(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】部品吸着ノズル、部品実装システム
(51)【国際特許分類】
H05K 13/04 20060101AFI20220906BHJP
【FI】
H05K13/04 A
(21)【出願番号】P 2021548026
(86)(22)【出願日】2019-09-25
(86)【国際出願番号】 JP2019037473
(87)【国際公開番号】W WO2021059376
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2021-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105935
【氏名又は名称】振角 正一
(74)【代理人】
【識別番号】100136836
【氏名又は名称】大西 一正
(72)【発明者】
【氏名】釣 健士
【審査官】今野 聖一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/135869(WO,A1)
【文献】特開平10-209690(JP,A)
【文献】特開2017-050437(JP,A)
【文献】特開2018-182187(JP,A)
【文献】特開2002-283266(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 13/00 - 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
嵌入孔が上方へ開口するノズル本体と、
前記嵌入孔の内側に設けられた係合部と、
前記ノズル本体の外側に設けられて側方に突出する一対の係合突起と、
前記ノズル本体に対して上下に可動に取り付けられて、部品を吸着する際に部品に接するノズル下端部と、
前記ノズル下端部を前記ノズル本体に対して下方に付勢するバッファー部材と
を備え、
前記嵌入孔に対しては、円周状に配列された複数のロータリーシャフトを備えるロータリーヘッドの前記ロータリーシャフトの下端に設けられた被係合部が上方から嵌入し、
前記係合部は、前記嵌入孔に嵌入された前記被係合部に上方から接することで前記被係合部に係合し、
前記ロータリーヘッドが有する付勢部材によって前記ノズル本体が下方に付勢されることで、前記係合部と前記被係合部との係合が保持され、
前記一対の係合突起は、直線状に配列された複数のインラインシャフトを備えるインラインヘッドの前記インラインシャフトの下端に設けられた一対の弾性部材にそれぞれ設けられた一対の被係合突起を前記弾性部材の弾性力に抗して互いに離間させながら、前記一対の被係合突起の間に下方から進入することで前記一対の被係合突起に上方から係合し、
前記一対の弾性部材の弾性力によって、前記係合突起と前記被係合突起との係合が保持される部品吸着ノズル。
【請求項2】
前記係合部は、凹部を有し、前記被係合部は、凸部を有し、前記係合部の前記凹部と前記被係合部の前記凸部とが係合する請求項1に記載の部品吸着ノズル。
【請求項3】
前記係合部は、凸部を有し、前記被係合部は、凹部を有し、前記係合部の前記凸部と前記被係合部の前記凹部とが係合する請求項1に記載の部品吸着ノズル。
【請求項4】
円周状に配列された複数のロータリーシャフトを有し、前記ロータリーシャフトの下端に取り付けられた部品吸着ノズルによって部品を吸着して基板に実装するロータリーヘッドを備えたロータリー型の部品実装機と、
直線状に配列された複数のインラインシャフトを有し、前記インラインシャフトの下端に取り付けられた部品吸着ノズルによって部品を吸着して基板に実装するインラインヘッドを備えたインライン型の部品実装機と
を備え、
前記部品吸着ノズルは、嵌入孔が上方へ開口するノズル本体と、前記嵌入孔の内側に設けられた係合部と、前記ノズル本体の外側に設けられて側方に突出する一対の係合突起と、前記ノズル本体に対して上下に可動に取り付けられて、部品を吸着する際に部品に接するノズル下端部と、前記ノズル下端部を前記ノズル本体に対して下方に付勢するバッファー部材とを備え、
前記嵌入孔に対しては、前記ロータリーシャフトの下端に設けられた被係合部が上方から嵌入し、
前記係合部は、前記嵌入孔に嵌入された前記被係合部に上方から接することで前記被係合部に係合し、
前記ロータリーヘッドが有する付勢部材によって前記ノズル本体が下方に付勢されることで、前記係合部と前記被係合部との係合が保持され、
前記一対の係合突起は、前記インラインシャフトの下端に設けられた一対の弾性部材にそれぞれ設けられた一対の被係合突起を前記弾性部材の弾性力に抗して互いに離間させながら、前記一対の被係合突起の間に下方から進入することで前記一対の被係合突起に上方から係合し、
前記一対の弾性部材の弾性力によって、前記係合突起と前記被係合突起との係合が保持される部品実装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、下端に取り付けられた部品吸着ノズルによって吸着した部品を基板に実装する実装ヘッドに部品吸着ノズルを装着する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、実装ヘッドの下端に装着された部品吸着ノズルによって部品を吸着しつつ、実装ヘッドにより部品を基板に移載する部品実装機が知られている。また、特許文献1に示されるように、基板に実装する部品の種類に応じて部品吸着ノズルを変更できるように、部品吸着ノズルは実装ヘッドに対して着脱可能に装着されるのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、部品実装機で使用される実装ヘッドとしては、インラインヘッドおよびロータリーヘッドの2種類が存在する。インラインヘッドは、直線的に並ぶ複数のインラインシャフトを有し、インラインシャフトの下端に部品吸着ノズルが装着される。一方、ロータリーヘッドは、円周状に並ぶ複数のロータリーシャフトを有し、ロータリーシャフトの下端に部品吸着ノズルが装着される。
【0005】
これらの実装ヘッドは、用途の違いに応じて異なる構成を備える。つまり、インラインヘッドは、小型から大型までの多様な部品を吸着する用途に用いられるため、インラインシャフトは比較的広いピッチで配列される。一方、ロータリーヘッドは、多くの小型の部品を一度に吸着する用途に用いられるため、ロータリーシャフトは比較的狭いピッチで配列される。そして、このようなシャフトの配列の違いに応じて、部品吸着ノズルの装着機構にも違いがある。
【0006】
つまり、インラインヘッドは、インラインシャフトの下端に一対の板バネを有し、一対の板バネがそれぞれの弾性力によって部品吸着ノズルを挟み込むことで、部品吸着ノズルをインラインシャフトに装着する。一方、ロータリーヘッドでは、ロータリーシャフトを狭いピッチで配列するため、一対の板バネを配置するスペースを確保できない。そこで、ロータリーシャフトの下端の嵌入部を嵌入可能な嵌入孔を部品吸着ノズルに形成し、嵌入孔の内側に部品吸着ノズルの装着機構を設けている。具体的には、嵌入孔の内側には係合部が設けられており、嵌入孔に嵌入された嵌入部の被係合部に係合部を上方から係合させつつ、付勢部材で部品吸着ノズルを下方に付勢することで、ロータリーシャフトに部品吸着ノズルを装着する。
【0007】
ちなみに、ロータリーヘッドにおける装着機構では、部品実装時に部品吸着ノズルに加わる衝撃に付勢部材が十分に対抗できないと、部品吸着ノズルがロータリーシャフトから外れてしまう。そこで、ロータリーヘッドに装着される部品吸着ノズルでは、ノズル本体に対してノズル下端部を上下に可動に取り付けて、スプリングコイル(バッファー部材)によってノズル下端部を下方に付勢することで、部品実装時の衝撃によって部品吸着ノズルが外れるのを防止している。
【0008】
ただし、このような構成は、小型の部品を対象とするロータリーヘッドには適している一方で、小型の部品のみならず大型の部品も対象とするインラインヘッドには不適切である。つまり、ノズル本体とノズル下端部との間の遊びにより、部品吸着ノズルに吸着される部品の回転位置がずれる場合がある。このような位置ずれは、小型の部品の実装では問題にならない一方、大型の部品の実装では問題となる。したがって、インラインヘッドに対しては、リジッドな部品吸着ノズルを装着する必要があった。
【0009】
上記のような事情から、インラインヘッドおよびロータリーヘッドには、それぞれ専用の部品吸着ノズルを装着する必要があると考えられていた。その結果、インライン型およびロータリー型それぞれの部品実装機を所有するユーザーにおいては、多くの種類の部品吸着ノズルを準備しておく必要があった。
【0010】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、インライン型およびロータリー型それぞれの部品実装機を所有するユーザーにおいて部品吸着ノズルの準備に要する負担を軽減することを可能とする技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る部品吸着ノズルは、嵌入孔が上方へ開口するノズル本体と、嵌入孔の内側に設けられた係合部と、ノズル本体の外側に設けられて側方に突出する一対の係合突起と、 ノズル本体に対して上下に可動に取り付けられて、部品を吸着する際に部品に接するノズル下端部と、ノズル下端部をノズル本体に対して下方に付勢するバッファー部材とを備え、 嵌入孔に対しては、円周状に配列された複数のロータリーシャフトを備えるロータリーヘッドのロータリーシャフトの下端に設けられた被係合部が上方から嵌入し、係合部は、嵌入孔に嵌入された被係合部に上方から接することで被係合部に係合し、ロータリーヘッドが有する付勢部材によってノズル本体が下方に付勢されることで、係合部と被係合部との係合が保持され、一対の係合突起は、直線状に配列された複数のインラインシャフトを備えるインラインヘッドのインラインシャフトの下端に設けられた一対の弾性部材にそれぞれ設けられた一対の被係合突起を弾性部材の弾性力に抗して互いに離間させながら、一対の被係合突起の間に下方から進入することで一対の被係合突起に上方から係合し、一対の弾性部材の弾性力によって、係合突起と被係合突起との係合が保持される。
【0012】
本発明に係る部品実装システムは、円周状に配列された複数のロータリーシャフトを有し、ロータリーシャフトの下端に取り付けられた部品吸着ノズルによって部品を吸着して基板に実装するロータリーヘッドを備えたロータリー型の部品実装機と、直線状に配列された複数のインラインシャフトを有し、インラインシャフトの下端に取り付けられた部品吸着ノズルによって部品を吸着して基板に実装するインラインヘッドを備えたインライン型の部品実装機とを備え、部品吸着ノズルは、嵌入孔が上方へ開口するノズル本体と、嵌入孔の内側に設けられた係合部と、ノズル本体の外側に設けられて側方に突出する一対の係合突起と、ノズル本体に対して上下に可動に取り付けられて、部品を吸着する際に部品に接するノズル下端部と、ノズル下端部をノズル本体に対して下方に付勢するバッファー部材とを備え、嵌入孔に対しては、ロータリーシャフトの下端に設けられた被係合部が上方から嵌入し、係合部は、嵌入孔に嵌入された被係合部に上方から接することで被係合部に係合し、ロータリーヘッドが有する付勢部材によってノズル本体が下方に付勢されることで、係合部と被係合部との係合が保持され、一対の係合突起は、インラインシャフトの下端に設けられた一対の弾性部材にそれぞれ設けられた一対の被係合突起を弾性部材の弾性力に抗して互いに離間させながら、一対の被係合突起の間に下方から進入することで一対の被係合突起に上方から係合し、一対の弾性部材の弾性力によって、係合突起と被係合突起との係合が保持される。
【0013】
このように構成された本発明(部品吸着ノズル、部品実装システム)では、部品吸着ノズルのノズル本体の外側には側方に突出する一対の係合突起が設けられている。一対の係合突起は、インラインシャフトの下端に設けられた一対の弾性部材にそれぞれ設けられた一対の被係合突起を弾性部材の弾性力に抗して互いに離間させながら、一対の被係合突起の間に下方から進入することで一対の被係合突起に上方から係合する。そして、一対の弾性部材の弾性力によって、係合突起と被係合突起との係合が保持されることで、部品吸着ノズルがインラインシャフトに装着される。
【0014】
さらに、部品吸着ノズルのノズル本体には、上方へ開口する嵌入孔と、嵌入孔の内側に設けられた係合部とが設けられている。この嵌入孔に対しては、ロータリーシャフトの下端に設けられた被係合部が上方から嵌入し、部品吸着ノズルの係合部は、嵌入孔に嵌入された被係合部に上方から接することで当該被係合部に係合する。そして、ロータリーヘッドが有する付勢部材によってノズル本体が下方に付勢されて、これら係合部と被係合部との係合が保持されることで、部品吸着ノズルがロータリーシャフトに装着される。
【0015】
このように本発明の部品吸着ノズルは、ノズル本体の外側をインラインヘッドへの装着に活用するとともに、ノズル本体の内側をロータリーヘッドへの装着に活用することで、インラインヘッドおよびロータリーヘッドのいずれにも装着可能となっている。したがって、インライン型およびロータリー型それぞれの部品実装機を所有するユーザーにおいて、それぞれ専用の部品吸着ノズルを準備する必要がなく、部品吸着ノズルの準備に要する負担を軽減することが可能となっている。
【0016】
また、係合部は、凹部を有し、被係合部は、凸部を有し、係合部の凹部と被係合部の凸部とが係合するように、部品吸着ノズルを構成してもよい。かかる構成では、凹部と凸部とを係合させるといった簡便な構成で、ロータリーヘッドへ部品吸着ノズルを装着できる。
【0017】
また、係合部は、凸部を有し、被係合部は、凹部を有し、係合部の凸部と被係合部の凹部とが係合するように、部品吸着ノズルを構成してもよい。かかる構成では、凹部と凸部とを係合させるといった簡便な構成で、ロータリーヘッドへ部品吸着ノズルを装着できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、インライン型およびロータリー型それぞれの部品実装機を所有するユーザーにおいて部品吸着ノズルの準備に要する負担を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明に係る部品実装システムの一例を示すブロック図。
【
図2】
図1の部品実装システムが備えるロータリー型およびインライン型の部品実装機が共通して備える構成を模式的に示す図。
【
図3】ロータリー型の部品実装機が備えるロータリーヘッドの構成を部分的に示す正面図。
【
図4】ロータリー型の部品実装機が備えるロータリーヘッドの構成を部分的に示す底面図。
【
図5】インライン型の部品実装機が備えるインラインヘッドの構成を部分的に示す正面図。
【
図6】インライン型の部品実装機が備えるインラインヘッドの構成を部分的に示す底面図。
【
図7】ロータリーシャフトの下端近傍を模式的に示す部分正面図。
【
図8】ロータリーシャフトの下端近傍を模式的に示す部分側面図。
【
図9】
図2のロータリーシャフトの部分切欠断面図。
【
図10】インラインシャフトの下端近傍を模式的に示す部分正面図。
【
図11】変形例に係るロータリーシャフトの下端近傍を示す部分正面図。
【
図12】変形例に係るロータリーシャフトの下端近傍を示す上方斜視図。
【
図13】変形例に係るロータリーシャフトとノズルの装着機構を模式的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は本発明に係る部品実装システムの一例を示すブロック図である。同図に示すように、部品実装システムMSは、ロータリー型の部品実装機1Aと、インライン型の部品実装機1Bとを備える。これら部品実装機1A、1Bは、X方向(水平方向)に直列に配列され、部品実装機1A、1Bの順に基板へ部品を実装する。すなわち、部品実装機1Aが部品を実装した基板に対して、部品実装機1Bが部品を実装する。ロータリー型およびインライン型の部品実装機1A、1Bの違いは主に実装ヘッドの構成にある。そこで、これらの共通点について
図2を用いて説明してから、これらの差異点について説明を行う。
【0021】
図2は
図1の部品実装システムが備えるロータリー型およびインライン型の部品実装機が共通して備える構成を模式的に示す図である。
図2および以下の図では、X方向、Y方向およびZ方向を適宜示す。ここで、X方向およびY方向は、いずれも水平方向であり、互いに直交する。Z方向は、X方向およびY方向に直交する鉛直方向である。また、ロータリー型およびインライン型を特に区別せずに、部品実装機1と称することとする。
【0022】
部品実装機1は、基台11の上に設けられた一対のコンベア12、12を備える。そして、部品実装機1は、コンベア12によりX方向(基板搬送方向)の上流側から作業位置(
図1の基板Bの位置)に搬入した基板Bに対して部品実装を実行し、部品実装を完了した基板Bをコンベア12により作業位置からX方向の下流側へ搬出する。
【0023】
部品実装機1では、Y方向に延びる一対のY軸レール21、21と、Y方向に延びるY軸ボールネジ22と、Y軸ボールネジ22を回転駆動するY軸モーターMyとが設けられ、X軸レール23が一対のY軸レール21、21にY方向に移動可能に支持された状態でY軸ボールネジ22のナットに固定されている。X軸レール23には、X方向に延びるX軸ボールネジ24と、X軸ボールネジ24を回転駆動するX軸モーターMxとが取り付けられており、実装ヘッドHがX軸レール23にX方向に移動可能に支持された状態でX軸ボールネジ24のナットに固定されている。したがって、Y軸モーターMyによりY軸ボールネジ22を回転させて実装ヘッドHをY方向に移動させ、あるいはX軸モーターMxによりX軸ボールネジ24を回転させて実装ヘッドHをX方向に移動させることができる。
【0024】
一対のコンベア12、12のY方向の両側それぞれでは2つの部品供給部25がX方向に並んでおり、各部品供給部25では、複数のテープフィーダ251がX方向に所定の配列ピッチPで配列されている。各テープフィーダ251は、コンベア12側の先端部に部品供給位置252を有し、部品供給テープに収容された部品Eを部品供給位置252に供給する。部品供給テープは、等ピッチで一列に配列された複数のポケットのそれぞれに部品Eを収納し、テープフィーダ251は、部品供給テープを当該ピッチずつ間欠的にY方向に送り出すことで、部品供給位置252に部品Eを供給する。部品供給テープに収容される部品Eは、例えば集積回路、トランジスタあるいはコンデンサ等の小片状の電子部品である。
【0025】
実装ヘッドHは、後述するノズルを用いて、テープフィーダ251から部品Eを吸着して基板Bに移載することで、基板Bに部品Eを実行する。この実装ヘッドHの具体的構成は、部品実装機1がロータリー型であるかインライン型であるかによって異なる。続いては、この点について説明する。
【0026】
図3はロータリー型の部品実装機が備えるロータリーヘッドの構成を部分的に示す正面図であり、
図4はロータリー型の部品実装機が備えるロータリーヘッドの構成を部分的に示す底面図である。ロータリー型の部品実装機1Aが備えるロータリーヘッドHaは、回転中心Crを中心として円周状に等ピッチ(例えば10度)で配列された複数のロータリーシャフト41と、ロータリーシャフト41を支持するシャフト支持部材42とを有する。シャフト支持部材42は、回転中心Crを中心とする略円筒形を有し、各ロータリーシャフト41をZ方向に昇降可能に支持する。さらに、複数のロータリーシャフト41は、Z方向に平行なそれぞれの軸心を中心に回転(自転)可能にシャフト支持部材42に支持されている。
【0027】
また、ロータリーヘッドHaは、シャフト支持部材42より下方に突き出た各ロータリーシャフト41の下端401に取り付けられたノズル保持部材5を有する。そして、ロータリーヘッドHaは、ノズル保持部材5に装着されたノズルに負圧を与えることで、当該ノズルによって部品Eを吸着する。
【0028】
図5はインライン型の部品実装機が備えるインラインヘッドの構成を部分的に示す正面図であり、
図6はインライン型の部品実装機が備えるインラインヘッドの構成を部分的に示す底面図である。インライン型の部品実装機1Bが備えるインラインヘッドHbは、X方向に直線的に配列ピッチPで配列された複数のインラインシャフト61と、インラインシャフト61を支持するシャフト支持部材62とを有する。シャフト支持部材62、各インラインシャフト61をZ方向に昇降可能に支持する。さらに、複数のインラインシャフト61は、Z方向に平行なそれぞれの軸心を中心に回転(自転)可能にシャフト支持部材62に支持されている。
【0029】
また、インラインヘッドHbは、シャフト支持部材62より下方に突き出た各インラインシャフト61の下端601に設けられたノズル保持部材7を有し、
図5および
図6の例では、各ノズル保持部材7に対してノズル8が装着されている。そして、インラインヘッドHbは、ノズル保持部材7に装着されたノズル8に負圧を与えることで、当該ノズル8によって部品Eを吸着する。ちなみに、インラインヘッドHbにおいて複数のインラインシャフト61が配列される配列ピッチP、換言すれば複数のノズル8が配列される配列ピッチPは、テープフィーダ251が配列される配列ピッチPと等しい。したがって、インラインヘッドHbは、複数のノズル8によって複数のテープフィーダ251から部品Eを同時に吸着することができる。
【0030】
そして、部品実装システムMSで使用されるノズル8は、ロータリーヘッドHaおよびインラインヘッドHbの両方に装着可能な構成を備えており、ロータリー型およびインライン型の部品実装機1A、1Bで共用することができる。続いては、この点について説明を行う。
【0031】
図7はロータリーシャフトの下端近傍を模式的に示す部分正面図であり、
図8はロータリーシャフトの下端近傍を模式的に示す部分側面図であり、
図9は
図2のロータリーシャフトの部分切欠断面図である。
図7および
図8において、「離脱」の欄にはロータリーシャフト41からノズル8が離脱した状態が示され、「係合」の欄にはロータリーシャフト41にノズル8が係合した状態が示されている。
図9にはロータリーシャフト41にノズル8が係合した状態が示されている。なお、各図においては、ロータリーシャフト41に係合するノズル8に吸着される部品Eを適宜示している。これらの図に示すように、ロータリーヘッドHaは、ロータリーシャフト41の下端401に取り付けられたノズル保持部材5を有し、ノズル保持部材5にノズル8が着脱可能に装着される。
【0032】
ノズル保持部材5は、Z方向に延びる主軸51と、主軸51の下端に設けられた被係合部52とを有する。被係合部52は、互いに回転方向Rに180度の角度を空けて配置された一対の被係合突起521、521を有する。ここで、回転方向Rは、Z方向に平行なロータリーシャフト41の軸心C41を中心とする回転方向である。被係合突起521、521は、水平方向において互いに逆向きに突出しつつ上方に凸の形状を有する。また、ノズル保持部材5の主軸51には、円環形状の押圧板46およびコイル形状の圧縮バネ47がそれぞれ外嵌する。すなわち、押圧板46および圧縮バネ47のそれぞれに主軸51が挿通されている。このようにして被係合部52の上方に設けられた押圧板46は、被係合部52の上端の幅(被係合突起521、521の両端の距離)より内周円の径が狭い円環形状を有しており、被係合部52の上端に引っ掛かることで下方に脱落しないように構成されている。また、押圧板46の上方に設けられた圧縮バネ47は、押圧板46の内周円より広くて押圧板46の外周円より狭い径のコイル形状を有し、圧縮バネ47の下端は押圧板46の上面に当接する。
【0033】
ノズル8は、ノズル本体80aおよびノズル下端部80bを有する。ノズル下端部80bは、ノズル本体80aから下方に突出し、ノズル本体80aに対してZ方向に昇降可能に取り付けられている。このノズル下端部80bの下端に吸着孔が開口しており、ノズル下端部80bの下端が部品Eに接した状態で当該吸着孔に負圧が供給されることで、部品Eがノズル下端部80bに吸着される。さらに、ノズル8は、ノズル本体80aに対してノズル下端部80bを下方に付勢するバッファスプリング80cを有する。バッファスプリング80cは圧縮バネであり、バッファスプリング80cの上端はノズル本体80aに下方から接する一方、バッファスプリング80cの下端はノズル下端部80bに上方から接する。
【0034】
ノズル本体80aには、上方を向いて開口する略円筒形状の中空部81が設けられている。中空部81の内壁811には、係合部82が設けられており、係合部82は、互いに回転方向Rに180度の角度を空けて配置されてそれぞれ上方へ凹んだ一対の係合孔821、821を有する。そして、ノズル保持部材5の被係合部52を上方からノズル8の中空部81に挿入しつつ、ノズル保持部材5の被係合部52にノズル8の係合部82を係合させることで、ノズル保持部材5にノズル8を装着することができる。
【0035】
具体的には、以下のような動作によって、ノズル8の装着は実行される。なお、ここでは、ロータリーシャフト41に対してノズル8を動かす態様で説明を行う。しかしながら、これらの動きは相対的であり、ノズル8に対してロータリーシャフト41を動かす態様によっても同一の動作が実行される。
【0036】
図7の「離脱」の状態から、ノズル8の中空部81をノズル保持部材5に下方から外嵌しつつ、圧縮バネ47の付勢力に抗してノズル8の上面で押圧板46を相対的に押し上げる。そして、ロータリーシャフト41の下端401に押圧板46の上面が近接あるいは当接するまで、ノズル8を相対的に押し上げる。これによって、ノズル保持部材5の被係合突起521がノズル8の中空部81に嵌入して、ノズル8の係合孔821がノズル保持部材5の被係合突起521より上方まで相対的に上昇する。この状態からノズル8をノズル保持部材5に対して90度回転させることで、係合孔821、821と被係合突起521、521との回転位置(位相)を合せると、係合孔821、821が被係合突起521、521に上方から対向する。
【0037】
続いて、圧縮バネ47の付勢力に従ってノズル8を相対的に降ろすと、係合孔821、821に被係合突起521、521が嵌入・係合し、ノズル8と被係合部52とが係合する。さらに、圧縮バネ47が押圧板46を介してノズル8を下方へ付勢するため、ノズル8の係合孔821とノズル保持部材5の被係合突起521との係合は圧縮バネ47の付勢力により保持される。こうして、
図7の「係合」の欄に示すように、ノズル8とノズル保持部材5とが係合すると、ロータリーシャフト41の内部に形成されたエア供給路とノズル8とが連通し、このエア供給路を介してノズル8に負圧を供給可能となる。
【0038】
図10はインラインシャフトの下端近傍を模式的に示す部分正面図である。
図10に示すように、インラインヘッドHbは、インラインシャフト61の下端601に取り付けられたノズル保持部材7を有し、ノズル保持部材7にノズル8が着脱可能に装着される。ノズル保持部材7は、インラインシャフト61の下端601から下方に突出した一対の板バネ71、71と、各板バネ71の下端に設けられた被係合突起72とを有する。これら一対の被係合突起72は、一対の板バネ71から内側に向かって側方(X方向)に突出する。
【0039】
これに対して、ノズル本体80aの外壁85には、ノズル本体80aの上端において側方(X方向)に突出する一対の係合突起86が設けられている。各係合突起86は、下部861、中部862および上部863とで構成され、下部861は上方に向かって外側へ傾斜し、中部862はZ方向に略平行であり、上部863は上方に向かって内側に傾斜する。一対の係合突起86は一対の被係合突起72に対応して設けられており、一対の係合突起86が設けられた部分でのノズル本体80aの最大幅W86は、一対の板バネ71が自然状態での一対の被係合突起72の間隔より広い。そして、一対の被係合突起72の間に一対の係合突起86を下方から挿入することで、ノズル保持部材7にノズル8を装着することができる。
【0040】
具体的には、以下のような動作によって、ノズル8の装着は実行される。なお、ここでは、インラインシャフト61に対してノズル8を動かす態様で説明を行う。しかしながら、これらの動きは相対的であり、ノズル8に対してインラインシャフト61を動かす態様によっても同一の動作が実行される。
【0041】
一対の板バネ71の弾性力に抗して、一対の係合突起86を一対の被係合突起72の間に下方から進入させる。これら係合突起86の進入に伴って、一対の被係合突起72は上部863によって外側に押し遣られて互いに離間しつつ、中部862を超えて下部861に到る。下部861に到った一対の被係合突起72は、板バネ71の弾性力によって互いに近づき、係合突起86の下部861に係合して、係合突起86を下方から支持する。その結果、一対の板バネ71の弾性力によって、ノズル8の係合突起86とノズル保持部材7の被係合突起72との係合が保持される。こうして、
図10に示すように、ノズル8とノズル保持部材7とが係合すると、インラインシャフト61の内部に形成されたエア供給路とノズル8とが連通し、このエア供給路を介してノズル8に負圧を供給可能となる。
【0042】
以上に説明した実施形態では、ノズル8(部品吸着ノズル)のノズル本体80aの外壁85(外側)には側方(X方向)に突出する一対の係合突起86が設けられている。一方、インラインシャフト61の下端601には、一対の板バネ71が取り付けられており、これら一対の板バネ71の下端に一対の被係合突起72が設けられている。これら一対の係合突起86は、一対の板バネ71の弾性力に抗して一対の被係合突起72を側方(X方向)に互いに離間させながら、一対の被係合突起72の間に下方から進入することで、一対の被係合突起72に上方から係合する。そして、一対の板バネ71の弾性力によって、ノズル8の係合突起86とノズル保持部材7の被係合突起72との係合が保持されることで、ノズル8がインラインシャフト61に装着される。
【0043】
さらに、ノズル8のノズル本体80aには、上方へ開口する中空部81(嵌入孔)と、中空部81の内壁811(内側)に設けられた係合部82とが設けられている。この中空部81に対しては、ロータリーシャフト41の下端401に設けられた被係合部52が上方から嵌入し、ノズル8の係合部82は、中空部81に嵌入されたノズル保持部材5の被係合部52に上方から接することで当該被係合部52に係合する。そして、ロータリーヘッドHaが有する圧縮バネ47(付勢部材)によってノズル8が下方に付勢されて、これら係合部82と被係合部52との係合が保持されることで、ノズル8がロータリーシャフト41に装着される。
【0044】
このように本実施形態のノズル8は、ノズル本体80aの外側(外壁85)をインラインシャフト61への装着に活用するとともに、ノズル本体80aの内側(内壁811)をロータリーシャフト41への装着に活用することで、インラインシャフト61およびロータリーシャフト41のいずれにも装着可能となっている。したがって、インライン型およびロータリー型それぞれの部品実装機1A、1Bを所有するユーザーにおいて、それぞれ専用のノズルを準備する必要がなく、ノズルの準備に要する負担を軽減することが可能となっている。
【0045】
また、係合部82は、凹形状を有する係合孔821(凹部)を有し、被係合部52は、凸形状を有する被係合突起521(凸部)を有し、係合部82の係合孔821と被係合部の被係合突起521とが係合する。かかる構成では、凹部と凸部とを係合させるといった簡便な構成で、ロータリーヘッドHaへノズル8を装着できる。
【0046】
ところで、ロータリーシャフト41へのノズル8の装着は、
図7~
図9に例示した機構によらず、次に示す機構によって実現することもできる。
図11は変形例に係るロータリーシャフトの下端近傍を示す部分正面図であり、
図12は変形例に係るロータリーシャフトの下端近傍を示す上方斜視図であり、
図13は変形例に係るロータリーシャフトとノズルの装着機構を模式的に示す図である。なお、上記の例とここの変形例とは、ロータリーシャフト41へのノズル8の装着機構において異なり、インラインシャフト61へのノズル8の装着機構においては共通する。したがって、ここでは、前者について説明を行い、後者については相当符号を付して説明を省略する。
【0047】
変形例に係るロータリーシャフト41の下端401に取り付けられたノズル保持部材5の被係合部52は、被係合溝522を有する。この被係合溝522は、導入鉛直部522a、水平部522bおよび没入鉛直部522cを有する。導入鉛直部522aは、下方に開口してZ方向に平行に延設され、没入鉛直部522cは、回転方向Rにおいて導入鉛直部522aと間隔を空けて設けられZ方向に平行に延設され、水平部522bは、導入鉛直部522aの上端と没入鉛直部522cの上端との間で回転方向Rに延設されている。これに対して、ノズル8の係合部82は、中空部81の内壁811から突出した係合凸部822を有する。そして、ノズル保持部材5の被係合部52を上方から中空部81に挿入しつつ、ノズル保持部材5の被係合部52にノズル8の係合部82を係合させることで、ノズル保持部材5にノズル8を装着することができる。
【0048】
具体的には、以下のような動作によって、ノズル8の装着は実行される。なお、ここでは、ロータリーシャフト41に対してノズル8を動かす態様で説明を行う。しかしながら、これらの動きは相対的であり、ノズル8に対してロータリーシャフト41を動かす態様によっても同一の動作が実行される。
【0049】
ノズル8の係合凸部822を、ノズル保持部材5の被係合溝522の導入鉛直部522aに下方から対向させて、導入鉛直部522aに進入させる(
図13の「導入」の欄)。かかる導入鉛直部522aへの係合凸部822への進入は、押圧板46を介してノズル8を下方に付勢する圧縮バネ47の付勢力に抗してノズル8をノズル保持部材5に対して上昇させつつ実行される。係合凸部822が導入鉛直部522aの上端に到達すると、ノズル8を回転方向Rに回転させることで、導入鉛直部522aから没入鉛直部522cへと水平部522bに沿って係合凸部822を移動させる(
図13の「回転」の欄)。
【0050】
係合凸部822が没入鉛直部522cの上端に到達するのに伴って、圧縮バネ47の付勢力に従ってノズル8をノズル保持部材5に対して降ろすと、係合凸部822が没入鉛直部522cに没入し、ノズル8の係合凸部822とノズル保持部材5の被係合溝522とが係合する。さらに、圧縮バネ47が押圧板46を介してノズル8を下方へ付勢するため、ノズル8の係合凸部822とノズル保持部材5の被係合溝522との係合は圧縮バネ47の付勢力により保持される。こうして、
図13の「没入」の欄に示すように、ノズル8とノズル保持部材5とが係合すると、ロータリーシャフト41の内部に形成されたエア供給路とノズル8とが連通し、このエア供給路を介してノズル8に負圧を供給可能となる。
【0051】
このように変形例に係るノズル8も、ノズル本体80aの外側(外壁85)をインラインシャフト61への装着に活用するとともに、ノズル本体80aの内側(内壁811)をロータリーシャフト41への装着に活用することで、インラインシャフト61およびロータリーシャフト41のいずれにも装着可能となっている。したがって、インライン型およびロータリー型それぞれの部品実装機1A、1Bを所有するユーザーにおいて、それぞれ専用のノズルを準備する必要がなく、ノズルの準備に要する負担を軽減することが可能となっている。
【0052】
また、係合部82は、係合凸部822(凸部)を有し、被係合部52は、被係合溝522(凹部)を有し、係合部82の係合凸部822と被係合部52の被係合溝522とが係合する。かかる構成では、凹部と凸部とを係合させるといった簡便な構成で、ロータリーヘッドHaへノズル8を装着できる。
【0053】
以上に説明したように本実施形態では、部品実装機1Aが本発明の「ロータリー型の部品実装機」の一例に相当し、部品実装機1Bが本発明の「インライン型の部品実装機」の一例に相当し、ロータリーシャフト41が本発明の「ロータリーシャフト」の一例に相当し、下端401が本発明の「ロータリーシャフトの下端」の一例に相当し、圧縮バネ47が本発明の「付勢部材」の一例に相当し、被係合部52が本発明の「被係合部」の一例に相当し、被係合突起521が本発明の「凸部」の一例に相当し、被係合溝522が本発明の「凹部」の一例に相当し、インラインシャフト61が本発明の「インラインシャフト」の一例に相当し、下端601が本発明の「インラインシャフトの下端」の一例に相当し、板バネ71が本発明の「弾性部材」の一例に相当し、被係合突起72が本発明の「被係合突起」の一例に相当し、ノズル8が本発明の「部品吸着ノズル」の一例に相当し、ノズル本体80aが本発明の「ノズル本体」の一例に相当し、ノズル下端部80bが本発明の「ノズル下端部」の一例に相当し、バッファスプリング80cが本発明の「バッファー部材」の一例に相当し、中空部81が本発明の「嵌入孔」の一例に相当し、係合部82が本発明の「係合部」の一例に相当し、係合孔821が本発明の「凹部」の一例に相当し、係合凸部822が本発明の「凸部」の一例に相当し、係合突起86が本発明の「係合突起」の一例に相当し、部品Eが本発明の「部品」の一例に相当し、ロータリーヘッドHaが本発明の「ロータリーヘッド」の一例に相当し、インラインヘッドHbが本発明の「インラインヘッド」の一例に相当し、部品実装システムMSが本発明の「部品実装システム」の一例に相当する。
【0054】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば被係合部52における被係合突起521の個数や、係合部82における係合孔821の個数は、上記の2個に限られない。
【0055】
また、板バネ71、被係合突起72および係合突起86の個数は上記の1対に限られず、これらを2対ずつ設けて4方からノズル8を保持するように構成してもよい。
【0056】
また、ロータリーヘッドHaにおけるロータリーシャフト41の本数や、インラインヘッドHbにおけるインラインシャフト61の本数を適宜変更してもよい。さらに、上記の例では、インラインヘッドHbでは、複数のインラインシャフト61が1列に並ぶが、主軸51の列は、1列に限られず、複数列でもよい。
【符号の説明】
【0057】
1…部品実装機
1A…ロータリー型の部品実装機
1B…インライン型の部品実装機
41…ロータリーシャフト
401…ロータリーシャフトの下端
47…圧縮バネ(付勢部材)
52…被係合部
521…被係合突起(凸部)
522…被係合溝(凹部)
61…インラインシャフト
601…インラインシャフトの下端
71…板バネ(弾性部材)
72…被係合突起
8…ノズル(部品吸着ノズル)
80a…ノズル本体
80b…ノズル下端部
80c…バッファスプリング(バッファー部材)
81…中空部(嵌入孔)
82…係合部
821…係合孔(凹部)
822…係合凸部(凸部)
86…係合突起(係合突起)
E…部品
Ha…ロータリーヘッド
Hb…インラインヘッド
MS…部品実装システム