側方開口234aを設けているため、排水の一部が水平方向にも飛散し、下方開口234bのみの場合よりも住人がオーバーフロー樋200による排水を認識し易い。
【0050】
この際、上述のオーバーフロー樋200からの排水を用いて軒樋10のオーバーフローを防止し得るようにするためには、縦樋100の排水能力とオーバーフロー樋200の排水能力とを合わせた排水能力は、200mm/h以上に設定するのが好ましい。
例えば、縦樋100の排水能力が190mm/hの場合には、オーバーフロー樋200の排水能力は、少なくとも10mm/h以上にする。なお、オーバーフロー樋200の排水能力は50mm/h以上にするのが好ましい。即ち、50mm/hの降雨量は、崖崩れなどの災害が発生するレベルであるため、オーバーフロー樋200が50mm/h以上の排水能力を備えていれば、仮に全ての縦樋100が詰まったとしても、通常の降雨であれば、軒樋10のオーバーフローを防止できる。
【0051】
(実施例の効果)
以下に、実施例のオーバーフロー樋用ソケット251、軒樋構造Aおよび建物Hの効果を列挙する。
(1)建物Hの軒先を構成する軒樋10と軒天井40との間にオーバーフロー樋200を設けることにより、軒樋10の水位が上昇したときに、オーバーフロー樋200から排出させることができる。よって、軒樋10のオーバーフローを防止できる。また、オーバーフロー樋200からの排出によって軒樋10の機能低下を住人に報知できる。オーバーフロー樋200を、上部縦管210と下部縦管220で構成することにより、オーバーフロー樋200を、施工し易くできる。また、上部縦管210と下部縦管220との水平方向および軸方向(上下方向)の取付位置のズレを容易に許容でき、しかも、水漏れを生じ難くできる。
そして、この実施例のオーバーフロー樋用ソケット251では、下部縦管220(の管本体221)を、上部縦管210(の小径管部211b)を差込み可能なソケット本体252としても良い。これによって、下部縦管220の形状を工夫するだけで、オーバーフロー樋200に新たな機能を追加することができる。または、オーバーフロー樋200を改良し易い構造にできる。よって、オーバーフロー樋200全体を設計変更することなく容易かつ安価に新たな機能を追加できると共に、下部縦管220を交換することで既設のオーバーフロー樋200に対しても後から新たな機能を追加することが可能になる。
【0052】
(2)この実施例のオーバーフロー樋用ソケット251では、下部縦管220は、下部(フランジ222など)に角部253,254を有しても良い。これにより、下部縦管220を軒天井40に取付けるときに、下部縦管220が無用に回転するのを角部253,254で規制することが可能になる。そのため、下部縦管220を軒天井40に取付け易くできる。
より具体的には、例えば、下部縦管220の下部にドレン部材230を螺着して固定するような場合に、下部縦管220の下部の角部253,254が外部の部材(例えば、軒天井40の立上部40aや軒天受材41やブラケット41bなど)に当たったり引っかかったりして、下部縦管220の回転が規制されることで(図8B)、下部縦管220とドレン部材230とが共回りするのを防止できる。そのため、共回りによる締め込み不足を解消することができる。
【0053】
(3)この実施例のオーバーフロー樋用ソケット251では、下部縦管220は、(管本体221の)上部に切欠部256を有しても良い。これにより、万一、下部縦管220から雨水があふれるような場合に、雨水が最初にあふれる位置を切欠部256によって予め設定することができる。これにより、切欠部256を軒先側に設けるようにすれば、雨水を軒先側から意図的にあふれさせることができる。よって、雨水が不用意に軒元側からあふれるような不具合が起こり難くなるので、雨水を軒元側や居室側へ廻り込み難くすることができる。
【0054】
(4)この実施例のオーバーフロー樋用ソケット251では、下部縦管220は、(管本体221の)内部に仕切部258を有しても良い。これにより、下部縦管220の内部で雨水に乱流が発生することが仕切部258によって防止されるため、(排水口234からの)排水をスムーズに行わせることができる。
【0055】
(5)この実施例の軒樋構造Aは、建物Hの軒先に沿って取付けられ、縦樋100を介して排水を行う軒樋10と、軒樋10の下方位置で軒先の裏側の軒天井40と、を備えており、軒樋10の底面を形成する底板11よりも上方位置に落し口213(開口213a)を有し、軒天井40の下面に排水口234を有するオーバーフロー樋200が設けられている。
従って、軒樋10の水位が上昇した場合、オーバーフロー樋200を介し、軒天井40部分の排水口234から排水し、軒樋10からのオーバーフローが生じるのを抑制し、軒天井40の浸水を抑制できる。
そして、オーバーフロー樋200は、軒樋10と軒天井40との間に設ければ良いため、縦樋100を多く設けた場合と比較して、安価に形成できると共に、外観品質も向上できる。
加えて、ゴミ詰まりなどにより縦樋100の排水性能が低下したことを、軒天井40の部分に配置された排水口234からの排水により、オーバーフローが生じる前に住人に報せることができる。
特に、本実施例では、排水口234として側方開口234aと下方開口234bとを設けるようにしている。これにより、側方開口234aからの排水を水平方向に飛散させることで、排水口234からの排水が生じたことを住人に対してより確実に報せることができる。一方、下方開口234bを設けたことにより、側方開口234aからの水平方向への過剰な飛散を抑えて、隣地などへ排水が飛散するのを抑えることができる。
【0056】
(6)この実施例の軒樋構造Aでは、オーバーフロー樋200は、軒樋10に取付けられた上部縦管210と、軒天井40に取付けられた下部縦管220と、を備え、下部縦管220の上端部は、上部縦管210の下端部よりも大径に形成され、上部縦管210の下端部が、下部縦管220の上端部に挿入されている。
従って、軒樋10に取付けた上部縦管210と、軒天井40に取付けた下部縦管220とで、水平方向および軸方向の取付位置がズレた場合でも、両者の半径差や挿入代の分だけズレを許容できるので、施工性に優れ、かつ、水漏れも生じ難い。
なお、下部縦管220の上端部と上部縦管210の下端部との間の隙間を覆うカバーなどを設けるなどによって、更に、水漏れ抑制性能を高めても良い。
【0057】
(7)この実施例の軒樋構造Aでは、下部縦管220は排水口234を有するドレン部材230に接続されて軒天井40に固定されている。
従って、下部縦管220に直接排水口を設けて、これを軒天井40に開口する場合と比較して、排水口の位置調整、即ち、下部縦管220の取付位置の調整が不要であり、施工性に優れると共に、外観品質に優れる。
【0058】
(8)この実施例の軒樋構造Aでは、オーバーフロー樋200は、軒樋10の水上位置に設けられている。
従って、軒樋10に枯葉などのゴミ60が進入した場合に、ゴミ60は、水下に流れ易く、オーバーフロー樋200の周辺に溜まり難いので、オーバーフロー樋200の排水性能を確保できる。
【0059】
(9)この実施例の軒樋構造Aでは、オーバーフロー樋200の上部に、落し口213の上方を覆い、かつ、オーバーフロー樋200との間に、落し口213への流路となる隙間244を形成する蓋部材240が設けられている。
従って、蓋部材240により、オーバーフロー樋200の落し口213に枯葉などのゴミ60が直接進入するのを防止し、オーバーフロー樋200の排水能力を確保できる。加えて、隙間244の存在により、隙間244よりも大きなゴミ60がオーバーフロー樋200へ進入してオーバーフロー樋200が詰まるのを、より確実に防止できる。
なお、隙間244よりも小さなゴミ60は、オーバーフロー樋200によって軒樋10の外部へ排出することができる。
加えて、実施例では、隙間244の寸法を1cm以下にして、開口213aを、上下方向および周方向に隙間244よりも大きな寸法にしているため、特に、枯葉が開口213aを塞ぐのを防止できる。なお、大きな枯葉などのゴミ60の軒樋10への進入は、パラペットカバー50によって防ぐようにしているため、縦樋100のゴミ詰まりも抑制できる。
【0060】
(10)この実施例の建物Hは、上記した軒樋構造Aを備えるため、上記(5)~(9)に記載した効果のいずれかあるいは全てを奏する。また、上記したオーバーフロー樋用ソケット251を備えるため、上記(1)~(4)に記載した効果のいずれかあるいは全てを奏する。
【0061】
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、この発明は実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、実施の形態では、軒樋構造Aをユニット建物である建物Hに設けた例を示したが、ユニット建物以外の建物に設けることもできる。
また、実施の形態では、建物Hとして、集合住宅を例として示したが、戸建ての住宅に適用しても良い。よって、実施の形態では、オーバーフロー樋200をエントランススペースEの近傍に配置した例を示したが、これに限定されない。特に、建物Hが戸建住宅の場合、エントランススペースEに限定されない。この場合、外壁材22の位置よりは、ベランダや窓の近傍など、オーバーフロー樋200による排水が生じた場合に、住人が気付きやすい位置が良い。
【0062】
また、実施の形態では、オーバーフロー樋200は、上部縦管210と下部縦管220とに分割したものを示したが、この部分を一体の管とすることも構造的には可能である。
また、実施の形態では、排水口234は、ドレン部材230に設けた例を示したが、下部縦管220の管本体221などに設けても良い。また、実施の形態では、排水口234は、側方開口234aと下方開口234bとを設けた例を示したが、いずれか一方のみとしても良い。
また、実施の形態では、上部縦管210の軒樋10の底板11への固定ならびに下部縦管220およびドレン部材230の軒天井40への固定を、雄ネジと雌ネジとの噛み合いにより行う例を示したが、これらの固定構造は、これに限定されない。
例えば、接着や締結部材を用いた固定としても良い。
【符号の説明】
【0063】
10 :軒樋
11 :底板(底面)
40 :軒天井
60 :ゴミ
100 :縦樋
200 :オーバーフロー樋
210 :上部縦管
220 :下部縦管(オーバーフロー樋用ソケット)
221 :管本体(ソケット本体)
230 :ドレン部材
234 :排水口
240 :蓋部材
244 :隙間
251 :オーバーフロー樋用ソケット
252 :ソケット本体
253 :角部
254 :角部
256 :切欠部
258 :仕切部
A :軒樋構造
H :建物
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D