(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】情報を報告する方法および装置、ならびに帯域幅部分に基づく動作方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 74/08 20090101AFI20220906BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220906BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20220906BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W72/04 111
H04W24/10
(21)【出願番号】P 2020552304
(86)(22)【出願日】2018-03-29
(86)【国際出願番号】 CN2018081088
(87)【国際公開番号】W WO2019183881
(87)【国際公開日】2019-10-03
【審査請求日】2020-10-13
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】江 小威
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/031725(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/097432(WO,A1)
【文献】特表2011-504048(JP,A)
【文献】Ericsson,BWP and RLM in NR[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2018_01_NR R2-1800593,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2018_01_NR/Docs/R2-1800593.zip>,2018年01月26日,1-4頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)に
実行される、ランダム・アクセスの問題が発生する帯域幅部分(BWP)に関する、情報を報告する方法であって、
ランダム・アクセスの問題が発生していると判定することと、
基地局に対して、該ランダム・アクセスの問題が発生している帯域幅部分(BWP)を報告することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記ランダム・アクセスの問題が発生していると判定することが、
ランダム・アクセスがマスタ・セル・グループ(MCG)のプライマリ・セル(PCell)で開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達したことに応答して、前記ランダム・アクセスの問題が発生していることを示す第1の指示情報を、MCG媒体アクセス制御(MAC)レイヤから無線リソース制御(RRC)レイヤに伝送することを含み、
前記基地局に対して、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPを報告することが、
該RRCレイヤが該第1の指示情報を受信することと、
該RRCレイヤが、該第1の指示情報にしたがって、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPへの指示を含むMCG無線リンク障害(RLF)関連情報を格納することと、を含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記基地局に対して、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPを報告することが、
接続確立、接続回復、または接続再確立を含む次の接続動作が開始される際に、前記UEが前記MCG RLF関連情報を格納していることを示す第2の指示情報を、前記基地局に伝送することと、
前記基地局から、前記MCG RLF関連情報を獲得する要求を受信することと、
該要求に応答して、前記MCG RLF関連情報を前記基地局に報告することと、を更に含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記ランダム・アクセスの問題が発生していると判定することが、
ランダム・アクセスがセカンダリ・セル・グループ(SCG)のプライマリ・セカンダリ・セル(PSCell)で開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達したことに応答して、前記ランダム・アクセスの問題が発生していることを示す第3の指示情報を、SCG MACレイヤからRRCレイヤに伝送することを含み、
前記基地局に対して、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPを報告することが、
該RRCレイヤが該第3の指示情報を受信することと、
該RRCレイヤが、該第3の指示情報にしたがって、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPを示す第4の指示情報を含む、SCG障害情報を報告することと、を含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記基地局に対して、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPを報告することが、
現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源があり、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPが該現在作動しているBWPではないことに応答して、前記基地局に対して、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPを報告すること、または、
該現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源がなく、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPが初期のBWPではないことに応答して、前記基地局に対して、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPを報告すること、を含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPが、
前記ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクBWP
を含む、請求項2から5のいずれか一項記載の方法。
【請求項7】
基地局に
実行される、帯域幅部分(BWP)に基づく動作方法であって、
UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPへの指示を受信することと、
該UEに対して、該ランダム・アクセスの問題が発生している該BWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成すること、または、該ランダム・アクセスの問題を別のデータ収集エンティティに報告して、該ランダム・アクセスの問題の原因を判定することと、を含む、方法。
【請求項8】
ランダム・アクセスの問題が発生する帯域幅部分(BWP)に関する、情報を報告する装置であって、
ランダム・アクセスの問題が発生していると判定するように構成された、判定モジュールと、
基地局に対して、該判定モジュールが判定した該ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告するように構成された、報告モジュールと、を備える、装置。
【請求項9】
前記判定モジュールが、
ランダム・アクセスがMCGのPCellで開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達したことに応答して、前記ランダム・アクセスの問題が発生していることを示す第1の指示情報をRRCレイヤに伝送するように構成された、第1の判定サブモジュールを備え、
前記報告モジュールが、
該第1の指示情報を受信し、該第1の指示情報にしたがって、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPへの指示を含むMCG RLF関連情報を格納するように構成された、受信および格納サブモジュールを備える、請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記報告モジュールが、
接続確立、接続回復、または接続再確立を含む次の接続動作が開始される際に、前記UEが前記MCG RLF関連情報を格納していることを示す第2の指示情報を、前記基地局に伝送するように構成された、第1の伝送サブモジュールと、
前記基地局から、前記MCG RLF関連情報を獲得する要求を受信するように構成された、第1の受信サブモジュールと、
該第1の受信サブモジュールが受信した該要求に応答して、前記MCG RLF関連情報を前記基地局に報告するように構成された、第1の報告サブモジュールと、を更に備える、請求項9記載の装置。
【請求項11】
前記判定モジュールが、
前記ランダム・アクセスがSCGのPSCellで開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達したことに応答して、前記ランダム・アクセスの問題が発生していることを示す第3の指示情報をRRCレイヤに伝送するように構成された、第2の判定サブモジュールを備え、
前記報告モジュールが、
該第3の指示情報を受信し、該第3の指示情報にしたがって、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPを示す第4の指示情報を含む、SCG障害情報を報告するように構成された、第2の報告サブモジュールを備える、請求項8記載の装置。
【請求項12】
前記報告モジュールが、
現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源があり、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPが該現在作動しているBWPではないことに応答して、前記基地局に対して、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPを報告するように構成された、第3の報告サブモジュール、または、
該現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源がなく、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPが初期BWPではないことに応答して、前記基地局に対して、前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPを報告するように構成された、第4の報告サブモジュール、を備える、請求項8記載の装置。
【請求項13】
前記ランダム・アクセスの問題が発生している前記BWPが、
前記ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクBWP
を含む、請求項9から12のいずれか一項記載の装置。
【請求項14】
帯域幅部分(BWP)に基づく動作装置であって、
UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPへの指示を受信するように構成された、受信モジュールと、
該UEに対して、該受信モジュールが受信した該ランダム・アクセスの問題が発生している該BWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成するか、または、該受信モジュールが受信した該BWPに対応する該ランダム・アクセスの問題を別のデータ収集エンティティに報告して、該ランダム・アクセスの問題の原因を判定するように構成された、動作モジュールと、を備える、装置。
【請求項15】
プロセッサと、
該プロセッサによって実行可能な命令を格納するメモリとを備え、
該プロセッサが、
ランダム・アクセスの問題が発生していると判定し、
基地局に対して、該ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告するように構成された、ユーザ機器。
【請求項16】
プロセッサと、
該プロセッサによって実行可能な命令を格納するメモリとを備え、
該プロセッサが、
UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを受信し、
該UEに対して、該ランダム・アクセスの問題が発生している該BWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成するか、または、該ランダム・アクセスの問題を別のデータ収集エンティティに報告して、該ランダム・アクセスの問題の原因を判定するように構成された、基地局。
【請求項17】
請求項1から6のいずれか一項記載の前記情報を報告する方法を実施するためにプロセッサによって実行されるコンピュータ命令を格納する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
請求項8に記載の前記BWPに基づく動作方法を実施するためにプロセッサによって実行されるコンピュータ命令を格納する、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の分野に関し、特に、情報を報告する方法および装置、帯域幅部分(BWP)に基づく動作方法および装置、ユーザ機器、基地局、ならびにコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
新無線(NR)では、ユーザ機器(UE)が、ランダム・アクセス障害があるときにプライマリ・セル(PCell)においてランダム・アクセスを開始すると、UEは、無線リンク障害(RLF)がマスタ・セル・グループ(MCG)で発生した、つまりMCG RLFが発生していると判定する。UEが、ランダム・アクセス障害があるときにプライマリ・セカンダリ・セル(PSCell)においてランダム・アクセスを開始すると、UEは、セカンダリ・セル・グループ(SCG)RLFが発生していると判定する。UEが、ランダム・アクセス障害があるときに特殊セル(SpCell)以外のサービング・セル(例えば、SCell)においてランダム・アクセスを開始すると、UEは、RLFが発生していると判定するが、RLF情報は報告しない。MCG RLFが発生したという判定に応答して、UEは、関連する障害情報を記録し、接続再確立プロセスを開始し、次にネットワークに対して、新規発生障害の情報があることを示し、その情報は必要に応じてネットワークがUEから獲得してもよい。SCG RLFが発生したという判定に応答して、UEはまた、関連する障害情報を記録し、ネットワークに対するSCG障害情報報告プロセスを開始する。
【0003】
NRによれば、セルにおいて接続状態にあるUEは、複数のアップリンク帯域幅部分(BWP)またはダウンリンクBWPを同時に伴って構成されてもよいが、同時に許容されるのは1つの作動しているアップリンクBWPおよび1つの作動しているダウンリンクBWPのみである。ネットワークは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介して異なるBWPに切り替えるように、UEに命令してもよい。通常、UEは、作動しているBWPにおいてランダム・アクセスを開始するが、作動しているBWPにランダム・アクセス資源がない場合、UEは、初期のアップリンクおよびダウンリンクBWPに切り替えてランダム・アクセスを行う。この場合、ネットワークは、UEが作動しているBWPまたは初期のBWPのどちらにおいてランダム・アクセスを開始するか分かっている。UEが現在ランダム・アクセスを実施している場合、PDCCHを介して別のBWPに切り替える命令を受信すると、UEは、UEのインプリメンテーションにしたがって、現在のBWPにおいてランダム・アクセスを継続するか、または新しいBWPに切り替えて新しいランダム・アクセスを行うかを判定してもよい。この場合、ランダム・アクセスの問題が発生したとき、ネットワークは、どのBWPでランダム・アクセス障害が発生しているかが分からない場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このことに鑑みて、本出願は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告し、それによって、ランダム・アクセスの問題が起こっているBWPをネットワークが判定することができないという問題を解決する、情報を報告する方法および装置、BWPに基づく動作方法および装置、ユーザ機器、基地局、ならびにコンピュータ可読記憶媒体を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、情報を報告する方法が提供される。方法は、UEに適用可能であり、
ランダム・アクセスの問題が発生していると判定することと、
基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生している帯域幅部分(BWP)を報告することと、を含む。
【0006】
一実施例では、ランダム・アクセスの問題が発生していると判定することは、
ランダム・アクセスがマスタ・セル・グループ(MCG)のプライマリ・セル(PCell)で開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達したことに応答して、ランダム・アクセスの問題が発生していることを示す第1の指示情報を、MCG媒体アクセス制御(MAC)レイヤから無線リソース制御(RRC)レイヤに伝送することを含み、
基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告することは、RRCレイヤが第1の指示情報を受信することと、RRCレイヤが、第1の指示情報にしたがって、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを含むMCG無線リンク障害(RLF)関連情報を格納することと、を含む。
【0007】
一実施例では、基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告することは、
接続確立、接続回復、または接続再確立を含む次の接続動作が開始される際に、UEがMCG RLF関連情報を格納していることを示す第2の指示情報を、基地局に伝送することと、
基地局から、MCG RLF関連情報を獲得する要求を受信することと、
要求に応答して、MCG RLF関連情報を基地局に報告することと、を更に含む。
【0008】
一実施例では、ランダム・アクセスの問題が発生していると判定することは、
ランダム・アクセスがセカンダリ・セル・グループ(SCG)のプライマリ・セカンダリ・セル(PSCell)で開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達したことに応答して、ランダム・アクセスの問題が発生していることを示す第3の指示情報を、SCG MACレイヤからRRCレイヤに伝送することを含み、
基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告することは、
RRCレイヤが、第3の指示情報を受信することと、RRCレイヤが、第3の指示情報にしたがって、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを示す第4の指示情報を含む、SCG障害情報を報告することと、を含む。
【0009】
一実施例では、基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告することは、
現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源があり、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは現在作動しているBWPではないことに応答して、基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告すること、または、
現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源がなく、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは初期のBWPではないことに応答して、基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告すること、を含む。
【0010】
一実施例では、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクBWP、またはランダム・アクセスの問題が発生しているダウンリンクBWPのうち少なくとも1つを含む。
【0011】
一実施例では、UEが時分割複信(TDD)モードであることに応答して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクまたはダウンリンクBWPを含み、
UEが周波数分割複信(FDD)モードであることに応答して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクまたはダウンリンクBWPを含む。
【0012】
本開示の実施例の第2の態様によれば、BWPに基づく動作方法が提供される。方法は、基地局に適用可能であり、
UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを受信することと、
UEに対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成すること、または、ランダム・アクセスの問題を別のデータ収集エンティティに報告して、ランダム・アクセスの問題の原因を判定することと、を含む。
【0013】
一実施例では、UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを受信することは、
UEから、UEが、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを含むMCG RLF関連情報を格納していることを示す、第2の指示情報を受信することと、
MCG RLF関連情報を獲得する要求をUEに伝送することと、
要求に応答して、UEが報告したMCG RLF関連情報を受信することと、を含む。
【0014】
一実施例では、UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを受信することは、
UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを示す第4の指示情報を含む、SCG障害情報を受信することを含む。
【0015】
一実施例では、方法は、
ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPに関する報告がUEから受信されておらず、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源があることに応答して、現在作動しているBWPがランダム・アクセスの問題が発生しているBWPであると判定すること、または、
ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPに関する報告がUEから受信されておらず、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源がないことに応答して、初期のBWPがランダム・アクセスの問題が発生しているBWPであると判定すること、を更に含む。
【0016】
本開示の実施例の第3の態様によれば、情報を報告する装置が提供される。装置は、UEに適用可能であり、
ランダム・アクセスの問題が発生していると判定するように構成された、判定モジュールと、
基地局に対して、判定モジュールが判定したランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告するように構成された、報告モジュールと、を含む。
【0017】
一実施例では、判定モジュールは、
ランダム・アクセスがMCGのPCellで開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達したことに応答して、ランダム・アクセスの問題が発生していることを示す第1の指示情報をRRCレイヤに伝送するように構成された、第1の判定サブモジュールを含み、
報告モジュールは、
第1の指示情報を受信し、第1の指示情報にしたがって、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを含むMCG RLF関連情報を格納するように構成された、受信および格納サブモジュールを含む。
【0018】
一実施例では、報告モジュールは、
接続確立、接続回復、または接続再確立を含む次の接続動作が開始される際に、UEがMCG RLF関連情報を格納していることを示す第2の指示情報を、基地局に伝送するように構成された、第1の伝送サブモジュールと、
基地局から、MCG RLF関連情報を獲得する要求を受信するように構成された、第1の受信サブモジュールと、
第1の受信サブモジュールが受信した要求に応答して、MCG RLF関連情報を基地局に報告するように構成された、第1の報告サブモジュールと、を更に含む。
【0019】
一実施例では、判定モジュールは、
ランダム・アクセスがSCGのPSCellで開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達したことに応答して、ランダム・アクセスの問題が発生していることを示す第3の指示情報をRRCレイヤに伝送するように構成された、第2の判定サブモジュールを含み、
報告モジュールは、
第3の指示情報を受信し、第3の指示情報にしたがって、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを示す第4の指示情報を含む、SCG障害情報を報告するように構成された、第2の報告サブモジュールを含む。
【0020】
一実施例では、報告モジュールは、
現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源があり、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは現在作動しているBWPではないことに応答して、基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告するように構成された、第3の報告サブモジュール、または、
現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源がなく、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは初期のBWPではないことに応答して、基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告するように構成された、第4の報告サブモジュールを含む。
【0021】
一実施例では、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクBWP、またはランダム・アクセスの問題が発生しているダウンリンクBWPのうち少なくとも1つを含む。
【0022】
一実施例では、UEがTDDモードであることに応答して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクまたはダウンリンクBWPを含み、
UEがFDDモードであることに応答して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクまたはダウンリンクBWPを含む。
【0023】
本開示の実施例の第4の態様によれば、BWPに基づく動作装置が提供される。装置は、基地局に適用可能であり、
UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを受信するように構成された、受信モジュールと、
UEに対して、受信モジュールが受信したランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成するか、または、受信モジュールが受信したBWPに対応するランダム・アクセスの問題を別のデータ収集エンティティに報告して、ランダム・アクセスの問題の原因を判定するように構成された、動作モジュールと、を含む。
【0024】
一実施例では、受信モジュールは、
UEから、UEが、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを含むMCG RLF関連情報を格納していることを示す、第2の指示情報を受信するように構成された、第1の受信サブモジュールと、
MCG RLF関連情報を獲得する要求をUEに伝送するように構成された、第1の伝送サブモジュールと、
第1の伝送サブモジュールが伝送した要求に応答して、UEが報告したMCG RLF関連情報を受信するように構成された、第2の受信サブモジュールと、を含む。
【0025】
一実施例では、受信モジュールは、
UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを示す第4の指示情報を含む、SCG障害情報を受信するように構成された、第3の受信サブモジュールを含む。
【0026】
一実施例では、装置は、
ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPに関する報告がUEから受信されておらず、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源があることに応答して、現在作動しているBWPがランダム・アクセスの問題が発生しているBWPであると判定するように構成された、第1の判定モジュールを更に含み、
動作モジュールは、UEに対して、第1の判定モジュールが判定したランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成するか、または、第1の判定モジュールが判定したBWPに対応するランダム・アクセスの問題を別のデータ収集エンティティに報告して、ランダム・アクセスの問題の原因を判定するように、更に構成され、あるいは、
装置は、
ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPに関する報告がUEから受信されておらず、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源がないことに応答して、初期のBWPがランダム・アクセスの問題が発生しているBWPであると判定するように構成された、第2の判定モジュールを更に含み、
動作モジュールは、UEに対して、第2の判定モジュールが判定したランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成するか、または、第2の判定モジュールが判定したBWPに対応するランダム・アクセスの問題を別のデータ収集エンティティに報告して、ランダム・アクセスの問題の原因を判定するように、更に構成される。
【0027】
本開示の実施例の第5の態様によれば、ユーザ機器が提供され、ユーザ機器は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を格納するメモリとを備え、
プロセッサは、
ランダム・アクセスの問題が発生していると判定し、
基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告するように構成される。
【0028】
本開示の実施例の第6の態様によれば、基地局が提供され、基地局は、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な命令を格納するメモリとを備え、
プロセッサは、
UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを受信し、
UEに対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成するか、または、ランダム・アクセスの問題を別のデータ収集エンティティに報告して、ランダム・アクセスの問題の原因を判定するように構成される。
【0029】
本開示の実施例の第7の態様によれば、上述したような情報を報告する方法を実施するためにプロセッサによって実行されるコンピュータ命令を格納する、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0030】
本開示の実施例の第8の態様によれば、上述したようなBWPに基づく動作方法を実施するためにプロセッサによって実行されるコンピュータ命令を格納する、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0031】
本開示の実施例によって提供される技術的解決策は、以下の有益な効果を含むことができる。
【0032】
ランダム・アクセスの問題が発生していると判定し、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを基地局に報告することによって、基地局は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを判定してもよい。
【0033】
UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを受信し、UEに対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成するか、または、ランダム・アクセスの問題を別のデータ収集エンティティに報告して、ランダム・アクセスの問題の原因を判定することによって、基地局は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを判定し、これに基づいて、対応する動作を実施してもよい。
【0034】
上記の概要説明および以下の詳細な説明は、単に例示および説明のためのものであり、本開示を制限するものではないことが理解されるべきである。
【0035】
本明細書に組み込まれその一部を構成する添付図面は、本開示と一致する実施例を例示し、明細書と併せて本開示の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】本開示の一実施例による情報を報告する方法を示すフローチャートである。
【
図2】本開示の一実施例によるBWPに基づく動作方法を示すフローチャートである。
【
図3】本開示の一実施例によるBWPに基づく動作方法を示す信号伝送のフローチャートである。
【
図4】一実施例による情報を報告する装置を示すブロック図である。
【
図5】一実施例による別の情報を報告する装置を示すブロック図である。
【
図6】一実施例による別の情報を報告する装置を示すブロック図である。
【
図7】一実施例による別の情報を報告する装置を示すブロック図である。
【
図8】一実施例による別の情報を報告する装置を示すブロック図である。
【
図9】一実施例によるBWPに基づく動作装置を示すブロック図である。
【
図10】一実施例による別のBWPに基づく動作装置を示すブロック図である。
【
図11】一実施例による別のBWPに基づく動作装置を示すブロック図である。
【
図12】一実施例による別のBWPに基づく動作装置を示すブロック図である。
【
図13】一実施例による情報を報告するのに適した装置を示すブロック図である。
【
図14】一実施例によるBWPに基づいて動作するのに適した装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
実施例について、図面に表される例示とともに本明細書に詳細に記載する。以下の説明に図面が関与する場合、異なる図面における同様の番号は、別段の指示がない限り、同様または類似の要素を指す。以下の実施例に記載される実施形態は、本開示と一致する全ての実施形態を表すものではない。それよりもむしろ、添付の請求の範囲に詳述されるような本開示のいくつかの態様と一致する装置および方法の単なる例である。
【0038】
図1は、本開示の一実施例による情報を報告する方法を示すフローチャートである。この実施例はUE側から説明する。
図1に示されるように、情報を報告する方法は以下のステップを含む。
【0039】
ステップS101で、ランダム・アクセスの問題が発生していると判定される。
【0040】
異なるシナリオに対しては、接続状態のUEは、ランダム・アクセスの問題が発生していることを多数の手法で判定してもよい。例えば、UEは、ランダム・アクセスの問題が発生していることを以下の手法で判定する。
【0041】
手法11:ランダム・アクセスがMCGのPCellにおいて開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達した場合、ランダム・アクセスの問題が発生したことを示す第1の指示情報が、MCG媒体アクセス制御(MAC)レイヤから無線リソース制御(RRC)レイヤに伝送される。
【0042】
手法12:ランダム・アクセスがSCGのPSCellにおいて開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達した場合、ランダム・アクセスの問題が発生していることを示す第3の指示情報が、SCG MACレイヤからRRCレイヤに伝送される。
【0043】
ステップS102で、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPが基地局に報告される。
【0044】
ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPが判定された後、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPが基地局に報告されてもよい。
【0045】
この実施例では、手法11によってランダム・アクセスの問題が発生していると判定すると、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、RRCレイヤが、第1の指示情報を受信し、第1の指示情報にしたがって、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを含むMCG RLF関連情報を格納するという手順で、基地局に報告されてもよい。MCG RLF関連情報を格納すると、UEは、基地局に、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告してもよい。例えば、次の接続動作が開始されるとき、UEがMCG RLF関連情報を格納していることを示す第2の指示情報が、基地局に伝送されてもよい。UEは、MCG RLF関連情報を獲得する要求を基地局から受信し、要求に応答してMCG RLF関連情報を基地局に報告する。
【0046】
次の接続動作は、接続確立、接続回復、接続再確立などを含んでもよい。MCG RLF関連情報はRLF-Reportに格納されてもよい。
【0047】
この実施例では、手法12によってランダム・アクセスの問題が発生していると判定すると、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、RRCレイヤが、第3の指示情報を受信し、第3の指示情報にしたがって、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを示す第4の指示情報を含むSCG障害情報を報告するという手順で、基地局に報告されてもよい。
【0048】
それに加えて、任意に、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPをUEが判定した後、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源があり、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPが現在作動しているBWPではないことに応答して、UEは基地局に、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告する。
【0049】
更に、任意に、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPをUEが判定した後、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源がなく、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPが初期のBWPではないことに応答して、UEは基地局に、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告する。
【0050】
ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンク(UL)BWP、またはランダム・アクセスの問題が発生しているダウンリンク(DL)BWPのうち少なくとも1つを含んでもよい。UEが時分割複信(TDD)モードの場合、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクBWP、またはランダム・アクセスの問題が発生しているダウンリンクBWPを含む。UEが周波数分割複信(FDD)モードの場合、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクBWP、またはランダム・アクセスの問題が発生しているダウンリンクBWPを含む。
【0051】
この実施例では、BWPは、UL BWPインデックスまたはDL BWPインデックスによって識別される。TDDモードの場合、UL BWPはDL BWPと対にされるので、UL BWPインデックスまたはDL BWPインデックスのみを示すことが可能である。FDDモードの場合、UL BWPおよびDL BWPは完全に独立しているが、ランダム・アクセスのUL BWPおよびDL BWPはマッピング関係を有する。例えば、複数のUL BWPが単一のDL BWPにマッピングされてもよく、または単一のUL BWPが複数のDL BWPにマッピングされてもよい。したがって、UL BWPがDL BWPを一意に決定できる場合、UL BWPインデックスのみが示されてもよく、またはDL BWPがUL BWPを一意に決定できる場合、DL BWPインデックスのみが示されてもよい。
【0052】
この実施例では、ランダム・アクセスの問題が発生していると判定し、基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告することによって、基地局は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを判定してもよい。
【0053】
図2は、本開示の一実施例によるBWPに基づく動作方法を示すフローチャートである。この実施例は基地局側から説明する。
図2に示されるように、方法は以下のステップを含む。
【0054】
ステップS201で、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPがUEから受信される。
【0055】
異なるシナリオに対しては、基地局は、UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを別の手法で受信してもよい。
【0056】
手法21:UEが、ランダム・アクセス問題が発生しているBWPを含むMCG RLF関連情報を格納することを示す第2の指示情報が、UEから受信され、MCG RLF関連情報を獲得する要求がUEに伝送され、要求に応答してUEから報告されるMCG RLF関連情報が受信される。
【0057】
手法22:ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを示す第4の指示情報を含むSCG障害情報が、UEから受信される。
【0058】
それに加えて、任意に、方法は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPに関する報告がUEから受信されておらず、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源があることに応答して、現在作動しているBWPがランダム・アクセスの問題が発生しているBWPであると判定することを更に含んでもよい。
【0059】
更に、任意に、方法は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPに関する報告がUEから受信されておらず、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源がないことに応答して、初期のBWPがランダム・アクセスの問題が発生しているBWPであると判定することを更に含んでもよい。
【0060】
ステップS202で、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータが、UEに対して再構成されるか、または、ランダム・アクセスの問題が別のデータ収集エンティティに報告されて、ランダム・アクセスの問題の原因が判定される。
【0061】
ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPをUEから受信すると、基地局は、UEに対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成してもよく、それによってUEがランダム・アクセスを再実施してもよい。
【0062】
別のデータ収集エンティティは、トレース収集エンティティであってもよい。ランダム・アクセスの問題を基地局から受信した後、トレース収集エンティティは、問題を分析して問題の原因を判定する。
【0063】
上述の実施例では、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPがUEから受信され、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータがUEに対して再構成されるか、または、ランダム・アクセスの問題が別のデータ収集エンティティに報告されて、ランダム・アクセスの問題の原因が判定される。このように、基地局は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを判定し、これに基づいて、対応する動作を実施してもよい。
【0064】
図3は、本開示の一実施例によるBWPに基づく動作方法を示す信号伝送のフローチャートである。この実施例は、UEと基地局との間の相互作用の観点から説明する。
図3に示されるように、方法は以下のステップを含む。
【0065】
ステップS301で、UEは、ランダム・アクセスの問題が発生していると判定する。
【0066】
ステップS302で、UEは、基地局に、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告する。
【0067】
ステップS303で、基地局は、UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを受信する。
【0068】
ステップS304で、基地局は、UEに対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成する。
【0069】
この実施例では、基地局とUEとの間の相互作用によって、基地局は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPをUEから受信し、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータを、UEに対して再構成してもよく、それによってUEはランダム・アクセスを再実施してもよい。
【0070】
図4は、一実施例による情報を報告する装置を示すブロック図である。この装置はUEに配置されてもよい。
図4に示されるように、装置は、判定モジュール41と報告モジュール42とを含む。
【0071】
判定モジュール41は、ランダム・アクセスの問題が発生していると判定するように構成される。
【0072】
報告モジュール42は、基地局に対して、判定モジュール41が判定したランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告するように構成される。
【0073】
上述の実施例では、ランダム・アクセスの問題が発生していると判定し、基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告することによって、基地局は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを判定してもよい。
【0074】
図5は、一実施例による別の情報を報告する装置を示すブロック図である。
図5に示されるように、
図4に示される実施例に基づいて、判定モジュール41は第1の判定サブモジュール411を含んでもよい。
【0075】
第1の判定サブモジュール411は、ランダム・アクセスがMCGのPCellで開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達したことに応答して、ランダム・アクセスの問題が発生していることを示す第1の指示情報をRRCレイヤに伝送するように構成される。
【0076】
第1の判定サブモジュール411はMCG MACレイヤに配置される。
【0077】
報告モジュール42は、受信および格納サブモジュール421を含んでもよい。
【0078】
受信および格納サブモジュール421は、第1の指示情報を受信し、第1の指示情報にしたがって、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを含むMCG RLF関連情報を格納するように構成される。
【0079】
受信および格納サブモジュール421は、RRCレイヤに配置されてもよい。
【0080】
ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクBWP、またはランダム・アクセスの問題が発生しているダウンリンクBWPのうち少なくとも1つを含んでもよい。UEがTDDモードである場合、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクまたはダウンリンクBWPを含む。UEがFDDモードである場合、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクまたはダウンリンクBWPを含む。
【0081】
この実施例では、BWPは、UL BWPインデックスまたはDL BWPインデックスによって識別される。TDDモードの場合、UL BWPはDL BWPと対にされるので、UL BWPインデックスまたはDL BWPインデックスのみを示すことが可能である。FDDモードの場合、UL BWPおよびDL BWPは完全に独立しているが、ランダム・アクセスのUL BWPおよびDL BWPはマッピング関係を有する。例えば、複数のUL BWPが単一のDL BWPにマッピングされてもよく、または単一のUL BWPが複数のDL BWPにマッピングされてもよい。したがって、UL BWPがDL BWPを一意に決定できる場合、UL BWPインデックスのみが示されてもよく、またはDL BWPがUL BWPを一意に決定できる場合、DL BWPインデックスのみが示されてもよい。
【0082】
上述の実施例では、ランダム・アクセスがマスタ・セル・グループ(MCG)のプライマリ・セル(PCell)で開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達すると、第1の指示情報がRRCレイヤに伝送され、それによってランダム・アクセスの問題が発生していると判定され、MCG無線リンク障害(RLF)関連情報が格納されて、基地局が続いてランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを判定するための条件が提供される。
【0083】
図6は、一実施例による別の情報を報告する装置を示すブロック図である。
図6に示されるように、
図5に示される実施例に基づいて、報告モジュール42は、第1の伝送サブモジュール422と、第1の受信サブモジュール423と、第1の報告サブモジュール424とを更に含んでもよい。
【0084】
第1の伝送サブモジュール422は、接続確立、接続回復、または接続再確立を含む次の接続動作が開始されるとき、UEがMCG RLF関連情報を格納していることを示す第2の指示情報を、基地局に伝送するように構成される。
【0085】
次の接続動作は、接続確立、接続回復、接続再確立などを含んでもよい。MCG RLF関連情報はRLF-Reportに格納されてもよい。
【0086】
第1の受信サブモジュール423は、基地局から、MCG RLF関連情報を獲得する要求を受信するように構成される。
【0087】
第1の報告サブモジュール424は、第1の受信サブモジュール423が受信した要求に応答して、MCG RLF関連情報を基地局に報告するように構成される。
【0088】
上述の実施例では、次の接続動作が開始されると、第2の指示情報が基地局に伝送され、MCG RLF関連情報を獲得する要求が基地局から受信され、第1の受信サブモジュールから受信した要求に応答して、MCG RLF関連情報が基地局に報告される。このように、基地局は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを判定してもよい。
【0089】
図7は、一実施例による別の情報を報告する装置を示すブロック図である。
図7に示されるように、
図4に示される実施例に基づいて、判定モジュール41は第2の判定サブモジュール412を含んでもよい。
【0090】
第2の判定サブモジュール412は、ランダム・アクセスがSCGのPSCellで開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達したことに応答して、ランダム・アクセスの問題が発生していることを示す第3の指示情報をRRCレイヤに伝送するように構成される。
【0091】
第2の判定サブモジュール412はSCG MACレイヤに配置される。
【0092】
報告モジュール42は、第2の報告サブモジュール425を含んでもよい。
【0093】
第2の報告サブモジュール425は、第3の指示情報を受信し、第3の指示情報にしたがって、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを示す第4の指示情報を含む、SCG障害情報を報告するように構成される。
【0094】
第2の報告サブモジュール425は、RRCレイヤに配置されてもよい。
【0095】
ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクBWP、またはランダム・アクセスの問題が発生しているダウンリンクBWPのうち少なくとも1つを含んでもよい。UEがTDDモードである場合、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクまたはダウンリンクBWPを含む。UEがFDDモードである場合、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクまたはダウンリンクBWPを含む。
【0096】
この実施例では、BWPは、UL BWPインデックスまたはDL BWPインデックスによって識別される。TDDモードの場合、UL BWPはDL BWPと対にされるので、UL BWPインデックスまたはDL BWPインデックスのみを示すことが可能である。FDDモードの場合、UL BWPおよびDL BWPは完全に独立しているが、ランダム・アクセスのUL BWPおよびDL BWPはマッピング関係を有する。例えば、複数のUL BWPが単一のDL BWPにマッピングされてもよく、または単一のUL BWPが複数のDL BWPにマッピングされてもよい。したがって、UL BWPがDL BWPを一意に決定できる場合、UL BWPインデックスのみが示されてもよく、またはDL BWPがUL BWPを一意に決定できる場合、DL BWPインデックスのみが示されてもよい。
【0097】
上述の実施例では、ランダム・アクセスがSCGのPSCellで開始され、ランダム・アクセス・プリアンブルの送信回数が最大送信回数に達すると、ランダム・アクセスの問題が発生していることを示す第3の指示情報がRRCレイヤに伝送され、第3の指示情報にしたがってSCG障害情報が報告される。このように、基地局は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを判定してもよい。
【0098】
図8は、一実施例による別の情報を報告する装置を示すブロック図である。
図8に示されるように、
図4に示される実施例に基づいて、報告モジュール42は第3の報告サブモジュール426または第4の報告サブモジュール427を含んでもよい。
【0099】
第3の報告サブモジュール426は、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源があり、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは現在作動しているBWPではないことに応答して、基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告するように構成される。
【0100】
第4の報告サブモジュール427は、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源がなく、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは初期のBWPではないことに応答して、基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告するように構成される。
【0101】
ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクBWP、またはランダム・アクセスの問題が発生しているダウンリンクBWPのうち少なくとも1つを含んでもよい。UEがTDDモードである場合、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクまたはダウンリンクBWPを含む。UEがFDDモードである場合、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは、ランダム・アクセスの問題が発生しているアップリンクまたはダウンリンクBWPを含む。
【0102】
この実施例では、BWPは、UL BWPインデックスまたはDL BWPインデックスによって識別される。TDDモードの場合、UL BWPはDL BWPと対にされるので、UL BWPインデックスまたはDL BWPインデックスのみを示すことが可能である。FDDモードの場合、UL BWPおよびDL BWPは完全に独立しているが、ランダム・アクセスのUL BWPおよびDL BWPはマッピング関係を有する。例えば、複数のUL BWPが単一のDL BWPにマッピングされてもよく、または単一のUL BWPが複数のDL BWPにマッピングされてもよい。したがって、UL BWPがDL BWPを一意に決定できる場合、UL BWPインデックスのみが示されてもよく、またはDL BWPがUL BWPを一意に決定できる場合、DL BWPインデックスのみが示されてもよい。
【0103】
上述の実施例では、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源があり、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPが現在作動しているBWPではないとき、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは基地局に報告される。あるいは、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源がなく、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPが初期のBWPではないとき、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPは基地局に報告される。このように、基地局は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを判定してもよい。
【0104】
図9は、一実施例によるBWPに基づく動作装置を示すブロック図である。装置は基地局に配置されてもよい。
図9に示されるように、装置は、受信モジュール91と動作モジュール92とを含む。
【0105】
受信モジュール91は、ユーザ機器(UE)から、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを受信するように構成される。
【0106】
動作モジュール92は、UEに対して、受信モジュールが受信したランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成するか、または、受信モジュールが受信したBWPに対応するランダム・アクセスの問題を別のデータ収集エンティティに報告して、ランダム・アクセスの問題の原因を判定するように構成される。
【0107】
上述の実施例では、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPがUEから受信され、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータがUEに対して再構成されるか、または、ランダム・アクセスの問題が別のデータ収集エンティティに報告されて、ランダム・アクセスの問題の原因が判定される。このように、基地局は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを判定し、これに基づいて、対応する動作を実施してもよい。
【0108】
図10は、一実施例による別のBWPに基づく動作装置を示すブロック図である。
図10に示されるように、
図9に示される実施例に基づいて、受信モジュール91は、第1の受信サブモジュール911と、第1の伝送サブモジュール912と、第2の受信サブモジュール913とを含んでもよい。
【0109】
第1の受信サブモジュール911は、UEから、UEが、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを含むMCG RLF関連情報を格納していることを示す、第2の指示情報を受信するように構成される。
【0110】
第1の伝送サブモジュール912は、MCG RLF関連情報を獲得する要求をUEに伝送するように構成される。
【0111】
第2の受信サブモジュール913は、第1の伝送サブモジュール912が伝送した要求に応答して、UEが報告したMCG RLF関連情報を受信するように構成される。
【0112】
上述の実施例では、第2の指示情報がUEから受信され、MCG RLF関連情報を獲得する要求がUEに伝送され、第1の伝送サブモジュールが伝送した要求に応答して、UEが報告したMCG RLF関連情報が受信される。このように、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPが判定される。
【0113】
図11は、一実施例による別のBWPに基づく動作装置を示すブロック図である。
図11に示されるように、
図9に示される実施例に基づいて、受信モジュール91は第3の受信サブモジュール914を含んでもよい。
【0114】
第3の受信サブモジュール914は、UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを示す第4の指示情報を含む、SCG障害情報を受信するように構成される。
【0115】
上述の実施例では、SCG障害情報をUEから受信することによって、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPが判定される。
【0116】
図12は、一実施例による別のBWPに基づく動作装置を示すブロック図である。
図12に示されるように、
図9に示される実施例に基づいて、装置は、第1の判定モジュール93または第2の判定モジュール94を更に含んでもよい。
【0117】
第1の判定モジュール93は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPに関する報告がUEから受信されておらず、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源があることに応答して、現在作動しているBWPがランダム・アクセスの問題が発生しているBWPであると判定するように構成される。
【0118】
第2の判定モジュール94は、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPに関する報告がUEから受信されておらず、現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源がないことに応答して、初期のBWPがランダム・アクセスの問題が発生しているBWPであると判定するように構成される。
【0119】
動作モジュール92は、UEに対して、第1の判定モジュール93もしくは第2の判定モジュール94が判定したランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成するか、または、第1の判定モジュール93もしくは第2の判定モジュール94が判定したBWPに対応するランダム・アクセスの問題を別のデータ収集エンティティに報告して、ランダム・アクセスの問題の原因を判定するように、更に構成される。
【0120】
上述の実施例では、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPがUEから受信されておらず、一方で現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源があるとき、現在作動しているBWPがランダム・アクセスの問題が発生しているBWPであると判定される。ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPがUEから受信されておらず、一方で現在作動しているBWPにランダム・アクセス資源がないとき、初期のBWPがランダム・アクセスの問題が発生しているBWPであると判定される。このように、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPがUEから受信されていない場合、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPも判定されてもよい。
【0121】
図13は、一実施例による情報を報告するのに適した装置を示すブロック図である。例えば、装置1300は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージング・デバイス、ゲーム機、タブレット・デバイス、医療機器、フィットネス器具、個人情報端末などのユーザ機器であってもよい。
【0122】
図13を参照すると、装置1300は、処理構成要素1302、メモリ1304、電力構成要素1306、マルチメディア構成要素1308、音声構成要素1310、入出力(I/O)インターフェース1312、センサ構成要素1314、および通信構成要素1316のうち1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。
【0123】
処理構成要素1302は、通常、表示、通話、データ通信、カメラ操作、および記録操作と関連付けられた動作など、装置1300の動作全体を制御する。処理構成要素1302は、上述の方法におけるステップの全てまたは一部を実施するために命令を実行する、1つまたは複数のプロセッサ1320を含んでもよい。更に、処理構成要素1302は、処理構成要素1302と他の構成要素との間の相互作用を容易にする、1つまたは複数のモジュールを含んでもよい。例えば、処理構成要素1302は、マルチメディア構成要素1308と処理構成要素1302との間の相互作用を容易にする、マルチメディア・モジュールを含んでもよい。
【0124】
処理構成要素1302におけるプロセッサ1320の1つは、
ランダム・アクセスの問題が発生していると判定し、
基地局に対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを報告するように構成されてもよい。
【0125】
メモリ1304は、装置1300における動作をサポートする様々なタイプのデータを格納するように構成される。これらのデータの例としては、装置1300で動作する任意のアプリケーションまたは方法に対する命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、映像などが挙げられる。メモリ1304は、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、読出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュ・メモリ、ディスクもしくは光学ディスクなど、任意のタイプの揮発性もしくは不揮発性記憶デバイス、またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0126】
電力構成要素1306は、装置1300の様々な構成要素に電力を提供する。電力構成要素1306は、電力管理システム、1つもしくは複数の電源、ならびに装置1300に対する電力の生成、管理、および分配と関連付けられる他の構成要素を含んでもよい。
【0127】
マルチメディア構成要素1308は、装置1300とユーザとの間に出力インターフェースを提供する画面を含む。いくつかの実施例では、画面は液晶ディスプレイ(LCD)とタッチ・パネル(TP)とを含んでもよい。画面がタッチ・パネルを含む場合、画面は、入力信号をユーザから受信するタッチ画面として実現されてもよい。タッチ・パネルは、タッチ・パネル上でのタッチ、スライド、およびジェスチャーを感知する、1つまたは複数のタッチ・センサを含む。タッチ・センサは、タッチまたはスライド作用の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド動作と関連付けられる持続時間および圧力も検出してもよい。いくつかの実施例では、マルチメディア構成要素1308は前方カメラおよび/または後方カメラを含む。装置1300が、撮影モードまたはビデオ・モードなどの動作モードのとき、前方カメラおよび/または後方カメラは外部マルチメディア・データを受信してもよい。前方および後方カメラはそれぞれ、固定の光学レンズ系であるか、または焦点距離および光学ズーム能力を有してもよい。
【0128】
音声構成要素1310は、音声信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、音声構成要素1310は、装置1300が、通話モード、記録モード、および音声認識モードなどの動作モードのとき、外部音声信号を受信するように構成されたマイクロフォン(MIC)を含む。受信した音声信号は更に、メモリ1304に格納されるか、または通信構成要素1316を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、音声構成要素1310は、音声信号を出力するラウドスピーカーも含む。
【0129】
I/Oインターフェース1312は、処理構成要素1302と、キーボード、クリック・ホイール、ボタンなどであり得る周辺インターフェース・モジュールとの間に、インターフェースを提供する。ボタンは、ホーム・ボタン、音量ボタン、スタート・ボタン、およびロック・ボタンなどを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0130】
センサ構成要素1314は、装置1300の様々な態様における状態評価を提供する1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサ構成要素1314は、装置1300の開閉状態、例えば構成要素の相対的な位置付けを検出してもよく、構成要素は、装置1300のディスプレイおよびキーパッドである。センサ構成要素1314はまた、装置1300または装置1300の構成要素の位置の変化、装置1300と接触しているユーザが存在するかどうか、装置1300の配向または加速/減速、ならびに装置1300の温度変化を検出してもよい。センサ構成要素1314は、物理的に接触していない近隣オブジェクトの存在を検出するように構成された近接センサを含んでもよい。センサ構成要素1314はまた、CMOSまたはCCD画像センサなど、撮像用途に使用される光センサを含んでもよい。いくつかの実施例では、センサ構成要素1314はまた、加速度計センサ、ジャイロ・センサ、磁気センサ、圧力センサ、または温度センサを含んでもよい。
【0131】
通信構成要素1316は、装置1300と他のデバイスとの間の、有線または無線の通信を容易にするように構成される。装置1300は、WiFi、2G、もしくは3G、またはそれらの組み合わせなどの通信規格に基づいて、無線ネットワークにアクセスしてもよい。一実施例では、通信構成要素1316は、放送信号または放送関連情報を、外部放送管理システムから放送チャネルを介して受信する。一実施例では、通信構成要素1316はまた、短距離通信を容易にする近距離通信(NFC)モジュールを含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0132】
一実施例では、装置1300は、上述の方法を実施するため、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子要素を用いて実現されてもよい。
【0133】
一実施例では、上述したような方法を実施するために装置1300のプロセッサ1320によって実行可能な命令を含むメモリ1304など、命令を含む非一時的コンピュータ可読記憶媒体も提供される。例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー・ディスク、光学データ記憶デバイスであってもよい。
【0134】
図14は、一実施例によるBWPに基づいて動作するのに適した装置を示すブロック図である。装置1400は基地局に提供されてもよい。
図14を参照すると、装置1400は、処理構成要素1422と、無線送信/受信構成要素1424と、アンテナ構成要素1426と、無線インターフェース専用の信号処理部とを含む。処理構成要素1422は1つまたは複数のプロセッサを更に含んでもよい。
【0135】
処理構成要素1422におけるプロセッサの1つは、
UEから、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPを受信し、
UEに対して、ランダム・アクセスの問題が発生しているBWPのランダム・アクセス・パラメータを再構成するか、または、ランダム・アクセスの問題を別のデータ収集エンティティに報告して、ランダム・アクセスの問題の原因を判定するように、構成されてもよい。
【0136】
一実施例では、上述したような帯域幅部分(BWP)に基づく動作方法を実施するために装置1400の処理構成要素1422によって実行可能なコンピュータ命令が格納された、非一時的コンピュータ可読記憶媒体も提供される。例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー・ディスク、光学データ記憶デバイスであってもよい。
【0137】
装置の実施例に関しては、基本的に方法の実施例に対応するので、方法の実施例の部分的説明を参照することができる。上述の装置の実施例は単なる例証であり、別個の構成要素として記載したユニットが物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示した構成要素が物理的なユニットであってもなくてもよく、即ち、1つの場所に配置されてもよく、または複数のネットワーク・ユニットに分配されてもよい。モジュールの一部または全ては、本開示の目的を達成するための実際の必要性にしたがって選択されてもよい。当業者であれば、創造的労力を何ら払うことなく本開示を理解し実現することができる。
【0138】
「第1の」および「第2の」などの関連語は、本明細書で使用するとき、かかる関係または順序が実際にエンティティ間もしくは動作間に存在することを必要とするかまたはそれを示唆するものではなく、単に1つのエンティティまたは動作を別のエンティティまたは動作と区別するためのものであることに留意されたい。また、「~を含む」、「~を具備する」といった用語、またはそれらの変形は非排他的包含を含むことを意図するので、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、もしくはデバイスは、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素、またはかかるプロセス、方法、物品、もしくはデバイスに固有の要素も含む。更に限定するものではないが、「~を含む」という表現によって定義される要素は、要素を含むプロセス、方法、物品、もしくはデバイスに存在するのと同じ追加の要素を含むことを除外しないものとする。
【0139】
本明細書に開示される詳述を考察し内容を実践すれば、本開示の他の実施形態が当業者には容易に明白となるであろう。本出願は、本開示の一般原理に従い、また本開示において開示されない当該分野における共通の知識または従来の技術的手段を含む、本開示のあらゆる変形、使用、または適応を包含するものとする。本明細書および実施例は単なる例証と見なされるべきものである。本開示の真の範囲および趣旨は以下の請求の範囲によって列挙される。
【0140】
本開示は、ここまで記載してきて図面に図示してきた正確な構造に限定されず、本開示の範囲から逸脱することなく様々な修正および変更を行い得ることが理解されるべきである。本開示の範囲は、添付の請求の範囲によってのみ限定されるべきである。