(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】半導体構造、高電子移動度トランジスタ、および半導体構造の製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/338 20060101AFI20220906BHJP
H01L 29/778 20060101ALI20220906BHJP
H01L 29/812 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
H01L29/80 H
(21)【出願番号】P 2020043826
(22)【出願日】2020-03-13
【審査請求日】2020-03-13
(32)【優先日】2019-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】397031108
【氏名又は名称】世界先進積體電路股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】林 永豐
(72)【発明者】
【氏名】周 政道
【審査官】杉山 芳弘
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/222873(WO,A1)
【文献】特開2001-097787(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0204941(US,A1)
【文献】国際公開第2011/108063(WO,A1)
【文献】特開2009-283915(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/778
H01L 29/812
H01L 21/338
C30B 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面からピットが露出している基板と、
前記ピット中に形成された流動性誘電材料パッド層であって、当該流動性誘電材料パッド層の上面が前記基板の前記上面よりも下に位置する第1部分と、当該流動性誘電材料パッド層の上面が前記基板の前記上面
と同一平面上にある第2部分とを含む流動性誘電材料パッド層と、
前記基板および前記流動性誘電材料パッド層の前記上面上に形成されたリフロー保護層と、
前記基板上方に配置されたGaN系半導体層と、
を含む半導体構造。
【請求項2】
前記流動性誘電材料パッド層の前記上面が凹形のプロファイルを有する請求項1に記載の半導体構造。
【請求項3】
前記流動性誘電材料パッド層の厚さの前記ピットの深さに対する比率が0.15から0.8の範囲である請求項1に記載の半導体構造。
【請求項4】
前記リフロー保護層の突出部が前記ピット中に延伸して前記ピットを充填する請求項1に記載の半導体構造。
【請求項5】
前記リフロー保護層の前記突出部が前記流動性誘電材料パッド層の前記上面に直接に接触する請求項4に記載の半導体構造。
【請求項6】
前記リフロー保護層の前記突出部の下面が前記流動性誘電材料パッド層の前記上面にコンフォーマルである請求項4に記載の半導体構造。
【請求項7】
前記基板が、窒化アルミニウム基板、シリコンカーバイド基板、サファイア基板、またはこれらの組み合わせである請求項1に記載の半導体構造。
【請求項8】
前記流動性誘電材料パッド層が、スピンオンガラス(SOG)、ほうりんけい酸ガラス(BPSG)、りんけい酸ガラス(PSG)、ほうけい酸ガラス(BSG)、フルオロケイ酸塩ガラス(FSG)、またはこれらの組み合わせを含む請求項1に記載の半導体構造。
【請求項9】
前記リフロー保護層が酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、シリコンカーバイド、またはこれらの組み合わせを含む請求項1に記載の半導体構造。
【請求項10】
上面からピットが露出している窒化アルミニウム基板と、
前記ピット中に形成された流動性誘電材料パッド層であって、当該流動性誘電材料パッド層の上面が前記窒化アルミニウム基板の前記上面より下に位置する第1部分と、当該流動性誘電材料パッド層の上面が前記窒化アルミニウム基板の前記上面
と同一平面上にある第2部分とを含む流動性誘電材料パッド層と、
前記窒化アルミニウム基板および前記流動性誘電材料パッド層の前記上面上に形成されたリフロー保護層と、
前記リフロー保護層上方に配置されたGaN半導体層と、
前記GaN半導体層上方に配置されたAlGaN半導体層と、
前記AlGaN半導体層上方に配置されたソース電極、ドレイン電極、およびゲート電極と、
を含む高電子移動度トランジスタ。
【請求項11】
前記GaN半導体層の厚さが5μmから15μmの範囲である請求項10に記載の高電子移動度トランジスタ。
【請求項12】
上面からピットが露出している基板を準備する工程と、
前記基板上に流動性誘電材料をコンフォーマルに形成する工程と、
熱処理を行って前記流動性誘電材料をピット中にリフローさせる工程と、
前記ピット以外の前記流動性誘電材料の部分を除去し、前記基板の前記上面を露出させて前記ピット中に流動性誘電材料パッド層を形成する工程であって、前記流動性誘電材料パッド層の上面が前記基板の前記上面よりも下に位置する、工程と、
前記基板および前記流動性誘電材料パッド層の前記上面上にリフロー保護層を形成する工程と、
GaN系半導体層を前記リフロー保護層上方に形成する工程と、
を含む半導体構造の製造方法。
【請求項13】
前記基板が、窒化アルミニウム基板、シリコンカーバイド基板、サファイア基板、またはこれらの組み合わせである請求項12に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項14】
前記流動性誘電材料が、スピンオンガラス(SOG)、ほうりんけい酸ガラス(BPSG)、りんけい酸ガラス(PSG)、ほうけい酸ガラス(BSG)、フルオロケイ酸塩ガラス(FSG)、またはこれらの組み合わせを含む請求項12に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項15】
前記熱処理が300℃から800℃の範囲の温度で行われる請求項12に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項16】
前記リフロー保護層が酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、シリコンカーバイド、またはこれらの組み合わせを含む請求項12に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項17】
前記リフロー保護層が、前記基板および前記流動性誘電材料パッド層の前記上面上に蒸着プロセスにコンフォーマルに蒸着される請求項12に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項18】
前記リフロー保護層が1000℃から1200℃の範囲のプロセス温度で蒸着される請求項17に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項19】
前記リフロー保護層を形成する工程が、プラズマ化学気相成長(PECVD)、低温化学気相成長(LPCVD)、またはこれらの組み合わせを含むプロセスによるものである請求項12に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項20】
前記GaN系半導体層が、前記熱処理の温度よりも高いプロセス温度で形成される請求項12に記載の半導体構造の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体製造技術に関し、より詳細には、GaN系半導体材料を有する半導体構造、高電子移動度トランジスタ、およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
窒化ガリウム系(GaN系)半導体材料は、高い熱抵抗、ワイドバンドギャップ、および高い電子飽和速度のような多数の優れた特性を有する。よって、GaN系半導体材料は高速および高温の動作環境での使用に適する。近年、GaN系半導体材料は、不均質界面構造を有する高電子移動度トランジスタ(HEMTs)のような発光ダイオード(LED)素子および高周波素子に広く用いられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
GaN系半導体材料の発展により、GaN系半導体材料を採用した半導体構造は、より過酷な動作環境、例えばより高い周波数、より高い温度、またはより高い電圧下において用いられるようになった。よって、GaN系半導体材料を有する半導体デバイスの製造のプロセス条件は、各種の新たな課題に面している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のいくつかの実施形態は、半導体構造を提供する。半導体構造は、 基板、流動性誘電材料パッド層、リフロー保護層、およびGaN系半導体層を含む。基板はその上面からピットが露出している。流動性誘電材料パッド層はピット中に形成され、流動性誘電材料パッド層の上面は基板の上面より下に位置する。リフロー保護層は、基板および流動性誘電材料パッド層の上面上に形成される。GaN系半導体層は基板上方に配置される。
【0005】
本発明のいくつかの実施形態は、高電子移動度トランジスタ(HEMT)を提供する。HEMTは、窒化アルミニウム基板、流動性誘電材料パッド層、リフロー保護層、GaN半導体層、AlGaN半導体層、ソース電極、ドレイン電極、およびゲート電極を含む。窒化アルミニウム基板は、その上面からピットが露出している。流動性誘電材料パッド層はピット中に形成され、流動性誘電材料パッド層の上面は窒化アルミニウム基板の上面よりも下に位置する。リフロー保護層は、窒化アルミニウム基板および流動性誘電材料パッド層の上面上に形成される。GaN半導体層はリフロー保護層上方に配置される。AlGaN半導体層はGaN半導体層上方に配置される。ソース電極、ドレイン電極、およびゲート電極はAlGaN半導体層上方に配置される。
【0006】
本発明のいくつかの実施形態は、半導体構造の製造方法を提供する。当該方法は、その上面からピットが露出している基板を準備する工程と、基板上に流動性誘電材料を形成する工程と、熱処理を行って流動性誘電材料をピット中にリフローさせる工程と、流動性誘電材料のピット以外にある部分を除去し、基板の上面を露出させてピット中に流動性誘電材料パッド層を形成する工程であって、流動性誘電材料パッド層の上面が基板の上面より下に位置する、工程と、基板および流動性誘電材料パッド層の上面上にリフロー保護層を形成する工程と、リフロー保護層上方にGaN系半導体層を形成する工程と、を含む。
【0007】
本発明の半導体構造は、様々なタイプの半導体デバイスに適用可能である。本発明の特徴および利点がより容易に理解されるよう、添付の図面を参照にしながら、半導体構造がHEMTsに適用される以下の実施形態により、本発明を詳細に説明する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態は、半導体構造の製造方法を提供する。当該方法は、その上面からピットが露出している基板上に流動性誘電材料を形成する工程、および熱処理により流動性誘電材料をピット中にリフローさせて、ピット中に流動性誘電材料パッド層を形成する工程を含む。当該方法は、リフロー保護層を流動性誘電材料パッド層上に蒸着させてピットを充填する工程をさらに含み、これにより、形成された基板構造が平坦な表面を備えて、後続の半導体プロセスに供されるようになる。加えて、リフロー保護層は、後続の高温プロセスにより引き起こされる流動性誘電材料のセカンドリフロー(second reflow)を回避することができるため、後続の半導体プロセスにおける半導体材料または構成要素が、流動性誘電材料のセカンドリフローによる悪影響を受けずにすみ、かつ半導体デバイスの製造歩留まりをさらに改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の特徴および利点がより容易に理解されるよう、添付の図面を参照にしながら、以下の各種実施形態において、本発明の詳細な説明を行う。
【
図1A】
図1Aは、本発明のいくつかの実施形態による、各中間段階における基板構造形成の断面図を示す第1の図である。
【
図1B】
図1Bは、本発明のいくつかの実施形態による、各中間段階における基板構造形成の断面図を示す第2の図である。
【
図1C】
図1Cは、本発明のいくつかの実施形態による、各中間段階における基板構造形成の断面図を示す第3の図である。
【
図1D】
図1Dは、本発明のいくつかの実施形態による、各中間段階における基板構造形成の断面図を示す第4の図である。
【
図1E】
図1Eは、本発明のいくつかの実施形態による、各中間段階における基板構造形成の断面図を示す第5の図である。
【
図1F】
図1Fは、本発明のいくつかの実施形態による、各中間段階における基板構造形成の断面図を示す第6の図である。
【
図1G】
図1Gは、本発明のいくつかの実施形態による、各中間段階における基板構造形成の断面図を示す第7の図である。
【
図2】
図2は、本発明のいくつかの実施形態による、
図1Fにおける基板構造を用いて形成されたHEMTの断面説明図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の開示では、提示される対象(subject matter)の各種異なる特徴を実施するための、多数の実施形態または実施例を提供する。本開示を簡潔にすべく、以下に構成要素または配置の特定の例が記載される。これらは当然に、単なる例に過ぎず、限定されることを意図していない。例えば、以下の記載における第1の構成要素の第2の構成要素上または上方への形成には、第1の構成要素と第2の構成要素とが直接接触して形成されている実施形態が含まれていてよく、かつ第1の構成要素と第2の構成要素とが直接に接触し得ないように追加の構成要素が第1の構成要素と第2の構成要素との間に形成され得る実施形態も含まれていてよい。さらに、本開示では、各実施形態において参照番号および/または参照文字を繰り返すことがある。この繰り返しは簡潔および明確にするためのものであって、それ自体で、記載される各実施形態および/または構成間の関係を示すものではない。
【0011】
いくつかの実施形態のいくつかのバリエーションを以下に記載する。各図面および例示の実施形態全体を通して、類似する要素を示すのに類似する参照番号が用いられている。本方法の前、間および後に追加の動作を実行し得ること、ならびに記載されたいくつかの動作は本方法の別の実施形態では置換または除外され得ることが、理解されなければならない。
【0012】
本明細書で使用される用語“約”、“およそ”、および“実質的に”は主に、20パーセント以内、好ましくは10パーセント以内、より好ましくは5パーセント以内、3パーセント以内、2パーセント以内、1パーセント以内、または0.5パーセント以内の誤差または範囲の数値に言及するのに用いられる。特定の記載がない限り、述べられる数値は、“約”、“およそ”、および“実質的に”と表現された誤差または範囲である近似値と見なされる。
【0013】
本発明の実施形態は、半導体構造、HEMTs、および半導体構造の製造方法を提供する。一般に、GaN系半導体材料を含む半導体デバイスはセラミック基板上方に形成される。粉末冶金により形成されたセラミック基板は通常その表面にピットが形成されるため、セラミック基板が半導体プロセスに用いられると、基板上に形成された材料層がピット中に形成されてしまい、形成された半導体デバイスに悪影響が生じる。本発明の実施形態は、半導体構造の製造方法を提供する。当該方法は、その上面からピットが露出している基板上に流動性誘電材料を形成する工程、および熱処理により流動性誘電材料をピット中にリフローさせて、ピット中に流動性誘電材料パッド層を形成する工程を含む。当該方法は、リフロー保護層を流動性誘電材料パッド層上に蒸着させてピットを充填する工程をさらに含み、これにより、形成された基板構造が、平坦な表面を備えて、後続の半導体プロセスに供されるようになる。加えて、リフロー保護層は、後続の高温プロセスにより引き起こされる流動性誘電材料のセカンドリフロー(second reflow)を回避することができるため、後続の半導体プロセスにおける半導体材料または構成要素が、流動性誘電材料のセカンドリフローによる悪影響を受けずにすみ、かつ半導体デバイスの製造歩留まりをさらに改善することができる。
【0014】
図1A~1Gは、本発明のいくつかの実施形態による、各中間段階における基板構造100’(
図1Gで示される)の形成の断面図を示している。
図1Aを参照されたい。基板102を準備する。基板102は円形であってよく、かつ4インチ以上、例えば6インチ、8インチ、または12インチであり得る直径Pを有するもので、半導体産業で使用される製造設備に用いるのに適するものとする。
【0015】
基板102には本質的に欠陥104がある。欠陥104には基板102内の孔103と、基板102の上面102aに露出しているピット105とが含まれる。いくつかの実施形態において、基板102は、セラミック粉末を高温で焼結する粉末冶金により形成されたセラミック基板である。例えば、基板102は、窒化アルミニウム(AlN)基板、シリコンカーバイド(SiC)基板、サファイア基板、その他の適した類似の基板、またはこれらの組み合わせである。いくつかの実施形態において、セラミック粉末を焼結して基板102に形成している間、セラミック粉末間の空隙は徐々に縮小するが、これらの空隙はセラミック粉末の焼結が完了した後も完全には無くならない。よって、基板102の内部、および基板102の表面に、欠陥104がいくらか残ってしまう。加えて、焼結した基板102を研磨および研削して表面のピット105を除去しても、基板102内の孔103は依然として露出されることになり、新たなピット105が基板102の上面102aに生じる。
【0016】
いくつかの実施形態において、基板102を用い、発光ダイオード(LED)、高周波素子、または高電圧素子などのようなGaN系半導体層を含む半導体デバイスを作製する。高周波素子または高電圧素子は、例えば高電子移動度トランジスタ(HEMT)、ショットキーバイポーラダイオード(Schottky bipolar diode, SBD)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、接合型電界効果トランジスタ(JFET)、または絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)であり得る。
【0017】
図1Aに示されるピット105は曲線状の断面プロファイルを有するが、ピット105の形状はこれに限定されないという点に留意すべきである。いくつかの実施形態において、ピット105は不規則な(irregular)断面プロファイル(図示せず)を有し得る。
図1Aに示される断面図において、ピット105は、横方向に測定される幅Wと、縦方向に測定される深さDとを有し得る。本発明のいくつかの実施形態において、ピット105の深さDが幅Wよりも大きいとき、ピット105のサイズは、その深さDで定義することができる。また、ピット105の幅Wが深さDよりも大きいとき、ピット105のサイズは、その幅Wで定義することができる。一般に、いくつかの実施形態において、ピット105のサイズは、約0.5μmから約15μmの範囲とすることができる。
【0018】
図1Bを参照されたい。流動性誘電材料106を基板102の上面102aに形成する。
図1Bに示されるように、流動性誘電材料106はピット105中にコンフォーマルに形成される。流動性誘電材料106は、基板102の上面102aにおいて厚さT1を有する。いくつかの実施形態において、ピット105のうち大部分が流動性誘電材料106の厚さT1よりもサイズが大きいため、ピット105の大部分は流動性誘電材料106で完全に満たされない。
【0019】
本発明のいくつかの実施形態において、流動性誘電材料106は室温で固体である。流動性誘電材料106が熱処理により加熱されると、加熱された流動性誘電材料106は液体のような流動性を示すようになる。言い換えると、流動性誘電材料106は、比較的低温では流動性を備えないが、比較的高温では流動性を備える誘電材料である。いくつかの実施形態において、流動性誘電材料106には、スピンオンガラス(SOG)、ほうりんけい酸ガラス(borophosphosilicate glass, BPSG)、りんけい酸ガラス(phosphosilicate glass, PSG)、ほうけい酸ガラス(borosilicate glass, BSG)、フルオロケイ酸塩ガラス(fluorosilicate glass, FSG)またはこれらの組み合わせが含まれ得る。いくつかの実施形態において、流動性誘電材料106は、スピンオンコーティング、化学気相成長、適したその他の方法、またはこれらの組み合わせにより形成することができる。
【0020】
次いで、
図1Cに示されるように、流動性誘電材料106を形成した後、流動性誘電材料106がその上に形成された基板102に熱処理150を行い、流動性誘電材料106が流動性を有しリフローが生じるようにすることができる。
図1Cに示されるように、本発明の実施形態において、流動性誘電材料106は熱処理150によりピット105中にリフローする。この実施形態では、ピット105の大部分が流動性誘電材料106で完全に満たされないにもかかわらず、熱処理後、基板102の上面102aに位置する流動性誘電材料106は減少した厚さT2を有し、ピット105中に位置する流動性誘電材料106は増加した厚さT3を有し得る。例えば、厚さT3は厚さT1より大きく、かつ厚さT1は厚さT2より大きい。
【0021】
本発明の実施形態によれば、熱処理150は流動性誘電材料106をピット105中にリフローさせることができる。結果として、基板102の上面102a上に成長することになる半導体材料のピット105中に成長する量が減少し得る。よって、ピット105が半導体デバイスにとって致命的な欠陥(killer defects)となる状況を回避することができると共に、半導体デバイスの製造歩留まりがより改善され得る。加えて、熱処理150されると流動性を持つようになる流動性誘電材料106でピット105を満たすことで、ピット105を充填するのに用いる誘電材料の蒸着の厚さ、および製造時間を大幅に減らすことができ、かつ製造コストのさらなる低減が可能となる。
【0022】
本発明のいくつかの実施形態において、熱処理150は300℃から800℃の範囲の温度で行われる。
【0023】
いくつかの実施形態において、流動性誘電材料106は例えばスピンオンガラス(SOG)であり、熱処理150の温度は約300℃から約500℃、例えば約350℃から約450℃の範囲である。熱処理150の時間は約20分から約60分の範囲である。熱処理150の温度が300℃未満であると、SOGがリフローできない。熱処理150の温度が500℃よりも高いと、SOGの流動性が高くなりすぎてSOGが膨張するため、温度が下がった後にSOGと基板102との間にクラックができる可能性があり、ひいては基板102が損壊する恐れもある。
【0024】
流動性誘電材料106がSOGであるいくつかの実施形態において、流動性誘電材料106の基板102の上面102aにおける厚さT1の、ピット105のサイズ(例えばピット105の深さD)に対する比率は、約0.15から約0.6の範囲、例えば約0.15から約0.3の範囲であり得る。熱処理105を行った後、ピット105中のリフローされた流動性誘電材料106の厚さT3の、ピット105のサイズ(例えばピット105の深さD)に対する比率は、約0.15から約0.8の範囲、例えば約0.3から約0.8の範囲であり得る。
【0025】
いくつかの実施形態において、流動性誘電材料106は例えばBPSG、PSG、BSG、および/またはFSGであり、熱処理150の温度は約600℃から約800℃の範囲、例えば約650℃から約800℃の範囲であり得る。熱処理150の時間は約20分から60分の範囲であり得る。熱処理150の温度が600℃よりも低いと、BPSG、PSG、BSG、および/またはFSGがリフローできない。熱処理150の温度が800℃より高いと、BPSG、PSG、BSG、および/またはFSGの流動性が高くなりすぎて、BPSG、PSG、BSG、および/またはFSGが膨張してしまう。その結果、温度が低下した後に、前述した流動性誘電材料106と基板102との間にクラックが形成される可能性があり、ひいては基板102が損壊する恐れもある。
【0026】
流動性誘電材料106がほうりんけい酸ガラス(BPSG)、りんけい酸ガラス(PSG)、ほうけい酸ガラス(BSG)、および/またはフルオロケイ酸塩ガラス(FSG)であるいくつかの実施形態において、流動性誘電材料106の基板102の上面102における厚さT1の、ピット105のサイズ(例えばピット105の深さD)に対する比率は、約0.3から約0.6の範囲であり得る。熱処理105を行った後、ピット105中のリフローされた流動性誘電材料106の厚さT3の、ピット105のサイズ(例えばピット105の深さD)に対する比率は、約0.3から約0.8の範囲であり得る。
【0027】
次に、
図1Dに示されるように、流動性誘電材料106のピット105以外の部分を除去し、基板102の上面102aを露出させて、流動性誘電材料パッド層116および126をピット105中に形成する。本実施形態では、
図1Dに示されるように、流動性誘電材料パッド層116の上面116aは基板102の上面102aよりも下に位置する。
【0028】
いくつかの実施形態において、
図1Dに示されるように、平坦化プロセス160を流動性誘電材料106に行って、流動性誘電材料106のピット105以外の部分を除去し、流動性誘電材料パッド層116および流動性誘電材料パッド層126を形成することができる。いくつかの実施形態において、平坦化プロセス160は例えば化学機械研磨(CMP)である。
【0029】
いくつかの実施形態において、
図1Dに示されるように、流動性誘電材料パッド層116の上面116aは凹形のプロファイルを有する。いくつかの実施形態において、
図1Dに示されるように、流動性誘電材料パッド層126の上面は基板102の上面102aと実質的に同一平面上にある。
【0030】
いくつかの実施形態において、
図1Dに示されるように、流動性誘電材料パッド層116の厚さT5のピット105の深さDに対する比率は約0.15から約0.8の範囲である。
【0031】
次に、
図1Eを参照されたい。いくつかの実施形態において、リフロー保護層107を蒸着プロセスにより、基板102および流動性誘電材料パッド層116の上面116a上にコンフォーマルに蒸着させる。いくつかの実施形態では、リフロー保護層107も同様に流動性誘電材料パッド層126上にコンフォーマルに蒸着させる。いくつかの実施形態において、リフロー保護層107を流動性誘電材料パッド層116および流動性誘電材料パッド層126を全面に覆うように蒸着させてこれらを覆う。
【0032】
本発明の実施形態では、流動性誘電材料106に比して、リフロー保護層107は、高温で熱安定性に優れる高品質フィルムである。いくつかの実施形態において、リフロー保護層107には酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、シリコンカーバイド、またはこれらの組み合わせが含まれ得る。いくつかの実施形態において、リフロー保護層107を1000℃から1200℃の範囲のプロセス温度で蒸着する。いくつかの実施形態において、リフロー保護層107は、プラズマ化学気相成長(PECVD)、低温化学気相成長(LPCVD)、またはこれらの組み合わせが含まれ得るプロセスにより形成される。
【0033】
いくつかの実施形態において、リフロー保護層107は例えば、低温化学気相成長(LPCVD)によりテトラエトキシシラン(TEOS)で作製された酸化シリコンフィルムである。いくつかの実施形態において、リフロー保護層107は例えば、プラズマ化学気相成長(PECVD)により形成された誘電体層であり、かつこの誘電体層には、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、シリコンカーバイド、適した類似の材料、またはこれらの組み合わせが含まれ得る。
【0034】
次に、
図1Fに示されるように、いくつかの実施形態において、平坦化プロセス170をリフロー保護層107に行ってリフロー保護層107を部分的に除去することで、平坦な上面を備えたリフロー保護層108を形成することができる。いくつかの実施形態において、平坦化プロセス170は例えばCMPプロセスである。これにより、リフロー保護層108が基板102、流動性誘電材料パッド層126、および流動性誘電材料パッド層116の上面116a上に形成される。
【0035】
いくつかの実施形態において、平坦化プロセス170の後、
図1Fに示される基板構造100が形成される。基板構造100は実質的に平坦な上面(つまり、平坦化されたリフロー保護層108の上面)を有し、半導体デバイスをその上に形成させるようになる。
【0036】
いくつかの実施形態において、
図1Fに示されるように、リフロー保護層108を流動性誘電材料パッド層116の上面116aにコンフォーマルに蒸着する。これにより、リフロー保護層108は、ピット105中に延伸してこれを満たす突出部108Bを有するようになる。
【0037】
いくつかの実施形態において、
図1Fに示されるように、リフロー保護層108の突出部108Bは、流動性誘電材料パッド層116の上面116aと直接接触する。いくつかの実施形態において、
図1Fに示されるように、リフロー保護層108の突出部108Bの下面108Aは流動性誘電材料パッド層116の上面116aにコンフォーマルになる。
【0038】
本発明のいくつかの実施形態によれば、製造コストの低減および製造時間の短縮という上述の利点を達成するために流動性誘電材料106を用いた場合、熱処理を施したときに流動性誘電材料106には高い流動性が備わるため、ピット105が完全に充填され得なくなる可能性がある。この点に関し、リフロー保護層108の突出部108Bはピット105中に延伸してこれを充填するため、流動性誘電材料パッド層116の上面116aにコンフォーマルに形成される。よって、流動性誘電材料106で完全に満たされていないピット105が、より完全に満たされ得るようになり、これにより基板102の欠陥が完ぺきに修復され得ると共に、半導体デバイスの製造歩留まりがさらに改善され得るようになる。
【0039】
また、本発明のいくつかの実施形態によれば、リフロー保護層108は高温プロセスにより形成された絶縁保護層であってよい。1つまたはそれ以上の後続の半導体製造プロセスのプロセス温度が流動性誘電材料106のセカンドリフローが起こるプロセス温度よりも高いとき、リフロー保護層108は、流動性誘電材料106(つまり流動性誘電材料パッド層116および流動性誘電材料パッド層126)が、セカンドリフローの発生によるオーバーフロー、膨張、または破裂を生じるのを回避することができる。さらに、後続する1つまたはそれ以上の半導体製造プロセスの高温によって引き起こされ得る、流動性誘電材料106(つまり流動性誘電材料パッド層116および流動性誘電材料パッド層126)上に形成された半導体材料に対する悪影響が、さらに回避できるようになる。例えば、半導体材料または構成要素の剥離やクラックが回避され得る。
【0040】
次に、
図1Gを参照する。GaN系半導体層109をリフロー保護層108の上方に形成する。いくつかの実施形態において、GaN系半導体層109には、例えば後述するGaN半導体層112、AlGaN半導体層114、その他の適した類似するGaN系半導体層、またはこれらの組み合わせが含まれる。
【0041】
いくつかの実施形態において、GaN系半導体層109は、エピタキシャル成長法、例えば有機金属化学気相成長(MOCVD)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、分子線エピタキシー法(MBE)、適した類似の方法、またはこれらの組み合わせを用いて形成することができる。いくつかの実施形態において、GaN系半導体層109は、流動性誘電材料106の熱処理の温度よりも高いプロセス温度で形成することができる。いくつかの実施形態において、GaN系半導体層109を形成するためのプロセス温度は800℃よりも高くてよい。いくつかの実施形態では、GaN系半導体層109を形成するためのプロセス温度は1000℃よりも高くてよい。
【0042】
本発明の実施形態において、GaN系半導体層109の形成後、
図1Gに示される基板構造100’が形成される。本発明の実施形態によれば、基板構造100または基板構造100’は、GaN系半導体材料を含むデバイスを形成させる平坦な上面を有する。GaN系半導体材料を含む半導体デバイスは、発光ダイオード(LED)、高電子移動度トランジスタ(HEMT)、ショットキーバイポーラダイオード(SBD)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、接合型電界効果トランジスタ(JFET)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、または類似のものであってよい。
図1Fに示される基板構造100上方に半導体デバイスを形成するための方法を以下に説明する。HEMTを例に用いる。
【0043】
図2は、本発明のいくつかの実施形態による、
図1Fに示される基板構造を用いて形成された高電子移動度トランジスタ(HEMT)の断面図を示している。前述の実施形態におけるものと類似または同一の符号を共用している本実施形態の構成要素は、類似または同一の構成要素であり、それらの説明は省く。
【0044】
一般に、HEMTのブレークダウン電圧(breakdown voltage)は主にチャネル層として機能するGaN半導体層の厚さに依存する。例えば、GaN半導体層の厚さが1μm増すと、HEMTのブレークダウン電圧は約100ボルト高まり得る。GaN半導体層を形成するためのエピタキシャル成長プロセス時において、GaN半導体材料をその上に蒸着させるためには、高い熱伝導性および高い機械強度を有する基板を用いることが要される。このような基板でないと、そり、ひいては亀裂が生じる恐れがある。よって、Si基板に比して、窒化アルミニウム(AlN)基板はより高い熱伝導性およびより高い機械強度を備えることから、比較的厚いGaN半導体層を窒化アルミニウム(AlN)基板上に形成させることができる。例えば、Si基板の表面に形成されるGaN半導体層の厚さは約2μmから約4μmであり、また、窒化アルミニウム(AlN)基板の表面に形成されるGaN半導体層の厚さは約5μmから約15μmである。
【0045】
図2を参照する。
図1Fに示される基板構造100を準備する。
図2は、
図1Fに示される基板構造100の一部を示している。この部分にはいくつかのピット105があり、かつHEMT200の他の構成要素が基板構造100のこの部分の上方に形成されている。
図2に示される実施形態において、基板102は窒化アルミニウム(AlN)基板である。
【0046】
これらHEMT200の他の構成要素を形成するためのプロセス温度は500℃より、ひいては800℃よりも高い可能性があるが、本発明の実施形態によれば、リフロー保護層108が基板102ならびに流動性誘電材料パッド層116および流動性誘電材料パッド層126の上面上に形成されて流動性誘電材料パッド層116および流動性誘電材料パッド層126を覆うため、後続の製造プロセスにて形成される半導体材料または構成要素を、流動性誘電材料のセカンドリフローによる悪影響から保護することができる。
【0047】
いくつかの実施形態において、HEMT200はバッファー層110およびGaN半導体層112を含み得る。バッファー層110はリフロー保護層108の上面上に形成され、GaN半導体層112はバッファー層110上に形成される。いくつかの実施形態において、HEMT200はAlGaN半導体層114およびシード層(図示せず)を含んでいてよい。AlGaN半導体層114はGaN半導体層112上に形成され、シード層はリフロー保護層108とバッファー層110との間に形成され得る。
【0048】
いくつかの実施形態において、シード層の材料は、AlN、Al2O3、AlGaN、SiC、Al、またはこれらの組み合わせであってよい。シード層は単層または多層構造であり得る。シード層は、エピタキシャル成長法、例えば有機金属化学気相成長(MOCVD)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、分子線エピタキシー法(MBE)、適した類似の方法、またはこれらの組み合わせを用いて形成することができる。
【0049】
いくつかの実施形態において、バッファー層110は、続いてバッファー層110上方に形成されるGaN半導体層112のひずみを軽減するのに有用であり、これにより上方のGaN半導体層112中に欠陥が形成されるのを防ぐことができる。ひずみはGaN半導体層112と基板102とのミスマッチにより引き起こされる。いくつかの実施形態において、バッファー層110の材料は、AlN、GaN、Al
xGa
1-xN(ただし0<x<1)、適した類似の材料、またはこれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態において、バッファー層110は、エピタキシャル成長法、例えば有機金属化学気相成長(MOCVD)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、分子線エピタキシー法(MBE)、適した類似の方法、またはこれらの組み合わせを用いて形成することができる。
図2に示される実施形態ではバッファー層110は単層であるが、バッファー層110は多層構造であってもよい。加えて、いくつかの実施形態において、バッファー層110を形成するのに用いる材料は、シード層の材料、およびエピタキシャルプロセスにおいて導入されるガスによって決める。
【0050】
二次元電子ガス(2DEG、図示せず)がGaN半導体層112とAlGaN半導体層114との間の不均質界面(heterogeneous interface)に形成される。いくつかの実施形態において、GaN半導体層112およびAlGaN半導体層114中にはドーパントが含まれていなくてよい。いくつかの他の実施形態では、GaN半導体層112およびAlGaN半導体層114は、例えばn型ドーパントまたはp型ドーパントでドープされていてよい。GaN半導体層112およびAlGaN半導体層114はエピタキシャル成長法、例えば有機金属化学気相成長(MOCVD)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、分子線エピタキシー法(MBE)、適した類似の方法、またはこれらの組み合わせを用いて形成することができる。
【0051】
本発明のいくつかの実施形態によれば、
図2に示されるように、基板102が高い熱伝導性および高い機械強度を有する窒化アルミニウム(AlN)基板であるため、約5μmから約15μmである厚さT4を有するようにGaN半導体層112を蒸着させることができる。
【0052】
いくつかの実施形態において、HEMT200は分離構造117を含んでいてよく、分離構造117がGaN半導体層112およびAlGaN半導体層114中に形成されて、能動領域50を画定する。分離構造117を形成するのに用いられる材料は誘電材料、例えば酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコン、適した類似の材料、またはこれらの組み合わせであってよい。分離構造117はエッチングプロセスおよび蒸着プロセスにより形成することができる。
【0053】
いくつかの実施形態において、HEMT200はソース/ドレイン電極118、およびソース/ドレイン電極118間にあるゲート電極120を含んでいてよく、ソース/ドレイン電極118およびゲート電極120は、能動領域50におけるAlGaN半導体層114上に形成される。いくつかの実施形態において、ソース/ドレイン電極118およびゲート電極120の材料は、金属、金属窒化物のような導電材料、または半導体材料であり得る。金属は、金(Au)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、適した類似の材料、またはこれらの組み合わせであってよい。半導体材料は多結晶シリコンまたは多結晶ゲルマニウムであってよい。ソース/ドレイン電極118およびゲート電極120を形成するステップは、AlGaN半導体層114上に導電材料を蒸着させるステップと、次いでその導電材料をパターニングしてソース/ドレイン電極118およびゲート電極120を形成するステップとを含み得る。ソース/ドレイン電極118およびゲート電極120は同一のプロセスで形成することもできるし、または異なるプロセスで別々に形成することもできる。
【0054】
以上、当業者が本発明の態様をより理解できるように、いくつかの実施形態の特徴を概説した。本明細書において開示した実施形態と同じ目的を実現するため、および/または同じ利点を達成するために、他のプロセスおよび構造の設計または変更を行う基礎として、本開示を容易に利用できるということを、当業者は理解するはずである。かかる均等な構成が本発明の精神および範囲を逸脱しないこと、ならびに本発明の精神および範囲を逸脱することなくその中で各種の変化、置換および改変を加え得ることも、当業者は理解するはずである。
【符号の説明】
【0055】
50…能動領域
100、100’…基板構造
102…基板
102a、116a…上面
103…孔
104…欠陥
105…ピット
106…流動性誘電材料
107、108…リフロー保護層
108B…突出部
109…、GaN系半導体層
110…バッファー層
112…GaN半導体層
114…AlGaN半導体層
116、126…流動性誘電材料パッド層
117…分離構造
118…ソース/ドレイン電極;
120…ゲート電極
150…熱処理
160、170…平坦化プロセス
200…HEMT
D…深さ
W…幅
P…直径
T1、T2、T3、T4…厚さ