(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】電子デバイスの制限された動作
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20220906BHJP
【FI】
G06F3/0481
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021122610
(22)【出願日】2021-07-27
(62)【分割の表示】P 2020551465の分割
【原出願日】2020-05-05
【審査請求日】2021-08-11
(32)【優先日】2019-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コー, ヒーナ
(72)【発明者】
【氏名】アグノリ, ジョバンニ
(72)【発明者】
【氏名】チェン, ケビン ウィル
(72)【発明者】
【氏名】クラーク, デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ホーキンス, タイラー
(72)【発明者】
【氏名】リー, キャサリン
(72)【発明者】
【氏名】ルメイ, スティーブン オー.
(72)【発明者】
【氏名】オルセン, リード イー.
(72)【発明者】
【氏名】パットン, ジェニファー ディー.
(72)【発明者】
【氏名】サルズマン, ポール ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】シモン, デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】サンドストーム, マシュー ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン, クリストファー アイ.
(72)【発明者】
【氏名】リンチ, ケビン
【審査官】永野 志保
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-143575(JP,A)
【文献】特開2011-217000(JP,A)
【文献】特開2018-113544(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
ディスプレイ装置を備えた電子デバイスにおいて、
前記電子デバイスを第1のモードで動作させることと、
前記電子デバイスを前記第1のモードで動作させている間に、
前記ディスプレイ装置を介して、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示することと、
前記第1のモードを終了する要求に対応する1つ以上の入力の第1のシーケンスを検出することであって、1つ以上の入力の前記第1のシーケンスは、対応するタイプのユーザインタフェースの前記ユーザインタフェースを表示している間に検出される少なくとも1つの入力を含み、
1つ以上
の入力の前記第1のシーケンス内の
前記入力のうちの少なくとも1つを検出した後、かつ前記電子デバイスを前記第1のモードで動作させるのを終了する前に、前記電子デバイスが前記第1のモードを終了したことを示す情報が別のユーザに報告されることを示すアラートを提示することと、
前記アラートを提示した後に、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出することと、
1つ以上の入力の前記第2のシーケンスを検出したことに応答して、及び、1つ以上の入力の前記第2のシーケンスが前記第1のモードを終了する要求に対応するという判定に従って、前記電子デバイスを前記第1のモードで動作させることを終了することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記対応するタイプのユーザインタフェースは、携帯時計の文字盤である、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
1つ以上の入力の前記第2のシーケンスを検出したことに応答して、及び、1つ以上の入力の前記第2のシーケンスが前記第1のモードを終了する要求に対応するという判定に従って、前記電子デバイスが前記第1のモードでの動作を終了したという示唆を表すデータを記録することを更に含む、請求項
1から
2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
前記電子デバイスが前記第1のモードでの動作を終了したという示唆を表す前記データを記録することは、
1つ以上の入力の前記第2のシーケンスを検出したことに応答して、前記電子デバイスが前記第1のモードでの動作を終了した時間と、
前記電子デバイスが前記第1のモードで動作していなかった持続時間と、を記録することを含む、請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記ディスプレイ装置を介して、制限モードを終了する電子デバイスの1つ以上の発生を示すレポートログを表示することを更に含み、前記レポートログは、
1つ以上の入力の前記第2のシーケンスを検出したことに応答して、前記電子デバイスが前記第1のモードでの動作を終了し
た時間の示唆と、
前記電子デバイスが前記第1のモードで動作していなかっ
た持続時間の示唆と、を含む、請求項
1から
4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記レポートログは、
第2の電子デバイスが制限モードでの動作を終了した時間の示唆と、
前記第2の電子デバイスが前記制限モードで動作していなかった持続時間の示唆と、を更に含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
1つ以上の入力の第3のシーケンスを検出することと、
1つ以上の入力の前記第3のシーケンスを検出したことに応答して、
前記電子デバイスが前記第1のモードで動作していないという判定に従って、動作を実行することと、
前記電子デバイスが前記第1のモードで動作しているという判定に従って、前記動作の実行をやめることと、を更に含む、請求項
1から
6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
1つ以上の入力の前記第1のシーケンス内の前記入力の少なくとも1つを検出した後、かつ前記電子デバイスを前記第1のモードで動作させるのを終了する前に、前記ディスプレイ装置を介して、前記電子デバイスが前記第1のモードで動作していた持続時間の表示を表示することを更に含む、請求項
1から
7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記電子デバイスはタッチ感知面デバイスを含み、1つ以上の入力の前記第1のシーケンスは、前記タッチ感知面
デバイスでのタップジェスチャを含む、請求項
1から
8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記電子デバイスは、前記電子デバイスの筐体に対して回転可能である回転可能かつ押下可能な入力機構を含み、1つ以上の入力の前記第1のシーケンスは、前記回転可能かつ押下可能な入力機構の押下を含む、請求項
1から
9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記アラートは、前記第1のモードを終了するためのアフォーダンスを含み、1つ以上の入力の前記第2のシーケンスは、前記アフォーダンスの選択に対応する入力を含む、請求項
1から
10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記アラートを提示することは、アラートユーザインタフェースを表示することを含み、前記アラートユーザインタフェースは、前記第1のモードを終了するための前記アフォーダンスを含む第1の部分を含み、前記方法は、
前記第1のモードを終了するための前記アフォーダンスを含む前記アラートユーザインタフェースの前記第1の部分を表示することなく、前記アラートユーザインタフェースを表示している間に、前記アラートユーザインタフェースをスクロールする要求に対応する入力を検出することと、
前記アラートユーザインタフェースをスクロールする要求に対応する前記入力を検出したことに応答して、前記第1のモードを終了するための前記アフォーダンスを含む前記アラートユーザ
インタフェースの前記第1の部分を表示するように、前記アラートユーザインタフェースをスクロールすることと、を更に含む、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
1つ以上の入力の前記第2のシーケンスは、前記電子デバイスの回転可能機構の回転である、請求項
1から
12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
コンピュータに請求項
1から
13のいずれか一項に記載
の方法を
実行させるコンピュータ
プログラム。
【請求項15】
電子デバイスであって、
請求項14に記載のコンピュータプログラムを記憶するメモリと
、
前記メモリに記憶された前記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサと、を有する、電子デバイス。
【請求項16】
電子デバイスであって、
請求項
1から
13のいずれか一項に記載
の方法を実行する手
段を備える、電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2019年5月6日出願の「RESTRICTED OPERATION OF AN ELECTRONIC DEVICE」と題する米国仮特許出願第62/843,788号、及び2019年6月1日出願の「RESTRICTED OPERATION OF AN ELECTRONIC DEVICE」と題する米国特許出願公開第62/856,032号に対する優先権を主張するものである。
【0002】
本開示は、概して、コンピュータユーザインタフェースに関し、より詳細には電子デバイスの制限された動作モードのための技術に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ処理、メモリ、及びディスプレイ技術が向上するにつれて、電子デバイスは、より高い機能を提供できるようになった。ラップトップコンピュータ、タブレット、スマートホン、及びスマートウォッチなどの電子デバイスのサイズの縮小により、ユーザは電子デバイスとそれらが提供する機能に常にアクセスできる。
【発明の概要】
【0004】
アクセスの増加は、生産性、エンターテインメント、及びコミュニケーションの向上を実現するが、現代の電子デバイスは、電子デバイスの使用を必要としないタスクにユーザが集中することを難しくする場合がある。例えば、授業中、勉強中、仕事中、又は読書中に、メールをチェックしたり、インターネットを検索したり、通知を受け取ったり、ソーシャルメディア行動に参加したりすることができると、気が散って本来意図していたタスクへの集中が削がれうる。
【0005】
電子デバイスの機能を制御するための特徴が以下に説明され、デバイスは、電子デバイスが他の方法で実行できる機能をすぐに利用できない制限された動作モードに従って動作する。制限モードは、他の機能を制限しながら、限定された機能又は情報(例えば、時間及び日付)を提供することができ、ユーザが現在のタスクにフォーカスし続けることを可能にする。
【0006】
しかしながら、電子デバイスに制限された動作モードを提供するためのいくつかの技術は、一般に煩雑で非効率的である。例えば、一部の既存の技術では、複数回のキー押下又は打鍵を含む場合がある、複雑かつ時間のかかるユーザインタフェースが使用されている。既存の技術は、必要以上の時間を要し、ユーザの時間及びデバイスのエネルギを浪費する。例えば、制限モードをアクティブにする、非アクティブにする、終了する、及び/又は再び開始するための既存の技術は、非効率的である。後者の問題は、バッテリ動作式デバイスにおいては特に重大である。
【0007】
したがって、本技術は、電子デバイスの制限された動作モードのためのより高速でより効率的な方法及びインタフェースを電子デバイスに提供する。このような方法及びインタフェースは、電子デバイスの制限された動作モードのための他の方法を任意選択的に補完するか、又は置き換える。そのような方法及びインタフェースは、ユーザにかかる認識的負担を低減させ、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作成する。バッテリ動作式コンピューティングデバイスの場合、そのような方法及びインタフェースは、電力を節約し、バッテリ充電の間隔を長くする。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、方法は、ディスプレイ装置を備える電子デバイスにおいて、ディスプレイ装置を介して、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースを表示することであって、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースは、第1の構成における1つ以上の要素を含み、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを変更する要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出することと、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを変更する要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出したことに応答して、ディスプレイ装置を介して、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースとして、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示し、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースは、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素とは異なる、及び/又は対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素の第1の構成とは異なる1つ以上の要素を含む、ことと、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースに変更した後に、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出することと、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出したことに応答して、現在時刻が所定の時間範囲に対応するという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェース及び対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースとは異なる対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示し、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースは、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素及び対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースの1つ以上の要素とは異なる要素の所定のセットを含み、要素の所定のセットは、電子デバイスにおいて検出された入力に応答して変更できない、ことと、現在時刻が所定の時間範囲に対応しないという判定に従って、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示することと、を含む。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ディスプレイ装置を備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを格納し、1つ以上のプログラムは、ディスプレイ装置を介して、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースを表示し、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースは、第1の構成における1つ以上の要素を含み、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを変更する要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出し、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを変更する要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出したことに応答して、ディスプレイ装置を介して、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースとして、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示し、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースは、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素とは異なる、及び/又は対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素の第1の構成とは異なる1つ以上の要素を含み、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースに変更した後に、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出し、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出したことに応答して、現在時刻が所定の時間範囲に対応するという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェース及び対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースとは異なる対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示し、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースは、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素及び対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースの1つ以上の要素とは異なる要素の所定のセットを含み、要素の所定のセットは、電子デバイスにおいて検出された入力に応答して変更できず、現在時刻が所定の時間範囲に対応しないという判定に従って、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示する、命令を含む。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、ディスプレイ装置を備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを格納し、1つ以上のプログラムは、ディスプレイ装置を介して、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースを表示し、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースは、第1の構成における1つ以上の要素を含み、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを変更する要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出することと、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを変更する要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出したことに応答して、ディスプレイ装置を介して、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースとして、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示し、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースは、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素とは異なる、及び/又は対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素の第1の構成とは異なる1つ以上の要素を含み、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースに変更した後に、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出し、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出したことに応答して、現在時刻が所定の時間範囲に対応するという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェース及び対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースとは異なる対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示し、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースは、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素及び対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースの1つ以上の要素とは異なる要素の所定のセットを含み、要素の所定のセットは、電子デバイスにおいて検出された入力に応答して変更できず、現在時刻が所定の時間範囲に対応しないという判定に従って、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示する、命令を含む。
【0011】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、ディスプレイ装置と、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、1つ以上のプログラムは、ディスプレイ装置を介して、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースを表示し、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースは、第1の構成における1つ以上の要素を含み、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを変更する要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出することと、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを変更する要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出したことに応答して、ディスプレイ装置を介して、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースとして、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示することであって、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースは、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素とは異なる、及び/又は対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素の第1の構成とは異なる1つ以上の要素を含み、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースに変更した後に、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出し、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出したことに応答して、現在時刻が所定の時間範囲に対応するという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェース及び対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースとは異なる対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示し、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースは、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素及び対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースの1つ以上の要素とは異なる要素の所定のセットを含み、要素の所定のセットは、電子デバイスにおいて検出された入力に応答して変更できず、現在時刻が所定の時間範囲に対応しないという判定に従って、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示する、命令を含む。
【0012】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、ディスプレイ装置と、ディスプレイ装置を介して、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースを表示し、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースは、第1の構成における1つ以上の要素を含む、手段と、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを変更する要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出する手段と、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを変更する要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出したことに応答して、ディスプレイ装置を介して、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースとして、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示し、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースは、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素とは異なる、及び/又は対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素の第1の構成とは異なる1つ以上の要素を含む、手段と、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースに変更した後に、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出する手段と、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出したことに応答して、現在時刻が所定の時間範囲に対応するという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェース及び対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースとは異なる対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示し、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースは、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素及び対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースの1つ以上の要素とは異なる要素の所定のセットを含み、要素の所定のセットは、電子デバイスにおいて検出された入力に応答して変更できず、現在時刻が所定の時間範囲に対応しないという判定に従って、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示する手段と、を含む。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、方法は、ディスプレイ装置を備える電子デバイスにおいて、第1のモードで電子デバイスを動作させることと、第1のモードで電子デバイスを動作させている間に、ディスプレイ装置を介して、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示することと、第1のモードを終了する要求に対応する1つ以上の入力の第1のシーケンスを検出し、1つ以上の入力の第1のシーケンスは、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示している間に検出される少なくとも1つの入力を含む、ことと、1つ以上の入力の第1のシーケンスにおける少なくとも1つの入力を検出した後、及び、第1のモードで電子デバイスを動作させるのを終了する前に、電子デバイスが第1のモードを終了したことを示す情報が別のユーザに報告されることを示すアラートを提示することと、アラートを提示した後で、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出することと、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出したことに応答して、及び、1つ以上の入力の第2のシーケンスが第1のモードを終了する要求に対応するという判定に従って、電子デバイスを第1のモードで動作させることを終了することと、を含む。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ディスプレイ装置を備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを格納し、1つ以上のプログラムは、第1のモードで電子デバイスを動作させ、第1のモードで電子デバイスを動作させている間に、ディスプレイ装置を介して、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示させ、第1のモードを終了する要求に対応する1つ以上の入力の第1のシーケンスを検出し、1つ以上の入力の第1のシーケンスは、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示している間に検出される少なくとも1つの入力を含む、ことと、1つ以上の入力の第1のシーケンスにおける少なくとも1つの入力を検出した後、及び、第1のモードで電子デバイスを動作させるのを終了する前に、電子デバイスが第1のモードを終了したことを示す情報が別のユーザに報告されることを示すアラートを提示することと、アラートを提示した後で、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出することと、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出したことに応答して、及び、1つ以上の入力の第2のシーケンスが第1のモードを終了する要求に対応するという判定に従って、電子デバイスを第1のモードで動作させることを終了することと、を含む。
【0015】
いくつかの実施形態によれば、一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、ディスプレイ装置を備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを格納し、1つ以上のプログラムは、第1のモードで電子デバイスを動作させ、第1のモードで電子デバイスを動作させている間に、ディスプレイ装置を介して、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示させ、第1のモードを終了する要求に対応する1つ以上の入力の第1のシーケンスを検出し、1つ以上の入力の第1のシーケンスは、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示している間に検出される少なくとも1つの入力を含む、ことと、1つ以上の入力の第1のシーケンスにおける少なくとも1つの入力を検出した後、及び、第1のモードで電子デバイスを動作させるのを終了する前に、電子デバイスが第1のモードを終了したことを示す情報が別のユーザに報告されることを示すアラートを提示することと、アラートを提示した後で、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出することと、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出したことに応答して、及び、1つ以上の入力の第2のシーケンスが第1のモードを終了する要求に対応するという判定に従って、電子デバイスを第1のモードで動作させることを終了することと、を含む。
【0016】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、ディスプレイ装置と、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、1つ以上のプログラムは、電子デバイスが第1のモードで動作している間に、ディスプレイ装置を介して、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示させ、第1のモードを終了する要求に対応する1つ以上の入力の第1のシーケンスを検出し、1つ以上の入力の第1のシーケンスは、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示している間に検出される少なくとも1つの入力を含む、ことと、1つ以上の入力の第1のシーケンスにおける少なくとも1つの入力を検出した後、及び、第1のモードで電子デバイスを動作させるのを終了する前に、電子デバイスが第1のモードを終了したことを示す情報が別のユーザに報告されることを示すアラートを提示することと、アラートを提示した後で、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出することと、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出したことに応答して、及び、1つ以上の入力の第2のシーケンスが第1のモードを終了する要求に対応するという判定に従って、電子デバイスを第1のモードで動作させることを終了することと、を含む。
【0017】
いくつかの実施形態によれば、電子デバイスは、ディスプレイ装置と、第1のモードで電子デバイスを動作させる手段と、第1のモードで電子デバイスを動作させている間に、ディスプレイ装置を介して、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示し、第1のモードを終了する要求に対応する1つ以上の入力の第1のシーケンスを検出し、1つ以上の入力の第1のシーケンスは、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示している間に検出される少なくとも1つの入力を含む、ことと、1つ以上の入力の第1のシーケンスにおける少なくとも1つの入力を検出した後、及び、第1のモードで電子デバイスを動作させるのを終了する前に、電子デバイスが第1のモードを終了したことを示す情報が別のユーザに報告されることを示すアラートを提示することと、アラートを提示した後で、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出することと、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出したことに応答して、及び、1つ以上の入力の第2のシーケンスが第1のモードを終了する要求に対応するという判定に従って、電子デバイスを第1のモードで動作させることを終了することと、を含む。
【0018】
いくつかの実施形態によれば、方法は、ディスプレイ装置を備える第1のデバイスにおいて、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスを設定するためのセットアッププロセスのセットアップユーザインタフェースを表示することと、ディスプレイ装置を介して、セットアップユーザインタフェースを表示している間に、第1のデバイスが第1のアカウントに関連付けられている中で、第2のデバイスに関連付けられる対応するアカウントを選択する第1のユーザ入力を検出することと、対応するアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択された後、及びセットアッププロセス中に、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスの対応する機能を構成するためのセットアップユーザインタフェースを表示することと、を含み、セットアップユーザインタフェースは、第1のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスに関連付けられたユーザアカウントを明示的に識別することなく、第2のデバイスの対応する機能を構成することに関連付けられた1つ以上の選択可能な選択肢を表示することと、第1のアカウントとは異なる第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、第2のアカウントを明示的に識別する識別子と同時に、第2のデバイスの対応する機能を構成することに関連付けられた1つ以上の選択可能な選択肢を表示することと、を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ディスプレイ装置を備える第1のデバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスを設定するためのセットアッププロセスのセットアップユーザインタフェースを表示し、ディスプレイ装置を介して、セットアップユーザインタフェースを表示している間に、第1のデバイスが第1のアカウントに関連付けられている中で、第2のデバイスに関連付けられる対応するアカウントを選択する第1のユーザ入力を検出することと、対応するアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択された後、及びセットアッププロセス中に、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスの対応する機能を構成するためのセットアップユーザインタフェースを表示することと、を含み、セットアップユーザインタフェースは、第1のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスに関連付けられたユーザアカウントを明示的に識別することなく、第2のデバイスの対応する機能を構成することに関連付けられた1つ以上の選択可能な選択肢を表示することと、第1のアカウントとは異なる第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、第2のアカウントを明示的に識別する識別子と同時に、第2のデバイスの対応する機能を構成することに関連付けられた1つ以上の選択可能な選択肢を表示することと、を含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、一時的コンピュータ可読記憶媒体は、ディスプレイ装置を備える第1のデバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスを設定するためのセットアッププロセスのセットアップユーザインタフェースを表示し、ディスプレイ装置を介して、セットアップユーザインタフェースを表示している間に、第1のデバイスが第1のアカウントに関連付けられている中で、第2のデバイスに関連付けられる対応するアカウントを選択する第1のユーザ入力を検出することと、対応するアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択された後、及びセットアッププロセス中に、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスの対応する機能を構成するためのセットアップユーザインタフェースを表示することと、を含み、セットアップユーザインタフェースは、第1のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスに関連付けられたユーザアカウントを明示的に識別することなく、第2のデバイスの対応する機能を構成することに関連付けられた1つ以上の選択可能な選択肢を表示することと、第1のアカウントとは異なる第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、第2のアカウントを明示的に識別する識別子と同時に、第2のデバイスの対応する機能を構成することに関連付けられた1つ以上の選択可能な選択肢を表示することと、を含む。
【0021】
いくつかの実施形態によれば、第1のデバイスは、ディスプレイ装置と、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、1つ以上のプログラムは、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスを設定するセットアッププロセスのセットアップユーザインタフェースを表示し、ディスプレイ装置を介して、セットアップユーザインタフェースを表示している間に、第1のデバイスが第1のアカウントに関連付けられている中で、第2のデバイスに関連付けられる対応するアカウントを選択する第1のユーザ入力を検出することと、対応するアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択された後、及びセットアッププロセス中に、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスの対応する機能を構成するためのセットアップユーザインタフェースを表示することと、を含み、セットアップユーザインタフェースは、第1のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスに関連付けられたユーザアカウントを明示的に識別することなく、第2のデバイスの対応する機能を構成することに関連付けられた1つ以上の選択可能な選択肢を表示することと、第1のアカウントとは異なる第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、第2のアカウントを明示的に識別する識別子と同時に、第2のデバイスの対応する機能を構成することに関連付けられた1つ以上の選択可能な選択肢を表示することと、を含む。
【0022】
いくつかの実施形態によれば、第1のデバイスは、ディスプレイ装置と、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスを設定するためのセットアッププロセスのセットアップユーザインタフェースを表示する手段と、ディスプレイ装置を介して、セットアップユーザインタフェースを表示している間に、第1のデバイスが第1のアカウントに関連付けられている中で、第2のデバイスに関連付けられる対応するアカウントを選択する第1のユーザ入力を検出し、対応するアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択された後、及びセットアッププロセス中に、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスの対応する機能を構成するためのセットアップユーザインタフェースを表示する、手段と、を含み、セットアップユーザインタフェースは、第1のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスに関連付けられたユーザアカウントを明示的に識別することなく、第2のデバイスの対応する機能を構成することに関連付けられた1つ以上の選択可能な選択肢を表示することと、第1のアカウントとは異なる第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、ディスプレイ装置を介して、第2のアカウントを明示的に識別する識別子と同時に、第2のデバイスの対応する機能を構成することに関連付けられた1つ以上の選択可能な選択肢を表示することと、を含む。
【0023】
これらの機能を実行する実行可能な命令は、任意選択的に、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された非一時的コンピュータ可読記憶媒体又は他のコンピュータプログラム製品内に含まれる。これらの機能を実行する実行可能な命令は、任意選択的に、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された一時的コンピュータ可読記憶媒体又は他のコンピュータプログラム製品内に含まれる。
【0024】
この結果、電子デバイスに制限された動作モードを提供するための、より速く、より効率的な方法及びインタフェースが提供され、それによって、このようなデバイスの有効性、効率、及びユーザ満足度が増す。このような方法及びインタフェースは、電子デバイスの制限された動作モードを提供するための他の方法を任意に補完するか、又は置き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
説明される様々な実施形態をより良く理解するため、以下の図面と併せて、以下の「発明を実施するための形態」が参照されるべきであり、類似の参照番号は、以下の図の全てを通じて、対応する部分を指す。
【0026】
【
図1A】いくつかの実施形態に係るタッチ感知ディスプレイを有するポータブル多機能デバイスを示すブロック図である。
【0027】
【
図1B】いくつかの実施形態に係るイベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。
【0028】
【
図2】いくつかの実施形態に係るタッチスクリーンを有するポータブル多機能デバイスを示す。
【0029】
【
図3】いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。
【0030】
【
図4A】いくつかの実施形態に係るポータブル多機能デバイス上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。
【0031】
【
図4B】いくつかの実施形態に係るディスプレイとは別個のタッチ感知面を有する多機能デバイスの例示的なユーザインタフェースを示す。
【0032】
【
図5A】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスを示す。
【0033】
【
図5B】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスを示すブロック図である。
【0034】
【
図5C】いくつかの実施形態に係るタッチ感知ディスプレイ及び強度センサを有するパーソナル電子デバイスの例示的な構成要素を示す。
【
図5D】いくつかの実施形態に係るタッチ感知ディスプレイ及び強度センサを有するパーソナル電子デバイスの例示的な構成要素を示す。
【0035】
【
図5E】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスの例示的な構成要素及びユーザインタフェースを示す。
【
図5F】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスの例示的な構成要素及びユーザインタフェースを示す。
【
図5G】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスの例示的な構成要素及びユーザインタフェースを示す。
【
図5H】いくつかの実施形態に係るパーソナル電子デバイスの例示的な構成要素及びユーザインタフェースを示す。
【0036】
【
図6A】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6B】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6C】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6D】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6E】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6F】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6G】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6H】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6I】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6J】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6K】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6L】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6M】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6N】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6O】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6P】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6Q】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6R】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6S】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6T】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6U】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6V】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6W】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6X】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6Y】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6Z】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6AA】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6AB】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図6AC】いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを動作させるための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0037】
【
図7】一部の実施形態に係る、例示的な方法を示す。
【0038】
【
図8】一部の実施形態に係る、例示的な方法を示す。
【0039】
【
図9A】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9B】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9C】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9D】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9E】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9F】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9G】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9H】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9I】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9J】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9K】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9L】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9M】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9N】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9O】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9P】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9Q】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9R】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9S】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9T】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9U】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9V】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9W】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9X】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9Y】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9Z】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9AA】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9AB】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9AC】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9AD】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9AE】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9AF】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9AG】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9AH】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【
図9AI】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0040】
【
図10】いくつかの実施形態に係る、第2の電子デバイスを構成するための例示的な方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下の説明は、例示的な方法、パラメータなどについて記載する。しかしながら、そのような説明は、本開示の範囲に対する限定として意図されるものではなく、代わりに例示的な実施形態の説明として提供されることを認識されたい。
【0042】
電子デバイスの制限された動作モードのための効率的な方法及びインタフェースを提供する電子デバイスが必要とされている。例えば、制限モードにある間、電子デバイスが別の方法で実行することができる機能は、すぐには利用できない。電子デバイス(又は、任意選択的に、共通アカウントに関連付けられた複数の電子デバイス)が制限モードで動作するようにスケジュールされる時間範囲を定義することができる。例えば、親は、親の子供によって使用されるデバイスが制限モードで動作する所定の時間範囲(例えば、毎日の学校スケジュール)を設定することができる。制限モードが他の方法でスケジュールされていないときに制限モードをアクティブにする(例えば、手動でアクティブにする)ための技法も説明されている。いくつかの実施形態では、制限モードにある間、ユーザは、電子デバイス上でプロセスを開始して、制限モードを(少なくとも一時的に)終了する(例えば、ロックを解除する、離れる、非アクティブにする)ことができる。所定の時間範囲中に制限モードを終了すると、別のデバイスにレポートが表示される可能性がある。例えば、生徒が授業時間中に制限モードを終了すると、生徒の親のデバイスに通知が表示される(例えば、親の電話のレポートログに)。
【0043】
このような技法は、制限モードでデバイスを動作させるユーザの認識的負担を軽減し、それにより、生産性を向上させることができる。更に、このような技法は、普通なら冗長なユーザ入力に浪費されるプロセッサ及びバッテリの電力を低減させることができる。
【0044】
以下の
図1A及び
図1B、
図2、
図3、
図4A及び
図4B、並びに
図5A~
図5Hは、いくつかの実施形態に係る、制限された動作モードの技法を実行するための例示的なデバイスの説明を提供する。
図6A~
図6ACは、いくつかの実施形態に係る、制限された動作モードの例示的なユーザインタフェースを示す。
図7~
図8は、いくつかの実施形態に係る、制限された動作モードの方法を示すフロー図である。
図6A~
図6ACのユーザインタフェースは、
図7~
図8のプロセスを含む、後述のプロセスを示すために使用される。
図9A~
図9AIは、いくつかの実施形態に係る、第2のデバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図10は、一部の実施形態に係る、第2のデバイスを構成するための方法を示すフロー図である。
図9A~
図9AIのユーザインタフェースは、
図10のプロセスを含む、後述のプロセスを示すために使用される。
【0045】
以下の説明では、様々な要素について説明するために、「第1の」、「第2の」などの用語を使用するが、これらの要素は、それらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、記載する様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1のタッチを第2のタッチと呼ぶこともでき、同様に第2のタッチを第1のタッチと呼ぶこともできる。第1のタッチ及び第2のタッチはどちらもタッチであるが、これらは同じタッチではない。
【0046】
本明細書に記載する様々な実施形態の説明で使用される術語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定的であることは意図されていない。記載する様々な実施形態の説明及び添付の特許請求の範囲では、単数形の「a(1つ、一)」、「an(1つ、一)」、及び「the(その、この)」は、文脈上別途明白に記載しない限り、複数形も同様に含むことが意図される。また、本明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のいずれか及び全ての考えられる組み合わせを指し、かつこれを含むことを理解されたい。用語「includes(含む)」、「including(含む)」、「comprises(含む、備える)」、及び/又は「comprising(含む、備える)」は、本明細書で使用する場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外しないことが更に理解されるであろう。
【0047】
「~の場合(if)」という用語は、任意選択的に、文脈に応じて、「~とき(when)」若しくは「~とき(upon)」、又は「~と判定したことに応じて(in response to determining)」若しくは「~を検出したことに応じて(in response to detecting)」を意味すると解釈される。同様に、「~と判定された場合(if it is determined)」又は「[記載の状態又はイベント]が検出された場合(if [a stated condition or event] is detected)」という語句は、任意選択的に、文脈に応じて、「~と判定したとき(upon determining)」若しくは「~と判定したことに応じて(in response to determining)」、又は「[記載の状態又はイベント]を検出したとき(upon detecting [the stated condition or event])」若しくは「[記載の状態又はイベント]を検出したことに応じて(in response to detecting [the stated condition or event])」を意味すると解釈される。
【0048】
電子デバイス、そのようなデバイス用のユーザインタフェース、及びそのようなデバイスを使用する関連するプロセスの実施形態が説明される。いくつかの実施形態では、デバイスは、PDA機能及び/又は音楽プレーヤ機能などの他の機能も含む、携帯電話などのポータブル通信デバイスである。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施形態としては、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)のデバイスが挙げられるが、これらに限定されない。任意選択的に、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するラップトップ又はタブレットコンピュータなどの他のポータブル電子デバイスも使用される。また、いくつかの実施形態では、デバイスはポータブル通信デバイスではなく、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するデスクトップコンピュータであることも理解されたい。
【0049】
以下の論考では、ディスプレイ及びタッチ感知面を含む電子デバイスについて説明する。しかしながら、電子デバイスは、任意選択的に、物理キーボード、マウス、及び/又はジョイスティックなどの1つ以上の他の物理ユーザインタフェースデバイスを含むことを理解されたい。
【0050】
デバイスは、典型的には、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つ以上などの様々なアプリケーションに対応する。
【0051】
本デバイス上で実行される様々なアプリケーションは、タッチ感知面などの、少なくとも1つの共通の物理ユーザインタフェースデバイスを、任意選択的に使用する。タッチ感知面の1つ以上の機能、並びにデバイス上に表示される対応する情報は、アプリケーションごとに、及び/又はそれぞれのアプリケーション内で、任意選択的に、調整及び/又は変更される。このように、デバイスの共通の物理アーキテクチャ(タッチ感知面など)は、任意選択的に、ユーザにとって直観的かつ透明なユーザインタフェースを備える様々なアプリケーションをサポートする。
【0052】
ここで、タッチ感知ディスプレイを備えるポータブルデバイスの実施形態に注意を向ける。
図1Aは、いくつかの実施形態に係るタッチ感知ディスプレイシステム112を有するポータブル多機能デバイス100を示すブロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」と呼ばれることがあり、「タッチ感知ディスプレイシステム」として知られている又は呼ばれることがある。デバイス100は、メモリ102(任意選択的に、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む)、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺機器インタフェース118、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、入出力(I/O)サブシステム106、他の入力コントロールデバイス116、及び外部ポート124を含む。デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光センサ164を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112などのタッチ感知面)を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上で触知出力を生成する(例えばデバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112又はデバイス300のタッチパッド355などのタッチ感知面上で触知出力を生成する)1つ以上の触知出力生成器167を含む。これらの構成要素は、任意選択的に、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を介して通信する。
【0053】
本明細書及び特許請求の範囲では、タッチ感知面上の接触の「強度」という用語は、タッチ感知面上の接触(例えば、指の接触)の力若しくは圧力(単位面積当たりの力)、又はタッチ感知面上の接触の力若しくは圧力に対する代理(プロキシ)を指す。接触の強度は、少なくとも4つの別個の値を含み、より典型的には、数百の(例えば、少なくとも256の)別個の値を含む、値の範囲を有する。接触の強度は、任意選択的に、様々な手法、及び様々なセンサ又はセンサの組み合わせを使用して、判定(又は測定)される。例えば、タッチ感知面の下又はそれに隣接する1つ以上の力センサは、任意選択的に、タッチ感知面上の様々なポイントにおける力を測定するために使用される。一部の実装形態では、複数の力センサからの力測定値は、接触の推定される力を判定するために組み合わされる(例えば、加重平均)。同様に、スタイラスの感圧性先端部は、任意選択的に、タッチ感知面上のスタイラスの圧力を判定するために使用される。あるいは、タッチ感知面上で検出される接触エリアのサイズ及び/若しくはその変化、接触に近接するタッチ感知面の電気容量及び/若しくはその変化、並びに/又は、接触に近接するタッチ感知面の抵抗及び/若しくはその変化は、任意選択的に、タッチ感知面上の接触の力又は圧力の代替物として使用される。一部の実装形態では、接触の力又は圧力のための代替測定値は、強度閾値を超えているかどうかを判定するために直接使用される(例えば、強度閾値は、代替測定値に対応する単位で記述される)。一部の実装形態では、接触力又は圧力に対する代理測定は、推定される力又は圧力に変換され、推定される力又は圧力は、強度閾値を超過したかどうかを判定するために使用される(例えば、強度閾値は、圧力の単位で測定される圧力閾値である)。接触の強度をユーザ入力の属性として使用することにより、アフォーダンスを(例えば、タッチ感知ディスプレイ上に)表示するための、及び/又は、ユーザ入力を(例えば、タッチ感知ディスプレイ、タッチ感知面、又は、ノブ若しくはボタンなどの物理的/機械的制御部を介して)受信するための面積が制限されている、低減されたサイズのデバイス上で、通常であればユーザによってアクセスすることが不可能であり得る追加のデバイス機能への、ユーザのアクセスが可能となる。
【0054】
本明細書及び特許請求の範囲で使用されるように、用語「触知出力」は、ユーザの触覚でユーザによって検出されることになる、デバイスの従前の位置に対するそのデバイスの物理的変位、デバイスの構成要素(例えば、タッチ感知面)の、そのデバイスの別の構成要素(例えば、筐体)に対する物理的変位、又は、デバイスの質量中心に対する構成要素の変位を指す。例えば、デバイス又はデバイスの構成要素が、タッチに敏感なユーザの表面(例えば、ユーザの手の指、手のひら、又は他の部分)に接触している状況では、物理的変位によって生成された触知出力は、そのデバイス又はデバイスの構成要素の物理的特性の認識される変化に相当する触感として、ユーザによって解釈されることになる。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はトラックパッド)の移動は、ユーザによって、物理アクチュエータボタンの「ダウンクリック」又は「アップクリック」として、任意選択的に解釈される。場合によっては、ユーザの動作により物理的に押された(例えば、変位された)タッチ感知面に関連付けられた物理アクチュエータボタンの移動がないときでさえ、ユーザは「ダウンクリック」又は「アップクリック」などの触感を感じる。別の例として、タッチ感知面の移動は、タッチ感知面の平滑度に変化がない場合であっても、ユーザによって、そのタッチ感知面の「粗さ」として、任意選択的に解釈又は感知される。そのようなユーザによるタッチの解釈は、ユーザの個人的な感覚認知に左右されるが、大多数のユーザに共通する、多くのタッチの感覚認知が存在する。したがって、触知出力が、ユーザの特定の感覚認知(例えば、「アップクリック」「ダウンクリック」、「粗さ」)に対応するものと記述される場合、別途記載のない限り、生成された触知出力は、典型的な(又は、平均的な)ユーザの記述された感覚認知を生成するデバイス、又はデバイスの構成要素の物理的変位に対応する。
【0055】
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの一例に過ぎず、デバイス100は、任意選択的に、示されているものよりも多くの構成要素又は少ない構成要素を有するものであり、任意選択的に、2つ以上の構成要素を組み合わせるものであり、又は、任意選択的に、それらの構成要素の異なる構成若しくは配置を有するものであることを理解されたい。
図1Aに示す様々な構成要素は、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの両方の組み合わせで実施される。
【0056】
メモリ102は、任意選択的に、高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリコントローラ122は、任意選択的に、デバイス100の他の構成要素によるメモリ102へのアクセスを制御する。
【0057】
周辺機器インタフェース118は、デバイスの入力及び出力周辺機器をCPU120及びメモリ102に結合するために使用することができる。1つ以上のプロセッサ120は、メモリ102に記憶された様々なソフトウェアプログラム及び/又は命令セットを動作させる又は実行して、デバイス100のための様々な機能を実行し、データを処理する。いくつかの実施形態では、周辺機器インタフェース118、CPU120、及びメモリコントローラ122は、任意選択的に、チップ104などの単一のチップ上で実施される。いくつかの他の実施形態では、それらは別々のチップ上に任意選択的に実装される。
【0058】
RF(radio frequency)(無線周波数)回路108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路108は、電気信号を電磁信号に、又は電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路108は、任意選択的に、これらの機能を実行するための周知の回路を含み、それらの回路としては、限定するものではないが、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリなどが挙げられる。RF回路108は、任意選択的に、ワールドワイドウェブ(World Wide Web、WWW)とも呼ばれるインターネット、イントラネット、並びに/又はセルラー電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)及び/若しくはメトロポリタンエリアネットワーク(metropolitan area network、MAN)などの無線ネットワークなどのネットワークと、また他のデバイスと、無線通信によって通信する。RF回路108は、任意選択的に、短距離通信無線機などによって近距離通信(near field Communication、NFC)フィールドを検出する良く知られている回路を含む。無線通信は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、動き通信用のグローバルシステム(Global System for Mobile Communications、GSM)、拡張データGSM環境(Enhanced Data GSM Environment、EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(high-speed downlink packet access、HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(high-speed uplink packet access、HSUPA)、エボリューションデータオンリ(Evolution, Data-Only、EV-DO)、HSPA、HSPA+、デュアルセルHSPA(Dual-Cell HSPA、DC-HSPDA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、近距離通信(NFC)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、W-CDMA)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、Bluetooth(登録商標)、Bluetoothローエネルギ(Bluetooth Low Energy、BTLE(登録商標))、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、Wi-Fi(登録商標))(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE 802.11n、及び/若しくはIEEE 802.11ac)、ボイスオーバインターネットプロトコル(voice over Internet Protocol、VoIP)、Wi-MAX(登録商標)、電子メール用プロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet message access protocol、IMAP)及び/若しくはポストオフィスプロトコル(post office protocol、POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能なメッセージング及びプレゼンスプロトコル(extensible messaging and presence protocol、XMPP)、インスタントメッセージング及びプレゼンスレベレイジングエクステンションのためのセッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions、SIMPLE)、インスタントメッセージング及びプレゼンスサービス(Instant Messaging and Presence Service、IMPS))、並びに/若しくはショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)、又は本明細書の出願日の時点でまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の適した通信プロトコルを含む、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0059】
オーディオ回路110、スピーカ111、及びマイクロフォン113は、ユーザとデバイス100との間のオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路110は、周辺機器インタフェース118からオーディオデータを受信し、このオーディオデータを電気信号に変換し、この電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を人間の可聴音波に変換する。また、オーディオ回路110は、マイクロフォン113によって音波から変換された電気信号を受信する。オーディオ回路110は、電気信号をオーディオデータに変換し、このオーディオデータを処理のために周辺機器インタフェース118に送信する。オーディオデータは、任意選択的に、周辺機器インタフェース118によって、メモリ102及び/若しくはRF回路108から取得され、かつ/又はメモリ102及び/若しくはRF回路108に伝送される。いくつかの実施形態では、オーディオ回路110はまた、ヘッドセットジャック(例えば、
図2の212)を含む。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110と、出力専用ヘッドホン又は出力(例えば片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えばマイクロフォン)の両方を備えるヘッドセットなどの着脱可能なオーディオ入出力周辺機器との間のインタフェースを提供する。
【0060】
I/Oサブシステム106は、タッチスクリーン112及び他の入力コントロールデバイス116などのデバイス100上の入出力周辺機器を、周辺機器インタフェース118に結合する。I/Oサブシステム106は、任意選択的に、ディスプレイコントローラ156、光センサコントローラ158、深度カメラコントローラ169、強度センサコントローラ159、触覚フィードバックコントローラ161、及び、他の入力デバイス若しくは制御デバイス用の1つ以上の入力コントローラ160を含む。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力コントロールデバイス116からの電気信号の受信/他の入力コントロールデバイス116への電気信号の送信を行う。他の入力コントロールデバイス116は、任意選択的に、物理ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカボタンなど)、ダイヤル、スライダスイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを含む。いくつかの代替的な実施形態では、入力コントローラ(単数又は複数)160は、任意選択的に、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスなどのポインタデバイスのうちのいずれかに結合される(又はいずれにも結合されない)。1つ以上のボタン(例えば、
図2の208)は、任意選択的に、スピーカ111及び/又はマイクロフォン113の音量コントロールのための上下ボタンを含む。1つ以上のボタンは、任意選択的に、プッシュボタン(例えば、
図2の206)を含む。
【0061】
全体として参照により本明細書に組み込まれている、2005年12月23日出願の米国特許出願第11/322,549号、「Unlocking a Device by Performing Gestures on an Unlock Image」、米国特許第7,657,849号に記載されているように、プッシュボタンの素早い押下は、任意選択的に、タッチスクリーン112のロックを係合解除し、又は任意選択的に、タッチスクリーン上のジェスチャを使用してデバイスをアンロックするプロセスを開始する。プッシュボタン(例えば、206)のより長い押下は、任意選択的に、デバイス100への電力をオン又はオフにする。ボタンのうちの1つ以上の機能性は、任意選択的に、ユーザによってカスタマイズ可能である。タッチスクリーン112は、仮想又はソフトボタン及び1つ以上のソフトキーボードを実装するために使用される。
【0062】
タッチ感知ディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112からの電気信号の受信、及び/又はタッチスクリーン112への電気信号の送信を行う。タッチスクリーン112は、ユーザに対して視覚出力を表示する。この視覚出力は、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、及びそれらの任意の組み合わせ(総称して「グラフィック」)を任意選択的に含む。いくつかの実施形態では、視覚出力の一部又は全ては、任意選択的に、ユーザインタフェースオブジェクトに対応する。
【0063】
タッチスクリーン112は、触覚及び/又は触知接触に基づくユーザからの入力を受け入れるタッチ感知面、センサ、又はセンサのセットを有する。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は(メモリ102内の任意の関連モジュール及び/又は命令セットと共に)、タッチスクリーン112上で接触(及び任意の接触の移動又は中断)を検出し、検出された接触をタッチスクリーン112上に表示されたユーザインタフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ又は画像)との対話に変換する。例示的な実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触点は、ユーザの指に対応する。
【0064】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術、又はLED(発光ダイオード)技術を使用するが、他の実施形態では、他のディスプレイ技術も使用される。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、容量性、抵抗性、赤外線、及び表面音波の技術、並びにタッチスクリーン112との1つ以上の接触点を判定する他の近接センサアレイ又は他の要素を含む、現在知られている又は今後開発される複数のタッチ感知技術のうちのいずれかを使用して、接触及びそのあらゆる動き又は中断を検出する。例示的な実施形態では、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)及びiPod Touch(登録商標)に見られるものなどの、投影型相互静電容量感知技術が使用される。
【0065】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、任意選択的に、それぞれ全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第6,323,846号(Westermanら)、第6,570,557号(Westermanら)、及び/若しくは第6,677,932号(Westerman)、並びに/又は米国特許公報第2002/0015024(A1)号という米国特許に記載されているマルチタッチ感知タッチパッドに類似している。しかし、タッチスクリーン112はデバイス100からの視覚出力を表示するのに対して、タッチ感知タッチパッドは視覚出力を提供しない。
【0066】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、(1)2006年5月2日出願の米国特許出願第11/381,313号、「Multipoint Touch Surface Controller」、(2)2004年5月6日出願の米国特許出願第10/840,862号、「Multipoint Touchscreen」、(3)2004年7月30日出願の米国特許出願第10/903,964号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(4)2005年1月31日出願の米国特許出願第11/048,264号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(5)2005年1月18日出願の米国特許出願第11/038,590号、「Mode-Based Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices」、(6)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,758号、「Virtual Input Device Placement On A Touch Screen User Interface」、(7)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,700号、「Operation Of A Computer With A Touch Screen Interface」、(8)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,737号、「Activating Virtual Keys Of A Touch-Screen Virtual Keyboard」、及び(9)2006年3月3日出願の米国特許出願第11/367,749号、「Multi-Functional Hand-Held Device」という出願に記載されている。これらの出願は全て、全体として参照により本明細書に組み込まれている。
【0067】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、100dpiを超えるビデオ解像度を有する。一部の実施形態では、タッチスクリーンは、約160dpiのビデオ解像度を有する。ユーザは、任意選択的に、スタイラス、指などの任意の適した物体又は付属物を使用して、タッチスクリーン112に接触する。一部の実施形態では、ユーザインタフェースは、指ベースの接触及びジェスチャを主に扱うように設計されるが、これは、タッチスクリーン上の指の接触面積がより大きいため、スタイラスベースの入力ほど精密でない可能性がある。一部の実施形態では、デバイスは、指による粗い入力を、ユーザによって所望されているアクションを実行するための、正確なポインタ/カーソルの位置又はコマンドに変換する。
【0068】
いくつかの実施形態では、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、任意選択的に、特定の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するためのタッチパッドを含む。一部の実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない、デバイスのタッチ感知エリアである。タッチパッドは、任意選択的に、タッチスクリーン112又はタッチスクリーンによって形成されるタッチ感知面の拡張部とは別個のタッチ感知面である。
【0069】
デバイス100は、様々な構成要素に電力を供給する電力システム162も含む。電力システム162は、任意選択的に、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイス内での電力の生成、管理、及び分配に関連付けられた任意の他の構成要素を含む。
【0070】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光センサ164を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の光センサコントローラ158に結合された光センサを示す。光センサ164は、任意選択的に、電荷結合デバイス(charge-coupled device、CCD)又は相補的金属酸化物半導体(complementary metal-oxide semiconductor、CMOS)フォトトランジスタを含む。光センサ164は、1つ以上のレンズを通って投影された環境からの光を受信し、その光を、画像を表すデータに変換する。光センサ164は、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、任意選択的に、静止画像又はビデオをキャプチャする。いくつかの実施形態では、光センサは、デバイスの前面にあるタッチスクリーンディスプレイ112とは反対に、デバイス100の裏面に位置し、したがってタッチスクリーンディスプレイは、静止画像及び/又はビデオ画像の取得のためのビューファインダとして使用することが有効である。いくつかの実施形態では、光センサは、デバイスの前面に位置し、したがってユーザの画像が、任意選択的に、テレビ会議のために入手され、ユーザは、他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見る。いくつかの実施形態では、光センサ164の位置は、ユーザによって(例えば、デバイス筐体内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって単一の光センサ164が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又はビデオ画像の取得にも使用される。
【0071】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の深度カメラセンサ175を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の深度カメラコントローラ169に結合された深度カメラセンサを示す。深度カメラセンサ175は、環境からデータを受信して、視点(例えば、深度カメラセンサ)からのシーン内の対象物(例えば、顔面)の3次元モデルを作成する。いくつかの実施形態では、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、深度カメラセンサ175は、任意選択的に、撮像モジュール143によってキャプチャされた画像の種々の部分の深度マップを決定するために使用される。いくつかの実施形態では、ユーザが他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見ている間に、深度情報を有するユーザの画像が、任意選択的に、テレビ会議のために取得されるように、及び、深度マップデータを有する自撮り画像をキャプチャするように、デバイス100の前面に深度カメラセンサが配置されている。いくつかの実施形態では、深度カメラセンサ175は、デバイスの背面に、あるいはデバイス100の背面及び前面に配置されている。いくつかの実施形態では、深度カメラセンサ175の位置は、ユーザによって(例えば、デバイスハウジング内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって深度カメラセンサ175が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又はビデオ画像の取得にも使用される。
【0072】
一部の実施形態では、深度マップ(例えば、深度マップ画像)は、視点(例えば、カメラ、光センサ、深度カメラセンサ)からのシーン内の対象物の距離に関する情報(例えば、値)を含む。深度マップの一実施形態では、各深度ピクセルは、ビューポイントのZ軸において対応する2次元ピクセルが配置される位置を定義する。一部の実施形態では、深度マップはピクセルで構成されており、各ピクセルは、値(例えば、0~255)によって定義される。例えば、「0」値は、「3次元」シーン中の最も離れた位置に配置されるピクセルを表し、「255」値は、「3次元」シーン中のビューポイント(例えば、カメラ、光センサ、深度カメラセンサ)の最も近くに配置されるピクセルを表す。他の実施形態では、深度マップは、シーン内の対象物と視点の平面との間の距離を表す。一部の実施形態では、深度マップは、深度カメラから見た、関心対象物の様々な特徴部の相対深度(例えば、ユーザの顔面の目、鼻、口、耳の相対深度)に関する情報を含む。一部の実施形態では、深度マップは、z方向での関心対象物の輪郭をデバイスが決定することを可能にする、情報を含む。
【0073】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の接触強度センサ165を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の強度センサコントローラ159に結合された接触強度センサを示す。接触強度センサ165は、任意選択的に、1つ以上のピエゾ抵抗ひずみゲージ、容量性力センサ、電気力センサ、圧電力センサ、光学力センサ、容量性タッチ感知面、又は他の強度センサ(例えば、タッチ感知面上の接触の力(若しくは圧力)を測定するために使用されるセンサ)を含む。接触強度センサ165は、接触強度情報(例えば、圧力情報、又は圧力情報に対するプロキシ)を環境から受信する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサは、タッチ感知面(例えばタッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0074】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の近接センサ166を含む。
図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された近接センサ166を示す。代わりに、近接センサ166は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。近接センサ166は、任意選択的に、全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許出願第11/241,839号、「Proximity Detector In Handheld Device」、第11/240,788号、「Proximity Detector In Handheld Device」第11/620,702号、「Using Ambient Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output」、第11/586,862号、「Automated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices」、及び同第11/638,251号、「Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals」で説明されるように機能するものであり、これらの出願は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、多機能デバイスが、ユーザの耳の近くに配置される場合(例えば、ユーザが電話通話を行っている場合)、近接センサは、タッチスクリーン112をオフにして無効化する。
【0075】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の触知出力生成器167を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の触覚フィードバックコントローラ161に結合された触知出力生成器を示す。触知出力生成器167は、任意選択的に、スピーカ若しくは他のオーディオ構成要素などの1つ以上の電気音響デバイス、及び/又はモータ、ソレノイド、電気活性ポリマー、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、若しくは他の触知出力生成構成要素(例えば、デバイス上で電気信号を触知出力に変換する構成要素)などのエネルギを直線の動きに変換する電気機械デバイスを含む。接触強度センサ165は、触覚フィードバックモジュール133から触知フィードバック生成命令を受信し、デバイス100のユーザが感知することが可能な触知出力をデバイス100上に生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接しており、任意選択的に、タッチ感知面を垂直方向(例えば、デバイス100の表面の内/外)に、又は水平方向(例えば、デバイス100の表面と同じ平面内の前後)に移動させることによって、触知出力を生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0076】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の加速度計168を含む。
図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された加速度計168を示す。代わりに、加速度計168は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。加速度計168は、任意選択的に、どちらも全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許公開第20050190059号、「Acceleration-based Theft Detection System for Portable Electronic Devices」、及び米国特許公開第20060017692号、「Methods And Apparatuses For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer」に記載されているように機能する。一部の実施形態では、情報は、1つ以上の加速度計から受信したデータの分析に基づいて、ポートレートビュー又はランドスケープビューでタッチスクリーンディスプレイ上に表示される。デバイス100は、加速度計168に加えて、磁気計並びにデバイス100の場所及び向き(例えば、縦方向又は横方向)に関する情報を取得するためのGPS(又はGLONASS又は他のグローバルナビゲーションシステム)受信機を任意選択的に含む。
【0077】
いくつかの実施形態では、メモリ102内に記憶されているソフトウェア構成要素は、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令セット)128、接触/動きモジュール(又は命令セット)130、グラフィックモジュール(又は命令セット)132、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)モジュール(又は命令セット)135、及びアプリケーション(又は命令セット)136を含む。更に、いくつかの実施形態では、メモリ102(
図1A)又は370(
図3)は、
図1A及び
図3に示すように、デバイス/グローバル内部状態157を記憶する。デバイス/グローバル内部状態157は、現在アクティブ状態のアプリケーションがある場合に、どのアプリケーションがアクティブであるかを示すアクティブアプリケーション状態、どのアプリケーション、ビュー、又は他の情報がタッチスクリーンディスプレイ112の様々な領域を占めているかを示す表示状態、デバイスの様々なセンサ及び入力コントロールデバイス116から取得した情報を含むセンサ状態、並びにデバイスの位置及び/又は姿勢に関する位置情報、のうちの1つ以上を含む。
【0078】
オペレーティングシステム126(例えば、Darwin(登録商標)、RTXC(登録商標)、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、OS X(登録商標)、iOS(登録商標)、WINDOWS(登録商標)、又はVxWorks(登録商標)などの組み込み型オペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイスの制御、電力管理など)を制御及び管理する様々なソフトウェア構成要素及び/又はドライバを含み、様々なハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との間の通信を容易にする。
【0079】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介して他のデバイスとの通信を容易にし、RF回路108及び/又は外部ポート124が受信したデータを処理するための様々なソフトウェア構成要素をも含む。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)、FIREWIRE(登録商標)など)は、直接的に、又はネットワーク(例えばインターネット、無線LANなど)を介して間接的に、他のデバイスに結合するように適合されている。一部の実施形態では、外部ポートは、iPod(登録商標)(Apple Inc.の商標)デバイス上で使用される30ピンコネクタと同じ若しくは類似であり、かつ/又はそれに適合しているマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0080】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、タッチスクリーン112(ディスプレイコントローラ156と連携して)及び他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理クリックホイール)との接触を検出する。接触/動きモジュール130は、接触が生じたか否かを判定すること(例えば、指を下ろすイベントを検出すること)、接触の強度(例えば、接触の力若しくは圧力、又は接触の力若しくは圧力の代替物)を判定すること、接触の移動が存在するか否かを判定し、タッチ感知面を横断する移動を追跡すること(例えば、指をドラッグする1つ以上のイベントを検出すること)、及び接触が終了したか否かを判定すること(例えば、指を上げるイベント又は接触の中断を検出すること)などの、接触の検出に関する様々な動作を実行するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。接触/動きモジュール130は、タッチ感知面から接触データを受信する。一連の接触データによって表される、接触点の移動を判定することは、任意選択的に、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を判定することを含む。これらの動作は、任意選択的に、単一の接触(例えば、1本の指の接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用される。いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。
【0081】
いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130は、ユーザによって動作が実行されたか否かを判定するための(例えば、ユーザがアイコン上で「クリック」したか否かを判定するための)、1つ以上の強度閾値のセットを使用する。いくつかの実施形態では、強度閾値の少なくとも1つのサブセットが、ソフトウェアパラメータに従って判定される(例えば、強度閾値は、特定の物理アクチュエータのアクティブ化閾値によって判定されるのではなく、デバイス100の物理ハードウェアを変化させることなく調整することができる)。例えば、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのマウス「クリック」閾値は、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイハードウェアを変化させることなく、広範囲の既定閾値のうちのいずれかに設定することができる。加えて、一部の実装形態では、デバイスのユーザは、強度閾値のセットのうちの1つ以上を調整するソフトウェア設定が提供される(例えば、システムレベルのクリック「強度」パラメータによって、個々の強度閾値を調整すること、及び/又は複数の強度閾値を一度に調整することによる)。
【0082】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、ユーザによるジェスチャ入力を検出する。タッチ感知面上の異なるジェスチャは、異なる接触パターンを有する(例えば検出される接触の動き、タイミング、及び/又は強度が異なる)。したがって、ジェスチャは、任意選択的に、特定の接触パターンを検出することによって検出される。例えば、指タップジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて指ダウンイベントと同じ位置(又は実質的に同じ位置)(例えば、アイコンの位置)で指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。別の例として、タッチ感知面上で指スワイプジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて1つ以上の指ドラッグイベントを検出し、その後それに続いて指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。
【0083】
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの視覚的な影響(例えば、輝度、透明度、彩度、コントラスト、又は他の視覚的特性)を変化させる構成要素を含めて、タッチスクリーン112又は他のディスプレイ上にグラフィックをレンダリング及び表示する様々な既知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書では、「グラフィック」という用語は、それだけに限定されるものではないが、文字、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトなど)、デジタル画像、ビデオ、アニメーションなどを含む、ユーザに表示することができる任意のオブジェクトを含む。
【0084】
いくつかの実施形態では、グラフィックモジュール132は、使用されることになるグラフィックを表すデータを記憶する。各グラフィックには、任意選択的に、対応するコードが割り当てられる。グラフィックモジュール132は、アプリケーションなどから、必要に応じて、座標データ及び他のグラフィック特性データと共に、表示されることとなるグラフィックを指定する1つ以上のコードを受信し、次にディスプレイコントローラ156に出力する画面の画像データを生成する。
【0085】
触覚フィードバックモジュール133は、デバイス100とのユーザ対話に応じて、デバイス100上の1つ以上の場所で触知出力を生成するために、触知出力生成器(単数又は複数)167によって使用される命令を生成するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。
【0086】
テキスト入力モジュール134は、任意選択で、グラフィックモジュール132の構成要素であり、様々なアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする任意の他のアプリケーション)でテキストを入力するためのソフトキーボードを提供する。
【0087】
GPSモジュール135は、デバイスの位置を判定し、この情報を様々なアプリケーションで使用するために(例えば、位置に基づくダイヤル発呼で使用するために電話138へ、写真/ビデオのメタデータとしてカメラ143へ、並びに、気象ウィジェット、地域のイエローページウィジェット、及び地図/ナビゲーションウィジェットなどの、位置に基づくサービスを提供するアプリケーションへ)提供する。
【0088】
アプリケーション136は、任意選択的に、以下のモジュール(又は命令セット)又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●連絡先モジュール137(アドレス帳又は連絡先リストと呼ばれることもある)、
●電話モジュール138、
●テレビ会議モジュール139、
●電子メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージング(Instant messaging、IM)モジュール141、
●トレーニングサポートモジュール142、
●静止画像及び/又はビデオ画像用のカメラモジュール143、
●画像管理モジュール144、
●ビデオプレーヤモジュール、
●音楽プレーヤモジュール、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダモジュール148、
●任意選択的に気象ウィジェット149-1、株価ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、辞書ウィジェット149-5、及びユーザによって入手された他のウィジェット、並びにユーザ作成ウィジェット149-6のうちの1つ以上を含むウィジェットモジュール149、
●ユーザ作成ウィジェット149-6を作成するためのウィジェット作成モジュール150、
●検索モジュール151、
●ビデオプレーヤモジュール及び音楽プレーヤモジュールを一体化したビデオ及び音楽プレーヤモジュール152、
●メモモジュール153、
●地図モジュール154、並びに/又は、
●オンラインビデオモジュール155。
【0089】
任意選択的にメモリ102に記憶される他のアプリケーション136の例としては、他のワードプロセッシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA(登録商標)対応アプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製が挙げられる。
【0090】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、連絡先モジュール137は、任意選択的に、アドレス帳に名前(単数又は複数)を追加すること、アドレス帳から名前(単数又は複数)を削除すること、電話番号(単数又は複数)、電子メールアドレス(単数又は複数)、実際の住所(単数又は複数)、又は他の情報を名前に関連付けること、画像を名前に関連付けること、名前を分類して並べ替えること、電話番号又は電子メールアドレスを提供して、電話138、テレビ会議モジュール139、電子メール140、又はIM141による通信を開始及び/又は促進することなどを含めて、アドレス帳又は連絡先リスト(例えば、メモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192内に記憶される)を管理するために使用される。
【0091】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、電話モジュール138は、任意選択的に、電話番号に対応する文字シーケンスの入力、連絡先モジュール137内の1つ以上の電話番号へのアクセス、入力された電話番号の修正、それぞれの電話番号のダイヤル、会話の実施、会話が終了したときの切断又はハングアップのために使用される。前述したように、無線通信は、任意選択的に、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0092】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先モジュール137、及び電話モジュール138と連携して、テレビ会議モジュール139は、ユーザ命令に従ってユーザと1人以上の他の参加者との間のテレビ会議を開始、実行、及び終了するための実行可能な命令を含む。
【0093】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、ユーザ命令に応じて電子メールを作成、送信、受信、及び管理するための実行可能な命令を含む。画像管理モジュール144と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、カメラモジュール143で撮影された静止画像又はビデオ画像を有する電子メールの作成及び送信を非常に容易にする。
【0094】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、インスタントメッセージングモジュール141は、インスタントメッセージに対応する文字シーケンスの入力、以前に入力された文字の修正、それぞれのインスタントメッセージの送信(例えば、電話通信ベースのインスタントメッセージ向けのショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)若しくはマルチメディアメッセージサービス(Multimedia Message Service、MMS)プロトコル、又はインターネットベースのインスタントメッセージ向けのXMPP、SIMPLE、若しくはIMPSを使用する)、インスタントメッセージの受信、及び受信したインスタントメッセージの閲覧のための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、送信及び/又は受信されるインスタントメッセージは、任意選択的に、MMS及び/又は拡張メッセージングサービス(Enhanced Messaging Service、EMS)でサポートされるグラフィック、写真、オーディオファイル、ビデオファイル、及び/又は他の添付ファイルを含む。本明細書では、「インスタントメッセージング」とは、電話通信ベースのメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)と、インターネットベースのメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE、又はIMPSを使用して送信されるメッセージ)との両方を指す。
【0095】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、地図モジュール154、及び音楽プレーヤモジュールと連携して、トレーニングサポートモジュール142は、トレーニング(例えば、時間、距離、及び/又はカロリー燃焼目標を有する)を作成し、トレーニングセンサ(スポーツデバイス)と通信し、トレーニングセンサデータを受信し、トレーニングをモニタするために使用されるセンサを較正し、トレーニングのための音楽を選択及び再生し、並びに、トレーニングデータを表示、記憶、及び送信するための実行可能な命令を含む。
【0096】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ(単数又は複数)164、光センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及び画像管理モジュール144と連携して、カメラモジュール143は、静止画像若しくはビデオ(ビデオストリームを含む)のキャプチャ及びメモリ102内への記憶、静止画像若しくはビデオの特性の修正、又はメモリ102からの静止画像若しくはビデオの削除のための実行可能な命令を含む。
【0097】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143と連携して、画像管理モジュール144は、静止画像及び/又はビデオ画像の配置、修正(例えば、編集)、あるいはその他の操作、ラベル付け、削除、提示(例えば、デジタルスライドショー又はアルバムにおける)、及び記憶のための実行可能な命令を含む。
【0098】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ブラウザモジュール147は、ウェブページ又はその一部分、並びにウェブページにリンクされた添付ファイル及び他のファイルの検索、リンク、受信、及び表示を含めて、ユーザ命令に従ってインターネットをブラウジングするための実行可能な命令を含む。
【0099】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、カレンダモジュール148は、ユーザの指示に従い、カレンダ及びカレンダに関連付けられたデータ(例えば、カレンダアイテム、to doリストなど)を作成し、表示し、修正し、記憶するための実行可能な命令を含む。
【0100】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、ウィジェットモジュール149は、任意選択的にユーザによってダウンロード及び使用されるミニアプリケーション(例えば、気象ウィジェット149-1、株価ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、及び辞書ウィジェット149-5)、又はユーザによって作成されるミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149-6)である。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、HTML(Hypertext Markup Language、ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(Cascading Style Sheets、カスケーディングスタイルシート)ファイル、及びJavaScriptファイルを含む。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、XML(Extensible Markup Language、拡張可能マークアップ言語)ファイル及びJavaScriptファイル(例えば、Yahoo!ウィジェット)を含む。
【0101】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、ウィジェットクリエータモジュール150は、任意選択的に、ウィジェットを作成する(例えば、ウェブページのユーザ指定部分をウィジェットにする)ために、ユーザによって使用される。
【0102】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、検索モジュール151は、ユーザ命令に従って1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザ指定検索語)に一致するメモリ102内の文字、音楽、サウンド、画像、ビデオ、及び/又は他のファイルを検索するための実行可能な命令を含む。
【0103】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147と連携して、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152は、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイル形式で記憶された録音済みの音楽及び他のサウンドファイルをユーザがダウンロード及び再生できるようにする実行可能な命令、並びにビデオを(例えば、タッチスクリーン112上又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上に)表示、提示、又は別の方法で再生するための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、デバイス100は、任意選択的に、iPod(Apple Inc.の商標)などのMP3プレーヤの機能を含む。
【0104】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、メモモジュール153は、ユーザ命令に従ってメモ、やることリストなどを作成及び管理するための実行可能な命令を含む。
【0105】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147と連携して、地図モジュール154は、任意選択的に、ユーザ命令に従って、地図及び地図に関連付けられたデータ(例えば、運転方向、特定の場所又はその付近の店舗及び他の対象地点に関するデータ、並びに他の場所ベースのデータ)を受信、表示、修正、及び記憶するために使用される。
【0106】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、オンラインビデオモジュール155は、ユーザが特定のオンラインビデオへのアクセス、特定のオンラインビデオのブラウジング、受信(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードによる)、再生(例えば、タッチスクリーン上又は外部ポート124を介して接続された外部ディスプレイ上)、特定のオンラインビデオへのリンクを有する電子メールの送信、並びにH.264などの1つ以上のファイル形式のオンラインビデオの他の管理を行うことを可能にする命令を含む。いくつかの実施形態では、特定のオンラインビデオへのリンクを送信するために、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージングモジュール141が使用される。オンラインビデオアプリケーションについての追加の説明は、その内容が全体として参照により本明細書に組み込まれている、2007年6月20日出願の米国仮特許出願第60/936,562号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」、及び2007年12月31日出願の米国特許出願第11/968,067号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」において見ることができる。
【0107】
上記で特定したモジュール及びアプリケーションはそれぞれ、前述した1つ以上の機能及び本出願に記載する方法(例えば、本明細書に記載するコンピュータにより実装される方法及び他の情報処理方法)を実行する実行可能な命令のセットに対応する。これらのモジュール(例えば、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実施する必要はなく、したがって、様々な実施形態において、これらのモジュールの様々なサブセットが、任意選択的に、組み合わされ、又は他の形で再構成される。例えば、ビデオプレーヤモジュールは、任意選択的に、音楽プレーヤモジュールと組み合わされて、単一のモジュール(例えば、
図1Aのビデオ及び音楽プレーヤモジュール152)にされる。いくつかの実施形態では、メモリ102は、任意選択で、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ102は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0108】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、そのデバイスにおける既定の機能のセットの動作がタッチスクリーン及び/又はタッチパッドのみを介して実行されるデバイスである。デバイス100が動作するための主要な入力コントロールデバイスとしてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することにより、任意選択的に、デバイス100上の物理的な入力コントロールデバイス(プッシュボタン、ダイヤルなど)の数が削減される。
【0109】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを通じてのみ実行される既定の機能のセットは、任意選択的に、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、ユーザによってタッチされたときに、デバイス100上に表示される任意のユーザインタフェースから、メインメニュー、ホームメニュー、又はルートメニューにデバイス100をナビゲートする。このような実施形態では、「メニューボタン」は、タッチパッドを使用して実装される。一部の他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドではなく、物理プッシュボタン又はその他の物理入力コントロールデバイスである。
【0110】
図1Bは、いくつかの実施形態に係るイベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、メモリ102(
図1A)又は370(
図3)は、イベントソータ170(例えば、オペレーティングシステム126内)と、それぞれのアプリケーション136-1(例えば、前述のアプリケーション137~151、155、380~390のうちのいずれか)とを含む。
【0111】
イベントソータ170は、イベント情報を受信し、イベント情報が配信されるアプリケーション136-1、及びアプリケーション136-1のアプリケーションビュー191を判定する。イベントソータ170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャモジュール174を含む。一部の実施形態では、アプリケーション136-1は、アプリケーションがアクティブ又は実行中であるときにタッチ感知ディスプレイ112上に表示される現在のアプリケーションビュー(単数又は複数)を示すアプリケーション内部状態192を含む。いくつかの実施形態では、デバイス/グローバル内部状態157は、どのアプリケーション(単数又は複数)が現在アクティブであるかを判定するためにイベントソータ170によって使用され、アプリケーション内部状態192は、イベント情報が配信されるアプリケーションビュー191を判定するためにイベントソータ170によって使用される。
【0112】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内部状態192は、アプリケーション136-1が実行を再開するときに使用すべき再開情報、アプリケーション136-1によって表示されている情報を示す又は表示する準備ができたユーザインタフェース状態情報、ユーザがアプリケーション136-1の前の状態又はビューに戻ることを可能にする状態キュー、及びユーザによって行われた前のアクションのリドゥ/アンドゥキューのうちの1つ以上などの追加の情報を含む。
【0113】
イベントモニタ171は、周辺機器インタフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、マルチタッチジェスチャの一部としてのタッチ感知ディスプレイ112上のユーザタッチ)に関する情報を含む。周辺機器インタフェース118は、I/Oサブシステム106、又は近接センサ166、加速度計(単数又は複数)168、及び/若しくは(オーディオ回路110を介した)マイクロフォン113などのセンサから受信する情報を送信する。周辺機器インタフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報は、タッチ感知ディスプレイ112又はタッチ感知面からの情報を含む。
【0114】
いくつかの実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺機器インタフェース118に要求を送信する。それに応じて、周辺機器インタフェース118は、イベント情報を送信する。他の実施形態では、周辺機器インタフェース118は、重要なイベント(例えば、所定のノイズ閾値を上回る及び/又は所定の持続時間を超える入力の受信)があるときのみイベント情報を送信する。
【0115】
いくつかの実施形態では、イベントソータ170はまた、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判定モジュール173を含む。
【0116】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチ感知ディスプレイ112が2つ以上のビューを表示するとき、サブイベントが1つ以上のビュー内のどこで行われたかを判定するソフトウェア手順を提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることができる制御装置及び他の要素から構成されている。
【0117】
アプリケーションに関連付けられたユーザインタフェースの別の態様は、本明細書ではアプリケーションビュー又はユーザインタフェースウィンドウと呼ばれることもあるビューのセットであり、その中で情報が表示され、タッチに基づくジェスチャが生じる。タッチが検出される(それぞれのアプリケーションの)アプリケーションビューは、任意選択的に、アプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに対応する。例えば、タッチが検出される最下位レベルビューは、任意選択的に、ヒットビューと呼ばれ、また、適切な入力として認識されるイベントのセットは、任意選択的に、タッチによるジェスチャを開始する初期タッチのヒットビューに少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0118】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチに基づくジェスチャのサブイベントに関連する情報を受信する。アプリケーションが階層状に構成された複数のビューを有するとき、ヒットビュー判定モジュール172は、サブイベントを処理すべき階層内の最下位のビューとして、ヒットビューを特定する。ほとんどの状況では、ヒットビューは、開始サブイベント(例えば、イベント又は潜在的イベントを形成するサブイベントシーケンス内の第1のサブイベント)が行われる最も低いレベルのビューである。ヒットビューがヒットビュー判定モジュール172によって特定されると、このヒットビューは、典型的には、ヒットビューとして特定されたのと同じタッチ又は入力ソースに関係する全てのサブイベントを受信する。
【0119】
アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ビュー階層内のどのビュー(単数又は複数)がサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきかを判定する。いくつかの実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ヒットビューのみがサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、サブイベントの物理位置を含む全てのビューがアクティブに関わりがあるビューであると判定し、したがって、全てのアクティブに関わりがあるビューが、サブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、タッチサブイベントが1つの特定のビューに関連付けられたエリアに完全に限定された場合でも、階層内の上位のビューは、依然としてアクティブに関わりがあるビューであり続ける。
【0120】
イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えばイベント認識部180)にディスパッチする。アクティブイベント認識部判定モジュール173を含む実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、アクティブイベント認識部判定モジュール173により判定されたイベント認識部にイベント情報を配信する。いくつかの実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、それぞれのイベント受信部182によって取得されるイベント情報をイベントキューに記憶する。
【0121】
いくつかの実施形態では、オペレーティングシステム126は、イベントソータ170を含む。あるいは、アプリケーション136-1がイベントソータ170を含む。更に他の実施形態では、イベントソータ170は、独立型のモジュールであり、又は接触/動きモジュール130などのメモリ102内に記憶されている別のモジュールの一部分である。
【0122】
いくつかの実施形態では、アプリケーション136-1は、それぞれがアプリケーションのユーザインタフェースのそれぞれのビュー内で発生するタッチイベントを処理するための命令を含む、複数のイベント処理部190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を含む。アプリケーション136-1の各アプリケーションビュー191は、1つ以上のイベント認識部180を含む。典型的には、それぞれのアプリケーションビュー191は、複数のイベント認識部180を含む。他の実施形態では、イベント認識部180のうちの1つ以上は、ユーザインタフェースキット、又は、アプリケーション136-1が方法及び他の属性を継承する上位レベルのオブジェクトなどの、別個のモジュールの一部である。いくつかの実施形態では、それぞれのイベント処理部190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、GUI更新部178、及び/又はイベントソータ170から受信されたイベントデータ179、のうちの1つ以上を含む。イベント処理部190は、任意選択的に、データ更新部176、オブジェクト更新部177、又はGUI更新部178を利用し又は呼び出して、アプリケーション内部状態192を更新する。あるいは、アプリケーションビュー191のうちの1つ以上が、1つ以上のそれぞれのイベント処理部190を含む。また、いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178のうちの1つ以上は、それぞれのアプリケーションビュー191に含まれる。
【0123】
それぞれのイベント認識部180は、イベントソータ170からイベント情報(例えば、イベントデータ179)を受信し、このイベント情報からイベントを特定する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を含む。いくつかの実施形態では、イベント認識部180はまた、メタデータ183及びイベント配信命令188(任意選択的にサブイベント配信命令を含む)の少なくともサブセットも含む。
【0124】
イベント受信部182は、イベントソータ170からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント、例えば、タッチ又はタッチの移動についての情報を含む。サブイベントに応じて、イベント情報はまた、サブイベントの位置などの追加の情報を含む。サブイベントがタッチの動きに関わるとき、イベント情報はまた任意選択的に、サブイベントの速さ及び方向を含む。一部の実施形態では、イベントは、1つの向きから別の向きへの(例えば、縦向きから横向きへ、又はその逆の)デバイスの回転を含み、イベント情報は、デバイスの現在の向き(デバイスの姿勢とも呼ぶ)についての対応する情報を含む。
【0125】
イベント比較部184は、イベント情報を、定義済みのイベント又はサブイベントの定義と比較し、その比較に基づいて、イベント又はサブイベントを判定するか、あるいはイベント又はサブイベントの状態を判定若しくは更新する。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、イベント定義186を含む。イベント定義186は、例えばイベント1(187-1)及びイベント2(187-2)などのイベント(例えば、既定のサブイベントのシーケンス)の定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント(187)内のサブイベントは、例えば、タッチの開始、タッチの終了、タッチの移動、タッチの取り消し、及び複数のタッチを含む。一実施例では、イベント1(187-1)についての定義は、表示されたオブジェクト上のダブルタップである。ダブルタップは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第1のタッチ(タッチ開始)、所定の段階に対する第1のリフトオフ(タッチ終了)、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第2のタッチ(タッチ開始)、及び所定の段階に対する第2のリフトオフ(タッチ終了)を含む。別の実施例では、イベント2(187-2)の定義は、表示されたオブジェクト上のドラッグである。ドラッグは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上のタッチ(又は接触)、タッチ感知ディスプレイ112にわたるタッチの移動、及びタッチのリフトオフ(タッチ終了)を含む。いくつかの実施形態では、イベントは、1つ以上の関連付けられたイベント処理部190に関する情報も含む。
【0126】
いくつかの実施形態では、イベント定義187は、それぞれのユーザインタフェースオブジェクトについてのイベントの定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、どのユーザインタフェースオブジェクトがサブイベントに関連付けられているかを判定するヒットテストを実行する。例えば、タッチ感知ディスプレイ112上に3つのユーザインタフェースオブジェクトが表示されているアプリケーションビュー内で、タッチ感知ディスプレイ112上でタッチが検出されたとき、イベント比較部184は、ヒットテストを実行して、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連付けられているかを判定する。表示された各オブジェクトが、それぞれのイベント処理部190に関連付けられている場合、イベント比較部は、ヒットテストの結果を用いて、どのイベント処理部190をアクティブ化すべきかを判定する。例えば、イベント比較部184は、ヒットテストをトリガするサブイベント及びオブジェクトに関連付けられたイベント処理部を選択する。
【0127】
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント187の定義は、サブイベントのシーケンスがイベント認識部のイベントタイプに対応するか否かが判定されるまで、イベント情報の配信を遅らせる遅延アクションも含む。
【0128】
それぞれのイベント認識部180が、一連のサブイベントがイベント定義186のイベントのいずれとも一致しないと判断した場合、それぞれのイベント認識部180は、イベント不可能、イベント失敗、又はイベント終了の状態に入り、その後は、タッチに基づくジェスチャの次のサブイベントを無視する。この状況では、ヒットビューについてアクティブのままである他のイベント認識部があれば、そのイベント認識部は、進行中のタッチによるジェスチャのサブイベントの追跡及び処理を続行する。
【0129】
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベント配信システムがどのようにサブイベント配信を実行すべきかをアクティブに関与しているイベント認識部に示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを有するメタデータ183を含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、イベント認識部が互いにどのように対話するか、又はイベント認識部が互いにどのように対話することが可能となるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、サブイベントがビュー階層又はプログラム階層における多様なレベルに配信されるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。
【0130】
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識されるときに、イベントに関連付けられたイベント処理部190をアクティブ化する。いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベントに関連付けられたイベント情報をイベント処理部190に配信する。イベント処理部190をアクティブ化することは、それぞれのヒットビューにサブイベントを送信する(及び、送信を延期する)こととは別個である。いくつかの実施形態では、イベント認識部180は、認識したイベントに関連付けられたフラグを投入し、そのフラグに関連付けられたイベント処理部190は、そのフラグを捕らえ、既定のプロセスを実行する。
【0131】
いくつかの実施形態では、イベント配信命令188は、イベント処理部をアクティブ化することなくサブイベントについてのイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含む。代わりに、サブイベント配信命令は、一連のサブイベントと関連付けられたイベント処理部に、又はアクティブに関与しているビューにイベント情報を配信する。一連のサブイベント又はアクティブに関与しているビューと関連付けられたイベント処理部は、イベント情報を受信し、所定の処理を実行する。
【0132】
いくつかの実施形態では、データ更新部176は、アプリケーション136-1で使用されるデータを作成及び更新する。例えば、データ更新部176は、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新し、又はビデオプレーヤモジュールで使用されるビデオファイルを記憶する。いくつかの実施形態では、オブジェクト更新部177は、アプリケーション136-1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクト更新部177は、新たなユーザインタフェースオブジェクトを作成し、又はユーザインタフェースオブジェクトの位置を更新する。GUI更新部178は、GUIを更新する。例えば、GUI更新部178は、表示情報を準備し、タッチ感知ディスプレイ上に表示するために表示情報をグラフィックモジュール132に送る。
【0133】
いくつかの実施形態では、イベント処理部(単数又は複数)190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178を含む又はそれらへのアクセスを有する。いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178は、それぞれのアプリケーション136-1又はアプリケーションビュー191の単一モジュールに含まれる。他の実施形態では、それらは、2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
【0134】
タッチ感知ディスプレイ上のユーザのタッチのイベント処理に関する前述の記載は、入力デバイスを用いて多機能デバイス100を動作させるための他の形態のユーザ入力にも適用されるが、その全てがタッチスクリーン上で開始されるわけではないことを理解されたい。例えば、キーボードの単一又は複数の押圧若しくは保持と任意選択的に連携される、マウスの移動及びマウスボタンの押圧、タッチパッド上のタップ、ドラッグ、スクロールなどの接触の移動、ペンスタイラス入力、デバイスの移動、口頭による命令、検出された眼球運動、バイオメトリック入力、並びに/又はそれらの任意の組み合わせを、任意選択的に、認識するイベントを定義するサブイベントに対応する入力として利用する。
【0135】
図2は、いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーン112を有するポータブル多機能デバイス100を示す。タッチスクリーンは、任意選択的に、ユーザインタフェース(user interface、UI)200内に1つ以上のグラフィックを表示する。本実施形態、並びに以下で説明される他の実施形態では、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図には正確な縮尺では描かれていない)又は1つ以上のスタイラス203(図には正確な縮尺では描かれていない)を使用して、グラフィック上でジェスチャを実施することによって、それらのグラフィックのうちの1つ以上を選択することが可能となる。一部の実施形態では、1つ以上のグラフィックの選択は、ユーザが、その1つ以上のグラフィックとの接触を中断する場合に実施される。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、1回以上のタップ、1回以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上向きに及び/若しくは下向きに)、並びに/又は、デバイス100と接触した指のローリング(右から左へ、左から右へ、上向きに及び/若しくは下向きに)を、任意選択で含む。一部の実装形態又は状況では、グラフィックとの不測の接触は、そのグラフィックを選択するものではない。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションアイコンの上をスイープするスワイプジェスチャは、任意選択的に、対応するアプリケーションを選択するものではない。
【0136】
デバイス100はまた、任意選択的に、「ホーム」ボタン又はメニューボタン204などの1つ以上の物理ボタンを含む。前述したように、メニューボタン204は、任意選択的に、任意選択的にデバイス100上で実行される1組のアプリケーション内の任意のアプリケーション136へナビゲートするために使用される。あるいは、いくつかの実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーン112上に表示されるGUI内のソフトキーとして実装される。
【0137】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、タッチスクリーン112、メニューボタン204、デバイスの電源をオン/オフにしてデバイスをロックするプッシュボタン206、音量調整ボタン208、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212、及びドッキング/充電用外部ポート124を含む。プッシュボタン206は、任意選択的に、ボタンを押し下げて、既定の期間にわたってボタンを押し下げた状態に保持することによって、デバイスの電源をオン/オフするため、ボタンを押し下げて、既定の時間が経過する前にボタンを解放することによってデバイスをロックするため、及び/又はデバイスをロック解除する、若しくはロック解除プロセスを開始するために、使用される。代替的実施形態では、デバイス100はまた、マイクロフォン113を介して、一部の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するための口頭入力も受け入れる。デバイス100はまた、任意選択的に、タッチスクリーン112上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165、及び/又はデバイス100のユーザに対する触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器167を含む。
【0138】
図3は、いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は、ポータブル型である必要はない。いくつかの実施形態では、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤデバイス、ナビゲーションデバイス、教育的デバイス(子供の学習玩具など)、ゲームシステム、又は制御デバイス(例えば、家庭用又は業務用コントローラ)である。デバイス300は、典型的には、1つ以上の処理ユニット(CPU)310、1つ以上のネットワーク又は他の通信インタフェース360、メモリ370、及びこれらの構成要素を相互接続する1つ以上の通信バス320を含む。通信バス320は、任意選択的に、システム構成要素間の通信を相互接続及び制御する回路(チップセットと呼ばれることもある)を含む。デバイス300は、ディスプレイ340を含む入出力(I/O)インタフェース330を含み、ディスプレイ340は、典型的には、タッチスクリーンディスプレイである。I/Oインタフェース330はまた、任意選択的に、キーボード及び/又はマウス(若しくは他のポインティングデバイス)350と、タッチパッド355と、デバイス300上に触知出力を生成する触知出力生成器357(例えば、
図1Aを参照して前述した触知出力生成器167に類似している)と、センサ359(例えば、
図1Aを参照して前述した接触強度センサ165に類似している光、加速度、近接、タッチ感知、及び/又は接触強度センサ)とを含む。メモリ370は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスなどの高速ランダムアクセスメモリを含み、任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリ370は、任意選択で、CPU(単数又は複数)310からリモートに位置する1つ以上の記憶デバイスを含む。いくつかの実施形態では、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102内に記憶されているプログラム、モジュール、及びデータ構造に類似したプログラム、モジュール、及びデータ構造、又はそのサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、任意選択で、ポータブル多機能デバイス100のメモリ102に存在しない追加のプログラム、モジュール、及びデータ構造を記憶する。例えば、デバイス300のメモリ370は、任意選択的に、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセッシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、及び/又はスプレッドシートモジュール390を記憶するのに対して、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102は、任意選択的に、これらのモジュールを記憶しない。
【0139】
図3の上記で特定した要素はそれぞれ、任意選択的に、前述したメモリデバイスのうちの1つ以上の中に記憶される。上記で特定したモジュールはそれぞれ、前述した機能を実行する命令セットに対応する。上記で特定したモジュール又はプログラム(例えば、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実施する必要はなく、したがって様々な実施形態では、これらのモジュールの様々なサブセットは、任意選択的に、組み合わされ、又は他の形で再構成される。いくつかの実施形態では、メモリ370は、任意選択で、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0140】
次に、任意選択的に例えばポータブル多機能デバイス100上で実施されるユーザインタフェースの実施形態に注意を向ける。
【0141】
図4Aは、いくつかの実施形態に係るポータブル多機能デバイス100上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。同様のユーザインタフェースは、デバイス300上に任意選択的に実装される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース400は、以下の要素、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●セルラー信号及びWi-Fi(登録商標)信号などの無線通信(単数又は複数)のための信号強度インジケータ(単数又は複数)402、
●時刻404、
●Bluetooth(登録商標)インジケータ405、
●バッテリ状態インジケータ406、
●以下のような、頻繁に使用されるアプリケーションのアイコンを有するトレイ408
○不在着信又はボイスメールメッセージの数のインジケータ414を任意選択的に含む、「電話」とラベル付けされた、電話モジュール138のアイコン416、
○未読電子メールの数のインジケータ410を任意選択的に含む、「メール」とラベル付けされた、電子メールクライアントモジュール140のアイコン418、
○「ブラウザ」とラベル付けされた、ブラウザモジュール147のアイコン420、及び
○「iPod」とラベル付けされた、iPod(Apple Inc.の商標)モジュール152とも呼ばれるビデオ及び音楽プレーヤモジュール152のアイコン422、及び
●以下のような、他のアプリケーションのアイコン、
○「メッセージ」とラベル付けされた、IMモジュール141のアイコン424、
○「カレンダ」とラベル付けされた、カレンダモジュール148のアイコン426、
○「写真」とラベル付けされた、画像管理モジュール144のアイコン428、
○「カメラ」とラベル付けされた、カメラモジュール143のアイコン430、
○「オンラインビデオ」とラベル付けされた、オンラインビデオモジュール155のアイコン432、
○「株価」とラベル付けされた、株価ウィジェット149-2のアイコン434、
○「地図」とラベル付けされた、地図モジュール154のアイコン436、
○「天気」とラベル付けされた、気象ウィジェット149-1のアイコン438、
○「時計」とラベル付けされた、アラーム時計ウィジェット149-4のアイコン440、
○「トレーニングサポート」とラベル付けされた、トレーニングサポートモジュール142のアイコン442、
○「メモ」とラベル付けされた、メモモジュール153のアイコン444、及び
○デバイス100及びその様々なアプリケーション136についての設定へのアクセスを提供する、「設定」とラベル付けされた、設定アプリケーション又はモジュールのアイコン446。
【0142】
図4Aに示すアイコンラベルは、単なる例示であることに留意されたい。例えば、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152のためのアイコン422は、「音楽」又は「音楽プレーヤ」と表示される、他のラベルが、様々なアプリケーションアイコンのために、任意選択的に使用される。一部の実施形態では、それぞれのアプリケーションアイコンに関するラベルは、それぞれのアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前を含む。一部の実施形態では、特定のアプリケーションアイコンのラベルは、その特定のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前とは異なる。
【0143】
図4Bは、ディスプレイ450(例えば、タッチスクリーンディスプレイ112)とは別個のタッチ感知面451(例えば、
図3のタブレット又はタッチパッド355)を有するデバイス(例えば、
図3のデバイス300)上の例示的なユーザインタフェースを示す。デバイス300はまた、任意選択的に、タッチ感知面451上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ(例えば、センサ359のうちの1つ以上)、及び/又はデバイス300のユーザに対する触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器357を含む。
【0144】
以下の例のうちのいくつかは、タッチスクリーンディスプレイ112(タッチ感知面及びディスプレイが組み合わされている)上の入力を参照して与えられるが、いくつかの実施形態では、デバイスは、
図4Bに示すディスプレイとは別個のタッチ感知面上の入力を検出する。いくつかの実施形態では、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)は、ディスプレイ(例えば、450)上の1次軸(例えば、
図4Bの453)に対応する1次軸(例えば、
図4Bの452)を有する。これらの実施形態によれば、デバイスは、ディスプレイ上のそれぞれの場所に対応する場所(例えば、
図4Bでは、460は468に対応し、462は470に対応する)で、タッチ感知面451との接触(例えば、
図4Bの460及び462)を検出する。このようにして、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)上でデバイスによって検出されるユーザ入力(例えば、接触460及び462、並びにこれらの動き)は、タッチ感知面がディスプレイとは別個であるとき、多機能デバイスのディスプレイ(例えば、
図4Bの450)上のユーザインタフェースを操作するために、デバイスによって使用される。同様の方法が、本明細書に記載の他のユーザインタフェースに任意選択的に使用されることを理解されたい。
【0145】
加えて、以下の例は、主に指入力(例えば、指接触、指タップジェスチャ、指スワイプジェスチャ)を参照して与えられるが、一部の実施形態では、指入力のうちの1つ以上は、別の入力デバイスからの入力(例えば、マウスベースの入力又はスタイラス入力)に置き換えられることを理解されたい。例えば、スワイプジェスチャは、(例えば、接触の代わりの)マウスクリックに続けた、(例えば、接触の移動の代わりの)スワイプの経路に沿ったカーソルの移動によって、任意選択的に置き換えられる。別の例として、タップジェスチャは、任意選択的に、カーソルがタップジェスチャの位置の上に位置する間はマウスクリックと置き換えられる(例えば、接触を検出して、それに続いて接触の検出を終了する代わりに)。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出されるとき、複数のコンピュータマウスが、任意選択的に、同時に使用され、又はマウス及び指の接触が、任意選択的に、同時に使用されることを理解されたい。
【0146】
図5Aは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。デバイス500は、本体502を含む。いくつかの実施形態では、デバイス500は、デバイス100及び300(例えば、
図1A~4B)に関して説明する特徴のうちのいくつか又は全てを含むことができる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、タッチ感知ディスプレイスクリーン504、以下ではタッチスクリーン504、を有する。あるいは、又はタッチスクリーン504に加えて、デバイス500は、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する。デバイス100及び300と同様に、いくつかの実施形態では、タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)は、任意選択的に、加えられている接触(例えば、タッチ)の強度を検出する1つ以上の強度センサを含む。タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)の1つ以上の強度センサは、タッチの強度を表す出力データを提供することができる。デバイス500のユーザインタフェースは、タッチの強度に基づいてタッチに応答することができ、これは、異なる強度のタッチが、デバイス500上で異なるユーザインタフェース動作を呼び出すことができることを意味する。
【0147】
タッチ強度を検出及び処理する例示的な技法は、例えば、それぞれ全体として参照により本明細書に組み込まれている、国際特許第WO/2013/169849号として公開された、2013年5月8日出願の国際特許出願第PCT/US2013/040061号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Displaying User Interface Objects Corresponding to an Application」、及び国際特許第WO/2014/105276号として公開された、2013年11月11日出願の国際特許出願第PCT/US2013/069483号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Transitioning Between Touch Input to Display Output Relationships」という関連出願に見られる。
【0148】
いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上の入力機構506及び508を有する。入力機構506及び508は、含まれる場合、物理的機構とすることができる。物理的入力機構の例としては、プッシュボタン及び回転可能機構が挙げられる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上のアタッチメント機構を有する。そのようなアタッチメント機構は、含まれる場合、例えば帽子、アイウェア、イアリング、ネックレス、シャツ、ジャケット、ブレスレット、腕時計のバンド、チェーン、ズボン、ベルト、靴、財布、バックパックなどにデバイス500を取り付けることを可能にすることができる。これらのアタッチメント機構は、ユーザがデバイス500を着用することを可能にする。
【0149】
図5Bは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。いくつかの実施形態では、デバイス500は、
図1A、
図1B、及び
図3に関して説明した構成要素のうちのいくつか又は全てを含むことができる。デバイス500は、I/Oセクション514を1つ以上のコンピュータプロセッサ516及びメモリ518に動作可能に結合するバス512を有する。I/Oセクション514は、ディスプレイ504に接続することができ、ディスプレイ504は、タッチ感知構成要素522と、任意選択的に強度センサ524(例えば、接触強度センサ)とを有することができる。加えて、I/Oセクション514は、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、近距離通信(NFC)、セルラー、及び/又は他の無線通信技法を使用してアプリケーション及びオペレーティングシステムデータを受信する通信ユニット530に接続することができる。デバイス500は、入力機構506及び/又は508を含むことができる。入力機構506は、任意選択的に、例えば回転可能入力デバイス又は押下可能及び回転可能入力デバイスである。いくつかの例では、入力機構508は、任意選択的にボタンである。
【0150】
いくつかの例では、入力機構508は、任意選択的にマイクロフォンである。パーソナル電子デバイス500は、任意選択的に、GPSセンサ532、加速度計534、方向センサ540(例えば、コンパス)、ジャイロスコープ536、動きセンサ538、及び/又はこれらの組み合わせなどの様々なセンサを含み、これらのセンサは全て、I/Oセクション514に動作可能に接続することができる。
【0151】
パーソナル電子機器500のメモリ518は、コンピュータ実行可能命令を記憶するための1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含むことができ、それらの命令は、1つ以上のコンピュータプロセッサ516によって実行されると、例えば、コンピュータプロセッサに、プロセス700~800、及び1000(
図7~
図8、及び
図10)を含めた、後述の技術を実行させることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用するための、又は命令実行システム、装置、又はデバイスに接続されているコンピュータ実行可能命令を、有形に含み又は記憶することができる任意の媒体とすることができる。いくつかの実施例では、記憶媒体は、一時的コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施例では、記憶媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、それだけに限定されるものではないが、磁気、光学、及び/又は半導体記憶装置を含むことができる。そのような記憶装置の例としては、磁気ディスク、CD、DVD、又はBlu-ray(登録商標)技術に基づく光学ディスク、並びにフラッシュ、ソリッドステートドライブなどの常駐ソリッドステートメモリなどが挙げられる。パーソナル電子デバイス500は、
図5Bの構成要素及び構成に限定されるものではなく、他の又は追加の構成要素を複数の構成で含むことができる。
【0152】
本明細書では、「アフォーダンス」という用語は、任意選択的にデバイス100、300、及び/又は500(
図1A、
図3、及び
図5A~5B)のディスプレイスクリーン上に表示されるユーザ対話グラフィカルユーザインタフェースオブジェクトを指す。例えば、画像(例えば、アイコン)、ボタン、及び文字(例えば、ハイパーリンク)はそれぞれ、意選択的に、アフォーダンスを構成する。
【0153】
本明細書で使用される「フォーカスセレクタ」という用語は、ユーザが対話しているユーザインタフェースの現在の部分を示す入力要素を指す。カーソル又は他の場所マーカを含むいくつかの実装形態では、カーソルが「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってカーソルが特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウィンドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の上に位置する間に、タッチ感知面(例えば、
図3のタッチパッド355又は
図4Bのタッチ感知面451)上で入力(例えば、押下入力)が検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。タッチスクリーンディスプレイ上のユーザインタフェース要素との直接対話を有効化するタッチスクリーンディスプレイ(例えば、
図1Aのタッチ感知ディスプレイシステム112又は
図4Aのタッチスクリーン112)を含むいくつかの実装形態では、タッチスクリーン上の検出された接触が「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってタッチスクリーンディスプレイ上の特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウィンドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の場所で入力(例えば、接触による押下入力)が検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。一部の実装形態では、タッチスクリーンディスプレイ上の対応するカーソルの移動又は接触の移動(例えば、フォーカスを1つのボタンから別のボタンへ動かすためにタブキー又は矢印キーを使用することによる)なく、フォーカスがユーザインタフェースの1つの領域からユーザインタフェースの別の領域へ動かされ、これらの実装形態では、フォーカスセレクタは、ユーザインタフェースの種々の領域間でのフォーカスの移動に従って移動する。フォーカスセレクタがとる特有の形態に関わらず、フォーカスセレクタは、概して、ユーザインタフェース要素(又はタッチスクリーンディスプレイ上の接触)であり、ユーザの意図する対話をユーザインタフェースによって通信するように、ユーザによって制御される(例えば、ユーザが対話することを意図しているユーザインタフェースの要素をデバイスに示すことによる)。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチパッド又はタッチスクリーン)上で押圧入力が検出されている間の、対応のボタンの上のフォーカスセレクタ(例えば、カーソル、接触、又は選択ボックス)の位置は、その対応のボタンを(そのデバイスのディスプレイ上に示される他のユーザインタフェース要素ではなく)アクティブ化することをユーザが意図していることを示すものである。
【0154】
本明細書及び特許請求の範囲で使用される、接触の「特性強度」という用語は、接触の1つ以上の強度に基づく、その接触の特性を指す。一部の実施形態では、特性強度は複数の強度サンプルに基づく。特性強度は、任意選択的に、既定の数の強度サンプル、すなわち、既定のイベント(例えば、接触を検出した後、接触のリフトオフを検出する前、接触の移動の開始を検出する前若しくは後、接触の終了を検出する前、接触の強度の増大を検出する前若しくは後、及び/又は、接触の強度の減少を検出する前若しくは後の)に関連する既定の期間(例えば、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10秒)の間に収集された強度サンプルのセットに基づく。接触の特性強度は、任意選択的に、接触の強度の最大値、接触の強度の平均(mean)値、接触の強度の平均(average)値、接触の強度の上位10パーセンタイル値、接触の強度の最大の2分の1の値、接触の強度の最大の90パーセントの値などのうちの1つ以上に基づいている。一部の実施形態では、特性強度を判定する際に(例えば、特性強度が経時的な接触の強度の平均であるときに)、接触の持続期間が使用される。一部の実施形態では、特性強度は、ユーザによって動作が実行されたかどうかを判定するために、1つ以上の強度閾値のセットと比較される。例えば、1組の1つ以上の強度閾値は、任意選択的に、第1の強度閾値及び第2の強度閾値を含む。この例では、第1の閾値を超過しない特性強度を有する接触は、第1の動作をもたらし、第1の強度閾値を超過するが第2の強度閾値を超過しない特性強度を有する接触は、第2の動作をもたらし、第2の閾値を超過する特性強度を有する接触は、第3の動作をもたらす。いくつかの実施形態では、特性強度と1つ以上の閾値との間の比較は、第1の動作を実行するべきか、それとも第2の動作を実行するべきかを判定するために使用されるのではなく、1つ以上の動作を実行するべきか否か(例えば、それぞれの動作を実行するべきか、それともそれぞれの動作を実行しないべきか)を判定するために使用される。
【0155】
図5Cは、複数の強度センサ524A~524Dによってタッチ感知ディスプレイスクリーン504上で複数の接触552A~552Eを検出することを示す。
図5Cは、追加として、強度単位に対する強度センサ524A~524Dの現在の強度測定値を示す強度ダイアグラムを含む。この例では、強度センサ524A及び524Dの強度測定値はそれぞれ9強度単位であり、強度センサ524B及び524Cの強度測定値はそれぞれ7強度単位である。いくつかの実装形態では、集約強度は、複数の強度センサ524A~524Dの強度測定値の和であり、この例では32強度単位である。いくつかの実施形態では、各接触に、集約強度の一部分であるそれぞれの強度が割り当てられる。
図5Dは、力の中心554からの距離に基づいて、集約強度を接触552A~552Eに割り当てることを示す。この例では、接触552A、552B、及び552Eのそれぞれに、集約強度の8強度単位の接触の強度が割り当てられ、接触552C及び552Dのそれぞれに、集約強度の4強度単位の接触の強度が割り当てられる。より一般的には、一部の実装例では、各接触jは、所定の数学関数Ij=A・(Dj/ΣDi)に従って、合計の強度Aの一部分である、それぞれの強度Ijが割り当てられ、ここで、Djは、力の中心からそれぞれの接触jまでの距離であり、ΣDiは、力の中心から全てのそれぞれ接触(例えば、i=1から最後まで)までの距離の和である。
図5C~
図5Dを参照して説明した動作は、デバイス100、300又は500と類似若しくは同一の電子デバイスを使用して行うことができる。いくつかの実施形態では、接触の特性強度は、接触の1つ以上の強度に基づいている。いくつかの実施形態では、強度センサは、単一の特性強度(例えば、単一の接触の単一の特性強度)を判定するために使用される。強度ダイアグラムは、表示ユーザインタフェースの一部ではなく、読み手の助けになるように
図5C~
図5Dに含まれていることに留意されたい。
【0156】
一部の実施形態では、特性強度を判定する目的のために、ジェスチャの一部分が特定される。例えば、タッチ感知面は、任意選択的に、開始場所から遷移して終了場所に到達する連続するスワイプ接触を受信し、その時点で接触の強度が増大する。この例では、終了場所での接触の特性強度は、任意選択的に、スワイプ接触全体ではなく、連続するスワイプ接触の一部分のみ(例えば、スワイプ接触のうち終了場所の部分のみ)に基づいている。いくつかの実施形態では、任意選択的に、接触の特性強度を判定する前に、平滑化アルゴリズムがスワイプ接触の強度に適用される。例えば、平滑化アルゴリズムは、任意選択的に、非加重移動平均平滑化アルゴリズム、三角平滑化アルゴリズム、中央値フィルタ平滑化アルゴリズム、及び/又は指数平滑化アルゴリズムのうちの1つ以上を含む。いくつかの状況では、これらの平滑化アルゴリズムは、特性強度を判定する目的のために、スワイプ接触の強度の小幅な上昇又は降下を排除する。
【0157】
タッチ感知面上の接触の強度は、任意選択的に、接触検出強度閾値、軽い押下の強度閾値、深い押下の強度閾値、及び/又は1つ以上の他の強度閾値などの1つ以上の強度閾値に対して特徴付けられる。一部の実施形態では、軽い押圧強度閾値は、通常、物理マウスのボタン又はトラックパッドをクリックすることに関連付けられた動作をデバイスが実行する強度に相当する。一部の実施形態では、深い押圧強度閾値は、通常、物理マウスのボタン又はトラックパッドをクリックすることに関連付けられた動作とは異なる動作をデバイスが実行する強度に相当する。一部の実施形態では、軽い押圧強度閾値を下回る(例えば、それを下回ると接触が検出されなくなる公称接触検出強度閾値を上回る)特性強度を有する接触が検出されたとき、デバイスは、軽い押圧強度閾値又は深い押圧強度閾値に関連付けられた動作を実行することなく、タッチ感知面上の接触の移動に従ってフォーカスセレクタを動かす。一般に、特に明記しない限り、これらの強度閾値は、ユーザインタフェース図の様々なセットの間で一貫している。
【0158】
軽い押圧強度閾値を下回る強度から、軽い押圧強度閾値と深い押圧強度閾値との間の強度への、接触の特性強度の増大は、「軽い押圧」の入力と呼ばれることがある。深い押圧強度閾値を下回る強度から、深い押圧強度閾値を上回る強度への、接触の特性強度の増大は、「深い押圧」の入力と呼ばれることがある。接触検出強度閾値を下回る強度から、接触検出強度閾値と軽い押圧強度閾値との間の強度への、接触の特性強度の増大は、タッチ面上の接触の検出と呼ばれることがある。接触検出強度閾値を上回る強度から、接触検出強度閾値を下回る強度への、接触の特性強度の減少は、タッチ面からの接触のリフトオフの検出と呼ばれることがある。一部の実施形態では、接触検出強度閾値はゼロである。一部の実施形態では、接触検出強度閾値は、ゼロより大きい。
【0159】
本明細書に記載する一部の実施形態では、それぞれの押圧入力を含むジェスチャを検出したことに応じて、又はそれぞれの接触(若しくは複数の接触)によって実行されたそれぞれの押圧入力を検出したことに応じて、1つ以上の動作が実行され、それぞれの押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回る接触(又は複数の接触)の強度の増大を検出したことに少なくとも部分的に基づいて検出される。一部の実施形態では、それぞれの動作は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大(例えば、それぞれの押圧入力の「ダウンストローク」)を検出したことに応じて実行される。一部の実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大、及びそれに続く押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、それぞれの動作は、それに続く押圧入力閾値を下回るそれぞれの接触の強度の減少(例えば、それぞれの押圧入力の「アップストローク」)を検出したことに応じて実行される。
【0160】
図5E~5Hは、
図5Eの軽い押下の強度閾値(例えば、「IT
L」)を下回る強度から、
図5Hの深い押下の強度閾値(例えば、「IT
D」)を上回る強度への、接触562の強度の増大に対応する押下入力を含むジェスチャの検出を示す。接触562によって実行されるジェスチャは、タッチ感知面560上で検出され、所定の領域574内に表示されたアプリケーションアイコン572A~572Dを含む表示ユーザインタフェース570上では、アプリ2に対応するアプリケーションアイコン572Bの上にカーソル576が表示される。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、タッチ感知ディスプレイ504上に検出される。強度センサは、タッチ感知面560上の接触の強度を検出する。デバイスは、接触562の強度が深い押下の強度閾値(例えば、「IT
D」)を上回ってピークに達したと判定する。接触562は、タッチ感知面560上で維持される。ジェスチャの検出に応じて、ジェスチャ中に深い押下の強度閾値(例えば、「IT
D」)を上回る強度を有する接触562に従って、
図5F~5Hに示すように、アプリ2に対して最近開いた文書の縮尺が低減された表現578A~578C(例えば、サムネイル)が表示される。いくつかの実施形態では、1つ以上の強度閾値と比較されるこの強度は、接触の特性強度である。接触562に対する強度ダイアグラムは、表示ユーザインタフェースの一部ではなく、読み手の助けになるように
図5E~5Hに含まれていることに留意されたい。
【0161】
いくつかの実施形態では、表現578A~578Cの表示は、アニメーションを含む。例えば、
図5Fに示すように、表現578Aが、アプリケーションアイコン572Bに近接して最初に表示される。アニメーションが進むにつれて、
図5Gに示すように、表現578Aは上方へ動き、表現578Bが、アプリケーションアイコン572Bに近接して表示される。次いで、
図5Hに示すように、表現578Aが上方へ動き、表現578Bが表現578Aに向かって上方へ動き、表現578Cが、アプリケーションアイコン572Bに近接して表示される。表現578A~578Cは、アイコン572Bの上にアレイを形成する。いくつかの実施形態では、アニメーションは、
図5F~5Gに示すように、接触562の強度に従って進行し、接触562の強度が深い押下の強度閾値(例えば、「IT
D」)に向かって増大するにつれて、表現578A~578Cが現れ、上方へ動く。いくつかの実施形態では、アニメーションの進行が基づいている強度は、接触の特性強度である。
図5E~5Hを参照して説明する動作は、デバイス100、300、又は500に類似又は同一の電子デバイスを使用して実行することができる。
【0162】
一部の実施形態では、デバイスは、「ジッタ」と呼ばれる場合がある偶発的な入力を回避するために強度ヒステリシスを採用し、デバイスは、押圧入力強度閾値との既定の関係を有するヒステリシス強度閾値を定義又は選択する(例えば、ヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値よりも低いX強度単位であり、又はヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値の75%、90%、若しくは何らかの妥当な割合である)。したがって、一部の実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大、及びそれに続く押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、それぞれの動作は、それに続くヒステリシス強度閾値を下回るそれぞれの接触の強度の減少(例えば、それぞれの押圧入力の「アップストローク」)を検出したことに応じて実行される。同様に、一部の実施形態では、押圧入力は、デバイスが、ヒステリシス強度閾値以下の強度から押圧入力強度閾値以上の強度への接触の強度の増大、及び任意選択的に、その後のヒステリシス強度以下の強度への接触の強度の減少を検出するときにのみ検出され、それぞれの動作は、押圧入力(例えば、状況に応じて、接触の強度の増大又は接触の強度の減少)を検出したことに応じて実行される。
【0163】
説明を容易にするために、押圧入力強度閾値に関連付けられた押圧入力、又は押圧入力を含むジェスチャに応じて実行される動作の説明は、任意選択的に、押圧入力強度閾値を上回る接触の強度の増大、ヒステリシス強度閾値を下回る強度から押圧入力強度閾値を上回る強度への接触の強度の増大、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少、及び/又は押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少のいずれかを検出したことに応じてトリガされる。更に、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応じて実行されるように動作が記載される例では、動作は、任意選択的に、押圧入力強度閾値に対応し、かつそれよりも低いヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応じて実行される。
【0164】
本明細書では、「インストール済みアプリケーション」は、電子デバイス(例えば、デバイス100、300、及び/又は500)上へダウンロードされ、デバイス上で起動する準備ができた(例えば、開かれた)ソフトウェアアプリケーションを指す。いくつかの実施形態では、ダウンロードされたアプリケーションは、ダウンロードされたパッケージからプログラム部分を抽出し、抽出された部分をコンピュータシステムのオペレーティングシステムと統合するインストールプログラムによって、インストール済みアプリケーションになる。
【0165】
本明細書では、「開いているアプリケーション」又は「実行中のアプリケーション」という用語は、保持された状態情報(例えば、デバイス/グローバル内部状態157及び/又はアプリケーション内部状態192の一部として)を有するソフトウェアアプリケーションを指す。開いている又は実行中のアプリケーションは、任意選択的に、以下のタイプのアプリケーションのうちのいずれか1つである。
●アプリケーションが使用されているデバイスのディスプレイスクリーン上に現在表示されているアクティブアプリケーション、
●現在表示されていないが、アプリケーションに対する1つ以上のプロセスが1つ以上のプロセッサによって処理されているバックグラウンドアプリケーション(又はバックグラウンドプロセス)、並びに
●稼働していないが、メモリ(揮発性及び不揮発性それぞれ)内に記憶されており、かつアプリケーションの実行を再開するために使用することができる状態情報を有する、中断又は休止状態アプリケーション。
【0166】
本明細書では、「閉じているアプリケーション」という用語は、保持された状態情報を有していないソフトウェアアプリケーションを指す(例えば、閉じているアプリケーションに対する状態情報は、デバイスのメモリ内に記憶されていない)。したがって、アプリケーションを閉じることは、アプリケーションに対するアプリケーションプロセスを終了及び/又は除去し、アプリケーションに対する状態情報をデバイスのメモリから除去することを含む。概して、第1のアプリケーション中に第2のアプリケーションを開いても、第1のアプリケーションは閉じない。第2のアプリケーションが表示されており、かつ第1のアプリケーションが表示を終了されたとき、第1のアプリケーションはバックグラウンドアプリケーションになる。
【0167】
次に、ポータブル多機能デバイス100、デバイス300、又はデバイス500などの電子デバイス上で実施されるユーザインタフェース(「UI」)及び関連プロセスの実施形態に注意を向ける。
【0168】
図6A~
図6ACは、いくつかの実施形態に係る、制限された動作モードの例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図のユーザインタフェースは、
図7~
図8のプロセスを含む後述のプロセスを例示するために使用される。
【0169】
図6Aは、デバイス600を示す。デバイス600は、制限モード(以下により詳細に記載される)及び制限モード以外の1つ以上のモードに従って動作するように構成される。いくつかの実施形態では、デバイス600は、デバイス100、300又は500である。デバイス600は、タッチ感知ディスプレイ(例えば、タッチスクリーン504)として示されるディスプレイ装置602を有する。タッチ感知ディスプレイ602は、接触の強度を検出するように構成される。これまで、接触の強度を検出するための例示的な構成要素並びにそれらの検出ための技法について、より詳細に説明してきた。デバイス600は、デバイス600のフレーム又は筐体に対して回転するように構成された押圧可能かつ回転可能な入力装置603を有する。押圧可能かつ回転可能な入力装置603は、タッチ感知ディスプレイ602の表面に並列な軸を中心に回転するように構成される。
【0170】
デバイス600は、携帯時計(例えば、スマートウォッチ)として示されている。そのため、デバイス600によって表示されるように示されているいくつかのユーザインタフェースは、「時計の文字盤」又は「時計文字盤」と呼ばれる。本明細書で説明する「時計の文字盤」への言及は、従来の「時計の文字盤」(例えば、時刻表示及び時刻を示す1本以上の針を有する円形状のディスプレイ又はデジタル時計の表現)の観念にどのようにも限定されないことを更に理解されたい。本明細書で説明する、時間の表示を伴うあらゆるユーザインタフェースが、時計の文字盤と適正に呼ばれ得る。関連して、「コンプリケーション」は、ある時刻の時間及び分を示すために使用されるもの(例えば、時計の針又は時間/分表示)以外の、任意の時計の文字盤の機能を指す。いくつかの実施形態では、コンプリケーションは、アプリケーションから取得されたデータなどの、異なるタイプの情報をユーザに提供する。いくつかの実施形態では、コンプリケーションによってユーザに伝達される情報はカスタマイズ可能である。
【0171】
デバイス600は携帯時計を参照して説明されているが、以下に説明する技術は、時計、携帯時計、時計の文字盤、及び時計文字盤に限定されない。本明細書に記載される方法及びユーザインタフェースは、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートホンなどを含むがこれらに限定されない、他のデバイス及びインタフェースに適用することができる。
【0172】
図6A~
図6Cは、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを選択するための技法を示す。
図6A~
図6Cでは、デバイス600は、制限モードに従って動作していない(例えば、非制限モードで利用可能な1つ以上の機能の第1の1組は制限モード中は利用できず、非制限モードで利用可能な1つ以上の機能の第2の1組は制限モード中でも使用できる)。いくつかの実施形態では、
図6A~
図6Cに関連して説明されるように、対応するタイプのユーザインタフェースを選択する能力は、デバイス600が制限モードに従って動作している間は制限される(例えば、利用できない)。
【0173】
図6A~
図6Cでは、対応するタイプのユーザインタフェースは時計の文字盤である。しかしながら、
図6A~
図6Cを参照して説明された技術は、他のタイプのユーザインタフェースに適用することができる。本明細書に記載される技術を使用して、多数の個々の時計の文字盤が可能である。ユーザは、特定のコンテキストに依存して、(例えば、時計の文字盤の保存したライブラリから)特定の時計の文字盤を選択しようとする場合がある。例えば、ユーザは、就業時間中は特定の時計の文字盤を表示して、プロフェッショナルな外観を投影しようとするが、週末中は時計の文字盤を変更して、関心事(天文、運動又は写真など)を反映しようとする場合もある。
【0174】
図6Aでは、デバイス600は時計の文字盤604を表示する。時計の文字盤604は、時間のアナログ表示604-1、健康アプリケーションに対応するコンプリケーション604-2、及び音楽アプリケーションに対応するコンプリケーション604-3を含む。
【0175】
この例では、ユーザは、時計の文字盤604から異なる時計の文字盤に切り替えようとしている。ユーザは、入力610a(例えば、タップ)を用いてデバイス600のタッチ感知ディスプレイに接触する。入力610aが強度閾値を上回る特性強度を有するという判定に応答して、デバイス600は、
図6Bのユーザインタフェース606上に示される、時計の文字盤選択モードに入る。時計の文字盤選択モードによって、ユーザが時計の文字盤を選択できる。デバイス600は、時計の文字盤を視覚的に際立たせることによって、ユーザが時計の文字盤選択モードに移行したことを示す。ユーザインタフェース606は、縮小サイズの時計の文字盤606-1(縮小サイズの時計の文字盤606-1は、時計の文字盤604に基づいている)をディスプレイ上で中央に配置することによって、デバイス600が、時計の文字盤選択モードに移行したことを視覚的に際立たせる。これは、時計の文字盤がフルサイズで表示されたときの外観をユーザに示しながら、デバイス600が時計の文字盤選択モードに移行したことをユーザに示す。
【0176】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース606は、第2の時計の文字盤606-2及び第3の時計の文字盤606-3の部分ビューを含む。いくつかの実施形態では、デバイス600が時計の文字盤選択モードにあるとき、デバイス600は、別の時計の文字盤又は時計の文字盤選択肢、特に、(例えば、時計の文字盤選択モードで選択可能な2つ以上の時計の文字盤の)シーケンス内の次にある時計の文字盤又は時計の文字盤選択肢の部分ビューを表示する。このことは、追加的な選択肢が利用可能であることを、ユーザが理解するのを更に助ける。いくつかの実施形態では、1つの時計の文字盤のみが常に表示される。
【0177】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース606は、ユーザが利用可能な時計の文字盤のシーケンスのどこにいるか、並びにシーケンスの中で利用可能な選択肢の数を示すページングドットを含む。時計の文字盤選択モードでは、ページングドットは、現在選択されている時計の文字盤、この時計の文字盤が時計の文字盤のシーケンスのどこにあるか、及びシーケンスに含まれる文字盤の総数を示してもよい。ページングアフォーダンスは、時計の文字盤選択モードにおいて、ユーザがインタフェースをナビゲートし、利用可能な時計の文字盤選択肢の全てを探るのに有利であり得る。
【0178】
時計の文字盤選択モードを使用して、表示する時計の文字盤を選択したり、編集する時計の文字盤を選択したりできる。いくつかの実施形態では、時計の文字盤606-1などの時計の文字盤がディスプレイ上で中央に配置された場合、ユーザは、タッチ感知ディスプレイ602の「カスタマイズ」アフォーダンス606-4に接触して、編集するために中央に配置された時計の文字盤を選択し、時計の文字盤編集モードに移行できる(
図6E~
図6Gを参照して以下で説明するように)。時計の文字盤編集モードと時計の文字盤選択モードとを単一のインタフェースとして結びつけることによって、ユーザは、異なる時計の文字盤を選択し、それらを素早くかつ容易に編集できる。
【0179】
ユーザは、タッチ感知ディスプレイ602に入力を提供することによって、異なる時計の文字盤を(編集又は表示のために)選択することができる。デバイス600は、タッチ感知ディスプレイ上の入力610b(例えば、スワイプ)を検出する。
図6Cに示されるように、入力610bを検出したことに応答して、デバイス600は、ユーザインタフェース606を更新する(例えば、スクロールする)。更新されたユーザインタフェース606は、ディスプレイ上で中央に配置された第2の時計の文字盤606-2を含む。いくつかの実施形態では、更新されたユーザインタフェース606は、時計の文字盤606-1の部分ビューを含む。
【0180】
時計の文字盤606-2を選択するために、ユーザは、時計の文字盤606-2上でタッチ感知ディスプレイ602に接触する(例えば、タッチ入力610c)。入力610c(例えば、タップ)を検出したことに応答して、デバイス600は、時計の文字盤選択モードを終了し、時計の文字盤606-2に基づく(
図6Dに示すような)フルサイズの時計の文字盤608を表示する。時計の文字盤608は、時間608-1及び5つのコンプリケーション608-2~608-6のデジタル表示を含む。コンプリケーション608-2は、カレンダアプリケーションに対応し、カレンダアプリケーションから日付情報を表示し、コンプリケーション608-3は、カレンダアプリケーション(例えば、コンプリケーション608-2に関連付けられた同じカレンダアプリケーション)に対応し、カレンダアプリケーションからカレンダイベントデータを表示し、コンプリケーション608-4は、気象アプリケーションに対応し、気象アプリケーションから予報データを表示し、コンプリケーション608-5は、気象アプリケーション(例えば、コンプリケーション608-4に関連付けられた同じ気象アプリケーション)に対応し、気象アプリケーションから現在の温度データを表示し、コンプリケーション608-6はメッセージングアプリケーションに対応し、メッセージングアプリケーションに関連付けられたグラフィカル要素(例えば、アイコン)を表示する。いくつかの実施形態では、メッセージングアプリケーションに関連付けられたグラフィカル要素は、メッセージングアプリケーションからのデータ(例えば、新しいメッセージ、未読メッセージ、又は見逃されたメッセージ)を表示する。
【0181】
任意選択的に、デバイス600は、上述の技術に加えて、又はその代わりに、時計の文字盤を選択するための他の方法を提供する。いくつかの実施形態では、デバイス600は、時計の文字盤選択モードに入ることなく(例えば、ユーザインタフェース606を表示せずに)時計の文字盤604から時計の文字盤608に直接切り替える。例えば、
図6Aの時計の文字盤604を表示している間に、タッチ感知ディスプレイ602上で右から左へのスワイプジェスチャの検出に応答して、デバイス600は、時計の文字盤604を時計の文字盤608で置き換える(例えば、デバイス600は、時計の文字盤604の表示を終了し、時計の文字盤608を表示する)。
【0182】
対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを(例えば、時計の文字盤)選択するための様々な技法を説明してきたが、ここでは、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェース(例えば、時計の文字盤)を編集する方法に注意を向ける。
図6D~
図6Gは、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを編集するための技法を示す。
図6D~
図6Gでは、デバイス600は制限モードに従って動作していない。いくつかの実施形態では、
図6D~
図6Gに関連して説明されるように、ユーザインタフェースを編集する能力は、デバイス600が制限モードに従って動作している間は制限される(例えば、利用できない)。
【0183】
図6Dでは、デバイス600は時計の文字盤608を表示する。時計の文字盤608は、メッセージングアプリケーションに関連付けられた情報を表示するコンプリケーション608-6を含む。この例では、ユーザは、時計の文字盤608の態様を変更しようとしている。具体的には、ユーザは、コンプリケーション608-6に関連付けられたアプリケーションを変更することを決定する。
【0184】
ユーザは、タッチ入力610dを用いてデバイス600のタッチ感知ディスプレイ602に接触する。入力610dが強度閾値を上回る特性強度を有するという判定に応答して、デバイス600は、時計の文字盤編集モードに入る。いくつかの実施形態では、時計の文字盤編集モードは、上述の時計の文字盤選択モードと同じである(又はそれと一体化される)(例えば、組み合わされた時計の文字盤選択/編集モード)。時計の文字盤編集モードによって、ユーザは、時計の文字盤の1つ以上の態様を編集できる。
【0185】
例示した実施形態では、入力610dに応答して、デバイス600は、上述のユーザインタフェース606を表示する。ユーザインタフェース606は、時刻606-2a及びコンプリケーション606-2b~606-2fの縮小サイズの表示と共に、文字盤608に基づく縮小サイズの文字盤606-2を示す。この表示は、デバイス600が文字盤編集モード(又は選択モード)にあることをユーザに示し、編集された文字盤のディスプレイ上での外観をユーザに示す。
【0186】
ユーザは、入力610e(例えば、タップ)で「カスタマイズ」アフォーダンス606-4に接触することによって、編集のために表示された時計の文字盤を選択する。入力610eを検出したことに応答して、デバイス600は、時計の文字盤606-2のフルサイズの編集可能バージョンを含むユーザインタフェース612を表示する。ユーザインタフェース612は、編集のための時計の文字盤の要素を視覚的に示す。ユーザインタフェース612に示されるように、コンプリケーション612-6(要素606-2f及びコンプリケーション608-6に対応する)は、輪郭612-7a及びタイトルバー612-7bによって示されるように、編集のために選択されている。時間612-1のデジタル表示及びコンプリケーション612-2~612-5によって示されるように、時計の文字盤の他の要素は保持される。
【0187】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース612は、ユーザが選択肢のシーケンスのどこにいるか、並びにそのシーケンスで利用可能な選択肢の数を示すページングドット612-8を表示する。時計の文字盤の編集モードでは、ページングドットは、ユーザが編集している時計の文字盤の編集可能な態様、この態様が編集可能な態様のシーケンスのどこにあるのか、シーケンス内の編集可能な態様の総数を示すことができる。ページングドットは、時計の文字盤編集モードにおいて、ユーザがインタフェースをナビゲートし、各タイプの時計の文字盤において利用可能な編集可能な選択肢の全てを探るのに有利であり得る。
【0188】
この例では、時計の文字盤の2つの態様が、ユーザが(1)カラースキーム及び(2)コンプリケーションを編集するために利用可能である。これは、ページングドット612-8a及び612-8bによって示される。時計の文字盤の色を編集することは、例えば、時計の文字盤の背景の色を変更すること(例えば、時計の文字盤の背景が特定の色の場合に色を置き換えること又は時計の文字盤の背景が画像を含む場合に異なる画像を選択すること)、(時計の文字盤上に含まれている場合は)秒針の一部若しくは全ての色を変更すること、時間表示及び/若しくは分表示の色を変更すること、並びに/又はデジタル時計の表現の表示における数字若しくはコロンの色を変更することを含む。
【0189】
ユーザインタフェース612は、時計の文字盤の第2の編集可能な態様であるコンプリケーションを編集するためのものである。これは、ページングドット612-8bを強調表示することによってユーザに中継される。ページングドット612-8を見ることにより、ユーザは、コンプリケーションがこの時計の文字盤の2つの編集可能な態様の2番目であることを認識する。
【0190】
ユーザは、押下可能及び回転可能な入力装置603を動かして(例えば、回転させて)、時計の文字盤の異なる態様を編集するために異なる選択肢を巡回できる。ユーザインタフェース612で、ユーザは、入力610f(例えば、押下可能かつ回転可能な入力装置603の移動)を介して、コンプリケーション612-6のための異なる選択肢(例えば、アプリケーションデータ)を選択することができる。有利なことに、編集選択肢を巡回するために(例えば、タッチ相互作用ではなく)回転可能な入力装置を使用することにより、画面とのタッチ相互作用を解放して、他の機能(例えば、編集するコンプリケーションの選択)をその代わりに提供し、これにより、デバイスの相互作用の余地が広がる。特に、編集中の画面のユーザの視界を妨げる可能性のある手指が大きいユーザにとっては、縮小サイズ表示上における細かいスケールでのタッチジェスチャは難しい場合があることから、回転可能な入力装置を使用することはまた、ディスプレイの小さい要素を編集するケースで有用である。
【0191】
ユーザインタフェース612には、位置インジケータ612-9も表示される。位置インジケータ612-9は、一連の位置に沿った現在の位置のインジケータである。これは、例えば、押下可能かつ回転可能な入力装置603と組み合わせて使用することができる。ユーザインタフェース612では、位置インジケータ612-9は、一連の全ての選択可能な選択肢内の現在選択されている選択肢の位置をユーザに示す。
【0192】
入力610fを検出したことに応答して、デバイス600は、この場合、コンプリケーションに関連付けられたデータをメッセージングアプリケーションデータからトレーニングアプリケーションデータ(例えば、トレーニングアプリケーションを起動するためのアフォーダンス)に変更することにより、コンプリケーション612-6を編集する。これは、コンプリケーション612-6に表示されているグラフィカル要素を変更する一方で、コンプリケーション612-6を輪郭612-7a及びタイトルバー612-7bで強調表示することで示される。時計の文字盤の他の要素は同じままである。位置インジケータ612-9が更新され、データ選択肢のシーケンス内のトレーニングアプリケーションデータの位置を示す。
【0193】
ページングドット612-8bが示すように、コンプリケーションは、編集可能な態様のシーケンスのうち、この時計の文字盤の第2の編集可能な態様である。ユーザは、タッチ感知ディスプレイ上でスワイプすることによって(例えば、左から右にスワイプする)ことによって、第1の編集可能な態様(例えば、色)を選択することができる。スワイプを検出したことに応答して、デバイス600は、時計の文字盤の色スキームを編集するためのユーザインタフェースを(例えば、押圧可能かつ回転可能な入力装置603を回転させることによって)表示する。
【0194】
図6D~
図6Gは、コンプリケーション612-6のみの編集を示しているが、複数のコンプリケーションを編集することができる。ユーザは、コンプリケーションの対応する位置に接触することによって、編集する特定のコンプリケーションを選択できる。次いで、輪郭612ー7aは、先に選択したコンプリケーション又は要素から現在選択しているコンプリケーション又は要素に遷移し、次に、押下可能かつ回転可能な入力装置603を、選択した場所におけるコンプリケーション又は要素を編集するために使用できる。いくつかの実施形態では、要素(例えば、コンプリケーション)は、タッチ感知ディスプレイをスワイプするか、又は押下可能かつ回転可能な入力装置を回転させることによって選択することができる。
【0195】
上述のように、ユーザは、押下可能かつ回転可能な入力装置の動きを使用して、利用可能な選択肢をスクロールできる。しかしながら、ユーザはまた、タッチ感知ディスプレイでの接触(例えば、スワイプ)などの第2のタイプの入力を使用して、利用可能な選択肢をスクロールしようとする場合もある。いくつかの実施形態では、ユーザは、タッチ感知ディスプレイを、編集するための時計の文字盤の第2の要素を視覚的に表示するために使用したスワイプとは異なる方向にスワイプすることができる(例えば、ディスプレイ上での下方向へのスワイプ)。例えば、利用可能な選択肢をスクロールするために、ユーザは、実質的に水平方向にスワイプして、編集可能な態様をスクロールできる(例えば、左から右へと動くスワイプによって、編集可能な態様のシーケンスを1つの方向にスクロールし、右から左へと動くスワイプによって、編集可能な態様のシーケンスを異なる方向にスクロールする)。この例では、ユーザは、実質的に垂直な方向にスワイプして、利用可能な選択肢をスクロールできる(例えば、下方向へ動くスワイプによって、利用可能な選択肢のシーケンスを1つの方向にスクロールし、上方向へ動くスワイプによって、利用可能な選択肢のシーケンスを異なる方向にスクロールする)。いくつかの実施形態では、ユーザは、表示された位置インジケータの場所又はその付近でディスプレイをスワイプして、利用可能な選択肢のシーケンスをスクロールできる。
【0196】
時計の文字盤の編集を終えると、ユーザは、時計の文字盤編集モードを終了し、編集した時計の文字盤をディスプレイに表示できる。入力610g(例えば、押下可能かつ回転可能な入力装置603の押下)に応答して、デバイス600は、時計の文字盤編集モードを終了し、
図6Hに示すように、編集された時計の文字盤614を表示する。編集された時計の文字盤614は、更新されたコンプリケーション614-1を除いて時計の文字盤608と同じである。いくつかの実施形態では、入力610gに応答して、デバイス600は、編集された時計の文字盤の表現を表示するように更新されたユーザインタフェース606に戻り(例えば、時計の文字盤の編集モードを終了して時計の文字盤の選択モードに戻る)、次に、ユーザインタフェース606を表示しながら、別のユーザ入力(例えば、押下可能かつ回転可能な入力装置603の押下)に応答して、(
図6Hに示されるように)編集された時計の文字盤614を表示する。
【0197】
図6A~
図6Hは、時計の文字盤を選択及び編集する例示的な実施形態を示すが、デバイス600が1つ以上の入力のシーケンスに応答して時計の文字盤を選択及び/又は編集する、本明細書に記載の技法の範囲内の他の多くの潜在的な実施形態が可能である。時計の文字盤編集モードによって、ユーザは、本明細書で説明する時計の文字盤の複数の編集可能な態様を変えることができる。いくつかの実施形態では、タッチ感知ディスプレイ上でスワイプを検出したことに応答して、デバイス600は、編集するために時計の文字盤の第2の要素を選択でき、次いで、別のユーザ入力(例えば、押下可能かつ回転可能な入力装置の動き)を検出したことに応答して、第2の要素を編集できる。これにより、ユーザは、色、コンプリケーションの数及び/又はタイプ並びに表示密度などの、表示された時計の文字盤の異なる編集可能な態様を巡回できる。
【0198】
図6Iを参照すると、いくつかの実施形態では、アプリケーションを起動する(例えば、バックグラウンド又は中断されたアプリケーションをアクティブにする)ためにコンプリケーションを選択することができる。例えば、時計の文字盤上のコンプリケーションを表現するアフォーダンスは、対応するアプリケーションからの情報の1組を表示できる。しかしながら、ユーザは、アプリケーションからの追加的な情報を見ようとしたり、完全なアプリケーションそのものを起動しようとしたりする場合もある。コンプリケーション614-1は、トレーニングアプリケーションを表し、トレーニングアプリケーションを起動するためのアフォーダンスを含む。トレーニングアプリケーションを起動するために、ユーザは、コンプリケーション614-1においてディスプレイに接触する(例えば、タッチ610h)。それに応答して、デバイス600は、
図6Jのユーザインタフェース616に示されるように、トレーニングアプリケーションを起動し、屋外ウォーキングを開始する。ユーザインタフェース616は、トレーニングのタイプ(屋外ウォーキング)、距離(0.01マイル)、及び経過時間(00:08:52)を示す。
【0199】
図6I~
図6Jでは、デバイス600は制限モードに従って動作していない。いくつかの実施形態では、デバイス600が制限モードに従って動作している間、アプリケーション(例えば、特定のアプリケーション)を起動し、開いているアプリケーションにアクセスし、及び/又はアプリケーションを閉じる能力が制限される(例えば、利用できない)。
【0200】
図6Kを参照すると、ディスプレイ602は、(例えば、デバイス600が所定の時間にわたって入力が受信されていないと判定したことに応答して、所定のジェスチャ(例えば、手首が下がったジェスチャ)を検出したことに応答して、又は入力(例えば、ディスプレイ602を非アクティブにする1つ以上の入力のシーケンス)を検出したことに応答して)、非アクティブになる。
【0201】
ディスプレイ602が非アクティブである間、デバイス600は、デバイス600の現在の時計の文字盤を表示するためのトリガーに対応する状態(例えば、タップ、手首の上昇、押下可能かつ回転可能な入力装置603の動き、アプリケーションの終了など)の発生を検出する。現在の時計の文字盤を表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出したことに応答して、デバイス600は時計の文字盤を表示し、表示される時計の文字盤は、現在時刻がデバイス600が制限モードで動作する所定の時間範囲に対応するかどうかに依存する。いくつかの実施形態では、現在時刻が所定の時間範囲内にある場合、現在時刻は所定の時間範囲に対応する。いくつかの実施形態では、所定の時間範囲は、絶対的(例えば、定義された開始時間(例えば、午前9時)から定義された終了時間(例えば、午後3時)まで)、又は相対的(例えば、制限モードに入ってから定義された時間内(例えば、1時間))である。いくつかの実施形態では、所定の時間範囲は、デバイス600から離れたデバイスによって(例えば、
図6AA~
図6ACを参照して説明されるデバイス650によって)設定される。いくつかの実施形態では、所定の時間範囲は、デバイス600に関連付けられたユーザアカウントに関連付けられている(例えば、所定の時間範囲は、ユーザアカウントに関連付けられた複数のデバイスに適用される)。
【0202】
現在時刻が所定の時間範囲に対応しないという判定に従って、デバイス600は、制限モードに従って動作せず、時計の文字盤614(例えば、現在選択されている時計の文字盤)を表示する。いくつかの実施形態では、デバイス600は、現在選択された時計の文字盤を表示するのではなく、直近に表示されたインタフェース(例えば、例示した例ではユーザインタフェース616)を表示する。現在時刻が所定の時間範囲に対応するという判定に従って、デバイス600は、制限動作モードに従って動作する(例えば、制限モードに入るか、又はアクティブにする)。図示の実施形態における所定の時間範囲は、午前8:00~午後3:00である。
図6Lでは、現在時刻は午前8:00であり、これは所定の時間範囲に対応するため、デバイス600は制限モードに入る。
【0203】
いくつかの実施形態では、制限モードで動作することは、制限されたユーザインタフェースを表示することを含む。
図6Lは、制限されたユーザインタフェース、制限された時計の文字盤618の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、現在時刻が所定の時間範囲に達したときに時計の文字盤614(又はユーザインタフェース616)が表示される場合、デバイス600は、時計の文字盤614(又はユーザインタフェース616)の表示を終了し、それを制限された時計の文字盤618と置き換える。以下により詳細に記載されるように、いくつかの実施形態では、制限された時計の文字盤618を表示している間のディスプレイ602での入力は、制限モードにある間は目に見える応答を引き起こさず、通知も提供されない。
【0204】
制限された時計の文字盤618の表示は、デバイス600が制限モードで動作していることを示し、デバイス600によって表示するために利用可能な他のユーザインタフェース(例えば、時計の文字盤604、608、及び614)のグラフィカル要素とは異なるグラフィカル要素(例えば、所定の要素のセット)を含む。いくつかの実施形態では、デバイス600で検出された入力に応答して、制限された時計の文字盤618のグラフィカル要素は、変更(例えば、編集又は削除)することができず、追加のグラフィカル要素は、制限された時計の文字盤618に追加することができない(例えば、制限モードを最初に存在させることなく追加することができない)。
【0205】
例示した実施形態では、制限された時計の文字盤618は、時間のアナログ表示618-1、日付の表示618-2、及び時間のデジタル表示618-3を含む。時間のアナログ表示618-1の要素618-1aは、現在時刻の現在時間に対応し、現在時間以外の時間に対応する時間のアナログ表示618-1の他の要素に対して視覚的に強調される。制限された時計の文字盤618は、ユーザの名前の表示618-4(例えば、名前と名字全て、名前のみ、名前全てと名字のイニシャル、イニシャルのみ(例えば、名前と名字のイニシャルのみ))を含む。いくつかの実施形態では、ユーザの名前は(例えば、デバイス600又は外部デバイスを介して)カスタマイズ可能である。
【0206】
例示した実施形態では、制限された時計の文字盤618は、ディスプレイ装置602の水平寸法(例えば、幅)と実質的に同じ(わずかに小さい)外径を有する、大きなグラフィッカル要素、特に大きなリング618-1bを含む(例えば、リング618-1bの外径はディスプレイの幅の90%より大きい)。リング618-1bは、時計の文字盤618の任意に定義された領域ではないという点で視覚的に識別可能である。いくつかの実施形態では、リング618-1bは、黄色などの目立つ色である。いくつかの実施形態では、リング618-1bは、デバイス600上で利用可能な任意の他の時計の文字盤に含まれない。例えば、
図6B~
図6Cで上述した時計の文字盤選択モードで提供される文字盤はいずれも、電子デバイスで検出された入力に応答して、リング618-1bを含むように変更することができる。いくつかの実施形態では、制限された時計の文字盤が現在の時計の文字盤である場合にのみ、識別可能なグラフィカル要素がディスプレイ装置を介して表示される(例えば、要素は制限された文字盤に固有である)。いくつかの実施形態では、識別可能な要素は、制限された時計の文字盤の最前面にある(例えば、識別可能な要素は背景画像ではない)。リング618-1bは、識別可能なグラフィカル要素の例に過ぎず、上述のリング618-1bの一般的な特性を備えた他の要素(例えば、他の時計の文字盤又はユーザインタフェースでは利用できない)を、特徴的なグラフィカル要素とすることができる。
【0207】
制限された時計の文字盤618は、ユーザインタフェース616によって表されるトレーニングアプリケーションに対応するグラフィカル要素618-5を含む。いくつかの実施形態では、デバイス600は、制限モードに入った後に、トレーニングアプリケーションを実行し続ける。デバイス600は、進行中のトレーニングを中断しないように、制限モードで動作している間であっても、トレーニングアプリケーションを実行し続けることができる。いくつかの実施形態では、デバイス600は、実行中のアプリケーションのタイプに基づいて、制限モードに入ったときに開いているアプリケーションに対して実行する動作(例えば、バックグラウンドで実行し続ける、中断する、休止する、又は閉じる)を決定する。例えば、デバイス600は、それらが終了された時点から再開することができるタイプのアプリケーションを中断又は閉じることができる(例えば、ユーザは、音楽アプリケーションが休止されるか、終了された時点から音楽トラックを再開することができる)が、デバイス600は、多くの場合、容易に再開することができないアプリケーション(例えば、トレーニングアプリケーション)を実行し続けることができる(例えば、トレーニングアプリケーションは、ランナーのトレーニング中にアプリケーションが閉じている場合、ランナーのペースを正確に追跡することができない)。
【0208】
図6Lの例示された実施形態では、アプリケーションが開いているという判定に従って、デバイス600は、制限された時計の文字盤618上にグラフィカル要素618-5を表示して、トレーニングアプリケーションが開いていることを示す。いくつかの実施形態では、デバイス600は、アプリケーションが開いていてバックグラウンドで実行されている場合(例えば、バックグラウンドアプリケーション)、制限された時計の文字盤618にアプリケーションのグラフィカル要素を表示するが、アプリケーションが中段又は休止状態である(例えば、開いているが実行されていない)場合は表示しない。いくつかの実施形態では、時計の文字盤614のコンプリケーション614-1とは異なり、グラフィカル要素618-5は、トレーニングアプリケーションにアクセスする(例えば、起動又は表示する)ように選択することができない。例えば、グラフィカル要素618-5でのタッチ入力は、トレーニングアプリケーションを表示させず、いくつかの実施形態では、どんな機能も実行させない(例えば、デバイス600は、グラフィカル要素618-5の選択に対応する入力に応答して、任意の肯定動作を実行しない)。いくつかの実施形態では、デバイス600は、タッチ感知ディスプレイ602での任意のタッチ入力に応答しない(例えば、デバイス600は、制限された時計の文字盤618が表示されている間は、タッチ感知ディスプレイ602での入力に応答して時計の文字盤選択又は編集モードに入らない)。いくつかの実施形態では、デバイス600は、制限モードにある間(例えば、制限された時計の文字盤618を表示している間)は、イベント(例えば、着信電話、電子メール、テキストメッセージ、アラーム)の通知(例えば、グラフィカル、触覚、可聴)を提供しない。
【0209】
いくつかの実施形態では、デバイス600は、現在時刻が所定の時間範囲に達したときにアクティブであるアプリケーションを中断又は終了する。いくつかのそのような実施形態では、アプリケーションが実行されていない(例えば、閉じられているか中断されている)という判定に従って、デバイス600は、トレーニングアプリケーションに対応するグラフィカル要素なしに、制限された時計の文字盤618を表示する。
【0210】
いくつかの実施形態では、制限された時計の文字盤の所定の1組のグラフィカル要素は、他の全ての利用可能な時計の文字盤(例えば、時計の文字盤604、608、及び614)とは異なる所定の構成又はレイアウトを有する。いくつかの実施形態では、制限された時計の文字盤618は、デバイス600が制限モードになっていない場合には利用不可能である(例えば、制限された時計の文字盤618は、
図6B~
図6Cに示される時計の文字盤選択モードでは利用できない)。いくつかの実施形態では、ユーザは、制限モードに対応する時計の文字盤を選択することができない。いくつかの実施形態では、制限された時計の文字盤は静的システム設定である。
【0211】
図6M~
図6Oは、いくつかの実施形態に係る、制限モード(制限モードの「ロック解除」とも呼ばれる)を終了するための技法を示す。制限モードを終了することにより、デバイス600は、他の時計の文字盤(例えば、時計の文字盤604、608、及び614などのカスタマイズ可能及び/又は変更可能な時計の文字盤)を表示し、制限モードで動作している間に利用可能ではない動作(例えば、アクセスアプリケーション)を実行することが可能になる。以下に説明する制限モードを終了するための技法は、偶然に実行される可能性は低く、制限モードを終了するためのユーザによる意図的な努力を伴う。いくつかの例では、関連する意図的な努力により、ユーザが制限モードを非アクティブにできないようにして、ユーザが現在のタスクに集中できるようにすることができる。更に、デバイス600は、制限モードを偶発的に終了することを防止される一方で、ユーザが(例えば、特定の必要性又は緊急事態が生じた場合に)デバイスの完全な機能にアクセスすることも可能にする。
【0212】
図6Mでは、デバイス600は入力610iを検出する。
図6Mでは、入力610iは、押下可能かつ回転可能な入力装置603の押下を含む。いくつかの実施形態では、入力610iは、タッチ感知ディスプレイ602での接触(例えば、閾値強度よりも大きいと判定される特性強度を有する接触)又は押下可能かつ回転可能な入力装置603の回転を含む。
【0213】
入力610iを検出したことに応答して、デバイス600は、
図6Nに示すようにユーザインタフェース620を表示する。
図6Nでは、ユーザインタフェース620は、制限された時計の文字盤618を置き換える(例えば、デバイス600は、制限された時計の文字盤618の表示を終了し、ユーザインタフェース620を表示する)。いくつかの実施形態では、デバイス600は、制限された時計の文字盤618の一部の上にユーザインタフェース620を重ね合わせる。ユーザインタフェース620は、制限モードに関連する情報(例えば、制限モードを終了することに関連する情報)を含む。例示された例では、ユーザインタフェース620は、タイトル620-1(「制限モードを終了」)、アラート620-2(「終了したことが制限モードレポートに表示される」)、及び制限モードの残りの持続時間の表示620-3(「残り時間:6時間55分」)を含む。デバイス600のユーザが所定の時間範囲を設定しなかった場合、制限モードがどのくらい長くスケジュールされているかを表示することが有利である(例えば、ユーザの親が所定の時間範囲を設定した場合、ユーザは、制限モードがどのくらい長く続くようにスケジュールされているか他の方法では知り得ない)。
【0214】
例示された実施形態では、アラート620-2は、デバイス600が制限モードを終了したことを示す情報(例えば、終了イベント)が別のユーザに報告されることを示す。例示された実施形態では、デバイス600で制限モードを終了すると、
図6AAに示すデバイス650に報告される。いくつかの実施形態では、デバイス650が、デバイス600が制限モードを終了したことを示す情報を受信することになっているユーザに関連付けられているという判定に従って、デバイス600で制限モードを終了したことがデバイス650に報告される(例えば、デバイス650は、デバイス600が制限モードを終了したことを示す情報を受信することになっているユーザのユーザアカウントに関連付けられている)。
【0215】
いくつかの実施形態では、デバイス600が制限モードを終了したことを示す情報は、デバイス600から受信ユーザのデバイス(例えば、デバイス650)に(例えば、Bluetooth又はNFCを介して)直接報告される。いくつかの実施形態では、デバイス600が制限モードを終了したことを示す情報は、共通ネットワーク接続(例えば、Wi-Fi、インターネット、LANなど)を介して別のユーザに報告される。
【0216】
ユーザインタフェース620は、終了プロセスを取り消すためのアフォーダンス620-4(「終了しない」とラベル付けされる)を含む。アフォーダンス620-4の選択に応答して、デバイス600は、制限モードに留まり、終了プロセスを取り消し、制限された時計の文字盤618に戻る(例えば、ユーザインタフェース620の表示を終了し、制限された時計の文字盤618を表示する)。
【0217】
ユーザインタフェース620は、制限モードを終了する(ロック解除、離れる)ためのアフォーダンス620-5(「終了」とラベル付けされる)を含む。例示した実施形態では、最初に、アフォーダンス620-5が部分的にしか表示されないように(例えば、ユーザインタフェース620の一部が隠されているか表示されないように)、ユーザインタフェース620が部分的に表示される。いくつかの実施形態では、部分的に表示されている間にアフォーダンス620-5を選択することができる。いくつかの実施形態では、部分的に表示されている間、アフォーダンス620-5を選択することができない。いくつかの実施形態では、アフォーダンス620-5は、更なる入力なしに、入力610iに応答して(例えば、ユーザインタフェース620が最初に表示されるとき)完全に表示される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースが最初に表示されるとき、アフォーダンス620-5は完全に隠されており(例えば、
図6Nでは見えない)、ユーザはアフォーダンス620-5を表示するために(例えば、以下に説明するようにユーザインタフェース620をスクロールすることによって)追加の入力を提供しなければならない。
【0218】
入力610j(例えば、押下可能かつ回転可能な入力装置603の回転、タッチ感知ディスプレイ602での上向きのドラッグジェスチャ、部分的に表示されたアフォーダンス620-5でのタップジェスチャ)の検出に応答して、デバイス600はユーザインタフェース620をスクロールし、
図6Oに示すように、アフォーダンス620-5が完全に表示されるように、ユーザインタフェース620の以前に隠された部分を明らかにする。いくつかの実施形態では、入力610jの検出に応答して、デバイス600は、アフォーダンス620-5にフォーカスする。
【0219】
アフォーダンス620-5の選択を検出したことに応答して(例えば、アフォーダンス620-5上のタッチ入力610k又は押下可能かつ回転可能な入力装置603の押下を検出したことに応答して)、デバイス600は、制限モードを終了し、ユーザインタフェース620(及び、まだ表示されている場合には制限された時計の文字盤618)の表示を終了する。
【0220】
いくつかの実施形態では、制限モードを終了する要求に対応する入力(例えば、入力610k)を検出したことに応答して、デバイス600は、デバイス600が制限モードでの動作を終了したという示唆を表すデータを記録する。いくつかの実施形態では、記録されたデータは、(例えば、入力610kを検出したことに応答して)デバイス600が制限モードでの動作を終了した時間、及びデバイス600が制限モードで動作しなかった持続時間(例えば、制限モードを終了してから制限モードに再度入るまでの時間、又は所定の時間範囲の終わりに達するまでの時間)を含む。例えば、デバイス600は、デバイス650への送信のためのデータを記録する(例えば、記録されたデータは(直接又は間接的に)デバイス650に送信される)。いくつかの実施形態では、デバイス600は、制限モードを終了するとデータを記録し始め、任意選択的に、デバイス600が制限モードの外にいる間、データを記録し続ける。いくつかの実施形態では、データは、終了イベントのレポートをデバイス650に表示させる。いくつかの実施形態では、記録されたデータは、デバイス600が制限モードを終了すると(例えば、入力610kの検出に応答して)送信される。いくつかの実施形態では、記録されたデータは、デバイス600が制限モードに再び入ると送信される。いくつかの実施形態では、記録されたデータは、定期的に(例えば、5分ごと、1時間ごと、又は1日の終わりに、又は週の終わりに)送信される。
【0221】
例示した実施形態では、制限モードを終了すると、デバイス600は、
図6Pに示されるように、制限された時計の文字盤618を、現在の時計の文字盤として、カスタマイズ可能な時計の文字盤614に置き換える。いくつかの実施形態では、デバイス600は、制限された時計の文字盤618を、制限モードに入る前に最後に表示されたユーザインタフェース(例えば、トレーニングアプリケーションのユーザインタフェース616)に置き換える。
【0222】
制限モードを終了と、デバイス600は、制限モードではアクセスできない機能を含む「通常」モードに従って動作する。例えば、
図6Pの時計の文字盤614を表示している間、デバイス600は、入力610l(例えば、押下可能かつ回転可能な入力装置603の押下)を受信する。入力610lを検出したことに応答して、デバイス600は、対応するアプリケーション又はユーザインタフェースを起動するための複数のアフォーダンスを含むユーザインタフェース622(例えば、アプリケーションスプリングボード)を表示する。制限モードにある間のデバイス600の動作とは対照的に、ユーザインタフェース622は、制限された時計の文字盤618から直接利用できない。上述のように、制限された時計の文字盤618が表示されている間に、押下可能かつ回転可能な入力装置603を押すと、ユーザインタフェース620が表示される。例示された実施形態では、デバイス600は、ユーザインタフェース622を表示するために制限モードを終了する必要がある。
【0223】
アフォーダンス622-1の選択を検出したことに応答して(例えば、アフォーダンス622-1でのタップ入力610mを検出したことに応答して)、デバイス600は、ユーザインタフェース624(例えば、設定メニュー)を表示する。
図6Rに示すように、ユーザインタフェース624は、制限モードに関連付けられたアフォーダンス624-1を含む、様々なシステム機能に関連付けられたアフォーダンスを含む。
【0224】
アフォーダンス624-1の選択を検出したこと(例えば、タップジェスチャ入力610nを検出したこと)に応答して、デバイス600は、制限モードに関連する情報を含むユーザインタフェース626を表示する。ユーザインタフェース626は、制限モードの状態を示すアフォーダンス626-1(例えば、トグルボタン)を含み、任意選択的に、特定の条件下で制限モードをアクティブにする及び非アクティブにするために使用することができる。
図6Sに示すように、現在時刻は所定の時間範囲に対応するため、アフォーダンス626-1は、グレーアウトされることによって示されるように、非アクティブにされる(例えば、選択することができない)。いくつかの実施形態では、現在時刻が所定の時間範囲に対応しない場合、制限モードは、ユーザインタフェース626にナビゲートすることによって(例えば、
図6P~
図6Rに示されるインタフェース及び入力のシーケンスを介して)及びアフォーダンス626-1を選択することによってアクティブにすることができる。
【0225】
ユーザインタフェース626は、制限モードを終了する(例えば、終了イベント)1つ以上のデバイスの発生を示すレポートログ626-2を含む。レポートログ626-2は、制限モードに関連付けられた終了イベントに関する情報を含む。終了イベント項目626-2a~626-2cは、制限モードが終了した時間(例えば、終了イベントが開始した時間)及び終了イベントの持続時間(例えば、所定の時間範囲中にデバイスが制限モードではなかった時間)を示す。終了イベント項目626-2aは、
図6O~
図6Pに示される終了イベントに対応し、これは8:05に始まり、1分間続いた(
図6Sの現在時刻が8:06であるため)。いくつかの実施形態では、レポートログ626-2は、前日の終了イベントに関する情報を含む。例えば、終了イベント項目626-2b及び626-2cは、前日に発生した終了イベントに関する情報を提供する。いくつかの実施形態では、レポートログ626-2は、終了イベント項目を日ごとに編成する。いくつかの実施形態では、レポートログ626-2は、制限モード期間によって終了イベント項目を編成する(例えば、複数の制限モード期間を1日にスケジュールすることができる)。いくつかの実施形態では、デバイス600は、複数のデバイス(例えば、共通のアカウントを共有するか、又は単一のユーザに関連付けられているデバイス)の終了イベントを集約する。いくつかの実施形態では、所定の時間範囲は複数のデバイスに適用され、任意選択的に、所定の時間範囲中に複数のデバイスのいずれかで制限モードを終了すると、レポートログに含まれる終了イベントが発生する。いくつかの実施形態では、終了イベント項目は、対応する終了イベントに関連付けられたデバイスの示唆を含む。いくつかの実施形態では、レポートログ626-2は、デバイス600のみに関連付けられた終了イベント項目を含む。
【0226】
例示された実施形態では、制限モードを終了した後、現在時刻が所定の時間範囲に対応している間に特定の基準が満たされた場合、デバイス600は、制限モードに再び入る(例えば、制限された時計の文字盤618を再び表示する)。例えば、所定の時間内に入力が検出されない場合、又はデバイス600がコンテンツの表示を非アクティブにする要求に対応する入力(例えば、ユーザがデバイス600を見ていないことを示す、ユーザが手首を下ろすことに一致する手首のジェスチャ)を検出した場合、デバイスは制限モードに再び入る。いくつかの実施形態では、デバイス600は、制限モードに再び入るときに、制限された時計の文字盤618を表示する。いくつかの実施形態では、制限モードに再び入る基準が満たされた時点でディスプレイ602がコンテンツを表示していない場合、デバイス600は、デバイス600の現在の時計の文字盤を表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出すると、制限された時計の文字盤618を表示する。いくつかの実施形態では、制限モードに再び入るための基準は、デバイス600の現在の時計の文字盤を表示するためのトリガーに対応する状態を含む(例えば、デバイス600は、他の条件(例えば、非アクティブ基準)が満たされている場合でも、現在の時計の文字盤を表示する要求を受信するまで、制限モードに再び入らない)。
【0227】
図6Tでは、デバイス600が制限モードで動作しておらず、現在時刻が所定の時間範囲に対応していないときに、時計の文字盤614が表示されている。
図6Uに示されるように、入力610p(例えば、タッチ感知ディスプレイ602での上向きスワイプジェスチャ)の検出に応答して、デバイス600は、デバイス600の様々な機能を制御するためのアフォーダンスを備えたユーザインタフェース628(例えば、制御インタフェース)を表示する。アフォーダンス628-1の選択(例えば、制限モードに対応するアフォーダンスにおけるタッチ感知ディスプレイ602でのタップジェスチャ610q)を検出したことに応答して、デバイス600は制限モードに入り、制限された時計の文字盤618を表示する。いくつかの実施形態では、アフォーダンス626-1の選択を検出したことに応答して、デバイス600は、
図6Sに示されるようなユーザインタフェース626を表示するが、アフォーダンス626-1の選択により、デバイス600が制限モードに入り、制限された時計の文字盤618を表示させるようにアフォーダンス626-1が選択可能である(例えば、グレーアウトしていない)点が異なっている。これらの方法では、ユーザは、デバイス600での入力を介して制限モードを自発的にアクティブにすることができる。いくつかの実施形態では、
図6T~
図6Uに示されるように、制限モードを手動でアクティブにすると、ユーザが手動で制限モードを終了するまで、デバイス600を制限モードのままにする。いくつかの実施形態では、ユーザが制限モードを手動でアクティブにし、現在時刻が所定の時間範囲に対応するまでデバイス600が制限モードのままである場合、デバイス600は、所定の時間範囲の超過時に制限モードを非アクティブにする(例えば、ユーザが制限モードを手動で非アクティブ化しなかったとしても)。いくつかの実施形態では、ユーザが制限モードを手動でアクティブにし、現在時刻が所定の時間範囲に対応するまでデバイス600が制限モードのままである場合、デバイス600は、所定の時間範囲の超過時に制限モードに留まる(例えば、制限モードが手動で非アクティブにされるまで)。
【0228】
図6Vに示すように、デバイス600が午後3:30に制限モードに入った後、デバイス600は制限モードに留まる。デバイス600がまだ制限モードにある間、デバイス600は、
図6Wに示すように、午後4:00に入力610r(例えば、押下可能かつ回転可能な入力装置603の押下)を検出する。入力610rを検出したことに応答して、デバイス600は、制限モードに関する情報を含むユーザインタフェース630(
図6X)を表示する。ユーザインタフェース630は、タイトル630-1(「制限モードを終了」)、デバイス600が制限モードになっている時間を示すメッセージ630-2(「制限モードに30分間なっています」)、並びにアフォーダンス630-3及び630-4を含む。ユーザインタフェース630で、デバイス600が制限モードになっている時間を表示すると、一部のユーザは制限モードに留まるか、後で制限モードに再び入るように勧められる(例えば、勉強のための時間中にデバイスの特定の機能を使用しなかったことで、ユーザは親から褒美をもらう場合がある)。
【0229】
ユーザインタフェース620(デバイス600が所定の時間範囲に対応する現在時刻によって制限モードになっている間に表示される)とは対照的に、ユーザインタフェース630は、デバイス600が手動入力(例えば、アフォーダンス628-1の選択)によって制限モードになっている間に表示される。すなわち、例示された実施形態では、制限モードで動作している間(又は制限された時計の文字盤618を表示している間)の入力の検出に対するデバイス600の応答は、制限モードに入った条件(例えば、デバイス600が、所定の条件又はデバイス600での自発的なユーザ入力のどちらによって制限モードで動作しているか)に依存する。
【0230】
図6Xでは、デバイス600は、入力610s(例えば、押下可能かつ回転可能な入力装置603の回転)を検出する。
図6Yに示されるように、入力610sを検出したことに応答して、デバイス600は、ユーザインタフェース630をスクロールする。いくつかの実施形態では、入力610t(例えば、アフォーダンス630-4でのタップジェスチャ)を検出したことに応答して、デバイス600は制限モードを終了する。一部の実施形態では、アフォーダンス630-4の選択後、デバイス600は、手動で制限モードに入ったため、例えば非アクティブ基準が満たされることに応答して、制限モードに自動的に再び入ったり、制限された時計の文字盤618を再表示したりしない。いくつかの実施形態では、デバイス600は、
図6Sのユーザインタフェース626のアフォーダンス626-1を介して制限モードが非アクティブになるまで、非アクティブ基準が満たされることに応答して、制限モードに再び入り、制限された時計の文字盤618を再表示する。
【0231】
図6Zは、いくつかの実施形態に係る、制限モードを終了するための技法を示す。入力610i(
図6M)、入力610j(
図6N)、入力610r(
図6W)、又は入力610s(
図6X)を検出したことに応答して、デバイス600は、デバイス600が制限モードを終了しようとしているか、又は押下可能かつ回転可能な入力装置603の回転に応答して制限モードを終了することになることを示すユーザインタフェース632を表示する。
図6Zの入力610u(例えば、押圧可能かつ回転可能な入力装置603の回転)の検出に応答して、デバイス600は制限モードを終了する。
図6Zに示される技法は、いくつかの実施形態では、デバイス600が、押下可能かつ回転可能な入力装置603の回転に応答して、制限された時計の文字盤618から直接又は制限された時計の文字盤618から間接的に(例えば、ユーザインタフェース620又は630を介して)制限モードを終了することを示す。
【0232】
図6AA~
図6ACは、制限モード及び制限モードの設定パラメータ(例えば、デバイス600での制限モード)に関する情報を閲覧するための技法を示す。
【0233】
図6AAは、デバイス650(例えば、デバイス100又は300)を示す。いくつかの実施形態では、デバイス650は、デバイス600とペアリングされ(例えば、デバイス600と650との間に直接通信リンクが存在する)、及び/又はデバイス600に関連付けられたアカウント(例えば、ユーザアカウント)と関連付けられる。
【0234】
図6AAでは、デバイス650は、ユーザインタフェース634(例えば、スクリーンタイム設定メニュー)を表示する。ユーザインタフェース634は、制限モードに関連付けられたユーザインタフェースに対応する項目634-1(例えば、アフォーダンス)を含む。項目634-1の選択(例えば、項目634-1でのタップジェスチャ610v)を検出したことに応答して、デバイス650は、
図6ABに示されるユーザインタフェース636を表示する。ユーザインタフェース636は、対応するユーザに対応する制限モード情報(例えば、設定)に関連付けられた項目636-1及び636-2(例えば、アフォーダンス)を含む。例えば、項目636-1は、ユーザエマに関連付けられた制限モード情報に対応する。例示した実施形態では、項目は、ユーザ(例えば、エマ、ジョニーなど)に従ってリストされている。いくつかの実施形態では、項目は、特定のデバイス(例えば、エマの携帯時計、エマの電話、ジョニーの携帯時計)に従ってリストされる。
【0235】
入力610w(例えば、項目636-1でのタップジェスチャ)を検出したことに応答して、デバイス650は、
図6ACに示されるユーザインタフェース638を表示する。ユーザインタフェース638は、ユーザエマの制限モードに関する情報を含む。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース638は、ユーザエマに関連付けられた複数のデバイスからのデータを集約する。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース638は、デバイスごとに情報を表示する。ユーザインタフェース638は、エマのデバイス(例えば、エマに関連付けられたデバイス、エマに関連付けられたユーザアカウントに関連付けられたデバイス)の制限モードをアクティブ及び非アクティブにするためのアフォーダンス638-1(例えばトグルボタン)を含む。いくつかの実施形態では、選択アフォーダンス638-1は、エマのデバイスの制限モードをオンにする。いくつかの実施形態では、デバイス650を介して制限モードをオンにすると、エマのデバイスは制限モードをアクティブにする(例えば、アフォーダンスを選択すると、エマのデバイスにデータが送信され、エマのデバイスは制限モードをアクティブにする)。いくつかの実施形態では、デバイス650を介して制限モードをオンにすると、エマのデバイスは、定義されたスケジュールに従って制限モードをアクティブにする。例示した実施形態では、エマのデバイスの制限モードは、午前8時から午後3時にアクティブになるように構成されている(例えば、エマのデバイスの制限モードは、午前8時~午後3時の所定の時間範囲を有し、その結果、エマのデバイスは、午前8時から午後3時の間は制限モードで動作する)。
【0236】
いくつかの実施形態では、制限モードの設定は、カスタムスケジュールに従って構成することができる。ユーザインタフェース638は、エマのデバイスが制限されているときにカスタマイズするための情報(例えば、命令)を表示するためのアフォーダンス638-4を含む。アフォーダンス638-2の選択(「カスタマイズ」)を検出したことに応答して、デバイス650は、エマのデバイスが制限モードで動作する、カスタマイズ可能なスケジュールを編集/設定するためのユーザインタフェースを表示する。例えば、デバイス650は、日ごとの制限モードスケジュール(例えば、「月曜日の午前8時から午後3時及び火曜日の午前7時から午後2時30分」、又は「月~金:午前7時30分から午後3時及び土~日はオフ」)をカスタマイズするためのユーザインタフェースを提供する。いくつかの実施形態では、所定の時間範囲は、異なる曜日の異なる時間範囲を指定するスケジュールに従って定義される。
【0237】
ユーザインタフェース638は、ユーザエマのデバイスが制限モードを終了した時間と持続時間を示す終了イベント(ユーザインタフェース638では「ロック解除」と呼ばれる)を示すレポートログ638-3を含む。上述したように、デバイス650からリモート装置(例えば、デバイス600)は、リモート装置が制限モードでの動作を終了したという示唆を表すデータを記録することができる。このデータはデバイス650によって取得され、レポートログ638-3を生成するために使用される。いくつかの実施形態では、記録されたデータは、デバイス650に(直接又は間接的に)送信される。いくつかの実施形態では、記録されたデータは、リモート装置が制限モードを終了するときに取得される。いくつかの実施形態では、記録されたデータは、リモート装置が制限モードに再び入るときに取得される。いくつかの実施形態では、記録されたデータは、定期的に(例えば、5分ごと、1時間ごと、又は1日の終わりに、又は週の終わりに)取得される。
【0238】
レポートログ638-3は、終了イベントを日ごとにグループ化する(例えば、「今日」、「昨日」など)。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース638をスクロールして、追加の終了イベント(例えば、「昨日」の前の日の終了イベント)を表示することができる。いくつかの実施形態では、レポートログ638-3は、制限モード期間(例えば、1日に2つ以上の所定の時間範囲がある場合(例えば、午前8時から午後1時及び「午後2時~午後3時30分」)の終了イベントをグループ化し、レポートログ638-3は、所定の時間範囲で終了イベントをグループ化する)。レポートログ638-3は、制限モードが終了(ロック解除)した時間及び終了イベントの持続時間(例えば、制限モードがロック解除されていた時間)を示す終了イベント項目638-3a~638-3fを含む。いくつかの実施形態では、レポートログ638-3は、デバイス600上に表示されたレポートログ626-2と比較して追加情報を含む(例えば、デバイス650がより大きい表示サイズを有するため)。例えば、いくつかの実施形態では、レポートログ638-3は、終了イベント項目に関連付けられたデバイス(例えば、対応する終了イベント項目に示された時間及び期間において、制限モードを終了するデバイス(又は、デバイスのタイプ)を示唆するための、ラップトップコンピュータ、電話、又は携帯時計を表すアイコン)に関連付けられたデバイスの示唆を含む。いくつかの実施形態では、デバイス600に表示されたレポートログ626-2は、終了イベント項目に関連付けられたデバイスの示唆を含む。
【0239】
いくつかの実施形態では、デバイス650がユーザエマに関連付けられており、ユーザインタフェース638に示されるスケジュールに従って制限モードで動作するように構成されている場合、ログ638-3は、デバイス650が制限モードを終了したときの時間及び持続時間に対応する終了イベント項目を含む。
【0240】
図7は、いくつかの実施形態による、制限された動作モードで電子デバイスを動作させるための方法を示すフロー図である。方法700は、ディスプレイ装置を有するデバイス(例えば、100、300、500、600、650)で実行される。方法700のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0241】
後述のように、方法700は、ユーザインタフェース間で遷移するための直観的な方法を提供する。この方法は、ユーザインタフェース間の遷移に対するユーザの認識的負担を減らし、それによって、より効率的なヒューマンマシンインタフェースを作成する。バッテリ動作コンピューティングデバイスに関しては、ユーザがユーザインタフェース間で自動かつより効率的に遷移することを可能とすることは、電力を節約し、バッテリ充電の時間間隔を長くする。
【0242】
ディスプレイ装置(例えば、602)を備えた電子デバイス(例えば、600)は、ディスプレイ装置を介して、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェース(例えば、現在の時計の文字盤)の第1のユーザインタフェース(例えば、604)(例えば、第1の文字盤)を表示する(702)。いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースは、第1の構成内に1つ以上の要素(例えば、少なくとも第1の構成内に第1の要素及び第2の要素)(例えば、604-1、604-2、604-3)を含む。いくつかの実施形態では、第1の要素は、第1のタイプの情報(例えば、時間)を表示し、第2の要素は、第2のタイプの情報(例えば、健康又は音楽アプリケーションからの情報)を表示する。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、時間の表示を有する時計の文字盤を含むグラフィカルユーザインタフェースであり、任意選択的に、時間以外の情報を表す1つ以上のユーザインタフェース要素(例えば、コンプリケーション)である。
【0243】
いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースは時計の文字盤である。
【0244】
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェース(例えば、現在の時計の文字盤)を変更する要求(例えば、ユーザインタフェース編集モード及び/又はユーザインタフェース選択モードに入り、第1のユーザインタフェースの視覚要素を編集するか、又は異なるユーザインタフェースを選択し、編集済み又は異なるユーザインタフェースの選択を確認する)に対応する1つ以上の入力(例えば、タッチ感知ディスプレイでの接触及び/又は回転可能入力機構のアクティブ化(例えば、押下又は回転))のシーケンスの(例えば、610a、610b、及び/又は610c)を検出する(704)。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースが表示されている間に、1つ以上の入力のシーケンスの少なくとも1つの入力(例えば、601a)が検出される。
【0245】
いくつかの実施形態では、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを変更する要求に対応する1つ以上の入力のシーケンスを検出したことに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ装置を介して、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースとして、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェース(例えば、608)を表示する(706)。いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースは、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素とは異なる、及び/又は対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素の第1の構成とは異なる配列である、1つ以上の要素(例えば、608-1、608-2、608-3、608-4、608-5、及び608-6)を含む(例えば、第2のユーザインタフェースは、第1のユーザインタフェースの編集済み(カスタマイズされた)バージョンである(例えば、所定のレイアウトのためのユーザ選択の色及び/又はコンプリケーション)。いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースは、異なるスタイルのユーザインタフェースである(例えば、ユーザは、特定の(第2の)ユーザインタフェースを選択することによってユーザインタフェースをカスタマイズすることができる)。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースのスタイルは、ユーザインタフェース上のユーザインタフェース要素(例えば、コンプリケーションの数及びタイプ)、ユーザインタフェースのレイアウト(例えば、要素の配列)、又は時間の表示(例えば、時計の文字盤の場合のデジタル又はアナログ)によって定義される。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力のシーケンスは、第2のユーザインタフェースの機能の選択に対応する。
【0246】
1つ以上の入力のシーケンスを検出したことに応答して、第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素とは異なる、及び/又は第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素の第1の構成とは異なる配置の1つ以上の要素を備えた第2のユーザインタフェースを表示することは、デバイスのユーザインタフェースの追加の制御選択肢及びカスタマイズを提供する。追加の制御選択肢を提供し、ユーザインタフェースをカスタマイズすることにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、関連するインタフェースを提供し、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0247】
いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースは、アプリケーション(例えば、トレーニングアプリケーション)に対応する第1のアフォーダンス(例えば、614-1)を含む。いくつかの実施形態では、それぞれのタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスは、第1のアフォーダンスの選択に対応する入力(例えば、610h)を検出する。いくつかの実施形態では、第1のアフォーダンスの選択に対応する入力を検出したことに応答して、電子デバイスはアプリケーション(例えば、616)を起動する。いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェースとは対照的に、制限モードに対応するユーザインタフェース(例えば、618)は、対応するアプリケーション又は機能を起動するように選択することができるグラフィカル要素(例えば、アフォーダンス)を含まない。
【0248】
いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスは、1つ以上の入力の第3のシーケンス(例えば、タッチ感知ディスプレイでの接触及び/又は回転可能入力機構のアクティブ化(例えば、押下又は回転)を検出する。いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力の第3のシーケンスを検出したことに応答して、電子デバイスは、動作を実行する(例えば、アプリケーションを開く、最近開いた又は指定された(例えば、お気に入りの)アプリケーションのドックを表示する、アプリケーションスプリングボード(例えば、622、対応するアプリケーションを起動するための複数のアイコン)を表示する、通知センター(例えば、通知のリスト)を表示する、現在のシステムスペースとは異なるシステムスペースに遷移する、現在のユーザインタフェースを編集するか、ユーザインタフェースの編集又は選択モードに入る、又はコンプリケーションに対応するアプリケーションを起動する)。いくつかの実施形態では、制限モードがアクティブであるとき、応答不能モードが有効になる。いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェース(例えば、制限された時計の文字盤618)を表示している間に、電子デバイスは、1つ以上の入力の第3のシーケンス(例えば、第2のユーザインタフェースを表示している間に検出された、同じ順序の同じタイプの入力)を検出する。いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力の第3のシーケンスを検出したことに応答して、電子デバイスは動作の実行をやめる。いくつかの実施形態では、電子デバイスが制限モードで動作していないときに実行できる動作(例えば、電子メール及びテキストメッセージの送信、ウェブ閲覧アプリケーションへのアクセス、通知の提示)は、電子デバイスが制限モードで動作している間は実行できない(例えば、電子デバイスが動作を実行できるようにするには、制限モードを終了する必要がある)。いくつかの実施形態では、動作の実行は、制限モード中に変更される(例えば、通話の通知は、第1の試行ではなく複数の通話試行が受信された後にのみ提示される)。
【0249】
いくつかの実施形態では、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出する前に、電子デバイスは、第1のアプリケーションのユーザインタフェース(例えば、616)(例えば、時計の文字盤を生成するためのアプリケーション以外のアプリケーション、オペレーティングシステムの一部ではないアプリケーション)を表示する。いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェース(例えば、618)を表示することは、第1のアプリケーションのユーザインタフェースの表示を終了することを含む。いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションのユーザインタフェースの表示を終了することは、第1のアプリケーションを中断すること、又は第1のアプリケーションを閉じることを含む。
【0250】
いくつかの実施形態では、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースに変更した後に、電子デバイスは、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態(例えば、タップ、手首上げ、ボタンの押下、アプリケーションのクローズなど)の発生を検出する(708)。
【0251】
いくつかの実施形態では、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出したことに応答して(710)、現在時刻が、所定の時間範囲に対応する(例えば、現在時刻は所定の時間範囲、絶対時間範囲(例えば、午前9時~午後3時)及び/又は相対時間範囲(例えば、イベント又は定義された時間から定義された時間(例えば、1時間)以内である)という判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ装置を介して、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェース及び対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースとは異なる、対応するタイプのユーザインタフェース(例えば、第3の時計の文字盤)の第3のユーザインタフェース(例えば、618)を表示する(712)(例えば、現在時刻が所定の時間範囲に達したときに第2のユーザインタフェースが表示されている場合、第2のユーザインタフェースの表示を終了し、第2のユーザインタフェースを第3のユーザインタフェースで置き換える)。
【0252】
現在時刻が所定の時間範囲に対応するという判定に従って、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェース及び対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースとは異なる対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示することは、更なるユーザ入力を必要とせずに条件の1組が満たされたときに動作を実行する。更なるユーザ入力を必要とせずに条件のセットが満たされたときに動作を行うことにより、デバイスの操作性が高められ、ユーザ-デバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力をもたらすようにユーザを支援し、ユーザの誤りを減らすことによって)より効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、デバイスの電力使用が抑えられ、バッテリ寿命が改善される。
【0253】
いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースは、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースの1つ以上の要素及び対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースの1つ以上の要素とは異なる、所定の1組の要素(例えば、618-1、618-2、618-3、及び618-4)を含む。いくつかの実施形態では、所定の要素の1組は、電子デバイスで検出された入力に応答して変更(例えば、編集又は削除)することができない。いくつかの実施形態では、第3のユーザインタフェースの所定の1組(例えば、618-1、618-2、618-3、及び618-4)は、第2のユーザインタフェースのユーザインタフェース要素の第1の1組の構成又はレイアウトとは異なる所定の構成又はレイアウトを有する。いくつかの実施形態では、第3のユーザインタフェースは制限モードに対応し、制限モードがアクティブになっていない場合には利用できない(例えば、第3のユーザインタフェースは、顔選択モードで利用できない)。いくつかの実施形態では、ユーザは、どのユーザインタフェースが第3のユーザインタフェースになるかを選択することができない(例えば、ユーザは、制限モードで表示されるユーザインタフェースを選択できない)。いくつかの実施形態では、第3のユーザインタフェースは、静的システム設定である。いくつかの実施形態では、制限モードがアクティブになっているか否かに関わらず、電子デバイスを使用して第3のユーザインタフェースの機能を編集できない(例えば、第3のユーザインタフェースは、顔編集モードでは利用できないか、編集モードで表示されるが実際には編集できない)。
【0254】
いくつかの実施形態では、現在時刻が所定の時間範囲に対応し、電子デバイスが第1のモード(例えば、制限モード)で動作している間に、電子デバイスは、1つ以上の入力の第5のシーケンス(例えば、610i、610j、610k、610r、610s、610t)(例えば、制限モードを終了するための入力のシーケンス、例えば、タッチ感知ディスプレイでの接触及び/又は回転可能な入力機構のアクティブ化(例えば、押下又は回転))を検出する。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第5のシーケンスは、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示している間に検出される少なくとも1つの入力(例えば、610i、610r)を含む(例えば、ユーザインタフェースが表示されている間に1つ以上の入力のシーケンスが開始する)。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第3のシーケンスを検出したことに応答して、電子デバイスは第1のモードを終了する(例えば、
図6O~
図6P)。いくつかの実施形態では、第1のモードを終了することは、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェース(例えば、614)を表示することを含む。
【0255】
いくつかの実施形態では、現在時刻が所定の時間範囲に対応し(例えば、現在の時間は、制限モードのための指定されたウィンドウ内にある)、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースが表示されていない間(例えば、
図6P~
図6S、デバイスが、第3のユーザインタフェースを終了して制限モードを終了する要求を検出し、それを実行した)、電子デバイスは、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のインタフェース再表示基準が満たされたことを検出する(例えば、自動検出、ユーザ入力なし検出)。いくつかの実施形態では、第3のユーザインタフェース再表示基準は、ユーザ入力が所定の時間内に検出されていない、又は電子デバイスのディスプレイ装置上のコンテンツの表示を非アクティブにする要求に対応する入力を検出する、という基準のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェース再表示基準が満たされたことを検出したことに応答して、電子デバイスは、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示する(例えば、再表示する)。
【0256】
いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースは、時間のアナログ表示(例えば、618-1)及び時間のデジタル表示(例えば、618-3)を含む。いくつかの実施形態では、第3のユーザインタフェースは、日付の表示を含む(例えば、618-2)。
【0257】
いくつかの実施形態では、現在時刻の現在時間に対応する時間のアナログ表示の要素(例えば、618-1a)は、現在時間以外の時間に対応する時間のアナログ表示の要素に対して視覚的に強調される。
【0258】
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションのための第1のユーザインタフェース(例えば、616)の表示を終了した後、電子デバイスは、バックグラウンドで第1のアプリケーションを実行し続ける(例えば、電子デバイスが第3のユーザインタフェースが表示される制限モードの間に第1のアプリケーションを開始することを許可されない場合であっても、電子デバイスは、第1のアプリケーションによって実行されていた動作を電子デバイスが終了できるように、バックグラウンドで第1のアプリケーションを実行し続ける)。いくつかの実施形態では、第1のアプリケーションによって実行されていた動作が完了すると、電子デバイスは、制限モードにある間、第1のアプリケーションのために新しい動作を開始することを許可しない。例えば、ユーザがトレーニングアプリケーションのためのトレーニング追跡動作を実行している場合、ユーザは、トレーニングを完了することはできるが、第3のユーザインタフェースに対応する所定の時間範囲の間(例えば、制限モード内)新しいトレーニングを記録し始めることはできない。いくつかの実施形態では、現在時刻が所定の時間範囲に達したときにアプリケーションがフォアグラウンドで表示されている場合、電子デバイスは、第3のユーザインタフェースを表示し、バックグラウンドでアプリケーションを実行し続ける。
【0259】
いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示することは、第1のアプリケーションがバックグラウンドで実行中であるという判定に従って、第1のアプリケーションに対応するグラフィカル要素(例えば、618-5)(例えば、第1のアプリケーションがバックグラウンドで実行されていることを示すアイコン)を有する対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示することを含む。いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示することは、第1のアプリケーションが実行していない(例えば、閉じられているか、又は中断されている)という判定に従って、第1のアプリケーションに対応するグラフィカル要素を有さない、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示することを含む。第1のアプリケーションに対応するグラフィカル要素を有さない第3のユーザインタフェースを表示することは、第1のアプリケーションの状態(例えば、第1のアプリケーションが実行されなくなった)に関するフィードバックを提供する。
【0260】
いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースは、ユーザの名前の表示(例えば618-4、名前と名字全て、名前のみ、名前全てと名字のイニシャル、イニシャルのみ(例えば、名前と名字のイニシャルのみ))を含む。いくつかの実施形態では、ユーザの名前は(例えば、電子デバイス又は外部デバイスを介して)カスタマイズ可能である。いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースは、時間のデジタル表示(例えば、618-3)を含む。
【0261】
いくつかの実施形態では、所定の要素の1組は、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェース全体を含み(例えば、制限モードで動作している間に電子デバイスで検出された入力に応答して、第3のユーザインタフェースの所定のユーザインタフェース要素の1組を変更することができないため、第3のユーザインタフェースの要素のいずれも、電子デバイスで検出された入力に応答して変更することはできない)、追加の要素を、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースに追加することはできない。いくつかの実施形態では、第3のユーザインタフェース(例えば、制限モードのためのユーザインタフェース)の1つ以上の要素(例えば、618-4)は、電子デバイスに関連付けられたユーザに基づく。例えば、第3のユーザインタフェースは、いくつかの実施例では、ユーザの名前の表示を含む。いくつかの実施形態では、第3のユーザインタフェースに現れる名前は、電子デバイスに関連付けられた名前を(例えば、デバイス全体、システムレベル設定を介して)編集することによって変更することができるが、「ユーザインタフェース」レベルで(例えば、時計の文字盤編集モードで)変更することはできない。いくつかの実施形態では、ユーザは、第3のユーザインタフェースのコンプリケーション(例えば、時計の文字盤)を追加、編集、又は削除することができない。いくつかの実施形態では、ユーザは、第3のユーザインタフェースの時間の指示を追加、編集、又は削除することができない。いくつかの実施形態では、他のユーザインタフェースを表示している間に、ユーザインタフェース選択モード(例えば、文字盤選択モード)又はユーザインタフェース編集モード(例えば、文字盤編集モード)に入るために使用される入力(例えば、閾値時間よりも長く維持されるタッチ感知面上の接触(長押し)、又は閾値強度よりも大きい特性強度を有する接触(強い押圧))を受信すると、第3のユーザインタフェースを表示している間に同じ入力が受信されても、電子デバイスは同じモードに入らない。
【0262】
いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースは、識別要素(例えば、618-1b)(例えば、グラフィカル要素、ディスプレイ装置の寸法と実質的に同じ外径を有する黄色いリング(例えば、外径は、ディスプレイの幅の90%より大きい))を含む。いくつかの実施形態では、識別要素は、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースの視覚的に識別可能な部分であり(例えば、第1の要素は任意に定義された領域ではない)、識別要素は、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェース又は対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースに含まれない。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース及び第2のユーザインタフェース(又は第3のユーザインタフェース以外の任意のユーザインタフェース)は、識別要素を含むように電子デバイスで検出された入力に応答して変更できない。いくつかの実施形態では、第3のユーザインタフェースが現在のユーザインタフェースである間にのみ、ディスプレイ装置を介して表示される(例えば、第1の要素は第3のユーザインタフェースに固有である)。いくつかの実施形態では、識別要素は、第3のユーザインタフェースの最前面にある(例えば、識別要素は背景画像ではない)。
【0263】
いくつかの実施形態では、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出したことに応答して(710)、現在時刻が所定の時間範囲に対応しないという判定に従って、電子デバイスは、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示する(714)。
【0264】
現在時刻が所定の時間範囲に対応しないという判定に従って、第2のユーザインタフェースを表示することは、更なるユーザ入力を必要とせずに条件の1組が満たされたときに動作を実行する。更なるユーザ入力を必要とせずに条件のセットが満たされたときに動作を行うことにより、デバイスの操作性が高められ、ユーザ-デバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力をもたらすようにユーザを支援し、ユーザの誤りを減らすことによって)より効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、デバイスの電力使用が抑えられ、バッテリ寿命が改善される。
【0265】
いくつかの実施形態では、現在時刻が所定の時間範囲に対応しない(例えば、現在時刻が制限モードのウィンドウ内にない)場合、電子デバイスは、ディスプレイ装置を介して、制限モードをアクティブにするためのアフォーダンス(例えば、628-1)を含むユーザインタフェース(例えば、628)(例えば、制御センタ)を表示する。いくつかの実施形態では、制限モードをアクティブにすることは、第3のユーザインタフェースを表示することを含む。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、制限モードをアクティブにするためのアフォーダンスの選択に対応する入力(例えば、610q)を検出する。いくつかの実施形態では、制限モードをアクティブにするためのアフォーダンスの選択に対応する入力を検出したことに応答して、電子デバイスは、電子デバイスを制限モードで動作させる(例えば、制限モードは、電子デバイスにおけるユーザ入力を介してアクティブにすることができる)。いくつかの実施形態では、電子デバイスが制限モードで動作する所定の時間範囲は、電子デバイスにおける入力を介して変更する(例えば、編集又はオン又はオフにする)ことができない(例えば、所定の時間範囲は、外部電子デバイスを使用してのみ設定され得る)。
【0266】
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、1つ以上の入力(例えば、コンプリケーションが第2のユーザインタフェースの第1のユーザインタフェース上に位置する場所でタップする)の第2のシーケンス(例えば、610a)を検出する。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第3のシーケンスを検出したことに応答して、対応するタイプのユーザインタフェースの第1のユーザインタフェースを表示している間に検出される1つ以上の入力の第2のシーケンスに従って、電子デバイスは動作を実行する(例えば、選択されたコンプリケーションに対応するアプリケーションを起動する)。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出したことに応答して、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示している間に検出される1つ以上の入力の第2のシーケンスに従って、電子デバイスは動作の実行をやめる。いくつかの実施形態では、電子デバイスは全ての動作をやめる(例えば、第1のユーザインタフェースが表示されるときに実行される動作を引き起こす同じ入力に応答して、電子デバイスは、第3のユーザインタフェースが表示されるときに、第1のユーザインタフェースが表示されるときに実行される動作だけではなく、いかなる動作も実行しない)。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、第3のユーザインタフェースが表示されている間に、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出したことに応答して、動作とは異なる第2の動作を実行する。
【0267】
いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示した後(例えば、制限モードで動作している間又は動作後)、電子デバイスは、非アクティブ状態の発生(例えば、スクリーンタイムアウト又は手首の動き)を検出する。いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示した後(例えば、制限モードで動作している間又は動作後)、非アクティブ状態の発生を検出したことに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ装置を終了させる(例えば、ディスプレイ上にコンテンツを表示することを終了する、ディスプレイを暗くする、ディスプレイをスリープにする、ディスプレイ装置の照明要素への通電を切る)。いくつかの実施形態では、ディスプレイはタッチスクリーンディスプレイであり、ディスプレイを非アクティブにすることは、ディスプレイのタッチ感知素子を非アクティブにすることなく、コンテンツの表示を終了することを含む。いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示した後(例えば、制限モードで動作している間又は動作後)、ディスプレイ装置を非アクティブにした後、電子デバイスは、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態(例えば、タップ、手首上げ、ボタンの押下、アプリケーションのクローズなど)の発生を検出する。
【0268】
いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示した後(例えば、制限モードで動作している間又は動作後)、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出したことに応答して、現在時刻が所定の時間範囲に対応する(例えば、現在時刻が制限モードウィンドウ内にある)という判定に従って、電子デバイスは、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェース(例えば、618)を表示する(例えば、制限モードに関連付けられた面を表示する)。いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示した後(例えば、制限モードで動作している間又は動作後)、電子デバイスの対応するタイプのユーザインタフェースの現在のユーザインタフェースを表示するためのトリガーに対応する状態の発生を検出したことに応答して、現在時刻が所定の時間範囲に対応していない(例えば、現在時刻が制限モードウィンドウ内にない)という判定に従って、電子デバイスは、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェース(例えば、608)を表示する(例えば、制限モードでは利用できないユーザインタフェース(例えば、カスタマイズ可能なユーザインタフェース)を表示する)。
【0269】
いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースの第3のユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスは、1つ以上の入力の第4のシーケンス(例えば、610i、610j、610k又は610r、610s、610t)(例えば、回転可能入力機構のタッチ感知ディスプレイ上の接触及び/又はアクティブ化(例えば、押下又は回転))を検出する。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第4のシーケンスは、制限モードを終了するプロセスに対応し、これにより、電子デバイスは、所定の第3のユーザインタフェースからカスタマイズ可能なユーザインタフェース(例えば、第1又は第2のユーザインタフェース)に切り替えることができる。
【0270】
いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第4のシーケンス内の入力のうちの少なくとも1つを検出したことに応答して、電子デバイスは、第1のモードから第2のモードへの遷移に関する情報を含む終了ユーザインタフェース(例えば、620、630)を表示し(例えば、インタフェースは、第3のユーザインタフェースの一部分の上にオーバーレイされるか、又は第3のユーザインタフェースを置き換える)、第2のモードには、第1のモード中にアクセスできない1つ以上の機能が含まれる(例えば、タイトル(「制限モードの終了」)による別個のユーザインタフェースへの切り替え、通知メッセージ(「終了したことが学校時間レポートに表示されます」、「残り時間:8分」、又は「制限モードに2時間5分なっています」)、及び終了する/アフォーダンスを終了しない、第4のシーケンスのユーザ入力が、ボタンの押圧、回転可能入力機構の回転、又はディスプレイでのタップを含むことができる)。
【0271】
第1のモードから、第1のモード中にアクセスできない1つ以上の機能を含む第2のモードへの遷移に関する情報を含むユーザインタフェースの表示は、改善されたフィードバックを(例えば、動作の著しい変化についてユーザに通知することによって)提供する。改善されたフィードバックを提供することにより、デバイスの操作性が向上し、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザが適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減されバッテリ寿命が改善される。
【0272】
いくつかの実施形態では、第1のモードで電子デバイスを動作させることを中止することは、第1のモードで利用できない動作を実行することができる動作モードに切り替えることを含む。いくつかの実施形態では、第1のモードで電子デバイスを動作させることを中止することは、初期ユーザインタフェース内で利用できない機能性を有する異なるユーザインタフェースを表示することを含む。
【0273】
いくつかの実施形態では、終了ユーザインタフェースは、第1のモードを終了するためのアフォーダンス(例えば、620-5、630-4)を含む第1の部分を含む。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、既存の第1のモードのためのアフォーダンスの選択に対応する入力(例えば、610k、610t)を検出する。いくつかの実施形態では、第1のモードを終了するためのアフォーダンスの選択に対応する入力を検出したことに応答して、電子デバイスは、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示する(例えば、第1のモードで電子デバイスを動作させ、第2のユーザインタフェースに戻るために、終了アフォーダンスにフォーカスが当たっている間に、終了アフォーダンスをタップするか、又は押下可能かつ回転可能な入力機構を押圧する)。
【0274】
第1のモードを終了するためのアフォーダンスの選択に対応する入力を検出したことに応答して、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを(例えば、第1のモードに関連付けられた第3のユーザインタフェースの代わりに)表示することは、ユーザが、第1のモードを終了する肯定入力を提供することを可能にする。第1のモードを終了するためのアフォーダンスを表示することは、第1のモードを終了するための肯定入力について、ユーザにフィードバックを提供する。ユーザが肯定入力を提供できるようにすると、フィードバックが改善されてデバイスの操作性が向上し、ユーザ-デバイスインタフェースがより効率的になり(例えば、デバイスを動作させ/デバイスと相互作用するとき、ユーザが適切な入力を提供するのを助け、ユーザの誤りを低減させることによる)、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用するのを有効化することによって、電力使用を低減させ、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0275】
いくつかの実施形態では、第1のモードを終了するためのアフォーダンスを含む終了ユーザインタフェースの第1の部分を表示することなく、終了ユーザインタフェースを表示している間に(例えば、ユーザインタフェースは同時に表示されない複数の部分を含む)、電子デバイスは、終了ユーザインタフェースをスクロールする要求に対応する入力(例えば、610j、610s)を検出する。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースをスクロールする要求に対応する入力を検出したことに応答して、電子デバイスは、第1のモードを終了するためのアフォーダンスを含むユーザインタフェースの第1の部分を表示するためにユーザインタフェース(例えば、620、630)をスクロールする(例えば、最初は、ユーザが誤ってアクティブにするのを避けるために、ユーザが選択する前にスクロールを必要とするように、終了アフォーダンスはわずかに又は完全にスクリーンの外にある)。
【0276】
ユーザ入力を検出したことに応答して、第1のモードを終了するためのアフォーダンスを含むユーザインタフェースの第1の部分を表示するためにユーザインタフェースをスクロールすることは、終了プロセスを実行するための追加のアクションを追加する。このインスタンスに追加の入力を追加することにより、デバイスの操作性が改善され、ユーザデバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作/対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)更に効率的にし、加えて、ユーザがデバイスを更に素早くかつ効率的に使用することを可能にすることによってデバイスの電力使用を削減し、バッテリ寿命を改善する。
【0277】
いくつかの実施形態では、第1のモードを終了するためのアフォーダンスを含むユーザインタフェースは、1つ以上の入力のシーケンス内の入力のうちの少なくとも1つを検出したことに応答して表示される。いくつかの実施形態では、第1のモードを終了するためのアフォーダンスを含むユーザインタフェースは、電子デバイスが第1のモードを終了したことを示す情報が別のユーザに報告されることを示すアラート(例えば、620-2)の提示と同時に表示される(例えば、ボタンはスクリーンからわずかに外れているため、ユーザが誤ってアクティブにしないように、選択する前にスクロールする必要がある)。
【0278】
いくつかの実施形態では、制限モードを終了するための1つ以上の入力の第4のシーケンスを検出することは、回転可能入力機構(例えば、603)の回転を検出することを含む。いくつかの実施形態では、回転可能入力機構の回転を検出したことに応答して、電子デバイスは、対応するタイプのユーザインタフェースの第2のユーザインタフェースを表示する(例えば、電子デバイスを第1のモードで動作させることを終了する)。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、第3のユーザインタフェースが表示されている間に、回転可能入力機構の回転に応答して第1のモードを終了する。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、第1の入力に応答して、第3のユーザインタフェースを異なるユーザインタフェース(例えば、620)で置き換え、次いで、異なるユーザインタフェースが表示されている間に、回転可能入力機構の回転に応答して第1のモードを終了する(例えば、回転可能入力機構の回転は確認入力である)。
【0279】
方法700に関連して上述した処理の詳細(例えば、
図7)は、後述する方法にも類似する方式でも適用可能であることに留意されたい。例えば、方法800及び方法1000は、方法700を参照して前述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、ユーザインタフェースの変更に関連する動作702~706は、方法800の動作802の前に任意選択的に実行される。別の例として、動作708~712を使用して、方法800の動作804における対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示することができる。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0280】
図8は、いくつかの実施形態に係る、電子デバイスを使用してアラートを提供するための方法を示すフロー図である。方法800は、ディスプレイ装置を有するデバイス(例えば、100、300、500、600、650)で実行される。方法800のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0281】
後述するように、方法800は、アラートを提供するための直感的な方法を提供する。この方法は、アラートを報告する際のユーザの認識的負担を軽減し、それにより、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式コンピューティングデバイスの場合、ユーザがより速く、自動的に、より効率的にアラートを提供できるようにすることで、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が長くなる。
【0282】
ディスプレイ装置(例えば、602)を有する電子デバイス(例えば、600)は、第1のモードで動作する(802)(例えば、電子デバイスの動作の他のモードで利用可能な動作の大部分が利用できない制限モード)。
【0283】
いくつかの実施形態では、電子デバイスを第1のモードで動作させている間に、電子デバイスは、ディスプレイ装置(例えば、602)を介して、対応するタイプのユーザインタフェース(例えば、時計の文字盤)のユーザインタフェース(例えば、618)を表示する(804)。
【0284】
いくつかの実施形態では、電子デバイスを第1のモードで動作させている間に、電子デバイスは、第1のモードを終了する要求に対応する1つ以上の入力(例えば、タッチ感知ディスプレイでの接触及び/又は回転可能入力機構のアクティブ化(例えば、押下又は回転))の第1のシーケンス(例えば610i、610j、610k)を検出し(806)、1つ以上の入力の第1のシーケンスは、対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示している間に検出される少なくとも1つの入力(例えば、610i)を含む(例えば、1つ以上の入力のシーケンスは、ユーザインタフェースが表示されている間に始まる)。
【0285】
いくつかの実施形態では、対応するタイプのユーザインタフェースは、時計の文字盤(例えば、618)である。
【0286】
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、(例えば、ディスプレイ装置とは別個の、又はその一部として)タッチ感知面デバイスを含み、1つ以上の入力の第1のシーケンスは、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ)でのタップジェスチャを含む。
【0287】
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、電子デバイスの筐体に対して回転可能である回転可能かつ押下可能な入力機構(例えば、603)を含み(例えば、回転可能及び押下可能な入力機構は、ディスプレイ装置のディスプレイに平行な軸の周りを回転する)、1つ以上の入力の第1のシーケンスは、回転可能かつ押下可能な入力機構の押下を含む。
【0288】
いくつかの実施形態では、第1のモードで電子デバイスを動作させている間に、1つ以上の入力の第1のシーケンス内の入力のうちの少なくとも1つを検出した後(例えば、それに応答して)、かつ電子デバイスを第1のモードで動作させるのを終了する前に、電子デバイスは、電子デバイスが第1のモードを終了したことを示す情報が別のユーザに報告されることを示すアラート(例えば、620-2)を提示する(808)。
【0289】
電子デバイスが第1のモードを終了したことを示す情報が別のユーザに報告されることを示すアラートを提示することにより、電子デバイスの第1のモードの終了を進めることの効果についてユーザに改善されたフィードバックが提供される。改善されたフィードバックを提供することにより、デバイスの操作性が向上し、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザが適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減されバッテリ寿命が改善される。
【0290】
いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第1のシーケンス内の入力の少なくとも1つを検出した後(例えば、それに応答して)、かつ電子デバイスを第1のモードで動作させるのを終了する前に、電子デバイスは、ディスプレイ装置を介して、電子デバイスが第1のモードで動作していた持続時間の表示(例えば、630-2)を表示する。いくつかの実施形態では、電子デバイスが第1のモードで連続的に動作していた持続時間の表示は、電子デバイスが第1のモードを終了したことを示す情報が別のユーザに報告されることを示すアラートを提示するのと同時に表示される。
【0291】
いくつかの実施形態では、第1のモードで電子デバイスを動作させている間に、アラートを提示した後、電子デバイスは、1つ以上の入力の第2のシーケンス(例えば、610j、610k)を検出する(810)。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第2のシーケンスは、電子デバイスの回転可能機構の回転である。いくつかの実施形態では、アラートは、第1のモードを終了するためのアフォーダンス(例えば、620-5)を含み、1つ以上の入力の第2のシーケンスは、アフォーダンスの選択に対応する入力を含む。
【0292】
第1のモードを終了するためのアフォーダンスを含めると、第1のモードを終了するために使用できる入力に関する視覚的フィードバックが提供される。改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性が向上し、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときにユーザが適切な入力を行うのを支援しユーザの誤りを削減することによって)ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、このことにより更に、ユーザがデバイスをより素早くかつ効率的に使用可能になることによって、デバイスの電力使用量が削減されバッテリ寿命が改善される。
【0293】
いくつかの実施形態では、アフォーダンスは終了アフォーダンスである。いくつかの実施形態では、アフォーダンスの選択は、終了アフォーダンスにフォーカスが当たっている間の終了アフォーダンスでのタップ、又は、押下入力機構の押圧である。いくつかの実施形態では、終了アフォーダンスは、1つ以上の入力の第1のシーケンス内の入力のうちの少なくとも1つを検出したことに応答して表示される。いくつかの実施形態では、終了アフォーダンスは、電子デバイスが第1のモードを終了したことを示す情報が別のユーザに報告されることを示すアラートを提示するのと同時に表示される。
【0294】
いくつかの実施形態では、アラートを提示することは、アラートユーザインタフェース(例えば、620)を表示すること(例えば、ユーザインタフェースの一部分の上にオーバーレイされるか、又はユーザインタフェースを置き換えること)を含み、アラートユーザインタフェースは、第1のモードを終了するためのアフォーダンスを含む第1の部分を含む。いくつかの実施形態では、第1のモードを終了するためのアフォーダンスを含むアラートユーザインタフェースの第1の部分を表示することなく、アラートユーザインタフェースを表示している間に(例えば、ユーザインタフェースは同時に表示されない複数の部分を含む)、電子デバイスは、アラートユーザインタフェースをスクロールする要求に対応する入力(例えば、610j)を検出する。いくつかの実施形態では、アラートユーザインタフェースをスクロールする要求に対応する入力を検出したことに応答して、電子デバイスは、第1のモードを終了するためのアフォーダンスを含むアラートユーザの第1の部分を表示するためにアラートユーザインタフェースをスクロールする(例えば、最初は、ユーザが誤ってアクティブにするのを避けるために、ユーザが選択する前にスクロールを必要とするように、終了アフォーダンスはわずかに又は完全にスクリーンの外にある)。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、1つ以上の入力の第1のシーケンス内の入力のうちの少なくとも1つを検出したことに応答して表示される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、電子デバイスが第1のモードを終了したことを示す情報が別のユーザに報告されることを示すアラートを提示するのと同時に表示される。
【0295】
いくつかの実施形態では、電子デバイスを第1のモードで動作させている間に、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出させ、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出したことに応答して、及び、1つ以上の入力の第2のシーケンスが第1のモードを終了する要求に対応するという判定に従って、電子デバイスは、電子デバイスを第1のモードで動作させるのを終了する(812)(例えば、第1のモードを終了する)。いくつかの実施形態では、第1のモードで電子デバイスを動作させることを中止することは、第1のモードで利用できない動作を実行することができる動作モードに切り替えることを含む。いくつかの実施形態では、第1のモードで電子デバイスを動作させることを中止することは、初期ユーザインタフェース内で利用できない機能性を有する異なるユーザインタフェースを(例えば、618)表示することを含む。
【0296】
第1のモードを終了すると、電子デバイスは、追加の機能を実行することができ、ユーザ入力への改善されたフィードバックを提供する。電子デバイスが追加機能を実行できるようにし、改良されたフィードバックをユーザ入力に提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0297】
いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出したことに応答して、及び、1つ以上の入力の第2のシーケンスが第1のモードを終了する要求に対応するという判定に従って、電子デバイスは(例えば、第2の電子デバイスへの送信のために)記録し、電子デバイスが第1のモードでの動作を終了したことを示すデータを記録し始める(例えば、デバイスが第1のモード外にある間も記録を続ける)(例えば、記録されたデータは外部デバイスに送信され、データは、終了イベントのレポートを外部デバイスに表示させる)。いくつかの実施形態では、情報は、第1のモードを終了すると(例えば、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出したことに応答して、及び、1つ以上の入力の第2のシーケンスが第1のモードを終了する要求に対応するという判定に従って)送信される。いくつかの実施形態では、情報は、第1のモードの終了時に送信されない(例えば、制限モードに再び入るとき、又は一日の終わりに、又は週の終わりに送信される)。
【0298】
いくつかの実施形態では、電子デバイスが第1のモードでの動作を終了したことを示すデータを記録することは、1つ以上の入力の第2のシーケンスを検出したことに応答して電子デバイスが第1のモードでの動作を終了した時間、及び電子デバイスが第1のモードで動作していなかった持続時間(例えば、第1のモードを終了してから第1のモードに再び入るまでの時間)を記録することを含む。
【0299】
電子デバイスが第1のモードでの動作を終了したという示唆を表すデータを記録することにより、電子デバイスは、電子デバイスが第1のモードでの動作を終了したことを別のユーザ(例えば、親)に通知することができる。いくつかの実施形態では、データは自動的に記録され、別のユーザに通知するために必要とされる入力の数を減らす。入力の数を減らしながら別のユーザに通知する機能を提供することにより、デバイスの操作性が改善され、ユーザ-デバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作/対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)更に効率的にし、加えて、ユーザがデバイスを更に素早くかつ効率的に使用することを可能にすることによってデバイスの電力使用を削減し、バッテリ寿命を改善する。
【0300】
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、ディスプレイ装置を介して、制限モード(例えば、電子デバイスの第1のモード)を終了する電子デバイスの1つ以上の発生を示すレポートログ(例えば、626-2)を表示する。いくつかの実施形態では、別のデバイスでの制限モードは、技術的には異なるモード(例えば、第1のモードの異なるバージョン)であるが、他のデバイスでの制限モードの終了は、レポートログに示される。いくつかの実施形態では、レポートログは、1つ以上の入力の第2のシーケンスの検出に応答して電子デバイスが第1のモードでの動作を終了した時間の表示、及び電子デバイスが第1のモードで動作していなかった持続時間の表示を(例えば、設定メニューに)含む。いくつかの実施形態では、時間及び持続時間情報は、電子デバイスが第1のモードで動作している間に利用可能である。いくつかの実施形態では、時間及び持続時間情報は、電子デバイスが第1のモードで動作している間は利用できないが、電子デバイスが第1のモードで動作していないときに利用できる。いくつかの実施形態では、時間及び持続時間情報は、1つ以上の入力のシーケンスに応答して(例えば、設定メニューにナビゲートすることによって)表示される。
【0301】
いくつかの実施形態では、レポートログは、第2の電子デバイス(例えば、スマートホン、タブレット、又はユーザに関連付けられた別の携帯時計)が制限モードでの動作を終了した時間の表示、及び第2の電子デバイスが制限モードで動作していなかった時間時間の表示を更に含む。いくつかの実施形態では、レポートログは、別のデバイス(例えば、電子デバイス及び第2のデバイスに関連付けられたアカウントを有するデバイス)に表示される。いくつかの実施形態では、レポートログは設定メニュー内に表示され、その設定メニューを通じて、ユーザは制限モードの設定(オン/オフ、制限時間など)を調整することができる。
【0302】
いくつかの実施形態では、電子デバイスは、1つ以上の入力の第3のシーケンス(例えば、タッチ感知ディスプレイでの接触及び/又は回転可能入力機構のアクティブ化(例えば、押下又は回転)を検出する。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第3のシーケンスを検出したことに応答して、電子デバイスが第1のモードで動作していないという判定に従って、電子デバイスは、動作を実行する(例えば、アプリケーションを開く、最近開いた又は指定された(例えば、お気に入りの)アプリケーションのドックを表示する、アプリケーションスプリングボード(例えば、対応するアプリケーションを起動するための複数のアイコン)を表示する、通知センター(例えば、通知のリスト)を表示する、現在のシステムスペースとは異なるシステムスペースに遷移する、現在のユーザインタフェースを編集するか、ユーザインタフェースの編集又は選択モードに入る、又はコンプリケーションに対応するアプリケーションを起動する)。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力の第3のシーケンスを検出したことに応答して、電子デバイスが第1のモードで動作しているという判定に従って、電子デバイスは動作の実行をやめる。いくつかの実施形態では、電子デバイスが第1のモードで動作していない間に実行することができる動作は、第1のモードでは実行できない(例えば、電子デバイスは、動作を実行することができるようにするために、第1のモードを終了しなければならない)。
【0303】
方法800に関して上述したプロセス(例えば、
図8)の詳細はまた、上述した方法にも類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700及び方法1000は、方法800を参照して前述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。
【0304】
例えば、アラートを提示し、第1のモードを終了することに関連する動作806~812の一部又は全ては、方法700の動作712において第3のユーザインタフェースを表示している間又はその後に、任意選択的に実行される。別の例として、動作708~712を使用して、方法700の動作804における対応するタイプのユーザインタフェースのユーザインタフェースを表示することができる。
【0305】
図9A~
図9AIは、いくつかの実施形態に係る、外部デバイスを構成するための例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図のユーザインタフェースは、
図10のプロセスを含む後述のプロセスを例示するために使用される。
【0306】
図9Aは、ディスプレイ902を有するスマートホンであるデバイス900を示す。ディスプレイ902は、デバイス900がユーザのジェスチャ(例えば、タップ、スワイプ、ドラッグ)を検出することができるタッチ感知面を含む。一部の実施形態では、デバイス900は、デバイス100、300、又は500の1つ以上の機能を含む。
【0307】
図9Aでは、デバイス900は、外部デバイス(例えば、スマートウォッチ、デバイス600)のセットアッププロセスを通じてユーザを誘導するためのユーザインタフェース904を表示する。ユーザインタフェース904は、スマートウォッチの意図されたユーザを選択するための選択肢を含み、したがって、ユーザアカウントはスマートウォッチに関連付けられる。具体的には、ユーザインタフェース904は、選択されると、外部デバイスを第1のユーザアカウント(例えば、デバイス900に既に関連付けられているユーザアカウント)に関連付けられるように構成するためのセットアッププロセスを開始するアフォーダンス906aを含む。更に、ユーザインタフェース904は、選択されると、外部デバイスを第2のユーザアカウント(例えば、デバイス900に既に関連付けられているユーザアカウント以外のユーザアカウント)に関連付けられるように構成するためのセットアッププロセスを開始するアフォーダンス906bを含む。
【0308】
図9Aでは、ユーザは、タップジェスチャを実行して、デバイス900のユーザ以外の誰かを外部デバイスの意図されたユーザとして識別する。結果として、デバイス900は、アフォーダンス906bで入力908を検出する。入力908を検出したことに応答して、デバイス900は、第2のユーザアカウントに関連付けられるように外部デバイスを構成するためのセットアッププロセスを開始する。
【0309】
いくつかの実施形態では、アフォーダンス906bで入力908を検出する代わりに、デバイス900は、アフォーダンス906aで入力(例えば、タップジェスチャ)を検出する。いくつかの実施形態では、アフォーダンス906aで入力を検出したことに応答して、デバイス900は、第1のユーザアカウント(例えば、デバイス900のユーザアカウント)に関連付けられるように外部デバイスを構成するためのセットアッププロセスを開始する。
【0310】
図9Bの左側に示すように、第2のユーザアカウントに関連付けられるように外部デバイスを構成するためのセットアッププロセスを開始した後、デバイス900は、外部デバイスをデバイス900にペアリングするためのユーザインタフェース910aを表示する。ユーザインタフェース910aは、外部デバイスをデバイス900のカメラにかざすようにユーザに促すコンテンツ912aを含む。
【0311】
図9Bの右側に示すように、いくつかの実施形態では、第2のユーザアカウントではなく第1のユーザアカウントに関連付けられるように外部デバイスを構成するためのセットアッププロセスを開始した後、デバイス900は、外部デバイスをデバイス900にペアリングするためのユーザインタフェース910bを表示する。ユーザインタフェース910bは、ユーザにデバイス900のカメラに外部デバイスをかざすように促すことに加えて、ユーザに外部デバイスを着用するように促すという点でコンテンツ912aとは異なるコンテンツ912bを含む。コンテンツ912bは、外部デバイスがデバイス900のユーザ用に構成されているため、ユーザに外部デバイスを装着するように促す。対照的に、コンテンツ912aは、外部デバイスがデバイス900のユーザ用に構成されていないので、ユーザに外部デバイスを着用するように促さない。
【0312】
図9Cでは、外部デバイスがデバイス900とペアリングされた後(又は無線通信中に)、デバイス900はセットアッププロセスを続行し、第2のユーザアカウントに関連付けられる外部デバイスの構成を続けるためのユーザインタフェース914を表示する。ユーザインタフェース914は、デバイス900がこの識別情報をまだ有していないので、家族メンバーを明示的に識別せずに、家族メンバー(例えば、デバイス900のユーザ以外の誰か)のために外部デバイスが設定されているという視覚的指示を含む。ユーザインタフェース914を表示している間、デバイス900は、アフォーダンス916bで入力916aを検出し、それに応答して、セットアッププロセスを続行する。
【0313】
図9Dでは、入力916aを検出した後、デバイス900は、ユーザアカウントを外部デバイスと関連付けるためのユーザインタフェース918を表示する。ユーザインタフェース918は、アフォーダンス920a~920bを含む。いくつかの実施形態では、デバイス900は、アフォーダンス920bで入力(例えば、タップジェスチャ)を検出する。いくつかの実施形態では、アフォーダンス920bでの入力を検出したことに応答して、デバイス900は、新しいユーザアカウントを作成するために情報を受信するための1つ以上のテキストフィールドを表示する。
【0314】
図9Dに戻ると、外部デバイスの意図されたユーザは既存のユーザアカウントを有するため、ユーザは、外部デバイスを既存のユーザアカウントに関連付けるためのタップジェスチャを実行する。結果として、デバイス900は、アフォーダンス920aで入力919を検出する。入力919を検出したことに応答して、デバイス900は、既存のユーザアカウントを選択するためのプロセスを開始する。
【0315】
図9Eの左側に示すように、既存のユーザアカウントを選択するためのプロセスを開始した後、デバイス900はユーザインタフェース922aを表示する。ユーザインタフェース922aは、既存のユーザアカウントの表現923a~923cと、選択された場合に、既存のユーザアカウントを識別するために情報を受信するための1つ以上のテキストフィールドを表示することになるオプション923dとを含む。いくつかの実施形態では、(例えば、表現923a~923cに対応する)既存のユーザアカウントは、デバイス900のユーザアカウントに関連付けられる。例えば、既存のユーザアカウント及びデバイス900のユーザアカウントは、同じグループ(例えば、家族グループ)の一部である。
【0316】
図9Eの右側に示すように、いくつかの実施形態では、デバイス900は、外部デバイスが第1のユーザアカウントに関連付けられるように構成されているとき、ユーザインタフェース922aではなくユーザインタフェース922bを表示する。具体的には、既存のユーザアカウントを選択するためのプロセスを開始した後、デバイス900は、例えば、表現923a~923cを表示する代わりに、第1のユーザアカウントに対応するログイン情報(例えば、クレデンシャル、パスワード)をユーザに促すユーザインタフェース922bを表示する。
【0317】
図9Eの左側に戻ると、ユーザは、第2のユーザアカウントとしてエマ・アップルシードに属するユーザアカウントを選択するためにタップジェスチャを実行する。結果として、デバイス900は、表現923bで入力924を検出する。
【0318】
図9Fでは、入力924を検出したことに応答して、デバイス900は、セットアッププロセスを続行し、第2のユーザアカウント(例えば、エマ・アップルシードに属するユーザアカウント)に対応する情報(例えば、名前、電子メールアドレス、生年月日)と共にユーザインタフェース926を表示する。いくつかの実施形態では、情報は、ユーザ入力を介して編集することができる1つ以上のテキストフィールドに表示される。ここで、第2のユーザアカウントに対応する情報がデバイス900で利用可能であり、それにより、セットアッププロセスの後の方でユーザインタフェースの個人化が可能になることに留意されたい。
図9Fに戻ると、ユーザは、選択を確認するためにタップジェスチャを実行する。結果として、デバイス900は、アフォーダンス927bで入力927aを検出する。入力927aを検出したことに応答して、デバイス900は、エマのユーザアカウントの選択を確認する。
【0319】
図9Gでは、エマのユーザアカウントの選択を確認した後、デバイス900は、外部デバイスでパスコード(例えば、セキュリティ情報)を作成するためのユーザインタフェース928を表示する。ユーザは、タップジェスチャを実行して、パスコードを作成するためのプロセスを開始する。結果として、デバイス900は、アフォーダンス929bで入力929aを検出する。いくつかの実施形態では、入力929aを検出したことに応答して、デバイス900は、第2のユーザアカウントに対応するユーザの年齢が閾値年齢(例えば、6、12、18)を下回るかどうかを判定する。
【0320】
第2のユーザアカウントに対応するユーザの年齢が閾値年齢未満である場合、デバイス900は、
図9Hに示すように、コンテンツ931aを伴うユーザインタフェース930aを表示する。コンテンツ931aは、デバイス900のユーザに、第2のユーザアカウントに対応するユーザの代わりに、外部デバイスでパスコードを入力するように促す。対照的に、いくつかの実施形態では、第2のユーザアカウントに対応するユーザの年齢が少なくとも閾値年齢である場合、デバイス900は、
図9Iに示すように、コンテンツ931bを伴うユーザインタフェース930bを表示する。コンテンツ931bは、デバイス900のユーザに、第2のユーザアカウント(例えば、ジョン)に対応するユーザに、外部デバイスでパスコードを入力させるように促す。いくつかの実施形態では、外部デバイスが第1のユーザアカウントに関連付けられるように構成されている場合、デバイス900は、ユーザインタフェース930a又は930bを表示せず、代わりに(例えば、いくつかの他のユーザの代わりに)デバイス900のユーザに対するパスコードを入力するようにユーザに促す。
【0321】
図9H~
図9Iに戻ると、いくつかの実施形態では、パスコードが入力された後、デバイス900は、第2のユーザアカウントが、外部デバイス(例えば、スマートウォッチ)とペアリングすることができるデバイス(例えば、スマートホン)に既に関連付けられているかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、外部デバイスが第1のユーザアカウントに関連付けられるように構成されている場合、デバイス900はこの判定を行わない。
【0322】
図9Jでは、第2のユーザアカウントが、外部デバイスとペアリングすることができるデバイスに既に関連付けられている場合、デバイス900は、セットアッププロセスを継続又は中止する選択肢を伴うユーザインタフェース932aを表示する。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース932aは、セットアッププロセスを継続する選択肢(例えば、アフォーダンス933b)を含まない。いくつかの実施形態では、第2のユーザアカウントがそのようなデバイスにまだ関連付けられていない場合、デバイス900は、ユーザインタフェース932aを表示せず、セットアッププロセスを続行する(例えば、
図9Kのユーザインタフェース936の表示に進む)。
【0323】
図9Jに戻ると、ユーザは、セットアッププロセスを続行するためにタップジェスチャを実行する。結果として、デバイス900は、アフォーダンス933bで入力934を検出する。入力934を検出したことに応答して、デバイス900は、セットアッププロセスを続行する。
【0324】
図9Kでは、セットアッププロセスを続行して、デバイス900は、無線ネットワーク情報を外部デバイスと共有するためのユーザインタフェース936を表示する。ユーザインタフェース936は、選択されると、現在の無線ネットワーク情報を外部デバイスに送信するためのプロセスを開始するアフォーダンス937aを含み、現在の無線ネットワーク情報は、デバイス900が現在サインインしている無線ネットワークのネットワークID及びパスワードを含む。更に、ユーザインタフェース936は、選択されたときに、無線ネットワーク情報を外部デバイスに送信するためのプロセスを開始するアフォーダンス937bを含み、無線ネットワーク情報は、デバイス900に記憶された全てのネットワークID及びパスワードを含む。いくつかの実施形態では、デバイス900は、アフォーダンス937a又はアフォーダンス937bのうちの1つを含まない。いくつかの実施形態では、デバイス900は、外部デバイスが第1のユーザアカウントに関連付けられるように構成されている場合、ユーザインタフェース936を表示しない。
【0325】
図9Kに戻ると、ユーザは、現在の無線ネットワーク情報を共有するためにタップジェスチャを実行する。結果として、デバイス900は、アフォーダンス937aで入力938を検出し、それに応答して、現在の無線ネットワーク情報を外部デバイスに送信するためのプロセスを開始する。
【0326】
図9Lの左側に示されるように、無線ネットワーク情報を送信した後、デバイス900は、セットアッププロセスを続行し、位置サービスを有効化するためのユーザインタフェース940aを表示する。上述のように、デバイス900は、第2のユーザアカウントに関する情報(例えば、第2のユーザアカウントに関連付けられたユーザの名前)を有する。この情報を使用して、デバイス900は、外部デバイスが構成されているユーザアカウントを識別する名前941を伴うユーザインタフェース940aを表示する。セットアッププロセス中に識別情報を提供することは、外部デバイスが他の誰か(例えば、エマ・アップルシード)のためにセットアップされていることをユーザに思い出させるので、デバイス900のユーザにとって有用であり得る。
【0327】
図9Lの右側に示されるように、いくつかの実施形態では、デバイス900は、外部デバイスが第1のユーザアカウント(例えば、デバイス900のユーザに関連付けられたユーザアカウント)に関連付けられるように構成されている場合、ユーザインタフェース940aではなくユーザインタフェース940bを表示する。外部デバイスは、デバイス900のユーザのためにセットアップされているので、ユーザインタフェース940bは、外部デバイスの意図されたユーザを識別する情報(例えば、名前941)を含まない。
【0328】
位置サービスを有効化するために、ユーザは、アフォーダンス942aでタップジェスチャを実行する。結果として、デバイス900は、
図9Lの左側に示されるように、アフォーダンス942aで入力942bを検出する。入力942bを検出したことに応答して、デバイス900は、外部デバイスにおける位置サービスを有効化するためのプロセスを開始する。
【0329】
図9Mの左側に示されるように、位置サービスを有効化するためのプロセスを開始した後、デバイス900は、外部デバイスにおける音声アシスタントを有効化するためのユーザインタフェース944aを表示する。ユーザは、音声アシスタントを有効化するためにタップジェスチャを実行する。結果として、デバイス900は、アフォーダンス945aで入力945bを検出する。入力945bを検出したことに応答して、デバイス900は、外部デバイスにおける音声アシスタントを有効化するためのプロセスを開始する。
図9Lと同様に、デバイス900は、セットアッププロセスが第1のユーザアカウント(例えば、デバイス900のユーザに関連付けられたユーザアカウント)に関連付けられるように外部デバイスを構成するためのセットアッププロセスである場合には、名前941なしで異なるユーザインタフェース(例えば、944b)を表示する。
【0330】
音声アシスタントを有効化するプロセスを開始した後、デバイス900は、
図9Nの左側に示されるように、外部デバイスにおけるアクティビティ機能を設定するためのユーザインタフェース946aを表示する。ユーザは、アクティビティ機能を設定するためにタップジェスチャを実行する。結果として、デバイス900は、アフォーダンス947aで入力947bを検出する。入力945bを検出したことに応答して、デバイス900は、外部デバイスにおけるアクティビティ機能をセットアップするためのプロセスを開始する。
図9Lと同様に、デバイス900は、セットアッププロセスが第1のユーザアカウント(例えば、デバイス900のユーザに関連付けられたユーザアカウント)に関連付けられるように外部デバイスを構成するためのセットアッププロセスである場合には、名前941なしで異なるユーザインタフェース(例えば、946b)を表示する。
【0331】
図9Oでは、アクティビティ機能をセットアップするためのプロセスを開始した後、デバイス900は、外部デバイスとデバイス900との間のアクティビティ共有を構成するためのユーザインタフェース948を表示する。いくつかの実施形態では、デバイス900は、外部デバイスが第1のユーザアカウントに関連付けられるように構成されている場合、ユーザインタフェース948を表示しない。
図9Oに戻ると、デバイス900は、アフォーダンス949aで入力949b(例えば、タップジェスチャ)を検出する。
【0332】
図9Pでは、入力949bを検出したことに応答して、デバイス900は、エマの毎日の運動目標を設定するためのユーザインタフェース950を表示する。ユーザは、毎日の運動目標を選択し、タップジェスチャを実行して、外部デバイスで毎日の運動目標を設定する。結果として、デバイス900は、アフォーダンス951aで入力951bを検出する。入力951bの検出に応答して、デバイス900は、選択された毎日の運動目標で外部デバイスを構成するためのプロセスを開始する。
【0333】
図9Qでは、選択された毎日の運動目標で外部デバイスを構成するためのプロセスを開始した後、デバイス900は、トレーニングルート追跡を有効化するためのユーザインタフェース952を表示する。デバイス900は、アフォーダンス953aで入力953b(例えば、タップジェスチャ)を検出する。入力953bを検出したことに応答して、デバイス900は、外部デバイスにおけるトレーニングルート追跡を有効化するためのプロセスを開始する。
【0334】
図9Rの左側に示されるように、トレーニングルート追跡を有効化するためのプロセスを開始した後、デバイス900は、外部デバイスとデバイス900との間の健康データの共有を有効化するためのユーザインタフェース954aを表示する。デバイス900は、アフォーダンス955aで入力955b(例えば、タップジェスチャ)を検出する。入力955bを検出したことに応答して、デバイス900は、外部デバイスとデバイス900との間の健康データの共有を有効化するためのプロセスを開始する。
図9Lと同様に、デバイス900は、セットアッププロセスが第1のユーザアカウント(例えば、デバイス900のユーザに関連付けられたユーザアカウント)に関連付けられるように外部デバイスを構成するためのセットアッププロセスである場合には、名前941なしで異なるユーザインタフェース(例えば、954b)を表示する。
【0335】
図9Sでは、外部デバイスとデバイス900との間の健康データの共有を有効化するためのプロセスを開始した後、デバイス900は、外部デバイスにおける緊急機能を有効化するためのユーザインタフェース956aを表示する。デバイス900は、アフォーダンス957aで入力957b(例えば、タップジェスチャ)を検出する。入力957bを検出したことに応答して、デバイス900は、外部デバイスにおける緊急機能を有効化するためのプロセスを開始する。
図9Lと同様に、デバイス900は、セットアッププロセスが第1のユーザアカウント(例えば、デバイス900のユーザに関連付けられたユーザアカウント)に関連付けられるように外部デバイスを構成するためのセットアッププロセスである場合には、名前941なしで異なるユーザインタフェース(例えば、956b)を表示する。
【0336】
図9Tでは、外部デバイスにおける緊急機能を有効化するプロセスを開始した後、デバイス900は、緊急連絡先を識別するためのユーザインタフェース958aを表示する。デバイス900は、アフォーダンス959aで入力959b(例えば、タップジェスチャ)を検出する。入力959bを検出したことに応答して、デバイス900は、識別された緊急連絡先に入る。
図9Lと同様に、デバイス900は、セットアッププロセスが第1のユーザアカウント(例えば、デバイス900のユーザに関連付けられたユーザアカウント)に関連付けられるように外部デバイスを構成するためのセットアッププロセスである場合には、名前941なしで異なるユーザインタフェース(例えば、958b)を表示する。
【0337】
図9U~
図9Vでは、デバイス900は、デジタル医療IDカードで外部デバイスを構成するための1つ以上の入力(例えば、961b、963b)を検出する。ユーザインタフェース960を表示している間、デバイス900は、アフォーダンス961aで入力961b(例えば、タップジェスチャ)を検出する。入力961bを検出したことに応答して、デバイス900は、ユーザインタフェース962を表示する。ユーザインタフェース962を表示している間、デバイス900は、アフォーダンス963aで入力963b(例えば、タップジェスチャ)を検出する。入力963bを検出したことに応答して、デバイス900は、デジタル医療IDカードで外部デバイスを構成するためのプロセスを開始する。
【0338】
図9W~
図9Xでは、デジタル医療IDカードで外部デバイスを構成するためのプロセスを開始した後、デバイス900は、外部デバイスに写真を追加するための1つ以上の入力(例えば、965b、958b)を検出する。ユーザインタフェース964を表示している間、デバイス900は、アフォーダンス965aで入力965b(例えば、タップジェスチャ)を検出する。入力965bを検出したことに応答して、デバイス900は、写真アルバムの表現967a~967gを伴うユーザインタフェース966を表示する。ユーザは、表現967fを選択して、「エマ」アルバムを追加し、その写真コレクションを外部デバイスに追加する。表現967fが選択されると、デバイス900は、完了ボタン968aで入力968b(例えば、タップジェスチャ)を検出する。入力968bを検出したことに応答して、デバイス900は、選択されたアルバムを外部デバイスに追加するためのプロセスを開始する。いくつかの実施形態では、選択されたアルバムは、デバイス900と外部デバイスとの間で無期限に同期したままである(例えば、写真がデバイス900で選択されたアルバムに追加される場合、その写真は外部デバイスにも追加される)。
【0339】
図9Yでは、選択された写真アルバムを外部デバイスに追加するプロセスを開始した後、デバイス900はセットアッププロセスを続行し、外部デバイスでアプリケーション制限を構成するためのユーザインタフェース970を表示する。ユーザインタフェース970を表示している間、デバイス900は、アフォーダンス971aで入力971b(例えば、タップジェスチャ)を検出する。入力971bを検出したことに応答して、デバイス900は、指定されたアプリケーション制限で外部デバイスを構成するためのプロセスを開始する。
【0340】
図9Z~
図9AAでは、指定されたアプリケーション制限で外部デバイスを構成するプロセスを開始した後、デバイス900は、1つ以上の入力(例えば、973b、975b)を検出して、エマ・アップルシードの連絡先カードを生成する。ユーザインタフェース972を表示している間、デバイス900は、アフォーダンス973aで入力973bを検出する。入力973bを検出したことに応答して、デバイス900は、エマ・アップルシードに関する情報を伴うユーザインタフェース974を表示する。ユーザインタフェース974を表示している間、デバイス900は、完了ボタン975aで入力975bを検出する。入力975bを検出したことに応答して、デバイス900は、エマ・アップルシードの連絡先カードを生成する。
【0341】
図9AB~
図9ACでは、エマ・アップルシードの連絡先カードを生成した後、デバイス900は、外部デバイスで連絡先を管理するためのアクセスを要求するためのユーザインタフェース976を表示する。ユーザインタフェース976を表示している間、デバイス900は、アフォーダンス977aで入力977bを検出する。入力977bを検出したことに応答して、デバイス900は、外部デバイスで連絡先を管理する要求を送信する。更に、入力977bを検出したことに応答して、デバイス900は、要求が送信されたという視覚的な指示を提供する通知979cをユーザインタフェース978に表示する。ユーザインタフェース978を表示している間、デバイス900は、確認ボタン979aで入力979bを検出する。入力979bを検出したことに応答して、デバイス900は、外部デバイスで連絡先を管理するためのアクセスを要求するプロセスを完了する。
【0342】
図9AD~
図9AEでは、外部デバイスで連絡先を管理するためのアクセスを要求するプロセスを完了した後、デバイス900は、外部デバイスに連絡先を追加するための1つ以上の入力(例えば、981b、984b)を検出する。ユーザインタフェース980を表示している間、デバイス900は、アフォーダンス981aで入力981bを検出する。入力981bを検出したことに応答して、デバイス900は、連絡先の表現983a~983hを伴うユーザインタフェース982を表示する。ユーザは、表現983a~983c及び983eを選択して、その対応する連絡先を外部デバイスに追加する。連絡先が選択されると、デバイス900は、完了ボタン984aで入力984b(例えば、タップジェスチャ)を検出する。入力984bを検出したことに応答して、デバイス900は、選択された連絡先を外部デバイスに追加するためのプロセスを開始する。
【0343】
図9AF~
図9AGでは、選択された連絡先を外部デバイスに追加するプロセスを開始した後、デバイス900は、外部デバイスで制限モードを構成するための1つ以上の入力(例えば、987b、989b)を検出する。外部デバイスにおける制限モードは、
図6A~
図6ACに関連して更に上述されていることに留意されたい。いくつかの実施形態では、制限モードは、非制限モードで利用可能な1つ以上の機能の第1の1組は制限モード中は利用できず、非制限モードで利用可能な1つ以上の機能の第2の1組は制限モード中でも使用できるモードである。
【0344】
図9AFでは、デバイス900は、ユーザインタフェース986を表示している間に、アフォーダンス987aで入力987bを検出する。入力987bを検出したことに応答して、デバイス900は、
図9AGに示されるように、ユーザインタフェース988を表示する。ユーザインタフェース988は、外部デバイスで制限モードスケジュールを設定するための1つ以上の選択肢を含む。スケジュールが設定されると、デバイス900は、完了ボタン989aでユーザ入力989bを検出する。ユーザ入力989bを検出したことに応答して、デバイス900は、設定された制限モードスケジュールで外部デバイスを構成するためのプロセスを開始する。
【0345】
図9AHでは、設定された制限モードスケジュールで外部デバイスを構成するためのプロセスを開始した後、デバイス900は、セットアッププロセスの終わりに到達したことを示すユーザインタフェース990を表示する。ユーザインタフェース990を表示している間、デバイス900は、確認ボタン991aで入力991bを検出する。入力991bを検出したことに応答して、デバイス900は、セットアッププロセスを終了する。
【0346】
いくつかの実施形態では、外部デバイスが第1のユーザアカウント(例えば、デバイス900に関連付けられたユーザアカウント)に関連付けられるように構成されている場合、デバイス900は、外部デバイスとの1つ以上の機能(例えば、設定、データ)の共有を有効化する。したがって、いくつかの実施形態では、デバイス900は、セットアッププロセス中のいくつかの時点で、
図AIのユーザインタフェース992を表示する。対照的に、外部デバイスが第2のユーザアカウント(例えば、デバイス900に関連付けられたユーザアカウント以外のユーザアカウント)に関連付けられるように構成されている場合、デバイス900は、セットアッププロセス中にユーザインタフェース992を表示しない。
【0347】
図10は、いくつかの実施形態に係る、第1の電子デバイスを使用して第2のデバイスを構成する方法を示すフロー図である。方法1000は、ディスプレイ装置を有するデバイス(例えば、100、300、500、650、900)で実行される。方法1000のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0348】
以下において説明されるように、方法1000は、第2のデバイスを構成するための直感的な方法を提供する。この方法は、第2のデバイスを構成するユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。バッテリ駆動のコンピューティングデバイスの場合、ユーザが第2のデバイスをより迅速かつ効率的に構成できるようにすることで、電力が節約され、バッテリ充電の時間間隔が増加する。
【0349】
いくつかの実施形態では、第1のデバイス(例えば、900)は、ディスプレイ装置(例えば、902)を介して、第2のデバイス(例えば、外部デバイスを構成するための600)を設定するためのセットアッププロセスのセットアップユーザインタフェース(904)を表示する(1002)。いくつかの実施形態では、セットアップユーザインタフェースは、第1のアフォーダンス(例えば、906a)(例えば、第2のデバイスが構成されるユーザの視覚的な指示(例えば、「自分用にセットアップ」というテキスト))及び第2のアフォーダンス(例えば、906b)(例えば、第2のデバイスが構成されるユーザの視覚的な指示(例えば、「家族メンバー用にセットアップ」というテキスト))を含む。いくつかの実施形態では、第1のアフォーダンスのアクティブ化は、第1のユーザ/ユーザアカウント(例えば、第1のデバイスのユーザ/ユーザアカウント)に関連付けられるように第2のデバイスを構成するためのプロセスを開始することになる。いくつかの実施形態では、第2のアフォーダンスのアクティブ化は、第1のユーザ/ユーザアカウントとは異なる第2のユーザ/ユーザアカウントに関連付けられるように第2のデバイスを構成するためのプロセスを開始することになる。
【0350】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ装置を介して、セットアップユーザインタフェースを表示している間に、第1のデバイスは、第1のユーザ入力(例えば、908、ジェスチャ(例えば、タップ、スワイプ)、オーディオ入力)を検出し(1004)、これにより、第2のデバイスに関連付けられる対応するアカウントが選択され、第1のデバイスは第1のアカウントに関連付けられている(例えば、第1のデバイスは、第1のデバイスのユーザの第1のアカウントに関連付けられている(例えば、第1のデバイスは、第1のデバイスのユーザの第1のアカウント、ユーザアカウントに関連付けられている(構成されている))。
【0351】
対応するアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択された後、及びセットアッププロセス中に、第1のデバイス(1006)は、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスの対応する機能を構成するためのセットアップユーザインタフェース(例えば、940a~940b、944a~944b、946a~946b、954a~954b、956a~956b、958a~958b)を表示し、このセットアップユーザインタフェースは、第1のアカウント(例えば、第1のデバイスに関連付けられたアカウント)は、第2のデバイスに関連付けられるように選択されている(及び第2のアカウントは第2のデバイスに関連付けられるように選択されていない)という判定に従って、ディスプレイ装置を介して、(例えば、941を表示せずに)第2のデバイスに関連付けられたユーザアカウント(例えば、第2のアカウント)を明示的に識別することなく、第2のデバイスの対応する機能を構成することに関連付けられた1つ以上の選択可能な選択肢(例えば、942a、945a、947a、955a、957a、959a)を表示する(1008)ことと、第1のアカウントとは異なる第2のアカウント(例えば、第1のデバイスのユーザに対応しないユーザアカウント)は、第2のデバイスに関連付けられるように選択された(及び第1のアカウントは第2のデバイスに関連付けられるように選択されていない)という判定に従って、ディスプレイ装置を介して、第2のアカウントを明示的に識別する(例えば、第2のアカウントに対応するユーザの名前を表示する、第2のアカウントに対応する電子メールアドレスを表示する)識別子(例えば、941)と同時に、第2のデバイスの対応する機能を構成することに関連付けられた1つ以上の選択可能な選択肢(例えば、942a、945a、947a、955a、957a、959a)を表示すること(1010)と、を含む。
【0352】
いくつかの実施形態では、第1のアカウントは、既存のユーザアカウントである。いくつかの実施形態では、第1のアカウントは、セットアッププロセス中に第1のデバイス(例えば、900)がログインされるユーザアカウントである。いくつかの実施形態では、第2のユーザアカウントは、作成されるユーザアカウントである。いくつかの実施形態では、第2のアカウントは、セットアッププロセス中に第1のデバイスがログインされないユーザアカウントである。
【0353】
第1のデバイスのユーザの代わりに第2のデバイスが別のユーザに対して構成されているユーザアカウントを第1のデバイスで明示的に識別すると、第2のデバイスを構成するために使用される構成設定に関する視覚的フィードバックがユーザに提供される。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0354】
いくつかの実施形態では、第1のアカウント(例えば、第1のデバイス(例えば、900)に関連付けられたアカウント)が第2のデバイス(例えば、600)に関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、第1のアカウントのために第2のデバイスを構成するためのプロセス(例えば、ユーザインタフェースの表示)を開始する。いくつかの実施形態では、第1のアカウントのための第2のデバイスを構成するためのプロセスは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の通信を必要とする、第2のデバイス上の機能の第1の1組を有効化することを含む(例えば、第1のデバイスが第2のデバイスに情報を送信して、第2のデバイス上の機能の第1の1組を有効化して、第2のデバイスと第1のデバイスとの間で機能の第1の1組が共有できるように)。いくつかの実施形態では、(第1のアカウントとは異なる)第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、第2のアカウントのために第2のデバイスを構成するためのプロセス(例えば、ユーザインタフェースの表示)を開始する。いくつかの実施形態では、第2のアカウントのために第2のデバイスを構成するためのプロセスは、第1のデバイスと第2のデバイスとの間の通信を必要とする第2のデバイス上の機能の第1の1組を有効化することを含まない。
【0355】
いくつかの実施形態では、機能の第1の1組は、身体的アクティビティデータ(例えば、948に対応する)(例えば、対応するユーザの身体的アクティビティを示す、第2のデバイス及び第1のデバイスの動き(又は動きの欠如)に基づいて収集されたデータ)の共有、(例えば、第2のデバイス、第1のデバイスの)デバイスの自動ロック解除(例えば、第2のデバイスの第1のデバイスへの近接に基づいて)、(例えば、第2のデバイス、第1のデバイスの)位置データの共有、通知/アラートの調整(例えば、入力が他のデバイス(例えば、第2のデバイス)で受信されたときに、1つのデバイス(例えば、第1のデバイス)上の通知を自動的に消失させて対応する通知を消失させる、例えば、入力が他のデバイス(例えば、第2のデバイス)で受信されたときに、1つのデバイス(例えば、第1のデバイス)でオーディオアラートを自動的に消音させて、他のデバイスで提供されている対応するアラートを消音する)、アプリケーションタスクのハンドオフ(例えば、他のデバイス(例えば、第2のデバイス)の現在アクティブな(例えば、現在表示されている)アプリケーションに基づいて、1つのデバイス(例えば、第1のデバイス)のディスプレイに示唆を表示する)、カメラ制御タスク(例えば、1つのデバイス(例えば、第2のデバイス)を使用して、1つのデバイス(例えば、第1のデバイス)のカメラを制御する(ビューファインダにアクセスする、画像キャプチャを開始するなど)、アプリケーションのインストール(例えば、他のデバイス(例えば、第1のデバイス)に対応する(例えば、同じ、異なるバージョンの)アプリケーションをインストールする(他のデバイスにおける)ユーザ要求に応答して、1つのデバイス(例えば、第2のデバイス)に第1のアプリケーションを自動的にインストールする)、通信無効化機能(他のデバイス(例えば、第2のデバイス)を機内モードにする(他のデバイスで受信された)ユーザ要求に応答して、(例えば、セルラー通信を無効にすることによって)1つのデバイス(例えば、第1のデバイス)を自動的に機内モードにする)、及び支払アカウント構成(例えば、他のデバイス(例えば、第1のデバイス)での使用のために支払アカウントを構成する(例えば、他のデバイスで受信された)ユーザ入力に応答して、(例えば、NFC支払いのために)支払アカウントを1つのデバイス(例えば、第2のデバイス)に構成するためのアフォーダンスを提供するためのアフォーダンスを提供する(又は、処理を開始する)のうちの1つ以上を含む。
【0356】
第1のデバイスと第2のデバイスとの間の機能の1組を共有することにより、ユーザは、複数のデバイスにわたってそれらの情報にアクセスできる。同様に、第1のデバイスと第2のデバイスとの間で機能の1組を共有しないことは、異なるユーザが別個のデバイス上の自身の情報を維持することを可能にする。機能共有の構成方法を管理することにより、デバイスの操作性が向上し、ユーザデバイスのインタフェースを(例えば、デバイスで構成されているアカウントに基づいて適切なユーザに適切な情報を提供するように支援することによって)より効率的にし、加えて、ユーザがデバイスを更に素早くかつ効率的に使用することを可能にすることによってデバイスの電力使用を削減し、バッテリ寿命を改善する。
【0357】
いくつかの実施形態では、第2のアカウントを明示的に識別する識別子を表示することは、第2のアカウントに対応する名前(例えば、941、名前、名字、名前及び名字)を表示することを含む。いくつかの実施形態では、「エマのための音声制御」など、構成されている作用/機能及び構成されているユーザを識別するために、構成されている作用又は機能と同時に名前が表示される。いくつかの実施形態では、第2のデバイスが第1のアカウントのために構成されている場合、同じ作用/機能のための構成は、第1のアカウントを識別しない。例えば、作用/機能のための構成ユーザインタフェースは、第1のアカウントに対応する名前を同時に表示することなく、「音声制御のセットアップ」を表示する場合がある。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択可能な選択肢は、第2のデバイス上で音声アシスタント設定を構成するための1つ以上の選択可能な選択肢(例えば、945a)である。いくつかの実施形態では、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して(例えば、セットアッププロセス中に)、第2のデバイス上で音声アシスタント設定を構成するためのユーザインタフェースを表示する。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択可能な選択肢は、第2のデバイス上での音声アシスタントの使用を有効化する第1の音声アシスタント選択肢と、第2のデバイス上での音声アシスタントの使用を有効化しない第2の音声アシスタント選択肢とを含む音声アシスタント設定を構成するためのユーザインタフェースの一部として表示される。
【0358】
第1のデバイスにおいて、第2のデバイスが構成されている第1のデバイスのユーザの代わりに、別のユーザのユーザアカウントを明示的に識別することは、第2のデバイスを構成するために使用される構成設定に関する視覚的フィードバックが第1のデバイスのユーザに提供される。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0359】
いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中、第1のアカウント(例えば、第1のデバイスに関連付けられたアカウント)が第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスが(例えば、第1のデバイスのユーザによって)装着されるように指示する第1のプロンプト(例えば、
図9Bの912b)と、第2のデバイス(例えば、第2のデバイスのディスプレイ)を第1のデバイスのカメラセンサの視野内に配置するように指示する第2のプロンプト(例えば、
図9Bの912a)とを表示する(例えば、第2のデバイスを装着するように促す指示を表示した後(及び任意選択的に、現在表示されていない)に表示され、第2のデバイスが装着されていることを示す情報を受信した後に表示される)。いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、追加のプロンプトの表示に進む前に、第2のデバイスが現在装着されていることを示す第2のデバイスからの情報を監視する。いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して、第2のデバイスを装着するように指示するプロンプト(例えば、第1のプロンプト)を表示することなく、第2のデバイス(例えば、第2のデバイスのディスプレイ)を第1のデバイスのカメラセンサの視野内に配置するように指示する第3のプロンプト(例えば、第2のプロンプトと同じ、第2のプロンプトとは異なる)を表示する。
【0360】
特定の状況において、ユーザに第2のデバイスを装着するように促さないことで、デバイスは、デバイスがユーザ用にセットアップされていないときに、ユーザが第2のデバイスを装着しないようにするのに役立つ。ユーザへのこの改善されたフィードバックは、ユーザが不要な(又は役に立たない)タスクを実行することを回避するのを回避するのに役立ち、これは、デバイスのセットアップの次の段階に進むのに役に立たない場合がある。対照的に、ユーザに第2の装置を装着するように(特定の状況下で)促すことにより、デバイスセットアップの次の段階に進むためのタスクをユーザに提供する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ-デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0361】
いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイス(例えば、900)は、ディスプレイ装置を介して、(例えば、セットアッププロセス中に)(例えば、第1のデバイスから、第1のアカウントのクレデンシャル(例えば、ログイン/パスワードなど)を使用してサーバから)第2のデバイスに送信されるデータ(例えば、アプリケーションデータ、メディア(写真、ビデオ、オーディオ)、文書、アドレス帳連絡先)(及び任意選択的に、第2のデバイスの実行される構成)に関する1つ以上の詳細を表示する。いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第1のアカウント(例えば、第1のデバイスに関連付けられたアカウント)が第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して、(例えば、第1のデバイスから、第1のアカウントのクレデンシャル(例えば、ログイン/パスワードなど)を使用してサーバから)第2のデバイスに送信されるデータ(例えば、アプリケーションデータ、メディア(写真、ビデオ、オーディオ)、文書、アドレス帳連絡先)に関する1つ以上の詳細を表示しない。いくつかの実施形態では、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、第2のデバイスが、第1のアカウントに対応するユーザ以外の誰かのために構成されていることをユーザに通知する情報を表示する。いくつかの実施形態では、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、任意選択的に、セットアッププロセスがコンテンツ(例えば、アプリケーションデータ、メディア(写真、ビデオ、オーディオ)、文書、アドレス帳連絡先)を第2のデバイスに転送する機会を含むことを(例えば、表示することによって)ユーザに通知する。いくつかの実施形態では、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、任意選択的に、セットアッププロセスが、例えば、上記の
図6A~
図6AC、
図7、及び
図8に関して上記で説明された第2のデバイスを制限されたモードで動作させるように構成する機会を含むことを(例えば、表示することによって)ユーザに通知する。
【0362】
送信されるデータに関する1つ以上の詳細を表示することは、第2のデバイスと共有されるデータに関する視覚的フィードバックをユーザに提供する。これは、例えば、ユーザに情報の送信を拒否する機会を提供し、それにより、意図しないデータが第2のデバイスと共有されることを防ぐ。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスのセキュリティ及びデバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと相互作用するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0363】
いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して(例えば、セットアッププロセス中に)、ネットワーク設定を(例えば、第1のデバイスから)第2のデバイスに送信するためのユーザインタフェース(例えば、936)を表示する。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択可能な選択肢は、ネットワーク設定を送信するためのユーザインタフェースの一部として表示される。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択可能な選択肢は、第1のデバイスの現在の位置(例えば、第1のデバイスによって現在アクセスされている第1のネットワーク)に関連付けられている第1のネットワーク(例えば、無線ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(wlan))のネットワーク構成データ(例えば、ネットワーク名、ネットワーククレデンシャル(例えば、パスワード))を送信するための第1のネットワーク構成選択肢(例えば、937a)を含む。いくつかの実施形態では、第1のデバイスによって現在アクセスされていない第2のネットワーク(例えば、第2の無線ネットワーク、第2のwlanネットワーク)のネットワーク構成データを送信することなく、第1のネットワーク構成データが第2のデバイスに送信される(例えば、デバイスが複数のネットワークのための共有可能なネットワーク構成データを有する場合であっても、1つのネットワークに関するネットワーク構成データのみを共有する)。
【0364】
いくつかの実施形態では、ネットワーク設定を(例えば、第1のデバイスから)第2のデバイスに送信するためのユーザインタフェース(例えば、936)は、複数のネットワークのためのネットワーク構成データ(例えば、ネットワーク名、ネットワーククレデンシャル(例えば、パスワード))を送信するための第2のネットワーク構成選択肢(例えば、937b)を更に含む。いくつかの実施形態では、複数のネットワークは、第1のネットワーク及び第2のネットワークを含む。いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、ネットワーク設定を送信するためのユーザインタフェースを表示している間に、第1のデバイスは第2のユーザ入力を検出する。いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第2のユーザ入力が第1のネットワーク構成選択肢のアクティブ化に対応するという判定に従って、第1のデバイスは、第2のネットワークのネットワーク構成データを送信することなく、第1のネットワークのネットワーク構成データ(例えば、ネットワーク名、ネットワーククレデンシャル(例えば、パスワード))を第2のデバイスに送信する。いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第2のユーザ入力が第2のネットワーク構成選択肢のアクティブ化に対応するという判定に従って、第1のデバイスは、複数のネットワークのネットワーク構成データ(例えば、ネットワーク名、ネットワーククレデンシャル(例えば、パスワード))を第2のデバイスに送信する。
【0365】
いくつかの実施形態では、第2のユーザ入力は、対応するネットワーク構成データを1回転送する許可を表示する(例えば、1回限りの転送、同じネットワークに対してネットワーク構成データを繰り返し転送しない、第1のデバイスに構成された今後のネットワークのネットワーク構成データを提供しない)。
【0366】
いくつかの実施形態では、1つ以上の選択可能な選択肢は、第1のネットワーク(例えば、無線ネットワーク、wlanネットワーク)のネットワーク構成データ(例えば、ネットワーク名、ネットワーククレデンシャル(例えば、パスワード))、及び第2のネットワークのネットワーク構成データ(例えば、ネットワーク名、ネットワーククレデンシャル(例えば、パスワード))を送信しない(例えば、任意のネットワーク(任意のwifiネットワーク)のネットワーク構成データを送信しない)ための第3のネットワーク構成選択肢を含む。いくつかの実施形態では、第2のユーザ入力が第3のネットワーク構成選択肢のアクティブ化に対応するという判定に従って、第1のデバイスは、第1のネットワークのネットワーク構成データ(例えば、ネットワーク名、ネットワーククレデンシャル(例えば、パスワード))を第2のデバイスに送信するのをやめる。
【0367】
いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、現在のネットワークの設定の共有、又は複数のネットワークの設定の共有の中から選択するようにユーザに促す。いくつかの実施形態では、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して(例えば、セットアッププロセス中に)、ネットワーク設定を(例えば、第1のデバイスから)第2のデバイスに送信するためのユーザインタフェースを表示する。いくつかの実施形態では、ネットワーク設定を送信するためのユーザ表示インタフェースを表示することは、現在、第1のデバイスによってアクセスされている第1のネットワーク(例えば、無線ネットワーク、wlanネットワーク)のネットワーク構成データ(例えば、ネットワーク名、ネットワーククレデンシャル(例えば、パスワード))を送信するための第1のネットワーク構成選択肢と、現在、第1のデバイスによってアクセスされている第1のネットワーク(例えば、無線ネットワーク、wlanネットワーク)及び現在、第1のデバイスからアクセスされていない第2のネットワーク(例えば、第1のネットワークとは異なる第2の無線ネットワーク)のネットワーク構成データ(例えば、ネットワーク名、ネットワーククレデンシャル(例えば、パスワード))を送信するための第2のネットワーク構成選択肢とを表示することを含む。いくつかの実施形態では、ネットワーク設定を送信するためのユーザインタフェースを表示している間に、第1のデバイスは第2のユーザ入力を検出する。いくつかの実施形態では、第2のユーザ入力が第1のネットワーク構成選択肢のアクティブ化に対応するという判定に従って、第1のデバイスは、第2のネットワークのネットワーク構成データを送信することなく、第1のネットワークのネットワーク構成データ(例えば、ネットワーク名、ネットワーククレデンシャル(例えば、パスワード))を第2のデバイスに送信する。いくつかの実施形態では、第2のユーザ入力が第2のネットワーク構成選択肢のアクティブ化に対応するという判定に従って、第1のデバイスは、第1のネットワーク及び第2のネットワークのネットワーク構成データ(例えば、ネットワーク名、ネットワーククレデンシャル(例えば、パスワード))を第2のデバイスに送信する。いくつかの実施形態では、第2のユーザ入力は、対応するネットワーク構成データを1回転送する許可を表示する(例えば、1回限りの転送、同じネットワークに対してネットワーク構成データを繰り返し転送しない、第1のデバイスに構成された今後のネットワークのネットワーク構成データを提供しない)。
【0368】
いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して(例えば、セットアッププロセス中に)、メディアを(例えば、第1のデバイスから)第2のデバイスに送信するためのユーザインタフェース(例えば、964、966)を表示する。いくつかの実施形態では、メディアを第2のデバイスに送信するためのユーザインタフェースを表示することは、第1のメディア(例えば、写真、写真のアルバム、ビデオ、オーディオ)の第1の表現(例えば、967a~967g)を表示することを含み、第1のメディアは、第1のデバイス第2のメディア(例えば、写真、写真のアルバム、ビデオ、オーディオ)の第2の表現(例えば、967a~967g)に記憶されている。いくつかの実施形態では、第2のメディアは、第1のデバイスに関連付けられたアカウントに関連付けられている(及び任意選択的に、第1のデバイスに記憶されている)。いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、1つ以上のユーザ入力の第1の1組を検出する。いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力の第1の1組が、第2のメディアを送信することなく第1のメディアを送信する要求に対応するという判定に従って、第1のデバイスは、第2のメディアを送信することなく、第2のデバイスに第1のメディアを送信する。
【0369】
いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力の第1の1組は、対応するメディアを1回転送する許可を含む(例えば、1回限りの転送、選択されたメディアを繰り返し転送しない、又は他の(非選択の)メディアを転送する、最初にユーザの許可を受けずに、今後の追加メディアを第2のデバイスに転送しない)。いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力の第1の1組は、メディアのコレクションを第2のデバイスと共有するための許可を含み、(例えば、第1のデバイスのユーザがメディアのコレクションに追加又は削除することによって)メディアのコレクションが変更されると、第2のデバイスで共有されているメディアは変更される。
【0370】
いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して(例えば、セットアッププロセス中に)、第2のデバイスのユーザに関連付けられた1組の接触可能なユーザの管理アクセスを要求するユーザインタフェース(例えば、976)を表示する。いくつかの実施形態では、第2のデバイスのユーザに関連付けられた接触可能なユーザの1組の管理アクセスを要求するためのユーザインタフェースを表示することは、第2のアカウントの第2のデバイスのユーザに関連付けられた接触可能なユーザの1組(例えば、第2のデバイスに記憶されたアドレス帳、サーバに記憶されたアドレス帳、接触可能なユーザの詳細を含むアドレス帳)を管理するための第1のアカウントアクセスを提供する要求を(例えば、第2のデバイスに)送信する選択肢を表示することを含む。いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第1のアカウント(例えば、第1のデバイスに関連付けられたアカウント)が第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して(例えば、セットアッププロセス中に)、第2のデバイスのユーザに関連付けられた1組の接触可能なユーザの管理アクセスを要求するユーザインタフェースを表示しない。
【0371】
いくつかの実施形態では、アドレス帳を管理するための第1のアカウントアクセスを提供する要求を受信した後、第2のデバイスは、アドレス帳を管理するための第1のアカウントアクセスを提供する承認を求める。アドレス帳を管理するための第1のアカウントアクセスを提供する承認を受信したことに応答して、所定の時間周期が開始し、この間、第1のアカウントはアドレス帳を管理する(例えば、コンテンツの閲覧、修正)ためのアクセスを有さず、この時間周期の後(所定の時間周期後)、第1のアカウントはアドレス帳を管理する(例えば、コンテンツの閲覧、修正)ためのアクセスを有する。
【0372】
第2のデバイスのアドレス帳を管理するためのアクセスを提供する要求を送信する選択肢をユーザに求めることで技法が提供され、それにより第1のユーザは第2のユーザのアドレス帳エントリを修正することができるので、アドレス帳を構成し、第1のデバイスにより多くのアドレス帳情報へのアクセスを提供する必要性を減らすことができる。第1のデバイスに追加のアドレス帳情報へのアクセスを提供することにより、(例えば、ユーザが適切な入力を提供することを支援し、デバイスを操作又はそれと対話するときのユーザの間違いを減らすことによって)デバイスの操作性が高められ、ユーザデバイスインタフェースがより効率的になり、それによって加えて、ユーザがデバイスをより素早く、効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量が減り、デバイスのバッテリ寿命が向上する。
【0373】
いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して(例えば、セットアッププロセス中に)、第1のデバイスのユーザに関連付けられた1組の接触可能なユーザ(例えば、第1のデバイスからのアドレス帳コンテンツ)を第2のデバイスに送信するユーザインタフェース(例えば、982)を表示する。いくつかの実施形態では、第1のデバイスのユーザに関連付けられた1組の接触可能なユーザを第2のデバイスに送信するためのユーザインタフェースを表示することは、第1の接触可能なユーザの第1の接触可能なユーザ情報の第1の表現(例えば、983a~983h)(例えば、名前、写真などの視覚的表現)(例えば、第1のエンティティのアドレス帳エントリ)、及び、第2の接触可能なユーザ情報の第2の表現(例えば、983a~983h)(例えば、名前、写真などの視覚的表現)(例えば、第2のエンティティのアドレス帳エントリ)を表示することを含む。いくつかの実施形態では、第1の接触可能なユーザ情報は、第1のデバイスに記憶される。いくつかの実施形態では、第2の接触可能なユーザ情報は、第1のデバイスに記憶される。いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第1のデバイスは、1つ以上のユーザ入力の第2の1組を検出する。いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、1つ以上のユーザ入力の第2の1組が、第2の接触可能なユーザ情報を送信することなく第1の接触可能なユーザ情報を送信する要求に対応するという判定に従って、第1のデバイスは、第2の接触可能なユーザ情報を送信することなく、第1の接触可能なユーザ情報を第2のデバイスに送信する。
【0374】
いくつかの実施形態では、ユーザ入力の第2の1組を検出したことに応答して、及び、1つ以上のユーザ入力の第2の1組が、第1の接触可能なユーザ情報及び第2の接触可能なユーザ情報を送信する要求に対応するという判定に従って、第1のデバイスは、第1の接触可能なユーザ情報及び第2の接触可能なユーザ情報を第2のデバイスに送信する。いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力の1組は、対応するメディアを1回転送する許可を含む(例えば、1回限りの転送、選択されたメディアを繰り返し転送しない、又は他の(非選択の)メディアを転送する、最初にユーザの許可を受けずに、今後の追加メディアを第2のデバイスに転送しない)。いくつかの実施形態では、連絡先情報を送信することは、アドレス帳内の他のエントリを同期させるために、第1のデバイス及び第2のデバイスを協調させることなく行われる。したがって、転送は、任意選択的に、接触情報のワンタイム転送であり、接触情報の今後の転送は、ユーザの許可を必要とする。
【0375】
いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して(例えば、セットアッププロセス中に)、第2のデバイスを制限モードに置く、第2のデバイスを制限モードに構成するためのユーザインタフェース(例えば、986)を表示する(例えば、スケジュール(例えば、日、時間、時、授業時間中)を構成するための選択肢を表示することを含む)。いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第1のデバイスは、第2のデバイスを制限モードに置くスケジュールを構成するために、1つ以上の入力の第3の1組を受信する。いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、1つ以上の入力の第3の1組を受信したことに応答して、第1のデバイスはスケジュールを(例えば、第2のデバイスに)送信する。
【0376】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスが制限モードにある間に、第2のデバイスは、他の機能を制限しつつ、限定された機能又は情報(例えば、時間及び日付)を提供し、それによって、第2のデバイスのユーザが現在のタスクに焦点を維持することを可能にする。制限モードは、
図6A~6AC、
図7、及び
図8に関して上記に更に詳細に説明されている。
【0377】
いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して(例えば、セットアッププロセス中に)、第2のデバイスのセキュリティ(例えば、パスコード)を構成するためのセキュリティユーザインタフェース(例えば、930a、930b)を表示する。いくつかの実施形態では、セキュリティユーザインタフェースを表示することは、第2のアカウントに対応するユーザの年齢が(非ゼロ)閾値年齢未満であるという判定に従って、第1のアカウントに対応するユーザに、第2のデバイスを保護し、その後、第2のデバイスのロックを解除するために使用するためのセキュリティ入力(例えば、パスワード、パスコード)を(例えば、第1のデバイスにおいて、第2のデバイスにおいて)入力するように指示するプロンプト(例えば、931a)を表示することと、第2のアカウントに対応するユーザの年齢が(非ゼロ)閾値年齢よりも上である(又はそれに等しい)という判定に従って、第2のアカウントに対応するユーザに、第2のデバイスを保護し、その後、第2のデバイスのロックを解除するために使用するためのセキュリティ入力(例えば、パスワード、パスコード、生体情報)を(例えば、第1のデバイスにおいて、第2のデバイスにおいて)入力するように指示するプロンプト(例えば、931b)を表示すること、とを含む。
【0378】
いくつかの実施形態では、第2のデバイスに関連付けられた対応するアカウントを選択する第1のユーザ入力を検出する前に、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して(例えば、セットアッププロセス中に)、第2のデバイスに関連付けられた対応するアカウントを選択するためのアカウント選択ユーザインタフェース(例えば、918、922a、922b)を表示する。いくつかの実施形態では、アカウント選択ユーザインタフェースは、第2のデバイスに関連付けられる新しいアカウントを作成する(例えば、第2のアカウントを作成する)第1のアカウントオプション(例えば、920b)と、第2のデバイスに関連付けられる既存のアカウントを識別する(例えば、既存の第2のアカウントを識別する)入力を受信する第2のアカウントオプション(例えば、920a、923a~923c)とを含む。いくつかの実施形態では、第2のデバイスに関連付けられる対応するアカウントを選択する第1のユーザ入力を検出する前に、第1のデバイスは第3のユーザ入力を受信する。いくつかの実施形態では、第2のデバイスに関連付けられる対応するアカウントを選択する第1のユーザ入力を検出する前に、第3のユーザ入力が第1のアカウントオプションのアクティブ化に対応するという判定に従って、第1のデバイスは、アカウント情報(例えば、電子メールアドレス、名前、パスワード)を受信して第2のアカウントを作成するように構成されたアカウント作成ユーザインタフェースを表示する。いくつかの実施形態では、第2のデバイスに関連付けられる対応するアカウントを選択する第1のユーザ入力を検出する前に、第3のユーザ入力が第2のアカウントオプションのアクティブ化に対応するという判定に従って、第1のデバイスは、アカウントのグループ化に対応する1つ以上の既存アカウント(例えば、第1のユーザアカウントを含む家族のメンバーに対応すると識別されたアカウントなどのお互いにリンクされたアカウント)の識別子を含むアカウント選択ユーザインタフェースを表示し、1つ以上の既存のアカウントの識別子は、第2のアカウントの識別子(例えば、第2のアカウントに対応するユーザの名前、第2のアカウントに対応する電子メールアドレス、第2のアカウントに対応するログイン)を含み、第1のアカウントはアカウントのグループ化のメンバーである(例えば、第1のアカウントは、同じファミリーに属する、対応するユーザとして1つ以上の既存のアカウントにリンクされる)。
【0379】
アカウントのグループ化に対応する1つ以上の既存のアカウントの識別子を含むアカウント選択ユーザインタフェースを表示することで、ユーザは、第2のデバイスの設定に使用する可能性の高いアカウントのリストから効率的に選択できる。結果として、デバイスは、ユーザが、第2のデバイスを設定するために使用するべきアカウントを特定するために、様々な無関係の入力を提供する必要性を回避する。アカウントを選択するために必要な入力の数が減ることにより、デバイスの操作性が高められ、ユーザ-デバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力をもたらすようにユーザを支援し、ユーザの誤りを減らすことによって)より効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0380】
いくつかの実施形態では、アカウント選択ユーザインタフェースは、第1のアカウントの識別子を含まない。いくつかの実施形態では、アカウント選択ユーザインタフェースは、アカウントのグループ化の一部として構成される新しいアカウントを作成するための選択肢を含む(例えば、アカウントは、作成されて1つ以上の既存のアカウントにリンクされる)。
【0381】
いくつかの実施形態では、設定プロセス中に、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択され、第2のアカウントが現在、第1のタイプの異なるデバイス(例えば、第2のデバイス以外)に構成されていないという判定に従って(例えば、第2のデバイスへのリンクに適合するタイプのうち、特定のモデル又はモデルのスマートホン)、第1のデバイスは、第1のデバイスを使用して第2のデバイスを設定するためのセットアッププロセスに進む(例えば、アドレス帳連絡先、メディア、及びネットワーク設定のための/第2のデバイスに送信するためのユーザインタフェースの表示に進む)。いくつかの実施形態では、設定プロセス中に、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択され、第2のアカウントが現在、第1のタイプの異なるデバイス(例えば、第2のデバイス以外)に構成されているという判定に従って(例えば、第2のデバイスへのリンクに適合するタイプのうち、特定のモデル又はモデルのスマートホン)、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して、第1のデバイスを使用して第2のデバイスを設定するためのセットアッププロセスに進むことなく(例えば、アドレス帳連絡先、メディア、及びネットワーク設定のための/第2のデバイスに送信するためのユーザインタフェースの表示に進むことなく)、異なるデバイスを使用して第2のデバイスを設定するように指示する(例えば、932に示すような)プロンプトを表示する。いくつかの実施形態では、第1のデバイスは、プロンプトが表示されている間に続行する要求に対応する入力(例えば、934)を検出した後、セットアッププロセスに戻る。
【0382】
いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第2のアカウントが第2のデバイスに関連付けられるように選択されたという判定に従って、第1のデバイスは、ディスプレイ装置を介して(例えば、セットアッププロセス中に)、第2のデバイスとの同期(例えば、第1のデバイスと第2のデバイスとの間)のためのメディアコレクションを選択するためのユーザインタフェース(例えば、964、966)を表示する。いくつかの実施形態では、第2のデバイスとの同期(例えば、第1のデバイスと第2のデバイスとの間)のためのメディアコレクションを選択するためのユーザインタフェースを表示することは、メディアコレクション(例えば、967a~967g)の表現(例えば、メディア項目のコレクション、写真及び/又はビデオのアルバム)を表示することを含む。いくつかの実施形態では、第1のメディアコレクションは、第1のデバイスのユーザに関連付けられている(例えば、第1のデバイス上に記憶され、第1のデバイスのユーザのアカウントを使用して外部サーバ上に記憶される)。いくつかの実施形態では、同期のためのメディアコレクションを選択するためのユーザインタフェースは、第2のメディアコレクションの第2の表現も含む。いくつかの実施形態では、第2のメディアは第1のデバイスに記憶される。いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、第1のデバイスは、メディアコレクションの表現の選択を検出する。いくつかの実施形態では、セットアッププロセス中に、メディアコレクションの表現の選択を検出した後に(例えば、応答して)、第1のデバイスは、メディアコレクションを、第2のデバイスの対応するメディアコレクションと同期するように構成する。いくつかの実施形態では、メディアコレクション内の写真及び他のメディア項目は、第2のデバイスで利用可能になる。いくつかの実施形態では、今後、メディアコレクションの同期が維持されている間、メディアコレクションに追加されたメディア項目は、第2のデバイスで利用可能になり、メディアコレクションから削除されたメディア項目は、第2のデバイスで利用できなくなる。
【0383】
方法1000に関して上述したプロセス(例えば、
図10)の詳細はまた、上述した方法にも類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700及び方法800は、方法1000を参照して前述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、方法1000で構成されている第2のデバイスは、方法700及び800における電子デバイス600である。したがって、第1のデバイス(例えば、900)は、(
図9AGのユーザインタフェース988で構成されるように)特定の時間中に制限モードに入るように電子デバイス600(例えば、第2のデバイス)を構成することができる。制限モードに関する技法は、
図6A~
図6AC及び方法700及び800に関連して更に説明される。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0384】
上記は、説明を目的として、特定の実施形態を参照して記述されている。しかしながら、上記の例示的な論考は、網羅的であること、又は開示される厳密な形態に本発明を限定することを意図するものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正及び変形が可能である。これらの実施形態は、本技術の原理、及びその実際の適用を最も良く説明するために、選択及び記載されている。それにより、他の当業者は、意図された具体的な用途に適するような様々な修正を用いて、本技術及び様々な実施形態を最も良好に利用することが可能となる。
【0385】
添付図面を参照して、本開示及び例を十分に説明してきたが、様々な変更及び修正が、当業者には明らかとなるであろうことに留意されたい。そのような変更及び修正は、特許請求の範囲によって定義されるような、本開示及び例の範囲内に含まれるものとして理解されたい。
【0386】
上記のように、本技術の一態様は、制限された動作モードを終了する電子デバイスを報告するために、様々なソースから入手可能なデータを収集及び使用することである。本開示は、いくつかの例において、この収集されたデータは、特定の人を一意に特定する個人情報データ、又は特定の人に連絡する若しくはその所在を突き止めるために使用できる個人情報データを含み得ることを想到している。そのような個人情報データとしては、人口統計データ、位置ベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、ツイッターID、自宅の住所、ユーザの健康又はフィットネスのレベルに関するデータ若しくは記録(例えば、バイタルサイン測定値、投薬情報、運動情報)、誕生日、あるいは任意の他の識別情報又は個人情報を挙げることができる。
【0387】
本開示は、本技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。例えば、個人情報データは、制限モードを終了する電子デバイスに関する更なる詳細を提供するために使用することができる。したがって、このような個人情報データの使用は、ユーザが、ユーザ又は電子デバイスに関連付けられた制限モードを制御することを可能にする。更には、ユーザに利益をもたらす、個人情報データに関する他の使用もまた、本開示によって想到される。例えば、健康データ及びフィットネスデータは、ユーザの全般的なウェルネスについての洞察を提供するために使用することができ、あるいは、ウェルネスの目標を追求するための技術を使用している個人への、積極的なフィードバックとして使用することもできる。
【0388】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、伝送、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変化するにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後に実施されるべきである。更には、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護して安全化し、その個人情報データへのアクセスを有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を遵守することを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更には、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーのポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、第三者による評価を自らが受けることができる。更には、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、アメリカ合衆国では、特定の健康データの収集又はアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act、HIPAA)などの、連邦法及び/又は州法によって管理することができ、その一方で、他国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。それゆえ、各国の異なる個人データのタイプに関して、異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
【0389】
前述のことがらにも関わらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するように、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を提供することができると想到する。例えば、制限モードで動作するデバイスの場合、本技術は、ユーザが、サービスの登録中又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することができるように構成することができる。別の実施例では、ユーザは、電子デバイスの制限モードを終了することに関連する特定のデータを提供しないように選択することができる。更に別の実施例では、ユーザは、データが維持される時間の長さを制限することを選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」の選択肢を提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを想到する。例えば、ユーザの個人情報データにアクセスすることとなるアプリのダウンロード時にユーザに通知され、その後、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に再びユーザに注意してもよい。
【0390】
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは無許可アクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなった時点で削除することによって、危険性を最小限に抑えることができる。更には、適用可能な場合、特定の健康関連アプリケーションにおいて、ユーザのプライバシーを保護するために、データの非特定化を使用することができる。非特定化は、適切な場合には、特定の識別子(例えば、生年月日など)を除去すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、位置データを住所レベルよりも都市レベルで収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザ全体にわたって情報集約すること)及び/又は他の方法によって、容易にすることができる。
【0391】
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実施するための、個人情報データの使用を広範に網羅するものではあるが、本開示はまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに、それらの様々な実施形態を実施することもまた可能であることを想到している。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部分が欠如することにより、実施不可能となるものではない。例えば、制限モードを終了する電子デバイスのレポートは、ユーザに関連付けられたデバイスにより要求されたコンテンツ、レポートを作成するサービスで使用可能な他の非個人情報、若しくは公的に使用可能な情報などの、非個人情報データ又は個人情報の最小限の量のみに基づくことができる。