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7137167パックまたはパックの一部分を形成する/前進させるためのユニットおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-06
(45)【発行日】2022-09-14
(54)【発明の名称】パックまたはパックの一部分を形成する/前進させるためのユニットおよび方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 51/30 20060101AFI20220907BHJP
   B65B 57/00 20060101ALI20220907BHJP
   B65B 9/207 20120101ALI20220907BHJP
【FI】
B65B51/30
B65B57/00 H
B65B9/207
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018564212
(86)(22)【出願日】2017-06-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-06-24
(86)【国際出願番号】 EP2017063339
(87)【国際公開番号】W WO2017211687
(87)【国際公開日】2017-12-14
【審査請求日】2020-05-25
(31)【優先権主張番号】16173631.9
(32)【優先日】2016-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・ジョン・ペドレッティ
(72)【発明者】
【氏名】マッシモ・プラデッリ
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第00/064741(WO,A1)
【文献】特開2001-031353(JP,A)
【文献】特開平07-110045(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 51/30
B65B 57/00
B65B 9/207
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのパック(3)またはパック(3)の少なくとも一部分を形成する/前進させるためのユニット(1、1’、1”)であって:
- 静止フレーム(11、12a、12b);
- 選択的に起動可能/起動停止可能な動力源(42);および
- 前記動力源(42)と動作可能に結合され、少なくとも1つの垂直部分(18a、18b、19a、19b)を含む経路(13a、13b)に沿って可動であり、および前記少なくとも1つのパック(3)または前記パック(3)の少なくとも一部分を搬送するように適合された、少なくとも1つのキャリッジ(14a、14b)
を含む、ユニット(1、1’、1”)において、
前記フレーム(12a、12b)に取り付けられる停止手段(45)を含み、およびこの停止手段は:
- 前記動力源(42)が起動されると、前記キャリッジ(14a、14b)を前記垂直部分(18a、18b;19a、19b)に沿って自由に前進させ;および
- 使用中、前記動力源が起動停止されると、前記キャリッジ(14a、14b)を前記垂直部分(18a、18b;19a、19b)に沿って停止させるように動作され
前記キャリッジ(14a、14b)は第1の停止要素(49、71”)を含み、および前記停止手段(45)は第2の停止要素(52、52’、73”)を含み;
前記停止手段(45)は:
- 前記第1の停止要素(49、71”)と第2の停止要素(52、52’、73”)が切り離される解放設定と;
- 前記第1の停止要素(49、71”)および第2の停止要素(52、52’、73”)が互いにブロックされる停止設定との間で選択的に可動であり、
前記第1の停止要素(49、71”)は、前記キャリッジ(14a、14b)から突出する付属物(49)であり;
前記停止手段(45)は第1の壁(51)を含み、この第1の壁は、第2の壁(52、52’)と共にスロット(53)を規定し、前記キャリッジ(14a、14b)が前記垂直部分(18a、18b;19a、19b)に沿って可動であるとき、そのスロットを通って前記付属物(49)は可動であり;
前記第2の壁(52、52’)は、前記第2の停止要素(52、52’)を規定し、かつ:
- 前記第1の壁(51)と協働して、前記スロット(53)内に前記付属物(49)をブロックする閉鎖位置と;
- 前記第1の壁(51)から取り外され、前記付属物(49)が前記スロット(53)に沿って動くことができるようにする開放位置との間で選択的に可動である、ユニット(1、1’、1”)。
【請求項2】
前記停止手段(45)は:
- 前記第2の壁(52、52’)を、前記開放位置および閉鎖位置の一方へと弾性的に予圧する弾性手段(55、55’);および
- 前記弾性手段(55、55’)の作用に抗して、前記第2の壁(52、52’)を前記開放位置および閉鎖位置の他方の方へと移動させるように動作され得るアクチュエータ(54、54’)を含むことを特徴とする、請求項に記載のユニット。
【請求項3】
前記弾性手段(55、55’)は、前記第2の壁(52、52’)を、前記閉鎖位置の方へ予圧し、および前記アクチュエータ(54、54’)は、前記第2の壁(52、52’)を前記開放位置へと移動させるように動作され得ることを特徴とする、請求項に記載のユニット。
【請求項4】
前記弾性手段(55’)は前記アクチュエータ(54’)に組み込まれることを特徴とする、請求項に記載のユニット。
【請求項5】
前記停止手段(45)は、使用中に前記垂直部分(18a、18b;19a、19b)に沿って移動する全ての前記キャリッジ(14a、14b)の第1の停止要素(49)を選択的にブロックするように適合された前記第2の停止要素(52)を1つのみ含むこと;および/または
前記停止手段(45)は複数の前記第2の停止要素(52’)を含み、それぞれが、使用中に前記垂直部分(18a;18b;19a、19b)に沿って移動する関連のキャリッジ(14a、14b)の関連の第1の停止要素(51)を選択的にブロックするように適合されることを特徴とする、請求項のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項6】
- 第1の時点(t0)で前記動力源(42)を起動停止させて、前記キャリッジ(14a、14b)を減速させ;および
- 前記第1の時点(t0)に続く第2の時点(t1)で、前記キャリッジ(14a、14b)を停止させるように前記停止手段を動作させて、前記キャリッジ(14a、14b)を停止させる
ようにプログラムされた制御ユニット(70)を含み、
前記キャリッジ(14a、14b)は、前記第1の時点(t0)と前記第2の時点(t1)とによって制限される時間間隔内で減速されることを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項7】
- 複数の選択的に起動可能/起動停止可能な磁気源(42)を担持する少なくとも1つの無限軌道(13a、13b);および
- 前記磁気源(42)に磁気的に結合されたそれぞれのモータ素子(40)を含み、かつ前記軌道(13a、13b)に沿って互いに独立して自走可能な複数の前記キャリッジ(14a、14b)
を含むことを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載のユニット。
【請求項8】
少なくとも1つのパック(3)またはパック(3)の少なくとも一部分を形成する/前進させる方法であって:
i) 動力源(42)を選択的に作動または作動停止させるステップ;
ii) 前記動力源(42)に少なくとも1つのキャリッジ(14a、14b)を動作可能に結合するステップ;
iii) 垂直部分(18a、18b、19a、19b)を含む経路(13a、13b)に沿って前記キャリッジ(14a、14b)を動かすステップ;および
iv) 前記少なくとも1つのパック(3)または前記パック(3)の少なくとも一部分を、前記経路(13a、13b)に沿って、前記キャリッジ(14a、14b)によって搬送するステップ;および
v) 前記動力源(42)が起動されるときには、前記キャリッジ(14a、14b)を前記垂直部分(18a、18b;19a、19b)に沿って自由に前進させるステップを含む、方法において、
vi) 前記動力源(42)が起動停止されるときには、前記垂直部分(18a、18b、19a、19b)に沿って前記キャリッジ(14a、14b)を停止させるステップと、
vii) 停止手段(45)を:
- 第1の停止要素(49、71”)および第2の停止要素(52、52’、73”)が切り離される解放設定と、
- 前記第1の停止要素(49、71”)および第2の停止要素(52、52’、73”)が互いにブロックされる停止設定との間で選択的に動かすステップを含み、
前記キャリッジ(14a、14b)は前記第1の停止要素(49、71”)を含み、および前記停止手段(45)は前記第2の停止要素(52、52’、73”)を含み、
前記第1の停止要素(49、71”)は、前記キャリッジ(14a、14b)から突出する付属物(49)であり;
前記停止手段(45)は、第1の壁(51)および第2の壁(52、52’)を含み、これらはスロット(53)を規定し、そのスロットを通って、前記キャリッジ(14a、14b)が前記垂直部分(18a、18b、19a、19b)に沿って動くときに、前記付属物(49)は可動であり;
前記第2の壁(52、52’)は前記第2の停止要素(52、52’、73”)を規定し;
前記ステップvii)は、viii)前記第2の壁(52、52’)を:
- 前記第1の壁(51)と協働して、前記付属物(49)を前記スロット(53)内でブロックする開放位置と;
- 前記第1の壁(51)から取り外され、前記付属物(49)が前記スロット(53)内で動くことができるようにする閉鎖位置との間で選択的に動かすステップを含む、方法。
【請求項9】
前記ステップviii)は:
ix) 前記第2の壁(52、52’)に対して、前記開放位置および閉鎖位置の一方の方へと弾性的に予圧するステップ;および
x) 前記第2の壁(52)を前記開放位置および閉鎖位置の他方の方へと移動させるように、アクチュエータ(54、54’)を動作させるステップを含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項10】
xi) 第1の時点(t0)において前記動力源(42)を起動停止させて、前記キャリッジ(14a、14b)を減速させるステップ;および
xii) 前記第1の時点(t0)に続く第2の時点(t1)において、前記キャリッジ(14a、14b)を停止させるように前記停止手段(45)を動作させ、前記キャリッジ(14a、14b)を停止させるステップを含み、
前記キャリッジ(14a、14b)は、前記第1の時点(t0)および前記第2の時点(t1)によって制限される時間間隔内で減速されることを特徴とする、請求項8または9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パックまたはパックの一部分を形成する/前進させるためのユニットおよび方法に関する。
【0002】
特に、パックは、包装材料のチューブから出発して、流動食品(pourable food product)が充填され、シールされ、かつ形成されるように適合される。パックの複数の部分は、特に、開封装置である。
【背景技術】
【0003】
公知の通り、多くの液体または流動食品、例えばフルーツジュース、UHT(超高温処理した)牛乳、ワイン、トマトソースなどは、滅菌された包装材料製のパッケージに入れられて販売されている。
【0004】
典型的な例は、積層帯状包装材料に折り目をつけてシールすることによって作製される、テトラ・ブリック・アセプティック(Tetra Brik Aseptic)(登録商標)として公知の、液体または流動食品用の平行六面体形状のパッケージである。包装材料は、多層構造を有し、例えば紙の基層を含み、基層は、ヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンの複数の層で両面が被覆されている。UHT牛乳などの長期保存製品用の無菌パッケージの場合、包装材料はまた、酸素遮断性材料、例えばアルミニウム箔の層を含み、これは、ヒートシールプラスチック材料の層に重ね合わせられ、次に、ヒートシールプラスチック材料の別の層で被覆されて、最終的に食品に接触するパッケージの内面を形成する。
【0005】
この種のパッケージは、通常、全自動包装ユニットで生産され、全自動包装ユニットでは、連続的なチューブがウェブ包装材料から形成され;包装材料のウェブが、包装ユニットにおいて、例えば化学殺菌剤、例えば過酸化水素溶液を適用することによって、滅菌され、過酸化水素溶液は、ひとたび滅菌が完了したら、例えば加熱によって蒸発させられて、包装材料の表面から除去され、その後、そのように滅菌されたウェブは、閉鎖した無菌環境に維持され、および縦方向に折り畳まれてシールされてチューブを形成し、これが、垂直の前進方向に沿って送られる。
【0006】
形成作業を完了するために、チューブは、殺菌されたまたは殺菌処理済みの食品が充填されて、シールされ、それに続いて、等間隔の横断面に沿って切断される。
【0007】
ピローパックがこのように得られ、ピローパックは、縦方向シーリングバンド、および頂部横方向シーリングバンドおよび底部横方向シーリングバンドを有する。
【0008】
最近では、包装産業において、独立型の自走可能なキャリッジが、パッケージまたは開封装置を搬送するために広く応用されてきている。
【0009】
より詳細には、各キャリッジは、実質的に、経路に沿って可動でありかつ一般的に掴み要素を備えるそれぞれの可動要素を含む。キャリッジは、定常磁場源に磁気的に結合されて、磁場に関連する磁力によって、経路に沿って前進されるようにする。
【0010】
特に、国際公開第00/64741号パンフレットの図17に示す実施形態では、チューブと相互作用するように適合されて、等間隔の断面でチューブをヒートシールし、かつチューブの前進軸に交差する横方向シーリングバンドによってチューブに接続された複数のピローパックを形成する包装ユニットが、提案されている。
【0011】
包装ユニットは:
- チューブのそれぞれの対向する側の側方箇所(opposite lateral sides)に配置される、第1の軌道および第2の軌道;および
- 第1の軌道で自走可能な複数の第1のキャリッジ、および第2の軌道で自走可能な複数のそれぞれの第2のキャリッジ
を含む。
【0012】
特に、第1のキャリッジは、第1の軌道に沿って、互いに独立して可動であり、および第2のキャリッジは、第2の軌道に沿って、互いに独立して可動である。
【0013】
各第1のキャリッジには、関連のシーリング要素および関連のハーフシェルが取り付けられる一方、対応する各第2のキャリッジには、それぞれの逆向きのシーリング要素および関連のハーフシェルが取り付けられている。
【0014】
しかしながら、国際公開第00/64741号パンフレットの図17に示す包装ユニットは、特に所望の位置にピローパックを正確かつ繰り返してシールすることに関して、改良の余地が残っている。
【0015】
特に、ユニットを停止させる必要がある場合、磁気源が起動停止されるため、キャリッジは、もはや全く磁力にさらされない。
【0016】
従って、垂直部分に沿って配置されたキャリッジの可動要素は、重力作用により落下し、かつ互いにぶつかるため、鬱陶しい騒音を生じさせ、および損傷のリスクを生成する。
【0017】
キャリッジはまた、形成されかつ充填されたパッケージに開封装置を接着剤でつける前に、開封装置に接着剤を塗布するための装置において使用される。
【0018】
この適用例では、キャリッジの可動要素は、パッケージに接着剤付けされるための開封装置の面に接着剤を適切に塗布するために、接着剤塗布器下で、垂直部分も含む三次元の軌跡に沿って動く。
【0019】
またこの場合には、磁気源が起動停止されると、垂直部分に沿って配置された可動要素が、重力作用下で落下し、かつ互いにぶつかるため、鬱陶しい騒音を生じさせ、および損傷のリスクを生成する。
【0020】
この業界では、磁気源が起動停止されるときに、それぞれの経路/軌跡の垂直部分に配置された可動要素の落下を可能な限り防止する必要性が感じられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
それゆえ、本発明の目的は、上記で特定されたニーズを満たす、パッケージまたはパッケージの一部分を形成する/前進させるためのユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明によれば、請求項1に記載されるような、パックまたはパックの一部分を形成する/前進させるためのユニットが提供される。
【0023】
本発明はまた、請求項11に記載されるような、パックまたはパックの一部分を形成する/前進させる方法に関する。
【0024】
本発明の3つの好ましい非限定的な実施形態を、例として、添付図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明による、パックまたはパックの一部分を形成する/前進させるためのユニットの第1の実施形態の斜視図である。
図2】明瞭にするためにいくつかの部分が除去されている、図1のユニットのいくつかの構成要素の拡大斜視図である。
図3】明瞭にするためにいくつかの部分が除去されており、および第1の動作設定にある、図1および図2のユニットの、図1の線III-IIIに沿って取った断面である。
図4】明瞭にするためにいくつかの部分が除去されており、および第2の動作設定にある、図1および図2のユニットの、図1の線III-IIIに沿って取った断面である。
図5図3のいくつかの構成要素の拡大図である。
図6図4のいくつかの構成要素の拡大図である。
図7図3の線VII-VIIに沿って取った断面である。
図8図4の線VIII-VIIIに沿って取った断面である。
図9】本発明による、パックまたはパックの一部分を前進させるためのユニットの第2の実施形態の正面図である。
図10】明瞭にするためにいくつかの部分が除去されている、図9のユニットのいくつかの構成要素の拡大斜視図である。
図11-12】明瞭にするためにいくつかの部分が除去されており、およびそれぞれ第1の動作設定および第2の動作設定にある、図10の線XI-XIおよびXII-XIIに沿って取ったそれぞれの拡大断面図である。
図13-14】図1~12のユニットの第3の実施形態の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1~8を参照して説明すると、符号1は、全体的に、食品、例えば低温殺菌された牛乳やフルーツジュースが充填された、少なくとも1つの密封されたパック3または密封されたパックの少なくとも一部分を、シート状包装材料のチューブ2から形成するおよび/または前進させるためのユニットを示す。
【0027】
特に、この説明の下記では、これが一般性の喪失を全く暗示することなく、流動製品(pourable product)が充填された、密封されたパック3を形成するおよび前進させるためのユニット1について明白に言及する。
【0028】
包装材料は、多層構造(図示せず)を有し、および繊維性材料、通常は紙の層を含み、両面がヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンの層で被覆されている。
【0029】
UHT牛乳などの長期保存製品用の無菌パッケージの場合、包装材料はまた、気体および光遮断性材料、例えばアルミニウム箔またはエチルビニルアルコール(EVOH)フィルムの層を含み、これは、ヒートシールプラスチック材料の層に重ね合わせられ、次に、ヒートシールプラスチック材料の別の層で被覆されて、最終的に食品に接触するパッケージの内面を形成する。
【0030】
チューブ2は、ヒートシールシート材料のウェブ(図示せず)を縦方向に折り畳んでシールすることによって、公知の方法で形成され、パイプ(図示せず)によって、包装される殺菌されたまたは殺菌処理済みの食品が充填され、および図示しない公知の方法で、軸Aを有する垂直方向経路に沿って送られる。
【0031】
- 軸Aに直交し、かつ図示の実施形態では水平の方向B;および
- 軸Aおよび方向Bの双方に直交し、かつ図示の実施形態では水平の方向C
を特定することも可能である。
【0032】
より詳細には、ユニット1(図1)は、一対の付形アセンブリ10a、10bを含み、これら付形アセンブリは、軸Aに対して互いに対向する側の側方箇所に配置され、および方向Bに沿って互いに離間され、およびチューブ2と相互作用するように適合されて、互いに分離されるいくつものピローパック3を形成する。パック3は、図示しない下流の折り畳みユニットに送られ、そこでは、パック3は、図示していない対応したパッケージへと折り畳まれる。
【0033】
付形アセンブリ10a、10bはチューブ2と相互作用して、等間隔の断面でそれをヒートシールし、かつ軸Aに交差する横方向シーリングバンドによってチューブ2に接続された、いくつものパック3(図1)を形成する。
【0034】
さらに、付形アセンブリ10a、10bはチューブ2と相互作用して、それぞれのシーリングバンドに沿ってパック3を切断し、ピローパックを互いに分離する。
【0035】
付形アセンブリ10aは、実質的に:
- 方向Cに沿って互いに離間した、複数の、図示の実施形態では2つの無限軌道13aを規定するフレーム12a;および
- 複数のキャリッジ14a
を含む。
【0036】
付形アセンブリ10bは、実質的に:
- 方向Cに沿って互いに離間した、複数の、図示の実施形態では2つの軌道13bを規定するフレーム12b;および
- 複数のキャリッジ14b
を含む。
【0037】
キャリッジ14a、14bは互いに独立しており、および関連の軌道13a、13b上で自走可能である。
【0038】
各フレーム12a、12bは:
- 方向Cに直交しかつ図示の実施形態では垂直のそれぞれの平面にある、互いに対向しかつ方向Cに対して平行な2つの楕円形の平面的な端面16a、16b;
- 方向Cに沿って面16aと16bとの間に延在する、湾曲した連続面17a、17b
を含む。
【0039】
ユニット1はまた、面16a、16bの側方位置に配置されかつフレーム12a、12bが取り付けられる構造11を含む。
【0040】
面17a、17bは、それぞれの軌道13a、13bを規定する。
【0041】
さらに、各軌道13a、13bは、垂直面にあり、および(図1):
- 軸Aに対して平行に延在しかつチューブ2に対面する直線部分18a、18b;
- 軸Aに対して平行に延在しかつそれぞれの部分18a、18bに対向する直線部分19a、19b;および
- 部分18a、18bと19a、19bとの間に置かれる一対の湾曲部分20a、20b
を含む。
【0042】
図示の実施形態では、部分18a、18b;19a、19bは垂直である。
【0043】
部分18a、18bは互いに対面し、および部分19aと19bとの間に配置される。
【0044】
付形アセンブリ10aの各キャリッジ14aは、付形アセンブリ10bの対応するキャリッジ14bに関連付けられている。
【0045】
図示の実施形態では、各キャリッジ14aおよび対応するキャリッジ14bは、軌道13a、13bの部分18a、18bに沿って移動するときに、関連のパック3を形成してシールする。キャリッジ14a、14bは、軌道13a、13bの部分19a、19bに沿って戻る。
【0046】
特に、キャリッジ14a、14bは、それぞれ図示しないハーフシェル(half-shells)を含む。
【0047】
キャリッジ14aはまた、図示しないシーリング要素、および図示しない引き出し可能な切断要素を含む。
【0048】
キャリッジ14bはまた、逆向きのシーリング要素と、切断要素が引き出されるときに切断要素を受け入れるように適合された、図示しない座部とを含む。
【0049】
キャリッジ14a、14bは、それぞれの軌道13a、13b上で、互いに独立して自走可能である。
【0050】
各キャリッジ14a、14bは、実質的に(図1および図2):
- 方向Cに対して平行に延在するモータ素子40;
- モータ素子40の一方の側面で、側方に突出し、軌道13a、13bの部分18a、18bに沿って関連のパック3と相互作用するように構成され、および関連のパックを動かすおよび/または関連のパックに作業を実施するためにモータ素子40に対して動き得るツール41(図1および図2において概略的にのみ示す)
を含む。
【0051】
図示の実施形態では、キャリッジ14aのツール41は、キャリッジ14aが軌道13aの部分18aに沿って移動するときに、形成の際にパック3の形状を制御するためのそれぞれのハーフシェル、およびそれぞれのシーリング要素およびそれぞれの引き出し可能な切断要素を備える。
【0052】
キャリッジ14bのツール41は、キャリッジ14aによって担持されるものに対応するそれぞれのハーフシェル、および、キャリッジ14bが軌道13bの部分18bに沿って移動するときに、パック3の横方向シーリングバンドを形成するために、対応するシーリング要素と相互作用するように適合されるそれぞれの逆向きのシーリング要素、およびパック3が横方向シーリングバンドに沿って切断されるときに、対応する切断要素を収容するように適合されるそれぞれの座部を備える。
【0053】
図示の実施形態では、モータ素子40は、それぞれの磁場源42(図2)と磁気的に結合され、それら磁場源は、それぞれの面17a、17bによって定位置に担持されるため、キャリッジ14a、14bは、軌道13a、13bに沿って自走可能である。
【0054】
磁場源42は、ユニット1の動作条件に基づいて選択的に起動/起動停止され得るため、キャリッジ14a、14bは、軌道13a、13b上で互いに独立して可動である。
【0055】
好都合なことには、ユニット1は、構造11に取り付けられた停止群45を含み、およびこれは:
- 関連の磁場源42が起動されると(図3図5および図7)、キャリッジ14a、14bを軌道13a、13bの部分18a、19a、18b、19bに沿って自由に前進させ;および
- 関連の磁場源42が起動停止されると(図4図6および図8)、垂直部分18a、19a、18b、19bに沿ってキャリッジ14a、14bを停止させる
ように動作され得る。
【0056】
特に図1~8を参照して説明すると、停止群45は、軌道13aの部分19a、軌道13aの部分18aおよび軌道13bの部分18b、ならびに軌道13bの部分19bに沿ってそれぞれ移動するキャリッジ14a、14bを止めるように適合される3つの停止装置46a、46b、46cを含む。
【0057】
全ての停止装置46a、46b、46cが互いに実質的に同一であるため、それらの1つのみを、この説明の下記で説明する。
【0058】
特に、停止装置46a、46b、46cは、内部構造11に収容される。
【0059】
停止装置46aは、実質的に(図3~8):
- 静止しており、かつフレーム12aに取り付けられている壁51;および
- 壁51に対して前後に、軸Cに対して平行に可動である壁52;および
- 壁51と52との間に束縛され、軸Bに対して平行で、およびキャリッジ14a、14bによって担持される関連の付属物49を受け入れるように適合されたスロット53
を含む。
【0060】
図示の実施形態では、付属物49は、軸Bに対して平行に、ツール41に対向する側に配置される。
【0061】
より詳細には、停止装置46aは:
- 壁52が壁51から方向Cに対して平行に離間して、付属物49をスロット53内で自由に動くようにする解放設定(図4図6および図8)と;
- 壁52が壁51に押し付けられて、付属物49をスロット53内でブロックするブロック設定(図3および図5)と
の間で可動である。
【0062】
停止装置46aは、特に、磁場源42が起動されると解放設定に設定されて、キャリッジ14a、14bを動かし、および磁場源42が起動停止されるとブロック設定に設定されて、キャリッジ14a、14bが、部分18a、18b;19a、19bに沿って垂直に落下するのを防止する。
【0063】
停止装置46aは、さらに:
- 壁51に対して壁52の位置を制御するための、複数の、図示の実施形態では2つのアクチュエータ54;および
- 壁51と52との間に置かれる、複数の、図示の実施形態では4つのバネ55
を含む。
【0064】
図示の実施形態では、バネ55は、壁52に対して、壁51の方に向かって予圧する、すなわち停止装置46aを予圧してブロック設定にする。
【0065】
アクチュエータ54は、バネ55の作用に抗して、壁51から壁52を離すように動かして、すなわち停止装置46aを解放設定に移動させるように動作される。
【0066】
図示の実施形態では、各アクチュエータ54は、軸Aに沿って2つのバネ55の間に置かれる。
【0067】
図3~6からはっきり分かるように、各バネ55は、壁51と対向する壁52の肩部56と、壁51に取り付けられたピン58の当接面57との間に置かれる。
【0068】
バネ55は、壁52の、壁51とは反対側に延在し、および、図示の実施形態では、らせん状である。
【0069】
図示の実施形態では、バネ55およびピン58は、軸Cに対して平行に延在する。
【0070】
各アクチュエータ54は(図5および図6):
- 軸Cに沿って、壁52の、壁51とは反対側に取り付けられるスカート部60;および
- 壁51に取り付けられかつ拡大ヘッド63を備えるステム61
を含む。
【0071】
上記で特定された設定に起因して、スカート部60は、軸Cに対して平行なステム61および壁51に対して、可動である。
【0072】
スカート部60は中空であり、およびヘッド63を収容する。
【0073】
面66およびヘッド63は、図示しない圧力流体源にダクト59を通して流体接続可能であるチャンバー67を規定する。チャンバー67は、面66によって、壁52に対抗する側で束縛される。
【0074】
このようにして、チャンバー67に圧力流体が充填されると、スカート部60は、壁51の対向する側で、ステム61に対して、軸Cに沿って、およびバネ55の作用に抗して、摺動する。
【0075】
反対に、チャンバー67が放出されると、スカート部、それゆえ壁52が、バネ55の作用下で壁51の方へ摺動する。
【0076】
壁51、52は垂直面内にある。
【0077】
停止装置46a、46b、46cの壁51は、軌道13aのそれぞれの部分18a、19aの側および軌道13bの部分18b、19bの側で、縁68(図1および図2)によって束縛される。
【0078】
縁68は、主直線部分69aおよび一対の端部湾曲部分69bを有する。部分69aは、部分69b間に配置される。
【0079】
縁68は、それぞれの軌道13a、13bの一部分に対面し、かつそれに対して実質的に平行に延在する。
【0080】
特に、ユニット1は、各停止装置46a、46b、46cには1つの壁52のみ、およびキャリッジ14a、14bの全ての付属物49には一対のアクチュエータ54を含む。
【0081】
ユニット1はまた、磁場源42を起動/起動停止させるように、およびアクチュエータ54のチャンバー67内の圧力を制御するように制御可能である制御ユニット70(図5および図6に概略的にのみ示す)を含む。
【0082】
より詳細には、制御ユニット70は、必要な場合には、時点t0で磁場源42を起動停止させ、かつ時点t0に続く時点t1で、アクチュエータ54のチャンバー67内の圧力を制御して、ブロック位置に停止要素46aを移動させるように構成される。
【0083】
時点t0と時点t1との間の時間間隔の最中、キャリッジ14a、14bは、それらが時点t1でゼロ速度に達するときまで、磁力の減少により減速する。
【0084】
従って、停止要素46aは、キャリッジ14a、14bを制動させるのではなく、重力作用によって軌道13a、13bの部分19a、19bに沿って落下する前の、キャリッジ14a、14bのブロックに効果がある。
【0085】
ユニット1の動作は、磁場源42が起動されかつ停止要素46a、46b、46cがアクチュエータ54によってそれぞれの解放設定に保たれる、という設定から説明する。さらにもっと正確に言うと、バネ55の弾性の予圧と対照をなすチャンバー67内の圧力の作用のおかげで、壁52は関連の壁51(図4および図6)から取り外される。
【0086】
従って、キャリッジ14a、14bは、それぞれの軌道13a、13bに沿って動き、および関連の付属物49は、対応するスロット53を通過する。
【0087】
その間に、包装材料のチューブ2は、付形アセンブリ10aと10bとの間で、軸Aに対して平行に送られる。
【0088】
キャリッジ14a、14bが、軌道13a、13bのそれぞれの部分18a、18bに沿って動くとき、対応するツール41は、互いにおよび/またはチューブ2と相互作用し、パック3を形成し、シールし、および分離する。
【0089】
図示の実施形態では、キャリッジ14a、14bのツール41のハーフシェルは互いに協働して、パック3の形状を制御する一方、キャリッジ14aのツール41のシーリング要素は、キャリッジ14bのツール41の逆向きのシーリング要素と協働して、等間隔の断面でチューブ2をヒートシールし、かつパック3のそれぞれの底部横方向シーリングバンドを形成する。
【0090】
さらに、キャリッジ14aのツール41によって担持される切断要素は、キャリッジ14bによって担持される座部内に収容されるときまで、引き出され、それぞれの横方向シーリングバンドに沿ってパック3を切断し、かつチューブ2からそれらパック3を分離する。
【0091】
キャリッジ14a、14bが軌道13a、13bのそれぞれの部分19a、19bに沿って動くとき、それぞれのツール41はチューブ2と相互作用しない。
【0092】
ユニット1の動作を中断する必要があるとき、制御ユニット70は磁場源42を起動停止する。磁場源42によって生成された磁場が結果として減少するので、キャリッジ14a、14bは、時点t0から時点t1で停止するときまでの時間間隔中に、減速する。
【0093】
制御ユニット70は、時点t1において、それぞれのアクチュエータ54のチャンバー67を放出させる。
【0094】
バネ55は、スカート部60を、それゆえ、壁52を、壁51の方へと、壁52がスロット53内の付属物49をブロックする位置まで、弾性的に押圧する。
【0095】
従って、軌道13a、13bの垂直部分18a、18b、19a、19bに沿って移動するキャリッジ14a、14bは、停止され、かつ重力作用によって落下するのが防止される。
【0096】
再びユニット1の動作を再開する必要があるときには、制御ユニット70は磁場源42を起動し、およびチャンバー67内の圧力を増加させ、従って、壁52は再度、バネ55の作用に抗して再び壁51から離され、および付属物49はスロット53内で自由に動く。それゆえ、キャリッジ14a、14bは、再度、軌道13a、13bの部分18a、18b、19a、19bに沿って自由に動く。
【0097】
図9~12の符号1’は、本発明によるユニットの第2の実施形態を示す。ユニット1、1’は互いに同様であり、以下の説明はそれらの違いに限定され、および可能な場合には、同一のまたは対応する部分に同じ参照符号を使用する。
【0098】
ユニット1’は、各キャリッジ14a、14bにアクチュエータ54’を含むことに関し、およびバネ55’が、関連のアクチュエータ54’内に組み込まれる点で、ユニット1と異なる。
【0099】
より詳細には(図9参照)、ユニット1’は、軌道13a、13bの部分18a、18bにおいて、部分19a、19bにおけるよりも多数のアクチュエータ54’を含む。
【0100】
さらに、各アクチュエータ54’は、スロット53を壁51と一緒に束縛する関連の壁52’を含む。
【0101】
各アクチュエータ54’はまた、対応するアクチュエータ54とは、スカート部60が静止しており、およびステム61’が関連の壁52’にネジで留められ、かつスカート部60に対し、方向Cに平行に可動である点で、異なる。
【0102】
さらに、各アクチュエータ54’は、対応するアクチュエータ54とは、バネ55’がステム61’の周りに巻き付けられる点で、異なる。
【0103】
最後に、各アクチュエータ54’は、対応するアクチュエータ54とは、面66が、関連の壁52’の側でチャンバー67を束縛する点で、異なる。
【0104】
このようにして、制御ユニット70はチャンバー67を加圧し(図12)、ステム61’および壁52’が壁51から離れる。それとは異なり、制御ユニット70がチャンバー67を放出すると(図11)、ステム61’および壁52’は壁51の方へ動く。
【0105】
制御ユニット70は、キャリッジ14a、14bを適所に停止させるようにプログラムされ、そこでは、それぞれの付属物49は、軸Cに平行な対応するステム61’と位置合わせされている。
【0106】
ユニット1’の動作は、各アクチュエータ54’が、関連の壁52’を壁51から離間した状態を保つように制御ユニット70によって動作され、およびチャンバー67が加圧/放出されると、ステム61’が壁51から離れる/それに向かって動く点で、ユニット1のうちの1つと異なる。
【0107】
図13および図14の符号1”は、本発明によるユニットの第3の実施形態を示す。ユニット1’、1”は互いに同様であり、以下の説明はそれらの違いに限定され、および可能な場合には、同一のまたは対応する部分に同じ参照符号を使用する。
【0108】
ユニット1”は、付属物49の代わりに、それぞれのキャリッジ14a、14bに設けられた複数の孔71”、およびアクチュエータ54’のステム61”によって担持される複数のピン73”を含む点で、ユニット1’と異なる。ピン73”は、関連の孔71”の形状に対応する形状を有し、およびステム61”と一緒に、方向Cに平行に可動である。
【0109】
ユニット1”の動作は、ユニット1の1つとは:
- 停止装置46a、46b、46cがそれぞれのブロック設定にあるとき(図14)、バネ55’は、ピン73’を孔71”に係合した状態を保つため、キャリッジ14a、14bが軌道13a、13bの部分18a、18b、19a、19bに沿って動くのを防止する;および
- 停止装置46a、46b、46cが解放設定にあるとき(図13)、制御ユニット70はアクチュエータ54”を制御して、バネ55’の作用に抗して、関連の孔71”の外部でピン73”に推力を与え、それゆえ、キャリッジ14a、14bが軌道13a、13bの部分18a、18b、19a、19bに沿って自由に動けるようにする
点で、異なる。
【0110】
特に、ユニット1”は、軌道13a、13bに対する孔71”の位置に関連付けられた信号を生成するように適合されたセンサー72”(図13および図14)を含む。
【0111】
制御ユニット70は、同様にセンサー72”によって生成された信号に基づいて、アクチュエータ54”を制御するように構成されている。
【0112】
本発明によるユニット1、1’、1”および方法の利点は、上記の説明から明らかとなる。
【0113】
特に、ユニット1、1’、1”は停止群45を含み、これは:
- 磁場源42が起動されると、キャリッジ14a、14bを垂直部分18a、18b;19a、19bに沿って自由に前進させ、および、垂直部分18a、18b;19a、19bに沿ってキャリッジ14a、14bを停止させる;および
- 磁場源42が起動停止されると、垂直部分18a、18b、19a、19bに沿ってキャリッジ14a、14bを停止させる
ように動作され得る。
【0114】
このようにして、ユニット1、1’、1”の動作中、磁場源42が起動停止される場合には、キャリッジ14a、14bは停止群45によって停止され、および重力作用下で垂直部分18a、18bに沿って落下しない。
【0115】
それゆえ、キャリッジ14a、14bは互いにぶつかるのを防止されるため、キャリッジ14a、14bを損傷させるおよび/または鬱陶しい騒音を生成するリスクを低減させる。
【0116】
バネ55、55’、55”は、停止手段46a、46b、46cに対し、ブロック設定の方に向かって予圧する一方、アクチュエータ54、54’、54”は、停止手段46a、46b、46cを解放設定の方へ移動させるように動作され得る。
【0117】
このようにして、バネ55、55’、55”は、アクチュエータ54、54’、54”が非稼働中の場合にも、キャリッジ14a、14bの落下を回避するのに効果的である。
【0118】
最後に、制御ユニット70は、必要な場合には、磁場源42を時点t0で起動停止させ、かつ時点t0に続く時点t1において、停止要素46a、46b、46cをそれぞれのブロック位置に移動させるように、チャンバー67内の圧力を制御するように構成される。
【0119】
従って、停止群45は、キャリッジ14a、14bを垂直部分18a、18b;19a、19bに沿ってそれぞれの位置にブロックするのに効果的である一方で、磁場源42を好適に制御することによって、キャリッジ14a、14bの減速が達成される。
【0120】
添付の特許請求の範囲で規定される範囲を逸脱せずに、本明細書で説明および図示したようなユニット1、1’、1”および方法に変更が行われてもよいことが明らかである。
【0121】
バネ55は、それぞれのアクチュエータ54’、54”に組み込まれるバネ55’、55”と同様の方法で、アクチュエータ54に組み込まれ得る。
【0122】
バネ55’、55”は、アクチュエータ54に組み込まれるバネ55と同様の方法で、それぞれのアクチュエータ54’、54”の外部に配置され得る。
【0123】
ユニット1、1’、1”は、形成され、充填され、および折り畳み済みのパッケージに開封装置を接着剤づけする前に、開封装置に接着剤を塗布するように適合され得る。
【0124】
この適用例では、それぞれのパッケージに接着剤で取り付けられる開封装置の面に接着剤を適切に塗布するために、キャリッジ14a、14bは、接着剤塗布器下で、垂直部分も含む三次元の軌跡に沿って動く。
【0125】
またこの場合には、磁場源42が起動停止されるときに、停止群45は、キャリッジ14a、14bを停止させるように適合されて、垂直部分に沿ったキャリッジ14a、14bの落下を防止する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14